令和6年第9回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
令和6年11月29日(金)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 諮問第 1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(石川博英氏)
諮問第 2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小林留美子氏)
日程第 6 議案第80号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算(第5号)
日程第 7 議案第81号 令和6年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
日程第 8 議案第82号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
日程第 9 議案第83号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
日程第10 議案第84号 令和6年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)
日程第11 議案第85号 令和6年度阿賀野市下水道事業会計補正予算(第1号)
日程第12 議案第86号 令和6年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)
日程第13 議案第87号 阿賀野市放置自動車の発生防止及び適正処理に関する条例の制定につい
て
日程第14 議案第88号 阿賀野市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に
関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条
例の一部改正について
日程第15 議案第89号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例
の一部改正について
日程第16 議案第90号 阿賀野市行政組織条例の一部改正について
議案第91号 阿賀野市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
議案第92号 阿賀野市集落排水事業償還基金条例の廃止について
議案第93号 阿賀野市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について
議案第94号 阿賀野市農業集落排水事業分担金徴収条例の廃止について
議案第95号 阿賀野市集落排水処理施設条例の廃止について
日程第17 議案第96号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について
日程第18 議案第97号 五泉地域衛生施設組合規約の変更について
日程第19 議案第98号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市神山児童クラブ)
日程第20 議案第99号 字の変更について
日程第21 一般質問
〇出席議員(16名)
1番 菅 原 道 明 君 2番 披 田 野 勝 幸 君
3番 清 水 博 英 君 4番 阿 部 順 三 君
5番 天 野 市 榮 君 6番 荒 澤 浩 和 君
7番 遠 藤 孝 君 8番 松 ア 良 繼 君
9番 清 野 栄 一 君 10番 天 野 美 三 男 君
11番 市 川 英 敏 君 12番 村 上 清 彦 君
13番 風 間 輝 榮 君 14番 宮 脇 雅 夫 君
15番 遠 藤 智 子 君 16番 大 滝 勝 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 加 藤 博 幸 君
総 務 部 長 保 科 和 文 君
(総 務 課長)
民 生 部 長 吉 川 麻 子 君
産 業 建設部長 阿 部 信 隆 君
(建 設 課長)
産 業 建設部長 大 橋 晋 一 君
(商工観光課長)
市 長 政 策 ・ 齋 藤 和 彦 君
市 民 協働課長
危 機 管理課長 五 十 嵐 広 貴 君
企 画 財政課長 西 潟 治 子 君
管 財 課 長 渡 邉 健 司 君
税 務 課 長 小 池 勉 君
市 民 生活課長 星 豊 君
健 康 推進課長 江 口 教 子 君
社 会 福祉課長 橋 正 人 君
高 齢 福祉課長 山 嵜 美 佳 君
生 涯 学習課長 塚 野 敏 之 君
農 林 課 長 遠 藤 忠 弘 君
公 園 管 理 小 林 勝 浩 君
事 務 所 長
上 下 水道局長 橋 健 治 君
会 計 管 理 者 辻 直 樹 君
教 育 長 小 泉 明 美 君
学 校 教育課長 羽 田 正 佳 君
農 業 委 員 会 五 十 嵐 明 彦 君
事 務 局 長
監 査 委 員 遠 海 美 穂 子 君
事 務 局 長
消防本部消防長 吉 川 雅 史 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 陸 俊 弘
主 任 小 林 妙 子
主 任 青 山 愛
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(大滝 勝君) おはようございます。皆様には御参集いただき、ありがとうございます。
また、本定例会につきましては、円滑に進行できますよう、議員各位の御協力をお願い申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は16名です。定足数に達しておりますので、これより令和6年第9回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
また、新潟日報から写真撮影の申出がありましたので、今会期を通じて許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(大滝 勝君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(大滝 勝君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、4番、阿部順三さん、5番、天野市榮さん、7番、遠藤孝さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(大滝 勝君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日11月29日から12月6日までの8日間としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は11月29日から12月6日までの8日間に決定しました。
〇諸般の報告
〇議長(大滝 勝君) 日程第3、諸般の報告を行います。
11月11日から昨日までの主な会議、行事等の状況につきましては、お手元に配付しております会議・行事等の開催状況報告書のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、加藤市長をはじめ24名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から諮問2件、議案20件です。議会からは請願2件、発議1件、申出関係3件及び議員派遣についてです。
受理いたしました請願は、お手元の請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託しましたので、報告いたします。
去る11月21日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付の会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(大滝 勝君) 日程第4、加藤市長から一般行政報告を求めます。
加藤市長。
〔市長 加藤博幸君登壇〕
〇市長(加藤博幸君) おはようございます。本日、令和6年第9回阿賀野市議会定例会の開会に当たり、議員各位の御健勝をお喜び申し上げます。
また、日頃より、市政発展のために御尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。
早いもので、今年も残すところ、あと一月となりました。
この夏の平均気温は、昨年の夏と並び過去最高を記録し、また猛暑日を記録した観測地点は過去最高の数となり、2年連続でとても暑い夏になりました。
豪雨の頻発化や、夕方になると天候が急変し、東南アジア地域に見られる亜熱帯気候特有のスコールのような猛烈な雷雨などが全国至るところに発生しました。
これらは地球温暖化、気候変動の影響と言われておりますが、その影響は年々私たちの身近なところまで迫ってきており、日常生活に与える影響も大きくなってきていると感じております。
このような気象状況において、今年の米の作況指数は10月25日現在、昨年95だった作況指数は、新潟県内全体で98と3ポイント上がりましたが、2年連続で「やや不良」となり、本市が属する下越地区は、県全体よりさらに低く97となり、下越地域も2年連続で「やや不良」となりました。
田植後の5月下旬から6月上旬にかけて、平年より気温が低く、穂の数が減ったことが要因であると言われており、10アール当たりの予想収量は、平年より6キロ減量となりました。
また、一等米比率では、10月末時点ではありますが、代表品種であるコシヒカリは県全体では71%となり、昨年の4.7%から大きく回復、コシヒカリに続くブランド米「新之助」は98%となり、昨年よりさらに3.3ポイント上がり、引き続き高水準となりました。
県全体ではこのような状況ですが、本市ではコシヒカリは76%で、昨年の0.1%から大きく回復しましたが、「新之助」は94.9%と、昨年の98.1%より3.2ポイント下がりました。
一方、これらの出来高などを受け、米の価格高値で推移し、10月の相対取引価格の速報値では、全銘柄平均ではありますが、玄米60キロ当たり2万3,820円と、昨年の約1.57倍となり、9月に初めて2万円を超え過去最高額に、さらに10月はその価格を更新しております。
この要因として、昨年から続き収穫量が減少したことや外食産業が好調を保っていることが要因であることと言われており、この「高止まり」はしばらく続くと予想されています。
既に来年の米作りは始まっており、作付計画において、今年以上に需要に応じた米作りが求められるところであります。また、農地利用につきましては、担い手の確保や農地の集積、集約など、将来を見据えた目標地図の作成等を盛り込んだ地域計画の策定期限が迫っています。
市としましては、国や県、関係機関と連携しつつ、各種事業の活用やほ場整備の推進を図るとともに、阿賀野市オーガニック推進協議会、阿賀野市農業再生協議会と一体となって、オーガニックビレッジ宣言に向けた有機農業の拡大と産地化を図り、また新たな園芸作物の検討を含め、園芸作物や非主食用米への転換など、複層的な取組によって、阿賀野市の農業が持続、発展するよう、地域計画に基づいた施策の展開を進めてまいります。
さて、厚生労働省の資料によりますと、今年の冬は新型コロナウイルス感染症が、第11波と言われた今年の夏を上回るのではないか、また季節性インフルエンザも流行するのではないかと、同時流行する可能性があるとしております。
県内の定点把握数は、11月11日から17日の週で、新型コロナウイルス感染症は2.77人と、前の週から0.41人増え、それまでの減少傾向から増加に変わりました。季節性インフルエンザは1.75人と、前の週の0.48人の約3倍となり、1.00人を超えたため、流行期に入りました。また、子供たちを中心に、手足口病やマイコプラズマ肺炎の定点把握数が例年と比較してかなり多い数となっています。
新型コロナウイルス感染症については、10月から高齢者等へのワクチン接種が始まっております。
また、インフルエンザの予防接種については、中学生以下の費用を全額助成しており、特に市内の医療機関では、その場で御負担することなく接種することができますので、接種していない方は早めに接種をしていただければと思います。
市としましては、これら申し述べさせていただきました感染症対策につきまして、国、県と連携し、その方針に基づき対策を講じるとともに、手指消毒など、ふだんの生活における基本的な対策の実施について、引き続き市民の皆様へ注意喚起を行ってまいります。
それでは、9月定例会以降の行政執行について、報告を申し上げます。
最初に、市職員の災害対応図上訓練について申し上げます。
9月6日に、私と教育長、市管理職の職員が構成員となりまして、災害対策本部員による、本市では初めての災害対応図上訓練を実施いたしました。
マグニチュード7.1の直下型地震が発生した想定で、混乱した状況の中、途切れなく入ってくる情報をグループごとに整理、判断し、被害状況の把握とその対応を考えるものでありました。
また、11月15日、20日、26日には、災害対策本部員を除く全職員を対象に災害対応図上訓練を実施しました。なお、この訓練は12月3日にも行うこととしております。
災害想定は、月岡断層帯を震源とするマグニチュード6.8の地震により、住宅の倒壊、火災発生、土砂災害が発生した場合と、線状降水帯発生による大雨で道路冠水や土砂災害が発生した場合の2つのパターンにより実施しました。
両訓練とも、ほぼ全職員の出席により実施できましたので、判断力や行動力など災害対応力の向上が図られたものと思っております。
災害対応には、自助、共助、そして公助の3つが重要になります。
今後も、定期的に職員を対象とした訓練を重ね、公助力の向上を図ってまいります。
続きまして、あがの市民病院創立70周年記念式典について申し上げます。
9月22日、月岡温泉「泉慶」にて盛大に開催されました。
あがの市民病院は、昭和29年に旧水原町国保直営病院と水原郷伝染病院を併設する形で発足しました。以降、「地域に根ざす病院づくり」を基本方針として、地域の医療、福祉の向上に貢献してきました。
平成27年10月には、現在の病院が開院し、名称が「あがの市民病院」になりました。
この70年間、阿賀野市で病院が運営されてきたことは、これまで支えてきた先達の皆様方の御尽力と市民の皆様方の温かい御支援のたまものであると思っております。
現在本市は、市民の皆様の健康寿命延伸に向けた各種事業の構築や、新潟大学医学部に寄附講座を設置することで大学と連携した共同研究と分析を行い、市民の皆様の健康づくりに取り組んでおります。
健康づくりを推進する上で地域医療体制の確保は不可欠であり、今後も引き続き予防施策と医療体制の両輪を前に進めていきたいと考えております。
続きまして、イベント等の実施について申し上げます。
秋にふさわしい様々なイベントが開催され、大勢の皆様からお越しいただきました。
9月29日には、ウオーキングとグルメの両方が一度に楽しめる「AGANO WALK&EAT」が、10月6日には「あがの市民まつり」と、初開催となる「にいがたオーガニックフェスタin道の駅あがの」が、10月13日には「コスモスきょうがせまつり」が開催されました。
10月20日には、「あがのわくわく産業フェア2024」が、コロナ禍中の分散開催を乗り越え、「道の駅あがの」を会場に、5年ぶりに1会場1日開催で行われました。
また、10月5日から11月10日にかけては、市内の各会場で阿賀野市文化祭が開催され、作品展示や芸能発表には大勢の皆様が訪れました。
続きまして、阿賀野市地域防災訓練について申し上げます。
10月6日、安田体育館及び城ノ内野球場を会場に、旧保田小学校区並びに旧山手小学校区の自治会の皆様を対象に、大雨による都辺田川の増水、土砂災害を想定して実施いたしました。
参加していただきました自治会の皆様からは、自治会集会施設などでの安否確認訓練、その後、訓練会場までの避難訓練、心肺蘇生講習やAEDなど救助用資材の取扱講習、土のうや応急担架の作成などに参加していただきました。
そのほか、市や消防本部、県警察、関係機関では、避難所開設訓練、連携確認訓練、ボランティアセンターの開設訓練、はしご車による水没車両からの救助訓練、県警ヘリコプターによる要救助者のホイスト救助訓練、阿賀野市赤十字奉仕団による炊き出し訓練を実施しました。
市といたしましては、自助、共助、公助を基本とした防災力を強固なものにするため、これからも地域防災訓練の実施や、防災塾の積極的な実施勧奨により、市民参加型訓練をできるだけ多く行うことで、発生時の避難や災害発生の未然防止等、市の防災体制に万全を期し、市民の生命と財産を守ってまいります。
続きまして、阿賀野市功労者表彰式について申し上げます。
11月3日、文化の日に市政の伸展、産業の振興、教育文化の向上、そのほか市民の福祉の増進に寄与した方、及び市民の模範として推奨するにふさわしい行為、功績のありました個人や団体に表彰状を授与する阿賀野市功労者表彰式を挙行いたしました。
式当日は爽やかな秋晴れとなり、厳かな中、個人での受賞者13人、団体での受賞者1団体のうち、御出席いただきました10人の皆様に表彰状を授与させていただきました。
受賞された皆様からは、これからも、その豊富な経験と幅広い知識を生かして、市政の発展のため御活躍くださることを期待するものであります。
続きまして、新潟アルビレックスBBラビッツWリーグ公式戦について申し上げます。
11月9日、10日の2日間、Wリーグの公式戦、山梨クィーンビーズとの試合が水原総合体育館で開催されました。
2日とも大勢の皆様が観戦に訪れ、スタンドはチームカラーのオレンジ色に染まりました。
結果は1勝1敗でしたが、2試合とも終盤までどちらが勝つか分からない試合展開となり、見て、応援して、負けて悔しかったり、勝って喜んだりと、大変盛り上がった試合であったと思っております。
本市と新潟アルビレックスBBラビッツとは、平成29年に包括連携協定を締結し、阿賀野市はホームタウンとして、体育施設を練習会場として提供しております。一方、新潟アルビレックスBBラビッツは、スポーツ少年団への技術指導や市内の様々なイベントに参加するなど、バスケットボールを通じた青少年の健全育成に積極的に関わっていただいております。
新潟アルビレックスBBラビッツが、俺たちのチーム、私たちのチームとして、多くの市民の皆様方からブースターとして応援していただけるよう、そしてそのことによってもっと元気な阿賀野市になるよう、連携を深めるとともに、その活躍や活動を市民の皆様にお伝えしていきたいと考えております。
続きまして、除雪計画について申し上げます。
ここ数年の降雪による道路除雪に関する検証結果を踏まえ、「令和6年度阿賀野市除雪計画」を策定し、11月14日に、阿賀野警察や消防本部、除雪作業に当たっていただく事業者様と除雪会議を開催し、今年の冬の除雪体制や作業の安全を確認するとともに、今年度から導入するタブレットを使用したGPS除雪管理システムについて説明を行いました。
GPS除雪管理システムを活用することで、様々なメリットがありますが、除雪車両の位置を把握することにより除雪の進行状況をリアルタイムで確認することができることで、除雪車両への適切な指示や市民からの問合せにも正確にお答えすることができるようになります。
なお、計画における機械除雪を行う市道の延長は292.5キロメートルで、昨年より2.6キロメートル増え、歩道除雪の延長は29キロメートルで、昨年度より0.4キロメートル減りました。
また、消雪パイプ設置延長は230キロメートルで、昨年度より2.2キロメートル延伸となりました。
市としましては、機械除雪と消雪施設の併用により、市民の皆様の冬期間の道路交通確保を図ってまいります。
続きまして、自治会長会議について申し上げます。
11月24日、安田交流センター「風とぴあ」で開催しました。
自治会長の皆様には、日頃から市行政に多大な御貢献をいただいており、心から感謝を申し上げる次第であります。
このたびの自治会長会議は、市から自治会長の皆様への情報提供、また情報共有の場として、さらには自治会活動の活性化のための意見交換の場として開催したものであり、新型コロナウイルス感染症の影響により、平成31年4月に開催して以来、5年ぶりの開催となりました。午前の部には京ヶ瀬、水原地区、午後の部には安田、笹神地区の自治会長の皆様からお越しいただき、市営バス、クマ被害の防止、高齢者の支え合い、あがの市民病院の現状、マイナンバーカード、地域の公園について、消防団の再編と募集、個人情報の取扱いなど、タイムリーな事項について御説明を行いました。
自治会組織は、地方自治法第260条の2に規定する、一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体で、総務省資料では区域の住民相互の連絡、環境の整備、集会施設の維持管理等、良好な地域社会の維持及び形成に資する地域活動を共同で行うとしております。まさしく市の行政運営には必要不可欠であり、特に災害時など、万一の際には共助力をお願いしなければなりません。
そのためにも、現状として、自治会長の皆様の多くが1年で交代することを考えますと、今後は年度初めのできるだけ早い時期に開催し、自治会を対象とした課題解決のための支援なども御説明させていただければと思っております。
最後に、事業の執行状況について申し上げます。
本市の公共事業の発注状況は、10月末現在、予算額約45億円に対し、発注率は約76%となっております。
また、地域経済の活性化に資する補助事業の執行率は、「住宅リフォーム補助事業」が約61%、「虹の架け橋住宅取得支援事業」が約69%、「地場産瓦利用補助事業」が約47%、「自治会集会施設建設補助事業」が約40%となっております。
市としましては、今後も引き続き、市内の経済状況等を的確に把握しながら、商工業の下支えに努めてまいります。
以上、令和6年第9回議会定例会における一般行政報告とさせていただきます。
結びになりますが、私が市長の職に就きましてから、早いもので7か月が経過しております。本日で219日目となりました。
ここまで、できるだけ市内外の各種行事に出席し、また国や県などへの要望活動を積極的に行い、公民問わず顔の見える関係づくりに取り組んでまいりました。
この間、議員各位、市民の皆様方よりいただきました御支援に対しまして、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げる次第であります。
今後も引き続き、変わらぬ御支援をお願いいたしますとともに、本日提出いたしました全議案に対し、慎重御審議を賜り、その趣旨とするところを十分御理解いただき、満場の賛同により御承認くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
なお、9月3日以降の「会議・行事等」の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほど御確認くださるようお願い申し上げます。ありがとうございました。
〇議長(大滝 勝君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(石川博英
氏)
諮問第2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小林留美
子氏)
〇議長(大滝 勝君) 日程第5、諮問第1号、諮問第2号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 諮問第1号及び諮問第2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて提案理由を御説明申し上げます。
阿賀野市の人権擁護委員の定数は9名であり、現在は8名の委員の方が活動しております。このたび2名の委員の方が任期満了を迎えることに伴いまして、それぞれ再任委員として法務大臣に推薦することについて議会の意見を求めるものであります。
初めに、諮問第1号であります。本件は、石川博英氏を再任委員として推薦したいので、意見を求めるものであります。
石川氏は、昭和50年から長年にわたり新潟県公立学校の教諭として勤務し、平成23年3月に退職されました。特別支援学級の担当経験もおありであり、障がいのある方に関する知識や経験がございます。また、曹洞宗頼勝寺の住職でもございます。
