平成28年第3回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)

                       平成28年9月6日(火)午前10時00分開会

日程第 1 会議録署名議員の指名                             
日程第 2 会期の決定                                  
日程第 3 諸般の報告                                  
日程第 4 一般行政報告                                 
日程第 5 議案第114号 平成27年度阿賀野市一般会計決算の認定について        
      議案第115号 平成27年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定について  
      議案第116号 平成27年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定について 
      議案第117号 平成27年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について    
      議案第118号 平成27年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定について 
      議案第119号 平成27年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定について  
      議案第120号 平成27年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認定につ
              いて                             
      議案第121号 平成27年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定について  
      議案第122号 平成27年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定について
      議案第123号 平成27年度阿賀野市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定につ
              いて                             
      議案第124号 平成27年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について      
日程第 6 議案第125号 平成28年度阿賀野市一般会計補正予算(第3号)        
日程第 7 議案第126号 平成28年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)  
日程第 8 議案第127号 平成28年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 
日程第 9 議案第128号 平成28年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)    
日程第10 議案第129号 平成28年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号) 
      議案第130号 平成28年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1号)  
日程第11 議案第131号 平成28年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)      
日程第12 議案第132号 阿賀野市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関す
              る基準を定める条例の一部改正について             
日程第13 議案第133号 市道路線の変更について                    
      議案第134号 市道路線の認定について                    
日程第14 議案第135号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会規約の変更について    
日程第15 議案第136号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について          
日程第16 発議第  7号 「介護離職ゼロ」に逆行する、さらなる介護保険の負担増と介護保険
              給付はずしに反対する意見書の提出について           
日程第17 報告第 10号 平成27年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告に
              ついて                            
      報告第 11号 平成27年度阿賀野市一般会計継続費精算報告について      
      報告第 12号 平成27年度阿賀野市公共下水道事業特別会計継続費精算報告につい
              て                              
      報告第 13号 専決処分の報告について(専第12号 損害賠償の額の決定及び和解
              について)                          
      報告第 14号 専決処分の報告について(専第13号 損害賠償の額の決定及び和解
              について)                          
      報告第 15号 専決処分の報告について(専第14号 損害賠償の額の決定及び和解
              について)                          
日程第18 一般質問                                   

出席議員(20名)
   1番   天  野  美 三 男  君      2番   近  山     修  君
   3番   山  田  早  苗  君      4番   市  川  英  敏  君
   5番   佐  竹  政  志  君      6番   山  賀  清  一  君
   7番   雪     正  文  君      8番   村  上  清  彦  君
   9番   風  間  輝  栄  君     10番   江  口  卓  王  君
  11番   稲  毛     明  君     12番   宮  脇  雅  夫  君
  13番   倉  島  良  司  君     14番   中  島  正  昭  君
  15番   高  橋  幸  信  君     16番   山  口  功  位  君
  17番   遠  藤  智  子  君     18番   浅  間  信  一  君
  19番   山  崎  正  春  君     20番   石  川  恒  夫  君

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    田   中   清   善   君
       総 務 部 長    圓   山       知   君
       民 生 部 長    井   上   秀   子   君
       産 業 建設部長    土   岐       昇   君

       産 業 建 設 部    小   林   正   男   君
       農 林 担当部長

       市 長 政策課長    中   野   孝   英   君
       危 機 管 理 監    長   川   繁   晴   君

       市 民 協 働    遠   藤   孝   栄   君
       推 進 課 長

       財 政 課 長    羽   賀       存   君
       管 財 課 長    西   村   和   幸   君
       税 務 課 長    遠   藤       勝   君
       市 民 生活課長    関   川   嗣   雄   君
       健 康 推進課長    横   山       修   君

       地 域 医 療    米   山   和   朗   君
       推 進 課 長

       社 会 福祉課長    小   菅   章   義   君
       高 齢 福祉課長    本   間   健   司   君
       生 涯 学習課長    田   澤   紀   雄   君
       農 林 課 長    小   林       広   君
       商 工 観光課長    飯   野   喜   夫   君
       建 設 課 長    佐   藤   恵   介   君
       上 下 水道局長    荒   木   秀   樹   君
       会 計 管 理 者    佐   藤   耕   二   君
       教  育  長    岩   村   弘   一   君
       学 校 教育課長    五 十 嵐   勝   哉   君
       農業委員会会長    小   嶋       覚   君

       農 業 委 員 会    片   桐   秀   一   君
       事 務 局 長

       代 表 監査委員    土   橋   伴   二   君

       監 査 委 員    星       直   也   君
       事 務 局 長

       消防本部消防長    唐   橋   繁   英   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    加   藤   勝   則
       主     任    渡   辺   康   恵
       主     任    網   干   水   季

               開 会 (午前10時00分)
    開会の宣告
議長(石川恒夫君) 改めましておはようございます。皆様にはご多用の中ご参集をいただきまして、大変ご苦労さまでございます。
  皆様ご案内のとおり、本定例会は私ども任期最後の定例議会でございます。闊達なご質疑、ご議論、そして円滑な議会運営にそれぞれ皆様から最大限のご配慮、ご協力をよろしくお願いをさせていただきます。
  定刻となりました。
  ただいまの出席議員数は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成28年第3回阿賀野市定例議会を開会いたします。
  また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ撮影の許可をいたしました。
                                            
    開議の宣告
議長(石川恒夫君) これより本日の会議を開きます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(石川恒夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、19番、山崎正春さん、1番、天野美三男さん、2番、近山修さん、以上3名を指名いたします。
                                            
    会期の決定
議長(石川恒夫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
  お諮りします。本定例会の会期は、本日9月6日から9月21日までの16日間といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 異議なしと認めます。
  したがって、本定例会の会期は9月6日から9月21日までの16日間に決定をいたしました。
                                            
    諸般の報告
議長(石川恒夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
  6月9日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりであります。
  本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、田中市長を初め29名であります。
  本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案23件、報告6件であります。議会からは請願2件、発議2件、委員長報告4件であります。
  受理いたしました請願は、お手元の請願文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会へ付託をいたしました。
  去る8月26日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議をいただいた結果、お手元に配付いたしております会期日程により運営をすることといたしました。
  以上で諸般の報告を終わります。
                                            
    一般行政報告
議長(石川恒夫君) 日程第4、田中市長から一般行政報告を求めます。
  田中市長。
               〔市長 田中清善君登壇〕
市長(田中清善君) おはようございます。それでは、一般行政報告を申し上げます。
  本日、平成28年第3回阿賀野市議会定例会の開会にあたり、議員各位のご健勝をお慶び申し上げます。
  また、日頃より市政発展のためにご尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。
  さて、季節の移ろいは早いもので、緑一色であった水田も稲穂が黄金色に染まる実りの秋を迎えました。昨年は、台風15号の影響により稲作に大きな被害が発生しました。今のところ台風10号、12号の影響もなく、稲作が順調に成長し、一部では稲刈りが始まっております。北陸農政局新潟支局によりますと、8月15日現在における県内の作柄はやや良の見通しとなりました。先月下旬、東北太平洋側へ上陸した台風10号による市内への影響も少なく、豊穣を期待しているところであります。
  一方、今年も全国各地で記録的な猛暑が続きました。市においては、熱中症にならないよう防災行政無線による注意喚起をはじめ、高齢者、単身高齢者世帯を中心にチラシを配付し、その予防に努めたところでございます。
  これからも、しっかりと市民の皆さまに各種の情報を提供しながら、安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。
  それでは、第3回阿賀野市議会定例会にあたり、一般行政報告を申し上げます。
  はじめに、地域経済対策について申し上げます。先月中旬、内閣府が発表した国内のGDPの一次速報値によれば、民間住宅については増加となる一方で、民間企業設備投資においては減少となるなど、伸び率は実質0.0%となりました。また、新潟県の地域経済指標では、県内経済は、踊場の様相を呈している。加えて、中国を初めとする海外経済情勢や為替の動向等に留意する必要があるとしております。阿賀野市においては、昨年に比べ公共工事が減少する中、経済対策として工事の早期発注に努めており、一般会計と特別会計を合わせた8月中旬における公共工事の発注状況は、契約率で56.7%となっております。また、住宅リフォーム支援事業では先月上旬、ほぼ100%となったことから受付を終了、虹の架け橋住宅取得支援事業では72%、地場産瓦普及助成事業では65%の執行状況でございます。今後も引き続き、市内の経済状況を的確に把握しながら、必要に応じて農業や商工業の下支え策を講じてまいります。
  次に、敬老会について申し上げます。6月上、中旬に笹神体育館、京ヶ瀬体育館において笹神地区、京ヶ瀬地区の敬老会をそれぞれ開催いたしました。当日は大勢の方々から参加をいただき、祝宴のアトラクションでは、詩吟や民謡、新舞踊、バレエと盛りだくさんの内容で、皆さん楽しい一時を過ごされたところでございます。また、今月の中旬、下旬には、水原地区、安田地区でも開催を予定しております。ぜひ、多くの方々から参加をいただき、ともに長寿をお祝いしながら、地域の交流、生きがいの場としても楽しんでいただければ幸いでございます。
  次に、国・県への事業要望について申し上げます。7月下旬から8月上旬にかけまして、国・県へそれぞれ要望書を提出してまいりました。国土交通省並びに国会議員への要望としては、私が会長を務めます阿賀野川治水協会において、来年度の国の予算編成に対する治水事業の推進をお願いしたところでございます。また、新潟県国道49号整備促進期成同盟会、一般国道290号新発田五泉間の整備促進期成同盟会、国道460号整備促進期成同盟会においても、沿線地域の安全で安心な交通の確保のため、整備促進を国・県へ引き続きお願いいたしました。これからも国・県に対しましては、あらゆる機会を捉えて要望活動を行ってまいります。
  次に、観光振興における情報発信について申し上げます。7月中旬、阿賀野市の観光親善大使である歌手の水森かおりさんが、東京・新潟館ネスパスで、知事よりにいがた観光特使の委嘱状を授与されました。当日は、私も同席する中、県産米のおにぎりを食べたり、新潟のご当地ソング「越後水原」を熱唱したりと、新潟県や阿賀野市をアピールしていただきました。今後も、水森さんには、市内のイベントや市外での特産品のPRなど、魅力発信と併せて、歌に込めた阿賀野市の情景を全国に広めていただきたいと大いに期待しているところでございます。
  次に、地域医療の取り組みについて申し上げます。8月上旬、医学部7人の教授の皆さまを表敬訪問し、ごあいさつを申し上げてまいりました。特に医師の確保をはじめ、塾のコンビニ!健康講座塾の取り組みの協力をお願いしたところでございます。当日は、お忙しい中にも関わらず、快く対応していただき、改めて感謝の言葉を申し上げてまいりました。
  次に、次代を担う子どもたちの活躍について申し上げます。この夏、リオデジャネイロで行われたオリンピックも記憶に新しいところでございますが、獲得メダル数は前回のロンドン大会を大幅に上回り、日本選手団の活躍に心が熱くなったところであります。また、今大会では競技中において選手同士が相手を思いやる行動など、スポーツマンシップが随所に発揮された大会でもありました。当市の小、中、高校生もこの夏、各種大会において好成績を上げました。中でも、8月中旬に開催された全国中学校体育大会に柔道、バドミントンが出場を果たし、バドミントン男子ダブルスでは8位という成績を収めたところであります。オリンピック精神を胸に、4年後の東京大会では、阿賀野市からオリンピック選手が誕生することを願っております。
  最後に、来年度の予算編成について申し上げます。国の各省庁における平成29年度予算の概算要求も先月末をもって締め切られたところであります。今回、国の概算要求基準では、公共事業費など裁量的経費を前年度予算に比べて10%削減する一方で、予算の重点化を進めるため、ニッポン一億総活躍プラン、経済財政運営と改革の基本方針2016及び日本再興戦略2016などを踏まえた諸課題について、新しい日本のための優先課題推進枠が設けられたところであります。このような中、平成29年度阿賀野市予算編成は、今月下旬から始めることとしております。市民の皆さまからお預かりしている大切な税金をはじめ、国・県支出金、地方交付税など限られた財源を有効に活用すべく、総合計画の施策評価等を踏まえて、行政課題の整備・見直しを行い、総合計画の実効性の向上を図ってまいりたいと考えております。
  結びに、この度の定例議会において提出いたしました全議案に対し、慎重ご審議を賜り、その趣旨とするところ十分ご理解をいただき、満場の賛同によりご承認をお願い申し上げる次第でございます。
  なお、6月9日以降の会議・行事等の主な出席につきましては、お手元に配布させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げまして、一般行政報告とさせていただきます。
議長(石川恒夫君) 以上で一般行政報告を終わります。
                                            
    議案第114号 平成27年度阿賀野市一般会計決算の認定について
     議案第115号 平成27年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定につ
             いて
     議案第116号 平成27年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定に
             ついて
     議案第117号 平成27年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
     議案第118号 平成27年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定に
             ついて
     議案第119号 平成27年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定につ
             いて
     議案第120号 平成27年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の
             認定について
     議案第121号 平成27年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定につ
             いて
     議案第122号 平成27年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定
             について
     議案第123号 平成27年度阿賀野市水道事業会計剰余金の処分及び決算の
             認定について
     議案第124号 平成27年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について

議長(石川恒夫君) 日程第5、議案第114号から議案第124号までを一括議題といたします。
                                            
    決算審査特別委員会の設置及び付託
議長(石川恒夫君) お諮りします。
  議案第114号から議案第124号までの平成27年度決算の認定議案11件につきましては、提案理由の説明並びに質疑を省略し、議長を除く議員19人による決算審査特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。ご異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第114号から議案第124号までは提案理由の説明並びに質疑を省略をし、議長を除く議員19人による特別委員会を設置し、これに付託することに決定をいたしました。
  なお、決算審査特別委員会の正副委員長の互選につきましては、改めて行います。
                                            
    議案第125号 平成28年度阿賀野市一般会計補正予算(第3号)
議長(石川恒夫君) 日程第6、議案第125号 平成28年度阿賀野市一般会計補正予算第3号を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第125号、平成28年度一般会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、一般会計補正予算第3号として、歳入歳出に1億428万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ203億4,826万4,000円とするものであります。
  補正の主な内容は、歳入につきましては、国、県の各補助事業等の採択内示により、地方版総合戦略の本格的な推進に向けた自主的・主体的で先導的な事業に交付される地方創生推進交付金3,892万円、非主食用米等緊急転換支援事業として、農林水産業総合振興事業補助金222万9,000円を計上したほか、一般財源の調整として普通交付税3,226万5,000円や前年度繰越金1,246万7,000円の増額等を計上するものであります。
  歳出につきましては、地方創生推進交付金の活用事業として、魅力ある産業の創出や雇用の場の創出による人口減少に歯どめをかけるため、食・農業イノベーション拠点整備事業費2,934万円、ICTを活用した稼げるまちづくり・ひとづくり事業費4,850万円を計上したほか、全職員による道路点検をもとに道路修繕を実施する道路維持管理費800万円、商業施設の開店により、周辺の交通量増加が見込まれる市野山中野目線の道路拡幅改良工事費1,200万円を増額するものであります。
  そのほかに、安田中学校ICT機器活用の取り組みが民間教育財団の補助採択となり、ICT教育モデル校として環境整備費66万9,000円等を計上するものであります。
  第2表では、地方債補正として、平成28年度分発行可能額の決定に伴い、臨時財政対策債の減額、道路新設改良費の増額に伴い、合併特例債の増額等を補正するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 補正予算の説明書のページで、ちょっとお聞きいたします。9ページでございます。農林水産業費の中で先ほど市長から説明ございましたが、農林水産業総合振興事業費として222万9,000円が上がっておりまして、その内容としまして非主食用米等緊急転換支援事業費補助金となっております。これは県の事業採択に伴い、法人が取得する飼料用米破砕機等の購入費に対する補助金となっておりますけれども、これはどちらの法人でいらっしゃいますでしょうか。
議長(石川恒夫君) 小林農林課長。
農林課長(小林 広君) この事業につきましては、六野瀬にあります有限会社あじさい野牧場さん、こちらが飼料用米を破砕するための機械を導入するということで、県の事業に採択されたものであります。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、この飼料用の米をつくる田んぼって言いましょうか、その面積はどのぐらいになっているんでしょうか。
議長(石川恒夫君) 小林農林課長。
農林課長(小林 広君) 田んぼの面積、ささがみ農協さんと契約をしております。面積で言いますと、100町歩の飼料用米をつくるというふうな、今つくっているということで、それを利用して飼料として使うというものであります。
議長(石川恒夫君) ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) ないようでございますので、質疑なしといたします。
  これで質疑を終わります。
  議案第125号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第126号 平成28年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第1
             号)

