平成29年第2回阿賀野市議会定例会議事日程(第2号)

                       平成29年6月9日(金)午前10時00分開議

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 一般質問

出席議員(20名)
   1番   横  井  基  至  君      2番   清  野  栄  一  君
   3番   天  野  美 三 男  君      4番   近  山     修  君
   5番   市  川  英  敏  君      6番   山  賀  清  一  君
   7番   雪     正  文  君      8番   村  上  清  彦  君
   9番   風  間  輝  栄  君     10番   江  口  卓  王  君
  11番   稲  毛     明  君     12番   宮  脇  雅  夫  君
  13番   倉  島  良  司  君     14番   中  島  正  昭  君
  15番   石  川  恒  夫  君     16番   山  口  功  位  君
  17番   遠  藤  智  子  君     18番   浅  間  信  一  君
  19番   山  崎  正  春  君     20番   高  橋  幸  信  君

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    田   中   清   善   君
       総 務 部 長    圓   山       知   君
       民 生 部 長    小   菅   章   義   君
       産 業 建設部長    小   林   正   男   君
       市 長 政策課長    苅   部   一   雄   君
       総 務 課 長    菅   原   博   徳   君
       危 機 管理課長    長   川   繁   晴   君

       市 民 協 働    遠   藤   孝   栄   君
       推 進 課 長

       企 画 財政課長    羽   賀       存   君
       管 財 課 長    渡   辺   一   雄   君
       税 務 課 長    田   邊       裕   君
       市 民 生活課長    菅   井   裕   治   君
       健 康 推進課長    横   山       修   君

       地 域 医 療    米   山   和   朗   君
       推 進 課 長

       社 会 福祉課長    星       玲   子   君
       高 齢 福祉課長    本   間   健   司   君
       生 涯 学習課長    遠   藤       勝   君
       農 林 課 長    小   林       広   君
       商 工 観光課長    鈴   木   昇   二   君

       公 園 管 理    北   上   良   昭   君
       事 務 所 長

       建 設 課 長    佐   藤   恵   介   君
       上 下 水道局長    仁   谷   邦   男   君
       会 計 管 理 者    佐   藤   耕   二   君
       教  育  長    岩   村   弘   一   君
       学 校 教育課長    五 十 嵐   勝   哉   君

       農 業 委 員 会    前   田   義   博   君
       事 務 局 長

       監 査 委 員    荒   木   秀   樹   君
       事 務 局 長

       消防本部消防長    唐   橋   繁   英   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    加   藤   勝   則
       主     幹    渡   辺   康   恵
       主     任    網   干   水   季

               開 議 (午前10時00分)
    開議の宣告
議長(高橋幸信君) おはようございます。定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(高橋幸信君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、18番、浅間信一さん、19番、山崎正春さん、1番、横井基至さん、以上3名を指名いたします。
                                            
