平成30年第2回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
平成30年6月7日(木)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 諮問第 1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(山口康雄氏)
日程第 6 議案第61号 専決処分の承認について(専第2号 阿賀野市税条例の一部改正につい
て)
日程第 7 議案第62号 専決処分の承認について(専第3号 阿賀野市国民健康保険税条例の一
部改正について)
日程第 8 議案第63号 専決処分の承認について(専第4号 平成29年度阿賀野市一般会計補
正予算(第9号))
日程第 9 議案第64号 専決処分の承認について(専第8号 平成30年度阿賀野市一般会計補
正予算(第1号))
日程第10 議案第65号 平成30年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
日程第11 議案第66号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正について
日程第12 議案第67号 阿賀野市学校給食センター条例の一部改正について
日程第13 議案第68号 阿賀野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める
条例の一部改正について
日程第14 議案第69号 阿賀野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基
準を定める条例の一部改正について
日程第15 議案第70号 字の変更について(上江端・寺社・小浮)
日程第16 議案第71号 財産の取得について(小型動力ポンプ付積載車)
日程第17 報告第 2号 平成29年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について
報告第 3号 平成29年度阿賀野市公共下水道事業特別会計継続費繰越報告について
報告第 4号 平成29年度阿賀野市集落排水事業特別会計継続費繰越報告について
日程第18 報告第 5号 専決処分の報告について(専第5号 損害賠償の額の決定及び和解につ
いて)
報告第 6号 専決処分の報告について(専第6号 損害賠償の額の決定及び和解につ
いて)
報告第 7号 専決処分の報告について(専第7号 損害賠償の額の決定及び和解につ
いて)
報告第 8号 専決処分の報告について(専第9号 損害賠償の額の決定及び和解につ
いて)
日程第19 一般質問
〇出席議員(18名)
1番 横 井 基 至 君 2番 清 野 栄 一 君
3番 天 野 美 三 男 君 4番 近 山 修 君
6番 山 賀 清 一 君 8番 村 上 清 彦 君
9番 風 間 輝 栄 君 10番 江 口 卓 王 君
11番 稲 毛 明 君 12番 宮 脇 雅 夫 君
13番 倉 島 良 司 君 14番 中 島 正 昭 君
15番 石 川 恒 夫 君 16番 山 口 功 位 君
17番 遠 藤 智 子 君 18番 浅 間 信 一 君
19番 山 崎 正 春 君 20番 高 橋 幸 信 君
〇欠席議員(1名)
5番 市 川 英 敏 君
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 田 中 清 善 君
総 務 部 長 小 菅 章 義 君
民 生 部 長 米 山 和 朗 君
(地域医療推進課長)
産 業 建設部長 逢 坂 康 之 君
(建 設 課長)
市 長 政 策 ・ 苅 部 一 雄 君
市 民 協働課長
総 務 課 長 菅 原 博 徳 君
危 機 管理課長 鈴 木 昇 二 君
企 画 財政課長 羽 賀 存 君
管 財 課 長 渡 辺 一 雄 君
税 務 課 長 田 邊 裕 君
市 民 生活課長 山 嵜 富 夫 君
健 康 推進課長 横 山 修 君
社 会 福祉課長 山 ア 善 哉 君
高 齢 福祉課長 石 山 恵 美 君
補 佐
生 涯 学習課長 齋 藤 弥 一 君
農 林 課 長 遠 藤 孝 栄 君
商 工 観光課長 相 馬 繁 行 君
公 園 管 理 関 隆 男 君
事 務 所 長
上 下 水道局長 仁 谷 邦 男 君
会 計 管 理 者 佐 藤 耕 二 君
教 育 長 岩 村 弘 一 君
学 校 教育課長 菅 井 裕 治 君
農 業 委 員 会 前 田 義 博 君
事 務 局 長
監 査 委 員 長 谷 川 洋 悦 君
事 務 局 長
消防本部消防長 肥 田 浩 明 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 加 藤 勝 則
主 幹 渡 辺 康 恵
主 任 網 干 水 季
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(高橋幸信君) 改めまして、おはようございます。暑い日が続いております。皆様方には何かとお忙しい中、ご参集をいただきありがとうございます。また、本定例会につきましては円滑に進行できますよう、議員各位のご協力をよろしくお願いを申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は18名でございます。定足数に達しておりますので、これより平成30年第2回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
なお、5番、市川英敏さんから欠席の届け出がありましたので、ご報告いたします。また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(高橋幸信君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(高橋幸信君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、11番、稲毛明さん、12番、宮脇雅夫さん、13番、倉島良司さん、以上3名を指名いたします。
〇会期の決定
〇議長(高橋幸信君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会の会期は、本日6月7日から6月19日までの13日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は6月7日から6月19日までの13日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(高橋幸信君) 日程第3、諸般の報告を行います。
3月1日からきのうまでの主な会議、行事等の状況及び議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、田中市長を初め25名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から人事案件1件、議案11件、報告7件です。議会からは請願3件、委員長報告3件、申し出4件のほか、議員派遣についてです。受理いたしました請願は、お手元の請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託いたしましたので、ご報告いたします。
去る5月28日に議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付の会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(高橋幸信君) 日程第4、田中市長から一般行政報告を求めます。
田中市長。
〔市長 田中清善君登壇〕
〇市長(田中清善君) おはようございます。本日、平成30年第2回阿賀野市議会定例会の開催にあたり、議員各位のご健勝をお慶び申し上げます。また、日頃より、市政発展のためにご尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに感謝申し上げます。
さて、既にご承知のとおり、5月5日こどもの日に、松平方面に登山に出かけた親子が29日に発見されました。また、5月13日、寺社において行方不明となられた方は、26日に発見されました。いずれも、きわめて残念な結果となってしまいました。亡くなられた渋谷甲哉さん、空くん親子、山崎庄治さんのご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、捜索に当たっていただきました方々に感謝申し上げます。
それでは、第2回阿賀野市議会定例会にあたり、7項目につきまして、一般行政報告を申し上げます。
はじめに、事業執行状況について申し上げます。一般会計と特別会計の公共工事の発注状況は、債務負担行為に基づく安田地区複合施設整備事業の工事など、早期契約を締結したことから、5月末現在、予算額約46億円のうち、発注率は約27%となっております。また、住宅リフォーム補助事業約3割、虹の架け橋住宅取得支援事業では約4割、地場産瓦利用補助金事業では約3割の執行状況となっており、いずれも対前年度並みの推移となっております。今後につきましても、市内の経済状況を的確に把握しながら、商工業の下支えに努めてまいります。
次に、消化器疾患に関する寄附講座の協定締結について申し上げます。3月下旬、市役所において新潟大学学長と消化器系の疾病対策を研究する寄附講座『健康寿命延伸・消化器疾患先制医学講座』設置に関する協定書を取り交わしました。この講座では、新潟大学より医師2人の派遣を受け、定期的な外来診療を通じて市民の皆様の健康寿命を伸ばすため、消化器疾患の発症、進行に関する実態と要因を明らかにし、消化器疾患を予防する有効な施策に取り組んでまいります。これによりまして、既に設置している『健康寿命延伸・生活習慣病予防治療医学講座』と併せて、あがの市民病院の診療体制の充実、強化を図ることにより、市民の健康寿命日本一を実現してまいりたいと考えております。
次に、安田学校給食センターについて申し上げます。旧山手小学校グラウンドに整備を進めていた安田学校給食センターがこのたび完成し、4月9日から安田幼稚園初め安田小中学校及び駒林特別支援学校に給食の提供を開始いたしました。新しい給食センターは、調理作業区分によって独立した部屋単位の施設配置を施すことで、食材搬入から給食搬出までの一連の作業を効率的・衛生的に行える施設となっており、また、アレルギーのある児童生徒向けの専用調理室を設けるなど、今まで以上に安全安心な給食の提供が可能となったところであります。
次に、観光振興における情報発信について申し上げます。4月の下旬、新潟県が実施しております第6回新潟県観光地満足度調査の結果が発表され、県内の観光地・温泉地の中で五頭温泉郷が総合満足度で第1位に返り咲きました。また、この秋、当市において全国のラジウム・ラドン温泉地の関係者が一堂に会し、各温泉地の情報発信と地域活性化を目的とした健康と温泉フォーラムが開催されます。来年は、県とJR東日本などによるデスティネーションキャンペーンが控えており、この度の栄誉を含め、今まで以上に、五頭温泉郷のラジウム・ラドン温泉の効能や温泉地としての魅力を伝え、健康増進や観光振興に繋げていきたいと考えております。
次に、成人式と健康について申し上げます。先月の4日、みどりの日、水原総合体育館において成人式を開催し、色鮮やかな振袖やスーツに身を包んだ312名の新成人が出席されました。私からは、ふるさとに誇りと愛着を持ち、阿賀野市のことを心に留めながら、活躍して欲しいことをお願いし、お祝いいたしたところであります。また、当市では新潟大学との間で生活習慣病予防の共同研究の一環として、新成人の皆様に生涯に渡り健康を維持していただくことを目的に、血液検査や血圧測定等を受けていただく二十歳の健康プレゼント事業を実施し、110人の方から受診していただきました。健康でなければ何事にも挑戦できないことから、新成人の皆さんからは、これからも節目ごとの健康チェックを心がけていただければと思っております。
次に、国等への事業要望について申し上げます。当市においてもこの冬の豪雪では、通行障害など市民の日常生活や産業経済に大きな影響があり、改めて道路の重要性が認識されたところであります。また、阿賀野バイパスが平成33年度に全線開通が見込まれ、広域的物流の円滑化、県東部産業団地への企業進出の促進、救急搬送圏域の拡大による地域医療体制の向上が期待されております。このような中、先月中旬、道路整備促進期成同盟会全国協議会総会及び全国大会に出席してまいりました。大会におきましては、長期安定的に道路整備・管理が進められるよう、新たな財源の創設の検討や来年度の道路関係予算の所要額の確保などを決議し、併せて、県選出の国会議員に要望を行ったところでございます。これからも、市民の安全・安心の確保、地域経済の活性化のため、国等に対しては機会を捉えて要望活動を行ってまいります。
最後に、水防工法演習について申し上げます。新潟地方気象台発表の3カ月予報によりますと、向こう3カ月の気温は高く、6月は平年に比べ曇りや雨の日が多いということであり、梅雨前線の活発な動きに伴う集中豪雨が懸念されるところであります。先月下旬、阿賀野川防災ステーションにおきまして、水害の未然防止と被害の軽減を図ることを目的に、地元消防団員による積土のう工、月の輪工など、実践さながらの水防工法演習を行いました。市民の安全安心な生活の確保には、消防団の組織力が重要な役割を果たすことから、これからも消防団員の確保、育成に努めるとともに、災害のない地域を築き、市民が安心して暮らせるまちづくりにこれからも全力で取り組んでまいります。
以上、平成30年第2回議会定例会における一般行政報告とさせていただきます。
結びに、この度の議会定例会において提出いたしました全議案に対し、慎重ご審議を賜り、その趣旨とするところ十分ご理解をいただき、満場の賛同によりご承認をお願い申し上げる次第であります。
なお、3月1日以降の会議・行事等の主な出席につきまして、お手元に配布させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くだされるようお願いを申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(山口康雄
氏)
〇議長(高橋幸信君) 日程第5、諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて 山口康雄氏を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて提案理由を説明申し上げます。
本件は、人権擁護委員の任期満了に伴い、現在委嘱されている山口康雄氏を再任することとし、法務大臣に推薦したいので、議会の意見を求めるものであります。
山口氏は、昭和42年から長年にわたり食品スーパー、株式会社キューピットに勤務、役員等を歴任し、大きな会社組織において子どもと親、女性と職場などの人権問題に直面し、その解決策を模索、実践されてこられました。平成24年10月の人権擁護委員就任以降につきましては、これまでの経験を生かし、新津人権擁護委員協議会の啓発委員、子どもの人権委員として積極的に活動されております。
このようなことから、山口氏が人権擁護委員に適任と考え、法務大臣に推薦したいので、よろしくお願いを申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りいたします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定いたしました。
これから諮問第1号を採決いたします。
お諮りいたします。山口康雄さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第1号は山口康雄さんを適任とすることに決定いたしました。
〇議案第61号 専決処分の承認について(専第2号 阿賀野市税条例の一部改
正について)
〇議長(高橋幸信君) 日程第6、議案第61号 専決処分の承認について 専第2号 阿賀野市税条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第61号、専決処分の承認について提案理由をご説明申し上げます。
本件は、3月31日に専決処分をした阿賀野市税条例の一部改正について議会の承認を求めるものであります。
地方税法の一部を改正する法律や地方税法施行令の一部を改正する政令などの3月31日公布に伴い、施行日が4月1日となることから専決処分をしたものであります。
主な改正内容につきましては、個人住民税の非課税範囲拡大や所得控除の見直し、たばこ税率の引き上げ、加熱式たばこの課税方式見直し、新築住宅に係る税額の減額措置延長、地方決定型地方税特例措置、いわゆるわがまち特例の一部拡充、延長等の規定を改正したものであります。
何とぞご承認くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りいたします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第61号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第61号は、承認することにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第61号は承認することに決定いたしました。
〇議案第62号 専決処分の承認について(専第3号 阿賀野市国民健康保険税
条例の一部改正について)
〇議長(高橋幸信君) 日程第7、議案第62号 専決処分の承認について 専第3号 阿賀野市国民健康保険税条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第62号、専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
本件は、3月31日に専決処分をした阿賀野市国民健康保険税条例の一部改正について承認を求めるものであります。
地方税法施行令の一部を改正する政令の3月31日公布に伴い、施行日が4月1日となることから専決処分をしたものであります。
主な改正内容につきましては、国民健康保険税の基礎課税額を現行の54万円から58万円に、軽減措置の乗ずるべき金額を5割軽減では現行の27万円から27万5,000円に、2割軽減では現行の49万円から50万円にそれぞれ引き上げる等の規定を改正したものであります。
何とぞご承認くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 基礎課税額、限度額58万円に引き上げるということ、このことによる影響額は何世帯でどのぐらいの課税がふえる見込みなのかということと、5割軽減、2割軽減を若干引き上げるということですが、これに対してもどの程度影響あるのかというのをちょっとお願いします。
〇議長(高橋幸信君) 田邊税務課長。
〇税務課長(田邊 裕君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。
影響につきましては、平成30年度の最新課税時点ということで、6月1日現在におきまして一応試算してみました。課税限度額の超過世帯数につきましては、医療給付分で68世帯、こちらは昨年度は87世帯になっていましたので、19世帯ほどが減少ということになります。それで、医療給付費分で4万円を引き上げました結果、68世帯が限度超過世帯に当たるということになりまして、年税額では308万円増額という見込みになるというふうに試算しております。また、軽減措置につきましては平成29年度本算定時点との比較ということになりますけれども、全世帯6,046世帯のうち、軽減該当世帯数は3,164世帯で52.33%でございましたけれども、こちらの本算定の時点の数字を参考といたしまして、このたびの改正のもとで試算いたしますと3,189世帯となりまして、パーセンテージでは52.74%と前年度対比ではプラス0.41%上昇するという試算としております。ちなみに、内訳といたしまして、2割軽減では742世帯のところから750世帯に移行するということになりまして、8世帯が増ということになります。こちらは軽減なし世帯から25世帯が移行するというふうに見ております。また、5割軽減につきましては991世帯のところ1,008世帯というふうになりまして、17世帯の増と見ております。こちらにつきましては2割軽減から5割軽減に移行する方々ということになります。
なお、軽減措置の財源につきましては公費で賄われるということになっておりますので、こちらにつきましては今までどおり地方負担のみということで、都道府県4分の3、市町村4分の1という負担割合となるものでございます。あくまでも今ほどの説明につきましては、まだ今年度の本算定数字が出ておりませんので、確定した際にはまた皆様のほうにお知らせする機会があればさせていただきたいと考えます。よろしくお願いいたします。
〇議長(高橋幸信君) よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) お諮りいたします。
本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
これから討論を行います。
12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 国保は再三私も質問してきましたけれども、基礎課税額を引き上げるということですけれども、ただでさえ国保というのはほかの被用者保険に比べても非常に負担割合が高い上に、またこういう形で一部限度額を上げればもっとそれが広がるという状況になるので、こういう小手先のことはやめて、これ国のやることですけれども、やはり抜本的に国保の構造的問題、これを解決するようにしなければ、幾らでも限度額を上げれば、それで結局賄うみたいな形になってしまうので、そうすればますます構造的な欠陥が、構造的な問題が拡大するということなので、これでは解決しないというふうに思いますので、反対です。
