麻しん(はしか)にご注意ください
令和5年5月以降、国内でも麻しん(はしか)の感染が報告されています。
麻しん(はしか)は感染力が強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%の人が発症します。
麻しんと思われる症状がみられたら、早めに医療機関に受診しましょう。また、定期予防接種の対象者は早めに予防接種を受けましょう。
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない方が感染するとほぼ100%発症します。
一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。
症状
麻しんウイルスに感染すると約10~12日後に発熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。
主な合併症は、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎で、死亡する割合も1,000人に1人と言われています。
麻しん治癒後、数年~10年後に亜急性硬化性全脳炎という生命に関わる病気を発症することがあります。
予防について
麻しんは感染力が非常に強く、空気感染もするため、手洗いやマスクのみでは予防できません。
麻しんの効果的な予防方法は、麻しんワクチンの接種です。1回接種による免疫獲得率は95パーセント以上であり、発症リスクを最小限に抑えることが期待できます。
麻しんの定期予防接種の対象者は、早めに予防接種を受けましょう。(1期:1歳以上2歳未満、2期:5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間)
定期予防接種対象以外の方で、麻しんに罹ったことがなく、ワクチン接種を希望される方は、医療機関にご相談ください。
こどもの予防接種について
麻しん風しん混合(MR)ワクチンの定期接種について、こちらのページを参照ください。
海外渡航者向けの予防接種について
海外渡航者の予防接種について、以下のページをご参照ください。
麻しんかな?と思ったら
麻しんが疑われる症状(発熱、咳、目の充血、発疹等)がある場合は、必ず事前にかかりつけ医や医療機関に連絡し、受診の要否や注意点を確認してから、指示に従い受診してください。
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更新日:2023年06月10日