    一般質問
議長(高橋幸信君) 日程第2、きのうに引き続き一般質問を行います。
  本日の一般質問は、順番6番、倉島良司さんから11番、遠藤智子さんまでといたします。これにご異議ございませんでしょうか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(高橋幸信君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番6番から11番までとすることに決定いたしました。
  それでは、順次発言を許します。
  13番、倉島良司さん。
               〔13番 倉島良司君登壇〕
13番(倉島良司君) おはようございます。13番、倉島でございます。私は、2点について質問通告しておりますので、順次それに従って質問をさせていただきます。朝まだ眠い方もおられるかもしれませんが、質問も眠くなるかもしれませんので、よろしくお願いします。
  1番目は、憲法改悪の動きについてであります。安倍晋三首相は、憲法9条に自衛隊を明記する改憲を行い、2020年までに施行すると宣言しています。この改憲発言の本質は、憲法9条2項、戦力不保持を空文化、死文化し、海外での武力行使を無制限に可能にすることになると言われております。憲法99条は、国務大臣、国会議員、その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負うとなっております。首相が期限を区切って改憲を述べるのは、憲法違反以外の何物でもありません。あの戦後政治の総決算を唱えた中曽根康弘元首相でさえ、在任中は改憲を封印していました。田中角栄元首相は、「憲法は100年変えなくていい」と言っていたそうであります。戦後70年続いてきた平和憲法をこんなやり方で変えていくことには、自民党の長老議員らからも違和感が示されております。河野統合幕僚長が「憲法に明記されるということであれば非常にありがたい」と発言したことに批判が広がっています。これは、軍事組織の政治介入につながる重大な発言です。首相の違憲発言に続いて、自衛隊制服トップが違憲発言を行うという極めて重大な状況です。私は、これらを目にし、耳にして、異様なそら恐ろしさを感じます。緑豊かな日本を焼土にしてはならないし、外国に出かけて殺し合いをするなんてのはもってのほかであります。市長は、市民の平和な生活を守る先頭に立つべき人と考えます。今の政府のこのような動きをどう見ておられるか、市民の将来の幸せをどう見ておられるのか、お尋ねをいたします。
  2番目に、共謀罪、テロ等準備罪法案についてであります。憲法が保障する内心の自由を侵害する共謀罪法案が衆議院で採決が強行され、可決されました。国民の圧倒的多数が説明が不十分だとして、批判と不安が渦巻く中での暴挙であります。各種世論調査でも8割近い国民が政府は説明責任を果たしていないと答え、6割前後が今国会で設立をさせるべきでないと示しています。また、国連のプライバシー権に関する特別報告者のジョセフケナタッチさんは、共謀罪法案は、プライバシーの侵害のおそれや表現の自由への過度な制限になるとの強い懸念を示し、安倍首相に書簡を送付しました。このように、共謀罪法案は国内外から批判と疑問の声が上がっている法案であります。米山県知事も議論が尽くされているとは思えない。疑問点や不明瞭な点が多々ある。内容の整理が必要だとして参議院での慎重な審議を求めていると新潟日報に報じられておりました。県民にとっても、阿賀野市民にとっても、大きなかかわりを持つこの共謀罪法案についての市長の認識をお伺いいたします。
  以上2点、よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 倉島議員のご質問に順次お答えをいたします。
  戦後70年、日本の平和と繁栄を支えてきた憲法につきましては、時代に合わない部分もあるかもしれませんが、いずれにしても国民の幅広い議論と国会での慎重審議が重要であると認識しております。
  次に、テロ等準備罪法案についてお答えをいたします。近年における犯罪の国際化及び組織化の状況を踏まえると、一般論として国民の安心、安全の確保を図るためにテロを含む組織犯罪を未然に防止するための措置を講じることについては、基本的には必要不可欠な取り組みと考えているところであります。しかしながら、現在、国会で審議中のテロ等準備罪法案については、一般の人が処罰の対象になりかねない可能性や監視社会につながる懸念なども根強く指摘されているところであり、現在の法案内容に対する不安や懸念をお持ちの国民の方も相当数いらっしゃる状況にあるものと認識しております。したがいまして、国会において徹底した議論と審議が尽くされるべきものと考えております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 大変簡潔過ぎるほどの短い答弁でございまして、再質問にも苦慮したところでありますけれども、若干だけ質問させていただきます。
  憲法改悪の動きにつきましては、幅広い議論と慎重な論議が必要という認識を持っているというふうに解釈してもよろしいでしょうか。
  もう一点の共謀罪法案についての答弁の中では、国会において議論、審議が不十分、拙速だという認識に私は受けとめたわけでありますけれども、しかし事態はこの市長の認識している不十分というままで現在、着々という言葉が適切かどうかわかりませんが、政府の思うとおりに今進められていると、論議が不十分であり、議論も尽くされていないにもかかわらず、事態はどんどん進んでいると、こういう状況が今見受けられるわけでありますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今組織犯罪等処罰法について、着実に進んでいるというような認識でご質問されましたけれども、私はそうは思っておりません。会期末も間近に迫っておりますけれども、この会期内で成立する、そういうような認識は持っておりません。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) ありがとうございました。
  認識は、私自身も個人的には思うようには進んでいないけれども、ただ表面的には衆議院も通ったり、あるいは参議院に通すための委員会での審議時間も制限されたりして、彼らというか政府の内閣の思う方向で動いているように見えるという認識をお尋ねしたところでございますので、表面と中身はそれは当然国会でありますから、マスコミの報道どおりではないところもあろうかと思うわけでありますが、では市長は国民の意識の運動によってどういう方向に動くか、まだ不十分さは十分あるというふうに解釈しておるということでよろしいですか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) まだまだ国会の中での議論尽くされていないわけですので、しっかりとした議論がなされるものと思っております。政府与党についても、そんな拙速にこんな重要法案を決める、そのような環境にはないだろうと認識されているものと私自身端から想像しております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 今市長もいろいろな懸念もあるという認識だそうでございますが、共謀罪の本当の狙いは、テロ対策でなく、安心の提供を口実にして個人の会話やプライバシーの監視を行い、国家権力を無限に既成化させると同時に、密告を奨励するなど国民相互の相互監視社会をつくり上げようとしているように思えるわけであります。市民の自由な発想を萎縮化させようとするのが狙いで、国民全体が自由に物を考えること自体ができなくなり、戦争に反対することもできなくなる、そういうことではないのでしょうか。この共謀罪法は、私たちの生活を大きく脅かすもので、とても危険な法律と言われており、捜査機関が日常的に市民のプライバシーに立ち入って監視するような捜査が行われる、いわゆる憲法で保障された思想、良心の自由、内心の自由を侵すことが懸念されておるわけであります。そういう社会に戻させてはならないと思うわけであります。人によっては、戦前の治安維持法の再来だというような人もいるわけであります。いつの間にこんな日本になってしまおうとしているのかと、少し前だったら大変な騒ぎになっていただろうというふうに推測するわけでありますが、これらを総合してみますと、何となく今が戦後でなく戦前になってしまうのではないか、そんな不安がよぎるということも世間にはそういうことをおっしゃっている方もおるわけでありますが、そういうことについては市長はどのようにお考えでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) いろいろなこの法案については、今議員が言われるような部分も含めて議論がなされておりますし、いろんな識者の考え方もいろいろな考えがマスコミ等で報道されております。我々としては、今言われるようなものが不明瞭な部分が非常に多い。先ほど申し上げましたとおり、私自身この組織犯罪防止法の中身、それによって我々の社会がどのように変わってくるのか十分理解はしておりません。そういった面から、この法案が拙速に国会を通る、そして法案が成立する、そして施行されていくというような認識は持っていないところであります。先ほど来、内心の自由、そういった部分が損なわれると、私自身も正直言ってそのような思いを持っております。ですから、繰り返しになりますけれども、私としてはこの法案がこの国会で通るとは思っておりません。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 専門的な用語は、法律の専門家でないとなかなか理解できにくい面もいっぱいございますけれども、きょうこの機会にぜひ確認しておきたいといいますか、お尋ねしておきたいというのは、冒頭に申し上げましたように、公務員は憲法を尊重し、擁護する義務を負うというのが憲法の第10章、最高法規の項にあるわけであります。99条でありますが。これについては、市長は今の市長の立場から見て、どのようにお考えでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 当然であると思っております。私自身も公務員として憲法を尊重させていただいております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) そうしますと、まさに今の安倍総理の言動というのは、非常に問題だらけだという認識になろうかと思いますが、いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) それらは、もうマスコミでいろいろ言われていますよね、二枚舌使っているという言い方で。ですから、それに尽きるのだろうと私自身も思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) ありがとうございました。
  きょうの新聞の何ページだったかトップには、一般人が標的の監視社会の動き。というように新聞に報じられているところもありましたけれども、こういうふうにやっぱりマスコミにもいろんな報道の立場があろうかと思いますが、やっぱり黙っていればどんどん、どんどんそっちのほうに流されようとしているという動きもあるわけでありますので、市長が認識のとおり、そう単純ではないだろうけれども、そういう大きな力も働いているということをやっぱり私どもは認識しながら、ニュースを注視していかなければならないのではなかろうかなというふうに思っております。
  この問題は、国の問題でもあるわけで、この場所で結論が出るとか、あるいはここでの論議で世の中が大きく変わっていくというような問題ではございませんけれども、それぞれの立場から見ても今の現状を放置していては、例えば南スーダンからつい先日ですけれども、派遣されていた自衛隊員が無傷のままで、向こうで戦闘もすることもなく帰ってこられたということで、非常に私も感銘を受けましたし、家族の皆さんが本当に喜んで迎え出たということについて、ああ、本当に心配だったのだなというふうに思ったわけでありますが、そういうことがないように青年が目を輝かせて未来を見詰められるような社会をやっぱり展望して、私どもは残されたわずかな時間しかないかもしれませんけれども、頑張っていければなと思うところでございますので、その平和に対する決意を最後に市長からお聞きして質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今世界では、いろいろなテロ事件が発生して、きのうもイギリスのほうで起きたみたいですけれども、ああいうことのないような、本当に市民が安心して平和に暮らせるような社会、そういったものを我々も一緒になってつくり上げていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) ありがとうございました。
  以上で終わります。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  10番、江口卓王さん。
               〔10番 江口卓王君登壇〕
10番(江口卓王君) 10番、江口でございます。質問項目は、いかにして人口減少に歯どめをかけ、地域を活性化させるか、子どもの救急対応について質問いたします。
  私ども議会は、定例会ごとに議会報告会を開催しております。先般5月中旬にも白鳥通り自治会にて実施させていただきました。当初予算、一般会計197億5,000万円、6つのK、キーワードとして子育て、教育、健康、暮らし、経済、協働を重点軸とし、本市の特性、魅力を生かしながら、元気で明るく活力のある魅力的なまちを実現するための予算であると説明してまいりました。また、意見交換として人口減少と少子高齢化というテーマでご意見、ご提言をいただいた中で、今も切実な問いかけが医療の充実で、特に赤ちゃん、子どもが夜間、休日に発熱、けがをした場合の救急を受け入れてもらえるのか心配であるとのことでした。子どもを安心して産み育てるためにも、本市の医療の現状及び今後の医療の充実についてご答弁をお願いいたします。
  1つ、現在、あがの市民病院の常勤医は何名ですか。今後医師の確保として、どの診療科目に力を入れますか。
  2つ、現在あがの市民病院において救急受け入れはどのようになっていますか。子ども、乳幼児の状況は大丈夫でしょうか。
  3つ目、新しく院長先生が着任され、市長は救急告示指定病院再開について話し合われたのでしょうか。また、米山県知事もあがの市民病院を訪れたようですが、お会いしたのでしょうか。
  以上、よろしくお願い申し上げます。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 江口議員のご質問にお答えをいたします。
  まず、あがの市民病院の常勤医師数と注力していく診療科目についてであります。現在、あがの市民病院の常勤医師は、医科14人、歯科2人の計16人であります。今後、注力していく診療科目に対しましては、阿賀野市の医療需要や疾病状況を踏まえますと、消化器内科や整形外科の常勤医師を確保していく必要があるものと考えております。
  次に、あがの市民病院における救急受け入れの状況と子ども、乳幼児の受け入れについてであります。まず、救急搬送車の受け入れについては、平成28年は356件、全体の22.7%、平成27年が243件、全体の16.6%となっております。件数で113件、46.5%の増となっております。このうち、あがの市民病院で受け入れた新生児、ゼロ日から27日の期間の子ども、新生児でございますが、そして乳幼児、生後28日から6歳まで、そしてまた少年、7歳から17歳の救急搬送者数は、28年が7人、平成27年は8人となっております。
