令和6年第6回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
令和6年9月3日(火)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 議案第56号 令和5年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第57号 令和5年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定について
議案第58号 令和5年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定について
議案第59号 令和5年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第60号 令和5年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認定について
議案第61号 令和5年度阿賀野市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
議案第62号 令和5年度阿賀野市下水道事業会計決算の認定について
議案第63号 令和5年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
日程第 6 議案第64号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
日程第 7 議案第65号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
日程第 8 議案第66号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)
日程第 9 議案第67号 阿賀野市一般旅券印紙等購買基金条例の一部改正について
日程第10 議案第68号 阿賀野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の
一部改正について
日程第11 議案第69号 阿賀野市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正について
議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正について
議案第71号 阿賀野市重度心身障害者医療費助成に関する条例の一部改正について
日程第12 議案第72号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正について
日程第13 議案第73号 阿賀野市露店市場条例の一部改正について
日程第14 議案第74号 字の変更について
日程第15 発議第 4号 介護保険制度における訪問介護の基本報酬減額を早急に見直すことを国
に求める意見書の提出について
日程第16 報告第10号 令和5年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告につい
て
報告第11号 令和5年度阿賀野市水道事業会計継続費精算報告について
日程第17 一般質問
〇出席議員(14名)
1番 荒 澤 浩 和 君 3番 遠 藤 孝 君
4番 百 都 順 也 君 5番 大 滝 勝 君
6番 松 ア 良 繼 君 7番 清 野 栄 一 君
8番 天 野 美 三 男 君 10番 岡 部 直 史 君
11番 村 上 清 彦 君 12番 風 間 輝 榮 君
13番 宮 脇 雅 夫 君 14番 山 口 功 位 君
15番 遠 藤 智 子 君 16番 市 川 英 敏 君
〇欠席議員(1名)
9番 近 山 修 君
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 加 藤 博 幸 君
総 務 部 長 保 科 和 文 君
(総 務 課長)
民 生 部 長 吉 川 麻 子 君
(健康推進課長)
産 業 建設部長 阿 部 信 隆 君
(建 設 課長)
市 長 政 策 ・ 齋 藤 和 彦 君
市 民 協働課長
危 機 管理課長 五 十 嵐 広 貴 君
企 画 財政課長 西 潟 治 子 君
管 財 課 長 渡 邉 健 司 君
税 務 課 長 小 池 勉 君
市 民 生活課長 星 豊 君
社 会 福祉課長 橋 正 人 君
高 齢 福祉課長 山 嵜 美 佳 君
生 涯 学習課長 塚 野 敏 之 君
農 林 課 長 遠 藤 忠 弘 君
商 工 観光課長 大 橋 晋 一 君
公 園 管 理 小 林 勝 浩 君
事 務 所 長
上 下 水道局長 橋 健 治 君
会 計 管 理 者 辻 直 樹 君
教 育 長 小 泉 明 美 君
学 校 教育課長 羽 田 正 佳 君
農業委員会会長 見 尾 田 正 行 君
農 業 委 員 会 五 十 嵐 明 彦 君
事 務 局 長
代 表 監査委員 照 田 伸 宏 君
監 査 委 員 遠 海 美 穂 子 君
事 務 局 長
消防本部消防長 吉 川 雅 史 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 陸 俊 弘
主 任 小 林 妙 子
主 任 青 山 愛
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(市川英敏君) おはようございます。皆様には御参集いただき、ありがとうございます。
本定例会につきましては、円滑に進行できますよう、議員各位の御協力をお願い申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は14名です。定足数に達しておりますので、これより令和6年第6回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
なお、9番、近山修さんから前もって欠席の届出がありましたので、御報告いたします。
また、新潟日報及び澁谷真由美さんから写真撮影の申出がありましたので、今会期を通じ、撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(市川英敏君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(市川英敏君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、6番、松ア良繼さん、7番、清野栄一さん、8番、天野美三男さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(市川英敏君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日9月3日から9月20日までの18日間としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は9月3日から9月20日までの18日間に決定しました。
〇諸般の報告
〇議長(市川英敏君) 日程第3、諸般の報告を行います。
8月5日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議員派遣につきましては、お手元に配付しております会議・行事等の開催状況報告書並びに議員派遣一覧のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、加藤市長をはじめ25名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案19件、報告2件です。議会からは請願2件、発議3件、委員長報告3件です。
受理いたしました請願は、お手元の請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託いたしました。
去る8月23日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付いたしております会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(市川英敏君) 日程第4、加藤市長から一般行政報告を求めます。
加藤市長。
〔市長 加藤博幸君登壇〕
〇市長(加藤博幸君) おはようございます。本日、令和6年第6回阿賀野市議会定例会の開会に当たり、議員各位におかれましては、御健勝のこととお喜び申し上げます。
また、日頃より、市政発展のために御尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。
初めに、今年も梅雨明け後は高温となり、県内では連日、「熱中症警戒アラート」が発表される危険な暑さになりました。
気象庁によれば、全国の7月の平均気温は統計を取り始めた1898年からの126年間で最も高く、平年の基準値より2.1度以上も高くなりました。この数値は、これまでの過去最高であった昨年7月のプラス1.91度を上回り、2年連続で過去最高値を更新しております。
このような中、昨年の米の出来高や、台風、地震に備え、その購買行動もあり、2024年産米の仮渡金が、一等米60キロ当たり昨年より3,100円の増額、さらに上乗せの動きもあるような報道がなされております。
今年は、生産者の皆様の御努力により、暑さの中でも出来栄えは順調と聞いており、稲刈りが終わるまで、天候の影響がないことを願うものであります。
また、最近の気候・気象状況は、地球温暖化の影響により、猛暑ばかりではなく、豪雨の頻発化や台風の強大化などにもつながり、年々、身近で大きな脅威となってきています。
これを受け本市では、「やるべきこと」の責務として、防災力の実効性を高めるために、自然災害の発生を想定した図上訓練を行うこととしております。加えて、ダニや蚊を介した熱帯性の感染症の発生が、身近なところでも報告されるようになっていることも踏まえ、併せて、「阿賀野市地球温暖化対策実行計画」を、確実に遂行してまいりたいと考えております。
さて、新型コロナウイルス感染症は、7月に入ってから全国で急拡大し、第11波になったと言われています。
県内でも定点把握数が、7月1日の週から増え始め、7月29日から8月4日の週では13.64人になりました。これは「KP・3」という新たな変異株によるもので、感染力が大変強く、さらなる流行が心配されておりましたが、最近は一時より沈静化に向っているやに聞いているところであります。
市といたしましては、10月1日から開始予定の高齢者等へのワクチン接種をはじめ、国、県と連携し、予防方針に基づき対策を講じるとともに、手指消毒など、ふだんの生活における基本的な対策の実施について、引き続き、市民の皆様へ注意喚起を行ってまいります。
それでは、6月定例会以降の行政執行について、報告を申し上げます。
初めに、6月12日に全国都市会館で開催されました、全国防災・危機管理トップセミナーについて申し上げます。
前日から開催の全国市長会終了後に開催され、首長としての責任や心構え、判断とその行動、また情報発信などについての話があり、平時からの備え、心構えが大切であることを、なおも実感したところであります。
そして今回は、1月1日に発生した能登半島地震の対応に当たられた、石川県の輪島市長と珠洲市長が、被害状況や地理的にも困難を極める震災対応について、自らの体験を基に話をされました。
災害は「いつ」「どこで」発生するか分かりません。「他人事ではない」という意識の下、常に危機感を持ち、市民の生命を守ることを最優先に、災害対応体制の強化に努めてまいります。
また本市は、体制強化の一貫として、栃木県真岡市、埼玉県桶川市、茨城県那珂市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結しております。8月31日に、その一つである那珂市へ訪問する予定でありましたが、残念ながら、台風10号の影響により延期を余儀なくされています。
市としましては、今後も引き続き、3市との協力関係の強化を図ってまいります。
次に、各種イベント等の実施について申し上げます。
6月は16日に、瓢湖水きん公園芝生広場を会場に「瓢湖あやめまつりメインイベント」、翌7月は20日に、城ノ内野球場を会場に「ふるさとだしの風まつり」、28日には本町通りを会場に「七夕夜店」、そして、8月は24日に水原代官所と本町通りで「水原まつり」が、26日には今年から名称を「瓢湖大花火大会」から、阿賀野市全体の花火大会として新たに「阿賀野市大花火大会」と称し、雷雨の影響により、1日順延となりましたが、盛大に開催されました。
「水原まつり」では、開始に先立ち、挨拶の後、堀越小学校児童の樽ばやしによる水原甚句、伝統を引き継ぐ神楽舞や獅子舞、15団体400人余りが参加した民踊流しと、子供から大人まで年齢を問わず、参加した人も観客の皆様も、満面の笑顔で、また幸せな気分になられたものと思っております。
開催に当たり、スタッフとして御尽力いただきました全ての皆様に、敬意を表するものであります。
しかし一方、灯籠来舞では、社会通念上、皆さんが御理解いただけぬような行為が見られてしまいました。当日は、スタッフの方々含めて一生懸命警備に当たっていたところでございますが、残念ながら、市民の方の転倒等もありまして、結果的に市民の皆様に御迷惑をおかけしたということになっております。このことにつきましては、祭りの実行委員会の検討、協議の状況の推移を見守りながら、今後のことにつきましては、阿賀野警察署を含めまして、関係機関、関係団体と協議しながら対処していきたいと考えております。
次に、第一生命保険株式会社様との包括連携協定の締結について申し上げます。
このたび、7月24日に第一生命保険株式会社様と、包括連携協定を締結いたしました。
第一生命保険株式会社様は、全国で健康増進や高齢者の見守り、子育て支援など多岐にわたり地域の課題解決のための、社会貢献活動に取り組まれております。このたびの連携協定では、「健康増進に関すること」「産業振興・地域の活性化に関すること」「市民の安全・安心に関すること」「女性活躍推進に関すること」「その他、地方創生の実現に資すること」の5つの項目について、連携協定を結びました。
今後、この締結により、本市に新たな発展的な取組が生まれることと、できるだけ早い時期にその成果によって、市民の皆様から喜んでもらえるよう、事業展開を図っていきたいと思っております。
続いて、8月6日に開催されました「広島平和記念式典」への中学生の派遣について申し上げます。
「広島平和記念式典」へは、今年度も各中学校3人の合計12人を派遣しました。
各中学校を代表して参加した生徒の皆さんは、阿賀野市の中学生の代表でもあるとの強い思いで、広島平和記念式典に参列されたものと思っております。
原爆慰霊碑に献花し、阿賀野市の中学生全員で作った千羽鶴を奉納しました。そして、原爆ドームや平和記念資料館、平和記念公園では、展示物や慰霊碑等の説明を受け、原爆の悲惨さを肌で感じ、改めて平和の尊さ、普通に生活が送れることのすばらしさを実感してくれたものと思います。
今も世界では、紛争によって何の罪のない人々が家を失い、多くの一般市民や子供たちがその犠牲になっていることを、現実として受け止めなければなりません。
と同時に、私たちができることは、二度と同じ過ちを繰り返してはいけないこと。そして、戦争の事実と多くの尊い命が犠牲になったことを、次の世代に伝えていくことであり、このことは、今を生きる、私たち全員の使命であると思っております。
最後に、「事業執行状況」について申し上げます。
本市の公共工事の発注状況は、8月末現在、予算額約44億円に対し、発注率は約57%となっております。
なお、地域経済の活性化に資する補助事業の執行率は、「住宅リフォーム補助事業」が約47%、「虹の架け橋住宅取得支援事業」が約58%、「地場産瓦利用補助事業」が約40%、「自治会集会施設建設補助事業」が約37%となっております。
市といたしましては、今後も、市内の商工業の活性化に寄与するため、その下支えに努めてまいりたいと考えております。
以上、令和6年第6回議会定例会における、一般行政報告とさせていただきます。
結びに、私が市長の職に就いてから、早いもので、今日で132日目となりました。この間、日々の庁内の政策や方針決定など市政運営を行い、併せて、できるだけ市内外の各種行事に出席し、また、国や県などへの要望活動を積極的に行い、顔の見える関係づくりに取り組んでまいりました。
この間、議員各位よりいただきました、御支援に対しまして、この場をお借りし、厚く御礼を申し上げる次第であります。
そして、本日提出いたしました全議案に対し、慎重御審議を賜り、その趣旨とするところ十分御理解いただき、満場の賛同により、御承認くださいますよう、お願いを申し上げます。
なお、6月4日以降の「会議・行事等」の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほど御確認くださるようお願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
〇議長(市川英敏君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇議案第56号 令和5年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第57号 令和5年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定について
議案第58号 令和5年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定につい
て
議案第59号 令和5年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第60号 令和5年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認定
について
議案第61号 令和5年度阿賀野市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定
について
議案第62号 令和5年度阿賀野市下水道事業会計決算の認定について
議案第63号 令和5年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
〇議長(市川英敏君) 日程第5、議案第56号から議案第63号までを一括して議題といたします。
〇決算審査特別委員会の設置及び付託
〇議長(市川英敏君) お諮りします。
議案第56号から議案第63号までの令和5年度決算の認定議案8件は、提案理由の説明並びに質疑を省略し、議長を除く議員14名による決算審査特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第56号から議案第63号までは提案理由の説明並びに質疑を省略し、議長を除く議員14名による特別委員会を設置して、これに付託することに決定しました。
なお、決算審査特別委員会の正副委員長の互選は改めて行います。
〇議案第64号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
〇議長(市川英敏君) 日程第6、議案第64号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算第2号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第64号 令和6年度阿賀野市一般会計補正予算第2号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第2号として、歳入歳出に5億1,187万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ262億7,523万2,000円とするものです。
補正予算の主な内容は、今年度の個人住民税額決定に伴い、不足が見込まれる定額減税調整給付金の追加や老朽化が進む公共施設等について、設備機能の維持向上に必要となる費用を計上するものであります。
歳入の主なものは、定額減税調整給付金給付事業費について、今年度の住民税額に基づく給付対象者及び給付額の精査に伴い、不足が見込まれる事業費を増額計上するに当たり、財源となる国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金2億703万7,000円を計上したほか、民間事業者が行う桜の保全活動に係る支援事業の採択に伴い、新江の桜並木の剪定に対する寄附金80万円を新たに計上いたしました。
歳出の主なものは、県による自転車乗車用ヘルメット購入促進事業の構築を受け、当市においても18歳以下の子供を対象に、新たに自転車用ヘルメットの購入費を補助するため、補助金54万円を計上したほか、今年度から拡充したコスモス児童クラブにおいて、児童が今まで以上に快適に過ごせる環境を整えるため、照明設備のLED化工事費200万円を計上いたしました。
また、水原野球場の老朽化した設備を更新し、機能回復を図るため、施設改修等工事費600万円を新たに計上いたしました。
第2表の債務負担行為補正は、ふるさと納税における新たな寄附者層の獲得と受入額の増加を目的として、令和7年度から現地決済型ふるさと納税を導入するため、事業者の選定をはじめとした事務手続について、今年度から円滑に進める必要があることから、事業費を追加するものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第64号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第65号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
〇議長(市川英敏君) 日程第7、議案第65号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第65号 令和6年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号について提案理由を御説明します。
本件は、補正予算第2号として、歳入歳出に3,360万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ10億2,572万8,000円とするものであります。
補正予算の内容は、歳入につきましては、前年度の精算により前年度繰越金1,011万4,000円、前年度療養給付費広域連合納付金精算返納金2,324万6,000円を計上いたしました。
