令和２年第５回阿賀野市議会定例会議事日程（第２号）

令和２年第５回阿賀野市議会定例会議事日程（第２号）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和２年９月４日（金）午前１０時００分開議

日程第　１　会議録署名議員の指名
日程第　２　諸般の報告
日程第　３　一般質問

〇出席議員（２０名）
　　　１番　　　百　　都　　順　　也　　君　　　　　　２番　　　大　　滝　　　　　勝　　君
　　　３番　　　松　　崎　　良　　継　　君　　　　　　４番　　　清　　野　　栄　　一　　君
　　　５番　　　天　　野　　美 三 男　　君　　　　　　６番　　　近　　山　　　　　修　　君
　　　７番　　　市　　川　　英　　敏　　君　　　　　　８番　　　山　　賀　　清　　一　　君
　　　９番　　　村　　上　　清　　彦　　君　　　　　１０番　　　江　　口　　卓　　王　　君
　　１１番　　　稲　　毛　　　　　明　　君　　　　　１２番　　　宮　　脇　　雅　　夫　　君
　　１３番　　　倉　　島　　良　　司　　君　　　　　１４番　　　石　　川　　恒　　夫　　君
　　１５番　　　高　　橋　　幸　　信　　君　　　　　１６番　　　山　　口　　功　　位　　君
　　１７番　　　遠　　藤　　智　　子　　君　　　　　１８番　　　浅　　間　　信　　一　　君
　　１９番　　　山　　崎　　正　　春　　君　　　　　２０番　　　風　　間　　輝　　榮　　君

〇欠席議員（なし）

〇地方自治法第１２１条の規定により会議に出席した者の職氏名
　　　　　　　市　　　　　長　　　　田　　　中　　　清　　　善　　　君

　　　　　　　総　務　部　長　　　　菅　　　原　　　博　　　徳　　　君
　　　　　　　（総 務 課長）

　　　　　　　民　生　部　長　　　　米　　　山　　　和　　　朗　　　君

　　　　　　　産 業 建設部長　　　　阿　　　部　　　一　　　栄　　　君
　　　　　　　（建 設 課長）

　　　　　　　市 長 政 策 ・　　　　苅　　　部　　　一　　　雄　　　君
　　　　　　　市 民 協働課長

　　　　　　　危 機 管理課長　　　　鈴　　　木　　　昇　　　二　　　君
　　　　　　　企 画 財政課長　　　　大　　　橋　　　晋　　　一　　　君
　　　　　　　管　財　課　長　　　　渡　　　辺　　　一　　　雄　　　君
　　　　　　　税　務　課　長　　　　山　　　﨑　　　　　　　勲　　　君
　　　　　　　市 民 生活課長　　　　宮　　　嶋　　　正　　　憲　　　君
　　　　　　　健 康 推進課長　　　　菅　　　井　　　真　由　美　　　君
　　　　　　　社 会 福祉課長　　　　山　　　﨑　　　善　　　哉　　　君
　　　　　　　高 齢 福祉課長　　　　宮　　　尾　　　　　　　敦　　　君
　　　　　　　生 涯 学習課長　　　　羽　　　田　　　正　　　佳　　　君
　　　　　　　農　林　課　長　　　　田　　　邉　　　　　　　徹　　　君
　　　　　　　商 工 観光課長　　　　相　　　馬　　　繁　　　行　　　君

　　　　　　　公　園　管　理　　　　権　　　瓶　　　勝　　　栄　　　君
　　　　　　　事　務　所　長

　　　　　　　上 下 水道局長　　　　鈴　　　木　　　　　　　智　　　君
　　　　　　　会 計 管 理 者　　　　大　　　岡　　　延　　　子　　　君
　　　　　　　教　　育　　長　　　　神　　　田　　　武　　　司　　　君
　　　　　　　学 校 教育課長　　　　長　谷　川　　　政　　　喜　　　君
　　　　　　　農業委員会会長　　　　小　　　嶋　　　　　　　覚　　　君

　　　　　　　農 業 委 員 会　　　　佐　　　藤　　　浩　　　治　　　君
　　　　　　　事　務　局　長

　　　　　　　代 表 監査委員　　　　照　　　田　　　伸　　　宏　　　君

　　　　　　　監　査　委　員　　　　石　　　山　　　恵　　　美　　　君
　　　　　　　事　務　局　長

　　　　　　　消防本部消防長　　　　肥　　　田　　　浩　　　明　　　君

〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
　　　　　　　事　務　局　長　　　　五　十　嵐　　　久　美　恵
　　　　　　　主　　　　　任　　　　井　　　上　　　由　　　美
　　　　　　　主　　　　　任　　　　網　　　干　　　水　　　季

