令和３年第１回阿賀野市議会定例会議事日程（第２号）

令和３年第１回阿賀野市議会定例会議事日程（第２号）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和３年３月４日（木）午前１０時００分開議

日程第　１　会議録署名議員の指名
日程第　２　諸般の報告
日程第　３　一般質問

〇出席議員（１６名）
　　　１番　　　荒　　澤　　浩　　和　　君　　　　　　２番　　　天　　野　　市　　榮　　君
　　　３番　　　遠　　藤　　　　　孝　　君　　　　　　４番　　　加　　藤　　博　　幸　　君
　　　５番　　　百　　都　　順　　也　　君　　　　　　６番　　　大　　滝　　　　　勝　　君
　　　７番　　　松　　﨑　　良　　繼　　君　　　　　　８番　　　清　　野　　栄　　一　　君
　　　９番　　　近　　山　　　　　修　　君　　　　　１０番　　　岡　　部　　直　　史　　君
　　１１番　　　村　　上　　清　　彦　　君　　　　　１２番　　　風　　間　　輝　　榮　　君
　　１３番　　　宮　　脇　　雅　　夫　　君　　　　　１４番　　　山　　口　　功　　位　　君
　　１５番　　　遠　　藤　　智　　子　　君　　　　　１６番　　　市　　川　　英　　敏　　君

〇欠席議員（なし）

〇地方自治法第１２１条の規定により会議に出席した者の職氏名
　　　　　　　市　　　　　長　　　　田　　　中　　　清　　　善　　　君

　　　　　　　総　務　部　長　　　　菅　　　原　　　博　　　徳　　　君
　　　　　　　（総 務 課長）

　　　　　　　民　生　部　長　　　　米　　　山　　　和　　　朗　　　君

　　　　　　　産 業 建設部長　　　　阿　　　部　　　一　　　栄　　　君
　　　　　　　（建 設 課長）

　　　　　　　市 長 政 策 ・　　　　苅　　　部　　　一　　　雄　　　君
　　　　　　　市 民 協働課長

　　　　　　　危 機 管理課長　　　　鈴　　　木　　　昇　　　二　　　君
　　　　　　　企 画 財政課長　　　　大　　　橋　　　晋　　　一　　　君
　　　　　　　管　財　課　長　　　　渡　　　辺　　　一　　　雄　　　君
　　　　　　　税　務　課　長　　　　山　　　﨑　　　　　　　勲　　　君
　　　　　　　市 民 生活課長　　　　宮　　　嶋　　　正　　　憲　　　君
　　　　　　　健 康 推進課長　　　　菅　　　井　　　真　由　美　　　君
　　　　　　　社 会 福祉課長　　　　山　　　﨑　　　善　　　哉　　　君
　　　　　　　高 齢 福祉課長　　　　宮　　　尾　　　　　　　敦　　　君
　　　　　　　生 涯 学習課長　　　　羽　　　田　　　正　　　佳　　　君
　　　　　　　農　林　課　長　　　　田　　　邉　　　　　　　徹　　　君
　　　　　　　商 工 観光課長　　　　相　　　馬　　　繁　　　行　　　君

　　　　　　　公　園　管　理　　　　権　　　瓶　　　勝　　　栄　　　君
　　　　　　　事　務　所　長

　　　　　　　上 下 水道局長　　　　鈴　　　木　　　　　　　智　　　君
　　　　　　　会 計 管 理 者　　　　大　　　岡　　　延　　　子　　　君
　　　　　　　教　　育　　長　　　　神　　　田　　　武　　　司　　　君
　　　　　　　学 校 教育課長　　　　長　谷　川　　　政　　　喜　　　君
　　　　　　　農業委員会会長　　　　小　　　嶋　　　　　　　覚　　　君

　　　　　　　農 業 委 員 会　　　　佐　　　藤　　　浩　　　治　　　君
　　　　　　　事　務　局　長

　　　　　　　代 表 監査委員　　　　照　　　田　　　伸　　　宏　　　君

　　　　　　　監　査　委　員　　　　石　　　山　　　恵　　　美　　　君
　　　　　　　事　務　局　長

　　　　　　　消防本部消防長　　　　肥　　　田　　　浩　　　明　　　君

〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
　　　　　　　事　務　局　長　　　　五　十　嵐　　　久　美　恵
　　　　　　　主　　　　　任　　　　井　　　上　　　由　　　美
　　　　　　　主　　　　　任　　　　網　　　干　　　水　　　季

