ラムサール条約登録湿地「瓢湖」

2008年10月30日、瓢湖がラムサール条約登録湿地として正式登録されました。
ラムサール条約とは
1971年、イランのカスピ海湖畔の町ラムサールで「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。これがラムサール条約で、現在、世界で158か国が加入しており(平成20年2月8日現在)、日本は1980年にラムサール条約に加入しました。
認定までの概要
寛永3年(1626年)
新発田藩主が13年の歳月をかけ渇水対策用のため池を作る。
当時は南側にもう一つの池があり瓢箪に似ていることから瓢湖と呼ばれた。
昭和25年
瓢湖に戦後初めて27羽の白鳥が飛来。
昭和29年
2月、吉川重三郎さんが、日本で初めて警戒心の強い野生の白鳥の餌付けに成功。「水原の白鳥渡来地」県指定。
昭和29年
3月、「水原のハクチョウ渡来地」国天然記念物指定。
昭和29年
4月、県指定鳥獣保護区(310ヘクタール)
昭和34年
病に倒れた重三郎さんに代わって吉川繁男さんが白鳥保護を行う。白鳥の渡来数312羽。
昭和34年
3月、「瓢湖のオニバス」県天然記念物指定。「五頭連峰県立自然公園」指定。
昭和46年
水原町が瓢湖水きん公園整備計画を策定し、瓢湖周辺用地の買収が始まる。「瓢湖の白鳥を守る会」発足。
昭和47年
水原小学校に白鳥パトロール隊が組織される。
昭和50年
2月、「水きん公園」都市公園指定、白鳥の渡来数486羽。
昭和53年
白鳥の最高渡来数が1000羽となる。
昭和56年
白鳥の最高渡来数が2000羽を超える。
平成元年
白鳥の最高渡来数が4000羽を超える。
平成3年
瓢湖東側に東新池が完成。5月、「東アジア・オーストラリア地域フライウエイ重要生息地ネットワーク」参加。
平成12年
瓢湖北側にあやめ池、さくら池が完成。
平成12年
11月、白鳥の最高渡来数が6800羽となる。
平成17年
11月「瓢湖特別保護地区(8ヘクタール)」国指定鳥獣保護区(281ヘクタール)
平成20年
5月28日、環境省の公聴会開催
国指定鳥獣保護区「瓢湖特別保護地区」の瓢湖を含めた4池一体とする拡大(8ヘクタール→24ヘクタールへ)に関する公聴会
7月31日、「瓢湖特別保護地区」指定拡大の官報告示。
(面積)8ヘクタール→24ヘクタールへ
(存続期間)20年8月1日~27年10月31日まで
(管理方針)鳥類の調査、鳥類の生息への影響を防止するための普及啓発活動、瓢湖の浚渫対策など。
9月9日、地元自治体の承諾意見書の提出依頼
9月24日、承諾書の提出
10月27日、官報告示「国際的に重要な湿地」の指定(国内36番目)ラムサール条約に登録する湿地の指定
10月30日、第10回ラムサール条約締約国会議において登録証を授与。
関連情報
ラムサール条約
ラムサール条約についてご紹介します。
瓢湖の白鳥
瓢湖の最新情報についてご紹介します。
関連書籍
市立図書館にある、瓢湖の関連書籍についてご紹介します。
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更新日:2022年10月24日