　　　　　　　　　　　　　　　開　議　（午前１０時００分）
　　　　〇開議の宣告
〇議長（風間輝榮君）　おはようございます。定刻になりました。
　　ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
　　なお、松崎美苗さんから写真撮影の申出、赤旗新聞社から写真撮影と録音の申出がありましたので、許可いたしました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇会議録署名議員の指名
〇議長（風間輝榮君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
　　本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、15番、高橋幸信さん、16番、山口功位さん、17番、遠藤智子さん、以上３名を指名します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇諸般の報告
〇議長（風間輝榮君）　日程第２、諸般の報告を行います。
　　昨日設置いたしました決算審査特別委員会の正副委員長の互選結果を報告いたします。
　　委員長に16番、山口功位さん、副委員長に５番、天野美三男さんが互選されましたので、報告いたします。
　　以上で諸般の報告を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇一般質問
〇議長（風間輝榮君）　日程第３、昨日に引き続き一般質問を行います。
　　本日の一般質問は、順番５番、松崎良継さんから最終番、遠藤智子さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
　　　　　　　　　　　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長（風間輝榮君）　異議なしと認めます。
　　したがって、本日の一般質問は順番５番から最終番までとすることに決定しました。
　　それでは、順次発言を許します。
　　３番、松崎良継さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔３番　松崎良継君登壇〕
〇３番（松崎良継君）　日本共産党の松崎良継です。通告いたしました２つ項目、大きく２つの項目について質問をいたします。
　　初めに、新型コロナウイルスの影響から市民、事業者への救済、支援制度の周知についてであります。新型コロナウイルス感染拡大による国民、市民への様々な影響が広がっており、政府も大型の補正予算を組んで救済、支援対策を実施しているところですが、特定の業種に偏っていたり、様々な要件が課せられていること、支給までの手続が分かりにくいことなどで必ずしも影響を受けている人々や事業者に行き渡っているとは言えないのではないかと指摘がされています。この間幾つかの改善もなされてきています。この中で広く事業者、市民を支援する制度として注目されている持続化給付金制度、国保税等の特別減免制度について、適用促進を願う立場から市の対応について質問いたします。
　　まず、国の持続化給付金制度ですが、現在300万件を超える申請がなされ、多くの事業者に個人では最高100万円、大企業を除く法人には最高200万円が給付され、大変喜ばれています。この制度が農林漁業者も対象になるということが案外知られていません。農水省は、ホームページや国会での大臣答弁で農業所得の申告をしている人は幅広く対象になると説明しています。市が申請のサポートを実施することができれば、もっと広く支援を受けられると思います。また、直接サポートできなくても、農家に申請を促す制度を紹介することを行ってほしいと思いますが、市長の考えを伺います。
　　次に、７月から始まった国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料を新型コロナウイルスの影響により前年比３割以上の収入減が見込まれる世帯に最高100％減免する制度についてですが、当初阿賀野市が市民に発送した案内文書には、減免決定後に見込みと違って収入が改善した場合は決定を取り消すがことがあるので、申し出るよう求めるという、これは国の説明とは相反する記載がされていました。これでは申請をためらう人が多数になるのではと共産党議員団が市長に申し入れ、直ちに是正をしていただいたことは大いに評価をしています。これは、持続化給付金と比べて申請のハードルは低く、多くの国保加入世帯が恩恵を受けることが期待されるのですが、阿賀野市での申請、適用状況は、昨日もご答弁ありましたけれども、県内他市町村と比べても申請が少ないのではないかと思います。そこで、以下について重ねてお尋ねします。
　　現在までの申請数と減免決定数、減免された金額。
　　申請で今後の収入見込みを記入するところで悩む人が大変多いというふうに聞いています。三条市や横浜市など多くの自治体では、今年１月から申請前月の実績のうち１か月でも収入が前年比３割以下であれば適用する、これは持続化給付金と同じ取扱いの仕方なのですけれども、そういう制度に改める考えがあるかどうか、市長に伺います。
　　次に、鳥獣害対策を抜本的に強化することについてであります。ニホンザル、イノシシ等による農地、農作物の被害が近年急速に拡大しています。鳥獣害対策を人の面でもお金の面でも抜本的に強化することが急務と思いますが、以下の点について質問いたします。
　　１、ニホンザル、イノシシ、カモシカ、ニホンジカ、ツキノワグマ、ハクビシン等による農作物、農地、建物などへのここ３年間の被害実態。
　　２、対象鳥獣捕獲の３年間の実績。
　　３、鳥獣被害対策実施隊員、猟友会員の人数と推移。
　　４、電気柵の設置の状況。
　　５、今後の対策の強化点。
　　また、縦割り行政の中で複雑になっている市の鳥獣害対策を一本化して、鳥獣害対策課を設置してほしいという、そういう声が猟友会などからありますが、市長の考えを伺います。
　　以上、よろしくお願いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　松崎議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、持続化給付金の申請サポートや制度の周知についてであります。松崎議員がおっしゃるように、持続化給付金は業種横断的に個人、法人問わず農林漁業者も広く対象となる制度であります。その制度が公表されてから、市やＪＡは該当になりそうな農業者に対して制度の紹介に努めたほか、申請は基本的にインターネットから申請者が行うものでありますが、インターネットによる申請が難しい農家のために、組合員から承諾を得てＪＡが申請の入力作業を支援しているとお聞きしております。また、農林漁業者が持続化給付金の対象になることは、新聞、テレビ等で十分周知されているものと認識しておりますが、持続化給付金に限らず、市民に有用な情報については市のホームページ等で周知に努めてまいります。
　　次に、国民健康保険税等の減免申請についてお答えをいたします。まず、国民健康保険税等の減免の状況でありますが、８月20日現在、国民健康保険税は減免申請数は33件、減免決定数は29件、審査中のものが４件となっており、減免の決定金額は639万2,200円であります。介護保険料では減免申請数は25件で、減免決定数は16件、非該当により不承認となったもの１件、審査中のものが８件となっており、減免の決定金額は119万8,300円であります。後期高齢者医療保険料は減免申請数は３件で、減免決定数は１件、審査中のものは２件となっており、減免の決定金額は３万5,500円であります。
　　次に、減免制度の見直しについてでありますが、申請で今後の収入見込みを記入するところで悩む人が多いとのことでありますが、相談の際には持参いただいた資料などを基にアドバイスをさせていただき、申請を受付しております。市税、介護保険料、後期高齢者医療保険料における減収の考え方は、厚生労働省から発出された令和２年５月12日付の事務連絡におきまして、主たる生計維持者の令和２年の事業収入等の減少額が令和元年の当該事業収入等の額の10分の３以上が見込まれるものとされており、要件に当てはまる減免については国の財政措置の対象にすることとしており、今後も国の基準に基づく減免措置をしてまいりたいと考えております。なお、県内市町村における国民健康保険税の減免申請状況等については、県が７月末時点の状況を調査中であります。
　　次に、鳥獣害対策についてお答えをいたします。初めに、鳥獣被害の実態についてでありますが、ニホンザルとイノシシによる被害金額は合計で平成29年度は41万8,000円、平成30年度は32万9,000円、令和元年度が218万7,000円となっております。
　　２点目の３年間の捕獲実績につきましては、ニホンザル32頭、イノシシ55頭、ツキノワグマ17頭、ハクビシン52頭、ニホンジカの実績はありませんでした。また、ニホンカモシカは天然記念物に指定されており、そもそも捕獲等はできないこととなっております。
　　３点目の市鳥獣被害対策実施隊員と猟友会員の人数とその推移につきましては、平成29年度は実施隊員が66名、猟友会員は74名、平成30年度は実施隊員が67名、猟友会員は71名、令和元年度は実施隊員が67名、猟友会員は76名となっております。捕獲の担い手の育成、確保が難しい状況下ではありますが、実施隊員の協力などによりましてそれぞれ横ばいで推移しているところであります。
　　４点目の電気柵の設置状況でありますが、個人で設置されている田畑は見受けられますが、自治会や農家組合での設置は把握しておりません。集落環境診断を実施した自治会では、集落全体への侵入を抑制する効果はあるものの、春の設置、降雪前の撤去に加え、定期的な雑草の刈取りなどの維持管理を負担に思われる人が多くおり、電気柵の設置には至っておりません。
　　５点目の今後の対策の強化点についてでありますが、市では市鳥獣被害対策実施隊によるおりやわなでの捕獲のほか、今年度新たに追い払い器具の貸出しによる効果検証を行っているところであります。しかしながら、これらの対策にも限界があります。まずは有害鳥獣を寄せつけない対策が基本であり、そのことが効果的であると考えますので、個人並びに地域住民の協力による放任果樹や野菜くずなどの誘引物の除去、見通しをよくする緩衝帯の整備などを実施し、自治会等から要請があればいつでも出向いて集落環境診断や研修会の開催に協力させていただきますので、よろしくお願いいたします。
　　最後に、市の鳥獣対策の一本化についてでありますが、野生鳥獣による人身被害や農作物被害が増加する中、市の組織の一本化は効率的と考えますが、現時点では新たな課の設置の考えはなく、横断的な連携と情報共有に努めながら鳥獣被害対策を進めてまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　それでは、再質問させていただきます。
　　最初に、持続化給付金の周知に関してですけれども、これは農家の方など自分は規模が小さいからとか、秋の取り入れが終わらないと分からないからとか、そういうふうに申請できるのかというふうにためらっている人が多いというふうに感じています。今の答弁で、市やＪＡが該当になりそうな農業者に対して制度の紹介に努めたというふうに答弁がありましたが、これは該当になりそうな農業者とはどういう農業者というふうに把握していらっしゃるのでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えいたします。
　　該当になりそうな農業者とは、水稲単作につきましては当然秋にならなければ収穫量といいますか、そういったものが分からないわけでございますけれども、一年中やはり生産、それから販売があります花卉農家、花ですね、それから野菜農家、それから畜産農家、こういった方々というふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　ちょっとそうすると認識が違うのではないかなと思うのです。農水省のホームページなどを見ますと、そこら辺の疑問とか当然あるわけなので、Ｑ＆Ａなど、季節的に収穫期が決まっていると、農家は多くがそうなのですけれども、そういう場合でも対象になるのでしょうかという質問に対しては、これは農業者の場合は前年の収入を12で割って１か月平均を出して、それと比べて50％以下の収入の月が、任意の月が１つでもあれば、それは任意に農業者、事業者が選んだ月で対象になるというふうに言っています。これは国会でも、これは江藤拓農水大臣、現在の大臣ですけれども、５月12日の農林水産委員会で答弁をするなど何度も言っているのですが、このときの議事録を見ますと、これは木村次郎さんという自民党の衆議院議員に答弁ですけれども、特にこの持続化給付金につきましては、ほぼほぼ全ての農業者の方々が、農林水産業に係る所得を申告しておられる方々、全ての方々が対象になると理解しておりますというふうに答弁しています。それから、立憲民主党の大串博志さんの質問に対しては、多くの農業者の方々は自分は規模も小さいし、小規模であるから対象にならないだろうというような判断をされていることも多いと。そして、農林の場合は過去１年間の収入を12で割って、この１月15日までというのは来年の１月15日ですけれども、までの期間で所得の低いときと比較していただければ、ほぼほぼこれは対象になる可能性が極めて高いということでありますから、農業者の元に、一日も早くこの制度が理解され、そして利用されるように努力していきたいと考えておりますと。国、農水省はこういう、これが基本的な考えなのですけれども、それが必ずしもちょっと市町村、それからＪＡ、この関係者の方々にも伝わっていないのではないかなというふうに思います。市のホームページで周知をしたという答弁がありましたけれども、これもホームページやってみましたけれども、なかなかたどり着けないのですよね。ようやく商工観光課作成の事業者への支援一覧の中に紹介されています。しかし、それを見ても、ほぼ全ての農家が対象になるということは分かるようにはなっていないように思います。これは、米価の低迷とか毎年繰り返す異常気象で苦しんでいる農家にとって、これは大きな支援になるのではないかなというふうに思います。そういう点で、改めてこの支援の周知を工夫をする努力をするということをお願いをしたいと思うのですが。
　　それから、ＪＡが申請の入力作業を支援しているというのは私は聞いていないので、ちょっと違うのではないかなというふうに思います。ということで、農家の話を聞きますと、市に聞いてもＪＡに聞いてもさっぱり分からないということを言われます。今月、水原商工会を会場にキャラバン隊ですか、持続化給付金のサポートキャラバンが来るということがせんだって新聞折り込みでチラシが入りましたけれども、ぜひそういう非常に金額的にも対象者においても大きい持続化給付金でありますので、周知を一層進めていただきたいと思うのですが、市長、いかがでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほども申し上げましたが、持続化給付金、個人、法人問わず、業種を問わず農業も含めて広く支援の対象にさせていただいているわけでございます。その周知については、しっかりと我々も取組はしておりますけれども、今松崎議員がおっしゃるように周知不足ではないかというようなお話でございます。我々として実態を調査して、不足があればより周知されるよう取組をさせていただきますし、ある程度農業者の方々というのは、どちらかといいますとこの阿賀野市の場合には果樹や花卉、あるいは畜産、そういったものがやや少ない。そういうことで持続化給付金の対象にははなから当てにしていないような部分が一部ございます。そういった部分については、さらにお知らせをさせていただいて、取組をさせていただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　周知を一層取組をしていただくという回答、答弁だったと思います。ただ、先ほど農林課長からも答弁ありましたけれども、花卉、花卉というのは花のほうですよね、花卉とか野菜販売とか、それから例えば酪農の方とか、こういう方々はかえって対象になりにくいのです。というのは毎月売上げがあるものですから、前年比、平均でやってもその50％以下に下がる月というのはなかなかなかったりするということなので、今のこの仕組みですと、むしろ収穫期が決まっている米とか、それから園芸とか、そういう業種の方々は、この農水大臣の答弁にもあったように、ほぼほぼ全ての農業者が対象になるというふうに言っています。実際そうだと思うのです。そこのところをやっぱりぜひ周知を進めていただきたいというふうに思います。
　　次に、国保のほうなのですが、昨日のご答弁で８月末現在の数字があったと思うのですが、今日の市長の答弁だと８月20日現在なので、ちょっと数字、もう少し増えているのではないかと思うのですが、答弁ひとつお願いします。
〇議長（風間輝榮君）　山﨑税務課長。
〇税務課長（山﨑　勲君）　お答えいたします。
　　昨日の石川議員のご質問にもお答えしましたけれども、直近の８月31日現在で申し上げます。国民健康保険税では申請数が35件、減免承認が31件、決定額で728万9,000円、審査中が４件でございます。なお、これまでの問合せにつきましては68件となっております。介護保険料では申請が33件、そのうち減免承認が28件、決定額が234万4,000円、審査中４件、非該当が１件です。なお、問合せ件数は41件でございます。また、後期高齢者医療保険料では申請が６件、減免承認が１件、決定額で３万5,000円、審査中が５件でございます。なお、問合せにつきましては11件ということでございます。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　この制度は、自治体などが行った減免措置に国が100％支援をするというものですよね。この点に関しては、私も所属している民商の全国組織である全商連が厚労省に問合せをした回答ですけれども、今回の財政措置はコロナの影響によって減収した加入者に対し、自治体などの保険者が減免の申請に足踏みしないための支援として行うものというふうに回答しています。この趣旨に照らして、現在の減免の数はちょっと１桁少ないのではないかと、申請の数がですね、思うのです。この要因について、当局の執行部のほうは分析をしていらっしゃいますでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　山﨑税務課長。
〇税務課長（山﨑　勲君）　この減免申請状況につきましては、県内の状況等もお伺いして県の国保課、国保ですね、取りまとめたところによりますと、まだ公表される数字ではありませんけれども、私が承知しているところでは県内30市町村中、申請率を独自に出しましたところ、11番目ということでございます。
　　なお、松崎議員がおっしゃっている三条市の取扱いにつきましては、確かに申請件数は多いようでございますが、不承認となる件数も格段に他市町村と比べて多くなっておりますので、その辺の判断もございますけれども、我々としましては、まずは相談をいただいて、そういった状況を伺いながら丁寧な対応をしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　30％減収の見込みの方についてと、世帯についてということなのですよね。この見込みを判断できない。そこら辺に申請がなかなか進まない原因があるのではないかなと思います。先ほども言いましたけれども、持続化のほうでも言いましたけれども、農家とか建設業者など季節や仕事の状態によって収入の変動が大きい事業者、これはなかなか見込みはどうだと言われると判断できないという問題があるわけです。これについて先ほどもお話ししましたけれども、持続化給付金では任意の一月を事業者が選択をして基準をクリアするかを判断するという柔軟な方式を取っています。今ほど税務課長が触れました三条市とか、あと大都市では横浜市などは、これと同じ方式を取って申請を伸ばしているのです。阿賀野市でも申請の窓口の対応をお聞きしますと、事実上申請者の方に状況を聞いて、今までの実績で、それで見込みを算出すればいいのですよという、そういう柔軟な対応で申請を促しているというか、努力をしているというふうに聞いておりまして、大変評価をしているのですが、この申請書の説明書、それから記入例ですか、これを見ますと、事実上は要するに今までの実績を、例えば９月に申請すれば８月までの実績を出して、それの平均で10月以降も見込みとして記入することによって、これは結局は持続化給付金の考えとほぼ同じような対応になると思うのですけれども、そういうことでいいのではないかなと思うのですけれども、それでいいのでしょうか、税務課長。
〇議長（風間輝榮君）　山﨑税務課長。
〇税務課長（山﨑　勲君）　ただいまの質問にお答えいたします。
　　確かに実績に基づいて見込むということも一つの方法でございますし、またなかなか先の見通しが立たないという方もいらっしゃるかと思いますけれども、それにつきましても承認するに当たっては、年間の収入額については一定の合理性を担保して柔軟に判断していただきたいというふうなことでＱ＆Ａには書いてございます。また、収入減少は年単位で比較するものであるということも書かれておりますので、この前段の質問につきましては、財政支援の対象となる保険料の減免は、収入の減少時期にかかわらず令和元年度及び令和２年度の保険料であって、令和２年２月１日から令和３年３月31日までの間に普通徴収の納期限、特別徴収の場合にあっては、特別徴収、年金給付の支払い日が設定されているもので全てなのかということの回答の中で、令和元年度及び令和２年度の保険料であって、令和２年２月１日以降に普通徴収の納期限、特別徴収の場合にあっては、特別徴収対象年金給付の支払い日が設定されるものを対象としたものであり、また、ここからですね、収入減少は年単位で比較するものであることから、収入の減少時期にかかわらず、これ以降の保険料の減免については財政支援の対象となるということで書かれておりますので、あくまでも年単位の収入を比較するということでございますので、やはり実績を基にするなり、減少した月を参考にするなり、やはり年間の収入額を見積もっていただくと。ましてや対象の収入が元年分の年間収入になるわけですので、それと比較するにはやはり２年分の収入額を見積もっていただくという必要があるかと思います。よろしくお願いしたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　たくさん説明されると何かだんだん分かりにくくなるのですけれども、要は見込みを立てると、そのやり方なのですよね。今申請をすれば８月までは実績があるわけだから、それでその数字で合計を８で割って、それを９月以降の収入と見込むということでいいのですよということは、市の見込額計算書の説明文書を見ても、そういうことなのだなということが分かるのですけれども、そこがどうも、そこでただ農家の場合だと稲刈り終わってみないと分からないとか、そういうところにどうしてもいってしまうのです。だから、そこではなくて、今見込みを立てて、しかもこの見込みが実際終わってみたら見込額より余計あったということがあったとしても、それはあくまでも見込みで減免措置をすると、国はそれに対して財政支援するということなので、当初市が発出した文書にあるような見込額が上のほうに外れたら返還するなり、そういうことがあるのですよということではないということはっきりして、厚労省は繰り返しＱ＆Ａでも言っていますけれども、そういうことだと思いますので、それをもう一つ分かりやすく周知をするというふうにしたらどうかと思うのですが、これも市長のお考えを聞いて、終わりにしたいと思うのですが。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　国保の減免のお話、先ほど来細かい部分のテクニカルな部分が多分にありますので、担当課長がご説明させていただきましたけれども、私も今聞いておりまして、確かに複雑で分かりにくい。その説明文がどのような形で書いてあるのか、私自身見ていないものですから、今のご指摘を受けまして、しっかりとそれを見させていただいて、私でも分かるのであればそれで十分だろうけれども、分からないような部分があれば、やはりしっかりと理解いただけるような形のものをまたつくり直して市民の皆さんにお示しさせていただければなと思います。
　　ただ、この国保税加入者の構成、松崎議員も大体お分かりだと思うのですけれども、阿賀野市の場合ですと影響を受ける方というのはそんなに多くはおられないと私も踏んでおります。なぜかといえば三条だとか、そういう中小企業が非常に多い地域とは阿賀野市の場合違っておりますので、そしてまた加入者の構成、大きく違っております。そういった面からやはり影響は受けるのは一部の限定される方々になるのではないのかなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　加入者があまりいないから、一部の人だけではないかというのは、ちょっとそれは違いますよね。やっぱり最大の加入者がいる保険制度が国民健康保険ですよね、阿賀野市でも。たしか宮脇議員、専門家が後ろにいるので、あれですけれども、6,000ぐらいあるのではなかったかな、世帯数で。非常に多いのですよね。それから、事業者だけでなくて、今パートとか、それからそういう非常勤で、農業だけで食べられないから、当然そういう兼業収入を求めているわけですけれども、そういうところでも減っているわけなので、かなりやっぱり対象者は出てくるというふうに思います。