　　　　　　　　　　　　　　　開　議　（午前１０時００分）
　　　　〇開議の宣告
〇議長（市川英敏君）　おはようございます。定刻になりました。
　　ただいまの出席議員数は16名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇会議録署名議員の指名
〇議長（市川英敏君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
　　本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、７番、松﨑良繼さん、８番、清野栄一さん、９番、近山修さん、以上３名を指名します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇諸般の報告
〇議長（市川英敏君）　日程第２、諸般の報告を行います。
　　３月１日に設置いたしました予算審査特別委員会の委員長の互選結果を報告します。
　　委員長に６番、大滝勝さん、副委員長に３番、遠藤孝さんが互選されたことを報告いたします。
　　以上で諸般の報告を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇一般質問
〇議長（市川英敏君）　日程第３、一般質問を行います。
　　あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は、順番４番、加藤博幸さんから順番９番、松﨑良繼さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
　　　　　　　　　　　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長（市川英敏君）　異議なしと認めます。
　　したがって、本日の一般質問は順番４番から９番までとすることに決定しました。
　　それでは、順次発言を許します。
　　４番、加藤博幸さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔４番　加藤博幸君登壇〕
〇４番（加藤博幸君）　おはようございます。会派新風あがのの加藤であります。今回この３月定例会開催に当たり、一般質問の機会をいただき、各議員に感謝申し上げます。ここは、政策を進めてきたことへの、あるいは進めるに当たっての基本的な部分、考えを確認、質問を主に行う場であると考えております。これなくして計画、事業の立案、業務の執行がなされませんし、この部分での具体的な項目、疑問点は常任委員会などでのやり取りにできるだけ軸足を置き、質問に入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
　　さて、年明け後、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の再発令が１都２府８県に発出されましたが、現在は陽性者の数も落ち着いた状況になっております。しかし、一方で変異型ウイルスの感染拡大が懸念されており、予断を許さない状況であります。このような中、ワクチンの供給も始まり、当阿賀野市でもワクチン接種の準備を進めるべく、健康推進課内に新型コロナワクチン対策室が設置されました。医療や検査に関わる方を含め、関係者の方々のご労苦に感謝と敬意を表する次第であります。この新型コロナウイルス感染症は世界を一変させ、人々の生活様式や経済活動が大きく制限を受け、各国もこの対策に財政出動が余儀なくされました。令和２年度は、経済対策を含む補正予算が加わったことから、国の歳出総額は160兆円を超え、国の借金である新規国債発行額も100兆円を超えております。一方、税金が約６割を占める国の歳入は、例えば法人税収は今年度、当初見通し12兆650億円のところ、昨年11月時点の政府見通しでは、上半期だけで6,611億円にとどまり、前年同期比19.9％の減少とされております。これらの諸状況を踏まえ、またアフターコロナ等を見据え、阿賀野市総合計画を基に、各種基本計画の展開と各事業の着実な実践を求め、新年度予算を編成されたと推察いたしますが、新年度予算編成に当たり、市長が各部に示した方針、特に重点的に取り組みたい事業、今と将来のトレンドを見据え、先駆けて取り組む事業、特に成果を期待する分野について伺います。
　　次に、防災計画に基づくリスクコントロールについてお尋ねいたします。市民が安全で安心して暮らせる阿賀野市づくりを常日頃から標榜し、必要に応じ阿賀野市地域防災計画、阿賀野市国土強靱化地域計画の見直しを図り、実効性の高い計画に練り上げてきたことと思います。市民の安全安心な暮らしの実現は、市長にとっても重要な政策の柱の一つでもあります。これら計画に基づいて年度末を迎えるに当たり、令和２年度を振り返り、自然災害、感染症等の対応が適切に実施されたか、市長自身の評価、見解をお伺いします。
　　また、冒頭に触れたとおり、新型コロナウイルスワクチンの円滑な接種に向け、対策室が設置され、万全を期したい旨のプレスリリースが２月３日にありました。当初から国の情報不足が指摘されている中、健康推進課をはじめ、関係する現業部門、職員は体制の構築、運営に、今も大変ご苦労をなされていることと思います。このことに改めて感謝を申し上げ、市民の皆さんの関心が非常に高い事柄でもあります。どのような体制を構築し、取り組んでいくのか、ワクチン接種に向けての準備状況、課題、今後の進め方をお尋ねいたします。これまでの知見、経験から、阿賀野市の医療環境、宿泊療養施設環境、陽性者の発生状況、疫学的情報の把握の程度、重症者の数など、これら要素を踏まえ、専門家の意見を聞きながら、阿賀野市としての感染状況を示す指標の設定については、新型コロナウイルス感染症に限らず、今後のためにも整理しておく必要があると考えます。市長の見解をお教えください。
　　さて、非常事態時の避難所として、昨年３月、指定避難所の見直しが行われました。感染症をも想定し、指定避難所の課題解決に向け、取り組まれていることと思います。現在まで認識、把握している課題とその対応を伺います。
　　続いて、介護の担い手についてお聞きします。2017年以前から、慢性的な病気や障がい、精神的な問題などがある祖父母、両親、兄弟など、身近な家族の介護や世話をしている子ども、ヤングケアラーの問題が提起されてきました。昨年は全国紙にも取り上げられ、市長もその実施、実態、実情に触れ、何らかのアクションが必要と感じたことと思います。このたび阿賀野市高齢者福祉計画第８期介護保険事業計画が検討され、パブリックコメントも行われました。福祉政策、特に子どもの育成支援の充実を重視している阿賀野市、議会初日に遠藤智子議員の質問に対し、関係者がまずヤングケアラーについての認識の共有を図ることが大事と答弁されておりますが、スピード感を持ってこれに当たることが大事ではありませんか。改めて市長のヤングケアラーについての所感、対策について伺います。
　　次に、ゼロカーボン宣言とその対応について確認をいたします。前回の第８回議会定例会で、ゼロカーボンシティ宣言の準備を進め、再生可能エネルギー、未利用エネルギーの有効利用を推進する旨の答弁がありました。宣言に基づき具体的な行動をどう進める予定か、市自らの再生可能エネルギー、未利用エネルギーの利用状況と、企業誘致、企業支援を含めた取組についてご教示願います。
　　以上、大きく４項目について答弁を求め、質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　加藤議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、新年度予算についてでありますが、予算編成方針につきましては、３つの方針に基づき、新年度予算を策定したところであります。１つ目として、市のまちづくりの目標であります元気で明るく活力のある魅力的なまちの実現に向け、総合計画に掲げた５つの政策の柱であります安全・安心な暮らしの実現、子どもの育成支援の充実、高齢者や障がい者福祉の充実、地域経済の活性化並びに生活に密着した住環境整備の促進と、それを支える市民協働、行政経営を加えた７つの政策を基本軸に据えた予算編成であります。
　　２つ目として、新型コロナウイルス感染症の影響による市税の減収が見込まれる中、限られた財源を選択と集中によりまして、特に成果を期待する人口減少対策、地域の活性化対策、デジタル化の推進、新型コロナウイルス感染症対策などに優先的に予算配分することで、市の課題解決に向けた取組を推進する予算編成となっております。
　　３つ目といたしまして、当市の一般財源が限られている背景があることから、国や県の補助金を積極的に活用することで、一定額規模の予算規模を引き続き確保することによって、地域経済の好循環を維持していくとともに、地域経済の下支えとなる予算編成としてあります。そのため、新年度予算と令和２年度３月補正予算を合わせて、切れ目のない予算編成をさせていただきました。３月補正予算においては、地域経済の喚起対策、感染防止対策などの新型コロナウイルス感染症対策や、国の補正予算を活用した水原小学校大規模改造事業、圃場整備事業などを計上したところであります。
　　次に、特に成果を期待する分野の取組としては、人口減少対策については、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援によって、子育て世帯の不安や負担の軽減を図り、さらには地域において子どもたちが健やかに成長できる環境整備であります。地域経済の活性化対策については、市が有する豊かな地域資源や人材を生かし、地域に根差した産業を振興することによる、さらなる生産性や所得の向上であります。デジタル化の推進については、事務の効率化、住民の利便性の向上を図るため、行政手続のオンライン化、ＡＩ、ＲＰＡの活用など、デジタル化による効率的な行政運営であります。新型コロナウイルス感染症対策については、いまだに新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、切れ目のない新型コロナウイルス感染症対策事業として３月補正予算を計上したところでありますが、一刻も早い収束、市民生活や経済の回復に期待をしており、今後も引き続き、そのときの状況に応じた様々な対策に取り組んでまいります。
　　次に、防災計画に基づくリスクコントロールについてお答えをいたします。初めに、令和２年度における地域防災計画に基づく取組等についてでありますが、令和２年度はコロナ禍ということもあり、大規模な事業等を実施することができませんでしたが、市内主要避難所となる８か所の施設に、停電時においても最低限の照明を確保するための発電機を配備し、そのうち４か所の施設においては、要支援者等が避難することを想定していることから、畳敷きの部屋においてエアコンが稼働できるようにしたところであります。また、避難所における感染症予防対策として、アルコール消毒液やマスクの備蓄をしたほか、主要避難所となる施設に段ボールパーティションや軽量の畳を配備するとともに、避難所運営担当者による設営訓練も行ったところであります。
　　自然災害への対応としては、阿賀野川が氾濫した際、甚大な被害が想定される京ヶ瀬地区の全自治会をはじめ、安田地区11自治会、水原地区５自治会の、合計46の自治会の電柱398本に想定浸水深の高さに青いテープを巻き、市民に想定浸水深を周知するとともに、災害への備えと意識の高揚を図ってまいりました。また、市区町村における地域計画の策定の促進に向けた国の動向等を踏まえ、当市においても先般国土強靱化地域計画を策定したところであり、大規模自然災害全般を想定した中でのリスクの現状や、当該リスクを回避、軽減するための推進方針等について整理を行ったところであります。今後は、地域防災計画、国土強靱化地域計画に基づく取組を推進することによる災害リスクの軽減をしてまいりたいと考えております。
　　次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてでありますが、荒澤議員のご質問でもお答えいたしましたが、２月26日現在の準備状況としましては、４月以降に開始予定となっている65歳以上の方の接種体制について、医師会阿賀野支部やあがの市民病院と協議を行っているところであります。また、課題についてでありますが、ワクチンの供給スケジュールが国から示されていないため、接種の日程が決まらず、市民の皆様への周知ができないことなどが上げられております。
　　なお、今後の進め方としましては、国から示されたスケジュールに従いまして、順次接種券、予診票を発送する予定であり、引き続き、国、県から示される情報を基に関係機関との協議を進め、接種体制の構築に努めてまいります。
　　次に、新型コロナウイルスの感染状況を示す指標の設定についてでありますが、ご承知のとおり、新潟県では、新規感染者数、新規感染者数に占める感染経路が不明な割合、入院病床利用者数、重症者数の４つの指標を設定し、注意報や警報を発令する基準としております。私の見解といたしましては、市の状況を整理することは必要でありますが、感染症の予防及び感染症の患者さんに対する医療費に関する法律に基づく患者の発生届出先が都道府県知事であること、疫学的情報は県が把握し、市は県が公表する内容から情報を得ていることから、市レベルでの指標設定は困難であると考えており、現状どおり県レベルの指標設定が最適ではないかと考えております。
　　次に、指定避難所における課題とその対応でありますが、昨年３月、阿賀野市地域防災計画の全面改定に併せ、現行の耐震基準を満たしていない施設や小規模施設を廃止して、避難所の再編を行いました。これまでは避難所における１人当たりの専有面積を２平米としておりましたが、コロナ禍においては密を回避するため、１人当たりの専有面積を４平米としております。さきにも答弁させていただきましたが、家族単位、あるいはグループ単位で、段ボールパーティションを使用し、周囲を囲むことで感染症リスクを少しでも下げることができるものと考えております。いずれにいたしましても、多くの人が集まることになれば、感染リスクが高まるわけであり、避難所生活における３密状態を回避するため、安全を確保した上で、在宅避難や親戚、知人宅への避難についてもお考えいただきたいと考えているところでございます。
　　次に、介護の担い手問題についてお答えをいたします。ヤングケアラーの概念につきましては遠藤議員の答弁でも申し上げましたとおりでありますが、問題点は、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちの健康に生きる権利、教育を受ける権利、子どもたちが子どもらしく過ごせる権利が奪われていることにあると認識しております。しかし、その実態は不明であることから、厚生労働省が文部科学省と実施する調査結果に注意するところでありますが、家庭内のことでもあり、問題が表に出にくく、早期の把握や支援につながりにくいという側面があることから、当市におきましては要保護児童対策地域協議会及び学校、介護、福祉等の関係者において認識を深め、ヤングケアラーと思われる子どもたちの適切な把握と支援に取り組んでまいりたいと考えております。
　　最後に、ゼロカーボン宣言とその対応についてお答えをいたします。初めに、再生可能エネルギーの利用状況については、水原中学校における太陽光発電があります。年間約４万3,000キロワット毎時を発電し、同校において利用しております。また、当市が構成団体となっている阿賀北広域組合葬斎場におきましても、太陽光発電により年間約8,000キロワット時を発電し、利用しているほか、未利用エネルギー利用の取組としては、令和７年４月の稼動に向け、整備を進めている五泉地域衛生施設組合の一般廃棄物中間処理施設において、ごみの焼却時に発生する熱エネルギーを利用して、年間約1,200万キロワット時の発電を行う計画であります。
　　次に、企業誘致及び企業支援についてでありますが、県と連携し、国の支援制度も活用しながら、地域の特性を生かした成長性の高い事業に取り組む事業者を支援しております。その一つに、天然資源を活用したエネルギー関連分野における取組も対象として位置づけており、当該事業を展開する企業に対して、税制優遇措置などの支援を行っております。
　　ゼロカーボン宣言に向けた準備を進めていることは、12月議会定例会の一般質問でお答えしたところでありますが、宣言に向けて市民の皆様や事業者の方々に阿賀野市地球温暖化対策実行計画に定めた省エネルギーの実践など、具体の取組への理解とご協力をお願いするとともに、まずは市役所が率先して行動計画を実践することで、脱炭素社会の実現に努めてまいりたいと考えております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ご答弁ありがとうございました。これから再質問に入らせていただきたいと思います。
　　国、県の予算などを活用しながら財政の健全化、財政規律を守るという市長の基本姿勢については、そういう基本姿勢だろうということで判断させていただきました。ところが、現下の状況ですと非常に企業の成績も二極化しております。この中で当市の税収の中でも一番ウエイトが高い法人市民税約１億2,000万余を減収と見越しておりますが、この見越したデータにつきましては、市内の事業者ごと、あるいは産業別に推計した上での１億2,000万余の減収というふうに見越したのでしょうか。最初にこの点だけ確認させていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　山﨑税務課長。
〇税務課長（山﨑　勲君）　ただいまの質問にお答えいたします。
　　予算見積りに当たりましては、令和元年度と令和２年度におきます法人市民税の納付状況につきまして調べました。約900事業所ございますけれども、そのうちの上位100社を調べましたところ、それぞれほとんどが減収をしているところでございます。なお、その100社のうち９割が前年度を下回っているというふうな状況でございます。大きなところでは、金属工業や製造業などにおきましては3,000万円ほどの減収をしているといったような状況もございました。そういったことを考え合わせまして、１億2,000万の減収ということで見込みを立てさせていただきました。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。
　　次に、国は第三次補正予算２兆5,000億円の地方創生臨時交付金を発表しております。うち5,000億は地域経済対策で財政力の弱い地方などに配分ということで、新潟県には96億円、県内市町村分として116億円が配分されるというふうに報道されております。市長は既にこれらの活用を考えていることと思いますが、考えをお聞かせ願います。
〇議長（市川英敏君）　大橋企画財政課長。
〇企画財政課長（大橋晋一君）　ご質問にお答えいたします。
　　３月補正予算に、切れ目ない新型コロナウイルス感染症対策として、地域経済の喚起策、感染防止策などを計上しており、また令和３年度に新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、ワクチンの供給などから、どのくらいで完了するのか、新型コロナウイルス感染症が収束が見えない中、その状況に応じた様々な取組が必要と考えております。今議員のご質問がございました国の三次補正予算におきます当市の地方創生臨時交付金が拡充され、当市の交付限度額は約２億5,000万円となっており、この地方創生交付金は令和３年度予算に活用できることから、地方創生臨時交付金、繰越金などを活用しながら、様々な対策に取り組んでまいりたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。今回の令和３年度の繰越金につきましては、予算を見ますと２億円を計上してございます。令和２年度の予算と同じ計上でございます。しかし、令和元年度決算では、結果的には12億円という決算で繰越金が確定しております。この２年度の決算見通しを節目、節目で見通し策定していると思うのですけれども、この繰越金は、それこそ次年度の予算編成にも大きく影響してございます。令和２年度の決算見通しの中で、大まかな数字、期待値でよろしいので、どの程度見込んでいるのか確認させてください。お願いいたします。
〇議長（市川英敏君）　大橋企画財政課長。
〇企画財政課長（大橋晋一君）　ご質問にお答えいたします。
　　令和２年度の実質収支についてでありますが、繰越財源を除いた令和３年度に利用できる繰越金につきましては、現段階では約７億円の繰越金を見込んでおります。しかしながら、大雪による特別交付税の増額分や、まだ情報はございませんが、平成29年度の大雪にあった臨時補助金があった場合などによっては、繰越金が変わってまいります。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。この繰越金につきましては、取扱いの基準を設けての対処より、何が起きるか分かりませんので、その取扱いについては協議の上、弾力的に対応していくことが、それこそ自立性のある財政規律と私は考えておりますので、その取扱いにつきましては市長どのような所見をお持ちかお伺いします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　前にもご説明申し上げましたけれども、今回の予算編成に当たりましては、財政の健全化、そして成長戦略、この両立を図りながら策定に当たったわけでございまして、結果として財政の健全化もしっかりと確保できたと、市債を予定以上には発行しないで予算編成ができたなと思っているのが現状でございます。今後についても、今、繰越予算も含めてしっかりとした財政運営でまちの活性化に取り組んでまいりたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。
　　そこで、この行政機関、これを動かしていくには、やはり人の問題が肝要でございます。前回もお話をさせていただきましたが、人件費、いわゆる要員数についてお聞きしたいと思います。現在市職員の要員数は足りているのか、まずは市長の感度をお聞きいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　結論から言いますと、足りている状況でございます。といいますのも、今人口が毎年1.6％ぐらいずつ減っているわけです。以前は１％ぐらいだったのですけれども。その人口減少の割合に合わせて、市の職員数も調整をさせていただいていると。我々の市の職員の数、そういったものは、しっかりとした計画に基づいてやっております。たまたま新年度、新しい事業、令和３年度からデジタル推進、そういった分野が出てくるものですから、この部分に少し強化する意味で、臨時的に人数、職員数を若干増やさせていただいております。そういったことで、行政運営に当たっての職員数としては足りていると。十分とは言いませんが、国が示す方針、そういった部分に基づいた人数、適正な人員配置がなされているものと思っております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。今年度デジタルトランスフォーメーション、ＤＸ事業推進事業で980万を計上したり、いろいろされておるわけですけれども、一応経理システム関係部署がある組織、いわゆる民間では、経理部門とか総務部門の電算化、あるいはシステムの構築を通じて、業務の効率化、余剰固定費の低減、これに併せて職員の重点部門への配置、あるいは時代からの要求に応えられるように、コンプライアンス、ガバナンス、スキルアップ、そういう研修等を通じて、組織全体のアップにつなげてきております。新年度予算では、ＡＩ、ＲＰＡ、いわゆる人工知能の活用、定型作業ロボット化、この導入事業で300万円を計上しております。それから、ＡＩ―ＯＣＲ、いわゆる人工知能光学文字認識機器によるデータ入力の導入を計画を検討しておられます。特にＲＰＡの目的、背景は、働き方改革なり人手不足を解決する手段として業務を効率化することにあり、これは人員を減らすことではないというふうに私は考えております。市長、先ほどの答弁の中で、人口の減少に応じてというご答弁がございましたけれども、内外からは足りていないのではないかという声も一部聞いております。事業の内容に応じながら、適切な人員の確保をお願いしたいと思っております。
　　今ほどのＤＸ推進事業でありますけれども、今朝の日経、ＤＸ推進改革の失敗ということで、うまく進まない要因、３つ上げてあります。お読みになったかと思いますが、担当する職員の皆様方なり含めて、私もそうですけれども、スキル不足、それから一つは、物事を変えようとすると、どうしても抵抗が出ます。事業部門の抵抗、それともう一つは戦略なき経営のトップ、これが３つあるというふうに今日の今朝の日経新聞には掲載されております。そこで、市長には、今回新年度予算に上げてありますＤＸ推進事業で取り組もうとしているのはどんなことなのでしょうか。まずはシステム変更、デジタル化に取り組むのか、ＤＸ化目標を含め、市長の目標、夢というか、ビジョンというか、どこを目指してこのＤＸ化事業を取り入れたのかお聞きいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほど来ＡＩとＲＰＡの話しされておりますけれども、この２つが私どもデジタル化を推進したいメインになっております。今、世の中物すごく混沌としている中で、地域を例えば活性化させる、そのためにはどういった手法があるのか、どういった問題を解決すれば活性化するのか、そういったものを人間で考えていますので、なかなか答え、解決できないのです。答えが導き出せない。こういった部分、ＡＩで分析、検討を進めていきたいなというのがまず一つございます。
　　また、ＲＰＡ、これ業務の効率化と言われますけれども、そういった部分だけではなくて、やはり今いろんなデータ蓄積されております。そのデータがうまく活用されていない。それを集約する手法としてＲＰＡを活用していきたいなと思っております。そういった集められたデータ、あるいはＡＩの活用で、地域をより豊かに、しっかりとしたまちづくりを進めていきたい、そのような思いでデジタル化の推進に取り組む予定にしております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございます。新しいものに取り組もうとすると、先ほど申し上げたとおり、やはりなかなか前に進まない、いろんなハードルが出てまいりますけれども、一つ一つ職員の方々と議論を重ねながら、丁寧に進めてくださるようお願い申し上げたいと思います。
　　それと、もう一つ、業務のデジタル化を進める一方、職員の方の育成も肝腎であります。教育研修、コンプライアンス研修、ガバナンス研修、スキルアップ研修、専門職研修、管理職研修など、こういうプログラムが体系化されていると思います。こういうふうにして市長は職員の方々のスキルアップを目指しているのだというような、その取組状況を市民の皆さん方にも知っていただく必要があるのかなと私は思っております。ぜひ市役所で取り組んでおります研修体系をペーパーにして、広報等に載っけて、こういう取組をしているということをぜひ市民の皆様方に周知していただければなと思っております。
　　続いての再質問に移らせていただきます。一応防災計画に基づくリスクコントロールについてお尋ねいたします。この年末年始から降雪が続きまして、市民の皆さん方も大変ご苦労されたと思います。除雪に関わった業者の方々、担当部署の方々にも改めて感謝を申し上げる次第であります。大変ありがとうございました。そこで、いざというときに、特に休日、職員が登庁できないと物事進みません。それで、即応体制が構築されないと、市民のニーズにも応えることができません。そこで、いざというときに職員や職員家族の安否、あるいはけがの状況、登庁が可能なのかなどの状況の確認が大前提だと思うのですけれども、携帯電話、スマホを利用した安否確認システムは当市では運用されておられるのでしょうか、お聞きいたします。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　お答えさせていただきます。
　　各課で対応が若干ずれているとは思いますが、私ども危機管理課は課内でラインを組んでおりまして、常に情報交換はできるような状況になっております。なお、災害時における職員の登庁基準等につきましては、基本それぞれの段階でもっての登庁基準というのがつくってあります。ただ、どうしても家族の安否、これは大切なことになろうかと思いますので、もし家族がけがをした、本人も出てこれる状況でないような場合は、直属上司に対して必ず連絡を入れるというような流れになっております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。いずれにしましても各課それぞればらばらだというような、ちょっとイメージを受けたのですけれども、この辺は何らかの統一した対応の仕方が必要ではないかなと考えております。
　　今回の大雪に関しましては、初日の議会、質問の中にも触れておりましたけれども、違う切り口でちょっと確認をさせていただきたいと思います。今回は、年末大みそかから元旦にかけて雪がかなり降るという注意喚起がなされておりました。阿賀野市消防署にある観測地点の降雪量は、12月31日が14センチ、元旦と２日が35センチ、積雪量は１日で15センチ、２日で40センチとなっております。その後、１月３日の降雪量は４センチでしたが、積雪は60センチです。仕事始め４日の降雪量は８センチですが、積雪は63センチ、５日、６日の降雪量は５センチで、積雪量は５日で50センチ、このとき天気予報では６日以降再び大雪の注意喚起を発しておりました。仕事始めですので、市長におかれては本当に年頭の挨拶等でスケジュールがタイトだったと思いますけれども、防災計画394ページ、警戒本部及び豪雪対策本部の設置の（案）には、積雪により住民の生活に重大な影響が出るおそれがある場合、警戒本部を設置するとなっております。引き続き状況が悪化した場合は、対策本部の設置が定められております。また、除雪計画の１ページ、除雪作業実施要領（２）の緊急体制時のところには、おおむね50から70センチの積雪があり、なお降雪が続くときは、早朝除雪に加え云々と記載しております。市のホームページは６日に、新津に行く阿賀浦橋の除雪、これによって通行止めの情報をアップしております。７日には停電についてもアップしてあります。この２つのアップした情報は、この雪がちょっと違うぞと、自ら発信しているようなものではないかというふうに思います。そして、８日に50センチ、９日に60センチの降雪となり、気温も低下したことから、積雪も８日で40センチから11日は125センチになりました。地震とは違い、気象情報の精度は高くなっております。市長は、広報あがのの心の道にも、元旦から４日にかけてまとまった降雪がありと述べております。降雪、積雪量は予想認識していたと推測されますが、４日仕事始めの日の積雪量を勘案すれば、６日からの大雪警戒を発して、あるいは天気予報を勘案すれば、４日時点で警戒本部の設置となるわけですが、初日の議会、近山議員への答弁には、警戒本部に準じた体制を取ったというふうになっておりますが、そもそもこの警戒本部に準じた体制を取るという根拠、準じた体制から警戒本部、対策本部へと移行しなかった経過、この経過を含め、市長はどのような判断、指示を何に基づいて行ったのかお伺いいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今ほど加藤議員からもお話ありましたが、私もですね、今年はラニーニャ現象が起きるということで、気象台のほうが発表されておりました。確かに今まで過去のラニーニャの状況のとき、どういうような降雪があったか、そういったものを振り返りながら、今年は雪が多くなるなということは十分察知し、予測をしながら対応を考えていたところであります。それが、いきなり正月早々にもう来たものですから、これはちょっと異常に早いなという感覚で推移を見守っていたところでありまして、その後８日から、８日の日、夕方、金曜日ですので、帰ったときに、もうかなりの積雪がありました。これは本当に想定どおりの雪が降ってきていると。では、９、10はどうなるか。そういった中で頭をめぐらしているところに、どかんどかんと来てしまいまして、私も９、10と登庁しまして、状況は全て確認させていただいていますし、職員には状況はどういう状況になっているか、聞き取りもさせていただきました。
　　ただ１点、そのときにも警戒本部体制として、今からしくのよりも、もう今既にある体制、この中で対応していこうと判断させていただきまして、結果としてそこが若干甘かったといえば甘かったかもしれませんが、何とかこの３日間、４日間ですか、９、10、11、そして12日を無事迎えることができたのかなと。その間市民の皆さんからは、非常に消雪パイプの水が出ない、除雪が悪い、そういったお叱りの電話はいただきました。お話もいただきました。県のほうからは290号、あるいは460号、拡幅するので、やはり一旦通行止めをさせていただきたい、そういう連絡をいただきまして、確かに当然のごとくなのです。道路というのは、普通、日中というのは雪が一回上がるのですよね、例年ですと。この間に日中除雪を開始して、早朝除雪で対応できなかった道路の幅員の確保、そういった部分を日中やると。特に、先ほど話があった阿賀浦橋、これ道路幅員が狭いものですから、そしてまた排雪する場所がない。その関係で両側に雪の山が出来上がる。これを取り除く排雪作業が必要になる。そういったことで460号を通行止めをかけたし、290号も通行止めがかかった。これは、例年毎年やっていれば当然のごとく感じていただけるのですけれども、にわかに４年に１度ぐらいのペースでやりますと、驚かれて、なぜ通行止めにするのだ、あるいは除雪が悪いではないかと、そういうようなお叱りに結果としてなってしまった。私としても、その部分、しっかりと検証を含めて、来年以降、次の冬、しっかりと備えをさせていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。今の答弁をお聞きして、ちょっとがっかりいたしました。