歳出につきましては、前年度の精算により後期高齢者医療保険料精算納付金868万6,000円の増額を計上したほか、一般会計繰出金2,467万4,000円を新たに計上いたしました。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第65号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第66号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)
〇議長(市川英敏君) 日程第8、議案第66号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算第1号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第66号 令和6年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算第1号について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、補正予算第1号として、歳入歳出に1億4,998万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ54億4,906万9,000円とするものであります。
補正予算の主な内容は、歳入につきましては、前年度繰越金1億4,998万8,000円の増額を計上いたしました。
歳出につきましては、前年度の事業費確定に伴い、介護給付費負担金及び地域支援事業交付金の精算金として国庫支出金返還金6,479万5,000円、県支出金返還金4,222万9,000円、支払基金交付金返還金1,246万7,000円並びに一般会計繰出金3,049万7,000円の増額を計上いたしました。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第66号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第67号 阿賀野市一般旅券印紙等購買基金条例の一部改正について
〇議長(市川英敏君) 日程第9、議案第67号 阿賀野市一般旅券印紙等購買基金条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第67号 阿賀野市一般旅券印紙等購買基金条例の一部改正について提案理由を御説明いたします。
本件は、令和6年9月1日に新潟県収入証紙条例が廃止されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第67号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第68号 阿賀野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定め
る条例の一部改正について
〇議長(市川英敏君) 日程第10、議案第68号 阿賀野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第68号 阿賀野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について提案理由を御説明いたします。
本件は、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する内閣府令(令和6年内閣府令第18号)の施行に伴い、4歳児、5歳児及び3歳児の保育士配置基準について、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第68号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第69号 阿賀野市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正
について
議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正について
議案第71号 阿賀野市重度心身障害者医療費助成に関する条例の一部改正に
ついて
〇議長(市川英敏君) 日程第11、議案第69号から議案第71号までを一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第69号 阿賀野市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正について、議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正について、議案第71号 阿賀野市重度心身障害者医療費助成に関する条例の一部改正について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律(令和5年法律第48号)に基づき、令和6年12月2日から健康保険証が廃止されることに伴い、一部文言を見直すため、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第69号から議案第71号までは、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第72号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正について
〇議長(市川英敏君) 日程第12、議案第72号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第72号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正について提案理由を御説明いたします。
本件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律(令和5年法律第48号)に基づき、令和6年12月2日から被保険者証が廃止されることに伴い、国民健康保険法第9条に定める国民健康保険証の返還に係る規定が削除されるため、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第72号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第73号 阿賀野市露店市場条例の一部改正について
〇議長(市川英敏君) 日程第13、議案第73号 阿賀野市露店市場条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第73号 阿賀野市露店市場条例の一部改正について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、露店市場の基準につきまして、露店の構造が組立て式に限定されていたところ、キッチンカー等であっても状況に応じて出店できるようにするため、所要の改正を行うものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第73号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第74号 字の変更について
〇議長(市川英敏君) 日程第14、議案第74号 字の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議案第74号 字の変更について提案理由を御説明申し上げます。
本件は、砂山地区土地改良事業共同施行、赤井田正隆代表による非補助の団体営土地改良事業の施行に当たり、区域内の字を変更し、整理するため、地方自治法第260条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第74号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇発議第4号 介護保険制度における訪問介護の基本報酬減額を早急に見直すこ
とを国に求める意見書の提出について
〇議長(市川英敏君) 日程第15、発議第4号 介護保険制度における訪問介護の基本報酬減額を早急に見直すことを国に求める意見書の提出についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
13番、宮脇雅夫さん。
〔13番 宮脇雅夫君登壇〕
〇13番(宮脇雅夫君) 発議第4号 会議規則第14条第1項の規定により、介護保険制度における訪問介護の基本報酬減額を早急に見直すことを国に求める意見書を提出します。
令和6年9月3日。阿賀野市議会議長、市川英敏様。提出者、阿賀野市議会議員、宮脇雅夫ほか、記載のとおり2名です。
提案理由。本件は、介護の社会化を支えている地域の訪問介護事業所が安定して経営できるよう、訪問介護報酬の減額を早急に見直すことを国に求めるものです。
よろしく御審議の上、御賛同いただくようお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
発議第4号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇報告第10号 令和5年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報
告について
報告第11号 令和5年度阿賀野市水道事業会計継続費精算報告について
〇議長(市川英敏君) 日程第16、報告第10号及び報告第11号を一括して議題といたします。
一括して報告を求めます。
加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 報告第10号及び報告第11号について報告いたします。
初めに、報告第10号 令和5年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について御説明いたします。健全化判断比率のうち、実質公債費比率は前年度より0.5ポイント上昇し、9.8%となりました。前年度に引き続き、起債に当たり県知事の許可が必要となる18.0%を下回っております。また、将来負担比率は前年度より16.6ポイント改善し、58.4%となり、前年度に引き続き財政の健全性が保たれている結果となっております。なお、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましても、前年度と同様に赤字ではなかったことから、早期健全化基準と財政再生基準に該当しておりません。資金不足比率につきましても、各企業会計において、会計上資金不足は生じていないことを御報告いたします。
続いて、報告第11号 令和5年度阿賀野市水道事業会計継続費精算報告については、中央監視設備更新事業において、令和2年度から令和5年度までの4か年の継続事業として実施したもので、精算報告書に示した金額をもって継続事業が完了いたしましたので、地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により報告するものであります。
以上、2件につきまして御報告申し上げます。よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) これで報告第10号及び報告第11号の報告を終わります。
〇一般質問
〇議長(市川英敏君) 日程第17、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は順番1番、清野栄一さんから順番4番の松ア良繼さんまでといたします。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(市川英敏君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
7番、清野栄一さん。
〔7番 清野栄一君登壇〕
〇7番(清野栄一君) 7番、清野栄一です。今回は、4つの項目の質問を行います。
まず、1問目であります。副市長について。加藤市長が誕生して5か月近く経過しました。市民からは、副市長を任命したほうがよいという声を多く聞きます。そこで、どのように考えているのか伺います。
2問目であります。子どもの貧困対策について。第2期子ども・子育て支援事業計画によれば、令和2年度から今年度まで、5つの柱に沿って「子どもの貧困対策」の総合的な推進を図るとあります。そこで、本市の「子どもの貧困率」、また平成29年の調査結果の概要では「学習塾や習い事、家族旅行」などの体験や「食事の摂取状況」に格差があります。改善に向け、どのような施策展開を行ったのか伺います。
3問目であります。食料の安定供給と農業経営について。国は、世界的な食料需給の不安定化により、国民生活に影響が生じる事態を防止するため、「食料供給困難事態対策法」など関連3法案を6月に立法しました。同じく6月に公表の本市の「農業経営に関する意向」調査結果によれば、5年前に比べ、高齢化や肥料・資材の高騰などにより、規模縮小や離農を考えている経営体の比率は、7.5倍の30%となっています。そこで、食料安定供給を図るための農業後継者確保、自給率向上のための本市の役割と取組について伺います。
4問目でありますが、JR新津・新発田間の利便性向上等についてであります。市民アンケートの公共交通に関する事項で要望数の一番多いのが新潟駅直通、2番目が新津方面の増便、3番目が新潟駅へのバスの増便、4番目が新発田方面の増便など、JRの利便性の向上を望む声が圧倒的に多くなっています。この声にどのように応えるのか。また、無人化された水原駅の対応について伺います。
以上、4問につきまして答弁をお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 清野議員の質問に順次お答えいたします。
初めに、副市長についてでありますが、6月議会定例会の一般質問におきまして、風間議員の御質問にお答えしたとおりでありますが、その際、基本的な考え方として、部、課など組織的体制は、国や県との連動性を考慮しての設定を、また副市長についても予定している旨を申し上げております。加えて、働き方改革や育休取得など、あるいは労働状況から職員が不足しているとの考えも併せて申し上げております。一方、職員数の増加につきましては、反対の声もお聞きしておりますので、副市長の設置と職員数増加との関連性や課題等を含め、さらに検討をしてまいりたいと思っております。なお、副市長は行政運営上において重要な役割を担うものであり、人選に当たる際は知識、経験、人柄など、様々な事項や規約等を確認しながら、適切に取り進めたいと考えています。
次に、子どもの貧困対策についてお答えいたします。まず、子供の貧困率ですが、平成29年度に本市で実施した調査では17.9%で、国の平成30年度調査結果の14%を3.9ポイント上回っておりました。令和5年12月に本市で実施した調査結果は、現在分析中でありますので、公表に至りませんが、前回の結果より改善する見込みであります。この傾向は全国的なものであり、国の令和3年度調査においても、前回調査より2.5ポイント改善しております。主な要因としては、賃金水準の上昇と共働きや正規雇用世帯が増加したことと言われています。なお、令和3年、2021年、日本の相対的貧困率は15.4%、17歳以下の子供の相対的貧困率は11.5%、また経済的理由により就学援助を受けている小中学生は約138万人というふうに厚労省並びに文科省が発表しております。
本市の貧困率改善に向けた取組ですが、この計画期間中はコロナ禍でありましたが、国の施策の各種給付金の支給に加え、市独自策として、ひとり親世帯の進学、就職に係る給付金支給や寄附金を活用した母子父子家庭応援特別給付金給付、またひとり親家庭家賃助成事業、第2子以降の保育料の無償化、子ども医療費の完全無償化など、公平性、公益性等を踏まえ、子育て世帯の経済的負担軽減事業を実施することで経済的支援を行ってまいりました。
次に、学習塾や習い事、家族旅行等の体験活動につきましては、先ほど述べた経済的支援に加え、活動の場の提供として、宿題や予習復習などの自主学習をサポートする学習支援事業、放課後スクールや温故塾、子供に様々な体験活動を提供する公民館事業を展開してきたところであります。現在も図書館や支所の空きスペース等、勉強をするスペースが確保できるのであれば、提供するように心がけているところであります。
次に、食事については、市内でこども食堂を展開してくださる方々に、関係機関との連絡調整や周知等のソフト面の支援を行ってまいりました。また、子供の食する給食の質や栄養価等を維持できるよう、食材の調達に関する物価高騰対策として、市内保育施設や小中学校に対し、補助を実施いたしました。子供の貧困率が数値として改善しても、実際に一人一人が感じる貧困状態は必ずしも改善しているとは言い切れないところもありますので、引き続き、全ての子供が安心して暮らせるまちづくりに議員と共に取り組んでまいります。
次に、食料の安定供給と農業経営についてお答えします。国民の食料確保、食料自給率の向上は国の責務と考えておりますが、市町村に求められる役割として、食料の生産基盤である農地の維持・確保、農地を耕作する担い手の確保、持続的な農業経営を実現するために必要な生産技術、省力化技術の普及、地産地消の推進などが掲げられます。本市における具体的な取組としては、まず農地の確保については、ほ場整備事業と並行して、国民の食料を生産する農地を誰が耕作し、維持するのか、これを地域の話合いを基に解決していく地域計画の策定に対して、個別集落への説明、話合いの場の設定、問題解決の提案、意見の調整など、粘り強く深夜にまで及ぶほど取り組んでおります。
次に、農地を耕作する担い手の確保について、本市における農業の魅力を積極的に配信し、新規就農者の確保に努めており、市内外から就農相談が増えている状況にあります。後継者不足の集落に対しては、地域おこし協力隊を活用し、集落での農業研修を通じて、将来の担い手の育成に努めています。あわせて、多くの農地を耕作するため、法人を立ち上げる農業者に対しましても、設備投資に対する支援など、サポートを強化しております。
また、持続的な農業経営の実現については、環境負荷低減に資する米作り、省力化に資する機械導入、堆肥の活用など、これら支援に取り組み、農業所得の向上に努めております。
最後に、地産地消の推進については、「道の駅あがの」をはじめとした農産物直売所の利用促進、学校給食への地元農産物の供給、地元農産物を原材料に使用する加工品開発・販売に対して、金銭的な支援、経営に役立つ情報配信、イベントの開催などに取り組んでおります。
以上のように様々な取組を行っておりますが、持続的な農業経営の確立については重要な課題と捉えておりますので、引き続き、農業者の方の声に耳を傾けながら、意欲のある農業者を支援してまいります。
次に、JR新津・新発田間の利便性向上等についてお答えいたします。新津・新発田各方面への増便など、JR羽越線の利便性向上につきましては、県を通じて、これまでも継続して要望してまいりましたが、羽越線を主に利用する水原駅の利用者数が減少していることもあり、現在JR東日本からは前向きな回答は得られておりません。市といたしましては、市民の要望に応えるため、今後も要望活動を実施してまいります。このことは前にも申し述べておりますが、議員には繰り返しとなり恐縮ですが、同時に市民の皆さんから鉄道をはじめとした公共交通を利用してもらえるような対策、市民の皆様からの理解も必要ではないかと考えているところであります。JR関係者はもとより、関係各位とも顔と顔を合わせ、協議をしながら検討しているところであります。
また、本年3月に無人駅とされた水原駅につきましても、議員からの御提案もあり、その後JR担当者と2回ほど意見交換の場を設け、活用方法などに議論いたしております。今後の対応としては、待合室の環境改善に取り組みたいと考えており、県の補助金の活用も視野に入れ、検討を進めております。長期的には、市の玄関口とも言える水原駅の活性化を図るとともに、市内外へにぎわいを発信できるような取組を展開できればと考えており、今後市民や民間事業者、観光事業者、教育関係者など、様々な分野の皆様と協議してまいりたいと考えております。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) それでは、再質問をお願いします。
まず、副市長についてでありますが、6月議会で風間議員の質問に答えたということでありまして、私もそこは承知しております。しかしながら、市民のほうからやっぱり早めに、何が起きるか分からない世の中になっているので、早めに副市長を置いたほうがいいのではないかというような御提案も数多くありましたので、改めて今回また出させてもらいました。副市長制度につきましては、従前の助役という考え方から、地方自治法を改正して大きく変わっておりますので、そこら辺りも含めて考えたときに、やっぱり早期の任命がいいのではないかなというような思いもあります。地方制度調査会の答申で、2007年4月1日に改正、施行されております。市長は、その辺十分御理解のこととは思います。先ほどの市長の行政報告の中にも危機管理のセミナーに出たという話もございましたが、そういうことからもぜひ副市長を早めに置いて、少しでも安心できるような体制にしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 副市長は、いずれ設定をしたいと考えておりますが、組織全体の人の動かし方、人材の育成というのもございますので、それと設定されている当市役所の規約がありますので、その規約を精査して、それを活用しながら、段階的に、丁寧に進めていきたいなと思っております。そういう意味では、今ほど議員もおっしゃったとおり、課長兼務していたところの危機管理の部分を分離させて独立させたということもそうでありますし、図上訓練を行う旨の話もさせていただきましたが、そういうことで、少しずつ大きな変更がないように、円滑な事業が進めていけるように、そういうことも踏まえながら丁寧に進めていく、そのつもりでおりますので、もう少しお待ちいただければと思っております。いずれにしましても、市民の皆様方から私のほうへも直接そういう話は聞いております。あえて、なおかつ市政に対して御心配をおかけすることになりますけれども、そのことも踏まえて議員を通じてお話が来たのかなと思っております。その点については、大変ありがたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) すみません。くどいようなのですけれども、合併が進んで市町村自体も大きくなってきているということから、地方制度調査会では、助役の権限を拡大して副市長制度をつくってもらったわけですので、そこら辺りも踏まえて、できるだけ早めに市民の安心、安全につながるように対応していただきたいと思います。