議長(石川恒夫君) 日程第7、議案第126号 平成28年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算第1号を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第126号、平成28年度国民健康保険特別会計補正予算について提案理由の説明を申し上げます。
  本件は、国民健康保険特別会計補正予算第1号として、歳入歳出から5,168万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ49億1,019万7,000円とするものであります。
  補正の主な内容は、歳入につきましては、国民健康保険税の本算定結果に基づき、一般被保険者等国民健康保険税2,531万2,000円、退職被保険者等国民健康保険税2,575万8,000円をそれぞれ減額、国庫支出金では国保保健事業の国庫補助金として特別調整交付金71万9,000円、システム開発費等補助金として、国保広域化に伴う国保制度関係業務準備事業費補助金280万8,000円をそれぞれ増額、前期高齢者交付金では2,418万7,000円を増額、療養給付費交付金では2,725万1,000円を減額、繰入金では臨時職員の雇用減に伴う事務費繰入金として一般会計繰入金107万8,000円を減額するものであります。
  歳出につきましては、総務費の一般管理費では臨時職員の賃金等107万8,000円を減額、委託料では国保納付金算定システム改修委託料280万8,000円を増額、納付額の確定に伴い、前期高齢者納付拠出金を16万6,000円、後期高齢者支援金拠出金を3,496万8,000円、介護納付金1,900万円をそれぞれ減額、保健事業費では、国保保健事業のヘルスアップ事業費71万9,000円を増額するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  3番、山田早苗さん。
3番(山田早苗君) 子どもの医療費の補助を各行政が一生懸命努力をして引き上げをしていますけれども、その部分に対して国民健康保険のところでペナルティーがあるというのを前々回でしたかの議会で担当課の方から知らされました。阿賀野市も大分子どもの医療費については県よりも、もちろん国よりも一生懸命助成額をふやしてやっているのですけれども、そのペナルティーの金額というのはどのぐらいなのか、もしわかりましたら教えてください。
議長(石川恒夫君) 横山健康推進課長。
健康推進課長(横山 修君) 平成27年度で申し上げますと、国のほうの補助金で補助率32%という療養給付費負担金という補助金があるのですけれども、そこでカットされない場合というふうなことで仮に試算しますと、153万円負担金が増額すると思われます。
  あと調整交付金というものも影響しているのですが、こちらにつきましては手ではとても計算できないように難しい計算方法ですので、補助率一般の調整交付金が7%でございますので、あくまでも補助率で推計した場合は大体33万ぐらいの影響額となりますので、合わせて200万弱の補助金が減額されているということかと思います。
議長(石川恒夫君) 3番、山田早苗さん。
3番(山田早苗君) ありがとうございます。
  金額にしてみればそれほど大きな……。というふうに思うのですけれども、でもこれ全国でやはり各行政が努力をして、市民、国民のために頑張っているのに、国がそういった形でペナルティーを科せるということは本当に本末転倒だと思います。私たち共産党も国会でも随分追及はしていますし、国も検討するというふうな形で多少前向きな方向を示しています。ぜひ自治体としてもこの辺声を上げていっていただきたいと思います。
  以上です。
議長(石川恒夫君) 要望ということでよろしいですか。
  ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第126号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第127号 平成28年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第
             1号)

議長(石川恒夫君) 日程第8、議案第127号 平成28年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算第1号を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第127号、平成28年度後期高齢者医療特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、後期高齢者医療特別会計補正予算第1号として、歳入歳出を2,160万1,000円増額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8億1,391万4,000円とするものであります。
  補正の内容は、歳入につきましては、前年度会計の精算として前年度繰越金689万1,000円、諸収入の前年度療養給付費広域連合納付金、精算返納金1,471万円をそれぞれ増額するものであります。
  歳出につきましては、前年度会計の精算として前年度後期高齢者医療保険料精算納付金548万6,000円、一般会計繰出金1,611万5,000円をそれぞれ増額するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第127号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第128号 平成28年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議長(石川恒夫君) 日程第9、議案第128号 平成28年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算第1号を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第128号、平成28年度介護保険特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、介護保険特別会計補正予算第1号として、歳入歳出に8,175万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ50億3,669万9,000円とするものであります。
  補正の内容は、歳入につきましては平成27年度の精算交付により国庫補助金14万9,000円、支払基金交付金330万5,000円、県補助金7万4,000円を増額したほか、前年度決算に基づき繰越金7,822万7,000円を増額するものであります。
  歳出につきましては、前年度介護給付費負担金の償還金として国庫支出金分3,430万8,000円、県支出金分2,695万8,000円、前年度地域支援事業交付金の償還金として国庫支出金分100万6,000円、県支出金分50万3,000円をそれぞれ計上したほか、一般会計繰出金として平成27年度事務費確定等による繰入金返還金1,898万円を増額するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第128号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第129号 平成28年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第
             1号)
     議案第130号 平成28年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1
             号)

議長(石川恒夫君) 日程第10、議案第129号、議案第130号を一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第129号、平成28年度公共下水道事業特別会計補正予算について及び議案第130号、平成28年度集落排水事業特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  初めに、議案第129号、平成28年度公共下水道事業特別会計補正予算についてであります。本件は、公共下水道事業特別会計補正予算第1号として、歳入歳出から334万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ30億5,077万1,000円とするものであります。
  補正の主な内容は、平成28年度から3カ年継続費として計上した地方公営企業適用事業費について、集落排水事業分を別計上とするため、その所要額を歳入歳出それぞれ減額するものであります。
  歳入の主な内容は、下水道事業債340万円を減額するものであります。
  歳出の主な内容は、地方公営企業適用移行業務委託料338万4,000円を減額するものであります。
  次に、議案第130号、平成28年度集落排水事業特別会計補正予算についてであります。本件は、集落排水事業特別会計補正予算第1号として、歳入歳出を338万4,000円を増額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億9,077万円とするものであります。
  補正の内容は、平成28年度から3カ年継続費として公共下水道事業特別会計予算に計上した地方公営企業適用事業費について集落排水事業分を別計上するため、その所要額を歳入歳出それぞれ増額するものであります。
  歳入につきましては、下水道事業債を330万円、一般会計繰入金を8万4,000円、それぞれ増額するものであります。
  歳出につきましては、地方公営企業法適用移行業務委託料338万4,000円を増額するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで議案第129号、議案第130号の質疑を終わります。
  議案第129号、議案第130号は、産業建設常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第131号 平成28年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)
議長(石川恒夫君) 日程第11、議案第131号 平成28年度阿賀野市水道事業会計補正予算第1号を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第131号、平成28年度水道事業会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、水道事業会計補正予算第1号として収益的収入及び支出について、収入を332万円増額し、収入合計13億2,715万9,000円とし、支出を620万6,000円増額し、支出合計12億7,758万4,000円とするものであります。
  補正の内容は、収入につきましては、水道施設移設工事の増加に伴う受託工事収益の増額及び放射性物質を含む浄水発生土処理に係る委託料の増額に伴う当該負担金の増額により、営業収益を増額するものであります。
  支出につきましては、放射性物質を含む浄水発生土処理に係る委託料の増額、活性炭注入量の増加に伴う薬品費の増額及び水道施設移設工事の増加に伴う受託工事費の増額により、営業費用を770万円増額し、企業債の償還利息額の確定に伴う支払利息の減額、及び納付消費税の再計算に伴う消費税関連費用の減額により、営業外費用を149万4,000円減額するものであります。
  資本的収入及び支出につきましては、収入を75万8,000円増額し、収入合計2億2,794万円とするものであります。
  補正の内容は、管路耐震化事業に係る生活基盤施設耐震化交付金の交付内示に伴い、国庫補助金を新規計上するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  13番、倉島良司さん。
13番(倉島良司君) 1点お尋ねいたします。「これは答えが出るような問題ではないかもしれませんけれども、放射性物質を含む浄水発生土処理に係る委託料の増額云々とありますが、これはいつまで続くものなのか、どのような見通しを持っておられるか。考えを、もしそういう方向が国のほうからでも示されているのであれば、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
議長(石川恒夫君) 荒木上下水道局長。
上下水道局長(荒木秀樹君) 放射性物質を含む浄水発生土の処理がいつまで続くのかというお尋ねでございます。
  今のところ、まだ上流の阿賀野川、福島県から流れてきます阿賀野川については、放射性物質を含んでいるような状態でございます。なかなかいつまで続くのかという特定は難しいところでございますが、必要経費につきましては引き続き水道料金に賦課するわけにまいりませんので、東京電力と交渉しながら、必要経費はいただくという方針でございます。
  今回、計上させていただきました委託料については、現在保管をしておりますもののうち、国から処分をしていただく指定廃棄物、それ以外に790トンの保管をさせていただいているような状況でございますが、こちらについて早期に搬出をして、地元大室自治会の負担を軽減しようということでいろいろと調整を進めてまいりまして、今回来年度の搬出に向けまして、濃度を再調査させていただく委託料を計上させていただきました。再調査の結果、現在搬出しておりますと同様に、200ベクレルパーキログラム以下であれば、来年度以降搬出をしようという計画でございます。それをもとに計上させていただいたところでございます。
議長(石川恒夫君) ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第131号は、産業建設常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第132号 阿賀野市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運
             営に関する基準を定める条例の一部改正について

議長(石川恒夫君) 日程第12、議案第132号 阿賀野市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第132号 指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、特別養護老人ホームの設備に関する基準における居室の定員について、市の裁量に応じ設定できることから、入所者のプライバシーが確保され、容易に個室に転換できるよう設計されている場合は、居室の定員を2人以上4人以下とすることができるよう改正するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第132号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第133号 市道路線の変更について
     議案第134号 市道路線の認定について

議長(石川恒夫君) 日程第13、議案第133号、議案第134号を一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第133号 市道路線の変更について及び議案第134号 市道路線の認定について提案理由を説明申し上げます。
  初めに、議案第133号 市道路線の変更についてであります。本件は、県営湛水防除事業により整備される1路線を、変更認定するものであります。
  次に、議案第134号 市道路線の認定についてであります。本件は、県営湛水防除事業により整備される1路線を、新規認定するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで議案第133号、議案第134号の質疑を終わります。
  議案第133号、議案第134号は、産業建設常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第135号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会規約の変更について
議長(石川恒夫君) 日程第14、議案第135号、新発田地域予防接種健康被害調査委員会規約の変更についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第135号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会規約の変更について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、新発田市、胎内市及び聖籠町と共同設置している新発田地域予防接種健康被害調査委員会について、執行場所である新発田市役所本庁が移転することに伴い、その所在地を変更するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第135号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    議案第136号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について
議長(石川恒夫君) 日程第15、議案第136号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 議案第136号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について提案理由を説明申し上げます。
  本件は、共同処理事務団体である加茂市・田上町消防衛生組合の共同事務処理に病児保育の事務が加わることに伴い、加茂市・田上町消防衛生保育組合と名称の変更を行うもので、及び名称変更後の同組合が非常勤職員に対する公務災害の補償等に関する事務について、新たに共同処理事務に加入するため、所要の改正を行うものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第136号は、総務文教常任委員会に付託をいたします。
                                            
    発議第7号 「介護離職ゼロ」に逆行する、さらなる介護保険の負担増と介護
           保険給付はずしに反対する意見書の提出について

議長(石川恒夫君) 日程第16、発議第7号 「介護離職ゼロ」に逆行する、さらなる介護保険の負担増と介護保険給付はずしに反対する意見書の提出についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  12番、宮脇雅夫さん。
               〔12番 宮脇雅夫君登壇〕
12番(宮脇雅夫君) この発議は現在厚労省の部門での介護保険部会で審議をされて、来年の通常国会に提出するという予定であるそうでありますが、その内容はここで述べてあるように、介護保険加入者の認定者の6割を介護保険から外すという、まさに世紀の大削減、大改悪という状況が、これが決定して法案に出ると、そういう事態になります。そういうふうになれば、何のために介護保険を掛けているのか。それと地域を私見て回っても、今本当に介護を必要としている人方が非常にふえております。その方の6割を介護保険を外して、市の地域支援事業に移したらどういう事態になるのか、まさに介護離職ゼロに大きく逆行して、介護難民が続出する事態になるのではないかと、強く危惧するものであります。
  よって、それに反対する意見書を関係機関に送付するというものであります。
  よろしくお願いいたします。
議長(石川恒夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  発議第7号は、社会厚生常任委員会に付託をいたします。
                                            
    報告第10号 平成27年度決算に基づく健全化判断比率及び資産不足比率の
            報告について
     報告第11号 平成27年度阿賀野市一般会計継続費精算報告について
     報告第12号 平成27年度阿賀野市公共下水道事業特別会計継続費精算報告
            について
     報告第13号 専決処分の報告について(専第12号 損害賠償の額の決定及
            び和解について)
     報告第14号 専決処分の報告について(専第13号 損害賠償の額の決定及
            び和解について)
     報告第15号 専決処分の報告について(専第14号 損害賠償の額の決定及
            び和解について)

議長(石川恒夫君) 日程第17、報告第10号から報告第15号までを一括議題といたします。
  一括して報告を求めます。
  田中市長。
市長(田中清善君) 報告第10号から第15号までの報告案件について報告いたします。
  初めに、報告第10号、平成27年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告についてであります。健全化判断比率のうち実質公債費比率は、前年より0.5%改善し、14.1%となり、前年度に引き続き起債に当たり県知事の許可が必要となる18%を下回りました。また、将来負担比率は131.6%となり、前年度より7.4%上昇しましたが、財政の健全性が保たれている結果となりました。なお、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、前年度と同様に赤字がなかったことから該当しておりません。資金不足比率につきましても、各企業会計におきまして会計上資金不足は生じていないことを報告いたします。
  次に、報告第11号、平成27年度一般会計継続費精算報告についてであります。石船戸遺跡整理事業費において、平成26年度から平成27年度までの2カ年の継続事業として実施したものでありますが、精算報告書に示した金額をもって継続事業が完了したので、精算報告するものであります。
  次に、報告第12号、平成27年度公共下水道事業特別会計継続費精算報告についてであります。長寿命化対策事業費において、平成26年度から平成27年度までの2カ年の継続事業として実施したものでありますが、精算報告書に示した金額をもって継続事業が完了したので、精算報告するものであります。
  次に、報告第13号から15号まで専決処分の報告についてであります。初めに、報告第13号であります。平成28年2月17日、阿賀野市大室地内において除雪作業中、安全確認を怠って衝突し、電柱を損傷させたものであります。相手方に対して損害賠償をすることを決定し、和解することについて専決処分を行いました。
  次に、報告第14号であります。平成28年6月23日、阿賀野市村杉地内において除草作業中、はね上げた石が相手車両のフロントガラスを損傷させたものであります。相手方に対して損害賠償をすることを決定し、和解することについて専決処分を行いました。
  次に、報告第15号であります。平成28年4月23日、阿賀野市山倉地内において施設管理の不備により相手車両のバンパーを損傷させたものであります。相手方に対し損害賠償をすることを決定し、和解することについて専決処分を行いました。
  以上、6件について報告申し上げます。
議長(石川恒夫君) これで報告第10号から報告第15号までの報告を終わります。
                                            