  また、時間外患者の受け入れ数でありますが、平成28年度は1,200人で、平成27年度と比べて109人、10%の増であります。このうち、ゼロ歳から19歳の患者数は、平成28年度が67人、平成27年度が41人で、26人、63.4%の増となっております。新生児、乳幼児の患者については、専門とする小児科の医師の診察が必要となります。あがの市民病院の小児科は、月曜日から金曜日まで、午前と午後の外来診療を行っておりますが、日当直については毎週水曜日に大学の非常勤医師が担当、月のうち二、三回を小児科の常勤医師1名が担当しており、対応可能な患者の受け入れを行っているところであります。
  次に、新しく着任した院長との懇談、米山県知事訪問についてであります。院長からは、就任前、着任されてからご挨拶をいただいており、その際、短い時間ではありましたが、救急告示の再開を目指していただきたいというお話をさせていただいております。今後院長が病院の状況等を把握された時期を見計らって、膝を交えての救急告示再開の話し合いをしていきたいと考えております。
  また、5月18日に米山県知事が当市に訪問された際に、あがの市民病院を視察され、短い時間でしたが、院長とともに知事をご案内させていただきました。知事のほうも院長とその際いろいろとお話をしております。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) それでは、再質問させていただきたいと思います。
  今回の質問は、いかにして人口減少ということで、何としても人口歯どめをかけ、またふやしていただく、そのためには子どもを産んでいただきたいと、そんな思いからでございます。まず最初に、もう少し白鳥通りの自治会の皆さんからいただいたご意見として、医療に関してでありますが、紹介したいと思います。人口減少問題で、教育や医療で阿賀野市が魅力ある政策を充実させれば若い人がふえると。それから、人口減少は家庭の経済力が関係するので、子どもを何人も産めない状況がある。経済的支援が必要だと。それと、あがの市民病院が救急指定になれば阿賀野市の魅力になると。それと、救急車が出発するまで時間がかかり過ぎるのではないかと、たくさん意見いただいた中で医療に関して紹介させていただきました。
  そこで、市長にまずお尋ねしたいのですが、健康寿命日本一と、子育て環境日本一ということで、市長も就任されて6年目ということでありますが、1点目はどうでしょうか。歯どめ、いろんなデータをいただければ、まだ人口が減っているという状況で、歯どめの兆しがかかっているのかと、それともう一点は、この阿賀野市という市長は常々すばらしいところだと、自然にも恵まれて、本当にいいところだということは常々市長も申しているところですが、なのになぜ出生数が県下でも低いのか、その2点まず市長にお尋ねしたいと思います。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 人口減少あるいは地方創生というのは、今全国共通の課題で、全国一斉に今取り組みをしております。我々の地域でもそういったことで取り組みを進めておりますけれども、この1点目の人口減少の歯どめというのは、非常に解決が難しいところであります。その大きな要因というのは、やはり若い世代の女性の数、今阿賀野市の場合を見ますと、20歳から40歳の女性の数が合併した16年に比べると2割減っているのです。ですから、その方々が2割減っている、その結果として子どもの数も連動した形で、16年に比べると今3割子どもの数が減っています。人口構成の中で見ますと、16年の当時は14%を超えていたのですけれども、子どもの割合が、今11%。ですから、若い女性2割減った分、ちょうど0.8掛けしますと、14に0.8掛けると11になるのです。ぴたり整合してくるのです。そういった面から考えると、やはり若い女性、そういった数を絶対数をふやしていかなければ、阿賀野市の人口減少というのは歯どめがきかない。
  もう一つは、高齢化、今もう30%、65歳以上の人口の割合が30%を超している。特に75歳以上の方々の割合が非常に高くなってきている。ということは、健康を維持していかないとお亡くなりになる方、不幸にも、そういった方の数が右肩上がりに伸びていく、そういったことで今健康づくりを推進しているわけですけれども、今の段階ではやはりお亡くなりになる方が非常に多くなってきている。結果として、自然減が大幅に大きくなっている。
  もう一つは、今阿賀野市の地域の魅力として、自然環境や住みやすさ、そういった面では非常にすぐれているのですけれども、雇用の場、仕事の場、やはり今経済環境が非常によくなっているものですから、都会へ流れている、そのために社会減が非常に伸びてきていると、そういうものを合わせますと、人口減少というのはなかなか食いとめるというのは難しい。ただ手をこまねいているわけではなくて、阿賀野市の地域の環境をよくし、住みやすさ、当然その中には医療が含まれています。医療環境もある、そして働く場所もある、そういった環境を整えながら、今人口減少に対応させていただいている。
  もう一つは、若い世代招き入れる。そのために、子育て環境、非常に阿賀野市の場合には、負担も少ない、そしてまた環境もすばらしい、子育てするなら阿賀野市だというように言っていただけるような制度設計、そういったものに取り組みをさせていただいて、ほかの地域からとり合いするわけではありませんけれども、新潟市にすぐ近接しているわけですので、山間部、中山間地に比べますと、阿賀野市の場合には新潟が雇用の場として考える、住む場所については阿賀野市と、そう言っていただけるような環境づくり、今取り組みをさせていただいております。
議長(高橋幸信君) 江口卓王さん。
10番(江口卓王君) 全くの同感であるわけです。今回の質問というものは、医療ということでありますので、人口出生率等についてはこの後、清野議員のほうから質問がございますので、お願いしたいと思います。
  そこで、今回、今も市民は子どもを安心して産み育てるのに医療の充実を望んでいるということで、最初の質問の答弁でありますが、消化器内科と整形外科の常勤医師を確保していく必要があると、当面そっちのほうに注力を推し進めていきたいという答弁であります。私のほうからそれと同時にまた子どもの医療、小児科、産婦人科と、子どもを産む環境、取り巻く医療の環境にも力を入れてもらいたい、このことについては後で3番目の院長先生のところでまた触れたいと思います。
  次に、2番目の救急受け入れについてお尋ねをいたします。先ほども申し上げましたように、救急車が出発するまで時間がかかり過ぎるというご意見もいただいたわけでありますが、この点について少し時間等お答え願いたいと思います。
議長(高橋幸信君) 唐橋消防長。
消防本部消防長(唐橋繁英君) 江口議員からの質問でございますが、市民の説明会の中で救急車が出発するまで時間がかかるという話が出たということの中身と認識しております。現状を申しますと、28年中の現場滞在時間といいますか、現場到着してから病院が選定、決まりまして出るまで20.6分でございます。重症な場合は、新潟県で実施基準、受け入れの実施基準というのがございまして、何回もたらい回しといいますか、なくしておるところでございますが、特に軽症の場合の受け入れ、土日夜間の受け入れ、ここには質問にもございましたが、土日夜間の受け入れというのにつきまして、確かに時間がかかるという場合がございます。いろいろ問題がございますが、現場で傷病者の子どもさんの容体をちゃんと把握して、それから先生に伝えるということによって診療が早くなるということでございますので、現場で滞在した中で救命士が1人必ず乗っておりますが、そこで傷病者の容体をちゃんと観察すると、それを伝えるということをしているわけですが、繰り返しになりますが、土日夜間の場合、ベースはかかりつけですが、かかりつけ以外の病院選定しないといけませんので、比較的軽症で土日夜間の場合は時間がかかることがございます。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) 今ほどの説明で、平均して20.6分ということで、私も実は昨年2回救急車に同乗していった経験あるのですが、決してそれまでは救急車なかなか出発しないよねということで、なかなか受け入れ先を探しているのかねということで、周りの人も心配されて、意見交換の中でもそういった思いでご意見いただいたと思って、私ども議員のほうも説明はいろいろと中で、そのときの状況とか、当然救急隊員の中には責任持って救命士もいらしているわけで、血圧やらさまざまなことで時間が経過するわけですが、この20.6分ということですと、そんな当然あがの市民病院が受け入れできないにしても、また次の病院には必ずということで、私どももこれまで説明受けているから、そんなに何件も探しているということではないのですよということで説明はいたしてまいりましたが、それでよろしいでしょうかね。
議長(高橋幸信君) 唐橋消防長。
消防本部消防長(唐橋繁英君) その回答でよろしいかと思いますが、実際例えば50分、60分とかかる場合がございます。そういった場合というのは、どういった場合かと申しますと、搬送決定して、ほかの家族の方が見えるまでちょっと待ってほしいという話でしたりとか、あと3回、4回、5回と病院探している中で、その1回の案件で待つ時間が多い。先生に確認しますということで、回答がなかなか病院から来ないという場合もございますし、平均で20.6分ですが、現状そういった場合において40分、50分かかる場合も年間数回ございますので、それを特化してみますと本当に時間かかるというイメージはあると思いますが、平均としては20分少しということでございます。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) ありがとうございました。
  次に、2番目の質問、救急受け入れ、詳細いろいろ子どもの受け入れ等ありがとうございました。その上で、子どもが水曜日が常勤医以外の先生が来られて、それでなおかつ常勤医の小児科の先生が月に二、三度ということで見られていると。それから、休日に関しましては、午前中当番医の病院、開業医も協力されているという中で、これもまたご意見いただいたわけですが、お母さんたちのほかにも一緒にまた同居している我々の世代、孫を持つ、そういった年齢の親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんからもご意見いただいたわけでありますが、それ以外ですとちょっとはっきり今お聞きしておきたいわけですが、休日の午後とか、そういった夜とか、子どもさんに限らず救急を要するという場合は、この場合はどういうふうな、どこに連絡すればいいのでしょうか。ひとつよろしくお願いします。
議長(高橋幸信君) 米山地域医療推進課長。
地域医療推進課長(米山和朗君) まず、どこに連絡すればいいかというようなお話があるのですけれども、それについては阿賀野市消防署のところに電話をかけていただくと、今こういう症状だけれどもどうだろうという話をすると、今ではどこに、それだったらどこの病院とか、どこがあいていますよというような、そういう指示を阿賀野市消防署のほうで24時間、365日それを受け付けていらっしゃいますので、そういう相談といいますか、そういうのができると思います。あと近くでは、それこそ新発田の休日夜間診療所、それから新潟市の急患センター、こちらのほうに阿賀野市から行かれる方も多いということでございます。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) 今ほど説明のあった新発田と新潟ということで、これは直接電話して、車で運んでいける場合であれば救急車までもなという、夜夜中の場合、そういった場合も対応はできているわけですか。
議長(高橋幸信君) 米山地域医療推進課長。
地域医療推進課長(米山和朗君) 新発田の場合につきましては、夜10時まででございます。新潟市の急患センターにつきましては、朝までやっているというようなことでございますので、今言われたように電話をしていけば大丈夫でございます。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) 今ほどの答弁で大分安心かなという思いがしております。ただ、その意見交換でも心配であるということで、その親御さんあるいはおじいちゃん、おばあちゃんもということで、もう少しやはり広報等を通じて、広く安心であるよということを宣伝といいますか、やっていただけるといいなと思います。
  それともう一点、広報に書いてありますけれども、小児救急医療電話相談ということで、これ24時間ということで、できればそれで安心できる症状を言って、安心できる答えをいただければという、そんな相談所なのでしょうか、どこにあるのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 米山地域医療推進課長。
地域医療推進課長(米山和朗君) これは、県のほうで開設している電話相談ということでございまして、うちのほうも事あるたびにそこのシャープ、ちょっと済みません。そこ電話番号あれなのですけれども、携帯電話からも家庭の電話からもすぐかかるということで、そこにかけていただくと看護師、保健師が対応していただいて、その症状をお聞きして指示をいただけるというようなものでございます。今までは、夜間7時までというのがあったのですけれども、それがだんだん拡充をされていきまして、そういうふうに夜間24時間ではないですけれども、朝までというような、そういうふうに拡充をされてきています。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) ありがとうございます。
  そういったことで、もっと私だけということでもないと思いますので、よくその辺のところを承知していただけるようにしていただければ、安心したこの阿賀野市の医療子育てということで、市民からも安心していただけるのではないかと思います。
  それでは次に、3番目ということで、市長のほうからまた答弁お願いしたいと思います。答弁書、新しく院長先生の話し合いもされたということで、膝を交えての救急告示再開の話し合いをしていきたいということで、市長ももうそろそろまた考えていると思うし、時期的にもそろそろはっきり救急告示は再開ということも考えておられるのかなと思います。
  そうしたところで、院長先生の新しく院長先生という、まだ我々もどういうふうなお考えでということは、まだ直接お会いしていないわけでありますが、先般あがの新報のインタビューで大分紙面割いて院長先生のお考えというものが載っておりましたので、少し紹介させていただきながら、今後の救急再開についてお尋ねしたいと思います。抱負としまして、院長先生は病院の継続性、診療科の継続性を考えてまいると、診療の質をより高いものにしていく努力、研修医を病院に引っ張ってくることにもつながると、超高齢化社会に向け地域包括ケアシステム構築が必要ですと、地域住民との触れ合いも大切にしていく、市と協力して出前健康講座を行っていくと、要約すればそのような考えが述べられておりました。また、地域医療連携センターの機能充実ということでは、阿賀野市、厚生連本部と相談しながら、各種センターなどをつくっていければと願っていると、また収支改善策について、黒字化ということでは、診療科を維持し、さらに医師数をふやし、研修医を確保できれば救急を再開でき、経営も今まで以上によくなると考えていると、このような内容でしたけれども、これについては先般我々にも説明ありました、あがの市民病院の新公立病院改革プランに沿ったものであるのかなと理解しておるところであります。