それでは、次に子どもの貧困対策に移りますが、私が質問した趣旨は、前回、平成29年度の調査結果の概要で個別に詳細な調査結果が出ています。そこで、どのように改善しているのかなということで質問させてもらいました。国が毎月勤労統計調査をやっております。毎月結果を報告しております。8月も6月分の結果が報告されていますが、それまでは26か月実質マイナスなのです。6月だけは、ボーナスの支給がちょっと増えたというようなことで一時的にプラスに転じたのかなと思いますが、この答弁では、賃金水準の上昇とともに改善しているというような答弁なのですが、それは見かけだけの改善であって、実質的な改善が伴っているのかなというような疑問があるのですが、その辺はどのように考えていますでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 確かに議員のおっしゃるとおり、率というのは数字ですので、数字だけ見れば改善したというふうに捉まえがちですけれども、その裏側にある実態はどうなのかというのも当然見ていく必要がありますので、私も議員のおっしゃるとおり、そういう数字が出ても、それをうのみにしてはおりませんので、ただ数字上の増減はこういうふうになったということで答弁の中で言わせていただいておりますけれども、内容的にはそういう意識で見ております。なお、子供の貧困と一口で言ってもいろいろありますので、それぞれの数字だけではなくて、どういう背景で子供の貧困というふうになっているのか、その辺のところも十分見ていかなければ駄目なのだろうと思っています。特にそれぞれの御家庭にどんな御事情があろうとも、生まれ育った環境によって、お子さんの将来が閉ざされることがあってはならないと思っておりますので、それが親の収入が少ないからとか、あるいは働くところがなかなか見つからないとか、あるいは結果的に十分に教育が受けられないことが、そのことについて貧困になっているのか、あるいはいろんな進学のチャンスがないことで貧困につながっているのか、いろいろな場合があると思いますので、そういうところをよく精査した上で対処していきたいと思っています。ただ、これだけは言わせていただきたいのが、うちの担当する部署、課署については非常に細かく各家庭の状況を把握しながら、もう最前線で仕事をこなしてくれているなと思っております。それから、貧困といいますと、どうしても経済的な貧困が表に出やすいのですけれども、その背景にはお子さんが持っている障がいとか、御病気とか、それに関わる御家庭含めて御親戚の対応とか、いろいろな要素が関わってきますので、そういうところを全部総合的にそれなりに勘案しながら、うちのスタッフは一生懸命やってもらっていると思っております。引き続き、議員からもお気づきの点がありましたら、またこういう御家庭があるけれども、どうだということがありましたら、お聞かせいただければありがたいなと思っています。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 市長から大変いい答弁をいただきましたが、最近ユーチューブとか見ていますと、うちの家庭は母親1人で子供2人を養っているとか、3人を養っていて、夏休みになると食事がなかなか取れないと、そういうようなユーチューブが出てくるのですが、この前「24時間テレビ」のマラソンを走ったやす子さんですか、彼女も児童養護施設で育ったみたいなのですが、自宅にいるときは、夏休みの間は地獄だったと。食べるものがないと。あってもパンの耳ぐらいだと、そんなような手記も出てきました。だから、なかなか見えにくい部分なのですけれども、そういう子供がいては気の毒だなと、何とか行政で助けられないのかなというような思いで、これを質問しているのですが、私、こども食堂について質問したわけではないのです。これに対応できるのがこども食堂だけなのかどうか、ほかの市町村はちゃんと対応しているところがあるのかどうか、その辺はどうでしょうか、把握されていますでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 橋社会福祉課長。
〇社会福祉課長(橋正人君) 御質問にお答えいたします。
主にこども食堂というのは、全国的にやられておるということで、そこで週1回なり、月1回なりということで食事を提供しておるというのが多いかと思いますが、そのほかに各家庭にフードパントリーといいまして、食材を配るというようなことをやっておるところもありますし、当市においても年数回ではありますが、やっております。そのほか、食材を配った暁に子ども食事教室ということで、子供たちが自らその食材で料理が作れるように教室を開いているようなところもあると聞いております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 何とかひもじい思いをしないでも済むような方策を考えていただきたいと思いますが、市長、どうでしょうか。無理なお願いでしょうか、これは。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) どういう状況なのか確認もする必要があると思いますが、そういうふうにこども食堂、フードバンク的なことを行いたいという非常に前向きな気持ちをお持ちの方も何人かおられるのは承知しております。ただ、それが面的に広がっていくには、やはりいろいろな要件があると思います。それから、地域地域でどのようにやっていくのか。結果的には、一番私も心配しているのは、仕組み、制度だけではなかなかうまくいかないのだろうと思っています。いわゆる御親戚含め、あるいは地域含め、どういうふうなつながりがあるのか、昔であれば、向こう三軒両隣もそうですけれども、御近所であれば、いっぱいトマトが取れたから、トマトどうとか、そういうやり取りがあったと思うのですけれども、そういうのも何か最近は希薄になってきているなというのもあります。そういう制度があれば一番いいのでしょうけれども、その制度を活用していく背景のところも何とか意識を高めていければなとは考えております。
新潟県のフードバンク協会も一生懸命取り組んでおられますし、私どもも、橋課長を含めて、何らかそういうものがあれば手を差し伸べておりますし、声がけもしております。そういう面では、できる範囲とはいうものの、しっかり取り組んでいるほうなのかなとは思っております。大事なのは、漏れ、落ち、そういう子がないように、まずはしていきたいと思っております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 実現に向けて、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。
それとあと、調査項目の中の子供への支出を見ますと、有料の学習塾に通わせることができないというのが41.5%、半数近い御家庭でそんな状況になっています。それから、習い事についてもできないというのが35%。それから、家族旅行に行くというのも半数近い43.4%が不可能だというような回答になっていますが、有料の学習塾に通わせる。せめて負の連鎖を断ち切るためには、やっぱり希望する学校に行かせてやりたいなと、能力のある人はどんどん伸ばしてやりたいなというような気持ちがあるのですが、その辺の支援は今の予習復習中心では、なかなかそういう部分については難しいのではないかなと思いますが、進学を主とした支援はできないのかどうか伺います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) まずは、予習復習をしっかりできるような、あるいは勉強ができるような環境、物理的な環境確保というのも大事だと思っております。その上で、議員の言うように、進学云々ということになりますと、奨学金制度とか給付型、いろいろとありますが、議員も私が議員時代にいろいろとお話もしておりますけれども、例えばふるさと資金を使って、次の世代を生かすための制度をつくれないものかということで、既にその見直しも含めて、どうやったら子供たち、お金があるなしにかかわらず、均等に教育が受けられるようなやり方がいいのか、それが最終的に学習塾まで行くところまで手を差し伸べることができるのか、相対的に貧困とは別に子供を育てていく教育の場を均等に与えていくためにはどうしたらいいか。人材確保、将来阿賀野市に戻ってきてもらえる、あるいは高度技術を身につけてもらえる、医師の育成とか、中長期的な視点も入れながら、どういうやり方がいいのか指示を出しているところでありますので、もし今のことも踏まえて、どういうところを制度の中で反映させていけばいいのか、御意見がありましたら、またお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) ありがとうございます。意欲、能力のある子供については、しっかりと進学のためのバックアップできるような仕組みをつくってもらいたいなと。市町村によっては、あるところもあるようでありますので、何とかよろしくお願いします。この辺り、ちょっと答弁お願いします。
〇議長(市川英敏君) 橋社会福祉課長。
〇社会福祉課長(橋正人君) 御質問にお答えします。
市町村によっては、スタディークーポンというような形で、塾に通うお金を一部補助しているというようなところも、市町村だったか、民間団体だかちょっと確認は取れてはいないですが、そういったところもあるとお聞きしてございます。あと、実際にその子が塾でやったほうがいいのか、自分で自宅でというような形もありますので、その辺も踏まえて、どういった形がいいのか検討してまいりたいと考えております。
あと、受験等で受験料等もまたいろいろかかってきますので、その辺のものもどういったものかということで、ひとり親の家庭等からもそういった御意見もありますので、その辺を踏まえて、いろいろ考えていきたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
次に、食料の安定供給と農業経営について、先ほど質問しましたが、今市場で米がないと、米がなくなっているという声が大きくなっています。私の東京にいる子供もスーパーに行ってもほとんどないと。新潟にいる子供も近くのスーパーではないということで、うちに多少在庫があったものですから、取りに来たりしています。これは本当に米がないのか。大阪府の知事は、備蓄米を出せばいいのではないかというような話もされていますが、阿賀野市の状況としてはどうなのでしょうか。米がないという話も聞いています。米屋から米がないのだという話も聞いていますが、その辺どのように把握されていますか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 米がない、たまたま店頭に並んでいない、あるいはスーパーとか、最近はドラッグ関係のところにもお米を置いておりますが、そういうところに置いてあるところの商品の棚のところに今少しタイトになっているのだろうと思っています。そういう方々がないなということになりますと、ほかのお店に行きますので、ほかのお店となると、今度またスーパーでもちょっと違うスーパーのところへ行ってとか、次は米屋とか。東京でも米屋へ行くと、米屋のところには米があるというようなことも報道されておりました。ですから、いろんな状況が重なって、今一時的にそういうふうになっているのだろうということは議員も推測されているのかと思います。そういう面では、米がなくて大変だという、その大変さは一過性のもの、一部的なものなのかなというふうには私は感じています。既に御承知のとおり、柏崎で早場米はもう出回っておりますし、この周りももう稲刈り終わっていますので、もう遅かれ早かれ出てこられるのだろうというふうに思っておりますので、消費者の方には、それこそ落ち着いた行動を取っていただければありがたいなと思っているところです。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 早場米自体は、米が出てきますけれども、何か状況を見ていると、自転車操業のような感じで、本来もっとストックを多くすべきなのに、余裕がないのかなと、そんな気持ちもあります。
キヤノングローバル研究所で、これエコノミストの山下さん、研究主幹の方は、その原因としては50年も続いた減反が主な要因になっていると、余裕がなくなっているというようなことです。一時は、最大時1,470万トンぐらいでしょうか、国内の米の生産量。今その半分以下になっているのです。こんなことでいいのかなと。本当に食料安保を守れるのかなと、国民の食料を守れるのかなと。この前、食料・農業・農村基本法が改正されました。そこで、食料安全保障が明記されているのですが、その対応策として、輸入を確保すればいいと、とんでもないことが書かれているのです。あまりにも非常識な。こんなことを国が言うことなのかなと思っています。私はそう思いますが、農林課長どうでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) ただいまの御質問にお答えいたします。
個人的には、もっともっと米どころは米を生産させてほしいと私自身は思っております。ただ、国としては、様々なトータル的な視点から生産調整を進めておるものと考えております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) この食料・農業・農村基本法で、改正案には、元の案には食料自給率向上も記載されていない。農家の所得補償もない。種の確保もない。資材の国産化もない。有機拡大もない。附帯決議で種や有機を入れたというような状況になっています。そういうことから本当に農業を軽視しているのかなと。国民の命、食を軽視しているのかなと。本当に怒りたいという気持ちでいっぱいであります。そこで、意向調査の結果に移りますけれども、この結果を見ますと、30%の方が離農あるいは規模縮小をしたいというように答えていますが、この30%の面積はどれぐらいになるのでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 五十嵐農業委員会事務局長。
〇農業委員会事務局長(五十嵐明彦君) 今の御質問にお答えします。
意向調査につきましては、昨年の5月から農業委員会のほうで進めてまいりました。規模縮小と離農を含むという意向の調査になるものですが、規模縮小につきましては、何反縮小するというような面積の意向は確認をしておりませんでしたが、最終的に規模縮小、離農という意向をした経営者の経営面積を合計しますと、約930ヘクタールになるものでございます。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 今阿賀野市の耕地面積は六千ちょっとでしたか。では、かなり、十五、六%になるのですか。これの引受手というのはどうなるのですか。個人の農家が探すのですか。
〇議長(市川英敏君) 五十嵐農業委員会事務局長。
〇農業委員会事務局長(五十嵐明彦君) 離農等ありますと、農業委員会のほうに御相談に来てもらうなりしますと、あっせんという手続がございます。そこで、農業委員、推進員がそのエリアの担い手等、お声がけをして、作ってもらう方を探すことになります。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) それからあと、阿賀野市の減反の状況、全国的には今4割ぐらいなのでしょうか、減反の状況。阿賀野市の状況はどんななのかお聞きします。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) ただいまの御質問にお答えいたします。
転作率といいますか、水稲を配分、作付していいですよという配分割合が、今阿賀野市の平均で71%ほどとなっております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) それから、先ほどの答弁の中で就農相談が増えているという答弁がありました。新規就農者の確保に努めており、就農相談が増えていると。どれぐらい増えているのか。過去3年ぐらいでどれぐらい増えたのか。それから、新規就農者の確保のやり方、周知、広報、その辺分かりましたらお願いします。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) お答えいたします。
過去3年間の数字は、ちょっと手元にないのですけれども、大変申し訳ありません。今年度の4月からの就農相談件数につきましては13件ということで相談を受けております。ただ、その相談の内容も、ただ農業に興味があるとか、その程度から、移住して農業をやってみたい、阿賀野市でやってみたいという、その本気度といいますか、かなり状態は様々な状態でございますけれども、県外から5名の方が、実際お試しで阿賀野市で農業を見てみたいという方が5名いらっしゃいます。実際北海道のほうからも御家族でお試しで来られて、子供と一緒に夏休み中来て、その生活環境とか、農業の様子見て、かなり子供が気に入ったということで、前向きに移住を検討したいというような話もいただいております。また、神奈川県、東京都からも、女性なのですけれども、阿賀野市で農業をやってみたい、地域おこし協力隊に興味があるということで、この方もお試しでこちらのほうにこれから来られる予定でございます。そのように具体的に阿賀野市で農業をやってみたいという方がいらっしゃいますので、できるだけこちらに移住・定住をしていただいて、できれば就農していただいて、私どもの手助けをしていただければ、本当にありがたいなと考えておりますので、これからも私どもだけではなくて、企画財政課のほうの移住・定住の担当とも連携しながら、実を結ぶように取り組んでまいりたいと考えております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 新規に就農したとしても、なかなか当座の生活が大変だと思うのです。そこら辺りを踏まえて、新規就農の支援、経済的な支援、技術的な支援、充実させていかなければ駄目だと思うのですが、よそに負けないような支援策も必要ではないかなと思っています。ここの場合、水田単作が主だと思うのですが、どうしても米価の問題もあって、なかなか厳しい面もあると思いますが、就農支援策、拡充して定着していただけるような施策を展開してもらいたいと思いますが、どうでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 新規就農の方については、農林課長も言ったように、ほかの部署と横断的に取り組むように指示しておりまして、その成果が出てきているのかなと思っています。また、空き家の関係もありますので、その辺については不動産関係の方々との情報共有も図るようにしておりますので、少しずつですが、実を結んでいければなと思っています。また、来られてもなかなか最初の経済的な、経営的な支援、特に生活費の部分はタイトなものございますので、どういう仕組みがあるのか、国の制度、県の制度を含めて勉強しながら、できるだけ不安にならないようなサポートの体制は整える必要があると考えておりますので、それが当市バージョン、阿賀野市モデルはどういうものがいいのか、これも検討していきますので、御意見がありましたら、またこれも併せていただければと思います。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 農家支援、早急な取組をお願いしたいと思います。
それと、ではちょっと時間がなくなってきたので、次にJRの関係へ行きます。利便性向上につきましては、県を通じて継続して要望してまいりましたがということで、これは以前からやっている形だけの要望なのです。阿賀野市が阿賀野市の意思を表した要望なのかどうか、そこら辺りから伺います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 前のときにもお話ししたかと思いますし、また議員にも、前にも耳に入っていたかと思いますが、御挨拶回りさせていただいております、一生懸命。その中で、JRの新潟支社長ともお話をさせていただきました。最初の顔合わせですので、本来であれば、よろしくお願いしますで終わるのでしょうけれども、その中で少しずつちくちくといろいろ要望を具体的にお話をしております。そういうことも踏まえて、ここの答弁書に書かせていただいております。特に議員も含めて市民の皆さん方の言うように、前にも言いましたが、新発田回りで行こうか、新津回りで行こうか、5分から10分の差でしかないわけです。もし新潟へ行くのであれば、新発田回りで行けば、1時間に1本なりもあるのではないですかということもお話ししました。ですから、そういうことも踏まえて、もう少し理解をしていかなければ駄目でしょうし、JRにはお化けダイヤ、幽霊ダイヤみたいなものは極力避けていただけるとありがたいというお話もしております。ダイヤのことにつきましては、議員も私が30代、40代通勤していますと、水原駅の前で立っていろいろと御講演なされておりましたので、議員も議員なりの人のつながりがあると思いますので、それぞれのところとは言わずに、もし一緒に知り合いの労組関係行けるのであれば、ぜひお力を貸していただいて、共にいい方向に進めるようにしていければと思っております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 市長の姿勢は、大変好ましい姿勢だなと思いました。それで、今、現実を見ると、午前中の朝の時間帯なのに3時間も空く時間帯があるわけです。これで利用促進なんて言われてもなかなか不可能に近いなと思います。何とかここら辺り、極端にここだけが悪いのです。ちょっと話が飛びますけれども、支社長は津南のほうの出身でしたっけ。何か向こうの上越地方の出身ではなかったですか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 出身地までは、プライベートなことなので、お聞きできませんが、非常に明るくて、阿賀野市のお酒も好きだと言っておりましたし、ちゃんと庵地焼なりの置物も来客室にも飾っておいてありますので、地元新潟には阿賀野市だけではなく、造詣はあるのだろうと思っております。恐らく課題は、今議員がおっしゃったこともお話はしてあります。あとは、向こうのほうをどう判断するかなのでしょうけれども、とにかく人の今までつながりを持ってきていませんので、とにかくつながりを持って、定期的に意見交換をする場をするようにしております。ですから、水原駅の無人化のお話も議員からいただきました。その後もしっかり担当部署とやり取りをさせていただいております。お話ができる内容が出れば、議員各位にもおつなぎしていきますが、やはり水原駅、ああやって外から見ると、平屋のあのぐらいのようですけれども、やっぱり重要な機器があるものですから、あれ全部貸してねというわけにはなかなかいかないのだなというのもあります。そういう課題も一つ一つ皆さんと共有しながら、どういう方向がいいのか。前にも申し上げたとおり、駅前通りの整備も含めて取り組んでまいります。全く手をつけないのではなくて、手をつけていかなければならないと思っておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) ちょっと個別の問題に入りますけれども、市民アンケート、かなりこれずっと同じ傾向なのです。もう最初からずっと見ていると同じような傾向なのです。その間全然改善されていないと。改悪になっていると。利用したくても利用できないと、そんな状況があるわけであります。総合計画を見ますと、公共交通の充実とあります。満足度、目標値65%となっていますが、この調査の結果からいくと、満足度というのは、満足とどちらかといえば満足を合わせると5%しかないのです。だから、この目標設定、普通も入れているということなのですが、目標設定そのものが何か現実と乖離しているなと。その間何か努力したのかというと、努力も何もされていない。そんな状況で、こんな結果になっていると思いますが、私この前、先月の8日でしたか、個人的にちょっと急用があって東京に行ってきたのですけれども、切符を買えないというのが非常にやっぱりネックでした。新潟駅、水原8時12分に出て、9時十何分のやつに乗るつもりで車で出ました。バイパスを走っていると、亀田体育館の手前ぐらいからのろのろになって、紫竹山で少し渋滞がありました。CoCoLoの駐車場を使うと高いので、けやき通りの駐車場、けやき通りに何か所かありますので、駐車場、運よく入れられましたが、運が悪いと入れられません。もちろんそこから歩いてみどりの窓口に行ったのですが、かなり大勢並んでいました。仕方なく自動券売機で買いましたけれども、これ時間的に多少余裕があったから、35分から40分ぐらいで着いたから、朝だけれども、40分ぐらいで着いたから、切符を当日、その場で買うことができたのですが、前、水原駅があるときは事前に水原駅で買って、それで行っていたのですが、非常にやっぱり不便だなというような思いがあります。そこで、水原駅でそういう切符を買えるようにすることができないのかどうか、そこら辺りの要望ってしてもらえるものでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) それは、かなり個別な質問です。まずもって、JRがみどりの窓口をやめました。だけれども、いろいろあって、今復活しています。西口の新幹線のところにみどりの窓口をつくってあります。そこでもそうなっている中で、デジタル化も進んで、あるいはえきねっとだったり、Suicaとかあるわけで、いろんな切符の入手手段というのはあると思うのです。見方を変えれば、今までは駅に行かなければ切符を買えなかった。でも、今はどこでも切符を手にすることはできます。その利便性という評価もしていかなければならないのだろうと思います。買える、買える、なかなか私はハードル高いのだろうと思っています、JRとお話ししていても。正直に申し上げて向こうのやはり組織は民間の組織ですから、いろいろあると思いますので。その分いろんなサービスを提供しているでしょうと言われると、そうだなという気もします、率直なところ。そこは、議員もよく御承知かと思います。