    一般質問
議長(石川恒夫君) 日程第18、一般質問を行います。
  あらかじめお知らせしてありますとおり、本日の一般質問は順番1番、近山修さんから順番4番目、宮脇雅夫さんまでといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(石川恒夫君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定をいたしました。
  それでは、順次発言を許します。
  2番、近山修さん。
               〔2番 近山 修君登壇〕
2番(近山 修君) 2番、近山修です。任期最後の定例会におきまして、1番目に質問させていただきます。
  まず、質問事項でありますけれども、小中学校に冷房設備の設置について質問いたします。暑い教室で勉強していると集中力がなくなり、授業がおろそかになり、能力の向上につながらないとか、熱中症になる可能性があります。阿賀野市では普通教室の設置率は2年前で4.1%となっていました。佐竹議員の一般質問で普通教室への冷房設置について検討を進めたいと答弁されていましたが、現在の設置状況と今後の方向性について伺います。
  どうかよろしくお願いします。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 近山議員からいただきましたご質問にお答えいたします。
  普通教室への冷房設備の設置状況でありますが、赤坂小学校の1教室、水原小学校の4教室、水原中学校の3教室に設置しており、設置率は4.6%となっております。この8教室については、全て特別支援学級であり、特別支援学級には障がいを抱える児童生徒が在籍しており、この子どもたちの特性として暑さに対して十分に対応できず、集中力に欠けるなどの一面があることから、優先的に冷房設備を設置しているところであります。
  近年の夏は猛暑の影響により老若男女を問わず熱中症等の健康被害が懸念され、学校においても児童生徒の健康面を考慮すると、冷房設備の必要性は十分に認識しているところでありますが、市小中学校の全普通教室154室への冷房設備の設置及びその維持管理には多額の事業費を要することから、現在の当市の財政状況ではその実施は困難であると考えているところであります。
  今後は現在各校の3階以上の教室に設置している扇風機の全教室への設置、あわせて冷房設備がある特別教室、図書室、コンピューター教室などを活用しての授業実施など、その日の状況に応じた暑さ対策を講じて、児童生徒の健康管理と学習環境の改善を図ってまいりたいと考えております。
議長(石川恒夫君) 2番、近山修さん。
2番(近山 修君) それでは、再質問をさせていただきます。
  普通教室で154室の設置費と維持管理費について大体の概算でいいですけれども、どのぐらいかかるのか、もしわかりましたらお願いします。
議長(石川恒夫君) 五十嵐学校教育課長。
学校教育課長(五十嵐勝哉君) それでは、普通教室154教室に冷房設備を設置した場合の大ざっぱな概算でございますが、とりあえず試算がございますので、申し上げたいと思います。
  全部で設置費用といたしまして2億4,100万、そこに維持管理費でございますが、年額で1,200万という試算をしてございます。
  以上でございます。
議長(石川恒夫君) 2番、近山修さん。
2番(近山 修君) ありがとうございました。
  それでは、普通教室はまあ、ついていないということですけれども、特殊な子どもたちの特殊学級とかそういうところはわかるのですが、一般教室がついていないということなのですが、教務室とか校長室はどうなっていますか。
議長(石川恒夫君) 五十嵐学校教育課長。
学校教育課長(五十嵐勝哉君) 学校設備の種類といたしまして、普通教室、特別教室、ほかに校長室、教務室のいわゆる管理諸室というのがございます。その校長室、教務室、保健室、用務員室については全て設置してございます。
議長(石川恒夫君) 2番、近山修さん。
2番(近山 修君) ありがとうございます。
  管理室のような形で今設置されているということですけれども、文部科学省は普通教室については30℃以下が望ましいというふうな考え方で、3分の1を設置する場合は補助金とか出していると思うのですが、その辺を利用して今後設置を拡大していくというか、そういう考えはありますか。
議長(石川恒夫君) 五十嵐学校教育課長。
学校教育課長(五十嵐勝哉君) 普通教室への設置でございますが、今ほど市長の答弁にございましたように、多額の費用を要することから普通教室への設置については困難であると、このように考えております。
議長(石川恒夫君) 2番、近山修さん。
2番(近山 修君) それでは、市長にお尋ねしますけれども、先ほど言いましたように、文部科学省は30℃以下が教室は望ましいという形で考えているわけですけれども、ある程度今阿賀野市の公立小中学校が耐震化等終わってきまして、その辺経費がかからなくなってくるかと思いますけれども、今までそういうふうなものに向けてきた分を冷房設備に向けていくとか、そういう考えはあるかどうか伺いたいと思います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 子どもたちの学習環境を整えるのは我々の使命だと思っております。ただ、先ほども申し上げましたとおり、その設置には多額の費用がかかる、維持管理もかかるというふうな状況、そういったものを踏まえながら今検討しているわけでございますが、ちなみに今年度の6月、7月の気温、部屋の室温、そういったものを見せていただきますと、ことしは6月は30℃を超えた日はゼロでございました。7月がちなみに8日ぐらいあったところでございます。こういった中で今後先ほど言った教室の数を考えるとなかなか設置がすぐには難しいなと考えております。
  ただ、154小学校、そしてまた中学校、そういったところの置かれている環境、そういった部分もありますので、そういったところも含めながら今後検討を進めてまいりたいと、そう思っています。
議長(石川恒夫君) 2番、近山修さん。
2番(近山 修君) ありがとうございます。
  今熱中症とかそういうのが各家庭では全部暑いときは冷房つけなさいとか、そのような指導をされているわけですけれども、実際小学校、中学校の公立学校においてもそういうふうな冷房設備は絶対に必要かと私は考えておりますけれども、その点今後確かに金はかかるかと思いますけれども、阿賀野市の将来を担う子どもたちの育成とか学力向上につなげていくためには、今市長言われましたけれども、30℃以上、6月がゼロの、7月が何日とか言われましたが、9月もまだ暑い日も続くかと思いますので、ぜひともその辺子どもたちの将来のために今後金かかるかと思いますけれども、ぜひとも、一度にできないかと思いますが、徐々に計画的に進めていっていただきたいなと思っております。
  ぜひとも、何回も繰り返しますが、子どもたちの将来のためには集中して勉強できるような環境を整えていかなければならないということで、ぜひとも冷房設備の設置を要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
  どうもありがとうございました。
                                            
議長(石川恒夫君) 質問を改めます。
  17番、遠藤智子さん。
               〔17番 遠藤智子君登壇〕
17番(遠藤智子君) 17番、遠藤でございます。2点質問いたします。
  1点目は、公園の維持管理と整備充実についてでございます。安田地区には城の内児童遊園と交通公園、城の内児童遊園は社会福祉課管理、交通公園は総務課管理が同敷地内の憩いの広場となっております松林がありますが、ここは生涯学習課管理になっておりますが、に隣接して設置されていますが、全体を見ると樹木が伸びたままの状態であることや、松林のほうは風通しが悪く、害虫の発生なども指摘されて、維持管理の向上を図ってほしいとの声があり、次の点について伺います。
  @、8月18日から生涯学習課で、憩いの広場と公園周辺の松林の枯れ木の伐採作業に入っていて、少しは風通しがよくなったと思っておりますが、業者の方にお聞きしたところ、今回は枝の剪定作業は入っていないとのことでございました。今後公園内全体の樹木の剪定をする必要があると思います。
  A、児童遊園内に設置されてありますトイレは建物も小さく、また経年劣化していることから改修の必要を感じます。また、公園内は災害時には避難所指定となっております。さらに公民館は将来取り壊しの対象になっていますので、児童遊園のトイレの整備を早急に検討すべきと考えております。
  B、交通公園の学校における活用が減少したと聞かれます。また、器具のさびなども目にとまりますが、今後の公園利用についてどのように検討をされているのでしょうか。
  C、公園は現在3課での維持管理となっておりますが、効率性を考えて、例えば、例としまして生涯学習課等で一括管理するなどは考えられないでしょうか。
  2点目は、小中学校の冷房の設備についてでございます。気候変動による地球温暖化が進み、今夏も30℃以上の猛暑日が続き、熱中症予防が求められておりますが、去る8月17日の新聞紙上で文科省の調査による2014年度の県内小中学校の冷房設置率が示されてありました。県内で設置率の高いところは刈羽村、湯沢町の100%で、また夏場の異常な高温に対応し、学習環境を整えるためといたしまして、加茂市は2017年度をめどに全小中学校に、長岡市では中学校に順次整備する方針等の考えが示されてありました。
  当市では水原小学校、水原中学校、赤坂小学校の3校の特別支援学級に全室設置されているとのことですが、平成26年6月議会で佐竹議員の同質問に対しまして、冷房設置については十分な調査や意見を伺い、幅広い視点から教育委員会と議論を進めたいとの答弁でございました。どのような議論がなされたのか。また、保田小学校の平成29年4月の統合にかかわる増築工事において、冷房設置の考えはあるのか伺います。
  以上、2点でございます。1回目の質問を終わります。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 遠藤議員からいただきましたご質問に順次お答えをいたします。
  初めに、城ノ内公園の維持管理と整備充実についてお答えをいたします。まず、城ノ内公園の樹木につきましては、今年度専門業者に依頼して松くい虫の被害を受けた枯れ松を伐採したところであり、枝の剪定はシルバー人材センターに作業を依頼しており、その範囲は人の手の届くところまでとなっております。この公園は安田地区の市民の皆様の憩いの場所として、また安田城跡として利活用、保護するため適切な維持管理に努めているところでありますが、議員ご指摘のとおり、大きな樹木の枝打ちや剪定が必要な状態となっていることから、速やかに作業を行ってまいりたいと考えております。
  次に、城の内児童遊園のトイレ整備についてであります。城の内児童遊園のトイレは、清掃管理等をシルバー人材センターに委託し、利用者が少しでも快適に使用していただけるよう努めているところであります。しかしながら、このトイレは昭和48年に設置したもので、議員ご指摘のとおり老朽化が著しくなっております。災害時に児童遊園一帯を近隣住民の避難場所として利用する場合、隣接している公民館の廃止もあり、児童遊園のトイレの利用頻度が高まることから、改修整備が必要なものと考えております。
  なお、城の内児童遊園は新潟県指定史跡安田城跡の指定地内に設置されているため、トイレの位置も含め、県や関係機関と調整を図りながら、改修整備を進めてまいりたいと考えております。
  次に、交通公園の今後の利用についてであります。現在この公園は保田小学校が交通安全教室で年に数回活用しているところであります。しかしながら、施設や設備の老朽化が進み、交通安全教育の場としての需要も限られていることから、交通公園として改修を行うよりも、周辺の公園と一体的な活用が図られるよう検討してまいりたいと考えております。
  また、この公園はその使用目的から3課に分かれた管理形態となっておりますが、設置条例としては阿賀野市城ノ内公園条例に包括されております。柔軟で効果的な活用を図る観点からも一元管理が効率的であると考えており、他の公園を含めて市全体の公園管理体制を確立してまいりたいと考えております。
  次に、小中学校への冷房設備についてお答えをいたします。先ほど近山議員のご質問にお答えしたように、児童生徒の健康面を考慮すると、学校でも冷房設備の必要性は十分認識しているところであります。このような認識の中で佐竹議員からご質問いただいた平成26年度以降、関係部署において議論を進めてまいりましたが、市内小中学校の普通教室154全室への冷房設備の設置及び維持管理には多額の事業費を要することから、現在の当市の財政状況ではその実施は困難であると考えており、代替措置として扇風機を全教室への設置、あわせて各校の冷房設備がある特別教室、図書室、コンピューター教室等を活用しての授業実施など、状況に応じた暑さ対策を講じて、児童生徒の健康管理と学習環境の改善を図ってまいりたいと考えております。
  次に、保田小学校の普通教室の増築事業でありますが、他の普通教室との整合性を図る観点から、冷房設備の設置は現在のところ考えておりません。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、再質問させていただきます。
  1点目の公園の維持管理と整備充実についてでございますが、@の樹木の剪定については、低い木の枝の剪定はシルバー人材センターに作業を依頼しているが、大きな樹木については枝打ちや剪定が必要な状態となっているので、速やかに作業を行いたいと考えているとのことでございますが、速やかに行いたいというこの文言は、どの程度のといいますか、どういうふうに理解すればよろしいのでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田澤生涯学習課長。
生涯学習課長(田澤紀雄君) お答えいたします。