〇議長(高橋幸信君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) これから議案第62号を採決いたします。
この採決は、起立によって行います。
議案第62号は、承認することに賛成の方の起立を願います。
〔起立多数〕
〇議長(高橋幸信君) 起立多数でございます。
したがって、議案第62号は承認することに決定いたしました。
〇議案第63号 専決処分の承認について(専第4号 平成29年度阿賀野市一
般会計補正予算(第9号))
〇議長(高橋幸信君) 日程第8、議案第63号 専決処分の承認について 専第4号 平成29年度阿賀野市一般会計補正予算第9号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第63号、専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
本件は、3月30日に専決処分をした補正予算につきまして議会の承認を求めるものであります。
平成29年度阿賀野市一般会計補正予算第9号としまして、歳入歳出にそれぞれ1,342万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ207億7,681万1,000円としたものであります。
主な補正の内容としましては、歳入につきましては実績見込みに伴いふるさと寄附金に1,218万3,000円、教育寄附金に107万2,000円、企業版ふるさと寄附金に140万円を増額したものであります。
歳出につきましては、ふるさと阿賀野市応援基金、地域福祉基金、奨学貸付基金における寄附金の実績やインターネット・サービス運用基金における事業費の積算に基づき、所要の積立金等を計上したものであります。
第2表の繰越明許費補正につきましては、繰越額が未確定のため、3月市議会定例会で補正予算に計上できなかった繰越明許費のうち、追加としまして13件、総額3億4,749万8,000円、変更としまして1件、765万9,000円増額を計上したものであります。
今回の補正につきましては、実績額の確定から年度末までの時間がなく、緊急を要する案件でありましたので、専決処分をしたものであります。何とぞご承認くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りいたします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第63号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第63号は、承認することにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第63号は承認することに決定いたしました。
〇議案第64号 専決処分の承認について(専第8号 平成30年度阿賀野市一
般会計補正予算(第1号))
〇議長(高橋幸信君) 日程第9、議案第64号 専決処分の承認について 専第8号 平成30年度阿賀野市一般会計補正予算第1号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第64号、専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
本件は、5月2日に専決処分をした補正予算につきまして議会の承認を求めるものであります。
平成30年度阿賀野市一般会計補正予算第1号としまして、歳入歳出にそれぞれ2,666万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ202億9,666万2,000円としたものであります。
補正の内容につきましては、6月10日に執行の新潟県知事選挙に要する費用として歳入に県知事選挙費委託金を、歳出に同選挙事務費をそれぞれ2,666万2,000円を計上したものであります。
今回の補正につきましては、緊急を要する案件でありましたので、専決処分をしたものであります。何とぞご承認くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りいたします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第64号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第64号は、承認することにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第64号は承認することに決定いたしました。
〇議案第65号 平成30年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
〇議長(高橋幸信君) 日程第10、議案第65号 平成30年度阿賀野市一般会計補正予算第2号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第65号 平成30年度阿賀野市一般会計補正予算第2号について提案理由をご説明申し上げます。
本件は、補正予算としまして、歳入歳出に4,080万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ203億3,746万3,000円とするものであります。
主な補正の内容としましては、歳入につきましては新潟大学による健康寿命延伸・生活習慣病予防医学講座を継続するためあがの市民病院整備基金繰入金に500万円、厚生連寄附講座負担金に500万円を増額するものであります。また、県補助事業の採択内示により経営体育成支援事業補助金に111万7,000円、農林水産業総合振興事業補助金に377万6,000円、新たな米政策推進取り組み円滑化事業補助金に202万円、小学校キャリア教育モデル事業補助金に25万円を増額するほか、一般財源の調整として前年度繰越金に2,320万8,000円を増額するものであります。
歳出につきましては、任期終了後に起業する地域おこし協力隊員3人に対する起業支援補助金に270万円を、市民の健康寿命の延伸に寄与する研究や講座を引き続き実施するため健康寿命延伸・生活習慣病予防医学講座寄附金に1,000万円を増額するほか、園芸用パイプハウス建設に対する園芸生産促進事業費補助金に278万6,000円、ホイールローダ購入に対する畜産振興促進事業費補助金に99万円、地域農業の中心経営体に対する経営体育成支援事業費補助金に111万7,000円を増額するものであります。
第2表の債務負担行為補正につきましては、平成31年度から33年度までの健康寿命延伸・生活習慣病予防医学講座寄附金の債務負担行為に5,000万円を追加するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
15番、石川恒夫さん。
〇15番(石川恒夫君) 1点お尋ねをさせていただきます。
歳出の8款土木費でございます。説明書の中にも記載されておりますけれども、ことしの冬の大雪、あるいは凍結による道路舗装面の損傷ということで、その修繕費ということで105万ですか、計上されているわけであります。この件につきましては2月20日でしたか、全員協議会、3月議会前の。その際に指摘をさせていただいて、市長からは非常に前向きといいますか、ご答弁をいただいた経緯がございます。実際に現場各地区、旧地区、非常に舗装路面陥没、あるいはオーバーレイ工事の部分の剥離等の損傷が著しいわけであります。どのように調査をされ、どの程度の箇所が補修として上げられてあるのか、その辺の実数的な部分お持ちでしたらお聞かせいただければなと思います。
〇議長(高橋幸信君) 逢坂産業建設部長。
〇産業建設部長(逢坂康之君) 今のご指摘でございますが、今回当初予算95万円に対して既に5月の時点で83万程度使っているということで、このままいくと予算が不足するということで今回追加させていただいたところでございますが、当初でいくと大体90カ所ぐらいを当初予定しておりましたが、今回の3月末、あと4月、5月におきまして、それにプラス100カ所程度の箇所がふえたというところで今回補正のほうを追加させていただいたところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 15番、石川恒夫さん。
〇15番(石川恒夫君) と申しますのは、2月20日のときも要は先ほど申し上げましたとおり大型の除雪機械、あるいは非常に低温でしたので、凍結による先ほど言った特にオーバーレイが剥離したということで、いろいろ苦情も私のところにも参っております。それは、もう2月20日のとき、全協で指摘をし、市長からも迅速かつ的確な対応をやりますと前向きな答弁、非常に積極的な答弁をいただいているので、早目に修繕なるでしょうとお答えをさせていただいているところであります。ただ、実際現場結構あちこち私も回ってみますと、まだ穴のあいたままになっている、一部簡易的な舗装材を埋めて、一時的な応急的な処置で対応されている部分もありますけれども、結構まだあるのです、穴のあいているところが。旧安田地区であり、水原地区であり、笹神地区であり、京ヶ瀬地区も一部あります。そんなことで、本当早急に補修し、地域住民の方々が安心して通れるような路面に最大限努力していただきたい。本当に105万で済むのかなという、非常に私は金額的に少ない金額かなと思っております。皆さんじかにおやりになるのだろうと思いますけれども、場所によっては業者をお願いすることも必要だと思いますので、部長さんは4月からあれなので、以前の経緯をご存じないと思いますので、では市長から答弁お願いいたします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) ご指摘のとおりこの冬の豪雪で市内の市道、県道もそうですけれども、かなりの穴があいております。国道49号も非常に損傷が激しいと。今各機関、我々もそうですが、全力で今年度予算で補修に当たっているところであります。今回補正で計上させていただいたのは、常温合材、レミファルトと通常いっておりますけれども、緊急、応急的な措置をする合材があります。それが2月の大雪で緊急的にポットホールが非常に多く発生したものですから、使い切る、そういう状況が発生しました。そのために105万円、レミファルトの購入費用を補正で計上させていただいたところであります。したがいまして、今言われたような路面の損傷、今全力で対応に当たっているところでございます。今後も早期発注に努め、市民の皆さんの安全を確保してまいりたいと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 1点伺います。
私自身産建委員会離れて、しばらくこの分野に疎くなってしまったかなという感覚なのですけれども、12ページです。地域おこし協力隊の起業に支援するという項目で200万円ほどというようなことなのですけれども、どなたがというか、具体的には名前はともかく、形態はどんな形でどういう起業をこの地域に起こそうとしているのか。また、ほかの協力隊、全く退職したらそのままさよならなのかどうか。それと、今後の国の制度というか、国の事業での活用なのだけれども、協力隊はこれからどういう形でまた取り込めるか、一切やめるか、その辺まずお伺いしたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤孝栄君) 今のご質問にお答えをしたいと思います。
補正予算書12ページの地域おこし協力隊の支援補助金200万円でございます。これについては農業支援を目的としまして地域おこし協力隊、そして平成27年10月に着任をされた方お二人がこの9月30日をもって任期満了、退任されます。その関係でございまして、このたび引き続き阿賀野市で定住をしまして起業したいということで、就農計画の申し出をいただいたということでお二人分を計上させていただきました。
それから、何をするかというふうなことでございますが、市内の畑をお借りをしまして、露地野菜、枝豆、ナス、大根、カリフラワーなど、それから今後の予定としましてはアスパラガスなどの施設野菜を栽培をしていきたいというふうに聞いております。
それから、今後の協力隊といいますか、今まで退任された方の協力隊というふうなことでございますが、お一人、同じく農業関係で地域おこし協力隊ということで活動されていた方でございますが、この3月31日で退任をされたということでございます。ご自宅の長岡のほうにお帰りになったということで聞いております。
〇議長(高橋幸信君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 各地で情報を取得するところによると、果たしてこの事業が定着してよかったという事例というのはごくわずかだったかなと、私の印象ですけれども、感じておるところではありますけれども、定住に至ったというのはほかにも余りいないか、若干はあるのかということで、成功だったのか、その辺については今後の課題だと思っておりますが、定住して就農する方に、懲りないように一緒に連携することもこれから必要でしょうということを要望しておきます。
それから、温泉サミットについて、冒頭の市長の報告にもありましたけれども、今年度当市で開催されるということ。温泉サミットに加盟自治体が全国にかなり遠距離に散らばっていまして、はるばるお越しいただけるということで、それなりにやっぱりインパクトのあるアピールというか、その辺をやっぱり考えていかないと阿賀野市の活性化、活力、内外にPRにもつながらないということが大いにあると思います。今の時点で商工観光課長、新規就任したということで、過去の事例等々踏まえてどの辺まで承知しているのか、どういう構想で取り組むのか、最初の質問を商工観光課長にぶつけた感じですけれども、明確な答弁できたらお願いします。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 補正で40万円計上させていただきました。健康と温泉フォーラム2018ですが、今ほど言われましたとおり10月の18、19日の2日間阿賀野市を会場に行われます。ラジウム、ラドン温泉の連携4市1町の自治体が集まっていただきます。ことしのテーマとして新湯治をテーマにしようかと。今までの入浴して病気を治療する湯治から温泉地における周辺の自然、歴史、文化、食など地域資源を楽しみ、滞在を通じて心がリフレッシュできるような、そんな取り組みを行いたいということで今計画しているところです。それらによりまして、そのフォーラムを通じて全国発信されるわけですから、温泉客の増加も見込めますし、また市の活性化にもつながるものと思っております。
〇議長(高橋幸信君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第65号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第66号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正につい
て
〇議長(高橋幸信君) 日程第11、議案第66号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第66号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、学校教育法の一部改正に伴い、引用条文の条項を修正するため改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第66号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第67号 阿賀野市学校給食センター条例の一部改正について
〇議長(高橋幸信君) 日程第12、議案第67号 阿賀野市学校給食センター条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第67号 阿賀野市学校給食センター条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、4月1日に安田学校給食センターが新築移転したことに伴い、位置を変更するため改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第67号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第68号 阿賀野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準
を定める条例の一部改正について
〇議長(高橋幸信君) 日程第13、議案第68号 阿賀野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第68号 阿賀野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、12月に閣議決定された平成29年の地方からの提案等に関する対応方針を受けまして、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準が一部改正されたことに伴い、放課後児童支援員の基礎資格要件を拡大、明確化するため改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) ないようでございますので、これで質疑を終わります。
議案第68号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第69号 阿賀野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に
関する基準を定める条例の一部改正について
〇議長(高橋幸信君) 日程第14、議案第69号 阿賀野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第69号 阿賀野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行により、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準が一部改正されたことに伴い、引用条文の条項を修正するため改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第69号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第70号 字の変更について(上江端・寺社・小浮)
〇議長(高橋幸信君) 日程第15、議案第70号 字の変更について 上江端・寺社・小浮を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第70号 字の変更について提案理由を説明申し上げます。
本件は、六九地区土地改良事業共同施行による非補助の区画整理事業施行に当たり、上江端、寺社、小浮における区域内の字を変更し、整理するため、地方自治法第260条第1項の規定により議会の議決を求めるものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第70号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第71号 財産の取得について(小型動力ポンプ付積載車)
〇議長(高橋幸信君) 日程第16、議案第71号 財産の取得について 小型動力ポンプ付積載車を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第71号 財産の取得について提案理由をご説明申し上げます。
本件は、阿賀野市消防団に配置しております小型動力ポンプ付積載車につきまして、経年使用による事故防止や機動力の強化、活動環境の向上を図るため10台を取得するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第71号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇報告第2号 平成29年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について
報告第3号 平成29年度阿賀野市公共下水道事業特別会計継続費繰越報告に
ついて
報告第4号 平成29年度阿賀野市集落排水事業特別会計継続費繰越報告につ
いて
〇議長(高橋幸信君) 日程第17、報告第2号から報告第4号までを一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 報告第2号から第4号まで、平成29年度の一般会計等において予算の繰り越しを行ったことにつきまして報告いたします。
初めに、報告第2号 平成29年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告についてご説明を申し上げます。国の補正予算内示に基づき、3月市議会定例会で補正予算に計上した事業等のうち、実施期間や工期等の理由から19件の事業につきましては翌年度に支出できるように繰り越ししたものであります。繰越明許費繰越計算書のとおり報告をいたします。
次に、報告第3号 平成29年度阿賀野市公共下水道事業特別会計継続費繰越報告についてご説明申し上げます。地方公営企業適用に向けた事業費と安田浄化センターの長寿命化対策事業費第2期につきましては、平成30年度まで事業が継続中であり、年割額と実績見込み額との差額を翌年度に繰り越ししたものであります。継続費繰越計算書のとおり報告をいたします。
