平和に関する取組
阿賀野市は、非核三原則の遵守と核兵器の根絶を求め、世界の恒久平和への願いを込めて非核平和都市宣言を行いました。この宣言に基づき、市民に核兵器の恐ろしさやその被害の悲惨さ、平和の尊さを伝えるため、様々な事業に取り組んでいます。
非核平和都市宣言
私たちの願いは、世界の恒久的平和と緑豊かな地球環境を守り、未来の人々に残すことです。
しかし、この願いに反し、核兵器の開発と軍備拡大競争は今なお続き、世界の平和と安全、地球環境が脅かされています。
私たちは、世界で唯一の被爆国民として、これからも原爆の悲惨さと平和の大切さを伝え続けるとともに、非核三原則を遵守していかなければなりません。
私たち阿賀野市民は、全ての国の核兵器がすみやかに廃絶されることを強く訴え、世界の全ての人々が、平和で豊かなくらしを送り、ともに繁栄し、永遠の世界平和が実現することを目指し、ここに阿賀野市を「非核平和都市」とすることを宣言します。
平成22年10月9日
新潟県阿賀野市
平和首長会議に加盟しています
平和首長会議とは、広島市長を会長とし、核兵器廃絶に賛同する都市で構成され、世界恒久平和の実現に貢献することを目的とした団体です。
(注意)令和7年8月1日現在、166か国の国や地域(8,509都市)と、日本国内の1,740都市が加盟しています。
戦後80周年 平和祈念講演会を行いました。
「被爆者から受け継いだ平和への思い」
【日時】令和7年9月23日(火・祝) 10時00分から11時00分 受付9時30分から
【会場】阿賀野市 ふれあい会館 2階 多目的ホール
【講演者】被爆体験伝承者 世羅田 慎治 様
【聴講者】109名
被爆者から直接受け継いだ体験をもとに、戦時下の暮らし、原爆による被害の概要、人体への影響など、被爆の実相を具体的に伝えてもらいました

来場者の感想
- 終戦80年の節目にふさわしいすばらしいお話でした。ありがとうございました。
- 平和の大切さを改めて感じました。世界から戦争がなくなることを願っています。平和は作るもの、保つものだと思いました。
- 講演を聴き、子ども孫世代へも戦争と平和の関係をしっかり伝承していかなければならないと思った。今年は特に戦後80年、当たり前の平和の尊さが多くの犠牲の上に成り立っていると強く感じた。被爆者の体験を直接聞いている感じがし、講演者の伝承技に敬意を示します。
- 被爆体験伝承者の世羅田さんが寺前さんの体験を語りついでいることの大切さをとても感じました。映像で被爆された方の記録を見ることができるが、やはり人が話すことでその方の気持ちが伝わるのだと思った。平和な日本を継続するためにできることをやっていきたいと思った。
- 貴重な話で、自分自身の身になりました。原爆の事、実際にはわからなくて、詳しく理解でき、自分の周りにも伝えて行きたいと思いました。平和な世の中が一番だと感じました。
- 貴重なお話が聞けて大変良かったです。戦後80年、これからもこのような悲惨な事が起きないよう後世に伝えていかなければならないと感じます。平和を守っていかなければと思います。
- 最初にポスターを見ました。子どもたちの平和をイメージした絵画が印象的でした。当たり前の平和が未来の子どもたちの世界にありますように。伝承者の方の講話はとてもわかりやすく聞きやすかったです。聞けて良かった、知れて良かったと思いました。
- 今日、出席できたことに平和の大切さを心から実感しました。少しでも友に伝えていきます。
平和祈念講演会に寄せられた感想の一部を掲載させていただきます。阿賀野市では初めて被爆体験伝承者の方を迎えての講演会でした。今回の心に迫る講演で平和が当たり前ではないこと、日々の暮らしの中で平和を意識することの大切さを改めて感じる機会となりました。
原爆絵画展
目的
阿賀野市非核平和宣言の趣旨にのっとり、多くの市民が戦争や原爆被害の実情を知ることで、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現について考え、未来に向かって平和な社会を築くことを目的として開催しました。
令和7年度
期間中、市内5会場で「被爆体験証言者と高校生との共同制作による原爆の絵」を展示しました。
会場・開催日時
【原爆絵画展】
阿賀野市笹神支所(阿賀野市山崎77)
7月28日(月曜日)~8月7日(木曜日)、午前8時30分~午後5時15分
土・日曜日、祝日は閉庁
阿賀野市立図書館(阿賀野市曽郷1028)
7月26日(土曜日)~8月7日(木曜日)、午前9時30分~午後7時00分
月曜日は休館、土・日曜日、祝日は午後5時00分まで
水原中学校市民図書室(阿賀野市学校町9-9)