  今回の松くいによる伐採の委託なのですけれども、第1回目としまして契約額と請負額ということでちょっと若干差額がございました。その差額を有効に活用するということで、新たに調べたところ、松が5本、あと枝打ち作業ということで35本の樹木の枝打ちをその中に、変更増という形で工期もちょっと延ばしまして、現在取り組んでいるところでありますので、これが市長がお話しした速やかにという形で私どもとしては作業をしているところでございます。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、今回は先日から行われておりました松の枯れた木の伐採とかをやって、その部分にある、また枯れ木とかそういうふうな部分にかかりたいということなのでございますが、そうしますと、差額というものはどの程度の差額が出たのでございましょうか。
議長(石川恒夫君) 田澤生涯学習課長。
生涯学習課長(田澤紀雄君) 増工する分としましては、48万6,000円でございます。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 48万程度ということでございますが、公園全体の剪定といいますと、結構多額の経費がかかるわけでございますが、私がちょっとお聞きした公園全体の剪定作業の金額から見ますと、48万円というのは一部というふうになるのではないかと思っておりますが、それはそれとしてまずやっていただいて、また今後公園全体のそういう剪定も私はぜひやっていただきたいと思っているのでございますが、その点につきましてはいかがでしょう。
議長(石川恒夫君) 田澤生涯学習課長。
生涯学習課長(田澤紀雄君) 今年度公園整備は、予算の関係でこれで打ち切りなのですけど、次年度今議員がおっしゃっているように、何年か、大変樹木もたくさんありますし、また、内堀の中にもヨシとかいう植物がちょっと生えているのが見受けられますので、何年かで、来年度、予算を確保して環境整備に努めてまいりたいというふうに考えております。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私も全体を見回してみました場合、本当に市の財政状況も見た場合、ここの部分だけに1年間でするというのはとても無理だと思います。やっぱり何年かかけてそれでやっぱり整備をしていただきたいと思っております。それと、整備に当たりましては、児童遊園についてなのでございますが、児童遊園は交通公園との境界部分といいましょうか、そこには樹木が植えられてあって、垣根といいましょうか、そういうふうな仕切りみたいなのがありますが。それともう一点は、小松江の用水路側のほうにも垣根があり、また木が生い茂っているわけでございますが、そのどちらの部分からも小松江の用水路側の道路、そこからも、また交通公園側からも児童遊園で遊ぶ子どもたちの姿がやっぱり見えるような状況にしていただくと、やっぱり安心ができるというふうな市民の声もございました。それと今ほど田澤生涯学習課長がお話なさいましたが、内堀の部分の半分、児童遊園に向かって右側のほうはきれいに整備されているのですが、左側のほうが本当に先ほど言われたようにヨシ等で埋め尽くされ、また流れもないというふうな中で、三、四年前はそれでもまだ蓮の花とかきれいに咲いている部分もございましたが、今は本当に蓮の花はヨシにやられてしまっているといいますか、本当に見た目もといいますか、見た目もやっぱりこれがそういう堀としてなっているものかなと思ったり、あとそういうふうに荒れてきておりますと、害虫とかの発生も考えられますので、市民のほうからもぜひそこの部分は整備してほしいというふうな声もございました。こういう点も考慮しながら、これからの整備に当たっていただきたいと思います。済みません、一言お願いします。
議長(石川恒夫君) 田澤生涯学習課長。
生涯学習課長(田澤紀雄君) おっしゃるとおり、本当に内堀の入った野球場側のヨシのところがかなり草がたくさんありますので、課としましても何とか来年あたり予算を確保してきれいにしていかなければならないなというふうに考えておりますので、何とか予算確保に努めたいと思います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 公園の果たす役割というのは、非常に重要な大きなものがあります。今の社会にありまして、少子化、高齢化が進んでいると、子どもたちを育てる環境づくり、そういったものも大切でございますし、高齢者の皆さんの健康づくり、こういった部分でも大きな役割が、公園を通してできるのではないかなというふうに思っておりまして、今大変すばらしいいいご質問いただきましたので、私も現地のほうをしっかりと確認させていただいて、段階的といいますか、数年かかるかわかりませんけれども、できるだけ早く市民の皆さんに頻繁に通っていただけるような立派な公園に改修していきたいと考えております。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それでは、Aの児童遊園のトイレの整備についてでございますが、トイレの場所は新潟県指定史跡安田城跡の指定内に設置されてあり、トイレの位置も含め県や関係機関との調整を図り、改修整備を進めたいと考えているとのことでございますが、私も県指定史跡の指定内であることから、同じ場所に整備できるのか、少し懸念いたしております。場合によっては史跡指定外のところでの検討も必要なのではないかとも考えておりますが、その点につきましてはどのように考えておられますでしょうか。
議長(石川恒夫君) 小菅社会福祉課長。
社会福祉課長(小菅章義君) 今ご質問のあったとおり、現在のトイレにつきましては児童遊園の奧の一番端っこのところで史跡内にあります。この史跡の関係につきましては、県の文化行政課のほうと協議をしてまいりたいと思いますが、私ども使っている人の声を聞きますと、トイレの位置につきましても奧のちょっと暗いところなので、もう少し明るいところに出してもらいたいというようなご意見もありますし、また土日、夜間等も考えますと、安田体育館のトイレもございますので、これらを有効活用できないかとか、いろんな視点で今後検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 児童遊園に設置されてありますトイレは、いざ災害時の場合は、避難所となっておりますので、よろしくご検討をお願いいたします。
  Bの交通公園の今後の活用についてでございますが、交通公園としての改修よりも周辺の公園と一体的な活用が図れるよう検討したいと考えているとのことでございますが、市民の皆様の要望、声でございますが、隣接しております児童遊園が広くなったらいいねというふうな意見もございます。そういうふうな意見をお聞きしながら、やはり活用の方向性を考えていただきたいのでございますが、いかがでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほども申し上げましたが、公園というのは非常に今の社会において非常に重要であります。私としても各地区に立派な公園を整備していきたいと、そのように考えてございますので、この内容等についてはまた協議をさせていただき、できるだけ早く整備をさせていただければと思っております。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) Cの公園の維持管理についてでございますが、現在は使用目的から3課の管理体制となっているが、効率的な活用を図る上では一元管理が効率的と考えておられる。ほかの公園を含めて市全体の公園の管理体制を確立したいと考えているとの答弁でございましたが、市内にはそれぞれの目的を持った公園条例の中で107の公園があり、また建設課、社会福祉課、商工観光課、生涯学習課または安田支所で管理が行われておりますが、この公園全てを一元管理として公園管理体制を確立したいと理解すればよろしいのでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) ご質問の冒頭にもお答えさせていただいたとおり、一元管理の方向で今検討を進めておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 私もこのたびの質問に当たりまして、そしてまた今までの公園のいろいろな公園につきまして、この部分を直してもらいたいという、そういうふうな話があったとき、どこへ行ったら、どこの課にというふうなお話を聞かれるときもございます。今市長のおっしゃったように、公園管理の一元化が図れた場合、本当に管理上対応が早くできるのではないかと思っておりますし、ぜひ期待をしているところでございます。
  実は、私このたびの質問に当たりましても、初めはあれ、どっちかなというふうないろいろ迷ったりしましたので、ぜひ一元化は進めていただきたいと思っております。
  また、これからの公園管理についてでございますが、これからは先ほど市長もおっしゃられました人口減少、そしてまた人口減少であれば当然子どもの減少もなっておりますし、その中でこういう各地域にあります公園の維持管理をどのようにしていったらよいのかというふうなことも問題になる。管理体制もやっぱり検討しなければならないと思っております。その中にありまして、私は行政が全てを担う管理体制ではなく、利用する市民でできること、また行政の役割を検討しながら、行政、市民と協働で公園をどう守っていくかが私は大切だと考えております。そういう考え方で進めるのが、今回私質問いたしました阿賀野市の児童遊園設置条例にあります児童に健全な遊びを与え、健康を増進し、交通事故から守り、または情操を豊かにするための児童遊園を設置するとの条例を生かしていけるのではないかと思っております。その点につきましてはどうお考えでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) ご質問の趣旨がよくあれなのですけれども、私としては先ほど来申し上げましたとおり、公園の果たす役割というのは非常に大きなものがある。そしてまたその管理に当たっては市民の皆さんと一緒になって市民の力をお借りしながら管理をしていくような形を考えております。今我々としては小さなお子さんに体力向上のための取り組み事業、そういったものも今総合型クラブのほうにお願いをさせていただいておりますけれども、そういったときに子どもたちの体力向上にこの公園を使うだとか、そういったようなことを考えながら、通しながら、官民一緒になって、管理をしていきたいと考えています。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 公園関係につきまして最後にお聞きいたします。
  近いうちに公民館は取り壊しとなるわけでございますけれども、その跡地利用についても方向性の検討もされているのでございましょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) まだ取り壊すという決定判断までには至っておりません。したがいまして、跡地の利用、そういったものも先ほどお話が出ていましたとおり、城址公園の県指定を受けておりますので、そういった関係の手続、そういったものも含めまして今後検討を進めてまいりたいと、そう思っております。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) それではぜひ、検討も必要となっておりますし、跡地利用の検討のときにはやはり市民の皆さんからも入っていただくような体制で検討に入っていただきたいと思っております。
  2点目の小中学校の冷房の設置についてでございますが、この質問事項につきましては、先ほど近山議員、また後ほど倉島議員の質問と同質問でございますので、私は簡単にお聞きいたしたいと思います。
  先ほど近山議員の答弁の中であと、私の答弁書の中でもございましたのですが、その関連でございますが、冷房設備の設置について必要性は十分に考えておられるということでございますが、それでは将来的にはどのような方向性をもっていかれるのか、お願いします。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほど少し過去の、あるいはことしの気温の室度の状況、そういったものをご説明させていただきましたが、それに伴いまして子どもたちの学習に対してどのぐらいの影響が出ているのか、そういったものも学校からまだまだ聞き取っていかなくてはならない、そのような思いを持っております。したがいまして、今後いつ設置していくか、そういったものはまだまだ言えるような状況ではないということをご理解いただきたいと思います。
議長(石川恒夫君) 17番、遠藤智子さん。
17番(遠藤智子君) 今後もいろんなデータ等、また皆さんの意見を聞きながら検討していっていただきたいと思っております。
  9月に入りましても本当に、きょうはたまたま涼しいのでございますが、きのうまでは本当に猛暑日が続いており、熱中症に対する注意等があちこちで呼びかけられております。ちなみに、当市における28年度救急搬送状況を消防署にお聞きいたしました。その中で熱中症と疑われるというふうな軽症者の方が21件、入院が2件、合計23件あったとのことでございましたが、学校はちょうど暑いときに夏休みとかあったりしてそういう話は聞いておりませんが、冷房設備の設置に当たってはまず検討も本当に私はぜひしていただきたいと思っておりますし、また検討とあわせてやっぱり地球温暖化、今こういうふうななぜそういう暑さが来るのか、そういうふうな部分、仕組みやまた個人個人でできる対策等についても、同時に、やっぱり一緒に市民に啓発をしていっていただきたいと思っております。また、行政のほうからもいろんなそういう地球温暖化等につきましてもそういう情報は発信はされておりますが、なお今後とも発信をしていただいて、やっぱりとても行政に一方的にただそういう冷房をつける、つけるというのみではなくて、やはり市民の皆さんにもいろんなそういう啓発をしながら、進めていただきたいと思っております。
  以上で質問を終わります。
議長(石川恒夫君) これから13時30分まで休憩といたします。
               休 憩 (午前11時41分)
                                            