次に、報告第4号 平成29年度阿賀野市集落排水事業特別会計継続費繰越報告についてご説明申し上げます。地方公営企業適用に向けた事業費につきましては、平成30年度まで事業継続中であり、年割額と実績見込み額との差額を翌年度に繰り越ししたものであります。継続費繰越計算書のとおり報告をいたします。
〇議長(高橋幸信君) これで報告第2号から報告第4号までの報告を終わります。
〇報告第5号 専決処分の報告について(専第5号 損害賠償の額の決定及び和
解について)
報告第6号 専決処分の報告について(専第6号 損害賠償の額の決定及び和
解について)
報告第7号 専決処分の報告について(専第7号 損害賠償の額の決定及び和
解について)
報告第8号 専決処分の報告について(専第9号 損害賠償の額の決定及び和
解について)
〇議長(高橋幸信君) 日程第18、報告第5号から報告第8号までを一括して議題といたします。
一括して報告を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 報告第5号から第8号まで、専決処分をした損害賠償の額の決定及び和解について報告をいたします。
初めに、報告第5号でございますが、2月15日、阿賀野市発久地内におきまして、市道の管理不備による道路陥没が原因で、車両右前のサスペンションを破損させたものであります。
次に、報告第6号でございますが、3月26日、阿賀野市田山地内におきまして、巡回中の消防団ポンプ車が直進していたところ、丁字路より飛び出してきた自転車に接触し、自転車の破損や運転者に軽傷を負わせたものであります。
次に、報告第7号でございますが、3月15日、阿賀野市駒林地内におきまして、公用車が一時停止した上で交差点に進入したところ、安全確認が不十分であったため、左から直進してきた車両に衝突し、損傷させたものであります。
次に、報告第8号でございますが、2月5日、阿賀野市下黒瀬地内におきまして、市道の管理不備による道路陥没が原因で、車両の左前輪を破損させたものであります。
以上、専決4件につきまして報告申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) これで報告第5号から報告第8号までの報告を終わります。
〇一般質問
〇議長(高橋幸信君) 日程第19、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしてありますとおり、本日の一般質問は順番1番、清野栄一さんから順番5番、宮脇雅夫さんまでといたします。これにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から順番5番までとすることに決定いたしました。
それでは、順次発言を許します。
2番、清野栄一さん。
〔2番 清野栄一君登壇〕
〇2番(清野栄一君) おはようございます。2番、清野でございます。今回は3問質問通告してありますが、質問に入ります前に市長からもお話がありましたが、5月5日、こどもの日に松平山に登山に出かけ、遭難した北区の渋谷さん親子が29日に、5月13日、寺社において行方不明となった山崎さんは26日に、一日も早い救出を願っていましたが、残念な結果で発見されました。本当に心が痛む悲しい結末となりました。渋谷さんと空君、山崎さんのご冥福を心からお祈りいたします。また、この間捜索に当たってくれましたボランティアの皆さん、消防団、消防職員、市の職員、警察職員の皆さんには心より敬意を表するところであります。
それでは、質問に入ります。まず、1問目でございます。五頭連峰における事故防止について。五頭山は、809年、弘法大師、空海によって開山され、古くからいつつむり山やさみだれ山とも呼ばれ、また麓には同時に海満寺が創建されたことも相まって、古くから信仰登山の対象となっていました。近年は新潟100名山、あるいは花の100名山などに紹介され、展望もよく、新潟市に近いことや中高年の登山ブームなどにより、県内外から年間数万人もの方が登山に親しんでいるポピュラーな山であります。今回五頭連峰の松平山において非常に残念な事故が発生しましたが、登山においては自己責任、自助努力が原則と言われております。山の難易度に合わせた準備が必要かと思います。また、受け入れる側もできるだけけがや事故が起きないよう対応を図っていることと思いますが、@としまして登山道及び案内板、道標の整備、点検状況、A市販の登山地図やネット上の地図やガイドへの注意喚起の記載についてどのように取り組んでいるのか伺います。
2問目でございます。安田学校給食センターについて。安田学校給食センターは、築後35年経過したことや高度衛生管理への対応の必要性から山手小学校跡地に総工費8億2,000万で新築されました。ことし4月から1日1,000食の食事提供能力を持つ施設として稼働を開始したところですが、今後急激な少子化の進展が見込まれているところであります。社人研の推計では、40年後には生徒、児童数が約50%近くまで減少すると言われております。施設設備の大幅な余剰が懸念されます。
@としまして、ことし4月の提供食数の内訳及び6年後の状況、A今後提供能力に相当数余力が発生すると思われるが、その対応方策について伺います。
次に、3問目であります。瓢湖の観光と環境保全についてであります。瓢湖は、四季を通じて年間30万人もの人でにぎわっている阿賀野市を代表する観光地であります。これからアヤメ、続いてハスが花の時期を迎えるところですが、@としまして昨年の7月、突然つぼみのハスが大部分刈り取られ、これにより県外や市外からの観光客、写真家、市民の皆さんから苦情が多数寄せられました。昨年の9月議会においても善処するよう要望したところでありますが、今年度の取り組みの予定について伺います。
Aとしまして、東京都では井の頭公園などの都立の公園の環境保全策としてかいぼりに取り組んでいますが、瓢湖に適用できるのかどうか伺います。
Bとしまして、昭和58年に買収した瓢湖北側の通称あやめ池、さくら池、19ヘクタールの今後の整備の見通し。
Cとしまして、桜の植栽間隔について。平成27年9月に150本の結桜を有志の方々の厚意により植樹されたところであります。今あるソメイヨシノから近接しているものが多くあり、生育上問題がないのかどうか伺います。
以上、3問よろしくお願いいたします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 清野議員のご質問に順次お答えをいたします。
初めに、五頭連峰の事故防止についてであります。一般行政報告でも申し上げましたが、5月5日、こどもの日が子どもにとって最悪の日になってしまった。本当に痛ましい事故でありました。二度とこのような事故が起きないよう、我々も取り組んでいかなければならないものと思っております。その点登山道、案内板、道標の整備、点検についてのご質問でございますが、我々は毎年五頭連峰山開きに当たりまして、警察、消防、山岳救助隊、山の会と合同の下見登山を実施しております。登山道の倒木処理、危険箇所のロープ張り並びに案内板の補修作業などを行っております。また、年間を通じまして山の会の皆様から点検及び草刈り作業を実施していただいております。
なお、登山道の整備につきましては、国から登山道を占用している県に対し要望してきており、過去5年間において階段386段、約1,000メートルを整備していただいているところであります。引き続き危険箇所の整備と道標設置を要望してまいります。
次に、市販の登山地図やネット上の地図、ガイドへの注意喚起の記載につきましては、次の更新時におきまして遭難事故防止対策やグレーディング情報、新潟県が発行の登山ルートを体力度、技術的難易度において評価したものでございますが、これらを掲載したいと考えております。また、今後の注意喚起としましては五頭連峰登山口に注意看板を設置するとともに、松平山コースにつきましては現在も設置している看板をさらに目立つ内容で注意喚起してまいりたいと考えております。
次に、安田学校給食センターについてお答えをいたします。まず、現在の給食提供数の内容につきましては、5月1日現在で858食となっており、施設別では安田幼稚園は31食、園児が24食、職員が7食、安田小学校は466食、児童が430食、職員が36食、安田中学校は250食、生徒が224食、職員が26食、県立駒林特別支援学校は88食、児童生徒が49食、職員が39食、加えて給食センターの調理員と職員に23食を提供しております。また、6年後の想定される給食提供数とその内訳につきましては、給食提供数は739食、現在より119食が減少する想定となっております。施設別では安田幼稚園は27食、園児が20食、職員が7食、安田小学校は385食、児童が354食、職員が31食、安田中学校は224食、生徒が199食、職員が25食、県立駒林特別支援学校は80食、児童生徒が41食、職員が39食、給食センターは現在同様の23食としております。
次に、給食センターの提供能力の余力とその活用につきましては、少子化が進行する中、今後の給食提供数は減少傾向をたどるものと想定しており、将来的な施設における調理能力の活用といたしましては自校方式における給食施設においても、今後施設設備の老朽化や給食調理職員の定年退職が想定されることから、今後の児童生徒数の推移を注視するとともに、自校方式による学校給食を給食センターに集約する検討も必要と考えております。
次に、瓢湖の観光と環境保全についてお答えをいたします。まず、今年度のハス刈りの予定についてであります。昨年度は7月から8月までの間に3回に分けて瓢湖のハス刈りを実施いたしましたが、一部の方からハス刈りの時期が早いとのご指摘もいただきました。このため今年度は再度関係者のご意見をお聞きした上で調整を図り、ハス刈りを実施してまいりたいと考えております。
次に、ヘドロ対策としてのかいぼりについてお答えをいたします。かいぼりとは、湖内から水をくみ出して、ヘドロや土砂を取り除く作業のことでございますが、瓢湖では水原町時代の昭和52年から平成11年までの間に計8回のしゅんせつ作業を行い、昭和52年は全面排水によるしゅんせつ作業を行っております。かいぼりは、湖水の水質改善には有効な対策と考えておりますが、動植物の生息環境に配慮する必要があることから、今後関係者と調整を図りながら、できるかできないかも含めて検討してまいりたいと考えております。
次に、瓢湖北側の具体の整備計画についてであります。瓢湖北側につきましては、水原町時代の平成11年から12年の2カ年間で池の造成並びに湖内周辺の遊歩道を整備しております。これからの具体の整備計画につきましては、主要な観光施設と距離が離れており、利活用の面で課題もあることから、利用者の意見を伺うことや同規模の湖沼の整備状況を参考に検討してまいりたいと考えております。
最後に、桜の植栽間隔についてであります。瓢湖周辺におきましては、平成27年から結桜が植栽されておりますが、これは結いのまち阿賀野市桜の会が主体となり、桜のまち日本一を目指して植樹したもので、このときに5メートルほどの植栽間隔としたものであります。なお、今現在の桜の老齢化が進行していることから、結桜の成長に伴い順次今現在の桜を伐採し、植樹間隔を確保してまいりたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 松平山において、まさにこどもの日に登山に出かけ、遭難事故が発生したわけでありますけれども、1週間ほど前の新聞報道によりますと消防本部の救助隊の板井隊長がコメントを載せていまして、コクラ沢について上からも下からも行けるような場所ではなかった、残雪があったら行けたかもしれないというような新聞紙上に記載がありましたが、この捜索自体を試みたのはいつなのか、消防長から回答いただきたいと思いますが。
〇議長(高橋幸信君) 肥田消防長。
〇消防本部消防長(肥田浩明君) お答えをさせていただきます。
コクラ沢の捜索につきましては2度ほど試みております。5月の9日水曜日、この日に消防署員3名、県警の山岳遭難隊員3名、合計6名で捜索を行っております。全てを捜索できたわけではなくて、限界点まで行って引き返してきたというような状況でございます。もう一日ですが、5月の16日、この日に阿賀野消防の署員1人、新発田広域消防の署員5名、合計6名で縦走路をハナノ木沢、新タメ沢、東コクラ沢というふうにして移動してきまして捜索を行っております。この2回でございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 非常に大変なところを皆さん一生懸命捜索をしていただいたものと思っておりますが、崖から棚になっているような場所だったのでしょうか。
その辺はいいですけれども、それと今度遭難者が仮に救助を要請する場合、緊急通報位置受信システムというのがあると思うのですが、GPSをオンにする必要があるのかどうか、それから山中、山の中の場合の精度とかはいかがなものなのか伺います。
〇議長(高橋幸信君) 肥田消防長。
〇消防本部消防長(肥田浩明君) お答えをさせていただきます。
議員のおっしゃるのは発信地表示システムのことだと思いますが、GPSのオン、オフは関係がないというところだと思います。阿賀野市内では固定電話と携帯電話から119番通報があった場合にその発信地を自動的に消防本部の中にあります指令装置のディスプレー上に表示をするシステムでございます。阿賀野市では平成23年からこの運用を始めておりまして、現在通常業務の中で活用させていただいております。位置情報として、やはり携帯電話からの通報ですと、その位置を絞り込むのに、ドコモ、au、ソフトバンク等ございますが、そのキャリアによって若干時間差がありまして、早いものですと十数秒、あと長いものですと数分、5分ぐらいかかってしまうというような状況も発生しております。携帯電話の機種によっても、新しいものほど絞り込みの速度が速いというような傾向にあると考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) あと、精度。
〇消防本部消防長(肥田浩明君) 大変失礼しました。精度ですが、基本的に最初表示されますのは非常に大まかな円の中で示されまして、先ほど言いましたとおり十数秒から数分をかけてだんだん絞り込んでいくというような格好になっておりまして、これも先ほど申し上げましたとおり新しい機種ほど精度は上がっていくというようになります。古い機種ですと、発信された場所から10キロ程度の間隔でしかとれないということもあるというふうに聞いております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 今回の事故は、たまたま残雪期ということで、非常に捜索に難渋したと思うのですが、消防隊員の皆さんはやっぱり雪山等における捜索訓練などに取り組んでいると思うのですが、どのように取り組みを図っているのか伺います。
〇議長(高橋幸信君) 肥田消防長。
〇消防本部消防長(肥田浩明君) お答えをいたします。
積雪期の山岳救助訓練ということにつきましては、以前から消防本部単独で行っていたりもしていたのですが、平成25年、このころからやはり阿賀野市と山対協が立ち上がりますと、消防、警察、あるいは市の山の会の方でしょうか、その方たちと連携して救助活動、捜索活動を行わなければならないということになりますので、平成25年からは警察の方と一緒に、警察、消防、あと県警のヘリ、県の消防防災ヘリ、その連携をとった中での訓練をことしも2月にやりましたけれども、毎年1回ずつ必ず実施するようにはいたしておりました。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) さっきの答弁の中で、ちょっと広域の消防署からも捜索の応援をしてもらったというような話がありましたが、これはどの時点で広域のほうに依頼をするのか、もっと早目にやっていればそれなりの成果もあったかもしれないなと思うのですが、広域に依頼をする基準みたいなものあるのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 肥田消防長。
〇消防本部消防長(肥田浩明君) 基準というのは特に設けてありませんが、今回隣接の消防、新潟消防さんと新発田消防さんから応援をいただいていましたきっかけとなりましたのは、県警の山岳遭難救助隊員、この方たちの参加が少し見込めない時期がございましたので、それにかわるということで、隣接応援の消防の応援協定を使いまして新潟と新発田の消防の方々から応援をいただいたということになります。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 先ほど市長の答弁の中で、登山道、下見登山で倒木処理、ロープ張りなどの事前の点検を行うというお話がありましたが、例えば事前点検に係る費用とか、そういうものはどういう仕組みでどのように出されているのか伺います。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 下見登山につきましては、阿賀野市の山岳遭難防止対策協議会と当商工観光課で行っております。費用につきましては、それぞれ市の組織でありますので、人的な費用はかかっておりません。燃料費とか、そのような整備に係る消耗品を支出してございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 資材費というのは余りかからないのですか、材料費。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 既に持っているのこぎりとか草刈り機、その他もろもろありますので、ほとんどがチェーンソーとかに使う燃料費になろうかと思います。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 市販の登山地図や、それからネット上の地図なのですけれども、ネットの地図もこんなわかりやすいものが出てくるのです。こういう中で今回遭難事故が起きた松平コース、それから五頭山の三ノ峰コース、みんな同じような記載でめり張りがないのです。これを見れば誰でもみんな同じ程度ではないのかなというように勘違いする可能性もあります。それから、これが阿賀野市と阿賀町でしたか、協議会で出している地図なのですけれども、ここにも残雪期注意とか、雪庇注意とか、そういうのが松平山については何も記載されていないのです。そういうところからいくと歩きやすい山ではないかなという思われ方もするのではないかなということで今回質問させてもらいましたけれども、それで注意喚起については次の更新時においてというような回答ですが、次の更新時というのはいつなのですか。やっぱり速やかに対応すべきだと思うのですが、次の事故を起こさないためにも速やかな対応が必要と思いますが、どういうふうに対応されますか。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) それでは、最初に観光協会の出していたこのわかりやすいと言われた地図ですけれども、こちらにつきましては既に松平山コース、色を変えて上級者ということで更新をしております。後でごらんいただければと思っております。あと、こちらの五頭自然休養林並びに新潟県民の森保護管理協議会の発行している山岳マップでございますが、実はまだ残りが1,200部ほどございまして、印刷するにも100万ほどのお金が必要になります。その代用としてこのマップにシールを張るとか、そのような対応で考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) では、シールを張ることについては速やかに対応していただきたいと思いますが、大丈夫でしょうか。
それから、山岳遭難防止対策協議会ですか。市と山岳会、それからあとはどんなところが入っていたのでしたっけ、山岳遭難防止対策協議会。ここからトイレの改善とか、安全ロープを支える支柱とか、ちょっと危ないのではないかというような話があったと思うのですが、どのように対応される予定でしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長(鈴木昇二君) では、その辺は私のほうから答えさせていただきたいと思います。
まず、山岳遭難防止対策協議会につきましては阿賀野市、阿賀野警察署、消防本部、消防団、出湯、村杉の救助隊、そして市内に3つあります山の会で組織をされているところでございます。本年の場合ですと4月6日に会議を開きまして、ことしの下見登山どういうふうなやり方でやるかというようなことで協議をしたところでございます。実際に山開き前の4月26日に4班35人体制で登山道の点検をいたしました。それで、点検終了後各班から意見聴取いたしましたところ、ことしは例年になく雪が多く、踏み抜きに注意が必要だといったような意見ですとか、どんぐりの森から三ノ峰コースに上がるところなのですけれども、今ほど議員がおっしゃいました3合目から5合目の転落防止用のロープ、これ張ってあるわけですけれども、その支柱が劣化が進んできていると。計画的な修繕が必要だというような意見もございました。あと、ところどころにやぶがあって、やぶ刈りも必要なのではないかというような意見もございました。それらにつきまして、意見集約した上で商工観光課のほうに投げたわけですけれども、やはり登山道、これ木がいっぱい茂っていますので、本当に定期的に見ながら何らかの形で手を加える、そして快適な登山道を確保していく、そういったことが必要なのだろうなというふうに考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) トイレも今どきくみ取り便所になっているというような話がありまして、ほかへ行っても人が大勢来るような山は水洗化されているというような話を聞いておりまして、そこについても大分要望しているというような話なのですが、どのように対応されているのかお聞かせください。
