平成26年第4回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
平成26年6月10日(火)午前10時03分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 諮問第 3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小野 敏氏)
日程第 6 議案第65号 専決処分の承認について(専第6号 平成26年度阿賀野市国民健康保
険特別会計補正予算(第1号))
日程第 7 議案第66号 平成26年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
日程第 8 議案第67号 平成26年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)
日程第 9 議案第68号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例
の一部改正について
日程第10 議案第69号 阿賀野市児童遊園設置条例の一部改正について
日程第11 議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正について
日程第12 議案第71号 阿賀野市火災予防条例の一部改正について
日程第13 議案第72号 市道路線の認定について
日程第14 議案第73号 損害賠償の額の決定及び和解について
日程第15 議案第74号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)
日程第16 報告第 7号 平成25年度阿賀野市一般会計継続費繰越報告について
報告第 8号 平成25年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について
報告第 9号 平成25年度阿賀野市水道事業会計継続費繰越報告について
報告第10号 平成25年度阿賀野市病院事業会計継続費繰越報告について
報告第11号 専決処分の報告について(専第7号 損害賠償の額の決定及び和解につ
いて)
報告第12号 阿賀野市新型インフルエンザ等対策行動計画の報告について
日程第17 一般質問
〇出席議員(20名)
1番 天 野 美 三 男 君 2番 近 山 修 君
3番 山 田 早 苗 君 4番 市 川 英 敏 君
5番 佐 竹 政 志 君 6番 山 賀 清 一 君
7番 雪 正 文 君 8番 村 上 清 彦 君
9番 風 間 輝 栄 君 10番 江 口 卓 王 君
11番 稲 毛 明 君 12番 宮 脇 雅 夫 君
13番 倉 島 良 司 君 14番 中 島 正 昭 君
15番 石 川 恒 夫 君 16番 高 橋 幸 信 君
17番 遠 藤 智 子 君 18番 浅 間 信 一 君
19番 山 崎 正 春 君 20番 山 口 功 位 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 田 中 清 善 君
教 育 長 岩 村 弘 一 君
総 務 部 長 圓 山 知 君
民 生 部 長 中 村 彰 男 君
産業建設部長 小 川 稔 君
市長政策課長 中 野 孝 英 君
総 務 課 長 小 林 正 男 君
市 民 協 働 遠 藤 孝 栄 君
推 進 課 長
財 政 課 長 羽 賀 存 君
税 務 課 長 遠 藤 勝 君
市民生活課長 関 川 嗣 雄 君
健康推進課長 折 居 千 恵 子 君
地 域 医 療 井 上 秀 子 君
推 進 課 長
社会福祉課長 小 菅 章 義 君
高齢福祉課長 目 黒 裕 君
農 林 課 長 披 田 野 勝 幸 君
商工観光課長 飯 野 喜 夫 君
建 設 課 長 土 岐 昇 君
上下水道局長 荒 木 秀 樹 君
会 計 管 理 者 長 谷 部 教 秀 君
農 業 委 員 会 片 桐 秀 一 君
事 務 局 長
学校教育課長 折 笠 朝 美 君
生涯学習課長 見 原 健 司 君
監 査 委 員 渡 辺 滝 雄 君
事 務 局 長
消防本部消防長 唐 橋 繁 英 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 小 林 定 次
係 長 五 十 嵐 久 美 恵
主 任 渡 辺 康 恵
開 会 (午前10時03分)
〇開会の宣告
〇議長(山口功位君) おはようございます。皆様にはご参集いただきまして、ありがとうございます。
本定例会につきましては、円滑に進行できますよう、議員各位のご協力をお願い申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより平成26年第4回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(山口功位君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(山口功位君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、18番、浅間信一さん、19番、山崎正春さん、1番、天野美三男さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(山口功位君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、6月10日から6月20日までの11日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は6月10日から6月20日までの11日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(山口功位君) 日程第3、諸般の報告を行います。
