平成30年第3回阿賀野市議会定例会議事日程(第2号)

                       平成30年9月6日(木)午前10時00分開議

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 一般質問

出席議員(19名)
   1番   横  井  基  至  君      2番   清  野  栄  一  君
   3番   天  野  美 三 男  君      4番   近  山     修  君
   5番   市  川  英  敏  君      6番   山  賀  清  一  君
   8番   村  上  清  彦  君      9番   風  間  輝  栄  君
  10番   江  口  卓  王  君     11番   稲  毛     明  君
  12番   宮  脇  雅  夫  君     13番   倉  島  良  司  君
  14番   中  島  正  昭  君     15番   石  川  恒  夫  君
  16番   山  口  功  位  君     17番   遠  藤  智  子  君
  18番   浅  間  信  一  君     19番   山  崎  正  春  君
  20番   高  橋  幸  信  君                        

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    田   中   清   善   君
       総 務 部 長    小   菅   章   義   君

       民 生 部 長    米   山   和   朗   君
       (地域医療推進課長)

       産 業 建設部長    逢   坂   康   之   君
       (建 設 課長)

       市 長 政 策 ・    苅   部   一   雄   君
       市 民 協働課長

       総 務 課 長    菅   原   博   徳   君
       危 機 管理課長    鈴   木   昇   二   君
       企 画 財政課長    羽   賀       存   君
       管 財 課 長    渡   辺   一   雄   君
       税 務 課 長    田   邊       裕   君
       市 民 生活課長    山   嵜   富   夫   君
       健 康 推進課長    横   山       修   君
       社 会 福祉課長    山   ア   善   哉   君
       高 齢 福祉課長    本   間   健   司   君
       生 涯 学習課長    齋   藤   弥   一   君
       農 林 課 長    遠   藤   孝   栄   君
       商 工 観光課長    相   馬   繁   行   君

       公 園 管 理    関       隆   男   君
       事 務 所 長

       上 下 水道局長    仁   谷   邦   男   君
       会 計 管 理 者    佐   藤   耕   二   君
       教  育  長    岩   村   弘   一   君
       学 校 教育課長    菅   井   裕   治   君
       農業委員会会長    小   嶋       覚   君

       農 業 委 員 会    前   田   義   博   君
       事 務 局 長

       代 表 監査委員    土   橋   伴   二   君

       監 査 委 員    長 谷 川   洋   悦   君
       事 務 局 長

       消防本部消防長    肥   田   浩   明   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    加   藤   勝   則
       主     幹    渡   辺   康   恵
       主     任    網   干   水   季

               開 議 (午前10時00分)
    開議の宣告
議長(高橋幸信君) おはようございます。定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は19名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(高橋幸信君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、4番、近山修さん、5番、市川英敏さん、6番、山賀清一さん、以上3名を指名いたします。
                                            
    諸般の報告
議長(高橋幸信君) 日程第2、諸般の報告を行います。
  きのう設置いたしました決算審査特別委員会の正副委員長の互選が行われましたので、その結果を報告いたします。
  委員長に18番、浅間信一さん、副委員長に1番、横井基至さんが互選されましたので、報告いたします。
                                            