　　それともう一点、これは後期高齢者医療保険、それから介護保険料、この３つがほぼ同じ、ほぼというか、全く同じ基準で減免をする、そういう仕組みになっているのですが、それぞれ担当する部署が、課が違うということで、阿賀野市の税務課の窓口では後期高齢者のほうも、それから介護保険もその加入者であれば、来た人が、そちらも対象になりますよというふうに親切に教えていただいて、そちらも申請できてよかったという声も聞いています。これは、これも実際にやっているところあるのですけれども、ワンストップで、税務課に申請をすればわざわざまた判こを持って出直して、別な課に出向いて申請しなくてもいいように、減免を受けられるようにぜひしていただきたいというふうに思います。これは、ちょっと各課横断のことですから、市長の答弁でしょうか。よろしくお願いします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　随分と細かい部分のご質問なものですから、私もそういった細かい部分は承知していないものが多分にございます。ただ、住民サービスの視点から今ご指摘のようにワンストップでやっていただきたい、そういった要望についてはしっかりと対応できるものはさせていただきたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　税務課長も今の点一言。
〇議長（風間輝榮君）　山﨑税務課長。
〇税務課長（山﨑　勲君）　ただいま松崎議員がおっしゃったとおり、減免につきましては国保税、介護保険料、後期高齢者医療につきましては関連がございますので、おっしゃっていただいたとおり、申請があった場合は相互に連携しまして申請をいただくと。また、書類につきましてもほぼ同一のものということでございますので、重複することがないよう努めておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　よろしくお願いします。
　　それでは最後に、鳥獣害対策についてですが、ご答弁ありましたけれども、捕獲実績のほうの年度ごとの数字というのは分かりますでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えいたします。
　　捕獲頭数、ニホンザルが29年度19頭、30年度９頭、元年度４頭です。それから、イノシシが29年度が４頭、30年度が17頭、元年度が34頭です。ツキノワグマ、29年度が３頭、30年度が５頭、元年度が９頭。ハクビシンが29年度13頭、30年度が18頭、元年度が21頭でございます。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　ニホンザルがなかなか大変、捕獲頭数も、大変だなと、専門家の天野議員いらっしゃるので、そこら辺はちょっとあれですけれども、これを聞いて分かるのは、一番感じるのはイノシシが大変な勢いで増えているということではないかと思うのです。猿の被害も、捕獲頭数は減っていますけれども、被害は増えていますよね。最近でも笹神丘陵の周辺は山手だけでなくて平場のほうも被害を受けているというのですが、それに加えてこのイノシシなのです。最近でもイノシシに、お盆前後ですけれども、290号線沿線で水田の被害が相当出ていますが、それについては把握していますでしょうか、農林課長。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　水田の被害も聞いております。ちなみに、昨年がやはりイノシシによる水稲の被害が27筆ほど安田地区と笹神地区でございました。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　このままですと、これは里山沿いの農業生産は本当に壊滅状態になりかねないというふうに思います。ずっと稲毛議員とか天野議員とか先輩議員がこの獣害対策取り上げてこられたのですが、これは本当に今本腰を入れた対策強化が必要だと思うのですけれども、市長は先ほど現状についての状況の答弁ということだったと思うのですけれども、抜本的に予算も人の面でも強化をするという考えはありませんでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　先ほど答弁させていただいた中に、光と音で追い払う新しい取組を今年、今年度から実施しております。試験的にどのぐらいの効果があるのか、始めたばかりなものですから、まだ成果、効果が検証されておりませんけれども、テレビ報道等を見ていますとかなり有効であると。ただし、点でやっては駄目だと。ある一定程度の広範囲にわたって同じような取組をやるということで里山へ下りてくる鳥獣を山へ追い返すというような取組が功を奏しているとお聞きしております。ですから、我々としての集落単位、最低でも。そういったもので取組をさせていただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　光と音の装置ですけれども、実は畑江がその装置をお借りをして、３台でしたっけ、被害のあるところに設置をして、私の農業ハウスの脇にも設置をしたのですけれども、これは効果がないとは言えないという感じで、それでもやっぱりハウスのスイカが猿に取られたりということがありました。折居・女堂地域で特にイノシシで水田が随分荒らされたのですけれども、そっちへ行きますと、その光と音の装置が林立しています。ほとんど慣れてしまうと効かないのです。専門家に言わせると、結局かえって何かそういうのがあるところにはいいものがあるというふうに彼らというか、イノシシや猿のほうが学習をして、被害が結局は元に戻ってしまうという指摘もされています。ということなので、ちょっと光と音だけのこれが決め手にはならないのではないかなというふうに思います。
　　今年度予算で鳥獣害対策、予算書を見ますと616万円、前年から比べますとかなり増えているのですが、私阿賀町へ行ってきたのですけれども、人口１万人の阿賀町で鳥獣害対策には3,020万の予算でやっています。獣害対策は、３本柱と言われているのですが、直接駆除すると。それから、先ほど答弁の中にありましたけれども、周辺の森林の伐採など、そういう生育地の管理と、それともう一つは電気柵などの被害を防ぐ被害防除ということなのですが、決め手はその電気柵だというのはこの前聞いた専門家の話でもありました。しかし、この電気柵が、さっきの答弁のとおり、阿賀野市ではほとんど進んでいません。ネックになっているのはやっぱり費用と、それから管理が必要だということだと思うのです。これについては、やっぱり市の助成制度を強化をしていただきたいと。現在あるのは集落単位で２分の１助成で、電気柵を設置した場合２分の１助成で10万円が限度額と、しかも１回限りということなのですが、阿賀町では個人向けの助成制度がこれも半分助成で１件10万円、それも繰り返し翌年別なところに設置をするということでまたできるということで、非常に好評で利用が伸びていると、利用というか、助成が伸びているという話をしていました。それから、隣の新発田市なのですけれども、荒川地区行ってみたのですが、ここは電気柵を、これは国の交付金制度を利用して、活用して張り巡らしています。10年ぐらい前からやっていると思うのですが、荒川地区、一番上の新荒川から国道端までその外側全体をイノシシよけの２段の電気柵を張って、それでその中にまた圃場によって猿よけの７段の電気柵を張り巡らしています。全体で12キロ、猿用が６キロ、ぐるっと回ったのがイノシシ用が６キロということなのですが、これは私の畑江地区でも集落診断をやって検討したのですけれども、この電気柵を国の制度を利用して、それを設置するということについては、非常にこの管理もそうだけれども、申請や、それから報告書類が非常に膨大で大変だと、とてもこの集落の力ではやっていけないということで電気柵はやらないという結論を出したのです。新発田のほう聞いてみますと、これは鳥獣害対策協議会でその実務を全部やって、ホームページでもそういうふうに説明をしていますが、そういう形でやっています。それで、中山間地の直接支払交付金などを利用してそういう管理も行っているということなので、いろいろ大変だけれども、やっぱりそれ以外にないのだということを言っています。ぜひそういう、さっき言った阿賀町は、これは課ではないのですけれども、有害鳥獣係という係を農林課の中に置きまして、それで係長と正職員１人、それから４人の非正規職員が支援員として猿に対する発信器の取付けとかパトロールとかをやっているということでした。電気柵も相当進んでいますが、ぜひそういう、課を置くというのは確かに難しいと私も思うのですが、これだけ深刻になっている実態から複数の職員体制による鳥獣害対策の部署を置く必要があると思うのです。ぜひそういう形で予算の面でも人の面でも抜本的に強化をしてやっていっていただきたいというふうに思いますが、市長のご答弁お願いしたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　抜本的な対策に重点的に取り組んでもらいたいというようなお話、先ほど来申し上げているのですが、電気柵もそうですけれども、地域の方々全員が認識を一致させて取組を連携をして取り組む、それが前提なのです。一部の人だけが電気柵をやります、一部の人がこういうような草刈りしますというような話ではなかなか効果は上がってこない。ですから、我々としては電気柵、12キロであろうが20キロであろうが、折居から安田の外れまで全線張っても構わないのです。ただ、それを本当に地域住民の皆さんが管理をしますと、設置から管理までやれるという状況があるならば幾らでも構わないのです。阿賀町というのは、言い方悪いですけれども、自然が大変豊かで鳥獣対象となる動物関係が多数生息しています。ですから、それを抜きにしてはあの地域で農業、あるいは地域の生活、そういったものが成り立たない。我々の地域、山沿いですね、正直言いまして。その290沿い、そういった地域だけがこの鳥獣の大きな被害を受けている。ですから、あの地域、先ほど言いましたとおり折居から安田の草水のほうまで地域の方々、集落単位で協力をしていただけるというのであれば電気柵も、そして光と音による追い払い設備、そういったものも幾らでも協力をさせていただきたい、そう思っております。
〇議長（風間輝榮君）　３番、松崎良継さん。
〇３番（松崎良継君）　阿賀町は、山の中だからという話なのだけれども、実態は阿賀町でそういう対策が進んで、むしろイノシシに関しては阿賀町のほうはこちらの後みたいです。それで、あちらも今被害出ているのだけれども、むしろ阿賀野市のほうがすごいです。田んぼにこれは泥遊び、泥浴びというか、やって大きな被害を及ぼすのですけれども、猿については確かに向こうは先進地というか、大変だったのは。それがそういう電気柵の設置とか対策が進んだ結果、こちらのほうに押し寄せてきているのではないかという指摘もあるぐらいなのです。そういうことで、市長も何か阿賀野市は一部だからというような、そういうふうに聞こえるのだけれども、一部だからそんなにしなくてもというのはないと思います。違うのですか。その地域全体が取り組む電気柵の管理とか、それからさっきの光と音でという、それから周辺林地の伐採や、きれいにするということも、これも全てやっぱり地域全体で取り組む以外ないので、今そういう方向で幾つかのところでは話合いをしたり、始まっているのです。それをもっと強力に応援をするというふうなことがないと、結局はそこまで、そんなにやってまで野菜作りやらなくてもいいだとか、それから山沿いの田んぼはもう諦めるというようなことが出てくるのです。今年村杉で猿に、一番山沿い、集落のすぐそばなのだけれども、集団で入られてほぼ全滅したのですけれども、お盆前ぐらいですか。その人は今年でそこをもう田んぼやめると言っています。そういうところが広がりかねないのです。ぜひこれは290号線だけでなくて、笹神丘陵があるから、そのこっちにも来るのです。イノシシも来ます。先日燕でイノシシが来て大騒ぎした、テレビでやっていましたけれども、これは特にイノシシは農作物の被害だけでなくて人的被害や交通事故も起こしかねないということですので、集落の住民が頑張っているところももうどんどん出てきていますけれども、そこを手助けをする、もっと強力に応援をするというふうにぜひ進めていただきたいというふうに思います。
　　以上、要望をして、ちょっと残りましたけれども、質問を終わりたいと思いますが、ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（風間輝榮君）　質問を改めます。
　　２番、大滝勝さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔２番　大滝　勝君登壇〕
〇２番（大滝　勝君）　２番、大滝です。うららの森農園ハウスについて質問させていただきます。
　　うららの森農園ハウスは平成29年に完成し、今年で４年目を迎えました。この施設の目的は農業生産物、特にトマトの試験研究と伺っております。当然市内農業者への園芸作物の普及拡大を狙ってのことと思いますが、この４年間の成果についてお伺いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　大滝議員のご質問にお答えをいたします。
　　うららの森農園ハウスについてでありますが、整備目的としては農産物産地化の試験研究もありますが、阿賀野市は米一辺倒の農業になっている傾向がございます。これから脱却するため、そしてまた特に若い人から施設園芸を身近で見て、そして体験してもらうことによって、園芸に取り組む人を増加させるということを目的としております。
　　本事業の成果につきましては、総合計画において農園ハウス事業による新規就農者数及び市民農園オーナー数を成果指標として掲げております。現時点では農園ハウスで研修を受けた人の新規就農はありませんが、施設園芸研修会参加者などにトマト栽培を始めた方がおられますので、今後もニーズに合った研修会の開催に取り組むとともに、臨時職員等の中から園芸に取り組む人が出てくるよう、トマトの栽培作業を通じて誘導を図ってまいりたいと考えております。一方、市民農園オーナー数につきましては、今年度初めてサツマイモオーナーを募集したところ、11人の応募があり、コロナ禍の中ではありましたが、定植や草取りを３密にならないよう日程を調整した上で行っていただきました。また、収穫体験については９月下旬に予定しているところであります。今後も引き続き園芸振興につながる取組を進め、新規就農者や新たに施設園芸に取り組む農業者に対しては、農協など関係機関と連携を図りながら担い手の育成と、そしてもうかる農業につなげてまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　２番、大滝勝さん。
〇２番（大滝　勝君）　ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。
　　もうかる農業につながるお考えはよく分かりました。私も総合計画の農園ハウス事業による新規就農者数及び市民農園オーナー数の成果目標を確認させていただきました。平成29年度、30年度とも実績はどちらもゼロでした。令和元年度計画は農園ハウス事業による新規就農者数は１、市民農園オーナー数はゼロ、令和２年度計画、農園ハウス事業による新規就農者数は１、市民農園オーナー数は20となっております。計画はすなわち目標と私は理解しております。令和２年計画、市民農園オーナー数20はぜひ目標達成を望むところでございます。農園ハウス事業による新規農業者数の計画、令和元年、２年とも１という目標では低過ぎると思います。この数字ではなかなか園芸に取り組む人の増加までいかないと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　お答えいたします。
　　あくまでも私ども目標に掲げたものは、うららの森の農園ハウスで研修をある程度の期間積み上げた方が就農すると、そういった形の目標でございまして、実際ほかではそういう施設園芸に取り組んでいる方、あるいはトマトを作っている方はおりますので、そういった方々の当然支援も考えておりますけれども、この総合計画で掲げた目標はあくまでもうららの森の農園ハウスで研修を積んでもらう、その後就農してもらうというようなものの目標でございます。
〇議長（風間輝榮君）　２番、大滝勝さん。
〇２番（大滝　勝君）　分かりました。
　　せっかくのすばらしい施設が完成し、実動しているわけですので、３年ないしは５年計画ぐらいでもっと高い目標を設定し、普及拡大に努めるお考えはないのでしょうか。また、そのための販路についてはどう確保、開拓しているのかお伺いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　なかなか長期的な研修でというようなことになると、参加もしづらいというふうな方もございました。昨年半日だったのでございますけれども、実際ハウス内で作業してもらったりして、そういった研修をやっていただいた方が今年度、うららで作っている同じ品種を作っていただいているというような実績もできてきております。また、今臨時の職員の方の中で若い女性の方もおりますので、ぜひ作業の中で農業のよさ、施設園芸のよさを体感してもらって、その後の就農につなげていければなというふうなことで誘導を図ってまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　２番、大滝勝さん。
〇２番（大滝　勝君）　あくまでも研修施設ということの捉え方でよろしいわけでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田邉農林課長。
〇農林課長（田邉　徹君）　そういった農業者を育てるというふうな意味合いのほうが割合は高いのでございます。
　　あと、先ほどちょっと申し忘れましたけれども、販路ですね。やはり新たにやりたい方、あるいは今水稲やっていますけれども、園芸に取り組みたい方、そういった方々の心配事の一つはやっぱり販路、出口だと思います。その出口の確保も私どもの大事な責任かなというふうに考えております。ちなみに、うららの農園で取れたトマトでございますけれども、すぐ上のゆうきふれあい即売所、それから直接分かる方、農園のほうに買いに来られる方、それから隣の情報発信館、あと五頭温泉郷の各旅館、こういったところ、いわゆる地元で消費、地元で販売されているのが約半分ぐらいに今なっております。
〇議長（風間輝榮君）　２番、大滝勝さん。
〇２番（大滝　勝君）　この施設は、これからのもうかる農業、またＩＣＴを使った管理の省力化など未来の阿賀野市の農業、若手農業者の道しるべとなる施設だと私は思っております。確かな計画をもって運営していただきたいと思います。
　　これで質問を終わらせていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（風間輝榮君）　質問を改めます。
　　５番、天野美三男さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔５番　天野美三男君登壇〕
〇５番（天野美三男君）　５番、天野でございます。通告に基づきまして、２点質問させていただきます。
　　まず、１つ目であります。新型コロナウイルス感染症による経済の影響についてであります。内閣府が８月17日に発表した2020年４月から６月期の国内総生産ＧＤＰは、実質年率換算で前年比27.8％減と、戦後最悪のマイナス成長となりました。報道によりますと、花角新潟県知事は県内の経済状況について消費は下げ止まっているとの認識を示しました。そのような中でも新潟県内の観光地や温泉地を訪れた人を対象に実施した観光地満足度調査の結果、宿泊客全体の総合満足度が高い温泉地では五頭温泉郷がトップとなりました。また、ミシュランガイド新潟2020特別版においては、２か所の旅館が掲載されました。阿賀野市の観光の拠点として明るい話題となり、誇りに思います。経済対策として多くの産業において補正予算で支援していますが、今後の阿賀野市における経済の影響予測と対策について伺います。
　　２点目であります。地域福祉についてであります。新型コロナウイルス感染症の影響で多くの福祉団体やボランティアが活動の自粛を余儀なくされています。そのような状況で３密を避けながらつながりを絶やさないための地域福祉活動やつながる支援、見守り、サロン等の活動状況を伺いたいと思います。
　　以上２点、よろしくお願いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　天野議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、今後の阿賀野市における経済の影響予測と対策についてであります。市内金融機関及び商工会に寄せられた事業者相談件数につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が出始めた３月以降から４月後半の223件をピークとして５月前半に一旦減少し、再び５月後半から６月前半にかけて増加したものの、６月後半から減少に転じており、８月前半はピーク時の４分の１に当たる54件となっております。また、市への相談件数は80件あり、そのうち59件が５月中に受けたものであります。市内金融機関による融資件数についても６月後半の96件をピークとして現在は減少傾向にあり、８月前半はピーク時の５％に当たる５件となっております。このことから５月中旬に緊急事態宣言が解除された後、新たな日常生活に対応した経済活動が市民及び事業者から実践されてきており、緩やかではありますが、地域経済が回復基調に転じていると認識しております。今後の対策につきましては、新型コロナウイルス感染症の終息時期が見通せない中、感染防止の取組をさらに徹底していただくことで感染の抑制を図るとともに、日々変化する景気動向を注視しながら景気対策を講じてまいりたいと考えております。
　　次に、地域の福祉活動についてお答えをいたします。新型コロナウイルス感染症の影響下における福祉団体やボランティア等の活動状況についてでありますが、高齢者等の見守り支援では配食サービスや安否確認などを民生委員、児童委員はじめボランティアの方々が活動に制約を受けながらも事業を継続しております。訪問による安否確認では双方の感染リスクを考慮し、電話や巡回によってご本人との接触を最小限にとどめて実施してまいりましたが、感染拡大が落ち着いた６月からは、ソーシャルディスタンスを実践しながら従来どおり訪問による声がけを再開しております。また、サロンの活動状況でありますが、市内では65か所のサロンやお茶の間が活動しておりますが、３月から５月までの間休止したところは、年間を通じて休止を決定した18か所を含め、９割を超える61か所でありました。現在では激しい運動や飲食をしないなど感染防止に配慮の上、40のサロンが再開されており、今後も幾つかのサロンが再開を予定していると聞いております。
　　次に、地域の支え合いの拠点となる居場所の活動状況であります。４地区における拠点の居場所につきましては、去る２月28日に県内での感染者の確認に伴い３月から休止しておりましたが、緊急事態宣言の解除、規制緩和により、６月からは新しい生活様式を重視しながら午前中のみ開所しております。４地区の居場所を支えるボランティアの方々は、環境が整い次第、開所時間を延長したいとの意向であります。今後も新型コロナウイルス感染症の発生状況を注視し、徹底した感染予防を行い、高齢者の憩いの場の確保とボランティア並びに関係機関の協力をいただきながら、見守り支援、地域とのつながりを絶やさない活動に努めてまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　答弁ありがとうございました。それではまず、経済の影響と地域福祉について、関連づけたような質問も若干あると思いますので、その辺はご了解いただきたいと思います。
　　１つ目に、まず新型コロナウイルス感染による経済の影響についてであります。昨日多くの議員から、私もそうだったのですが、経済等について関心があるので、多くの質疑、質問をされたと思いますので、その点に関して重複ないしはある程度議論が進んでいっているかなというふうな想定の中で、重複した質問とかないようにしていきたいと思います。あとは、全体的な今後の考え方について市長のほうから見解を伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