5月7日からきのうまでの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、田中市長を初め25名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案10件、諮問1件、報告6件、議会からは請願2件、陳情1件、発議1件、委員長報告3件、申出関係4件です。
受理いたしました請願2件、陳情1件は、お手元の請願文書表、陳情文書表のとおり、所管の常任委員会へ付託しましたのでご報告いたします。
また、郵送により送付された陳情4件につきましては、議会運営委員会で協議いただき、全議員に写しを配付いたしました。
去る6月2日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付いたしましたとおりの会期日程により運営することにいたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(山口功位君) 日程第4、田中市長から一般行政報告を求めます。
田中市長。
〔市長 田中清善君登壇〕
〇市長(田中清善君) 本日、平成26年第4回阿賀野市議会定例会の開催にあたり、議員各位のご健勝をお慶び申し上げます。
また、日頃より、市政発展のためにご尽力いただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。
早いもので、菖蒲の開花とともに梅雨の訪れを告げる頃となりました。ことしの梅雨入りは、平年より7日早くなりましたが、今後災害等の発生がないよう十分対策をとってまいりたいと考えております。
さて、阿賀野市においては、平成26年度当初予算に基づく各種事務事業の取り組みを開始しておりますが、中でも、4月からの消費税増税の影響による地域経済の腰折れリスクを払拭するため、国の補正予算とともに、交付金を活用した事業や次年度の前倒し事業を早急に発注し、市内経済を下支えするための各種関連事業に取り組んでいるところでございます。
このような中、新潟県の地域経済指標によれば、県内経済は、一部に弱い動きがあるものの、緩やかに持ち直している一方で、消費税増税をにらんだ駆け込み需要の反動減も想定内にあるとしております。
他方、人口減少問題を提起した日本創成会議の予測によりますと、2040年には、全国1,800市区町村の半分の存続が難しくなるというショッキングな内容が示されたところであります。
阿賀野市においては、かかる課題を受け止め、地域経済対策、少子化対策をはじめ、しっかりとした取り組みを進めてまいりたいと考えております。
これにより、持続可能な活力ある将来にわたり安心して希望の持てる阿賀野市を目指してまいります。
それでは、第4回阿賀野市議会定例会にあたり、一般行政報告を申し上げます。
まずはじめに、地域経済対策でございますが、前段でも少し触れさせていただきました対策の内容について申し上げます。まず、一般会計と特別会計の公共工事の発注状況は、予算額が41億円の内、5月6日現在、契約済額が10億1,000万円、率にして24.7%となっております。ほぼ計画通りとなっております。また、「プレミアム商品券発行事業」は、わずか発売から2日で完売となる一方で「住宅リフォーム補助事業」でも、5月末現在55%の交付決定となっております。その他「太陽光発電設備設置補助金事業」、「地場産瓦利用補助金事業」及び「虹の架け橋住宅取得支援事業」は、予算に対し2割から3割の補助申請を受け付けているところでございます。さらに、この度の定例議会におきまして、市民生活に身近な環境整備と市内中小建設業者の受注機会の確保のため、生活環境整備の予算を補正計上したところでございます。今後につきましても、市内の経済状況を的確に把握し、対策を講じてまいります。
次に、水原中学校新校舎竣工と現在の状況について申し上げます。おかげさまをもちまして、新校舎が竣工し、多数のご参列をいただきまして4月6日に水原中学校の竣工式を挙行いたしました。また、同日、竣工イベントとして水原中学校OBで作・編曲家の藤野浩一氏の指揮のもと、市内の全4中学校の吹奏楽部による合同演奏会が行われ、春風の音色が会場全体を包み、地域の皆さんも一体となって、大きな拍手を送っていただいたところでございます。新校舎に併設された市民と生徒が共有して利用できる県内初の「市民図書室」でございますが、4月の利用者数は2,500人と水原図書館時の月平均1,200人に比べ大幅に増えております。この新しい施設が生徒と市民の交流の場になり、単に読書をするだけでなく、社会性を身につけていただく場になってほしいと願うところでございます。旧校舎の解体工事は、5月21日に安全祈願祭を挙行し、工事に入ったところであり、その後、グラウンド整備を行い、今年度で全事業を終了することとしております。近隣自治会の皆さま及び議員各位におかれましては、引き続きご理解、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