    一般質問
議長(高橋幸信君) 日程第3、きのうに引き続き一般質問を行います。
  本日の一般質問は、順番5番、遠藤智子さんから10番、村上清彦さんまでといたします。これにご異議ございませんでしょうか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番5番から10番までとすることに決定いたしました。
  それでは、順次発言を許します。
  17番、遠藤智子さん。
               〔17番 遠藤智子君登壇〕
17番(遠藤智子君) おはようございます。17番、遠藤でございます。本日は2点質問させていただきます。
  1点目は、学校の熱中症対策について伺います。近年の気温の上昇による熱中症の増加が懸念される中、日本列島各地は7月上旬から連日猛暑に覆われ、8月に入っても猛暑は続き、全国における4月から8月12日までの熱中症による累計搬送者数は既に年間の過去最多を更新し、気象庁は水分や塩分の補給、室温の適正な管理など熱中症を予防する対策の呼びかけがなされています。また、7月24日の記者会見では菅内閣官房長官は国の学校へのクーラー設置支援について、児童生徒の猛暑対策は緊急の課題である。来年の時期に間に合うように政府として責任を持って対応したい、林文部科学相もクーラー設置支援は多くの要望があり、しっかり財源を確保したいと表明されました。体温調節機能が未発達な子どもを預かる学校の現場において、熱中症の対策は重要であります。当市の小中学校でもクーラー設置を急ぐべきではと考え、次の点を伺います。
  @当市の小中学校におけるエアコン設置率は普通教室で、これ新潟日報の記事を引用させてもらいますが、普通教室で6.6%、特別教室32.4%となっておりますが、全小中学校への設置計画について伺います。
  A熱中症を予防する対策として、水分の小まめな補給が重要であり、また中学生は部活動が盛んなため、運動の合間や練習後の水分摂取も大切であるが、体育館や武道場は空調設備が整備されていないところがほとんどのため、大型冷風機やいつでも冷たい水が摂取できるウオータークーラーを導入する学校もあると聞いております。当市内の小中学校の導入状況と今後における小中学校への導入について、見解を伺います。
  2点目は、城ノ内公園の改修整備についてでございます。城ノ内公園の改修整備につきましては、一昨年の9月議会から、また昨年と質問させていただいて、今回この9月で2年目を迎えました。今回がまた3回目の質問となりますが、1回目の質問時からことしまでの2年間において、公園内を散策してみましたところ、公園内の風通しや日当たりをよくするために込み合っている樹木の伐採や子どもたちの遊ぶ姿が見えるように前より低く剪定された児童遊園の垣根、また堀跡のヨシの刈り払いなどにより公園内の環境整備が少しずつ進捗していることに市長を初め担当課の努力が感じられました。しかしながら、2年前から封鎖されたままの児童遊園のトイレと交通公園の改良については急いでもらいたい課題でございますが、昨年2回目の質問の答弁では、公園内の整備計画については安田体育館や安田公民館を含め一体的に整備を進めることが有効と考え、具体な計画は財源計画や文化財について、県関連機関と調整を図り、策定したいとのことでございました。現在までの進捗状況をお伺いいたします。
  以上、1回目の質問を終わります。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 遠藤議員のご質問にお答えをいたします。
  初めに、学校の熱中症対策についてであります。まず、全小中学校へのエアコン設置の計画につきましては、昨日清野議員、宮脇議員からもご質問いただき、お答えをいたしておりますが、小学校、中学校の夏季における学習環境の改善や熱中症等を予防する健康対策は大変重要であり、また今般の猛暑、将来的な気候変動を踏まえ、そして政府においても来年度概算要求に予算が計上がなされたことなどを踏まえ、私どもも既にエアコン設置をする方向で準備を進めているところであります。
  次に、ご指摘の熱中症予防対策につきましては、冷風機の設置はありませんが、大型の送風機を中学校2校で使用しており、またウオータークーラーについても中学校3校に設置しているところであります。また、適切な水分補給を行えるよう、水筒の持参を小中学校とも実施しており、全学校においてエアコンが設置されている特別教室を授業で活用することに加え、休憩時間に児童生徒に開放するなど、体調管理に配慮しているところであります。
  次に、城ノ内公園の改修整備についてお答えをいたします。児童公園のトイレの改良につきましては、安田体育館や安田公民館を含め一体的に整備を進めることが有効であると考え、これまでのご質問にお答えをいたしましたが、その後の検討におきまして野球場利用者等の利便性も考慮し、単独での設置についても現在検討しているところであり、できるだけ早く方針を取りまとめ、整備していきたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、再質問をさせていただきます。
  1点目の学校の熱中症対策についてでございますが、学校へのクーラーの設置につきましては、市長も今ほど述べられましたが、昨日清野議員と宮脇議員の質問で今後2年から3年くらいで市内小中学校全てに設置を考えているとのことでございましたが、現在のそういう地球環境を考慮いたしまして、できるだけ早目の設置をお願いしたいと思います。
  次は、全小中学校へのクーラーの設置費用は、昨日は約5億円かかるというふうにお聞きしましたが、この8月10日の新聞の記事に燕市におきまして燕市の鈴木市長は燕市議会から学校へのクーラー設置の要望書を受けたことにより、設置費用の財源の一つとして不特定多数から資金を募るクラウドファンディングも検討する考えも示したとありましたが、当市でもこのような制度の活用は考えられるものでしょうか、お聞きいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 小中学校へのエアコンの設置につきましては、今ほど議員が言われたとおり、昨日お答えをさせていただいていると。それに関連して、燕市の取り組み、そして燕市議会からの要望等を受けた燕市の対応が今ご質問ございましたが、我々としては一番望ましい議員の皆さんから要望が上がれば、やはりしっかりと議員の皆さん方にお答えをしていかなければいけないと考えております。そしてまた、クラウドファンディング、その財源の確保に向けて、クラウドファンディングの活用というお話でございますが、クラウドファンディング、不特定多数の方からご寄附をいただくことになるわけですけれども、これまでの日本全体でいろいろクラウドファンディング取り組みがなされております。その結果等を見ておりますと、今回のエアコン設置、多少の助けにはなろうかとは思いますが、それほど大きな力にはならないなと思っております。したがいまして、今現在ではクラウドファンディング等を活用した形で財源の確保、そういったものは考えておりません。今後に向けては、また財源の確保、議員の皆様方とご議論をさせていただきながら、しっかりと取り組みをさせていただきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 今ほどの市長の答弁でございますが、本当に燕市議会は議会からもクーラー設置の要望書が上がったわけでございますが、ただいま市長もやっぱりまたこの議会からでも、この阿賀野市議会からもそういうふうな形で要望が上がった場合は心強いというふうに捉えてよろしいのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 当然議員の皆様方からのご意見等が全会一致で上がってくれば大変重く受けとめさせていただき、できるだけ早くそれに対応させていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 今の市長の言葉を本当に私重く受けとめさせていただきました。ありがとうございます。
  次は、ウオータークーラーの設置についてでございますが、現在私一覧表もちょっといただいたのでございますが、小学校につきましては全校に設置はない。各自水筒を持参して適切な水分補給を図っているとのこと、とても私もよいことだと思っておりますので、小学校についてはちょっと質問は控えます。中学校につきましては、安田、京ヶ瀬中学校の校舎の中に、そして笹神中学校では体育館にウオータークーラーが設置してあるということですが、水原中学校のみに設置されていませんので、あれちょっとどういうふうな理由で設置がないのかなというふうにちょっと疑問に思いました。今後、そういう設置の考えなどは検討されているものでございましょうか。お聞きします。
議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
学校教育課長(菅井裕治君) お答えをさせていただきたいと思います。
  ウオータークーラー、今議員が申されたとおり、安田中学校、京ヶ瀬中学校の校舎に、笹神中学校は体育館に1台ずつ設置されてございます。水中のみ設置がないということでございますけれども、学校現場からのとりあえずの要望上がっておらないのが現状でございます。市長の答弁にもあるとおり、エアコン等の整備、一生懸命やるということでございます。中学校におきましてももちろん水筒100%持参しておりますので、そんな中で今現在はすぐに設置をするという考えを持っておりません。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) わかりました。
  次は、送風機の設置についてでございますが、私も今現在送風機は安田中学校の校舎に4機、体育館に3機、それから水原中学校の体育館には1機設置されてありますが、設置されていない笹神、京ヶ瀬中学校の体育館についてはどのように考えておられますでしょうか。
議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
学校教育課長(菅井裕治君) お答えをさせていただきます。
  設置の状況は議員が言われたとおりでございます。特に安田中学校、充実しておるといいますか、校舎に4台、体育館に3台ということで、現場で備品をそろえておられたのかなというふうに感じます。これもウオータークーラーと同じですけれども、学校の現場からとりあえず送風機欲しいという強い要望はございません。ただ今般の熱中症対策には、風が流れるというのも非常に有効だと考えております。送風機自体は安価なものでございますので、学校現場のほうと検討させていただいて、導入するかしないか検討させていただきたいと思います。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私もこの送風機の件でお聞きしました。その集計一覧表を見せていただきましたら、ちょっと余りにも差があり過ぎて、私安田地区におりますので、設置がたくさんされているのは喜ばしいことなのではございますが、できれば設置されていないところにつきましても今後考えていただけるというようなことでございますで、よろしくお願いいたします。
  それから、愛知県の豊田市で小学1年の男子生徒が校外学習から戻った教室で意識を失い、熱中症のため死亡された事故を受け、県の教育委員会より県内市町村教員、また教育長と県立学校の校長に対し熱中症対策の徹底を求める通知が出され、その中で気温が35度以上の場合、校外活動の中止も検討するよう求められたと聞いておりますが、当市ではどのような検討と学校への周知が図られたのでございましょうか。お聞きします。
議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
学校教育課長(菅井裕治君) お答えをいたします。
  文科省のほうからの通知、県を経由しまして市町村の教育委員会のほうに確かに通知を受け取ってございます。それを各小中学校校長のほうへ伝達をし、指導させていただきました。35度以上ということで、学校はそれぞれその現場で判断をして、行事の内容の変更等をしたことと思っております。加えまして、熱中症対策に有効な熱中症指数というものをはかる機械がございます。温度計のようなものなのですけれども、湿度と温度と、あと直射日光が当たるか当たらないか、そういうようなものを配置しまして、学校現場で判断がしやすいような対応を教員のほうでもとらせていただいたところでございます。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 早速の対応を図っていただきまして、ありがとうございした。特に小さい子どもなどは体温調節機能が未発達で熱中症になりやすいと言われております。今後もよろしくお願いをいたします。それでは、学校の熱中症対策につきましてはこれで終わらせていただきます。
  次は、2点目の城ノ内公園の改修整備についてでございますが、初めに答弁書を見せていただきまして、ちょっと私も迷いました。よろしくお願いしますと言って終わったほうがいいのかなんていうふうにも一瞬は思いましたのですが、やっぱりそれではちょっとうまくないかなと思いまして、今1回目の質問で市長から公園の果たす役割は重要なものがあるというふうに、そういう言葉を聞かせていただきましたので、二、三点ちょっと質問させていただきます。また、公園の整備に当たりましては、文化財の関係上、県関係機関と調整を図り、具体的な計画を策定したいとのことでしたが、現在どの程度まで調整が進んでいるのでございましょうか。お聞きいたします。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) それでは、生涯学習課から埋蔵文化財についての回答をさせていただきます。
  ただいま調査している中で、県指定の包蔵地の中の規制でございますが、掘削または極端な盛り土をしないでくれという回答を得ております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) では、県のほうからはやっぱり公園内の掘削と盛り土はちょっとうまくないというふうなことなのでございますね。そうしますと、交通公園などはそのままやっぱり活用しなければならないというふうな部分もあるのでございましょうか。この点につきましては、もう一度お聞きしますが、その前に児童遊園のトイレの改良について、昨年は安田体育館と一体的に整備を進めるということでございましたが、今回の答弁によりますと野球場利用者等の利便性も考慮して単独での設置を検討しておられるとのことで、またできるだけ早くまとめ整備したいとのことでございますが、その点につきましては私は異存ありません。よいことだと思いますので、なるべくなら急いでいただきたいと思いますが、しかし今閉鎖されて、2年前から使用禁止として閉鎖されたままの児童遊園内にありますトイレをあのままでずっと置くのではなくて、やっぱり使えないし、公園に例えば行っても、何となくそういう、あら、なぜこんなところにいつまで使えないのがあるのだろうというふうな声も聞かれます。できれば早く撤去したほうがいいのではないかと思いますが、どうでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 児童公園内のトイレをできるだけ早く撤去したほうがいいのではないかというご質問でございますが、私もそのように考えております。できるだけ早くこの野球場のトイレもかなり老朽化しておりますし、非常に衛生上問題のあるような構造になっております。それと、どのような形で有効にリンクさせて整備できるか、今そういったところを踏まえて検討させていただいているところでございます。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 市長の言葉では、なるべくといいますか、もうこの議会が終わるとすぐにでもというふうなお考えもございますか。余りゆっくりしますと、また雪が降ってまいりますので、できるだけ急いでいただきたいと思います。
  先ほど生涯学習課長よりお話ありました公園内の整備について、県のほうでは掘削、盛り土はうまくないということのお話でございましたが、それでは交通公園につきましては、今後やっぱり交通公園として活用していかれるお考えなのでございましょうか。お聞かせください。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) 今の遠藤議員のお答えなのですが、交通公園として使っていくかどうかにつきましては、生涯学習課としてはその用途についての検討はほかの課で所管しておりますのでお答えはできないのですが、ただその交通公園を今後どのように改良していくのか。今遠藤議員、現地わかると思いますが、交差点を子どもたちが渡るときに目隠しするようにブロック塀を設置してあります。それをもし交通公園として廃止するのであれば撤去する必要があります。それをどのように撤去するのかという方法が決まってから、その方法について県とまたうちの文化行政係と協議を行って工法を決定していくという手法になります。ただいま、だから交通公園の廃止ができるかどうかということについては、工法を今後協議していくということになろうかと思います。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私らの素人考えですと、先ほどおっしゃいましたブロック塀ございますよね。あの下の土の中をいじらないで、上に出ている部分だけをぱっとそういうもぎ取るというふうなことはできないものかななんて、ちょっと単純に考えていましたのですけれども、そういうふうなやり方はうまくないのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) 県のほうの指導をそのまま受けるのであれば、要するに地上に出ているブロックをそのまま壊すのであれば埋めもしませんし、掘削もしませんから、それが一番ベターな方法だとは思いますが、次の利用方法として、もしそこを遊歩道に使った場合、当然そのカットしてあるコンクリートがむき出しになっているわけです。そうすると、遊歩道になかなか使いにくいというふうになってくると思います。したがいまして、先ほども言いましたように次をどのように使うのか、またはどういうふうに撤去するのかという方法が決定しないと、今この場でどういうふうな工法がいいというような回答にはならないかと思います。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) わかりました。では、もうしばらくはどういうふうに活用していくかというのは待ってほしいというふうなことでございますね。わかりました。
  それと、それではちょっと関連と言えばいいのでしょうか、公園の奥のほうにゲートボール場がございましたよね。あのゲートボール場につきましては、何かことしは余り使用する方がいなかったというふうにも聞いているのですが、それで私たまたまこの質問を上げる前に、ちょっとまた見に行きましたとき、結構ゲートボール場を使う方がいないので、もう草が高く、1メーターくらいにも伸びたくらいのが伸び放題で、シルバーの方がもう汗を流しながら一生懸命引き抜いたり、運んだりして、ちょっとゲートボール場内をきれいにされておりましたけれども、そこは今後の利用というものはもうないのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
  確かに昨年、私も見に行きましたが、昨年まではやっておるのを私は見ております。確かにことし行きますと、何かやっているというか、その跡がちょっと見られないということでございます。そのまま草とか何か生やしておくのもあれなので、うちのほうでその辺はきれいに管理していきたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) きれいに管理していかれるということでございますが、ではその場所ももしゲートボールはもうこれからはしないのであれば、子どもたちの遊び場としてやっぱり活用していく方法なども考えられるのではないかと思いますけれども、今のところまだ未定でしょうか。
議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
公園管理事務所長(関 隆男君) まだ完全にゲートボールをやめたということをちょっと確認しておりませんので、それも含めまして今後考えさせていただきたいと思います。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) わかりました。それでは、公園をきれいに整備して、子どもたちから楽しく遊んでもらえるというのはもう少しなのかなというふうに今感じましたので、よろしくお願いをいたします。