　　新型コロナウイルス感染症の影響で、全国的に見ればマイナスの影響がある業種として旅館、ホテル、娯楽サービス、飲食店等があります。阿賀野市においても緊急の補正予算を組んで対応している状況であると思っております。業種別に細かく言っていくとかなり切りがないのですが、コロナ籠もりで家庭内での食事回数が増えたことでスーパーマーケット、ドラッグストア、飲食料品ですか、インスタント食品、インスタント飲料等は売上げが堅調に増加していると報道がなされております。あと、2020年阿賀野市のデータ集ですか、非常に見やすい。これによりますと、産業分類別で分析しますと食品の出荷額は302億2,700万円と最も多いです。総額の約３割を占めておる状況というふうに分析されております。続いて家具、装備品、電子部品等があります。阿賀野市の観光の入り込み客に関しては、これは分析が地域によって、全国の地域によってどの地区からどんな人が来ているかというのを分析されておると思うのですが、インバウンド頼りのところもありますし、いろんなところから人員を集めているところもあります。阿賀野市のこのデータによりますと、観光の入り込み客は県内客が全体の８割と書かれてあります。実際Ｇｏ　Ｔｏ　キャンペーンの実績の内容も後で分析されると、結果なども調査してみたいとは思うのですが、かなり県内の方がご利用されていたというふうにお聞きしております。これらを踏まえて、新型コロナ感染症においてはこれからも長期化すると思われる中、新しい生活様式を実践しながら経済をできるだけ維持できるように素早く対応をお願いしたいと思います。また、コロナ禍に大きく影響されない産業もこれから出てきたりすればいいなとは思っております。
　　また、農業の内容、取組と、今回台風10号の影響は少なければいいなと思っております。取組の内容や品種等についても、できるだけこういった状況の中でも、もちろん自然を相手にするのは非常に難しい分野だと思います。そういうのにも対応できるようなものを考えていくのも、みんなで考えていくのも必要かと思っております。
　　また、これまでの首都圏中心から、ちょっとこの辺はコロナ後に地方圏へのオフィスの移転、就職先の選択、地方への移住の希望が多くなると思われます。阿賀野バイパス開通やアクセスの利点を生かして、廃校とか休校となっている施設等々の活用も考えていただいて、早めの戦略をしていただきたいと思います。具体の細かいことについては昨日ある程度議論されておりましたので、申しません。経済の影響及びコロナウイルス感染症と地方移転に関して総体的な今の私の意見、考え等について、まとめて市長のほうから見解を伺いたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　コロナウイルスが日本で発見されてから半年以上たちました。最初の頃はあまりこの阿賀野市のほうでは人ごとのような感覚でいましたけれども、それが４月になりまして１人目が出てきたと。その辺から非常に地域の方々もコロナウイルスに対して敏感になってきたと。今市内を見ていますと、やはり市内経済、限定的ではありますけれども、影響が出てきております。その一つが飲食、宿泊、あるいはタクシー、そういった関係のところに影響が出ていると。そういうことで我々としては経済対策を打たせていただいたところであります。その結果として、今ある程度は持ち直してきている。ただ、これが今後また長期戦になっていく見込みになっています。いつ終息するかというのが誰も分からない。ワクチン、これは来年の前半、あるいは半ばには開発されて普及するのかもしれません。ただ、それができない限りは終息というのはなかなか無理だと。そうなりますと経済に大きな影響が少しずつ浸透してきて、今ある程度は持ち直していますけれども、支えられておりますが、それが大きな影響になるだろうと私自身は読んでおります。それがならないようにしっかりと今のうちから対策を立て、取組をさせていただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　あと、先ほど質問した地方へのオフィスの移転、就職先の選択、地方への移住等々に関して市長のほうのこれからの考え方とか思いというのがあったらお聞かせいただきたいと。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今都市部から地方がすごく注目を受けているというような話がいっぱい出ております。そして、テレワークを含めて地方のワーケーション、いい環境の中ですばらしい景色を見ながら仕事に専念できる、そういうような取組が地方で起きてきているというような話題が頻繁に持ち上がっています。ただ、ああいったものって本当に、天野議員もご承知だと思うのですが、本当の一握り、本当の目くそ鼻くそぐらいのレベルを非常に誇張して世間に伝わってきているものと私は認識しております。我々としても現実問題、そういった形でこの阿賀野市が多くの方から選ばれてテレワークの拠点化みたいなものが出来上がれば最高にうれしいのですけれども、それというのは非常になかなか難しい。少しずつ、一歩一歩既存の施設の中でテレワーク、そういったものを進められるように支援をさせていただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　ありがとうございます。
　　では、次の質問に移りたいと思います。地域福祉についてであります。昨年８月３日に開催されました地域支え合い市民フォーラム、これが開催されていました。つながろう誰もが笑顔になれるところですね。これ私ちょっと時間の都合で参加できなかったのですが、つながろうということでやった主催者側及び参加者側のほうでどういった内容があったのかというような、意見等ありましたらちょっとお聞かせいただきたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　それでは、お答えいたします。
　　昨年の地域支え合い市民フォーラム、こちら安田の交流センターのほうで開催してございます。一般市民の方が192名参加いただいております。また、参加者からは当日アンケートに協力をいただいておりまして、その中で113名の方から回答いただいております。そうした中で、地域の支え合い、日頃の見守り等、その大切さと申しますか、そういう部分は十分理解できたと、または理解できたという方がほとんどでございました。したがいまして、この取組の必要性については十分理解いただけたものと思いますし、また寸劇や事例発表、また落語家をお呼びしましてテーマに基づいた落語もしていただきまして、笑いを交えた中で開催したわけでございますけれども、非常に参加者からは好評いただいております。それで、またそのアンケートに戻りますけれども、今後のボランティアに関する興味があるというような方も中にはおられましたので、新たな担い手として今後期待しているというような状況でございます。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　ありがとうございます。こういったフォーラム等もなかなか開催が難しい状況になっているのは非常に残念と思います。ちょっと参加できなかったのが残念でした。これは。
　　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、また別のテーマなのですが、今年度市主催の敬老会は全て中止となりました。健康寿命のお祝いと市内製菓業者の支援を目的に、喜寿、米寿を迎える市民の皆様にお菓子のクーポン券を贈呈いたしました。個人的に私がちょっとお会いした方で調査した結果、非常によかったと言っておられる方がいました。何人かたまたまその年代に該当した方からお話をいただきましたが、盆前というのもありましたので、盆菓子と仏様に上げるお菓子を、お菓子というか、お供え物を、連れていってもらって自分で好きなものを買ったと言っておられました。これは、なかなか今まで敬老会に出づらかった人もおられました。参加される機会がなかったというわけではないのでしょうけれども、ちょっと出づらかったという方でしたかね。ただ、該当して、よかったよというふうに、家族から連れていってもらって、好きなものを買ってお供えもできたし、食べれましたよということで言っておられました。これが全ての皆さんに公平にということになりますと、もしかしたらタオル１枚かなみたいな話も冗談では言っておりましたが、その方は非常に喜んでおられました。これで今後の、今コロナの状況の中、コロナ禍の中、敬老会のお祝いや開催の内容や開催において、これはいろいろご検討してもいいのかなと思っているのですけれども、自治会主催で自治会単位でのお祝いで、市長、その他の方のメッセージを添えて、それは喜寿、米寿というような、私はそういう範囲でも構わないと思うのですけれども、絞って、自治会で皆さんでお祝いすることによって、なかなかちょっと出づらいという方もできるのかなというのは一つの案としてどうかなとは思っておりますし、また敬老会自体は本当に楽しみにしている人も事実です。バスとか乗っても、集落でまとめて皆さんで行くとき、ちょっと非常に神経を使っている方もいらっしゃいましたので、そういったのも中にはいるのかなというふうに感じました。今後この敬老会については、今回は私はいい評価をされた方がいましたので、よかったというふうに思いますが、その辺見解はいかがでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　今年はご承知のとおりコロナウイルス、非常に終息が長引いて、敬老会のシーズン迎えた中で敬老会も予定どおり実施することができなかった。それに代えまして、今ほど言われたとおりお菓子券を配布させていただいた、喜寿、米寿の方に。それが喜んでいただいたというお話いただきまして、本当にありがとうございます。我々としてもこの敬老会というのは、非常にこれまで社会のために尽くされてきた方々が高齢になられて、それをお祝いするといいますか、長寿をお祝いする、そういったことで催しをしてまいりました。その中でいろんな催しをやっているわけです。その催しに参加される方々、この方々も非常に敬老会を楽しみにしている。いろんなことを日頃練習して、それを発表できるということでいい機会になっているわけでございます。我々としても今後同様にこの敬老会続けてまいりたいと考えておりますけれども、今年のような新たな取組、先ほどはお菓子がちょうどお盆シーズンに重なった形で配布した。盆菓子あるいはお水揚げのときに持っていくお菓子に使っていただければなということで用意させていただきましたけれども、そういった催しも今後もちょっと参考に、今後の敬老会の在り方の中で検討させていただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　ありがとうございます。今回広報あがのの中に、地域支え合い推進委員という方が新たに９人選任されました。推進委員の活動の問題点とか提言等が今活動されている中の方から、ちょっと情報が私不足しておりますので、その辺ちょっとお話をお聞かせいただきたいと思いますが。
〇議長（風間輝榮君）　宮尾高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長（宮尾　敦君）　お答えいたします。
　　地域支え合い推進委員でございますけれども、今年の８月に改選いたしまして、市内で40名の方から活動いただいております。様々ないわゆる地域の抱える問題点、また求められるような支援、それらを持ち寄っていただいて様々今後のサービスにつなげていこうという取組を進めております。中心的なのが、今現在４地区で行われております広場の運営を支えている協議体の皆様とかも当然加入いただいておるわけでございますけれども、広場の中にはもう既に利用者の送迎等も実施しておるわけでございます。これを起点といたしまして、もっと地域の中で困り事をたくさん掘り起こしていって、それをどうやって解決していくか。最後には有償サービスというような形につなげていきたいという活動をお願いしてございます。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　ありがとうございます。第３回、これ令和元年６月に阿賀野市地域福祉計画の基本理念ということで、皆さん、ちょっとこれも私傍聴行けなかったので、会議録いろいろ見させていただきました。この内容もそうなのですけれども、本当に真剣に一生懸命議論されていた内容が議事録の中にありました。全部読むと時間かかるので、内容で地域で暮らす人々が安心して暮らせるようにあなた自身ができることはという設問のところで、若い人たちが見守り、声かけが26％しかないと。これは、普通の付き合いがあまりできていないように感じました。あと、いろいろな議論がかなり多くされていましたので、この内容は非常に濃いなというふうに思いました。こういった地域福祉計画の基本で議論されたことから、こういった活動がずっと広がってきているというふうに私も理解しておりますし、また１人でこの暑い夏の中、見守りの方やいろいろな方の支援があって皆さん安心して暮らしていけるのかなというふうに私も思います。
　　関連した質問なのですが、福祉という観点からコロナ禍により阿賀野市の市営バスというのは現在の利用状況としてはどういう状況なのかというのをちょっと調べていないので、状況だけお話しいただきたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　菅原総務部長。
〇総務部長（菅原博徳君）　それでは、最近の市営バスの利用状況についてお答えをさせていただきたいと思います。
　　ご承知のとおり平成21年度から市営バス全体の利用は右肩下がりの状況になっているわけでございますけれども、コロナウイルスの感染が拡大した３月からの利用状況を申し上げますと、前年の減少の幅から比べてやはり利用者数は大きく減っているというような状況になっております。具体の数字を申し上げますと、対前年の同月の月の数字を申し上げますが、令和元年度３月の利用では721人の減少だったものが今年度の３月では2,100人の減という形になっております。また、４月では元年では239の増だったものがマイナスの3,175人、５月においてはマイナス556人だったものがマイナスの3,380人、６月におきましてはマイナス65だったものがマイナス262人、７月でございますけれども、745人の増だったものが1,076人の減というような形で、いずれも３月から対前年の同月比を大きく下回っているような状況になっております。これの状況なのでございますけれども、市営バスの利用、高齢の方々が医療機関、病院に通院されているという利用、それからあかまつ荘に利用するといった方が多くご利用されているわけでございますけれども、病院へは受診を控えるような状況とか、そういった密を避けるようなことで、そういった外出を控えるといった動きがこの市営バスの利用に影響したものというふうに分析しているところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　こういった時期の中でやはり私も心理としまして、できるだけ密を避けたいというのはやはり心理の中として皆さんあるというふうに私も認識しておりますし、またどうしてもやむを得ず病院に行かなければいけないという人も、もしかしたら家族の方で送り迎えできた人も利用していたのかなというふうに、人もいたのかなというふうに感じております。いずれにしろ、公共のバスが利用が減少したとはいえ、これからも阿賀野市の大切な交通機関としてきっちりと運行していただきたいなというふうに思っております。
　　あともう一点、関連の質問なのですが、緊急対策補正予算で65歳以上のインフルエンザの予防接種が今回無料となりまして、同じように広報あがの９月号に載っておりますし、これで65歳以上のインフルエンザ予防接種が無料となってよかったと思っています。また、子どもたちも同じです。ちょっと私ある人から、今回コロナ禍の中で流行の予測と予防接種のスケジュール等がある程度計画されていると思うのですが、できれば混雑しない状況で速やかに行えればなというふうなのを望んでおられるのですが、その辺の状況お聞かせいただけますか。
〇議長（風間輝榮君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　インフルエンザのことについてお答えいたします。
　　まず、市内の医療機関の先生方のご意見といいますか、お話なのですけれども、８月のお盆過ぎにお伺いしてワクチンの供給量のことについてお話を伺ったときですが、その時点では例年の供給量の１割増し、せいぜい２割増しぐらいであろうというふうなお話でございました。その後８月25日に厚労省のほうからの発表で今期のインフルエンザワクチンの供給量は6,356万人分ですという発表がありました。国民全員の分はないというのが明らかになったのですけれども、12％増しであるという厚労省の発表でありました。昨年度の阿賀野市の65歳以上の方の接種率は57.2％で約６割だったのですが、今年は確実に接種される方が、接種を希望される方が増えると思われます。しかも、65歳以上の方が無料という助成をさせていただきますので多くの方が医療機関に受診されると予想されます。先生方が心配今なさっているのは、３密を避けたいところでありますけれども、多くの方が希望されるので、大変心配されているし、それとあとワクチンが足りない、不足するということ、需要と供給のアンバランスだということもおっしゃっておられました。８月末には厚労省のほうから優先順位としまして、やっぱり65歳以上の高齢者の方が一番優先されて、あとは持病のある方、それと子ども、そして医療従事者というのが優先的であるということを言われていましたので、今後は国や県を通して各医療機関に65歳以上の方を優先するようにというような通知はされると思うのですけれども、それは強制力はないということであります。このようなことから、市民の皆様は不安に思われるかと、多くの方が思われるかとは思いますけれども、昨シーズンのインフルエンザの流行は例年に比べまして患者が、罹患率は少なかったです。学校教育課のほうから頂いた資料によりますと、市内の小中学生の罹患率も例年の３分の１程度であったということです。それは、やっぱり皆さんが手洗いとか、あとは手指の消毒や一般的な感染の予防対策をしっかりとやってくださったからだと思います。学校、現場のほうでも、あと家庭でも。
　　それで、今期の流行の予測はどうでしょうかというご質問もありましたが、例年よりも減るだろうと言われている、報道によりますと言われてもいますけれども、確実なところは言えないと思いますので、優先的に65歳以上の方や子どもは接種していただき、それとともにふだんからの感染防止対策、手洗いや、免疫力をつけるためにしっかり栄養を取ったり睡眠を取るとか、そういう一般的な注意事項というのも大事ですので、インフルエンザがはやるこれからの季節にかけまして、当課といたしましても啓発、普及、感染防止対策のほうをまた強めていきたいと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　まず、私がやはりお願いしたいのは、混乱とか、そういうことが起きないように、できればスムーズに行っていただければなというふうに思いましたので、また市民の方からもその辺いつ頃からとかという話もありましたので、できるだけスムーズにトラブルなく行っていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
　　最後になります。総体的に一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息に向け、私たち一人一人が取り組んでいる対策でまず自分を守る、それから家族や友人など大切な人を守ることがつながりとなると思います。私たちが今できることを考え、新型コロナウイルス感染症を乗り越えていかなければなりません。安全、安心な阿賀野市をつくり上げることが大切だと思います。総体的に市長の見解まとめて、よろしくお願いします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　議員のご指摘のとおり、まさに安全、安心な阿賀野市をつくり上げる。コロナウイルスには、玄関先にも書いてあります３密を避ける、感染しない、感染させない、これを基本に感染防止対策を市民挙げて徹底的に対策を取っていく。私どもも今こんな形で感染予防に取組をさせていただいておりますし、使った、触った机、そういったものをしっかりと消毒をさせていただいておりますし、学校においても同様に飛沫の防止、あるいは使った机、あるいは教室の掃除、そういったものもさせていただいております。今後も同じようなことを皆様方にも協力をお願いさせていただきながら、本当に阿賀野市、感染症は出ないというような取組に結びつけていきたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　５番、天野美三男さん。
〇５番（天野美三男君）　以上をもちまして私の質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長（風間輝榮君）　これから１時30分まで休憩いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午前１１時５２分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午後　１時３０分）
〇議長（風間輝榮君）　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　一般質問を続けます。
　　９番、村上清彦さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔９番　村上清彦君登壇〕
〇９番（村上清彦君）　９番、村上清彦でございます。このたびは、移住、定住に関する施策について伺います。
　　都市部の若者を中心に働き方やライフスタイルの価値感が多様化し、子育て中の夫婦や一流大学出身者らが豊かな自然との共生や農との関わりを望んで地方へ移住志向が年々高まりを見せています。６月に発表された内閣府の調査によると、東京23区に住む20代のうち地方移住に関心を持つ人は35.4％とのこと。このたびのコロナ禍でテレワークの普及が進むことなどによって、地方移住は加速すると見られています。本市でも活力あるまちづくりのためにこれまで様々な事業を実施してきましたが、今後の取組についての方針をどのように考えているのかお伺いします。
　　６月に労働者協同組合法案が全党、全会派の賛同により衆議院に提出され、次期国会において成立する見通しとなっています。この協同労働は、働く人みんなで必要な資金を出し合い、話し合いながら協力し合って事業を運営していくもので、法が整備されることによって自分らしい主体的な働き方を実現するとともに、多様な就労の機会を創出し、地域の課題解決、持続可能な活力ある地域社会の実現に資するものとして、人口流出を防ぐ効果も期待されています。既に広島市では、高齢者の働く場の創出や地域コミュニティの再生を図ることを目的に平成26年度から協同労働モデル事業を実施しており、これまでに14団体、約150人の住民が起業し、地域の課題に応じた様々な事業に取り組んでいます。このような事業モデルについての見解をお伺いします。
　　以上、よろしくお願いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　議員のご質問にお答えをいたします。
　　初めに、移住、定住に向けた今後の取組方針についてでありますが、市においては移住、定住情報発信事業として空き家・空き地バンク登録物件の紹介をはじめ、各種支援制度やイベント出展情報、首都圏で行われる新潟ＵＩターンフェア出展などで移住、定住のＰＲ、あわせてＵＩＪターンによる県内中小企業へ就業した場合の補助金制度など、鋭意その取組をホームページ、専用サイトにより情報発信をしているところであります。村上議員がおっしゃるとおり、近年若者の価値感の多様化により都会から地方への移住志向が見られることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大で企業のリモートワークも広がり、地方移住への関心が高まりを見せております。市におきましては、重要課題として人口減少と地方創生を掲げている中、これらの視点を踏まえながら、来年度予算編成に向けて子育て、教育、雇用、医療、住まいなどを念頭に魅力ある実施計画事業の検討を行い、県内外から若者に選ばれるまちを目指してまいりたいと考えております。
　　次に、広島市が実施している協同労働モデル事業についての見解であります。初めに、労働者協同組合法案が今年の６月12日に衆議院に議員立法として提出され、次期国会で審議、成立の見込みとお聞きしているところであります。議員のおっしゃるとおり、この法整備により労働者が主体となって多様な就労の機会をつくり、地域の課題解決と持続可能で活力ある地域社会の実現に向け、その促進が期待されているところであります。広島市の協同労働モデル事業は、就労や社会参加を希望する意欲と能力のある60歳以上の方が中心となって、地域課題の解決のために協同労働という働き方で取り組むことを推進するためのモデル事業と理解しており、またこの活動は人口減少、少子高齢化社会の中、元気で就労を望む高齢者の力で支えられるこれからの時代に沿った期待される取組だと認識しております。当市におきましても高齢者に限らず幅広い年代、幅広い分野でその知識、技能を生かして活躍する場づくりは必要であると考えており、広島市をはじめ、全国の取組事例を参考にしながら事業として取り入れられるのかどうか検討し、判断してまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　では、再質問させていただきます。