次に、企業誘致について申し上げます。企業誘致については、就労の場、若年層の定住及び税収の確保など、阿賀野市発展の鍵を握る重要な施策と位置づけております。このような中、3月、4月と県営東部産業団地に工場等を新設する株式会社壱成並びに藤中工業株式会社が県との間で進出協定を締結いたしました。米穀・肥料等卸小売業の株式会社壱成につきましては、将来の事業拡大に備え、3,000トンの米穀を貯蔵する低温倉庫を建設し、さらに将来的には精米工場の建設も検討しているとのことであります。一方、藤中工業株式会社においては、精密板金、機械加工などを手掛けている企業でありますが、市内の新潟工場に加え、さらに大型製品の加工に対応できるよう工場を建設し、来年初頭の操業を目指すこととしております。雇用の拡大や地域経済の活性化を図るため、市としても可能な限り支援してまいりたいと考えております。
次に、成人式について申し上げます。先月4日のみどりの日、水原総合体育館において成人式が開催され、該当者432名のうち、約8割にあたる347名の参加がありました。色鮮やかな振袖やスーツに身を包んだ新成人の皆さんは、人生の大きな節目を迎え、笑顔の中にも大人としての自覚と責任を胸に秘め、決意を新たにしている様子が伺えたところであります。これからも、ふるさと阿賀野市に誇りと愛着を持ち、阿賀野市のことを心に留めていただき、活躍して欲しいと言葉をかけてまいりました。
次に、中学生生活習慣病予防事業について申し上げます。先月20日、当市と新潟大学の間で中学生生活習慣病予防事業に関する共同研究に係る協定書を締結させていただきました。これまで、市では平成18年から市内の中学校2年生を対象に採血や血圧測定を行い、血糖、コレステロール及び血圧等の値を保護者に通知し、生活習慣病の予防や生活指導に役立ててまいりました。この度、市が持っている各種データを新潟大学が医学的に解析し、中学生の頃から生涯にわたる健康づくりの基礎構築に役立てるとともに、生活習慣病が発症する要因を明らかにしたいというものでございます。新潟大学医学部との連携、協力、資料の提供等を通じ、研究成果を大いに期待するところであり、この結果を市民の健康増進に役立ててまいりたいと考えております。
最後に、総合水防演習について申し上げます。先月25日、出水期を前に阿賀野川河川敷において、地域ぐるみで水害防止への意識の高揚と被害の軽減を図ることを目的に、国・県をはじめとした関係機関、地域住民及び地元小学生など約2,500名が参加し、大規模な総合水防演習が行われました。流域消防団員による「月の輪工」「釜段工」「積み土のう工」など、実践さながらの水防工法の実演では、消防団員の迅速な行動、一糸乱れぬチームワークは大変に心強い限りであり、市民の安全・安心な生活の確保には、この組織力が重要な役割を果たしていると改めて感じたところであります。これからも、市民が安心して暮らせる災害のないまちづくりに全力で取り組んでまいります。
議員各位におかれましては、市政運営に対し、一層のご意見、ご提言を賜りますようお願いいたします。
結びに、今次の定例議会において上程いたしました全議案に対し、慎重なるご審議を賜り、その趣旨とするところ十分にご理解いただき、満場の賛同によりご承認をお願い申し上げる次第であります。
なお、3月4日以降の会議・行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりであります。後ほどご確認くださるようお願い申し上げまして、一般行政報告とさせていただきます。
〇議長(山口功位君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇諮問第3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小野 敏氏)
〇議長(山口功位君) 日程第5、諮問第3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 諮問第3号、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて提案理由を説明申し上げます。
本件は、人権擁護委員の任期満了に伴い、現在委嘱されている小野敏氏を候補者として法務大臣に推薦したいので、意見を求めるものであります。
小野氏は、昭和47年から長年にわたり新潟県公立学校の教諭として勤務し、平成18年3月に退職されました。その後、当市の不登校児童生徒適応指導教室、いわゆる白鳥ルーム指導員として勤務いただき、学校教育の現場において子どもの人権問題の研修を重ねられ、実践されておられました。加えて、阿賀野市子ども会連絡協議会の副会長として青少年の健全育成にかかわっておられます。平成23年10月に人権擁護委員として就任し、平成25年度からは新津人権擁護委員協議会阿賀野部会の部会長として活躍されております。