  これで質問を終わります。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  14番、中島正昭さん。
               〔14番 中島正昭君登壇〕
14番(中島正昭君) 本日の2番目、一般質問させていただきます。異常気象からなる豪雨災害に伴う治山、治水、防災についてをお伺いいたします。
  まず初めに、この質問を出す前に、前ということは台風21号の前であります。その後、まだ復興の程度も把握していない中で、きのうまた今度は地下からの災害ですけれども、日本列島どうなっているのだろうなということで心配の種も尽きないところであります。そんなことで、質問の通告に基づいて質問させていただきます。
  毎年のように各地で豪雨による土砂災害、水害被害が頻発しております。復興、復旧に手間取り、通常生活にまだ何年か前の水害においても通常の生活に戻れず、いまだに仮設住宅住まいを余儀なくされている被災住民もまだまだ多いところ、国も県も自治体も復興予算、復興経費が膨らみ、国民生活にしわ寄せが及ぶのではないかと心配もするところであります。そこで、当市の安野川、駒林川、折居川等々の河川の修復工事も進められております。拡張工事等々の防災工事も進められております。ほかにも五頭山水系の河川、きのうもいろんな河川の名前も出ておりましたけれども、水害工事、防災工事について進めておるということは承知してはおりますが、市としてその程度で、程度と言ったらおかしいのですけれども、もう少しどうかなという場合もあるわけですけれども、その辺についてどういう認識でおられるか伺いたいと思っております。
  2として、貝喰、二本松周辺の里山、きのう石川議員が細かく質問もしておりましたし、細かい答弁も引き出しておりました。太陽光パネルということで、民間開発業者での事業だそうですけれども、あの里山一帯そっくり丸坊主にして、治山、治水の懸念、その辺については質問があったところではありますけれども、また市として業者からの交渉、折衝等々を改めてお聞きしたいなと思っております。
  その開発も含めて民間開発は大いに結構、阿賀野市の産業振興にも役立つところではあると思っております。一山丸々の開発で、市の経済効果、固定資産税、法人税収入等々にはどれほど見込めるものなのか、伺いたいと思っております。
  次に、街路振興といいますか、街路開発、水原駅周辺の振興開発計画についてであります。3月定例会のみならず、その前からも何度か質問させていただいたところであります。3月定例会でご質問させてもらいました。今年度県の事業予算として500万予算づけがあったと、調査費というふうなことではあったのですけれども、しておりました。今年度も半分過ぎたところでありますけれども、どの程度進捗状況なのか、どの辺からスタートしたのか等々についてお伺いしたいと思っております。
  地域の阿賀野市の顔でもある駅前通り開発は、これは地域振興からしても切っても切れない整備が必要でないかと思っておるところでありますので、どうか進捗状況、今後の計画について県との二人三脚ですか、していくというふうな観点からも、どの辺を予定しているのかお伺いしたいところであります。よろしくお願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 中島議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、五頭山水系の治山、治水についてであります。議員が言われるように、ことしの7月においても西日本を中心に多くの地点で観測史上最大の雨量を超える豪雨が発生し、河川の氾濫や土砂災害により死者数が200人を超える甚大な災害が発生いたしました。また、阿賀野市においても昭和42年の羽越水害では、死者、行方不明者15名が犠牲となっております。現在、当市におきましては阿賀野川の湛水防除事業を初めとする各排水事業や駒林川の改修、砂防事業、割石川の流路工など、砂防、治水のハード対策が県において鋭意進められ、五頭山水系の浸水害、土砂災害に対しては羽越水害時と比較し、安全度は着実に向上しているところであります。市といたしましては、国、県と連携し、的確な避難情報の発令、避難体制の強化等のソフト対策を推進し、減災、防災の取り組みを進めてまいります。
  次に、貝喰周辺の開発における交渉や折衝についてであります。昨日石川議員のご質問にお答えしたとおり、大日や貝喰周辺で進められている太陽光発電の事業につきましては、県から平成29年12月13日付で大規模開発行為の協議が了承され、林地開発も許可になっております。この開発の申請に当たりまして、防災対策では調整池等により土砂流出や排水量の抑制を図り、環境対策としてはのり面保護や外周地に残地森林の配置など計画されているところであります。また、当開発計画の説明会が開催され、周辺自治会からは同意が得られており、市といたしましても地域の安全や環境が確保されるよう事業者と調整を行っており、今後も住民と事業者間で円滑に事業調整が図られるよう支援してまいりたいと考えております。
  次に、開発で見込まれる固定資産税や法人住民税についてであります。固定資産税について申し上げますと、土地については地目は雑種地となりますが、その評価額は国の評価基準及び市の評価要領に基づき、これから鑑定による評価を行い、評価額の算定をすることになります。償却資産については、現時点で太陽光発電設備等の施設設備の取得価格が現在不明でありますので、今後になります。したがいまして、現時点では税額の算出は困難であり、お答えできる状況にないことについてご理解をお願いいたします。
  次に、法人市民税につきましては、開発の事業計画において当市への法人設置及び事業所の設置等はないことから、現時点では見込まれないところであります。
  次に、水原駅周辺街路整備計画についてお答えをいたします。水原駅前通り都市計画道路の整備拡幅については、阿賀野市のまちづくりにおいて重要な課題の一つと認識しております。このことから、県に対しましてこれまで要望を行ってきたところでありますが、昨年度に調査費の一部が配分され、現況を把握するための図面が完成したと聞いております。今後は、県におきまして調査を行い、具体的な事業化の検討を進めていくことになりますが、引き続き要望を行い、早期事業化に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) それでは、再質問させていただきます。
  まず初めに、里山、私里山、里山なんて言っていますけれども、山の名前もわからなかったのです。鳥屋ヶ峰というのだそうで、きのう石川議員の質問書で初めて承知したところなのですけれども、その開発についての申請認可については細かく質問もされておったようですし、細かく説明もしておられましたので重複することは避けますけれども、数点重複しない程度の質問はさせていただきます。その辺から入りたいと思います。
  まず、きのう石川議員が子どものころからあの山は自分の庭のようになれ親しんで、春、夏、秋と山菜とりや遊びにいそしんでいたという話をしておりました。そういった感情をお持ちの方が周辺に大勢おられたのだと、今故郷を離れて都会に出ていた団塊の世代、その前後の方、そういった方もいっぱいおったのではないかなというふうな感じ、いわゆるふるさとの郷愁みたいなものをちょっときのう感じまして、そういう観点から環境破壊ということが問題にもなるのかなというふうにも思ったところであり、実際のところ住民説明会した、理解してもらったというふうなことではあったのですけれども、その住民説明会において市が直接説明会等々ではないのでしょうけれども、その説明会に及んだときの住民の皆さんのエリア、説明したエリアはどの辺なのか。何人来られて、どんな質問があったのかなんていうことは承知しておられますか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今の中島議員の質問に答えたいと思います。
  うちのほうで把握している地区名でございます。貝喰、福井、大室、十二神、小中山、七浦、山寺、村杉、大日が説明会を開催した地区でございます。
               〔「何人」と呼ぶ者あり〕
産業建設部長(逢坂康之君) 済みません、人数まではちょっと把握していないところでございます。済みません。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 説明会はしたのだという、私したという事実というよりも、その中身、質疑、それが重要ではないかなと思うのです。その辺把握されていないというのであれば、非常に残念だなと思うし……
               〔何事か呼ぶ者あり〕
14番(中島正昭君) 中身、中身。さっき聞いたのですけれども。
               〔「把握しています」と呼ぶ者あり〕
14番(中島正昭君) していますか。どんな内容でしたか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) お答えいたします。
  例えば貝喰地区におきましては、想定降雨量、やはりあと調整池について住民のほうから質問があったと聞いております。
               〔「調整池」と呼ぶ者あり〕
産業建設部長(逢坂康之君) はい。また、福井地区については小里川の、昨日石川議員のほうから話がありました小里川の排水について、あとほかの地区については河川への影響など等々質問があったと聞いております。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 現実に先日の読売新聞、1週間ほど前なのですけれども、太陽光開発で地元住民と説明会とか認可申請許可全部終わった後でも、やっぱりクレームといいますか、問題、こんなはずでなかったなんていうふうな事例が出てきまして問題になっているなんていう記事ごらんになったかどうか。そういうことなのですよね。当初どういう形態に、どういうその後の状況になるかなんていうことは簡単に素人がわからないわけです。実際その辺からこれからも住民の皆さんにいかに説明するか。また、災害起きてからではなくて、その辺の対応というものは必要でしょう。それと同時に環境破壊といいますか、それについて、私この質問するに当たって地元でもないし、私らの地域から別に見えるわけでもないのです。ところが、290号線に入って、あの集落過ぎるとびっくりなぐらいの丸坊主なのです。その辺で、あら、もったいないなと思いつつも、これは産業振興の一つの今の時代の趨勢ですから、やむを得ないといいますか、必要不可欠の部分かなと思うところもあります。その辺をもってしてやっぱり、だからといって、ではいいやではなくて、やっぱりさっきから話しています郷愁、ふるさとの郷愁、環境保全、その辺も配慮しながらというふうなのをお願いしたかったなと思うし、これからもできないはずないし、こういう状態になって開発して振興したとしても、そういう前提で進めていくように市として管理、発言、提言していただきたいなと思っております。その辺についてはいかがですか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今の議員の質問に対してお答えします。
  まず、市の役割という点でございまして、ことしについてもやはり今議員が言われているとおり、工事が進んだことによって自分が思っていたことと違うのではないかということでうちのほうに問い合わせが数件来ております。そこの意見については、大規模開発の窓口であります県の用地土地利用課並びに地域整備部のほうにそういった意見があるということを伝えて、即時伝えております。今後とも住民からそういった意見があれば市、また事業者との潤滑、仲介をして、できるだけ意見をお伝えしたいというふうに考えているところでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) そこで環境保全とか、そういった観点からも経済効果といいますか、経済活動の観点から質問させていただきます。税収に関しては、市として初めてといいますか、そういった開発の中での事業展開だということで、見込めないというようなことなのですよね。といえども、見込めないというか、アバウトでも大体市にどれだけの還元できるかというのはある程度知って持ってこそ、それこそ自治体運営ではないかと私は思うわけです。ことし5月ですか、福島の原発の復興状況等々、汚水、汚泥、汚染土の除去程度なんていうことで福島視察行ったのですけれども、田畑が非常に整地されて、おやおや、これからまた稲作、畑等々始めるのかなと思いきや、そうではなくて太陽光パネル設置のための整地なのだそうです。既に物すごくいっぱいあったのです。その太陽光パネルが行くところ、行くところに。これからもあれだけ整地したところは全部太陽光パネルだというのだから、すごいですよね。だから、もう既にあそこの地域、飯舘村と何とか……ちょっと今出てきませんけれども、のところに民間地の民間開発であろうと市に還元できる部分というのはいかほどかなと思ったわけです。ただ私、そちらの担当当該市町村、自治体に直接というわけにもいかないのでそのままにしておったのですけれども、そういったどこまでできるのかなという素朴な疑問というのはずっと持っています。だから、いよいよ阿賀野市かなと思ったところなので、やっぱりその辺を調べて、当市においてはまだ見込めない、算定できるすべもないというふうなことよりも、調べて、あの市ではここぐらいは見込めているようですよぐらいのことはできなかったのかなということを思うのですけれども、財政課長どうですか。財政課長ではなくて税務課長か。
議長(高橋幸信君) 田邊税務課長。
税務課長(田邊 裕君) 今ほどの中島議員のご質問にお答えいたします。
  こちらのほうでは、ある程度やはり税部局といたしまして概算レベルでのあくまでも試算は一応行ってはいるところではございますが、甚だこちらのほうの市長の答弁ありますとおり、精度に欠く内容でございまして、その物差しといたしましたのは近傍類似にあります発電施設をもってした限りでございます。そんなことで内容的な見積もり等につきましてはお答えできる内容にないというものでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 残念な答弁いただきました。とにかくだからさっき言ったように、今太陽光パネルを設置、開発している自治体が被災地中心にいっぱいあるわけです。だから、その辺をちょっとネットワーク通して聞くとかできないものですかと聞いている。聞けたら教えてもらいたい。聞けなかったらしようがない。答弁も要らないのですけれども、どうですか、その辺。
議長(高橋幸信君) 田邊税務課長。
税務課長(田邊 裕君) 私どものほうにつきましては、今ほどのご質問の件につきましては、内容等を精査しておりませんし、そういった中身まで一応及んでおりません。かつ、もう一点ちょっと重要な問題がございまして、こちらのほうは企業が1社ということで特定されますので、そちらの税額にかかわることでございますので、お答えにつきましては差し控えさせていただきたいというものもございます。大変申しわけございません。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 残念な答弁ですけれども、きのう市長くしくも答弁でこういう今回の開発を糧に、要するに県営団地の太陽光パネルの事業もあることから、阿賀野電力、電力を供給源とする企業活動、経済活動、そこまでも今後は考えていきたい、市長おっしゃいましたよね。ああ、なるほどね。そういう前向きな、同じやるならということがやっぱり市として考え方として全うでしょうし、展開を考える上でそうでなければだめだと私は思います。今の答弁聞いていると、全然ただあるからまだわからない、お答えする状況にないというようなことではなくて、積極的に今話しした自治体でいっぱい設置しているところに情報収集とか、そうしてこそ初めてそういう構想というのは出るのであって、それが絵に描いた餅ぐらいだったら誰でも言えるわ。阿賀野電力です。株式会社阿賀野電力、三セクだの自治体運営か、民間に支援か、それはいろいろあるでしょうけれども、その辺市長はおっしゃった経済活動の一環としてその阿賀野電力設置についてもう少し踏み込んだ答弁お願いできますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほどこの太陽光発電施設の完成で阿賀野市にどのぐらいのメリットが発生するのかという固定資産税ベースでご質問ありました。担当課長がなかなか言いづらい部分があって言わなかったのかもしれませんが、私の目算としては東部産業団地、今17メガが設置されております。県のほうからは固定資産税相当額として交付金をいただいております。その額から推計すると、今回の36メガの設置で1億を超す、20年平均です。20年間平均の年1億を超す固定資産税が入ってくると目算しております。そしてまた、この設置に伴いまして、今この設置事業者であります方からやはり新電力が今平成15年から一般家庭にも電力の小売がスタートを切っている。そういったことも踏まえて、各地域でできている今、新電力が中心となった地域の電力会社、そういった地域電力会社の設置というのが進んできているけれども、阿賀野市においてもどうでしょうかというようなお話はいただいております。ただ、見た感じは、今全国で進んでいるものの、ちょっと焼き直し的な部分、具体性の部分が若干欠けるものですから、今我々の内部のほうでは検討はさせていただいておりますが、やはり阿賀野電力という仮称ですけれども、そういった名前で地域の方々、地域の企業、地域の住民の皆さん、そしてまた行政がしっかりと連携をさせていただき、地域内に地産地消という形で電力を供給する、そして利益の一部を地域に還元する、そういったような仕組みが今できつつあります。我々も積極的にそこを勉強させていただいて、今後地域の振興に役立てていきたい、そういうような思いでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) ありがとうございます。非常に耳ざわりがよくて、希望の持てるような答弁いただきました。本当に真剣に取り組んでいただきたい。それこそ議会も挙げて協力していくのではないかなと思っておりますので、頑張っていただきたいということで、次にこの鳥屋ヶ峰山からほかの河川に移らせていただきます。
  答弁にありますように、数年前よりも各河川、拡幅からいろいろ防災工事進めて、格段にそれこそ対応は進んでいると認識しております。ただこれでいいのかとなれば、決してまだまだそうでない部分、そして手だてしなければならない部分、これはあるかと思います。1つに砂防ダム、特に目につくのは村杉から安野川ですか、すぐあるのですけれども、あの砂防ダム、ダムの頂上いっぱいにもう土砂があるわけです。ここ1年近く行っていないのでわからないのですけれども、砂防の意味呈していないですよね。そうでしょう。これから流れてくる土砂は砂防にならないのだから、そのままダイレクトに行くわけだ、全部上まで砂で埋まっているわけだから。そういうことをやっぱり河川下流拡幅したから、まあ、いいやというふうなことではなくて、これは逐次点検して、しゅんせつですか、必要がある。その辺はどう対応しているのか、まずその辺から。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今の中島議員の質問に対してお答えいたします。