  そこで、今回質問してきた子どもということで、市長の答弁にもありましたけれども、注力を注いでいくのが消化器内科、整形外科というご答弁でありましたが、どうでしょうか、膝を交えて子どもの産科あるいは小児科も100%、今ほどもご答弁の中で大分市民の方も安心できるのではないかということで答弁はいただいたわけですが、今後ということで再開も含めて市長から子育て環境日本一ということでありますので、ぜひ安心して子どもを産んで育ててもらうためにも、100%阿賀野市の特色としてそういった子どもを産み育てるという診療をあがの市民病院にも注力を注ぐということでやってもらいたいなと考え、要望しているわけですが、市長いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 私自身今考えていること、全て言っていただいたものと思っております。地域にこういう病院があるというのは、本当に地域の魅力でございます。市民の皆さんが必要なときに、必要な医療が受けられる。特に今小児科については、1人の先生がおられます。そしてまた、産科についても今までは2人でしたけれども、1名体制、緊急時あるいは夜間、そういったときには新大のほうから応援が入るという条件というか、そういうお約束もいただきながら対応させていただいている。ただ1点、消化器内科あるいは整形外科、こういった部分の先生、常勤おられないものですから、外科の先生が十分に働けないのです。消化器内科がいて、初めて外科の先生と協力をしながら手術等ができますので、そういったことで消化器内科重要だと考えております。
  もう一つは、やはりけが、そういったときの整形外科の先生、交通事故等に遭ったとしても整形外科の常勤の先生がいないと、なかなか手術もすぐできない、そして措置もすぐには対応できない、そういったことで救急にも復活がなかなか難しい面があります。そういったことで、消化器内科と整形外科、この先生方を何としても常勤確保に向けて取り組みをしたい。そういった中、藤森先生のほうからは研修医を、そしてまた消化器内科、そして整形外科についても新潟大学のほうと連携をしながら、常勤の確保に向けて頑張りたいというようなご意見いただいていますので、私としても大変心強く思っているところであります。今後もしっかりと地域の医療を守る、そういう面で頑張らせていただきます。
議長(高橋幸信君) 10番、江口卓王さん。
10番(江口卓王君) 大変市民にとっても心強い市長の考え、決意をいただきました。
  それでは、これで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  3番、天野美三男さん。
               〔3番 天野美三男君登壇〕
3番(天野美三男君) 3番、天野でございます。通告に基づきまして、2点の質問をさせていただきます。
  まず1つ目として、定住自立圏構想への対応についてであります。平成21年度以後、合併のため優遇措置は廃止され、今後の市町村合併ということは現状ほとんど考えられません。このような中、国、地方を通じた非常に厳しい財政状況や少子化、高齢化、人口減少、地域経済の低迷といったことを考えますと、近隣市町村との連携協力ということが一層重要になってくるのではないかと思います。これまでも一部事務組合を活用しての広域での事務処理ということは行っており、必要な事務をこなすということではいろいろと協力しておりますが、医療、交通について不便な阿賀野市に定住していけるような地域づくりが急速に必要であると考えます。また、地域主権の確保のための制度的見直しに伴い、基礎的自治体である市町村の役割が増すことになります。さらに、行政と地域住民、NPO、企業との協働、連携による地域のきずなの再生を図り、地域からの人材、資金が流出する中央主権型の社会構造を、地域の自給力と創富力を高める地域主権型社会に転換していく必要があると思います。定住自立圏構想は、このような問題の意識のもとで、市町村の主体的取り組みとして、中央市の都市機能と周辺市町村の農林水産業、自然環境、文化など、それぞれの魅力を活用して、NPOや企業といった民間の担い手を含め、相互に分担し、連携、協力することにより、地域住民の命と暮らしを守るため、圏域全体で必要な生活機能を確保し、地方圏への人口定住を促進する政策です。定住自立圏構想に関する考え方と今後の対応について伺いたいと思います。
  次に、連携中枢都市圏についてであります。地域において、相当の規模と中核性を備える圏域において、市町村が連携し、コンパクト化とネットワーク化により、人口減少、少子高齢化社会においても一定の圏域人口を有し、活力ある社会経済を維持するための拠点を形成することとお聞きしておりました。現在の阿賀野市での取り組み状況、進捗状況について伺いたいと思います。
  以上2点、よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 天野議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、定住自立圏構想に関する考え方と今後の対応についてであります。まず、定住自立圏構想で目指す方向性については、中心市とその近隣市町村が連携し、地方圏における定住の受け皿を形成するものとされており、県内でも平成21年12月に協定が締結された長岡市を中心市とする定住自立圏構想を初めとして、これまでに糸魚川市、燕市、村上市、南魚沼市がそれぞれ中心市となる定住自立圏、そして平成28年10月には新発田市、胎内市及び聖籠町で連携する定住自立圏の形成に関する協定が締結されております。定住自立圏の取り組みを進めるためには、中心市が中心市宣言を行う必要がありますが、本市は人口や昼夜間人口比率の条件面で中心市たる要件を満たしていないところであります。本市が近接している市町村の中では、通勤通学割合が30%を超えている新潟市が最も市民生活において密接な関係を有している自治体であり、定住自立圏構想を初めとする広域連携の推進につきましては、新潟市と一体となって取り組むことが必要であると考えております。しかしながら、全国的には高松市を中心とする定住自立圏が廃止され、新たな広域連携制度である連携中枢都市圏へ発展的な移行をするといった動きもある中、本市においてはこの3月に新潟市と連携中枢都市圏の形成に係る連携協約を締結し、具体的な取り組みを進めておりますことから、定住自立圏構想につきましては、連携中枢都市圏の中で包含できるものと考えており、積極的な取り組みや今後の対応については、特に現段階では考えておりません。
  次に、連携中枢都市圏についてお答えをいたします。現在の阿賀野市での取り組み及び進捗の状況でございますが、3月議会定例会において議決をいただき、3月28日に連携中枢都市である新潟市と連携中枢都市圏の形成に係る連携協約を締結させていただきました。阿賀野市のほか、三条市、新発田市、燕市、五泉市、胎内市、聖籠町、弥彦村、田上町、阿賀町の5市3町1村も同様に新潟市と連携協約を締結し、新潟広域都市圏を形成したところであります。現在の連携事業数は、新潟広域都市圏全体で43、阿賀野市はそのうち38事業に参加しており、このうち予算化した3事業、移住・定住促進事業、新潟地域産業見本市開催事業、子育て支援センター相互利用事業の進捗については、予算計上を考慮して、各事業担当課間で早目の事業推進に向け、鋭意新潟市と打ち合わせを行っているところであり、加えて新潟市との連携事業の新たな取り組みや既存事業の内容拡充の提案等においても、各事業担当課で検討しているところであります。いずれにいたしましても、圏域全体の生活関連機能サービス等の向上を図ることにより、住民が安心して快適な暮らしを営むことができるよう取り組みを進めてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) それでは、何点か関連した質問をさせていただきたいと思います。
  まず、定住自立圏構想についてでありますが、これ答弁書のとおり定住自立圏の取り組みを進めるためのまず要件を満たしていないということですので、この件については理解はいたしました。答弁書どおりだと理解しました。また、新潟市への通勤割合が詳しく調べたら32.6で、人数にしても就業者、通学者が6,900人というデータも出ておりますので、私も広域連携制度の連携中枢都市圏を進める、さらに進めるべきだというふうに理解しました。連携中枢都市圏についてでありますが、この答弁書の内容で今市長のほうからお話しいただきました、協定で3つの事業が予算化と答弁されておられるのですが、その辺もうちょっと深く入った内容等をちょっとお聞かせいただきたいと思いますが。
議長(高橋幸信君) 苅部市長政策課長。
市長政策課長(苅部一雄君) それでは、この3つの事業につきまして、詳しくご説明申し上げたいと思います。
  まずは、移住定住促進事業、本年度11万円ほど予算化されました。人口減少に対応するため、各市の魅力や移住促進支援策の情報発信を相互に行いまして、情報交流イベントへ共同出資したり、首都圏等からの移住定住等に取り組むものであります。この進捗でありますけれども、今月1日、担当者会議を開催いたしました。今後のスケジュールに向けての検討でありまして、この9月、ふるさと回帰フェアですとか、翌年年明け1月、移住交流フェア、これらを開催することとしております。この期待される効果といたしましては、圏域におきましての移住定住人口の増加が期待されるものであります。
  2つ目の新潟地域産業見本市の開催事業でございますが、本年度49万5,000円ほど予算化されました。今まで新潟市において開催している商談型の産業見本市でありますが、これを連携市町村内の企業のさらなる参加を得て開催するものでありまして、販路の拡大、新事業展開の取り組みを促進するものでございます。首都圏見本市を新潟市を中心とした周辺自治体の企業で共同出資、出店するというものでございます。進捗におきましては、今後概要が示されるということでありまして、30年3月の開催の見本市をターゲットとしているところであります。この期待される効果といたしましては、学生へ地元企業を紹介することによりまして、域内就職を促進することができるということでございます。
  3つ目の子育て支援センターの相互利用事業、予算化は19万円でございます。子育て支援センターの利用拡大に向けまして、連携市町村間で施設紹介やイベント情報のパンフレットを作成しまして、情報発信をしようというものでございます。この進捗におきましては、今後概要が示されるということであります。この効果におきましては、広域的な子育て支援が可能となるということでございまして、新潟市のほうから示されましたスケジュールによりますと、ほかの事業三十数事業あるのですが、これについても来月の中旬までには今後の事業展開に向けました担当者会議あるいは打ち合わせ会議が開催されるという予定となっております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) ありがとうございます。
  今連携の提携したばかりなので、これからほかの事業についても今後進んでいくのだなと、38事業、ほかの事業、というふうに理解いたしました。この阿賀野市と連携することによって、やはりメリット、デメリットは余りほとんどないというふうに私は認識しておるのですが、ちょっとイメージとしては、例えばお互いに共有できる公の施設だったり、ちょっと前回お話聞いたときに料金的なシステムの問題とかというのも出てくるというものと、曜日ごとのいろいろ問題とかスケジュールとかというのも発生してくるのかなと思っているのですけれども、その辺の大体どういうふうに考えているのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。
議長(高橋幸信君) 苅部市長政策課長。
市長政策課長(苅部一雄君) この事業の中で図書館の相互利用ですとか、公民館の相互利用ですとか、あるいは教育・文化・スポーツ公共施設との相互利用、これらが事業として題材に上がっているところでありますけれども、これについてはそれぞれ担当部局と新潟市の担当部局での相談ということでやっとこれから動くということでありまして、それについては申しわけありませんが、これからということであります。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) ありがとうございます。
  考え方次第だと私は思っておるのですが、絶対数で仮に言いますと、阿賀野市より新潟市のほうが人口は非常に多いですし、さっきもデータで出ていまして、通勤通学の割合が32.6%で6,900人の方が移動されているということですから、逆に土日に関しては、それ以外で新潟市のほうから結構かなり多くの人も見込めるのではないのかなというふうに私は逆に思っております。また、公の施設、民間の施設とは別に、民間は民間で動くことだと思うのですけれども、公の施設としてやはり稼働率も上がっていきますし、何よりも交流人口というのはふえるということは非常にいいことだなというふうに思っておるところであります。阿賀野バイパスの開通もある程度めどが見えてきているような状況の中で、やはり新潟市から非常に近い阿賀野市というイメージを私は非常に思っているのですが、これをうまく提携して協定したことによって、かなりの交流人口がふえるというふうに私は見ておりますが、その辺市長の見解はいかがですか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) この連携構想に加わったからすぐにわかに人口がふえる、そういったものではないとは思っておりますけれども、だから今議員が言われるように、公共施設あるいは遊び場、そういったところが身近にある、そういうことで都会へ若い人たちが行かないでも済む、そういうような形で定住が促進される、またすぐ近くに雇用の場があるということで、この阿賀野市が住居として近い関係から住まわれると、そういうようなことで定住人口、移住人口、そういったものがふえてくるものと認識しております。私どもとしては、この連携中枢構想、これは至って至極当たり前なのです。今まで単独で物事をやっていたものを共同でやる、その開催する、例えば都会で阿賀野市のPRに努める、それを単独でやると非常に費用がかかる、そしてまた多くの方々が集まらない、そういうような効果の少ない開催になりますけれども、一緒にまとまって取り組めば費用も安くなる、そして多くの方々から集まっていただいて効果のほうも見込める、そういったことで全てが理にかなった取り組みであると思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) ありがとうございます。