このようなことから、小野氏が人権擁護委員に適任と考え、法務大臣に推薦したいので、よろしくお願いを申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
これから諮問第3号を採決します。
お諮りします。小野敏さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第3号は小野敏さんを適任とすることに決定しました。
〇議案第65号 専決処分の承認について(専第6号 平成26年度阿賀野市国
民健康保険特別会計補正予算(第1号))
〇議長(山口功位君) 日程第6、議案第65号 専決処分の承認について(専第6号 平成26年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第1号))を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第65号、専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
本件は、平成26年5月23日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
平成26年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)として、歳入歳出それぞれ840万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ45億1,299万4,000円といたしました。
補正の内容につきましては、平成25年度会計が歳入不足となることから、平成26年度会計から繰り上げ充用を行う必要が生じたもので、歳入については歳入欠かん補填収入を、歳出については前年度繰上充用金をそれぞれ840万円増額いたしました。
今回の補正は、緊急を要する案件でありましたので、専決処分をしたものであります。
何とぞご承認くださるようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第65号を採決します。
お諮りします。議案第65号は承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第65号は承認することに決定しました。
〇議案第66号 平成26年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)
〇議長(山口功位君) 日程第7、議案第66号 平成26年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第66号、平成26年度一般会計補正予算(第2号)について提案理由を説明申し上げます。
本件は、一般会計補正予算(第2号)として、歳入歳出から4,408万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ220億8,539万8,000円とするものであります。
補正の主な内容は、歳入につきましては各補助事業の採択内示により、地域少子化対策強化事業交付金562万5,000円、生活保護受給者就労支援事業補助金143万5,000円を計上いたしました。
また、防災行政無線施設整備事業費が減額となった影響により、市債を7,800万円減額したほか、一般財源の調整として前年度繰越金2,139万9,000円の増額等を計上いたしました。
歳出につきましては、市の少子化問題に対して、行政、市民、企業等の力を融合して子どもの育成支援の充実を目指すまちぐるみ少子化事業費562万5,000円、防災行政無線施設整備事業費が減額となったことにより、充当可能となった国の交付金を地域経済対策として、市民生活に身近な環境整備と市内中小建設業者の受注機会の確保のため、生活環境整備事業費を7,500万円増額いたしました。
また、昨年に引き続き風疹予防接種に助成し、妊婦への感染予防をすることにより、安心して出産できる環境を整えるための予防費90万円、水原郷病院医師等の参加を通じて同病院と市民の接点を形成するための市民講座医師謝礼8万9,000円のほか、ふるさと納税制度の寄附促進や地元特産品のPRを推進するため、新たにインターネットのサイトで寄附申し込みやクレジット決済申し込みを行うことができるサービス費28万4,000円等を計上いたしました。
また、第2表のほうでは地方債補正として、防災行政無線施設整備事業の入札請差により防災施設整備事業債を廃止といたしました。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
15番、石川恒夫さん。
〇15番(石川恒夫君) 2点ほどお尋ねをさせていただきます。