  砂防ダムについてなのですけれども、この砂防ダムの住民からの質問の一番多いのがそのパターン、そのお話でございまして、通常砂防ダムで水通しの高さがありますが、あの水通しの高さまでみんな埋まっているということで、皆さんこれでもう土石流を捕捉できないのではないかという質問がよくあります。砂防ダムにつきましては、大きく分けると2種類ございまして、クローズとオープンという2つの2種類がありまして、今回中島議員が質問されているのはクローズという形のダムなのですけれども、オープンというのはよく透過型という形式で、皆さんダムの前面にジャングルジムみたいな鋼製のものがあったりとか、あとスリット、すき間があいているような、そういう形式があるのですけれども、これを通常オープンのダムというのですが、これは基本的にたまった土砂を撤去しなければならない、そういった構造になっております。それに対してこの阿賀野市の上流にある、全てではないのですけれども、通常クローズのダムについては、計画的に水通しの高さまで土砂たまる構造で、基本的に捕捉量というのはその水通しの高さの上の部分についてたまる計画になっているのです。ですので、たまったとはいえ、土石流を捕捉しないというわけではなくて、これはちゃんと捕捉するよう計画されている構造になっておりますので、その部分情報提供ということでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 全くその辺、オープンかクローズかというのは閉まるかあいているかですよね。知りませんでした。といえども、今私が懸念した部分の砂防ダムはクローズなのですか。下から流れるのですか、水は。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 下から流れるというわけではなくて、たまった上に土石流がたまるのです。そういった形状なのです。その分をちゃんと計算して、土石流の捕捉計画を立てているところでございます。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 補足で少しお話しさせていただきます。
  砂防堰堤、砂防ダムです。砂防堰堤というのは満砂になる。あれは機能がなくなったわけではないのです。砂防堰堤の役割というのは河床の安定、要するに急勾配の河床があるのです。そこに堰堤をつくる。そうすると、そこに土砂がたまって、だんだん満砂になる。そこからまた斜面の安定、河床の安定という第2の機能が発揮されるのです。ですから、満砂になったから、もう砂防堰堤が役割を終えた、そういう話ではない。そしてまた、最近の傾向として、砂防堰堤今ほどクローズとオープンと言いましたけれども、スリットダムというのがあるのです。既存のクローズダムをわざわざカッティングして土砂を下流に流すのです。災害時には土砂をとめます。そして、終わったときに土砂が少しずつ下流に流れ出る。そして、海岸侵食を補うという形です。土砂が全部今供給停止になっているものですから、下流側へ土砂が行かない。そのために海岸が侵食されているのです。従来は土砂が供給されて海岸侵食が食いとめられていた。それが砂防堰堤が築造されて土砂が行かなくなった。それを補う意味で、今スリットダムというのが主流になってきています。わざと災害時は土砂をとめる、それ以外のときには土砂を出すという形です。それと先ほど言いましたけれども、満砂だから機能が失われている、そういう意味ではありません。河床が確実に安定し、斜面が掘削、侵食されるのを防いでいるということでご理解をいただきたい。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 何かおとぎ話されているようで、ちょっと理解に苦しみます。機能は満タンであっても発揮しているのだということなのですね。なぜなのだろう。今度ゆっくり教えてください、市長。
  その砂防ダムも防災の一要素、もう一つ河川の拡幅ということで今盛んに進められている部分もあります。進めても地先の反対でなかなか進まない部分もある。もうそれこそ一番の進まない部分ということで、その地先、販売店舗があり、工場がありという例のあそこの案件はどこまで進捗されましたか。ちょっと教えていただけますか。どこのことか、部長わかりますか。
議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
農林課長(遠藤孝栄君) 今議員がご質問いただきました案件でございますが、安野川のことだと思いますが、この春補償契約が関係者と調いまして、県のほうでも新たに事業を進めていきたいということで取り組んでおります。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 課長、ちょっともぞもぞと言って、全然聞き取れなかったですけれども、もう一回お願いします。
議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
農林課長(遠藤孝栄君) 大変失礼いたしました。安野川の件でございまして、この春国道49号から上流部の関係でございますが、関係者の地権者の皆さん、関係者の方と物件補償契約の話が調いまして、改めまして事業を今進めさせてもらっているというところでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) この春交渉が調ったと、よかったですね。あと進捗がどこまで進むか。予算の関係でしょうけれども、もっとより安全にというようなことでしょう。
  拡幅の話、それとさっき砂防ダム、まだまだ防災の要素はありますよね。川にできる中州、その除去に関して、前に数年前から質問もあったところです。目立つところでは、それこそ昔から安田の都辺田川、あそこなんかすごいですね。あれでは水はけないよなという感じまで繁茂している。それと、百津の裏の安野川、あそこまで拡幅したのにもう中州ができているのです。その辺やっぱり定期的にしゅんせつですか、草刈りですか、等々していかないと、いつ何どき、あすかもしれない、集中豪雨。その辺については対応をどう考えていらっしゃいますか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今中島議員の質問に対してお答えいたします。
  今お話しありました都辺田川、安野川については、1級河川として県が管理しているものでございます。そういったお話というのは地元からも要望をいただいておりますので、速やかに県のほうに情報提供しているところでございます。県のほうからは、基本的に河床掘削というのを、河川についてはネック箇所、流下能力の低い箇所、そういった箇所を確認して、そういった優先度をつけながら河床掘削を実施しているというお答えをいただいているところでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 定期的にというふうな計画ではないようで、その都度県に要望するというようなことですけれども、だったらもう少し予算が決まって何年に1回だよなんていうふうな決まりがあるならともかく、点検して必要だなと思えばやっぱり逐次要望すべきだなというふうに思いますので、これはお願いしたいと思います。
  あと、一番の昔から問題だった駒林川、踏切とか橋とか、中小の橋とかかけかえが必要な部分で防災のネックになっている部分があるということだったのですけれども、その辺についてもおいおいと進められるのかなというふうなことであります。今話ししたように防災の観点から、治水の観点からいろんな点検の箇所、工事の必要な場所等々あると思いますので、常に目を配らせて、点検をお願いしたいというふうに思っております。
  それでは、次に行きます。街路開発ですか、街路整備計画ということで、今年度県の予算が調査費の名目で500万というふうなことで伺っていたのですけれども、事業費なければ予算そのものがまた右から左、からになるわけですけれども、聞いたところ、今のところ今年度は150万を消化するという、ちょっと違うのではないかなと感じたわけです。やっぱりそれなりの計画といいますか、調査、やっぱりいろいろあるのではないかと考えるわけですけれども、ことしここにもありますけれども、現状を把握するための図面というのはどういうことなのですか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 中島議員の質問に対してお答えさせていただきます。
  まず、予算の話でございますが、今県のほうから聞いているのは、29年配分については150万、今年度のプロパー予算として350万円、それで計500万ということで聞いております。昨年県のほうでもかなり災害が多かったということで配分がおくれて、実際の作業というのが今年度に入ってからということを聞いております。今年度行っているのが地形図の作成でございます。この地形図の作成でございますが、これは現状を把握するということを目的にやっているのですけれども、もう一つ目的がございまして、今年度概略設計として事業の事業化を踏まえた費用便益分析、これ通称BバイCと言っているのですけれども、便益とコストを比較してどれぐらいの事業効果があるかというのを検討するのですが、その事業効果を検討するに当たってコスト、コストというのは工事費並びに用地補償費等が加わるのですけれども、その用地補償費をどれだけ物件補償かかるかというようなものを今回地形図を作成して、それを数量として確認しているというふうに聞いておるところでございます。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 着実に1歩を踏み出したなというふうな答弁いただきました。というのも、私自身もかなり難しい開発事業だと思っております。まず、地先の熱意といいますか、その辺が果たして私もその地先に属している住民ですけれども、熱意はさして感じられないところであります。というのも、やはりアンケート等々を募集して、どういう住みよいまちが阿賀野市に思いますか等々のアンケートのあった中で、住みたくなるようなまち等々あるわけです。そのときにある程度市の玄関であるストリートが、今のままでは決していいわけではないと思っております。だから、図面作成というふうに入ったということですので、これは莫大な買収費、ですから前提として県のほうにも病院もある、高校もある、空き地も広い、片側の開発、片側だけの買収という形で進めたらよほど気が楽に進めていただけるのではないかなというふうに思ったわけです。両方といったら大変なのです。だから、そういう前提で県に交渉して、こっち側だけにどうだろうというふうな話を進めていかないと、県も全然当然両方だろうと考えて進めたら、これまた一つのネックですから、その辺はいかがですか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今中島議員のご提案というのは検討の余地はあると思うのですが、今現在都市計画決定している幅員幅というのは18メーターございます。今現況は大体10メーター弱というところで、広げるのであれば両側4メーターずつ広げるのが都市計画決定に沿った開発なのですが、事業的になかなか都市計画決定18メーターのところを半分だけやるというのをなかなか国の補助金をいただいて行うことになると思うのですけれども、それを暫定という形で事業化するのは条件としてなかなか厳しい。昔のように県単の街路事業が豊富にあるのであれば、そういった暫定方式というのも可能かと思うのですけれども、今県の街路事業というのはかなり厳しい。歩道事業でもかなり厳しいところでございますので、そこら辺踏まえて、またちょっと県とも調整、どこまでできるかちょっと可能性を探ることはやっていきたいというふうに考えてはおります。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 気持ちいいきれいな玄関口でやっていただきたいということ、ついては前にも話ししたのですけれども、いずれかは人口減少が極度に進んでいくという現実があるわけですから、コンパクトシティー化の取り組みというのが行政にとって必要になるときが必ず来るのではないかと。当然私どもはもうあの世に行って、そこまで見えるというふうなことはないのでしょうけれども、そういった時代を設定して進めていく、その通りだけではなくてあの周辺の魅力的なコンパクトシティーづくりという考え方で進めていっていただきたいなと思うわけですけれども、市長もその辺の話も逐次答弁の中で出てきたりはするのですけれども、現実に果たして肉づけをどうしていくかなんていう点は全く見えておりませんので、やっぱり総合的にその辺を含めて進めていただきたいなと思います。
  最後に、市長、今のコンパクトシティー含めて顔の周辺整備、その辺の市長独自のプランなり、現実にプランづくりがお持ちなら、その辺も含めてお願いできますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今全体のお話をというようなご質問ですけれども、まず街路事業、先ほど議員がおっしゃったとおり、私が今危惧しているのはやはり地元、地域の方々の熱意がいまいち盛り上がらない。そこがまず一番この街路事業のネックかなと。それと、先ほどこちらのほうの担当部長が申し上げましたが、費用対効果分析、この経済効果分析という部分が、今高校、病院、そして市役所、商店街がないのです。この部分が非常に恐らく数字的には余りいい数字が出てこないだろうと。多額の事業費、大体メーター200から300万かかるのです、街路事業となると。それをやるか、やれるか、やれないか、非常にそういった沿道開発といいますか、その辺の事業のやり方が今非常に大きな問題になっております。成功事例としては、南魚沼の塩沢の牧之通り、ご存じだと思いますが、皆様方と一緒になって、今後地域を見に視察という形をとりたいとは思っていますけれども、やはり地元がしっかりとした将来ビジョンを持っていないと、なかなか街路事業というのはうまくいかない。ですから、そういったところをしっかりとこれからどういう手順で地元の方々の協力、理解、そしてまた支援をいただけるか検討させていただきたいと思っております。
  また、地域の安全、安心、駒林川を含めたその辺の対策、安野川も含めまして、それらは今順次、安野川については整備が進んでいる。駒林も今下流から整備が進んできている。ただ1点は、羽越線の部分、駒林については羽越線がネックになっていると。あの事業をやり遂げるには相当な予算と、そしてまたJR東日本の協力、そういったものがなければなりません。ああいった事例、過去に村上で1件ございました。村上管内、石川という川なのですけれども、その川をJRの鉄橋を拡幅する、その工事には10年以上の期間がかかってきていると、そして莫大な予算がかかっている。そういったものを含めてやはりまちづくりとして私ども地域の安全、安心なまち、それをつくるために今水面下で協議をさせていただいております。
  また、今ほど一番の太陽光発電施設の石川議員の地元、山本新の脇にあります山、あれについてもなかなか話が出ませんでしたが、裸地、裸の部分については植生マット、そしてまた種子吹きつけ、そういったものをしっかりと行いながら流出防止あるいは景観の保全、そういったものを進めて、まちとして美しいまち、それは守っていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
14番(中島正昭君) 最後にと言ったのですけれども、耳の痛い地元の熱意がとなると、今ほぼ空き家までふえている、商店どころかどんどんそういう状況にある。そんなところで熱意何か感じられないということで、非常に耳痛い話なのですけれども、交通渋滞といいますか、安全関係からしても、まだまだ減少して車も減ってくるのではないかなんていうふうなことではないのです。その辺も含めてやっぱり考えていかないと、地元の熱意も大事ですし、商業振興、経済観点、経済効果、その辺も大事なことは重々承知の中で、やっぱり朝晩の通行量等々については危険だというふうな部分も前から指摘されてはおったところですので、その辺も加味して考えていただきたいというふうなことです。そんなことで、ぜひこれからもこの質問に関しては進捗が動いてきたら、また質問することもあるでしょうけれども、よろしくお願いしておきます。ありがとうございました。終わります。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  11番、稲毛明さん。
               〔11番 稲毛 明君登壇〕
11番(稲毛 明君) それでは、今回は2項目におきまして質問をさせていただきます。
  1つは、福祉行政についてであります。皆さんもご存じのように障害者差別解消法が平成28年4月1日よりスタートをいたしました。この法律は、障がいのある人もない人も互いにその人らしさを認め合いながら、ともに生きる社会をつくることを目指しております。当市でも、この法律に基づいていろいろ施策が取り組まれていると思います。そこで伺います。
  どういう施策が前進して、改善されてきているのか。
  障がいを持っている人から聞くところによると、福祉会館を初めとする障がい者トイレが常時鍵がかかっているという声があります。また、点字についても現在は機械で点字を打つため早くなったと聞きますが、現実は当市でこれを扱える職員がいないということを聞いております。障害者差別解消法に沿ってみても残念なことであります。これらも含めてどのように改善しようとしているのか伺いたいというふうに思います。
  2つ目は、農業振興についてであります。大きなものとして担い手への支援策についてであります。これは、こちらからできるかできないか別に、こういう考えもどうかということで提案をさせていただきます。就農時45歳以上65歳未満の認定農家、新規です。この方への給付として、年75万円、2年以内にやっていただくと。兼業農家の定住、就農開始後の助成ということで、これは月12万円、1年以内。特にやはり夫婦で共同経営を行う場合は月12万円、2年以内など、小中規模農家の支援策をとり、家族農業を支えていくなど、担い手づくりを進めていく上でどのような農家支援の施策を考えているのか伺いたいと思います。
  以上、2点につきましてお願いをいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 稲毛議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、福祉行政についてであります。まず、障害者差別解消法施行に基づく施策の前進、改善部分につきましては、聴覚障がい者等への支援においては、手話奉仕員等の派遣による障がい者の社会参加や、阿賀野市手話言語条例の制定による手話の普及とろう者等への理解の促進を目指した施策が進んでおり、また視覚障がい者への支援におきましては、市の広報紙等の音声訳CDによる情報提供などの社会参加を促進する施策が前進しているところであります。
  次に、障がい者トイレの常時施錠の状態につきましては、稲毛議員のご指摘のとおり、福祉会館の障がい者トイレは常時施錠しておりました。その理由につきましては、過去に障がい者団体の皆様から健常者が常時使える状態であると障がい者の皆さんが使用したいときに使えないので、常時施錠してほしいと要請があったことによるもので、障がい者の皆様から使用の申し出があった際に開錠しておりました。障がい者トイレは、多目的トイレとして使用者を限定しないことが一般的となっていることから、現在は開放しております。また、水原体育館は水漏れの施設ふぐあいなどから施錠しておりましたが、現在は開放しております。なお、他の公共施設においては施錠は行っておりませんでした。
  次に、機械による点字につきましては、文書や資料等の点字プリンターによる作成は省力化が期待できる一方で、文書の誤変換等に対する校正作業の発生などの課題によって、現在は運用を見合わせております。近隣の自治体においては、ボランティアによる機械点字文書の確認を行っている事例があり、当市におきましても機械による点字が再開できるよう検討してまいりたいと思います。
  次に、農業振興についてお答えをいたします。年々農業に興味や関心を持つ若者がふえてきておりますが、依然として高齢化と後継者不足については当市のみならず全国的な課題となっております。地域社会の農業の持続には、組織経営体や認定農業者などの担い手だけでできることではなく、小規模・家族農業が果たす役割は大きなものがあることは承知しております。新たな担い手への支援策につきましては、第2の人生を農業にかける人や定住が伴う就農者など家族農業の担い手の確保、育成、また地域社会の維持、発展に一定の効果があるものと考えております。しかし、市としましては意欲ある皆様からは年齢に関係なくできる限り農業経営を続けていただきたいと思っており、若い人たちに魅力が感じられ、ついてみたいと思う農業とするため、就農意欲のある人には青年就農支援事業で支援をしており、圃場整備事業の推進などによる農業生産環境を整備し、省力化や低コスト化につなげるほか、施設園芸を中心とした園芸振興や複合経営の取り組みを支援するとともに、担い手の確保、育成に取り組んでまいります。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) どうもありがとうございました。