　　何を言いたいかといいますと、今市長が答弁されたことは、結果的にはそのときそのときによって動きが違うということになりますよね。そのときの判断。お聞きしたのは、何に基づいて動いたのか、何に基づいて判断をしたのかということをお聞きしたかったわけで。確かに計画はあります。計画は計画ですけれども、計画に基づいて実際に動く行動規準、行動マニュアルというのがつくってあるのか。ＨＡＣＣＰに基づいたそういうものがあるのか。あれば職員の方々もそのときそのときの判断ができますし、上からの指示待ちをしなくても臨機対応に動くこともできるわけです。計画は確かに見直しされていますけれども、それに基づく実際に動くときの行動基準、マニュアルはあるのか。市長は今４年に１度と言いましたが、高病原性鳥インフルエンザなんかはいつ出るか分かりませんが、実際県では家畜保健衛生所を中心にして、振興局も入れて、場合によっては当阿賀野市の職員の方々も入れて、机上演習なりして実効性を高めているではありませんか。そういう行動基準書を前市長から引き継いでいないのであれば、市長がやはり職員と一緒になって、経験者の方の意見も聞きながら、策定しておくべきだと私は思います。ですから、行動の根拠はどこにあるのかというふうになるわけで、計画にこういうふうに書いてあっても、実際は動いていないということになります。そのことがむしろ市民の方々に不安を与えてしまう懸念があると私は思います。
　　2005年の大停電がございました。無事であった馬下の変電所から、緊急時ではありますけれども、市民病院、市役所に電気を送ることが可能であったと聞いております。ただ、市内が停電中の中、市役所と病院だけ電気がついていると何言われるか分からんという話も漏れ聞いております。本当であればいざというときに電気がどこに必要なのか、それが整理できていない。あるいはそのことを市民の皆さん方に周知されていない。この行動マニュアルに基づいてやっています、ＨＡＣＣＰに基づいた対応しておりますということをふだんから市民の皆様方にやっぱり周知しておく必要があったのではないか。ですから、４年に１度ではなくて、過去に何度も経験しているわけですから、その行動基準マニュアルがないというのが私は不思議でなりません。
　　市長は、職員の年頭の訓示でも、移住していただくには住みやすい環境づくり、暮らしやすいまちが重要視されるのではないかと述べられております。緊急時に市の情報、状況を随時発信していく対応、姿勢、いざというときの市民の方への寄り添いの第一歩であるのではないかと思います。そのことが、住みやすい環境、暮らしやすいまちと感じてもらえる大事な要素の一つだと私は考えております。消雪パイプに限らず、施設、機器などの保守点検更新計画、これはもう広く市民のインフラに関する情報は早めに発信していくことが大事ではないかと前回申し上げました。入札のこともあり、難しい面もあるかもしれませんが、この地域の、あるいはこの施設、機器などの保守点検更新計画は予定していると、いついつと言う必要はありませんが、リストアップしているというようなこと、この程度のことは発信してもいいのではないでしょうか。今回請願という形で出てきておりますけれども、やはり当該の自治会の方々、大変ご苦労なされたのだと思います。私も何十年にわたってうちの前の消雪パイプが出ませんので、一人で除雪、通学する児童生徒、高齢者の方々が通りやすいように除雪してまいりましたが、そういう地域地域にお願いするものもあろうかと思いますが、いずれにしても市の取組を理解していただくには、今申し上げたようなことを自治会の皆さん方にあらかじめ披露しておくことが大事ではないかと私は考えております。
　　次に、大雪関係でもう一点触れておきたいと思います。大雪被害は農業共済の対応が主になると思いますが、農畜産業振興機構ａｌｉｃが畜産農家向けの制度をつくるということで、その農家の人の要望を聞いているようでございます。県では経営継続を支援する低利融資を設けておりまして、市も補正予算を組んでいただきました。ありがとうございました。全国的に資材が不足しておりますので、早急な営農再開は難しい場面も想定されております。また、国、県の事業のほうが、畜産関係のａｌｉｃが担当している酪農関係は県酪連でした。それから、肉用牛関係は畜産協会が窓口になっておりますが、非常に事業の要件、ハードルが高いのです。ですから、生産者の方が、被害を受けられた方が利用できないことも考えられますので、ＪＡや生産法人などと連携取って、ぜひフォローアップをお願いしたいと、そのことを申し上げて次の再質問に移らせていただきます。
　　新型コロナウイルスワクチンの接種に関してですが、さきの荒澤議員の答弁の中でもお話しいただきました。もう少し確認したいことがあります。健康推進課で対応していただいておりますけれども、この通常業務を維持しながらこれに当たるということになりますと、職員の方の負荷が大変だと思います。労務管理、業務管理の進め方、職員の方々との協議は十分済まされてからの立ち上げだと思いますが、間違いないでしょうか、市長にお聞きいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今回のコロナワクチン接種の推進のための対策室設置が十分な議論の末つくったのかというようなご質問でございますが、しっかりと担当部署、健康推進課の保健師たちと協議をする中で決定をさせていただいております。ただ、先ほども申し上げましたけれども、国のほうからのコロナのワクチンがいつ、どのぐらいの量入ってくるか、この部分、要の部分が全く不明であります。そのために準備のほうが若干遅れているのは否めないところでありますけれども、こういった部分が今後しっかりと確定しますと、我々の対策室のほうも動き出すと、そして市民の皆さんにクーポン券といいますか、予診票、そういったものが併せて送付されるという段取りになってまいります。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
　　ワクチンにはいろいろな種類があり、皆さん方も報道等でご承知かと思います。ところで、市長、このワクチン接種、この目的についてどのようにご理解しておられますか、市長に伺います。ワクチン接種の目的です。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　ワクチン接種目的も当然、この前も申し上げましたが、全国民の皆さんが接種を受けることで集団免疫をつくると。ですから、ワクチン接種によって、確定はしていない、テレビ報道でもありますとおり、確実にうつらない、感染しない、そういうものでもないような部分もありますけれども、重篤化もしない、いろいろな効果、そういったものが期待されるということで理解しております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。まさにその点もあろうかと思いますが、付け加えるならば、感染と発症の度合いを抑えて、結果、コロナウイルスが人を介して増殖していく機会を減らすということです。確かに人が感染の割合とか発症の割合も低くなりますけれども、大事なところは、ウイルスが人を介して増えていく機会を減らすということです。それによって感染をコントロールして、結果的に医療への負荷の軽減と安定した社会生活の確保を図る、この間に新たな対応策、あるいは新しい薬とか新しいワクチンの開発の確保、あるいは社会活動基盤を確保する、これを構築していくのがワクチン接種の目的です。この目的をしっかり市民の皆様方にもご理解いただきながら、最終的にはワクチンを打つか打たないかは市民の方々の自己判断になるわけですけれども、今日の日報では、８割の方が接種を希望としながらワクチン供給副反応を心配している方が多いと報道されております。国の体制が決まらないと、接種体制が確立することは難しいかもしれませんが、一方で今申し上げた啓蒙普及が大事でありますので、職員の方々は大変ご苦労なされるかと思いますが、長い取組になろうかと思いますけれども、健康推進課でしょうか、あるいは危機管理課、連携取りながら、長期にわたるご負担をおかけしますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
　　次に、指定避難場所についてですが、これは面積が４平方メートルということで確保したということでございますが、茨城県内の避難所では、体育館のステージ、エントランス、トイレ、倉庫、いわゆる居住スペースにそぐわないところも算定されて、収容人数を報告していたという報道がございました。当市ではそういうことがないと思いますが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
　　そういう中で、１点だけ確認させてください。確かにこの中で感染症患者が発生した場合の対応、計画等を見てみますと、必要な場合にはホテルや旅館等の活用等を含めて検討するよう努めるという記載になっているのです。当市の場合、空き校舎、少年自然の家を念頭に置けば、せめて「検討するよう」という文言は抜いて、努めるという表記にしても、もっと前向きであるべきだと私は思うのですけれども。あと、市長の答弁には、親戚知人宅への避難についても考えていただきたいと答弁ございましたけれども、ではどういう場合を想定して、誰が判断して、誰の名前で親戚知人宅への避難を依頼するのか、指示になるのか、お考えがあるならお伺いします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今どういう災害を想定するかという部分ありますね。ですから、今コロナの感染症が蔓延している中でのいろんな災害、そういったものが発生して避難を余儀なくされた場合、その対応について先ほど申し上げましたとおり、３密を避ける対応をさせていただきたいと。その際に、災害の大きさによっては、どっと押しかける、そういった部分を避けながら、避難生活を送れるように、最終判断するのは市長である私になろうかと思っておりますが、しっかりと私としては判断をさせていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　ありがとうございました。いずれにしましても、今のプロセスを見ても、やはり手順書、手引書、行動基準書がないというのが分かりますので、市長ならそれが最終判断するのかもしれませんが、仮に市長がおられなくなったときに、その判断をする人が何に基づいてやればいいのかということになりますので、先ほども申し上げたとおり、しっかりと行動基準書の作成をお願いしたいと思います。
　　それから、介護の担い手問題についての再質問をさせていただきます。遠藤議員の中でヤングケアラーは新しい課題というふうに市長の答弁ございましたけれども、2017年の国の就業構造基本調査でもうこれ出ているのです。全国推計で３万7,100人おられるというふうになっております。それから、2015年、南魚沼市の小中学校教員271人中25.1％の方がヤングケアラーと感じる児童生徒に関わったと回答しております。ですから、新しい課題、問題ではないのです。そのことを申し上げたいと思います。先ほど冒頭申し上げたとおり、ヤングケアラーについての認識共有を図ることが大事と市長答弁されておりますけれども、少し後ろ向きではないでしょうか。求められるのは、やはりスピード感を持った対応と温かい言葉ではないかなと私は考えております。改めて市長の考えをお聞きいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　新しい概念という考えはないのですけれども、ヤングケアラー、この前遠藤議員にもお話しさせていただきましたが、我々の地域は子どもたちを取り巻く環境の中で今一番多いのがネグレクト、あるいは児童虐待、こういった部分が非常に多くて、ヤングケアラーというか、親の面倒見たり、うちの仕事を手伝わざるを得ないような、そういうような状況というのはあまり私のほうの耳には入っていない。そういう意味から、概念的にヤングケアラーという問題は、先ほど今2017年からというお話ありますけれども、私としては市民の皆さんでまだ認識を共有していないなということで、まずはヤングケアラーという問題をみんなで認識を共有し、そういったものが地域、周りにあれば、我々のほうにも報告を上げていただければなと思っているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　４番、加藤博幸さん。
〇４番（加藤博幸君）　いずれにしましても、今の問題は表に出にくいことですので、待ちではなくて、既に先生方もそういうふうに感じているというふうなことが報告されているわけですから、状況を確認を自ら取っていくということが私は大事だと思います。
　　時間が残り少なくなりました。ゼロカーボン宣言とその対応については次回のほうに回したいと思いますが、いずれにしましても再生可能エネルギーを利用している、市そのものが利用している、その状況はぜひ市民の皆様方に随時発信をしていってもらいたいなと思っております。
　　以上をもちまして再質問を終わらせていただきます。ご丁寧なご答弁ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（市川英敏君）　質問を改めます。
　　８番、清野栄一さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔８番　清野栄一君登壇〕
〇８番（清野栄一君）　８番、清野でございます。私のほうからは３問事前通告をしております。
　　まず、１問目であります。雪害についてであります。ひな祭りも過ぎ、今日の天気を見ても、めっきり春めいてきたところでありますが、１月は元旦から降雪が続き、１月７日から８日にかけ、急速に発達した低気圧が日本海を通過、その後強い寒気が流れ込み、強風と大雪が日本列島の各地を襲いました。気象情報によれば、この原因は北陸地方を中心に、日本海寒帯気団収束帯という雪を呼ぶ気流のラインが生じたことにあります。これにより、11日にかけ、日本海側を中心に大雪となりました。高田では、９日に24時間降雪量103センチ、これは観測史上１位の記録だそうです。阿賀野市においても、１月23日でしたか、開かれました総務文教常任委員会の資料によれば、９日に95センチ、10日にも82センチ、まさに特豪地域の高田に匹敵するぐらいの降雪があったと報告されております。そこで、なぜ対策本部を設置しないのかなと疑問に思っておりました。また、この期間、道路交通にも重大な支障が発生し、290号線では10日から11日にかけて、出湯から安田間で19時間、460号線では９日から14日にかけ、計25時間以上の交通止めが実施されております。460号線は、１日当たりの交通量が１万5,000台、重要路線であります。そこで、このような状況があるのに、なぜ対策本部を設置しなかったのか、その理由、市長の認識について伺います。また、市民生活への影響、雪害対応と課題についても伺います。
　　２問目であります。公共施設の再編整備についてであります。平成26年４月、国は高度成長期に建設された公共施設等の老朽化対策が、人口減少、財源不足などにより大きな課題となることから、公共施設の総合的計画的管理計画を策定するよう、県を通じて市町村に通知をしております。本市においても平成29年２月に阿賀野市公共施設等総合管理計画を策定したところでありますが、国はさらに実効性を担保するよう、令和３年１月、今年１月ですけれども、見直しに当たっての留意事項を通知し、令和３年度中の総合計画の見直しを指示しているところであります。そこで、市長が今年の年頭訓示における今年度中の解決、総合的取組とは何か、またリズム・ハウス及びあかまつ荘の課題と今後の取組について伺います。
　　３つ目でございます。道の駅の整備効果等についてであります。道の駅は、昨年７月末現在1,180駅が登録されております。県内の状況では、保内、田上、長岡などが最近開業し、41駅となっております。推計でありますが、全国では1,200近い道の駅が開業しているのではないかなと思われております。12月の全員協議会において、道の駅あがのの整備費用が17億円という概算値が公表されたところでありますが、私は道の駅を取り巻く環境は必ずしも楽観できる状況ではないと思っております。大手月刊経済誌のオンライン版の過去記事に、なぜ道の駅はもうからなくても店を出せるのか、地方活性化とは名ばかりの産直販売施設という刺激的なタイトルの記事がありました。
　　少しだけ内容を紹介しますと、道の駅は当初はトイレ休憩など貴重な場所、存在感もあった。しかし、昨今では、道の駅が大幅に増えている。また、コンビニもきれいなトイレを開放し、その結果、赤字が続く道の駅が出てきていると。さらには、道の駅は初期投資に係る部分がほとんど税金で賄われていると。その部分については、稼ぐ必要がないという認識、前提になっていることから、事業計画の段階で売上があまり見込めなくても事業として成立するというようなつくり、計画になって、安易な計画になっているというような指摘があります。この結果、完全に失敗している道の駅も出てきているというような記事になっております。道の駅、実態はやはり市場原理にさらされている、そこが抜けているのではないかなというような指摘がここの記事に書いてありました。
　　私も今回の質問に当たり、４商工会の皆さん、それぞれ会社経営の皆さん、十四、五人の皆さんに意見を聞きました。出店、出品をする予定の人は、期待している、ぜひ積極的に支援してほしいというようなご意見もありましたが、直接関わらない人からは否定的な意見も多く出ました。仕方ないから出資金を払った。造ることが主体となっているのではないか。市民が一番望んでいる施設ではない。ほかに優先事項があるのではないかというような厳しいご指摘もいただきました。私も、経営的には厳しいものがあると思っています。適切な情報公開をして、市民の皆さんの理解を得る必要があると思っています。また、今後開業することによって受託者が経営を行うわけでありますが、できるだけフリーハンドを与えて、もうかる道の駅にして、市は初期投資の部分、しっかり回収に努めてもらいたいと思っております。
　　それで、質問事項でございますが、①としまして経済波及効果、建設投資による波及効果、来訪者の消費支出による波及効果、②経営環境についての認識、③整備費が３年前の２倍に増嵩した理由、④市民への還元はどのようなものがあるのかについて伺います。
　　以上、よろしくお願いします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　清野議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、雪害についてであります。まず、市民生活への影響につきましては、この冬は除雪能力を上回る降雪があり、さらに一部の消雪パイプの井戸において、地下水が低下したことで散水量が不足する事態が発生いたしました。これらにより、道路交通の確保に支障が生じたことで、市営バスや通学バスの運休、ごみ収集などに遅延が発生いたしました。また、道路除雪を優先したことで、公共施設の駐車場確保が難しくなるなど、公共サービスへの影響もあったところでございます。また、雪下ろし助成対象の高齢者世帯以外の市民の方からも、除雪や雪下ろし業者の問合せやご相談を多数いただきました。
　　次に、そのような状況を踏まえた対応と課題についてでありますが、市が最優先に取り組んだことは道路交通の確保であり、併せて地域包括支援センターによる高齢者、単身世帯等の状況確認などを行ったところであります。しかし、今回の降雪の場合、過去に例を見ない大量の雪がまとまって降ったことで、計画どおりの除雪ができずに、道路交通の確保が進まなかったこと、道路状況の市民への早期周知が難しかったこと、雪下ろしにつきましては、業者が連休のため、連絡がつかなかったり、人手不足により対応していただけなかったりしたことなどを課題として考えており、こうしたことを踏まえ、除雪計画の検証及び消雪パイプの更新計画の見直しをした上で、今後の計画に反映してまいりたいと考えております。
　　次に、対策本部を設置しなかった理由についてでありますが、近山議員のご質問、あるいは先ほどの加藤議員のご質問にもありましたが、１月10日に各部長、建設課、危機管理課による警戒本部体制に準ずる体制で除雪対策に当たっており、この体制で十分な対応ができると判断してしまったことが、豪雪対策本部の設置に至らなかったものであります。
　　次に、公共施設の再編整備についてお答えをいたします。年頭に職員向けの年頭訓示をいたしましたが、その中で幾つかの課題や期待を申し上げ、公共施設の再編統合も課題の一つとして取り上げたものでございます。平成29年に策定した公共施設等総合管理計画においては、個々の施設の安全性を確保しながら、長く賢く使うことを基本としており、計画的な管理を行うための方針を定めております。この方針に基づき、定期的な改修等により、長寿命化と費用負担の平準化を図るとともに、過去の修繕記録や利用状況、維持管理コストをデータベース化し、情報の共有を図っているところであります。また、施設の再編整備においては、人口減少にある中、旧４か町村から引き継いだ類似する施設が多くあることを鑑みて、現有する公共施設をこのまま残すということは考えにくいものと捉えております。このことを踏まえまして、各施設の在り方につきましては、その施設の老朽の程度、更新費用、利用者数の状況、他の施設との類似性、代替の可能性などの観点から、施設の方針を検討しているところであります。
　　なお、その手法につきましては、市民を交えた検討委員会、あるいは検証委員会の立ち上げも視野に入れながら、早期に方向性を出してまいりたいと考えております。方針案がまとまり次第、議員の皆様にもご報告し、ご意見をいただきながら進めてまいりますので、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
　　次に、リズム・ハウス瓢湖及びあかまつ荘の課題と今後の取組についてでありますが、まずリズム・ハウス瓢湖の課題についてであります。このたびの休業については新型コロナウイルス感染症の影響によるものでありますが、以前より旅行者や旅行者ニーズの変化により宿泊利用者が減少していること、また建築後、平成９年に建築しておりますが、24年経過に伴う修繕費の増加が上げられます。今後の取組につきましては、コロナ禍の状況を見ながら、施設の利活用方法等を検討してまいりたいと思います。
　　次に、あかまつ荘でありますが、オープン当時は13万人弱の利用者がありましたが、年々利用者が減り、令和元年度では７万人まで落ち込み、さらに新型コロナウイルス感染症の影響を受け、令和２年度は４万5,000人の見込みとなっております。課題といたしましては、民間温浴施設の普及と質の高いサービスとの競合によりまして、利用者が減少していることに伴う財政負担の増加、また建築後、平成５年に建築しておりまして、28年経過しておりますが、老朽化に伴う修繕費の増加などが上げられます。
　　なお、今後の取組としては、これらの課題を整理するとともに、行政改革委員会の意見、意見の中では廃止も視野に入れた事業の見直しというご意見をいただいておりますが、こういった意見を踏まえて、皆様のご意見をいただきながら検討してまいります。
　　次に、道の駅整備効果等についてお答えをいたします。初めに、建設投資による波及効果についてでありますが、道の駅の整備に当たり、本議会に議案を上程しております道の駅（仮称）あがのの建築工事のほか、既に発注しております電気設備工事、機械設備工事、今後の多目的広場や外構工事の整備等を合わせた事業費は約12億円程度となっております。また、入札必要事項に下請発注及び資機材の調達を可能な限り市内業者の採用を希望するとしていることから、関連する市内の業者においてもその波及効果があるものと考えております。
　　次に、来訪者の消費支出による波及効果についてでありますが、道の駅の来場者数から想定して、物販及び飲食合わせて年間３億円程度の売上げを見込んでおります。
　　次に、経営環境についての認識でありますが、ポストコロナにおいても人の移動は落ち込みが当面続くものと考えており、道の駅来場者数へも影響する可能性があると考えております。そのため、競合する周辺の道の駅との差別化や、道の駅の魅力を向上する必要があることから、指定管理者と協議しながら取り組んでまいります。
　　次に、事業費が増嵩した理由についてでありますが、主な理由としましては、軟弱地盤解析の結果、現地盤が盛土の荷重により沈下することが判明したため、想定される沈下量に対する土量が増加したものであり、盛土材として確保した阿賀野川の河床掘削土についても一部に土質改良が必要であることから、土木工事において増嵩したものであります。建築工事につきましても、より魅力的で集客力のある施設にするため、内外装を変更したことから、建物の平米当たりの単価を見直したものであります。これらを踏まえまして、令和元年から進めておりました建築の基本設計が昨年12月にほぼ完了したことから、12月25日の議員全員協議会におきまして全体事業費を説明したところであります。
　　最後に、市民への還元についてでありますが、誰もが気兼ねなくくつろげる空間を提供し、阿賀野市の魅力を発信することで交流人口の増加につながり、物産販売による産業振興や雇用を創出する、これらを併せた防災機能を有する施設を整備することから、市民の皆様への還元となるものと考えております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでは、再質問させていただきます。
　　今回の雪害については、今ほど加藤議員の質問にもありましたし、近山議員など前回質問されておりますが、今回非常に短時間で大量の降雪があったということであります。阿賀野市の過去の記録、１日当たりの最多の降雪量及び過去最多の積雪量、資料等がございましたら、消防長、お願いしたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　肥田消防長。
〇消防本部消防長（肥田浩明君）　お答えをさせていただきます。
　　過去の最多降雪量及び最深積雪量でございますが、１日当たりの最多降雪量、一番多かったときが平成27年度、１日24時間で105センチというのがございました。最深積雪量についてでございますが、平成28年度が過去で一番多かったのが79センチ、この数字が消防本部が把握している数字でございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでは、先ほど加藤議員の質疑のところであった１日125センチというのは、大幅にそれを超えたということでよろしいのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　肥田消防長。
〇消防本部消防長（肥田浩明君）　数字的にはそういうことになるというふうに思います。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　私もちょっと調べてみたのですけれども、これ多分昭和10年からの記録ということで、県のホームページを探したらちょこっと引っかかったところがありまして、阿賀野市、水原は133でしたか、かなりの積雪があったというような記録になっております。
　　そこで、今回雪害対策本部を設置しなかったのかという、なぜ設置しなかったのかなということで質問させていただいていますが、まず大雪については警報なり注意報なり、あるいは厳重警報とか何かいろいろ気象官署のほうからデータが流れてくると思うのです。そういうものをどのように判断、対処していたのか、そこからお聞かせ願います。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　議員今ほどおっしゃいましたとおり、気象官署のほうから大雪に関する警戒情報とかいうのは、私どものほうと、あと建設課のほうにも同時配信で行っているかと思います。それについて関係部長のほうに配付をさせていただいております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　私もそのデータを取ったりしているのですけれども、これを見ればどのような降雪が来るのか、どのような災害が来るのか、予見できると思うのです。それをちゃんと市長につないでいたのかどうか分かりませんが、つないでいると思いますが、市長はそれらを含めて雪害対策本部は必要ないという認識だというようなことだと思うのですが、本当にそれでいいのでしょうか。これまた加藤議員と同じような質問になってしまいますが、私は危機管理意識が非常に足りないな、少ないな、低いなと思います。
　　そこで、市長、もう一回同じことになりますが、ちょっともう一回なぜ対策本部を設置しなかったのか、これだけのデータがありながら、そこら辺をひとつもう一回お願いします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほども申し上げましたけれども、正月明けたところから雪が降り、１月３日まで降雪があり、これは気象台が発表している今年の大雪が早めに来たなということで感じ取ったわけですけれども、また８日の夕方から降り始めて、本格的に降り始めたのが９、10、11と。11、私も９、10とここの庁舎に来ながら、そしてまた地域を見ながら、大雪の状況、そしてまた気象台から発表される雪の今後の見通し、そういったものを総合的に判断する中で、準ずる形で今回は大丈夫かなと。それが結果として甘かったといえば甘かった。それでよかったのだということもあり得ますし。ですから、県内で今警戒対策本部、設置された自治体の数、私も承知はしておりません。ただ、９日でしたか、新聞報道等を見まして、五泉市等が設置されていた。それを見て、うん、そうだったなというふうな思いをしたところでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　今回のものを契機として、適切な対応をしていただきたいと思います。
　　それで、460号も25時間もいろいろ止まったわけでありますし、市民生活にもいろんな影響が出たと思うのです。私のところは、卑近な事例を出して非常に申し訳ないのですが、消雪パイプもなく、道路除雪の来るのが遅いのです、非常に。通常であれば大体７時ぐらいには来てくれるのですけれども。私の利用している道路には４軒。４軒というのは軒数で４軒の方が車の出入りをして仕事に行っております。シフト勤務の方が多くて、土日でも出る場合があるのです。今回除雪が遅れたのは、日曜と月曜の、祭日でしたか、昼過ぎになったりしていたのですけれども、非常にやっぱり、いつも最後になるのです。そこら辺りは順番を変えられないのかどうか。これは業者との兼ね合いになると思うのですが、いつも最後になると、私のところにも苦情が来るわけです。いつも最後になって、仕事遅れる、仕事に出られないということで、そこら辺りはちょっと見直していただけるよう、業者との対応を図っていただけるのかどうか。オペレーターが大変ご苦労しているのは分かるのです。でも、オペレーターは自分の意思で動くわけではなくて、指示で動いているわけですので、いつも同じところがいつも最後になるというのはどうなのかなという思いはありますので、そこら辺ちょっとご検討していただけるのかどうかお願いします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　ご質問にお答えしたいと思います。