  そういった内容、今お話ししたことも踏まえて、私としては例えば公共施設の関連した質問させていただきますが、公共施設等の総合管理計画にあっては記載されてあるのですが、ニーズに合った施設機能の提供と書いてあります。高齢化や少子化、ライフスタイルの変化を考えられることから、公共施設に求められる機能の変化に対応する必要がある。今後連携中枢都市の協定で、その辺をどのように考えていくのかというのをちょっとお聞かせいただきたいと思いますが。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 公共施設との再編については、以前から今総合管理計画で検討を進めております。地域の方々高齢化している中で、やはり連携中枢都市圏が形成され、包括協定が結ばれた新潟市の施設が阿賀野市の施設と同様に同じ感覚で同じ費用負担で利用できるということで、大いに利用していただきたいとは思いますけれども、なかなか新潟まで行きたくない、そういった方々が非常に多くおられます。10分、20分車走らせればすぐ旧亀田総合体育館着きますけれども、高齢の皆さんから見るとかなり遠いと、そしてまた自分の車で行く分にはいいですけれども、バス等乗り継ぎますと時間もかかる。やはり阿賀野市内に同様の施設が欲しいと、残してほしい、そういうようなご意見がいっぱい寄せられております。そういったところを踏まえまして、これからの公共施設の管理運営、そういった部分、廃止するしないも含めて検討をさせていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) 私も全て共有で、新潟市隣接するところと共有であるべきという考えはないのですが、当然さっき市長がおっしゃったとおりに、年配の方、子どもの方がそう簡単に、車を持っていない方もいらっしゃいますし、乗れない方もいらっしゃるので、それは私は阿賀野市で完結できるものは最低限必要なものは残していくべきだというふうに理解していますし、耐用年数がたっているものに関しては、やはりよく協議していくべきではないのかなというふうに理解しております。やはりでは阿賀野市、その施設等についてでありますけれども、ある私の知っている人から、ある市なのですけれども、それはある施設の建設を行った地域があったのですが、やはり非常に利用率が上がっていなくて暇だというふうなお話も聞いたこともあります。ただそれは、ホールとして使っているのが多目的ではないような施設の使い方の用途になっていたのかなというふうには考えておるのですけれども、今後やはりその施設というのは、できるだけ多目的であったり機能的なような施設のほうにいろいろ考えていくというふうな検討もさらに進めていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) これだけ人口も減る中で、単一目的で施設を維持するというのは非常に難しい。やはり多目的、多機能を備えた施設づくりが必要ではないかと思っております。そういった面から先ほど申し上げました総合管理計画、その中でもしっかりとした議論をしながら、適切な対応をさせていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) あとこれは阿賀野市自体の今の産業、連携したからどうだというだけの話ではないのですが、今阿賀野市の産業自体がこれはいろんな方、皆さん過去にも議論されておられますし、市長もちろんご存じだと思いますが、今阿賀野市の1次産業というのが隣接する市町村から見ると、1次産業の割合が非常に多いということは市長もご理解していただいていると思うのですが、これが2次産業、3次産業、6次といろいろあるのでしょうが、逆に捉え方だと思うのですけれども、1次産業が非常に充実しているという捉え方もありますし、さらなる産業の必要だというふうな考えもあると思うのですけれども、阿賀野市が今人口減少とか少子高齢化とか農業の担い手がないというふうな状況の中で、今の阿賀野市の実態というものと連携を踏まえた中で、どういうふうな方向に行ったほうがいいのかなというふうな考え等ございましたらお聞かせいただきたいと思いますが。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今現在の1次産業、2次産業、3次産業の割合からすると、やはり阿賀野市というのはこの7,000ヘクタールの農地、これを有効に活用して、1次産業の育成、そういったものが重要ではないかと思っておりますし、ただ若い人たちが定住していただくには、3次産業も振興していかないと、何も周りは自然だらけで自分が遊びに行く場所がどこにもない、それでは若い人が定住しません。ですから、3次産業も振興しながら、取り組みをさせていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) ありがとうございます。
  あとやっぱり私は、新潟市近隣ともそんなにアクセスが悪いとは全然認識しておらないのですが、やはり空港は新潟空港ありますし、港は新潟市にありますから、交通の便でいいますと今度阿賀野バイパスが開通するということもあります。ただ、何回かやはり一般質問で出ておるのですが、私も通勤通学に関する電車とかバス路線、市内の市営バスは別なのですけれども、その辺が結構いろいろなところでお話聞く中で、ちょっとアンケートを見てもそうなのですけれども、需要がかなり大きいのです。その辺を何とか克服しなければいけないというふうに早く思っているのですが、その辺の見解をお聞きしたいと思いますが。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 確かにこの阿賀野市、物すごい地理的には恵まれた環境にあるのですが、交通の利便だけで見ますと非常に不便な地域、そこを克服していかないとやはり移住、定住というのはなかなか難しい、そういうことでもう数年前から公共交通、この充実強化に向けて新潟交通あたりとも試験的に運行、少し夜間の増便をしていただくとか、そういったものを検討対象にさせていただいているところであります。ただ、それには当然かかる経費について我々のほうで負担していかなければならない、そういった問題が課題もいっぱいありますので、これからも積極的に議論をしながら、利便性の向上に向けた取り組みが真に必要なのかどうか、そういった部分を含めて我々として検討を進めてまいりたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) ありがとうございます。
  では、最後の質問になります。今回のテーマ、私のほうから一般質問させていただいた中枢都市宣言を連携してやっていくということで、私市長としてここは阿賀野市は特化して進めていきたいのだとか、何かそういった考えとかおありでしたらお聞きしたいと思いますが。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 我々が新潟市のほうの施設を利用させていただきたいと考えるのは、ごみ処理施設もありますし、市民病院、そういったものもあります。逆に新潟市民あるいは周りの周辺近隣市町村から利用していただきたいのは、豊かな自然、いこいの森あるいは五頭山、村杉、出湯、今板の温泉、そういったところを積極的に自分の地域と考えて利用していただけるように働きかけをしていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 3番、天野美三男さん。
3番(天野美三男君) 以上をもちまして質問を終わります。
  ありがとうございました。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  11番、稲毛明さん。
               〔11番 稲毛 明君登壇〕
11番(稲毛 明君) それでは、今回は2つの点につきまして質問させていただきます。
  1つは、医療改革から市民の皆さんの命をどう守るかということであります。社会保障予算の自然増削減を掲げる安倍内閣のもとで、公的医療、介護制度を土台から変質させる改悪が次々と具体化されてきております。2018年度には、医療介護総合確保法によって導入された地域医療構想も本格的に始動します。この構想の導入をてこに、医師や看護師を手厚く配置する高度急性期や急性期の病床を絞り込み、現在急性期とされている一般病床の多くを回復期への転換または廃止へ追い込んでいくというのが政府の狙い、方針であります。市では、あがの市民病院新公立病院改革プランを5つの内容として発表しております。そこで伺います。市長は、この政府の方向づけについて、どう受けとめをしているのか。5つのプランで市民の皆さんの医療を守って、命を守っていけるのか。
  大きな2つ目は、防災対策についてであります。昨年2月に引き続き、ことしも3月に安野川の砂防ダムに穴があき、周辺集落に大量の砂が流入し、生活用水路、農業用水路に被害を与えております。そこで伺います。県の管理河川でありますが、市としての対応策をお聞きしたいというふうに思います。
  よろしくお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 稲毛議員のご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、医療改悪から市民を守るためにでありますが、国、医療・介護総合確保推進法、地域医療構想の方向づけの見解についてでありますが、国は団塊の世代が全て75歳以上になる2025年に向けて、効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するとともに、地域包括ケアシステムを構築することを通じ、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するため、医療・介護総合確保推進法を制定し、関係法律について所要の整備を行ったものであります。
  医療の分野では、医師や看護師など限られた医療資源で効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するため、県の医療計画において医療圏を設定し、広域で対応することとしており、それぞれの医療圏の中で2025年を見据え、医療需要を推計し、現状の受療動向等を分析した上で、必要な病床数と機能を地域医療構想として公表したものであるという認識をしております。
  また、阿賀野市の地域包括ケアシステムを構築していく中で、医療と介護が効果的に連携していくことが市民の皆様方が安心してこの地域で暮らし続けることができるものと考えているところであります。
  次に、5つのプランで市民の医療を守っていけるのかについてでございますが、あがの市民病院は市内唯一の公立病院であり、市民が必要なときに必要な医療を受けることができ、安心、安全を守る中核施設であることを踏まえ、地域医療構想における医療機関としての位置づけや地域包括ケアシステムにおける役割を検討し、あがの市民病院新公立病院改革プランの中で5つの柱を内容として策定したものであります。このあがの市民病院新公立病院改革プランの内容を着実に実施していくことにより、市民の皆様方が安心して暮らし続けることができ、また地域の医療を守ることにつながるものと考えております。
  次に、防災対策についてお答えをいたします。ことしの3月、融雪期の出水により、安野川の砂防ダムに堆積した砂が水抜き穴から流出し、下流の用排水路に流入いたしました。昨年2月の砂の流出後、市から県に要望し、砂の流出対策として玉石を設置したところでありますが、ことし3月再度流出があったため、県に対策を強く要望し、4月の用水利用期までに流出対策としてさらに多くの玉石を設置したところであります。県におきましては、引き続き現地調査を行い、必要が生じれば対策を講じる予定と聞いております。我々市といたしましては、継続的に融雪期等のパトロールを行い、今後同じようなことがないように努めてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) この安倍政権の医療、介護大改悪ということについて、やはり本当に市と職員、市民の皆さんが一体となってこれにどう立ち向かっていくかというのが今非常に大きく問われていくだろうというふうに思っているのです。特に安倍自公政権というのは、この間医療介護総合確保法2014年、医療保険改革法2015年、こういうのを公的医療介護制度の根幹に手をつけるような法改悪をやってまいりました。そして、ここにも述べておりますけれども、2018年度から本格的に始動することが求められており、今年度は市町村がその実施準備に総動員される1年となるふうに思っております。そのための改革プランがつくられて発表されているというふうに私は思っているわけであります。
  そこで若干あれしますけれども、1つはちょっと私も情報をきちんとつかんでいるというわけではないので、間違っていましたら指摘をしてもらいたいのですけれども、隣の旧村松町の南部郷病院が療養ベッドとかいろんなのがやっぱり維持できなくなって、何か北日本に移譲するというようなことが起きているというような話を伺っております。そこら辺の関係で非常に似たような、規模はちょっと違いますけれども、市民病院も似たような方向、性格づけもあると思うのですが、その二の舞にならないのかどうかというのが非常に一つは心配しているところでありますけれども、私が心配し過ぎなのか、そこら辺の現状をちょっとお聞かせをお願いしたいというふうに思います。
議長(高橋幸信君) 米山地域医療推進課長。
地域医療推進課長(米山和朗君) 今の五泉のお話で、あれは南部郷総合病院と北日本脳外科、これが施設が老朽化したということがございますので、2つをあわせて、同じ法人でございますので、1つの病院を建てるというようなことでお聞きをしております。その際病床数は減らすということで、199床ほどになるというふうな、計画の段階でしたけれども、そういうふうなお話を聞いているということでございます。あがの市民病院につきましては、病床数についてはこの間の改革プランで皆様方全員協議会の中でご説明したとおり、病床数は減らさないで、その中でこれからの医療ニーズといいますか、地域のニーズに応じて改革をしていくと、整えていくといいますか、見直しをかけていくということでございます。その中で1つ、地域包括ケア病棟、それを今回昨年の10月から52床だったのをもう52床ふやして104床にしたというような報告をさせていただいたところでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) そういう意味で、本当にいろんなこと起きるたびに、はて、あがの市民病院はどうなるかなという、非常にそういう心配が起こってきて、5つのプラン等々これから見ると、そこまで心配することはないのだというような、私なりにそういうふうに述べているということを理解をしているわけなのですが、やはりここの職員の皆さん、それから病院の職員の皆さん、阿賀野市民の命と医療をどう守り育てていくかということで、本当に日夜大奮闘をされているということについては敬意を表している一人でありますけれども、この安倍内閣の医療大改悪というのは、そんなものいつでも吹き飛ばすようなすごい嵐が吹き荒れようと、今吹き荒れているということなのですが、こんな言い方して申しわけないですけれども、それに耐え忍んで守り守っていけるのかどうか、市長のちょっと決意のほどを聞かせてもらいたいのですが。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 私の決意というよりも、世の中きのうのどなたかのご質問にもありましたけれども、今の社会保障制度、医療、介護、こういった高齢化社会において非常に右肩上がりで伸びている、それを維持していく持続可能な社会を構築していく、そのために何が必要かと、そういった議論の中から今生まれてきている話だと私は認識しております。我々として当然のごとく、国民の一人として地域の医療、そういったものが真に必要、地域の介護、そういった部分を真に必要、そういった部分はしっかりと国のほうでも対策を立てていく、そう思っております。ですから、きのう少しお話しさせていただきましたけれども、負担率の話です。医療保険、それから介護保険、それから所得税等の税金、そういったものを含めた中で、今国民負担率というのは40%近いわけです。それに対して、国が支払っている部分というのは50%近い。潜在的負担率というのは50近いわけです。10%の乖離があると。これを埋めるために、今税金投入がなされている。だけれども、税金にも限りがある、それをどう維持していくか、それが今この医療介護総合確保法の検討になっているものと認識しております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 私は、医療に限ってちょっとお聞きします。