  1つ、28年4月1日からスタートしました障害者差別解消法、これは非常に障がい者にとってはこれから生活していく上で非常に大事なものであるというふうに私は思っております。ここにうたわれていることから見ると、ちょっと阿賀野市としてはどのレベルにあるのか、ちょっとその程度といいますか、そこら辺を聞かせていただきたいというふうに思います。
議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
社会福祉課長(山ア善哉君) お答えいたします。
  阿賀野市がどのレベルにあるかというお答えでございますが、現在他と比べてどの程度ということであれば手話言語条例等、他市に先駆けまして県下聖籠町とほぼ同時期に議会からご議決いただきまして、いち早く制定してございます。今年度は、これを受けまして取り組みを10月には市民向けの手話教室、そして職員の手話に対する理解を深めるための取り組みも今予定させていただいております。また、視覚に障がいがある方につきましては広報紙等のCD音声訳等を進めているところでございますので、少しずつ障がいのある方もない方も等しく生活できるような取り組みを進めているところでございまして、どのレベルかと言われると比較のレベルがないのでありますが、着実に取り組みを進めているところでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ちょっと聞き方が申しわけありませんでした。1つは、阿賀野市としてやらなければならない施策はこの条例に基づいてあると思うのですが、それらが半分まで行っているとか、7割まで行ったとかいうあたりが一つのあれとして、それとも100%行ってしまったのかいう、それが一つの今後この障害者差別解消法をめぐって阿賀野市としてどうあるべきかというのがそこから見えてくるような気がするのですが、今言ったように施策に応じて5割、7割なのか、全般的に見てそこは課長としてどの程度までそれが今進行しているのか。28年ですから、まだちょっとスタートしたばかりとは言いませんけれども、2年ほどたっていますので、かなりいろんな施策があると思うのですが、そこら辺が一つ一つ見た場合にどういうあたりにいるのか、そこをちょっとお聞かせお願いします。
議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
社会福祉課長(山ア善哉君) 障がい福祉行政を捉えた場合に、やはりここまでというような上限は決めずに、貪欲に理想を掲げて、障がいのある方も支障のない社会を目指すべきだと考えております。そのような観点からいえば、やっと2年ほど前に障害者差別解消法ができました。それを受けて先ほど申し上げましたとおり手話言語条例が制定されたばかりで、職員に対する理解もやっと始まったところであります。このような観点からいえば、やっと障害者差別解消法の理念の入り口に入ったところ、これからこれらの法の目指すところに向けた取り組みをこれから洗い出して突き進んでいくほんの入り口だというところで、パーセンテージにいえば10%行ったのか行っていないのか、まだそのぐらいではないのかなと思っているところです。まだまだ取り組むべき課題はいっぱいあるというところで考えているところでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 私も改めてこの障害者差別解消法というのはどういうものかというのをパンフレットいただいて一応また見させてもらいました。非常に奥深いというか、幅広いというか、課長が言ったようにここが到達点というか、ゴールですよというのが、それはあるようでないのだというのはよく理解できるのですが、その都度やはり市としては今年度はどこをやるとかいろいろな目的があると思うのですが、そういう点でぜひ答弁では非常に積極的に述べておられるところがあって、ぜひ障がい者トイレ、これは障がい者の方から出て、かつては一般の人も利用するからそこへ鍵かけてくれということがあったと思うのですが、今やはりいろんな人がではなくて、一般のところで足りなければそこも借りてもらうということも含めて、特に障がい者の方がすぐ用を足したいというときにあけられると、万が一一般の人と違って、どこか行ってするということできませんので、移動できないので、そういう点をひとつお願いしていただきたいと。
  あと、点字による機械化、点字、これも私、今非常に進歩して、機械でも打てるのかなと。私があるのは枠に沿って手で打つという点字しかわからなくて、大体それ打つ人は自分で読めるということでやってきたということ、背景があると、見たことがあります。これ今度阿賀野市の場合は、立派な点字を打つ機械があるのだけれども、解読する人がちょっといないというのは、これ非常に一つはこの解消法から見ても宝の持ちぐされというふうに思うのですが、市長はそこら辺はこの宝の持ち腐れをどういうふうに解消しようと思っていますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 宝の持ち腐れというか、それが機械の点字のあれは、やめた経緯は先ほどご説明いたしましたが、できればまたボランティアの皆さん方と一緒になって再開させていただいて、この活用も含めて障がいをお持ちの方々にしっかりと行政サービスを提供させていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) こういう言い方が正しいかどうかちょっと私も判断に迷うところですが、やっぱりこういう機械で打った点字を解読、読めるという人、例えばそういうことを職員を訓練してオペレーターに育てるか、ないしはこういう言い方はちょっと申しわけないですが、障がいを持っている方を雇用して、そこのオペレーターに当たってもらうとかいうことも含めて、ここの点はやはりいろんな職員の方が生き生きと頑張れる、そういう場所を提供していくというのも一つの手だと思いますが、市長はそこまで考えていると思うのですが、実際のところどうでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 職員の育成は当然必要になろうかと思っておりますし、今障がいをお持ちの方が、今障がい者雇用の関係もございます。そういった方々についていただくというのも確かに一つの有効な方法かなと思います。そういったものも含めまして、今後職員の育成、そして確保、そういった方向に向けて頑張らせていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 今障がい者雇用の問題がちょっといろいろあります。そのことをどうのこうの言いませんけれども、そういう人たちも含めてこういうものをこなしていけるという人材をやはり育成するないしは連れてくるということを含めて、この解消法に基づいた施策を全面的にやっぱり進めていくという、確かに福祉行政は大勢の人の力が寄ってこないと多分なかなか達成できないというところがあるというふうに私は思っているのですけれども、そういう大勢の人の力をかりていく。だから、行動もボランティアでやってもらっているという自治体もあるという話なのですが、実際本当に障がい者の方々と一緒に生活していく上では本当に今言ったいろんな人の力が必要だし、またボランティアの皆さんの力も必要だというふうに思っているのですが、そこら辺やはり幅広くこの障害者差別解消法に基づいた施策をやっていく上で、そういう意味でやっぱり多くの人たちの手助けといいますか、これを契機にして雇用をふやしていくというようなことというのは考えておりませんでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほど阿賀野市の障がい者の方々への取り組みのレベルのお話しされていましたけれども、阿賀野市は非常に進んでいるレベル、担当課長は10%ぐらい云々というお話しされていましたけれども、私から思いますときのうも障がい者の相談支援体制の話もありましたとおり、相談支援体制を阿賀野市は設けておりますし、また先ほどの言語条例、真っ先に県内で取り組みをしたものもございます。障がい者トイレについても公共施設等にはほとんどが設置されておりますし、そういった面で障がいの程度といいますか、種類もいろいろありますけれども、障がい者の自立に向けた支援策も、そして作業所の支援もさせていただいているところでございます。そういったものも含めまして、我々としては障がい者雇用、そういった部分にも力を入れながらしっかりと取り組みをさせていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ぜひそういう意味からもいろんな方面の力をかりながら、また幅広くぜひやっていただきたいというふうに思います。そういうことで、ぜひ答弁にもありますけれども、本当に積極的にこの機械点字なんかもこれからまた再開できるように検討していくということでもありますので、一日も早くそういう方向に行けるようにお願いをしたいというふうに思います。
  それから、あわせて障がい者等の関係もあるのですが、私もこれ聞いてびっくりしたのですが、デイサービスの問題についてちょっと一言聞かせてもらいます。というのは、今回はぐろの里のデイサービスが8月31日で運営が打ち切られたということを聞きまして、それも数日のうちにもうあれになるということで、これまた大変だなという思いをしたのです。これは阿賀北の運営でしょうか。運営のことはなかなか面倒なので、これで打ち切られてしまいますと、この利用する人は市で把握する範囲では何人いらっしゃるのか。あわせてこれが打ち切られた人たちは、今現在行く先なんていう言い方申しわけないのですが、それが全部きのう9月3日からデイサービスが多分本格的に始まってきていると思うのですが、これは全部決まったのかどうか、まずはこの点を聞かせてください。
議長(高橋幸信君) 本間高齢福祉課長。
高齢福祉課長(本間健司君) それでは、お答えいたします。
  デイサービスセンターはぐろの里でございますけれども、畑江にある施設でございます。社会福祉法人阿賀北総合福祉協会のほうから8月の十何日でしたでしょうか、常務理事のほうから休止したいという旨、9月1日から翌年の3月31日まで職員の体調不良とか退職等でちょっと欠員が生じて、今募集しているけれども、大事をとって、まずは休止したいというような話を伺って、県のほうにも8月28日付で休止届というものが提出されたところでございます。利用者のほうでございますけれども、54名の方が利用されておりました。お話を伺ったときも利用者の方にはスムーズに移行先のほうを確保するようにお願いしたいという阿賀北総合福祉協会のほうにもお話をしておるところでございましたし、県の届出書のほうにおきましては全ての方にご説明をされまして、全ての方にも利用先でしょうか、も決まったというようなことを報告書には記載されてございます。移動先といいますか、新発田地区の方、新発田地区といいますか、新発田の事業所を利用される方、それから市内の利用者、事業所、さまざまということになるかと思います。その人数まではちょっと把握しておりませんけれども、一応全員の方にはそういった説明と利用先の紹介をし、了承を得ているというふうなことだと思います。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 皆さんの努力でそれぞれ54名の方が9月1日からデイサービス難民にならないで何とか済んだというお話であります。
  ちょっとそこでまた耳にしたのが、おおむろの丘、ここは来年3月31日で指定管理が切れるのですが、その後余りやる気ないというような話も聞いているのです。きょう決算資料を見せてもらうと、来年の3月31日で契約が切れるというデイサービス施設が結構あるみたいなのです。おおむろがそういうことだと、仮にそうやってみんなそこ利用する人がところてんにあちこち、あちこち押されていって、どこでも大変な騒ぎになるということが懸念されるのですが、そこら辺については市長、市としてそこをどういうふうに交通整理してきちんとやっていくのかというあたりの考えというのはありますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今ほどのおおむろのほうは、先ほどのはぐろの里、事業所がちょっと異なりますけれども、それぞれが人員の手配、そういった考え方あるいはニーズ、そういったものを踏まえて、片方は8月31日、もう一方は来年の3月末というような方針を出されているものと思いますけれども、我々としては利用者、市内の高齢者の皆さんの利用者に不便をかけることのないようにしっかりとその辺は状況、そしてまたニーズ、そういったものを把握した中で調整を図りながら進めていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) これは、国の政策、我々がいえば非常に悪政です。本当にこの仕事に携わっている方々がやっぱり低賃金で、とてもやっていられないということで結局その職員がやめていくということで手薄になって、はぐろの里のように休止する、ほかのデイサービスも次の契約をどうしようかというふうに悩んでいるということがあるのですが、そこはやはり市長を先頭にして、やっぱり国に対して、国、県に対して介護要支援1、2とか何かいじったところにまた要因があるのですが、職員の皆さんに厚く手当が出るような施策を進めていくように、国、県にきちっとやはり物を言っていくということが非常に求められているというふうに思うのですが、その点で積極的にぜひ国、県に発言をしてもらいたいのですが、いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 介護報酬の関係について国が定めるわけですけれども、地域からやはり声を上げて、介護人材の確保に向けた処遇の改善、そういったものは積極的に働きかけていく、それは必要であると考えておりますので、機会があるたびに言っていきたいと思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 本当に施設の職員の皆さんは、非常に努力されて大変な中で頑張っているという方が非常に今多いわけなので、その人たちの希望がかなえられるような、また本当に若い世代がやっぱりそういう施設で働いていきたいというようなものをぜひ市長を先頭につくり上げていっていただきたいというふうに思います。私なんかもうあと10年ちょっとすれば、お世話になる年になるところなのですけれども、そういうことも含めましてそれぞれのところでやって頑張っていただきたいというふうに思います。
  次に、農業問題、農業振興の問題ですが、私はこれするのはやはり家族農業、兼業農家、これをやはりどう育成しようかという……
議長(高橋幸信君) 時間がかかるようであれば休憩とりますけれども、どうします。もう30分ぐらい時間あるのですけれども。
11番(稲毛 明君) いや、そんなにかからない。もう10分かそこらで。
議長(高橋幸信君) 続けます。
11番(稲毛 明君) 終わりますので。
議長(高橋幸信君) では、続けます。では、どうぞ。
11番(稲毛 明君) きのうに引き続き、お昼時間に食い込んで申しわけありません。
  ということで、市長も来年から国連家族農業の10年がまたスタートをします。これについては安倍首相は世界で一番企業が活躍しやすい国を目指す、民間企業が障壁なく農業に参入できる時代がやってくるというふうに安倍首相が企業の農業参入を国策として進める決意を表明したのが2014年であります。国際社会は、これとは正反対に別の道を歩んでいっているということなのです。だから、国連はこの年を国際家族農業年と宣言して、それまでの農政を大転換させて家族農業の振興を打ち出したという意味で、そういう意味からも私はこの担い手のものをこういうふうにしたらどうかと、確かに金はかかります。そのものでありますけれども、やっぱり兼業農家をイコール家族農業ですけれども、これをやっぱりどう育成して担い手としてやっていくのかという施策がないと、本当の意味でのやっぱりこれからの農業が継続的にやっていくということができないというふうに私は思ってこれを提案したわけなのですが、確かにこの財政という裏づけがどこにあるかと言われると私も何とも言えませんけれども、1つはこういう考え方もあるのではないかということで1つは提案をしているわけなのですが、その点は市長はどういうふうにこれそのものを、課長でもいいですけれども、受けとめていらっしゃいますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 国連家族農業年はある程度理解しているつもりでございますが、我々としても家族農業を尊重させていただく、それは基本になっております。ただ、先ほども説明させていただきましたが、やはり今農家の方々の高齢化、そして若い方々が農業になかなか入ってこない担い手不足、これを解消することも将来に向けて絶対必要なところでありまして、我々としては家族農業の支援はさせていただきますし、また担い手の確保、育成、その方向に向けても積極的に取り組みをさせていただく、またあわせて圃場整備等を進めながら、あるいは集落営農、法人化、そういったものを進めて、生産性の高い農業、そういったものに向けても取り組みを進めていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 冒頭読み上げた国連家族農業のこれから10年という点から見ても、この兼業農家、ここを本当にやっぱり育成していくということなしに、多分大規模だ、法人だと言っても彼らももう手いっぱいなのです。手が出ないという現状なのです。今やっている人たちを本当にどう長く農業をやってもらうか、頑張っていってもらうかというあたりをやっぱりこういう提案も考えているけれども、どうかということで私のほうで言っているわけなのですが、現場を見ております課長はここら辺はどういうふうに考えておりますでしょうか。
議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
農林課長(遠藤孝栄君) お答えしたいと思います。
  私どもの市内の経営体を見ますと、家族農業従事者が高い割合を占めているということでございます。そのうち兼業農家の皆様についても一緒に地域農業の担い手として活動されているというふうに認識をしているところでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 私があえてこだわるのは、いつも大体担い手というと今言った大規模ないしは法人、その中でも若い世代というこの3つのことが言われてきているわけなのですが、確かにそれもそれで進めていかなければならないのですけれども、もう一方でやはり兼業農家の育成、ここにやはりきちんと目を当てていくということがこれからの農業を支えていく上で非常に大事で、その兼業農家のやっている規模、それから面積とか、経済力というのは非常に大きなものなのです。ここを抜きにして阿賀野市農業というのは語れないというふうに私は思っております。ぜひ最後に市長、一言お願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほども申し上げましたが、家族経営の農業を切り捨てる云々では決してございません。ただ将来を考えた中で、やはり農業を持続的に発展、成長させていくためには、今はやはり法人化、あるいは集落営農、そういったものの取り組みが絶対必要であろうということで、そういった方向で取り組みをさせていただいている。もう一つは、生産性を上げるために圃場整備、そういったものも支援をさせていただければと思っているところでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 家族農業という兼業農家にこそ意外と若い世代が親と一緒に百姓をやっているという姿が結構見えるのです。だから、そこに一つのやっぱり目玉を当てていくということです。本当にじいちゃん、ばあちゃんだけやっているという家族農業というのは意外と少なくて、やっぱり子どもとか孫とかも一緒にやっているというところが結構あるのです。その部分をやはりどう育成していくかというのがこれからの私は課題であるというふうに思って、今回提案させてもらったわけであります。
  国連家族農業10年というのは、次の次の倉島議員が詳しく質問しますので、それは細かい部分は倉島議員にお任せしまして、私はこれで質問を終わらせていただきます。
議長(高橋幸信君) ただいまから1時30分まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 零時05分)
                                            