　　確かに今回の大雪によりまして、なかなか遅いところはかなり遅くなったということは十分認識しておりますので、来年の除雪計画に向けましては、そういう観点も踏まえて、また協力していただける業者と協議をしていきたいというふうには考えております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それから、近山議員の質問の中で、除雪要員の確保、オペレーターの確保についてどうなのだと、足りているのかという状況の質問がございましたが、ただ市のほうからの答弁は、市のほうもそういう足りていない状況を認識しているというような答弁でありましたが、それだけでいいのかどうか。改善に向けた取組が必要だと思うのですが、その辺のお考えはどうでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　近山議員のご質問のときにもお答えしておりますけれども、確かに足りていないという認識は持っておりまして、建設業協会のほうに問い合わせたところ、大部分の業者はなかなか難しいというところがございました。数社については、ただオペレーターは出せるけれども、機械の確保までは難しいですとか、そのようなお言葉も聞いておりますので、またさらに聞き取りを行いながら、対応できるかを検討していきたいというふうには考えておるところでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それから、防災計画の中で、建築物の雪害予防計画というのがあります。基本方針で克雪住宅の普及、雪処理事故防止の啓発について定めるとあります。阿賀野市では、克雪住宅の普及についての推進をやっているのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　防災計画上、そのような記載をさせていただいたわけですけれども、具体の例といたしまして、危機管理課サイドとしてはその辺進めてはおりません。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　克雪住宅、高齢化が進んでいる中では非常に有効な施策だと思うのですが、ただ書いただけということでは全く意味がないのではないかと思いますが、本当にただ書いただけで終わりなのですか。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　ちょっと言葉足らずで申し訳なかったと思います。例えばですけれども、この前の近山議員からの質問にもあったと思いますけれども、それこそ除雪、屋根の雪下ろしする場合のアンカーの、例えば費用補助とか、そういった克雪住宅、この辺については虹の架け橋の住宅関係、その辺との連動といいますか、その辺で使えるものがあるのかどうか、その辺についてまたなお確認させていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　克雪住宅の定義の中にはアンカーの設置なんていうのはないと思います。全然違う話です。克雪住宅というのは、耐雪、屋根に対する雪の重みに耐える、堆雪の荷重に耐える方法と、それから傾斜をきつくして自然落下と、それから熱を加えて融雪する方法、これが３つです。今、克雪住宅に対して補助を出している市町村もあります。承知していますか。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　私は、その辺は承知しておりません。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　私は、防災計画にちゃんと記載されていますので、その辺はきっちり把握した上で、承知した上でここに記載しているものかと思っておりました。では、市民からこれに関して問合せが来ても、市としてはただ書いてあるだけで、それ以上のものはないのだということになるわけですね。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　住宅云々の関係につきましては、危機管理課というよりも建設課のほうに、もしそういう話あれば、おつなぎするということで考えております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　今お聞きしたのは、防災計画に記載があるから聞いているのであって、内部の取扱いがどうのこうのではないのです。そこら辺り承知してもらいたいと思います。
　　今回大変な雪だったわけですが、ぜひ、先ほども言いましたけれども、次の課題として捉えていただきたいと思っていますし、独り暮らしの高齢者世帯からは、雪の状況が心配で夜も眠れないというような相談も受けました。ぜひ何か安定的な避難所のほうに一時退避できないかというようなご質問もございまして、私のほうもどこかいいところないのかなと。ただ、休日だったものですから、どこも電話をしても出ない。社会福祉協議会とか市役所のほうも出てくれませんでした。それで、しようがなくてリズム・ハウスに電話をしたら、リズム・ハウスも予約でいっぱいですということがありましたので、ぜひ冬期間における避難所も、豪雪の場合は、困っている人がいたら一時宿泊できるような対応を図れないものなのかどうなのか、そこら辺り検討してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　自主避難所という扱いになろうかと思いますけれども、そういったお話につきましては、今回こちらのほう来ておりませんでした。議員のほうへ行ったかもしれません。ただ、今回のこの大雪、これ考えますと、私どもも安全安心メールで流させてもらったのですけれども、道路除雪がなかなか追いつかないというようなこともあります。道路が狭隘になっているということもあります。外出ることによって、むしろ身の危険が生じてくる、こういった可能性もあったかと思います。ただ、いずれにいたしましてもそういった自主避難所、そういった要望があるのであれば、その辺については検討してまいりたいというふうに考えます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　あと、前にもいろんな人が言っているのですが、雪下ろしの対応がなかなか業者が見つからないということで、これ雪下ろし専門にやっているところではないのですけれども、30件頼まれたというような事例もありました。そこで、市のほうで、何とか雪下ろし対応の人たち、やってくれそうな人たちを雪下ろし対応バンクみたいなものをつくっていただければ、対応がしやすいのかなと思いますので、そこら辺りもぜひ検討いただきたいと思います。
　　次に、公共施設の再編整備についてでありますが、先ほど市長から答弁いただきましたが、ちょっとよく分からないので、もう一回お聞きしますが、今年度中の解決、総合的取組というところ、今年度中の解決、これは何を指すのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　平成29年に、先ほど申し上げましたとおり、総合管理計画を策定していると。その後４年が経過していますけれども、いまだに問題の解決に至っていない、そういったことを踏まえて、今年度は必ずやりますよということをメッセージとして発信させていただきました。その第１段階として、新年度に入りましたら、今後の在り方、どうあるべきなのか、そしてそれを廃止も含めて検証委員会、あるいは検討委員会、そういったものを立ち上げて、そこで議論させていただき、年度中に方針を確定させたいということでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　ありがとうございます。国のほうも１月にしっかり検証して進めてほしいというような通知が出ていますので、それに見合った取組だと思っております。
　　それで、次にリズム・ハウス。リズム・ハウスが閉鎖されました。突然の閉鎖でありました。契約期間は３年、まだ１年も終わっていないのです。そういう中で、理由を聞けばコロナということで、やむを得ない部分もあるかもしれないのですが、ここに休業に至る前段として、どのような相談、あるいは実態調査等行ったのかどうか、教えていただけますか。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　すみません、閉鎖ではございません。休館でありますので、訂正していただきたいと思いますが、今回の取消しに至るまでの経過ですが、コロナが始まってから徐々に入館者数が減ってきているというのは毎月の報告で受けておりました。実際取消しをお願いしたいとこちらに来られたのが１月14日、支配人と（株）たしろの社長、２人で来られました。そこで話を受けて、では申請書を出してください、それが１月18日になったものです。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　これって一時、例えば休むにしても、また同じ人だと駄目なのでしょうか。それで、こんな状況、コロナという状況もあるわけですから、支援の方策というのはなかったのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　一時的休業という案もあるとは思いますが、やはり指定管理者のほうの経営が苦しくなってきているということが一番大きな要因だと思っております。
　　市の支援でありますけれども、取りあえずは指定管理者のほうからそのような要請といいますか、お話はいただきましたけれども、協議の結果、支援は必要ないという双方の合意に至っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　どこでも同じだと思うのですが、高齢者の方とかがやっぱり集会の場として活用したいとか、あるいは希望が特に多いのは入浴、いつもそこを使わせてもらっていたと。一人住まいなので、そっちのほうが簡便でいいのですというような話も何件かありましたので、そこら辺り、入浴とか集会の場としての提供とかは再開できないのかどうか、その辺の考えを伺います。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　議員おっしゃるとおり、多くの方といいますか、今まで利用された方から、市長への便りで、せめて入浴だけでも再開してほしいという手紙が届いております。その辺、当課のほうで収支のシミュレーションとか、営業するにはどのような許可が必要かとか、そういうものを今検討しております。それについても、また今後決まり次第、ご報告していきたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　決まり次第というのは、ある程度期限を定めてはっきりさせてもらいたいのです。いつまでも検討中では困るので。利用されている住民の方にすれば、いつから再開できるのかというのも重要なポイントになるので、そこら辺り早めにお願いしたいと思います。市長、前向きに検討いただけませんか、入浴だけでもということなのですが。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほども申し上げましたとおり、公共施設、令和３年度中に方針を確定させると。そして、今言われるように、リズム・ハウス、ピーク時から比べると、今３分の１ぐらいしか利用者がいないのです。そしてまた出発点、この造られたとき、平成９年だったでしょうか、造られたとき、どういう経緯で造られたか。それはもう当然清野議員もご承知だと思うのですが、大分その使い方が変遷してくるのです、いろいろな形に。そして、結果として、公共施設でありながら、多くの費用がかさむ、あるいは民間に類似した施設があるにもかかわらず、公共としてそういった施設の運営がなされてきた。こういった部分を大きくメスを入れながら検証し、あるいは検討しながら今後の在り方を今模索、そして令和３年度からはしっかりと取組をさせていただきたい、そう思っております。
　　入浴については、入り口に書いてあります。宿泊、入浴、ご休憩。この部分というのは、基本的にはいいのだろうと。飲食、この部分が一番大きな問題の点でございますよね。これはもう清野議員も重々、百も承知していると思います。そういった部分を解決させながら、今後の在り方、しっかりと示していきたい、そう思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　市長のおっしゃることは原理原則、もっともなのですけれども、実際生活上利用している人にとってみれば、規則とかそういうものは関係ないわけなので、ひとつ温情のある対応をお願いしたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　確かにこの造られた頃、思い出せば、どこの地域も温泉、温泉、温泉と。合併して一番の大きな効果というのは、阿賀野市に温泉地ができた。ですから、五頭温泉郷というのがしっかりあるわけです。当時は水原町には温泉がない、安田町にも温泉がない、京ヶ瀬にもない。ですから、京ヶ瀬であれば京和荘に温泉、あるいは水原地区であればリズム・ハウス、そしてまた憩の家にも温泉というか風呂があったのです。今はもうみんな大ばらになっていましたので、きれいにしましたけれども。安田地区では宝珠温泉。そういった形で、みんな温泉を欲しがって、合併前は建設をしてきた。それが合併によりまして、阿賀野市にも五頭温泉郷という立派な温泉があると、そこを大いに活用していただければ、当然民間の旅館もそうですけれども、公衆浴場も村杉に１つ、出湯に２か所、しっかりと250円で入れるのです。こういった施設があるにもかかわらず、いろいろと言われる。この部分というのは本当に一握りの方なのです、申し訳ないですけれども。当然、ないよりはあったほうがいいと。当然の話ですよね。そういった部分、しっかりと議論をさせていただければと思います。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　すみません、私が申し上げたのは、自力で行ける人は、車があって行ける人は、出湯でも村杉でも使えると思うのです。ただ、本当に交通手段がなくて徒歩のみに頼っている人、高齢者の人にとってみれば、本当にそこしかなかったのです。そういうことで、できましたら何とかそこら辺も酌んでいただいて、対応していただきたいと思います。市長のお考えは分かるのですけれども、分かりましたけれども、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
　　それで、次にあかまつ荘のところなのですが、課題として、利用者が減少している、激減しているのです。これコロナの影響で多分前年の６割ぐらいになっていると思うのですが、利用者が減少していることに伴う財政負担の増加。財政負担の増加というのは具体にはどういうことをいうのかお聞かせください。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　指定管理料に当たると思います。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　指定管理料というのは新年度予算においても旧年度と同じ額だと思ったのですが、違うのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　同額を計上してございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　すみません、今ちょっと聞き取れなかったのですけれども、額が変わったのですか。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　同額を計上してございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでは、目に見える増加にはなっていないですよね。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　令和２年は特別コロナの影響で人数は減りましたが、これからの見込み、令和元年度ぐらいまでには戻るであろうと予測をしまして、同額を計上しておりました。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでは、契約はまだ終わっていないということですか、指定管理と。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　先般の全員協議会でもご説明しましたとおり、公募が終わりまして、これから、できれば最終日に追加議案として指定管理者の指定議決をいただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　これまたこんなこと言うと怒られるのですが、利用者にとっては愛着のある大事な施設です。そういう観点から、ぜひ残していただきたいなと思います。
　　それで、前回、１年ちょっと前にお聞きしたときは、市外の利用者が多いのだと、６割近くが市外の人というようなお話がございましたが、そういうことであれば、市外の人からプラス100円ぐらいの負担をしていただくというようなことでも対応できるのではないかと思いますので、ぜひとも、すぐやめるとか、すぐ値上げするとか、そういうようなことのないようにお願いしたいと思います。
　　それから次に、道の駅の整備効果についてであります。経済波及効果について答弁いただきました。これ経済波及効果ということで私はお聞きしたのですが、直接効果しか答弁されていないのです。回答されていないのです。それで、経済波及効果について、まず皆さん、直接効果だけの認識なのかどうか、これ市長からお伺いしますけれども、経済波及効果、当然市長はよくご存じだと思うのです。直接効果プラス一次波及効果、プラス二次波及効果、これが経済波及効果だと思って私は質問させてもらいましたが、この答弁は単なる直接効果しか書いていないと思うのです。これはどうなのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　まさに清野議員がおっしゃる部分が先ほども申し上げた部分になっておりますが、ご存じだと思うのですけれども、建設工事の波及効果というのは以前から1.8ぐらいとか1.7だとか、でも正確なところは出ていないのです。我々のようなところでその波及効果を、いや1.9ありますとか、そういったことは申し上げられないのが実態でございます。大体推測で1.8ぐらいの、12億円の1.8倍ぐらいの経済波及効果があるだろうということをご理解いただきたいなと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　消費の波及効果、これも３億円、売上げの想定売上げだけなのです。売上げがあれば、当然それをものをつくる人もいるわけですし、それを動かす人もいるわけですから、いろんな部分で波及していると思うのです。そこら辺りはなぜこんな売上げだけの金額で答弁されたのか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　当然直接以外のものも効果としては十分認識しているのですけれども、現在私どもで把握、お答えできる部分ということで答弁させていただいたところでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　これ経済波及効果分析ツールってあるでしょう。それに基づけばこれぐらいになるというような答弁でいいのではないのですか。県のホームページにも出ています、この計算式。分かっていますよね。分かっているけれども出さなかったということでいいですか。ほかの道の駅はみんな出しているのです、経済波及効果まで。それを見ることによって、市民は道の駅ができればこれだけの波及効果があるのだと、では我々にも恩恵があるのかなと思います。何にもそういうこともまともに答弁しないで、それでうまくいかないのではないのでしょうか。先ほども申し上げましたように、市民の皆さんからは情報が少ないというようなご意見もいただいています。そして、俺は知らねえと、そういう無関心な人が大勢いる、それは困ることなのです。
　　では、今言えるのは、直接効果のある建設業の人に、例えば10億円行ったと、あるいは建築屋に５億円行ったと、確かにそれを受ける人たちは経済的に潤います。それを払うのは誰なのですか。市民の皆さんでしょう。それに対してどれぐらいの賦課が来るのか。賦課されたものが来るのか、市にどれぐらい返ってくるのか、そこが大事なところだと思うのです。これの消費に関する経済波及効果については、常任委員会でもいいのですが、出していただけますか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　今現在手元にデータを持っておりませんので、なお確認の上、出せるものであれば、また順次検討していきたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　次に、経営環境についてでありますけれども、競合する周辺の道の駅との差別化や魅力を向上する必要があるということでありますが、具体には何も考えていないのですよね。考えていますか。指定管理者と協議をするとありますが、どういう部分でどのような協議をするのか、考えていますでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　ご質問にお答えします。
　　議員も今お話ししたとおり、今指定管理者と具体のところを詰めているところでございますので、また順次決まりましたらご説明できればと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　経営環境というのは、お客さんがどれぐらい来るのか、周辺人口がどれぐらいあるのか、あるいは通過交通量がどれぐらいあるのか、いろんな要素が関わってくると思うのです。この答弁だと、ただ周辺の道の駅との差別化や道の駅を魅力を向上する必要があると、それだけなのです。例えば背後地に40万の人口がありますと、だから環境的には非常に有利な立地であるというふうなこととか、そういうような観点が何もないのです。私が期待したのは、その辺も分析しながら、具体にはこれぐらいあるのだということを言ってほしかったのです。
　　次に、事業費が増嵩したということでありますが、建設工事費が増えたということです。具体には金額として幾ら増えたのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　前回の全員協議会の段階で約17億円弱という、全体事業費ということですね、ご説明させてもらっておるところで、その前、平成30年というか、29年度ぐらいでしょうか、一回前回答弁したときは９億前後という話の中ですので、差引き８億弱ぐらいは増えているのかなというふうには認識しておるところでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　では、その造成工事費って総額幾らになるのですか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　いわゆる造成工事、盛土関係、土木工事関係につきましては５億強に、今現在のところなっているところでございます。当初は３億弱、３億前後見ていましたので、約倍ぐらいには増えたのかなと思っています。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでもそのほか、トータルで比較すると７億から８億ぐらい増えていますよね。今その造成工事で二、三億ということですが、そのほか何が要因があるのですか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　あとは、当然建物の建築費につきましても相当額増えておりますし、あと当初積算計上漏れということは変なのですけれども、例えば占用物件の移設ですとか、そのようなもろもろのものが増えているということでございます。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　時間もなくなってきたのでちょっと急ぎますが、公園、広場、ございますけれども、それは個別に委託するというようなお話、前回聞いているのですけれども、私としては指定管理者に一体的に委託をして、指定管理者がイベントとかやりやすいような対応にしてもらいたいなと。例えば、これを言うと市長は怒るかもしれないのですが、瓢湖であったジンロック、市長は公園の利用目的からいって好ましくないということで許可されませんでしたけれども、あれも結構全国に発信力がありまして、お客さんは全国から来ているのです。そういうところとか、あるいは冬になれば雪遊びができるような、川１本違うだけで新潟市とは大分積雪量が違うので、もし新潟市民をターゲットにするのであれば、そういうところもあったほうが、雪遊びができるようなところもあればいいし、ソロキャンプもやれるし、グラススキー場もやれるし、そういう観点から、ぜひとも指定管理者に一体として管理をしていただきたいと思うのだけれども、市長、ぜひお願いします。それちょっと前向きに考えていただけませんか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　清野議員も本当にアイデアマンで、いろいろお話を聞いていると、次から次へと出てくるので、私もその理想に追いつけるよう取組をさせていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　それでは、前向きに考えていただけるということで……駄目ですか。なぜ切り離すのか。一体的にやったほうがやりやすいわけですよ、運営者としては。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　施設は指定管理ということで、指定管理者がその運営の仕方、そういったものを特別我々が、要求水準に沿っていれば、文句は言えない状況にあります。ですから、今現在は指定管理者が決めていくこと。そのほかの防災公園、多目的運動広場、この利用については、今清野議員がおっしゃる部分がありますので、それは指定管理者と協議をしながら進めていきたい、そう思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　ぜひそのように対応していただきたいと思います。
　　それから、市民への還元でありますが、物産販売等があります。これというのは何を想定しているのか。道の駅、市長が道の駅をやりますと言ってから、もう５年ぐらいたっていると思うのですが、何をやるのか、その辺今まで手だてを講じているのかどうか。野菜にしても園芸作物にしてもなかなか育っていないというような気もしますし、この物産販売で何があるのか。よその物を売っても阿賀野市の振興にはならないのです。そこら辺りを真剣に考えていただきたいと思うのですが、何があるのか、回答をお願いします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　お答えいたします。
　　当然阿賀野市の物産ということで、農産物、直売所弱いというのもありますので、その辺も含めて、場所として提供できればと思っております。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　そういう話は何回も聞いているのです。具体に、ではそういう売るものを育てているのかどうか。増えていますか、生産額にしても、生産量にしても。田邉課長お願いします。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えします。
　　結構農家とお話しする機会がありますと、道の駅には大変期待しているというふうな声もございます。私もできたら販売したいというような声も聞かれます。ただ、その中で、やっぱりどんな運営になるか。運営、運営者がどんな方で、買取りなのか、委託なのかと、あるいは手数料はどのぐらいなのかとか、そういったところにまず生産者の皆様は興味ありますので、その辺がある程度はっきりお示しできるようになりましたら、いろんな協力してまいりたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　８番、清野栄一さん。
〇８番（清野栄一君）　時間になりましたけれども、道の駅でみんな期待する品物というのは地域の野菜なのです。これ、各道の駅でアンケートしています。その結果を見ると、産直の地場産の野菜ということになっていますので、時間は短いですが、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
　　以上、終わります。ありがとうございました。
〇議長（市川英敏君）　これから13時30分まで休憩いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午後　零時０２分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午後　１時３０分）
〇議長（市川英敏君）　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　一般質問を続けます。
　　12番、風間輝榮さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔12番　風間輝榮君登壇〕
〇12番（風間輝榮君）　12番、風間でございます。事前に３項目について通告しておりますので、質問をさせていただきます。
　　１番、大雪の除雪体制について。年末年始は記録的な大雪に見舞われ、消雪パイプの故障、凍結などの影響もあり、市民からの苦情、ご意見、ご要望、困り事相談など、解決に向けて、各担当課職員は大変だったと察しております。災害から学び、検証して、今後どのように生かしていくのか伺います。
　　２つ目は、新型コロナワクチン接種の準備状況についてであります。政府は、ワクチン接種のスケジュールについて、２月下旬から医療従事者、４月から65歳以上の高齢者、その後、基礎疾患のある人、一般の人を対象に、順次進めていく予定であります。この現状を踏まえ、当市の準備状況と課題について伺います。
　　３点目は、空き家対策についてであります。空き家、空き地の有効活用を目的に、空き家バンクを設置して、売りたい空き家、空き地、貸したい空き家などを市のホームページで紹介して、所有者と利用希望者の橋渡しを行っております。しかし、現実は空き家の解体、撤去などが思うように進んでおりません。その要因はどこにあるのか、解決に向けてどういう支援策が有効なのかを伺います。
　　以上、よろしくお願いいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　風間議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、大雪の除雪体制についてであります。近山議員のご質問にもお答えいたしましたが、今冬は88台の除雪車で車道及び歩道の除雪に当たっておりましたが、元旦からの３日間、１月９日からの３日間と、断続的に降雪があり、道路脇の堆雪の影響により、日ごとに除雪に要する時間が長くなりました。また、消雪パイプ路線では、地下水の水位低下や故障により、消雪パイプの効力が発揮できないところが発生したことで道路に雪が残り、必要に応じて機械除雪を行ったところであります。これまで消雪パイプの更新計画を策定し、計画的に更新してまいりましたが、来年度に向けて更新箇所の精査を行ってまいりたいと考えております。また、機械除雪計画につきましては、今冬の除雪対応を検証し、迅速かつ適切な除雪対応ができるよう、計画のより一層の充実を図り、冬季の円滑な道路交通確保をしてまいりたいと考えております。
　　次に、新型コロナワクチン接種の準備状況についてお答えをいたします。荒澤議員、加藤議員の答弁でも申し上げましたが、２月26日現在の準備状況につきましては、４月以降に開始予定となっている65歳以上の方への接種体制について、医師会阿賀野支部と協議を行っているところであります。また、課題についてでありますが、ワクチンの供給スケジュールが国から示されていないため、接種の日程が決まらず、市民の皆様への周知ができないことなどが上げられますが、引き続き国、県から示される情報を基に、医師会阿賀野支部やあがの市民病院と協議をし、接種体制の構築に努め、市民の皆様が安心してワクチン接種を受けられるよう取り組んでまいります。
　　次に、空き家対策についてお答えをいたします。初めに、平成25年度から運用しております空き家・空き地バンク制度のこれまでの実績でございますが、令和３年１月末までの延べ登録件数は43件で、その６割に当たる27件の売買等が成立し、利活用が図られております。また、空き家の解体や撤去については、現地パトロールや助言指導により、本年度中に18件の空き家が除却されたことを確認しておりますが、議員ご指摘のとおり、市内には、利活用されないまま管理不全な状態で放置されている空き家が散見されます。空き家の除却が進まない要因につきましては、第一に解体や撤去に関わる費用負担が大きいことが考えられますが、除却後の土地活用が図られないことや、所有者の高齢化や遠方に居住していること等にも起因するものと考えております。今後の空き家対策につきましては、昨年７月に法律、不動産、建築、福祉、行政等の専門家で構成する阿賀野市空家等対策協議会を設置し、９月には同協議会の意見を踏まえた阿賀野市空家等対策計画を策定したところであり、他市町村の事例等も参考に、同協議会委員の意見を聴取しながら、有効な対策を検討してまいります。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　今回の一般質問は結構いろいろと重複している質問もありますので、私のほうでもできる限り重複しないように、簡潔に再質問をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
　　まず、大雪の除雪体制についてであります。今回の除雪費、総額で、除雪する場合も待機費も含めて、総額どのぐらいの規模の予算を使ったのか、それでその中で、国、県からもらえるお金があるのかどうか、それも含めて教えていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　ご質問にお答えいたします。