まず1点目、13、14ページ、民生費、3款1項1目であります。先ほど市長の本議会冒頭での一般行政報告の中にもございます。少子化対策、国を挙げての、まさに喫緊の課題であるわけであります。そういう中で歳入の説明書です、歳入あるいは歳出、どちらでもいいわけでありますけれども、要は100%国の交付金事業ということであります。それで、中身を見ていきますと、子育て世代研修会・計画策定会議運営業務委託料ということで200万計上されてございます。要は、この説明書の歳入の中では地域の実情に応じたという説明であります。では、どういう形で阿賀野市バージョンをつくり上げていくのとか。ただ、考え方としては少子化は阿賀野市のみならず、もう全国的に大変な状況にあるわけで、結果として金太郎あめもいたし方ないのかなという部分もございますけれども、それはそれとして、どう阿賀野市バージョンの計画策定をしていくのか、委託先はどうお考えになっているのかをまずお尋ねをさせていただきます。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) ただいまのご質問でございますが、この事業につきましては出会い、結婚、妊娠、出産、子育てという切れ目のない支援を行うということでの国の交付金事業でございます。これを活用した事業でございます。補助率は、今ほど申し上げました100%でございますが、かなり制限のある事業でございまして、例えばハード事業はだめですよ、婚活のイベントはだめですよというようなことで、そのほか先駆性、独自性のある事業に限りますというようなことでありましたものですから、いろんな内部でも検討いたしまして、このたび本市の計画が採択をされて内示をいただいたという経緯がございます。国の事業は単年度事業ということでございますので、私どもこの計画を立てるに当たりまして、市の事業としては国の事業を活用して、これを足がかりとして将来的に発展して少子化対策に資する事業というような視点を持ちまして事業計画を行った次第でございます。総事業名といたしましては、まちぐるみ少子化対策事業ということでございますが、実際には4つの事業から成り立ってございます。1つは、市と企業との少子化対策ネットワーク構築事業ということで、市と阿賀野市の企業につきましては30人ほどの小規模な事業所さんが90%を超えるというような現状も鑑みまして、市と企業の方とのネットワーク、情報交換を図りながら、企業が少子化に対してできることは何か、市ができることは何か、協力してできることは何かというようなことを話し合いながら、将来的には市と企業とによります、例えばコミュニケーション能力のちょっと低い方々の研修等などをしながら、そこに勤める従業員の方々の婚活事業にまで発展していければなというようなことを思いながら描いた事業でございます。
2つ目につきましては、講演会ということで自分が主役、ライフプランを考えてみませんかという事業でございます。これは、15歳から40歳の男女を対象に出会い、交際、そして結婚、妊娠、出産というライフプランを考えるセミナーということで、狙いといたしましては結婚の増加、晩産化の抑止、出生の増加などを狙った事業でございます。
3つ目は、子育て支援ボランティアNPO法人育成事業ということでございます。これは、阿賀野市におきましては、地域子育て能力が少し低いという捉え方で、セミナーを通して子育てボランティアNPOを育成して、セミナーだけではなくて、実際に活動できるように実践研修まで行いまして、これらの方々を育てていこうということが狙いでございます。
そして、先ほどご質問にありました委託の関係でございます。市民協働による市民参加型子育てサービスの創造と実施計画の策定ということでございます。これにつきましては、先ほど申し上げました子育てボランティアのセミナーで育成されました方々もひっくるめまして、この方々と、あと実際に子育てをやっている世代の方々、専門家の方々、いろんな方を交えまして、阿賀野市における少子化に対する必要なものは何かということをワークショップ形式で検討しながら、事業を構築してきました。狙いといたしましては前山小学校、この建物を皆様方から検討をいただいてどのように活用していくか、そして活用の中でボランティアさんやNPOさんが実際にその方々が入って運営できるようにというようなことを考えながら計画いたしました。委託先につきましては、新潟県NPO法人協会と想定してございますが、これからもう少し精査をしていきたいと考えております。
以上です。
〇議長(山口功位君) 15番、石川恒夫さん。
〇15番(石川恒夫君) 先ほど申し上げましたとおり本当喫緊の課題であり、皆さんそれぞれ考えはおありなのですよね。ただし、これだという特効薬がない。まさにどれから手をつけていけばいいのか。特に今の若い世代、いろいろな調査等でも出会いがないばかりでなく、セックスレスの状況にあるというふうな調査結果も出ているわけであります。どうそれらを意識を変えながら、実効ある少子化対策に結びつけていくかというのが今申し上げましたとおり言うは易く行うは難し。特にまた成果を上げるので非常に大変な事業になろうかと思いますので、しっかりとした計画策定と実効ある運営をしながら、より多くの方々から目を向けていただく、心を配っていただく手だてをしっかりやっていただくよう要望させていただきます。これ以上深くは入りません。
それから、もう一点お願いいたします。学校教育課、これ何ページになりますか……この説明書では10ページ、学校管理費、小学校費であります。2項1目の小学校費、学校管理費の中で、この説明書によれば学校用務員の人事異動(退職)により計上ということで嘱託員報酬367万9,000円が上がってございます。何か要は、退職をされてかわりの方を採用してというふうになるのか、一般的に退職して欠員が生ずれば、減額補正になるのではないのかなという、説明と実際の予算の内容がちょっとそぐわない点がありますので、内容的にもうちょっと詳しくご説明をお願いいたします。