これ国保の大改悪も含めて、全県一本化とかというのを含めて、それに国保の内容的にもだから本当に医療といいますか、市民の皆さんの社会保障全般的にわたって非常に大変な時代に入っていこうとしているわけなので、これをそれぞればらばらに捉えるということ自体がちょっと無理なのかもしれませんけれども、やっぱりそういう総合的な保障制度、これやはりどうつくり上げていくかというのが市長も言ったようにこれからの特に2025年、あと8年後でしょうか、ここに山場を迎えていくということで、2025年の姿というのは、まだ8年後だといいますけれども、どんなふうにその姿を市長は描いておりますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今後の社会のあり方として、やはりみんな笑顔で幸せにお暮らしいただきたい、そういうことで今健康づくり積極的に推し進めております。当然医療あるいは介護についても充実した形になりますけれども、何よりもそれ以上に幸せにお暮らしいただくには、健康で自立した形、そういった形が一番理想的でございます。そういった皆さんが笑顔で暮らせるような社会づくり、我々としては積極的に市民の皆さんの協力を得ながら、一緒になって健康づくりに取り組んでまいりたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 政府の方針としては、この2025年に当たって、本当にこれから日本を支え頑張ってきた人たちがその時代を迎えるわけなのですけれども、そこ本当に命と暮らしを守っていくための手だてを打つ、いくのではなくて、その2025年にそういうピーク迎えて、さらに社会保障増が出てくるということ、今から抑えるための手だてをとっていこうというようなことで、非常に私に言わせれば生きづらい日本、生きづらい地域をつくっていくということが懸念されるわけなのですが、そこら辺とこの5つのプランが本当に整合性を持ってそれらをやり遂げていけるかどうか。特に療養ベッドの問題が非常にあれされていまして、十数万、十二、三万ですか、が減らされる。それぞれの地域医療の構想のベッド数を合計した2025年のベッド数は、現行よりも約15万6,000余り、11.6%減少するという結果になると、なったというふうに数字がはじき出されているわけなのですけれども、あがの市民病院としては言い方は申しわけないですけれども、本当に積極的にやっていかなければならない部分がいっぱいあるのですが、やはり何と言っても後方支援病院という性格というのは拭い切れないという部分があると思うのですが、そうなると療養ベッド数云々ということについてはかなり経営上もどうなっていくかということで、非常に今からきちんと捉えていかないと、5つのプラン見ますとベッドの数はちっとも変わりないのです。ずっと同じ数が確保されているという方向づけなのですけれども、やはり療養ベッドがずっと現在も54、将来も54と、包括ケアも104、104というようなことで、これらについてはその部分については変わりないので、一般的に安心してくれというような方向づけだと思うのですけれども、どうも私はこんなふうにはきれいごとには進まない、今の状態でいくといかない部分が相当あるのではないかなと、残念ながら安倍政権の医療大改悪に私たちが翻弄されていかなければいいがなというふうにも思っているのですが、それは私の取り越し苦労なのか、市長はそこらについてはどういうふうにお考えか、もうちょっと聞かせてもらいたいです。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 大変心配されているようですけれども、私はむしろ市民病院でございますので、我々が自立的に運営管理をしていく病院であります。市民のニーズにしっかりと応える形で取り組みをさせていただく、ですから今全国で病床が非常に多い少ない、そういった議論の中に我々の意思に反してこうしなさい、ああしなさいとコントロールされるものではないと。我々は、あくまでも自分の病院として、市民の皆さんの期待とニーズにしっかりと応える形で運営管理していくというのが基本スタンスであります。ですから、今療養病床については国のほうである一定の期間を経た後、形を変えなさいというような制度設計になりましたけれども、療養病床が形は変わるけれども、同じような機能を持ったものがちゃんと病床として確保する、それが真に必要でないとなればまた形を変えていく、そういう形になります。全てが我々がコントロールしていくのだというような気概を持ちながら、今ご心配の部分については対応させていただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ぜひそういう方向で、あれについて立ち向かっていっていただきたいというふうに思っております。
  それから、もう一つの点の防災の関係なのですが、ここに書いてあるとおりで、最近融雪期、春先になると本当に雪解け水も含めてかなり水が出まして、その都度やっぱり砂防ダムの穴が抜けて砂が大量に入ってしまうということが去年、ことしと2年続けて起きているのです。去年も応急的に措置をしたというのだけれども、去年以上にまたことしかなり大量に流入、砂が排せつされたということで、非常に生活の上でも、農業を続けていく上でも、さらにもう一つあれなのは、消防長もよくご存じだと思うのですが、消火栓をすぐ設置できないところはU字溝の水量を利用して堰をかけて、それを一時的な防火水槽的な役割を担わそうということで消防署の皆さんが日々砂上げに来ているのですが、そこもとっぷり砂で埋まってしまって水が一垂れも来ないというような状況までなっているのです。だから本当にたかが砂といえども非常にそういう生活、農業あわせて命という問題について非常に状況としては大変な姿があるのです。ぜひここをちょっと抜本的な改善、改良していかないと、いざというときには何の役にも立たないというの申しわけないですけれども、本当にそばに川があるのにだめだったなというふうな状況になってしまうというおそれが非常に強いのです。今も各道路にその当時の砂がまだ堆積したまま残されていますけれども、そういう点で県の管理ではありますけれども、そこを離れれば市の管理になってくるわけなので、そういう点も含めまして、今後より一層どういうふうに、一応いろいろやっていきたいということでもありますけれども、もうちょっとこのままでは今までと変わりないのではないかというのが私の感想でありまして、もうちょっと手だてが尽くされないとちょっとだめなのではないかなというふうに思っていますが、もう一度そこら辺をご答弁をお願いいたします。
議長(高橋幸信君) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤恵介君) ただいまのご質問でございますけれども、穴が抜けてというお話はまず、もともとあいている穴でございまして、目的は水を抜くための穴、水を抜くことによりまして、その施設自体の影響を軽減するものでまずございまして、それ自体問題ないものでございます。確かに昨年まず砂が出まして、結構な砂が出まして、今年度もまたあったということで、県も玉石、袋詰め玉石というものになるのですけれども、全部で2トンクラスのものになるのですが、ネットの中に玉石を詰めて、大きさ的には2メーターくらいで厚さは50センチぐらいのもの、これを今回も15個入れまして、穴のところにそれを置くということで、砂が融雪期なんかで大量に出ないようにそういうふうな対処を行ったというふうに聞いております。県も昨年対応したにもかかわらず今回もあったということで、その辺現地調査をして、経過観察もしながら対応していきたいというふうに言っておりますので、その経過を見ていきますし、我々も状況によりましてパトロールをしていきたいというふうに思っております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) いずれもこれ地元の住民の方がやっぱりどうも変だということで現場へ行って、今言ったように防火水槽の本来ふさがって役目が終わるのだけれども、そこ大きな穴があいて、全部砂が流れ出ているということが地元の住民の皆さんが発見して、こちらに報告しているという状況です。だからそういう点では、ここに述べてありますように、本当に定期的にきちんとまずひとつパトロールして、それ未然に防ぐということなのですが、私はかつて今の砂防ダムがこれ以上下流にはできないと、建設できないというお話を聞いたことがあります。そのために、村杉のキャンプ場に隣接されております砂防、ここを定期的にしゅんせつしながら砂をためていきたいというようなお話も聞いたことありますけれども、そういう抜本的対策というのは県は考えているのか、課長はそこら辺聞いたことありますか。
議長(高橋幸信君) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤恵介君) 抜本的な対策、そのしゅんせつをするとか、新しく砂防ダムをつくるといったお話でしょうか。そういうお話は聞いておりませんでして、現状も堆砂状況、砂の状況ですけれども、余裕というか、満砂できるボリュームに比べて7割ぐらい、まだ満砂にはなっていないという話も聞いていますので、そういった意味からも現時点では必要ないというふうにも聞いております。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ぜひ本当に次の砂防になると、今度は全部私有地にかかっていくものだから、財政的にあれができないということで、今のところで砂防は言葉が正しいかどうかわかりませんけれども、これでやめるということで、防ぐ手がだんだん、だんだんなくなってきているということで、ぜひ下から2番目の砂防、これは重機、車等もそばまで入っていけるので、ぜひまた県のほうにやっぱりしゅんせつ、1回したような私気がするのです、できたばかりのころ。ぜひそれを継続できるのかどうかということで、検討する材料としてこちらからぜひ提案していただきたいということと、あと今言いましたように定期的にパトロールということなのですが、これぜひ本気に、極端なこと言えば朝昼晩と状況変わりますので、いうくらい頻度を高めてやっていただきたいというふうに思います。
  それから、ちょっと関連的に聞くので私も簡単に聞きますので、簡潔にお答えしていただきたいのですが、安野川の改修問題、上流の常磐橋までが農水省の管轄、その上が昔の建設省、国土交通省の管轄、川幅も違うし、川のつくり方、構造も違うし、全く川が違うのです、常磐橋を境にして。それで下流、常磐橋から下を何とか改修していきたいという話なのですが、昔の話聞くと今ごろできているはずなのです。ところが、その後いろいろあったりして、予算がみんなどこかにとられてしまって、なかなか上に上ってこないという現状と、それにあわせてとりあえず緊急措置として堤防のかさ上げということで、高さ50センチぐらいでしょうか、幅、コンクリート打って、このぐらいのかさ上げをずっと緊急危険地帯のところへしているのです。それも上に上がっていくよという話のときと、もう今の山寺のところでとまっているということなのですが、これについて改修工事がいつごろまで、そしたら上ってくるのかというのと、緊急的にそのかさ上げが今どういうふうに考慮されているのか、ちょっとこの点2つ聞かせていただきたいのですけれども。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今の細かい常磐橋を境にした上下流の取り扱い、少し把握しておりません。私の今認識では、大野地から七浦川の合流点から下流については農林水産省の湛水防除事業、要するにその事業で整備をしている。上流部については、あの河川というのは1級河川ですので、本来の国土交通省が所管して県が改修をするというような計画で進めてきていると思っております。ただ、上流部については、具体の計画は今現在持っていないということであります。下流部については、ご承知のとおり国道49号のところまで第5期計画までが今進んできていると、今後第6、第7期を整備をしていくということでご理解をいただきたいと思います。
  1点だけちょっと補足させて、先ほどの砂防堰堤の話しさせていただくと、私も砂防堰堤結構つくってきたので言わせていただきますと、砂防堰堤というの満砂になって、あれでも十分機能が100%あるのです。というのは、まず急な河床が滑らかになる、緩やかに、河床洗掘が防げるし、満砂になることによって砂面崩壊が一切なくなるのです。ですから、満砂になってまた掘削しますというのは、邪道です。正直言いまして、満砂でも十分機能が果たされている、そして土石流災害の危険からも下流部を守る機能を有しているということでご理解いただきたい。それから、水抜き穴、当然のごとく一番下のところに水抜き穴を設置します。あれは、当然土圧に加えて水圧がかかってきます。水を抜くことによって、堰堤にかかる力を抜いてしまうということで、全てについてつくってあります。ただ、今豊かな海というのは、豊かな森がつくるということはご承知だと思うのですが、海岸侵食等を含めまして上流部の砂防堰堤が各地でつくられた、その結果、土砂の流出が全くなくなってきて侵食作用が急速に進んできている。ですから、今最近の傾向としては、砂防ダムにはスリットをわざわざ切り込んで流出をさせる、そして緊急土石流災害が発生したときにはとめるという機能を持たせる形で改良、改善がなされてきているのが今一般的に砂防堰堤であります。
  そして、一番悪いのが土砂が入らないで腐葉土、要するに葉っぱが流れてきて、それが堆積する。そうすると、腐食した葉っぱと臭い水が下流の水抜き穴から出ていく。下流部が汚染されたり、あるいは先ほど上にたまった土砂が一気に穴が抜けていますので、抜けて出てくると、そういうような現象が起きます。今回も恐らく土砂がたまっているのではなく、下に腐葉土がたまっていて、それがたまたま何らかの水みちができて流れ出たと。ですから、その部分については、先ほど答弁したとおり、玉石をかごにして、その穴の周りをとめると、そして水は従来どおりそのすき間から外へ出すというような取り組み。ですから、今現在のところの対応で十分土石流災害の危険からも、そしてまた今回の土砂の流出、そういった部分についても解決できたものと認識しております。安野川の改修については、冒頭申し上げましたとおり、今現在下流側を積極的にやっているということでございます。
議長(高橋幸信君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 本当に砂防ダムというのは、今言ったように土石流、そういうことも含めてやはり住民の命を守っていくかという意味では、ある意味では最後のとりでみたいなものですから、ぜひこれをどういうふうに改善、改修して、いわば長もちさせていくかということをぜひ県に提案して、私しゅんせつをするように、1回したようなちょっと記憶はあるのですけれども、それはまた私の記憶違いかもわかりませんけれども、そういうちょっと具体的な提案をしていただいて、あと安野川改修問題は、私の記憶では常磐橋を境にして、上は国土交通省、下が農林水産省なのです。だから8.28水害のときに、上はそういうふうに幅は広くとってほぼ真っすぐにしたけれども、下は農林水産省というのは大体現状を復帰して、そのままにしていくというのが農林水産省の仕事なのです。だからそういう意味で、それが全て真っすぐになればいいかという問題でないのだけれども、せめて今すぐちょっとした水出ると、田んぼに水があふれ出るというカーブのところ、そういう緊急な堤防はつくるぐらいのことを進めていただきたいなというふうに思っております。そういうことでぜひ県のほうにも、県の管轄ですので、市でどうのこうのと言える部分と言えない部分ありますけれども、ぜひそういうことを積極的に地元の河川管理見ているあれとして、県のほうにぜひ提案をしていっていただきたいということを最後に述べまして、私の質問終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
議長(高橋幸信君) ただいまから1時30分まで休憩いたします。
               休 憩 (午前11時57分)
                                            