               再 開 (午後 1時30分)
議長(石川恒夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  11番、稲毛明さん。
               〔11番 稲毛 明君登壇〕
11番(稲毛 明君) 11番、稲毛です。今定例会におきまして2つの点につきまして質問させていただきます。
  1つは、皆さんもご存じのように、農政における30年問題です。18年問題と言っている方もいらっしゃいますけれども、私はあえて30年という言葉を使わせてもらいました。これは国が生産調整を割り当てを廃止する、それから戸別所得補償の全面廃止、これらを予定しております。そしてその本質は何であるかというと、農家にお互いにつぶし合いをさせるという、非常に国の無責任宣言にひとしいというにほかならないということでありますということで、幾つか考え方を聞きたいと思います。これらについて全体として市の考え方はどうなのかということであります。あとこの中で言っておりますTPP対策の柱としている輸出促進、これについてはどう考えているのか。それから、餌米、飼料用米対策について。これらについて最終的な対策は消費をつくる食育というふうに言われております。みんなで支え合うシステムが必要であります。市としても今こそ市民規模の運動が求められるというふうに私は思っておりますが、この点について伺います。
  2つ目は、雪対策についてであります。今ひとり暮らし、高齢者世帯が非常に阿賀野市でもふえてきております。こういう状況の中で暮らしやすさを求めている市民、高齢者の方が非常に多くなってきております。そこで伺います。屋根雪おろし対策、玄関前除雪対策などを利用しやすいものに改善が必要であるというふうに思いますけれども、市としてはどういう改善策を練っているのか。
  2つ目は消雪パイプの積極的設置です。これ非常に効果があるということを私も含めて多くの方が認めているところでありますが、これも積極的に設置をしていただきたいということで、どれ一つとっても市民の暮らしやすさ、また高齢者の外出と生きがいを促進する上でどうしても避けては通れない対策だというふうに私は思っております。
  以上を言いまして、2つの点を伺いたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 稲毛議員のご質問に順次お答えをいたします。
  まず、農政における30年問題についての市の考え方でありますが、国は平成30年からは米の生産数量目標を示さないとしており、それにかえて全国ベースの米の需給見通し、産地別の需要実績や販売進捗、在庫状況などを細かに情報提供することとしております。あわせて県や市町村へは作物ごとの作付ビジョン、水田フル活用ビジョンを策定し、非主食用米や麦、大豆、地域振興作物などの作付を誘導するよう求め、生産者や集荷業者へはこれらを踏まえて、それぞれの経営判断に基づき生産数量を決定するよう求めるとしております。
  これに対し、県では平成30年産以降の県産米の基本戦略や需要に応じた米生産について県全体の方向性を取りまとめるため、行政、JA、生産者などの代表者で構成する2018年以降の米政策検討会議をことし11月に発足するとしています。市といたしましては、この検討会議の動向にも注視しながら、JAなど関係団体と連携し、政策の重点推進作物の作付拡大を図っていくとともに、消費者が求める安全でおいしい米の生産推進に努めてまいりたいと考えております。
  次に、TPP対策の柱としている輸出促進についてでありますが、人口減少によって国内消費が縮小していく状況において、国際競争力のある高品質な我が国の農産物の輸出促進は、攻めの農林水産業への転換を果たすためにも重要な方策と捉えております。現在市内においては4つの経営体が米の輸出に取り組んでいますが、輸出による利益が生産者に還元されるしっかりした仕組みがなされなければならないと考えております。
  次に、飼料米対策でありますが、畜産が盛んな当市においては需要はまだ十分あることから、生産拡大へ誘導するとともに、畜産農家に対しても高騰している輸入飼料から飼料米ヘの切りかえを推進してまいりたいと考えております。
  最後に、食育についてでありますが、食育は基本的には食に関する知識の習得と健全な食習慣の実践であると考えております。市ではことし3月に第2次阿賀野市食育推進計画を策定し、多くの市民の皆様から実践していただけるよう取り組みを進めているところであり、あわせて地産地消、米消費拡大についても推進してまいりたいと考えております。
  次に、雪対策についてお答えをいたします。老人世帯等雪降ろし費用扶助事業は、高齢者や母子、身体障がい者世帯等で労力的、経済的に自力で雪おろしが不可能で、親族等からも援助を受けられない世帯を対象としております。対象要件は、65歳以上の高齢者と障がい者、子ども等のみの世帯で、市民税が非課税であり、かつ子ども等雪おろしのできる親族が市内にいないこととしております。なお、非課税世帯で市内に子ども等がいる場合でも、その子も病気等で労力的な援助を受けられない場合は、高齢者世帯に準ずる世帯として認定しているところであります。
  また、玄関前除雪事業については、避難行動要支援者名簿登載者で、自力除雪が困難な方の災害時の避難通路確保のため、対象者宅の玄関先から道路までの除雪作業を行う自治会に補助するものであり、平成27年度は4つの自治会から11件の申請がありました。この事業につきましても、手続の簡素化等を進めるとともに、周知に努めてまいります。
  次に、消雪パイプの設置についてでありますが、降雪期においては機械除雪と消雪パイプによって安全な道路交通の確保に努めているところであります。引き続き機械除雪の困難な箇所については緊急性や重要度を考慮し、整備効果の高い箇所から国の補助金を有効に活用して積極的に消雪パイプの整備を進めてまいります。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 答弁ありがとうございました。
  答弁をいただいて、特に1の農政における30年問題についての私なりの感想でありますが、30年問題、18年問題を考えた場合に、阿賀野市の将来また農村地域がどうなっていくのか、本当にどうなっていくのか、と非常に厳しい判断等が求められているのではないかなというふうに思っております。それに対して非常に答弁の、ちょっと失礼な言い方になるのですが、切迫感が感じられないのです、こういう厳しい情勢にこれから入っていくのに。ではどうするのかとなると、ありきたりなという感じがします。その厳しさをどう乗り越えて切り開いていくのかと切迫感が全く感じられません。だから、ですから、何がこんな楽観が生まれるようなあれがあるのかというのをこの答弁をいただいて、非常に感じたところであります。
  特にいろいろ県はこういうふうにやっていきますとか言われて、それが出てやってからまた市としても判断していくものを求めていきたいという答弁であります。特に30年問題で今言った生産調整は国としては打ち出さない、廃止する。今やっともらっております戸別所得補償交付金7,500円、これはもう廃止する。どっち振り向いても農家にとってはほとんど大変な厳しい状況にあるわけです。そういう点で国自身が国民の食糧主権、これを放置していくという暴挙に出てきているわけなのです。そういう点ではやっぱりただ単に形がそうでなくて、農村や地域そのものが崩壊していって、地域が成り立たないというようなことにつながっていくのではないかなと。そして大企業だけが何となく残っていってしまうというように、私は非常に危惧をしているわけであります。この危惧というのは、私一人で危惧を感じているのかどうか、ちょっとそこら辺の先ほど私の感想等も含めて市長の考え方をもう一度聞きたいというふうに思います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 稲毛議員が一人で危惧することでなくて、私どももそういった面ではしっかりと今の国あるいは県の取り組み、そういったものを見きわめながら、阿賀野市の基幹産業である農業をしっかりと発展させていく、そのような考えでおりますので、そういった点はひとつよろしくお願いしたいと思います。
  私としては、30年問題、2018年、間もなく時を迎えるわけでありますが、国から示されている食料・農業・農村基本計画がございます。その中にもいろいろな点でうたっておりますので、そういったものをベースにしながら私としてはそれを積極的に取り組みを進めていきたい。その中で一番重要なものは、やはり先ほども申し上げましたが、農家それぞれの方々が経営判断を持って、しっかりと作付する作物、そういったものをうまく見きわめながら、取り組みを進めていただければなと思っています。
  私どもとしてもそちらのほうへしっかりと誘導するなりしながら取り組みを進めますので、どうかよろしくお願いします。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ありがとうございます。市長も私と同じ意見で、またその方向にぜひ手を携えて一緒になって阿賀野市の農業を、地域を守るといいますか、きちっとしていかなければならないと。それが人口減に歯止めをかけて、本当にこの意味での地域社会を構成していく、構築していくというふうにつながっていくと思います。
  その中で特に30年問題の一つの大きな根幹は、やっぱりTPPなのです。その柱としているのが輸出促進なのです。これさえやっていれば日本農業は守れる、安心だというのが一貫して安倍の言うことなのです。あんなTPPで15品目守りますなんて言って、アジア諸国にTPPに参加すれなんて言い歩いている安倍なんていうのは信用できるかどうか、その点。今まで田中市長は、国は重要5品目を守っているからそれを見据えていきたいと言ってきたわけですが、重要5品目をかなぐり捨てて逆にTPPをまとめる旗振りになっているわけです。あわせて今参加していないアジア諸国に参加を促すというのは、非常に悪い役割をしてきているのですが、その点について国政の問題ではありますけれども、市長、どう感じていますか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) まだTPPの具体的な対策、これから国会のほうで審議が始まるものと思っています。その中でいろんな反対、賛成、そういったいろんなご意見の中で農業をどう重要5品目として国会決議をしたという内容を遵守するのか。そしてまた農家を守っていくのか、そういったものが国会の議論を通して、あぶり出されるといいますか、そういった議論が積極的になされ、我々にも見える形で、そしてまたそれを進めることの是非、そういったものの判断が出てくるものと思っております。現段階ではそういったものがまだ見えておりませんので、私としては従来から述べておりますとおり、地域の農業を守るためにはTPPは現行では反対ということでございます。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) よく輸出をしていればかなり日本の農家にとっては有利になるというふうに言われております。それで相当な輸出をしていく中で日本の農家にとってはいいあれがなってくるというふうに言っているのですが、1兆円の輸出額を掲げております。そしてその内加工食品が5,000億円を占めているのですが、農産物は1,400億円にしかすぎません。それで特に日本から加工品を輸出しているのも輸出の中に含まれているのです。そしてその多くが加工食品でまた水産物、日本酒などが大半を占めております。これも一つの大きなごまかしなのです。そうしているのですが、日本のお米や日本の農産物を使って加工したものを輸出しているとは限らないのです。輸入した米等を使って日本酒をつくったりいろんなことをして加工して輸出している。だから、日本の農家にとっては何の一円のもうけにもなっていないというのが、そういうことを研究している人たちが言っているのは一円のもうけにもなっていない。みんな輸入してきた食料とか米とかそういうもので、それを加工してただ輸出しているだけであって、日本の農家にとっては一円のもうけにもなっていないというふうに言われているのですが、そこら辺のからくりは市のほうではどういうふうに見ていますか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) その辺のからくりと言われても、我々のほうではその辺は十分には把握をしておりません。ただ1点言えるのは、輸出というのもやはり競争力の問題であります。ですから、阿賀野市産のものが選ばれるような、付加価値の高い、品質の高いそういったものを生産していけば、おのずと社会的な評価として我々の地域のものが世界の中で通用する、あるいは国内でも当然通用する、そういったものになるものと思っております。したがいまして、地域の農業の、農産物の付加価値を高めていくための努力が絶対必要不可欠と思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) また県のほうも11月から対策会議やるとかそこで農協、生産者、県等を含めていろいろ新潟県としての対策を練っていきたいということで、まだ方向性も示されていない中で答えにくいという部分もあると思うのですが、やっぱり輸出オンリーという考え方に、非常にやっぱり危惧する部分があるというふうに。先ほど言ったように、日本の農家がつくったお米を利用して日本酒とかみそ等いろいろなものをつくってそれを輸出するならまだしも、輸入した米で加工し輸出すると。だから私言ったように、日本の農家には一円ももうからないというこのからくりがあるということを、ぜひそこはきちんと押さえていてもらいたいなというふうに思うのです。
  それから、あと飼料用米、これも一つの唯一一つの切り札として、当市では畜産も盛んですので、それはそれで大事なことなのですが、全体的に見て餌米、飼料用米さえつくっておれば、かなり大丈夫だという空気が流されているのです。果たしてそうなのかどうか。TPPが本当に妥結されてそれが動き始めたら何が入ってくるのですか、具体的には。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今のご質問、何が入ってくるかという最後の言葉がちょっとよくわからなかったのですが、TPPは先ほど来言っているとおりこれから議論が進んでいく、そういった面でいろいろなものが見えてくるわけでございますので、その辺をしっかり見きわめながら判断をさせていただきたいと思っておりますし、飼料用米、確かに今現在かなり優遇策が講じられていると。そしてわれもかれもみんなこぞって飼料米のほうに向いている傾向もあります。全体の需要から考えれば、まだまだ国内での飼料用米の需要は発生するというような面がありますので、そういった面では契約栽培、そういったもので収入が十分確保できるような形の農業政策、そういった部分をJAと一緒になって考えて取り組みを進めていきたいと思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ちょっと最後、舌足らずで閉めてしまって申しわけありません。TPPが妥結された場合、何が入ってくるかということ、1つは大量に輸入米がまず入ってくるということと、安いトウモロコシが大量に入ってくる。だから日本で幾ら飼料用米つくっても、量と値段に太刀打ちができないのではないかというふうに私は思っているのです。だから私は飼料用米、これは唯一の出口なのだというふうに考えてしまうのはちょっと危険ではないかなという意味で言ったのです。だから、そういう点ではやはりTPPが妥結されてやれば農産物は市長もよくご存じのように大量に安くだっと入ってくるわけです。一発で日本農業はそれで終わってしまうというぐらい、アメリカの多国籍企業は虎視眈眈と狙っているわけです。
  そういう意味でやっぱり我々が本当に一生懸命努力しているのだけれども、その努力が泡となって一晩でだめになってしまうぐらいTPPというのはおろそしいものなのだということをぜひ認識を一致して対策をほんとに一緒になってやっていかないと、大変なことになるなということを私は言っているのです。その点をひとつご理解いただきたいということでございます。
  それオンリーだっていうふうにになってしまうと、ちょっとそれはということで私は異論を挟むわけなのです。それも生産物の一つとして飼料用米栽培を位置づけようとするのは、これはこれで農家がいろいろ選択する上で大事な分野ですので、それはそれとして大事にしていく、育成していかなければならないというふうに思っているのですが、一概にそれがオンリーだとなると、TPPがあって、関係で輸入米が入ってくれば一晩で終わりになるという、そういう認識をぜひお互い一致させていきたいなと、いうふうに思っているところであります。
  そういう意味でぜひ本当に30年問題というのは簡単にというか、言葉は簡単に出るけれども、非常に30年問題というのは意味が深くて、これは日本農業をつぶしてTPPオンリーの日本に切りかえていくという意味での大きな手段なのです、この30年問題というのは。ただ単にもう2年たったら減反はなくなる、いっぱいつくれ、そして直接交付金もなくなる、これは大変だというだけの世界ではないのです。私はそういうふうに思ってて、本当にこれから30年問題というのは非常に大きな問題をはらんでいるのだということで、その一つとしてTPPの位置づけがされて、安倍内閣はそれを30年問題を利用して日本の農業をつぶしてTPPで多国籍企業が入ってきやすいように、大いに窓口を開いておきますよというのが30年問題だというふうに私は理解しておりますが、市長、そこら辺のあたりは一致できそうでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 一番やはり問題とするのは、よく言われる言葉ですけれども、あらゆる問題に無関心、これが一番問題なわけでございまして、議員が2018年問題を積極的に取り上げていただく、先を見据えながら議論をさせていただくのは大いに我々としても喜ばしいことだと思います。ただ、過度にまだまだ具体になっていないそれを大げさと言うと失礼ですけれども、あおり立ててああだこうだというのも、それもまた非常にちょっとエネルギーの無駄になるかなと思っております。私としては、先ほども申し上げましたとおり、今日本国内の7割は中山間地、そしてまたそこでほとんどの方が農業で生計とは言いませんけれども、ある程度収入を得ながら生活を送られているわけです。それを国が見捨てるようなことは絶対あり得ない、私はそう信じておりますし、確信を持っております。今後も阿賀野市の、そしてまた日本の食料の自給率が50%が45%まで下げられましたけれども、しっかりと自給率の確保、そしてまた阿賀野市の農業を守るためにいろんな知恵を使いながら頑張ってまいりたいと考えております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ちょっと質問が堂々めぐりするような質問になってしまい申しわけないのですが、やっぱり今言った飼料用米が輸入万能論的に陥ってしまうと、そこは危険がはらんでいるとこであって、本当の意味で本体であります主食米の生産ないしは主食米の市場、これを本当にどう構築するかということがまずベースにないと、いろんな餌米だ、これから阿賀野市が全力を挙げて取り組みます園芸ハウスの問題とか、そういういろんな課題があるのですが、ここの基本のベースをきちっとしていただいて手を打っていかないと、こんな言い方申しわけないのですが、枝葉の問題というもの全部パーになってしまうのです。そこのところが非常にあれなので、やはり主食米をどうするかとベース、要するに阿賀野市の農業、日本農業の基本がここにあるのだということを見据えて手を打っていくという、いろんな関係団体と手を携えてこの困難を切り開いていくというところにいかないと、ちょっとそう簡単には安倍さんは諦めないのではないかなというふうに思っています。
  何回も言いますけれども、アベノミクスの成長戦略のこれが非常にTPPというのは切り札になっているのです。そこが政治的にもきちっとされていく必要があるのではないかなというふうに私は思っております。