次に、諮問第2号であります。本件は、小林留美子氏を再任委員として推薦したいので、意見を求めるものであります。
小林氏は、長年保育に関わる現場に勤めていた経験があり、今年3月末まで京ヶ瀬こども園に勤務されておりました。子供の人権など、弱者に対する問題に力を注いでおられます。
このようなことから、石川氏と小林氏が人権擁護委員に適任と考え、法務大臣に推薦したいので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定いたしました。
これから諮問第1号、諮問第2号を採決いたします。
採決は議案ごとに行います。
初めに、諮問第1号を採決します。
お諮りします。諮問第1号、石川博英さんを人権擁護委員として適任とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第1号は適任とすることに決定いたしました。
次に、諮問第2号を採決します。
お諮りします。小林留美子さんを人権擁護委員として適任とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第2号は適任とすることに決定しました。
〇議案第80号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算(第5号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第6、議案第80号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算第5号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第80号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算第5号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第5号として、歳入歳出それぞれ2億6,052万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ265億8,674万4,000円とするものであります。
補正予算の主な内容といたしましては、長引く物価高騰を踏まえ、公共施設等の維持管理費及び指定管理委託料の増額計上や、厳しい経営状況にある和牛繁殖農家への支援事業費を計上したほか、京ヶ瀬体育館の解体及び京ヶ瀬中学校のグラウンド整備について、来年度以降の工事を見据え、準備作業に係る費用を計上いたしました。
歳入の主なものにつきましては、繰入金で、令和5年度におけるあがの市民病院の決算に基づく精算金として病院事業会計繰入金1,014万5,000円を計上したほか、市債では、消防本署の非常用電源設備の更新に係る財源として消防施設整備事業債3,700万円を計上いたしました。
歳出の主なものにつきましては、環境センターの廃止を見据えた方向性の検討に当たり、最低限必要と見込まれる費用を確保していくため、ごみ処理施設整備基金積立金として2億円を新たに計上いたしました。また、肉用子牛価格が低迷している実情を踏まえ、市内の和牛繁殖農家を対象として、事業継続に必要な費用を支援するため、和牛繁殖農家緊急支援事業補助金385万円を計上いたしました。そのほか、令和7年度に本格工事を予定する京ヶ瀬体育館の解体及び京ヶ瀬中学校のグラウンド整備について、同地区の教育施設として効果的な再編を進めるため、設計業務委託料合わせて4,075万1,000円を計上いたしました。
第2表の債務負担行為の主なものにつきましては、令和7年度から一般会計で計上を予定する小中学校給食材料費について、今年度中に関係事業者への発注手続等を進めるため、見込まれる事業費を追加するほか、令和7年度当初から速やかに移行する必要がある業務について契約事務を行うため、必要な事業費を追加するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
5番、天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) それでは、これは常任委員会に付託されるわけなのですが、私所属していない総務文教常任委員会に付託される費目、具体的には、歳出目で申し上げますと総務費、それと教育費について、それぞれお尋ねします。
まず、総務費なのですが、これ私が今見ているのは一般会計補正予算第5号説明書の4ページにありまして、ここを見ますと市長交際費50万、それと市長事務費で1万8,000円、補正額載っております。今年度の市長交際費の当初予算というのは130万でございますので、それにさらに50万を補正増になると180万になるのです。今年もあと残すところ今月含めて4か月しかないわけなので、果たしてこんな金額を使い切れるのかというのが非常に私疑問に思っていまして、調べてみたのです、令和5年度と令和6年度の市長交際費の執行状況について。
まず、4月から10月まで、これ令和5年度は38件支出件数がありまして、29万9,143円。一方、令和6年度の4月から10月までの7か月間の支出件数が53件、44万3,766円で、進捗率というのは34.1%、3分の1ぐらいしか使っていない状況です。過去に当初予算額と決算額でどれくらい、いわゆる消化率あったのかというのも調べてみたら、令和元年と令和5年度、平均の消化率が47.8%と、5割にもいっていないのです。そういう状況の中で、なぜ今の時期に50万補正で上げるのか、全くちょっと理解不能なものですから、ここに各種会議等の出席回数増加のために増額計上しますとさらっと書いてあるのですけれども、先ほどの市長の一般行政報告の最後にも、これから大いに公民を問わず顔の見える関係づくりに取り組んでまいりますと、こういうのとつながる部分があるのかなとは思っているのですが、どうも何でこんな時期にと思うのですが、その辺ちょっと詳しく説明していただけますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 前任者、前々任者の方よりは大分あちこち、当選させていただいてから顔を出させていただいております。例えば県人会、東京、関西ありますが、関西県人会なんかは今まで一度も行ったことがなかったそうでございます。特に阿賀野市の出身の方が役員をされている中で、一度も過去の市長たちは行ったことがないという、そういう失礼なことがあったようでございます。そういうところへ行ったり、また年を明けますと、東京の県人会等がございます。あるいは、あちこちの要請活動もございます。積極的にそういうところへ出ていきますので、計上させていただいております。
〇議長(大滝 勝君) 天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) これからは前市長、前々市長は私なのですけれども、行かなかったところに顔を出していくと。それはもうそれで結構なのですが、私はもっと違う意味でこの50万の増額というのを理解していまして、御存じのとおり、来年、令和7年には水原バイパスが開通しますと県営の産業団地と直結するわけです。今後やっぱり東部産業団地への企業誘致というのは非常に大事になってくると思いますので、市長が自らトップセールスで企業誘致するために活動される、そういう心意気もあるのかなと。もう一つは、ふるさと産品のPR、こちらもやっぱり納税額を増やすためには、やっぱりふるさと産品、全国にPRしなければ。これは既に民間のサイトでもPRしていますけれども、やっぱり市長自らがトップセールスをしていくと、こういうやっぱり意気込みというのは必要だと思うのですが、その辺は考えていらっしゃいますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) もちろんそういうことも考えております。むしろ前の方々が行っていなかったところを、なぜ行かなかったのか分かりませんけれども、そういう失礼がないように今取り組んでおります。東部産業団地につきましては、私が就任してからそういう産業団地の進出予定の企業にも顔合わせをしておりますし、これからもそういうところを含めて展開していく予定にしておりますし、もとよりそれを行うことにしております。
〇議長(大滝 勝君) 天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) 市長交際費50万増額するという、それと併せて市長事務費というのは1万8,000円しか増額していないです。これから市長がそういったところに出張すれば、旅費なんかも必要になってくると思うのですけれども、その辺どう考えているのですか。いろんなところへ顔を出す機会を増やしたいと。それは、市内限らず市外、全国、そういうのを含めたときに、旅費はたしか市長事務費に入っていると思うのですが、これが何か意外と少ないなという気もするのですが、その辺どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 年度末に向けて、県内、県外、昨年、一昨年、その前に、いつの時期にどういう行事があって、どういうものがあるかというのを出してもらっております。そこを見ながら設定しています。過去に旅費の補正予算を組むということはあったのかどうか分かりませんが、場合によってはそういうことも考えなければならないと思いますが、それにつきましては来年度、私が本格的に予算を組ませていただく中で、適正に予算組みをしていきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) では次に、教育費についてお尋ねします。
この説明資料11ページに小中学校長寿命化等改修事業費で2,575万1,000円計上されているのですが、内容は京ヶ瀬中学校のグラウンド整備に伴う設計業務委託料の計上と書いてあります。これは、耐震化改修工事になると、これはやっぱり国の何か補助が出るのかなというふうに考えているのですが、その辺どうなのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 羽田学校教育課長。
〇学校教育課長(羽田正佳君) 御質問にお答えいたします。
今ほどの件でございますけれども、今回上げさせていただいたものにつきましては、グラウンドの整備ということで、そういった交付金等の対象にはならないということでございます。
〇議長(大滝 勝君) ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) これで質疑を終わります。
議案第80号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第81号 令和6年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第7、議案第81号 令和6年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算第2号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第81号 令和6年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算第2号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第2号として、歳入歳出それぞれ4,460万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ42億1,581万2,000円とするものであります。
補正予算の内容といたしましては、歳入につきましては、国民健康保険税の本算定結果に基づき、国民健康保険税の医療給付費分2,856万9,000円、後期高齢者支援金等分872万2,000円、介護納付金分241万7,000円を減額したほか、繰入金において3,038万2,000円を増額、前年度繰越金において3,113万1,000円の増額を計上いたしました。
歳出につきましては、総務費において、人事異動等に伴う職員人件費158万6,000円、保険給付費において、一般被保険者療養給付費負担金907万6,000円、一般被保険者療養費負担金270万円、一般被保険者高額療養費負担金927万1,000円、諸支出金において、県支出金返還金1,581万6,000円、一般会計繰出金460万5,000円の増額を計上いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第81号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第82号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第8、議案第82号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算第3号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第82号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算第3号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第3号として、歳入歳出それぞれ81万3,000円増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ10億2,654万1,000円とするものであります。
補正内容としましては、歳入につきましては、支出見込み精査による人件費増分として、一般会計繰入金の事務費繰入金81万3,000円の増額を計上いたしました。
歳出につきましては、歳入と同じく、支出見込み精査による人件費増分として、一般管理費のうち職員人件費81万3,000円の増額を計上いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第82号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第83号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第9、議案第83号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算第2号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第83号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算第2号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第2号として、歳入歳出それぞれ21万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ54億4,928万1,000円とするものであります。
補正予算の主な内容といたしましては、歳入につきましては、低所得者介護保険料軽減に係る国及び県負担金の交付額決定に伴う減額、及び人事異動による職員人件費の増減に伴う減額等、一般会計繰入金76万1,000円を減額したほか、補正財源として前年度繰越金97万3,000円の増額を計上いたしました。
歳出につきましては、人事異動等による職員人件費増減分として、総務費の一般管理費42万2,000円の減額、地域支援事業費の総合相談事業費39万5,000円の増額を計上いたしました。保険給付費では、実績及び執行見込みにより、介護サービス給付事業費50万8,000円の減額、地域支援事業費では、水中運動普及事業における施設管理費の高騰等による委託料69万8,000円の増額を計上いたしました。
第2表の債務負担行為につきましては、令和7年6月末のリース終了に伴う新たな訪問調査車両購入費、年度当初からの事業実施を可能とするため第1号通所事業業務委託料を設定いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第83号は、産業厚生常任委員会に付託します。
〇議案第84号 令和6年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第10、議案第84号 令和6年度阿賀野市水道事業会計補正予算第1号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第84号 令和6年度阿賀野市水道事業会計補正予算第1号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第1号として、収益的収入及び支出について、収入を12万8,000円減額し、総額12億7,344万6,000円とし、支出を2,294万1,000円減額し、総額11億8,344万2,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、収入につきましては、児童手当の減額に伴う一般会計からの負担金の減額により、営業外収益を12万8,000円減額いたしました。支出につきましては、人件費の精査等に伴う職員人件費の増減により営業費用を2,027万2,000円減額したほか、企業債償還利息額確定に伴う支払利息の減額、消費税の再計算に伴う減額により営業外費用を266万9,000円減額いたしました。
資本的収入及び支出につきましては、収入を2,167万1,000円減額し、総額5億5,741万9,000円とし、支出を280万9,000円減額し、総額11億6,885万9,000円とするものであります。
補正の内容としましては、収入につきましては、生活基盤施設耐震化交付金の交付決定額の減額に伴い、国庫補助金を1,087万1,000円減額したほか、事業費の精査等に伴い、他会計出資金を1,080万円減額いたしました。支出につきましては、人件費の精査等に伴う職員人件費の増減により、建設改良費を280万9,000円減額いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第84号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第85号 令和6年度阿賀野市下水道事業会計補正予算(第1号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第11、議案第85号 令和6年度阿賀野市下水道事業会計補正予算第1号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第85号 令和6年度阿賀野市下水道事業会計補正予算第1号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第1号として、収益的収入及び支出について、収入を5万5,000円増額し、総額18億4,413万3,000円とし、支出を270万8,000円減額し、総額17億8,881万円とするものであります。
補正の内容といたしましては、収入については、企業債の利率見直しによる償還利息の増額に伴う他会計負担金の増額により、営業外収益を5万5,000円増額いたしました。支出につきましては、償還利息額の確定に伴う支払利息の減額により、営業外費用270万8,000円減額いたしました。
資本的収入及び支出につきましては、収入を7,112万円減額し、総額12億3,001万1,000円とし、支出を6,245万7,000円減額し、総額16億9,722万3,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、収入については、事業費の精査等に伴い、他会計出資金を205万円増額し、他会計負担金を1万円、他会計補助金を321万円、それぞれ減額したほか、社会資本整備総合交付金の交付決定額の減額に伴い、国庫補助金を6,995万円減額いたしました。支出につきましては、事業費の精査等に伴う増減により、建設改良費を6,810万円減額するほか、企業債償還元金の確定により、企業債償還金を564万3,000円増額いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第85号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第86号 令和6年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)
〇議長(大滝 勝君) 日程第12、議案第86号 令和6年度阿賀野市病院事業会計補正予算第1号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第86号 令和6年度阿賀野市病院事業会計補正予算第1号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第1号として、収益的収支につきましては、支出を1,014万5,000円増額し、総額7億7,371万9,000円とするものであります。
補正予算の内容といたしましては、一般会計の返還金として過年度損益修正損を1,014万5,000円増額計上いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第86号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第87号 阿賀野市放置自動車の発生防止及び適正処理に関する条例の制
定について
〇議長(大滝 勝君) 日程第13、議案第87号 阿賀野市放置自動車の発生防止及び適正処理に関する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第87号 阿賀野市放置自動車の発生防止及び適正処理に関する条例の制定について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、公共施設等に対する自動車の放置の防止に関する施策の基本方針を明らかにするとともに、放置自動車に対する措置を講ずるため制定するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第87号は、産業厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第88号 阿賀野市行政手続における特定の個人を識別するための番号の
利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報
の提供に関する条例の一部改正について
〇議長(大滝 勝君) 日程第14、議案第88号 阿賀野市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第88号 阿賀野市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律、令和5年法律第48号の制定による健康保険各法の一部改正に伴い、個人番号を利用した情報連携による資格確認を行うため、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
5番、天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) こちらの議案も総文付託議案でございますので、私から質問させてください。
この個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正ということですが、この時期にぽこっと出てきたので、ちょっと思ったのは、来月12月から健康保険証が廃止されてマイナンバーカードに移行するという中でこういうのが出てきたのかなと、ちょっと思っているのですけれども、その辺については関係は全くないのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 西潟企画財政課長。
〇企画財政課長(西潟治子君) ただいまの御質問にお答えいたします。
天野議員お見込みのとおりでございます。