〇議長(高橋幸信君) 鈴木危機管理課長。
〇危機管理課長(鈴木昇二君) 今回につきましては、私のほうはトイレの改修云々というのは聞いておりません。なるほど、議員がおっしゃられるとおり三ノ峰コース、あとスキー場からの扇山登って五ノ峰至るコースですけれども、これにつきましては奥村杉キャンプ場のトイレ使ってもらっています。これは、水洗になっております。あと、今回事故が発生いたしました松平、あと赤安山コース、これにつきましてはいこいの森キャンプ場ございますけれども、こちらも水洗トイレになっております。今現在水洗になっていないのが出湯から登る砂郷沢コース、これの一番上の駐車場のところにトイレあるわけですけれども、これが昔からのくみ取り式のトイレになっているということでございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 改善に向けた検討とかは、予定はないのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 今ほど危機管理課長が申しましたとおりこれといって要望は今受けていないというのがあります。ないから、しないというわけではございません。何かいい制度があれば検討してまいりたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 山の会では以前から要望しているというようなお話がありましたので、一応今回確認させていただきました。何らかの補助制度とかあれば一番いいと思いますが、できるだけ快適なトイレ環境をつくっていただけるよう検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、安田学校給食センターについてであります。少子化が進展しているために、必ずその余力がふえてくるわけでありますけれども、これを計画した当時のもくろみと今を比較するとやっぱりマイナスの乖離が結構出ているというようなことでございます。それで、現状1,000食に対して858、142余力があります。厳密にその142という数字がそのまま、そのとおりでいいのかどうかというのは私も疑問があると思いますが、6年後余力が261ということで、もう4分の1以上余裕が出てくるわけであります。それで、答弁の中で定年退職が想定されることからというような答弁がございましたけれども、今後はほかの学校も安田学校給食センターから提供を受けるというような想定でよろしいでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
〇学校教育課長(菅井裕治君) お答えをさせていただきたいと思います。
確かに余力は出てまいります。今自校方式でやっている学校を安田給食センターから提供するという一つの選択肢はあるというふうには考えております。ただ、自校方式の給食のよさも現場では言われておりますので、その辺は地元の方、保護者、よく相談した中で検討してまいりたいと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 定年退職が想定されるとありますけれども、これはいつごろのことなのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 菅井学校教育課長。
〇学校教育課長(菅井裕治君) 今正職員で給食調理員をやっていただいている方が13名ございます。今度の3月でお二人、その翌年の3月で3人定年退職となります。そうなりますと自校方式でやっている学校におきまして、正職が2人配置がもう不可能になってまいりますので、早急に計画を確立していきたいと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 次に、他県の例なのですけれども、学校の空き教室を利用して高齢者向けのサロンを開設しているところございます。これは、ある市の事例なのですけれども、70歳以上で自力通所ができる方、高齢者サロンなので、10時から15時まで開設しています。この間給食センターのお昼を提供しているわけなのですが、370円です。使用料も含めて370円です。ですから、余力があるので、こういうところも検討していただけないのかなと思っています。ちなみに、安田地区の高齢者というのは、70歳以上というのは出ていませんか。高齢者数はどれくらいいるのか、ちょっと参考までにお聞かせ願いたいと思いますが。
〇議長(高橋幸信君) 石山高齢福祉課長補佐。
〇高齢福祉課長補佐(石山恵美君) それでは、お答えさせていただきます。
高齢者のほうの人口になるのですけれども、65歳で捉えておりますけれども、3月31日現在では安田地区のほうでは2,926人になっております。単身世帯のほうが安田地区で321人、昨年より35人ふえております。高齢者のみの世帯というのが318世帯、これも17世帯ふえております。阿賀野市全体で言いましても人口のほうが1万3,562人、単身高齢者世帯のほうが1,623人、高齢者のみ世帯が1,611人というふうになっておりますので、高齢者対策の一つとして給食のほうも何か提供できるものがあればお互いで検討していく必要があるかと思います。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) それなりの余力もあるようですから、ぜひとも65歳以上で3,000人もいらっしゃるわけですし、年々ふえるわけです。それから、単身の方だけでも321人ですから、ぜひこういうような仕掛けも検討して取り組んでいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、瓢湖の観光と環境保全についてであります。昨年ハスが突然刈り取られたわけでありますが、平成26年までハスまつりを行っていたのです。阿賀野市のホームページにもまだ出てくるのです、ハスまつりの記事が。それで、何でやめたのか、その理由というのはありますでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 当時の担当者に伺ったところですが、ハスまつりにつきましては観光協会の事業であります。そこで、観光協会内部でまた行事部会というものがありまして、その行事部会で事業の見直しと、また組織内での運営方法にちょっと違いがあったというようなことで、27年から中止にしていると聞いております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 今お聞きしたのはやめた理由、具体の理由が何なのかということでお聞きしています。お願いします。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 具体理由までちょっと聞いておりませんでしたので、後ほど調べて回答したいと思いますが、よろしくお願いします。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 次に、ハスなのですけれども、先ほどこれから検討すると、ハスの刈り方、刈る時期、これから検討するという話でしたが、去年の9月議会に問題提起をしていたのに、まだ何にも取り組んでいないというふうに捉えていいですか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
ハス刈りの件でございますが、これから計画する予定としております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 去年私も言わせてもらったのですけれども、写真家の方々も大分激怒していまして、もうこんなところは来ないとか、結構県外から大勢来られているのです。そういう状況があります、皆さんご承知かどうかわかりませんけれども。そして、準絶滅危惧種である渡り鳥のヨシゴイもあそこで生息していまして、ハスの花と一緒にヨシゴイの写真を撮りに来る方が大勢いらっしゃるのですけれども、去年の9月議会で申し入れしたのは周囲20メートル程度を残してもらえば写真家の人たちは満足だと、また来ますよと、そういう要望を言わせてもらいましたし、新潟からわざわざハスの時期に、きれいなので、ウオーキングに来る方も大勢いらっしゃるのです。そういう方ともお会いしまして、何とかそういう配慮をしていただけないかと。それから、うちの町内会も真ん中はないと物すごくいいのです、さっぱりして。でも、周りぐらい少しあったほうがいいねと、そんな意見もありましたので、ぜひともその辺は一気に刈るようなことではなくて、ちょっと関係者の要望等も踏まえて対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
今年度につきましては、北側のほうと西側のほうを残すような形で刈ってみようかということで考えてございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) それでは、よろしくお願いいたします。
次に、阿賀野市の桜まつり、瓢湖とそれから新江ですか、そこが桜まつりの対象になっていたと思うのですが、瓢湖の桜まつりの範囲、水きん公園の部分も全部入れるのか、あるいは昔の池だけなのか、その周囲だけなのか、ちょっとその辺をお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 瓢湖桜まつりにつきましては、開催のパンフレット等で桜の名所として瓢湖湖畔及び白鳥公園を紹介してございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) ちょっとよくわからないのですけれども、桜まつりというのはでは水きん公園といいますか、東側とか、南側とか、そういうところは入るのですか、入らないのですか。具体的に言ってくれませんか。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) まつりの会場を特定するというのは大変厳しいかなと思っております。桜があればそこに見に行く、例えば今言われました別なところに、瓢湖の水きん公園の中に、ちょっと離れたところに桜があればそこも桜だよということで行かれますので、具体に線引きをするのはちょっと厳しいのかなと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 今明快に答えていただきましたけれども、瓢湖の東側、今回通路を整備していただきましたけれども、瓢湖の東側も結構きれいな桜がいっぱい植えられています。それで、瓢湖のことしの桜まつり、阿賀野市の桜まつりは多分4月7日からだったと思うのですが、4月7日では既に満開でした。ことしちょっと早かったですけれども、満開でした。それで、私も時々回っているのですけれども、桜まつりなのに、ゲートがあって、危険、進入禁止という、ただそれだけなのです。予定も何も書かれていなくて、危険、立入禁止。よそから来た人と出会いました。桜まつりをやっているのに、何なのでしょうねと。どうしてこんなことになるのですか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
東池の周囲の園路舗装ということでございまして、本来であれば昨年度やる予定だったのでございますが、それが繰り越しとなりまして、工期が30年の3月1日から30年の5月31日までとなったことによりまして通行どめというか、進入禁止としたものでございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 工事看板が出たのはいつかわかりますか。私写真撮っておきました、みんな。いつだかわかりますか、工事看板が出たの。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) 申しわけありません。ちょっと存じておりません。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 4月7日の時点では立入禁止の予告も何にもなく、ただ立入禁止。これでは不親切ではないですか。阿賀野市にせっかく人が来てくれているのに、そう思いました。関さんどう思われるかわかりませんけれども、関さんの目の行き届かないところだったのかもしれませんけれども、草刈りも大事ですけれども、そういうところもぜひ細かく見ていただきたいなと思うのです。よそからも大勢観光客来ますので、そういう配慮が必要なのかなと思っております。
次に、北側の遊歩道ですけれども、整備されているといいますけれども、整備されているという定義は何ですか。どうやって入ればいいのですか。遊歩道なんかあるのでしょうか。識別できないです、はっきり言って。それで、北側のほうの団地の方々からも苦情がいっぱい出ています。いつまでこんなことをしているのだねと、どうなるのだねと。買収するときはきれいな公園をつくりますと、皆さんが楽しめる公園をつくりますから、協力してくださいといって買収したのに、そのままほったらかし状態にあるわけです。最近関さんが少し手入れをしてくれたようですけれども、その辺どういう方向なのか、歩道なのかどうなのか。草わらですよね、やぶですよね。その辺どういうふうに対応していくのかお聞かせください。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
北側のほうにつきましては、平成11年から12年までの2カ年間で整備したものでございます。これにつきまして必要最小限で、自然を大切にして整備するということでございまして、そのときに歩道も整備したということでございまして、その歩道というものが自然の踏み跡を利用した必要最小限の整備を行ったというものでございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) それで、そのまま放置されていたということですか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
当初はそのように遊歩道ということで整備をされたわけなのでございますが、その後手つかずというか、そのままの状態で置いておきまして、今となりましてはヨシが生い茂っているというような状態ということになっております。それもございましたので、ことしになりましてからあやめ池、さくら池が周遊できるように、今乗用草刈り機というのもございますので、それにより周回できるような歩道を確保してございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 北側のそこの団地との間に水路なのか、準用河川なのかわかりませんけれども、あれはどこが管理しているのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) 水路につきましても草とか何かが生えているかと思いますが、それもある程度うちの公園管理事務所のほうで刈る必要もあるかというふうに考えておりますので、その辺も対応させていただきたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) そこの部分も結構苦情が出ているところでございまして、関さんもご存じかなとは思うのですが、なるべく早目にいい環境にしていただきたいなと思っています。
次に、桜の植栽間隔なのですけれども、2015年の10月9日、日報に150本瓢湖に植樹という記事が出ました。現状私も夕方時々、公園管理事務所が終わるころの時間に散歩したりしていますけれども、今元気なソメイヨシノ、それから少し病気にかかっているようなソメイヨシノもありますけれども、近い場合ですと1メーター20ぐらいしか離れていないのです。そうすると、両側から枝がかぶって木が伸びられないような状態も結構見受けられるのですけれども、その辺はどのように対応していく予定ですか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
平成27年に植えたときに間隔の目安として大体5メーターほどということで植えさせてもらったわけでございます。当然中には枯れるものもございます。育つものもございます。ある程度育ってまいりまして、間隔が狭まってきたときにつきましては間引きということも考えてまいりたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) この桜なのですけれども、私もはかったらさっき言いましたように1.2とか、1.5とか、そういうものがあります。それから、せっかく寄附者の厚意でこれだけのいい桜が植えられたわけですから、しっかりと維持管理してもらいたいと思いますし、維持管理は誰が行うのですか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
維持管理につきましては、桜の会の方から年2回草取りなどを行ってもらっております。また、公園管理事務所のほうといたしましても草刈り機によりまして、乗用でございますが、その周囲を刈るようにしております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) この桜の木ですけれども、これは誰の所有なのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) 瓢湖にあるということは、瓢湖の桜ということになると思います。当然維持管理につきましても、ある程度公園管理事務所のほうとしてもかかわる必要があるかと思われます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) それでは、これは寄附の申し入れか何かあって、受け入れをしてあるということでよろしいでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) 寄附というものではございませんで、植樹のお願いということでうちのほうでいただいて、それについて公園ということで、うちのほうが許可をさせていただいたものでございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 今の答弁私ちょっと理解できないのですけれども、公有財産なのかどうかということでお伺いしますけれども。
〇議長(高橋幸信君) 渡辺管財課長。
〇管財課長(渡辺一雄君) 桜の樹木、公有財産かということなのですけれども、樹木につきましては桜も含めて、公有財産の登録はしておりません。27年に植樹をした桜につきましても、管財課のほうでは一応寄附採納につきましては目的を持った寄附が多いものですから、基本的には所管する課が取り扱いというのをするわけなのですけれども、管財のほうとしましては寄附のまとめを議員の皆様に報告したり、広報に公表したりする業務を行っております。27年の桜につきまして寄附行為を確認したところ、寄附採納されたものではないということでは確認しております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 公有地に誰かが植えたものが育っているということになるのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 渡辺管財課長。
〇管財課長(渡辺一雄君) 先ほど公園管理事務所長が話したとおり一応樹木は寄附行為はないのですけれども、全て苗木の費用云々というのは桜の会の有志の皆様方の提供で、一応瓢湖の植える、植栽場所を提供したといった形で考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) それでは、場所の提供だけということなのですか。場所の提供だけなのですか。市有地を桜のために使ってもいいよと、私使ってもいいと思います。どんどん植えてもらいたいと思います。ただ、手続上本当にそれでいいのかどうか。市の財産でもない。では、寄附した側というか、厚意によって植えてくれた方々はもう市に寄附したと思っているかもしれませんし、どうなのですか。桜の木が育って、枝が落ちてけがをしたとかいうときは今度どうなるのですか。市はもちろん責任を負わなければだめです。一義的には負わねばだめですけれども、公有財産管理規定にはそういうものはないのですか。木は管理しないとか。国有財産管理規定とか見ればみんなあります。きっちり管理するようにということで。
〇議長(高橋幸信君) 渡辺管財課長。
〇管財課長(渡辺一雄君) ただいまのご質問ですけれども、一応財産の管理につきましては基本的には財産台帳、財務規則でうたわれておりますけれども、一応樹木については載ってございません。また、地方公会計に基づく固定資産台帳への搭載につきましても重要性の観点から、資産として価値が算出できない樹木につきましては対象としないことができるといったことでありますので、一応そういった正式な財産台帳への登載はしていない状況でございます。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 私は、寄附してくれた方に本当に感謝していますけれども、本来誰のものなのかわからないまま、民間の例えば有志のものなのだけれども、市有地に植えていますということでいいのかどうか、そういうことをお聞きしているのであって、それでいいのだと言えば、私もそうですかと引き下がります。
〇議長(高橋幸信君) 渡辺管財課長。