  それで私もいろいろ資料で、こういうこともあったのかというふうに思ったのですが、政府が政府で自分の首を絞めている部分があるのです。こういうことなのです。TPPは農業振興をする財源も減らしていると。かつて日本は輸入農産物の関税収入が8,000億円あった。ところが、WTOなど等をやってくる中で関税を削減したため今2,300億円だそうです。だから、約6,000億円、これで政府自身が減収して、自分の首を絞めてるのですね、結果としては。こういうことまでやってまで多国籍企業に門戸を開いていかなければならないのかというところを、非常に私は怒りを持って見ているわけであります。
  そういう点で日本農業、農村を守っていく上でこれから今県もいろいろやっています。市のほうもいろいろ考えておって対策をどういうふうに掲げていくかということを今研究しているところと思いますけれども、やはり生産費に見合う米価を維持するという対策をまずこれが基本なのです。それであわせて農家や生産団体の努力、それから市の体制の問題、対策の問題もあると思うのですが、やはりつくり過ぎては価格も安定しないし、物も余るということではうまくないわけなので、やはり生産調整の継続ということをやりながら、主食用、加工用、餌用など用途別の米管理が必要になってくるだろうというふうに私思っているのです。この点とにかく今の場合、生産費に合う米価をきちんと立てる。それから、生産調整をやりながら、自分たちでそれを調整しながらきちんと生産を調整していくという、この2つ、政府が放棄するのであれば、本当に今度は農家を初め、生産団体も含めてこれを今度はきちっと強烈に打ち出していく必要も、まあ今県もその方向に考えているみたいですけれども、私はこれからの農業、農村を守るにはこの大きく2つの点等を欠かすことはことはできないというふうに思っています。
  ですから、生産費に見合う米価を維持する問題、それから生産調整継続していくことと、主食用米、加工用米、飼料用米等々の用途別の米管理、生産をしていくという意味から見ても、この中で阿賀野市の果たしていく役割は、財政的な面も含めて相当やはり占める位置が高くなってくるのではないかと。県が決めたらはいはいじゃなくて、やはり阿賀野市として独自にそういう対策を練って、本当にやっぱり市の立ち位置を高めていく必要があると思うのですが、市長、そこら辺はどういうふうに考えているか、今の時点、これからまた将来変わるかもしれませんが。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 農家の方々の収入所得をしっかりと確保する。そのためにはある程度の費用に見合った米価を維持する、それはまさにそのとおりだと思っております。ただ、市場の中でなかなかそういううまくいかない年間8万トン全国で、日本で消費が減ってきているということの中では、やはり米価の維持というのは非常に難しい面がございます。そういった面から他用途米の生産、そういったものにシフト一部はしているわけですけれども、阿賀野市としては今一番の取り組みはやはり生産費用といかに生産性を高めるか、そういったことで農業の基盤整備、これを今取り組みを積極的に始めたところでございます。おくれている圃場整備の整備率、これを周辺自治体と同様の規模に一日も早く引き上げていく、そういったことを通しながら、少なくとも農家所得を維持、確保していきたいと考えております。
  また、飼料用米等、他用途米へのシフト、これについても先ほども申し上げましたが、契約栽培等をしながらしっかりと需要を確保し、生産したものがある一定の程度の値段で売れるように、そしてまた所得が入るような形でJAとも取り組みを連携をしながら取り組みをしていきたい、このような形で阿賀野市の農業を守っていきたいと考えております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 市長言いましたように、言葉かえれば多様な生産形態をきちっとそれぞれが尊重し合っていくということで農協同士、農家同士が潰し合いするようなものでなくて、お互い助け合いしながら足りないところを補っていくという横の連携をとりながら農業、農村、地域をどう守り、発展させていくかということが、これから求められていくことだろうというふうに思っております。ぜひそういう点ではもう一度市のほうでも最大限努力していただいて、いろんな人たちの意見も聞きながら、いいものをぜひつくっていっていただきたい。
  ぜひ一つだけに陥らないで多様な生産形態があるのだと、多様な農家がいるのだというところを見据えて、どういう方向づけを出していくかという、農家の自主性、多様性を尊重していくということがやっぱり農家のやる気を出していくということになるというふうに逆に私は思っておりますので、その点をひとつ大事にして育てていってほしいなというふうに思います。
  30年問題の最後に、最終的な対策、消費をつくる食育という問題、これは私も何回も取り上げて学校給食、それが一番早くぱっと頭に浮かぶのですが、やっぱりそういう中で子どもたちの舌を肥やしていくということが非常に大事なのです。私もへえ、そうかなと思った、ある勉強会へ行ったら、コンビニのおにぎり、弁当食べたら、家で炊いている御飯食べられませんと。味がついているからおいしいのです。そんなのばっかり食べているうちだったら舌が変わってしまう。だから、そういう意味では食育イコール学校給食、そういうの非常に大事だと。米の消費とか米をつくり、守っていくかということ、そこら辺一言ちょっと食育の問題で市長から大事さというのを認識している部分を聞かせてもらえないかというふうに思います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 我々阿賀野市も従来から食育について非常に重点的に取り組んできております。稲毛議員が言われるような面も含めまして、やはり小さいときに味わった味というのは、あるいは小さいときの食生活というのは将来において忘れることなく、大事にされていくものと思っております。したがいまして、学校給食等もそうですけれども、家庭における食、そういった面でも食育の部分をしっかりと学校教育を通しながら進めてまいりたい、そう思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ぜひそういうふうにして米消費等も含めて、本当の意味での食文化を構築していくという意味でそこを大事にしてもらいたい。あわせてぜひ私も要望しますけれども、こういう30年問題を通じてやはり私まだ早いかなと、でもこういう問題というのは早く取り上げて、お互いの一致点を見出していかないと大変だと思って今回の議会で30年問題、18年問題取り上げさせていただきました。その点を理解していただきたいというふうに思います。そういう点で市民規模のやはり運動といいますか、そういうものもまたこれから必要になってくるのではないかなというふうに考えております。それについてはまた別な機会に市長の考え方をもうちょっと時間たってからいろいろ聞いて県とか生産団体の考え方いろいろ出てくると思います。その中で総合的に判断して市としてどうするのか、そういうあたりの考え方を聞かせていただければというふうに思っております。そういう点で30年問題につきましては第1ラウンドでありますので。
  あと雪対策の問題であります。私は本当に阿賀野市に住んでいてよかった、暮らしやすい、住みやすいという阿賀野市をつくっていく上で、もう一つはここの雪対策が非常に大事であるというふうに私は常々思っております。雪のいっぱい降るところに住んでいればいるほど、これについての切実さを非常に感じております。そういう意味で雪からやっぱり市民を守って、暮らしやすい、住みやすい、そういう阿賀野市をどうやったらつくっていけるのか、これは本当にみんなで考えていく必要性があるかなというふうに思います。
  その観点でぜひ屋根の雪おろし、玄関前、消パイの問題についてお聞きしたいというふうに思います。特に屋根雪の問題、これも毎冬私もいろんな人の相談を受けて、申請してもはねられてだめなんさねというのがやっぱり毎年二、三件聞かれます。なぜだめなのか、住民税納めているからだめだというとこに行き着くのです。それで、屋根雪おろしの関係は、相当昔に条例ができているはずなのです。私の知っているのは4町村それぞれ条例あって、合併後それを引き継いできているというふうに聞いているのですが、各旧町村は何年ごろに条例が制定されたのか、ちょっと課長お聞かせください。
議長(石川恒夫君) 本間高齢福祉課長。
高齢福祉課長(本間健司君) 今ほどのご質問でございますが、合併前の安田町におきましては昭和60年に施行、京ヶ瀬村においては平成14年、水原町においては昭和59年、笹神村は平成8年ということでございます。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 今設置された年数を聞いたら、それぞれみんなまちまちなのですが、最大に古いのは昭和59年ということは約30年、平成から昭和なってから何年かちょっと私わからないのだけれども、相当古くなっております。私住んでいる笹神でももう20年ほどになっているということで、そういう意味で相当年数がたって、ひとり暮らし、高齢者世帯がどんどん、どんどんふえてきている。よく世間では少子高齢化と言われて高齢者の方々がふえてきております。本当にそれに見合うだけの条例改正を含めた対策が本当にとられてきたのかどうか。これをひとつ聞かせてください。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 条例の改正等がなされたかどうか把握しておりませんけれども、ご承知のとおり新潟県は雪国、その中でも雪の多いところを特別豪雪地帯、特豪に指定されています。阿賀野市は豪雪地帯、特豪ではなく豪雪地帯ということで、比較的新潟県でも雪のそう多くない地域という指定を受けております。したがいまして、他の自治体、雪の多い特豪地域の自治体の取り組み、そういったものを見きわめながら、条例の改正等が必要ならしていきたいと考えておりますし、もう一つはやはり雪おろしの面で考えますと、今確かに高齢化進んできて大難儀されている方々がおられるのも事実であります。ただ、一定の所得がある方々についてはやはりある程度の労働力があります。そういった形で雪おろしをお願いすれば、十分に対応できるような環境にもありますので、そういった点も踏まえて考えていかなければならないと思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 特に屋根雪はこれがネックなのです。市民税が非課税でなければだめだ。親族が市内にいるとか何とか、そうなると申請してもだめ、はっきり言って。当初つくったころはそういう条例で何とか運用できたかもしれないけれども、あれから30年、あれから20年なる中で、本当に今私が言っているひとり暮らしとか高齢世帯、障がい者世帯といろんな、残念ですけれども、それがふえております。そういうふうにふえてきている中で、果たしてこういう形の条例のままで運用していって、市民の、今私が言った暮らしやすさ、住みやすさに合致するようなまちづくりができるのかどうか、そこをやっぱりもうちょっと考えていかないと、きのうきょうつくった条例だったらわかりますけれども、30年、20年もたてば条例をちょっとぐらい変えて、もっと運用しやすくしていくのが行政をつかさどる側の私は役割かなというふうに思っているのですが、その条例はずっと置いたままです。申請すれば該当しない、だめということなのです。今の時代に合わせたものにやはりつくりかえて改正していくということが求められているのではないかなと思いますが、そこはなかなか妥協できませんか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 妥協どうのこうのではなくて、先ほど言いましたとおり、周辺自治体、特に豪雪地帯以上に雪が降る特別豪雪地帯の状況も見きわめた中で、今市民サービス、行政サービスとしてそこまで必要なのかどうか判断をさせていただければと思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 基本はそうなのですが、今言ったように、申請しても却下、だめですよと言われる人が多いのです、残念ながら。ひとり暮らしのおばあちゃんも申請したらだめだと、どうしたのだと、親戚がいるからとか、私の住んでいるところもそうですが、自分の家も大変なのです。人の家は構っていられないのです。仮に親戚のおばあちゃんの家大変だといっても、自分のところもおろさなければ潰れると、そういうところがいっぱいあるのです。そういう意味で果たしてこういうのだけを適応していって、それが間に合うものなのかどうかということで、そこをもうちょっとやはり今流に合ったとか、そういう条件に合った、市長はいろいろな豪雪地帯だからいろいろ考えてやっていくのだというようなニュアンスのことを言っていますけれども、もっとはっきりこういうふうに改正していくと、こういうふうにしていくということを打ち出していかないと、多分11月、これから広報に出ます。屋根の雪おろしとか玄関前だとか、それ見ると私のところだめだというふうに、それ見ただけで諦めるという高齢者の方々、ひとり暮らしの方結構いるみたいなのです。だから、そういう人たちも積極的にというか気軽に申請できるようなシステムにしていく、ないしは聞き取り調査しながらそういう条件だけれども、ここのうちはこれを該当させなければならないなというふうな感じで、やはり弾力性を持った形でやっていくことが、条例をいじることができないならもっと弾力性を持った形で聞き取り調査をしながらきちんと手を打っていくということが必要になってくるのではないかなと思うのです。それをやることによってそこのひとり暮らしや高齢者世帯がどういう生活をしているかというのも行政側でもよく見ていくことができるし、やはりそれを行くことによってただ単に屋根の雪ひどいねじゃなくて、どういう暮らしをなさっているか、いろんなことも含めて行政側は見てくることができるという意味では非常にいいことだなというふうに思うのですが、もうちょっとそこは弾力を持ってやっていきたいということを市長のほうからはっきり言うようなことは難しいのでしょうか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 私の記憶が正しいかどうかあれですけれども、この30年でこの阿賀野市で雪おろしが必要になったのは四、五回と認識しております。直近で言えば4年前大雪で雪おろしをした家庭も幾つかありました。それから、16年前でしょうか、平成12年が大雪だったと、その前で言えばは昭和58年も大雪だったと記憶しております。そういったときに雪おろしをどのような形で対応していたのか、私の記憶で言いますと、やはりみずからがやるのが基本的にやっておりましたし、ただできない家庭においては業者にお願いをしてやっておりました。今我々のやっているのは業者にお願いできない、そういった家庭の方々に対しては行政がしっかりと支援をする、対応させていただく。ですから、今仮にそのような状況がまた生まれたときに、業者を紹介してくれというようなことはまちとして対応ができますけれども、費用負担の面、そういった面についてはやはり自分でできるものは自分でやっていただければなという思いでございます。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) ぜひまだ冬まで時間がありますので、この部分を含めて再検討といいますか、もうちょっと高齢者やひとり暮らしや障がいを持っている方々に合うようなものにぜひ弾力を持って取り組んでいっていただきたいなというふうに思っております。
  あと玄関前は私と前の課長が合作というか試験的にやって、ばかにいいなということで、広げようということでやって、これについてはあれですけど。中には余り早く雪をぬけてくれたものだから誰がぬけてくれたということでびっくりしている年寄りもいるんですね。それはそれでありがたい話であって、それはそれでいいなと思っております。ぜひそういうのをもっともっと広げていただいて、やってもらいたいというふうに思っております。
  あと消パイです。それ私もさっき言ったように、効果は絶大という部分がね、ただお金がかかりますけれども、あるんですね。それで最近見受けられるのはあと15メーター、あと20メーターやれば完成するのにとまっているというところが結構あるのです。ぜひそういうところをもう一回見ていただいて、ここは今延ばせばいいのではないかとか、水量も十分あるじゃないかとかということをぜひやっていただきたい、そう費用はいっぱいかからないで済む部分も出てくるんじゃないかなというふうに思っております。
  それと同時に道路に雪がない生活というのは高齢者の皆さんが手押し車を押して隣に遊びに行ったりとか、バス乗る人もバス停までそれで行けるとか外出する、外に出ておしゃべりをするという意味で、本当にいい機会にできることなのです。特に寒いと雪あって外出たくない、雪いっぱいあってだめだということになると、それが消パイで、雪がそれなりに解けていれば隣のとこ行ってお茶飲みして話してこようかとかという意味で高齢者の皆さんに外出を促すという効果もあるというふうに私は思っているのです。今言ったようにバスに乗って水原へ行ってきたり、はたまた元気のいいおばあちゃんは新潟までいろんな展覧会や展示会を見に行ったりとかという話も聞いております。そういう点でそういう意味からも消雪パイプは市長一生懸命毎年年次計画を立てて全力を挙げて取り組んでいるみたいですが、もうちょっときめ細やかな消パイの設置というのは検討できないのか、その点ひとつ聞かせてもらいたいと思います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 私も消雪パイプ4年前、何度も言いますけれども、豪雪のときに地域を見ている中でその真の必要性というものを十分認識させていただきまして、取り組みを積極的に今進めているわけであります。ただ、消雪パイプあと少し延ばせば云々というのがまず1点ありましたけれども、それはあくまでも水量が足らない、あるいはこれ消雪パイプの事業予算は国の交付金を使って半分はやっております。半分は市の単費を入れてやっているというような。国の基準というのは野原というのはだめなのです。人家のあるところということで制限を受けております。ですから、人家の外れであと少し延ばせば交差点まで行くのだけれども、なぜやらないのだとか、そういうような話がありますけれども、これは採択要件がそのような形で決められておりますので、そういった部分の判断もあって延びていない一面もございます。
  それと重複しますけれども、もっともっとやりたいのですけれども、国の交付金には枠もありまして、我々が必要とするものを全額をいただけるような状況にはなっておりません。要望に対して0.8だとか0.7というような形で予算配分がなされている。したがいまして、やりたいのですけれども、延ばせない。全額単費でやりますということになりますと、その分やりたいところの半分しかできなくなってしまう、こういうような部分も出てきますので、そういったところをご理解していただければなと思っております。
議長(石川恒夫君) 11番、稲毛明さん。
11番(稲毛 明君) 昭和50年代に早目に設置されたところは、井戸が詰まったとか、だめになったとか、その補修に膨大な金がかかりながら新設もしていかなければならないということで、二重、三重に財政的な負担もあるというのは十分承知してはおりますけれども、やはり市民の皆さんはもうちょっとというところの気持ちを持っている方々が多いという、それは市長も十分承知していると思いますけれども、もしそこら辺もうちょっと検討していただいて、ここはやはり連担、家がそうなくてもここはやっぱり重要なところだとかいろいろあるというふうに思います。そういう点ももっと検討しながら積極的に設置できるような計画を練っていただきたいというふうに思っております。そういう点でやはり人間、誰しも、よくなればもっとよくしてもらいたいというのが常日ごろでありまして、ただ、それ以上はだめだよと私も時たまくぎを刺すこともありますけど、本当に困っているなというあたりは手を差し伸べていくというのがまた一つの行政としての仕事だろうと思います。その最たるものが消雪パイプなんですね。その点をひとつよく見きわめていただいてもっともっと積極的に設置ができることをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
                                            