　　まず、この移住に関してなのですけれども、東京に表参道のネスパスの中、また有楽町のふるさと回帰支援センターのところに新潟県の移住の相談窓口があるということなのですけれども、ここのふるさと回帰支援センターには前年よりも２割増しで相談者が増えているということなのですけれども、新潟県を選ぶ相談とか、そういったような、どういうものを移住地に求めているのかとか、そういったような情報というのは新潟県から市のほうには入ってくるのでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　県のほうからは情報は入ってはまいりませんけれども、定期的にチラシの配布ですとか、その辺りで現地の事務員の方にどのような情報かというのは聞いているところであります。やはりそれによっては自然環境ですとか、仕事がちょっと気になる、ただ自然がいいとか空気がいい、あるいはちょうどよい新潟市とのほどよい関係、そのようなこともおっしゃって帰られる人もいたということでありますが、ただ先般サクラ動員という報道もされておりまして、必ずしも来られた方が本当に移住を考えているということには限らないということで考えております。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　移住にどれだけ力を入れるかというか、新潟県に移住したいといっても、そこの県の担当の方になると思うのですけれども、そこの方が阿賀野市がいいですよという言葉が出るまでにどういう話になってそういうふうになっていくのかなというところが非常に気になるのですけれども、そうなると県の窓口はあまり当てになるかというか、そういう言い方はちょっとあれなのでしょうけれども、やはり市独自の動きというのがもっと必要なのかなというふうに感じております。答弁にもありましたけれども、ホームページで、サイトで情報発信しているというところでホームページも拝見しましたけれども、周辺、県内の他市、力入れているところはやはり独自の係、窓口をつくって対応しているところもありますし、移住のオンライン相談とか、そういったような取組もされています。独自の支援、またＰＲ動画、そういったことも取組としてされています。それがどれだけの効果を得ているのかちょっと分かりませんけれども、いずれにしてもこの阿賀野市を選んでもらう、移住者に選んでもらうというのは、移住者のみならず全国的にこの阿賀野市のいいところをＰＲしていく、観光にもつながっていく部分だとも思いますし、うまく見せていくというところはやはり力を入れていく必要があるのかなというふうに思います。イベント等も首都圏で行われているということなのですけれども、これはどういう頻度で、どういう内容で行われているのでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　移住、定住促進に向けたイベントでありますが、昨年は元年８月、あと元年11月に移住交流フェア東京ということと、新潟ＵＩターンフェアということで２回出展、ＰＲしてまいりました。その中でも８月の移住交流フェア東京においては26名の方が相談に来まして、11月においては10名の方が相談に来たところであります。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　手応えというのはそこそこあったという感じでしょうかね。こういうイベントも非常に大事かなとも思いますけれども、やはりいろいろ相談する中でどういったことを求めているのかなというところがちょっと私も知りたいなとは思うのですけれども、実際に何年か前から地域おこし協力隊ということで阿賀野市でもこれまで10人以上だったでしょうか、受け入れて、今４名の方が市内にそのまま住まわれていると、３人の方が市内ではないけれども、県内に住んでいらっしゃるということなのですけれども、こういう方々からも阿賀野市のどういうところがよかったのかとか、あと実際に市の受入れ態勢としてどうだったのかとか、移住の促進、定住の促進につながるようないろいろなその思いというか、ご意見を持っていらっしゃると思うのですが、そういった方々とのいろいろなフォローというか、そういったことは今されているのでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　農業分野においては、ちょっと把握はしておりませんけれども、１名の方情報発信ということで採用しまして、その後市内で塾をやられているということではお聞きしているのですが、今のところつながりといいますか、こちらと直接的なお話といいますか、それはないです。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　何かせっかくよそから阿賀野市に来て、多分いろいろな思いがあるのではないかなとも思いますし、それが何かこれからの移住、定住のいろいろな政策を考える上での参考になる部分ではないのかなと思うのですけれども、そういったこともやはり必要なのではないかなというふうに思います。機会があればそういった話をぜひ聞いていただきたいなと思います。
　　あと、移住に関してですけれども、実際起業支援とか、生活支援もそうなのですけれども、国のほうでも移住支援制度というので単身の世帯であれば60万、複数の世帯であれば100万円と。そこで移住先で起業すればプラス200万ということでかなり厚く支援金を用意しているのですけれども、これ阿賀野市では実績はないですか。もしあったら教えてもらいたいなと。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　これについては県の計画、県の事業でありまして、国が２分の１、県、市町村が４分の１ということで、このたび４人当初で上げさせていただきましたが、今のところ実績はないということです。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　こういうのがあってもなかなかお金ではないのかな、選ぶ先というか、移住するのはお金だけではないのだろうなというような気がします。実際その地元を体験してもらうということでお試し居住施設とか、あと農業体験、そういうツアーというのをやっていますけれども、これは阿賀野市でもいろいろな交流イベントというのはありますけれども、移住体験ツアーというようなものは考えとしてはあるのでしょうか。その辺りお聞かせいただきたい。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　以前にも同じような質問がございまして、今後検討させていただきたいという答弁でありました。移住、定住におきましては、それぞれ様々な理由で、動機がいろいろ様々でありまして、その中においてうちのほうでも各分野において今後実施計画なり策定するわけですけれども、そういう中においてできるもの、構築できるかどうか検討してまいりたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　阿賀野市だと、どうしても地元の方からも言われますけれども、公共交通が不便だということで、私がちょっとお聞きした意見なのですけれども、若い方、独り親の世帯の方で、どこ行くにもやっぱり車がないと不便だというようなことで、ただアルバイトはしているけれども、なるべく親に負担をかけずに免許を取得したい。そういったところで何か支援ってないのでしょうかというのを聞かれたのですけれども、現状としてはそういった支援はないわけですけれども、こういうような若者定着のための支援として例えば所得制限というか、そういったところでこういう自動車免許の取得の助成というのも一つこれ大事なことなのかなと思いますけれども、その点市長、いかがお考えでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　移住、定住というテーマでご質問いただいております。この部分というのは本当に人口減少が進む中で、全国の自治体、移住、定住に向けて取組をされております。そういった中で鳥取県の邑南町だったでしょうか、シングルマザーの方々を対象にして町内への移住、そういった方に優遇制度というのを設けておりました。その優遇というのは、市内の介護事業所に勤めることを条件に車と家を提供するというような支援制度でした。かなり多くの方が応募されたと聞いておりますけれども、そういったような形で定住、移住に向けた取組としてはいろんなアイデアが出ております。ただ、現実としては理想どおりには向かわないと。今この豊かな自然、この景色、こういったバーチャルな部分をここに映し出す。そうすると、今これ議会放送していますよね、インターネットで。このバーチャルな状況をつくり上げて、自然豊かな中で野っ原で議会が運営されている、そういうような状況を生み出せば、また市外で見ている方が阿賀野市ってすごく自然が豊かで、また取組もいいなというようなことで目を向けていただける可能性もあります。ですから、我々としてもいろいろなアイデアを出しながら今後取組をさせていただければと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　いろいろアイデアを出していかに目を引いていくかというところが大変大事だなというふうに思います。今国のほうでも地方創生に関して地域未来構想20というものを打ち出して、関心のある自治体、また課題解決に向けたスキルを有する専門家とか民間企業だとそれのマッチング支援というか、そういったので関係省庁が連携するというオープンラボ、そういうことが今様々なメニューがありまして、それの自治体からの今応募しているという段階なのですけれども、今月の30日までが第２回目のその応募の期間なのですけれども、こういったことも利用して、例えばそういう移住、定住に関してそういう政策を進めていきたいということで、そういう専門家が協力するというような形なのですけれども、そういったことの取組も非常に有効なのかなと思うのですけれども、その点に関してはいかがでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　苅部市長政策・市民協働課長。
〇市長政策・市民協働課長（苅部一雄君）　この地域未来構想20オープンラボ、この件につきましては詳細は把握してはおりませんでしたが、この内閣府の概要によりますと、議員がおっしゃるとおり公共団体、各分野の専門家、関係省庁がつながる場を提供すると。そこから地方公共団体における各種事業の取組の検討を踏まえまして、その事業の実施を支援することにつなげることということであります。また、この20の施策の一部である、一つでありますいわゆるリビングシートというものがありまして、地方への移住促進を図るために関係人口ですとか副業、兼業、ワーケーション、これは移住、定住を推進する方策、その手段の一つとして考えられるところであります。当市においては、この地域未来構想20オープンラボ、これが有効に活用できるのか、ちょっと今後また検討させてもらいたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　９番、村上清彦さん。
〇９番（村上清彦君）　これの内容を見ると、そんなにきっちりとこういうことやりたいと固まっていなくても、取りあえず応募して、そこからマッチングというような、何か非常に緩いような感じで進められるようなので、いろいろな情報収集というか、そういったものに関しては非常にこれ応募するのも有効かなというふうに思っています。
　　協同労働のこともそうなのですけれども、人口減少で様々な地域の活性化というか、そういった取組で今新たな公共といいますか、市役所で全てやっていくという部分も大変難しい部分が出てくるのかなというようなこともありますし、そこを協同労働で仕事を増やしていくというのでしょうか、そういったような取組をしていく。やっぱりそういう働く場が増えてくると移住とか、そういったことも、定住というのもつながっていくと思いますので、この辺りも市としても研究して、調査していっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
　　それでは、以上で終わります。ありがとうございます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（風間輝榮君）　質問を改めます。
　　12番、宮脇雅夫さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔12番　宮脇雅夫君登壇〕
〇12番（宮脇雅夫君）　日本共産党の宮脇雅夫でございます。私は、２点の質問をいたします。
　　まず、１点目として臭気対策についてお尋ねいたします。第１に、６月議会での丸山の養牛場悪臭対策についての私の一般質問に、市長は本当に真剣に向き合っていく、そういうような高い意識を持っているとして、臭気計を購入し、測定を行い、臭気発生状況の把握に努め、県と連携して指導していくと答弁していますが、その後の臭気測定状況、測定日時、測定場所、臭気数はどうか。また、県との立入調査を実施しておりますが、そこでの指導と事業者の対策の実施内容を伺います。
　　また、その後の悪臭発生状況について、市の認識について伺いたいと思います。
　　第２に、市の規制基準の区域である第１、第２、第３種区域ごとにそこに居住する住民によるモニタリングを行い、時々でなく毎日の悪臭実態を正確に把握することが必要と思いますが、見解を伺います。
　　第３に、風薫る安田を取り戻すためにもう一つの悪臭源である県営東部産業団地内の中間処理施設、この施設は産業廃棄物の種類は汚泥、動植物残渣、廃酸、廃アルカリ、鉱さい、ばいじん、燃え殻ということで看板に書いておりますけれども、ここから排出される悪臭について質問いたします。
　　この施設周辺は散策コースになっており、以前から臭くて近づけないので、この施設を避けて歩くという人が多くいます。また、近隣住民からも時々異常な強い臭いがするとの苦情があります。私は、以前議会でこの対策を求めたことがありますが、市の認識はどうか。また、臭気測定を行っているのか、対策をとっているのか伺います。
　　２点目に、新型コロナウイルス感染症対策について質問いたします。第１に、新型コロナウイルス感染症対策の重点課題について伺います。感染の急拡大は深刻な事態でありまして、感染拡大を抑止するにはＰＣＲ検査を大規模に実施することが肝心であり、緊急事態宣言を回避するためには検査の抜本的な拡大しかありません。感染震源地、エピセンターというそうでありますが、を明確にして、そこに面的に、網羅的に検査することが重要です。最近では東京都医師会、日本医師会、厚労省も幅広いＰＣＲ検査が必要の考え方になってきております。新潟県や阿賀野市は都会と違う、田舎は感染者が少ないから、感染者との濃厚接触者を追跡すれば大丈夫は何の根拠もありません。ウイルスの実態は解明されていない上、無症状感染者がどこにいるか分からない。一旦感染が起きれば一気に拡大する可能性があります。
　　具体的には、１、診断目的でなくて防疫目的に感染震源地、エピセンターを明確にして、その地域の住民、事業所の在勤者全体に対してＰＣＲ検査を行う。２、地域ごとの感染状況を住民に開示する。３、医療機関、介護施設、福祉施設、保育園、幼稚園、学校など集団感染によるリスクが高い施設勤務員、出入り業者の定期的なＰＣＲ検査を行う。４、検査によって明らかになった陽性者を隔離、保護、治療する体制を緊急につくり上げることが重要だと考えておりますが、市長の見解を伺いたいと思います。
　　第２に、県の取組について伺いたいと思います。１つとして、医療提供体制は厚労省の新たな流行シナリオに基づく患者推計の地方型モデルで推計すると入院患者数361人、軽症者数は167人となりますが、８月16日現在の確保済み病床数は450床、宿泊療養施設数は176で合計632となりますが、感染が急拡大した場合さらなる確保が可能なのかどうか。医師、看護師などのスタッフ確保と研修が必要ではないか。
　　２点目に、ＰＣＲ検査については、県はこれまで１日最大169件の検査を実施しておりますが、国指針による試算では今後ピーク時には１日約450件が必要で、県は今後速やかに１日500件以上の検査可能になるよう拡充の方針でありますが、東京都医師会は人口１万人に１か所程度で1,400か所の検査センターを求めております。これで換算すると、新潟県では220か所必要となります。感染震源地対策として、阿賀野市でも検査できるよう体制づくりを国の責任で行うよう求めることが必要であると思いますが、市長の見解を伺いたいと思います。
　　第３には、市の独自施策については８月の臨時議会でインフルエンザ予防接種代を中学生以下及び65歳以上の方を無償化する予算、5,595万円でありますが、可決されました。これは住民から歓迎され、ほかの自治体からも反響を呼んでおります。秋以降のインフルエンザ流行に伴う感染リスクの軽減を目的にするなら、北海道北斗市でやっているようにこの際思い切って全住民を無償化してはどうか。見解を伺います。実施した場合の対象者数と所要額はどのくらいになるか伺いたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、臭気対策についてであります。まず、養牛場の臭気測定についてでありますが、測定は６月の上旬から７月にかけて平日午後に養牛場入り口付近の道路上で実施しましたが、当初は規制基準12を超える測定値が度々検出されておりました。このため、６月29日に県普及指導センターと養牛場を指導のため訪問いたしましたが、堆肥の発酵状態の悪いことが原因と考えられたため、堆肥にもみ殻を混ぜて良質な発酵を促すよう指導を行ったところであります。指導後は規制基準値を超える日が減少しましたが、８月７日に県普及指導センターと再度訪問し、対策の実施状況を確認するとともに、改めて牛舎内の換気方法などについて技術指導を行っております。その後もパトロールを継続していますが、強い臭気は確認されていないことから、堆肥処理がうまくいっているものと考えております。
　　次に、モニタリング調査の実施についてでありますが、ご指摘のとおり臭気の実態把握のためには臭いのする日時や風向きなどの情報が不可欠であり、地域住民の方に調査員になっていただくことでより実態を把握できると考えられることから、モニタリングについて検討してまいります。
　　次に、県営東部産業団地内の中間処理施設についてでありますが、平成24年度から平成27年度頃にかけ周辺住民からふん尿臭や焦げた臭いがするとの苦情がありましたが、事業者が臭気対策を徹底したことにより平成28年度以降は市に苦情は寄せられておらず、また市のパトロールにおいても悪臭は確認されなかったことから、臭気測定は実施しておりません。
　　次に、新型コロナウイルス感染症対策の重点課題についてお答えをいたします。初めに、ＰＣＲ検査についてでありますが、８月18日に公表された県内のＰＣＲ検査実施可能件数は、県、新潟市、民間検査機関を合わせまして820件であり、９月末には1,200件に増やす予定ということであります。このことから、症状のない方を対象に大規模な検査を行うことは難しい状況でありますので、症状のある方や濃厚接触者の検査を優先して行うことが重要と認識しております。
　　次に、地域ごとの感染状況を住民に開示することについてでありますが、ＰＣＲ検査よりも抗体検査のほうが適していると認識しております。今後簡易的な抗体検査キットが普及すれば、住民の何％の人が抗体を持っているのかを開示できる可能性があるのではないかと考えております。
　　次に、集団感染によるリスクが高い施設勤務員等の定期的なＰＣＲ検査の実施についてでありますが、県は８月19日に県内の感染拡大を防止するため、感染症発生のリスクが高い業務に携わる医療介護従事者については、発熱等の症状が出た場合には速やかに検査を実施する方針を発表いたしました。したがいまして、感染リスクが高い施設などに出入りする全員を定期的に検査することは、人数、回数が膨大となることから現時点では難しく、やはり症状のある方を優先させることが重要と考えております。
　　最後に、検査によって明らかになった陽性者を隔離、保護、治療する体制についてでありますが、県内においては今のところ速やかに隔離、保護した治療を受けられる体制ができていると認識しております。
　　次に、医療提供体制についてお答えをいたします。まず、感染が急拡大した場合のさらなる病床確保についてでありますが、県は８月21日現在、確保済み病床456床、宿泊療養施設176床、計632床と発表しております。また、ピーク時に向けて入院可能となるよう現在調整中の病床も含めると、使用できる病床は766床ほどになると公表されていることから、今後も増える見込みであります。また、議員ご指摘の病床や宿泊施設の増加に伴うスタッフ確保と研修につきましては、私も必要と認識しております。
　　次に、ＰＣＲ等の検査についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、８月18日現在、県内の最大検査可能数は820件、また検体採取を行うＰＣＲセンターは13か所に設置されています。７月27日には新発田市内にドライブスルー方式の地域外来・検査センターが設置され、当市の市民もかかりつけ医が必要と判断した場合はＰＣＲ検査の検体採取が可能になりました。しかしながら、より近いところで速やかに検査を受けられる体制づくりは重要であると認識しております。今後は国の責任による検査体制づくりを市長会等を通して要望してまいりたいと考えております。
　　次に、全住民のインフルエンザ予防接種の無償化についてお答えをいたします。まず、実施した場合の対象者数と所要額についてでありますが、７月末現在総人口を基にした対象者は約４万1,000人、接種率100％で試算した場合の所要額は約２億1,200万円となります。したがいまして、全住民の接種を無償化した場合は、既決予算のほかに約１億1,700万円の追加予算が必要となります。インフルエンザ予防接種につきましては、特に重症化しやすい高齢者や持病のある方が優先的に接種できることが重要と認識しており、ワクチンの供給量に限りがあることから、現時点では全住民のインフルエンザ予防接種を無償化する考えは持っておりません。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　再質問いたします。
　　まず最初に、２回の立入検査、指導の後は強い臭気は確認されていないということですが、パトロールはどの程度やっているのか。また、臭気計による測定はどこで何回ぐらい行っているのか、まず質問いたします。
〇議長（風間輝榮君）　宮嶋市民生活課長。
〇市民生活課長（宮嶋正憲君）　ただいまの質問にお答えいたします。
　　まず、臭気測定の関係でございますけれども、臭気測定につきましては６月４日から開始をしております。時間帯につきましては、主に午後の３時過ぎを行っておりました。一部時間をずらしまして、夜間に行ったものも何回かございます。その結果といたしまして、まず６月につきましては調査を計18回行っております。このうち９回で規制基準を超過したという結果が出ております。また、７月につきましては合計21回実施しておりまして、このうち６回規制基準値を超過したというふうな結果が出ております。なお、この７月の６回のうち５回が７月の上旬に計測されたものでして、７月の中旬、下旬につきましては超過をしたのは１回というふうなことになっております。また、測定値のほうにつきましては、最も高いものが27という数値が計測されております。これにつきましては、６月に３回ほど計測されておりました。
　　それと、ちょっと順番が逆になって申し訳なかったのですけれども、県の指導の状況でございますけれども、６月28日、６月29日ですかね、１回目の立入検査がありまして、その際には堆肥の発酵状況がよくないということで、堆肥にもみ殻などを入れて、空気をまた中に取り入れるようにして良好な発酵を促すようにというふうな指導がありまして、事業者のほうでも直ちに対応したというふうな状況でございます。また、もう一回につきましては８月７日立入り、現地のほうでの指導を行っておりまして、その際には牛舎内の換気をよくするようにという話と、もう一つが堆肥内の温度管理を適切に行うようにというふうな指導がございました。具体的に申し上げますと、牛舎内の送風機の角度を調整したり、外壁の一部を取り外してもう少し外気を取り入れたらどうだろうかというふうなお話がありましたし、あわせて温度管理のほうにつきましては屋根の輻射熱、これも大きな原因ということなので、その対策を講じるようにというふうな指導がありまして、この件につきましても事業者のほうではやれるものをまずやっていきたいというふうな回答があったところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　前から比べると格段にパトロールも強化して、計測もしていただいて、非常に私も喜んでおりますが、あそこは大勢行くのは宝珠温泉なのです。あそこ行っている方、毎日行っている人いるのです。その人に聞いたら、前よりもよくなったけれども、時々やはり強烈な臭いがして具合悪くなりそうだということで、私のところは２キロぐらい離れていますけれども、時々やはりしますけれども、前から見ればよくなってきているのですけれども、まだまだ抜本的な改善はいっていないのかなというふうに、非常に努力されて、市としても。