〇議長(大滝 勝君) 天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) それで、これ中身見てみますと、大体福祉とか医療の関係で個人番号を利用する、そして特定個人情報を利用するということになっているのですが、今までこういった助成金、給付金の請求に当たって、個人情報を記入する必要があるわけなのですが、それはあくまでも申請者が記入していたものを、今度この条例に入れることによって、個人番号を記入すれば、それにひもづけされている情報、個人情報いっぱいあるわけですが、それを利用できると。そういう意味では、利用者にとっては利便性が、申請書に細かく氏名とか、住所とか、そういうの書かなくてもよくなるというふうに私は考えているのですが、実際運用面でどういう利便性があるのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 西潟企画財政課長。
〇企画財政課長(西潟治子君) 御質問にお答えいたします。
こちら6事務について今回新たに定めるものでございますが、申請書の記載を省略するのはごく一部でございまして、具体には、今まで紙の保険証を見て、その記号番号などを確認いたしておりましたが、保険証の発行がなくなりますので、目で見て確認することができなくなりますので、それを補う措置として今回条例改正するものでございます。ですので、一部にとどまります。
〇議長(大滝 勝君) 天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) マイナンバーカードを持っていない方もいらっしゃるわけですよね。それで、本人であるかどうかを申請者が確認、行政のほうで確認する際に、最近ちょっと個人番号を記入を求められる場面が多いのです。それはそれとして残るのでしょうか。私は、個人番号が、例えばあれば、もうそこにひもづけされている情報があるので、改めて確認する必要はないという理解でいるのですが、そうではないのですね。ちょっとその辺が、利用者にとってどういうメリットがあるのかというのがなかなか分からないのです。これ国からそうしなさいというふうな指導があったのですか。12月からマイナンバーカードに切り替わるということで、各自治体のほうもそれに関連して、これを条例に入れてくださいというような指導なり、あったのでしょうか。ちょっとその辺をお聞かせください。
〇議長(大滝 勝君) 西潟企画財政課長。
〇企画財政課長(西潟治子君) ただいまの御質問にお答えいたします。
まず1番、マイナンバーカードを持っていない人はどうするのかといった点でしたが、マイナンバーカードの提示を求めているわけではございません。今までは健康保険証を見て、御記入いただいていた部分を、個人番号の連携によって補うものでございます。
さらに、本人にとって何が利便性が向上しますかといった御質問でございますが、今まで保険証をお持ちくださいともお願いしておりましたけれども、そちらお持ちいただかなくてもお手続ができます。
3番目に、国から指導がありましたかというものでございますが、今回は独自事務について制定するものでございます。
〇議長(大滝 勝君) ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) これで質疑を終わります。
議案第88号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第89号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関
する条例の一部改正について
〇議長(大滝 勝君) 日程第15、議案第89号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第89号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、農地利用最適化交付金事業を財源とした交付金額を月額報酬とは別に支払うため、農業委員及び農地利用最適化推進委員の報酬を改正するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
5番、天野市榮さん。
〇5番(天野市榮君) これも総務文教委員会付託議案でございますので、御質問いたします。
まず、この説明書、議案説明書に新旧対照表が載っていまして、例えば会長職にある方の月額報酬、旧では7万5,400円以内と、市長が別に定める額だったのが、今度新しくなったのは月額7万万5,400円が定額で、年額で予算の範囲内で市長が定める額というふうになっているわけです、改正後は。それで、この説明見ますと、農地利用最適化交付金事業を財源とした交付金額というふうな、これは農業委員の方に対するいろんな活動に対する費用弁償、実費弁償なのでしょうか。それを今度報酬という形で払うという形なのでしょうか。その辺ちょっと教えていただきたいのですが。
〇議長(大滝 勝君) 五十嵐農業委員会事務局長。
〇農業委員会事務局長(五十嵐明彦君) 今の御質問にお答えいたします。
農地最適化交付金事業につきましては、農業委員、推進委員の活動、それから目標に対する指標の成果の結果に対して、事業の報告を国にしまして、その状況に応じて国の予算の範囲内で各農業委員会にお支払いされるものになります。それの補助交付金につきましては、農業委員、推進委員の報酬に充てるというようなことになっておりますので、各農業委員会の報酬条例を見直すということになりますので上程されております。
〇議長(大滝 勝君) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) これで質疑を終わります。
議案第89号は、総務文教常任委員会に付託します。
〇議案第90号 阿賀野市行政組織条例の一部改正について
議案第91号 阿賀野市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
議案第92号 阿賀野市集落排水事業償還基金条例の廃止について
議案第93号 阿賀野市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について
議案第94号 阿賀野市農業集落排水事業分担金徴収条例の廃止について
議案第95号 阿賀野市集落排水処理施設条例の廃止について
〇議長(大滝 勝君) 日程第16、議案第90号から議案第95号まで一括して議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第90号 阿賀野市行政組織条例の一部改正について、議案第91号 阿賀野市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について、議案第92号 阿賀野市集落排水事業償還基金条例の廃止について、議案第93号 阿賀野市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について、議案第94号 阿賀野市農業集落排水事業分担金徴収条例の廃止について、議案第95号 阿賀野市集落排水処理施設条例の廃止について、提案理由を御説明申し上げます。
本件は、大和地区農業集落排水処理施設を廃止したことに伴い、全ての農業集落排水処理施設を公共下水道に統合し管理運営するため、関係する条例について所要の改正を行い、または廃止するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第90号から議案第95号までは、産業厚生常任委員会に付託します。
〇議案第96号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について
〇議長(大滝 勝君) 日程第17、議案第96号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第96号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、令和7年4月1日付で妙高市が公平委員会事務へ加入するため、新潟県市町村総合事務組合の規約を変更するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第96号は、総務文教常任委員会に付託します。
〇議案第97号 五泉地域衛生施設組合規約の変更について
〇議長(大滝 勝君) 日程第18、議案第97号 五泉地域衛生施設組合規約の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第97号 五泉地域衛生施設組合規約の変更について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、五泉地域衛生施設組合の新中間処理施設の供用開始に伴い、施設の名称を変更し、及び同組合の事務所機能を新中間処理施設の管理棟へ移動するため、地方自治法第290条の規定による関係地方公共団体の議決を経て、同法第286条第1項の規定により同組合の規約を変更するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第97号は、産業厚生常任委員会に付託します。
〇議案第98号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市神山児童
クラブ)
〇議長(大滝 勝君) 日程第19、議案第98号 公の施設に係る指定管理者の指定について 阿賀野市神山児童クラブを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第98号 公の施設に係る指定管理者の指定について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、阿賀野市神山児童クラブにつきまして、令和7年4月1日から令和10年3月31日まで社会福祉法人みのり会を指定管理者に指定するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第98号は、産業厚生常任委員会に付託します。
〇議案第99号 字の変更について
〇議長(大滝 勝君) 日程第20、議案第99号 字の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第99号 字の変更について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、新潟県による経営体育成基盤整備事業の施行に当たり、区域内の字を変更し整理するため、地方自治法第260条第1項の規定により議会の議決を求めるものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(大滝 勝君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第99号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇一般質問
〇議長(大滝 勝君) 日程第21、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしてありますとおり、本日の一般質問は、順番1番、阿部順三さんから順番4番の松ア良繼さんまでといたします。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(大滝 勝君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から順番4番とすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
4番、阿部順三さん。
〔4番 阿部順三君登壇〕
〇4番(阿部順三君) おはようございます。さきの市議会議員選挙におきまして、市民の皆様より御理解をいただき、本日、12月議会において一般質問をさせていただくことになりました阿部であります。御支援に感謝申し上げるとともに、研さんを積みながら市政の発展に一議員として取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
それでは早速質問に入らせていただきます。最初に、来年度予算編成について伺います。加藤市長は、4月に就任されて以降、いろいろな課題を目にしたことと思います。それへの対応や着手された事業等をお聞きするとともに、これを踏まえ、公約実現に向け、来年度予算編成をするに当たり、新規、見直しを含め、重点的に取り組む事項並びに組織編成の考え方をお伺いいたします。
次に、このたび衆議院議員選挙と市議会議員選挙が同時に執行されましたが、市民の方々の投票行動をどのように分析されているか、また人員体制や投票率向上など、見えてきた課題と対応について所見をお聞きいたします。
続いて、出来秋の状況についてお尋ねいたします。今年も、春先から高温や秋口の長雨もあり、出来秋の作柄が大変心配されておりました。また、原料情勢並びに販売流通環境の変化により、畜産農家をはじめ、生産者の方々の経営は厳しい状況になっております。そこで、市内農業の品目別状況と対策についてお伺いいたします。
以上3項目について市長の答弁を願い、一般質問を終えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 阿部議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、課題対応を含め、着手した事業についてであります。私は、6月議会定例会及び9月議会定例会の一般質問におきまして、本市には身近な課題と中長期的な課題があること、直面する大きな課題は人口減少であり、そのほか農業、工業分野など様々な分野での生産性の確保、不稼働資産の取扱い、災害対応力の強化など、あらゆる面で重要な課題があると認識しており、この課題の解決のためには、市組織の部門を超えた連携の強化や課題の再認識と共有、具体策の検討などの知恵とアイデア、加えて議員各位の御助言、市民の皆様からの御意見を大切にしながら、マトリックス的な取組を進めると述べさせていただきました。そのため、まずは市組織の強化が必要と考え、7月に兼任課長の廃止、10月には主に産業建設部強化のための人事異動を行っております。また、職員の能力向上のため、先進自治体等への視察研修をはじめ、専門的な研修から一般研修まで、その受講を推し進めてまいりました。加えて、課題解決や市の発展のためには、市以外の様々な分野の皆様の御理解と御協力が欠かせません。就任以来、できるだけ外に出まして、公民問わず関係機関の皆様と顔の見える関係づくりに努めてきたところであります。
次に、来年度の予算編成をするに当たり、重点的に取り組む事項についてお答えいたします。令和7年度の当初予算につきましては、人口減少対策、人材の育成及び産業の振興の3つの施策を重点として編成を行う方針を示したところであります。1つ目の人口減少対策では、子育て支援をはじめとした少子化対策に加え、人口減少社会に対応していくため、市内事業者や市役所業務の生産性の向上に資するものも含め、幅広く取り組んでまいります。2つ目の人材の育成では、市の基幹産業である農業の担い手確保や商工業を担う人材の教育などに必要な取組を検討していくほか、市民サービスの向上のため、市役所職員のスキルアップに取り組んでまいります。3つ目の産業の振興におきましては、物価高騰が続く社会情勢を踏まえ、幅広い視点から取組を検討し、市内経済の活性化につなげてまいります。
なお、今ほど申し上げました3つの施策は、市民の暮らしをより豊かにするため、互いに関連性を持つことから、具体の取組につきましては、庁内関係部署で横断的な検討を進め、より効果の高い事業への昇華を図りたいと考えております。また、事業構築に当たりましては、成果重視の視点から評価を行い、限られた財源を効果の高い事業に集中的に配分できるよう、引き続き健全な財政運営に配慮した予算編成に取り組んでまいります。
次に、組織再編の考え方についてであります。本年9月議会定例会におきまして、百都順也前議員の御質問にお答えしたところでありますが、人口減少、少子高齢化が進展する中、地域の持続可能性が問われている現状を打破するため、重点的施策を効果的かつ強力に推進する方策として、組織再編は必須であると考えております。特にデジタル分野や子供に関わる施策の推進には、部署を新設し、組織改編をもって施策の方向性を前面に打ち出す必要があると考えており、今後検討してまいります。
次に、衆議院議員総選挙及び市議会議員一般選挙における課題と対応についてお答えいたします。10月27日に執行されたこのたびの選挙につきましては、投票率が衆議院議員総選挙の小選挙区選出議員選挙では、全国で53.85%であったのに対し、阿賀野市では64.07%と、10.22ポイント高くなっております。また、併せて行われた市議会議員一般選挙の投票率が63.71%と、春の市長選挙、市議会議員補欠選挙と比較し10ポイント程度高くなりました。これは、国政選挙である衆議院議員総選挙と地元選挙である市議会議員一般選挙の同時選挙であったことから関心が高まったためであると考えております。
次に、投票所などにおける人員体制については、今回の選挙では4種類の投票があったため、投票所の混雑等を防ぐ観点から、通常の選挙時の体制に比べ各投票所の人員を増員し、選挙人、事務従事者が落ち着いて選挙に臨めるよう対応したところであります。それでも、選挙人1人当たりの投票にかかる時間が長くなり、期日前投票所や一部の投票所において行列が発生した時間帯もありました。今後も同時選挙が行われることを想定し、投票所のレイアウトや投票の流れなどを再度確認し、円滑に選挙が執行できるようにする必要があると考えております。
次に、投票率向上についての対応でありますが、市役所本庁における投票日をお知らせする懸垂幕の設置、市営バスへの選挙啓発広告の掲示、投票日の前日及び当日における広報車による市内巡回、それと防災無線を用いた投票の呼びかけなどの啓発を行っております。なお、今まで防災無線については投票の呼びかけをしない内規があったようでございますので、それを見直しまして、防災無線を通じまして投票の呼びかけをさせていただきました。また、今回の選挙でも、前回の市長選、市議会議員補欠選挙と同様に、市の公式LINEに力を入れ、選挙に関する情報などを積極的に発信したところであります。若い世代の投票率が他の年代と比較して低いことが課題と捉えており、若い世代の投票率を上げることが全体の投票率を上げることにつながることから、LINE等のSNSをさらに活用し、多くの若い世代に興味を持ってもらえるような取組を進めてまいります。
次に、市内農業の品目別状況と対策についてお答えいたします。本市の令和4年の農業産出額は、農林水産省の推計によれば85億9,000万円であり、内訳については米が60億1,000万円で全体の70%、畜産20億7,000万円で24%、野菜等が5億1,000万円で6%となっており、市内農業は水稲単作農業と言っても過言ではありません。それぞれの市内の現状でありますが、米の令和6年産の状況につきましては、国公表の当地域における10月25日時点の水稲の作況指数は97であり、昨年の95から2ポイント上昇しましたが、2年続けてやや不良となりました。米価の上昇があったものの、平年に比べ収量が少なかったことや刈取り作業に苦労された農業者が多かったと認識しております。
次に、畜産でありますが、現在市内では14軒の酪農家が722頭の乳牛を飼育しており、年間約5,400トンの生乳が生産されております。令和4年当時と比べれば、乳価のアップや飼料価格の落ち着きが出てきたものの、まだまだ厳しい状況が続いているものと感じております。また、和牛においては、飼料価格や燃料費などの高騰に加え、牛肉需要の低迷で肥育農家が子牛の購入を買い控え、市場価格は過去に例を見ない低水準となっております。
次に、野菜等の園芸では、笹神地区を中心に栽培を進めている枝豆「えんだま」は、8月にさやの中に実が入らない現象が発生しましたが、7月の収穫が好調だったため、トータル的には収量が大きく低下することはなく、売上げも昨年並みであったと報告を受けております。全ての分野に影響が大きい原料情勢では、農林水産省が公表した農業物価指数によると、前年に比べ肥料などの価格は下がっているものの、高止まりが続いており、販売流通は、いわゆる2024年問題で運送費の値上げが特に農林水産業において顕著に影響するなど、生産農家の経営は依然として厳しい状況にあります。今後の対応につきましては、今や自然災害は気候変動による激甚化、頻発化、広域化しつつありますので、農業の基本は土づくりであることに変わりないことから、本市においては堆肥を使用した土づくりを継続して取り組み、環境に優しい農業を推進し、魅力あるもうかる農業を目指してまいります。引き続き自然災害などのリスクに備えたセーフティーネットを構築するため、各種保険、共済制度の加入を促し、安定した農業経営ができるよう伴走してまいります。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 阿部順三さん。
〇4番(阿部順三君) 御答弁ありがとうございました。
財源構成を含む予算の確保の考え方は。あと、不稼働不動産への対応、それから市職員の育成確保は。職員、人員の確保は各施設で必要、特に保育士や市民病院の医師の確保などの見通しについては。奨学金の見直し強化はひとり親世帯の支援にもつながります。どのように考えていらっしゃるでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 質問ありがとうございます。質問が幾つかありましたので、1つ1つごとにお答えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
まず、最初に財源の御質問があったかと思いますが、近く、皆様方に市の財政状況についておつなぎする予定にしておりますが、また広報あがの等で予算あるいは決算の状況を御覧になっているかと思いますが、私どもの阿賀野市の財政構造は市税が約50億円で、2割ちょいでございます。国から来ます地方交付税が3割余りでありまして、これでほぼ半分以上の財源構成になっております。ただし、自由に使える財源が乏しいのは、全国どこの市町村も共通であります。そういう中で自主財源を一定程度確保しながら効果的な事業展開をしていくには、やはり引き続きタイトな状況が続くと思いますし、ある程度事業の整理と、それから新たな事業についてはどのように効果的に投資していくのか、その辺を見極めた上で予算編成に当たっていきたいと思っております。中でも、今、国会が始まりましたけれども、補正予算が大分増額されておりますが、それが今国会の成立をもってどのように地方に配分されてくるのか、その辺を見極めながら、必要な事業は続けていきたいなと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 阿部順三さん。
〇4番(阿部順三君) すみません、慣れていないものですから、申し訳ないです。
総選挙、市会議員選挙のことでございますけれども、幾つかのミスがあったということではありますが、具体的にどう改善していく予定でありましょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 私も期日前投票を行いましたが、やはりこの本庁の期日前投票の会場も、天気がよかったのでいいのですが、雨だったらどうしようかなというぐらい長い行列になっておりました。それとあと、体が御不自由な方々に対する対応の仕方も含めて、やはり課題はあるのかなと思っております。いま一度その辺を点検して、ダブル選挙、あるいは幾つもの投票が重なった場合はどのように対応するのか、課題をもう一度洗い直した中で、次回のこういう事態がまたダブル選挙みたいなふうになったときには円滑な投票行動ができるように、その体制づくりをしていきたいと思います。非常に細かい部分も含めて、もう一度確認しなければならないのかなとは思っております。
〇議長(大滝 勝君) 阿部順三さん。