議長(石川恒夫君) 質問を改めます。
  12番、宮脇雅夫さん。
               〔12番 宮脇雅夫君登壇〕
12番(宮脇雅夫君) 宮脇雅夫でございます。私は4点にわたって質問したいと思います。
  まず、第1に子どもの貧困対策について伺います。その1として、前議会で私は子どもの貧困対策の質問を行いましたが、その答弁は実態を十分掌握する必要があるので、調査実施に向けて関係機関と調整を進めたいと。市の貧困対策の推進計画の作成は、国の大綱と県の計画を踏まえて取り組みを進めると答弁しておりますが、この間の取り組みの進捗状況について伺います。
  第2に、生活保護家庭の子どもの状況と貧困の連鎖について、どう掌握、認識しているのか伺います。
  第3に、県子どもの貧困対策推進計画のV、連携推進体制の構築では、学校をプラットフォームとして位置づけ、教育、福祉、労働、司法等の関係機関が連携し、貧困対策を総合的に進める。具体的な取り組みとして、教育事務所に配置したスクールソーシャルワーカーの活用により、各学校と福祉関係機関との連携を進めるとしていますが、先進的な自治体では全教職員にアンケートをとり、実態を調査しております。当市でのスクールソーシャルワーカーの配置と活動状況、全教職員のアンケート調査の実施について伺います。
  2番目として、学校給食の負担軽減と就学援助の拡大について伺います。憲法26条は、義務教育は無償とするとうたっております。また、学校教育法第19条は、経済的理由によって就学困難と認められる児童生徒の保護者に対しては、市町村は必要な援助を与えなければならないとしております。また、学校給食法では、学校給食が児童生徒の心身の健全な発達と、食の正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすと述べ、学校給食を教育の一環として位置づけております。県子どもの貧困対策推進計画の小中学校期の子どもに対する支援では、県立義務教育学校を対象とした学校給食等の支援を掲げております。子育て環境日本一を掲げる阿賀野市が、これらの精神を生かして子どもの貧困をなくして全ての子どもたちが阿賀野市の宝として豊かに成長し、安心して学校教育を受けられるよう、再度学校給食費の無料化を目指し、保護者の負担を計画的に軽減すること、就学援助適用の基準を生活保護基準額の1.3倍から1.5倍に引き上げの実施を重ねて求めるものであります。答弁を願います。
  3番目に、市産業経済振興基本計画の推進について伺います。平成24年3月、県下で先駆けまして市産業経済振興基本計画を作成して4年余りが経過しました。市産業経済振興条例制定の目的である阿賀野市の全ての産業、関係機関団体が協働し、経済の地域内循環による産業振興と、産業集積による活力あるまちづくりをうたっておりますが、その進捗状況と今後の克服すべき課題、問題点について伺います。
  4番目に、防災無線機について伺います。市は先般防災無線機について住民アンケートを実施しましたが、その結果と戸別受信機の全戸の配置計画について伺います。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 宮脇議員のご質問に順次お答えをいたします。
  最初に、子どもの貧困対策についてお答えします。まず、子どもの貧困に関する実態調査と、市の貧困対策推進計画策定の取り組みと進捗状況であります。実態調査については、来年度の実施に向けて調査項目や調査方法について県と調整を進めている段階にございます。また、市の推進計画の策定は6月議会でお答えしたとおり、市町村での策定義務がないことから当面は策定しないこととしております。なお、子どもの貧困に資する取り組みは、国の大綱や県の計画では保育、教育、生活、就労、経済など総合的な支援となっていることから、当市におきましても保育料の軽減や就学援助の拡充など関係各課において鋭意進めているところであります。
  次に、生活保護家庭の子どもの状況と貧困連鎖についてであります。当市では生活保護を受けている世帯数は7月末現在で225世帯、人員は295人おられますが、そのうち18歳未満の子どものいる世帯は11世帯、子どもの人数は18人で、小学生以下が10人、中学生以上が8人となっております。生活保護世帯へは担当職員が定期的に訪問し、進路希望など子どもの状況把握に努めているところであります。また、保護世帯における貧困の連鎖についての認識ですが、225世帯のうち2代にわたり受給している世帯はなく、連鎖に深くかかわりがあるとされる進学状況では、ここ5年間において17名が中学校を卒業し、全員が高校に進学しておりますことから、当市においては貧困の連鎖に関する顕著な傾向は概算ではございますが、ないものと認識しております。
  次に、スクールソーシャルワーカーの活用と全教職員のアンケート調査の実施についてであります。新潟県子ども貧困対策推進計画では、教育事務所に配置しているスクールソーシャルワーカーが学校の枠を超えて学校、家庭、地域、関係機関をつなぐ活動を行うと位置づけられており、上越地区教育事務所に1人、中越地区教育事務所に2人、下越地区教育事務所に1人が配置されております。当市におけるスクールソーシャルワーカーの活用状況は、平成27年度小学校の職員研修で1回、中学校の校内ケース会議で3回、家族関係の調整が必要な事案等に対して行う家庭支援等で4回活用しておりますが、貧困が要因となる相談事例は27年度、28年度においては全然ありませんでした。
  次に、全教職員のアンケート調査についてでありますが、着衣などの外見や学校の生活対応などから推察する調査は、個々の教職員の主観になる場合があり、適正な調査結果にならないものと捉えております。このため教職員へのアンケート調査は現時点では実施しておりませんが、今後どのような方法が最も効果的か検討を続けてまいりたいと考えております。
  次に、学校給食の負担軽減と就学援助の拡大についてお答えをいたします。まず、学校給食費の無料化に向けての保護者負担の軽減については、さきの6月議会でお答えしておりますが、無償化した場合の財源確保が課題となります。現在学校給食費は小中学校合わせて1年間で約1億9,600万円であり、半額助成しても9,800万円の一般財源が必要となります。制度としては国や県の財源支援があれば実現の余地はありますが、現在の当市の財政状況では困難であると考えております。
  次に、就学援助の認定基準を生活保護基準額の1.3倍以下から1.5倍以下へ拡大することについてでありますが、厳しい環境下にある子どもたちの支援を最優先に取り組んでおり、現段階で基準の拡大は難しい状況にあります。
  次に、阿賀野市産業経済振興基本計画の推進についてお答えいたします。ご指摘のとおり、本計画は阿賀野市の産業振興及び産業集積による地域経済の活性化を図るため、市民、事業者、行政、関係機関団体が協働し、にぎわいを創出する産業のまち阿賀野を構築することを目的とし、地域ブランド化、農業の6次産業化、中心市街地の活性化の3つを重点戦略として34の取り組みを進めてきております。これまで培われてきたコシヒカリ、有機特別栽培農産物、ヤスダヨーグルト、地ビールなどの阿賀野ブランドの強化、神田酪農のジェラート、あがの姫牛など、新たな阿賀野ブランドの創出、安田瓦ロードフェスティバル、ふるさとだしの風まつり、水原まつり、瓢湖花火大会、あがのわくわく産業フェアなど、イベントの開催による食と人との連携の強化、東部産業団地への企業誘致、クラウドファンディングを活用した新規事業展開の支援、農地の集積による担い手育成確保の推進などは着実に進捗が図られてきております。一方、観光農園や天朝山公園の整備、五頭の麓のくらし館の移転などは、ようやく緒についたところであります。
  今後の課題、問題点としては、人口減少に伴う市場の縮小、農業の後継者不足、高齢化、大規模店舗等への購買客の流出などがあり、今後に向けては情報発進力の強化、体験型観光メニューの拡充、地域支援の発掘、生かすことなどが挙げられます。何といっても計画の基本である事業者の主体的な取り組みと事業者、そして関係組織、行政の連携強化、PDCAサイクルによる計画の進行管理であると考えております。
  次に、防災行政無線についてお答えをいたします。市では旧システムから移行した安田地区における新しい防災行政無線に係る状況をお聞きするため、アンケート調査を実施し、884世帯、回収率で28.9%でございますが、多くの皆様から回答をいただきました。調査では、屋外拡声局からの放送を屋外と屋内で聞いた際の聞こえぐあいをお尋ねいたしました。その結果、聞こえるとお答えされた方は屋外で32.5%、屋内では13%と少なく、総じて聞き取りにくいとの厳しい結果でございました。音質が悪い、音が重なってわからない、音が小さいなどの理由で内容が聞き取れないとのことであったことから、この春より音量を上げて放送するとともに、音質の向上のために音声合成の調整や肉声による放送に移行するなどの改善を図っているところであります。引き続き聞き取りやすい放送を目指して、改善や工夫を進めてまいります。
  また、防災行政無線の戸別受信機の配置計画でありますが、気密性の高い住宅が多くなっていることや気象条件によっては屋外拡声局からの放送が聞き取りにくいことが考えられます。このため災害リスクの高い土砂災害警戒区域内の住宅を初め、避難行動に支援が必要な高齢者が入所する施設などに戸別受信機と同様に、自動的にスイッチが入る緊急告知FMラジオの配置を進めているところでございます。これからも確実な防災情報の伝達を図るため、防災行政無線の屋外拡声局に加えて、各世帯への受信装置の整備を計画的に進めてまいります。
  なお、このたびのアンケートでも設置経費の一部であれば負担してもよいので戸別受信機を設置できないかといった意見も寄せられているところでありますが、各世帯への屋内受信装置の整備に当たっては、戸別受信機に比べ安価で設置が容易な緊急告知FMラジオを活用してまいりたいと考えております。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 子どもの貧困対策についてお伺いするものでございます。
  新潟県の計画ができております。新潟県子どもの貧困対策推進計画という、こういう大変分厚いものであります。これ私全部読んでみましたけれども、一言で言うと中身がない、具体化がない、目標もない、やる気がないなというふうに思いました。その一方で沖縄県でつくっているということで沖縄県のものも調べてみました。沖縄県ではこれが先進的だということで、27年、昨年の11月に県知事に対する提言書を提出をしております。沖縄県子どもの貧困に対する検討会という文書でありますが、この提言書は新潟県と違って非常にこの問題を深く掘り下げて、まさに具体的だということであります。全国から沖縄の提言書は非常に先進的だという高い評価を得ているのです。それでこの提言書を、新潟県のものは国のものをほとんど丸写しで余り意味がないのですけれども、沖縄県のこれはぜひ一読すべきだと私は思っているのです。この沖縄県の提言書は有名でありますけれども、これ市長、教育長、読んだことありますか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 残念ながら読んでおりません。
議長(石川恒夫君) 岩村教育長。
教育長(岩村弘一君) 私も読んだことはございません。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) これをぜひ読んでいただきたいなというふうに思うのですけれども、なかなかわからない、わからないと言ったって、こういう先進的なところがあるわけですので、調べればわかるのですよ。ぜひこれは見ていただきたいのです。これぐらいぜひしていただきたいものだと。私がずっとこの問題で質問しているわけです。それで対策もないと言っているのだけれども、県のこれは読まれましたか、市長。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 読んでおりません。
12番(宮脇雅夫君) 教育長は。
議長(石川恒夫君) 岩村教育長。
教育長(岩村弘一君) 私も読んでいません。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) ああいう答弁をしておきながら、県に準じてやると言って、何で読まないのですか。これもう出ているのじゃないですか、3月に出ているのです。これぐらい。1,000人いるとこの前答弁しているのですよ、子どもの貧困世帯は、推計ですけれども。その子どもたちの気持ち、どうしようかという気持ちはないのですか、市長。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 先ほど申し上げましたとおり、残念ながら読んでいない。今私が抱えている課題というのは、貧困対策も大変重要でありますけれども、ほかにも多くの課題があります。時間は限られておるものですから、本当に残念でございますが読んでおりません。今後できれば時間をつくりながら、読んでいきたいと思っております。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 貧困の問題というのは、ほかの課題も山ほどありますけれども、これはほっておけない重大な問題だというふうに考えているから、私は連続してこの問題は非常に捉えにくいですけれども、いろんなものも出ていますので、それでずっとこの問題一貫してこれはやらないとだめな問題だと、放置できない問題だということでやっているのだけれども、トップの方はそうは思っていなかったということなようですけれども、それはそれでぜひ読んでください。この二つの問題見えてきます。本当に私は特に沖縄のこの提言書については、非常に示唆に富んでいるなというふうに思います。
  そこで幾つか沖縄のこの問題、幾つか言っているのですけれども、それは一つは私は印象に残ったの、ものですけれども、あらゆる虐待には貧困問題が関係している。貧困を背景として子どもの成長が妨げられ、これから支援をするとコストもかかる。その前に予防することが効果的だというふうに述べているのです。今非常に虐待という問題が後追いになっているのです。その背景には経済が深く関係しているというふうに沖縄はつかんで、それで早く手を打てばコストもかからないということまで突っ込んでいるのです。
  それでちょっと私聞きたいのですけれども、阿賀野市の子どもの虐待はどういう状況になっているのですか。
議長(石川恒夫君) 小菅社会福祉課長。
社会福祉課長(小菅章義君) 児童虐待と貧困の関連性ということでございますが、私ども社会福祉課の児童相談係で現在児童虐待事案として継続的にご支援している世帯につきましては59世帯、子どもの数で103人となってございます。ただ、虐待に関する要因につきましては、貧困問題だけではなくて、いろんな問題が複雑に絡み合っている部分が現状でございます。ただ、私どもの支援しているものの調べでは、59世帯の中においては15世帯、約25%が貧困を一つの要因としているというような調査は出てございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 子どもの貧困というものは言われてからそういう視点で見てくると、沖縄ではほとんどが結局経済問題が関係しているというふうにこの提言書は言っているのです。ですから、経済問題というのはご存じのように市で根本的に解決するというのは無理です。圧倒的に派遣の問題が、今若者の4割が派遣ですから。それと社会保障費がどんどん、どんどん負担が重くなってきているというのがあるのです。それと離婚の問題もあります。そういう問題を阿賀野市で解決はできないわけですけれども、原因をちゃんと見据えて、こういう虐待問題もやはり解決する方向を探っていくという点が私は非常に求められているなというふうに思うのです。
  それから、答弁では高校に進学しているということを言っているから、余り貧困の連鎖はないのではないかと、そういうことを言っていますけれども、これについてもこの提言では、貧困の連鎖からの脱却は、高校、大学卒業をターニングポイントとして示されているため、高校、大学卒業を果たせるための支援が必要ということを言っているのです。それと生活保護を受けていたとしても意欲のある子どもは大学にまでやっぱり進学できるような環境をつくるべきだと、これは個人任せにしないと、国の宝、地域の宝として将来を見据えてそこまで支援をすると。だから高校へ上がればいいというふうには沖縄はそういう見方は今後やらないというふうに言っているのです。この点についてどうですか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 阿賀野市の取り組み、議員もご承知しているかと思いますが、あらゆる全ての子どもたちが意欲と能力と志さえあれば誰でもが学べる、そして将来に希望と夢を持てるような社会づくりをしております。その一つが奨学金の充実あるいは就学支援制度の充実、そういった面で積極的に経済的に恵まれない家庭の子どもたち、そういったものを支援する取り組みをさせていただいております。そういった点も十分踏まえてご質問いただければなと思っております。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) だから市長、こういう今の水準になっていないです。奨学金は貸しているわけでしょう。返さなければだめなのです。今論議されているのは奨学金は無償で支給すると、そうしなければ卒業した途端500万、600万の借金を背負わせられないと。そんな奨学金を貸しているというのは先進国では日本だけだということで国会でも問題になっているのです。今そういうことなのですよ、奨学金を貸しているからいいなんて、そんなレベルはもうとっくにそれではだめだというふうになっているのです。
  それで就学援助だってまだ阿賀野市は生活保護基準の1.3倍でしょう。県下見たってこれが決して先進的な状況ではないと思うのです。その点阿賀野市は立派にやっていると、何を根拠に言っているのですか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 奨学金制度については何をもってそう言われるのか、私も不思議に思うのですが、阿賀野市では今無利子で当然やっているわけですけれども、それにかかるお金、そしてまた準備金、そういった面で支出が伴う費用、そういったものを総合的に考えますと、阿賀野市ではできる範囲、最大限の取り組みをさせていただいているところであります。給付型というような今国会でもこれから議論が出てくるのでしょうけれども、当然国として取り組むべき、全ての子どもたちが最低限高校までは国の費用で、全額国費で支援をしていくそれが望ましい姿でありまして、私どもとしてもそこに目がけて取り組みはさせていただいています。
  ただ、やはり先ほどから申し上げているとおり、財源、財政的な部分でできるものとできないものがございます。我々の身の丈に合った形の中で精いっぱいの支援をさせていただいているところでございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 私はそういう点ではそれに満足している状況のように思えるから、それではだめなのですよというふうに言っているわけです。生活保護家庭は行政がつながっていると。だからよく面倒を見ているのだと、だから大丈夫なのだということを言っていますけれども、今の担当者が生活保護家庭についてその進路まで考えて丁寧な指導援助をしているのかどうかというのをちょっとお聞きしたいのですけれども。今生活保護家庭も結構ふえていますけれども、今ケースワーカーですか、ワーカーは何人で担当しているのですか。1人当たり何世帯を担当しているのですか。
議長(石川恒夫君) 小菅社会福祉課長。
社会福祉課長(小菅章義君) 私どもの生活保護担当課の職員が4人で当たってございます。1人当たり大体40から50人ほどのケースを持ってございます、それで世帯訪問等につきましては大体6段階に分けまして、緊急性のあるもの、支援が必要なものという形で重要度を6段階に分けて訪問しております。
  なお、進学につきましても課内で話し合いましたところ、進学を控えている子どもさんがいる世帯につきましては訪問をして意向を聞き、それについての課題、悩み等を聞きながら適切な就学資金とかやり方につきまして指導をしているというふうな状況でございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 1人当たり40世帯程度担当していると。単純に言うと1カ月毎日2世帯ぐらいは訪問しないとだめだということ、単純に言えばですよ。それであれですか、本当に生活保護世帯、特に子どもがいる世帯は大変なのです、実態見ても。そういうところはサイクルを組んでやっていると思いますが、特別に回数も相談体制も綿密にやっているのでしょうか。沖縄の提言ではこのことについても触れて、実際は生活保護のワーカーはそんなに丁寧にアプローチできなくなっていると。その結果、孤立を招いている家庭が多いと、情報提供だけではなくて、制度を利用する場合は同行、訪問、分野横断型が必要であるというふうに言っているのです。私も実際に何人も見ていますけれども、ここまで面倒見ないとそこまでできないから困窮に陥っているという側面もあるわけです。一生懸命やられていて、ここまでやっているという、職安までついていってやっているとかという話も聞いていますけれども、40人見てそこまで見れというのはちょっと私は不可能かなと思うのですけれども、市長、どう思われますか。ここまでやっていると言えますか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 我々としては先ほどと同じように、最大限できる範囲で取り組みをさせていただいていると。ですから、それをもっともっと拡充強化していかなければならないというようなご意見でございますが、我々としては身の丈に合わせて今やっております。議員いろいろと先ほどからお話しされておりますけれども、どうも私が違うなというような部分も一部ございます。それは我々としては生活保護に陥らないような支援も含めて今取り組みをさせていただいている、また、生活保護の状況になって働ける状況にある方に対しての職業の紹介、そういったものも積極的に進めておりますけれども、いささかそれに対して十分な反応、答えが返ってこない方々もおられます。そういった面からそういったところを今後積極的に取り組みをさせていただければなと思っております。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) こればかりやっているとあれなので、私はそういう点では認識が違うのですけれども、それはいいです。