〇管財課長(渡辺一雄君) 当然先ほどお答えしたとおり一応市の土地に植栽をしていただいたといったことになりますので、一応安全面を考えた維持管理、当然市のほうが行っていくべきかと思います。先ほど公園管理事務所長もお答えしたとおり、そこにはまた有志の方々のボランティアなどもあって、適正な維持管理をしていければ一番いいのかなと、そういった考えであります。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) その辺ちょっと後で整理して、どういうような考え方にするのか教えていただけませんでしょうか。いいでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 関公園管理事務所長。
〇公園管理事務所長(関 隆男君) お答えいたします。
台帳に記載する規定はないということでございましたが、あくまでも市のところに植えておられますので、市のほうで管理するということで、ちょっと私のほうで整理させていただきたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 阿賀野市の公有財産台帳の取り扱い規定にはそのような規定はないということでいいですか。いいですね。
では、私も桜を寄附したいとかいった場合はどうなるのですか。対応していただけるのですね。記念植樹をしたいとか、子どもが産まれたので、阿賀野市の瓢湖に植樹をしたい、いいのですね、それで。いいと言えば、もうそれで終わります。
〇議長(高橋幸信君) 渡辺管財課長。
〇管財課長(渡辺一雄君) 一応財産台帳への登載というのは、基本的には例えば分収林とかそういった価値を見出せるもの、そういったものということで位置づけさせていただきたいと思います。なお、寄附をいただいた桜とか樹木があれば、それはまたそれぞれの施設の附属物的なものでという考えで、それぞれの施設管理者が把握をして管理をしていくといった形になろうかと思います。
〇議長(高橋幸信君) 2番、清野栄一さん。
〇2番(清野栄一君) 150本もの桜が成木になれば本当に見事な花が咲くと思います。私も大変ありがたいなと思っています。花もきれいだということで、瓢湖に花見に来るお客さんもいっぱいふえると思います。ただ、今課長の回答についてはちょっと私理解できないので、後でまた話をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。
〇議長(高橋幸信君) ただいまより1時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 零時04分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(高橋幸信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
9番、風間輝栄さん。
〔9番 風間輝栄君登壇〕
〇9番(風間輝栄君) 9番、風間でございます。
生活保護扶助事業の現状と課題について。全国の保護世帯数は、平成28年12月現在、164万世帯を超え、外国人世帯も過去最多を更新、さらに高齢者世帯の割合も初めて5割を超える状況です。そして、医療の高度化、高齢化の進展に伴って増加を続けている医療扶助費についても生活保護費全体の約半分を占める状態であり、今後ますます増加していくものと考えられます。
そこで、当市の現状と課題について伺います。
@生活保護受給に至る主な開始理由と現在の世帯数と総人数。この事業にかかる費用は、国、県、市の負担含めて年間総額は幾らになるのか。
A毎月支給で最低金額、最高金額と平均支給額はどうなっているのか。
B世帯類型別(高齢者、傷病、障がい者、母子)内訳の金額はそれぞれ幾らになっているのか。
C生活保護の種類別で生活、住宅、医療、介護、教育、生業、出産、葬祭扶助費の年間支給額はそれぞれ幾らになるのか。
D生活保護を受ける資格がありながら給付を受けていない受給漏れ防止対策は何か考えているのか。
E生活保護費を抑制するために、どのような取り組みをしているのか。
F生活保護の今後の見通しと課題はどのように認識しているのか。
以上、お尋ねいたします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 風間議員のご質問にお答えをいたします。
初めに、当市の受給世帯と総人数でありますが、5月1日現在で226世帯、280人となっており、生活保護受給に至る主な開始理由につきましては傷病、障がい等による失業で収入が途絶えたことや高齢者の無年金、あるいは年金受給額の不足によるものであります。また、年間の扶助総額につきましては平成29年度は約3億8,000万円、このうち国が4分の3、市が4分の1を負担しております。
次に、毎月の扶助費の額につきましては、平成30年5月実績における最低金額はゼロ円、最高金額は23万285円、1世帯当たりの平均金額は5万163円でありますが、月ごとの支給額は世帯の収入状況や住宅事情によって支給額が一人一人違っておりますので、支給額がゼロ円の方であっても医療扶助、介護扶助を受給している方もおります。
次に、世帯類型別の内訳につきましては高齢者世帯は最高額が11万8,130円、平均額が3万8,144円、傷病者世帯は最高額が14万230円、平均額が6万1,086円、障がい者世帯は最高額が14万3,145円、平均額が4万7,544円、母子世帯は最高額が14万1,983円、平均額が10万3,054円であります。また、平成29年度の種類別の年間扶助費につきましては生活扶助費が約1億1,000万円、住宅扶助費が約4,600万円、医療扶助費が約1億7,000万円、介護扶助費が約2,700万円、教育扶助費が約150万円、生業扶助費が約58万円、出産扶助費が約43万円、葬祭扶助費が約51万円でありました。
次に、受給漏れ防止対策につきましては、生活保護制度が最後のセーフティーネットと呼ばれているように、生活保護に至るまでは幾つかの他制度によるセーフティーネットがあります。多くの場合は生活保護の申請に至る前段階で対応している担当窓口におきまして、相談者に対して十分な聞き取りと生活保護を含めた福祉制度の説明を行い、必要な情報を提供するとともに、ご本人から承諾を得た上で関係する支援機関において情報を共有することにより受給漏れを未然に防ぐことができるものと考えております。今後も引き続き関係機関との連携に努めるとともに、保護申請が必要な相談者について速やかに申請手続を進めてまいります。また、阿賀野市社会福祉協議会に生活困窮者自立支援事業を委託することで逐次連携し、生活困窮者の支援に当たっているところであります。
次に、生活保護費の抑制への取り組みにつきましては、保護受給者の状態の把握に努めており、稼働能力のある世帯については積極的に就労支援を行っております。このほか公的年金受給以外にも他制度を利用できる世帯については、積極的に活用を促すことで生活保護費の抑制に努めております。
次に、今後の見通しにつきましては、さきに申し上げました生活保護受給に至る主な理由から今後も高齢者の受給の増加が見込まれるほか、失業による一時的受給者も横ばいで、一定量あるものと考えております。
最後に、今後の課題としましては、生活保護に対する誤解や偏見が少なからずあることは承知しており、引き続き生活保護に対する誤解や偏見をなくし、万一生活弱者となった場合においても安心して暮らしていける阿賀野市であるよう努めてまいります。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) それでは、何点か再質問をさせていただきます。
まず初めに、生活保護申請に当たって、主に社会福祉協議会から来る案件が多いのか、それとも本人みずから市役所のほうに相談する例が多いのか、その辺の申請状況というのはどういうふうになっているのか教えていただけますか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) ただいまの質問についてお答えをいたします。
平成29年度の場合でございますが、新規生活保護申請に至る経路でございますが、全ての申請案件が39件でございました。このうちご本人みずからが生活不安を感じての相談が15件で一番多く39%、次いで親族が生活を案じての相談が11件で29%、今ほど議員がおっしゃいました社会福祉協議会の暮らしサポートセンターの支援を通じての案件が5件で13%の順でございました。このほかには市役所健康推進課の支援によるものが1件、そして介護保健施設でありますサービス相談事業所の支援によるものが1件、知人の同伴によるものが1件、そして同居人の同伴によるものが1件で、世帯主の救護施設や養護老人ホームなどへの施設入所に伴う世帯分離の申請案件が4件でございました。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) ありがとうございました。
それで、私が一番思うのは、各地域に民生委員さんがいらっしゃいますけれども、民生委員さんを通じて担当課という例というのはないのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 民生委員さんは、その前の段階で広く生活保護というものはどういうものかということで本人に情報をお伝えをしたり、また相談に乗ることで暮らしサポートセンターのほうにつなげる役を担っていただいているものと理解してございまして、直接民生委員さんが市役所の援護係のほうに来るというのはそう多く、全くないかと言われればあれなのですが、その前段階であるのかと認識しておるところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) 地区の民生委員さんに相談しようと思っても、やはり内々の問題ですから、なかなか立派な民生委員さんがいますとこういう内情を知られるのが嫌だということで、大分拒否反応を示している方々もいらっしゃるのです。ですから、気兼ねなく相談してくださいねと言うのですけれども、やはり中には非常に生活保護を受けてもいい状態なのだけれども、仕事もパートで出て、子どもも抱えて、何とか今やりくりしているから、何とか頑張りますという方も結構多いのです。その一方で、やっぱりこの制度を、言葉は悪いのですが、悪用すると言うと悪いのですが、事前に、生活保護を受ける前に数年前からそういう準備をなさっている方もいて、担当課もそこまで調べろというのは無理な話ですけれども、非常にそういった方々もいらっしゃるのです。特に若い方々というのは非常に割り切っておりまして、もらえるものはもらうのだという方もいらっしゃいますし、先ほど話をしましたように、いや、できるだけご迷惑かけないように、精いっぱい私ができる限り頑張りますという母子家庭の方もいらっしゃるわけです。それで、一例を挙げますと、なぜそういう話を申し上げるかというと、土地、建物を旦那さんが亡くなって、自分が名義を引き継いだのだけれども、県外にいる子どもさんからそれだと生活保護はもらえないから、それについては名義をもう数年前に子どもさんの名義に書きかえて、それで二、三年後に申請をして通っている例もあるのだそうです、実例が。だから、本当に困ってやっているのはいいのですけれども、ある程度自前のものがある限りは住宅手当は要らないのだと思いますけれども、やはり自分なりに土地、建物を処分して食い潰した上で、最終的に行き場所がないから、市のほうにお願いしようというのが当たり前のことなのですけれども、やはりそういった制度を非常に何度も申し上げますけれども、悪用している例もありますので、ぜひ担当課としても定期的にやっぱり回っていらっしゃるのだと思いますけれども、ぜひチェックをきちんとしていただきたい。特に離婚をして子どもを抱えて実家に戻ったと。だけれども、そうすると生活保護はもらえない。だから、安いアパートを借りて、家族とは別居というか、親とは別居の体制をとりながら、実際の生活は実家のほうでお世話になっている例も1例あったのです。ですから、なかなか自分も働きながら子どもを育てていくというのは大変なのでしょうけれども、そういう制度の盲点をついたやり方で生活保護をされている方も中にはいらっしゃると思いますので、ぜひ担当課としてはしっかりと定期的に抜き打ちにチェックをして、やっぱり真面目にやっている人がばからしくというか、批判を浴びないようにぜひしていただきたいなと思います。
それから、ことしの10月から最大で5%の生活保護の引き下げが予定されておりますが、その辺の影響については担当課としてはどのように考えていらっしゃるのか。よろしくお願いします。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 今ほど前段と後段の2点と質問があったかと思われますが、最初のほうについてもお答えさせていただいたほうがよろしかったでしょうか。不正受給につきましては、議員おっしゃられるとおりこれ全てが血税でございます。正直者がばかを見るというようなことがないように不正受給の防止に努めてまいりたいと思っております。現に今でも訪問させていただいているところでございます。
続きまして、後段のほうの質問でございますが、3月議会にも宮脇議員から同様の質問をいただいたところでございますが、実は3月以降県から新たな情報の提供が来てございません。今私が申し上げられるのは、3月議会で申し上げましたとおり生活扶助費の見直しによる他制度の影響につきましては、一般的には最低賃金、所得税の非課税限度額へ反映されること、そして医療保険等の自己負担限度額や保育料、介護保険料などの減免、そして小中学校などの就学援助等の制度で影響が出ることが懸念をされているところでございます。また、今議員がおっしゃられました5%引き下げへの当市への直接的な影響につきましては、3月議会にお答えしたとおり当市の属する3級地増減率は夫婦と子ども2人の世帯で1.1%で約2,000円の減額でございます。65歳単身高齢者で0.1%の増額で、これは金額には影響はございません。そういったものでありますので、全体的には見直しの影響はそう多くはないのではないかと考えているところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) ちょっと細かいことを聞いて申しわけないのですけれども、その2,000円下がる家庭の世帯というのは何世帯ぐらい対象になるのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 済みません。具体的な世帯の数までは把握してございませんでした。後日確認をさせていただきまして、ご報告させていただきます。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) それから、医療費の削減というか、医療費扶助が非常に全国的にもふえておりまして、国としても医療費の削減を狙って価格が安いジェネリック医薬品の使用を原則化したいという国の方向が出ているのですけれども、この辺のところというのは今の段階でどういうふうになっていくかという話は、何か国からとか県からの通達というのはあるのでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 国からは、国の目標値が示されてございます。後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品につきましては75%ということが国の目標でございます。ちなみに、当市のジェネリック医薬品、後発医薬品の使用状況でありますが、平成28年度なのでございますが、64.7%でございまして、国が定める目標値の75%を10%ほど下回ってございます。原因といたしましては、薬局在庫のためが68.8%、薬局が在庫していないためにジェネリックを処方しなかったというものでございます。これが最も高くなっておりまして、薬局事情でジェネリック医薬品の使用が停滞することのないように市も薬局には協力を要請してまいりたいと考えてございます。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) では、今の段階では国、県からもこういうふうにしなさいと、75%ぐらいに持っていきなさいという目安は来ているけれども、具体的に担当課としてはきちっとした、具体的にそういった受給者の方々にできるだけジェネリックを使っていただきたいという要請文書を出すのか、それともカードか何かありますよね。私はジェネリックを希望しますとかというカードを何かつくっていましたけれども、そういったカードで徹底するのか、その辺のところは担当課としてはどのように考えていくのか、もう少しちょっと具体的に教えていただけますか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) お答えいたします。
常々相談者というか、生活保護受給者の皆様方には一般の私どもがそうであるように、後発医薬品、効き目等にそう遜色がない、ほとんど同レベルで薬価が安いものをお使いいただくようにお願いしているところでございます。ただ、どうしても医薬品を今ほど申し上げましたとおり使えないという事情があるものは、これはやむを得ないかなと思っておりますが、そういったことで取り組みは日ごろからさせていただいております。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) 国がそういったふうな形で、阿賀野市でも1億7,000万ぐらいだったでしょうか。先ほど市長の答弁だと医療扶助費が約1億7,000万かかっていると。これを少しでもジェネリックでやっていただこうという話なのでしょうけれども、正直言ってジェネリックの薬品があるのはいいのですけれども、やっぱりお医者さんが判断をして出すものですから、なかなか協力してくれという要請はいいのでしょうけれども、実際ジェネリックに対応できない場合もありますので、なかなかその辺のところは難しい課題だなと私自身は考えておりますけれども、少しでもそういった形で、阿賀野市も財政的に厳しい中にそういう生活保護世帯の方にきちっとした対応をとっているわけですから、できるだけ協力していただけるものについてはやっぱり協力していただくと。やはりこれだけのものがかかっているのだということも認識してもらう意味では、やはりそういった生活保護を受給されている方に実情をきちっとお知らせした中で、ジェネリック医薬品で協力していただきたいというやわらかい要請のほうがいいのかなと私自身はそう思っていますので、ぜひそういったふうな形でしっかりと取り組みをしていただきたいなと思います。
それから、先ほど市長の答弁で今後の課題として生活保護に対する誤解や偏見が少なからずあるというふうな答弁でしたけれども、具体的にどういう誤解とか偏見があるのか逆に教えていただきたいのですが。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) お答えいたします。
生活保護を受けておられる方からのお話もあるかと思うのですが、なかなか近所づき合い等がはばかられると、役場のついた車では来てくれるなとか、私が生活保護を受けているということは、もう極力わからないようにしていただきたいとか、そういうお話を聞き及んでおりますので、そういうものは少なからず、受け手の側からの私今申し上げましたわけですけれども、伝わっているのかなということもございますし、また中には税金で国の制度を利用したほうがかえっていい生活ができるというようなやゆをする声も私自身が聞いたことも何度もございます。そういった方々の発言というのは、この生活保護に至っている生活者の皆様方の状況というのはいま一つわからないのかなとか、そういったそれこそ誤解であるとか、制度に対する偏見であるとか、そういったものが多く、理解をしていないための認識の違いといいますか、想像というものが多々あるように感じております。
〇議長(高橋幸信君) 9番、風間輝栄さん。
〇9番(風間輝栄君) 以前にも生活保護費を受け取りに市役所の担当課へ行きますと、やっぱり出してあげているのだみたいな、非常に職員の対応が悪いという、もらいに行くのが苦痛なのだという、そういった保護者世帯の方の話もありました。しかし、世の中が悪くなってきますと、やはり生活保護者に対する目というのは、市民の立場からしますと大分厳しくなっています。ですから、生活保護費もらっているから、悪いというわけではないのだけれども、でもやっぱり受給されて生活している方についてもそれなりの生活、手本とはおかしいですけれども、それなりのきちっとしたものをしていかないとやっぱり市民の目線というのは厳しくなっていますので、以前は保護費が入るとパチンコ行った、飲み屋さんに行ったとか、タクシー利用してこうだなんていう話もよく聞いたものですけれども、なかなか市民の目線というのは年々やっぱり厳しくなっておりますので、真面目に生活保護を受けられる状況の方でも頑張ってやりますと、ただこの先自分が健康でいられればできるだけご迷惑かけたくないのだという方もいらっしゃいますから、どんなに働いて頑張っても、やはりパートでありますと10万前後なのだそうです。それで子どもを抱えてやるというのはやっぱり大変な状況なのだけれども、頑張っていらっしゃる方もいらっしゃる。だから、そう頑張り過ぎないようにということでアドバイスもさせていただきましたけれども、やっぱり真面目にそういったふうにして頑張っている方もいらっしゃいますので、やはりその辺のところが不公平感がないようにぜひしていただきたいなと。担当課としても非常にそういった気を配りながら、できるだけ皆さんにそういったふうにわからないようにしてくれという要望も出ているみたいですけれども、正直言って非常に厳しくなっています、市民の見る目が。それと、やっぱり今厚生年金組の生活と国民年金の生活の格差が著しくなっています。それで、国民年金でもう本当に少額の中で、そういう生活保護をもらわなくても、何とか自給自足の生活をしながらやっていらっしゃる方も私も多く知っています。だけれども、そういった方を見ると年配の方ほど非常にご迷惑かけられないのだと、何か病気で倒れれば、これはしようがないけれども、できるだけ頑張りますという話で、私もできるだけさりげなくそういった方のところには時々顔を出すようにはしているのですけれども、余り私も行き過ぎますと向こうのほうもそういったふうな面で気を使いますので、通ったから寄ったというふうな形で顔は出すようにしているのですけれども、非常にそういったふうに真面目に頑張っていらっしゃる方が多いということを現実問題お話しさせていただきますので、ぜひ担当課としてもそういう、言葉は悪いですけれども、制度を悪用して、何か上手にやった者が得するみたいなことのないように、担当課としてはしっかりと取り組みをしていただきたいということをお願いを申し上げて私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