　　それで、何が要なのかなということでいろいろまた検討しますと、課長も言われたようにやはり堆肥の攪拌ですよね。これが問題だというのを、いろんな論文もこれが一番問題だということであって、県の一緒に立入調査したときも攪拌が問題だということにしましたけれども、におい・かおり環境協会というところがかなり詳しく、ご存じだと思うのですけれども、悪臭の原因についていろいろ言っていますけれども、こういうふうに言っているのです。ふんを堆積し、数週間に１度ショベルローダーなどにより攪拌しているような施設においては堆肥は嫌気性になり、低級脂肪酸や硫黄化合物など強い臭気を発生するということで、これ新潟県のほうもこの低級脂肪酸というのを言っていますし、ここでは比較的規模の大きな畜産農家では好気性を目指して、要するに換気をよくしてロータリー式、スクープ式、スクリュー式などの自動撹拌式の発酵装置を導入する農家も多いと。これらの装置の導入により悪臭問題が解決している事例も見られると。それから、自動撹拌式の発酵装置を導入しているのは比較的規模の大きな畜産農家であるということで言っているのですけれども、私も努力は、圓山畜産も前から比べるとやっているのですが、安定していないのです。それは、構造上の開放型という問題がありますから、ちょっとでもこれを間違うとやはりもう強烈な臭い、腐敗の臭いがするという問題があるのです。ですから、ここで言っているような人間の手とかショベルローダーで、機械でやっているわけだけれども、これを設備投資をちゃんとして、やはり自動でむらなく、ちゃんと腐敗する前に一番適切な時期にこの攪拌機、これで攪拌するようになれば非常に安定するのではないかというふうに思うのです。何しろ1,500頭というのはもう過密なのです、極端に。ですから、人間の手ではもう限度があるというふうに思われるのです。ですから、ちゃんと要のところは機械でやってもらうということが私は大事になっていくのではないかというふうに思うのですけれども、その辺どうお考えでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　宮嶋市民生活課長。
〇市民生活課長（宮嶋正憲君）　お答えいたします。
　　今ほどの宮脇議員のお話、本当にごもっともだと思います。ただ、先般の県のほうで指導に入ったときにはちょっとそこまでのお話は出ておりませんで、やはりもみ殻を取り込んだり、あと適当な期間で攪拌するようにと、そんな形での指導だったものですので、また次回の指導が10月頃に予定されておりますので、そういった際に改めて事業者も含めて対策についてまた検討なりをさせていただければと思いますけれども、よろしくお願いします。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　この問題で８月31日に安田の４つの自治会長など５名が、市は悪臭防止法、家畜排せつ物法に基づき事業者に勧告、改善命令を行う、規制区域ごとにモニタリングを行うという内容の陳情署名を提出して陳情しました。賛同者が1,181人ということで市長に提出しました。私も一緒に同席させてもらったのですけれども、住民の思いはこんな悪臭をいつまでも許すのかと、本当に憂鬱になると。これは、臭いというのは時々どこかで必ずするのではなくて、いつするか分からないから本当に憂鬱な気分になると。それから、いろんな、特に飲食店の商売の影響、こんな臭いにおいで食べていられるかということで席を立つお客もいるというようなことです。それから、もう一つみんな言っているのは、この養牛事業者は多大な財力があると。あちこちの土地や建物を買い占めて、超豪華な自宅をまた建設したと。何で施設の改善に金をかけないのか、市はなぜ強力な指導をしないのかというふうにみんな言っておられるのです。それで、こんな短時間に署名を集めたというのは、私は議員活動25年やっていますけれども、署名運動したのは私の記憶にあるのは安田学童保育、前やっていなかったのです。それで、学童保育をぜひやってほしいということで父母の方が立ち上がって署名をばっと集めて、当時町でしたけれども、提出して、それですぐ町はそれを受けてやることになったのですけれども、それが一つ非常に印象が深いのと、もう一つは郷病院が医師が大量退職するときに、郷病院を潰さないでほしいということで署名、これは住民過半数集まったわけですけれども、あれも猛烈な皆さんの声を署名に、みんな頑張って、町内会ぐるみでやったなと。その次ですね、私はこの署名がやはりそういう状況になったなと。悪臭は、安田全部するわけでないので、風の流れとかいろんな条件で一部がやっぱりするのです。その割には短期間に1,181名も署名集まったというのは、私があおったというふうに思っている人もいるようでありますけれども、私は本当にこういう内容でしたらいいのではないのということでアドバイスして、ちょっと見本を出したらそれがずっと広がって、瞬く間にこの４自治会長が中心になって頑張ったという、私は非常に驚いて、本当にこの住民の皆さんはこれを切実な思いで取り組んだのだなというふうに思っております。市長もこれに対応されていろいろ懇談もされましたけれども、またすみませんけれども、これで会ってどう感じたのか、どうするのか、ちょっと決意を述べていただきたいと。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　安田地区の悪臭の問題というのは以前からお聞きしておりますし、私も地域回る中でビニール袋を頂いた記憶があります。お土産ということで、何ですか、これはと。中に空気が入っていますと、臭いかいでみてくださいというようなことでありました。それぐらい地域の方々にとってはこの牛の関係の臭気が生活に大きな影響を与えているのだというようなお話なのだと思っております。このたび４自治会、上、下、東学校町、そして新町の方から嘆願書といいますか、陳情書頂きました。先ほど来お話を聞いていますと処理の仕方に一部問題があると。本来好気発酵させるべきところ嫌気発酵になっている。それが攪拌した際、嫌気状態から好気になるのはいいのですけれども、嫌気で非常に悪臭がたまってしまっていると、腐ってしまっていると、それが一番の問題。ですから、頻繁に本来ならば散気装置等をつけながら空気を送り込んで、機械的にやっていればさほど大きな問題はない。それを１週間分まとめてやっているような、先ほどのお話ですね、私は実際見ていないので、分かりませんけれども、想像で考えますと、放置していたものを１週間まとめてショベルローダーで攪拌していると。ですから、嫌気から好気、好気の状態をずっと続けていればグリーンアクアのような感じでさほど大きな悪臭は発生しないし、問題もない。あるいは、堆肥の置き場所も当然密閉されたような、臭気が外に大量に出ていくような状況ではない施設、そういったものが必要ではないのかなというような部分を感じております。ただ、市として行政指導という部分が権限的なものも絡んでまいります。我々のほうにはあまりそういった部分がないので、県ともよく協議をしながら、そしてまた私自身今想像でしゃべった部分もありますので、実際ちょっと施設のほうに見学に行かさせてもらって、改善が、私なりの考えを伝えさせていただいてきたいなというような思いを持っております。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　この問題やはりあちこちで問題になっていて、私がいろいろ準備していたら９月２日の新潟日報にこういう記事が、これは当然御覧になったと思うのですけれども、これはこの９月２日付の日報の報道によりますと、新発田市は豚舎の悪臭が住民生活を損ねるとして８月26日に住民説明会を開催した。８月31日に畜産業者に毎月複数回市が立入検査を行う、悪臭の原因となる敷料の交換基準を明示するとの４度目の悪臭改善勧告を行ったというふうに報道しております。説明会もやったと。４度、改善勧告ですよね。この後は命令があるわけですけれども、まだそこまで、４度もやっていると。ところが、なかなか改善しないで、今ここで市長も出ているのです。市長は、皆様の期待に沿えずじくじたる思い、諦めずに対応していくというふうに述べるように、非常にこれはやはり悪臭というのは大きな問題なのです。それで、非常に結構難しいという問題もあるのですけれども、伝家の宝刀は市も改善勧告を出せるし、命令も出せるということは法律で書いているわけですよね。命令に従わなかったら禁固刑と罰金刑もあると。最後はこういう問題、これまでちゃんとあるのです。それだけ大きなこれは問題なのだということなのですけれども、そういう今そこまで、全然まだ勧告もしていないわけですから、正式に。そういう点では、本当にそういう立場で断固としてこれを解決するという姿勢が大事なのではないかというふうに思うのです。二階堂市長も諦めずに対応していくと、４度勧告したということを報道されていますので、ぜひそういう姿勢で、私が先ほど言ったように、やはり安定するにはそういう施設を、人間が多少そういうふうにやらなくても、自動的にやはり施設がそういうふうな方向で機械もオートメーション化してやれば、よっぽどむらがなくなると思うのです。人間の手によると、やはりどうしてもむらができると思うのです。その辺も含めてぜひこういう立場で確固とした姿勢で臨んでいただきたいというふうに思うのですが、市長、もう一度お願いします。新発田のも見て。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　そのコピーは何のコピーかよく分かりませんけれども……
　　　　　　　　　　　　　　　〔何事か呼ぶ者あり〕
〇市長（田中清善君）　日報、最近ですか。
　　　　　　　　　　　　　　　〔「９月２日」と呼ぶ者あり〕
〇市長（田中清善君）　その案件というのは、松浦の辺りの話だと思うのですけれども、もう20年ぐらいたっているのではないでしょうか、話が出てから。正確には分かりませんけれども、私自身の記憶では少なくとも十数年前から問題になっている案件だと思います。向こうでは県会議員も絡んで、いろいろとすったもんだしていたのを承知しておりますけれども、養豚あるいは鶏、あるいは牛、家畜のふん尿については各地でいろいろな問題が発生している。その中でも豚というのは窒素分が多くて非常に臭気が特異な臭気を持っている。鶏はまたアンモニア臭が非常に厳しくて、これもまた生活に大きな影響を与える。そういった中で、牛というのは比較的臭いは低いのです。それが松浦のほうで問題になっているというのは、豚の関係で問題になっていたということは過去の経緯、そしてまた今現在それが二階堂市長が関わっているという部分が少しどういう形で関わっているのか、法律上もちょっと調べさせていただいて、私自身もこの阿賀野市の牛の臭いの対策にその部分を参考にさせていただいて対応させていただければなと思っています。いずれにしても、現地を私自身確認させていただいて、今の範囲内で改善できる部分もあるのではないのかなというふうな思いも持っておりますので、どうかその辺よろしくお願いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　ぜひそれお願いしたいというふうに思います。
　　それと、東部産業団地の中間処理施設の問題ですけれども、これはあまり苦情もないということで検査もしていないと、調査もしていないということですけれども、パトロールやったけれども、臭いしないということを言っていますけれども、市のパトロールというのはどの程度行っているのでしょうか。私は、ここ実は今あまり暑くて行きませんけれども、あそこをウオーキングコースがありますので、春あたりは、毎日ではないですけれども、結構歩くのです。ずっと歩いている人もいまして、ヨガの先生もやっていますけれども、最近またその方から施設の周辺と風の丘公園もこの前ひどい臭いがして、そこにヨガ教室を招集して風の丘公園でたまにいい景色を見てやるのもいいのではないかということでしたら、もうとても臭いがすさまじくてそこでできなかったと。最近の話なのです。最近やはり非常に耐えられないような臭いがするというふうに言っているのです。事業者は、対策をしてから臭いがなくなったというふうに言っているのですけれども、事業者はどういう対策をやったのでしょうか。それと、今の認識は相当やはりずれていると思うのですけれども、その辺どう思うのでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　宮嶋市民生活課長。
〇市民生活課長（宮嶋正憲君）　お答えいたします。
　　当該施設の悪臭の発生のほうにつきましては、施設の操業当初、平成24年から平成27年頃には年に１度か２度くらいそういった苦情が寄せられておったというふうに確認をしております。まず、原因といたしましては、比較的人為的ミスといいますか、シャッターを下ろさずに作業しておったりとか、消臭剤の散布回数が少なかったりとか、そういったことが原因だったというふうに聞いております。その後事業者のほうではそれを改善し、また併せてそのことについて地元のほうにも説明会を行ったというふうに聞いております。そういった形で対応されまして、28年度以降、市のほうには特段苦情が寄せられていないというふうな状況になっております。
　　また、市のパトロールのほうでございますけれども、そういった状況で特段悪臭の発生というのは確認されておりませんでしたから、先ほどお話のあった牛舎のように毎日パトロールを行うとか、週に１遍行うとかというふうな状況ではなくて、付近を通ったときにちょっと周りをパトロールしてみるというふうな形で不定期でのパトロールになります。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　歩けば分かるのですけれども、私が感じるのは特にウオーキングコースの裏の道です。裏の小道あるでしょう。あそこはほぼ毎日今はしています。相当な臭いです。12以上というのはほぼ私の鼻だと確実だな。それで、このヨガをやっている先生は毎朝歩いているのです。ですから、もう確実なのです。それで、毎日やって、毎日することはないけれども、ほぼ毎日大変だと。だから、この人もあそこ嫌になったからちょっとコースを変えたと。でも、ウオーキングコースでなっていて公園もあるわけだから、これはうまくないのではないかと。以前やって、そのとき改善したのかもしれませんけれども、またそういうふうな状況であります。それで、私が見ると処理品目が以前よりも非常に増えているのです、いろんな化学物質が。それも一つの原因ではないかというふうに思うのです。あまりいろんなのを処理しているものだから、最初２種目だったのです。今先ほど言ったように、看板にみんな書いてあるのは物すごく種類が多くなったのです。だから、対応し切れなくなったのではないかなと私は思っているのですけれども、その辺も含めてぜひ臭気測定をして、事業者にもちゃんとしてほしいのです。住民説明会って私ちょっと記憶ないのですけれども、あの辺はあまり住民がいないからなおさら、山本新辺りでしたのかどうか分かりませんけれども、とにかく確実に臭いはずっとし始めていますので、ぜひその辺はちゃんとして、それがシャッターを下ろすとかその程度で解決するならば、ちゃんと申入れして改善すればいいと思うのですけれども、そう単純ではないのではないかなと私は思うのですけれども、ぜひその辺はやっていただきたいなと思うのですけれども、どうでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　宮嶋市民生活課長。
〇市民生活課長（宮嶋正憲君）　お答えいたします。
　　今ほど言ったような状況ですので、まず私どものほうで現地のほうを調査して、現状を把握した上で対応させていただきたいと思います。
　　あとそれから、ちょっとお話の出ましたの地元の説明会の関係なのですけれども、記録では二本松集落と山本新の自治会のほうで行ったというふうな記録がございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　分かりました。かなりあそこ離れていますから、そういうことでぜひこれも前進できるようにお願いいたします。
　　コロナの問題、新型コロナウイルス感染症対策の問題に移りたいと思います。あまり時間がなくなりましたけれども、私が大きな点で言った１つ目、重点課題の１つ目は、これは主に大都市部がやはりこれをやらなければ感染がもっともっと大きく広がるということで、やはりこの感染症を抑えるには大都市部で徹底して抑える体制、特にエピセンターに着目して面的に、予防的に行うということなしには抑えられないというふうに私は思うのです。これ科学者もみんな口をそろえて言っていますよね。日本はあまりにもこれを軽視し過ぎたと、世界で最低だと、このＰＣＲ検査の数。そういうふうに言っていますし、もう一つはそこから我々地方の問題があると思うのです。地方でも、先ほど言ったように地方は大丈夫だというふうに思い込んで、点の濃厚接触者を追いかけるというのしか頭の中にないようですけれども、それでは今無症状者もすごく増えているのです。それで、もっともっと都市部から交流がだんだん出てくると、いつこういう地域、地方のほうでも感染が大きく広がるか分からないので、そのことを想定して地方は地方でやはりそういう体制を整えておくということが私は必要だと。ＰＣＲ検査の拡大抜きに新型コロナウイルス感染症対策はあり得ないというふうに専門家は全部言っているのです。ですから、これでだんだん国もそういうふうに動いてきて、最初は全くやる気なかったのですけれども、いろいろ東京都の世田谷、世田谷方式というのが有名になりましたけれども、世田谷方式、簡単にこれは知っておられると思うのですけれども、規模は１日600人やると。現在約300人、経費は８億5,000万円かかると。それと、介護事業所、保育園、幼稚園職員、特養などの入所者予定、規模１日1,000人をやると、経費４億1,000万円かかると。このお金は、もう世田谷区で持ち切れないので、当然国に助成要請するというのと寄附を今区民に募ってこれを絶対やろうと、そうすればもう見えてくるということで、区民も、最近テレビでよく紹介されていますよね、世田谷方式。区民も圧倒的にこうしたほうがいいと、募金ならするということで圧倒的に支持しています、この道こそが克服というか、感染症を防ぐ道だというふうに。ですから、こういう方向でやるというのと、田舎は、地方は地方でそういうふうな状況を考慮して、私が思うのは、やはり地域でＰＣＲ検査をもっとやれるような体制を今から準備をしておくということが大事ではないかというふうに思うのですけれども、大きな点で市長、この感染症対策の都市部と地方というのもあると思うのですけれども、その点で何が要と考えておられるのか、ちょっとご意見をいただけますか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　何が大切かということで私の考えを述べよということでございますけれども、都市と田舎、地方、人口密度の低い地域と高い地域、この差は非常に歴然として感染者の大小に影響していると思っております。我々の地域でいえば感染リスクというのは比較的低い。ただし、外部から誰がいつ入ってくるかも分かりません。そういった方々との接触、これが非常にリスクとしてはあるわけであります。この部分を避ける、皆さんがいっとき気を張った時期がございます。ただ、それ以降、やっぱり緊急事態宣言が解除された以降に気が緩んでいる部分が多少ある、見受けられる。そういった部分からまた感染が拡大したり、感染が広がっていくというような部分がございますので、やはり引き続き感染防止に３密対策、あるいはソーシャルディスタンスしっかりと確保しながら対策を取って生活をしていただく。そしてまた、都市部が感染源であるとは言いませんけれども、無症状の感染者が多いと言われている地域からの移動、そういった部分にはしっかりと前提を頭の中に置いて対応していただければなと思っております。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　それで、ちょっと地元で、この地域がどうなっているのかというのをちょっと実情をお伺いしたいのですけれども、これは新聞報道でもありましたけれども、私が以前言った、新発田でＰＣＲ検査センターできましたよね。これが今どういう状況に、医者何人体制で、何か交代でやっているという話ですけれども、医師何人体制で１日どのぐらい検査をやれるような状況になっているのかということをまずお知らせ願いたいのですけれども。
〇議長（風間輝榮君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　お答えいたします。
　　新発田市内にできましたドライブスルー方式のセンターでございますが、医師19人の、新発田北蒲医師会の先生方の中から19人の方が協力をしておられるそうです。７月の末から始まって50件の検査を実施したというふうにお聞きしています。１日10件までできるということなのですけれども、今のところは週３日、月水金、週３回やっていまして、１日大体５件までを実施しているというふうなことを聞いております。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　それで、ここはお医者さんが紹介で行くわけですよね。それで、住民の方に聞くと、ＰＣＲ検査というのは心配な人は行けるのかねということをよく聞かれるのです。それと、幾らぐらいかかるのだと、自分で心配だというふうに行った場合。それと、何か行政検査というのもあるそうだけれども、行政検査というのはどういう意味なのかというふうによく聞かれるのです。このことについて私もそれなりに答えていますけれども、不正確だと悪いので、ぜひこの点ちょっと教えていただきたい。
〇議長（風間輝榮君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　今ほどのご質問でございますが、例えば心配でということはよくあるかと思いますが、ちょっとした風邪の症状とかがあったり、県外の方と接触があったりという、そのような心配がありましたら、かかりつけのお医者さんのほうに電話をかけていただいて相談していただいて、症状を言って、症状というか、心配事をお話ししていただいて、そのかかりつけの先生のほうから先ほど申しました新発田のＰＣＲセンターの紹介という、予約ということも可能かと思います。あとは、もう一つ新発田保健所にある帰国者・接触者相談センターのほうに同じことを電話していただく流れでもできると思います。行政検査というのがお医者さんが必要と認めて検査するという感染症法での検査が行政検査でございます。行政検査と別に個人でやる、全く全額自己負担でやるということも今は都会のほうでは３万円ぐらい出せば実施可能ということです。あと、診療報酬といいますか、保険を利かせてやるという方法もありまして、そちらのほうはお医者さんの判断、必要だと認めた場合は、医療機関と県と委託契約を結んでいる医療機関で保険診療でやった場合は自己負担はなしで実施できるということでございます。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　いわばこの世田谷モデルというのは社会検査というふうに言われて、治療目的ではなくて社会的に予防するというためにする、行政主導ですよね。行政検査と言えなくもないのですけれども、これは国が２分の１、自治体が２分の１費用は負担して、区民には負担をかけない方向でやっているそうだけれども、財政が大変だというふうに言っているのですけれども、そういう方向だと歓迎されると思うのです、負担をさせないと。市が社会的にやるのだと、感染者を探すためではなくて、社会的に予防するためにやるのだという考え方ですよね。そういう点で発想を変えたほうがいいというふうに言っているわけですが、その点はどうでしょうか。どなたでも。
〇議長（風間輝榮君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　新潟県内におきましては、世田谷方式のような考え方での検査の実施というのはまだ県のほうから何も示されていない状況でございまして、やはりまず症状があって、ＰＣＲ検査や抗原検査を行って、陽性か陰性か確認してという流れで、そこで陽性が確認されれば感染者ということで、そしてその濃厚接触者を検査するわけですが、県のほうでは濃厚接触者は最初は症状のある方ではないとできなかったのですけれども、新潟県は早めに症状がなくても濃厚接触者であれば検査をやるという体制になりました。現在も先日、最近ですと上越市のほうで90代女性の方が、施設に入られている方が感染確認がありましたけれども、そのとき施設の職員の方、大体60名ぐらいの方が濃厚接触ではない方も含めて検査を実施したということでありますので、できるだけその施設内でのクラスター発生を防ぐように早め早めに対処しているということだと思います。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　時間がありませんので、最後にもう一つの関心事はあがの市民病院がどうなるか。これこの前１億5,000万円市が赤字補填をするということですけれども、今どの病院でも大変な状況で、やはり国が第一義的にこれは負担すべき問題を、しないから市がやむを得ずやるということですけれども、あがの市民病院の今年度の経営収支の見通しはどの程度赤字が、まだ分からないと思うのですけれども、見込まれているのかということと、従業員の、職員の方のボーナス、夏のボーナスは、厚生連全体だから、この前よく分からないって言ったけれども、厚生連全体も大変になっているようなのですけれども、ボーナスは通常どおり支給されたのかどうか。