それと、先ほどとちょっと関係しますけれども、交通網全国世論調査というのを御覧になっていると思いますけれども、地方鉄道の維持を求めた人のうち、鉄道をほぼ毎日使うという人は12%だけで、65%はほとんど使わない。そういう人が、JR含めて鉄道に対してどうですかというアンケートの中で、不便だとか、利便性がないというお答えしている方の65%はほとんど使っていないという方なので、そういうことも踏まえて、では水原駅なり、羽越本線なり、白新線なり、上越線の、特にこの羽越線の新発田―新津間についてどうしていくのかというところを考えて、JRとやり取りをしていく必要があるのかなと私は考えております。そういう意味でも、ただ増やせ、増やせだけでは、いわゆるダイヤが少ない、人数が少ない、負のスパイラルになりますよと。JRもそれ十分承知していました。いろいろ話を私も、負のスパイラルという言葉も出してやり取りをしました。でも、それにあらがえないぐらいの大きなバックボーンがあるのだろう。それは何なのだ。では、本当に阿賀野市民、新潟行くのにJR使ってくれますか。ですから、前にも申し上げたとおり、市民の皆さん方からも理解をいただきながら、できるだけ盛り上げていくようにしないと、なかなか大きい組織ですので、動いていただくには相当なエネルギーが必要なのだろうし、また粘り強い動きも必要なのでしょうし、もう一つは繰り返し申し上げますが、やっぱりつながりをしっかり持っていかなければ駄目なのだろうと私は思っていますので、その点は特に議員からも御協力いただければと思っております。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 今市長の話もごもっともだなと思います。ただ、使いたくても使えないような現状があると、私の言うのはそういうことなのです。私は、できるだけ使いたいなと思うのですが、朝8時40分の次はもう3時間、12時近くですか。こんなの使いたくても使えないと、そういう状況があります。下りもそうなのです。通学時間帯の電車の後、前は9時半頃があったのですが、今11時ぐらいまでないのです。間引きされているのです。だから、これ、みんな同じような状況であれば、それは理解もできます。ただ、路線によっては、そこまでひどくなくて、例えば磐越西線、五泉―津川間というのは、利用者数がここの3分の1しかいません。それでも3時間も空く時間帯ってないのです。だから、もうちょっと時間帯の見直しをしてもらう、あるいは一、二本増やしてもらうだけで非常に使い心地がよくなるのです。私の言うのはそういうことで、JRにも直接行って話したこともありますし、ただもう私ごときが言ったってなかなか実現はしないので、市という組織で取り組む必要があるのかなと思っています。それで、JRもまだ受託駅の制度があって、受託駅では切符販売もしています。切符販売、販売手数料1割頂きますので、新幹線のお客さん1日5人ぐらいしかいないのだというような話もお聞きしたのですが、5人ぐらいでも仮に東京で往復2万円買ってもらえば、1割で2,000円、5人いれば1万円なのです。これ、どこかの地域活性化と併せて取り組めば、十分採算も取れるまではいかないけれども、維持費ぐらいは出るかと思うのです。そこら辺りもしっかり前向きに対応していただきたいなと思っています。
それから、以前、6月議会でしたか、待合室のクーラーが、冷房が切られているという話もさせてもらいました。これについても答弁では待合室の環境改善に取り組みたいと、何らかのいい話があったのではないかなと思いますが、ひと涼みスポットというような、今仕組みもありますので、そういうことで市民がそこで冷房を、自分で冷房するのが困難な人もいるわけですので、涼むことができるような対応もしてもらいたいなと思っています。これは、多分やってもらうにしても来年度以降になるかと思います。
それと、また公共交通の充実の総合計画に戻りますが、阿賀野市の水原駅の1日平均乗車数767人、これ去年のデータですと、もう七百何人になっているのですが、今年はデータがもう出てこないのです。水原駅の利用状況出ないのです。おかしいではないですか。1日当たり5人ぐらいしかいない駅でも出てくるのに、何で水原を外されているのかなと。いろいろ調べていくと、いろいろ冷遇されているところが出てくるのです。だから、しっかりその辺も見て対応策を講じていただきたいなと思いますが、保科総務部長どうですか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 私も月に何回か新潟行くのに行き帰り使いますけれども、生徒たちはほとんどこれで行きますけれども、中にはそうでない方もいます、残念ながら。ですので、データとして全て拾えないだろうと思います。それにしても、1日5人であれば、本数掛ければ大まかなことは分かると思います。それはそれとしても、大事なのは、論点はやはりどうやってあれを使うかということですので、それと今議員がおっしゃったように、水原駅が冷遇されているという、それはちょっとまた違うのだろうと思います。冷遇されるようになってしまった背景があるわけですので、そこの背景はいろいろな背景があると思います。我々がどうだったのか、行政としてどうだったのか、そこのところをしっかりやはり自分、それぞれが認識し、理解し、ではこれからどうしていこうかということが大事だと思います。そういう意味合いもあって、先ほど来申し上げているとおり、人とのつながりが大事ですので、人のつながりを本当に新たにスタートさせていただきました。ぜひ御支援をいただきたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) あと、長期的には市の玄関口ともいえる活性化を図るという、この長期的というような文言があるのですが、長期的というのはどの程度のことを考えているのか伺います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) これにつきましては、先ほども駅前の整備もありましたけれども、それを見ながら進めていければと思っております。そういう面では、いつ、どうのこうのということではなかなか区切ることはできないと思いますが、少なくとも駅前通りの整備は、おかげさまで県のほうから毎年度それなりの予算がつくような形になっておりますので、早々、形が見えてくると思いますので、そういう説明で一応お許し願いたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 清野栄一さん。
〇7番(清野栄一君) 前向きな答弁ありがとうございます。ぜひとも水原駅がまた生き返るように取組をお願いしたいと思います。ありがとうございました。
〇議長(市川英敏君) これから13時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午前11時37分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(市川英敏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
15番、遠藤智子さん。
〔15番 遠藤智子君登壇〕
〇15番(遠藤智子君) 遠藤智子でございます。今回は3点につきまして、質問をさせていただきます。
1点目の5歳児健診の導入についてでございます。乳幼児健康診査につきましては、母子保健法により、市町村において「1歳6か月児」及び「3歳児」に対する健康診査の実施が義務づけられており、「3から6か月」、「9から11か月」の2回につきましても、国の財政支援の対象となっておりますが、5歳児は対象外だったため、厚生労働省によりますと、2021年度時点で全国の5歳児健診の実施率は261自治体、15%にとどまっています。政府は、自治体側の財政負担が重かったことが普及の障害となっており、健診の受けやすい環境整備が必要であるとの判断から、新たに1か月児及び5歳児に対する健康診査に必要な費用助成と技術的支援をすることで、出産後から就学までの切れ目のない健康診査の実施体制の整備を図り、全国の自治体での1か月児及び5歳児の健康診査の実施を目指すとのことです。「5歳児」健診を導入した先進自治体では、発達障がいなどの早期発見により、安心の就学(小学校)につなげられることを目指したいとの声も聞かれます。5歳児健診について、当市では今後どのように進められるのか見解を伺います。
2点目は、公共施設内の駐車場改修についてでございます。平成16年の合併から20年を迎えました。市管理施設の経年劣化が進み、複数の施設で駐車場改修の必要性を感じます。現代生活の移動手段は車中心社会となっており、駐車場は必要不可欠でありますが、当市の駐車場にあっては、経年劣化により駐車区分の白線が消えていたり、舗装の路面がひび割れで消雪に支障を来していて、特に瓢湖第1駐車場、安田地区にあります歴史民俗資料館、また吉田東伍記念博物館、安田体育館の駐車場の改修は、車同士の事故防止や他市から訪れる方々からの阿賀野市に対する評価にも影響が考えられます。今後の改修方針について見解を伺います。
3点目は、市政運営について伺います。選挙戦での公約・演説の中で、市長は「解決策は現場にあり、自身も出ていくが、職員たちをどんどん現場に出し、市民と直接話をして施策立案能力を高めれば、まちは活性化する」と展望を述べられており、阿賀野市のまちづくりへの力が感じられます。
岩手県花巻市では、阿賀野市と同じ4市町で、18年に合併しておりますが、では議会が開催されない月は、市長が3支所に半日ずつ行き、そのときにできるだけ地域の方々と会う。そこで初めて聞く課題などもあって、それを実際に政策に反映させることもあるとのことでございますが、市長の見解を伺います。
以上で3点の第1回目の質問を終わります。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 遠藤議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、5歳児健診についてであります。議員のおっしゃるとおり、5歳児の健康診査については、令和5年度の国の補正予算において、新たに健康診査の費用助成が追加されたところであり、切れ目のない健康診査の体制として重要な健診であると認識しております。また、国は5歳児健診の目的について、発達障がい等の子供の個々の発達の特性を早期に把握し、育児の困難さや子育て相談のニーズを踏まえながら、子供とその家族を必要な支援につなげることとし、実施においては、地域全体で必要な支援を提供するためのフォローアップ体制の整備が必要であるとしております。
本市における現行の母子保健施策としましては、幼児と保護者を対象に小児精神科医による発達相談会を年に4回実施し、発達面での心配事相談や生活面における適応相談などの相談支援事業に取り組んでおります。また、教育委員会においては、小学校就学前に就学時健診を実施しておりますが、発達面などで学校生活のことが気になる家庭には、就学前年度の春から就学相談を行い、安心して就学ができるよう、切れ目のない支援を実施しているところであります。
議員御質問の5歳児健診の導入につきましては、実施に向けた課題の整理とともに、保健、医療、福祉、教育等におけるフォローアップ体制の構築など、関係部局との連携の下で体制整備が必要となってまいります。他市町村の状況などを参考としながら、今後検討してまいります。
次に、公共施設内の駐車場改修についてお答えいたします。議員のおっしゃるとおり、施設の老朽化が進むことで、利用者の安全性や利便性、また景観にも影響してくるものと認識しております。議員御指摘の施設につきまして、今後の整備方針についてでありますが、瓢湖第1駐車場においては最も観光客が訪れ、阿賀野市の顔ともいうべき瓢湖の駐車場でありますので、白鳥が渡来する10月初旬までには応急対応で簡易的に白線を引き、来年度以降、財政状況を考慮しながら、劣化したアスファルト舗装の改修を行った上で、全面的な白線の引き直しを検討しているところであります。歴史民俗資料館、吉田東伍記念博物館、安田体育館につきましては、部分的に白線が薄く見えづらくなっている箇所がありますので、まずは簡易的な白線対応等を行い、利用者の安全確保と利便性の向上に取り組んでまいります。
続きまして、市政運営についてお答えいたします。御質問は、花巻市長のように定期的に地域の皆様の話を聞く機会を設定したらどうかとの内容であると思いますが、話を聞く手法といたしまして、現在は定期的ではございませんが、市民の皆様が集う様々な市内行事にはできるだけ出席し、お話を聞かせていただいているところであります。また、お申込みに応じて、こちらから自治会や地域にお伺いする市民対話集会もありますので、そちらを活用していきたいと考えております。
私の政治姿勢について、5月の臨時議会での所信表明や6月議会定例会の一般質問におきまして、近山議員、清野議員、風間議員の各議員からの御質問にお答えしましたとおり、議員各位からの御意見や御提言、市職員の部門を超えた連携の強化、課題の再認識と共有、具体策の検討などの知恵とアイデア、新たな発想、そして市民の皆様からの御意見を大切にしながら、マトリックス的な取組で市政を進めてまいりたいと考えており、そのためには様々な立場の皆様の話を聞くことが肝要だと思っております。こちらから出向いて話を聞き、その状況をよく確認し、解決のためには何をすればよいかを考え、そしてその課題や解決策の重要度や緊急度、貢献度やコストなどを検討し、政策として実行するべきかどうか、その時期も含めて判断し、しっかりと説明していく考えであります。
一応市長という立場にはなってございますが、自分自身、スポークスパーソンという心構えも持っております。スポークスパーソンとして、どこにでも出て、いろいろなお話をし、いろんなお話を聞いていく、それが役割の一つだと思っておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
〇議長(市川英敏君) 遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) それでは、再質問させていただきます。
1点目の5歳児健診の導入についてでございますが、実施に向けた課題の整理と、保健、医療、福祉、教育等におけるフォローアップ体制の構築など、関係部局の下での体制整備が必要なことから、他市町村の状況などを参考にしながら検討したいとのことでございますが、私もちょっと調べてみましたら、たまたま国立成育医療研究センターの副院長が述べられていたお話をちょっと目にいたしました。この5歳児健診の意義について、次のように述べられておりますので、ちょっと読ませていただきます。発達の特性を持つ子供たちは、小学校への就学後に環境に適応できず、不登校になったり、問題行動を起こしたりしてしまったりすることが少なくない。5歳児健診によって、そうした特性に気づき、適切な支援が療育につなげることができれば、多くの子供たちが通常学級でも問題なく学べるようになる。小学校入学前の就学時健診もあるが、就学までの期間が短く、支援が難しい。我が子の特性を理解し、関わり方などについても保護者が専門家に相談できる場としても5歳児健診と実施後のフォローアップ体制の充実は重要である。先ほど答弁にも述べられておりますが、今後5歳児健診の実施を検討する自治体にとっては、医師、保健師といった発達障がいの診断や生活指導ができる専門家の確保が課題になる。都道府県などが設置する療育センターと連携するなど、広域で人材の養成や派遣の取組を進めていくことが大事だと述べられてありました。
行政に携わっておられる健康推進課の課長であり、民生部長、本当に私なんかよりも何倍もいろんな知識をお持ちであるとは思いますが、5歳児健診の導入につきましては、阿賀野市の未来を担う大切な子供たちのために、ぜひやっぱり検討を進めていただきたいと思っております。一言お願いします。
〇議長(市川英敏君) 吉川民生部長。
〇民生部長(吉川麻子君) お答えいたします。
議員おっしゃられますように、5歳児健診は発達の特性に早期に気づくためにも非常に重要な健診であると私どもも認識しております。ただ、今もお話にありましたように、やはり診察できる医師、それからできれば心理の専門的な職員ですとかが健診の場には必要であると考えますし、健診の場で例えば発達の特性が見つかった場合に、ではどこでどのように指導していくのかという療育の機関というか、療育をする場所、そこも十分に準備をしておかないと、なかなか実施はしたけれども、その後のフォローができなかったというふうにはいきませんので、その辺りにつきまして、また市内でフォローできる機関があるのかどうか、あと健診を行うに当たっての従事できる医師をどのように確保していくのかというあたりを十分に検討していく必要があると考えております。
〇議長(市川英敏君) 遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) ありがとうございました。国のほうでも進めるに当たっての注意事項も、やっぱり今おっしゃられたようないろんな機関との連携が大切であるというふうにここに記されておりますが、今後ともよろしくお願いをいたします。
それでは、2点目の公共施設内の駐車場の改修についてでありますが、瓢湖の第1駐車場につきましては、この10月の初旬までに簡易的な白線を引いて、また来年度以降にアスファルト舗装の改修と白線の引き直しの検討をしていかれるとのことでございますが、財政状況も考慮した上での実施となるかとは思いますが、その点につきましては本当に重々理解はしておりますが、改修のおおよそ、一応答弁ではすぐにはできないけれども、来年度以降というふうに述べられてありますが、おおよその目安というものは考えておられるのでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 瓢湖の駐車場につきましては、議員時代から私も指摘をさせていただいてきております。かなりアスファルトも剥がれてきておりますので、そのことは非常に課題だというのは認識しております。間もなく白鳥の来る時期でもありますし、答弁にありましたとおり、取りあえずは今年度は簡易でひとつ勘弁願いたいということでございます。来年度につきましては、皆様方から予算を審議いただいて御承諾を得られれば、速やかに動けるようにしたいと考えております。
〇議長(市川英敏君) 遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
それと、駐車場の区画線の引き直しといいますか、改修されるとき、今近年はやっぱり車そのものも結構大きな車乗る方も大勢いますし、車が大型化しているので、やっぱりそういう点を考慮した、十分、区画線の間隔、できればやっぱり広く取っていただけるような、そういうふうな考慮をしていただきたいと思います。