               再 開 (午後 1時30分)
議長(高橋幸信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  4番、近山修さん。
               〔4番 近山 修君登壇〕
4番(近山 修君) 4番、近山修です。通告に基づき2項目について質問いたします。
  まずもって、7月の西日本豪雨災害において、200人を超える犠牲となられた皆様のご冥福と、そのご家族に、ご遺族に謹んでお悔やみ申し上げます。
  1つ目の質問は、小中学校の冷房設備の設置について伺います。全国的に高温が続く状況であります。地球温暖化が進み、異常気象が続くと言われています。子どもたちが暑い教室で勉強していると集中力がなくなり、授業に集中できなくて能力の向上につながらないことや、熱中症になる可能性があります。2年前の9月定例会の一般質問で同じ質問をさせてもらいました。答弁では、市の財政では実施は困難であるとありましたが、現在国も3分の1の交付金の上乗せを検討すると言っていますが、冷房設備の設置に前向きに検討できないか伺います。
  2つ目の質問は、当市の除雪について伺います。昨年の冬は、近年にない大雪となりました。建設課職員初め除雪作業に従事された建設業者等多くの方々のご尽力により、市民の皆様の冬季交通が確保されました。改めて感謝申し上げます。今議会は、決算を審議する議会でもありますので、昨年の大雪を振り返り、当市の道路除雪に関して伺います。
  1点目に、消雪パイプの除雪について伺います。消雪パイプの除雪については、計画的に進められていますが、消雪パイプ用井戸の数と消雪パイプ設置箇所で交互散水を実施している井戸の箇所数と地区を伺います。
  2点目に機械除雪について伺います。除雪機械の台数と委託料の基本的な算出方法について伺います。
  以上、2項目についてよろしくお願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 近山議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、小中学校の冷房設備設置についてであります。この質問につきましては、既に3名の議員の方からご質問をいただいております。また、ご指摘のとおり、平成28年9月議会の一般質問において、近山議員から同様のご質問をいただきました。当時、市の財政状況では実施は困難である旨答弁させていただきましたが、小学校、中学校の夏季における学習環境の改善や熱中症等を予防する健康対策は大変重要であります。今般の猛暑、将来的な気候変動を踏まえ、また政府においても来年度概算要求に予算計上がなされたことから、私どものほうでは既にエアコンを設置する方向で準備をさせていただいております。
  次に、当市の除雪についてお答えをいたします。まず、消雪井戸の数及び交互散水の箇所数でありますが、消雪パイプの井戸の数につきましては、市全体で383基あり、そのうち47カ所で交互散水を実施しており、地区別では安田地区が9カ所、水原地区が17カ所、京ヶ瀬地区が4カ所、笹神地区が17カ所となっております。
  次に、除雪機械の台数と委託料の算出方法についてでありますが、除雪機械の台数につきましては、車道用は82台、歩道用は10台の合計92台を配備して除雪に対応しているところであります。また、委託料の算出方法についてでありますが、県の除排雪積算基準に準じて、機械償却費及び管理費などの固定費、機械運転時間に応じた変動費を合わせることで委託費を算出しております。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。
  4人目ということで、再質問も限られてきましたが、きのうの清野議員への答弁で、エアコンを設置する方向で準備している、中学校を先に設置して、その後小学校への設置を二、三年計画で計画しているとのことでした。また、宮脇議員の質問では、熱中症ではなくぐあいが悪くなった生徒が小学校で53人、中学校で9人がいたという答弁がありました。中学校は進学問題があり、小学校は体力がまだついていない等の理由等を考慮すれば、一気に設置しなければならないと思いますが、見解を伺います。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 言われるとおり小学生については、適応する体のほうが備わっていない面があります。また、中学生のほうについては、受験等、勉強が大変重要になる時期であるということで、私どものほうではできれば両方、小中学校を設置していきたい、そのような思いを持っておりますけれども、やはり財政的な面、予算的な面から考えますと、ここですぐに両方同時に、一気にというような確約はなかなかできないところであります。したがいまして、幅を持たせて、私どものほうでは二、三年で遅くとも設置をさせていただきたいというような形で答弁させていただいたところであります。私としても、きょうも暑くなっております。この阿賀野市、ことしの気温、猛暑日というのは1日ぐらいしかなかったのです。ただ、真夏日というのは非常に多くありました。そういったことを踏まえますと、やはり本当に子どもたちの学習環境整備をすることは大変重要であると考えておりますので、そういったところを考えながら対応させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。
  それでは、教室以外で給食調理室やランチルーム等の各学校の設置状況、例えば新しいところで言えば給食センター等はもう設置されていると思うのですけれども、そのほか各小中学校での、中学校はありますか。冷房設備が設置してあるかどうか、その辺の校名と、やっているところ、やっていないところもお願いしたいと思います。
議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
学校教育課長(菅井裕治君) 議員のご質問にお答えをしたいと思います。
  特別教室のほう、ランチルームもございます。ランチルーム、安田小学校、京ヶ瀬中学校は設置済みでございます。分田、笹岡、神山小は未整備でございます。あと、調理員さんが仕事をされる調理室でございますけれども、堀越、水原小、水原中は設置済み、分田、安野、笹岡、神山、京ヶ瀬中、笹神中は未整備でございます。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。給食調理員の方は、衛生管理上、白衣とマスクをしながら、それと頭も帽子をかぶりながら、ほとんど皮膚を出すところなく全身を覆いながら調理していると思います。火を使う場所なので大変だと思われますので、もしもそこで熱中症になるとかなりましたら、労働災害になると思います。給食調理室とランチルームも一緒に設置しなければならないと思いますが、その辺の見解を伺います。
議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
学校教育課長(菅井裕治君) お答えをいたします。
  このたびの計画の中にはランチルーム、調理室等も全て含めたものとして考えております。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。ぜひそういうふうにお願いしたいと思います。
  きょうの午前中の一般質問で、遠藤議員の質問で、議会が全会一致で要望があれば対処しなければならないとの回答がありました。先回の議会運営委員会で、議会で対応しようというような形で話出たのですけれども、そのときの議運での話では、とりあえずこの一般質問での市の回答を見てから、得てから対応しようというような形でそのときは話終わったのですけれども、議会が全会一致で市長に要望すれば、けさの答弁であれば前向きに行くかと思うのですが、その辺市長、いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 議会からの要請、要望があれば、大変重いものでありますので、しっかりと対応させていただきたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) では、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
  それでは次に、消雪に関して再質問させていただきます。まず、消雪パイプについて伺います。昨年の大雪で交互散水のために、新たに消雪パイプを設置したのにほとんど消雪効果がなかったところがあったと聞きました。交互散水で行う場合の地元への事前説明や了承はどうしているのか伺います。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 近山議員にお答えいたします。
  当然交互散水ということは地元に事前に説明をして、了承を得て設置しているところでございます。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。それで、去年は大雪だったわけでありますけれども、交互散水をやってほとんど消雪が効かなかったということで、非常にその地域の方が不便されてというような話聞いているのですけれども、基本的には交互散水は行わないほうが一番いいのですけれども、交互散水を継続するならば、状況によってその地域の機械除雪をやったらどうかと思うのですけれども、その辺いかがですか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) お答えいたします。
  まず、交互散水の一番の大きな課題というのは、どうしても2系統ありまして、1系統を出しているともう1系統をとめていると。そうすると、とめたときに、そのとめている時間の間に雪が多く降ると効果が薄れてしまうという大きな課題があります。またもう一つ、交互散水を行う理由として、地下水で消雪用水を確保できないと、この点がございます。今近山議員の機械除雪を併用したらどうかという提案に対しては、状況を見ながらそういう必要があれば、当然そういった対応にならざるを得ないかなというふうに考えているところでございます。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ありがとうございました。本当交互散水、去年みたいな大雪になりますと、雪が積もって消えなかったというようなことで、その地域は大変苦労されたというような話を聞いておりますので、ぜひそうなった場合、状況を見ながら今の言われたように除雪をお願いしたいと思います。
  次に、機械除雪について伺います。機械除雪は、タイヤチェーンの装着が基本と考えますが、タイヤショベル等の場合、4輪装着と後輪のみの装着では作業能力の差はあるのか伺います。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 申しわけございません。その情報については、私のほうでちょっと持っていないので、また後日確認をしてお答えしたいと思います。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) 能力の差といいますか、私普通の乗用車でも、普通の後輪駆動の車でも4輪に全部タイヤチェーン装着して走っているのですけれども、昨年、何年か見ていますと4輪の装着が原則になっているかと思うのですけれども、4輪に装着しないで後輪にだけ装着して除雪していることが時々見受けられます。そうなってきますと、委託料の関係で、4輪していればスリップどめとかいろんなそういうふうな状況はできるかと思うのですけれども、後輪だけだとどうしても時間がちょっと長くかかるというような形になってくると、今度委託料とかその辺かかわってくると思いますので、その辺4輪の装着を、市の除雪もそうなのですけれども、もしも4輪装着を強制というか、要するにそういうふうなのがないのであれば市で4輪装着を義務づけるとか、そういうことは可能でしょうか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) まず、法律上、労働安全衛生法とか、現場におけるそういった労働法制がありますので、そういったものを確認した上で、どうしてもやらなければならないようであれば、当然そういった制約が必要だと思うのですけれども、能力とかそこら辺だけでやるのはちょっと、規制をかけるのはちょっとどうかと思うのですが、まずはちょっとその法制のほうを確認して対応したいというふうに考えております。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) ぜひとも4輪もタイヤチェーンをつけて除雪していただくように、特に市の除雪なんかは率先して除雪機械4輪つけて除雪していっていただきたいと思います。
  また、これはちょっと話、全然余談的なあれになるのですけれども、実は建設会社に勤めている子どもさんというか、勤めている方なのですけれども、そのうちのお母さんから電話がありまして、うちの子、除雪に行かないといけないのだけれども、道路が除雪されていないから行けないのですよと、そんな苦情言ってきまして、いや、それはちょっと違うのではないかというような形で言ったのですけれども、その辺の指導、例えば除雪する方がそういうふうなところに住んでいるのであれば、あらかじめ会社に事前に泊まっていただくとか、そういうふうな指導をできればやってもらいたいのですけれども、その辺市と余り関係ないと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今近山議員の質問にお答えします。
  基本的にうちの今回委託料につきましては、そういった会社等に待機するという費用は含まれておりません。それで、会社が独自で待機ということになると、会社の負担が大きくなるという会社側の考えですか、そういうのもありますので、市としてなかなかそこを、お金を市のほうで委託料を払っていない中で待機してくれということはなかなか言いにくいところはございますので、そこは会社で対応していただくことになると思います。
議長(高橋幸信君) 4番、近山修さん。
4番(近山 修君) 非常にこの辺市でどうのこうの言うのもあれなのですけれども、実際そういうふうに言われまして、それは会社のほうに言ってくれと私言ったのですけれども、実際除雪行く方が、要するに分田の西岡なのですけれども、西岡から安田まで行くのに除雪されていないところがあるので、何とかと言われたのですけれども、非常にその辺は個人対応というか、会社で対応していただかなければならないのですけれども、その辺できましたら、もしも市のほうで言うことがありましたら何とかお願いしたいと思います。
  私の以上2点で質問これで、とりとめない話になりましたけれども、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  13番、倉島良司さん。
               〔13番 倉島良司君登壇〕
13番(倉島良司君) 13番、倉島です。私は、2つの質問を通告しておりますので、その順に従って質問させていただきます。
  1つ目は、交通事故をなくする工夫をということであります。私の集落にある唯一の信号機は一灯式の点滅信号で、たびたび交通事故が発生し、集落の住民は事故を大変恐れています。消防署の記録では、この1年半に5回ほど激突があり、車は大破、人間も10人ほどけがをしたとのことでありました。幸い死亡事故には至っておりませんが、私たち住民はそれを一番恐れております。被害者、加害者ともに大半は集落外の人であります。加害者、被害者ともに気の毒ですが、そうばかり言ってはおられません。市当局もいろいろ工夫を凝らしておられることは承知しておりますが、安心して通行できる不安のない道路にするためにはどのようにすればよいか、市長のお考えをお尋ねいたします。
  2つ目は、国連が決定した家族農業の10年についてであります。国連は、2019年から2028年を家族農業の10年と決定し、各国に小規模・家族農業の重要な役割を認識し、支援することを呼びかけました。従来、国連を含めた多くの国際機関は、人類の食糧問題の解決には農産物貿易の拡大、大規模化による効率化、大手資本との連携が近道だとして、各国農業の多様性や家族農業の重要性を事実上否定してきました。しかし、その路線が21世紀に入り、飢餓や貧困を解決するどころか、むしろ悪化させてきたという現実を踏まえて、家族農業重視に大転換したものであります。阿賀野市の農業の現実を見るとき、いろんなことが考えられますが、市長はこの世界の動きをどう受けとめておられるでしょうか。お尋ねいたします。
  以上、2点よろしくお願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 倉島議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、交通事故をなくする工夫についてであります。ご質問の駒林地内の一灯式信号機の設置がされている交差点につきましては、ご指摘のとおり交通事故が多発している状況にあります。阿賀野警察署によりますと、一時停止が必要な赤色の点滅する信号機の道路を通行する側の車両が交差点があること、あるいは一時停止しなければならないことに気づかずに交差点へ進入してしまう、加えて優先道路を通行する車両がスピードを出して通過しようとすることが主な原因であるとしております。このため市では、阿賀野警察署とともに現地調査等を行い、交差点の視認性を高めるとともに、速度抑制を促すために道路カラー標示や路面標示などの整備を10月の23日までの工期で進めているところであります。また、阿賀野警察署においては、一灯式信号よりも通常の一時停止標識による規制のほうがドライバーに認識されやすく、事故発生が抑制されていることから、一灯式信号機の撤去も視野に入れ検討を進めているとのことでしたが、既に一灯式の信号機撤去の方向で作業が進められているとお聞きしております。今後も整備中の道路カラー標示、路面標示などの効果をしっかりと検証しながら、阿賀野警察署と連携して、同交差点における交通事故発生の抑制に努めてまいりたいと考えております。
  次に、国連が決定した家族農業の10年についてお答えをいたします。昨年の12月20日に開かれました第72回国連総会におきまして、2019年からの10年間を家族農業の10年とする宣言が採択されました。この背景には、世界では8億人を超える多くの人が依然として飢餓に苦しみ、幾つかの地域では栄養不良が深刻であること、世界の食料のうち約8割が家族農業による生産で賄われていること及び貧困層の多くが農村地域で暮らし、農業に従事していることなどを踏まえて、小規模・家族農業支援が生活や貧困の改善につながると考えられ、世界各国、各地域で小規模・家族農業を関連政策の中心に位置づけようとする国際的な流れが拡大していることにあります。
  日本の農業は、古くから家族農業経営が世襲的に継承され、そのことによって地域社会、農業の持続が図られてきたことを考えますと、世界的な家族農業の再評価は農村地域の多い当市にとって農村社会の維持、発展につながる可能性があり、素直にうれしく思っております。しかしながら、農業の課題である高齢化と後継者不足は離農による農地の委託面積が今後ますますふえることが予想される中、家族農業だけでは受け手のない農地がふえることが懸念されております。そのため家族農業を守りつつも、農地の受け皿として組織化、法人化を進めるとともに、もうかる農業を推進するため、米だけでなく園芸を初めとする複合営農の推進に努めていかなければならないものと考えております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) では、何点か再質問させていただきます。
  今ほど既に信号がもう撤去されたのではないかというような発言でございましたが、それは原稿にはないのだけれども、おととし、前々回の自治会長さんのときに、もう大分古くなって、さびも出てきたようで、いつ落ちても危険が伴うから、そうならないようにということで、すぐ撤去して標識にかえましょうという通知が来たのがおととしです。ところが、その後何ら連絡もなく、今日に至っている中で、今から2カ月ほど前、業者が来て、「済みませんが、信号のことについて警察から連絡があったのでポールをかえていきます」と。信号をかえるのかと思ったら、ポールかえていったのです。ポールが何で、警察から見ればポールが傷ついて倒れると思ったのかどうかわかりませんけれども、そういうことがございました。しかし、現時点でまだやっぱり信号は、まだついていると言うと言葉はあれですけれども、現状のままであります。ただ、ここに書いてあります、答弁にありますが、道路に、舗装ですね。舗装が真っ赤な舗装、カラー標示というのですか。色のついた、交差点のこっち側とこっち側の両方に、色がこれよりもうちょっと赤い、非常にちょっと目立つような、要するにここは交差点ですから気をつけてくださいよという印なのだと思いますけれども、それが3日ほど前に対応されていきました。大変この答弁書よりも早く直していただきまして、ありがとうございました。早いなと思いましたけれども、幾ら早くてもいいことでありますから、本当にありがとうございました。
  それで、本題に入りますけれども、ここに去年の暮れにいただいた阿賀野市交通安全計画第10次というのですか、いただきましたけれども、ここには道路等の整備の中で、道路管理者と警察が連携して事故防止策を推進しますという項目があるわけであります。これは、そうするとどちらのほう、いわゆる道路管理者のほう、あるいは警察のほうと、どちらのほうが権限が強いのかお尋ねしたいと思います。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今道路管理者と交通管理者であります警察のどちらの権限が高いのかという質問でございますが、基本的にはこういった交通事故防止については警察と道路管理者が連携を図りながら事故防止に努めるのが原則でございますので、どちらの権限が高いかというのはちょっとお答えできないところでございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) それと、今ほど市長とのやりとりの中で、カラー標示、道路のカラー標示ということが二、三日前に直していってくれたというふうに私お尋ねいたしましたが、これは行政、市役所のほうで指示されたのでしょうか、それとも警察のほうなのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) これにつきましては、うちのほうで指示しまして、7月26日に工事契約いたしまして、一応工期が10月23日までと。一応このカラー舗装のほかに、交差点のクロスマークとか、そのほかの対応もさせていただいて、10月の上旬には完了する予定で今考えているところでございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) そうすると、交差点等でもいろいろ支障があった場合は警察もさることながら、市役所のほうで十分対応できると、そういう解釈でよろしいですか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 基本的に信号については警察となりますので、どこが何をやるかというのは、またちょっとそれぞれ分かれておりますので、道路管理者としてできることは市のほうでやりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) あの信号というか、あの交差点につきましては、もう既にこの場所でも何回かお尋ねしたこともあるとおり非常に交通事故が頻繁にあって、阿賀野市の中でも交通事故が非常に多い交差点の一つだというふうに言われてきたわけでありますけれども、何であれなのでしょうか。赤の点滅というのはとまれですよね。ところが、標識がないのです。信号機が標識のかわりだからということだと思わざるを得なかったのですけれども、とまれという逆三角形の標識というのが双方に普通はあるのだろうと思っていたのですけれども、私もよく見たら、何十年も住んでいて言うのもあれなのだけれども、ついていなかったのです。なぜつけなかったのか、それとも法律的につけなくてもいいということになっているのか、その点はどうなのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 菅原総務課長。
総務課長(菅原博徳君) 私も確かなことは言えませんが、信号機そのものがまず規制の看板というか、物体でございますので、それがあることによって赤信号、赤色点滅信号はまず一時停止だよと、一時停止をしなければならないということをまず知らしめている標識だというふうに認識しております。ただ一般的に、一般的といいますか、恐らく大勢の方が一時停止をしなければならない標識、表示なのかということをちゃんと十分法規を理解しての上での話なのかどうかという点については、こういう状況が招かれたということから想定すると、一時停止ではなくて徐行でもいいのかというふうに誤解をしていたのかなという、これはあくまでも推測でございますけれども、そういうことがあって、こういう事故が多発しているのかなというふうに見ております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 一時停止しなくても徐行でもいい。徐行というのは、黄色の点滅ですよね。
議長(高橋幸信君) 菅原総務課長。
総務課長(菅原博徳君) 黄色の点滅信号につきましては、注意して進行というふうな解釈になります。したがって、徐行、当然一時停止はしなくてもいいというふうな法規上、そういう扱いになっております。つけ加えると、ただ見通しの悪い場所、これにつきましては徐行をするというのが道路交通法上に規定されておりますので、だから先ほど私が申しましたとおり、徐行しなくてもいいというところではないかなと思うのですけれども、そこが十分に法規としてドライバーがちゃんと認識していたかというところについては、いささかそういったことではなかったのかなという感想を持っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 私の記憶が、では間違っていたのでしょうか。黄色い点滅というのは徐行と。そして、徐行というのは直ちに停止できる速度というふうに自動車学校、実際私はそこまではしないときがいっぱいあったかもしれませんけれども、習ったのはそういうふうに習った記憶があります。菅原課長はどういうふうに習いましたか。
