阿賀野市の小・中学校の働き方改革を進めています
阿賀野市教育委員会では、子どもたちが充実した学校生活を送ることができるよう、教職員が、心身ともに健康で、授業や子どもたちへの指導に取り組める環境づくりを進めています。
阿賀野市立小・中学校の時間外勤務状況
阿賀野市立小・中学校では、働き方改革を進め、年々減少傾向ではありますが、依然、小学校では毎月50人程度、中学校では40人程度、毎月90人程度の先生方が45時間以上の超過勤務となっています。全教職員に占める割合では、約4割の先生方が毎月45時間を超える超過勤務の実態となっています。中学校は部活動を行っているため、在校時間を減らすことがなかなか難しい傾向にあります。
働き方改革の必要性
学校現場では、先生方が朝早くから夜遅くまで休憩時間もとることができずに働き続けるような状況が続いていました。全国的に一人一人の子どもと向き合い、タブレット端末を使いこなし、質の高い授業を求めて頑張り続け、体調を崩す先生方が増えています。阿賀野市も例外ではありません。このような現状から教員志願者が減り続け、全国的にも教員が不足するという危機的な状況が起こっています。
阿賀野市では、令和2年に「教職員の勤務時間の上限に関する方針」を示し、1ヶ月の時間外勤務時間を45時間以内、年間360時間以内を上限の目安時間としました。これは持続可能で効果的な教育活動を行うためには先生方の健康が第一であり、子どもたちと元気に向き合えるようにするためです。
つまり、学校における働き方改革の目的は、教師のこれまでの働き方を見直し、自らの授業力を磨くとともに、日々の生活の質や、教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことができるようにすることです。
学校における働き方改革の取り組み
阿賀野市立小・中学校で実際に行っている取組の例
- 校時表を見直し、放課後の事務や教材研究等の時間を確保
- 時間短縮や内容精選を行い、ねらいを達成できる学校行事の見直し
- 会議資料や家庭配布物のペーパーレス化による印刷業務削減
- 学年職員で授業分担を行い、授業準備の効率化
- スクールサポートスタッフによる印刷作業や教材準備等のサポート(現在6校に配置)
- 通知表の記述欄や内容の精選 など
教育委員会による学校への支援
(1)勤務時間の管理、業務分担の適正化
毎月の校園長会で教職員の勤務時間の管理について情報提供しています。超過勤務の多い先生には管理職が面談を行い、具体的な改善策、業務分担の適正化に向けて指導助言を行っています。
(2)授業時数の適正化
教育課程編成の際、標準授業時数を基準として授業時数が大幅に超過しないよう授業時数の適正化を進め、放課後の事務作業、教材研究、研修の時間を確保します
(3)校務支援システムの導入
令和6年1月より、市内全小中学校に「校務支援システム」を導入し、準備期間を設けます。令和6年4月から本格稼働し、先生方の業務の効率化をさらに図ります。保護者連絡についても新システムを活用しますので、ご登録いただくことになります。今後ともご理解とご協力をお願いいたします。
(4)部活動の地域移行
部活動の地域移行に向けて体制整備を進めています。今後も休日の部活動から段階的に地域移行を行い、令和8年度より休日の部活動を地域へ移行できるように取組を推進します。
(5)スクールサポートスタッフ、学習支援教員、ICT支援員など、サポート人員の配置
校内業務や授業支援について、今後も学校の先生方をサポートする人材の配置に努めていきます。
市民の皆様にお願いしたいこと
- 学校への電話連絡は、平日 午前7時30分~午後6時までにお願いします。時間外の緊急連絡(児童生徒の命に関わる事件・事故)は市役所にお願いします。
- 学校の各種行事の見直しや精選、部活動の地域移行にご理解ご協力をお願いします。
- 「地域と学校の連携を推進する会」、教育活動を支援する「各種ボランティア」など、学校の教育活動への積極的なご協力をお願いします。
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更新日:2023年12月28日