老齢基礎年金

 国民年金に加入して受給資格期間を満たした人が、65歳になったときから受けられます。

 次の1から4の期間を合計して10年以上あれば、老齢基礎年金が受けられます

1. 国民年金保険料を納めた期間（免除期間・学生納付特例期間を含む）
2. 任意加入できる人が加入しなかった期間（注釈：合算対象期間）
3. 第2号被保険者期間
4. 第3号被保険者期間

(注釈)合算対象期間として認められる期間

1. 会社員などの配偶者で任意加入しなかった期間（昭和61年3月まで）
2. 20歳以上の学生で任意加入しなかった期間（平成3年3月まで）
3. 20歳から60歳になるまでの間で海外に住んでいた期間
4. 厚生年金などから脱退手当金を受けていた期間

 保険料納付月数によって年金額は変わります。

1. 20歳から60歳になるまでの40年間（加入可能年数：注釈）全て納めた場合
   780,100円（令和元年度年金額）
2. 未納期間や免除期間がある場合、その月数によって減額された額になります。
   (注釈)加入可能年数（満額の年金を受けるために必要な期間）は、40年です。ただし、昭和16年4月1日以前に生まれた人については、短縮措置がとられています。

   加入可能年数一覧

   生年月日	加入可能年数
   昭和12年4月2日から昭和13年4月1日	36年
   昭和13年4月2日から昭和14年4月1日	37年
   昭和14年4月2日から昭和15年4月1日	38年
   昭和15年4月2日から昭和16年4月1日	39年
   昭和16年4月2日以後	40年

 老齢基礎年金は、原則として65歳から受けられますが、希望すれば60歳以後いつからでも受けられます。ただし、65歳より前から受けると減額され、66歳以後から受ける場合は増額されることになります。なお、一度減額・増額された支給率は、生涯変わりません。

 上記の老齢基礎年金の支給率は、昭和16年4月2日以後に生まれた人に適用されます。繰り上げ支給の減額率は、月数に比例し、繰り上げ月数が増すごとに一月あたり「0.5％」減額率が増します。また、繰り下げ支給の増額率についても月数に比例し、繰り下げ月数一月あたり「0.7％」増額率が増します。
 また、昭和16年4月1日以前生まれの人は下記の支給率となります。年数に応じて支給率が変わります。

• 60歳…支給率：58%
• 61歳…支給率：65%
• 62歳…支給率：72%
• 63歳…支給率：80%
• 64歳…支給率：89%
• 65歳…支給率：100%
• 66歳…支給率：112%
• 67歳…支給率：126%
• 68歳…支給率：143%
• 69歳…支給率：164%
• 70歳…支給率：188%

 年金の種類（老齢、障害または遺族）に関係なく、2月、4月、6月、8月、10月、12月の年6回で、15日が支払日です。15日が土曜日、日曜日または祝日の場合は、直前の営業日が支払日となります。受給者が指定した金融機関または郵便局の預貯金口座に年金が振り込まれます。もしくは、受給者が指定した郵便局の窓口で年金を受け取ります。