大室浄水場の浄水処理施設
沈砂池

沈砂池は水をつくる工場である浄水場の入口で、常に水の汚れを監視しています。水は池の中をゆっくりと流れ大きな汚れや砂などを池の底に沈めます。ソーダ灰注入機や活性炭注入機を備えています。
- 鉄筋コンクリート造り、1池
- 巾6.0メートル×長14.0メートル×有効水深3.0メートル
- 滞留時間:15分
- 有効容量:252立方メートル
急速撹拌池

急速撹拌池では、水の中の濁りをとりやすく大きくするため、急速に水と凝集剤(PAC(パック):ポリ塩化アルミニウム)を混ぜ合わせます。
- 鉄筋コンクリート造り、2池
- 巾2.5メートル×長2.5×有効水深2.5メートル
- 撹拌方式:フラッシュミキサー方式
フロック形成池

フロック形成池では、板でこまかく仕切られた水路をゆっくりと上下う流し、濁りの粒子を集め大きく成長(フロック)させ、次の薬品沈澱池で濁りの粒子を沈めやすいようにします。
- 鉄筋コンクリート造り、2池
- 巾14.6メートル×長6.0メートル×有効水深3.5メートル
- 水平う流水路:1池あたり巾1.0メートル×6列
- 混和方式:上下う流方式
- フロック形成時間:36.5分
- 有効容量:1池あたり307立方メートル
薬品沈澱池

薬品沈澱池には大きく成長したフロックが早く沈んでいくように傾斜板が備えられ、静かに流れていく間にほとんど沈められます。そして、きれいになった水だけが次の池に送られます。また、この池の出口で次亜塩素酸ソーダを注入して1回目の消毒をします。
- 鉄筋コンクリート造り、4池、巾6.0メートル×長10.0メートル×有効水深3.35メートル
- 傾斜板型横流式 1池あたり傾斜板4段5列
- 滞留時間:47.9分
- 排泥方式:池底ホッパー式
有効容量:1池あたり201立方メートル
急速ろ過池

急速ろ過池には砂利や砂の層があり、厚い層をくぐることで水の中の細かいごみや細菌がとりのぞかれてきれいな水になります。砂層はろ過をしている間に目づまりがおきるので、約72時間ごとに洗浄をおこなう装置も組み込まれています。
- 鉄筋コンクリート造り、8池
- 巾3.0メートル×長5.6メートル×2ユニット
- 有効ろ過面積:33.6平方メートル
- ろ過方式:重力式
- ろ過速度:1日あたり90~120メートル
浄水池

きれいになった水は地下の浄水池に貯水され、次亜塩素酸ソーダを注入し、2回目の消毒をします。これでやっと飲める水になり、送水ポンプで山の上の配水池へ送られます。
- 鉄筋コンクリート造り、1池
- 巾8.0メートル×長19.8メートル×有効水深2.8メートル
- 有効容量:449立方メートル
送水ポンプ
水中モーターポンプ、大型2台、小型2台
配水池

NO1
- 鉄筋コンクリート造り
- 巾20.0メートル×長24.0メートル×有効水深3.8メートル
- 有効容量:1,750立方メートル
NO2
- 鉄筋コンクリート造り
- 巾32.0メートル×長32.0メートル×有効水深4.0メートル
- 有効容量:4,000立方メートル
NO3
- 鉄筋コンクリート造り
- 巾24.0メートル×長40.0メートル×有効水深4.0メートル
- 有効容量:3,750立方メートル
総有効容量:9,500立方メートル
pH調整塔

渡場水源地から送られてくる地下水は弱酸性のため、シェルビーズを充填したpH調整塔に通すことで水質を中性に変え、配水管の内面保護に役立たせています。
- FRP造り、2基
- 形状:1基あたり直径3,000×高さ6,600
処理量:1日あたり6,000立方メートル - 薬品名:シェルビーズ(カキ殻)
- 容量:18.8立方メートル
天日乾燥床

浄水場では、水をきれいにしていく過程でたくさんの土や砂などを取り除いています。取り除かれた土や砂は天日乾燥され安全性を確認する土質の検査をおこない、産業廃棄物として処理されます。
- 鉄筋コンクリート造り、4床
- 有効容量:1床あたり192立方メートル1床
更新日:2020年12月01日