　　今までの除雪経費ということでのご質問だと思いますけれども、まず固定費関係、いわゆる消雪パイプの委託関係が約2,400万程度。それから、それ等と、また作業費等が今現在２億2,500万ぐらい、合わせて全体で２億5,000万弱ということになっております。
〇議長（市川英敏君）　大橋企画財政課長。
〇企画財政課長（大橋晋一君）　国からの支援等でございますが、まだ情報はないのですが、平成29年でございますと今年と同様の除雪経費がかかっておりますが、そのときには元年度の特別交付税が決算で７億3,000万で、平成29年のときが８億9,000万、そのときには特別に臨時道路除雪事業補助金として6,000万円追加の支援がございました。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　ありがとうございました。
　　それで、私お聞きしたいのは、今回の大雪で市民からの苦情も相当あったと思うのです。苦情の中で一番数が多いというのですか、どういう苦情があったのか、丁寧にちょっと説明していただけるとありがたいのですが。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　確かに今冬の雪ではかなりの皆様からご意見、苦情等々いただいておりまして、一番多かったのが除雪の時間が遅いというご苦情とか、まだ来ていないというか、いうのが一番多うございました。どうしても、先ほど市長答弁ありましたように、雪が重なったことによって時間がかかってしまったということで、うちの前はまだ来ないよと、どうなっているのだというのが全体の７割ぐらいがその苦情が一番多くございました。その次に多かったのが消雪パイプの水が、まず出が悪い、消えない等、また出ないという、だけれどもどうなっているのだというご要望なりご質問、苦情等が多かったというふうに認識しております。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　私のほうの携帯も非常に鳴りっ放しで、市民からの苦情も相当お受けしました。ただ、私が生まれた時代と、車社会でない時代でありましたから、大雪が降れば、朝早くから起きて、できるだけ道路までの除雪なんていうのは家族を挙げてやっていた時代だったと思うのです。今の現状を考えますと、やっぱり車社会ですから、市民の言うことも分かるのです。十分分かるのですけれども、私個人から言わせますと、大分わがままになっていることも事実なのです。何でもかんでも行政に言えば済むという問題ではないと私も思っておりますので、電話が来ても、話は聞きます。しかし、市役所の建設課へつなぐ、総務課へつなぐ、ほかへつなぐものについても、ある程度どうしてもつながなければ駄目なものについてはきちっとつないできたつもりなのですが、市民の皆さんから怒られるかもしれませんけれども、非常にわがままになっている傾向にあります。仕方がないといえば仕方がないのです。自分が朝出勤するのに除雪がされていない。したのに、また次の雪が残っている。いろいろ話はありました。
　　しかし、こういう大きな大雪のときは、どこもみんな大変なわけですから、ある程度自助努力も必要なのですよね。ですから、そういったところも含めて、市役所へ電話しても電話が出ない、職員がいない、警備員にしかつながらない、いろんなご指摘を受けました。しかし、職員の皆さんにおいては、それぞれの立場で一生懸命やっていらっしゃるのは私も姿を見ていますから、できるだけそういう形での対応はしてきたつもりなのですが、やはりそういうお叱りの電話の内容の大半が、私からすると、うんというちょっと内容のものが多かったのも事実であります。
　　しかし、今回久しぶりに大雪だったものですから、今回の教訓を生かして、次にどういうふうにしていくかというのが一つの課題だと思うのです。特に消パイについても、最近は省エネ型で、片方ずつ出るというのですか、ちょっと正式な名前は私分かりませんが、そういったふうになっていたり、それから私も朝４時過ぎぐらいからシャベルを持って一通り町内から商店街、自分で歩ける範囲は全部見てきました。しかし、それで思うのは、消パイが入っているところほど消パイに頼り切っていますので、なかなか住民の方というのは朝起きておりません。ところが、機械除雪の入っているところは、従来からそういうふうに慣れていますので、朝早くからでも、やはり除雪している姿というのは私の目に飛び込んできて、みんなやることやっているのだなという感じはしましたけれども、これだけ集中的に降りますと、消パイの能力の限界を超えていますので、どうしてもやっぱり角角のところに吹きだまりになったり、それから空き家になっているところについてはもう全然誰もいませんから、誰も手をかけません。そうすると、かえって目立つのです、消パイが入っているところというのは。ですから、いろんな意味で今回私も勉強させられましたし、担当の建設課も含めて、今後どういうふうにしていかなければ駄目だかという意味では久しぶりにいい勉強になったのかなと、私はそういうふうに思っております。
　　今後の件なのですが、具体的に、消パイが壊れた云々というのもありましたけれども、消パイの点検というのは11月までに全て皆点検を終えて、これでよしということでシーズンを迎えているわけですけれども、ポンプが壊れるというのもちょっとあれですし、自動になっていますから、当然、凍っていて出なかったのも事実だと思うのですが、私はやっぱり臨機応変に対応できるように、自動ではなくて、こういう特に大雪が予想される場合については、やはり各地域、町内会の会長の協力も得ながら臨機応変にできる、それから消雪パイプのある地域は機械除雪はしないというのは基本なのですけれども、やっぱりある程度朝は出なくても、状態を見て、昼頃には空いている除雪車を回して、主要なところについてはきちっとやっぱり機械除雪も必要なのではないかなと、そういうふうな印象を持ったのです。建設課としては今回のこの災害の教訓を、今年の年末ぐらいまでに具体的にどういうふうにしていくのがいいのかなという、ソフト面もあるでしょう、ハード面もあるでしょうけれども、具体的に丁寧にちょっと説明していただければありがたいのですが。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　ご質問にお答えしたいと思います。
　　まず、先ほど言いましたように、苦情が一番多かったのは除雪が遅いという話でございましたので、そもそも路線、今当然各業者に担当路線を持ってもらっているのですけれども、機械とのマッチング、本当にその機械でこの路線全部賄えていたのかとか、特に遅くなった路線については再度、なぜ遅くなったかとか、その辺も再度よく確認して対応していきたいなというのは一つ考えております。
　　それから、消雪パイプにつきましても、確かに事前に10月末ぐらいから点検はさせてもらっておりますが、そのときは問題なくても、今回の雪の季節のように一斉に動き出して、消雪パイプの水位が一気に地下水が下がったということで、かなり井戸のポンプに負荷がかかって壊れたという事例もございますので、ちょっとポンプの水位、どこに位置があるかとか、そういうのを見ながら系統的に修繕計画、その中で本当に井戸が悪くなっているのか、あるいはポンプの位置が悪いのか、あるいはというのをちょっと再度検証していきたいというふうに考えているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　細かいことは私のほうから申し上げませんけれども、今回の教訓を生かして、次回から市民からの苦情がないように、そしてまた臨機応変に柔軟性を持って、出動すればお金がかかるのは事実でありますけれども、少しでもやっぱりクレームを減らすという意味では、多少はお金かかっても、やっぱりきちっと市民生活に影響のないように、対応をしっかり取っていただきたいなと要望をしておきたいと思います。
　　次に、新型コロナワクチンの件であります。答弁にありましたように、いつワクチンが阿賀野市に届くかというのがはっきりしない上では、どうしようもないのは事実だと思います。しかし、今日あたりの新聞を見ていますと、４月12日から65歳以上の高齢者、全国で3,600万人がいるのだそうですけれども、その方々に６月の末までに配分、配送したいという記事が載っておりましたけれども、そのワクチンがいつ、きちっとスケジュールがはっきりしない限り、担当課としてもどうしようもないというのはよく分かっているのですが、大体少し見えてきましたので、実際この阿賀野市で65歳以上の対象者、何人おられるのか、そして16歳以上になるとどのぐらいになるのか、分かりましたらちょっと教えていただきたいのですが。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　それでは、ご質問の対象者人数についてお答えいたします。
　　令和２年の住民基本台帳から、まず基本となる阿賀野市の総人口４万1,369人でございましたので、そのうち65歳以上が約１万4,000人でございます。16歳未満が4,817人、ゼロ歳から15歳までが4,817人です。そうしますと、16歳以上の対象人数が３万6,000人ほどになるかと思います。少々お待ちください。すみません……失礼しました。４万1,369人の人口から15歳以下の4,817人を引きまして、３万6,552人が今回のワクチンの対象となります。先ほど申し上げました65歳以上の人口が、１万3,983人なので、約１万4,000人ということでございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　今日あたりの情報ですと、先ほども申し上げましたように、６月中までには何とか65歳以上の3,600万人のワクチンを配布、配送したいというふうに決まっておりますけれども、では具体的に阿賀野市にどのぐらいの量が来るかというのも、これもはっきりしませんので、担当課としても大変だとは思うのですが、基本的に集団接種というのは、例えば水原で例えば公民館１か所とか、地区でいうと安田交流センターに１か所とか、具体的に今分かる範囲内で結構なのですけれども、そういう集団接種の場所ですか、設定している場所というのはございますか。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　今現在の案でございますけれども、安田地区では安田の交流センターの風とぴあ、あと京ヶ瀬では京和荘、笹神ではふれあい会館という案でございます。あと、水原地区につきましては、水原保健センターの案を今考えております。集団接種と、あと医療機関委託がございますので、医療機関委託のほうはあがの市民病院、もう一つ、脳神経センター阿賀野病院、その２つの医療機関に医療機関委託として接種をお願いするということを考えておりますが、今現在としての案はこのような状況でございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　１人の医師が１時間に打てるワクチンの接種というのは大体30人が限度とかという話も聞くのですが、そのペースからいきますと、かなりの日数、１人の医師ではなくて大勢の医師がいればもっと早くなるのでしょうけれども、それが１日で打てる量というのは200人から二百四、五十人ぐらいだと。そうすると、この３万6,000人の対象者を打っていくとなると、かなりの日数もかかるのでしょうし、大変なことは分かっているのですが、実際担当課としては、３万6,000人でも全ての人が打つわけではないと思うのです。今日先ほどの話で、新聞でも８割方接種したいと。その中でも慎重論の方も含めて８割方となるのですけれども、担当課ではある程度の目標というのは決めていますか。どのぐらいの位置までは持っていきたいなという、そういう目標というのは設定目標というのは持っていらっしゃいますか。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　国が何％を目標としなさいということを示しておりません。国や県に幾ら聞いても示してくれないのですけれども、おおよそ推測といいますか、阿賀野市といたしましては、そこも国が示していないのに市が示すというのもちょっと控えなければいけないのかなと思われますけれども、ただインフルエンザの接種の方を考えますと、７割くらいの方は接種されるのではないかというふうに見込んでおりますが、これを目標としているわけではなく、あくまでもおおよその見込みという段階でございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　集団接種の場合、ある程度日程を決めて、そこで打つことができるとしても、それに来なかった人たちは、今度自分のかかりつけ医とか自分のかかっている病院で打つというような形なのでしょうか。ある程度日程は余裕を持って設定する予定なのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　今現在で申し上げられることとしましては、開業医の先生方は個別接種というものは今現在考えてはおられません。医師会の阿賀野支部の先生方との協議の中では、開業医の先生方のところでは今現在はそういうお考えはないとおっしゃっていまして、集団接種のほうに積極的に協力していただけるということであります。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　私また地元の開業医も含めて、集団接種、それ以外の場合については個別にやっていただけるのかなという印象があったのですけれども、では開業医関係は一切集団接種には関わらないということでよろしいのでしょうか。
　　それと、私、一番大事なのはあがの市民病院ですよね。あがの市民病院とつく以上は、市民病院として、やはりきちっと阿賀野市民の命と健康を守る観点から、やっぱり果たす役割というのは大きいと思います。ですから、具体的に例えばあがの市民病院との話合いはどういうふうになっているのかも含めて教えていただければありがたいです。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　まず、先ほどの開業医のほうのお話になりますが、今時点では、今時点といいますか、ファイザーのワクチンが65歳以上、ファイザーのワクチン一本で行うというふうに国のほうで言っていますので、このファイザーのワクチンを使う段階では開業医の先生方はやはり保管の問題がありますので、あと解凍すると６時間以内に使わなければいけないとか、いろいろな厳しい、使いにくいという現状があるので、ちょっと個別接種というのは困難であるというお考えですし、ただ別なワクチンが今度承認されてきた場合には変わってくるのかとは思われますが、今現在のファイザーだけの状況ではできないということです。
　　あと、あがの市民病院のこの接種に関しての協力体制は、市と協議ももちろんしておりますし、接種の、平日なり、あとは休みの日とか、その体制も病院のほうで今検討をしていただいているところです。まだそれをはっきりとした何曜日何人ということは今ここでは申し上げられない状況ですけれども、いろいろと協議をしているところであります。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　全てワクチンが阿賀野市にいつどのぐらいの量が来るかというのがはっきりしない限り、具体的に担当課で動きようもないでしょうし、大変なことは分かりますけれども、しっかりとはっきりした時点ではスムーズに接種体制ができるように。このままのスピードでいきますと、年内に終わるのかなという、今の話を聞いていますと、開業医にもあまり応援してもらえないとなると、年内に接種が完了するというのは、来年以降までもつれ込むのかなと、率直な今感想を受けたのですが、課長としてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　国のほうからは、来年２月末までに国民の皆さんがというような、そういう文書が来ております。スタートは２月、承認された日の令和３年２月からですけれども、終了は令和４年２月末というような文書が来ております。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　もう一点お聞きしておきますけれども、では来年２月を目標にしておりますけれども、それを過ぎた場合、そこまでは無料であっても、それ以降の接種される方というのは有料になるのでしょうか。その辺のところはどういうふうになっているのか、教えていただければありがたいのですが。
〇議長（市川英敏君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　国のほうからは今無料というのは、予防接種法の臨時接種という取扱いで国が負担するということで無料ですので、それを過ぎたときに無料なのか、自己負担がかかるのかというのは、国からどういうふうに示されるかによると思いますので、今何とも申し上げられません。よろしくお願いいたします。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　このワクチンというのは、かなり期待されている方もいらっしゃいますけれども、中にはやっぱり慎重な方もいらっしゃいますので、無理強いはできませんけれども、できるだけ一人でも多くの方々から接種していただいて。私個人としては、あまり急ぐ必要ないのではないかなと。副反応なんかも見てみますと、いろんな情報が上がってきますから、私はあまり急いでやる必要もないのではないかなと。ただ、来たものについては適切に接種ができるような体制だけはしっかりとつくっていただきたいですし、先ほども申し上げましたけれども、あがの市民病院の果たす役割というのはかつてないほど私は重要だと思っていますので、米山部長もいらっしゃいますけれども、ぜひこういうときにこそ市民病院の力を発揮していただきたいなと。そういう話もあったということで、機会がありましたら話をしていただければありがたいなと思っています。
　　それでは、３点目の空き家対策に移ります。丁寧な説明をしていただいたのですが、正直言って今空き家自体はどのぐらいの数になっているのか。それで、解体をしなければ、朽ち果ててきた空き家というのはどのぐらいの件数があるのか、ちょっと教えていただけますか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　空き家の件数というご質問だと思いますけれども、２月末現在の数字ですと、空き家総数としては603戸、うち、いわゆる管理不全といいますか、一部悪いというのが526戸というので今把握しているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　私は３年前ぐらいからちょっと頼まれて関わったのも、３件ほど今関わっているのですが、現実、解体をすると固定資産税が６倍になるという認識が皆さんあるみたいなのだけれども、私が頼まれているものについては、正直言ってそういう問題ではなくて、解体費用自体が足りないのです。ないのです。壊したいのは気持ちはあるのです。だけれども、壊す費用がかなりかかるので壊せないというのが正直な話なのです。
　　それと、いろいろな業者からも見積りを取ったりするのですが、やっぱり坪３万8,000円から４万円ぐらいかかるのです。ですから、今昔みたいに機械でばさっと壊して、がさっと焼却場へ持っていく時代から、分別して、みんな分けて持っていかなければならない。金がかかるようになっているのです。ですから、私、これからますます空き家も増えてくるでしょうし、また通学路において非常に朽ち果てた、今年の雪で大分屋根が落ちたりして、非常に通学路の近くの町内会からもかなりご指摘を受けているのです。ただ、このままでいきますと、何も手を加えていかないと、最終的にはまた、国へのものへ、国のほうへ移管されてしまいますと、また３年から５年ぐらい先延ばしされるような傾向になるのではないかなと私は危惧しているのですが、やはり阿賀野市も財政的には厳しいですから、何でもかんでも援助してくれとは私も言いにくいのですが、それでも年間のそれなりの予算をつけて、本当にどうしようもないものについては、寄附をしていただける前提の下に、阿賀野市に、私たちはもうどうしようもないのだと、相続している人たちもどうしようもないのだというものについては寄附をしますということを条件に、何か解体費用の一部も支援できないものかなと、そういうふうに思うのですが、その辺のところは担当課としてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　議員おっしゃるとおり、どうしても解体費用がその後の土地の売買等々で割が合わないとかという話も漏れ聞こえているところではございますが、一義的には個人の所有物というものでございますので、なかなかすぐには即補助しましょうというのにはちょっとハードルがあるのかなというのは認識を持っておりますところでございます。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　国のほうできちっと法律面も今整備してきましたけれども、やはり国のほうでもしっかりとサポートしてくれる、現実問題、補助金でもきちっと出してくれる、解体費用も含めて国が面倒見てもらえれば、少し空き家対策、解体のほうが進むのかなとは思っているのですが、何か阿賀野市でそういう先進的な取組ができないものかなと。
　　それと、私一番思うのは、担当課の職員が大変なのです、これ。地主と地権者の方々、相続人等も含めて、そういう日々話合いをしているのですけれども、非常に時間がかかっている。やっぱり金のかかる話ですから、行政として関われる範囲というのは決まってきますので。そういう意味では私今少しでもお手伝いできればいいかなと思って入ってはいるのですけれども、非常に時間のかかる作業であります。ですから、できれば何かそういう、私たちはもうどうしようもないと、相続人も解体費用がないので、阿賀野市に寄附をしてくれるという、そういった物件があるのであれば、私は積極的ではなくても、やっぱり受入れをして、阿賀野市である程度解体をし、またそういう物件については、例えば虹の架け橋と同様なのですが、市外から来る人たちに相応のかかった費用のもので土地をお譲りするとか、優秀な人材がそろっているので、その辺のところは何か一歩、県内でも先駆けて取組をできないものかなと考えているのです、ただ駄目というのではなくて。全てのものを受け入れるということは不可能かもしれませんけれども、ある程度、抵当権が設定されていない、価格がはっきりしている、ただ壊すのには金がかかるけれども、市のほうに受け取ってもらえないかという話がなったときに、それは対策委員会も空き家対策の協議会ができているわけですから、その中で話合いをしながらできないものかなと。それで、年間にそういう物件というのは何十軒もあるわけではないのです。ですから、ある程度最低限の予算を組んで、１件でも２件でも空き家の解消するには、やはり一歩先に前に踏み込まない限り、私は空き家対策って進まないような気がするのです。
　　それと、今独り暮らしで住んでいらっしゃる方が約3,000世帯あります。これも、もし亡くなった後、皆さんみんな独立して、ほかでみんなうちを建てたりして県外へ行っている人もいますし、さらに今まで以上に空き家が増えてくることは確かなのですけれども、実際空き家を貸したいと思っても、実際現場へ入ってみますと、もう昔のうちですから、そして何年も放置していますから、どうしてもリフォームするにも、水回りも含めて何百万かかってしまうのです。そうすると、私素人で見ている限りは、やはり解体して、更地にして、必要な方にはあっせんができるような、整地してあげることが、また続くのではないかなという印象を持っているものですから、ぜひ担当課で、大変でしょうけれども、ぜひ検討していただきたい。特に市長にお願いしたいのは、そういう面で予算づけをするなり、担当課のほうで協議しながら。そんなにはかけられないと思うのです。だけれども、阿賀野市に寄附をしていただけるという前提の下に、そういう補助的な解体費用の一部をできないのかなという、そういう気持ちでいっぱいなので、ぜひ市長からも、先を見据えた中で、そういうものができないのかなと。あくまでも市に寄附をしていただけるという前提ですよ。市に寄附をするという、ほとんどの地主の方はそういう方が多いのです。市に差し上げたい、だけれども、市のほうも要りませんということですので、話がなかなか進まないのです。そういった面で、ぜひ寄附を前提に。
　　それと、どこでもいいというわけはないと思うのです。どこの土地もみんな阿賀野市がもらうというわけではなくて、やっぱりそれなりに、解体しても、またどなたかが買いたい人が出てくるかもしれませんので、これは対策協議会のほうでやっぱり検討して、必要なのかどうかというのは対策協議会でできるような気もするのですけれども、ぜひその辺のところ、いま一度検討していただきたいと併せてお願いします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　今年度、空家対策協議会を立ち上げまして、空き家のほうを最終的にどのようにするかというのを今順次検討していただいているところでございますし、その中で基本的には空き家は当然空き家バンクから、まずいかに空き家を出さないか、それからうちの中で空き家リフォームという形で、空き家をリフォームして貸し出すなり、そういうふうなもので支援するとか、そういうふうなものを各段階でそれなりの対策を取っているというふうには認識しているのですけれども、なおもというご提案ですので、その辺も含めまして協議会のほうでまたもんでいただければというふうには考えておりますが、なかなかかなり、先ほども話したとおり、個人の財産ですのでハードルが高いのかなという認識を持っていますが、再度検討はしたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　12番、風間輝榮さん。
〇12番（風間輝榮君）　ぜひいろいろ課題はあるとは思いますけれども、少しでも１件でも２件でも、そういうやっぱり前へ進めるように、そのために何が必要なのかということをやっぱり担当課のほうでも承知していると思いますので、予算づけも大変でしょうけれども、ぜひ一つ一つ確実に前へ進めてもらいたいなと思っております。
　　以上で質問を終わります。ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（市川英敏君）　質問を改めます。
　　５番、百都順也さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔５番　百都順也君登壇〕
〇５番（百都順也君）　５番、百都順也です。今回は、当市における空き家対策の現況及び今後の方向性につきまして、事前の通告に従いながら質問させていただきます。
　　高齢者世帯だけでなく、核家族や単身世帯の増加によりまして、空き家の問題は全国的にさらに深刻化しております。平成27年に空家等対策の推進に関する特別措置法が施行され、５年がたちます。総務省の調査では、全国の空き家は平成30年の時点で総住宅数の13.6％に当たる846万戸に及び、今後も急激に増加していくと予測されます。これまでも多く指摘されてきたように、適切に管理されない空き家は多くのリスクを抱えております。景観を損ねるだけでなく、地震や火災などへの脆弱性、老朽化による倒壊、不法侵入や不法投棄、野生動物や虫のすみかとなるなど、近隣住民の生活環境への悪化につながります。
　　当市では、早くからこの空き家問題に取り組まれており、平成26年３月には空き家に関する条例が制定されました。その後も担当課の地道な調査、指導により、市内の件数が減少したほか、昨年の対策協議会設置や空家等対策計画策定など、着実に対策が進められているものと思われます。しかし、人口減少、高齢化、担い手不足など、社会的要因が加速し、管理が行き届かない、老朽化した空き家が増えていくのは避けられない状況になっています。これまでの成果も踏まえながら、地域住民の生活環境を守るために、さらに踏み込んだ取組が求められるところであります。そこで、以下の３点についてお伺いします。
　　１点目、当市のこれまでの取組の成果について。
　　２点目、直近の調査結果に基づく当市の空き家の現状と課題について。
　　３点目、空家等対策計画からの今後の方向性について。
　　以上、お尋ねいたします。よろしくお願いいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　百都議員のご質問にお答えをいたします。先ほどの風間議員の追加質問のような、空き家対策についてであります。
　　まず、空き家へのこれまでの取組の成果についてでありますが、市では条例に基づく実態調査を行い、管理不十分な空き家と認められた場合は、所有者に対し助言、指導等を行っており、令和２年末までに助言や指導を行った件数は312件に達しております。本年度においては、年末までに22件の助言指導を行っており、そのうち15件に改善が見られたことや、18件の空き家の除却を確認していること等が取組の成果と考えております。また、風間議員のご質問にお答えしましたとおり、空き家・空き地バンク制度の成約実績が伸びており、本制度が空き家の利活用に確実につながっていることから、空き家の所有者へ積極的に空き家バンク制度の活用についてご案内させていただいております。
　　次に、直近の調査結果に基づく当市の空き家の現状と課題についてでありますが、まず空き家の現状ですが、実態調査により当市で把握している空き家の件数は、令和元年度末において603件で、平成27年に調査した700件から97件減少しております。そして、この603件中、管理不十分な状態と判定した空き家は526件となっており、平成27年の613件から減少している状況であります。
　　次に、課題でありますが、空き家は個人の財産であり、所有者の責任で適正に管理されることが原則ですが、地価の下落や除却費用の高騰等を背景とした費用負担の問題をはじめ、少子高齢化や相続、固定資産税の軽減制度等、様々な要因が重なり、空き家の除却や活用が進みにくくなっている情勢を踏まえ、市として有効な指導や助言ができる体制を早急に整備することと考えております。
　　最後に、空家等対策計画からの今後の方向性についてでありますが、本計画は空き家等の発生の抑制、空き家等の流通、活用の促進、適切に管理されていない空き家等の解消の３つの基本的方針により対策を進めていくこととしております。あわせて、適切に管理されていない空き家に対しましては、各分野の専門家から成る対策協議会の意見を踏まえ、法令に基づいて代執行を視野に入れた行政指導等の対応を確実に実行してまいります。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　それでは、再質問させていただきます。この空き家問題ですけれども、大分以前から当市でも問題となっております。先ほど風間議員から質問がありましたとおり、度々議会でも質問されてきたテーマでございます。私としても、私なりの角度、視点から質問させていただきたいと思います。
　　先ほど答弁にもありましたとおり、言うまでもなく空き家は個人の財産でございますから、所有者がいる限りはその所有者に管理責任がありますし、これは自助、共助によって解決を図るのが原則だと私も思っております。しかし、現実的には、遠く離れた所有者の方が管理していくというのは難しい問題もありますし、相続ですとか共有するという事情から、誰が管理するのかというのが曖昧になっているという家屋もあります。そこで、行政としてはどう関わるべきなのか。法律の問題ですとかプライバシーの問題もありますが、行政が踏み込みにくいケースもあろうかと思いますが、やはり当事者を含めた地域の方々の理解ですとか協力が不可欠であります。私がこの一般質問で焦点を当てたいのが、空き家問題に対応していくための地域と一体となった仕組みをどう構築していくかというところなのですが、まず当市の現況に関連したところからお伺いします。答弁にもありましたとおり、ここ数年、当市の取組の成果が着実に現れているようで、評価させていただきます。私も参考として、９月に策定されました阿賀野市の対策計画、中身を拝見いたしました。丁寧な調査結果を中心としまして、これまでの当市の真摯な取組がうかがい知れる内容だと感じました。せっかくですので、この計画の中身に沿いながら、幾つか、まず質問させていただきます。