  学校給食費と就学援助の拡大の問題に移りますけれども、学校給食法では私が質問で言ったように、学校給食が児童生徒の心身の健全な発達と食の正しい理解と適切な判断力を養う重要な役割を果たすと、学校給食を教育の一環として位置づけていると。いわば食育の重要性、教育の一環としての位置づけをしているということで、市長はすぐ金の問題しか言わないけれども、こういう位置づけはどうなのですか、この認識中は。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 今のご質問、少し理解できなかったのですから、もう一度言っていただければいいですけれども、私が最優先に取り組んでいるのは財政規律、これに軸を置きながらサービスの充実強化に向けて取り組んでいくつもりなのです。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 私の質問は視線は学校給食をただ経済だけで見ないで、憲法から法律がちゃんと明記しているわけです。具体的には学校給食法では、学校給食の目標として7つの目標を掲げています。本当にきちっとした位置づけをやっているのです。だから国、地方が責任を持って学校給食をやりなさいと、教育の一環なのですよということで高い位置づけをして、いろんな方から食育の重要性も叫ばれているわけです。そういう点で学校給食の位置づけをお話しされなかったので、教育長でもいいですけれども、こういう位置づけがされているの、これはどう認識されているでしょうか。
議長(石川恒夫君) 岩村教育長。
教育長(岩村弘一君) 学校給食の位置づけは学校給食法にうたってあるとおり、教育の一環として給食を位置づけております。それを証拠に従来は学校栄養士が給食をつかさどる最高の責任者として、校長もおりますけれども、その分野の責任者として学校栄養士という形での勤務だったのですけれども、数年前から制度的に栄養教諭という制度を充実させてきまして、当市にも3人栄養教諭がおるのでございますけれども、いわゆる子どもたちへの教育を給食を通した栄養摂取とか人の体にとって食事はいかに大切かとか、栄養バランスとか、そういったことを給食の指導内容として取り入れるようにしております。そのようにどんどん充実してきているというのが実態でございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 学校給食というのはそれだけ今注目されて、最近本も出ているのです。「学校給食のパワー」というの。ただ、私は率直に言うと、我々の世代は非常に認識が甘いのです。私は学校給食の経験ありませんから。親からすると学校から給食を食べさせてもらうだけでありがたいと思えというふうに思っている人が意外にいるのです。それをただにせいというのはもってのほかだというふうに思っている。それはこの間の学校給食の位置づけ、今そういった子どもの実態、学校給食なしでは今の子どもの健全な発達というのはあり得ないぐらい、今この食の問題というのは大変になっているのです。そういう点で教育の一環であるということで、私はこれに財政状況は、一挙には大変だから段階的でもこれを軽減して、将来は無料にすべきだということでこの前も言ったのですけれども、市長はすぐ財政状況で困難、国や県の支援があればというふうにすぐ言いますけれども、私はやっぱり財政健全化先にありきと、もちろん大事ですけれども、やっぱり市民の目線に立って若い世代がどういうふうに思っているのか、その目線に立ってそれを支援するものに国、県の施策を取り入れると、これがなければ思い切って単独でもやると、それが市政だと。最近の市長を見ていると国、県の金がどこにあって、それを見て下を見ないで上だけ見てそれに食らいつくというふうにだんだんなってきていますよ。目が市民に向いていなくなっているのではないですか。私は率直に金、金とばかり言いますけれども、そういうふうに言わざるを得ないのです。
  それでなぜそういうふうに特に言うかというと、これはご承知かどうか、見附市が今年度から学校給食の助成に乗り出したのです。私は調べてみました。なぜ見附市は学校給食の助成に踏み切ったのか。これは県下で最初です。テレビにも出たそうです、見附は。子育て世帯にここまで踏み込んだということで。この市長の今年度の施政方針、これを見ますと、こういうふうに言っているのです。「子育て中の保護者へのアンケートによると、子どもが2人の世帯の約4分の1で希望の子どもの数より少ないという回答がありました。その理由をお聞きすると、一番の理由は子どもの教育にお金がかかるというものでした」、ちょっと飛びますけれども、「それで新年度は新たに中学生以下の子どもが3人以上の世帯を対象とした学校給食費の補助を開始します。これは3人目が生まれたときから1人目の小中学生の学校給食費を無料化するというものであり、全国でも珍しく、県内初の取り組みであります。子育て世帯の負担軽減を図り、充実した支援体制を整えます」ということで、ここに子育て世代が何を今最も、これだけではないのですけれども、これをつかんだのです。私も実感として子どもをもっといっぱい1人家庭のところ、あと2人、3人産んでくれると阿賀野市の人口がふえて活力も出てくるのだけれども、と言うとそれはもうできればそうしたいと、もっと欲しいと子どもは本当にいっぱいいると楽しいと思うと。だけれども、お金が教育費がかかり過ぎると、義務教育でも結構かかるのです、宮脇さん、わかりますかと言われた。私の時代はほとんどお金なんてかかりませんでした。中学校、高校、大学まで本当に大変なのです。それを考えると安易に産めよと言ったってそんなに産める状況ではないのですということで、今私が提案しているのは学校給食費を少しでも負担軽減せいということと、就学援助をせめて1.5倍に引き上げるという提案をしているのだと。それをやれば、特に学校給食費を無料化にすれば、阿賀野市は聖籠のようにいっぱい若い人の間で話題になって、若い人がそれで来る人もふえると思いますよというふうにすごく言う人が多いのです。私もびっくりしたのです。市長に後で署名を提出します、学校給食費の負担軽減するというのと、就学援助引き上げと、これはすごく若い人が大歓迎ですよ。これはもちろん財政なんて考えないで言っているのですけれども。
  それで財政問題ならですね、見附市はそんなに豊かなところなのかということで、私は見附市の財政を調べてみました。大体阿賀野市とは類似団体に見附市は出てくるのです、いつも。人口も4万1,000ですから、阿賀野市よりちょっと低いということで、財政力指数が0.51ですから、あそこは団地がありますから、それでちょっといいかなというふうに思いますけれども、経常収支比率は26年度96.9%です、見附市は。はるかに阿賀野市よりも大変なんですよ。財政調整基金は阿賀野市と同じぐらい22億円ということです。ですから、これは阿賀野市が財政規律をなんて言うほどの問題でもないのです。見附はそれでも断行している。2,000万円です、予算見たら。そういうところからやっぱり日本一と言っているわけですから、何が日本一なんだと、先駆けてやるというのがあれなのです。国が県がなんて言ったら同じになってしまうと思うのです。やっぱり市民の目線に立っていいことは先駆ければテレビにもどんどん出るのです。これを国や県がなんて言ったらみんな同じときにやったって同じだなと。だからその点考えようなのです。どうですか、市長。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 大分いろいろと見附と比較していただきました。ただ、1点、実質公債費比率は幾つになっていますでしょうか。かなり低いのではないのかなと思っておりますが。
12番(宮脇雅夫君) 7.8。
市長(田中清善君) 我が市が14.1、相当低い、半分以下ぐらいです。ですから、財政力指数が 我が市が4.6ぐらいに対して5.幾つ、非常に財政的にあそこは工業団地に多くの企業がほとんど張りついて非常に予算的には楽な運営ができるような環境にあります。それは大した問題ではないですけれども、私も先ほど言っていただきましたけれども、子育て環境を充実強化するために日本一を目指すぐらいな取り組みをさせていただきたいということで今やっております。子どもへの投資、教育というのは将来において長いスパンで見れば大きなリターンが返ってくるのだと常日ごろから申し上げておりまして、今少しずつ充実強化に一歩二歩と踏み出しているところであります。ですから、私としても学校給食費、本当に議員がご指摘のような形で無料化に向けて取り組みができればいいのですけれども、もう少し自分たちの足元を固めてから少しずつ一歩ずつという形でまた前へ進んでいく、そして若い世代の人が安心して子育てのできる、産み育てやすい環境をつくっていくのだと、そういうような取り組みに今鋭意頑張っているところであります。
  ただ、まだまだ子どもの少子化の大きな原因というのは晩婚、晩産なのです。だからできるだけ早い20代で結婚されて、お子さんをお持ちになったほうが非常に子どもの数としてはいいのではないかなと思っております。ですから、そういった面からも今取り組みをさせていただいているわけですけれども、いずれにしても先立つものは財政であります。まちを破綻させてしまっては自分だけいい顔して、将来に責任を持たないような取り組みというのはなかなかできません。そういった長いスパンを考える中で今できることを精いっぱいやっていますので、その辺をご理解いただきたいと思います。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 晩婚というのは私はちょっとそれは違うのではないかなと、それは時間ありませんので。財政、財政と言ったら私は財政調整基金が問題だと思うのです。平成16年には3.9億円しかなかったのです。まさに市長が言われた破綻です。それがずっと伸びて一度ちょっと取り崩して、病院の関係もありまして、27年度20.3億円でしょう。それと阿賀野市は合併をしましたから、合併市町村振興基金というのは見附はないのです。合併市町村振興基金25.6億円、これがあるでしょう。これは目的とかいろいろなこと言っていますけれども、合併市町村振興基金はこれは合併特例がなくなる、10年後になくなって、一本算定になると交付税が20億円ぐらい5年間で減るから、そのために借金して積み立てるというのもおかしなものですけれども、積み立ててずっときたわけでしょう。これは別にこれに使ってはだめだというのはないと思うのです。財政調整基金だってあるにこしたことはないけれども、これで見附のように96%、加茂なんてもっとひどいですよ。そこまでやれというふうに言っていないのだから。例えば就学援助なんて100万円あれば1.5倍までできるのです。何を大げさなことを言っているのだと私は思うのです。この辺の問題ずっとふえてきて、それを一部崩せば新潟県でもトップレベルにこの分野ではなります。ぜひやってくださいというふうに、別にそんなに財政破綻するなんていうのはあり得ないです。その認識はどうなのですか。
議長(石川恒夫君) 田中市長。
市長(田中清善君) 財政調整基金と言われるのであれですけれども、今全県下30自治体の中で財政調整基金の規模が阿賀野市が何位ぐらいにあるかというのはご承知してますでしょうか。そして1人当たり財政調整基金含めた貯金といいますか、それがどのぐらいな額か。そして一方で借金、1人当たりの借金、その何倍ぐらいあるかです。そういったことを考え合わせますと、決して基金が多いというような状況ではありません。ですから、そういった、また見附が合併していないまちですから、合併に伴ういろいろな事業、そういったものも必要なかったわけでありますから、我々としてはいろんな事業をやった。その返済が将来どうなってくるか、そういった備えも十分にしていかなければならない。そういった意味で合併市町村調整基金も有効に活用させていただきますし、ある意味備えに回さざるを得ない状況です。ですから、他の自治体と比較するということは非常に悪くはないですけれども、見附と比較してああだこうだというとなかなか私のほうもはい、わかりましたというふうな話にはならないということでございます。私の中で今一生懸命まちの将来を考えて取り組みをさせていただいています。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 私は財政調整基金も合併市町村振興基金もこれに使ってはいけないとか、大幅に半分取り崩すとか何でも言っていないのだから、何を大げさなことを言っているのですか。100万円を経常財政ふえればそれで借金ああ減ったなんていう状況じゃないでしょう、例えば就学援助。だからあなたは目線がちょっと違うのではないかと、目的が財政を健全化するということでなくて、市民の幸せでしょう。市民の願いを一歩でも前進させるのが目的でしょう。就学援助を上げたから、学校給食を補助したから潰れたなんていう自治体なんてないです。そんな心配要らないですよ、このやつ見たって。
  あと10分しかなくなったからやめますけれども、ちょっと私は市長の目線が上に向き過ぎ、4年間たってちょっとなれ過ぎてきているのかなというふうに思うのです。初心にやっぱり立ち返って市民が何を考えているのかということをぜひやってください。
  それとあとほかの課題も必要ですので。産業経済振興基本計画の問題です。ここは私は全体として非常に頑張ってきているなというふうに。それは県下でも阿賀野市は先進できましたけれども、結構頑張ってきているところに入るかなというふうに私も思っております。それでさらにこれを前進させるには、課長はよく知っているのですけれども、推進するための産業振興会議というのをぜひ検討して、もっと頻繁に、二、三カ月に一度ぐらい進捗状況と対策を練れるような組織にすると、もっと前進するというふうに思うのですよ、その点どうでしょうか。
議長(石川恒夫君) 飯野商工観光課長。
商工観光課長(飯野喜夫君) 産業経済基本計画検討委員会という組織がございます。この計画を策定したときからのものでございますが、この中に検討委員会の所掌事務の中に基本計画の進捗及び評価に関する事項というふうな所掌というか役割がございます。この検討委員会にこれまでもこれまでの取り組み、進捗状況を報告申し上げ、ご意見をいただいて進めてきております。そのような中で昨年阿賀野市のまち・ひと・しごと創生総合戦略及び阿賀野市総合計画というのを策定されました。この総合計画に即した見直し作業を行いながら検討委員会にお示ししてご意見いただいて、必要であれば見直しを必要に応じて報告しながら産業経済振興計画のPDCAを回していければというふうに考えております。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) この取り組みは答弁のない住宅リフォーム助成とか瓦の補助ですね、そういう問題、新しい住宅の補助とか、そういう点は非常にやっぱり地域内循環の成功しているということで、長くそれが続いているということで、県内でも非常に評価されているのです。それなりに計画もつくってずっとやって、こういう小さいところで産業フェアがあんなにいっぱい集まっているというところは新潟県ではほとんどないというふうに思って、若い人も非常に動き始めてますよね。それを束ねてもっと総合的に前進させる組織があれば、私はもっと進むのではないかなというふうに思って、ぜひそれも検討していただきたいなと。私が褒めるということはそんなにしないのですけれども、これはぜひ積極的な面を生かしていただきたいと。
  あと、防災無線機の件ですけれども、お聞きしますけれども、この防災無線機設置の事業費というのは総額で幾らかかったのですか。
議長(石川恒夫君) 長川危機管理監。
危機管理監(長川繁晴君) お答えします。
  今現在戸別受信機につきましては、当初の計画のときに100台。
12番(宮脇雅夫君) 屋内ではなく屋外。
危機管理監(長川繁晴君) 大変失礼しました。戸別受信機の話と勘違いしまして申しわけありません。
  防災行政無線の整備費につきましては、細かい数字までないのですけれども、5億8,000万ぐらいだったと思いますが、済みません、ちょっと今数字が出てきませんけれども、その程度だと思います。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 5億8,000万もかけて、国の交付金もあったわけですけれども、相当かけたわけです。ところがアンケート見ると、こんなかけた割には非常に低い評価。特に安田のほうはもう私が行くと、何だあれと、こんなむだ遣いだという人も結構いるのです。前のほうがやっぽどよかったとあのアナログの時代が。せっかく5億8,000万円もかけて整備したわけです。それがそういう評価というのは本当に私はこれは早くちゃんとしないとだめだなというふうに思うのです。住民アンケートにもはっきり出ていますし、ちょっと音の調整をしたりとかということで改善したというのですけれども、改善してよく聞こえた、物すごくいいという声は出ておりますか。
議長(石川恒夫君) 長川危機管理監。
危機管理監(長川繁晴君) 大変厳しい状況なのですけれども、このたびのアンケートのところに数字的にはこのような数字出てますが、自由意見のところにも非常によく聞こえますというご意見もいただいているところでございます。
  もう一つは、運用の仕方につきましても、ちょっとご意見をいただいているところでございまして、今ほど私どものほうの防災行政無線の設置目的に照らし合わせまして緊急性の高いものを中心に流そうというふうにしているところでございますが、ご意見の中ではもう少しいろんな情報もいただきたいというご意見をいただいているところでございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) 時間もないのですけれども、最後。それで私のところに寄せられてくるのは結構高いという、私も高くてねというふうな話をすると、せっかくそんなにいいものならば欲しい家庭はある程度金を出してもいいから、聞こえないよりましだと。聞こえないというのは、本当にむだ遣いだと。金を出していいからぜひつけて。安田はあれはずっとよく聞こえる生活をしてきたから、外でもごもごもごと言っているのは、本当に耐えられないのです。金を出してもいいからぜひ設置してくれという声は結構あるのです。金を出してまで聞きたくないという人は聞かなければいいわけですけれども、その声にまず応えて幾らぐらいするのかということと、補助をして買ってもらうというのも一つの手だなと私は思うのです。その点どうでしょうか。
議長(石川恒夫君) 長川危機管理監。
危機管理監(長川繁晴君) まずは整備費の話でございます。戸別受信機1台当たり、機械自体は6万円ほどでございます。その他にアンテナ等受信機の設備が必要になるわけでございますけれども、問題は設置費用でございまして、そのご家庭によって大分、状況によって違うところがありまして、その辺のところは悩ましいところでございます。昨年やったところを見ますと、1台当たり約8万円から10万円くらいの間になっておりまして、私のほうにも直接議員と同じように、市民の皆さんから負担してもいいからあっせんしていただけませんかという話も実はいただいているところでございますが、その辺のところもありまして、整理させていただいているところでございます。
議長(石川恒夫君) 12番、宮脇雅夫さん。
12番(宮脇雅夫君) これ普及してくれば、本当に高くて私も困ったものだと。何でテレビより高いのだろうというふうに思いますけれども、いろいろ探せばもっと安いのもあるし、自己負担でもいいというふうにあるので、これはもっとよく調査をするということと、自己負担はどのぐらいでもいいのかというのを再度、特に安田の住民はこれについては非常に大きな不満を持っていますので、再度その辺をよく調べてもう一回アンケートをとっていただきたいというふうに思うのですけれども、いかがでしょう。
議長(石川恒夫君) 時間切れでございます。要望にしておいてください。改めて後でお願いするようにしてください。
12番(宮脇雅夫君) 終わります。
                                            
    散会の宣告
議長(石川恒夫君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
  本日はこれにて散会といたします。
  なお、明日7日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
  ご苦労さまでございました。
               散 会 (午後 3時30分)