〇議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
11番、稲毛明さん。
〔11番 稲毛 明君登壇〕
〇11番(稲毛 明君) それでは、一般質問をさせていただきます。今回は農業問題一本に絞りまして質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
今日本の農業、それから阿賀野市の農業にとって、今重要な時期になってきております。ご存じのようにTPPイレブン、また減反政策の廃止などなどこれからの市の農業等々どういうふうにするのか、独自の政策を持って進んでいく必要があるのではないでしょうか。
そこで私は伺います。1つは、この土台であります稲作をどのようにしていこうとしているのか。
2つ目は、市単独の所得補償などを立ち上げる等々、本当に阿賀野市だからこそできるというような施策を立ち上げていくようにしてはどうかというふうに思っておりますが、それについてどう考えているのかお答えをお願いいたします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 稲毛議員のご質問にお答えをいたします。
まず、土台である稲作をどのようにしていくのかについてであります。2015年農林業センサスによりますと、本市の農業収入のうち稲作によるものが7割を占め、阿賀野川がもたらす肥沃な大地での水稲栽培は昔と変わらず重要な産業でありますが、今年度からは行政による生産数量目標の配分が廃止されたことでコシヒカリ一辺倒から生産者主体の需要に応じた米生産に移行したところであります。これからは今まで以上に農業所得の向上を図ることが重要となることから、市はJA等の認定方針作成者と連携し、売れる米づくりを推進してまいります。特にコシヒカリや新之助など家庭用米だけでなく、外食、中食産業用の業務用米や非主食用として加工用米、飼料用米などの作付に誘導し、主力品種の米価安定と生産コストの低減に努めることが重要であると考えております。また、堆肥散布による減農薬、減化学肥料栽培による付加価値ブランド米の生産拡大を引き続き支援してまいります。
次に、市単独の所得補償などの考えについてであります。昨年まであった米の直接支払交付金がなくなったことにより、生産数量目標を達成していた農家を中心に影響があるものと考えますが、これからは需要に応じた米づくりが不可欠であります。ご質問のような市単独の所得補償などは考えておりませんが、産地交付金を効果的に活用するなど多様な経営を推し進めることで足腰の強い農業経営体を育成してまいりたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) では、再質問させていただきます。
15年の農林業センサスというのに基づいて若干数字的にはじき出されているわけなのですが、そこで15年のセンサスでよろしいのですが、その当時で出荷する農家数は何軒あって、そのうち認定農業者は何人なのか、まずそこから伺いたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤孝栄君) ただいまご質問をいただきました出荷農家数と認定農業者数でございます。ちょっと済みません。お待ちください。申しわけございません。出荷農家数についてはちょっと今手持ちの資料がございません。認定農業者数でございますが、29年3月末の数値ございますが、543人でございます。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) では、全体の農協、商系等に出荷している農家の数が何軒か、もしできましたら飯米農家も相当あるのです。それらも割り振りがもしわかれば聞かせてもらいたい。なぜこれを聞くかといいますと、これから答弁された内容に触れていきますと、それに恩恵をこうむるなんて言い方は申しわけないのですけれども、認定農業者が主に恩恵をこうむるのです。そうなっています。一般のそうでない農家は、余り恩恵はないというふうに私自身が理解しているのです。そういう点ではどういう認識でいらっしゃいますか。
〇議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤孝栄君) 稲毛議員今おっしゃっていますのは、米の直接支払制度に関してのことでございましょうか。
〇11番(稲毛 明君) そういうこともいろいろあるのだけれども、主にその恩恵をこうむるのは認定農業者ではありませんかと。
〇議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤孝栄君) 認定農業者のほうで恩恵がございますのは、経営所得安定対策事業の中の産地交付金などの交付金が対象になるというふうなことでございます。あと、収入減少対策緩和交付金というのがあります。通称ナラシ対策と呼んでおりますけれども、このような事業については認定農業者が交付要件となっております。
〇議長(高橋幸信君) 前田農業委員会事務局長。
〇農業委員会事務局長(前田義博君) 認定農業者制度についてお答えします。
農業経営基盤強化促進法に基づきまして、市町村が地域の実態に即して効率的、安定的な農業経営の目標等を内容とする基本構想を策定しております。この目標を目指して経営改善に取り組む意欲のある農業者が農業経営改善計画を作成して、それを市町村が認定するという制度であります。認定農業者のメリットとしましては、スーパーL資金等、また農地を集約したい、あっせん、これが農業委員会から優先的に受けられるというふうなものであります。あと、農業者年金、これにつきましては年齢条件によっても異なりますが、政策支援を受けられると。例えば満35歳未満の方は1万円、満35歳以上の方が6,000円と、そういうふうな認定農業者のメリットがございます。あと、認定農業者会、これはこの会の所管は農業委員会で行っております。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) いろんな角度から一般の農家ではなくて、一般の農家も恩恵をこうむっている方もいらっしゃいますが、主に認定農業者、市で言えばわずか543人、法人が主に恩恵をこうむっているというところにあるわけなのですが、本当にそういうことで阿賀野市農業を守り育てていくことができるのかというのが私自身の疑問なわけであります。答弁に述べてありますように、農業収入は稲作が7割を占めていると。依然として阿賀野市の経営基盤の土台は基幹産業である稲作が占めているというふうに言われているのですが、それが去年からことしにかけて国の補助金はなくなる。いろんな形で野原に放り投げられるという農家がいっぱい続出するのではないかなということが非常に懸念をされているわけなのです。それで、私が一番懸念しているのは、確かにハウスを初めとする施設園芸、通常の園芸、こういうところに力を入れていくと、一つの方法として。それはそれで私は否定をしませんし、大いにそれも進めていくということが必要だと思います。そこで私が思い出すのは、私が高校を出て間もなく減反政策始まって、そして何が取り入れられてきたかというと畜産を初めとする複合経営、これをやりなさいと、これで生き延びなさいということで、そういう政策のもとでやられてきたのです。今何軒の方がその複合経営を継続してやっていらっしゃるのか、私が思うに1人か2人。だから、ちょっと余談ですけれども、笹神の堆肥センターも地元の堆肥がなかなか集まらなくて、ほかから持ってきているという話を何年か前から聞いているのです。だから、もう畜産業はほとんど阿賀野市、特に笹神地区においては壊滅なのです。安田のほうで頑張っている方もいらっしゃいますけれども、そういう意味で本当に複合経営、いわばハウス園芸、園芸なんかも含めると大きい意味で複合経営というふうに言われていると思うのですけれども、本当にその部分が成功したという話がやっぱりなかなか聞こえてこないのです。やゆするわけではありませんけれども、村杉のビッグハウス、あれなんかが本当に農家はあれを見て、俺もやれるのだろうかと思う人が何人いるのか。そういう声聞いたことありませんか。
〇議長(高橋幸信君) 遠藤農林課長。
〇農林課長(遠藤孝栄君) 村杉の農園ハウスの見学においでになられる方、あるいは一部体験をなされた方の中で、ことしのほうでハウスリース事業ということで、トマトも農家1軒、トマトではございませんが、イチジク等の関係で施設園芸を新たに取り組むという方もお二人今回誕生いたしました。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 私は、昔をほじくり出しているわけではないですけれども、そういう経験も学びながらこれからの阿賀野市農業をどう考えるかというところの接点がないとちょっとなかなか大変ではないかと。だから、そういう意味では端的に一言で言いますと一番困難な水稲、稲作からやっぱり避けていくような農業施策がやられているのではないか、本当の基本である水稲、稲作がやっぱり脇に置かれて、目移りするようなところにだけ行ってしまっているのではないかという、私自身が非常にそこを心配しているということであって、どっぷりやっぱり水稲、稲作をどう取り組んでいくのかというところがなかなか見えないというのが私の実感としては、認識なのですが、そこら辺は市長はどういうふうな考えを持っていらっしゃるかちょっと聞かせてもらいたいのですが。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) ご質問の趣旨がよく、私としても今ご説明しようがないのですが、今日本の社会というのは人口減少、年間8万トンずつ米の消費量が減ると言われているのはご存じだと思うのですが、こういった状況の中で米生産をどのようにしていくかというのはおのずと答えは出ているということでございます。今日本の社会の農業生産物の自給率38%。それは園芸作物、そういったものがほとんど生産されていない。そういったものを外国のもので頼っている。そのためにそれだけ低い数字、カロリーベースですけれども、低い数字になっている。ただ、一方の米、これはもうまるっきり余り状態ということで米価が下がってきている。したがいまして、米の生産から園芸へシフトするというのは今現在の日本の社会の縮図なのです。ですから、これは誰もが一致して、状況は把握している。そして、また納得をしている。そういった中で今主食用米といわれるコシヒカリから今は業務用米が不足している。そちらのほうに方向を、かじを切ろうとしている。あるいは、畜産関係の飼料用米、そういったものにもかじを切る。そして、また煎餅等の加工用米、そういったものにもシフトしていると。ですから、主食用米自体は米余り状態、今後も引き続いていくというような状況にございます。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 私は、水稲一辺倒で、あとほかはだめですよというようなことを言っているわけではないのであって、そこに園芸も含めてやっぱり発展させていかなければならぬと。特にきょうは一言言っておくと、圃場整備なんかも本当に農家負担を軽くしていくという意味ではそのうちの面積の1割か2割は園芸に、野菜づくりに回しなさいというのが条件ですよというのがありますから、そこはそこで本当に発展させていかなければならないと思うのですが、私が何度も聞いているのは一番肝心かなめの米づくりからちょっと脇に行ってしまっているのではないかということを私は非常に心配をしているのです。そこのところはやはりもう一度じっくりと研究、検討されて、なるほど、阿賀野市さんはこういうふうにして進む道を打ち出したかと、独自の政策なんかも持ってやってきたという意味で私は戸別所得補償というのを市としても取り組めないのかと。7,500円削られて、昨年の12月でそれどのぐらい影響出ますかといったらたしか1億3,000万か4,000万というふうに答弁されたと思うのですが、それを補填していくことは不可能ではないというふうに、私は阿賀野市の力としてはあるというふうに思っているのですが、それは全くもう手につけないと、それはもうしませんということを断言しているわけです。果たしてそんなことで、それもそうですが、ではそれにかわって阿賀野市独自のそういう農業政策をどういうふうに打ち出す、特にその中での水稲ですけれども、打ち出していくのかということをやっぱりつくり上げていかないと救える農家も救えないと。本当に私が言うのは認定農業者、大規模農家だけではなくて、本当に家族経営、自分の飯米しかつくっていないという農家も含めて、全体の農家をどういうふうに手を携えて阿賀野市農業、地域農業をどうつくり上げていくのかという観点に立った政策が必要なのではないかなと。そうなると独自の政策というのが生まれてくるのですが、そこら辺は全く戸別所得補償はだめ、これでいきましょうということで、十分にそこら辺を検討された結果の答弁なのでしょうかと。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 従来の生産調整に伴う直接支払交付金7,500円、確かにそれは農家にとって収入が少し減る。それは、大きな影響が多少考えられますけれども、それにかわる水田フル活用直接支払交付金、ご存じですよね、産地交付金というのが。あれで十分今フォローされて、農家の方々が生産計画をつくりながら今取り組みをしていると。今年度についてもそういったところが農業再生協議会を通じて農家の方々にお知らせをし、農家の方々が県が示した、そしてまた我々阿賀野市農業再生協議会が示した目安に基づいて今年度の作付に対応したというようなところでございます。したがいまして、今言われるような直接支払交付金がなくなったからどうのこうのというのは、今現在農家の方でいろいろなご意見は全くいただいてはおりません。したがいまして、先ほど来お話を聞いておりますと、十分ご承知の中でご質問されているというように私のほうでは感じるのです。ですから、需要に応じた米づくりというのが今叫ばれている。その辺も当然農業をされている議員ですから、ご承知だと思いますし、取り組みも十分承知されていると思いますので、その辺も踏まえてよろしくお願いを申し上げます。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 私も本当に農家の皆さんがちょっとでも収入、所得がふえるようにということで、飼料用米、加工用米、いろんな取り組みが提起されて、それを取り組んでいこうということで一生懸命頑張っている農家が多くおります。私のことを例に挙げるのですが、昨年、おととしと飼料用米、私は餌米、餌米といっているのですが、これをつくって、何とかそのご褒美として補助金もらいたいということでやったのですが、何といったって反収が高いのです。290号線沿いで反約470キロなのです。そんなの取れっこないのです。それの8割を拠出しないと5万5,000円の補助金ももらえないというシステムで、初年度私要らないということでそれを蹴りました。去年は何としてももらいたいということでやったのですが、くず米をあちこちから買ってもらわなければそれ賄えないということで23万円、大枚をはたきましてくず米を買って、何とか8割を出せるように補填したという、これは私だけではない。みんな聞いてみると290号線沿いの農家、みんなそういうところに陥ってしまっているのです。だから、必ずしもこれがいいというわけではない。やっぱりこの地域地域の中でどういうものをどういうふうにしようかというものがないと、非常にこれが逆に言えば農家の足を引っ張るようになるのだというふうに思っております。だから、ちょっと何回も言って申しわけないですけれども、そういう市独自の政策、これをどう打ち出していくかというあたり、ただ一辺倒にこうだということでなくて、平場であればこう、290号線沿いであればこれはどうだというのをやっぱり農家の方々と研さんを重ねながら十分やっていくということを、ちょっとそういう意味を含めて今回提案しているわけなのであります。
そこで、もう一つ私は前から言って、心配をしているのですが、今学校給食食材、もう輸入物は使わないで全て地元産ないしは国産で賄っていきたいということでずっと主張されて、本当にそれはそうだと私も同感で、そのたびに私も力を発揮できるところあればしていきたいというふうに思っております。ところが、ご存じのようにTPPイレブン、これはもう全く今度は普通のTPPよりも農家がまるで丸腰になってしまって、ほとんど日本農家は立ち行かなくなるというくらい深刻な問題が何年か後には訪れるのです。そうすると、学校給食に地元産だめ、国産の食材さえも手に入らなくなるということを私危惧しているわけでございます。今どうなっているかわかりませんけれども、私笹神時代のことをいろいろ聞くと、一番食材として集めやすいニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ある程度保存がきくような食材を地元の農家から集めていただいて、それを給食の材料として提供していたと。ただ、つくり手の人も非常に高齢化になってしまって、一般的な担い手がいないと同時にそこの部分の担い手もなくなって来つつあるのです。そこら辺はあえて格別何も心配はしておりませんか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) はっきり言って心配しておりません。今阿賀野市の農業を守ろうということで我々は取り組みをさせていただいているのです。今のまま米一辺倒でいったら農家はほとんどがもう農業をやめる状況に向かっていきます。したがいまして、もうかる農業、農家所得を上げていかなければ誰も農業を継がない、担い手がいなくなる、そういうような危機的な状況にあります。したがいまして、もうかる農業を目指すための取り組みを、今複合経営で取り組みをしようということで今スタートを切っている。ですから、今議員がおっしゃるようなものを引き続きやろうとすれば、阿賀野市の農業は確実に没落するといいますか、なくなってしまうというような、そして日本の農業も恐らくなくなってしまうだろうと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 急に学校給食の食材のほうの話に行って申しわけないですけれども、これ非常に地元の農業を発展させて、担い手がきちっとやっていくという意味では一番手っ取り早く見えるのが学校給食の食材なのです。これがどんなふうにどこへ使われて、どういうふうになっていくかというあたりが今よく目に見えるところなのですが、ぜひそういう意味ではやはり早目早目これも手を打っていかないと、5年後なんて考えたら私自身もざわざわするのです。やっぱりそこは的確に早目早目に手を打っていただかないと。野菜も含めて、農産物は年に1回しか基本的には収穫できません。これを5年がかりだといったって、たった5回しかとれないのです。だから、そういう面も含めて、工場生産とは違うわけなので、そこのところを十分理解していただいて、早目早目に手を打って政策化していかないと大変なことになるというふうに私は思っております。ぜひ市独自のそういう農業政策、特に水稲についての独自政策も含めて、ぜひもっと検討、研究、研さんをしていただいて、これ本当に大きな農家ばかりでなくて、中小農家、家族農家でやっている人たちの声も大いに聞いて、そしてぜひ阿賀野市農業を発展させていく方向に導いていただきたいなというふうに思います。市長、そこら辺もうちょっとやっぱり検討をする余地があるのではないかなと思うのですが、そこら辺いかがでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 先ほど来申し上げているのは、やはり今大規模化を進め、あるいは法人化を進めていくことによって小規模の家族経営の農業も守られるのです。というのは米価の安定が図られるということで、結果として小規模の農家、家族経営の農家の方々もそれなりの経営環境に持っていけるということであります。全員が今のまま家族経営、小規模経営を継続していれば、もう競争が激しくなりまして、米価は値崩れを起こし、そして結果として全員が天に向かって唾をするといいますか、自分にはね返ってきてしまう。そういったことを未然に防ぐ取り組みを今させていただいているところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 本当に簡単にけさ話しして、夕方にできるというものではなくて、一定の時間かかる部分とすぐ取り組める部分とかいろいろあるというふうに思います。また、自然を相手にした産業でありますので、そこはやはりきちっと見据えて手を打っていくというふうにひとつお願いしたいというふうに思います。