〇4番(阿部順三君) 市内農業の品目別状況と対策についてでございますけれども、米価が上がって、ある程度の収量も確保されている中、コスト高、後継者不足などでやむなく農業を離農する方、あるいは作付を中止せざるを得ない方、それはどれくらいいらっしゃるのか把握していらっしゃるでしょうか。また、集落を含めて、何か活性化対策は考えていらっしゃるでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 現在、農業委員会のほうで地域計画をつくって策定しているところですが、細かな数字的なものは農業委員会のほうから報告してもらいますけれども、かなりやはり後継者不足といいますか、任せたくても任せる、任ってくれる方がいないような状況も聞いております。その辺の、これからできてまいります地域計画の数字を見ながら、農業委員会、あるいは大規模農家、あるいは法人、営農法人とか、そういう方々と議論を重ねながら、まずはどこから手をつけられるのか、維持できていけるのか、農業が継続できるのかというところの議論を進めていきたいと思っております。
そういう中で、先ほど御答弁させていただきましたが、当市はやはり水田単作地帯でありますので、国のほうでは園芸もという話をしておりますけれども、国、県で園芸を推奨しても、なかなか園芸が定着できない環境なのだろうと思っております。そういう中でも、高齢の方々が少しでも野菜を生産して、それが少しでも流通に乗ればいいのですけれども、先ほど申し上げたとおり園芸の生産額が非常に低いという中で、園芸を一つのいわゆる産地化するのはなかなか当市では難しいのかなというような気もしております。
いずれにしても、自治会長会議も開かせてもらった中で、それぞれの自治会集落で何ができるのかというところも検討を進めていかなければならないのだろうなと思っています。その一つとして、例えば手間暇がかからないシャクヤクとか、そういうところがあるのか、あるいは重量野菜ですと大変ですので、小さいカボチャとか、いろんなアイデアがあるのかなと思っておりますけれども、いずれにしても集落自体、あるいは御本人様自体が積極的に取り組んでいただかないと、園芸の産地化というのは難しいのかなと考えております。どういうふうに地域の集落の活性化も含めて、先ほど申し上げたとおり地域計画の数字を見ながら議論を進めていきたいなと思っております。残余の数字的なものは、現状把握、数字が農業委員会のほうでありますので、残余は五十嵐農業委員会事務局長のほうから答弁をさせますので、よろしくお願いします。
〇議長(大滝 勝君) 五十嵐農業委員会事務局長。
〇農業委員会事務局長(五十嵐明彦君) 今の御質問にお答えします。
まず、阿賀野市の農業者ということで、農業委員会では3反以上の農地を耕作している方を農業者と見まして、昨年、地域計画、目標地図を作成するための意向調査、アンケートを行いました。その際に配付した方は2,200人程度です。回収率は88%と、結構率はよかったかなと思っております。そういう中の意向調査で、今御質問のあった離農、規模縮小というようなことで、今年度考えているという方につきましては98人が御回答をしていたところであります。
では、実際今どういう状況かというと、稲刈り後、離農、規模縮小ということで、農地を貸す等の契約に今かなりの方が来ておりまして、ちょっと数字手持ちがないのですけれども、100人を超えるような状況になっております。まだ、これから手続に来られる方は増えるのかなと思っているところであります。意向調査の中では、地域計画、10年後の目標地図というような設定になっている中で、10年後の間までに規模縮小、離農ということをお考えですかという問いには、約500人程度の方が報告があったところであります。
〇議長(大滝 勝君) 阿部順三さん。
〇4番(阿部順三君) ありがとうございました。これで終わります。
〇議長(大滝 勝君) これから13時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午前11時34分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(大滝 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
9番、清野栄一さん。
〔9番 清野栄一君登壇〕
〇9番(清野栄一君) 9番、清野です。今回3問、事前通告しております。
1問目であります。令和7年度当初予算について。新年度の予算については3月議会でも議論したいと思いますが、加藤市長が初めて編成する予算であり、市民も注目していると思われます。そこで、市民生活と密接な関係にある来年度当初予算、現時点での基本方針等について伺います。
@令和7年度予算編成方針について。
A各課要求総額と予算編成可能額。
B主な新規事業の予定及び選挙公約への取組。
2つ目であります。2問目、新型コロナワクチン接種等による副反応被害について。昨年5月に新型コロナ感染症の分類が2類から5類に変更され、1年半が経過しました。全国的にコロナワクチンの副反応による健康被害も数多く報告されています。ワクチン接種における健康被害については、医療費や死亡一時金が支給される救済制度は設けられておりますが、厚労省の発表を見ますと、今までの全ワクチンの健康被害を大きく超えるコロナワクチン被害となっている状況があります。
そこで、@本市における新型コロナワクチン総接種回数と副反応疑い件数及び予防接種健康被害救済制度の申請、認定状況について。
A他の定期接種による副反応疑い件数及び予防接種健康被害救済制度の申請、認定状況について伺います。
3問目、農福連携について。本年6月5日に開催された農福連携等推進会議において、新たな農福連携等推進ビジョンが決定され、農福連携のさらなる促進に向けて、2030年度末までの目標設定のほか、地域協議会の活動の拡大の後押し、障がい者のほか、社会的に支援が必要な者の社会参画の促進など、国民的運動の展開等を進めることにしています。そこで、本市における現状と課題及び本市の役割について伺います。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 清野議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、令和7年度予算編成方針についてであります。阿部議員の御質問にお答えいたしましたとおり、令和7年度の当初予算につきましては、人口減少対策、人材の育成及び産業の振興の3つの施策を重点として編成を行う方針を示したところであります。子育て支援をはじめとした少子化対策、市内事業者や市役所業務の生産性の向上、農業の担い手確保や商工業を担う人材の育成、市内経済の活性化などにつながる取組を検討してまいります。
次に、各課要求総額と予算編成可能額についてであります。11月中旬の取りまとめ時点における一般会計の歳出予算の要求総額は、およそ233億円であります。これから財政部局による担当部署へのヒアリングを進めるところですが、この間におきましても国や県による新たな制度構築の情報などを受けまして、追加要求や要求額の精査が見込まれており、最終的な要求総額は、今ほど申し上げた額から変わるものと考えております。一方で、予算編成可能額につきましては、先ほど申し上げた3つの重点施策への取組をしっかりと具現化していくことを最優先に考え、特に設けてはおりません。しかしながら、限られた財源を効果的に活用するため、全ての事業につきまして、成果重視の視点から評価を行い、積極的に見直しを進めることで、健全な財政運営に配慮した予算編成に取り組んでまいります。
次に、主な新規事業の予定と選挙公約への取組についてであります。市長選挙において「加藤ひろゆきの「約束」」と題しまして、子育て支援をはじめ、安心安全、観光、福祉、農業、文化といった各分野の約束を掲げましたが、これを次期総合計画である第3次阿賀野市総合計画の中に落とし込み、これからのまちづくりの方向性を市民の皆様に分かりやすくお示しするとともに、施策の体系を整理し、目指す姿に向けて具体的な事業を構築していくと9月議会定例会でも述べさせていただきました。新規事業を含む具体の取組につきましては、総合計画及び予算編成方針を踏まえ、現在検討を進めているところでありますが、庁内関係部署による横断的な構築体制を整え、より効果の高い事業として具現化できるよう取り組んでまいります。具体の内容につきましては、2月の当初予算説明会において説明をさせていただきたいと考えております。
次に、新型コロナワクチン接種等による副反応被害についてお答えいたします。初めに、本市における新型コロナワクチン総接種回数と副反応疑い件数及び予防接種健康被害救済制度の申請認定状況についてであります。市民への新型コロナワクチン接種は、令和3年2月17日から令和6年3月31日までの間に延べ15万9,571人が接種を受けております。副反応疑い件数については、国に3件の報告があったと聞いております。予防接種健康被害救済制度の申請は1件ありましたが、審査結果は否認となっております。
次に、ほかの定期接種による副反応疑い及び予防接種健康被害救済制度の申請認定状況についてお答えいたします。予防接種に係る書類の保存期間である令和元年度から5年度までの直近5年間における定期接種による副反応疑い報告及び予防接種健康被害救済制度の申請、認定はありませんでした。
次に、農福連携についてお答えいたします。新たに決定された農福連携等推進ビジョンでは、農福連携のさらなる推進に向けて都道府県や市町村が連携し、地域の関係者が関わり、マッチングの場を創出する地域協議会を立ち上げて推進体制を強化するよううたわれております。まず、本市における現状としては、阿賀野市障害福祉事業所連絡協議会が福祉作業所で対応できる作業などを取りまとめ、農林課が窓口となり、作業受委託のマッチングを行っております。過去においては、花の乾燥、押し花作業、農作物の検品やもみ殻の袋詰め、サツマイモの定植、収穫作業など、様々な農福連携の取組を行っておりました。課題といたしましては、天候に左右される農作業は、スケジュール調整をはじめ、労働時間と作業内容の調整が非常に難しいことで、現状においては残念ながら、農業者が望む作業委託には結びついておりません。市の役割といたしましては、コーディネート役として農林課担当が市障害福祉事業所連絡協議会の総会に出席し、農福連携の取組状況や農業者が求めている作業内容などを説明して、マッチング支援をしております。農業従事者の減少対策、障がい者等の自立した生活を確保するため、農福連携は双方の課題を解決する重要な施策でありますので、市のコーディネート機能をさらに強化するため、農林課と社会福祉課を連携させ、事業の周知やマッチングについても組織的に取り組んでまいります。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) それでは、再質問を行います。
まず、農福連携についてからでありますが、農業と福祉が連携し、障がい者の農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに障がい者の自信や生きがいを創出するというような理念があるわけでありますが、今回改めて仕組みが、推進が改正、バージョンアップされたわけでありますけれども、それについて、なぜそうなったのか、農林課長はどのようにお考えでしょうか。なぜ。こうなった背景。簡単でいいです。
〇議長(大滝 勝君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) ただいまの御質問にお答えいたします。
国が新たにビジョンの改定をいたして、さらに市町村も連携しながら取組を推進しなさいという背景には、やはりマッチングが進んでいない、恐らく。双方それぞれ課題はあろうかと思いますけれども、それらを解決しながら、双方マッチングできるような体制づくりを、行政も加わりながら、地域の農福連携に、作業自体を推進するようにということでビジョンが見直しされたものと考えております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 今の現状を見ますと、障がい者の方を主に対象にして事業展開をしているわけでありますが、障がい者の方も増える傾向にあるのではないかなと私思っているのですけれども、今現状、この事業に関わっている障がい者の方というのは何名程度おられるのですか。それと、事業所の数を教えてください。
〇議長(大滝 勝君) 橋社会福祉課長。
〇社会福祉課長(橋正人君) 御質問にお答えします。
何名程度というのは、農福に限って調べているわけではないので、数的にはちょっと分からない状態です。あと、作業所は市内に7か所ございます。そのうち農福連携をやっておる事業所は3か所ございます。令和5年度の状況ですが、3か所ございます。そのうち1か所の作業所においては、収入の8.8%が農福連携に係るものであると。あと、そのほかの2つにつきましては、農福に係るものは1%ぐらいということで、そう多くはないという状況になっております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) この農福連携ですけれども、国レベルでは、農水省、それから厚労省、法務省、それと文科省も入っているのです。これが横断的に今連携調整をしながら、さらにこれからバージョンアップしていくというような状況になっています。私は、こういう取組を強化するのは、やっぱり障がい者の方とか、そういう人たちを有効に働いてもらえないと、そもそも人手不足が厳しくなっていくのかなと。そういうことで、さらにこういうものを、法務省とかほかの省庁も巻き込んで事業構築を始めているのではないかなと思います。
それで、今、障がい者の方はどれぐらいいるか、ちょっと分からないという話でしたけれども、今回の改定に限らないと思うのですが、前回からそうだったのかもしれませんが、ひきこもりの人もこういう事業に取り込んでくださいよというような仕掛けになっているのですが、今阿賀野市内にひきこもりの方って何人ぐらいいらっしゃるのですか。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 清野議員の質問にお答えします。
今把握しているひきこもりの人数につきましては107人であります。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) この方たちも、いろんな程度があろうかと思うのです。外に出られない方もいらっしゃるし、会話も成り立たない方もいらっしゃるかもしれないのですが、こういう人たちも含めて、事業展開って図れるものでしょうか。どう思いますか。農福連携、やれと言われたときに、ひきこもり担当もそこの中に入って、一緒に事業展開をしていきましょうと言われたときには、事業展開できそうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 事業展開は可能なのかと思いますが、大事なのは双方がニーズがマッチングすることがまず大事ですので、そこの状況をどう捉えるかです。先ほどの午前中の阿部議員のところにもお話ししましたが、当市は水田単作地帯ですので、稲作づくりのほうが主体になります。その作業と農と福が連携されるか分かりません。国が示すのは、どっちかというと園芸とか、ハウスとか、そういうところで、果樹とか、ああいうところでの農福連携が多くなっておりますので、その例を参考にして、阿賀野市として何ができるかというのはやっぱり検討していく必要があるだろうと考えております。
いずれにしましても、農福連携、今日たまたま11月29日は「ノウフクの日」です。私、そういう面では、今日、清野議員の質問は的を射て、これをこの日を目がけて御質問されたのかなとと思います。さすがだなと思っておりまして、そういう中でもどうやったら阿賀野市として何ができるのかというのは、また皆様方と相談しながら、あるいはそういうチャンネルづくりができるのであればそういうチャンネルづくりをしていきたいと思っておりますので、またいろいろと御助言があったらお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) まさに今日は「ノウフクの日」なので、それも言おうかと思ったのですけれども、市長に先を言われてしまって、困ったものだなと思いますけれども。
それで、江口課長、どうなのですか、ひきこもりの方も活用できるのかどうか。事業の中身は別としても、ひきこもりの方もそういう事業の中に巻き込んでいけるのかどうか。よそで先進事例とかもあれば、その辺も参考にしながら事業展開を図ってもらいたいなと思うのですが。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 御質問にお答えいたします。
ひきこもりの方というのはなかなか自分で出れないということが前提ですので、そのアプローチには、最初は御家族であったりとかということで、なかなか簡単にはちょっと、外に出れないという現状があると思います。ただ、今していますものとしては、それでも保健師、あとは関係者がつながりながら、必要な受診とかサービスにつながっている方もおりますので、その方の状況によってはつなげることもできる可能性はあると考えます。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 今ほど市長から御指摘ありましたけれども、ここは水田単作地帯で、通年の仕事がなかなかないと。施設園芸とかあればいいのですけれども、そういうものがないということがネックになろうかと思うのです。ただ、よその事例を見ると、通年でやれるようなものを探し出してやっているところもあるのです。だから、そこら辺りは、どなたが主体になるのか分かりませんけれども、農林課、あるいは社会福祉課とか、それから健康推進課とか、国と同じように横断的に取組を図っていけないのかなとは思っているのですが、その辺どうでしょうか、前向きに検討してもらって、障がい者の雇用の場、あるいはひきこもりの方とか、ここでは高齢者も使えというふうになっているのです、新たなビジョンの中では。だから、そういうことで、何か検討を進めていただきたいなと思うのですが、どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議員おっしゃるとおり、検討しているところであります。というのは、検討の程度はまだスタートしたばかりなのですが、実は農福だけではなくて、市内には中小、大きいところも含めていろんな企業がございます。企業の方々と話合いをする場もありました。その場で、障がい者の方々を含めて何らかの作業をお願いできる部門といいますか、そういうところはありませんでしょうかという声かけも先月させてもらっています。トータルで、農福に限らず、間口広げて、そういう方々が社会参加できるようなことをやっていかなければならないと思っていますし、そういう意味合いで声かけもさせていただいております。ただ、それを今度組織的にどうコーディネートしてやっていくのかは、まだ内部でもできておりませんので、議員おっしゃったことを踏まえながら、どういう枠組みが組織としてできるのか検討してまいります。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) やっぱり通年でできるもの、食品加工とか、そういうものを考えていただければなと思います。
それから、今、市のほうでも農福連携に提供している仕事があるのです。市長御存じかどうか分からないのですが、除草作業とか、一部やってもらっていると思うのです。それによって、障がい者の側もある程度、障害年金だけでは全くお粗末な年金額なので、多少のお小遣い程度のものは得ることができると。それをさらに市のほうでも、どういうものが出せるのかとか、そこら辺りも検討してもらいたいのですが、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 何かしらのものを出す、出さない前に、除草作業一つ取っても、そこの事業者といろいろと打合せをさせて作業をさせてもらっています。やはり草を除草してもらえばいいではないかというふうに、一言で言えばそうなるのですけれども、やはりいろんな要件、条件、それから事故が起きないようにするとか、いろいろございます。確かに御承知のとおり、公共の施設周辺でもやはりこれだけの雑草が生えている中で、除草剤をまかずに草刈りというのは確かにしていただければありがたいのですけれども、逆に言えば、それに対応できるほどのやはり状況、体制でもないということもありますので、そこは関係者の方々と十分に丁寧にやり取りをしながら、議員おっしゃるとおり、そういう機会を創出ができるのであれば、できるだけ創出できるような方向で持っていければなと思っています。一応事故が起きないように慎重に、皆さん方の状況をお聞きしながら取り組ませていただいております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) それと、地域協議会ですけれども、市町村も参加するということになりましたので、そこら辺りも踏まえて、地域協議会の設立も早めにやってもらいたいと思うのですが、新年度、大丈夫でしょうか、目標として。
〇議長(大滝 勝君) 橋社会福祉課長。
〇社会福祉課長(橋正人君) お答えいたします。
地域協議会といいますか、既に阿賀野市障害福祉事業所連絡協議会というのがございますので、そちらをメインでやっていきたいというふうに考えてございます。そのように考えております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 農福連携することによって、障がい者とか、社会に出にくい人たちも参加することができるようになるので、しっかりと対応、本当に来年度充実して、新年度充実して対応してもらいたいと思います。
次に、コロナワクチンです。答弁を聞きますと、ほとんど被害はないのですね。本当にないのでしょうか。本当にないですか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 国に報告が必要な程度の数字は、ここに御報告させたとおりでございます。中には、そこまで至らない、例えば接種した後の硬結なんかは、人によってそれぞれありますけれども、それがあまり硬結の程度がそれほどでもなくても、人によっては痛いなということで、いわゆる副反応というよりも、そのリアクションのところでのほうがむしろ事例としては多いのだと。ただ、この場合は、必ずしも申出がありませんので、数がつかみ切れておりません。あくまでもアナフィラキシーショック的なものについてはこの数字ということで御理解いただきたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 私も市民の方といろんな方と話をする機会があります。そうすると、ワクチンの後遺症の話が結構出たときがありました。市民の方からは、ワクチン接種後、体調が本当に悪くなったと。倦怠感、それも長期の倦怠感なのです。2か月、3か月起きられなかったとか、あるいは起きても、ふらつきとか、また別の方は難聴になったとか、またほかの方は帯状疱疹を発症したとか、あるいは打った後、心臓の動機が激しくなって、すぐ収まらなくて、半年ぐらい続いたと。夜寝ていると胸が苦しくなって、このまま死ぬかと思ったと。恐怖感にさいなまされたと。それでも届出をしていないのです。また、一部の人は相談をしたけれども、市役所に相談をしたけれども、的確な返答がなかったと。いつまでも同じやり取りをしていても始まらないので、もうその話はやめたと。自分が我慢すれば収まるのかなというような話を聞いています。それで、市のほうにはこれに関する相談というのはどれぐらいあったのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 議員の質問にお答えします。
相談件数については、申し訳ございませんが、今、手持ちの資料がございませんので、後ほど御回答させていただきます。お願いします。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 相談を受ける側、受ける者のマニュアルというか、マニフェストというか、そういうものはあったのでしょうか。こういうものが来たら、こういうふうに答えなさいとか、あるいはその人の身になって、しっかり聞き取りしなさいとか、あったのですか。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 御質問にお答えします。
