令和2年度埋蔵文化財の活用

更新日:2021年01月06日

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令和2年度 埋蔵文化財活用事業の実施状況

生涯学習課では、遺跡発掘調査や出土品の整理・収蔵・展示などについて、多くの市民の方々に活用していただけるような取り組みを実践しています。

令和2年度に行った活動をご紹介します。

埋蔵文化財の活用(1)(PDFファイル:204KB)
埋蔵文化財の活用(2)(PDFファイル:216KB)
 

「発掘された日本列島 2020」展がはじまりました。

文化庁が主催する「発掘された日本列島2020」展がはじまりました。今年の縄文時代の展示では、市内堀越地区の「石船戸遺跡」出土品が全国で唯一選ばれています。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたため、予定よりも1週間遅れて、6月13日(土曜日)より江戸東京博物館(東京)で展覧会がはじまりました。
そして、いよいよ、8月22日(土曜日)~9月27日(日曜日)、長岡市の新潟県立歴史博物館に巡回します。
石船戸遺跡の展示では、流れるような文様が描かれる土器、様々な地域との交流が見える石器・石製品、県内最大の遮光器土偶、新潟の特産品であるアスファルト製品など、見所豊富でとても興味深い資料がたくさん展示されています。また、このほかに弥生時代から江戸時代までの全国屈指の遺跡からの出土品が目白押しとなっています。
今、市立図書館では、展覧会の『展示図録』をご覧いただくことができます。合わせてご利用ください。
なかなか外出ができない日々が続いていますが、この機会にぜひホンモノをご覧いただきたいと思います。外出をためらう方、どうしても都合がつかない方は、下記のとおりユーチューブ動画を配信していますので、こちらをご活用ください。

「よみがえる土橋遺跡~あがのJOMON再発見~」

土橋遺跡では、県内最大のハート形土偶が出土し、縄文時代後期前半の環状集落が発見されました。例年ならば調査成果を市民の皆さんにお伝えするため、遺跡の一般公開を開催しますが、新型コロナウイルス感染拡大のため実施が困難になりました。その代替として、動画「よみがえる土橋遺跡」を製作し、9月よりYouTube「阿賀野市公式チャンネル」に公開・配信しています。
動画制作には、多くの市民や児童・生徒の皆さん、民間会社からのご協力をいただきました。心より感謝いたします。
出来上がった動画はほんとうにすばらしいものです。動画が配信されてから3か月が過ぎ、視聴回数は1,300回を超えました。ステイホームの年末年始になります。ゆっくりとご家族皆さんで地元の歴史ロマンを感じてみませんか。
 

「災害の考古学-阿賀野市内遺跡から発見された地震痕跡-」展示会・講演会

12月13日(日曜日)、水原公民館において新潟県教育委員会が主催する『災害の考古学~遺跡からわかる地震・洪水~』講演会が開催されました。当初、講演会の定員は120名の予定でしたが、こちらも新型コロナウイルス感染拡大のため60名になりました。
そのため、より多くの皆さんに講演内容を知ってもらうため、12月8日(火曜日)~13日(日曜日)の6日間、水原公民館市民ギャラリーで「災害の考古学-阿賀野市内遺跡から発見された地震痕跡-」展示会を同時開催しました。展示会では、市内遺跡で発見された地震痕跡のパネル解説約30点と関係する遺跡出土品約100点を展示しました。土橋遺跡から出土したハート形土偶も初公開することになりました。
6日間の見学者は398名にものぼり、市民の皆さんの関心の高さを実感したところです。公民館各種講座受講者の方々にも立ち寄ってもらい、これまでの活用事業の中で女性見学者の割合がもっとも高くなりました。また、見学者の皆さんとの会話を通して、「新潟地震の思い出」、「新潟県北部地震の様子」、「ハート形土偶のこと」など様々な分野の情報を交換することができました。
引き続きこのような「対話型の活用」に取り組んでいきたいと思います。

他年度の埋蔵文化財の活用状況

この記事に関するお問い合わせ先

民生部 生涯学習課 文化行政係

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新潟県阿賀野市山崎77番地

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