               再 開 (午後 1時30分)
議長(高橋幸信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  6番、山賀清一さん。
               〔6番 山賀清一君登壇〕
6番(山賀清一君) 6番、山賀清一でございます。それでは、質問させていただきたいと思います。
  財政面の軽減策というようなことで質問させてもらいます。市の補助金制度の中での検討見直しするところがあるのではないかと。市の貴重な財源をもっと掘り下げて、一つ一つやる必要があってよいのではないかと考えるところですが、答弁を求めます。
  次に、具体的に指摘するならば、阿賀野市としては現在生ごみ処理器設置費補助金の件です。市としては、これ以上の策はないと考えているのか、伺いたいと思います。それには、家庭から出るごみは、環境衛生面からして適正に処理しなくてはならないわけでございますが、毎年毎年改修、焼却経費の増大では財政上の面からしても相当問題ないとは言えない。この点、現在市として生ごみコンポスト補助金1台に対して3,000円を支給いたしております。消費者の皆さんは、ホームセンター、スーパーからは7,980円を払って買っております。これでは、生ごみの減量にはほど遠い話であります。現在では、あれだけのトン数量と膨大な財源を投入して減ることはないが、ここでもう少し手心を加えてやるならば、効果は上がる方法は幾らでもあるわけです。この点について検討研究をやったことがあるのか、数字を含めまして詳しく答弁を求めます。
  生ごみ処理器を1年に1,000個ぐらい無償で配置支給をやる。これを5年間くらい配ったならば、相当量の減量になり、回収焼却費が膨大に減ります。これは、間違いなく減ります。その財源のプラスとマイナスから考えた場合、軽減策と考えるが、どう応用、対応をこの点考えているのか、具体的に答弁を求めたいと思います。
  次に、これは本当に問題です。時代の流れとはいいながらも、このごみに対しては大変厄介な問題なのですが、もっともっと工夫と知恵が必要であろうと考えます。焼却費用の削減、負担軽減も含め、年次計画で実行するならば、確実に効果は上がることが実証可能と考えるが、この点いろいろな策の中で実施に踏み切る決意はどのようにあるのか、伺いたいと思います。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 山賀議員のご質問にお答えをいたします。
  初めに、市の補助金制度の検討や見直しについてであります。当市を取り巻く財政状況としては、地方景気のバロメーターといわれる法人市民税が景気の緩やかな回復により前年度並みの税収を確保できる見通しにあるものの、一方で普通交付税の合併特例加算の段階的縮減や扶助費など社会保障費が毎年度自然増となっていることなどから、依然として厳しい財政運営を強いられております。限られた財源を選択と集中により重点的かつ効果的に活用するため、総合計画や総合戦略に掲げる重要施策等に目標値を定め、行政運営の効率化に向けた取り組みを進めているところであり、さらに法令外団体補助金や市単独事業にかかわる補助制度についても毎年度見直しを行っているところであります。
  次に、生ごみ処理器設置補助事業補助金でありますが、家庭から排出される生ごみを生ごみ処理器で堆肥化する世帯に対し、生ごみ処理器の購入費を補助しているものでありますが、限度額はありますが、実際に購入される価格の約2分の1を補助しております。
  次に、家庭から出るごみの適正な処理でありますが、3R推進による分別の徹底や食育による食品ロスをなくそうの啓発とあわせ、適切に収集、運搬、処理しているところであります。これらに係る経費は、年間約4億6,000万円となっており、市内で発生する燃えるごみの量は年間約1万2,000トン、その約30%が生ごみであります。生ごみを各家庭において堆肥化し、再利用を可能とする生ごみ処理器は、ごみの減量化に有効な手段の一つでありますが、約50%を占める紙、布、ビニール類の減量化が重要であると考えております。
  次に、生ごみ処理器の無償支給でありますが、合併前の各町村においても補助制度を設けて、普及を支援してまいりました。しかしながら、市街地では敷地に余裕がない、堆肥化までの手間と費用がかかることなどから、導入は進みにくい状況であります。生ごみの約25%は、食べ残しや賞味期限切れの食品と言われています。生ごみを減らすためには、このような食品ロスを発生させないことが大切であります。また、水分を多く含む生ごみをぎゅっと絞っていただけると、約10%の減量になります。市民の皆様には、このような一つ一つの取り組みの実践や分別収集やリサイクル、リユースへの取り組みをお願いし、ごみの減量化を図っていきたいと考えております。
  ご提案の生ごみ処理器の年次計画での無償支給については、これまでに述べたとおり確実に効果が上がることが難しいと思われますので、現在のところ実施する考えは持っておりませんが、どうかその点をご理解いただきたいと思います。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) ありがとうございました。
  それでは、再質問に入らせていただきたいと思います。今答弁いただきましたように、相当なこの生ごみが回収されるわけです。それについて、当然焼却経費がかかっていると。年間約5億ぐらいかかっているわけだ、5億。これは、相当な金額だと思います。これほど財政に圧迫しているのはないと思うのです。でも事ごみでございますから、生ごみでございますから、放っておくというわけにいきません。当然そういう義務も発生してまいりますが、私は各家庭に1個もしくは2個無償にやってくださいと、こういうことをお願いしているわけなのですが、阿賀野市の全戸数、世帯数は約1万4,000ぐらいです。この半分ぐらいですね、生ごみコンポスト。これは、いろんな立地条件も各家庭によってはそれはわかります。でもほとんど庭の隅のほうに1個置く、畑に1個置くと。これ2個置いた場合、相当な効果は上がることは間違いないです。これをやってもらわぬと、ただ、今3,000円の補助金を支給されておるというような答弁でございますが、先ほど私が言ったようにホームセンター、スーパーでは7,980円だ。約8,000円です。これでは、3,000円の効果がどの程度出ておるのかどうかわかりませんが、では今まで過去に阿賀野市に生ごみコンポストどのくらい出回っているのか、ちょっとお聞かせください。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) 今までどれぐらいの戸数が出ているかということでございますけれども、平成の調べましたのが26年分からでございます。26年度で4件、27年度で11件、28年度で8件の補助を実施しておりますので、あと個人で買われた方があるかと思います。これにプラスアルファというぐらいしか出回っていないということでございます。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) これは、なかなか日の暮れるようなお話だと思います。だから1万4,000世帯数の中で、半分ぐらいこれいけると、この生ごみコンポストがもっと安いことは安いのです。そういう検討研究されたことはあるのかどうかと私は一生懸命聞いておるわけなのですけれども、これは1個3,000円で買えるのです。それは、スーパー、ホームセンター、幾らもうけようと、それは勝手でございます。7,980、8,000円ぐらいなのを3,000円もらっても、なかなかはかどりませんよ。私の言っているのはそこなのです。3,000円で買えるのです。3,000円で買って、それを年間1,000個。1,000個やったって300万です。1,000個配った場合、生ごみは相当な量が減るのです。そうすると、焼却経費というのはぐんと落ちますよ。今5億もかかっているではないか。それ5年間やって5,000個、そうしたらそれは私は誰でも計算できるわ。私は、2億ぐらい減ると思うのだ、確実に。5,000個出回れば、大丈夫。それが1個3,000円ですよ。だから1,000個で300万です。5年間、1,000個ずつ配って5,000個でも1,500万です。これほど安い投資ないのです。どう思いますか。それで何億も減ったと。これどう思いますか。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) 山賀議員の言われるコンポスト、確かに5,000世帯にいけば、生ごみの搬入量は当然減るわけでございます。当然燃焼させるための油代であるとか、薬品代も減少にはなりますけれども、この4億6,000万という中には収集、運搬、全て含んだ4億6,000万でございますので、実際例えば1割ごみが減りましたといいながらも、収集運搬に関しては集める経費は同じでございますので、係る経費は、軽くなるというだけで、議員が言われるような半分になるというふうな計算は、ちょっと事務局では予想していないところでございます。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) それは、回収とか焼却には経費はかかる、それはよくわかりますよ、そんなの。そんなのよくわかりますよ、そんなの。当然ですよ、そんなの。ただ私言いたいのは、今のお話だと、では回収するのには変わらないというようなお話なのですが、ただ1台幾らなのですか。トン数でやるのでしょう。どういうことなのですか。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) 市の一般家庭のごみ、市から本来、市が行うべき仕事でございます、ごみの収集運搬、焼却のほうは。これに関しましては、市のほうではやっていないで、地元の業者に委託をしてございます。委託につきましては、委託業者8業者ございますけれども、それぞれ車何台で集めなければいけない、人間どれぐらい要るという計算のもとでやっておりますので、トン当たり幾らお支払いするという契約ではございません。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) いや、私はどこに発注しようと、それは勝手です。そういうの何台あろうと。私の言っているのは、生ごみを回収するでしょう、焼却場へ行くでしょう、はかりにはかって、これは何キロだ、何トンだと、これで料金を払っているのか、ただ1台幾らと払っているのか、これをお聞きしている。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) もう年間稼働日、集めていただく回数がございますので、年間幾ら、月額幾らでの契約で、何トン持ってきたから幾らお支払いしますというものではございません。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) それで、今1台3,000円で買えると。年間1,000個配ったと、300万ぐらいで配ったと。そうすれば、無料なのですから、無償なのですから、当然消費者の皆さんは、いや、私も要る、私も要ると言うと思うのです。5年間で約5,000個ぐらいばらまいたと、この効果は上がると思うのですが、確実に上がりますよ。その気持ち、考えはどこありますか。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) 生ごみ、一番見た目は少ないのですけれども、重量のあるものでございますので、それが減るということは焼却施設におきましても大変有効なことだと思います。ただ、市長の答弁にもありましたけれども、今阿賀野市で一番問題になっているのは、約50%の紙ごみ、布、ビニールのごみでございます。正直阿賀野市の生ごみ30%というのは、全国平均からいけば10パーセント以上ごみ質としては少ない市でございます。それだけ今の各ご家庭において、水気をとっていただいたりして、十分少ない生ごみであるというふうに担当課では思っておりまして、いかんせんその反対に重量で50%あるということは、皆さんが出されるごみ箱の見た目はほとんど紙とビニールと布、こっちのほうが非常に困る、焼却場におきましてもカロリーが高いものですから、爆発的な燃焼をする、そうするとコントロールがきかないということで、できればそちらのほうの減量化を担当課としては進めていきたい、市民の皆様に分別を徹底していただきたいというお願いを今後ともさせていただきたいと思っております。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) 私が質問しているのは、たださっき言ったように、年次計画でやる検討があるのか、一切やらないというのか、それを聞いている。
議長(高橋幸信君) 菅井市民生活課長。
市民生活課長(菅井裕治君) 市長答弁にもありましたとおり、今現在は考えておらないということでございます。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) ただ、3,000円で買えるのです。7,800円、8,000円なんて出さなくても。この辺に絞らないとうまくないと思うのです。ただ、これだから1,000個出して300と、市長、どう考えるのですか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 議論が大分ずれ始めたので、ちょっとお話しさせていただきますが、山賀議員が提案されている生ごみの堆肥化、コンポスト化、非常に有効だと私も思っております。ただ先ほど申し上げましたとおり、敷地の問題、手間の問題、なかなか過去もそうですけれども、普及がしないのです。3R、リデュース、リユース、リサイクル、まさにその点からいくと生ごみを発生を抑制する、そしてそれをまたコンポストにして再利用する、そういう面からすると本当にいい取り組みなのです。ただ、町場では場所がない、そして若い世代では一々一つ一つ分別して、それをコンポストの中まで持っていって入れる、そしてまた当然のごとくそのままでは堆肥化はできません。まぜたり、EM菌を入れたり、いろいろな手間がかかる。そういうものを考えると、若い世代にとっては非常に負担が大きくなる。ですから、そういった面から普及が我々が一生懸命取り組もうとしても、なかなか効果、実績が上がらないと考えられます。ですから、提案は提案として大変ありがたいことですけれども、市民の皆さんにもっともっとそういうようなものの利用、そういったものが声が大きくなって上がってくることを期待しているところであります。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) いや、それは堆肥にもなります。それはよくわかる。これは、1個だとなかなか容易でないのです。2個あると回転きくのです。非常に効率いいのです。だから5年間ぐらいで2個ぐらいをどうですかと。それと、年間300万ぐらいですから、1,000個で、このお考え、決意はどこに持っておられますか。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) その議論の前に、先ほど申し上げましたとおり、市民の方が本当にそれを使いたいという声が大きくなっていただけると、本当に環境に優しい町として、我々としても積極的に取り組んでいきたい。ただ、そういった声が今のところほとんどない、そして過去の実績も20個ということで非常に少なかった、そういうような状況からもっともっと市民の皆さんに普及啓発を先にまずやらせていただき、利用が上がった段階でさらに補助制度を拡充するなりして、さらなる普及拡大、そういったものに取り組みをする、そういうような計画で今後いきたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) このごみの件については、水面下では後々有料でなるのではないかというようなことになっているね。そうなったら大変な話ですよ。ですから、今からそういう生ごみを各家庭に焼却してもらうと、自主的にやってもらうと。これをこれだけの安い予算でやれるのですから、早急に取り組んでもらいたいのです。いや、これは経費軽減からいけば間違いなくなりますよ。そういうようなことでひとつお願いします。
  それと、財政面の軽減策ということでお話しさせてもらっているのですが、これを全職員の皆さんからやはりもっと知恵を出してもらって、各課だけではなかなか大変だと思うのです。それで、阿賀野市としては財政面と軽減策をどうするかと、阿賀野市は今後どうするかということで、毎月全職員の皆さんにレポートをどうしても出してもらうと。そういう優秀な職員が大勢おられるのですから、相当いいお考えも出てくると思うのです。この点前向きの姿勢の答弁をお願いします。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今全職員というお話ありましたけれども、今現在進行している中には一部の職員から一部の課で提案箱を設けまして、いろいろなアイデアあるいは制度、そういったものの提案を受け付けているところであります。まだ緒についたばかりなものですから、なかなかすぐに実行できるようなものはありませんけれども、そういった形で今後も引き続き職員の皆さんからいいアイデアあるいは制度、そういったものを検討していただけるような形で取り組みを進めていきたい、そう思っております。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) ぜひそれは、どんどんやっていただきたいと思います。ただ、軽減策ということで、たばこの話しすると皆さん嫌がるのですが、たばこみんな禁煙、禁煙と言っておるのですけれども、たばこ税二、三年前までは阿賀野市3億ぐらい入っているわけだ。今となっては2億6,000万ぐらいです。4,000万も減っているわけですから、これ貴重な財源だったのです。でもあるお医者さんの話を聞けば、たばこも、それは一長一短ありますよ。たばこも吸わないよりも吸ったほうがそれは肺がんになる率があるというけれども、殺菌効果はあるのだと。不特定多数の大勢おられるところに吸った場合、殺菌効果があると。煙、におい、今の時代となれば皆さん嫌ですから、みんな拒否します。ただ、たばこを飲むと飲まない人では、殺菌効果はなるほどなと思ったのは、風邪を引かれても寝込むような風邪は引かなくてもいいと。これは、お医者さんが言ったのだから。酒飲んで肝臓がんになった人は、これは即やめれば回復すると。飲まないで肝臓がんになった人は、ボツになると、こういうことなのです。これは、はっきりしている。そこで、ではたばこを吸わなくなって、どんどん減っていくわけですから、3,000万か今2億6,000万、2億3,000万と、その減った分、では健康、元気でおられたか、医者にかからなかったかと、医療費がどのくらい減ったのか。では、医療費どのくらい減ったのか教えてください。
議長(高橋幸信君) 横山健康推進課長。
健康推進課長(横山 修君) たばこに関して、因果関係で亡くなったというふうな、特にたばこと肺がんというものは、一般論としては当然肺がんになる確率が高いのだというふうなことでございますけれども、肺がんでもって医療費がどのくらいというふうなものは、減ったかふえたかというふうなそういうふうなデータは出ておりませんので、大変申しわけございません。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) それで、これだけ限られた予算の中で、窮屈な財源の中でやっているわけなのですが、私が言いたいのは一般財源から補填してはならないところに補填しているということ自体は私はいかがなものかなと、通り越しておると思うのです。この点、どういう努力とどういうことをどうするのか、ここに監査委員事務局の荒木事務局長がおられるのだから、ちょっとお話ししてください。
議長(高橋幸信君) 荒木監査委員事務局長。
監査委員事務局長(荒木秀樹君) 申しわけございません。再度質問のご趣旨、もう一度お願いします。
議長(高橋幸信君) もう一回質問して。
6番(山賀清一君) 私が言いたいのは、特別会計とかいろんな会計とかあるわけです。そこ穴なったから一般財源から繰り入れると、こういうものはいかがなものかと、通り越していると、ですからそののに対してはどういう努力をされるかと私はお聞きしたつもりなのです。
議長(高橋幸信君) 荒木監査委員事務局長。
監査委員事務局長(荒木秀樹君) 私どもといたしましては、決められた制度の中で適正な財政措置をされているかどうかというものを調べさせていただく部署でございますので、当然適正な事務処理をされて、繰り出しなりされているものと承知しております。
議長(高橋幸信君) 6番、山賀清一さん。
6番(山賀清一君) もう終わります。
  ありがとうございました。
                                            