パンデミックのときには、保健所と一緒に、こういう場合にはここに連絡ということで、行き先というか、そのマニュアルはございました。その時期時期によって変化してまいりましたので、その都度、そのマニュアル等に基づきながら丁寧に、御相談があったときにはお答えしていました。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) ちょっと被害の状況について戻りますけれども、新発田市とか新潟市がホームページで出ているのです。新発田市は、このホームページの数字を見ると、ワクチン接種が37万回。それで、その中で副反応の報告があったのは14件しかない。ただ、お一人の方が亡くなられていて、あとは重篤の方が四、五名いらっしゃるということなのです。新潟市でも死亡が6人、認定されたのが死亡が6人いるというようなものが、ホームページの中で出されています。
厚生労働大臣、10月29日の記者会見で、10月25日の厚生科学審議会の予防接種ワクチン分科会での報告があった数値を公表していますが、接種後死亡者は2,262名、重篤者が9,325名、この数字は11月にもまた更新されていますけれども、これは認定した数字ではなくて、あくまでも報告のあった数字ということなのです。認定はかなり遅れていて、なかなか追いつかないと。今でも毎月相当の数が出てきているというような状況があるそうです。
それで、今度10月から新たにレプリコンも含めた接種が始まったわけでありますけれども、レプリコンワクチンは、開発をしたアメリカでも承認をしていないのです。アメリカでさえも承認をしていないのです。それで、これはベトナムで治験を行いました。死亡者も一定程度出ました。重篤の方も、ある程度いらっしゃいます。そういうことで、ベトナム政府もこれは承認をしない。何で日本だけは承認をするのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〔「いや、健康推進課」と呼ぶ者あり〕
〇市長(加藤博幸君) 国が承認する、しないについては、ちょっと課長も答えにくい内容ではないかと思います。承認する部署ではありませんので。それは、国のほうにお聞き願いたいと思います。
ただ、今コロナワクチンについては、阿賀野市内いろいろと接種の勧奨しておりますけれども、クリニックのほうでもハンドリングがいいファイザー製のものを接種するような体制になっているようでございますので、あくまでもコロナワクチンに限らず、いろんなワクチンについては、皆様方接種される方の意思によって、確認していただいて、自ら予防していくという判断にもう任せるしかないのかなと思っております。
ちなみに、私はインフルエンザワクチンを打ちましたけれども、まだコロナは打っておりません。クロスで交差免疫で大丈夫かなと私自身勝手に思っているだけだかもしれませんが、それぞれの感覚で判断でやっぱり対処していただければありがたいなと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 健康推進課長にお伺いしますけれども、このレプリコンワクチンについて市民の方から聞かれたら、どのように答えるのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 御質問にお答えします。
レプリコンワクチンにつきましては、御質問というか御相談はないことはございません。それで、私どもとしましては、新型コロナワクチン予防接種については、その副反応をよく確認した上で、本人が希望する場合に打ってくださいというふうなことを、ホームページなり予防接種の件のところにもお伝えしております。御相談というか、レプリコンワクチンの御相談というか、どこで打っているかとか、そういうことはないのですけれども、そういうことで、御本人には副反応をお伝えしながら今対応しているところです。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) レプリコンを打ちたいという人がいたら、どうしますか。やっぱりある程度の危険性があるということは周知してもらいたいなと思うのですが、どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) レプリコンワクチンに限らず、全てのワクチンがそうなのですが、私ども行政サイドにすれば、厚生労働省が出しているコメントと薬事審議会が出しているコメントをそのままやはりアカデミックなものを出すしかないのです。でしょう。でないと、私どもで、これは危険ですよって、だから打たなくていいよということはなかなか言える立場ではありませんので、正しい情報、アカデミックな情報はしっかりと、それはお示しします、もしお問合せがあれば。レプリコンワクチンってどんなものなのというお問合せがあれば、国のほうから来ている資料も含めまして、丁寧にお伝えしているところであります。打ちたいというふうになられても、先ほど申し上げたとおり、阿賀野市内のクリニックでは扱っておりませんので、その方がどうしてもそれを打ちたいということであれば、調べて、ここで打てるみたいですよという紹介しかできませんので。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 私の言うのは、開発したアメリカでも承認されていませんと。それから、治験をしたベトナムではこんな事例がありますというようなことを注意喚起していただければなと思っています。
それから、例えば日本で生産している明治ファルマ、ここの従業員の方たちが、私たちは売りたくないというようなことで、自分たちの思いを本にして出しています。今これアマゾンで福祉関係、医療関係の中ではトップの売行きになっています。この本の内容は、反ワクではないのです。明治ファルマって、ずっとワクチンをいっぱい作ってきました。だから、ワクチンの効用も十分踏まえた上で、このワクチンだけは厳しいかもしれませんよということで書いたような本だと思いますけれども、もちろんインフルエンザワクチンとかもすごく効果があるというようなことも書いてありますので、できれば皆さんも、保健師の方とかも見ていただけるといいのかなと。決して反ワクではないのですよ、言っておきますけれども。そういう意味で、一言言わせてもらいました。
あと、昨日のヤフーに出ていたのですけれども、新型コロナワクチン健康被害、副反応疑い、報告されていない事例が相次ぐ。これ関西大学の教授が、そういうようなことで問題提起をしています。国に報告していないのです、本来報告すべき案件が。7割は報告されていないというようなことが出ていました。だから、実際は副反応被害はもっといっぱいあるのかなと。見えないものも、できるだけ顕在化してもらいたいなと思っています。そういう思いです。健康推進課長、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) 質問にお答えします。
先ほど市長もお話ししたとおりで、国の副反応、副作用については、十分市民の皆様にお伝えした上で、打っていただきたいと思っています。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) それでは、よろしくお願いいたします。
次に、7年度当初予算。最後のほう来ますと、後段のほうに来ると、2月の当初予算説明会において説明をするから、今ここではまだ聞かないでもいいのではないかというような書きぶりだと思うのです、私の取り方なのですけれども。
そこで、予算編成、まず予算編成方針について私も見てみました。議員には配付されていないようでありますが、勝手に見てみました。これを見ますと、通常スクラップ・アンド・ビルドというような文言、言葉の使い方になっているのですが、ビルド・アンド・スクラップというような使い方なのです。この意味というのは、スクラップ・アンド・ビルドとビルド・アンド・スクラップ、確かに人によってはビルド・アンド・スクラップという使い方をしている人もいるのです。この違いはどういうふうに捉えていますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) さほど深くは考えておりません。どっちが先か、どっちが後かということではありません。あくまでも同時に進めていくということで、前にもお話ししたと思います。特に16年間手つかずだったものが、ほかの議員様からの質問の中にもありますけれども、あるいは6月議会、9月議会でもお話ししましたけれども、とにかく今まで手つかずだったものを整理しながらですから、両面作戦でいくしかないと、やっているということをお答えしましたが、そういう意味合いがあるというふうに御理解いただきたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 私は、常にやっぱりスクラップという見方がまずは必要なのかなと。無駄なものはやめて。仮にすぐ使わなくてもいいわけです。温存しておいていいわけです。だから、常にやっぱりスクラップの見方をして対応していただきたいなと。特にこれから高齢化が進展し、人口減少が進展し、市税収入も先細りが見込まれます。なおさら市政運営が本当に大変になると思うのです。それから、施設設備の老朽化、下水道、上水道、消雪パイプの維持管理、相当なものが出てくると思うのです。そこら辺りに備えて、常にスクラップ的な見方をしていただきたいなとは思っています。
それで、先ほどの答弁にもありましたが、人口減少対策、人材の育成及び産業の振興、3つの施策を重点として編成を行うというような答弁がありました。人材の育成ですが、これは市内事業者や市役所業務の生産性の向上というような答弁になっていますが、市内事業者や市役所業務の生産性がさらにまだ上がる、上げる、現状はあまりよくない、どのような認識なのか分かりませんが、市内事業者まで踏み込むのはどういう観点なのかなというふうに思っているのですが、そこの辺りはどのように考えているのですか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 例えば私どもの組織もそうですし、市内の中小企業者の皆さん方もそうかと思いますが、いかにして例えばデジタル化を進めるとか、あるいは低エネルギーの機器の更新とか、いろんなものがやはり思うように進んでないところもあるかと思いますし、また人材育成にも関わりますけれども、人材の確保、育成、事業継承、いろんなものがそれぞれのところであると思います。さらに、労賃等が上がってきている中で、経営的にもなかなかタイトな部分、原料高がある中で、ではどうしたらもっと効率的に事業展開、あるいは業務が展開できるのかということがありますので、これは民間であろうが、行政であろうが、共通しているところがあるのだろうと、そういうふうに認識しております。そういうことで、先ほど来もお話ししましたが、市内の経営者同友会の経営者の方々とも意見交換はいつもさせていただいております。どういうやり方が一番いいのか、それぞれの立場で何ができるのか、おかげさまでほぼ毎月皆様方と議論を交わしておりますので、いい方向、いい事業立てをしていきたいなと思っています。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) それは、民間事業者まで巻き込んだ生産性の向上に取り組んでいるところってあるのでしょうか。あれば、そこら辺りの事例も参考にすれば、切り口とかも見えてくると思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 他市の市町村でもそういうやり方をしているところはあろうかと思います。ただ、そういう状況をすぐまねはできないのも事実ですので、そういう意味で、阿賀野市として何が、阿賀野市としてですよ、行政ではなくて、経営者の方々含めて、阿賀野市として何ができるのか、どういう方向がいいのかということを含めて議論しているという意見交換をさせていただいているということです。
1つ言えば、例えば働き手をどうやって確保するかというのがあります。そうなった場合、例えばこれから新潟県はこの前、先般花角知事等がベトナムのほうへ行かれていました。そうすると、県内の市内の企業の中にもベトナムから技術屋が来て、非常に高度な技術と知識を持った方が来ています。それは、これから企業だけで任せていていいのかという場合もあります。では、かといって阿賀野市だけでできるかということもありますので、知事にはそういう人材育成確保を含めて、人材公社的なものを県として何か構築できないかと、そういうことも含めていろいろと議論をさせていただいております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 市長の積極的な考え方、これは事務部局のほうにも伝わって、一緒にそういう会議の場に出ているとか、そういうことはあるのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 知事との意見交換、あるいは新潟大学、あるいはいろんなマスコミ関係も含めて、私単独ではほとんど行っておりません。必ず職員を連れて行っておりますし、そういう面では、職員が初めて来たと言う人もいます。今まで連れていかなかったのかなと思ってしまいますけれども、一緒に行くように、できるだけ一緒に行って、いろんな世界を見てもらいたいと思っています。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) いろんなものを見聞してもらって、それからまたそれを次のステップにつなげてもらえれば、さらなる進展が見込まれるかもしれませんが。
それと、この人口減少対策なのです。失礼ですけれども、市長、9月1日現在の人口って分かりますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 詳しい数字まで今持ち合わせてありませんけれども、いわゆる4万人を切って、3万九千何がしのところ、行ったり来たりしているところの数字かと思います。ただ、うれしいことに、ここへ来て、月一度報告もらうのですけれども、新しい赤ちゃんの誕生がここへ来て少し続いていまして、そういう面では人口減少の落ち幅がちょっと緩くなっているのかなというふうにして思っています。ただ、困っているのは、阿賀野市今までのパターン見ると、そういう時期があると、ある程度時間がたつと、それがまたぽんと下がってしまうのです。下がって、また何人か生まれてくるのだけれども、またそれが続くと、またすとんと。こういう減り方の傾向があるので、そこはどうしてなのかなと。どうしても世代間間隔があるのでそうなっているのかなと思いますけれども、できるだけ今の状況を、人口増にはなかなかなりませんので、総合計画の中の前提でもありますけれども、人口減少の減少幅、率をできるだけブレーキを踏みたいと。そういう中で、先ほど議員がおっしゃったように、事業の組立ての中で、当然スクラップするものもありますので、そのスクラップしながら、どうやったら若い世代の方々が、定住もそうですけれども、子育てになるのか。それとあと、議員ともいろいろと私も議員時代話しさせてもらっていますが、どうやって結婚までに結びつけていくか、ここがなかなか私どもも頭が痛いところであります。昔のようにお仲人さんがいればいいのですけれども、なかなかそういう時代でもなさそうですので。かといって、マッチングアプリとかいろいろやっておられますけれども、なかなかそれがうまくいきませんので、それこそ議員からまたいい妙案がありましたらお聞かせ願えれば、生かしていきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 最新の県の推計人口を見ますと、3万8,500人なのです。3万8,000人なのです。ここには、多分外国人も入っているのです。そうすると、3万8,000人、少し出ているだけなのかなというような感じがしますけれども、とにかく人口減少のスピードを抑制しないと、もう本当にこのまちが成り立たなくなるというような、社会全体が立ち行かなくなると思います。そういうことで、農福連携もいろんな人たちを含めて、事業を構築しなさいよということになっているのかなと思うのですが、今ほど市長から、赤ちゃんはいっぱい生まれていると、生まれているという話を聞いていると、見ているというようなことありましたが、1年間の出生数、例えば4月末現在ですと206人なのです。4月末ですから、去年4月1日から今年4月末までですか。それで206人なのです。10月末を見ますと、152人なのです。半年間で50人も減っているのです。152人です。もう絶望的な数字だと思います。この要因は何だと思いますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 要因の分析まではしておりませんが、先ほど申し上げたとおり、200人ぐらいだったのが続いていたのが、しばらくするとぽんと下がって150人に今なっています。そうです。150人が毎月今続いているのです。150人台で来ているのですけれども、それがまた先ほど言ったように、続いたかなと思うと、また下がるので、そこの原因は何かなというのは、まだ分析していませんけれども、そういうふうに、こういうふうに落ちていくのは、やっぱり世代間間隔というものもあるのかなとあります。
それとあと、晩婚化になっておりますので、やはりなかなか子供を産みたくても産めるような環境ではない、経済的な環境も含めて、いろんな要因があるのだろうと思います。例えば1人あるのだけれども、2人目はちょっとと、ちゅうちょしてしまう、そういうものもあるのかと思います。特に大きいのは、やっぱり子供の世話をする人が、核家族になると、おじいちゃん、おばあちゃんが同居しているわけではありませんので、そういう家庭環境も含めて、子供が2人、3人目とできるような環境には、今しづらい状況なのかなと思っております。これが原因だというものではなくて、いろんな原因が絡まって、その数字になっているのだと思います。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 私も、これ152人というのを、今回の質問に備えて調べたら152人という数字が出て、非常に驚愕しました。9月、10月だったか、議員選挙に出るときに、新生児の出生数どれぐらいなのかなと思ってそのとき見たら、170人だったのです。172人、外国人を除くと170人だったのです。それがもう2か月ぐらいの間で150人ですから。もっとやっぱり危機感を持たないと駄目だと思います。4月末が206人なのです。これ200人台ずっとしばらく続いていました。ここに来てがたがたと、半年で50人も少なくなっている。この勢いでいったら、もうどうなるのかなと。一番の課題だと思うのです、少子化対策。消雪パイプなんかやっている場合ではないのだ。子供をいかに減らさないか。これやっぱり原因究明を早急にやるべきだと思うのです。私やっぱり気になるのは、最近は流産が多いというような話も聞いています。そこら辺り、現状はどのように把握されますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) これは、議員、もう少し丁寧に中を見ないといけないと思います。例えば流産にしても、いろんな要件があります。例えば習慣性の流産なのか、稽留性の流産なのか、流産の中身もあります。あと、当然年齢の問題もあるでしょうし、一言で、流産が気になるのは確かにそうですけれども、そこはもう少しセンシティブな問題ですので、クリニック的によくやっぱり分析が必要だと思います。
ただ、少子化問題については、以前から議員ともいろいろお話をさせていただいておりますけれども、確かに危機的な状況でありますが、それに至る前の20年間何してきたかということもありますので、それだけ長い時間をかけた中で、私も含めて何もしてこなかったというのがありますので、皆様方も恐らくそう感じておられるのだろうと思います。ですから、それだけ20年間以上も何も手つかずだったものが、今これから本当に目の前の危機的な状況になって、どうする、どうする。でも、それがいろんな要因が複雑に絡まって、これをやればすぐ解決できるというものではありませんし、そのことを議員自身もよく御承知かと思います。御承知の上で、私どもの考えをお尋ねになっているかと思いますが、やることは、できるだけ効果があるものをできるだけ、それこそスクラップ・アンド・ビルド、ビルド・アンド・スクラップではありませんが、どれが阿賀野市にとって効果的な政策なのかを皆さん方と議論しながら、いい方向、まず対峙していく、展開していく、それが大事だと思います。我々が議員の皆様方とやはりこういうふうに議論を重ねて、原因追求ではなくて、どうしたらいいかという、効果的な政策をどうやっていったらいいのか、そこを皆さん方とまた相談しながら、施策の中に生かしていければなと思っています。残念ながら、こうすればいいという答えは、私は持ち合わせておりません。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 今市長の話にもありましたが、20年前からと。もっと前からなのです。30年、40年前から、少子化になるのは分かっていた。それなのに、政府はこういうところに力を入れなかったと。それが今さら、もうここまで来て、なかなかどうにもならないところまで来て、今頃どうするのだといっても、なかなか回復は望めないというような状況があろうかと思いますが、出生数が激減しているのは日本だけではないのです。世界的な傾向なのです。本当に妊娠しにくくなったと。それから、流産が増えていると。それから、また貧困も進んで、なかなか子供を持てない状況、いろんな複合的な要因が積み重なって、こんな状況が来ていると思います。ただ、阿賀野市としても、私はそういう状況においても、何とかできる部分もあるのではないのかなと。子供を、例えば新婚家庭へのアンケートとかをやっても、国がアンケートをやっても、2人、3人持ちたいという回答はいっぱいあるのです。では、今なぜ子供を持たないのですかといったときに、経済的な理由、いろんな属性によって、理由はそれぞれ違うのです。でも、一番多いのは、やっぱり経済的な理由があるのです。だから、そういう意味では、少しまた子育て支援の充実とか、できれば学校給食の無償化とかもやればいいのかなと思うのですが、市長は段階的にというようなことで公約にされていました。6月議会でも段階的とは何なのだという話をしたら、国がつけなければ駄目だよというような答弁でありましたが、とにかく出生につながるような政策は、金を惜しまないでやってもらいたいと思いますが、どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) この人口減少対策だけではなくて、やはり事業の執行する上では、継続性から財源的なもの、効果というもの、それから公平性、これはしっかり3つを担保しないといけないと思っています。そういう面では、今回の今の御質問のことも含めまして、全体的なバランスを見ながら判断していきます。例えば所得が多い方のお子さんにも手当てをしていいのかどうかというのもありますよね。制度設計どうするのか。皆さん方とまた制度設計の上で、いい考えがあればお聞かせ願いたいと思います。制度設計の中で生かしていきたいと思います。ただ、残念ながら、議員時代も皆様方と議論するときも、なかなか御自身の考えの制度設計のところまで、なかなかお聞かせ願えていませんでしたので、ぜひとも制度設計を具体的に提案していただければ、参考にして施策を練っていきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 清野栄一さん。