7月26日(土曜日)~8月7日(木曜日)、午前9時30分~午後7時00分
金曜日は休館、土・日曜日、祝日は午後5時00分まで
阿賀野市安田交流センター「風とぴあ」(阿賀野市保田1756-1)
7月26日(土曜日)~8月7日(木曜日)、午前9時00分~午後8時00分
【戦後80年 全体原爆絵画展】
各地区で掲示した作品を集約して展示
水原公民館 市民ギャラリー (阿賀野市山口町1丁目2-14)
8月12日(火曜日)~8月17日(日曜日)、午前9時00分~午後8時00分
来場者数
期間中の来場者は、5会場合わせて約6,885人でした。
来場者の感想
原爆絵画展の感想
(笹神支所・市立図書館・水原中学校・安田交流センター)
- げんばくのこわさを知った(小学生)
- 絶対にもう起こしてはいけないと思った(中学生)
- 二度と戦争は起こらないように、このような展示をもっと広める事が大事だと思いました(10代)
- 見ていると切なくなってきます。当時の生々しさがせまってくるものばかりで、原爆の恐ろしさを改めて感じました(50代)
- TVでの映像や写真を見たりもしますが、高校生の描いた絵は思いが映ると言うか、悲惨が写真とは違うリアルさがあり、戦争は絶対にあってはならないという思いを強くします(70代)
- めっちゃくちゃ怖かったです。もう二度とおこんないようにと思いました(中学生)
- 今は平和だと思った(小学生)
戦後80周年 全体原爆絵画展の感想
(水原公民館)
- 衝撃的な絵画で心が痛みました。原爆の恐ろしさ、もう二度と同じことが起きない平和な世界になってほしいと心から思いました(40代)
- 絵画で原爆の悲惨さを感じ、二度と繰り返してはならないと強く思いました。中学生の感想文を読み、良い学びをしてきた事、学んだ事を多くの人たちに広めてもらいたいと思います。沢山の方に見てもらい感じてもらえるといいですね(50代)
原爆絵画展・戦後80周年 全体原爆絵画展に寄せられた感想の一部を掲載させていただきました。どれも原爆の悲惨さに心を痛め、二度とあってはならないとの訴え、世界平和を切に願う心情が伺えるものでした。
懸垂幕の掲出
令和7年度は6月中旬~8月中旬に、市役所本庁に「なくそう核兵器」という懸垂幕を掲揚しました。
黙とうの呼びかけ
阿賀野市役所では、原爆と戦争で亡くなられた48万4千人を超える犠牲者の追悼と、世界の恒久平和を祈り、黙とうを行いました。
また、広報紙で市民に黙とうの呼びかけを行いました。
- 広島原爆の日 8月6日 午前8時15分
- 長崎原爆の日 8月9日 午前11時2分(土曜日のため放送での呼びかけなし)
- 終戦記念日 8月15日 午後0時
広島平和記念式典中学生派遣事業
目的
世界各国から5万人が参列する「広島平和記念式典」に参列することにより、核兵器廃絶と世界平和の重要性を自らの課題として捉え、また、世界で唯一の被爆体験国として核兵器の脅威を学習することで、平和教育の推進に貢献することを目的としています。
概要
令和7年度は、市内全中学校(安田中・京ヶ瀬中・水原中・笹神中)の生徒12人と、引率者2人、随行職員1人の合計15人が参加しました。8月5日(火曜日)は、まず被爆当時にも運行されていた広島電鉄の路面電車に乗り市内を移動しました。その後、原爆ドームを見学し、市内の中学生が平和への祈りを込めて折った千羽鶴を平和記念公園内にある「原爆の子の像」へ捧げ、折り鶴(平和)メッセージを投函しました。また、原爆死没者慰霊碑への献花し、平和記念資料館を見学しました。
8月6日(水曜日)は、広島平和記念式典に参列し、袋町小学校平和資料館を見学しました。最後に2日間の振り返りを行い、各自2日間の活動で感じたことを発表しました。
| 年度 | 生徒 | 引率・随行 | 計 |
|---|---|---|---|
| H29 | 4人 | 2人 | 6人 |
| H30 | 8人 | 2人 | 10人 |
| R1 | 8人 | 2人 | 10人 |
| R2 | - | - | - |
| R3 | - | - | - |
| R4 | 12人 | 3人 | 15人 |
| R5 | 12人 | 3人 | 15人 |
| R6 | 12人 | 3人 | 15人 |
| R7 | 12人 | 3人 | 15人 |
備考:R2、R3は、広島市が平和記念式典の参列者を縮小したため、派遣なし
派遣中学生の感想
派遣報告会
派遣された生徒たちは、各学校で全校生徒に向けて派遣報告を行い、被爆80周年という今、平和について考えてほしいと訴えました。



更新日:2025年10月01日