　　それと、まとめて聞きますけれども、感染症ベッドを今度は用意するわけですけれども、その準備状況と人員をどういうふうに考えているのか、最後それまとめてお願いしたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　米山民生部長。
〇民生部長（米山和朗君）　それこそまだ、決算見込みということですけれども、実際にまだ４か月、４、５、６、７、８月、５か月か、ぐらいですので、はっきりしたのはまだ申し上げられないのですが、ただ今８月時点で見ますと、今のところ5,000万ぐらいのマイナス、これから一生懸命また頑張ってということですけれども、その一つの大きな要因が今議員がおっしゃったようにボーナスでございます。本来1.4か月分というのが、だったのですけれども、今回1.1か月分ということで0.3か月カットというふうなことで支給をしていると。これについてまだ妥結はしていないそうなので、今後また経営状況とか、そういうものを見ながら、そこはまた補填できるかどうかというふうなことでございます。
　　それから、もう一点の感染症の病棟でございますが、実は機械のほうは前に専決か、そういうので説明して、人工呼吸器とか、そういうのは入ったのですけれども、病室のほう、２つある病室のうちどちらをまずその感染症のにするか、ちょっと今まだ決めかねているということでございます。ただし、そこの病室にした場合にいわゆる感染が広がらないようにということでシートで全部仕切るとか、そういう設備を今考えているということでございます。
　　あと１つ……
　　　　　　　　　　　　　　　〔何事か呼ぶ者あり〕
〇民生部長（米山和朗君）　それは、ちょっとまだそこで何人というのは私聞いておりません。
〇議長（風間輝榮君）　12番、宮脇雅夫さん。
〇12番（宮脇雅夫君）　ありがとうございました。時間ですので、終わりたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　これから３時10分まで休憩します。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午後　２時５５分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午後　３時１０分）
〇議長（風間輝榮君）　休憩前に引き続き会議を開きます。
　　一般質問を続けます。
　　８番、山賀清一さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔８番　山賀清一君登壇〕
〇８番（山賀清一君）　８番、山賀清一でございます。通告いたしてあります４点について質問をさせていただきたいと思います。
　　まず最初に、防災情報と避難について。地球温暖化で荒ぶる自然とどう共存するかを考えるとき、住まい方や土地利用の在り方を見直し、災害に強いまちを社会全体でつくる必要があろうと思います。全国至るところに安全地帯はないと言っても過言ではないと思います。いつどこからでも自然災害が発生し、想像を超える甚大な被害をもたらし、大規模な災害が発生した際、情報の伝え方によっては犠牲者の数に相当の差があります。まずは、避難情報を出すタイミングや出した情報が早い段階での行動にどうすれば結びつくのかということと内容の改善の必要性が毎回繰り返し指摘されているところであります。問題は、様々な情報を整理するならば、昨年導入されたのが５段階レベル分けだが、実際に避難勧告と避難指示が異なる部分も相当あります。国のレベル４と５では違いが非常に分かりにくく難しい。伝達に問題はないのか。正確かつ的確なことは無理だとしても、判断基準を十分に正しく伝達することで災害を最小に食い止めることができる。避難訓練ができたことや今回も大丈夫と伝えたことで避難せずに被災することのないよう、まず空振りではなく素振りと捉えることが幸せとなれば、それにこしたことはありません。対策には限界がある。これから目指すのは住民が自ら意思を守る意思を持つ社会。
　　日本には３万以上の川がはびこっております。今までに氾濫危険水位を超えた河川は100近くもあります。大河川はもとより中小河川も氾濫し、各地に被害をもたらすのが近年の傾向である。阿賀野市全体を見た場合、陸地が堤外地でもある関係上、阿賀野川の氾濫によって大変な被害が発生する可能性は十分に考えられるところであります。それには地域の皆さんの意識を高めることに細かく注意勧告をさらにすべきと考えるがどうか。
　　次に、あがの市民病院の駐車場について。平日の駐車場は、ほとんど満杯であります。これも当初の病院の規模からして計算上は不足でないと思うのですが、実際は大混雑な状況です。非常に不便を感じるところ。思い切って計画すべきは立体的３階建ての駐車場。利用者の利便性のよい駐車場にするため、計画希望、要望するところであるが、この考えはあるのかどうかお尋ねをしたいと思います。
　　次に、火災について。最近２件の住宅火災が発生したわけであります。尊い命を落とした方もおられ、大変に犠牲になって、いずれの火災も昼間の中の出来事であり、今の道路状況からしてもっと最小限に食い止めることができなかったのかと一般の方は不審に思っておるところであります。消防体制は万全な状況と思われるが、いつも思うことですが、道路をいち早く通行止めにして消防が楽に作業ができないのか、この点の指導の徹底をやるべきである。一般のやじ馬根性的な人たちや車が非常に多く、作業の妨げにもなっております。人員配置の問題、地域の消防団員は昼間全部勤務についておられる可能性が多く、この点今まで団員を退職されている方でその組織体を立ち上げるべきと考えるが、この少子化に合わせて、経験豊富な方ですので、今回復帰依頼をすべきと考えるがどうか。この点ネックはどの辺にあるのか、これも伺いたいと思います。
　　４点目、環境整備の徹底について。毎回のように感じることは、市全体を見た場合、非常に景観、さらに交通安全上の見通しの悪さは目に余るものがあります。自治会長の時点で徹底されていないのか、あまりにもだらしなく、貧弱な状況である。自治体の長は、権限はあることだし、その使命を十分に果たせていないのである。数ある自治会長の中には非常にだらしなく、あきれてしまう状態であるが、どのような指導をしているのか伺う。
　　私有地の樹木の枝の伸び具合は目に余ります。これは大変に目につきます。これは、誰が見ても異常、異様であります。この辺は各町内会、集落の問題もありますが、行政としての見解を伺う。
　　さらには、地震が起きた際の対策としては塀がきの件、高さの規制、いろいろルール、各自の意識改革の問題であるが、指導の必要性が十分にあります。この辺どう捉えているのか、これも伺いたいと思います。
　　以上、よろしくお願いします。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、防災情報と避難についてであります。昨年国では警戒レベルを５段階に分け、市町村に対して災害時の住民に行動を促す情報を発令するよう求めております。警戒レベル３では避難準備、高齢者等避難開始の情報を、警戒レベル４においては避難勧告、もしくは避難指示を発令することになっております。避難指示は、緊急的または重ねて避難を促す場合に発令するものでありますが、議員のご指摘のとおり、避難勧告と同じ警戒レベル４の中にあって、住民にとって分かりにくいことから、内閣府は警戒レベル４について避難指示に一本化し、所要の法改正の後、来年の梅雨期、梅雨のときから運用を目指すとしております。なお、警戒レベル５については、災害発生情報としていたもの緊急に安全を確保するよう促す情報に変更することで、状況が切迫した場合に発令し、住民に命を守るための最善の行動を求めるとしています。
　　また、住民が自らの命を守る意識を持った社会の実現については、議員と全く同感であり、そうした社会に一歩でも近づけるよう防災塾や出前講座等を開催するため、自治会に出向き、一人の逃げ遅れも出さないための自助、共助の大切さや安否確認、避難訓練等を引き続き実施してまいります。いずれにいたしましても、行政だけで対応できる問題ではなく、これからも市民の皆さんの力をお借りしながら共に取り組んでまいりたいと考えております。
　　次に、あがの市民病院の駐車場についてお答えをいたします。あがの市民病院では患者様用に225台分の駐車場を確保しております。ご指摘のとおり、午前中外来の患者様が集中する時間帯は駐車場が満車になる場合があり、ご不便をおかけしていることは承知しております。しかしながら、混雑時には少しお待ちいただき、空き次第駐車していただいている状況であることから、慢性的に駐車場の不足が生じている状態ではないと認識しております。また、昨年12月には障がいのある方や妊産婦、歩行困難な方が優先的に駐車するための思いやり駐車場を４台分増やして10台分を確保し、利便性の向上に努めているところでもあります。したがいまして、議員ご提案の立体的３階建て駐車場の計画についての考えは現時点では持っておりませんが、今後も状況を確認しながら混雑の解消に努めてまいります。
　　次に、火災についてお答えをいたします。まずもって７月に発生した火災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様方に心よりお悔やみ申し上げる次第であります。火災による被害を最小限にとどめるためには交通規制を行う必要があるのではとのご質問でありますが、火災時における消防活動の基本は人命救助最優先、延焼拡大阻止、消防隊員の安全確保であり、消防本部では円滑に消防活動を行うため、一般車両及び市民の方が危険な火災現場に立ち入ることがないよう警戒区域を設けるなどして対応しております。なお、交通規制につきましては、警察官が法令に基づき必要性を判断した上で行っております。
　　次に、消防団についてであります。議員ご指摘のとおり、消防団員はなりわいを持ちながら有事の際は消防活動に従事しており、産業及び就業構造が大きく変わり、消防団員の被雇用者の割合が上昇し、出動要請に応じることが難しい団員が増加しております。その対策として、団員を引退された方に復帰要請をしてはというご質問でありますが、復帰する意思の有無、体力的な問題、仕事の都合で消防団活動に参加できない、または復帰される場合の再教育や訓練体制などが課題であると考えており、消防団の意見をお聞きしながら検討を進めてまいりたいと考えております。
　　次に、環境整備についてお答えいたします。初めに、景観の悪化や通行の支障となる樹木、枝に関する指導、注意等についてであります。市道等の公共空間にはみ出した枝等については、自治会長会議や広報で処理を依頼しております。また、パトロールや市民の皆様からの情報提供により、所有者に対して文書の送付や訪問を行い、対処をしていただいておるところであります。
　　次に、塀がきの危険性についてであります。平成30年に発生しました大阪北部地震においてブロック塀が倒壊し、小学生が被害に遭われた事案を受けて、市内主要道沿線のブロック塀の点検、調査を実施し、児童への地震時の指導や塀の所有者への注意喚起を行ってまいりました。引き続き市民の意識を高めていくとともに、塀の改修等に活用いただける住宅リフォーム支援事業等の周知を行い、塀がき周辺や通行者の安全確保に努めてまいります。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。
　　災害に関してです。以前から阿賀野川の土手は指摘されておるところなのです。あれは視察に何回か行って、いろんな説明を受けましたが、今の阿賀野川の土手、ちょうどＬ型になっているのです。Ｌ型はとにかく非常に危険な土手だと思います。それと、地元の人が言うには土手を、もんごろというのですか、何というのだか、通って非常に軟弱になっておるのだと。今さら土手をもう一回やり直すというわけにもいきませんが、なかなか容易でないと思うのです。ですから、あそこはテトラポット、あれをがあっと積み上げて、あっちの踏切のほうまで持っていけばいいと思うのです。その点どのようにお考えですか。
〇議長（風間輝榮君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　阿賀野川の危険性ということでご質問いただきました。恐らく議員今言われたのは、モグラが土手の中走っているのではないかというようなご指摘もあったかと思います。最終的にテトラポットを積み上げたらどうかということでございますけれども、小松地先の頭首工、あそこから海までの間、これは国土交通省の直轄地域になっております。したがいまして、ここですと阿賀野川河川事務所、あそこが直接管理、今いたしておるところでございます。下里の私どもの阿賀野川防災ステーション、そこを見てもらってもお分かりいただけるかと思いますけれども、万一の際にテトラポットを積めるようにテトラポットというものが河川事務所のほうで準備はなされております。ただ、常態的にテトラポットを積み上げておく、そういったことは今段階河川事務所のほうでは考えてはいないかというふうに思います。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　それは、危険だということを承知はしているのですか。
　　それと、私の言っている一つの案としてテトラポットをがっと積み上げて最小限に食い止めると、こういう策は計画したことはあるのですか。
　　それと、万が一土手が破れれば本当に想像以上の被害だと思います、災害。今度は阿賀野川の水と海からも入ってきますから。この点の危機管理の体制の方法、どんなふうに捉えているのか、ちょっとよく説明してください。
〇議長（風間輝榮君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　今ほどお答えいたしましたとおり、阿賀野川につきましては小松の頭首工から海岸まで、海まで、これは国土交通省の直轄地域となっております。したがいまして、国土交通省の阿賀野川河川事務所、そこでもって河川改修等の計画は練られているかというふうに考えておりますし、今現在河道にたまった土砂、これのまたしゅんせつ、こういったことをやって、ちょっとでも水かさ増えるのを防ぐというような工法を取っております。
　　あと、阿賀野川の危険性、これについてはたしか去年の12月の議員の一般質問にもあったかと思いますけれども、阿賀野川の危険性に対しまして平成30年５月に阿賀野川洪水ハザードマップ、こういったものを全市民に配布させていただいております。議員ご指摘のとおり、阿賀野川がもし氾濫すれば京ヶ瀬地区はほぼほぼ水没する、それほど危険な川だというふうな認識は持っております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　阿賀野市の予算で実施をしなさいなんて言っているわけではないから、その努力はしてもらわなければならない。とにかくもうそろそろ大災害が来てもおかしくない年代に入っていると思います。これは、想像を絶するほどの災害だと思います。その辺を十分に踏まえて事に当たってもらわなければならぬと思うのです。
　　それと、実際に災害が起きた、これはいろんなパニック状態になろうと思います。まず、そうなると避難所の問題です。これが本当に細かく細々までうまく行き渡るようになっておるのかどうか、この点ちょっと説明してください。
〇議長（風間輝榮君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　この春、議員のほうにもお配りしたかと思いますけれども、阿賀野市の地域防災計画、そこでも避難所についての記載はさせていただいております。現在33か所の避難所を設けておりまして、そこに運営職員、あと施設管理職員、こういった人間も張りつけております。また、あわせて本年に入りましてからも避難所の設営のための研修会、これ２回シリーズにわたって開催いたしましたし、実際に水原体育館利用いたしまして、避難所担当者による、特に今３密、コロナ対策の３密、これ言われておりますので、その３密対策ひっくるめての、避難場の設営訓練、これも実施しております。あってはならないことだとは思いますけれども、ないとも限りません。そういった意味で常に万全を期していきたいというふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　避難所が実際にいざとなったら不足すると思うのです。そこで、避難所の確保をするに、全国で新潟県が一番多くあるのは神社仏閣、神社が一番多くあるのです。そういう分散型の避難所を確保、予定をするべきだと思います。これは、いろんなことで、いざとなったらプライバシーの問題も起きてくるわけだから、その点どんなことを危機管理課としてはやられているのですか。
〇議長（風間輝榮君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　議員の今おっしゃられたとおり、新潟県は神社の数が日本一あるということは私も承知しております。よく言われるのは神社というのは昔からあるもので、比較的災害の少ないような場所に建っているのだというような話も聞いたことはあります。ただ、避難場所として、いっとき避難する避難場所としての神社というのはこれありかなというふうには考えますけれども、避難所としてどれだけの人間、神社に入れるのかという問題も出てきます。今はむしろ言われているのは、市、いわゆる自治体が準備する避難所、そこに行くだけではなくて、例えば安全が確認される知人、親戚、友達、こういったお宅への分散避難ですとか、自宅の安全が担保できるのであれば在宅避難、うちの中で避難する。もしくは、さらに水難等々に対処できるようであれば車中泊避難、短期間ですよ、ただしこれは。そういった避難方法も今推奨されておりますので、むしろその辺についてこれから市民のほうに、これまでも話はしてきていますけれども、より積極的なＰＲ、これをしていかなければならないのかなというふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　それと、実際に避難の実務に入った場合、この救命ボートは十分な数はそろっておるのですか。
　　それと、この救命員のスタッフの組織、これもどうなっているのか。この指導体制、これは十分なのですか。
〇議長（風間輝榮君）　肥田消防長。
〇消防本部消防長（肥田浩明君）　お答えをさせていただきます。
　　救命ボートの数につきましては、消防本部保有で３艇を保有しております。同規模の市内、県内同規模の消防本部と比べましても、海岸線を有しない消防本部と比べましても、遜色のない程度の救命ボートは保有しております。
　　消防署の訓練のことでございますけれども、救急救命士が現在消防では24名、総数で26名おりますが、２名は隔日勤務等についておりませんので、現在実際救急車には同乗しておりませんけれども、24名の職員が救命士として活躍しております。通常の訓練につきましても、機会を捉えて水難救助を含めまして訓練を消防署のほうで継続して実施しているというところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　それは、避難勧告の伝達の速さにもよるけれども、特養とか認知症とかおうちにおられる方、そういうのの手当て、確保、救命のスタッフは大丈夫なのですかと私はお尋ねしているのです。
〇議長（風間輝榮君）　鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長（鈴木昇二君）　そういった高齢者等の施設、こういったところにつきましては、平成27年度時点で防災行政無線の戸別受信機、その施設全てに配備しております。したがいまして、聞き逃し、そういった避難勧告ですとか避難関係の情報、こういった聞き逃しというのはまずあり得ないというふうに考えております。それでまた、各施設は万一発災した場合、自分たちがどういうふうなことで入所者の皆さんを助け出すかというようなことで、当然そういった計画というのは持っております。現に昨年10月の台風19号のとき京ヶ瀬の施設、コスモスですけれども、につきましては朝７時半から入所者全員を水原のほうに避難させたと、10時半過ぎに避難が完了したというふうに報告が入っております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　とにかく最小最低限の体制でいかねばならぬと思います。
　　次に、この電柱の件。私何回か以前にこの無電柱化の、電信柱のない計画をしてもらいたいと。実際にこの無電柱化の計画は、いろいろおやりになったことあるのですか。
〇議長（風間輝榮君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　無電柱化事業のご質問だと思いますけれども、現在阿賀野市では計画は立てていないところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　そんな仁義一通りみたいなこと言っていないで、実際に計画したのですかと。
〇議長（風間輝榮君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　無電柱化事業でございますけれども、一義的に県の無電柱化協議会、それから北陸地整の無電柱化協議会及び全国の無電柱化協議会というもので段階的に上がっていくものでございますけれども、当市においてはまだ県の無電柱化協議会に対して要望等を現在しておりません。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　この無電柱化については、阿賀野市だけでいち早く、新潟県で一番、全国で一番になるように早く計画してもらいたいと思います。市長としてどういう働きをしようと思っておられますか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　電線の地中化、無電柱化の促進というのは今全国で取組が始まっております。というのは、災害時に電柱が倒れて、それが大きな被害を招いていると。昨年でしたか、台風15号、千葉県を襲った際、千葉県の中で電柱が全部倒れてしまったと、復旧に２週間もかかった、ああいったことが度々起きるものですから、今国を挙げて電線の地中化進めております。ただし、問題が１つあるのです。やはり費用負担、電力事業者に費用負担が発生する。電力事業者は、当然のごとくそれが電力単価、電力料金のほうに転嫁できれば回収はできるのでしょうけれども、総括原価方式、なかなか今認めてくれていない。非常に厳しい状況にあって、協力を求めても応じられないという状況があると聞いております。我々の地域というのはご承知のとおり49号、京ヶ瀬の姥ケ橋から先が今電線地中化されております。引き続き49号現道が、今回阿賀野バイパスが完成しますといずれ地域に下りてくるということで、管理が移る前に国についてはお願いをさせていただいているところであります。特に安野地区、幅員が非常に狭い、歩道が非常に乱れていると。そういったところに電柱が立っていますので、あれをぜひ49号阿賀野バイパスが完成し、この現道が地域に下りる前に整備していただけるよう条件工事として提案をさせていただいているところでありまして、今後も取組をさせていただければと思っています。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　何も無理なことはないと思いますが、ぜひ努力をしていただきたいと思います。
　　次にあがの市民病院の件についてです。土日祭日、休日といいますか、休みの日はまあまあの車の数なのです。平日は、先ほど申し上げましたように満タンなのです。私も10日ぐらい前に、整形外科にお邪魔したのですが、満タンで置き場所がないのです。それで、せっかく入って、１時間半ぐらいお医者さんの診察の具合でかかったのですが、帰ってきたら、今も車擦り傷になっているのですが、接触事故。接触事故と言えばいいのかどういうのか、それでとても納得いかなかったです。病院の受付に行って、これは責任を持てますかと、いや、責任は持てないと、こういうことなのですが、これはあれだけの車の数あると結構そういう接触の事故は起きておるのだと思います。どういうふうにお話を進めればいいのか分からないのが現実だと思うのです。これはどう思いますか。
〇議長（風間輝榮君）　米山民生部長。