〇9番(清野栄一君) 少子化対策、少子化問題は全国共通の課題なのですけれども、だからこれといったのはなかなかない、複合的な要因でこういうふうに進んでしまっています。ただ、例えば過疎地域の市町村、佐渡市とか南魚沼市とかは、とにかくやれるものは何でもやろうというようなスタンスで、出生祝金とかも出しているのです。南魚沼市は、前にも言ったのですが、時限的に5年間やって、効果を見極めるというようなことで出生祝金とかも出していますが、取りあえず人の属性によっていろんな要求、要望は違うので、なかなか面倒だと思いますが、その中でも特に多いのは、やっぱり若者は経済的な支援を望んでいる割合が多いということで、そこら辺りもぜひ新年度予算のところで考えていただければなと思っています。また新年度予算のところで再度しつこく、またこれについてはやりたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 3月の議会もそうですけれども、それまでの間、皆様方には随時必要な状況、情報は御提示させていただいて、相談しながら進めていきますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 質問を改めます。
14番、宮脇雅夫さん。
〔14番 宮脇雅夫君登壇〕
〇14番(宮脇雅夫君) 日本共産党の宮脇雅夫でございます。私は、3項目の質問をいたします。
まず最初に、総選挙後の重要な課題についてお伺いします。10月27日投開票の総選挙で、自民党、公明党は、与党過半数割れに追い込まれるという歴史的な大敗を喫しました。自民党政治への新しい国民の審判が下ったことは明白です。この決定的な要因は、自民党の政治資金パーティーによる裏金づくりと、選挙の最中に裏金非公認議員に対する2,000万円支給の「しんぶん赤旗」のスクープでした。今後裏金問題の真相解明と企業団体献金の禁止は避けられない重要な課題だと思いますが、市長の見解を伺います。
第2に、あがの市民病院について伺います。あがの市民病院経営強化プラン(令和6年度〜9年度)については、9月議会で岡部議員が質問していますが、再度質問いたします。病院の機能分化、連携強化の取組として、近隣の高度急性期病院や救命救急センターの負担軽減を図るとともに、市民が安心して暮らせるために、軽症、中等症の救急患者の受入れ等を行う救急告示病院を目指しますとしていますが、現状は、救急搬送時間は令和4年度で60.8分、最長4時間25分、令和5年度で59.2分、最長4時間33分もかかっております。令和5年度の搬送先は、新発田病院31%、あがの市民病院30.5%、下越病院6.4%となっております。また、あがの市民病院は、活用している急性期病床も52床と少なく、交通が不便で遠い新潟市や新発田病院の入院を余儀なくされており、現状は市民が安心して暮らせる状況ではないと思います。そこで、以下の点を質問いたします。
1点目は、阿賀野市の救急搬送時間が他市より長くかかり、市民の命と健康を守る大事な任務が果たせなくなっていると危惧されることです。搬送時間が長くなっている要因と対策についてお伺いします。
2点目には、救急告示病院の指定はいつ達成するのか。また、必要な医師数の確保の具体的な取組について伺います。
3点目は、休止している病床40床の急性期病床の早期活用が必要であると思います。強化プランでは、入院を診れる医師数を現行の11人から、令和9年度に15人を目標にしておりますが、これを実現すれば可能なのかどうか伺います。
4点目として、地域の開業医が少な過ぎ、あがの市民病院の訪問診療を増やすことが必要になっていると思いますが、目標値は令和9年度で200件と、現行と変わらない状況ですが、増やす必要はないのか、今後の対策について伺います。
第3に、宝珠温泉あかまつ荘と安田体育館について伺います。宝珠温泉あかまつ荘の運営者の募集、選定と安田体育館の廃止検討の進捗状況について伺います。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 宮脇議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、総選挙後の重要な課題についてであります。報道等において、いわゆる裏金問題と言われていることにつきましては、今回の選挙結果や政治倫理から、国民に対する説明は尽くされてはいないと思っております。また、政治献金、いわゆる企業団体献金についてでありますが、政治資金には、企業団体献金など民間からの資金のほかに、政党助成金や政策活動費など、相当額の税金が投入されています。したがいまして、その金額や使途、事務処理などを定める政治資金規正法については、国会をはじめ、その交付を受けている各政党内においても大いに議論していただき、その結果について、透明性を確保するとともに、国民に対して丁寧な説明をする必要があるものと思っております。
次に、あがの市民病院についてお答えいたします。初めに、救急搬送が長くなっている要因と対策についてであります。宮脇議員の御指摘のとおり、令和4年は新潟県の平均時間48.6分に対し、阿賀野市は60.8分となっております。令和4年の阿賀野市の市外搬送率は66.4%、令和5年は65.7%と、いずれも高い割合となっていることから、市外の医療機関への搬送が要因と考えられます。しかしながら、救急隊は傷病者の状態を観察し、その結果に基づき処置を実施しながら、適切な医療機関への搬送が任務となります。そのため、かかりつけや市内医療機関を優先し搬送しておりますが、重症度の高い病気やけがのほか、医師の専門外である場合など、市外の医療機関のほうがより適切な医療が受けられると判断した場合は、搬送時間は長くなりますが、市外の医療機関や、より高度な医療を提供できる救命センターなどを優先して搬送しております。
対策につきましては、まず現場での滞在時間、これを短縮するべく、複数の救急救命士が現場で活動できるよう、救急救命士の養成を継続的に行ってまいります。また、今年度からは、救急隊と県立新発田病院及びドクターヘリとの情報共有のために、スマートフォンによる映像送信を行っており、これにより救急現場の様子を直接医師に送ることができ、また即時初期措置ができる状況になっています。ですから、議員のおっしゃるとおり搬送時間は長くなっているかもしれませんが、既に処置は到着時間のところから実施しているということを、先般の議会でも答弁したところでございます。電話音声と比較しましても、このスマートフォンによる映像送信につきましては、より早く多くの情報を送ることができ、こうした人材の養成やデジタル技術、併せてドクターヘリを積極的に活用しながら、今後も救急搬送時間の短縮を図ってまいります。特に待機時間の短縮は肝要な対応だと考えております。
次に、あがの市民病院の救急告示病院の指定についてであります。救急告示の復活には、医師の確保と新潟県厚生連の体制が欠かせないことから、現時点で救急告示の指定時期については明言できません。しかし、可能な限り救急患者を受け入れ、時間外の対応を行っており、実質的に救急告示病院と同等の受入れを行っているという認識でおります。今後も引き続き医師招聘の取組を重ね、指定管理者である新潟県厚生連と救急告示に向けた協議を継続してまいります。医師確保の取組については、新潟大学医学部との関係を継続するとともに、地域枠・医師養成修学資金貸与制度に参加し、将来の医師の確保に努めてまいります。
次に、休止している40床についてであります。入院患者を診察できる医師を15人に増やしますと40床を再開できるかについてでありますが、9月議会で岡部議員にお答えしたとおり、医師1人当たり1日に診察できる入院患者数は、現在約11人から12人であり、病床数にすると121床から132床であります。医師が15人に増えることで病床利用率が165床から180床となり、休床している40床も再開できると見込んでおります。
次に、訪問診療についてであります。経営強化プランの令和9年度目標を200件としたのは、人口減少に伴い、対象の患者数が減少している傾向にありますが、高齢化率は下がらない見込みとなっていることから、現行と同等の200件としたものであります。高齢化が進む中、在宅医療のニーズが増えていくと思われますので、あがの市民病院では訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなどの在宅医療の提供機能を強化していく方針としております。今後も市民の相談に乗り、患者の状況を把握しながら、在宅医療が必要な方へ対応してまいります。
次に、宝珠温泉あかまつ荘と安田体育館についてお答えいたします。まず、宝珠温泉保養センターあかまつ荘の運営者の募集、選定についてであります。これまでの経緯ですが、あかまつ荘の在り方については、令和4年12月15日に第三者委員会から提出された提言書の内容を尊重し、2つの提言のうち、地域住民が主体となり温泉施設として運営することができる団体を募集したところ、1団体から申請がありましたが、最終的には申請取下げとなりました。そのため、もう一つの民間事業者への貸付けや譲渡、売却を行うことを検討されたいとの提言に基づいて、9月2日から本日11月29日まで、温浴施設としての運営希望者を募集しているところであり、10月30日には現地説明会を開催し、2者の参加があったところであります。しかしながら、本日現在、運営希望申請書の提出はありません。運営希望申請書の提出がありましたら、事業計画及び収支計画等を審査し、審査結果につきましては議会の皆様に御説明いたします。
次に、安田体育館の廃止検討の進捗状況についてであります。現在、阿賀野市公共施設等総合管理計画に基づく削減目標及び同計画第1期アクションプランの施設個別計画を踏まえ、人口減少による施設利用者の減少とそれに見合う体育施設の保有量等を検討する中で、安田体育館の在り方についても継続して検討しているところであります。検討過程において、安田体育館の存続には、耐震化を含めた大規模改修が必要であり、多額の財政負担が生じる一方で、安田地区の中学校部活動やスポーツ少年団活動の重要な拠点であるとともに、健診などの各種事業にも活用されていることから、これら状況等を総合的に判断し、早期に方針をお示しできるよう取り組んでいるところであります。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) では、再質問をいたします。
まず最初に、最初の項目についてでありますが、答弁では政策活動費に税金が投入されているというふうに答弁しておりますけれども、税金は投入されておりません。原資は、政治資金パーティー等による裏金と言われております。政策活動費とは、もともと政治資金規正法に規定されたものではなく、自民党が議員に渡す、言わばつかみ金です。外聞がこれでは悪いので、政策活動費と名前をつけて実態を隠してきたものというふうに言われておりますが、この認識はどうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 今議員がおっしゃったとおりでございます。トータル的に、などというふうにさせていただいて、前段のところの税金が投入されているということを申し上げました。その認識は十分持っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 今この総選挙から、今度新しく政治がどう変わるのか、そのプロセスが始まってきているというふうに言われておりますので、この課題は非常に大事だというふうに思うのです。それで、裏金事件の原資となった企業団体献金、これは本質的には賄賂性があって、金で政治をゆがめる最大の原因となってきたというふうに言えます。政治と金の問題を解決する上で、企業団体献金の全面禁止は必須で、今や自民党以外全ての党がこの方向で基本的に一致しているという状況です。市長の企業団体献金全面禁止に対する見解を伺いたいのですけれども、どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) その前に、選挙、政策活動にはやはりかなりの経費がかかるのは御承知のことかと思います。ただ、その原資をどこに求めるかということですので、その原資の求め方、ルールづくりが今見直されようとしているわけで、そこのところには当然公平性というか、公正性というのが求められると思いますので、しっかりとその仕組みを築き上げていただきたいと思っています。それが結果的に企業から来るお金だとしても、どういう例えばやり方があるのか、在り方がいいのか、それとも全くそれはゼロにするのか、まさしくその議論をしているのかと思います。そういう面では、政策活動、選挙活動の在り方も含めて十分議論してほしいと思っています。国の方向によっては、当然地方も大きく影響してまいりますので、しっかりとそこは、申し上げたとおり、公平性、公正性、透明性、しっかり担保して、いわゆる後ろ指をつつかれないような形で、誰もが納得できるような仕組みをつくってもらいたい、そういう考えでおります。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) この問題はそもそも、御承知のように、政治資金の問題は30年前のリクルート事件から始まったのです。ああいう金権政治をどうやってなくするかという議論が進んだのですけれども、結局その結論は、政党助成金を設けると、国民1人当たり250円を政党のために出すという、これ莫大なお金ですけれども。ところが、では企業団体献金はどうするかというのは、それはうやむやにして、それも温存すると。個人には駄目だということで、政党支部にはいいという形にして、特に政治資金パーティーも、これも認めると、実質。だから、政党助成金をもらうわ、企業団体献金はもらうわということで、非常にこれは大変な事態になって現在に来ていると思うのです。だから、そういう点では本当に今これ問われていると思うのです。何で政党助成金を設けたのか。両取りをするという形に今なってきているのです。それがやっぱり国民には、非常に自分たちは本当にこんなに苦しんでいるのに、国会議員は何をしているのだと。裏金もどんどん出てくる、明らかにしないということで、自分たちの生活とも相まって、総選挙でやはりこういう結果が出たのだというふうに思いますので、今後、政治の在り方の根本に対する問題でありますが、これぜひ企業団体献金を禁止して、やっぱり国民本位の政治にするということを。企業、団体は、選挙権はそもそもないわけですから、そういう点でもおかしいわけです。そういう点で、私はぜひこの問題にちゃんとした認識を持っていただきたいということで質問したわけです。
次に、あがの市民病院ですけれども、搬送時間が長くなっている理由の一つに重症度の高い病気やけがのほか、医師の専門外である場合、搬送時間が長くなるというふうにしております。特に心臓と脳疾患の専門の医師がいないということでないかということで、前回私は決算の総括質疑のとき聞いたのです。どうしてすぐ近くにあるあがの市民病院へもっと運べないのですかと。全部搬送するというのはもう無理な、高度医療は。特にあがの市民病院に高度医療を担うというのは、それは現在では無理なことですけれども。特に消防長の話だったと思うのですけれども、特にあがの市民病院には心臓と脳疾患の専門の医師が少なくて、言わば典型的なのは脳梗塞とか心臓麻痺の関係、そういう点では命に関わる一番大事なのがなかなか、あがの市民病院、すぐ目の前にあるのだけれども運べなくて、やはりそれをどこに搬送するかという点で非常に命に関わる問題だけれども、非常に残念ながら時間がかかってしまうということを言われていたと思うのですけれども、そういう点で、これが大きな要因ではないかというふうに私も思ったのですけれども、この認識はいかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 確かに専門医が少ないのは事実かと思いますが、逆に言えば30年、40年前からそういう医師が必要だという時代が来るのが分かっていた中で、その確保を私どもはしてこなかったというのもあるかと思います。そして、今では総合医がいないということですよね。ですから、もう30年前、40年前から、私のおやじの時代からなのでしょうけれども、ただ単に病院があるから、郷病院があるからというふうに、アクションを起こしてこなかったのが今に至っているのかなと、背景にはあるのだろうと思っています。
そういう中で、例えば循環器系の外科にしても、そこの医師になっても、多くは美容整形のほうに行ってしまう。さらに、それが都市部にある。ということで、医師の偏在もある。これではいかんということで、ここ二、三日の新聞にも出ておりますけれども、是正を今一生懸命国としても取り組もうとしているのが現実だと思います。私自身、今回脳疾患なり心疾患の状況、救急車の搬送の状況を見ますと、やはり新発田県立病院なり新潟のほうへ行っておりますので、これは今の医療圏からいくと仕方ないのだろうと思っています。
あともう一つは、先ほども申し上げましたが、やはり問題なのは、現場到着から出発するまでの時間、ここをできるだけ今のスマホ利用した、あるいはお医者さんとのやり取りの中で、早くに離脱するということでかなり救急の搬出時間が短縮されるのかなと思っております。そのところは、消防の現場のほうとどういうやり方がいいのか、やります。ただ、どうしてもその後のことを考えると、前回の議会の答弁にもありましたが、入院というふうになると、阿賀野市からそこへ行くのが遠くて大変だということも声があったと思いますが、私から考えると、それは二の次です。まずは早く運べというのが大事だと思います。その後のことも考えて気配りしていろいろやっていると思うのですけれども、そこは場合によっては命取りになる場合もありますので、まず大事なのは救急救命ですので、そういうところを含めていけば、できるだけ待機時間を短くすれば改善していくのかなというふうに考えております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) やはり心疾患、脳疾患、これがやはり一番命に直接関わるし、時間との勝負だと思うのです。30分以内ぐらいに病院まで搬送できれば、かなりこれは命も助かるし、大きく改善できる状況があると。ところが、やはりこれがなかなか、遠くなって時間がかかるという問題です。これは、この問題をどうしてもやはり、どう考えるかということが必要になってくると思うのです。いろいろデジタル等を使って短縮するというのも、それももう精いっぱいやって、やるのですけれども、それやっても、やはり肝腎のどこに運ぶかと、どこにそういう処置をする医師がいるかということになると、やはりどうしても現在では心疾患、脳疾患の関係だと遠くなるという問題があると思うのです。これをどうやって解決できるのか。全部もちろん高度医療をやって、最後まで治るまでそれを治療するという、そういう施設にというのはちょっと無理だと思うのですけれども、やはり専門医が、応急処置でもいいから、とにかくあがの市民病院でやれるという体制をつくるかどうかが一つの重要なポイントでないかと私は思っているのです。その点、認識いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 市民病院に専門医がいればいいかもしれませんが、先ほど申し上げたとおり、それを行ってこなかったわけですから、何十年も。これからそれを求めても、なかなか実現するのは難しいと私は思います。そういう面では、脳疾患については新発田のほうへ約6割、7割弱ぐらい新発田のほうで面倒見てもらっています、脳疾患は。心疾患は、新発田も含めて新潟も含めて半分以上行っていますので。新潟と新発田、どう見たって30分かかります、移動で。ですから、待機時間をいかにして短くするというのがポイントなのだろうと思っています。
あと、医師につきましては、先ほど申し上げたとおり、粘り強く医師の確保をしてございます。議員の中にも、私の後輩もいますし、前々市長もおられますけれども、前々市長にもあなたも人のつながりがあるので、お医者さんの関係者もいるだろうから、一緒になってお医者さんを持ってこようという話もさせていただいてきました。なかなか実現できなかったようですけれども。私前も申し上げたかと思いますが、この4月に公務に就かせていただいた後、新潟大学から外科1人、市民病院に来ていただけるようになりました。これも、人とのつながりが大事、その縁があって来てくれたのかなと思っています。それと、日本大学の医学部に新潟市出身の学生を、私どものあがの市民病院に将来9年後来てもらえるように確保しました。これも、県知事とか部局といろいろ連携を深めた中で、その枠を確保させていただきました。まだ9年先ですけれども、そういう取組を議員の皆様方と一緒になって進めていきたいと思いますし、それこそ申し上げたとおり、皆様方のところでも、もしお知り合いがあるのであれば、知っている大学があるのであればお教えください。一生懸命つながりをつくって、医師の確保、それこそトップセールスで対処していきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) これは一筋縄にはいかないし、徐々に改善の方向も出てきているということですけれども、この答弁で、新潟大学医学部との関係を継続するとともに、地域枠・医師養成修学資金貸与制度に参加し、将来の医師の確保に努めてまいりたいという答弁でありますけれども、これはどういうものかというのをもう一度説明をお願いしたいというふうに思います。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 今先ほど答弁でお話ししたのがそのことでございまして、制度的な内容につきましては、県と市町村が連携して取り扱うことになっています。数字的な細かいものについては、所管の部課長から説明させます。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) ただいまの質問にお答えします。
地域枠・医師養成修学資金貸与制度といいまして、卒業後9年間、9年間の勤務期間のうち、5年間はあがの市民病院で勤務していただくというようなことで、阿賀野市と県とで連携しながら、今は日本大学の大学の学生に援助しているというような制度となります。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 今回知事といろいろとやり取りをさせてもらった中で、知事に特にお礼を申し上げてきたのですが、多くの場合、県外の私大学の医学部ですと、県外出身者の方が多いのです。県外出身者の医学生の方は、ややもするとほかへ行ってしまうということがある中で、新潟市出身の方が対象になっていただきましたので、少なくとも新潟県、阿賀野市にとどまってくれる可能性が高まっているのではないかと思います。ですから、9年後の話ですが、9年後にその方がおいでになっても、引き続きあがの市民病院、阿賀野市で勤務できるように、皆様方と一緒になって引き止めを働きかけていただければありがたいなと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 今、この地域枠の話、これも非常に難しい、すぐは確保できるというのは難しいと思うのですけれども、客観的に見ると阿賀野市はどういう医師の状況になっているかというと、特に新潟県の医師数の偏在指標、これは全国45位です。もう最低です。その中でも阿賀野市は非常にまた低いという状況ですので、極端にやはり阿賀野市というのは医師の数が少ないということです。今の医学部の入学定員の地域拡大されてきておりますが、すぐにまた医師がどんどん増えるというわけではないのです。それで、今も一生懸命頑張っている面あるのですけれども、やはりこれは国がやっぱり、医師の極端に少ない新潟県に対して、国が医師を派遣するということをしてもらわないと、これはなかなかすぐは解決しないと思うのです。そういう点では、やはり国に医師の派遣を、特に新潟県は深刻な事態だということで、県と一緒になって医師を派遣する制度を国につくってくれと、それで新潟県に派遣してくれということを働きかけるということが一番いいと思うのですけれども、その点はどうなっているのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 既にアクションは起こしております。新聞にも掲載されて、議員も御覧になっているかと思いますが、県も知事先頭に立って、厚労省とかそういうところへ、医師偏在のことについての是正の願いをしております。全国市長会におきましても、厚労省に対して申入れをしてございます。そういうことで、先ほど申し上げたとおり、医師の偏在について、あるいは都市部集中について、国もようやくその制度の見直しを、あるいは新たな制度の立ち上げをしているということでございますので、引き続き粘り強く国のほうには働きかけを続けていきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) ぜひこういう実態を国のほうから率先して解決してほしいという働きかけをやっていただきたいというふうに思います。
