水道水ができるまで

更新日:2020年12月01日

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阿賀野川水系の地図

水源(水はどこからくるの?)

水が流れている川の中に取水施設が建てられている写真

阿賀野川頭首工(取水堰)

阿賀野市の水道水は阿賀野川の表流水と阿賀野市渡場地区の地下水を原料としています。
 表流水は阿賀野市小松地内の頭首工から阿賀野川右岸幹線水路を経て大室地内で取水しています。(大室表流水系)
 もう一つの水源である地下水は三つの水源地から汲み上げ各配水池へ送水しています。(渡場地下水系)

阿賀野川

大きな川と山々を上空から写している写真

阿賀野川と阿賀野川頭首工

 阿賀野川は栃木、福島県境の荒海山(あらかいさん)(標高1,581メートル)から発し、上流部の福島県では阿賀川(あががわ)と呼ばれています。会津盆地で猪苗代湖から流下する日橋川(にっぱしがわ)と合流し、さらに尾瀬沼を水源とする最大支流の只見川(ただみがわ)と帝釈山(たいしゃくさん)から出る伊南川(いなみがわ)が合流し、福島県山都町で三川合流して新潟県に入ります。そして、越後山脈に深い谷をつくりながら、常浪川(とこなみがわ)、早出川(はいでがわ)が合流して、新潟市松浜において日本海にそそぐ、日本有数の大河です。

  • 流路延長:210キロメートル(全国10位)
  • 流域面積:約7,710平方キロメートル(全国8位)

 阿賀野市では昭和48年からこの大河の恵みを水道用水の水源として利用しており、毎秒0.28立方メートル、最大で一日あたり24.170立方メートルの取水が可能となっています。

渡場地下水(水源地)

外壁が茶色の建物の写真

渡場水源地取水場

 渡場は阿賀野川に隣接する地区で、その地下水脈は阿賀野川の浸透水と言われ、また、一説には阿賀野川支流の早出川の浸透水という説もあります。
 この地下水は地下30メートルから40メートルの深井戸から汲み上げられ、四季を通じて14℃前後の水温を保ち、無菌で水量が豊富な理想的な水道用水です。
 阿賀野市では昭和35年から利用しており、現在も「渡場水源地取水場」「渡場第二浄水場」「渡場水源地」の3取水施設から少量の消毒剤のみの注入で一日あたり約18,000立方メートルの水道水を確保しています。

浄水処理システム(大室浄水場・急速ろ過方式による浄水処理)のフロー図

浄水のしくみ(大室浄水場紹介)

 大室浄水場は、阿賀野川の水(表流水)を取水し、水の濁りを凝集・沈澱・ろ過し、塩素消毒をおこなう、急速ろ過方式の浄水施設です。この浄水処理方式は現在最も一般的に用いられている方式です。取水ぜき(頭首工)から右岸幹線水路をとおって大室取水場で取水された原水(表流水)は、沈砂池で大きな汚れや砂などを沈めます。急速撹拌池で濁りの粒子を凝集するための薬品(PAC:ポリ塩化アルミニウム)を注入し、さらに、フロック形成池で濁りのかたまりを大きくさせます。
 大きくなったかたまりは 薬品沈澱池でほとんどが沈められます。この池の出口で消毒する薬品(次亜塩素酸ソーダ)を注入し、きれいになった水だけが次の急速ろ過池に送られます。急速ろ過池は砂利や砂の層があり、その層をくぐることによって水の中の細かいごみや細菌が取り除かれて、さらにきれいになります。
 しかし、まだ安心はできません。 浄水池に送られた水には、もう一度消毒する薬品(次亜塩素酸ソーダ)が注入され、やっと飲める水になります。
 そして、送水ポンプによって山の上に造られた 配水池におしあげられます。
 渡場水源地で取水された地下水は送水管をとおって配水池に送られます。入口では消毒する薬品(次亜塩素酸ソーダ)が注入され、 pH調整塔ではシェルビーズ(カキ殻)にとおして水質を中性にする処理をしています。

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道局 大室浄水場

〒959-1935
新潟県阿賀野市大室2689番地

電話:0250-62-6382 ファックス:0250-62-6385
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