議長(高橋幸信君) 菅原総務課長。
総務課長(菅原博徳君) 私もそういうふうに認識をしておりましたけれども、このたびちょっと調べさせてもらったところ、そういったような解釈があると。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 今論議しておりますけれども、これらが先般の連絡によれば全部修正、直って標識もつけると。信号がないから当然つくのですよね、あれ。それと、道路の雪前に白いペンキで書いたのは全部もうよく読めないで、徐行というのが見えなかった。今、けさ見てきたのだけれども、見えないのだわ、やっぱり。それも新しくし直すと。それが恐らく10月23日までということなのだろうというふうに推測しておりますが、その認識で間違いないでしょうか。
議長(高橋幸信君) 菅原総務課長。
総務課長(菅原博徳君) ちょっと今その徐行の表示がどの部分なのか、ちょっと確認をさせていただきたいのですけれども、薄くなっている部分というのはどこのことを指しているのか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今とまれのやつが見えにくいという、恐らく倉島議員の家の前の、基本的に川のほうですか、駒林川から下条へ抜ける道が優先道路になります。その交差するほうが優先ではない道路でございまして、その優先でないほうにとまれ表示が書いてあります。おっしゃるとおり若干ちょっと見えにくくなっている部分がある……
               〔何事か呼ぶ者あり〕
産業建設部長(逢坂康之君) なのですけれども、それについては、とまれについてはちょっと私今いただいた資料の中にはそのとまれ表示を書くというのは入っていない。
               〔「ない」と呼ぶ者あり〕
産業建設部長(逢坂康之君) はい。今入っておるのは、優先道路のほうの速度を落とせというのが両側につくように今設置する予定でございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 今優先道路のほうの話出ましたから、あえてお願いしておきますけれども、何度も何度もあそこは、集落の中は30キロにしてくれという要望を何度も出しているのですけれども、いまだに40キロなのです。ですから、あそこは相当なスピードで突っ走っていきます。黄色の点滅なんて何のためにあるのか。警察に言っても、「ちゃんと徐行しないほうが悪いんですよね」とは言うけれども、「じゃ、そこでずっとおめさん、停止させてくれ」と言ったけれども、そんな暇ありませんということで、それはそうですよね。それはこっちもわからないわけではないけれども。やっぱりここにあるとおりに、道路管理者と警察が連携して事故防止対策を推進しますと明確に書いてあるわけだから、事故防止対策をきちんとやっていただきたいということなのです。ですから、とまれの標識、去年の雪降る前に書いても、何回も除雪車も通っているし、車通っている。今とまれというのは、とまれという文字をとまって本当にこうやって見ないとわからないようなのは、あそこ車からおりてとまれの文字を読む人はいませんから、通行で、黄色だから徐行だな、赤だからとまれだなというのは、標識にしてとまれというのが見えるのであって、そこらあたりやっぱり23日までの工期で進めているところということには当然、ここにも道路カラー標示や路面標示などの整備をと、この答弁書にも書いてあるわけです。そうすると、ここにある一時停止標識はこれからつけるのでしょうけれども、路面標示などの整備は、これはどこを指すのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
産業建設部長(逢坂康之君) 今回の路面標示につきましては、先ほど議員からもお話ありました道路カラー標示、これ赤に、片側ずつを赤にするということ、あと交差点のクロスマーク、それとあと起点、終点方向に速度を落とせというもの、そしてあとドットマーク。ドットマークについては、スピードを落とす、抑制するという効果がございますので、ドットマークをカラー舗装の上に設置することによって見やすくするというような形で路面標示のほうをやってまいる予定でございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) だんだん頭が、今どっちの話ししているかこんがらがってきますけれども、先ほど申し上げた40キロ制限、30キロ制限も何度も陳情しても40キロ制限のままだと。あれ30キロに落とすと相当やっぱり表示されているものも目に入りやすくなるし、意識も変わりますから、事故はずっと減ってくると思うのです。現に若葉町とか、あるいは駒林の隣の猫山の集落とか、ああいうところは全部30キロ制限ですよね。現在、今。なぜできないのかなというのは、私は先ほどあえてだから警察の権限があるのか、行政がないのかと。信号は警察だけれども、あとは行政だという答弁でしたけれども、そこらあたりよくやっぱり熟慮していただきたいというふうに思うわけですし、もっとも事故で懲りている人たちは、いっそ、あそこも若葉町のような形で縁石をぐっと狭めて、1台しか通らないような規制やったらどうだというようなことを語る方もいるぐらいやっぱり事故というのはみんな嫌がっているのです。物すごい音ですよ、もうあの近所にいると。ドーンといって。あそこはブレーキ踏まないから、キー、ドーンではないのです。ただドーンなのだ。本当に死亡事故がないのが不思議なほどなので、この前なんか腹出したトラックが2台も並んでみたので無気味ですわ。そこらぜひ一般論だけでなくて、現場の事情も加味しながら、近辺に住んでいる人たちの恐怖心も含めて考慮して当たっていただきたいということを伏してお願いを申し上げます。本当に。
議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 毎回倉島議員からは、この交差点の交通事故の話と規制あるいは信号の撤去と標識の設置、そういった要望、また質問等をいただいておりますけれども、私も以前あの道路を利用させていただいておりまして、なぜあそこで事故が起きるのか、そしてまた30キロ規制のお話が出るのか、そして信号機の撤去というお話が出るのか、不可思議でしようがないのです。当然あの道路というのは設計速度というものがあるのです。そして、それに基づいて優先道路がどっちにするかという形で道路がつくられている。ですから、今黄色の点滅になっているほうは優先道路、その設計速度というのは幅員だとか線形から確定されているわけですけれども、普通であれば40キロ前後で通行できる道路構造になっています。一方、赤の点滅のほうというのは幅員、線形等を考えれば、当然のごとく徐行ないしは低速運転する区間でございます。それを守らないで……
               〔「一旦停止なんです」と呼ぶ者あり〕
市長(田中清善君) うん。だから、守らないで突っ込んで入る、赤の点滅側が完全に道路交通法を無視して走っているということでありまして、それは運転者のマナー、認識の問題だと私は理解しております。ですから、先ほど来の議論、いろいろお話ありますけれども、これは決定的に全員見に行けばすぐわかる。どちらが悪いか。そしてまた、なぜそこで事故が起きるのか。黄色側のほうについてどうのこうのという議論はあり得ないと思っております。ですから、赤側の赤の点滅側、そこに徹底した取り締まり、そしてまた表示して注意喚起、それを行うことが事故防止につながる。そしてまた運転者についても当然のごとく、先ほど総務課長からいろんなちょっと常識外のようなお話がありました。ああいった認識の不足が事故を招いている。赤は必ずとまれなのです。黄色というのは徐行なのです。そのことをしっかりと認識させる、それが最善の方法であると思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 市長が言っている答弁が間違っているとか私は言いません。昔はよくあそこ道路通ったところだということも、それは市長が本人が言っていなさるのだから本当でしょうけれども、その市長が通っていたころは豊栄大橋はまだかからないころではないですか。今あそこ通るようになってから、朝晩がすごいのです。それと、夜中でも走っている、私音しか聞こえませんけれども、とても20キロや30キロ、40キロの速度ではないです。物すごい速度の音です。あそこは普通で通っていて、私は怖いからあそこはいつも黄色でも徐行に近い速度で通りますけれども、そこ交差点なのに追い越していって、プップッといわせたら、「ばかやろう、こんなとこで徐行するばかがあるか」と、こう言っていました。本当に常識、それで近所の人にとめられた。「倉島さん、注意するのはやめなさい。刺されるよ」と。そういう状況なのが現実の姿だということですから、市長が言うとおり、みんな守っていれば、確かに事故は起きないし、たとえ起きても接触程度なのだろうけれども、あそこはもう相当なスピードで、もうトラックでも誰でも、もう速いですよ。だから、あそこはやっぱり30キロに下げて走ってもらわないと。それと、直線ではなくて緩いカーブになっているから、見えたときにはすぐそこまで来るのです、道路の構造上。ですから、そこらあたりも配慮して、交通事故のない、生活道路ですから、あそこ。産業道路ではないです。市民の人、みんな生活するためにある。年寄りのばあちゃんが乳母車、老人カーというのですか、押しながら結構通る、そういう道路なのです。そこを猛スピードでブーンと走っていってもらうと、事故が起きるの不思議だけれども、事故が起きるとあそこの私の反対側の屋敷のほうでよく草取り、しょっちゅう草取りやっているのですけれども、そこに幸いあのときは外で草取りしていなかったからよかったですけれども、タクシーと2トン車のトラックと、どっちが下になった、上になったかはちょっと記憶はあれですけれども、相手のあそこの私の向かいの側の草取っているそこの畑に2台とも乗り上げました。乗り上げたのですわ。あそこにたまたまいなかったからいいけれども、草取りしているじいちゃん、ばあちゃんいれば、完全にどっちかが亡くなっていますわ。そういう怖さもしみじみと感じたので、きょうは取り上げさせていただきましたので、大変貴重な時間、これ以上もう論争はやめますけれども、そういうことでありますので、ぜひ係の方は大変でしょうが、よろしくお願いします。今度は少しはよくなるだろうと思いますので、よろしくお願いします。
  それでは、次の国連の家族農業の10年問題のほうに移らせていただきます。市長の答弁の中で、家族農業の再評価は素直にうれしく思っております、そういう答弁は私の耳にも非常に快く、うれしく響いた答弁でございました。しかし、農業の課題である高齢化と後継者不足は離農による農地の委託面積がますますふえることが予想され、家族農業だけでは受け手のない農地がふえることが懸念されるという、そういう答弁になって結ばれております。しかし、よく考えてみますと、それはこのとおりなのですけれども、ただ違うのは農家の高齢化、後継者不足は自然現象で起きているのでしょうか。どうでしょうか。お尋ねいたします。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
13番(倉島良司君) もう一回。農家の高齢化、後継者不足は自然現象で起きているということでしょうかと。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 自然現象云々、社会現象というよりも、現実問題としてこれまで農業を続けてこられた方々が社会状況の変化の中で外に仕事を求め兼業とし、そしてまた兼業とされてきた方々が高齢になってきたと。そのせがれさんについては、もう既にそういう社会の中で生まれておりますので、もう最初から外に仕事を求めている。農業につかない形でもう職を求めている。そういった方々が非常に多くなってきている。ですから、この2つ合わせますと農家の方々の高齢化、そして担い手不足というのが今の農業を取り巻く中での大きな課題になっているということでございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 私が訴えたかったのは、これは自然現象でなくて、日本の農業政策の偏りからこういうことが起きてきたと、日本の農家がいわゆる高齢化が進んだ、後継者不足だ、担い手が不足しているということは、これは自然発生的になったのではなくて、日本の農業政策の偏りからこういう現象が起きてきているのではないかということをお尋ねしたかったわけであります。いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) そのことも先ほど同じような形で申し上げたわけです。戦後の食料不足の時代があったわけです。そういったときには本当に地方の農家の方々、張り合いを持って農業に取り組むような状況でありました。そういった努力の結果、生産性が非常に上がってきた。家族農業で、三ちゃん農業といいますか、家族全員で助け合いながら農業に励んできた方々がいろいろな機械化、文明が進む中で、非常に少人数でも同じ農業生産が行えるような社会になってきた。その結果として、昭和の45年から生産調整、45年でしたか。生産調整というようなまた米余りの時代に入った。そういうような、確かにこれ政府の政策、先読みが不十分だったと言えばそれまでですけれども、そういったものの変化の流れの中で今の状況が生まれてきた。ですから、倉島議員の表現をかりれば、自然現象ですか、いや、政策的、人為的なものですかと言われると、やはり自然の流れ、社会の発展、進歩の中で生まれてきたものと思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) ここに日本農業新聞の切り抜きありますけれども、かいつまんで抜き書きしたのを読ませてもらいますが、アメリカ農務省の報告書という報告書のこの記事があります。家族農家をべた褒めにした記事で、アメリカ農業というと巨大な農場を企業が所有していると考えるかもしれませんが、実際には全米206万の農業経営体の中で99%が家族経営農家だということだそうであります。農業生産額でも89%がやはり家族農家が稼ぎ出したものである。家族農家といっても法人化していたり、昔ながらの家業であったり、さまざまな形態があります。報告書の中で家族農家という言葉が24カ所も登場する。アメリカ農業が家族によって営まれていることが有利であり続ける。合理性を追求するアメリでも家族農業こそが望ましい姿だと報告書は言い切っています。さて、日本の平成28年度の食料・農業・農村白書には家族農家という言葉は出てきません。家族経営を法人化して社員確保が容易になった事例の紹介など、家族に重きを置いていない表現が目立ちます。家族の色彩を取り除くことが農業の進歩と日本政府は考えているようです。家族農業がそうだというグローバルスタンダートから日本は明らかに外れているように見えると日本農業新聞の山田特別編集委員は論じています。私は、これを読んでなるほどと感じ、日本農業はとんでもない方向に向かっているのではないかと思ったりしているわけでありますが、市長はこういう論文を聞いて、どう思われますでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 外国云々、アメリカを例に捉えたのでしょうか、そのお話。アメリカの場合、家族農業、それは確かにそうかもしれません。ただ、大規模家族農業という、大規模という接頭語がつく。日本の場合は、小規模家族農業。ですから、規模が全然違うということです。ですから、経営的に成り立つかといいますと、アメリカの社会での農業、家族農業というのは、ある意味雇用を生んで家族が経営する形で運営されているケースが多いのではないのかなと思いますし、日本の社会では今平均農家の土地の所有、この阿賀野市で言えば3町歩弱、2.7町歩ぐらいの大きさであります。非常に小さな面積、この面積を家族農業で維持しようとしますと経営的には成り立ちません。御飯を食べていくことができないような規模の大きさであります。そういった面から、先ほど来のお話、農家の方々が一生懸命努力はされるでしょうけれども、それでは担い手の方が育たない。担い手の確保というのは非常に難しくなってくる。そういった面から、やはり大規模化、法人化もあわせてやっていかなければいけないのではないでしょうかというようなお話でございます。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 規模だけの面からいうと、確かにアメリカやオーストラリアとか、そういうところは非常にまさに超大規模です。カナダも含めてなのでしょうが。ほとんど東南アジアや何か行きますと、日本の平均は2.何ヘクタールになっているそうですけれども、非常に広いほうなのだそうです。世界的に見れば日本は決して小規模ではないという文書が今あちこちに出回っています。そういうことからすると、規模だけの問題ではないのだなと、国策、政策的なものが日本農業に大きく左右しているというふうに私は感じたところであります。
  それで、この家族農業の10年にするという国連のこの方針については、日本政府も共同提案国に名を連ねているというのだそうであります。ただ家族農業を重視するようなポーズをとりつつ、WTOやFTA、TPPを推進するとともに、国内では農地法、農業協同組合法、種子法など戦後農地改革で生まれた家族農業を守るための枠組みを破壊する政策を次々に進めてきた。今も進めていると、このことが集落営農の運営にも暗い影を落とそうとしているのではないか、そういう論文もありました。こういうことを、この考え方については改めて市長の所見をお伺いしたいと思います。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 同じ話になるのですけれども、やはり今国としても家族農業が基本にあるのだと、それは当然のごとく食料自給率を上げていくためには何としても日本の農業を維持、持続的に発展、成長させていかなければならないというのは共通認識だと思うのです。それをいかにやるかという手段として、今のやり方ではやはり農家の方の高齢化、そして担い手がいなくなる、そういったものを解消する手法として、今いろいろな取り組みがなされている。今正直言って圃場整備というのもほとんどが個人農家の負担を極力少なくする、そういうような形で農家の方の理解を得ながら大規模化を進めているわけです。こういったものも国としては家族農業を守りたいのだけれども、なかなかそれがうまく機能しない。それを手段としてそういうことを推し進めている。大きな面積の田んぼをやりなさいよという話なのです。ですから、決して政策としては間違ってはいないと思うのですけれども、現実社会として農家の方々の意識がとても若い人、若い世代ですよ。若い世代がなかなか農業に魅力を感じない。そして、きついと。以前は3K職場というのは建設業がよく言われましたけれども、農業も非常に天候にも左右される。今回の台風でも大きな被害が発生している地域もありますけれども、こういった天候にも左右されたり、非常に厳しい環境の中でも農業を営まなければいけない。若い人から見れば大変つらいものがあるわけです。そういった将来、未来を考えたときに、やはり今の政策としては法人化あるいは集落営農、一人ではできない部分をみんなで補い合いながらやっていきましょうということであります。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) いろんな意見もあるでしょうけれども、どう言おうが国連という世界の一つの機構が、家族農業の10年という形、10年間この運動を世界に広めていくということを決議し、どう言われようが、日本政府もそこに共同提案として名を連ねているということからすると、とにかく農政の大転換が今進みつつあると、どこまで進んでいるかは別といたしまして。そういった家族農業こそが世界の流れを本物にするということが事実であるならば、当阿賀野市でもやろうと思えば可能だというふうに私は思うわけであります。例えば堆肥の補助金を増額するとか、あるいは農機具購入に市単独の補助制度をつくるとか、あるいは戸別所得補償の復活を国に働きかけるとか、家族農家を励ます方策はいろいろ考えられると思うわけでありますが、そういうことについては検討してみる考えはございませんでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほどの話に少し戻りますけれども、国の政策的なもので今の農業がだめになったようなご意見ありました。私は、そういった部分は非常にあるなと。それは、何でもかんでも国に頼らせるような農業政策、農家の方々がだめになった、だめという意味ではないのですけれども、何か意欲を失うようなのは、意欲をかき立てるために補助金行政をやった、ばらまきをやった。それが結果として今の農業の体質を弱らせているというような思いがあります。ですから、自分でしっかりと進路を確立していくという意欲、そういったものを失わせるような政策があったことは事実ではないかなと思っております。今いろいろな家族農業を守るために肥料の補助等を云々というお話ありましたけれども、そういった部分というのはなかなか本来であれば自助の範疇であると私は思っておりますし、家族農業だと今の形態でやってくださいと言っている面もありますけれども、そうでない面もあるのです。家族でやりながら雇用をしてやっていくことも一つの手。雇用するということは法人、要するに倉島法人を立ち上げればいいだけの話。今の形態をそのまま維持すればいいと。ですから、別な家族農業でこの先も切り開いていくことは全く不可能ではないと思っております。ですから、まずそれはそれ、補助は補助、これ切り離して考えていただいて、まず自助を考えていただくことが必要であると思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 今市長がおっしゃることは、私なりに理解はしているつもりです。家族農業というから家族だけでやっているという意味ではなくて、やっぱり家族も協力しながら法人化して、あるいは近所の人のパートや、あるいは農業専門に雇わなければならないところは、それはそれで非常に農作業に従事していくという、しかし主体は家族なのだよと、ことではそれは当然立派な家族農業だというふうには理解しておりますし、集落営農というのも大いにやっぱりこれからそういう道も研究しなくてはならないだろうし、そうならざる、生きていけない形態の方もいっぱいいると思うので、それを否定しているわけではありません。
  終わりに入りますけれども、この前新聞で北海道の100町歩の農家が米直接交付金、いわゆる7,500円の廃止となったということで、将来の農業に希望がなくなって離農されたということも記事にあったわけであります。やっぱりそういうのを見ますと、規模拡大一辺倒の危険、怖さというのを感じたところでありますが、市長はこういう問題についてはどのように受けとめられますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 規模拡大は、絶対必要不可欠かなと思っております。今一人でできるのは、一般的に言われているのがマックス15町歩から20町歩。マックスですよ。平均的には10から15町歩が限界だろうと言われておりますけれども、やはり経営的なものを考えますと100町歩ぐらいの大きさでやっていくことが生産性の面からは一番メリットが大きいのかなというように理解しております。ですから、今後については今新発田の川東あたりで200町歩ぐらいの法人さんが出ているとお聞きしておりますけれども、やはり作付面積の大きさというのは本当に重要だと思うのです。価格的なもの、生産性が上がれば価格が相当下がります。人件費等は大幅に下がるものと思いますし、資材等の購入費用も大幅に下がってくる。そういうようなメリットが非常にあるわけですので、できるだけ規模は拡大したほうがいいと思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) そういう市長の考えでありますけれども、とにかく現実に100町歩農家が離農したと、これまた事実でありますので、頭の隅にでも残していただければなと思うわけであります。私と市長との考え方については、違うところもありますけれども、一致できるところもあるのではないかと思います。今後の農業のあり方、食料政策のあり方については一致点があるようで、なかなか一致しない点もありますけれども、大いに議論を重ねながら持続可能な農業へ地域農業が少しでも活発、発展する方向で前進したらなと考えております。特に集落営農については、今後大いに研究の余地もあるというふうに感じております。特に一度農業から、特に稲作農家の場合は、一度離れると農機具の関係等からもなかなか戻れないというか、戻りにくいわけでありますけれども、集落営農であれば協力、共同の関係もつくりやすいというそんな気がするわけであります。
  それはそれとしながら、最後になりますけれども、この前、つい先日の8月28日の新聞に食料不足で主食不足で干ばつだと、これは中米というか、中アメリカと書いてありますから、中米のカリブ海の近辺の国だそうですけれども、これは非常に主食不足で国連が懸念を示していると。要するに今までのような金さえあれば食料は自由に買えるよということだけでは容易でないよという記事になっておるわけでありますけれども、そういうことからしても中小零細農家でもきちんと働けば御飯を食べていけるという道もやっぱりそれなりの一つの道であろうというふうに思うわけであります。いうことからいたしまして、大変回答のないような、真っ暗やみの中を手探りするような話で申しわけなかったのですけれども、あと9分しかありませんので、これで終わらせていただきます。ご協力ありがとうございました。
議長(高橋幸信君) ただいまから3時まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 2時40分)
                                            