それともう一つ、答弁でも言っておりますが、入院を診れる医師を15人確保するということになっておりますけれども、これを15人を確保すれば、令和9年度までに急性期病床の休止となっている40床を活用して、合計92床を活用できるということなのでしょうか。これ明確に目標として掲げてほしいのですけれども、このプランを見ても、これがはっきり分からないのです。その点ではどういうふうにするつもりなのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 先ほど来答弁させていただいておりますが、数字的なものはあるにしても、現実的には難しいというのを議員も御理解いただけると思います。ただ、この数字として目標、計画を上げている以上は、それを目指して今一生懸命、先ほど来申し上げているとおり、医師の確保を図っているところであります。現在特に大事なのは、市民病院だけではなくて、この阿賀野市内のクリニックも含めて、どうやったら医療体制を維持していくか、これ以上減らさないようにするかということが大事だと思っておりますので、この点につきましても、市内のクリニックの先生方、安田診療所の先生方も含めていろいろ議論をさせていただいております。そういう中で、やはりアクションして意見交換していますと、先生方も自分の年齢を踏まえた中でも、もしものことを考えたら、次、私の次のまた新たなクリニックという声かけを各先生方も今していただいております。そうやって粘り強くやっぱりやっていくしかないのかなと思っています。確かにこの休床している40床を活用して医療体制が強化されれば一番いいのですけれども、何せ基になる医師の確保が大事ですので、まずそれを優先させていただければと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 先ほども言いましたように、地域の開業医もどんどん少なくなってきているという中で、あがの市民病院をやっぱりもっと懸命に、この15人、当面掲げておりますけれども、医師を確保して、訪問医療もやはりやれるという体制をつくっておけば、地域の開業医が困難になったとき、それを代わりになってやるという機運も出てくると思うのです。全く地域医療というのを、病院は病院だというふうにしていると、なかなかそういう機運が出てこないで、やっぱり阿賀野市地域全体の医療を自分たちが一緒になって守るのだという点では、訪問医療も当面やれるような、やはり医師確保をすることが非常に重要になっているのではないかなというふうに思うのです。そういう点で、ぜひ、現状は非常に厳しい事態だというふうに思いますが、休床になっている40床の活用を含めて、やっぱり地域の訪問医療もやれるような、そういうもっとやれるような、そういうことを展望していかないと、本当に阿賀野市は県下でも最も少ない医師数でありますので、これはもう全力を挙げて取り組むべき課題だなというふうに私思いますので、そういう点でもう一度市長の決意をお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) おっしゃるとおり、あがの市民病院のほうでも、訪問診療のほうもセンター設置して一生懸命やっていただいております。先ほども申し上げたとおり、市内クリニックの先生方とも、市民病院含めてやり取りをさせていただいておりますし、大分私の考えもお伝えしてありますし、逆に先生方のほうも理解していただいているのかなと思っています。やはりそれぞれのクリニック、市民病院、いろいろ課題ありますけれども、その課題を抱えながらも、今議員がおっしゃったとおり、地域医療をどうやって守っていくかというところについては一致しておりますので、できるだけその体制が強化、維持されるようにこれからも努めてまいります。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) では次に、宝珠温泉あかまつ荘と安田体育館の問題について移りたいと思います。
まず、宝珠温泉あかまつ荘の問題ですけれども、これは市長はこの宝珠温泉あかまつ荘を利用されたことあるのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) かなり前ですが、利用したことはあります。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 前、田中市長は一回も利用したことがなくて、よく分からないと、金がかかるならやめたいというような、そういう話でしたけれども、この間、もう3年もなりますか、休止にしてから。それで、温泉をやはり一刻も早く再開してほしいというのを、今休止になったら、改めてこの地域にとって宝珠温泉というのはすごくいいところだったと、いいのだったということで、そういう、またぜひとも再開してほしいという機運が非常に今高まっていると思うのです。今回ほかの議員もまた一般質問もすると思うのですけれども。それで、先ほど言いましたけれども、経営してくれる応募者がいなかったということですけれども、私はやはり、前も言いましたけれども、取りあえず直営でもやって、走りながら、やはり運営者も民間事業者も募集していったほうがいいというふうに思うのです。これ以上休止しておくと、施設がもう全部駄目になってしまうというふうに思うのです。それで、以前もこれを提案したら、直営でやると効率が悪いということで、要するにお金がかかり過ぎだというふうに言おうとしたと思うのですけれども、これ直営にするのと民間にするというのはそんなに大きな差は出ないと思うのですけれども、これは試算してそういうふうに言ったのでしょうか。直営にしたらどのぐらい金がかかるか、民間に運営を移譲するとか、全部任せたらどうなるかというのは。その点いかがですか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 詳しい数字は持ち合わせておりませんけれども、いずれにしましても、委託に民間にお願いしても、直営にしても、ある程度、例えば入浴料金を上げて、今より上げていったらある程度回せるのではないかとか、いろいろ試算は当時していたと思います。私ども議員のとき、会派の中でもいろいろ勉強会をさせていただいていて、宮脇議員も御承知かと思いますが、そういうことで研究も会派の中でもしてきましたけれども、やはりいざというときになったら、先ほど言ったように取り下げてしまったということがありました。そうなって今3年経過しますけれども、現実、宮脇議員のほうの耳に入ってくるのは再開とか温泉いいなという声もありますし、また一方で、もうそれぞれのところへ、それぞれの温泉地へもう行っている方でいるということと、それからほとんどが市外の人の利用で、市外の人たちはもうそれぞれのところで行っているからという話もありますし、いろんな状況が変わってきているかと思います。ただ、私どもとすれば、ここの第三者委員会のほうの提言がありますので、その提言書に基づいて、今のところ丁寧に一つ一つこなしていると。できるだけ温浴施設が必要なのか、温浴施設がなくてもあの施設を何とか活用したいという人がいるのかいないのかも含めて、提言書に沿って一つ一つ今丁寧にこなしております。仕事を停滞させているわけではございません。必要な時期が参りましたら、皆様方にまた御説明なり状況をお話ししたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 私は、いろいろ検討課題はあると思うのですけれども、あれを今やめるというふうなのはないのではないかなというふうに思います。ぜひ早くやっぱり再開しながら、また運営の方法についてはいろいろ検討してほしいというふうに切に思います。
それから、安田体育館の問題ですが、体育館の利用団体との意見交換をしたいということも前言っておりましたけれども、利用団体との意見交換、これをしたのかどうか。それから、もし廃止したら、健診会場はどこになるのかということも、それ当然検討しないと駄目だと思うのですけれども、いろんな面で考えると、どう考えても、これ廃止したら成り立たなくなるというのはもう明らかなのです。廃止する根拠は、これはないです。早く廃止を断念して、耐震改修計画を作成すべきだというふうに思いますが、この点どうでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 前の方と前の前の方が置いていった案件でございまして、実は全然、私見たら手つかずでした。参ったなということで、内部で今検討を始めました。ただし、議員がおっしゃるとおり、耐震化の問題があります。これがやはり大きな課題です。そういいながらでも今も使用しているわけですので、この状況をどうやったら早くに解消できるのか、まずそこを念頭にプランを今つくり始めているところです。
あと、議員がおっしゃるとおり、例の京ヶ瀬体育館ですか、あれを今度取壊しになりますけれども、あれによってやはり実際にあそこを活用していた方々が、例えば前山の小学校の体育館へ行ったりとか、いろいろやってもやはりちょっとタイトでしたので、このことは前の議会でも私答弁したと思いますが、そういう状況もよく認識しておりますので、早急にお示しができるようにしたいと思っております。今のところ全く、申し訳ないのですけれども、全くの手つかずだったということが分かりましたので、今やり始めたということです。
〇議長(大滝 勝君) 宮脇雅夫さん。
〇14番(宮脇雅夫君) 前申し上げたと思うのですけれども、前の議会で安田在住の議員5人いましたけれども、それとこれはどう見るということだったが、これは無理だというのはもう一致していたのです。それを田中市長にも聞いて、田中市長もこれはちょっと無理だなというふうに思ったのと、担当課が非常にほかの京ヶ瀬のほうで手を取られていたというのも重なったのかもしれませんけれども、やはりどう考えてもこれは無理なのです。今中学校の部活の地域移行ということも言われているし、地域の人がもう結構利用していますし、また健診会場というのはほか、安田でほか考えても、ではあれだけの規模のをどこでやるのだと。ないのです。結局ここに、保健センターに来るとか、そういうところになると、健診率はがた落ちするというのは目に見えているのです。もう無理なのです。だから、これはお金がかかるというのは分かっていますけれども、早めに、どのぐらい金がかかるのか、どういう改修が必要なのかというのを出していただきたいというふうに思うのですけれども、その点いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 先ほど来申し上げているように、そういう方向で今歩みをようやく始めたということで御理解いただきたいと思います。なかなかやはり古い建物ですので、どういうやり方がいいのか、多方面から検討を加えなければ駄目だろうと思っておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(大滝 勝君) これから3時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時19分)
再 開 (午後 3時30分)
〇議長(大滝 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
8番、松ア良繼さん。
〔8番 松ア良繼君登壇〕
〇8番(松ア良繼君) 日本共産党の松アです。本日最後の質問で、市長も皆さんもお疲れだと思いますが、よろしくお願いいたします。
最初に、紙の保険証の新規発行停止についてであります。政府は、多くの国民や医療関係者の危惧の声を押し切って、12月2日に健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカードと保険証を一体にするマイナ保険証への一本化を強行しようとしています。マイナ保険証を持っていない人も、現在持っている保険証が有効期限まで使用でき、有効期限後は申請なしで保険者から交付される資格確認書で、引き続き今までどおりに医療を受けることができますが、このことを知らずに不安を訴える人が多数存在しています。また、医療現場でも、被保険者資格の確認方法が9通りもあるなど、このまま強行すれば混乱必至だという声が上がっています。昨日の新潟日報でも、そういう医療現場の危惧の声などが報道されていました。
総選挙では自公政権が少数与党となり、主要野党は健康保険証を残すと公約しました。選挙で示された民意を踏まえて、政府は現行保険証を残す決断をすべきと考えますが、加藤市長の見解を伺います。
マイナ保険証がなくても保険診療を受けられることは、広報あがのでは9月号で紹介をしていますが、一本化されるという記事全体の最後に付け足しのように説明をしています。市民の不安を払拭するためにも、もっと目立つ形でお知らせを出すべきと思いますが、答弁を求めます。
次に、選択的夫婦別姓制度導入についてであります。封建的家制度の名残である夫婦同姓を法律で義務づけている国は、今や世界で日本だけとなっています。国民世論もマスコミの世論調査で6割から7割が選択的夫婦別姓制度の導入に賛成をし、経団連も制度導入を求める提言を出すに至りました。この問題は、28年も前に法制審議会が選択的夫婦別姓導入を答申をしていながら、自民党を中心に古い価値観に固執する一部の勢力が変化を拒み続け、実現を阻んでいるというのが実態であります。総選挙での民意も、すぐにも選択的夫婦別姓導入を求めていると思いますが、市長の見解を伺います。
3つ目に、地域農業を守る農政をであります。米価の乱高下、異常気象の連続等によって、農家も消費者も振り回されています。気候の影響を大きく受ける農業生産者には、安心して再生産に取り組める価格保証と所得補償で支えること、消費者には生活に負担をかけない価格で食料を提供する、そしてその差額は公費で埋めることが不可欠と言われますが、市長の見解を伺います。
財務省は、国の農業予算が高水準だとして圧縮を求め、水田活用直接支払交付金から飼料米を外すこと、今でさえ少ないと指摘されている備蓄米をさらに減らし、緊急時にはミニマムアクセス米の活用を求める、食料自給率向上重視は不適当で輸入促進することまで求める政策を提起しています。国民も農業者も願っている農政とは全く逆行するものと言わねばなりませんが、市長の考えを伺います。
有機農業と有機米の学校給食への提供等をめぐって、千葉県いすみ市への職員の研修派遣を行った成果と、それをどう生かしていくのかを改めて伺います。農機具の更新への助成を求める声が多数あります。国の補助制度の対象が限られており、市独自の助成制度創設を求めます。
最後に、雪下ろしの安全対策についてであります。高齢者世帯等への雪下ろし助成制度が拡充されました。このことは大変評価をいたしております。安全対策として命綱の使用が強調されています。命綱使用に必要なアンカー設置に対しては、阿賀野市では住宅リフォーム支援事業のメニューとして取り入れられていますが、全く利用されていません。利用されない理由の一つに、市内業者が施工することが要件となっているのに、市内には施工できる業者がいないことが挙げられています。特例として要件緩和をするとか、独自の助成制度にすることが必要と思いますが、答弁を求めます。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 松ア議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、紙の保険証の新規発行停止についてであります。マイナ保険証の使用率が全国で15.67%と低い状況であることは承知しております。マイナ保険証を持たない方については、健康保険証の有効期間満了後も資格確認書が送付されるため、今までどおり医療を受けることができる仕組みになっていること、マイナンバーカードと健康保険証の一体化により、医療機関等での本人確認が正確かつ安全に行うことができるとともに、本人の同意に基づき、患者本人の特定健診等の情報や薬剤情報が医療機関等で閲覧できることで、より適切な医療が提供できる環境が整うなど多くのメリットが生まれることから、政府が進める現行の予定どおり進めることが望ましいと考えております。ただし、多くの国民の皆様や医療機関の方々が不安に感じていることは使用率からも明白なことから、丁寧で十分な説明を政府に求めたいと考えます。
次に、マイナ保険証を持たない方の受診についてのお知らせでありますが、議員の御指摘のように分かりにくく感じた方もいらっしゃると思いますので、健康保険証の有効期間内であれば引き続き使用が可能であること、健康保険証の有効期限後も、保険者から送付される資格確認書で医療機関の受診等が可能である点の周知について、市民の皆様の不安を払拭する観点から、より丁寧に対応する必要があると考えておりまして、広報あがの12月号におきましても周知、啓発をいたします。いずれにいたしましても、市民の皆様が将来にわたってよりよい医療を安心して受け続けられるよう、マイナ保険証のメリットを含め、引き続き丁寧な周知啓発を行ってまいります。
次に、選択的夫婦別姓制度導入についてお答えします。現在の民法では、結婚に際して夫または妻のいずれか一方の氏を称することとされております。ところが、改正により、キャリア形成上の連続性が分断されたり、戸籍上の氏名でなければ金融機関で口座やクレジットカードをつくれなかったりといった職業上、日常生活上の不便、不利益やアイデンティティーの喪失などが指摘されてきたことを背景に、松ア議員の御指摘のように、夫婦別姓を希望する者にはこれを認める選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見が広がっております。一方で、夫婦同姓は我が国の社会に定着している制度であること、家族が同姓となることで夫婦、家族の一体感が生まれ、子供の利益にもつながるなどの理由により、現在の制度を維持しようという意見もあります。いずれにいたしましても、選択的夫婦別姓制度の導入につきましては、国会で議論され判断されるべき事柄であり、このたびの衆議院議員総選挙でも各党の意見が表明されておりますので、注意深く国会の議論を見守っていきたいと考えております。
次に、地域農業を守る農政についてお答えいたします。全国的な気候変動や物価高騰による生産コストの上昇は、農業経営において大きな影響を与えているものと認識しておりますが、農業者への所得補償や消費者への食料の安定供給については、国民の食料を安定的に確保する観点から、国の責務において制度構築されるべきものと考えております。財務省が予算見直しのために各種政策を提起していることにつきましては、各省庁に対して行っているものと思われますが、農業政策においては、我が国の農業者と国民の食料を守るために、農作物の適地適作を基本とした持続可能な農業が確立できるような政策展開を期待しており、必要であれば市長会などにおいて、国に対して声を上げていきたいと考えております。
次に、千葉県いすみ市への職員の研修派遣につきましては、有機農業の推進に対する本市の課題を解決する目的で実施したもので、有機米の生産拡大において、スマート農業機械の有効性の確認や農業支援サービス事業体を活用することで新規の生産や作付面積を拡大しやすい環境をつくることができるなど、具体的な手法を研修してきております。それ以外でも、地域おこし協力隊を活用したスマート農業の推進や農業における地域ブランドづくりなども学び、全国から集まった自治体職員や講師との人脈形成も図ることができたとの報告を受けております。これらの研修で得たノウハウや人脈は、オーガニックビレッジ事業の2年目に当たる来年度の計画に反映させるとともに、それ以外でも本市における農業課題の解決に生かしていく考えであります。
次に、農機具更新への助成につきましては、国及び県において担い手を対象とした事業が各種用意されておりますが、それ以外に支援が必要かどうか、農業者の声を聞きながら、他市の状況などを参考に検討してまいります。
次に、雪下ろしの安全対策についてお答えいたします。住宅の命綱固定用アンカーの設置工事については、令和4年度から阿賀野市住宅リフォーム支援事業の補助対象としておりますが、議員の御指摘のとおり、これまで利用実績はありません。また、令和3年12月議会に議員からの御質問に対し、市民の皆様から雪下ろしの安全対策に係る補助制度の拡充についての要望はいただいていないと答弁したところですが、その後も同様の要望は届いておりません。設置工事については市内に施工できる業者がいないとの御指摘でありますが、難しい施工ではないと思われるため、建設業組合等と情報共有を図ってまいります。制度上は、この設置工事を単独で施工した場合は、工事費10万円以上で、過去の補助金交付の有無にかかわらず補助金を利用できるものとなっており、ほかのリフォーム工事よりも優遇されたものとなっております。安全な雪下ろしに向け、この補助制度を活用していただくよう、改めて市民への周知に努めてまいります。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) それでは、再質問させていただきます。
保険証の問題ですけれども、先ほど言いましたけれども、昨日の新潟日報では社会面で大きく扱っていました。医療機関自身がトラブルや混乱を懸念していると。市長の答弁にもありましたように、マイナ保険証のメリット、これを国は強調しているわけですけれども、厚労省の調査でも、これは9月時点の調査というのが出ていますけれども、国家公務員のマイナ保険証利用状況は9月末で13.58%、これは国民全体の平均が13.87%で、言わばこれを推進する立場である、制度については知らないとはとても言えない立場である国家公務員の利用がかえって低いということなのです。これ決して説明不足が理由、原因なのではないのではないかというふうに思います。説明の問題ではなくて、実際の認証トラブルや個人情報の漏えいへの不信が、これが根強くあるということが原因なのではないかというふうに思います。これについて、市長、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 国家公務員の方の取得率が低いということでございますけれども、国全体がそのような取得率というような中で、やはりメリット、デメリットが正しくまだ伝わってこれていないのではないかなと感じております。私自身持っておりますけれども、非常に医療現場といいますか、病院行ったときでも薬局行ったときでも便利になっておりますし、すぐデータが出てきます。ただ、不安なところは、個人情報云々というところなのだろうと思います。いずれにしましても粘り強く、国はそういうことを含めて啓蒙普及を進めていってもらいたいなと思っております。いずれデジタル化してデータを活用するには、一旦こういう時期が必ずどんな部門でもありますので、そういうことがあるのであれば、なおのこと、しっかりと丁寧な啓蒙普及を図ってもらいたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 実際この認証トラブルというのが新聞報道でもありますように、顔認証がトラブルに遭って認証してもらえなかったとか、それから暗証番号、これが入力できないというようなことで、場合によっては医療を受けられないとか、10割負担になってしまうとか。その場で保険証を持って、今までですと、持っていた人はそれを示して保険診療を受けられたということだと思うのですけれども。昨日の新潟日報の記事でも、医療機関の方が、これはやっぱり保険証と、それからマイナ保険証と、どちらも使えるように、そういう制度にすべきではないかと、すべきだったのではないかということを述べています。私は、当面の対応として、マイナ保険証を持つ人も含めて、国民全員に資格確認書を交付すると。その上で、国会でマイナ保険証の目的と問題点について十分に議論をして、それに基づいて、元の保険証に戻すか、それともマイナ保険証を進めていくかということを検討すべきだというふうに思うのですが、12月2日を契機にそれ1本にしていくということが、大変な混乱の根源にあるのではないかというふうに思います。