　　まず、素朴な疑問として教えていただきたいのですが、計画書内のデータですと、平成30年までのデータですが、市内の空き家数が増加傾向にありまして、総数で1,790戸、その他分類の空き家だけでも910戸と記載されております。一方で、先ほどの市長の答弁でもありましたように、把握しているのが近年700件から600件に推移しているとありました。この対策計画の概要版を拝見したのですが、そちらでも同じようなデータでした。恐らく実態としての調査対象の違いだろうと思うのですが、この違いについてどういう違いがあるのか、教えていただけますか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　空き家等対策の内容、数字等、先ほどの答弁の数字ということのご質問だと思いますけれども、計画のほうでは、住宅土地統計調査というものから推計した数字でございます。それに対して、先ほど答弁させていただいた数字につきましては、実際に各自治会長等々から協力いただきながら空き家を実際数えた数字ということで、若干乖離があるということでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　承知しました。空き家は、ご存じのとおり、ふだんは人が住んでいないけれども、たまに所有者が利用するという二次的住宅、それから賃貸売却用、流通するような住宅、それから用途や所有者不明のその他住宅というふうに分類されるのですけれども、調査結果によりますと、当市はその他住宅はもちろん、そして二次的住宅の割合も非常に多いという印象を受けました。当然管理不全のリスクが高いのがその他に分類される空き家なのですが、これ減らしていかなければならないというのは明らかなのですけれども、当市の場合は二次的住宅も潜在的なリスクを抱えているのではないかと個人的には考えております。近い将来その他分類扱いになるという可能性も高いということと、あと調査の段階でその他の分類の住宅と区別がつきにくいのではないかなと純粋に思うのですが、当市としてはどのような判断基準でこれを区別しているのか、またこの二次的住宅を対策の中でどのように位置づけで考えているか、ちょっとお尋ねいたします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　二次的住宅とその他住宅の、まず違いからご説明させていただきますけれども、二次的住宅というのは一般的に賃貸用の住宅であったり、別荘等の住宅というものでございまして、その他というのは人が住んでいない空き家というふうな形で分けておりますので、その辺分類して、総体的にその他住宅のほうが今現在多い。賃貸については空き家等と空室というのもございますので、その辺の使い分けというか、調べ方をしているということでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　調査によれば、阿賀野市は賃貸用が非常に少ない、ちょっとグレーな部分といいますか、その他空き家とどう違うのだろうなというような住宅も非常に多いような印象を受けましたので、このような質問させていただきました。
　　それから、グレーな部分という意味では、もう一つちょっと純粋に疑問なのですが、敷地内に所有者ないし共有者が別棟の新しい住宅で居住していて、同じ敷地内に活用されていない家屋があるというようなケースもございます。この場合、未活用のほうの家屋が管理不全となっている場合もあると思うのですが、この場合も様々なリスクがあって対応しなければいけないと思うのですが、こうした家屋というのは、この調査結果には含まれているのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　当然敷地内に、大きな敷地の中に複数建物が建っているという場合もございまして、実際私どもが把握している不全空き家の中には、一棟は住宅当然住居されていて、もう一棟はもともとある方にお貸ししていたのが空き家になって、不全空き家になったというものもございますので、それぞれ数の上では確認しているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　それから、最近ですと１月の大雪がありました。この影響で屋根が落ちるなどでひどく損壊した家屋というのも私自身も複数目の当たりにしてまいりました。この大雪の影響で危険な状態になった空き家というのはどの程度確認されて、またどのような対応が取られておられるのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　うちのほうで把握しております危険空き家の中で、実際一部屋根が落ちたとか、そういうものは把握しております。すみません、今ちょっと細かい数字を持ってこなかったので、後ほど改めさせていただきますけれども、あくまで臨時的な緊急避難的な措置ということで、例えば道路に落ちたもの、資材等が飛散したものについては、その敷地内に移動するとか、最低限のことについて現地パトロールに行った職員等で対応しているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　あと、学校の通学路への影響としては、学校教育課のほうに何か報告というのは上がっておりますでしょうか、今回の件で。
〇議長（市川英敏君）　長谷川学校教育課長。
〇学校教育課長（長谷川政喜君）　通学路に関しては私どもも関心あるところでございますが、その情報、まだ私ども把握はしてございません。また、雪解け等、解けてまいりましたので、改めて学校等を通じまして、情報がありましたら確認してみたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　例えば先般でも、草水地区で屋根が落ちた家屋、確認いたしまして、担当職員の方々に対応していただきました。このケースでは家屋が以前は店舗だったということもありまして、道路に直接面しておりました。風が吹けばがれきが飛ぶなどして、近隣の方に危険が及んでいるというような話も伺っております。さらに悪いことに、この家屋と目と鼻の先に小学生が通学バスで乗り降りするということで、保護者の方も不安だったのだろうなというふうにお察しいたします。実際には担当職員の方が何度も調査ですとかパトロールとして安全確保に来ていただいたようなのですけれども、やはり何かあったら対処するという、どうしても事後的な対応が限界なのかなという印象でした。私としては、やはりこれは早く予防的な措置を、安全措置、これを取るべきだなと感じました。当市でも平成26年に制定されました空き家条例の第８条に基づいて、緊急安全処置というのが対策計画にも盛り込まれているわけですが、このケースでは適用にまでは至らなかったということなのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　当然こういう豪雪、雪とか強い風が吹いたときについては定期的にパトロールさせてもらって、現在の空き家についての状況は順次確認させてもらっているところでございますが、議員ご質問のところまでは至っていなくて、あくまで緊急的な措置、ちょっと飛びそうなものについては飛ばないように下に置くとか、そのような対応までという状況でございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　その適用する基準というのは特に具体的に当市として定められているとか、マニュアルとかがあるというわけでもないということなのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　当市の条例では具体的にそこまでないものですから、このたび特別措置法にのっとった条例改正を行って、その法律に沿って順次手続を進めていきたいというふうに考えているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　そもそもこの草水の当該家屋も、もともとこの大雪の前から危険な状態であったということで、当市としても恐らく把握されていたのでしょうし、またこのように管理不全の空き家の中でも安全面や衛生面で特に懸念される空き家というのは、当市としてもある程度マークしているというか、仕分しているのだろうと思われます。先ほど市長の答弁でも、管理不十分と把握している空き家526戸とありましたけれども、さらにその中でもこのように要注意といいますか、そういう空き家というのは設定しておられるのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　当市の現在の条例でも点数づけをしまして、そういう危険度についてランキングさせてもらっているところでございまして、その中で特に危ないかなという戸数についても把握し、それについては重点的にパトロールしているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　今のように点数をつけていくとか、そうした客観的な基準に基づいて、また市としても有効な助言、指導を行っていくという体制づくりが、こうした特に危険な空き家にも求められるところであります。勧告ですとか代執行とまでいかなくても、助言指導を、先ほどおっしゃいました特別措置法に沿って、法令に基づいた措置として行うには、その前段階として、やはり特定空家の認定、これを行っていくという体制が求められるのではないかなと思っているのですが、当市としてはこの特定空家の認定というのは実績としてございますでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　今までは条例によって行っておりましたけれども、今後につきましては、先ほど言いました対策協議会で随時認定して、なおも徹底していきたいというふうに考えています。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　まず、認定するだけの仕組みをつくってからということで理解いたしました。
　　当市の対策計画の中には、特定空家への対応フローというのもありました。自治体によっては、より具体的に認定マニュアルを策定しているところもあるようでございます。例えば対策協議会にどんな場合に何を依頼するのかですとか、あとどういう場合に調査指導を行うか、どの場合に特定空家に認定するか、さらに勧告、命令、公表、代執行としたステップをどういった場合に段階で行っていくのかということを、いろんなケースを想定しながらフローチャートをつくっております。また、家屋に何らかの措置を取る際も、家屋の状態や周辺への影響、チェックリストですとか詳細な基準によって客観的に判断できるような判定フローというのがあるのです。当市においてもこういった仕組みをつくることで、公平で効果的な取組、執行力につながると考えますが、今後の方針としていかがでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　議員おっしゃるとおり、順次、助言、指導から勧告、命令と、ステップアップ、だんだんきつくなっていくわけですけれども、それについては順次協議会と相談、協議しながら行っていくつもりでございますし、その指針としましては先ほど、今現在ある条例の中の細則で、先ほど言いましたように数値化するということで、その数値を見ながら、また細かい判断をしていければというふうに考えております。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　こうした体制づくりというのも、やはり専門的で客観的な知見を持った方々の協力というのが必要になりますし、またその一つの形が、９月以降ですか、今年度から設置されました対策協議会ということになるのだろうと思います。この対策協議会についてなのですが、これまでどのくらい開催されてきたと、恐らく始まったばかりだと思うのですが、どのような検討内容だったのかとか、今後どういったことを行っていくのか、どのように体制づくりに関わっていくのかですとか、そうした今後のロードマップのようなものはあるのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　対策協議会の開催状況等々のご質問だと思うのですけれども、第１回の開催を昨年、２年７月に開催いたしまして、その時はまず９月に策定いたしました空き家等対策の計画についての案を審議いただいたところでございます。その後、10月に第２回目を開催いたしまして、そのときにつきましては特定空家の実際の認定の方法ですとか、特定空家とはどのくらいのものかという目線合わせといいますか、先ほどもお話ししました数値目標、数値と、それが現地とリンクしていて、この数字ならこれだねというのが見えるようにということで、なおも確認して現地視察を行ったところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　対策協議会、この体制づくりの肝になると思っておりますので、今後も対策協議会の意見を踏まえた体制づくりに期待しております。
　　それから、高齢者の対応についても１つお伺いいたします。阿賀野市の人口は減少しておりますけれども、世帯数は増えているという、そういう状態でありまして、つまり核家族、単身世帯という割合が非常に多くなっているわけでございます。今後高齢者人口もピークを迎えるに当たりまして、空き家抑制への取組というのが非常に重要になってきます。特に私が以前から心配してきたのが単身の高齢者世帯であります。以前、仕事の関係でこうした単身の高齢者の世帯ですとか、高齢者夫妻でお住まいになっている世帯、頻繁に訪問させていただいて接してきたのですけれども、具体的には高齢で、自力ではなかなか自宅の管理、修繕などができないですとか、あと将来この家誰に管理してもらえばいいかはっきりしないですとか、そうした声も聞いてまいりました。当時はそんなに深く気に留めていなかったのですけれども、今振り返ってみるとやはり大きな問題だったのだなというふうに感じておりますが、そうした中で、こうした不安へのケアがやはり将来的な空き家抑制にもつながると思うのですけれども、高齢福祉として何かこうした不安へのケアというか対策というのは取られてきているのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　お答えいたします。
　　単身高齢者の方につきましては、そういった屋敷、建物の管理と申しますか、自分ではできないと、どういう代わりにやってくれる業者がいるかとか、そういった照会があった際には当然シルバーさん、あるいは業者をご紹介申し上げておりますし、また将来的に自分も金銭管理そのものも不安だと言われるような方につきましては、成年後見制度のご紹介もしているところでございます。また、ご家族等が離れて別居されているというような状況でございますれば、当然ご家族にもそういった制度の紹介をさせていただいているような状況でございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　そうした相談に対応していくって非常に大変な作業になると思うのですけれども、この空き家対策の一環ということで、他の部署とも連携しながら、ぜひとも親身になって対応をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
　　あと、市民の協力という意味では、自治会をはじめとしました近隣の地域の方の理解、協力が欠かせないと思います。これは対策計画の中でも、最後のほうでも同じようなことが書かれているのですけれども、全く同感であります。どこに空き家があるのかですとか、それがどの程度悪影響があるのかですとか、あと一番よく知っているのは当然その地域の方々でございます。ですから、所有者の情報ですとか、その意思疎通、それから日頃の点検、見回りという意味でも非常に頼りになります。これまでも調査の際には自治会の協力があったかと思うのですが、今後も定期的に、空き家について自治会に調査ですとか報告いただけるという体制はあるのでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　空き家対策、空き家につきましては、自治会の皆さんにもかなりご苦労をおかけしまして、協力いただいているところでございます。なおもまた一番地域の状況が分かる自治会に、さらにまた協力をお願いしていかなければいけないなと思いまして、その面についてはちょっとご苦労かけますけれども、引き続きお願いしていきたいというふうに思っています。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　空き家の抽出する調査ですとか、あと空き家の保安、保全ですとか見回り、こうしたの、今担当課の職員の方が行っているかと思うのですが、本当に大変なことだと思います。大変な負担だと思います。ここに地域の方の協力が得られれば、それぞれの役割もより明確になりまして、職員の方の負担も少しは減るのではないかなと思っておりますので、これからも体制づくりの中に、自治会をはじめとしました地域の方々、ぜひ取り組んで連携を図っていただきたいと思います。
　　ちょっと管理の話が続きましたが、管理していく、ばかりというのも限界がありますし、利活用するにしても、これまた需要に見合わないという、そういう家屋も実際あります。どうにも利活用のしようがないという家屋に関しては、やむなく解体除却、これを促していくというのも対策としては当然有効になってまいります。先ほど風間議員の話にもありましたように、所有者がスムーズに解体まで踏み切れればいいのですけれども、当然費用の問題があります。近年特に費用、解体費用も高騰しているという事情もあります。対策計画の中で、所有者のアンケートあるのですけれども、やはりここでも解体する上での問題点として、費用が高いという声が圧倒的に多いわけであります。ここに条件付ではありますが、解体の補助金を出しているという自治体が県内でも幾つかあります。また風間議員の質問ちょっと蒸し返すようで申し訳ないのですが、当市においても例えば特定空家のみというような条件付であれば、長い目で見て当市としてもプラスになる施策になり得ると考えるのですけれども、このような検討を今後される予定はないでしょうか、お伺いいたします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　先ほど風間議員のご質問にもお答えしましたけれども、基本的には個人の財産でございますので、なかなかハードルは高いのかなというふうな認識を持っておりますけれども、なおまた協議会等々の中で検討を重ねられればというふうに考えております。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　市民の方々に、せっかく皆さん担当の方々の取組を理解して、周知、空き家対策を周知していくと、協力をまた得ていくという意味でも、やっぱりメッセージの発信が非常に鍵を握ると思います。やはり空き家対策として分かりやすい何らかの施策、これがやはりメッセージとして求められるところでございますので、ぜひとも前向きに検討のほうよろしくお願いいたします。
　　次に、目線を変えまして、利活用の促進、こちらについてお伺いいたします。空き家問題も元をたどれば人口減少に起因した問題ですので、やはり人口減対応するというのが根本的な対策になります。これに対して、まちづくりの一環としていかに空き家を活用してもらうかという視点で取り組んでいるところもあるようでございます。有名な事例としては、尾道の空き家再生プロジェクトというのがあります。こちらＮＰＯで仕掛けて成功した事例かと思うのですが、確かに尾道自体が風光明媚なところでございますので、これが成功要因としてあるのだろうとは思うのですけれども、阿賀野市にもいいところがいっぱいあります。ですから、ただ空き地を用意して待つだけではなくて、阿賀野市で何か活動を起こしてもらうと。その結果、空き家が活用されていくというのが理想なのでないかなと考えます。当市としては、これまでリフォーム支援ですとか空き家バンク、空き家を用意するという施策は行われてまいりましたけれども、ここに来る人たちをどう呼び込むかという視点も求められるところでございます。こうした攻めの視点から、市内外の団体と連携した計画策定ですとか、あとＩターン、Ｕターン、この促進をすることで、まちづくりと空き家対策とを連動させていくということが重要と考えますが、当市としてはこうした検討を行われてきたのでしょうか、お伺いいたします。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　空き家対策として今現在進めているものは、空き家バンクのものを、市内だけではなくて全国の空き家バンクに登録する等ということで、より多くの方から見ていただいて、興味を持っていただくというような対応を行ってきたところでございます。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　空き家対策というのは一見後ろ向き、ちょっと暗い問題と思われがちではありますけれども、市民と一体となってまちづくりの一環というところまで広げられれば、むしろ阿賀野市のいいイメージにつながる可能性があると思っております。Ｉターン、Ｕターンにしても、市長が直接メッセージを発信して呼び込めれば、それにこしたことはないのですが、やはりいずれにしましても、トップである市長にリーダーシップを発揮していただきたいなと思っているところでございます。
　　そこで、最後になるのですが、市長にお伺いいたしますが、これまでのやり取りを踏まえて、今後の空き家問題とその対策、どうなっていくのか、予測ですとか展望などあれば、お聞かせいただけますでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　空き家の問題、これ本当に全国で人口減少が進む中で大きな問題になっている、そういったことを受けて国のほうで５年ほど前に法律、特措法を制定して、空き家の解消を図ろうとしている、あるいは東日本大震災の地域、10年前被災した地域において所有者不明土地みたいなものの問題も発生したりしております。我々としても、本当にこの空き家の問題、大きな課題であるということで取組をしてまいりましたけれども、今ほど空家等対策計画、これをより実効性の高いものにする。その中で、先ほど提案がございました行動計画、こういった部分をもう少し強化しながら、少し成果が上がるような形の取組、させていただければなと思っておりますし、また今最後に、世間に市長からメッセージをというようなお話もございます。確かに私地域を回っていますと、非常に立派ないい空き家が多いのです。環境もいい、建物自体もまだまだ利用できそうな建物がいっぱいある。ただ、その所有者がなかなかバンクに登録してくれていない。我々勝手にホームページ等に載せたりするわけにもいきませんので、そういったところをもう少し担当者が出向いて、しっかりと所有者と協議を重ね、そしてそれを了解を取れるのであればそういったものをホームページに載せながら、立派なリフォーム制度もございます、そういったものを活用して、すぐにでも住んでいただける、そういった環境でありますよということを私の言葉としてメッセージを発信する、これも１ついいことだなと思っております。今後に向けて精いっぱい空き家対策、取組をさせていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　５番、百都順也さん。
〇５番（百都順也君）　市長の取組いかんによっては、この空き家問題も暗い問題ではなくて、むしろ前向きな問題になり得ると思っておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
　　この空き家対策というのは、建設課の阿部部長への質問に終始してしまいましたけれども、建設課だけではなく、総務とか税務、福祉、まちづくりと、全体的に関わる重要な問題でありますので、各部署間で連携を取りながら、今後もさらなる成果を上げていただきますよう期待して、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇議長（市川英敏君）　これから15時10分まで休憩いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午後　２時５５分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午後　３時１０分）
〇議長（市川英敏君）　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　一般質問を続けます。
　　質問を改めます。
　　14番、山口功位さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔14番　山口功位君登壇〕
〇14番（山口功位君）　14番、山口であります。通告しておりました３点ほど質問させていただきます。
　　１番目は、新型コロナ対策と今後の経済対策についてであります。感染者が中国で最初に確認され、新型コロナ感染騒動が起きてから１年が過ぎました。年末までには落ち着くだろうと思っておりましたが、第２波、第３波と大きなうねりが押し寄せ、日本はもとより、世界中が大変な事態になっております。感染者も世界中で１億人を超え、死者は240万人、私がこれ通告したときは国内では41万人でしたが、今日の報道を見ますと43万5,000人と僅か半月で２万5,000人も増えております。幸いにも昨年ワクチンが開発され、国内では今月２月14日に正式承認されました。阿賀野市としても２月４日に新型コロナワクチン対策室を設置しましたが、どのような手順で対応していくのか、またコロナ感染拡大が落ち着いたら、市として独自の経済支援を考えているかお伺いしたいと思います。
　　２点目は、大雪による農業施設等の被害についてであります。昨年の暮れから年明けにかけて断続的に降り続いた大雪により、県内では１月25日現在の農業被害額が合計16億6,700万円ということが報道されておりました。2017年の大雪のときは、被害額は６億円と言われ、今年の冬は、１月の時点で３倍となっております。コロナ禍の大変厳しい農家事情の中、市としては何か対応策を考えているのかお伺いいたします。
　　３番目には、鳥獣害対策について。近年、山手沿線、特に国道290号線沿いにはイノシシが頻繁に出没、田、畑、最近では人家の近くまで現れ、甚大な被害をもたらしています。人的被害も含め、非常に危険な状況であります。また、一自治体、個々の集落単位で解決できる問題でもないと思います。そこで、隣接する市、町、村、各集落との連携を図りながら、広域的にこの問題に取り組まなければならないと思うが、現状はどうなっているのかお伺いいたします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　山口議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、新型コロナ対策と今後の経済対策についてでありますが、まずコロナワクチン接種についてであります。荒澤議員、加藤議員、風間議員にもお答えいたしましたが、２月26日現在の準備状況としましては、４月以降に開始予定となっている65歳以上の方の接種体制について、医師会阿賀野支部と協議を行っているところであります。今もなおワクチンの供給スケジュールが国から示されていないため、接種の日程が決まらず、市民の皆様への周知ができないなどの課題がありますが、引き続き国、県から示される情報を基に、医師会阿賀野支部やあがの市民病院と協議し、接種体制の構築に努め、市民の皆様が安心してワクチン接種が受けられるよう取り組んでまいります。
　　次に、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた後の市独自の経済支援についてでありますが、このたびの補正予算に計上させていただきましたプレミアム商品券発行事業及び新型コロナウイルス感染拡大防止対策推進支援事業を実施したいと考えております。プレミアム商品券発行事業は、１万3,000円分の商品券を１万円で５万冊販売し、多くの市民の方から購入いただけるよう、１人当たりの購入冊数に制限を設けるほか、商品券を登録全店舗で使用できる共通券と、市内に本社、本店を有する店舗のみで使用できる地元券の２種類を１冊にして販売することにより、宿泊、飲食、小売店などの地域経済の下支えを図ってまいります。新型コロナウイルス感染拡大防止対策推進支援事業は、事業者が取り組む感染予防に必要な衛生設備や衛生用品の購入経費に対して、その２分の１を補助するものであります。今後も社会情勢や市内経済状況を見極めながら、必要な対策を講じてまいります。
　　次に、大雪による農業施設等の被害についてであります。被害状況につきましては、荒澤議員のご質問にもお答えいたしましたが、２月16日現在把握しているものは、骨組みへの被害を受けたパイプハウスが56棟、畜産の飼料倉庫や農機具小屋などの農業用建物被害が11棟、パイプハウス倒壊による農作物被害が３件となっております。市の対応策につきましては、農林水産省が農業用ハウスの再建や修繕など、被害を受けた農家への支援策を示しましたので、営農再開に意欲のある被災農家の意向を確認し、要件に該当する事業の活用を支援してまいります。また、新潟県が農林水産業振興資金、いわゆる８号資金を設定しましたので、市では被災した農家がこの資金を活用できるよう、利子補給を行い、農業者の負担軽減と経営の維持、安定を図ってまいります。
　　次に、鳥獣害対策についてであります。今年の冬は近年にない積雪のため、市内でも集落内でイノシシが目撃されており、注意が必要な状況であります。野生鳥獣による人身被害や農作物被害が増加する中、広域的な取組として、県では一体的に対策を推進する専任部署を令和２年４月１日に県庁内に設置いたしました。また、地域振興局ごとに関係機関による鳥獣被害対策チームを設置し、連携して対策を進めることとしております。このことにより、猿対策については、隣接する新発田市や阿賀町と連携して、猿に取り付けた発信機の周波数を共有し、群れを山に帰す追い払いに取り組んでおり、イノシシなど連携することで効果が上がると見込まれる対策についても、今後も協力して取り組んでまいります。また、被害集落で構成する阿賀野市鳥獣対策協議会では、鳥獣被害を軽減するために、効果のあった取組事例発表会や意見交換会を開催しております。今後も、集落単独で実施するより隣接する集落と共同で行うほうが効果の上がる対策については、市も積極的に協力してまいります。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　それでは、再質問させていただきます。
　　私の前に何人かこれを同じような質問されて、なるべく重複しないように、私は大体経済のほうの質問をしたいと思います。
　　まず、このコロナ騒ぎ、今世界、日本全国、広がっているわけですが、私はこれを一種の災害と思っているのですが、市長はどういうふうに受け止めているか、まずそれを聞きたいです。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　災害に準じるような市民への影響が出ていると思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　準ずるではなく、私はもう災害と、そういうふうに解釈して、東北地震以来かなと、こういう日本中が騒いでいるのに東北地震以来の災害かなと、そんなふうに受け止めているわけでありますけれども、市長も慎重な言い回しで準ずるという言い回ししたようでありますけれども、これだけ国も一生懸命支援、対策を練っているのに、ちょっと判断が甘いのかなと、そんなふうに思うわけであります。
　　そこで、コロナ関連による、今まで雇い止めとか、あるいは廃業されたような、そういう相談がこの阿賀野市にはどのくらいあるか、その辺ちょっと聞かせてください。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　雇い止め等の相談は直接当課のほうには来ておりません。また、廃業ですか、コロナの影響もあるのでしょうけれども、従前からもう閉めたいという相談が１件ありまして、既に閉めたお店が１件ございました。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　それで、阿賀野市も１億6,000万ですか、このプレミアム商品券云々となっておりますけれども、この商品券はいいことではありますけれども、例えば旅館、料理屋、非常に今困っているわけです。居酒屋はそこそこ、三、四人だから、結構お客様はあるみたいなのですが、料理屋、旅館、ちょうど年明けから、これからまた歓送迎会云々と、いろんなやっぱりあるわけです。10人以上集まっては駄目だと、今こういう状態になって、非常に旅館も１週間に２日、３日休んでは、週末にちょこっとやるとか、そしてまたお客来ない場合も風呂を加熱しているのです。それを落とすと、立ち上げるのにまた膨大な費用もかかって大変だと。時間もかかるということで、このプレミアム商品券が果たして、料理屋、旅館に回るかを、私はむしろ小売とか、そういう物を買うのには回るかは、スーパーとかは回るかもしれませんが、料理屋、旅館にはどう回るのかなと、ちょっと心配なところがありますけれども、その辺はどういうふうにお考えなんですか、お聞かせ願います。
〇議長（市川英敏君）　相馬商工観光課長。
〇商工観光課長（相馬繁行君）　市長答弁にもございましたとおり、このたびは２種類の券を発行します。加盟全店で使える共通券、そして昔ながらの地元の店で使える地元券、その割合をこの間も市長申しましたが、８対５、いわゆる五百円券にしますと16枚と10枚に分けると。したがいまして、地元へ必ずその10枚分、5,000円分は使っていただけるものとなっております。