               再 開 (午後 3時00分)
議長(高橋幸信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  8番、村上清彦さん。
               〔8番 村上清彦君登壇〕
8番(村上清彦君) 8番、村上清彦でございます。
  初めに、子育て支援についてお尋ねいたします。少子高齢化、人口減少の同時進行という厳しい将来見通しに対して、年金、医療、介護、子育てなど社会保障は大きな課題に直面しております。こうした中にあっても、行政の使命として誰もが公平に良質な教育を受けることができ、一人一人が輝き、活躍できる社会の構築に努めていかなければなりません。近年、家庭の経済的事情による教育格差が拡大しつつあり、子どもの貧困の問題も深刻です。格差を是正し、貧困の連鎖を断ち切るためには教育の機会均等を図ることが重要な鍵となります。特に教育費負担の軽減は必須の取り組みであり、政府ではこれまでに有識者会議を設置して幼児教育の無償化について総合的に調査、検討を進め、段階的に対象を拡大してきましたが、本年6月15日に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針2018には、来年10月から幼児教育の無償化の全面実施を目指すことが明記されました。幼児教育が無償化になる子どもは、全ての3から5歳児と住民税非課税世帯のゼロから2歳児、幼稚園、認可保育所、認定こども園に加え、認可外保育施設や幼稚園の預かり保育も対象になっています。この政策により当市における財政面、保育施設の利用動向や、これからの子育て支援施策にどのような影響が考えられるのかお伺いいたします。
  次に、図書館の取り組みについてお尋ねいたします。コーヒーショップ、CD、DVDレンタル店を併設した佐賀県の武雄市図書館が話題になったことを発端に、これまでに各地で図書館の利用を促進させるさまざまな取り組みが行われるようになりました。利用者をふやすためにポイントを付与、読書通帳の導入や、まちづくり、地域活性化の核として図書館を活用するなど、本と人をつなぐ場として、また人とのつながりを生み出す場としての機能も注目されています。当市の図書館について、近年の利用状況、課題を伺うとともに、今後新たな価値を生み出すような取り組みについての見解をお伺いいたします。
  以上、よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 村上議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、子育て支援についてであります。2019年10月から幼児教育無償化の全面実施による当市財政面への影響につきましては、現在国から実務に必要な制度の詳細が示されていないため、どのような影響を受けるかは現段階では不明であります。今後の国の動向等を注視するとともに、適切に対応してまいりたいと考えております。
  次に、保育施設の利用動向や子育て支援施策につきましては、幼児教育無償化によって長時間保育の利用ニーズが高まることが考えられます。また、保育施設等における保育士の需要も高まると見込まれることから、施設によっては保育士不足により入園、入所希望に添えないなどの影響が懸念されているところでございます。
  次に、図書館の取り組みについてお答えいたします。まず、市立図書館の利用状況と課題についてであります。市立図書館の入館者数と貸し出し点数につきましては、平成27年度は入館者数4万3,360人、貸し出し点数5万9,141点、平成28年度は入館者数4万3,396人、貸し出し点数5万9,616点、平成29年度は入館者数4万2,647人、貸し出し点数5万8,003点となっております。平成29年度の減少の要因といたしましては、近年の新発田市立図書館を初めとする近隣自治体の新館建設などが影響しているものと思われます。この利用の減少が市立図書館の課題となっておりますが、図書館において利用の拡大に向け、平成28年度から開館日の拡大と開館時間及び貸し出し期間の延長、ギャラリースペースの活用などの取り組みをしてまいりました。
  次に、図書館の新たな価値を生み出すような取り組みについてであります。市立図書館におきましては、全国的に問題となっている子どもの読書離れについて、児童の読書推進を図るため、子育て支援センターや幼・保育園、小中学校などと連携した事業を実施しております。訪問による読み聞かせ事業では、図書館職員のほか市民ボランティアも活動しており、児童とボランティアとの触れ合いを通して、読書のみならず地域連携と市民の生きがいづくりにつながる活動となっております。また、健康塾など図書館を会場として実施される事業がふえており、こうした事業で来館される方に図書館における参加事業についてテーマに沿った資料を紹介、展示する取り組みをしております。今後も関係機関と連携しながら、市民の暮らしや学習に寄り添った資料を提供するとともに、生活に根差した生涯学習の拠点として充実したサービスを提供できるよう努めてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) では、再質問をさせていただきます。
  まず、最初の子育て支援ですけれども、子育て当事者の声を聞きますと、教育にかかる経済的な負担というのは非常に不安がありまして、軽減を求めるニーズが多くありますし、実際私もいろいろと耳にしております。これ財政への影響はまだ不明ということですけれども、今自治体独自で軽減している保育料、そういった部分の予算について、それがほかの支援策に充てられるのではないかなというふうに思うのですけれども、その点の見込みというか、恐らく今の負担がふえていくということはないのかなというふうに思うのですけれども、そのあたりはいかがお考えでしょうか。
議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
社会福祉課長(山ア善哉君) 議員のご質問にお答えいたします。
  今議員がおっしゃられるとおり、市の独自軽減によって軽減される、市が負担軽減となる部分も十分考えられるわけでありますが、ただ国のモデルといいますか、基準といいますか、通知によりまして、それがどの程度の、その全体像が見えてこない中で、果たして今市が軽減されているものが全て軽減されるのかということも担保するのがちょっと拙速と思われますので、金額についてはご容赦いただきたいと思いますが、万が一市の負担が財政的に軽減するようなことがあれば、その浮いた部分につきましては、これは財布は市の財政ということで一緒でございますので、私の立場としては社会福祉課予算に振り向けたいという思いはあるのでありますが、市の財布は一緒でありますので、財政当局と十分協議をしながら、一番市が必要とする部分に投資をしていくという部分も考えられるのかなと思っているところでございます。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 子育て支援、親、保護者に聞きますと、やっぱりこれから先教育に幾らかかるのかわからないとか、そういったこともありますし、また各学校に入学するときにも、その入学にかかる費用というのは結構かかるものでありまして、3世代同居とかであれば祖父母から例えばランドセルですとか、そういったものの支援を受けられたりする家庭もあるかもしれませんけれども、非常にそういったところが大変だというような声もあります。もしそういった軽減に使われていた予算がほかに回せるというか、そういったようなことができるのであれば、そういった負担軽減、子育て世帯への負担軽減に使っていただきたいというふうに思いますので、その点市長はいかがでしょうか。お考えとして。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) この幼児教育の無償化、非常に我々としてもうれしく思っておりますけれども、先ほど申し上げましたとおり制度設計がまだ不明な部分が非常に多い。特に国のほうから支援がどの程度、100%なのか、50%なのか、3分の1程度なのか、その辺が全く不明でございます。したがいまして、我々として、また今負担している部分がどれだけ軽減できるのか。さらにはこの制度によりまして、先ほど申し上げましたとおり利用ニーズ、これがふえるのではないかというのが全国的な自治体の懸念事項になっております。この部分がふえれば、逆に負担が発生する可能性もあります。ですから、制度設計が明らかになった段階でしっかりと取らぬタヌキにならないよう考えていきたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 何とかその負担軽減に充てていただくようによろしくお願いいたします。
  答弁にもありましたけれども、利用ニーズが高まって保育士の不足によって入園、入所の希望に添えないというような影響が出るのではないかということですけれども、今保育園にゼロ歳から2歳、あと3歳から5歳で保育園を利用していない人数がもしわかったらちょっと教えていただければと思います。
議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
社会福祉課長(山ア善哉君) 今ほどの議員の質問にお答えいたします。
  議員がお聞きになりたい保育園、こども園等の子育て支援施設を利用していない子ということは残念ながら細かい数字はちょっと持ち合わせておりませんでした。ただ近い数字、今後ゼロ歳児から年長さんまでの予定されている予定者数がございます。そして、今現在そういったこども園、そして保育園に入園されているお子さんの数がございます。ここの差っ引きした部分がどこにも行っていない子とは必ずしもならないのでありますが、そういう一つの数字と捉えることとしてお答えすることは可能でございます。今ほど差っ引きいたしますと、ゼロ歳児から5歳児まで399名の方がどこにも行っていないということに考えられるということです。園に通っているお子様の数というのは、議員ご承知のとおり広域連携という部分がございますので、他市にお住まいの方も市内の保育園を利用している。市内の市民も他市の施設を利用しているということがございますので、その辺を考慮した上で数字になりますが、399名となってございます。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 結構不確定というか、はっきりした数ではないですけれども、非常に結構思っていたよりも多いなというのが正直なところですけれども、この人たちが全員入園希望するということは考えられませんけれども、ただそれなりの確かに入園させたいというか、そういったようなことが考えられるのかなというふうに思います。この保育士不足という部分で、これは保育施設側と問題を共有というか、来年10月からこういう制度が始まりますという中で話し合いというのはされているのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
社会福祉課長(山ア善哉君) その都度保育会のほうとこういった部分についてお聞きしたいということがあれば私どものほうでできる限り情報は流させていただいておりますが、年に数回、昨年度も実施させていただきましたけれども、市長、そして県議会議員を交えた保育会の皆様方と懇談を持ったということも過去にございました。そういったことで、今後とも保育会の皆様からのお話ということについては耳を傾けてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 実際にその希望があって、すぐうちは受け入れオーケーだよというところと、ちょっとうちは無理だというような話が出てくるとは思いますので、また保育士を確保するというのが保育施設側としても大変だということは聞いているわけですけれども、なるべく早目にいろいろなことを想定して話を市のほうからも投げかけたらどうなのかなというふうに思いますので、やはり実際そのニーズがちゃんとそれぞれのニーズに合えばいいですけれども、合わなくなれば当然不満というのが、市に対する不満という形に利用者側というか、そういった部分では出てくると思いますので、しっかりとこの点については対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
  次に、図書館の取り組みについてですけれども、この答弁をいただいていた入館者数というのは、29年度で4万2,647人ということですけれども、このあたり実際利用としてはほかの自治体と比べてどんな感じなのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) それでは、村上議員の質問に対してお答えをします。
  一応28年度のデータになりますが、亀田の図書館、28年度のデータで16万7,000人、豊栄の図書館が20万7,000人、新津が18万4,000人という数字になっております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 人口で考えれば大体そこそこ入っているというように捉えていいのでしょうか。いろいろ図書館協議会というのが毎年開かれていると思うのですけれども、それ私も議事録を何年か分ちょっと読ませていただいて、いろいろな協議をされて、図書館の利用をいかに上げていくかというか、そういったことを一生懸命取り組まれているなというふうに思いますけれども、実際いろいろな取り組みをするに当たって、職員の数というのは、充足というか、どのような感じなのかなと思うのですが、その点についてはいかがお考えでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) お答えになるかどうかなのですが、現在図書館、各地区の公民館も含めますが、今職員は1人で運営しております。私が生涯学習課に来た8年前は3人で運営をしておりましたが、ただいまは1人で運営をしております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 正規職員が1人で、あとはでは臨時職員ということで、司書という役割の方がいらっしゃると思うのですけれども、この方も臨時職員なのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) 申しわけありません。たしかな数字がちょっと手元にはないのですが、臨時職員または嘱託職員含めて9名在籍しております。その中で数名が司書の資格をお持ちになって勤務していただいております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) そういう状態でというとあれなのですけれども、そんな中でも一生懸命取り組まれているなというふうに大変感心するところなのですけれども、これからいろいろな取り組みをしていく上で、司書の方も臨時となるといろいろな取り組みに制約というか、そういったのが出てくると思うのですけれども、その点は大丈夫なのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) 答えになるかはまたあれなのですが、私も赴任して1年目でございます。それで、ことしの図書館の活動方法をちょっと聞いてまいりました。職員だけの発案ではなくて、臨時の司書さん、または経験の長い臨時さんなどがそれぞれ案を出し合って、年間3回大きなイベントを開いております。特に私がことし赴任して思いましたのは、阿賀野市の図書館については外国の絵本も多く蔵書しております。ここら辺の特色をつかみまして、この春に各国対抗の絵本のプレゼンテーションみたいなギャラリースペースを使ってイベントを行いました。そういったこともあって、子どもたちに多く来ていただいたのですが、ただいかんせんちょっと宣伝不足で、余り来館者はなかったというふうに聞いておりますが、あと他課と連携しまして、自殺予防週間何かについては自殺予防に関する書籍をコーナーとして独立させたりして、来館者に多く来ていただくような工夫をして運営していただいております。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 大変すばらしい職員さんで、一生懸命頑張っていらっしゃるなというふうに思います。利用者のニーズ、図書館に来られる方のニーズというのは、職員さんですとか、いろいろ多分リクエスト、本のリクエストとか、そういったのは利用する方からは聞けると思うのですけれども、図書館のイメージとしてはやはり本を読むところとか、夏場であればちょっと涼みに行こうかみたいな感じの利用もあるとは思うのですけれども、何か足を運ぶということの宣伝というか、PRという方法がもう少しいろいろ……努力はされているとは思うのですけれども、もう一つ頑張る必要があるのかなというふうにも思うのですが、市民のニーズを探るというか、アンケートとか、そういったような取り組みというのはこれまでにやったことがあるのかどうかお聞かせください。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) 来館者のニーズについては、過去聞いたことがある形跡がございますが、サイレントマジョリティー、使っていない人の声ということを聞くようなアンケートはやったことはないみたいです。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) 市内に4カ所図書館があるということをもっと活用していかないともったいないのかなというふうにも思いますし、いろいろな活動の拠点というか、そういったような機能を持たせたりとか、いろいろなどういう使い方がいいですかみたいな感じのアンケートをとるというのも大変おもしろいのかというふうに思いますので、そういったこともちょっと検討していったらどうかなというふうに思います。
  あと、子どもの読書活動推進計画というのが29年度までありましたけれども、これをどのように評価しているのか、その点は教育委員会のほうでしょうか。
議長(高橋幸信君) 岩村教育長。
教育長(岩村弘一君) 子どもの読書活動推進計画については、学校教育の中でも推進しているわけですけれども、今回文科省としての見解が出ましたけれども、その調査の中にも子どもの読書傾向についての回答がまとまっておりまして、決して阿賀野市の子どもたちは読書が好きではないというふうな実態が上がっております。学校でも読書を推進するように朝読書とか、それぞれ期間を定めて読書の推進を図っているところでございますけれども、子どもの活字離れというのですか、そういった傾向は否めない実態ではございます。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) この読書活動推進計画というのは、今年度からはやらないのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 岩村教育長。
教育長(岩村弘一君) 特に私、この読書活動推進計画について深く承知していないのですけれども、今までの取り組み状況からして読書には力を入れてまいったところでありますが、この読書活動推進計画ということに関して言えば、ちょっと今戻って聞いてみないとわからない状況です。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) これは5年計画で、29年が最終年度で、子ども読書活動推進計画というのがあって、ほかの自治体だと第2次とかというような形でどんどん子どもに本を読んでもらおうというか、そういった取り組みが行われているのですけれども、阿賀野市では29年度までで終わりということで、今後の取り組みはなしなのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 齋藤生涯学習課長。
生涯学習課長(齋藤弥一君) たしかうちの図書館のほうで計画を立てて進めていたものであったと私記憶しております。実際今、村上議員が言われたように29年度まででしたので、私きのう、今の引き継ぎの中には入っていないのですが、そのまとめについて教育長もお話ししましたが、終わったのであればまとめているはずですので、その資料を後ほど村上議員のほうに示すような形でよろしいでしょうか。
議長(高橋幸信君) 8番、村上清彦さん。
8番(村上清彦君) よろしくお願いいたします。
  図書館の利用に当たっては、まちなかの空き店舗を使って図書を置いたり、喫茶店とちょっとしたプチ図書館みたいな感じの取り組みも気軽に本と親しめるというか、そういったことに関しては非常に一つの取り組みとしてはいいのかなというふうに思いますので、これから図書館の活用、いろいろな可能性というのをいろいろ検討していただいて、本に親しむ人が多くなっていくように、また努力していただければなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
  以上で終わります。
                                            
    散会の宣告
議長(高橋幸信君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
  本日はこれで散会いたします。
  なお、あす7日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
  ご協力ありがとうございました。
               散 会 (午後 3時31分)