〇民生部長（米山和朗君）　あがの市民病院の駐車場での接触事故があったということでございますけれども、事故が全くないというか、そこの説明等といいますか、その事故件数というのはうちのほうではちょっと把握はしていないのですが、事故が起きますと、従来ですとその当事者同士のお話合いということで処理をするというふうに思っております。もしそれが相手がいないということになれば、やはり警察に届けてということでの処理というふうなことになるかというふうに思っております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　私は、あの駐車場に対しての管理規程を見たこともないですし、分からないのだけれども、実際に阿賀野市として責任あるのですか。
〇議長（風間輝榮君）　米山民生部長。
〇民生部長（米山和朗君）　駐車場として非常に瑕疵のあるつくりがあれば、穴とか、そういうのが空いていて、それで傷ついたということになれば市の責任というのがあるとは思いますけれども、そうではない場合について、通常の駐車場として機能しているところであれば、そこでのものについては市としての瑕疵はないというふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　そこで、市長、駐車場、土地買収やるよりも、土地もあの辺は駐車場の土地はなかなか確保するにないと思います。３階建て。それで、予算の関係もありますから、最初は青空駐車、屋根なしの３階建て、それ私鉄骨屋にちょっと余談に聞いてみたのです。そんな高くはないのです、３階建てにしても。だから、その点、厚生連との絡みもあるのでしょうけれども、それは折半可能なのですか。どういうことなんですか。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　ご承知のとおりあがの市民病院、地域の中核病院として平成27年に完成をしまして、今まで運用、厚生連に指定管理者としてお願いをして運営してまいりました。我々としては、外来、入院、いずれも非常に地域から愛されて、地域の方から利用される病院、それを目指してやっているわけでございますけれども、今般コロナの関係で外来も入院も少し減少しています。そしてまた、過去にもまだまだ病床稼働率が低い状態にもございます。そういったものを含めますと、駐車場だけが満杯でもうあっぷあっぷですよというのはなかなか私としては理解ができない。私も時々建物へ行って上から下を見て、駐車場の利用状況を見させていただいておりますけれども、それはたまに月曜日や休日明けに多少混みます。そういうのは状況ありますけれども、ふだんは、言葉が適切かどうか分かりませんが、ある程度すかすか、そういうような状況にもございます。ですから、議員がご指摘のように立体駐車場になれるように病院が非常に多くの方が来院し、また利用していただけるような環境になることを期待し、また望んでいるところでもありますが、そういう状況になったらしっかりと検討させていただきます。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　とにかく満車です。調子が悪く、具合が悪くて病院に行くわけですから、駐車場がなくて右往左往しまして、それで結構遠いところに車止めて、体調の悪いのに歩いて受付まで行かなければならないと。こういう不便は何としてもクリアしてやらなければならぬと思います。サービスの精神からいって全然問題にならないと思います。ちょっと我慢して待ってもらいたいなんてとんでもない話です、その当事者にしてみれば。そんなあがの市民病院の体制で、考えであるとなれば問題あります。この点今後いろいろ検討してみるという気はあるのでしょうか。どうですか。
〇議長（風間輝榮君）　米山民生部長。
〇民生部長（米山和朗君）　非常にそういうふうにご不便をおかけしているということについては心苦しく思っております。ただ、駐車場につきましても限られたスペースでございますので、あの駐車場についてもちょっと駐車スペース、１台当たりのスペースもちょっと広めに取ったのです。いわゆる先ほど言われたように具合の悪い方とか、そういう方もいらっしゃいますので、まず台数もあれですけれども、ちょっと駐車の幅も広めに取って駐車スペースは設定をしております。そんな中で足りないということで、先ほどの市長の答弁にもございましたけれども、本当にこれが常態的に足りないということになってきた場合について、その辺の方策についてはまた考えていきたいというふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　では、それは頑張ってください。
　　次に、火災の問題について。火災はほとんど昼間の火災が多くて、消防団も大変なのです、お勤めに行っていないわけですから。それで、実際に火災の現場、何回も目の当たりに、よく見ているのですけれども、消火作業に非常に邪魔になっておるのです。一般の車両が道路に入ってきて、消防の皆さんも伸び伸びと仕事ができない状態。ある人は、車で入ってきたものだから、私ちょっと無理なのですよと。酒を２升持って火事の見舞いに来たのだと、こういう悠長な方もあるのです。それはともあれ、だから道路のずっと入り口を、看板で通行止めをすかっとやるべきです。適当にその辺に誘導しておる人もおるのですが、道路を何百メーター先に通行止めでぱっとしてしまうのです。それで、伸び伸びと消火活動に入ってもらうと。
　　それと、消防団員の皆さんも非常に少なくなってきましたし、昼間の火災は消防団員もおられませんから、消防団員を退職した、お辞めになった人たちもある程度の経験は豊富ですから、防災服も持っておられるわけですから、そういう方々に、もう一回点検をして、その方々に健康上許されるものであればお願いをして、そういう組織を立ち上げるべきだと思います。我々昼間の火災であれば、自慢するわけでないけれども、いち早く行って、私消防入ったこともないから、消防のノウハウ分からないのです。それでもお手伝いをしているわけだ。だから、完全に退職された人が近くにおるわけですから、そういう方の応援をいただくと、そういう体制づくりをしてもらいたいと。この点は無理でしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　肥田消防長。
〇消防本部消防長（肥田浩明君）　お答えをさせていただきたいと思います。
　　まず、初めの道路の通行止めに関することでございますが、市長の答弁にもございましたとおり、火災現場には必ず警察官が臨場しております。消防本部としましては、現場のほうに入ってこれないように警察官のほうにこの場所を通行止めしてくださいというようなところを現場のほうで要請をいたしまして、警察官のほうが通行止めを実際に実施していただいているということになります。なお、通行止めに関することにつきましては、道路交通法上警察官の権利でございますので、消防隊員が通行止めを行うということは実際のところできません。この点はご了承いただきたいと思います。
　　次の消防団員のことにつきましてでございます。市長答弁にもございますが、確かにお辞めになられた方が再度入団していただくということで昼間の火災等対応できるのではないかということでございますけれども、まず一番大事になることが、退団された方が本当に再入団の意思があるのかどうか、もう一度やってみたいという方がいるのかどうか、その辺の確認がまず一番大事だと思います。また、ほかの他市の消防団、今現在やはりそういうことをやっている団もありますが、機能別消防団、ある特定の業態だけに絞って出ていただくというような消防団体制を取っている消防団もございます。この点につきましても消防団のほうと様々ご意見をいただきながら、それが可能なのかどうかを含めまして検討を進めていきたいというふうに考えております。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　次に移ります。阿賀野市に集落、自治会、数ある自治会長、１年に１回か２回の自治会長会議はあると思うのですが、このとき私指摘してあります景観、美観を損なって交通安全上もよくないというようなことを徹底してもらいたいと。
　　それで、数ある自治会長の中で非常に真面目に勉強されましておやりになっている方もあるのです。その数ある中に、自治会長はただ１か月に２回の文書を配ればいいのだという自治会長も、そういう認識の方もおられるのです。自治会長も法律に認められておって、ある程度の権限を持っているわけですから、それをやっぱりフルに生かしてもらわなければならぬと思います。そういうことで、何でこの樹木のあれがきれいにならないのか、ちょっと説明してください。
〇議長（風間輝榮君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　樹木のことについてでございますけれども、一般的に市道等に出ている公共空間にはみ出した樹木につきましては、先ほどお話ありました自治会長会議等々でお願いしたり、また広報等で依頼しておるところです。また、実際に情報提供いただいた場合は文書等で本人様にご依頼して、伐採等依頼しているところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　それと、塀がきの問題、これもさらに指導してください。これほど危険なものはないと思うのです。全然おやりになっていないのではないですか。パトロールはどの程度やっているのですか。
〇議長（風間輝榮君）　阿部産業建設部長。
〇産業建設部長（阿部一栄君）　今の塀がきということで、ブロック塀のことでよろしいかと思うのですけれども、ブロック塀の点検につきましては令和２年３月にいわゆる緊急的に輸送道路、各学校から行く間の緊急輸送道路にある塀がきについては、国土交通省がお示ししましたブロック塀の点検のチェックポイントというものがございます。それに基づいて点検させてもらったところでございます。
〇議長（風間輝榮君）　菅原総務部長。
〇総務部長（菅原博徳君）　先ほど自治会長の職務の関係のご質問がございましたけれども、その辺はちょっと誤解のないように私説明をさせていただきたいのですけれども、平成29年の地方公務員法の改正によりまして、非常勤特別職の職務の要件、その要件が厳格化されました。その適用が本年４月からになっているわけでございますけれども、従前は自治会長につきましては市の非常勤特別職という形で任命をさせていただいたわけでございますけれども、要は非常勤特別職の要件の厳格化、どういうことかといいますと、非常勤特別職で任命できるものとしては専門的な知識、経験に基づきまして市に対してその助言、調査、あるいは診断等の事務を行うもの、これに限定されたわけでございます。したがって、今年度は非常勤特別職という形での任命ではなくて、市の業務をお願い、ご協力をいただくという関係に変わったわけでございます。端的に言いますと、今お願いしているのは先ほどもちょっとお話が出ました市からの文書の配布、それからそれ以外の市の、例えば避難の関係ではその情報伝達なり、そういった職務が市からお願いする仕事ということになりますので、その辺ちょっと誤解がないようにお願いしたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　８番、山賀清一さん。
〇８番（山賀清一君）　以上、質問を終わります。ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
〇議長（風間輝榮君）　質問を改めます。
　　17番、遠藤智子さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔17番　遠藤智子君登壇〕
〇17番（遠藤智子君）　17番、遠藤でございます。今定例会の最後の質問者となりました。よろしくお願いいたします。
　　それでは、２点質問させていただきます。１点目は、妊産婦医療費助成事業についてでございます。平成30年度から妊産婦医療費助成事業の対象者を市町村民税非課税世帯に属することとして、入院、通院の一部負担を除く自己負担額の医療費助成が実施され、妊産婦の適切な医療の受診と経済的負担軽減が図られています。現時点における約３年間の助成予算額は90万円で、助成人数が２名とのことでございますが、事業の助成人数につきましてどのように認識を持たれておりますでしょうか。
　　また、平成30年度の主要な施策の成果報告書の事業概要中に基本事業として母子の健やかな成長の支援と明記されております。私は、助成対象者を全妊産婦に拡大し、一部負担金、所得制限を撤廃し、医療の無料化を図るべきと考えますが、見解を伺います。
　　２点目は、公共施設内洋式トイレの衛生対策についてでございます。新型コロナウイルスの影響で新しい生活様式が求められ、日本社会に定着しつつあります。当市でも行政の指導の下、学校、保育、公共施設、地域社会、家庭生活の中で進められて、コロナウイルス感染の拡大防止が図られて心強く思われますが、公共施設内の洋式トイレの便座除菌対策にシートクリーナーの設置要望の声が聞かれます。公共施設内のトイレは不特定多数の方の利用もあり、利用者の安心を考慮し、衛生対策として必要と考えることから見解を伺います。
　　以上で１回目の質問を終わります。
〇議長（風間輝榮君）　田中市長。
〇市長（田中清善君）　議員のご質問に順次お答えをいたします。
　　初めに、妊産婦医療費助成事業についてであります。安心して子どもを産み育てられる環境づくりの推進に努め、平成30年度から医療保険の適用があっても経済的に負担が大きいと思われる市町村民税非課税世帯を対象に、妊産婦医療費助成事業を開始いたしました。まず、事業の助成人数については、対象者が市町村民税非課税世帯に属する妊産婦であるため、事業開始から現時点においての助成対象者は２名であります。それに対する実績も２名であり、対象である妊産婦の適切な医療の受診と経済的負担の軽減が図られており、目的は達成していると認識しております。
　　次に、助成対象者を全妊産婦に拡大し、一部負担金所得制限の撤廃と医療費の無料化についてでありますが、その重要性を認識しており、昨年の９月議会におきまして全員を対象にすべきとの議員のご提案に対し、全体の予算配分を考えながら判断してまいりますとお答えいたしました。妊娠期から子育て期までの途切れのない支援という一連の施策として、妊産婦医療費助成につきましても子ども医療費と同様に令和３年度から全妊産婦を対象に拡大してまいりたいと考えております。なお、医療費の無料化につきましては、今後全体の予算配分を考えながら判断してまいります。
　　次に、公共施設内洋式トイレの衛生対策についてお答えをいたします。議員のご指摘のとおり、洋式トイレの便座を除菌することは、新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策として一定の効果があるものと認識しております。不特定多数が利用する公共施設のトイレには、一部ではありますが、便座除菌クリーナーを設置しているところもあり、そのほかでは職員等が定期的に清掃を行っていることから、公共施設内のトイレの衛生対策を行っていると認識しております。また、トイレのみならず施設内の窓口カウンターやテーブル、椅子、ドアノブ等の定期的な除菌も行っており、今後も公共施設内における感染防止対策を心がけてまいりますが、手洗いとうがい、マスク着用を徹底するなど、利用者を含め一人一人が新しい生活様式を実践し、注意力を持って感染防止に努めていただきたいと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　それでは、再質問させていただきます。
　　１点目の妊産婦医療費助成事業についてでございますが、平成30年度から実施された非課税世帯に属する妊産婦医療費助成事業では２名の方に適切な医療の受診と経費負担の軽減が図ることができたこと。その実績から助成対象者を全妊産婦に対し、所得に対して一部負担金、また所得制限の撤廃と医療費無料化の重要性の認識から、令和３年度から全妊婦に対し対象を拡大したい。ただし、医療費の無料化については全体の予算配分を考えながら判断したいという、この理解でよろしいでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　菅井健康推進課長。
〇健康推進課長（菅井真由美君）　お答えいたします。
　　最初の助成対象者２名につきまして、その２名に対して100％助成ができまして、令和元年度実績は1,420円でございました。
　　それから、対象者を拡大するということなのですけれども、令和３年度から、今時点で先ほどの市長の答弁にもありましたとおり、全妊産婦に拡大ということを考えております。ただし、無料化ということにつきましては、今県内20市の実施状況を見ますと、これは令和元年度の状況では自己負担が全くないところが、燕市、魚沼市、南魚沼市、上越市の４市でございます。まだ20市のうち全額負担、自己負担なしというところは４市であるということでありますので、当市、来年度どのようにしていくかはまだこれから十分検討してまいりたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　まず最初に、来年度からの、令和３年度からの全妊婦に対する助成の拡大をお決めしていただいたということに対しまして本当に敬意を表します。
　　また、今ほど菅井課長の答弁の中にございましたが、新潟県20市の中で医療費の完全無料化というのは、私もちょっと令和２年、本年度４月のそういう資料をちょっと持っておりますが、課長のおっしゃるとおりに一部負担金も全くなくて無料化を実施しているところは４市ということでございますが、私やっぱりもし、いろいろ検討していただかなければならないかとは思いますが、こういうよそがまだやっていないとかというふうなのにとらわれないで、できたら阿賀野市は率先して無料化にしようという、そんなふうなお考えの下で検討していただきたいと思っております。
　　終息の見えない新型コロナウイルス禍の中で出産を望まれる妊婦が適切な医療の受診と経済的負担の軽減が図られることは、妊産婦にとりましても心身の安定につながると思っております。令和３年度の３月予算の中で医療費無料化のそういう文言を期待いたしまして、この件につきましては質問を終わらせていただきます。
　　次は、２点目の公共施設内洋式トイレの衛生対策についてでございますが、洋式トイレの便座除菌については感染症対策として一定の効果は認識しているが、現在設置されているところ以外には現時点においては便座シートクリーナーの設置の考えはないというふうに理解したのでございますが、今後も設置の考えはないと理解すればいいのでしょうか。今後考えていただける可能性もあるのでしょうか。お聞きします。
〇議長（風間輝榮君）　渡辺管財課長。
〇管財課長（渡辺一雄君）　お答えいたします。
　　皆さんご承知のとおり、新型コロナウイルスによる感染は感染者からのくしゃみ、唾など飛沫を吸入したり、ウイルスが付着したものを触った手で口や鼻、目を触ることで発生するものとされています。物に付着したウイルス対策といたしましては次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水、界面活性剤など一定濃度で除菌、無毒効果があるとされておりますが、同時にいずれも直接肌につくことを厳禁としています。手に付着したウイルスは、流水での手洗いでも感染防止につながるとされていますが、消毒の場合は通常アルコールであるエタノールが使用されまして、70％以上95％以下の濃度で効果があるとされており、ただし敏感症、肌の弱い人の使用を制限いたしまして、さらに引火性があるものとして取扱いに注意すべきものとされております。このようなことから、トイレを含めた公共施設の利用時だけではなくて、一人一人が日々行動の場面場面においてマスク着用と手洗い、うがい等を徹底していただいて、３密を避けること、新しい生活様式を実践していただくことをお願いするものです。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　私の質問の仕方もちょっと悪かったのかなと思っておりますが、この答弁内容のところに新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策として執行部のほうは見てくださっていると思って、今ちょっと私も再答弁のことを考えさせていただきましたのですが、私まずここにもたくさんございますが、洋式のトイレございますよね。ちょうどコロナの時期で一緒に、コロナも含めてのあれではあるのですが、洋式トイレの便座の除菌に対しましては、現在トイレクリーナーの装置ですか、それのないところはやっぱりトイレットペーパーのみで、便座を使用前に拭いたりとかしているわけでございますが、そういう乾いたようなトイレットペーパーのみではやっぱり便座の正面に傷がつく。傷がつくとやっぱりそこに細菌がつきやすくなるというふうにも聞いておりますし、そういう場所にはやっぱりシートクリーナーの使用が衛生的にはよいと聞いております。また、洋式トイレの使用に対し、感染症対策として、洋式トイレの後ろに感染症対策としてそういうステッカー等を貼られているのでございますが、そういう使用後、やっぱり便座の蓋を閉めてから水を流すようにというふうに指示がされておりますが、それはほかの、新型コロナウイルスのみではなくてほかの感染症も、特にノロウイルスとか、今回また補正で国から定期接種に追加されましたロタウイルス感染症等などもございますが、その予防対策を考えた指導となっているのではないかなというふうにそのステッカーを見まして思ったところでございます。だから、そういう今回、先ほども申し上げましたが、私のちょっと質問の仕方も悪かったのかもしれませんが、やっぱり新型コロナウイルス感染症の対策のみではなく、洋式トイレを使う際に便座クリーナーの設置の必要性を考えていただきたいというふうに質問したわけでございますが、その点につきましてはどのようにお考えでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　渡辺管財課長。
〇管財課長（渡辺一雄君）　お答えいたします。
　　私先ほど新型コロナウイルスを主とした対応ということでお話をさせていただいたわけですけれども、トイレ、便座からのそういった感染症、これについては私ご質問を受けてからいろいろ調べたりもしたのですけれども、ほかの先ほど議員もおっしゃったノロウイルス、そういった感染症、ウイルス、そういったものを同様なものとして、基本的には便座から直接その感染をする可能性は低い。先ほど申し上げましたとおり、それを触った手から口に、体内にうつる、そういったことからの危険性があるのだと。ついてはトイレを使用していただいた後は当然手をきれいに洗っていただいて、また消毒をすることで感染症対策ということにはなるといったことでお話をさせていただきました。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　それでは、感染症対策プラスといいますか、洋式トイレを使用している立場といたしまして、洋式トイレの使用率というのは女性の皆さんのほうが男性の皆さんから見ますとはるかに多いわけでございますが、そういう女性の皆さんの立場からしますと、やっぱりできたらそういう便座除菌クリーナーを設置してほしいというふうな要望の声も聞こえているわけでございますので、その点に、感染症対策も含めて、それでまた女性の皆様方の声というものを考慮しましてはどのようにお考えでございましょうか。
〇議長（風間輝榮君）　渡辺管財課長。
〇管財課長（渡辺一雄君）　私も様々な施設、公共施設ではなくても、トイレに行ったときは、そういった男子トイレであったとしても、そういったものが設置されているところをよく見ます。感染症対策ということでメインでお話をさせていただきましたけれども、そういった女性の意識的なものあると思います。つきましては、公共施設には形態、年齢層、また人数規模など異なる施設ごとに、施設が様々ですので、施設ごとに実践可能な、感染症対策も含めまして実践可能な対策として整えていく必要はあるかと思いますので、改めて除菌クリーナーの設置につきましても施設ごとに必要かどうかの検討をする必要があるのではないかと考えております。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　答弁ありがとうございます。それでは、これからにおきましてといいましょうか、そういう洋式トイレ内におきましては、そういう便座除菌シートクリーナーの設置を考えていただけるというふうに理解させていただきましたのですが、それでよろしいでしょうか。
〇議長（風間輝榮君）　渡辺管財課長。
〇管財課長（渡辺一雄君）　施設ごとの必要性を改めて検討させていただきたいと思います。
〇議長（風間輝榮君）　17番、遠藤智子さん。
〇17番（遠藤智子君）　それでは、私はやっぱり感染症対策にも効果はあると思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
　　これで私の質問を終わらせていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　〇散会の宣告
〇議長（風間輝榮君）　以上で本日の日程は全て終了いたしました。
　　本日はこれで散会します。なお、18日午前10時から議案審議を行います。
　　ご協力ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　散　会　（午後　４時３５分）