　　そこで、旅館、かっぽうも使えるわけですけれども、やはり事業者もそれなりにまた苦しいことは分かりますが、このプレミアムにプラスして何かプレミアムをつけていただければ、多くの利用者の方から利用していただけるものと感じております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　先般ですか、新発田、あるいは五泉市、これはあそこも五泉は咲花、ホテルもありますでしょうし、新発田は月岡を構えております。新発田は今新聞の広告でどんどん宣伝やっている。今・得キャンペーンですか、そういうものもプレミアムのほかにまたやっていると。やはり阿賀野市も温泉場抱えている、そういうのにも特化してやったらどうなのかなと思うのですが、市長、それどうですか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　特化というご意見ですけれども、なかなかやはり困っている方々は共通しております。ですから、やはり平等といいますか、公正公平に全てで、あとは利用者が選択をすると。ですから、旅館が困っているのであれば、旅館がいろいろなアイデアを出すなり、そしてまた飲食が困っているのであれば、いろいろなサービスを考えてＰＲに努めていく。そういうことでお客さんを呼び込んでいただければ。とにかく５億円という大きなお金を投資します。それを勝ち取るのだと、そのぐらいの意気込みで取組をしていただければなと思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　先般、阿賀野市で、たしかあれ2,000円だかの策やりましたよね。去年のＧｏ　Ｔｏ　トラベル始まる前に、阿賀野市で旅館のあれ、2,000円でしたか、それやりました。そのようなことはまたやってもいいのではないかなと私は思うのですけれども、そういう考えはありますか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今ほども申し上げましたけれども、全てに使えるわけですから、そこだけというのは不公平が発生します。困っているのは、いずれもいずこも全てが困っておりますので、その辺はご理解いただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　それはよく、重々承知しております。五泉市もやっぱりプレミアム商品券発行して、なおかつ料理屋、旅館が大変だということで、また新たにやっている。昨日私、五泉の議員にちょっとお聞きしたら、うちもやると。新発田もやっておりますわね。だから、そこで阿賀野市も抱えているから、これぜひこういうときこそ私、市長、やるべきではないかと思うのですけれども。これは平等かもしれませんけれども、恐らくこれは旅館とか料理屋には私回らないと思います、正直言って。市長、それ回ると思いますか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　繰り返しになりますけれども、やはり努力ですよね。ＰＲ、とにかくいいアイデアを出して、お客さんから魅力を持って自分のところに全部が来るぐらいに、来過ぎて困るわというぐらいに積極的な取組をしていただければ。今いろいろな、毎朝新聞にチラシ等も入っています。みんないろいろと工夫しながら取組をされております。そういった取組が自分のところには来ないのだと決めつけないで、全部が自分のところに来るのだというぐらいに気持ちを持って、意欲を持って、しっかりとしたアイデアを出しながら、そしてまた先ほど担当課長が言いましたけれども、若干上乗せするぐらいの気概を持って客を全部取り込むのだと、世間から逆に批判されるぐらいに、そういうような取組を期待しているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　幾らこれ市長とやり合っても、市長はやる気ないと私はお見受けしますが……
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　決してやらないと言っているわけではないのです。だから、結果として偏りが出たと。公平にみんなのところに必要なお金が回ったと言えれば一番我々として願ってもない話ですが、どうしてもやはり取組の強弱によって不公平が発生したり、偏りが発生したり、そういった場合は我々としてもしっかりと。国がまた第三次の補正予算で各地方に臨時交付金出しております。うちのほうも２億5,000万、しっかり確保してあります。そういったものを使いながら、また支援というものを考えられますので、その辺はご理解いただきたいと思います。とにかく勝負は競争ですので、頑張っていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　大体市長のお考えも分かりましたけれども、ちょっと私はこういうときこそ災害であるから、こういうときこそ、先ほど繰越しも何か配分になったとかと言っておりましたし、財調も19億くらいある、19億5,000万くらいあるのですか、こういうときこそ取り崩して。皆さん困っているわけですから、今は。それくらいやってもいいのではないかなと私は思っているのですけれども。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　本当に繰り返し繰り返しで申し訳ないのですが、災害に準ずるぐらいの影響が市民の皆さんに行っています。その市民の皆さんを全て応援、支援するためにこういったプレミアム商品券というものを考え出したわけであります。だから、買う側も売る側も世間も、全部よしの、３方よしの方策がこの対応策でございます。ですから旅館、自分のところもう最初から決めつけないで、頑張っていただければ皆さんに、潤沢とは言えませんけれども、それなりのお金が回っていく。そのうちにまた国がＧｏ　Ｔｏ　トラベル、これを始めます。Ｇｏ　Ｔｏ　イートも始まります。ですから、このＧｏ　Ｔｏ　イート、あるいはＧｏ　Ｔｏ　トラベル、これだけでも、利用できない方から言わせると、おかしいのではないのと言う方もいっぱいおられるわけです。だから、全員にくまなく平等に、愛は平等にとよく言いますけれども、全員に行き渡るように我々のほうでは考えたのがこのプレミアム商品券ですので、その辺はご理解いただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　私はプレミアムをやめろとは言っていないのですけれども、さらに上乗せでどうだと、こういう話なのですけれども、市長はそれはと。やっても、これしようがないですから、これはこれで、では終わります。
　　それから、大雪による農業施設等の被害についてでありますが、農林水産省が農業ハウスの何か再建や修繕などの支援策を示しましたのでって、どのような支援策なのか、具体的にもし分かりましたらお願いします。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えします。
　　従来の事業の中で、大雪のハウスの再建とかも面倒見ましょうというような、そういうケースが多いのですけれども、具体的に申し上げれば、意欲のある方、今後また規模拡大とかされる方、そういった方々のハウスの再建を支援すると、そういうふうな事業でございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　それから、ここに農林水産業振興資金、第８号資金と書かれていますが、この中身をちょっと教えていただけますか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　これは、新潟県が設けました新潟県農林水産業振興資金、ある意味、知事の特認資金でございまして、８号資金と申し上げます。償還期限等が７年以内、そのうち据置きが２年以内と。貸付けの限度額が個人で1,000万円、法人等で3,000万円、これが上限額です。それから、貸付利率等が、基準金利が1.5％なのでございますが、農業者の貸付金利が0.16％、残りの1.34％の半分ずつを県と市で補給し合うというふうなものでございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　2017年だったと思うのですが、そのときも何か農業、何が原因だか、これも大雪だったのでしょうか。そのときは、阿賀野市はどのような支援対策、これも利子補給か何かでだったのでしょうか。ちょっとお聞かせ願います。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　今のような形での８号資金の利用は、大雪に関してはございませんでしたけれども、平成27年だったでしょうか、８月の暴風、花火大会が中止になった、ちょうどその頃ですけれども、白穂で結構水稲をやられた、そのときの利用は８号資金ございました。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　コロナで大雪でパイプハウスもかなりやられていると。私の知り合いも３棟ぐらいやられたでしょうか。大体１棟500万から800万くらいかかるだろうと。もうこれで立ち直れない、利子補給だけでは立ち直れないような、そんな何とかというお話も聞いておるわけであります。本人が幾らやる気になっても、利子補給、その前にも27年でしたか、白穂のとき、その債務もまだ残っている方が大勢いるのです。そこで利子補給。金も借りたいけれども、とっても借りられないというふうな今状況で、特に若い人たちのこれから、やる気があっても、なかなかこの先どうしようかなという方もおられます。先ほど言ったように、旅館の上乗せ、先ほどの旅館の何券というのですか、あれとか、こういうのにもうちょっと手厚く、市が何とかしてやらないと、これから一生懸命やると思っている若い人たちが、なかなかやる気もなくなると。こういうことで、市長からここはひとつもう一歩踏み込んだ、利子補給以外にもう一歩、さっきの旅館の宿泊券でもそうですが、料理屋もそうです。あの辺のところ、もう一声、何とか市長からここは強いメッセージで夢を与えるようなメッセージを与えていただければ、本当に今日はよかったなと思うのですけれども、その辺市長、どう思いますか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほど来議員のほうでは利子補給の８号資金のお話ばっかり質問されていますけれども、その前に修繕、あるいは再建、その費用については国のほうで今支援をしますと言っております。そしてまた県も、新たに支援策を今考えてきております。そこで、国、県、市、この３者、三位一体となって、今回のこの豪雪による農業被害、支援をしていきたいと考えております。ですから、８号資金は資金繰りのほう、プラス制度的に補助、そういったものが用意されておりますので、プラスどうのこうのという話がまた当然出てくるでしょうけれども、多少はやはり、個人財産ですので、自己負担というのは発生しますけれども、国も県も市もしっかりと再建に向けて取組を支援させていただきたい、そう思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　そういう言葉が聞かれれば、私、また市民の皆さんも喜ぶんで、これから取り組んでいくと言えば、言ってもらえれば。それはそれで、では私もこれで満足しますけれども。
　　次に、鳥獣害対策でありますけれども、昨年は農作物に何か被害、どのくらいの報告ありますか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えします。
　　今手元にございますのは令和元年度のものでございますけれども、猿とイノシシで220万円弱の被害額でございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　その中に、捕獲したのは、イノシシ捕獲したのは何頭ぐらいか、あるいは熊も大分捕れたような話聞いておりますけれども、それも分かりましたら伺います。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　捕獲頭数でございますが、あくまでも私どもカウントしてございますのが狩猟期間を除く有害鳥獣の捕獲でございます。元年度と、では２年度申し上げますと、ニホンザルで元年度４頭、２年度は今現在でございますが、５頭、イノシシが34……大変申し訳ございません、ちょっと２年度、８月頃までの数字で申し訳ございません。元年度の数字でお願いいたします。ニホンザルが４頭、イノシシで34頭、ツキノワグマで９頭でございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　私が、大分前だけれども、質問をしたとき、これ30年でしたか、質問したときは、イノシシが捕獲４頭、30年度で９頭、今回は34頭、大変な増え方でなって、これも何とか早く対策しないと大変なことになるなと言った覚えがあるのですけれども、あれから３年、４年くらいたったのですか。この場合、今年もまた相当な数が増えてくると、こう思っておるわけでありますが、それについて猟友会の問題も一つありまして、例えば笹神猟友会、水原猟友会、阿賀野市猟友会１つといいますけれども、分かれているのです。縄張みたいなのあるのです。それで、水原の猟友会の人がイノシシ捕りたいのだということになると、笹神の猟友会の人が待ったかけるそうなのです。当然京ヶ瀬の猟友会の方もおられるでしょうけれども、その人たちもこちらは来れない。安田のほう、安田はちょっとオープンみたいで、ちょっと入れるけれども、何か縄張みたいなのあるという話聞いたのですが、それは事実なのですか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　縄張というようなことはちょっと私は初めてお聞きしたのですけれども、ただ分会、猟友会連絡会というふうなことで阿賀野市は１つなのでございますけれども、その中に、今おっしゃったように安田分会、水原分会、笹神分会と、そういうふうな分会がございまして、活動も主に分会ごとで動くほうが、身近な人がおられるわけなので、分会ごとで活動するというふうなのがある意味基本みたいなところがございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　私も水原猟友会の方からわなで捕りたいのだと、私らの集落のほうですけれども、そのとき笹神猟友会のほうからいちゃもん入って駄目なのだと、そういうような話聞いて、我々地元、やっぱり被害があるわけです。どこの猟友会でも、水原の猟友会でもいいし、京ヶ瀬でも、新潟の猟友会でいいです、捕ってくれればいいのです。それがなかなか縄張があって駄目なのだというふうなお話を聞いているのです。同じ阿賀野市に、あれみんなお金出しているの見ると、猟友会に一本に出しているのに、なぜそうなっているのだかとちょっと今不思議で、そういうやっぱり地元としてはどこの猟友会であろうが、イノシシとか熊とかは捕っていただきたいというふうに思っているのですが、そういう指導を今後されていただきたいと思うのですが、どうでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　11月15日から、例年であれば２月15日なのですが、今年は３月15日まで狩猟の期間でございます。狩猟の期間は、ある意味自分たちの趣味の領域でやっているものですから、その辺は私どもなかなか介入しにくい部分がございます。ただ、有害として、やはり人への被害、あるいは農作物への被害、そういったおそれのあるときは、分会関係なく、協力してやってくれというようなことは伝えたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　地元民としては、出る沿線の人は、とにかくどなたでもいいと言ってはちょっとあれですけれども、猟友会の方であればどなたでも、一匹でも多く捕ってくれというのが願いであります。ぜひそういうのを指導していただきたいと思いますし、あとニホンザルも、これも各自治体によって対応が違うようでありまして、銃で撃ってもいいところと追い返しするところ、これ阿賀野市は追い返しか何かやっていると思うのですけれども、追い返してもまた来るのですよね。やっぱりこれ捕らなければ駄目なのか、規制はどうなっているのか、その辺ちょっとお聞かせ願えますか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　県のほうで猿の管理計画、ちょっと正式名はあれでございますが、そういう計画を定めておりまして、その中では、たしか猿については追い払い、追い上げが基本だというふうなことは聞いております。ただ、悪質なやっぱりはぐれ猿なんかもおりますので、そういった猿までも追い返しなさいとかいうふうなことではございませんので、本当に有害の、有害に値するようなものについては捕獲もあり得るというふうなことでございます。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　近年、今度、これ正月過ぎですか、ニホンジカも出始めまして、これはちょっと阿賀野市ではなく、隣の阿賀町で捕れたという、それ私も実際見ました。こういうのが、また今後こっち来るわけです。その後またいろんな被害が出てくるだろうと思うわけであります。そういう意味におきまして、先ほど言ったように猟友会の方々が大変でしょうけれども。笹神のほうは１人でわなをかけているのですけれども、１人の方が１日50キロぐらい回るのだそうです。それでは大変だろうということで、各集落に１人ずつ、わなの、若い人から捕ってもらって、そしてかかったら猟友会の方にお知らせしてあれしてもらうと、そういうふうな方法を取ったらどうかなと。うちのほうの集落の、二、三の集落ですけれど、相談しているところでありますけれども、そういうのもひとつ、とにかく捕獲しないと幾らでも増えてきますので、そういうのも指導していただければなと思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　全国的に捕獲従事者の担い手不足というのは叫ばれておりまして、新潟県も市町村と共同で、そういう狩猟免許の取得の支援、県と一緒に市も行っております。市は、単独でまたわなのほうの免許も助成しておりますけれども。そういった捕獲については資格のある方でないと駄目でございますけれども、見回りはどなたでもある意味できるわけなので、その辺はやはり、わなをかけるときは地元の方のところへ、地元の自治会長とか、農家組合長とか、そういった方々に設置する旨をお伝えしておるわけですし、見回りについても、近くまでも行かなくても大体分かる部分もございます。そういったところは協力してもらうような形で今までもやってきておりますけれども、さらにそういう機会は呼びかけをしていきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　いろいろ申し上げてきましたけれども、猟友会、イノシシはこれからまた恐らく今年は相当捕れると、また年々増えてきますから。そうなると結構今までは捕れるとみんなで分けて食べればまあよくて、分けていたのです。昨年はあまりいっぱい捕れ過ぎて、みんな要らないわ、要らないわと、今そういう状態なのです。
　　そこで、猟友会の方から聞きましたら、加工所を造っていただけたらありがたいと。これは、阿賀野市だけ造ったら、そう、頭数また捕れるわけではない、毎日捕れればいいでしょうけれども。だから、例えば新発田、阿賀町、五泉もいいでしょう、阿賀野市と、広域的に１か所どこか加工場を造っていただけないかと、そういうお話があったので。加工するところがないと。ある業者が、勝屋で120キロくらいのイノシシが車にひかれたのだそうです。それをどこも、焼却所へ持っていったら窯の中へ入らないで、どうしようかなと。振興局から電話来て、処理すると何かちょっとあれ金もらえるのだそうですね。それで、しようがないで、中之島だか何かにそういう処理場が一軒あるのだそうです。そこまで持っていったら、いやいや、半日もかかって大変な目に遭ったと。今後またそういうふうな事例が出てくると思うのです。だから、そういう加工場みたいな、捕れたらそこに、加工もいいでしょうし、焼却するも、そういう処理場みたいなところを広域的に造っていただけないかと、こういう話なのですけれども、その点農林課長か市長か、どういうふうに考えているか、お聞かせ願います。
〇議長（市川英敏君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　確かに西日本を中心に、ジビエというふうなことで、捕獲した、また肉を食材として取り扱うようなこともしております。たしか県内では上越市、糸魚川市、十日町市だったでしょうか。３か所だけです、そういう加工施設があるのは。やはりなかなか加工施設の問題としましては、やはり経営的に成り立つぐらいの頭数が必要だというのもございます。また、あと保健所等々のやっぱり許可、特に衛生面ですね、そういうものもございます。議員が今おっしゃったような形で広域的な部分はやはりそれもありかなというふうな感じもしますので、答弁にもありました振興局管内の連絡会議もありますので、そういった場でそういう話をといいますか、提案といいますか、情報交換といいますか、させていただいて、隣接の自治体の考えなどもちょっと把握に努めたいなと思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　新発田振興局管内も大変困って、五泉、阿賀町も当然、これどこの山、山間地のあるところは非常に悩みの種なわけであります。これからだんだん被害も増えてくるわけでありますから、ぜひ機会がありましたら、何とかそういうふうに話を進めていっていただきたいなと、そんなふうに思います。
　　最後に、市長は宿泊券に何かまだ私もこだわっておりますけれども、なかなかうんという話も聞けませんけれども、ぜひとも状況を見ながらですけれども、国のＧｏ　Ｔｏ　トラベル、あるいはＧｏ　Ｔｏ　イートも始まるかもしれませんけれども、実際新発田、五泉はやっているのですから、この阿賀野市もその辺ちょっと柔軟に考えていただけたらありがたいなと思うのですが、もう一度聞いて、私は質問を終えます。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　本当にこのプレミアム商品券は全てに使えるわけなので、宿泊、これ除外しますという話ではないのです。飲食もしかり、そして小売のほうもそうですし。ですから、あとは消費者であります、このプレミアム商品券を買っていただける市民の皆さんが、どこでそのプレミアム商品券を使うか、使用するか、それが大きな鍵を握るわけですけれども、魅力のある商品づくりをすれば、おのずとそこに向かいます。結果として、このプレミアム商品券、今回発行する分が十分に行き渡り、それがたまたま旅館、宿泊施設等に行かなかったという結果になれば、それはまた次回のところの対策でしっかりと考えていきたいと思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　私は、このプレミアム商品券は物を買う、居酒屋にはちょっと使えます。３人、４人で行けば使えるかもしれんけれども、旅館とか大きな宴会場の料理屋、10人以上集まっては駄目だと今なっているわけです。そうなると、なかなかこれそっちのほうに回らないのではないかという、私はその危惧持っているわけです。市長はそれはないと、それ言うけれども、プレミアム商品券はプレミアム商品券で、これはいいのです。もう一つそこに一段落、一番今困っているのは飲食業の方、これが今大変な事態になっているので、中には弁当を配達しているところ、頑張っているところもありますけれども、その辺をもうちょっと状況見ながらでもいいですが、一言検討してみますくらいのお言葉が欲しいのですけれども、なかなか市長もそこまでは言わないようで。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　なかなか考えが、一致しているのですけれども、理解していただけないのがちょっと残念なのですが、例えばご家族で５人家族がいましたと。プレミアム商品券、１人２冊買えます。２万6,000円分いただけるわけです、１人がね。その２万6,000円持っていってお使いになれば、十分に楽しい宿泊、そして旅館のおいしい食事をいただけるということもできます。あるいは、風呂に入るのが好きなのだと、１回1,000円のお風呂、そのお金に10回も使えば、13回ですか、１万3,000円、１セット１万円出せば１万3,000円分、13回入れるわけでありますので、そして500円のところへ行けば26回も入れます。だから、使い方があると思うのです。それを市民の皆さんがいかに、おお、お得なのだなと、今五頭温泉郷でゆっくり風呂に入って食事をしたかったのだと、家族で。ですから、このプレミアム商品券非常に助かるといって使っていただければ、まさに議員がおっしゃるとおり、五頭温泉郷にどっと押し寄せる、そういうような形になろうかと思っております。ですから、全く考えは一致しているのです。ただ、限定はしていないと。五頭温泉郷のみに使えるものではないということ。全てに使えるという。ですから、出だしの災害ではないのですかというお話、災害のときというのは市民全員が被害を受けているわけです。全員を支援していく、それが必要なわけでありまして、このプレミアム商品券、買う人も、使う人も、利用していただける人も、みんなに行き渡るというような形で支援をさせていただきたい、そう思っております。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　私は、大体市民は皆さん被害はある程度受けていると思うのです。そのような見解。一部、私は村杉だけで言っているのではなくて、例えば料理屋、水原にも何軒、京ヶ瀬にもあります。あの人たちは大変だと思うのです。今の時期だったら送別会。新年会もない。それで、これから何だかんだ、総会もある。市長だって全然最近そういうところはやっていないでしょう。いつもなら、今大変な忙しい時期だ。それを考えると、何とかしてはどうかなと、そういう考えでもって言っているので、プレミアム商品券は非常にいいことです。これはいいことで、皆さん平らに行くから。その中において、ではそういう方々が、結構従業員もおりますし、そういうことを考えたら、私はちょっと、前やった2,000円ですか、宿泊券だか、ああいうのもちょっとお手伝いしたら、幾らでもないと思うのです、あんなのは。それくらいひとつ頑張ってくれたらいいなと思いますけれども。今思い出したけれども、商工観光課長、前のあれ、全部使いましたか……使いました。それくらいに、それくらいのことをやってほしいのです。あれで息をついたのです、旅館も。５月ずっと休んで、それで息をついた経緯があるのです。今もうほとんど休眠状態です、村杉は。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　前回のときは、またこれマスク外したりで大変なのですが、Ｇｏ　Ｔｏ　トラベルというの、あれ７月から始まったでしょう。その前、非常に厳しい環境下、４月16日に安倍前総理が緊急事態宣言を全国にやったわけです。それから非常に全国厳しい環境下になった。そして、解除に当たって、解除以後、国がＧｏ　Ｔｏ　トラベルを７月に始める前、この期間何としても支えなければ駄目だということで、我々のほうが取組をさせていただいたところであります。その後、Ｇｏ　Ｔｏ　トラベルがスタートを切って、Ｇｏ　Ｔｏ　トラベルでまた息を吹き返したところが今度また８割方確保できたと。ところが、今回の第３波でちょっと厳しい環境になったなと、それを救うためにまた今回のプレミアム商品券。本来ならば３月７日からＧｏ　Ｔｏ　トラベル再開すると国は言っていたのです。ところが、２週間ぐらい先送りすると。ですから、Ｇｏ　Ｔｏ　トラベルもまた先送りされる。だから、この期間ちょっと延びるのが非常に厳しいなと我々は認識しておりますけれども、いかにして地域の経済を回復させるか、それをしっかり下支えしていけるか、今も検討もしておりますし、まず取りあえずこのプレミアム商品券で支えていきたい、そう思っているところであります。
〇議長（市川英敏君）　14番、山口功位さん。
〇14番（山口功位君）　ぜひ検討して、状況を見ながら、国もどういうふうな手を打つか分かりませんけれども、その辺状況を見ながらやっていただきたいと、そんなことを申し上げて終わります。ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（市川英敏君）　質問を改めます。
　　７番、松﨑良繼さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔７番　松﨑良繼君登壇〕
〇７番（松﨑良繼君）　大変熱の入った討論の後ですが、７番の日本共産党の松﨑です。私は、今回は雪害対策１本に絞って質問をいたします。今回全部で８人の方が雪の問題を取り上げるということで、雪議会というような状態になっていますが、皆さんとのやり取りも踏まえて進めていきたいと思います。まず、通告に従って質問いたします。
　　今冬の降雪は元日から１月中旬まで降り続いて、記録的な豪雪となりました。幹線道路、生活道路の確保や雪下ろしと排雪、農業用パイプハウスの多数倒壊など、農業被害等、市民生活にかつてないほどの影響を与えました。不眠不休で奮闘された除雪に携わった職員の皆さん、建設業者をはじめとした方々に敬意を表するとともに、高齢化の進展などにより、以前と比べて格段に大変になっている中で、雪害対策、体制が現状で十分なのか検証し、今後に生かす立場で質問をいたします。
　　発表された阿賀野市消防本部の観測では、１月８日から11日朝までの各24時間降雪量は、95センチ、82センチ、36センチと、合計213センチで、11日朝の積雪深は120センチに達したとのことでした。290号線、村杉に設置した県の観測ポイントでは、11日朝の139センチが最高積雪深となっています。山沿いで大変な豪雪であった2011年と2012年の際の村杉観測ポイントと、阿賀野市消防本部の観測点での最大積雪深及び現在の阿賀野市の基準積雪深をお尋ねします。雪は、それ自体が災害であるということが言われています。市長は、今回の豪雪が異常なものであったという認識をされているかどうか伺います。
　　共産党議員団は、１月12日に、田中市長に対して大雪対策についての緊急要望書を提出しました。その中で豪雪対策本部を設置するよう求めましたが、市は対策本部も、その前段の体制である警戒本部も設置しませんでした。対策本部を設置しなかった理由と、設置するか否かの検討をしたのか、したのであればその経過を伺います。また、災害救助法、県災害救助条例の適用を求めてもよい豪雪ではなかったかと思いますが、その検討はされたのかどうか答弁を求めます。
　　今回の豪雪では、除雪体制が間に合わず、長時間通行不能状態の路線が続出するなどしました。地球温暖化の影響で日本海の海水温が上がって、水蒸気が増加し、このたびのようなどか雪が起こりやすくなっているとも指摘されています。除雪体制の一層の強化が必要と思いますが、市長の考えを伺います。
　　消雪パイプの設置が一定進んで、機能したところでは大変助かっていると聞きます。一方で、正月以来連日の降雪で、どか雪の降った連休の頃には水の出方が非常に悪くなり、機能を発揮できなくなる地域が多数出ました。また、笹岡集落など、降雪期直前に装置の故障が分かり、全く稼働できなかったところも出ました。事前の装置の点検、メンテナンスが不十分だったのではないかと思います。また、団地などで取られている交互散水の消雪パイプは、一晩で数十センチも積もる豪雪では機能を果たし切れないことも明らかになりました。市長の見解と今後の対策をお聞きします。
　　消パイ施設路線では機械除雪計画の対象外となっていますが、今回のような事態では柔軟な対応が必要と思いますが、市長の考えを伺います。
　　大雪弱者に対する支援制度には、高齢者世帯等雪降ろし助成制度、自治会が行う玄関先除雪支援補助金がありますが、対象が限られ、支援額も十分とは言えません。所得基準の緩和、市内に子どもがいる場合は原則対象外という制度の見直し等の改善を求める声が多数ありますが、市長の考えを伺います。
　　雪降ろし助成制度で依頼先に指定しているシルバー人材センターや建設業者等も高齢化や従業員減少で、市民の要望に応じられないという、そういう状況も発生しました。除雪、雪下ろし人材確保について、市長の対策をお聞きします。
　　雪下ろしでの事故多発を受けて、ヘルメット着用とともに命綱着装が言われていますが、命綱を簡単に装着できる屋根がほとんどないことなどで進んでいません。来年１月からは改正労働安全衛生法施行令が厳格化されます。法令で定めた安全帯使用が義務となりますが、命綱を取り付けるための屋根へのアンカー設置への助成制度実施が必要と思いますが、実施のお考えがありかどうか伺います。
　　最後に、平場を中心にパイプハウスや農舎の倒壊などの被害が多数発生しました。市が把握した農業被害実態をお聞かせください。国は幾つかのメニューを示して、今回の豪雪による農家救済策を打ち出していますが、対象を規模拡大を目指す中心的農業体に限るなど、必ずしも全ての被災農家を救済するものになっていません。営農再開を目指す全ての農家を対象に、解体撤去費用も含め再建費用を最大限助成するよう、市の上乗せ助成も実施して被災農家を救済すべきと考えますが、市長の方針、答弁を求めます。また、被災した農業機械や農作物被害への支援も必要と思いますが、市長の考えをお聞きします。
　　以上、よろしくご答弁お願いします。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　松﨑議員のご質問にお答えをいたします。