それと、歴史民俗資料館、また吉田東伍記念館、安田体育館につきましては、この答弁書を頂いて見た限りは、ただそういう白線の対応はしたいというふうにはもう書かれておりますが、この点につきましても、やっぱりそういうおおよそといいますか、大体いつ頃を考えているのだというふうなあれがちょっと見えなかったので、もう一度お聞きいたします。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 具体的には、歴史民俗資料館、吉田東伍記念博物館、安田体育館につきましては、まだ具体的なスケジュール的なものは決定しておりませんが、それぞれの状況をもう一度よく確認したいと思っております。例えば来訪者の数とか、あるいは冬期間はどのようになるのか含めて対応を決めていきたいと思っています。当市だけではなく、議員御承知のとおり、県のほうの管轄の、例えば道路の白線もやはり北海道と新潟県は何をやるにも総務省の許可がないと記載できないような行政となっておりまして、線引きも知事部局の予算を使って、3年間にわたって重点的な箇所を決めてようやくやっているような状況であります。それと、例えば横断歩道の白い幅が今まで50センチだったのを40センチとか、35センチとか、あるいは止まれの文字を小さくするとか、歩道の前のダイヤモンドの歩道ありますというマークはもうしないとか、かなり限られた予算を切り詰めた中で県もやっております。そういう中で、当市もどこまで白線に対して予算を取れるのか、駐車場の線も含めてでございますけれども、トータルで一応考えていかなければならないと思っています。そういう中で、知事との懇談の中にもそのお話をさせていただきまして、特に小学校の周辺、安全確保、学校のスクールゾーン以内は、市、県、警察、公安のほうと連携取って情報を共有しながら、どこの場所を優先的に線を引いていくかということを進めようと考えております。その中で当然、当市が管轄する今申し上げた駐車場なんかも入ってくると思います。あるいは安田の体育館は、白線ではなくてクロスにしています。あのクロスでなれば、逆に言えば予算が軽減できますので、それでいいのであれば、どんなやり方がいいのか。いろんなやり方があると思いますので、担当部局と協議しながら進めていきたいと思います。ただ、もう消えかかっているのに、見えないのに何もしませんというわけにはいきませんので、その問題意識は持っております。
あともう一つ、その白線つながりですが、「道の駅あがの」の駐車場の白線も消えて見えませんでした、金気の強い散水で。そのことを国交省の北陸整備局の所長がお見えになったときに、ざっくばらんに御意見を申し上げました。国の機関であるのであれば、いろんな研究をなされておるはずなので、消えにくい白線とか、金気の強い水に負けないような白線の引き方、そういうのがあったら、ぜひノウハウを教えていただきたいと。であれば、私どものほうでも生かしていきたいというふうな意見交換をさせていただきました。そうしましたら、間髪入れずに「道の駅あがの」が白い線が引かれておりました。非常に感謝している次第でありますが、私どももスピーディーなやり方ができるように、国を見習いながらやっていきたいと思いますが、限られた予算を有効に使っていきたいと思っていますので、御理解よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 市長の前向きな御答弁、大変ありがとうございます。ただ、今ほど市長おっしゃられましたが、安田体育館の駐車場、線、あの引き方は私ぜひ直していただきたいと思っております。やっぱりあの引き方ですと、なかなか駐車するにも普通の駐車場よりは利用しにくいというふうな声も聞かれますので、その点はよろしくお願いしたいと思います。私は、施設内の駐車場が白線で整備されているところは、利用者のやっぱりマナーの向上も図られるし、施設内で働く職員の方々の気持ちも仕事に対してプラス思考になるのではないかと考えております。財政事情も重々理解しつつ、あえて質問させていただきましたが、今後の対応を御期待申し上げます。
それでは、3点目の市政運営についてでございますが、市長の掲げられるマトリックス的な取組による市政運営を進めていかれるということにつきましては、重々理解させていただいておりますが、私は花巻市における議会が開催されない月に、市長が3支所に、1か月に1回ずつ、半日ずつ行って、できるだけそこで地域の方々と話をするとの記事を、この記事を私が知り得たのは今から約5年くらい前のことなのでございますが、ちょうど行政から出版されております、そういうガバナンスという本の中で、やっぱり各地域の行政の紹介がありまして、その中で目にいたしまして、それで阿賀野市でも実現できたらという思いと、今まで歴代の中でも、ほとんど市長が支所へ行って、そういう仕事をされるといいますか、そういうふうなあれはあまり聞いたことがないのでございましたので、でもこれは市民との、地域の方々と触れ合うことができるやっぱりよい機会ではないかなと思いまして、ずっとこの質問に対して、私、温めておりました。今回思い切って質問に出させていただきましたのですが、市長が支所へ行って、もう初めから地域の方々と懇親の場は持てなくても、やっぱり市のトップであられます市長が3支所へ行かれるということにも私は、行って半日なりをそこで過ごされるということに対しましても、私は大いに意義があるのではと考えております。そして、そこからやっぱり支所の職員の方、また本庁や会合に行けない人でも市長と各支所で話ができることは、その地域の人たちの視野も広がったり、元気をもらえる人もいるのではないかなというふうにも考えたりしておりました。
皆さんも御存じのとおり、今市長は副市長がおられませんので、1人でもう何倍もの力をお出しになって、今実務に当たっておられますが、私は行く行くはそういう副市長の選任もなるかと思いますが、そうなりましたときには、どうしてもいつも市長がそこへ行かなくても交代でもといいますか、そういう各支所へ行かれるということに私はすごく大きな意義があるのではないかと思っておりますが、すみません。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 御提言大変ありがとうございます。今まではどうだったかは知りませんが、一応私は4月25日から公務に就いてから確かにいろんな行事等にも出させていただいておりますが、各部課にも自ら知らない場合は職員に聞きに行きますし、私のほうから分け隔てなく出向いていろいろ会話をさせていただいております。その延長ではありませんけれども、安田とか、笹岡とか、京ヶ瀬とか、行事があれば、そちらに出向きますし、職員にも声がけをしているつもりですので、それとあとは、ここの本庁の市長室に業務の都合上、例えば在籍しているようなときも気兼ねなく市民の方々がお越しになって、私がいれば、仕事の手を休めても、おいでいただく市民の皆様方とお話をさせていただいておりますので、そういう意味で市長室のドアは常に開けてありますので、そういうことが少しずつ広がっていけば、もっとお越しになる方もあろうかと思います。ただ、何でもかんでもというふうになりますと、なかなか大変だと思いますので、そこのところは自分でも十分その線引きといいますか、対応の仕方については考えているところであります。
それとあと、私も組織人でしたので、本来であれば、1つの場所に全職員がいて、1つのエリアからいろんなところへ出向いていくのが理想的なのでしょうけれども、合併市町村ということもあれば、あるいは仕事の特殊事情があればそうもかなわないという部分もあります。そういう中で、各3支所にそれぞれの職員がいますが、決してその職員を軽視しているわけではなくて、常に同じ職員として、同じ仲間として捉まえているつもりであります。
あと、市民の皆様方との交流というふうになりますと、これ今度また違ってくると思うのです。例えば私が支所にいたときに訪ねてこられて、では何をというふうになると、いろんなお話をしたいという場合もあるでしょうけれども、その辺の線引きはどうしたらいいのかちょっともう少し考えさせていただきたいと思います。
花巻市は花巻市のまた素性があると思いますし、私も花巻市は畜産の関係でよく行っていましたし、いわゆる空港といいますか、JR線を通じて、右と左ではやはり素性が大分違いますし、それから北と南でも大分素性が違います。特に隣の県との県境へ行けば、さらにもっと素性が違うというのもありますので、そういう状況の中で、市長はいろいろ総合的に判断されて、そういうやり方をされているのだろうと思いますが、決してそこを否定するものではなく、生かせるものがあったら、ぜひ生かしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
あと、もう一つは、今年度は私ども市民の皆様方の声を聞くということで、実に177人のモニターの方を予定しております。そうしますと、男性42人、女性133人というふうに聞いております。そういう面でも177人のモニターの方々を本当にいい意味で活用させていただいて、私ども逆にモニターから励ましをいただきながら市政運営を図っていきたいと思っています。
〇議長(市川英敏君) 遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) ただいまの市長の市政を思う熱意を語っていただきまして、大変ありがとうございました。
私、初めて花巻市を分かったのが約5年くらい前のことでございますので、そこの花巻市でもやっぱり年月がたつうちに、同じ支所でそういう意見を聞くというのは変わっていないみたいなのですけれども、事前にちょっと事務的といいますか、こういうふうなあれなのですけれども、事前に今月は何日に何時からというふうなあれを出して、皆さんの意見を聞かせてくださいって。でも、そのとき人数制限とか、時間のあれもあるでしょうが、何かそういうふうなやり方にも変わるというか、推移しているというふうなのもございました。みんな、それぞれのお考えとかいろいろあるかと思いますが、私はそういう素朴な疑問でしょうか、そういうあれで、ああ、やっぱり支所のほうにも、先ほど市長おっしゃられたように、本当1か所であれば、一番そういう問題もないのですが、やっぱり今のところは、まず支所、制度になっていますので、そこへもちょっと出ていただいて、地域の皆様方と懇談していただくのも、市民にとってもすごく、市長、今日は来てくれるのだとかという、お話しできるのだという、そういうふうなあれも元気のもとになるのではないかななんていうふうにも考えましたので、今回ちょっと質問に出させていただきました。今、私もお話をお聞かせいただいたり、今現状を見させていただいて、市長のとにかくもう超人的な忙しさは本当に見させていただいておりますので、体が資本でございますので、その体に気をつけながら、また阿賀野市のために精いっぱい努力していただきたいと思います。そして、これで質問を終わらせていただきます。
〇議長(市川英敏君) 質問を改めます。
13番、宮脇雅夫さん。
〔13番 宮脇雅夫君登壇〕
〇13番(宮脇雅夫君) 日本共産党の宮脇雅夫でございます。私は、2項目の質問をさせていただきます。
まず最初に、オンデマンドバスの運行について伺います。私は、昨年の3月議会で胎内市が実施しているようなドア・ツー・ドアのデマンドタクシーの導入を検討すべきでないかと一般質問しましたが、答弁は、阿賀野市は朝と晩に通学バスとして利用されているので、デマンドは難しい。また、市営バスは100円だが、デマンドタクシーは300円程度で、往復600円かかり、負担が大きい。デマンドバスの試行運転を一部路線で実施してきたが、利用者が増えなかった。原因として考えられるのは、コロナ禍での外出控え、前日までの電話予約の抵抗感が強いのではないか。今後、より広く事業を周知し、市民ニーズの収集、分析を行った上で、さらに利用しやすい事業展開を検討していくということでありました。
現在、市営バスは全11路線で運行ダイヤに従って路線ごとに運行されておりますが、先月配布の市の総務課交通対策係のお知らせチラシによりますと、今年10月1日から江端線・寺社線・大室線・駒林線・前山線をAI(人工知能)を活用したオンデマンドバスに移行するとしております。さらに、来年10月1日からは、安田地域循環線・折居大日線・神山線・千唐仁線もAIオンデマンドバスに移行して、分田線と五頭温泉郷線は、現状の運行形態を維持しながら、市内全域を運行区域とする予定であるとしております。
また、「これまでと変わること」として、1つ、時刻表でなく、自分の指定した時間に利用できる。2つ目、決められた路線はなく、好きなバス停で乗り降りできる。利用するときは、スマートフォン・電話での予約が必要としております。また、「これまでと変わらないこと」として、1つ目、利用料金は、中学生以上100円、小学生50円、障がい者手帳や免許返納支援制度資格証、75歳以上フリーパスを持っている人は無料。2つ目として、平日のみの運行で、利用時間は午前7時から午後6時まで。3つ目、乗降できるバス停の場所は、現在と変更なしとして、「利用説明会」も4か所で開催するとしております。今後阿賀野市は、高齢者人口の増加、核家族化の進行、運転免許証返納者の増加で公共交通の充実がますます切実な課題となってくるので、この方向は歓迎しますが、課題もたくさんあると思います。そこで、以下の点を質問いたします。
1番、現在の市営バスの利用者数・収支の5年間の推移について。
2つ目、今年10月から運行予定のオンデマンドバスの年間利用者見込み数、来年10月からの運行予定の利用者見込み数、年間収支の見込額。
3点目、20年来続けてきた定時・定点・定路線の市営バスの運行の大きな転換ですが、成功するためには住民の理解と共感が不可欠だと思います。住民への周知・説明会の今後の計画はどうか伺います。
4点目として、利用者の登録は必要でないのか。事前予約は、1週間前から1時間前にすべきではないか。
5点目、土日祝日の運休は、核家族化の進行で家族が外出を援助できなくなってきており、解決が求められている課題であると思います。休日なしで運行する場合の問題点・課題は何か伺います。
2項目めとして、基金について伺います。市の財政調整基金、合併市町村振興基金、ふるさと阿賀野市応援基金の今年9月1日現在の残高と過去5年間の推移及び各基金の目的と具体的な活用計画について伺います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 宮脇議員の質問に順次お答えいたします。
まず、市営バスの利用者数及び収支の5年間の推移であります。利用者数は、令和元年度が9万4,950人、令和2年度が8万2,676人、令和3年度が8万3,612人、令和4年度が7万9,223人、令和5年度が8万1,170人で推移しております。また、運賃収入、運行経費並びに収支率ですが、令和元年度の運賃収入が403万6,004円、運行経費が9,758万8,096円、収支率は4.1%、令和2年度の運賃収入が361万8,304円、運行経費が9,087万7,628円、収支率3.9%、令和3年度の運賃収入が383万8,578円、運行経費が9,061万4,636円、収支率4.2%、令和4年度の運賃収入が377万5,292円、運行経費が9,579万7,716円、収支率3.9%、令和5年度の運賃収入は365万3,805円、運行経費が9,502万2,674円、収支率3.8%となっております。
次に、AIオンデマンドバスの利用者見込み数ですが、今年度は1日当たり96.8人、3月までの利用者数として1万1,500人を見込んでおります。市営バス全体では、8万2,500人を見込んでいます。来年10月には、運行区域を阿賀野市全域、運行台数を5台に拡充しますが、1日当たり214.2人、年間利用者数3万7,200人を見込んでおり、市営バス全体では8万5,700人を見込んでいるところであります。また、来年度の収支につきまして、定時定路線の2路線を含めたものでありますが、運賃収入として378万2,000円、運行経費7,841万2,000円、収支率は4.8%と見込んでおります。
次に、住民への周知、説明会の今後の計画につきましては、先月末に水原、安田、京ヶ瀬、笹神の各地区において、午前、午後の2回説明会を開催いたしました。なお、説明会に出席できなかった方や説明会の内容を再度説明してもらいたい方には、各自治会やグループ単位、もしくは個人単位での個別の説明会や相談会を実施してまいります。こういった説明会や相談会を継続的に開催し、少しでも多くの市民の皆様からAIオンデマンドバスの利便性を御理解いただき、利用の促進を図ってまいりたいと考えております。
次に、AIオンデマンドバスの利用登録並びに事前予約についてであります。議員の御指摘のとおり、AIオンデマンドバスを利用していただくには事前の登録が必要となります。これは、AIオンデマンドバスの利用状況を分析し、さらなる利便性向上を図るために必要であります。お手間をおかけいたしますが、御協力をお願いしたいところでございます。なお、先般開催いたしました説明会や今後実施する説明会におきましても登録支援を行っておりますので、今後も継続して呼びかけを行ってまいります。また、予約の申込みにつきましては、電話予約の場合は御利用の1週間前から、スマートフォンの予約では御利用の2日前から予約することができ、それぞれ当日の1時間前まで予約を行うことができます。
次に、土日祝日の運行における問題点と課題についてであります。大きな問題点、課題としては運転手不足であります。全国的にも運転手不足となっておりますが、本市においても同様に運転手の方の高齢化や人材不足となっており、土日祝日の運行までは拡充できない状況にあります。また、市営バスについては、原則平日の日中の運行に限定しており、社会経済活動の中で、タクシーや鉄道、民間が運行するバスなど、様々な交通機関や地域の支え合いなどによって、交通空白時間や地域を補完し合いながら、市民の皆様方の足を確保していくことが肝要であると考えております。
次に、基金についてお答えします。初めに、財政調整基金についてでありますが、経済情勢の著しい変動などにより、税収が落ち込んだ場合や予測し難い大規模災害に見舞われた場合の復旧に係る財源を確保することを目的として、令和元年度から令和5年度までの5年間で6億円を積立てし、現在の残高は25億6,200万円であります。残高につきましては、総合計画において、標準財政規模の20%を確保することを目標としており、今年度末の目標達成に向け、計画どおり積立てしてきたところであります。また、この目標値は、市民1人当たりに置き換えますと、県内20市中9位前後で、平均的かつ適切な保有量であることから、今後も残高維持に努めてまいりたいと思っております。
一方で、合併市町村振興基金とふるさと阿賀野市応援基金におきましては、条例に基づく設置目的に応じ、柔軟に活用してきたところであります。合併市町村振興基金は、地域住民の一体感の醸成を目的とした事業への財源として国から示された限度額の範囲で積み立てており、合併に伴い、通学距離が延伸した子供たちのスクールバス運行費など、毎年一定の財源が必要となる事業に加え、市制20周年記念事業など、地域振興に資する臨時的な事業へも幅広く活用してきたことから、5年間で6億2,000万円を取崩ししており、現在の残高は15億7,800万円であります。また、ふるさと阿賀野市応援基金につきましては、原資となるふるさと寄附金、いわゆるふるさと納税が堅調に伸びていることから、5年間で15億円を積立てし、残高は17億8,900万円であります。活用につきましては、瓢湖や五頭連峰をはじめとした自然環境や子供たちの健全な育成に資する事業など、寄附者の意向に沿った取組の財源として、今年度の当初予算において3億1,400万円を充てているところであります。
以上が御質問いただきました3つの基金の残高と目的であります。
なお、今後の活用につきましては、合併市町村振興基金とふるさと阿賀野市応援基金は、合併特例債の発行期間終了後において、持続的な行政サービスの確保に必要不可欠な財源として、これまで以上に積極的な活用、使用が見込まれますので、しっかりと財政規律を守りながら対処していく予定にしております。先ほど述べた基金の目的を踏まえ、将来を担う市民のため、未来につながる投資となるよう、引き続き検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 再質問させていただきます。
まず最初に、8月26日から29日まで各地区ごとに2回の利用説明会を行っておりますが、地区ごとの参加者数と出された質問、意見の主なもの、特徴はどうか伺いたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) ありがとうございます。いろいろな御意見、非常に前向きな御意見もいただいておりますが、具体的な数字につきましては、残余の回答を保科部長からさせますので、よろしくお願いします。
〇議長(市川英敏君) 保科総務部長。
〇総務部長(保科和文君) 御質問にお答えいたします。
26日から4会場で実施させていただきました。それぞれ会場の参加者人数をお伝えいたします。26日の京和荘におきましては、27名の出席をいただいております。次に、27日、水原公民館では15名、28日、ふれあい会館では16名、8月29日、安田支所風とぴあでは30名の参加者をいただいております。合計で88名の方から御参加いただいております。
続きまして、主な御意見でございますけれども、周知方法はどうするのかというふうな質問、それからもう一つ多かったのが、バス停が変更になることによって、ちょっと遠くなるから、不自由になるけれども、何とかならないだろうかというふうな御要望もいただいておりました。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 今出されたので、今周辺部は、この説明会の参加者、水原がやはり少ないと、人口割合にすると少ないという結果ですけれども、この88人という参加はどういうふうに評価しておられるでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 保科総務部長。
〇総務部長(保科和文君) お答えいたします。