議長(高橋幸信君) 質問を改めます。
  17番、遠藤智子さん。
               〔17番 遠藤智子君登壇〕
17番(遠藤智子君) 17番、遠藤でございます。2点質問させていただきます。
  1点目は、定住人口対策についてでございます。昨年12月に新たな道の駅基本構想案が示されました。道の駅の整備は、現在では各地域において地域産業振興のための交流拠点としての意味合いが強くなっており、当市にありましても一日も早い道の駅のオープンを心待ちにしている一人でございますが、道の駅基本構想案では、機能内容の変更で前福祉の道の駅構想より土地利用が縮小となっていることから、計画区域外となっている土地の利用につきまして、市の方向性と次の点を伺います。
  @当市では、子育て世帯及び多世帯、45歳未満2人以上で居住する者の定住化対策に虹の架け橋住宅取得支援事業が実施されております。この制度利用では、平成27年から28年度における市外からの転入が30世帯、市内在住で定住した世帯は91世帯と高い実績となっており、またこの事業は32年度まで実施が示されておりますが、道の駅基本構想案で計画区域外となっている土地の部分に虹の架け橋住宅取得支援事業を利用する方に、住宅地として活用してもらうことは考えられないでしょうか。
  A家庭菜園や貸し農園等で楽しみながら、心身の健康づくりをしている方がふえておりますが、@番と同様に道の駅構想案で計画区域外となっております土地を家庭菜園を備えた住宅地として造成を図り、退職世帯等の方たちに楽しみと健康づくりを提供するとした定住化対策は考えられないでしょうか、伺います。
  2点目は、安田インター駐車場出入り口の利便性の向上についてでございます。昨年は、駐車場の拡張によるパーク・アンド・ライド機能の整備を図っていただき、利用者の方より喜びの声が聞かれておりますが、一昨年の6月議会での質問のときに駐車場出入り口の利便性につきまして、駐車場の拡張工事が一段落した時点で利用者の声を聞きながら考えたいとのことでございました。市民の皆さんからは、駐車場は広くなって本当にありがたいが、駐車場へ行くまでに利用しやすいようにしてほしいとの声が多く聞かれます。整備に取り組んでいただきたいと思います。合併以来、安田インター、パーク・アンド・ライドの整備につきましては、今までに五、六回質問をしてまいりましたが、できれば今回で終了できることを祈って市の方向性を伺いたいと思います。
  以上、1回目の質問を終わります。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 遠藤議員の質問にお答えいたします。
  初めに、定住人口対策についてであります。現在計画中の道の駅につきましては、本市の数多くの地域資源を生かし、さまざまな人に伝え、地域活性化や防災につながる拠点として活用することを目的に整備を進めてまいりたいと考えております。以前の計画でも道の駅の基本的な機能のトイレや休憩施設などについては市が建設をし、住宅地は民間事業者が建設する計画でありました。住宅地とするには民間開発が必要となりますが、現時点では道の駅の隣接地を民間が開発するという動きはないことから、住宅地として活用するのは難しいのではないかと考えております。しかしながら、人口減少対策は市の最重要課題の一つであることから、引き続き虹の架け橋住宅取得支援事業などの定住人口対策に取り組み、子育て世代や多世代を初め、阿賀野市への定住化を促進し、人口減少を食いとめてまいりたいと考えております。
  次に、安田インター駐車場出入り口の利便性の向上についてお答えをいたします。平成27年度に実施しました安田インター駐車場の拡張整備事業とあわせて、市といたしましては県道白根安田線から駐車場に直接乗り入れる進入口の案を検討していましたが、安田インターチェンジへの進入路と近過ぎるため、道路交通として大変に危険であると判断し、断念した経緯がございます。今後は、平成29年3月に作成した阿賀野市地域交通網形成計画にも記載しておりますとおり、既存の進入路の入り口をわかりやすく表示するなどの工夫を行い、利便性の向上を図るよう努めてまいりたいと考えております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、再質問させていただきます。
  きょうのけさほどは、質問者が結構6人となっておりますので、私の番は夕方の4時過ぎるかななんていうふうに思っておりましたのですが、ちょっと早く進みまして、一応順番も早く来て、再質問の時間もあるようでございますので、少し再質問させていただきます。
  まず1点目の定住化対策についてでございますが、現時点では道の駅予定地の隣接地を民間が開発するという動きはないことから、住宅地としての活用は難しいとのことでございますが、この場所におきまして、市における開発計画は考えてはいないが、民間が開発するのであればと理解すればよろしいのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤恵介君) ただいまのご質問でございますけれども、住宅地を開発する場合には、民間開発、それから区画整理というものもございます。区画整理の場合になりますと、行政で行う場合というのは、昨年の糸魚川の大火のようなそういう災害が起こったときの復旧にかかわるようなもの、あとは例えば新幹線駅整備とか、そういった公共性の非常に高いもの、そういう場合に行政で区画整理を行うというものでございますので、今回の場合にはちょっと該当しないものというふうに考えております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 詳しくありがとうございました。
  それでは、今後道の駅の整備の進展に伴いまして、市から民間への住宅地造成の働きかけなどの考えなどはどのようにお考えでございましょうか。
議長(高橋幸信君) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤恵介君) 今のご質問は、隣接地の住宅地という趣旨のお話でよろしかったでしょうか。主としましては、まず道の駅、整備のほうは行ってまいりたいというふうに考えております。隣接地につきましては、今ほど市長からも申しましたとおり、民間が整備するものというふうに考えておりますので、そういった動きのほうを注視していきたいというふうに考えております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私がこの場所に住宅地としてちょっと質問上げさせていただきました経緯は、ここの場所は新潟市と隣接しており、通勤通学等においては利便性が高いと思っておりますので、市の虹の架け橋支援事業とセットで考えました。また、そういう介護関係におきましても、今そういう植物の力を活用した園芸療法なども導入されておりますことから、家庭菜園で植物を育てながら暮らすということは健康にもよいのではないか、それが定住化が図れるものと考えたわけでございますが、現時点での住宅地としての活用は、市としての活用は厳しいものと理解いたしました。
  それから、市は今後も定住化の人口対策につきまして、引き続き虹の架け橋住宅取得支援事業などの対策に取り組んで定住化を促進していかれるということでございますが、この制度につきましては、本当にこちらの今私も29年度の実施計画を見させてもらいながらも質問させていただいておりますが、市のそういう転入者また市内在住者、その方たちから定住化してもらうのに、そういう市の予定者数というものがございますが、その数字よりもはるかにやっぱり多くの大勢の人がやっぱりこの補助を受けて阿賀野市に定住化を図っていられるというふうなことがよくわかりますし、本当に成果が見られているのだと思っております。高い政策だと心から敬意を表します。
  また、ちょっと参考までにお聞きしたいのですが、今年度まだ始まったばかりですけれども、今日まででしょうか、こういうその申込者はどの程度出ておりますでしょうか。
議長(高橋幸信君) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤恵介君) 今年度の申し込みの状況でございますが、5月末時点で全数で34件の申請がございます。昨年が同じ時期で28件でございましたので、少しふえているという状況です。その中で、市外からの転入者の方の申請は9件、人数にして25人、数がございますので25人と、そういう状況でございます。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、今の数字がこれから1年間を想像しますと、結構また今年度も数字って悪いのですけれども、いい件数の転入なり、市内在住者の方が定住化していただけるというふうなことが想像できると思っております。あと私がたまたまちょうど安田地区だったのですけれども、ある造成してある団地に用事がありまして行ったところ、新しい住宅が何棟ももう建って住んでおりました。そして、その方に本当に私はそれを見て、ああ、こんなにいっぱい建っているというか、そんなふうにびっくりしたり、喜んだりしていましたが、その中で市外から来られたという方に、阿賀野市ではこういうふうな虹の架け橋事業があるのですけれども、それを活用して建てられましたかとお聞きしましたら、いや、知らなかったなどと少し残念そうなふうにも見えました。また、その反面、先日新潟のほうのハウス展示場に見に行きました。そうしましたら、そういうハウスのメーカーの方から一応どこから来ましたと、建てる、建てないは別としまして、そういうふうに聞かれたものですから、いや、阿賀野市からですと言いましたら、いや、阿賀野市さんは結構いい支援制度があるではないですかなどというふうに反対に言われまして、ぜひ見学者に宣伝欲しいというふうにずうずうしくお願いをしてきましたが、午前中の天野議員の答弁で、市長はそういう連携中枢都市圏構想もいい風が吹いて、住宅政策にもいい風が吹いてくれるのではないかというふうなお話もしてございましたが、今後さらなる虹の架け橋事業の周知を図って定住化を進めてほしいと思っておりますが、一言。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 虹の架け橋住宅支援制度、今新潟のハウス展示場でいろんなお話を聞いてきたようですけれども、人口をふやす対策としても有効ですけれども、市内の建築関係の業者の対策としても活用しているのです。ですから、ハウスメーカーが家を建てると補助制度対象にはならない。市内の建築屋を活用することで虹の架け橋補助制度の対象になるということなので、その辺は我々としても積極的にそれを活用していただければ地域経済も活性化する、人口もふえていく、そういう面で非常にありがたい話だなとは思っております。今後についても人口増加対策、そしてまた地域経済対策として制度を拡充するなり、そういった検討をさせていただければと思います。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) ちょっと私の記憶違いというよりも、ちょっと勉強が足りなかった部分があったかと思うのですけれども、やっぱり新潟方面のそういうハウスメーカーの場合は、では支援はないというふうなあれだったのでしょうか。
議長(高橋幸信君) 市長。
市長(田中清善君) ハウスメーカーにも恩恵はあるのですけれども、市内の建築屋のほうに重点を置いていると、プラス地元の安田瓦普及助成事業、屋根に地場産の安田瓦を乗せればさらにプラスアルファの補助制度があると、そういうことで地域の経済の活性化についても、そしてまた伝統産業、それを守り継ぐ、そういう面でも制度設計をしているところであります。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) わかりました。
  それでは、2点目について再質問いたします。2点目は、安田インター駐車場出入り口の利便性の向上についてでございますが、答弁では既存の進入路の入り口をわかりやすく表示する等の工夫を考えておられるとのことでございますが、私がまず何度も何度もって自分でもちょっとああと思うくらいでございますが、この件につきまして質問を申し上げているかといいますと、まず第一は市民の方から駐車場へ行くまでの道のりをもう少し近くから曲がれるように利便性を図っていただきたいとの声と、今のところそういう声は聞こえてはおりませんが、道路にこの場所が適当と思われているその場所がほかの計画にそういう開発されてしまう懸念も考えられるのではないかなという、そういう心配から質問今させていただいております。といいますのは、私初め、五、六年前ぐらいでしょうか、やっぱり同じような質問をしまして、その当時は余りそこに建物もなくて、すごく一番入り口にそういうふうな駐車場とか、その道路を取り入れればすごくいいのではないかなというふうに、またそれが広くとれれば市のバス、市営バスなども乗り入れできるのではないかなというふうに考えてそういう質問させていただきましたのですが、その後余り市の動きがないうちに、アパート建設、それは持ち主の方の自由でございますから、私たちどうのこうのは言えないのですけれども、アパート建設が進んでしまったりして、した経緯がございましたので、できればそういう早目にお考えいただきたいなというからでございますが、どうでしょうか。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
議長(高橋幸信君) では、もう一回。
17番(遠藤智子君) では、どこから。今私前に参って、五、六年前に質問しましたときに、まだ国道290号線から駐車場へ入る曲がる角地にも、曲がっての角地にも何にも建物がなかったわけなのです。それで、できればそこは駐車場とか道路をつけていただければ、そういう市営バスも入れるのではないかなという、そんなふうにも考えまして、それで質問させていただきましたのですが、その後余りちょっと市の動きがなかったといいましょうか、それでそうこうしているうちにアパートがパーンと建ってしまいまして、では入ってすぐの曲がって駐車場へ行ける部分の可能性はなくなってしまったので、では今その次の、あいてはいません、田んぼになっておりますが、その辺を活用していただいて、駐車場のほうへつなげていただければ、今市民の皆さんがおっしゃっております、そういうぐるっと回り道をしなくても入りやすくてとてもいいのだけれどもというふうなお話が来ておりますので、それで今ちょっと質問させていただきました。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 大変失礼しました。きょうは暑い日で、窓あいているものですから、隣の工事の音が非常に入ってきて、ご質問がちょっとわかりづらかったものですから、再度お願いさせていただきました。
  この安田インターチェンジの出入り口の案件ですけれども、私も4年前でしょうか、遠藤議員のご質問でここを拡充整備するということで、現地を見させていただきました。確かに言われるとおり、遠回りをしないと入っていけない、それを近接で設けることはできないかということで検討はさせてもらったのですが、インターチェンジ入り口と競合するということで非常に危険だと、やっぱり今現在のルートを通って駐車場へ行っていただくしかないだろうという判断に至ったところであります。ただ、その入り口、それが非常にわかりにくい、この点について今回改善をさせていただければということで先ほど答弁をさせていただきました。ここに多くの職員がいるのですけれども、ここにパーク・アンド・ライドが実施しているということを知っている職員がどのぐらいいるか、私自身、一般市民も含めて非常に疑問な部分がございます。私自身もこの立場に立つまで、あそこにパーク・アンド・ライド、そういうような駐車場があるというのを知りませんでした。ですから、ちょっと今一、二点、例えば民生部長は安田地区に住んでおりますので、今から民生部長からも答弁してもらいますし、米山医療推進課長は京ヶ瀬地区、そしてまた前田農業委員会事務局長は水原地区と、もう一人笹神地区として、4名から今のパーク・アンド・ライドについて少し説明をさせますので、その点についてまた私のほうから答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。
  まず、民生部長。
民生部長(小菅章義君) 済みません。パーク・アンド・ライド、現場のほうも余り行っていませんで、よく確認しておりませんでした。申しわけありませんです。
地域医療推進課長(米山和朗君) 私正直言って、安田インターは何回か利用させていただいております。ただし、そこに車をとめてのバスとか、そういうのを利用したことはございませんので、実際にそこの駐車場へとめたということはございません。
農業委員会事務局長(前田義博君) 27年に買収等をしたのは、実は私がしたわけですし、遠藤議員にもお話をして、確かに回り道してぐるりと回るような格好で、駐車するには大変不便なところでありますし、雪降った場合は確かに大変だなというのがわかるのですけれども、それとあと私も駐車して高速バス利用して実際体験したの2度ほどあります。
市民協働推進課長(遠藤孝栄君) 笹神地区に住んでいます遠藤でございます。私は、安田のパーク・アンド・ライドの駐車場、現地のほうへ行って、現地の条件も回っていくの今、前田局長もおっしゃいましたけれども、ちょっと遠回りかなという感じで感じております。議員がおっしゃるとおり、国道というか、県道から直接入れるという形であれば、目と鼻の先なので、確かに利用する立場の方からすればおっしゃるとおりのことだと思います。ですけれども、確かに交通の往来の激しい主要地方道でございますので、ちょっとやっぱりその辺の交通の整理も必要かなというふうに感じております。駐車場を使っての高速バスの利用等については、まだ利用したことがございません。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今各地区4名から今現在のパーク・アンド・ライドの実施状況について現在の気持ちを話していただきました。今の中でもわかるとおり、ほとんど周知されていない部分、かかわった人間は知っていますけれども、かかわったことのない人間、今4名の中で2人はかかわったのです、パーク・アンド・ライド、あの安田インターのところの駐車場には。ほかの2名はかかわっていなかったのですが、たまたま何らかの形で利用したという1人はいましたけれども、安田地区は全く知らないというような話もあります。こういった部分も含めて、我々やはり入り口も、そしてまたそういうものがあるのだよと、そして新潟に行く際にはあそこに車をとめて高速バスを利用できるよと、そういうものがやはり周知していかないと利用が進まないし、またつくりっ放しで終わってしまう、そのような思いがございます。このご質問の中に、今回でこの安田インターの駐車場については最後にさせてもらうというような話が書いてございましたけれども、そう言わず現状をより改善する意味で、またいろいろなご質問、ご指摘をいただければと思っております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 職員の皆さん、突然の割り当てに大変ありがとうございました。
  市長、それで今ほどお答えになりました中で、ちょっと実際あそこを使って、確かにやっぱり不便だというふうに、そういうの聞こえませんでした。
議長(高橋幸信君) 田中市長。
市長(田中清善君) 私もだから先ほど言いそびれたかもしれませんけれども、4年前、あの場所へ見に行った際に、遠回りする、非常に不便だ、それをもう少し駐車場に近い入り口をつくりたい、ただ先ほどインターチェンジの入り口と近接する道路交通の面から非常に危険だということで、現状でやらざるを得ないのではないのかなという判断をしたところであります。ただ、入り口についての表示が非常に不明確、わかりづらい、そしてまたあそこに駐車場があることも知らない人が多い、そういった面をもっともっと改善していかなければならないと思っております。
議長(高橋幸信君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私もこの質問につきましては、できれば今回最後で、市のほうでそういういい方向性に行ってくれるようにというふうな思いで質問はさせていただきましたのですが、市長はまだこれからも何度もしてもいいと言われましたので、またするかもしれません。本当に私も市の財政の厳しいことも知っておりますし、またこのような質問を申し上げるのも私も少しは心苦しく思っております。しかし、また市民の声もお届けするのも私は大切であることかなと思っております。本当に担当課の皆さんもすごく大変だとは思います。私たち議員からは言われる、市長はどういうふうに指示はされるか、それはちょっと私想像できませんが、またいろんなやっぱり今そういう高齢者におきましても、やっぱり事故等も目立っております。私も何歳になりまして、結構運転も下手くそになってきたなというふうに、もともと下手なのですけれども、また少しやっぱりそういう勘が鈍ってきたかななんて思っているところもございますので、しかしまた高齢者の方の外出を促す、また新潟市へいつまでも自分の車で行っていただくのもやっぱりそういうパーク・アンド・ライドを利用しまして、それで出て、外出をしていただくというのも大切なのではないかと思っております。今後よろしくご検討をお願いいたします。
  以上で質問を終わりたいと思います。皆さん何か質問終わるのすごく待っていらっしゃるみたいなので、後ろのほうから聞こえてきました。終わります。
                                            
    散会の宣告
議長(高橋幸信君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
  本日はこれで散会いたします。
  なお、来週の12日月曜日午前10時からきょうに引き続き一般質問を行います。
  ご協力大変ありがとうございました。お疲れさまでした。
               散 会 (午後 2時38分)