〇議長(山口功位君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) ただいまのご質問でございますが、小学校管理費の中の嘱託員報酬ということで367万9,000円というふうなことでございます。これにつきましては、3月で定年退職を迎えられた用務員さん、お二人いらっしゃいました。それで退職されまして、年度当初は再任用というふうな形での引き続きまた働いていただくというふうなことになっておりましたけれども、このたび再任用ということではなく、嘱託員というふうなことでの身分の、そういった変更での、引き続きそういった形、嘱託員としての身分で働いていただきたいというふうなことでの、そういった変更によるもので嘱託員報酬というふうなものになったということでございます。変わった理由としましては、人事のほうのことになりますので、こちらのほうとしてはちょっと理由については、人事係のほうでの理由でのことかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(山口功位君) 15番、石川恒夫さん。
〇15番(石川恒夫君) ちょっとわかりにくいあれなのでありますけれども。要は、当初予算では再任用ということで予算計上したけれども、新年度になって再任用ではなくて、新たに嘱託員という形でお願いしたために増額になったと。これお一人ですか、何名の用務員でしょう。
〇議長(山口功位君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) お二人でございます。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 今石川議員から子育て支援対策事業の質問がありました。的確な質問と思います。それでも、深くは掘り下げないという質問でありましたけれども、若干掘り下げてお聞きしたい。実際国が今喫緊の課題だということで少子化対策事業ということでも何とか織り込んで、どうぞこの予算で何とか対策をというふうなことで。また、各自治体もこの額で何ができると。当然ほおばらされてどう吐き出すかという感覚が見え見えなのです。といえども今の抱えた問題から脱却せざるを得ない、行政として責任のある少子化対策。そういうことで非常に今こっちで課長の答弁、苦労のかいま見えるのですけれども。ただ、誰が見ても国からの五百六十何万ですか、そっくりこれを充てて何とか事業を振り分けた。その辺が知恵がないな、芸がないなという感じは誰でもとると思うのです。やっぱりせっかく対策ということで国も渋々というか、苦しい財政の中でこの対策が必要だというふうなことなのですけれども、やっぱり、ほおばらされたという言い方しましたけれども、預けられた自治体も同じようにもっと抱えている問題は深刻なわけです。そのとき右から左に同じ額を何か並べて帳尻合わせているような感が見え見えというところがあります。そこでお聞きしたいのは、こういう対策事業費として国から補助金出たのだから、ではどのように阿賀野市バージョンという話、今石川議員からありましたけれども、阿賀野市としてどんな手だてがあるのだろう。その辺が見える歳出の項目といいますか、その辺が欲しいところなのです。多分よその自治体も同じような、私一般質問の項目で市長の2年間の検証とこれからの展望という一般質問をするのですけれども、この項目ないので。だから、総体的に言えることなのです。小菅課長、この問題に関して予算が割り振られる、どうしましょう、その辺一丸となった執行部の、そういった方向性というか、そういうもののあれがあったのかどうか、お願いします。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) お答えさせていただきます。
この交付金事業につきましては、県下の市町村が全部対象になったわけではございません。各市町村がいろいろ知恵を絞って、県を通して国に事業書を提案をして、それが認められてやっと内示をいただくというのがまず1点ございます。それで、私どもの内部でもことしの1月ぐらいに交付金事業のお話がありまして、いろんな各課、何度も会議を開きまして、この事業に向けての打ち合わせをしました。ある程度構築して県のほうにかけますと、先ほど申し上げましたかなり制限の高いものですから、これはだめですよ、これはだめですよというようなことを何度かやりとりをしながら今の状況に落ちついたというところが正直なところでございます。ただ、4つの事業でございますので、今ある、皆さん、我々の課がやっている毎日の業務に上乗せをしてこの事業をやるということで、また市を挙げて庁内を挙げて連携をしてやる必要があるということで、一つ一つの事業にいわゆる責任課を設けまして、そこに各課から応援隊といいますか、チーム委員ということで出しまして、1つの事業を最低4つから5つぐらいの課がチーム方式をもってこの事業にぶつかっていこうと。