最後に、これは聞いていいかどうかというのはちょっと私も悩んだのですけれども、これを最後に1つ聞かせていただきたいのですが、市長、原発の問題について何回も何回も聞かれてお答えして、もう言えるあれもないというふうに思うのですが、いま一度市長の原発、特に柏崎原発についてどういう認識のもとに今現在いるのか。県知事選との関係、そこまで言いませんので、単純に原発について市長はどういうふうに今考えているのか、それだけ聞かせてもらいたいのですけれども。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 原発につきましては以前にもお答えをさせていただいておりますけれども、現在のところは県のほうで3つの検証というのを作業しております。その結果を見させていただいて、私どもも安全が確認できるのか、そしてまた確実な避難ができるのか、もう一つについては避難者の生活への影響、その3つの検証の結果を見ながら判断をさせていただければと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) なぜ最後にそれをお聞きしたかというと、私たち議員団は3月に福島へ2回目の視察に行ってきました。第一原発の問題、その周辺の町村にも行ってまいりました。とてもとても農業そのものは、再生できるような状況ではないのです。近間の田んぼに行けば、何を置いてあるかと。黒い1トンパックが山積みになっている。除染したやつ持っていくことなく、そうなっている。田んぼをきれいに整地しているのです。これは、いい田んぼをつくるために整地しているのかと思ったら、汚染土を置くために整地していたのです。だから、そんなことで畑地になるのかということと、きのうだかおととい新聞で読ませてもらったのですけれども、浜通りというか相馬地方、あっちのほうは桃の生産が非常に盛んなところなのです。だが、桃畑は今除染が進んでいないのだそうです。なぜかというと、木というのは切って抜根しないと除染ができないのだそうです。せっかくここまで育った桃の木を切れないということで、ほとんどそういう田んぼ、通常の畑は一応除染進んでおりましたけれども、そういうところは除染が進んでいないということと、本当にあれから何年、2回目の視察行ってきましたけれども、ほとんど何の変化もないのです。こんなことでもう何年かで復旧できるなんていうのは、本当に福島の人たちはよく言いますけれども、そんなのむちゃだということを言われたです。私がそこで言うのは、原発と農業というのは共生できるのですか、一緒にともに生きることができるのですかということを市長にお聞きしたかったわけです。だから、市長自身が原発、農業問題というのは共生できるのかどうか、そこら辺の認識はいかがでしょう。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 原発が農業に大きな影響を与えたというのは福島で実証済みでありますので、ああいったことが仮定で、仮の話ですが、こちらのほうに影響があるような形が起きれば、当然これは壊滅的な話になりますので、我々としてはその辺は先ほど言ったとおり慎重でなければならないと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 確かに刈羽からは70キロ阿賀野市は離れております。福島第一原発が爆発したときに、すぐどこまで放射能が行ったかというと山形県の米沢まで一飛びで行ってしまったのです。だから、こんな70キロなんていうのは、風の向きによってはいっとき阿賀野市にも放射能が降り注ぐという意味で、30キロ圏内がどうのこうのでなくて、本当に阿賀野市だけではなくて、新潟県農業はもうだめになってしまうと。福島でもう一つあれなのが、風評被害でだめなのだそうです、幾ら努力してみても。物をつくっても、米なんかは半値以下か、よくて半値でしか取引してもらえないということではもう本当に農業だめになってしまうのです。その前にやはり原発とは共存できないということできちんとやはり声を上げて、本当に日本農業、阿賀野市農業を守っていくという意味からもそこの部分までやっぱり手を入れて、叫んでいかなければならないのだというふうに思っております。そういう意味ではぜひ市長、再三その問題についてもおっしゃっていましたけれども、ぜひそういう観点で、本当にこの原発問題というのは一旦だめになればもうふるさと捨てるだけではなくて、ここそのものがもうだめになってしまうのだと。それから、農業なんていうところの話でなくて、いろんな部分に支障を来してしまうということで、ちょっと本題とは離れてしまった話で申しわけないですけれども、そういう意味でそれはそれとして、本当に農業そのもの、水稲そのものの基本的なところにやっぱり力点を置いてぜひ政策化をして、さすがやっぱり阿賀野市は違うなと、阿賀野市は考えているところが違うという、これを全県、全国に発信できるような施策をぜひつくり上げていただきたいし、私も感じるところあれば提案をしていきたいというふうに思っております。
以上で終わります。ありがとうございました。
〇議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
17番、遠藤智子さん。
〔17番 遠藤智子君登壇〕
〇17番(遠藤智子君) 17番、遠藤でございます。1点質問いたします。
質問につきましては、伝統工芸の伝承支援についてでございます。去る4月19日の新潟日報の紙上に、きょう新潟日報さんも傍聴していらっしゃいますが、阿賀野市今板地区に受け継がれてきました竹かごづくりの職人を目指し、そのわざを磨き、竹かごの商品開発や地元の伝統工芸を未来に継承したいとの志を持って、昨年秋に長岡市から20代の女性の佐藤さんという方が当市に移住された。現在地元の会社に勤務しながら、同地区で最後の竹かご店を営まれました故小林ミドリさんの娘さんの山本さんに竹かごづくりの技術を学んでいて、指導されている山本さんは竹かごのよさを後世に伝えるには若い人の力が必要、できることはしたいとの内容で紹介されてありました。今板地区は、古くから五頭山嶺一帯からとれる良質な竹を使った竹細工が盛んであって、今から八十数年前には出湯の石水亭の主人、二瓶武爾さんと交流のありました竹久夢二がその竹細工に注目し、自身が考案した夢二籠の製作依頼や農山村地域における産業として推進したと聞いております。その流れをお二人の娘さんが引き継いでおられ、そのお一人の山本さんが竹かごづくりの指導を引き受けられ、また縁あって技術の研さんに励む佐藤さん、お二人に対しまして本当に敬意とエールを送りたいと思います。そこで、地域に伝わる伝統工芸の継承は重要と鑑み、当市で実施中の地域おこし協力隊に準ずるような支援は考えられないでしょうか、お聞きいたします。
以上で1回目の質問を終わります。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 遠藤議員のご質問にお答えをいたします。
当市の伝統工芸品についてでありますが、地域独特の原材料や技術、技法により受け継がれてきたものとしては山口人形、竹かご、庵地焼、安田焼、笹神焼などの焼き物、染め物などが挙げられます。また、その継承につきましては子や孫などの親族で現在受け継がれておりますが、高齢化、あるいは後継者がいない、工芸品だけでは生計が成り立たないなどの課題があるとお聞きしております。当市におきましては、その課題解決に向け、議員が言われるとおり地域おこし協力隊に準じる支援を含め、どのような支援をすべきかまたお聞き取りをさせていただき、効果的な支援につなげていきたいと考えております。
なお、県内自治体の継承支援の状況でありますが、長岡市におきましては指定工芸品の後継者育成に取り組む事業者支援を行っているものの、その他の自治体については展示会、見本市への出品や販路拡大に対して支援を行っており、また国では経済産業大臣が指定した工芸品の組合等に後継者育成に取り組む支援を行っております。今後市の伝統工芸品が将来にわたり受け継がれていけるよう、ほかの自治体の取り組みなどを参考に検討してまいりたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
〇17番(遠藤智子君) それでは、再質問をさせていただきます。
市内における地域の特性と技法を持った伝統工芸の継承については、高齢化や後継者問題、また生計の成り立ちなどについての課題を含め、どのような支援が必要であるか聞き取りなどを行い、効果的な支援につなげていきたいと考えているとのこと、また伝統工芸の継承は大切との認識を持って、今後市の伝統工芸品が将来にわたり継承されていけるようほかの自治体の取り組みなどを参考に検討を考えたいとの、これから進めていくとの前向きなご答弁をいただいたとの認識でよろしいでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 先ほど申し上げましたとおりそのとおりで結構でございます。
〇議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
〇17番(遠藤智子君) それでは、本当に期待いたしまして、それではその第1段階となります、先ほどもありましたが、聞き取り調査はできれば早目の対応がよいかと考えておりますが、おおよそいつごろからと考えておられますのかお聞きしたいと思います。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 聞き取りでございますけれども、やはりそれぞれ伝統工芸品たくさんございます。まず、どれをもって伝統工芸品とするか、それもチョイスしなければならないと思っております。また、聞き取り内容につきましてもそれぞれ後継の問題やら生計の問題、さまざまあると思いますので、まずは工芸品と思われるものをチョイスしてから取り組みたいと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
〇17番(遠藤智子君) それでは、聞き取りに入る前の前段階から検討していかれるということでございますが、よろしくお願いいたします。
また、私が今回伝統工芸の継承につきまして質問に至りました経緯は、去る25年だったと思います。12月の議会で今板地区に伝承されてきました竹かごづくりの技法を用いて夢二籠をつくって、そしてそれを市の産業としては考えられないかとの質問をいたしました。そのときの答弁では材料の調達とか、やっぱり後継者の確保が大変であるということでございました。そのときはやるともやらずとも、余り明確な答弁はなかったのでございますが、その質問をした後でございますが、やっぱり市民の方から私のほうにこれはやるべきだというふうな意見、またちょっと無理なのではというふうないろいろ意見もいただきましたが、その後月日だけはちょっとたってしまいまして、このたび長岡市のほうから若い女性の方が阿賀野市に移住して、それで会社に勤務しながら技術の習得をしたい、そういう姿勢に私は感動を覚えました。今その方は、週3回程度黒埼に通っていらっしゃるようでございますが、その頑張りを聞かせていただきながら、技術習得に対する支援について何らかの方法はないものかと思い、こういう質問したわけでございますが、またあわせて阿賀野市では先ほど答弁の中にもございましたが、いろいろと市内にも伝承されてきた伝統工芸品等がございますが、この点につきましては特に私再質問の中でちょっとお願いといいましょうか、提案させていただこうかとは思っていたのですけれども、1回目の答弁の中でそれも含めた市の伝統工芸の継承に係る支援のあり方について示していただきましたので、本当にありがとうございました。そこで、市長に改めまして地域の伝統工芸の継承に対する大切さと、またこのたび他市から技術習得のために阿賀野市に移住された佐藤さんに対する言葉といいましょうか、一言お願いいたします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) この竹かごについては以前うららの森で体験学習館、そちらのほうで小林ミドリさんから体験教室として竹かごつくりを地域の方々に習ってもらっていた経緯もございます。ただ、小林ミドリさんお亡くなりになられ、そしてまた娘さんのほうもそういったことを今現在できないような状況になっているものですから、うららのほうでは現在のところ竹かごづくりの教室がやられていない。非常に残念だなと思っている中で、横山の企業の方が伝統ある竹かごを商品化したいというような取り組みを数年前に始めたと。それをお聞きされた今回長岡の方がそれをやってみたいというようなことでそちらのほうに来られた。我々としては、非常にその方に対してすばらしい取り組みだなということでお話をその企業の方にさせていただいているところでございます。今後についても竹かごづくりにはしっかりと企業の方と情報交換しながら、取り組みをさせていただければなと思っております。ただ1点、この竹かごについては、似たようなものとして今山になっている植物のつるを使ったかごづくり、それをやっている方々もおられるのです。ただ、価格が高価ということで、非常に需要が伸びない。したがいまして、またそういった方々もやめてしまう可能性もあります。そういったことを含めまして、我々としてしっかりとこれからについて考えていきたいなと思っております。
あと、もう一つ言わせていただきますと、今の山口人形、いわゆる三角だるまが今危機的な状況なのかなと思っております。これだけ世の中に出回っている三角だるま、埼玉のほうにだるま館というのがあるのです。全国のだるまを展示している施設がありまして、そちらにも三角だるまが展示され、先般NHKが取り上げておりました。ああいった三角だるまをもっともっと普及させていく、そしてまたそれを継承する後継者を育成していく、そういったことが非常に重要なのかなと思っておりまして、これからも議員のほうのご意見も参考にさせていただきながら取り組みをさせていただければと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
〇17番(遠藤智子君) 私もちょっと三角だるま、土人形の。その部分もみんな、庵地焼とかいろいろありますけれども、その名前を一つ一つ今回はちょっと入れなかったのですけれども、やっぱり私も三角だるまというものは今後継者の件で少し難儀されているともお聞きしておりますので、それも含めた支援といいますか、伝承できる方法を市のほうでぜひ考えていただきたいと思ってこの質問はさせていただきました。
それで、あと答弁の中で長岡市と国の経済産業省の支援事業の文言がございましたので、私もこの答弁書を見てから、本当に勉強不足だったのですが、ちょっと調べてみました。その中で私もちょっと一部見やすい部分がありましたので、これ経済産業省の伝統的工芸品産業支援事業というふうなあれで出ておりましたのですけれども、国の経済産業省の支援というのは課長、こういうふうなあれでよろしいのでしょうか。それで、私この中を読ませていただきましたらやっぱり今現在全国ででしょうか。伝統的工芸品の指定産地は、ほとんどが個人事業者や中小零細企業により支えられているとか、あと本事業は各産地における伝統的工芸品の原材料確保対策事業、また若手後継者の創出育成事業のほか、観光など異分野との連携や他産地との連携事業など、国内外の大消費地等での需要開拓に対して支援しますというふうには書かれておりますが、やっぱりここを読んでみますと、長岡市の件もそうです。また、この経済産業省の支援事業もやっぱり目的は伝統的技術、技法の継承と後継者の育成支援だと思われますが、当市における伝統工芸の継承支援要綱では、今読ませていただきましたが、これはちょっと市で活用するには、やっぱり制度の活用はちょっとハードルが高いとは思いますが、この事業のいい部分、やろうとしているような部分、そういうふうな部分はやっぱり市で取り入れて検討していただいて、市独自の支援方法を考えていってもらいたいと思っておりますが、課長、一言お願いします。
〇議長(高橋幸信君) 相馬商工観光課長。
〇商工観光課長(相馬繁行君) 今ほど例に挙げていただきました経産省の補助事業、また長岡につきましても補助の対象とする相手が事業者とか生産組合なのです。承継をしようと志している方直接への支援というのはやられていないのです。その辺などもこれから参考にして、市はどうあるべきか考えていかなければならないと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
〇17番(遠藤智子君) 一応参考になさりながら、ぜひ支援を考えていただきたいと思います。
そこで、私ちょっと1カ所行ってみたりして思ったことあるのですけれども、伝統工芸品の伝承の取り組みで、ここの隣の福島県の山合いの昭和村ってご存じでございましょうか。あそこでは、ここはちょっと規模が全く違うのですけれども、やっぱりからむし織の上布、越後上布とかありますが、そういうところへも卸しているというふうな、そんなふうなあれなのですけれども、やっぱりからむし織の上布の継承するに当たって、やっぱり年々技術の継承者が減って、減少していってしまうということで、平成6年度くらいからそこで研修制度も設けて、全国から若い人を募集し、また研修生の中で研修後も若い女性の方がそこの昭和村にとどまって、やっぱり自分が習得した技術をまた後世に伝えたいというふうに残っていらっしゃる方もいるとのことでございました。最近は年間に4名から5名ぐらいの方が研修に来るということでございます。また、研修にかかる費用は1年間、2年間習う人、3年間習う人あるかもしれませんが、一応1年間は無料で村のほうで支援しているというふうなお話もお聞きしました。また、ここででき上がりましたそういう工芸品の製品の販売に当たっては、そこはたまたま研修会館と道の駅が隣接しておりますので、からむし織の体験や伝統工芸品が地元の物産品とともに展示され、本当に山合いで、山の中にあるような村なのでございますが、結構大勢の方が来ておられました。村おこしにもつながっているのではないかと思いました。
地域に伝承されてきました伝統工芸品は、先人の知恵と、またその時代に生きた人たちのわざが結集されたものであると私は思っております。そこで、私たちは次世代に伝承する義務があると思っております。なかなかこれは難しいことではあるかもしれませんですが、ぜひ市長初め職員の皆様方のお力をもって、そして当市の独自性を持って支援制度を確立していっていただきたいと思っております。それがやっぱりやがては市の産業の発展にもつながるのではないかと思っております。市長に今最後にもう一言と思いましたのですが、先ほどお聞きしましたので、ちょっとここで終わらせていただきます。
〇議長(高橋幸信君) 3時20分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時03分)
再 開 (午後 3時20分)
〇議長(高橋幸信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
12番、宮脇雅夫さん。
〔12番 宮脇雅夫君登壇〕
〇12番(宮脇雅夫君) 宮脇雅夫でございます。私は、2点についてお伺いします。
まず最初に、子どもの貧困対策について伺います。市は、子どもの貧困対策推進計画を作成するため、子ども生活実態調査を実施し、3月に調査報告書を作成しました。この報告書によりますと、相対的貧困世帯数は325で、相対的貧困率は17.9%となっております。そこで、以下の点を質問いたします。
1つ目は、この結果をどう受けとめているか。
2つ目は、市の貧困対策推進計画の検討内容と計画作成のめどはいつか伺います。
2項目めに、子どもの医療費の無料化についてお伺いします。県は、今年度から子どもの医療費助成の交付金の対象を小学校3年から小学校6年まで拡大しました。当市では現在高校卒業まで医療費の助成をしておりますが、通院530円、入院1,200円の個人の一部負担があります。県の交付金増額を機に一部負担をなくし、無料化したらどうでしょうか。これに必要な予算は幾らと試算されるでしょうか。また、当面小学校6年生まで無料化した場合の必要な予算は幾らかお伺いします。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 宮脇議員のご質問に順次お答えをいたします。
初めに、子どもの貧困対策についてであります。当市におきましては、昨年6月から7月までに実施した子どもの生活実態調査の結果、市の相対的貧困率が国の16.1%より1.8ポイント高い17.9%であったことについて非常に深刻に受けとめているところであります。市の貧困対策推進計画の策定につきましては、平成28年6月議会並びに9月議会において当面策定しないとお答えしておりますが、今回のアンケート調査結果を踏まえ、市の貧困対策推進計画案を今年度末までに取りまとめることを目指し、子どもの貧困対策にかかわる関係課と議論を進めてまいりたいと考えております。
次に、子どもの医療費の無償化についてお答えをいたします。まず、高校卒業まで完全無償化した場合の予算についてでありますが、子ども医療費の保護者の一部負担額としましては子ども医療費助成事業費、ひとり親家庭等医療費助成事業費、重度心身障がい者医療費助成事業費の対象となる子どもの医療費の負担額を合算したものとなります。平成29年度実績の子どもの医療費は1億6,900万円程度、県交付金が4,087万円、市負担額が9,213万円、保護者の一部負担額3,600万円となり、そのうち保護者の一部負担額3,600万円が新たな市負担額になり、市負担額の合計は1億2,813万円と試算しております。
次に、小学校6年生まで完全無償化した場合の予算についてでありますが、平成29年度実績の子どもの医療費は1億5,900万円程度、県の交付金が4,087万円、市の負担額が9,213万円、保護者の一部負担額2,600万円となり、そのうち保護者の一部負担額2,600万円が新たな市負担額になり、市負担額の合計は1億1,813万円と試算しております。当市におきましては、子どもの医療費の完全無償化した場合は一般財源の確保が必要となることから、他市の自治体の取り組みを参考に検討したいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) では、再質問させていただきます。