人数から申し上げれば88名でございますので、決して多い参加ではないかと思います。ただ、出席いただいた中での御説明のところでも、お知り合いの方だったり、御近所の方、そういった方にぜひ御紹介をしていただきたいと。御紹介いただいて説明をお聞きしたいということであれば、いつでも市のほうから出向きますので、御連絡をいただきたいというふうな御案内もさせていただいておりますので、そういったことを踏まえれば、ある程度の周知のほうはできたものだと思っております。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 私は安田のほうに出て、安田は午前、20人ぐらいでしたか。出て説明をして、隣に座っておられたおばあちゃんに、分かりましたかと言ったら、全然分かりませんというふうに、なかなかこれは大変だなと。分かった人は、もうすぐ登録していたりしたのですけれども、やはりかなり高齢になると、なかなか分からないということを言って、それでもう一回個別に聞いてもいいのではないですかと言ったら、そうしようか、どうしても乗りたいからということでやりましたけれども、私が、これからやはり、冒頭質問で言いましたように、この間ずっと市営バスを11路線も運行してきて、非常に大きな足になって、長年なれ親しんできたという面、だんだん今利用者が少なくなって、ちょっと大変な状況ですけれども、だからこれを転換するというのは、私は非常にこれは、タクシーなら一番私はいいと思っていたのだけれども、これは運行経費とか、運転手の問題もあったり、地理的な問題もありますか。そういうので難しいというのは、よく聞くとそういう面もあるというふうに思うのですけれども、大転換ですので、やはりこれはいろいろ工夫して理解してもらうと、利用してもらうということはかなり力を入れないと、一通りの説明とか、紙で流して、それではなかなかこれはうまくいかないなと。全国的にも非常にうまくいって、バスが足りなくなったというところもあるらしいけれども、一方では利用者が少なくて、もう断念したというところも出ているようなのです。でも、これはもうそういう失敗は私は許されないと、試行もしてきましたし。そういう点で、いろいろやはりこれは工夫して高齢者の方からも理解できるようにする必要があると思うのです。1つは、私が考えるのは、お年寄りにとってはAIオンデマンドバスと、もうここからつっかえるのです。AIって何だと、オンデマンドバスとは何だと。そこから何か難しそうだというふうになるのです。やっぱりこういう横文字には慣れていない世代なのです。だから、これは全国的には、一般的にデマンドもなっていますけれども、これをできるだけ日本語で、例えば自由予約制バスとか、目的地に直行するバスとか、そういう形で分かりやすく、大きくこれを打ち出すと、日本語で。という工夫があるのではないかな。そういういろんな意見を聞いて、私も年寄りですけれども、80、90の人はちょっとこの受け止めはほとんど、ここからもう何だね、AIというのは何だねというところから来ますので、この辺はやっぱり分かりやすいキャッチフレーズをいろいろ検討して出したほうがいいのではないかというふうに考えるのですけれども、いかがでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議員のおっしゃるとおりだと思います。それこそ議員がおっしゃったのは、私、議員時代からナッジを利用した事業展開だと思いますので、そこは心がけていきたいと思っています。
あと、皆様方にお願いしたいのは、やはりこれは登録というふうに形を取らせていただいています。これは、単なるAIでございますので、この先には生成AIを活用したバス運行をしていけば、さらに効率化、利便性が高まると思っていますので、その点も議員の皆様方から御理解いただいて、できるだけ皆さん方のお力もお借りしながら普及に努めていきたいと思います。今議員のおっしゃったことも十分しんしゃくしながら活用させていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 私も説明よく聞くと、これが成功すれば画期的に利便性は高くなるなと思うのです。それと、時間も節約できます。誰か一緒に予約した人を拾っていくにしても直行しますから。今までのやはり、私も時々、路線バスを試しに利用していたのですけれども、ほとんど乗らないところも、路線ですから、もうずっと通っていって、全く無駄といえばもう無駄なこと。結構これは大変だなというふうに思っていたのですけれども、今回はそれを近くで同じ時間帯に予約した人を拾って直行するわけですから、もう時間も短縮しますし、誤差も予約時間はプラ・マイ5分、到着時間はプラ・マイ10分程度ということですので、これが本当に定着すれば、私は現在の市営バスをはるかに上回る利用が得られるなと思うのです。そういう点では、本当に私も皆さんに、これぜひ利用してくださいと。我々の世代も今は車乗っている人が多いのですけれども、やがてはもう免許証も危ないって返上しないと駄目なのです。団塊の世代は、あと2年ぐらいでもう最高になるのです。それを過ぎると、運転も危なくなる世代が非常に増えてくるのです。だから、今は人ごとでも、もう必ず車でなくて別な手段で乗らないと駄目だというふうなときが絶対にやってきますので、ぜひそういうふうにしていただきたいというふうに、そういう必ず成功させるという決意で、私どももこれは大いに宣伝をしたいというふうに、そして成功させたいと。考えてみると、私の議員になったときは福祉バスから始まったのです。路線バスでは対応できないということで、安田でも福祉バスをやってくれと言ったら、当時の本田富雄さんは、ではやってみるかということで、最初は誰も乗らないということでしたけれども、何遍も頑張ってきたら、だんだんこれはいいものだというふうになって、今では非常に、合併してからは特に、これなしにはもう生活できないという状況になったので、初めはいろいろ厳しいと思いますけれども、頑張っていろいろ知恵を尽くせば、これは成功する可能性は、私はあるというふうに思いますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
それから、土日祝日の運行の課題と問題点では、答弁は運転手不足で拡充できないということと、市営バスは原則、平日の日中運行に限定している。タクシーや鉄道、民間バスや地域の支え合いで足を確保していくことが肝要というふうに答弁されましたけれども、私は今も言いましたけれども、これから高齢化がどんどん進むと同時に、核家族化も進んでいるのです。だから、高齢者のみの世帯が非常に私の地域でも増えて、家族がいれば、土日祝日でも、休みだと一緒に買物とか、用事足して一緒に連れていくかというふうになるのですけれども、見ていますと、もう非常にそれも困難なところが非常に増えているのです。それで、家族も遠くにいるという家族が非常に私は増えているなというふうに思うのです。それと、鉄道とか、民間バスも全く運行していないところもあるわけです。鉄道なんていうのは、安田なんてないですし、そういう鉄道とか、民間バスもやはり大きな路線しか今運行していない地域がありますので、そういう点では、やはりこれだけでは駄目だなと。それから、年金暮らしの世帯では、タクシーも非常に高いですよね、今。だから、タクシーしかなくなるのだけれども、タクシーも非常に高いという状況になって、大きな負担になります。結局外出しなくなって閉じ籠もるという原因の一つになるのです。地域の支え合いということでも、これも限度があります。この点で、これは最初から今はちょっと無理かなと思うのですけれども、やはり市営バスは土日祝日は休みなのだというふうに決めつけないで、これやっているところもあるわけです。オンデマンドタクシーも休みなしでやっているところもあるのです。やはり市民の立場を今のこの社会の振興状況を考えて、土日祝日も運行するにはどうしたらいいのか、何が問題なのかという整理をして、これにも挑戦してもらいたいなというふうに思うのですけれども、その点どうでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 確かにそういう課題もあろうかと思いますが、これはまた今のオンデマンドのバスとはまたちょっと論点が違うのかなと私は思っております。といいますのも確かに御高齢の方がなかなか出にくい。ややもすれば、その方は平日も出ていない可能性もありますし、実態がどういうふうになっているのか、ニーズがどのようにあるのかよく確認していかなければならないと思います。また、土日でも運行をしているところはあるというのは、それだけのニーズがある、あるいは中間都市部、あるいは主要たる都市部の中でも、ある程度の一定の需要があればやっている行政もあるのだろうと思います。でも、片方で、横浜でも、神奈川県のああいう都市部でも、あるいは愛知県でも普通の民営のバス会社が運行を取りやめているというところもあります。減便しているところもあります。地域地域によってのやはり状況が大分違うのだろうと思いますので、どういうことが必要なのか、行政サービスとして必要なのか、そこをしっかり見極めながら判断していく必要があるのかなと思っております。当然今議員がおっしゃったような課題は課題として十分認識しておりますが、その中で、我々行政サービスがどこまで提供すべきなのかもしっかりと議論していかなければならないのだろうと思っておりますので、このオンデマンドバスに限らず、トータルの中でやはり議論が必要だと考えています。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 10月1日から5路線ですか、もう開始するわけですけれども、バス停を近くなったら全部オンデマンドバスのバス停ということで全部切り替えるということになるのでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 保科総務部長。
〇総務部長(保科和文君) お答えいたします。
現在のバス停全てがAIオンデマンドバスのバス停になるというふうに御理解ください。ただ、京ヶ瀬地区と笹神地区につきましては、少しバス停の場所のほうの再検討をさせていただきまして、各地区の皆さんが誰でも分かるところということで、基本的には集会所、そういったところに新たにバス停を移動させていただいたというふうになっております。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 要するにバス停の丸い看板も切り替えるということなのですね。
〇議長(市川英敏君) 保科総務部長。
〇総務部長(保科和文君) お答えいたします。
宮脇議員も説明会御参加いただいたときにお聞きいただいていたと思うのですが、AIオンデマンドバスのバス停のマーク、そちらのほうが今度バス停のところに取り付けるという形でなりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) ぜひいろんな問題あると思うのですけれども、そういう疑問も解決して、本当にこれは便利になるなというふうに理解できるように、いろんなところに出向いて、職員の皆さんもやっぱり隣近所にそういう人いっぱいいるわけだから、大いに宣伝して、これはよく考えると、今よりも利用次第によってはかなり便利になるのです。そこをして、もうみんながこれは宣伝マンになって、これを成功させると。失敗したら、また大変になるのです、これは。1回失敗すると、もう取り返しがつきませんので、ぜひこれは成功させるべきだと私も思いますので、よろしくお願いします。
それから、次に基金について伺います。まず、1点目として、財政調整基金残高は25億6,200万で、総合計画での標準財政規模、令和4年度では130億3,000万円の20%を目標としているので、計画どおり積立てしてきたと答弁しております。20%というのは、26億円ということですよね。あと、すると4,000万程度また上積みをするということになるのでしょうか。この点伺います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 大体20%を目途にしておりますので、当然多少前後はすると思いますが、前の議員時代のときの皆さん方のやり取りを聞いていてもそうですけれども、やはり20%ぐらいのこの25億前後、26億というのは、いざというときの災害時の対応とか、いろいろなことを考えた中での額、あるいは周辺市町村の同規模程度の市の積立ての状況等を勘案しながら20%というふうに前任者も答えていたのを覚えております。確かに私もこの場へ立ちまして、いろいろな市町村の首長とお話しすると、例えば県北ではあれだけの水害がありました。国とか、県からいろいろな支援をいただいて、あるいは激甚の指定を受けても、こういうのは一発で吹っ飛びましたというような声を首長からお聞きしました。そういう面では、災害を考えたり、地震を考えたりしますと、水害等を考えたりしますと、いわゆる20%を目途にして積み立てておかなければならないというのは重要なことなのだなというふうに私も認識しているところであります。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 私も何遍かこの基金の性格について質問してきたのですけれども、いろいろ調べてみても、この財政調整基金を20%という根拠というのは法的にはないと思うのですけれども、その辺どうですか。法令には、このぐらい積み立てたほうがいいとか、そういうのは私の調べた範囲では全くないのですけれども、どうでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 私も確認はしておりませんし、そういう法令はないと思っていますが、恐らく皆さん方、いろんな経験の中で積み上げて、そういうところの目安として20%というのが構成されてきたのではないかなとは私も思います。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) どれぐらいがいいかという基準はないというふうになっているのです。だけれども、一般的に10%から20%がよいとされているということを言われて、10から20ぐらいあったほうがいいのではないかという程度なのです。これ、目的は先ほど言われたとおりですけれども、それぐらいあると、幅広いのです、10%から20%程度あると。財政の安定性が高いというふうにされていると、これしかないです、幾ら調べても。別に法令的にこのぐらいとか、数字は一切ないのです。そういう点では、この20%がなければ、どうしても駄目だということでは私はないと。これは、柔軟にやはり使ったほうがいいというふうに思うのです。
それと、もう一つは合併市町村振興基金残高は15億7,800万円、ふるさと阿賀野市応援基金残高は17億8,900万円で合計33億6,700万円となります。これについては、合併特例債の発行期間終了後に持続的な行政サービスに必要不可欠な財源として、これまで以上に積極的な活用を見込んでいるという答弁ですけれども、この合併特例債発行期間終了後というのはいつのことをいうのでしょう。
〇議長(市川英敏君) 西潟企画財政課長。
〇企画財政課長(西潟治子君) 御質問にお答えいたします。
今年度末が終了期限となっております。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 今年度末で終了、来年度からは、これ参入ができなくなるということですね。これまで以上に積極的に活用するというふうに答弁しています。積極的な活用というのは、どういうふうなことを言っているのですか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) まずもって積極的な活用、私が今この席につきまして困っているのは、前の議会のときにも言いましたけれども、旧市町村で残っている処理にかかるのがどのぐらいかかるのか。それをほったらかしにしておきますと、次の世代にみんなかぶさってきますので、まずはその積み残しの案件をどうやったら軽減していくか、それに使っていく必要があるのだろうと思っております。具体的には、ではどうするかというのは議員の皆様方とも相談しながら進めていきたいと思っています。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 旧町村の積み残しの課題と、主にはこれは何を指しているのですか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) まずもって前にも言いましたように、これから笹神の焼却場の処分、清掃センターの処分があります。それから、皆様方からのお声を聞いていますと、例えば安田体育館の耐震の問題をどうするかというのもございます。それから、既に並行して、いろいろ活用もさせていただいておりますけれども、残されている校舎、どうするかということもございます。それから、先々のことを考えますと、いろいろな福祉、医療関係の建物もございます。いろいろなことが考えられてきます。あるいは先ほど来出ておりますけれども、道路あるいは橋の修繕、いろんなものが積み残しのものがございます。それから、休み時間等でいろいろ情報提供させていただきましたが、既存の施設の保守、メンテナンスが計画どおり進んでいないというふうに私は認識しておりますので、その保守、修繕のメンテナンスにどのぐらいかかるのかちょっと想像がつきません。それから、職員含めてここの庁舎の維持、修繕がどのぐらいかかるのかというのも想像がつきません。今まで申し上げたのは、ハードの部分ですけれども、今度ソフトの部分も考えた場合、職員の確保、育成、人件費の問題、それから球場、吉田東伍を含めていろいろな文化施設の維持、その辺も含めていきますと、かなりの費用がかかるのだろうなと思っております。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) これ、町村自体の積み残しというか、これは当然もう老朽化すれば、どうするかというのは考えなければ駄目な課題でありますけれども、ソフトというか、もっと教育だとか、子育て支援というのは、そういうのはあんまり今市長は全然言われなかったけれども、そういうのは考えていないのですか。私は、これは切実な課題でないかと。今こういうハードをいっぱいずっと並べましたけれども、こういうのにやっぱり充てないと、私は本当にもう衰退すると思います、どんどん、どんどん。その点どう考えておられるのですか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 議員時代もそうですし、なりたてのときにもお話ししましたとおり、これの基金あるいはふるさと応援基金なんかを活用しながら、教育、先ほど清野議員の質問にもお答えしたとおり、文化、芸能、歴史、それを育むにはどうしていけばいいのか、残していくにはどうしたらいいのか、それから子育ても含めて教育医療の部分どうしていくのか、基金を活用した就学支援はどうなのか、当然ソフトのことも考えております。ソフトのことを軽んじていますというようなことは、今まで発言したことはむしろなくて、むしろソフトの部分をいっぱい今まで私は話ししてきたのではないかなと思っております。今日は、今たまたまハードの部分を例を挙げて話させていただきましたが、決して軽んじているわけではありませんので、御理解をよろしくお願いいたします。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 私は、この間、特に基金だけでないのですけれども、ずっと言ってきたのは理不尽な問題、これを解決するということを力を入れたほうがいいと。その第1に、学校給食、義務教育であり、教育の一環なのに、非常に負担が大きいという問題を取り上げてきました。それから、国保税、これ国保だけが子供が生まれると均等割がかかると。何でこうなるのだという問題です。それから、今回意見書も出す予定ですけれども、今高齢化がどんどん進んで、在宅で幸せに暮らせと言っているのに、在宅の訪問介護の報酬を削るという暴挙に出ているわけです。こんなことは考えられないことをしているわけです。まさに逆行している問題。誰が考えてもそれはないだろうという問題が、私はこういう問題を解決すべきだと、に充てるべきだということをずっと言ってきたのですけれども、今日は教育費の問題、これも非常に深刻だと思うのです。この間見ますと、非常に子供の教育費用は高過ぎるのです。これは、文部科学省の2021年度の子供の学習費調査ということをやったみたいですけれども、小学校から高校生までの教育費の総額、これが出ているのです。全て公立学校に通った場合でも527万円に上ると。9年前、2012年の調査時と比べて93万円も値上げしているということです。それから、小学校から高校までの教育費が大幅に値上がりした要因は何かというと、1つは、この間2度消費税を上げたと。それに伴う物価上昇が確実に来たと。2つ目は、私教育費を増やして、要するに先ほどから言いましたように、塾だとか、そういうのに増やして、子供たちを何とか今の厳しい社会を乗り切れる学力を持った子供にしようということで、塾とか家庭教師をつける世帯がぐんと増えているのです。要するに子供はもう非常に厳しいと。非正規雇用に卒業してなったら、就職もいいところ就職できなかったら、我が家族は潰れてしまうという危機感がこの間物すごく増えて、この私教育費、これが非常に増えたと。それから、3つ目は、高校無償化を一時したのですけれども、これを自公政権になってから所得制限入れたわけです。そうしたら、ぐっと無償化の世帯が減ったのです。そういう点で、先ほど言いました補助学習費、私教育費ともいいますけれども、これが2012年は32万円だったのが、2021年は45万円に増えたと。これは本当に見えるのです。みんな塾に行き始めた。それは、子供のことを考えると、自分たちが犠牲になっても何とかこの大変な世の中を学力をつけて乗り切ってほしいという親の願いが急速にこういう塾とか、そういうところに投入していったということです。そういう状況だそうです。それから、ここでもう一つ言っているのは、小学校から大学までの教育費の合計額です。これも驚くべき数字が出ているのです。全て国公立に通ったケースで769万円から818万円、高校と大学だけで私立に通ったケースでは1,112万円ということで、もう本当に大変なお金がかかっていると。小学校から高校までの教育費も、高校だけ私立の場合は、9年前は60万7,000円だったのが、今は68万8,000円。それから、高校まで公立だけだと43万4,000円が52万7,000円、これもプラス9万3,000円になっている。これが文科省が発表した数字なのです。本当にこの教育費が物すごく上がっているという特徴があるのです。それで、ここで少子化の要因にこういうふうに言っているのです。出生動向基本調査によると、夫婦が理想とする子供の数を持たない理由として突出しているのが子育てや教育にお金がかかり過ぎるからと。理想の子供の数が多い夫婦ほどこの理由を挙げていますということで言っているのです。私は、これも非常に納得いくのです。私の知り合いも子供が3人、中学生を頭にしている。3人全部いろんな給食費、あと学費、口座から引き落とされます。月5万円必要だというのです、最低でも。それで、自分はパートで働いていて、パートで精いっぱいやっても五、六万しかならないから、自分の働いたのは全部子供のために使わないと駄目だと。ちょっとでもこれが崩れたら、もう子供を上の学校になんてとても上げられないと。今でもこんな状況だということだから、この教育費がやっぱりもう本当に一番大変なのですよというふうに切実に私に言ってきて、その方は学校給食費3分の1だけ補助してもらったので、もう本当に助かっていると。3人いると物すごく違うということを言っていたのですけれども、私は高過ぎる子供の教育費用を、何とか阿賀野市で、いろんな形態があると思うのですけれども、こういう小学校、中学校、高校、大学まであるわけですけれども、市でやれるのはやはり教育費をもうちょっとよく検討したらどうかというふうに思うのですけれども、その点。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 教育費の費用についてですけれども、先ほどの清野議員の中にもお答えしましたが、一番大事なのは子供の教育の部分のいわゆる貧困の部分で、行政として何ができるかということでありますので、公共性、公益性、考えた中で何ができるか、いわゆる阿賀野市民バージョンとして、モデルとして何ができるのか検討しているということを申し上げたとおりであります。直接的にそういう御家庭に幾ら幾らというのはそぐわないと私は考えておりますので、あくまでも奨学金の貸付けの基金の制度は今に適しているのかどうか、あるいはIターン、Uターンの貸付けはどうなのか、今塾とか、そういうところへ行くことに対して、どの程度のサポートができるのかどうか、いわゆる子育て世代の教育に関すること、それから貧困の部分も含めて、どういう手だてが必要なのかを勉強していると、検討しているところであります。ダイレクトに幾ら幾らというのは、恐らく行政サービスにはそぐわないというふうに考えております。どういうことが一番効果的なのか、議員のまたお考えがありましたらお聞かせ願いながら、事業構築ができるのであれば事業構築、制度設計に当たっていきたいと思っております。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 教育長も一言お願いします。