お尋ねをしますけれども、資格確認書というのは、マイナ保険証を持っていない、マイナンバーカード持っていない、持っていても健康保険とひもづけをしていないという人には無申請で届けるということになっているわけなのですけれども、もう一つ、後期高齢者医療にこれからなっていくという人がいますよね。そういう方でマイナ保険証を持っていない人については送付をされるのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) はい、そうする予定になっております。先ほど来申し上げている12月の広報あがのの中でも、手順どおりこういうふうになります、こうなります、フローチャート式に御案内をさせていただいております。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) それから、マイナンバーカードと保険証をひもづけした方でも、ホームページ見ますと、保険証とひもづけを取りやめるという手続をすれば、資格確認書が届けられますというふうになっているのですけれども、これのやり方というか方式はどうなっていますでしょうか、ちょっと簡単に説明していただけますか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 基本的に、個人情報のデータが不安でマイナンバーカード取りやめというふうになれば、当然それは資格確認書が行くことになるかと思いますけれども、ただそれでは、議員がおっしゃったとおり資格確認書をまた印刷かけて全員に行くってなれば、これこそ本当の予算の無駄です。私はもう要らないという人もいるわけですから、しっかりとマイナンバーカードを保険証とひもづけしてやっている方はやっておるわけですから、一番そこでなかなか乗ってこれずにおられる方に対して資格確認書というのを発行してフォローアップしているわけですから、私はそれでよろしいのではないかと思っております。その上で、議論するものは、論点はちょっと違うと思います。制度の論点とはかけ離れていますので、違うと思いますので、その辺は整理していかなければならないのだろうと思います。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 制度の問題の議論はこれくらいなのですけれども、マイナ保険証に一旦したのだけれども、本人の意思で、そういうトラブルや何かの不安から、それについては取下げをするという方については資格確認書を交付するということになっていますよね。その手続が、割合簡単ではないというふうなことも聞いているのですけれども、これは担当課のほうでは。お願いします。
〇議長(大滝 勝君) 江口健康推進課長。
〇健康推進課長(江口教子君) ただいまの質問に回答いたします。
マイナ保険証の利用登録解除申請の受付のことなのですが、マイナ保険証の利用登録の解除したい場合は、申請によって解除できます。本所、各支所窓口で申請書を記入してもらい、資格確認書を交付するような流れになっております。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) それでは、次に行きます。
選択的夫婦別姓の問題で、これは国会で決めることなのですけれども、この改姓を、結婚したときに姓を変えるというのは、95%が女性だというふうに言われています。ですから、これはジェンダーの問題でもあるわけなので、改姓や通称使用による不便や不利益の多くが女性に押しつけられていると。市長の答弁は、これはこういう意見とこういう意見がありますよという解説をしていただいたのですけれども、私はその解説ではなくて、市長自身の見解を聞いているので、そこのところをもう一度御答弁お願いします。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 様々国会で議論されております。個人的にはいろいろな考えを持っていますし、私は獣医師でもありますので、科学的見地に基づいて言うべきなのでしょうけれども、基本的にはどっちの名前を、選択するわけですからね。選択するわけですから、個人の意思で。それでいいのではないかと思いますけれども、制度に対してどうこうという意見は差し控えたいと思います。今議論しているところですから。私の考えとすれば、自身で選択していくのだからそれでいいのではないのかなと私は思っております。どうやって制度設計していくか、見ていきますけれども。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) ということは、今のままでいいというのが加藤市長のお考えということでよろしいのでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) ですから、選択制なわけですから、個人の意思で選べるわけです、どっちを名のるか。それでいいのではないですかと私は言っています。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 選択の言葉の、ちょっと意味が、ここで今問題になっていることと市長が言われたことはちょっとずれているのではないでしょうか。要するに結婚したときにどちらかの姓を選択しなさいよと、それを今の法律では義務づけているわけです。そうではなくて、夫婦別姓という、そういう道も選択できるようにすると。夫婦どちらかの姓を選択することもいいし、それから夫婦別姓でいくのだということでもいいですよと、うなずいているから、ではそういう受け止めでよろしいのですね。それで少し安心をしました。
石破首相も総裁選挙のときまでは選択的夫婦別姓いいのではないかというようなことを言っていたのが、総理大臣になったら、先ほどの答弁にあったような、いろんな意見があるからということで、結局先延ばしをするということをしていますので、そうではなくて、国連が女性差別撤廃委員会というのがあるのですが、ここでは10月に4度目の、日本に対して勧告を行っているのです。そういうこともありますので、この点については、先ほどの市長の答弁、確認をしたということでいたしたいと思います。
それでは、地域農業についてですけれども、御答弁によりますと、農業者への所得補償と消費者への食料安定供給に国は責任を持つべきだという答弁だというふうに受け取りましたけれども、それでよろしいでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 食料安保も言われている中で、やはり国策としてそれは国がしっかりと道筋をつくるのが基本だと思っております。現在、政権がこういう状況になっている中でも、いろいろな今、制度を見直しをかけておりますので、先々を見越した中で、与野党ともに議論を交わしていただいて、いいものが出来上がるのを期待したいと思っています。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) まさに食料基本計画、これが春頃までですか、つくるということになっているわけですけれども、それをめぐって、先ほど言いましたように財務省が財政制度審議会に、質問で述べましたような、非常に我々から見るとめちゃくちゃな、そういう提案というか要求ですよね、これをしているということだと思うので。特に飼料米、これは既に今年度から一般品種、コシヒカリとか、そういう一般品種を飼料米に転用するという場合の補助単価、これはもう引下げが始まっているということであります。さらに、多収穫米、いわゆる飼料米、新潟次郎とか、いただきとか、こういう飼料米そのものについても、27年度をめどに廃止、除外をすると、水田活用交付金から除外をするということを提起しているというわけであります。
飼料米は、さっき言いましたように一般品種の標準単価の引下げなどで、今年度は作付面積が減少しているのですが、それでも転作全体の2割を占めているということです。これが助成廃止というふうになれば、水田や米政策が大きく揺らいで、市長も強調しています耕畜連携も、これは断絶をするという、これは農業共済新聞がそういうふうな論説を書いていますけれども、こういう大変な問題だと思うのですが、先ほどのいろんなところに予算全体について言っている意見の一つにすぎないみたいな答弁でしたけれども、もうちょっとやっぱりこれは危機感を持って、それは困るという声を、それこそ先ほどの答弁、質問の中でもありましたように、稲作が中心なのです、この阿賀野市は、水田稲作が。そこの長として、やはりはっきりそういう方向についてはノーと言うという、ぜひそういう答弁、発言をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 飼料米については、昨日ですか、今日ですか、農業新聞を御覧になっているかと思いますが、既に今般の需給バランスを見て、要件を緩和、私からすれば緩和してくれているなと思っております、議員も御承知のことかと思いますが。そういう面では、そういう制度設計を含めてどういうふうにやっていくのか、見守りたいと思います。
あと、財源的なものは、今度農水省と財務省との折衝になると思いますけれども、これだけの補正予算もついてきている中で、むしろつけ過ぎで、財務状況が国民1人当たりの借金が増えるの確実になってきますので、一方で国民の皆様方からの御理解も得られるような丁寧な折衝をやっていただきたいと思っております。
なお、議員がおっしゃっているようなことにつきましては、全国市長会の経済委員会の中でも取り上げられて、私どものほうからいろいろと御要望させていただいておりますので、御理解いただきたいと思います。それと、飼料米のことについて議員おっしゃっておりますが、残念ながら阿賀野市、飼料米ないですよね。ほとんどないです。僅かです。それだけやっぱり土地条件、水田の圃場条件が厳しいのだろうと思います。あるいは、濁川とか葛塚のほうみたいに、6月下旬、あるいは7月の上旬に刈り取って、ホールクロップサイレージにして北部の畜産地帯に流通できるような政策ができればいいですけれども、やはり圃場整備のほうが進んでいないので、当市ではなかなか取り組んでいただけるところは少ないのかなと思っております。これだけの畜産がありますので、飼料米の活用がもしできるのであれば、そこで補助金で政府のほうでバックアップできるのであれば一番いいことですので、それこそ耕畜連携の歯車が崩れないように、これからも農水のほうには要請していきたいと思いますし、必要な財源措置を確保するように求めていきたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) ちょっと疑問なのだけれども、飼料米というのは米ですよね、田んぼで作る。だから、阿賀野市でも水田で作付する稲の一つなわけで。私も今年、今回やむなく、耕作反別増えたものだから、飼料米を4反歩やったのですけれども。だから、阿賀野市でほとんどないというのは、違うのではないのかな。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 6月、7月に刈り取るホールクロップサイレージ用のものもあれば、新潟次郎のようにあれば、議員のように米を取って飼料に回すものもありますが、残念ながら飼料米の穀粒の部分については、本県もそうですけれども、全国的にも畜産のキャパを賄い切れていないのです。それは、議員と私、一緒に全農のほうへ行ってお話聞いたかと思いますし、私も現役時代、新潟県内の飼料米をまとめて、東港にある飼料工場へつなごうとしましたけれども、残念ながら稲作農家の方はついてきてくれませんでした。もう何十年も過去にわたってこんな議論してきているわけです。なかなか畜産農家の思惑と稲作農家の思惑がマッチしないところにいられます。もし飼料用米、飼料米、安定的に阿賀野市で取扱量が増えていって、どんなときでも定時定量供給できるように、飼料会社に提供できるような体制ができれば、私は一番いいと思いますが、なかなかそれが何十年も実現してこなかったのも事実でございますので、その辺は御理解いただきたい。それから、係る補助金については、先ほど申し上げたとおり、必要な予算措置を講ずるように要求していきたいと思っております。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) JA、今はささかみアグリセンターですけれども、飼料米の、これ要するに販路を確保した上で農家に作付を呼びかけるわけなので、これはずっとやっていますよね。ちょっと市長のほうが専門家なので、いろいろと取り組んできた中身だと思うのですが、これについてはやはり飼料米が、水田活用交付金から外すということはとんでもないことだということは、これはどうあっても言わねばならないというふうに思います。今回の財務省の提言についてはほかにもいろいろあるのですけれども、これはちょっと国のことをあまりずっとやり取りしてもしようがないので、次に移りますけれども。
農機具の更新に対する補助金、補助制度、これについては国、県の事業、確かにいろいろメニューはあるのですけれども、非常にハードルが高いということです。例えば10%以上の農業収益の増加を見込むとか、そういうような要件がついているので、なかなか普通の農家の方がそれを活用できるという人は非常に少ないのです。私が今回回った中でも、10町歩規模の稲作やって園芸もやっている人が、農機具の導入や更新でそういう補助制度を利用できるかということを、これはJAだったか、ちょっと分かりませんけれども、おたくでは資格がない、取れないというふうなことを言われたということを訴えられたことがあります。新潟市には元気な農業支援事業というのがありますが、これも一応生産の拡大とか、それから生産性を向上するというような要件もありますけれども、もっと緩やかで、個人でも対象になるということで、そういう制度をやっています。一般個人で3割補助、これは機械の導入更新に対して上限90万とか。あと、3人以上のグループで取り組む、そういう集団営農ですか、そういうことも含めて。そういう制度もありますし、阿賀野市は新潟市と隣接して、特に潟端の辺りですと、新潟市の田んぼも耕作をしているという人も結構いるので、ぜひ阿賀野市でもそういう支援事業を検討して創設をしてもらいたいというふうに思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 市全体のニーズもそうですけれども、どれだけの経営規模の方にどういうニーズがあるのか、もしそういうニーズがあるのであれば、市ではなく、まずやはり地元のJAなりメーカーといろいろなやり取りがあるのではないかと思います。その上で、異論なくて何が必要なのかというのがあれば検討してみますけれども、やはり要件的には生産性向上するとか、新たな新技術を導入するとか、そういうことをしっかりと基本経営計画の中に持っていただかないと、結果的にはばらまき的になってしまって、何でもあるよということになってはいけませんので、そういうことではないということであれば、議員からの制度設計の考え方をお聞かせ願えれば参考にしたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 先ほどの農業委員会事務局長の答弁にもありましたけれども、今やっぱり農家、米作りをやめる。委託に出す。それから、やっていても縮小するということが非常に増えてきている。今年、そういう撤退する、縮小するという意向が100件を超すという。去年のたしか数字だと33件ぐらいでしたか、だったと思うのですけれども、これは大変なことだと思うのです。今10年後の地域計画づくりというのが進められていますけれども、10年はおろか、もうあと2年、3年で作る人がいなくなってしまうのではないかという今状態にあるのではないかと思うのです。そういうことに対して、大きな要因は、一つは後継者の問題がもちろんありますし、それからやっぱり機械が、修繕もそうですけれども、更新が非常に高額であると。今年は大規模に天候で倒伏をしまして、農機具が大変難儀をしたというか、どこの農家でもほとんどコンバイン、一度は農機具屋に来てもらって、または持っていって修繕をするということがあったと思うのですけれども、これは米作りを今回もう諦めるという、その大きな要因の一つになっていると思います。
ということで、新潟市の制度でも、これは対象は認定農家です。そこはやっぱり必要だと思うのですが、それと生産性の向上というのも、国のような、まず普通の農家で望めないような、そういうハードルではなくて、もう少しやっぱりハードルを低くして、そういう制度をつくってもらいたいというふうに思います。検討するという市長の御答弁でしたので、なおまたそこについては相談をさせていただきたいと思いますが、もう一度御答弁お願いします。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 検討はしますが、しっかりと制度設計が根拠があって、誰もが納得できるようであればよろしいですけれども、ただ単に機械を入れる更新のときの云々に関しては、私個人的には理解はできないということです。今議員がおっしゃったように、新潟でも認定農家の農業者の方がという条件がついているわけでしょう。ですから、しっかりと議員も、ほかの市町村を参考にしながら、では阿賀野市であったら、先ほど来言いますが、継続性、公平性含めて、財源性を含めてしっかり制度設計、議員の考えがあるのであればお聞かせ願いたいと思います。その上で、私どももそれを検討するのであれば、その検討の俎上にのせていきます。お金を出しますというような検討をしますという言い方ではございませんので、よろしくお願いします。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 現状では、認定農家であっても、全くそういう県の支援についても受けるのは非常に難しいとかほとんど駄目だというのが現状ですので、そこをやっぱり切り替えていかないと、地域農業というのは、そういう農業法人とか、30町歩、40町歩、そういう規模で集約をするということだけでは、とてもやっぱり維持をできないというのが実態だと思います。そういう点で、ちょっと市長の今の答弁だと、私とは大分考えが少し違うなというふうに感じましたけれども、なお今後の問題として取り上げていきたいというふうに思います。
最後に、雪下ろしの安全対策、この問題ですけれども、これは実際に私のところでもそういう住宅リフォーム制度、これを利用してということだけれども、やってくれる業者は市内では見当たらないのだという話でありました。ちょっと屋根工事とか板金工事やっている方にも聞いたのですけれども、そう簡単にできるものではないので、講習を受けたり、そういうことをしないと、これはできないということを言っていました。だから、要望がないというからだけではなくて、市民の安心、安全を守るという立場からぜひ。1つは、この制度が住宅リフォーム制度は15%助成ですから、大体県のホームページだと十数万というふうな価格が出ているのですけれども、ちょっとやっぱり古いのではないかと思うのですが、業者のページなんか見ると、20万から25万ぐらいなのです、施工が。20万としても、15%ですと3万円ですか。県内の他の自治体見ますと、大体が5割助成で限度額5万円とか、それから高齢者世帯などについては8万円ぐらい補助するとか。そういう補助制度を実施しているところが多いのですけれども、何らかの形でやっぱり市民が利用できるような、そういうことをぜひ改善をしてほしいというふうに思います。
今年の冬季の長期予報によりますと、やはり雪はかなり降るという。地球温暖化で日本海の海水温が上がっているので、かえって冬には大雪、どか雪が降る可能性があるということなのですけれども、そうすると山手を中心に、去年でもやっぱり半分ぐらいが雪下ろし、実際にやっていますから、けが人が出たりしてからでは本当に遅いわけなので、ぜひそういう立場で拡充してほしいというふうに思います。いかがでしょうか。これは市長ですか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) これは議員から何度も御質問を受けておりますけれども、実際その要望なりあれも一切ないということであります。私、議員時代、議員ともお話しさせてもらいましたが、アンカーでもいろいろアンカーがある中で、自分自身でできるやり方も、転落防止がもうありますよと。私だったら、小面のところにバインドして落ちないように転落防止するとか。装置をつけることも大事なのでしょうけれども、自ら転落防止をしていくというのも大事かと思います。そういう中で、市内の業者ともいろいろ建築関係の方々とも話をしますけれども、要望がそうないという話も、相談もないということでございます。ただ、制度としてはしっかりと、もしものことを考えて事業設定でこうやって用意させていただいております。何回もそうですし、12月の広報にも載せてありますし、何回も繰り返し市民の皆さん方には広報、周知をしているところであります。皆さん方のところで実績ができるようでありましたら、議員からも声かけをしていただいて、制度利用したらどうかというふうにしていただきたいと思います。ちゃんとしっかり相談があれば、工事の対応、そういうこともできますよという声を業者の方々からは聞いております。ぜひとも制度がこのまま埋もれないようにしていただければありがたいと思います。
〇議長(大滝 勝君) 松ア良繼さん。
〇8番(松ア良繼君) 確かにトタン屋根の瓦棒のところに、横に雪止めのようなのを設置をして、そこに命綱もかけられるようにするというようなやり方もあるようなのですけれども、それですと雪が積もると、それをまず掘り出して、そこで命綱つける、そういう作業をやらなくてはいけないということになるわけなのです。笹神で上一分のほうで非常に目立つところにアンカー設置している方がいますけれども、あれはやはり1メーターぐらい屋根から高いところにそれが設置をしてあるということで、そうすると50センチ、60センチ積もった屋根でも、そこにすぐ命綱をつけて仕事ができるということなのです。これは、やっぱり雪下ろしも、今それこそ高齢者世帯が増えてきて、自力ではできないというところがどんどん増えているのです。私のうちでも、私ももう75だから、本当は屋根上ってはいけないのかなと思うのだけれども、降れば仕方なくやっぱりやっていますけれども。そのために、さっきも述べましたけれども、阿賀野市では高齢者住宅に対する助成制度があるわけなので。そうすると、これはやっぱり業者にお願いをしてやってもらうしかないと、雪下ろしを。そうしますと、前にも言いましたけれども、そういう高所作業に対する規制に引っかかるのです。業者は、もし平屋でも、もう対象になりますから、そこで転落事故が起きたりすれば、これは大変な責任が問われるということになるので、これは簡単に考えるわけにいかないのではないかなというふうに思うのです。そういう意味からも、ぜひともこの命綱、あれだけ、今ほとんど毎週のようにNHKのテレビでもラジオでも雪下ろしの安全対策ということを呼びかけている、そういうところなので、ぜひとも。要求要望がないからというのではなくて、ぜひ皆さんやってほしいと、そういう立場で制度の拡充と、それから例えば市内業者直接ではなくても、もう少し制度を緩めて、窓口が市内業者であればいいとか、何かやっぱりそういう工夫があるのではないかなと思うので、そういうふうな形で、市民の皆さんが、やりたいという人がやはりいますので、ぜひ改善をしてほしいと思いますけれども、最後にいかがですか。
〇議長(大滝 勝君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 繰り返しになりますけれども、自分でできる転落防止はちゃんとできると思いますし、やっている方はやっておられますし、私自身もやっております。先ほど議員は、雪の流れの、掘り出さなければならないって言っていましたけれども、私が先ほど言ったのは小面のところです。小面のところにフックかけて、反対側にロープかけて、転落しないように雪下ろししています。ですから、業者の人たちも、雪下ろし頼まれれば、転落防止をしっかり取りながら当然作業に当たると思います。ですから、論点がちょっとずれてきていますので、しっかりとそこは見極めた中で、ぶれないような形でこの制度を活用していただければありがたいということです。
〇散会の宣告
〇議長(大滝 勝君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれで散会します。
なお、来週12月2日午前10時から、本日に引き続き一般質問を行います。
御協力ありがとうございました。
散 会 (午後 4時23分)