先ほどもご指摘がありましたなかなか特効薬がない少子化問題でございますが、今現在阿賀野市がやれること、この事業を足がかりとして将来的に少しでも発展できるようにという思いでつくり上げた計画でございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 全部の自治体に交付があったわけではないということの説明でした。国の少子化対策事業費、いわゆる老人福祉関係、高齢者福祉関係。先般婦人会の大会で小宮山洋子氏の講演。少子化対策事業費が1とすると、高齢者福祉予算どれぐらいか。大体そんなものかなと思っていたのですけれども、思いのほか比率が違うのです。小菅課長、その辺はご存じですか。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇14番(中島正昭君) わからない。執行部の皆さん、私どもも大体この辺かなと思っていたのですけれども、少子化対策事業費が1とすると、18なのです。とにかく子育て支援は、国会議員さん等々選挙にかかわる人たちは票にならないから、老人福祉にどんどん、どんどん予算を回す。そういうのもわからないわけでもない。みんな農政にしても何にしても族議員が予算獲得しますから、選挙というのが大事だというのはわからないわけではない、末端の議員として、どうでもいいのですけれども。それだけ要するに少子化対策事業というのは、後手を踏んできたという経緯、しみじみ感じるわけです。そこで、さっきも言ったのですけれども、右から左にそっくり同じ額計上するというと、熱意は今説明したからわかりました。できたらプロジェクトを組むなりなんなり、これから推進したいという話だけれども、市長にお願いして、ちょっとでも単独の予算、いわゆる石川議員が言われた阿賀野市バージョン、見える形の対策事業、これは執行部としてなすべきことだと思います、市長。その辺市長、相談多分受けられたと思います。これぐらい盛れやというふうなディスカッションなかったのですか、どうですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 国の少子化対策事業、ことしに入って出てきた話でございまして、我々のほうでは今喫緊の課題と認識しております。満額確保に向け、水平連携、もう各課の垣根を越えて連携して、まず国が求める制約の中でしっかりとした少子化対策の案をつくってくれという指示を出しまして、その取りまとめを社会福祉課が今やっているところであります。結果として五百何十万の査定結果で今国のほうから内示を受けたというような段階でございます。我々としてしっかりと国の押しつけではなく、我々地域の喫緊の課題と捉えて、あらゆるものを活用して少子化対策に取り組むというような考えでおります。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 最後に、過去に一般質問で少子化対策の一環として市の取り組み、私は例としてシングルマザー、シングルファザーに阿賀野市バージョンの支援どうですかという提案というか、迫ったことがあるのですけれども、そういうのも含めてやっぱり大胆な発想といいますか、その辺も展開していって、なるほどというぐらいなプランというか、政策出していただきたい。難しい課題ではあります。なかなかいい特効薬なんていうのは、そんな簡単に見つかるものではないでしょうけれども、それについてはぜひ頑張っていただきたいというエールを送って、要望として終わります。ありがとうございました。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) 市内の中小建設業者の受注機会の確保のためにということで7,500万円の増額ということでいろいろありますけれども、この箇所図です、これをぜひ示して、どういう工事内容にするのかと、箇所をどうするのかというのを示していただきたいのですけれども、どうでしょう。
〇議長(山口功位君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 箇所図につきましては、後ほどお配りさせていただきたいと思います、一応あるのですが。それで、7,500万の内訳につきましては、道路維持修繕に1,800万、道路改良費に1,900万、消雪施設整備に3,200万、排水路整備に600万を計上させていただきました。では、後ほど箇所図、配付させていただきます。
〇議長(山口功位君) 12番、宮脇雅夫さん。
〇12番(宮脇雅夫君) そのほかに市内でも郷病院や水原中学校等で、どっちかというと市内でも大手業者等が受注してきているわけで、特段中小零細企業の部類でしょうか、ランクが下のところにやはりちゃんと行き渡るようにこののを受注だけ、創意工夫をして入札基準も設定して、できるだけそういうところにも全部行き渡るようにしていただきたいというふうに思いますが、その点はどうでしょうか。
〇議長(山口功位君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 7,500万円につきましては、いずれも小規模な工事でございまして、市内の中小建設業者、C、Dランクに該当する業者、28業者あるのですが、おおむね平均すると300万円ぐらいの、あくまでも平均なのですが、300万円ぐらいの受注機会の確保というような形になろうかと思っております。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