　　雪害対策についてであります。まず、過去における最大積雪深につきましては、平成23年度は村杉で163センチ、阿賀野市消防本部で73センチ、また平成24年度は村杉で76センチ、消防本部で45センチとなっており、基準積雪深は60センチであります。
　　次に、今回の降雪についての認識でありますが、今冬は連続して降雪があり、道路交通の確保に支障が生じるなど、市民の皆様に大きな影響があった、これだけ降り続く、例年にない降雪であったと認識しております。
　　また、豪雪対策本部設置の検討についてでありますが、さきの答弁のとおり、１月10日に各部長、建設課、危機管理課による警戒本部体制に準ずる体制を取っており、この体制で十分な対応ができると判断したことから、設置に至らなかったものであり、また災害救助法、新潟県災害救助条例の適用につきましても、その基準を満たしておりませんでした。
　　次に、除雪体制についてでありますが、今冬の除雪対応を検証した上で、迅速かつ適切な除雪対応ができるよう、除雪計画を見直すことで、冬季の円滑な道路交通確保をしてまいりたいと考えております。
　　次に、消雪パイプについてであります。10月から点検作業を始め、不備が確認されたものは速やかに対応しておりますが、交互散水につきましては、井戸の能力を検証し、交互散水の切替え時間や散水量を調節するなどの対策を講じるとともに、雪が残り、通行に支障を来す場合には、必要に応じて機械除雪を実施してまいります。
　　続きまして、高齢者世帯等雪降ろし助成事業等の対象についてでありますが、高齢者世帯等雪降ろし助成事業並びに玄関先除雪支援事業につきましては、荒澤議員への答弁の際に実施状況等を説明申し上げたとおりでございます。雪下ろし作業における助成の上限額につきましては、今年度から１回当たり１万2,000円を１万4,000円に引上げしたところであります。基本的には雪下ろしや除雪については、自分でできるものは自分でやっていただくものと認識しているところでありますので、引き続き労力的経済的に困っておられる方をしっかり支援してまいります。
　　次に、除雪雪下ろし受託業者等の人材確保についてでありますが、除雪や雪下ろし作業に当たっていただいている建設業界につきましては、これまでの市内の求人募集の状況からも、潜在的な人材不足であることは認識しているところであります。また、シルバー人材センターについては、定年延長や再雇用が進められており、会員の維持、確保に苦慮している状況にあります。これまでも市内の建築組合や屋根工事組合から雪下ろしのご協力をいただいておりますが、除雪、雪降ろし作業の人材確保に苦慮する状況であることから、市内の他業種へも協力をお願いするなど、作業員の確保に努めてまいりたいと考えております。
　　最後に、雪下ろしの際の命綱に関係する設備設置の助成についてでありますが、住宅リフォーム支援事業をご利用いただきたいと考えております。
　　次に、パイプハウス倒壊など農業被害の救済についてであります。農業被害の実態につきましては、先ほど山口議員のご質問にもお答えいたしましたし、先般荒澤議員のご質問にもお答えしたとおりでございますが、２月16日現在で把握しているもので、ハウスの大きさは様々でありますが、全壊等により骨組みへの被害を受けたパイプハウスが56棟、畜産の飼料倉庫や農機具小屋などの農業用建物被害が11棟、パイプハウス倒壊による農作物被害が３件となっているところであります。市の対応策につきましては、農林水産省が農業用ハウスの再建や修繕など、被害を受けた農家への支援策を示しましたので、営農再開に意欲のある被災農家の意向を確認し、要件に該当する事業の活用を支援してまいります。また、新潟県が農林水産業振興資金、８号資金を設定いたしましたので、市では被災した農家がこの資金を利用できるよう、利子補給を行い、農業者の負担軽減と経営の維持安定を図ってまいります。
　　なお、農業者の皆様には、自然災害等のリスクから個人財産を守るという観点から、収入保険や農業共済で自ら備えるという意識を高めていただきたいと考えており、市の上乗せ助成や独自支援については、今のところ検討中でございます。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　それでは、再質問させていただきます。
　　まず、豪雪に対する認識ですけれども、豪雪の中に住んでいる、それ自体が災害であると。これは、1981年、昭和56年の豪雪の際に、当時の国土庁長官が行った国会答弁であります。田中市長はそういう認識はおありでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　昔の旧塩沢町、現在の南魚沼市になりますけれども、そこで生まれた鈴木牧之という方、ご存じだと思いますが、「北越雪譜」を書いた方でございます。その著書の中に見れば、雪国でございますので、２メーター、３メーター、豪雪というものは日常茶飯事のような、ふだんの生活の中の一部であるというような形で牧之さんは書いております。そういった意味から考えますと、雪国、たまにこういうような連続して降り続く、これが断続的に降る分にはそう大きな被害にはならないのですが、連続しますとどうしても除雪あるいは消雪パイプのほうが間に合わなくなってくる。そういった面から、今度道路の交通の確保、これが間に合わずに生活への影響が出てくる。今回のがまさにそのとおりで、こういったものが、先ほども加藤議員にも述べましたけれども、大体４年サイクルぐらいで起きてくるのですよね。ですから、これは日常の現象とは捉えてはおりませんけれども、この連続した降り方、これは本当に何とかなれば一番ありがたいなと思っているところであります。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　豪雪の中に住んでいる、それ自体が災害であるということについてはちょっとお答えになりませんでしたが、鈴木牧之の「北越雪譜」、私も読みましたけれども、あれで初めて江戸の皆さんに雪国の暮らしというものが知らされたということだと思うのですが、現在はその当時と違って、ほかの方も言われましたけれども、車社会です。そこで除雪をして仕事に行かなければならないという、こういう状態の中で、豪雪に対する大変だという状態というのは、非常にまた別な意味で深刻になっているというふうに思います。
　　それで、2011年、2012年の積雪ですが、私は暦年で、最大積雪があったのは、2012年２月、これは答弁にあったとおり水原で73センチ、村杉で163センチ、その前の年の2011年１月ですけれども、このときは山雪で津川で３メートルを超すという大雪なのでしたが、やはり村杉、私の住んでいる畑江方面ではやっぱり160センチぐらいありました。そのときの水原のデータどこかで見たのですが、78センチだったというデータがあります。ですから、いかに今回の水原の、しかも水原の西のほうですよね、消防署のところで最大積雪が120センチ、３日間で213センチ積もるという、これが平場地帯にとって大変な豪雪、近年経験のない雪ではなかったかというふうに思います。
　　それで、対策本部のことにつきましては、近山議員、それから清野議員、それから加藤議員の質問に対しても、ちょっと認識が甘かったということを答弁なさいましたので、それについてはそれ以上私は述べないのですが、まさにこういう、言われたように、これまでも出てきたように、十分な対応が困難であったから市内全域で大混乱になったし、一時は麻痺状態になったということだと思います。ここで、やっぱり対策本部、少なくとも警戒本部を設置をして、市長を先頭に、全市挙げて対策に当たるということをやるべきだったのではなかったかと。私は、市長は連休だったから、どうも出てきていなかったのではないかなと思ったのだけれども、先ほどのお話だと、９日の日から役所にも出てきて対応に当たったということなので、そうしますとやっぱり市長の判断というものがちょっと不十分であったということを指摘しておきたいと思います。
　　それで、もう一つ、災害救助法、県の災害救助条例の適用のことなのでありますが、災害救助法の適用基準では、これは必ずしも数字できっぱり決まっているわけではないのです。目安というのがありまして、救助法のあれを見ますと、連続３日間の積雪合計が250センチなどというふうになっていますが、私たちのこの阿賀野市では、水原の観測で213センチ、ですからふだん、例年が60センチだということに比べても大変な状態であったということなのです。救助条例になりますと、もう少し基準は緩いのだけれども。これは、基本的には市町村から申請や要望が上がって、それで初めて検討されるということなので、これはやはりそういう検討をして要望を上げるということが必要だったのではないかというふうに思います。
　　災害対応というのは、後で空振りだったとか、オーバーだったとか、そういうことを恐れずに最大限の対応をすることが大変大事だと思います。昔笹神で、水害だったのですが、全村避難勧告を出すという非常にオーバーな、と思われるような対応をして、全国ニュースになったことがありますけれども、やはりそういう構えというか、そういう構えでぜひ今後の災害に対して見直してもらいたいと思うのですが、市長の見解、ここまででいかがでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほど加藤議員にもお答えしたとおり、私自身の判断が少し甘かったかなと今は思っておりますけれども、１月１日から11日までの間、気象台から発表された警報というのが、阿賀野市の場合４回あるのです。発表され、解除され、発表され、解除され、最後に出されたのが１月11日、早朝出されまして、朝の９時には解除になりました。そして、ニュース等も一山越しましたという話が出ております。ですから、こういった面から、私は今で雪は豪雪は小休止、一旦止まるなという判断もさせていただいているわけでございまして、私も２日間、この庁舎、12日から仕事が始まります。構内の除雪、それにも陣頭指揮させていただきまして、全て除雪を終えて、12日からの業務に支障のないような対応もさせていただいておりますし、あとまちなか、しっかりとマイカーで走らせていただきまして、見させていただきました。確かに消雪パイプの出ていない地域が何か所かありまして、道路に雪がたまっておりました。ただ、車は通っておりまして、そういったものも見させていただきまして、私としても今回の大雪、何とか乗り切ったなというような思いを一旦させていただきました。今後に当たりましては、今回の部分を踏まえて、やはり気象台の情報、それだけでなくて、皆さんのご意見等もあります。雪の降る見込みだけではなくて、雪の降った状況、そういったものを見極めながら、対策本部、そういったものを設置していきたいなと思っております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　ただ、今11日には落ち着いたというようなお話でしたけれども、実は12日がたしか学校休校にした日ですよね。それで、13日再開をしたのですけれども、例えば出湯線の県道は圧雪が気温が上がって緩みまして、それでそこで動けなくなる車が続出するということで、大型の通学バスも路肩に突っ込むとか、そういうことがあって、なかなかまともにはいかなかったと。私が村杉の農産物直売所にも関わっているのですが、当番の方が須走から、これも車が途中で動けなくなって急遽休みにするというようなことがありましたので、まだまだ大変だというのが続いていたのです。そういうことを指摘しておきたいと思います。
　　次、除雪体制についてですけれども、これは十分な検証と見直しをするという答弁が先ほどありましたので、ぜひ行ってもらいたいと思います。ただ１つ、笹岡集落の消パイが12月になって故障が分かったのだというふうに地元の人から聞きましたけれども、この経過をちょっと教えていただけませんでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　笹岡の消雪パイプということなのですけれども、申し訳ありません、詳細把握できておりませんでしたので、改めさせていただきたいと思います。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　部長が把握していないというのはちょっとびっくりしたのですけれども、あそこの四つ角、田中床屋のところから、木村パン屋のところにかけての、あそこは消パイが全然出なくて、それは降雪前に出ないということが分かって、機械除雪で対応するということだったのだそうですが、ちょっとやっぱり機械除雪が非常に困難な場所で、雪を排雪するところがなかったり、川もありませんで、大変難儀をしたというところなのです。そこはちょっと検証も、常任委員会ありますので、またお聞きしたいと思います。
　　それでは次に、雪の弱者に対する支援の拡充ということなのですが、高齢者世帯等雪降ろし助成制度、これは市のホームページでの案内を見ますと、市内に子どもがいる場合は、特別な場合以外は対象外だというふうにあるのですが、これは特別な場合とはどういう場合なのでしょうか。これは高齢福祉課ですか。
〇議長（市川英敏君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　お答えいたします。
　　原則、市内にお子様がいられる場合、協力が得られる場合は対象外ということでございまして、市内におられましても、何らかの事情で労力的、あるいは経済的にそのお子様も支援ができないような状況というふうに考えております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　これは、やっぱり市内に子どもがおられたとしても、別世帯なわけですよね。それで、やはりそれぞれ、若い人は当然朝から雪のけをして通勤をするということになっているわけです。今回のように、２日間で２メーター、３メーターと雪が降るようなときに、では実家のうち、雪下ろしにという、その前に自分のうちもしなくてはいけないかもしれないというような状態で、非常に大変だと思うのです。ですから、ここは、この特別な事情というのをぜひやっぱりもっと柔軟に解釈をして、対象を広げていただきたいというふうに思います。例えば離婚などして、子どもがいるけれども戸籍上は別で、そういう行き来はしていないというような人がいるような世帯、例えばですが、どうでしょうか、それは。
〇議長（市川英敏君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　想定の話かもしれませんけれども、状況によるかと思われます。実際に戸籍上別であっても、あるいは同居しておられるとか共同生活をしておられるというような場合であれば、当然労力的には協力をいただけるような状況なのかなというふうに判断されるのかなと考えます。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　その辺は機械的にやりますと、なかなか実情に合わないということになると思います。それで、答弁にもありますように、自分でできるものは自分でと、これ自己責任論ですよね。この元になっているのは、災害救助法に、自らの資力及び労力によって行い得ない世帯を支援するというふうになっているのです。ただ、厚労省は、今年の冬の豪雪に対して、日本共産党国会議員団が問合せをしましたが、それに対して、危険が生じているのに除排雪できない、そういう状況そのものが自らの資力及び労力によって行い得ない世帯で、支援の対象になるというふうに回答しているのです。ぜひそうした立場に立って、支援対象の拡大を進めていただきたいと思うのですが、これ市長のお考え、どうでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今のお話は、今回上越の高田地区、一斉雪下ろししましたよね。ああいったものは、自らが幾ら頑張っても下ろせないのです。一斉で全員が同時対応しなければならないと。ですから、こういった危険は承知の上で、それを待つしかない状況がございます。そうでない地域というのは、やはり自らの力でいかようにもできるわけです。例えば私の家なんかは周りに下ろすところが庭先いっぱいありますので、私も今回下ろさせていただきましたけれども、そういったものは自分の自己判断でやります。ですから、そういった部分を言っているのではないのかなと私は思って考えております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　今の市長の答弁はちょっと見解が違います。これは、現に屋根の雪下ろししなければ危険なような状態にあるのに、それを雪下ろしなり、それから玄関先の排雪もそうですけれども、それができないという、主に高齢化が一番大きな、今広がっているのですが、そういう状況そのものが、この災害救助法でもいう、自らの資力及び労力によって行い得ない世帯なのだという解釈をすべきだということなのです。これは、そういう実際に通達とか、指示とか、そういう形になってきているわけではないので、ぜひこれは県や国に対しても問い合わせていっていただきたいというふうに思います。
　　高齢化というのは、私ももうじき後期高齢化に入るのですけれども、65歳以上というのは大部分ですよね。それが実際に、市長も、65歳はまだいかないのかな、屋根に上られたということで、本当に大変だったと思いますし、私も上りましたけれども、これは非常にやっぱり危険もあるし、私の同級生ぐらいになると、もう雪下ろしはできないという人が、何人か出てきています。そういう状態がどんどん広がっていくという事態だと思いますので、ぜひそこはもっと対象を拡大するということを進めていただきたいというふうに思います。
　　先へ進みますが、アンカー設置の問題なのですが、今年の豪雪で市内で６件の雪下ろしに関わる事故があって、うち３人の方が骨折とか重症だったという先日の答弁でしたが、来年１月１日から、この規則原則下で２メートル以上の高所作業、屋根はほとんど２メートル以上ですよね。そこでの雪下ろし作業では、ヘルメットと安全帯、命綱の使用が事実上義務づけられるということになるわけです。命綱を取り付けるアンカー等の設備のない屋根では、事業者はそこで作業をさせて事故が起きれば、これは罰則のある法違反に問われるわけです。
　　長岡の建設業協会では、これ日報に出ていましたけれども、既にアンカーのないお宅に対しては雪下ろしのあっせんは業者にしないということを報道されていました。シルバー人材センターは、これは事業と雇用の関係でないので、それこそ作業する人の自己責任になるのかもしれませんけれども、やはり市が関わって人を派遣する、間接的でも人を派遣することに対して、そういう安全規則が守られないような状態のところに派遣するというのは、これも難しくなるのではないかと思われますけれども、こういった来年に備えてというか、これについてはどのような対策を考えていますでしょうか。これはどちらでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　お答えいたします。
　　まず、シルバー人材センターに委託している部分でございますけれども、それこそ今回の大雪を踏まえまして、来年以降どのような形で進めていったらいいかということを、議会後に現場の作業班とうちのほうの担当のほうで検討会を開催して、詰めていこうという相談をしてございます。確かに議員が言われるように、そういった危険防止の通達がある中でお願いしているところではございますけれども、その辺も踏まえまして、シルバーさんと、より安全な方法があるのか、もしくはまたどのような方法があるのか、検討してまいりたいというふうに考えております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　これは、建設業協会もちょっと行って聞きましたけれども、全く今のところよく知らないというか、考えていないというか、という話をしていました。だけれども、これは必ず迫られるのです。労災事故の事例も厚労省のホームページを見るといろいろ出ているのですが、北海道などでやはり命綱をつけないで雪下ろしをさせて、転落をしたということで送検をされているという、そういう業者もあります。ですから、これは非常に深刻な問題だと思うので、先ほどアンカーの設置に関しては住宅リフォーム支援制度の利用と、簡単にそうおっしゃるのですが、それから先ほど、これはどなたの質問でしたか、虹の架け橋の、これは新築の場合ですけれども、そこでという話もありましたけれども、住宅リフォーム支援制度は、現行制度は20万円以上の工事が対象で、補助率20％。アンカーの設置工事は、10万円から20万円と言われているのです。ですから、これは実情に合わないと思います。また、過去に、住宅リフォームの場合、満額の15万円の助成を受けた人は対象にならないというふうになっています。それから、下水道接続の条件などもついています。事は、これは命に関わることでありますし、アンカーに特化した補助制度を実施すべきだというふうに思います。それから、県に対しても、昨日の答弁にありましたけれども、県が上乗せ助成をするのは特別豪雪地帯だけだという、何か問合せしたらそういうことだったと。これ新聞にはそういうふうに載っていないのですけれども。これは、今年の豪雪を踏まえて、阿賀野市など豪雪地帯でも上乗せ補助の対象にするよう働きかけるべきではないかと思いますが、市長、いかがでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　命綱、アンカー、非常に労働安全衛生法上当たり前の話なのですけれども、どれだけの需要が一般人家の方が雪下ろしを想定して、そういったものが必要だと認識しているか、その部分が一番重要かなと。制度をつくって誰も利用しない、そういうものであってはならないわけですので、我々としても今回の大雪を教訓に、一般市民の皆さんがどれだけ設置をしたいのだと思っておられるのか、その辺をお聞きさせていただきながら、対応を検討させていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　制度をつくって、希望者がなければ、予算使わなければいいというだけの話で、ぜひつくっていただきたいと思います。
　　水原から平場地域ですと、雪下ろしというのはそうめったにない、今年はかなりやった方、市長もやったということなので、あると思いますけれども、山手ですとやはり、去年は少雪でやりませんでしたけれども、二、三年に１度はやっぱり雪下ろしをしなくてはいけないというのが必ずあります。それから、カーポートなんかも、これは１メーター積もったら下ろしてくださいということになっていますので、カーポートで事故というのも報告にありましたけれども、需要というのはあると思います。なければ、今言ったように、業者に頼めなくなるということが起きかねないわけですから、起きかねないというか、危険を承知で頼むのかということになりますし、これはぜひそういう制度をつくってもらって、新潟県に対しても、これ県内全て上乗せ補助の対象にするように働きかけをするということをぜひやっていただきたいというふうに思いますが、再度ご答弁いかがですか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　出だしで議員が言われたように、特別立法で特豪地域、特別豪雪地域と豪雪地域、なぜこの阿賀野市が豪雪地域なのか、その辺の部分からやはり考えて、しっかりと要望するに当たっても対応しないと、言い方悪いですけれども、何も知らないのですかと言われてしまいかねませんので、その辺から勉強させていただければと思っております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　逆に、県に対して何を言っているのですかと言うべきでしょう、これは。笹神村、もし合併前の笹神村であれば、特別豪雪地域になるのです。特に山手地域は毎年１メーター以上という積雪があるわけですから。ですから、冒頭の質問でも言いましたけれども、これから先はやっぱり地球温暖化の影響でこのような非常に激しい気象現象といいますか、集中豪雨も台風もそうですけれども、豪雪もやっぱり温暖化によってかえって起きやすくなるということが言われていますので、ぜひそれは頑張っていただきたいと。これはもう来年１月ということだから、来年の冬はそういう状態になるということですので、検討を進めていただきたいということを重ねて要望しておきます。
　　次に、では農業被害に関してですけれども、これも何人かの方から質問がありましたし、やり取りもありましたので、私のほうでちょっと深めるべきだと思うところを再質問させていただきます。2014年に関東甲信の豪雪があったのですけれども、そのときの国の救済策は、これは営農再開をする農業者全てを対象にして、今回のような地域の中核的農業事業者だとか、規模拡大や作目転換を目指すというような条件がついていないのです。午前中の加藤議員の質問にもありましたけれども、あれは畜産、酪農関係の救済策だと思うのですが、非常にやっぱりハードルを高くしてあるという状態なのです。私は、こういう災害のときに規模拡大や作目転換を条件にすべきではないと、全ての農家を救済すべきだというふうに思います。何かこの災害を機に、小規模農家、家族経営を切り捨て路線を、それを進めようという、そういう意図が見えるのですが、市長はどうこれについて思いますでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今回、国から支援策が出てきました。確かに前回の関東地方を襲った豪雪のときに比べると、ちょっと弱いのかなという気も私もしましたけれども、あのときは、ご存じのとおり、各地から除雪車が総動員されるぐらいな被害の状況、山梨、埼玉を中心に、物すごい雪になったと。そして、潰れたハウスの棟数も非常に多くあったというようなことと比較しますと、確かに今回の農林水産省、新潟県を襲った、あるいは北陸を襲った豪雪、あるいは秋田と山形の東北を含めても、被害の程度が若干それに比べると低いと判断されたのかもしれません。私としても多少は不満ですけれども、支援策が出てきたということで、それを活用させていただいて、先ほど山口議員にも申し上げましたけれども、しっかりと国、県、市で、三位一体で農業者を支援していきたいと、そしてまた資金繰りについても県の８号資金を活用させていただいて、その利子補給についても県が半分、市が半分という形で支援をさせていただきたい、そう思っております。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　昨日いただいた答弁書では、最後のところが市長の今日の答弁と違っていたのです。皆さんやっぱり頑張って質問をされて、連係プレーが、やはり市長も前進をしてきたのかなというふうに思うのですが、最初の答弁では、上乗せ助成、独自支援は全く考えていないというにべもない答弁書だったのですが、県も市も協力した支援を検討していくということなので、ぜひしていただきたいと。農水省の今回の豪雪支援のパンフレットでは、わざわざ県や市町村の上乗せ補助があれば農家負担はさらに軽減されますと書いてあるのです。ですから、ぜひこれは積極的にやるべきだというふうに思います。
　　それで、倒壊ハウスの解体撤去費用は、これは環境省の支援制度も活用したスキームがあるのですけれども、これでやれば全額農家負担なしで実施する道があるのですが、これは取り組む考えはありませんでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　この廃材の処理については、かなり市の負担が大きくなるということで、今のところ検討はしておりません。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　農家からは、やはり解体撤去の費用も助成をしてもらいたいという声が非常に強いのです。かなり市の負担がやれば大きくなるということは、やらなければ農家の負担がその分大きくなるということでありますので。せっかくこれは農水省や環境省の制度を調べて、そこに国と県と市町村がチームを組んで、これは市町村が事業主体になってやるわけですけれども、そうすれば農家負担はほぼなしで実施することができると。または、搬入までを農家がして、あとは撤去するというのもありますけれども、そういう制度があるのに、やるつもりはないということでは、これはちょっと先ほどの山口議員に倣って私も粘らねばならないかなという気がしてきたのですが、ぜひ……豪雪は災害であるという認識がどうして必要なのかというと、ここにあるのです。国のスキームもそうなわけでしょう。災害によって生じる、そういう廃棄物、解体処理撤去しなければならない、そういう、今回はハウスですけれども、それを国、県、市町村が主体になって撤去するということなのですから、ぜひ実施をしていただきたいと思うのですが、できないというのは、これは財政上の問題だけでしょうか。
〇議長（市川英敏君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　どのぐらいの廃材が出てくるか、全く把握されていないのです。ご承知のとおり、今回被災を受けたのが育苗ハウスが大半。育苗ハウスということは、もう４月には苗床を作らねば駄目なわけです。ところが、今資材もあるのかないのか分からない。それから、どこでどのぐらいの廃材が出てくるのか、それすら分からない。そういった中で全部支援しますよと安直に言うわけにはいかないものですから、先ほどのようなお話をさせていただいております。ですから、しっかりと今後の営農計画、例えば育苗であれば、本来ならば共同化すれば一番いいのです。今までも合理化があまり進んでいない、みんなが個々に小さなハウスを持って、そこで育苗して、１年間、あとは残りはずっと遊んでいるようなハウスの使い方、これではもったいないですよね。園芸振興、これは絶対に必要不可欠ですよね。園芸に取り組む方々が困るような状況に追いやるわけにはいきません。ですから、１年間通年で利用するハウス、しっかりと支援をさせていただきたい。だから、そういった部分をまず把握したい、それが重要であるということを申し上げているところでございます。
〇議長（市川英敏君）　７番、松﨑良繼さん。
〇７番（松﨑良繼君）　かなり把握はもう進んだのではないかと思うのです。56件、ハウスだけでなくて農舎の倒壊とかもありますし。これは、ただ水害や何かと比べて、本当に大量に発生をして、膨大な費用がかかるというものではないと思います。ハウスですから、ビニールと骨組み、これぐらいのパイプなわけだから。だから、そんなに財政負担を怖がる必要はないのではないかなというふうに思うのです。
　　災害のときに、あなたの農業経営はこうあるべきだというようなことを教訓を垂れても、それは農家から見れば、まずやっぱりこの潰れたハウスを何とかして農業を再開したいのだというところが先なのです。その上で、やはりそういう困ったときにこういう支援をしていただくということで、なお頑張ろうと、それから若い人にも後を継いでもらおうということが出てくるのであって、さっきも言いましたけれども、何かそういう災害を機に農家の経営を、特に今小規模農家や家族経営が、国連も家族経営の10年を今やっているところですよね。こういうときにそういう特定の政策を進める、てこにしようというようなことはぜひ改めていっていただきたいわけだし、市としては、自治体としては、この阿賀野市農業を守るという立場で、ぜひさっき言ったような解体撤去も含めて大きな支援をしていただきたいというふうに思います。
　　特に今回は平場の、山手ではあまりないのです。私のところは潰れたので、あまり言えないのだけれども、神山地区とか、それから水原、京ヶ瀬地区とか、平場の農家が非常にたくさん被害を受けている。これはやっぱり、先ほど言いましたように、通常のもう２倍３倍の雪が降ったということで、対応できなかったということだと思います。私が聞いた農家は、本当にもうこの雪では潰れるというので、必死になって雪かきをしたのだけれども、だけれども間に合わなかったと。パイプハウスは、１本曲がりますと将棋倒しのようにだあっと潰れてくるのです。そういう状態は、やっぱり……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇会議時間の延長
〇議長（市川英敏君）　すみません。質問の途中ですが、本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたしますので、よろしくお願いいたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇７番（松﨑良繼君）　では、時間もありますので、ちょっと時間を残してやめると思いますが、ぜひそういう立場で支援を強化していただきたいということを再度申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇散会の宣告
〇議長（市川英敏君）　以上で本日の日程は全て終了いたしました。
　　本日はこれで散会します。
　　なお、明日３月５日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
　　ご協力ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　散　会　（午後　４時５８分）