〇議長(市川英敏君) 小泉教育長。
〇教育長(小泉明美君) お答えします。
ただいま市長も申し上げましたとおり、本当に子供の教育費、かかっているというのは事実でございます。そのために、阿賀野市といたしましても就学援助でございましたり、あと塾に行けない子供たちへの放課後の学習支援等を取り入れているところでございます。今後、公共性、公益性も加味しまして、また考えてまいりたいと存じます。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) 私は、具体的にはいろいろあると思うのですけれども、今回決算資料というのが出されました。これがありますけれども、この決算資料。その18ページに学校諸経費、教材費、学年費の状況ということで、学校諸経費、教材費、学年費というのがここで徴収されているわけです。これは、小学校1年生で1万3,000円、6年生で1万6,000円、中学校1年生で2万2,000円、3年生で2万1,000円と、これ年間徴収。そのほかに保護者負担はここに書いてあります。給食費、PTA会費、スポーツ振興センター掛金、卒業アルバム代、修学旅行等積立金がありますと。このほか希望教材の購入状況に個人負担額がありますと。それから、もう一つ、これ驚いて、私初めて分かったのですけれども、給食着、これも自己負担になっているのです。エプロン。まさに学校給食というのは、食材を保護者負担ということを一応うたっておりますけれども、あと設備費関係は自治体の責任だと思うのですけれども、何でエプロンも保護者負担となっているのか。これは、私おかしいと思うのです。こういうのもあるのです。だから、こういうのをよく見て、保護者負担でおかしいのがいっぱいあるのです。義務教育なのに何でこういう負担があるのかというふうに私は思うのです。この辺を見直せと。この基金をほんの一部使えば、こんなのできるわけですからというふうに思っているのですけれども。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) おっしゃられたことは、またよく見ていきたいと思いますが、私も子供のときは、自分のクラブ活動のやつは自分で、親が出してくれていましたし、子供ながらに、これはこっちのほうではないのと思ったこともあります。時代時代によって大分違うのだろうと思いますけれども、内容につきましてはよく検討して見ていきたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 宮脇雅夫さん。
〇13番(宮脇雅夫君) しかし、部活動費ってないのです。こういう学校で使う教材費まで負担させているのです。昔のと今違うのです。これ、どうでしょうか。これは、やっぱり見直すべきだと思うのです。
〇議長(市川英敏君) 宮脇議員、微妙にずれてきましたので、もし予算決算のそういう場で御意見いただけたらと思いますので、そのようによろしくお願いします。
〇13番(宮脇雅夫君) 最後一言でいいです。最後、一言お願いします。
〇議長(市川英敏君) 小泉教育長。
〇教育長(小泉明美君) 私どもは、阿賀野市の子供たち、児童生徒がしっかりと学力をつけて、将来本当に自分の力で生きていけるような人格を持った子供たちに成長させていきたいと考え、日々みんなで頑張っています。そのためには、やはり無償の教科書以外にもドリルであったり、ほかの教材も必要になるところでございます。そこの部分は、個別に負担していただいております。給食着につきましては、その学校によって、保護者の負担であるところもあるのかな、私もよく分からないのですけれども、PTAで持っているところもあると聞いております。また調べていつかお答えさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〇13番(宮脇雅夫君) これで終わります。ありがとうございました。
〇議長(市川英敏君) これから15時20分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時09分)
再 開 (午後 3時20分)
〇議長(市川英敏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
6番、松ア良繼さん。
〔6番 松ア良繼君登壇〕
〇6番(松ア良繼君) 日本共産党の松アです。3点にわたって質問いたします。
初めに、コメ潰し政策転換をという題であります。先ほど清野議員の質問にもありましたけれども、米不足が大変深刻な状況になっています。農林水産省が7月末に発表した米の基本指針では、6月末の民間在庫が過去最低。前年比41万トン減の156万トンになっています。実際スーパーの店頭では、売る米がなくなったり、販売価格が大幅に値上がりするなどの影響が出ています。基本指針による23年7月から24年6月の需要実績は、需要見通しから21万トン増えて702万トンになりました。昨年の主食用米生産量661万トンでは、40万トンも足りなかったことになります。需要増について、政府はインバウンド増とコロナ禍収束による中食、外食の増加だけではなく、他の食品価格高騰の中で相対的に安価な米の需要が増えたとしています。にもかかわらず、農林水産省は新しい年度、24年7月から25年6月の需要見通しを今年の702万トンから29万トン減の673万トンとし、米生産抑制の政策をさらに続ける姿勢を示しています。米不足と消費者価格高騰は、毎年20万トン以上の減産を農家に押しつけ、在庫を減らし続けてきた結果と言えます。主食である米の生産と需給、価格を安定させること、水田潰しをやめ、減産から増産政策に転換することを求めなければならないと思いますが、加藤市長の見解を伺います。
異常な軍事費、防衛費の拡大の一方で、徹底した歳出削減が叫ばれ、民生、農林予算にもしわ寄せが来ているのではないでしょうか。再生産できる所得を確保するためには、農家への直接所得補償の実施が不可欠ですが、市長はどのように考えているか伺います。
日本型直接支払制度と銘打っている多面的機能支払交付金、中山間地域等直接支払制度、これらが様々な要因の中で補助金の削減がなされています。今年度から第3期に入った多面的機能支払交付金では、資源向上支払いの補助率引下げ、事務手数料の引上げ、対象水田からの一部除外による補助金減額が行われましたが、前年までの計算と比べて、全体でそれぞれ幾ら減額になったのかを伺います。
本市においては、対象区域で農用地であっても畦畔など水田機能がないとみなした場合、交付金対象でなくなりますが、畑作、園芸に活用している農地は、畑として交付金対象とすべきと思いますが、答弁を求めます。
また、同様な農地の対象からの除外は、来年度6期目に入る中山間地域等直接支払制度においても行うのか伺います。
中山間地域等直接支払制度では、2021年度から笹神地域の過疎地域指定に伴い、国、県の補助率が3分の2から4分の3に引き上げられましたが、これによって同事業における市財政の減は幾らになるのか、今年度予算ベースと過去3年間の累計をお示しください。
次に、鳥獣害対策の抜本的強化についてであります。特にニホンザルとイノシシによる被害が深刻です。山沿い地域では、農地周辺の刈り払いなどの環境整備や、わなの設置などに取り組んでいますが、被害は拡大する一方というのが実情であります。サル対策では、捕獲を求める声が多く出されています。市の鳥獣被害防止計画では、年間捕獲計画は35頭で、近隣自治体が150頭から300頭の計画を上げているのに比べて極端に少なく、これでは被害拡大を防げない。捕獲計画自体を引き上げるべきと思いますが、市長の見解を伺います。
イノシシ対策で決め手である電気柵設置への援助が消極的だという声があります。県内市町村で広がっている個人が設置する電気柵も含めた補助制度の拡充を求めますが、市長の考えを伺います。
現状では、耕作放棄が一層広がりかねません。鳥獣対策協議会の体制強化も含め、予算、人員を抜本的に増やして取組を強化すべきと考えますが、市長の答弁を求めます。
第3に、会計年度任用職員の待遇改善についてであります。まず、会計年度任用職員の給与実態について改めて伺います。
会計年度任用職員のうち、退職再雇用を除いて、フルタイム勤務、パートタイムの職員数と平均年収を男女別にお示しください。
8月8日に人事院勧告が出され、平均2.7%「30年ぶりの高水準のベースアップ」と報道されました。これに準じて市職員の給与改定が行われることとなると思いますが、昨年度から課題になっている会計年度任用職員の4月に遡っての給与改定を今年度は実施すべきと考えますが、方針を伺います。
6月議会でも取り上げた子供が病気になった場合の看護休暇について、一般職員並みに小学校卒業まで使えて有給扱いとすべきと思いますが、答弁を求めます。
よろしくお願いします。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 松ア議員の御質問に順次お答えいたします。
初めに、米政策の転換についてであります。米の民間在庫量は、令和5年産米の高温、渇水の影響により、精米歩留りの低下やインバウンド需要を含む消費の回復などが要因で過去最少となっております。民間在庫量は、適正水準としている180万から200万トンを大きく下回り、需給は引き締まっている傾向ですが、在庫率を踏まえ、逼迫した状況ではないと国は見ております。
一方、新潟米の6月末の在庫量は前年の14万トンから1.8万トン低い12.3万トンとなっていますが、決して低い水準とは言えないことから、価格の安定のためには、引き続き需要と供給の状況を注視しながら、令和7年産米の需要に向けた生産を検討していく必要があると考えております。
次に、農家への直接所得補償については、国の責務において制度構築されるものと考えておりますが、現在でもナラシ対策事業や各種共済、収入保険制度などがあり、再生産できる所得を確保することは可能と考えております。
次に、多面的機能支払交付金についてであります。今年度、この制度における資源向上支払いの補助率が引下げとなった原因は、県の財政難による予算減少によるもので、本市では約520万円減額となります。事務手数料の引上げについては、事務局の人件費増によるもので、約169万円が事務手数料の増額となったことから、各組織への交付額が減少することになります。また、各組織における対象区域の確認、見直しによる補助金の増減でありますが、面積が拡大した組織が43組織、減少した組織が38組織あり、全体面積では5.25ヘクタール増加しております。新規活動組織が5つ増え、新たに資源向上共同活動に14組織が取り組むことから、総事業費は1億7,327万円となり、前年度対比で1,666万円の増となっております。
次に、本市における対象区域の設定についてでありますが、限られた予算の中で、より多くの組織から活動に参加していただくため、事業当初から水田のみを対象としております。なお、中山間地域等直接支払制度においては、本市では対象農用地となる傾斜8度以上の畑は存在しないため、畑については交付対象外となっており、第6期対策においても対象農用地についての変更はないものと考えております。また、中山間地域等直接支払制度における国、県の補助率が引き上げられたことによる市の財政負担の変化は、今年度予算で試算すると約176万円の減、過去3年間の累計で試算すると約521万円の減となっております。
次に、鳥獣害対策の抜本的強化についてお答えいたします。サル対策について、捕獲計画を引き上げるべきとの御提案をいただきました。今年度の有害鳥獣の捕獲状況については、サル2頭、クマ8頭、イノシシ12頭で合計22頭となっております。本市の鳥獣被害防止計画は、農業被害を防止するためのものであり、ニホンザルについては群れの分裂を考慮し、加害レベルの高い群れを対象として年間35頭、4月から11月の捕獲頭数を設定しているところであります。令和元年度以降、集落や民家敷地内にまで侵入する個体が増加し、住家の屋根に上るなど、生活環境に係る被害相談が多く寄せられております。今後は、ニホンザルの個体数を減らす対策が重要と考えておりますが、そのための体制整備など課題もありますので、ほか自治体の取組を参考にして検討してまいります。
また、個人が設置する電気柵も含めまして、補助制度の拡充をとのことであります。現在は、イノシシ対策として、他の補助金等の適用が困難と認められる自治会等に対しまして、市単独で侵入防止柵等の設置費用を補助する制度を設けておりますが、農業被害の拡大を防ぐために、農業者向けの支援について、ほか自治体の状況などを参考に検討してまいります。
次に、鳥獣対策の体制等強化の御提案でありますが、有害鳥獣被害防止対策は、農業所得の減少を防ぎ、農地を保全することが目的であります。その推進体制や予算措置につきましては、市の施策を推進する上で総合的に判断して取り組んでまいりますが、鳥獣被害防止総合対策交付金などの国、県の補助制度を優先的に活用し、関係機関や団体とも連携して被害防止に努めてまいります。
先般、市長会がございましたが、その市長会の席でも国に対しまして、この鳥獣被害に関する体制の強化を国にも願っておるところでございます。
次に、会計年度任用職員の待遇改善についてお答えいたします。まず、会計年度任用職員のフルタイム勤務、パートタイム勤務の男女別の職員数と平均年収についてであります。令和5年4月30日時点でのフルタイム勤務の男性職員数は23人、女性職員数は41人で、平均年収は、男性職員219万7,950円、女性職員は238万3,476円であります。パートタイム職員の男性職員数は33人、女性職員数は127人で、平均年収は男性職員は92万8,114円、女性職員は141万9,779円であります。
次に、会計年度任用職員の人事院勧告に基づく給与改定の遡及についてですが、令和6年度の人事院勧告に基づく給与改定が実施された際の遡及については、県に準じて実施の可否を判断してまいります。
次に、会計年度任用職員の子の看護休暇についてですが、6月議会でお答えしましたように、本市の会計年度任用職員の勤務条件等は、国の非常勤職員並びに県の会計年度任用職員との均衡を考慮して決定しています。今後につきましても、会計年度任用職員の勤務条件等につきましては、国、県の動向に注視し、必要に応じて改正してまいります。
よろしくお願い申し上げます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) それでは、再質問させていただきます。
米政策について。これは、市長の見解を聞いたわけなのですが、国の政策の、国が弁解的に述べている紹介に終始したのではないかというふうに思います。農水大臣は、最近の報道でも、新米がもうすぐ出回るので、心配ないというふうに繰り返しているのですが、実際にスーパーから米がなくなったり、それから価格が高騰しているというような状態で、これは需要が引き締まっているというような状態ではないというふうに思いますけれども、市長自身どう考えるか、改めてお尋ねしたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 皆さん、それぞれの見方があるかと思います。例えば昨日は日経新聞にやはり同じような記事が載っておりました。その記事を読み込んでいくと、これだけ米不足になっている、それから店頭から米が消えた、どうするのだ、どうするのだというふうな記事の中に、よく読み込んでいくと、実は需給バランスが大事だというようなことも書いてありまして、どっちに読み込めばいいのかなというようなことであります。恐らく今の状況もそれぞれいろんな見方があるのだろうなと思っております。例えば清野議員のところでお答えしたように、基本的には一過性のものだろうと私は考えております。落ち着いてくるのだろうと考えております。あと、農政の問題ありますが、基本的にはやはり米であろうと、農畜産物であろうと、基本的には需給と供給のバランスで価格は決定されてくるのだろうと思います。ところが、表に出てこない価格もあります。議員御承知のように、今豚の枝肉の卸売価格はキロ600円です。これでスーパーでいきますと、実際であればグラム当たり250円ぐらいで売らないとペイしません。ところが、この600円近くの相場がもう半年以上続いています。ということは半年以上、大手量販店が損していると。あるいはそこに卸す最終卸しが損しているということで、一番利益というか、享受を受けているのは消費者の方々ということであります。ですから、需給とバランスの中で価格決定されていく中で、農家の方々の所得をどう保障していくのかという課題も出てきますが、それに見合う制度なんかも農畜産物の中でそれぞれの特性を生かして制度設計されているものというふうに認識しております。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) これは、需給については引き締まっているとか、一時的なものだというふうには決して言えないのではないかと思うのです。6月末の民間在庫が156万トンというのは、これは9月から10月中には23年米がなくなってしまうというような数字です。現実に米が買えないとか、価格が1.5倍とか2倍近くも高騰しているという状態が今起きているわけだから、だからこれは問題はやっぱり政府が米の需給について直接責任を持たないという、こういうところから始まっているというふうに思います。それで、来年度に向けても米の需要が減り続けるという、この見通しは今でも一貫しているのです。先ほど言いましたように、去年の7月から今年の6月までの需要見通しが702万トン、そこからさらに29万トンも減った見通しを今立てていると。ですから、農家に対しては生産抑制、減反政策ですけれども、それをさらに続けると。何か政府は、米の需要はもっと本当は必要なのだということをどうしても認めたくないように感じるのです。このままいきますと、今年、23年、24年産米は、農水省が8月15日現在の作柄概況を発表しましたけれども、全国的に見ると、平年並みからやや良、新潟県は平年並みだと。ただ、これは8月15日ですから、その後の台風10号の影響とか、新潟県ではお盆過ぎの集中豪雨で広範囲に稲が倒伏すると、コシヒカリが。そういう状況の中で、作況は恐らくさらに下がるということも予想されるわけです。そうなると、供給量がさらに不足して、結局主食用の、前にもありましたけれども、輸入を拡大すると。現在SBS米という主食に回るお米、これが輸入額10万トンなのですけれども、これを20万トンに引き上げるということにもなりかねないのではないかと。ですから、先ほど言いましたように、国が米の需給や価格安定に責任を持たないという農政の下では、僅かな需給の変化で価格が乱高下をすると。消費者も生産者もそれに振り回されると。農家にとっては今年、仮渡金が3,100円とか、さらにまた上がるかもしれないというのは喜ばしいことではあるのだけれども、今のような施策ですと、またその次、米が余ったからといって大幅に下落をするということになりかねないと思うのです。ですから、米というのは主食なわけです。今パンや麺類から主食に回帰しているということも言われて、これが米不足のまた一つの要因にも言われているのだけれども、政府が主食である米の需給と価格、それから農家の所得安定に責任を持つ、そういう農政に転換することが私はどうしても求められるというふうに思います。市長は、畜産の専門家ですから、先ほど豚肉のお話もしましたけれども、これは食肉や牛乳についても非常に同じような状況が引き起こされているというふうに思うので、この点について再度というか、最後にというか、市長の見解を伺いたいです。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 今の米の需給の状況は、非常に複雑だと私も考えております。昨年の米の作柄があのような状況でしたので、今日の新聞、昨日の新聞でしょうか、出ておりました。いろんな米菓メーカーの方々も今国内ものを使っておりましたが、ふるい下がなくなったおかげで致し方なく、国内産の普通の米を、あるいは数少ないふるい下、高くなっているふるい下を使っています。それプラス為替の関係で輸入米を使うわけにも、高くつくので、結果的に国産回帰になっています。それが恐らくなくなっていくのだろうと思います。また、国産以外のものを使用される比率が増えていくのだろうと思います。今また為替が変わっていますし。それから、議員も私と一緒に研修行かれましたけれども、そのときにも申し上げましたが、世界的に穀物恐慌、いわゆる物すごく暴騰したとき、逆の恐慌です。一生懸命価格が高くなって、どうするのだといったときの例えば小麦の在庫率は26.5%でした。ところが、議員も御覧になっておりますが、USDAの在庫を見れば、直近で31.9%です。トウモロコシは16.6%だったのが今25.5%あります。米は26.7%が33.7%、大豆が22%が33.3%です。世界的に大豊作になっています。今為替がこういう状況ですけれども、1年前は、たしか私が昨年の1月ぐらいのときには、必ずたしか秋以降高くなるよと言った覚えがあります。これは、為替が当時の為替の状況だから申し上げました。今これ、USDAのこの数字見ると、小麦も大豆も下がります。今現在、御覧になって分かるかと思いますが、近頃の穀物相場下がっています。それは、半年後に小麦関係の製品が下がるということです。146円ぐらいの為替でも十分安い今度原料が入ってきますので、そういうところも見越した中で、米が今のように需給を確保できるのか、いささかちょっと心配な面があります。そうすると、米だけではなくて、世界の穀物の需給バランスとか、流通とか、為替を勘案した中で、米の位置づけ、どういうスタンスでいくのか、需給バランスをどうやって見ていくのかというところが大事なのだろうと思います。その中で、来年度のどのぐらい必要だとか、生産量が必要だというようなことで議論はされていくのだろうと思います。