まず最初に、子どもの貧困の問題ですけれども、市の相対的貧困率が国よりも1.8%高いと、非常に深刻に受けとめているという答弁ですけれども、市で実施したアンケート調査結果をまとめた資料があります。阿賀野市子どもの生活実態調査調査報告書というのが出ておりますけれども、この点で特にどのところが、数字はわかりますけれども、どの点がやっぱり深刻だなというふうに思われたのか、もし感じている点ありましたら、この調査結果見て。それお願いしたいのですけれども。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 今ほどのご質問にお答えいたします。
今回の調査報告につきましては、3月の3日に議員初め関係者の皆様方にお配りしているところでございます。深刻に受けとめておりますのは、貧困状態と貧困意識の不一致という点でございます。貧困状態であるにもかかわらず、貧困であると認識していない点、もしくは貧困でないのに、自分は貧困だと思い込んでいる点ということから明らかになってまいりましたので、この辺は非常に今後分析していかなければならない点だなと考えているところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 私もこれ見させていただきましたけれども、私が特に感じたのは阿賀野市の特徴として子どものいる世帯の収入が非常に低いと、県全体から見ても。これにも述べておりますけれども、県の調査結果は400万以上の割合は60.2%だけれども、当市はそれよりも10ポイント低いということです。所得が10ポイントも低いと。それから、世帯年収200万円以下の世帯のうち父子、母子家庭、ひとり親の家庭の割合は40.7%ということで、そういう点では非常に貧困状況が阿賀野市は進んでいるということがあると思うのです。それで、今課長が言われた、だけれども自分は貧困ではないというふうに思っている人も結構いるという、そういう矛盾したのが出ております。言うまでもなく、これ私何遍も取り上げてきましたけれども、阿賀野市の相対的な貧困世帯数は325世帯、17.9%ということで、相対的貧困率というのは普通とされている生活ができない状態、普通の家族ならこれくらいの金を持っているだろうという額の半分以下ということです。それを相対的貧困というふうにいっていて、ひとり世帯では122万円未満が貧困だというふうに一応定義をしております。そういう点でやはり世帯の収入が非常に低いという点が阿賀野市の特徴だなと。ですから、ここを少しでも底上げできるような状況をつくるのが大きな課題だなと。それだけではありませんけれども、というふうに思うのです。これやっぱりここを直視して、貧困対策が必要ではないかというふうに思います。
それで、私は前回質問したのは28年9月議会です、最近では。私は、市長と教育長に貧困対策の関係の計画を読まれたことありますかというふうにお聞きしたのです。1つは、新潟県子どもの貧困対策推進計画というの、これ県のがあります。それと、もう一つは全国で一番先進的だと言われている沖縄県の提言書です。これを読まれたかというのは一昨年の9月議会に質問しました、市長と教育長に。それで、深刻だということでありますので、そういう状況がはっきりしているわけでありますから、これ市長は県の推進計画、それと沖縄の。これ読まれたでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 残念ながらまだ読む機会を得ておりません。私としては、新聞報道等じっくりと聞かせていただいておりまして、子どもが無理をする、無理に必要以上に我慢をする、そういったような生活を送るというのは子どもの将来において非常に成長に著しく影響を与えるのではないのかなと以前から思っておりますので、その推進計画を見る、見ないにかかわらず、市の現状を憂えている、そして何らかの形で対応していかなければならないと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 今度推進計画をつくるわけですから、県のも余り具体的でない項目ありますけれども、視点としては非常にいろんな側面から計画の方向性だけは出しているということでありますし、沖縄のはさらに突っ込んで、非常にやはり考えて研究してやって、これは必ず読まれると、ああ、そうかというふうにも思われますので、特に教育長もそうですけれども、この2つののはぜひ目を通して、今後計画のポイントがこれ読むと大体わかるかなというふうに思うのです。
それで、推進計画これからつくるわけですけれども、担当課は合同でつくるということになりますけれども、特にこの推進計画で重点を置いたほうがいいなというふうに思っているのは、今の段階でもいいですので、重点的な施策について考えている施策でいいですけれども、何を考えているのかというのをちょっとお願いできますか。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) ただいまのご質問にお答えいたします。
今現在の作業状況なのですけれども、この3月に策定をした報告書、この報告書データがございまして、クロス集計も可能になってございます。このクロス集計を関係をする私どもであるとか市長政策・市民協働課、そして学校教育課、健康推進課というところに、関係各課にデータごとお渡しして、各課局でどういった施策が可能なのかというのを今洗い出しの作業をしているところでございます。こういった関係課が今後持ち寄りまして、できることを具体化をしていくということで計画として取りまとめていきたいなという考えでございますので、どういった政策があるかというのは各課で今まさにもんでいるところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) では、これからということですけれども、私今も言いましたけれども、もう既に実践していて、非常にやっぱりよく検討している点は沖縄のところなのです。これは、もう全然違います、ほかの県から見ると。これは、NPOも一緒になってつくったもの、提言書というのを、こういうのを、27年11月2日です。それから、検討会の報告書、これはNPOがつくったものです。こういうのはネットでも出せますので、ぜひこれを参考にして、これから計画作成の力にしてほしいというふうに思います。ぜひいいものをつくっていただきたいなというふうに思います。
それで、次の2つ目の点で、子どもの医療費の無料化の問題です。これでも市の子どもの今言った実態調査を見ても、支出で子どもにしていることで、医者に行くが最も多いのです、98.8%という。何があっても、とにかく医者には連れていくというのがもう世帯関係なく、あとは我慢してもということで、これはやはりそういう状況になっているので、子どもの医療費というのは子どもの貧困問題を解決する一つのポイントにもなっているというふうに思うのです。県の計画にも子どもの医療費助成も一つの大きな施策だと、具体的な対策だというのをたしか書いてあるのです。そういう点ではアンケートの結果とも一致しているというふうに思うのです。特に子どもは、アレルギーとかぜんそく、そういうのを、慢性疾患ですね。この負担は大きいのだというふうに思うので、ぜひそういう点からも位置づけていただきたいなというふうに思うのですけれども、この点でいかがでしょう。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) ご指摘のとおりでございますので、今後どの部分をどのようにしたらどうなるかという試算をしながら検討してまいりたいと考えております。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) それで、県は今年度から医療費助成の交付金対象を小学3年から6年生まで拡大したのです。これは何で拡大したかというと、やはり子どもの貧困対策も視野に入れて拡大したのです。それで、これをやれば市町村がもっと前進できるだろうと、これを県が入れればもっと条件が広がると、市町村が対象拡大する、そういう意味も込めて増額をしたというふうに思うのです。それで、阿賀野市の場合は県の交付金の増額は幾らぐらいになるのでしょう。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 平成29年度のデータをもとに試算をいたしますと、417万5,000円程度の増加が見込まれてございます。そして、この417万5,000円の増額を見込んだものが、先ほど市長が答弁した県交付金の額4,087万円というのはこの増額を見込んだ額でございます。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) そういうことで、県もこれに着目して、ここに交付金をふやしてきているということで、子どもの医療費一部負担が今あるわけで、対象を広げるというのと一部負担をなくすという流れが今できつつあるわけです。それで、市長答弁でも当然一般財源の確保が必要だと、他市の自治体の取り組みなどを参考に検討したいというふうに言っておりますので、私も他市の自治体が今年度から、4月1日から無料化に向けてどういうふうにしているかというのを調べましたけれども、これ当然阿賀野市でもこれは調べていますよね。4月1日から県全体の30市町村の医療費の助成の取り組み、それ調べていますよね。ちょっと概要を言ってください。
〇議長(高橋幸信君) 山ア社会福祉課長。
〇社会福祉課長(山ア善哉君) 済みません。調べてはいるのですが、今その一覧表といいますか、その辺はちょっと持参してきませんでした。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 私は調べてきましたので。現在阿賀野市は高校卒業まで対象で、一部負担ありということになっていますけれども、一部負担を撤廃している自治体が非常にふえています、調べましたところ。私の調べたところで10自治体が何らかの形で撤廃しているのです。それで、隣の阿賀町、これは当然高校卒業までです。それと、入院、通院は学校上がる前、小学校就学前は全額補助しているのです。ですから、阿賀町の子どもたちは数は少ないだろうと思いますけれども、就学前までは全部ただで行けるという制度を、これをつくったのです。それと、もう一つ隣の新発田市、これは中学校卒業までという対象ですけれども、入院は全額補助、一部負担なしなのです。それをもう実施しているのです。その他のいろいろありますけれども、その自治体によって。魚沼あたり、あちら方面は結構進んできているのです。魚沼市は、これも入院は全額補助ということで、高校卒業まで入院全額補助というふうになっています。魚沼市は就学前まで全額補助とか、非常にそういう点では、これ財政格差がありますから、あれですけれども、湯沢町は高校卒業まで入院、通院とも全額補助しているのです。ですから、全く無料になっているのです。そういう点でいろいろその自治体によって状況が違いますけれども、私は改めて調べて非常に広がってきたなというふうに、今まではこういうところ余りなかったのです。阿賀町はちょっとやったと聞いていたのですけれども、非常に急速にやっぱり広がってきているのです。それと、県の交付金が先ほど言ったように小学校3年から6年生までふやしましたので、それを受けて、またみんな検討して引き上げるという状況になってくると思うのです。その点でぜひほかの自治体の状況とか、財政状況総合的に見て判断するということですけれども、これはやはり早目にここに踏み出したほうがいいなというふうに思うのですけれども、その点どうでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) きょうの日経新聞1面に子ども医療費の助成の記事が載っておりました。今地域間で、自治体間同士で子ども医療費の助成競争が激しくなっていると。当然のごとく今現在人口減少が進んでいる中で、いかにして人口増加に結びつけていくか、若い世代を取り込んでいくかということで自治体間で競争が激しくなっている。一方、厚生労働省が危惧しているのは、受診率が非常に高くなるのではないかと。その結果として医療費が大きく伸びていく。その辺が危惧されているということで、前にも議員ご質問の中に厚生労働省、ペナルティーの話を言っておられましたけれども、まだペナルティーが現存しているようでございます。我々としても、ことし上越の市長さんと話をする中で、上越市が就学前の助成を考えていると、完全無料化を考えているという話しされておりました。やはり先ほどのお話の中にも財政力の差によって、自治体間で差が生まれてくる。そういったことで我々としては全国の自治体、国に対して、財政力の格差による住民サービス、特に子ども医療費の部分で差が生まれるのはよろしくないと、一律支援を国のほうですべきだというような提言をさせていただいているところであります。我々としても今議員が言われるとおりしっかりと住民サービスの視点、そして子ども育成の視点、それから貧困対策、そういったものを含めまして、そういったところを充実、強化していきたいという気持ちは十分にあります。ただ、そういったところは事務事業の徹底した見直しを進める中で財源を生み出して、やはり優先順位を決めながら取り組みをさせていただければなと思っているところでございます。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 私は、何回か言っていますけれども、子育て環境日本一を市長は取り下げたわけではないというふうに言っているので、それでこれは共通した貧困の底上げにもなるし、全国が注視しているし、県もそういう条件を整えているという中で、調べたら10自治体ももう既に踏み出しているという。若い人というのは非常に敏感なのです、こういう問題については。そういう点では、やはり理想を言えば本来は医療費の問題ですから、国が全額負担すれば、それはもう筋なのですけれども、そう言っても今社会保障費は国はどうしたら削るかばかり考えていますから、そういう状況にはならないというふうに思うのです。それと、ペナルティーも厚労省はいろんなことを言って、事実と違うのです。早目に医者にかかればそれだけ医療費は抑制されるのです、重症になっていくよりも。ペナルティーの問題も、それは不当だということになって、厚労省も認めてペナルティー一部撤廃したのです。子どもの医療費助成をしているところ認めたのです。やっぱりペナルティーを科すのではなくて、早目の受診がかえって医療費の抑制につながるというのは誰が考えてもわかることで、それで私が先ほど言いましたように今の親というのは何をおいても、子どもがぐあい悪くなったらどこを支出倹約しても、医者に連れていくというのはなっているのです。それを決してわがままだとか、そんなことをしたら大変なことになるなんていうふうにはならないと思うのです。今一部負担でもそういうふうに考えているわけですから、本当に少子化だから、子ども大事なのです。だから、そういう点で意識もそういうふうになっていると思うのです。ぜひその辺総合的に考えて、今やや阿賀野市はこのままいくとおくれた自治体に私はなるなと、このままいくと、この状況を見て。後でよくごらんになるとわかる。財政力あるところだけではないのです、やっているところは。同じようなところもやっているのです。十日町市もそんなに財政力は高くないと思うのですけれども、入院は全額補助、対象も高校卒業までということでやっていますので、新発田市もこれに踏み込んだわけです。そういう点はやっぱり早目にこれは手をつければ、国だって県だってもっと動かざるを得なくなる状況になると思いますので、ぜひこれは市長、これは踏み込んでやるべきだなというふうに思うのです。それで、全部というのは無理ならば、小学校6年生までのところ結構あるのです、県が6年まで引き上げたのに合わせて。そうすると、保護者の一部負担金は2,600万円ですから、単純に考えると2,600万円助成をふやせばこれができると、完全無料化にできるという計算になるのです。このぐらいは何とか頑張ってやったほうが私はいいと思うのですけれども、その点どうでしょうか。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 私にとっては都合がいいかもしれません。過去の例をちょっと取り上げさせていただきますと、私平成24年に就任させていただきまして、9月に医療費の助成を大幅に拡大、中学校卒業までということで拡大させていただき、その後も高校卒業までということで一部負担を拡大させてきました。そういった過去の経緯もありまして、私としても最低限子どもの就学前の医療費完全無料化を実現したいなと思っております。心の中で今計算をしながら、どの事業を見直しをかけ、そしてそれを子どもの医療費の助成に向けることができるか、そういったことはしっかりと考えているところであります。きょうのまた日経新聞の話に戻りますと、国のほうでは子どものほうに振り向ける、その反面高齢者のほうにしわ寄せをという形になっているのです。我々としては、高齢者の方々にとっても非常に重要な政策が数多くあります。それを切り捨てるということはできませんので、国が高齢者から若者へというような方向転換を示しているようでございますけれども、そういったことのないような形で少し検討、考えさせていただければなと思っております。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) この医療費の無料化、一部負担というのは、これは何で通院530円、入院1,200円ですか、取るというのは新潟県が非常にこれに固執していたのです。この根拠は何なのでしょうか。よそは無料にするならすぱっと無料にしているのです、よその県は。新潟県ばかり老人医療の名残をいつまでも引きずって、何で530円なの、何で1,200円なのというふうなの、根拠がだんだん、これはもう大昔のやつをいまだに引きずっているという面もあるのです。その点を考えて、それとやっぱり医療費助成というのは若い人は非常に敏感だし、これをやると、かなり医療費助成とか、保育料とか、そういうのは若い人はこの自治体はどうなっているのかなというのは敏感なのです。物すごくよくわかっています。それで、私ごと言いますと、実はこの医療費助成というのは、私23年ぐらいになりますけれども、私の議員のなりかけのころはほとんどやっていなかったのです。それで、国の制度だか県だか、3年で、3歳まで、それも所得制限あるという状況で、本田富雄さん、当時私よく、思い出した。これ何人対象になっているのですかと言ったら8人と、そういうところから。そうでなくてこれをやれば、もううんと若い人は注目して安田に目を向けますよということでいろいろ論議したら、本田富雄氏はわかったともう即決したのです。当時は小学校入学前まで助成するということでしたら、当局のほかの課長もびっくりして、財源どうするのだとかいろいろ文句来ていましたけれども、そんなのはおまえたちが工面しろと、これは重要課題なのだということでやったのです。そうしたら、それがまた波及して、当時南部郷4カ町村、もう1年ごとに次水原やったでしょうか。それから、京ヶ瀬、笹神にも二、三年でたちまち、当時としては就学前は南部郷4カ町村がみんなやるということになったらそれがまた全県に広がってきたという状況があるのです。それぐらいやっぱり先見の明を持って、最も切実なところ、若い人が関心あるところにやっぱり早く手をつけるということが大事だというふうに私はつくづく思っているし、これは決断力だなというふうに思っているので、その点市長もそういうふうに思っているなら、再答弁でしょうけれども、どうでしょうか、その辺の決断。
〇議長(高橋幸信君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 今お話を聞いておりまして、本当に心強いお話だなとは思うのですけれども、一方いろんなところで別な話を議員はしていた過去の経緯があります。1つが消費税の生活必需品への消費税増税、これ逆進性という言い方で、非常に高所得者と低所得者で大きな差が生まれるではないかと。この医療費の面も所得の高い方、低い方で逆に完全無料化しますと差が拡大する。ですから、非常に言われている部分がわかるようなわからないような部分も一部あるのです。私としては、やはり所得の低い方で無理して医療にかからないと、そういうようなことのないようにしっかりとした支援、しっかりとした体制、対応をしていかなければいけないだろうとは思っております。ただ、先ほどの話ですが、通院で530円、入院で1,200円でしたか。この部分というのは必要以上の受診をある程度ブレーキをかけるといいますか、抑制をする、そういった歯どめ的な部分もあって、県がそういう形で取り組みをしてきたのだと理解しておりまして、そういった部分との合理性も含めまして、先ほど申し上げましたとおり少し検討、そしてまた考えさせていただければなということでお願いさせていただければと思います。
〇議長(高橋幸信君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 阿賀野市の若い世帯、子育て世帯の所得というのは、先ほどもちょっと言いましたけれども、400万円未満が約4割、38.8%と非常に全県に比べて低いわけです。それで、そんなに高額所得者も、若い世帯はそんなに格差なんてないのです。だから、よその自治体も、これ最初はいろいろなことやっていたけれども、所得で差別するのはやめようと、余り所得格差ないということだと思うのです。それで、30市町村全部所得制限とか一切なしなのです、これ特徴は。そういう点で子どもの問題というのは、そういうのをよく配慮して、決断をしたほうがいいのではないかなというふうに強く思いますので、ぜひ決断していただきたいなというふうに願いまして私の質問を終わります。ありがとうございました。
〇散会の宣告
〇議長(高橋幸信君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
なお、あす8日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 4時00分)