あと、確かに減反政策、いろいろ課題はあるのかもしれませんが、一方で、先ほどありました誰が米を作っていくのだという問題があります。既にこれから基本計画の中で具体的に議論されてくると思いますが、JAグループのほうでも政府に対して、次の農地をちゃんと担当してくれる人、農地の確保、それを提言しております。議員も御覧になっているかと思いますが、そういうところをしっかり、むしろこれ以上減らないようにしていく。減らないような支えをどうしていくか、各市町村でやっぱり考えていかなければならない。それこそ、先ほどの清野議員の質問にお答えしたとおりのことでございます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) 今、農業、米作りの担い手の話もありましたけれども、国は依然として、もう今からさらにまた30万人、現在120万人、担い手、4分の1まで下がるということを前提にした政策を進めているのです。これが今大規模化、法人化ということがずっと進められて、言われているわけですし、政策誘導も、補助制度もそこにもう特化しているというのが実態ですけれども、この路線ではやっぱり日本人の主食である米、これを国内生産で安定して賄うということはとてもできないのではないかというふうに思います。こういう議論をしていると、これは国のほうの議論になるので、次に行きたいと思うのですが、多面的機能支払交付金で、その中でメニューがあって、機能維持支払い、これが全部の、ほとんどのところで取り組むわけですけれども、それにプラス資源向上支払いといって、水路や、それからほ場や、それをさらに改善をすると、簡単な修理なども行うと。それから、地域の景観維持とか、そういうこともやっている集落が今、今年の総会資料ですと、七十幾つかの集落で取り組んでいるということなのですが、この資源向上支払いが1反当たり2,400円だったものを10%削減したということが先ほど言ったことなのですが、これについては、説明では県の財政難なのだと、だからということで言われているのですが、これは農水省のホームページにある多面的機能支払交付金のPRの冊子を見ますと、減額するということはどこにも書いていないのです。表が示されてあって、都道府県の場合は農地支払い、田で3,000円、資源向上支払いで2,400円、さらに長寿命化というような取組をすると4,400円とか、こういうふうにはっきりと数字で示してあるのですが、これが確かに要綱を見ると、そこには都道府県知事は地域の実情に応じて一定の減額ができるというようなことを書いてあるのですけれども、しかし財政難だからというようなことがその地域の実情になるのだろうかと。そんなこと言ったら、何でも国が全農家に対してこういう制度やりますよと、こういう予算取りましたよとPRをしているのに、実際のところではそういうことで減額をされると。阿賀野市だけでも520万円も今年は減になったわけです、去年と比べて。だから、これは大いに私は疑問だと思うのですけれども、これは市長はどう考えますか、こういうことを。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 先ほどもちょっと触れておりますが、新潟県の場合は北海道と新潟県だけが何をするにしても大変な県になっているところであります。
この前、話はちょっと違うかもしれませんが、県の財政状況を端的に表すことだなと思って私自身が感じたことがございました。県の土木の予算が県全体の土木の25%ぐらいあったのが今は9%だという話を聞きました。そこまで大がかりの、新潟県で土木というのは、かなり工事単価も含めて高いものだと思うのですけれども、そこが9%まで減っているということ自体がやはり厳しいのだなというのを受けております。押しなべて基本的には全て10%カットというふうな指示も出ておるところでございますので、そういう影響も当然出てきているのだろうと思っております。もうしばらくやはり頑張らなければ駄目なのだろうなというふうに思っております。それがやはり正しいかどうか別として、県の財政状況はまだ非常に厳しいということを御理解いただきたいなということであります。
それから、多面的機能支払交付金につきましては、それぞれ額が増減する理由はあろうかと思います。あるいは面積が増減したのかとか、あるいは資源向上単価改正が影響したのか、そういう具体的なものにつきましては、農林課長のほうから御説明したいと思いますので、よろしくお願いします。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) お答えいたします。
今ほど市長から答弁ありましたとおり、増減の理由は面積が減ったり増えたり、それぞれの組織で増減がございます。今回第3期を迎えるに当たりまして、その面積の確認、見直しといいますか、各組織等、行う時間が十分になかったことから、今現在、各組織の代表に農用地の確認についてということで相談受付を10月31日まで農林課のほうで受け付けておりますということで御案内をしているところでございます。活動として取り組む面積、エリアを各組織で設定しておったわけですけれども、当然耕作者が替わったり、隣の組織との境界が変わる場合もございます。増える組織と減る組織、当然境界が変われば出てくるわけでございますので、一律、制度上、減額しているというものではなくて、エリアの見直し、昔からここも管理しているのだけれども、ここ実はこのうちの範囲に入っていなかったよというところも実際ございますし、その辺りを再確認していただいておりまして、相談を受け付けている状況でございます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) あまり細かいことはあれなのですが、ただ今回の対象農地の範囲であっても除外をするところが出てきたというのが、これまで10年間、1期、2期、9年間かな、やってきて、全く同じ状態でずっと続いてきたものが今回かなり幾つかそういうふうに除外されるというところが出て、幾つかのところからやはり戸惑いというか、運営委員会の議事録見てもそういう声が出されていますけれども、私はどうもそういう、これまではある程度、対象の地目水田でやって、減反を何年も続けて畑作やっているのだけれども、そういうところについては、特にそのままにしてきたのを今期、第3期に当たって、急にそういうふうになってきたのはやっぱり国、県の財政支出の洗い直しというか、見直しとか、こういうものがやはりかなり原因のところにあるのではないかなという気がするのだけれども、その辺は感じていませんでしょうか、遠藤さん。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) お答えいたします。
農水省関連の各種交付金の水田の定義というものが5年に1遍、水を張れなければ水田として認められない。転作の補助金もそうですし、この多面もそうです。水田として認められないという考え方が農水省から示されておりまして、私どもも大変困っておるわけですけれども、ずっと畑にしていれば、実際あぜもなくなりますし、水も張れない状態になってしまう農地が出てくると。その農地については水田ではなくて、畑と、畑地化されていますよねということで、水田関連の転作の補助金とか、多面の面積からも除外されるというところでございます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) ちょっと5年以上水張りしないところは、水田活用交付金の対象から除外するというのは、2年前ですか、そういうのを打ち出して全国的に大騒ぎになったのですが、この多面的機能の支払制度にもそれがそのまま適用されるのだというふうには理解していなかったと思うのだけれども、そうなのでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) 私どものローカルルールといいますか、本来国の制度設計では畑も多面的機能支払いでは対象になっております。単価設定もされております。ただ、制度当初から私どもは水田のみで実施するというローカルルールを設けておりますので、それも市で勝手に決めたのではなくて、農業者団体、また組織の皆さんと話し合いながら、うちの市は水田だけを対象としようということで発足しておりますので、その状況の中で水張りの問題も出てきたわけですけれども、水田でなければ、その面積からは除外するということで今現在見直しをしておるところでございます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) そうしますと、先ほど最初の答弁で、中山間地域直接支払、これは来年がこの第6期目でしたっけ。5年、5年のまた新しい時期に入るわけだけれども、これも同じ考えで、結局対象にしないというようなことになりかねないのではないですか。さっき市長の答弁だと、中山間のほうは対象は変化ありませんと、見込みだということなのかどうか分からないけれども、そこらはまだ分からないということなのでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) お答えいたします。
先ほどの市長の答弁は、畑の定義を申し上げたところでございまして、傾斜地8度以上の畑は市内に存在しないものですから、中山間の制度からは、畑は対象外としておりますよという答弁だったわけですけれども、水田の定義といたしましては、農水省の交付金関連、全て一緒の見方をされておりますので、中山間地についても水張りができない水田については、水田としては認められないという考え方になろうかと思います。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) これは、今回課長が答弁されたということなので、最初の答弁は第6期対策においても対象農用地についての変更はないものと考えておりますと、こういう答弁なのだけれども、その中で、では今多面的と同じように長年転作をして畑にしているところは、中山間地域等直接支払制度の対象から外されるということもあるということでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) 今まで水田として転作作物を栽培しておったということであれば、水田として認めてきたわけですけれども、あぜがなくなっていて、何年か作っていれば、当然水張りもできないような状況になると、そういうところについては除外となりますという制度上のQ&A等も出ておりますので、現状を確認させていただいて、畑になっておるという現状が確認できれば、水田としては除外するという考え方になろうかと思います。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) これは、もしそういうふうになるということだと、影響は、この中山間の対象地域にとっては非常に大きいと思うのです。これ、個人配分もされているわけなので。というふうに思います。それであればなおさらなのだけれども、この多面的機能の制度で、阿賀野市も、これ農用地だけの田でなくて、畑なのだということで除外するというのであれば、この畑の交付も、やはりそれに取り組むと、そこにそういう交付をすると。交付単価でいいますと、多面的の農地維持支払いは、田は3,000円、畑が2,000円です。それから、資源向上支払いでは、田が2,400円の畑が1,440円に。だから、額は減りますけれども、それでもかなりやっぱり救われるというか。それでないと、地域によっては、もう活動できないところが出てきます。いうふうに思うのですけれども、これは可能なのではないですか。課長どうですか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) 御指摘の趣旨は承知しておりますけれども、多面的機能支払交付金の阿賀野市内で広域多面協定の総会等も実施しておりますけれども、その中で、畑を含めてくださいというような組織からの要望は今まで出ておりませんので、そういう意見が多くなれば検討する必要はあると考えておりますけれども、現時点では畑を含めてくださいという意見、要望等は聞いていない状況でございます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) だんだんなくなるので、これで終わりますけれども、意見出ないのは当たり前なのです。今まではずっと転作していても、水田としての交付金が下りていたわけだから、対象になっていたわけだから。今回初めてそういうふうになったので、これはやっぱりうまくないではないかという声がこれから出ます。だから、それはぜひ、今回の第3期終わるまでは変わらないよというのではなくて、これからでも、ぜひ取り組むということを検討していただきたいと思いますが、市長分かりますか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) やはりその田の位置づけだと思うのです。しっかりと市場出荷して経営の主たるものになっているのかどうかも含めて。それから、最初農林課長が説明したのも農家の皆さん方が寄って、これからこうしていこうということで阿賀野市のルールを決められてきたわけですから、皆さん方が決めたルールの中で、国のルールと整合性を持ちながらやってきたのだろうと思います。これから違うのであれば、ではどのようなルールをつくっていくのか皆さんしっかり話合いをしていただきたいとまずは思っています。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) これで終わりますけれども、国がそもそもおととしですか、水田活用の助成金、交付金の対象から稲、水張り5年間しないところは外すのだというところから始まっているので、これはそこも承知で、農家なり集落が合意をしてきたというのではないので、ぜひやっぱりそこはどうすれば地域の活動を守れて、地域活動なくなったら、この中山間と多面的のこれがなかったら、もう農地は維持できないです。ぜひそこは検討していただきたいというふうに思います。
鳥獣害対策ですが、サルについて捕獲頭数が決算資料を見ても、それから答弁見ても数頭ということで、圧倒的に少ないのです。鳥獣害防止計画、これを周辺の市町村なんかも見ますと、阿賀野市は計画そのものが35頭、阿賀町は300頭、新発田市が160頭、五泉が150頭、胎内市でも200頭です。村上市は350頭で、そういう計画で、そのとおり実施されているのかどうかというのはありますけれども、やはり100頭以上の駆除、捕獲を行っているということです。農家の皆さんが、サルが来ても、連絡はしても結局追い払いが基本なのだよと言われて追い払うと。花火がまたちょっと復活しましたけれども、追い払っても里山の見えるところに、サルの群れはそこにいるのです。それで、人がいなくなるとまたやってくるというのが実情なので、これはどうしてもやっぱりもう1頭でも2頭でも駆除してもらうということになると、その群れはしばらくかもしれないけれども、やってこなくなるということが実際にあるので、ぜひ、答弁では体制を強化していきたいという前向きな答弁ありましたので、どうすれば捕獲の実績、それから計画も上げられるかと。猟友会の人に聞くと、捕獲の実績で、また計画がこれぐらいというのが決まるので、やっぱり実績上げることが必要なのだと言っていますので、ぜひ力を入れていただきたいというふうに思います。
それから、賞賜金というのですか、すごく時代がかった名前なのだけれども、1頭当たり幾らというのが支払われるのですけれども、これがサルで8,000円でしたか。イノシシだと6,000円だか7,000円。やはり少ないのではないかと思うのです。県内の自治体見ると、やはりそれに独自の上乗せをして1万円以上の支払いをしているというところもありますので、ぜひそういうことも含めて捕獲を増やす対策を取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) 今回の質問は、サルだと思いますけれども、前回はクマ、イノシシもありました。一応それぞれのクマでも、イノシシでも、サルでもアプローチの仕方が違いますので、今日はサルの話ですので、サルに話ししますが、新発田市にしても、胎内市にしても、村上市にしても、阿賀町にしても、阿賀野市を取り巻く各市町村でも非常に苦慮しています。特に群れの数、個体、全て把握しているようですけれども、メーカーによっては、夜間でもドローンを飛ばして赤外線でサルの群れを感知して、それを集落の方に連絡して追い払いをすると。正直なところ、どこの市町村も追い払いを今基本にやっているのが状況です。確かに近くにいて待機して、また来るのでしょうけれども、それを繰り返し、繰り返しやって追い払う。ところが、追い払っても次、隣の市町村へ行きます。隣の市町村は、また追い払います。そうすると、今度また隣の市町村に来ますということで、非常にうちだけではなくて、日本全国、特に神奈川県もそうですし、箱根もそうですし、みんな苦労しているのが現状です。このサルのことも含めまして、一番今課題になっているのが、触れようとは思いませんでしたが、クマです。クマの場合は、人的被害が出ております。そういうことで、銃の扱いができるように今動き始めておりますし、そのことはクマも含めて、市長会のほうでもそうですし、国にも要望をしているところであります。さらに、害獣等という、その鳥獣、害獣のところには、クマのほかに何が含まれるのか。サルも含まれるのか、イノシシも含まれるのか、そのことも示してもらいたいということを国に要請しております。そういう枠組みができた、あるいはつくっていく上で、地域地域で何ができるのかということを皆さんと検討していかなければならないのだろうと思います。サルを捕獲するには、やっぱりわなしかありませんので、わなをどうやって仕掛けていくかということだと思います。4メーター、4メーターぐらいのおりを胎内市で仕掛けて、そこにサルが何匹か入っていて、そこで射殺するところも見ていますけれども、ではそうなったときに、当時はそれできたとしても、今の時代、それができるかどうか。それから、それを担う人は、猟友会といえども、私はしたくないという方が当時もおりました。さあ、どうするのか。一方で、動物愛護の方々のいろんな御意見もございます。鳥獣害被害、これだという決め手はありませんが、いろんな声を、あるいは時代時代の流れを、あるいは国の施策をしっかり見極めながら、阿賀野市でできることはやっていくしかないのだろうと思っています。そのためには、大変御苦労をおかけしますけれども、議員はじめ、集落の皆様方の御協力と理解も、これは不可欠でございますので、そのこともお願いしながら答弁とさせていただきます。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) わなでサルは幾らかかかっているのです。だけれども、やっぱり銃で駆除するというのをやらないと、サル被害は防げないということだというふうに猟友会の方は言っていました。
それから、あと時間がないのであれですけれども、イノシシについては、これは電気柵が有効なのだけれども、市単独の電気柵の補助制度ありますよね。イノシシ対策、1件限度額10万というので、予算が20万なのだけれども、これ使われていないですよね、一件も。やはりいろいろ面倒な集落で計画を立ててどうのこうのというのがあったり、国の助成制度もあるのですけれども、これはなおさら手続上、書類や何かが難しいということもあるのですが、やはり今ここまで拡大していくと、個人で電気柵を設置しないと、とても畑やっていられないと、家庭菜園であっても。いうことで、私らの近辺でも勝屋辺り、かなり電気柵したり、五十嵐さんの折居などでもそうですけれども、やはり個人も含めて、電気柵の助成制度をぜひ始めてもらいたいと。新潟県内では、阿賀町とか、最初、4年前に質問したとき阿賀町だけだと思ったのですが、今田上とか湯沢、柏崎、糸魚川、十日町、加茂、長岡などで個人向けや家庭菜園も含めた電気柵の補助を実施しています。いうことで、大体2分の1助成で5万円限度ぐらいなのですけれども、ぜひそういうことも、この際始めてもらいたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(市川英敏君) 加藤市長。
〇市長(加藤博幸君) そのことも市長会でいろいろ県北の市長とも意見交換しましたが、家庭菜園用のやつは行政としていかがなものかという御意見が多数、ほとんどでございました。そういう意見、ほかの他市町村を見ながらというふうになると、なかなか踏み出しにくい状況であるのかなと思っております。私もやはり園芸を御商売となされて、それの被害が多いということであれば、考える必要もあるかと思いますが、実際胎内市もそういう制度はしていないし、議員の皆さん方の意見もそのような意見で、実施はしていないというふうに、一般家庭菜園用の畑用にはしていないというお言葉でございました。私ももう少し考えさせていただきたいと思います。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) 先ほど名前挙げた市町村は、ほとんど、これは個人も含めて、それから幾つかのところでは、家庭菜園も含めた補助を実施しています。下越にはないのです、確かに。ただ、新発田なんかは、集落の田んぼも含めて農地全体をやっぱりイノシシよけの2段から3段の電気柵を、これは国の補助事業でやっていますけれども、これは市がやっぱり援助して、鳥獣害対策協議会で事務的なことも引き受けて、それで進めてきたというので、山手ずっと、荒川地区から上三光、あっちのほうまで、ほとんどのところでそういうふうにやっています。それができればもちろんいいのだけれども、これはなかなかそれこそ大変なので、まずやっぱり今たまりかねてやっている、そういう電気柵の個人で設置についても、販売農家だけにするというふうに限ると、これはごく一部になってしまうのです。家庭菜園であっても、販売しなくても、やっぱりそこに生きがいも、それからやりがいも見いだしているわけですから、そこが、では獣害でもうやらないよということになれば、たちまち耕作放棄になってしまうわけなので、ぜひとも実施をお願いしたいと思います。農林課長、何か一言ありませんか。
〇議長(市川英敏君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤忠弘君) 御質問ありがとうございます。財政負担が伴う話でございますので、私一人の意見で事業はできるものではありませんけれども、所管課として被害状況を確認しながら、また農家からの要望などをお聞きしながら、制度設計考えていきたいと考えております。
〇議長(市川英敏君) 松ア良繼さん。
〇6番(松ア良繼君) 会計年度任用職員は、6月にも行いましたので、これはいつまでも県に準ずるということでなくて、ぜひ自らの考えで進めていただきたいと。国の動向といいますけれども、国はそれをやれと言っているわけですから。
以上で終わります。
〇散会の宣告
〇議長(市川英敏君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれで散会します。
なお、明日4日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
御協力ありがとうございました。
散 会 (午後 4時21分)