3番、山田早苗さん。
〇3番(山田早苗君) 先ほど中島議員のほうの質問のあった子育て支援の国からの交付金の事業のところなのですけれども、この中身を見ると大変業務委託とか、それから謝礼という形での支出がずっと続くわけですけれども、何か講演会をして、その講演会の結果を冊子にして印刷製本をする、それをまた配るというような、そういう形での事業なのかなと今ちょっと見て思ったのですけれども、中身的に。その運営をどこかの会社に業務委託すると、そういったことの取り組みの計画なのでしょうか。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) お答えいたします。
例えばこの事業の3番目の子育てボランティアの育成、NPO法人の育成というような事業を仮に例えますと、ボランティア育成におきまして講師をお願いしまして、講師の方々からボランティアとは何か、できるボランティアは何かとかというような部分の講演をいただいたり、またはNPO法人に興味のある方々については、申請手続から活躍の場、どのような形で運営するか、そのような講演もやっていただくということで、それらとあわせて相談、その方々のその先の相談等も受け入れていただくということで謝礼、委託料というような形でも上がってございます。
〇議長(山口功位君) 3番、山田早苗さん。
〇3番(山田早苗君) 私も一般質問で子育て支援のことでお聞きする予定にしていますけれども、正直実際に子育てをしている人たちを支援するという実際の支援というのですか、そういう前段階というような認識での子育て支援なのかなと今聞いてさらに思ったわけですけれども、もう既に少子化という問題ではかなり前から問題化されて、阿賀野市としても取り組まなければならないということでやっているわけですので、もっと足を踏み込んだ市民と一緒になって何かやっていくという、講演会、でもそこのところはいろいろな制約のある交付金だということなので、なかなか難しい面もあるのかなというふうに思ったのですけれども、もっともっと具体的に阿賀野市として独自の、やっぱり中島さんが言ったように独自の施策というか、市民と一緒になって取り組んでいくような施策の方向に向いていかなければいけないのではないのかなというふうなことをちょっと感じました。ぜひその辺、また一般質問でさせていただきますが、よろしくお願いします。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) これで質疑を終わります。
議案第66号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第67号 平成26年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)
〇議長(山口功位君) 日程第8、議案第67号 平成26年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第67号、平成26年度病院事業会計補正予算(第1号)について提案理由を説明申し上げます。
本件は、病院事業会計補正予算(第1号)として、収益的収入2,287万1,000円を増額し、総額8億601万4,000円に、収益的支出2,287万1,000円を増額し、総額5億1,171万7,000円とするものであります。
補正の内容は、収益的収入につきましては、民営化以前に受けた治療等に対する損害賠償請求事件にかかわる和解がなされ、損害賠償額並びに弁護士事務委任報酬が確定し、これを病院賠償責任保険料で賄うことから、特別利益2,287万1,000円を増額するものであります。
収益的支出につきましては、当該損害賠償請求事件の損害賠償にかかわる和解金2,200万円、弁護士事務委任報酬87万1,000円を特別損失にそれぞれ増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) この件は、説明がありましたように補償、手術が失敗してそれの後遺症というようなことなのだそうでありますが、いかんせん2006年、平成18年ごろの発生で、私たちも聞いたか聞かないかちょっとわからなかったわけでありますが、きょうの新潟日報にもその辺ちょっと出ていたわけでありますが、その中で1点、今後このようなことのないようにあるいは起きないように再発防止について努めたいと。これは、阿賀野市の市長の答弁なのかあるいは課長の答弁なのかわかりませんが、あるいはまた病院側の答弁なのかわかりませんが、具体的にどのようなことをやられたのかあるいはどういうふうなことを徹底して再発防止に努めたいと、こういうようなことなのか、その辺ひとつはっきりお知らせ願いたいと、こう思います。なぜかというと、今郷病院もご承知のように非常に新築過程でありまして、市民の皆さん方の関心も非常に高くなってきております。そういうようなことで何か水を差すわけではないのですけれども、こういう事故のことが出ると、一般の市民はまたかと、こういうようなことになりますと、非常にやはり市民団体の方々も一生懸命に取り組んでいるわけでありますので、何かちょっと水を差されるような感じもしないわけでもございませんが、そういうようなことで、まず誰に、もちろん病院側なのでしょうが、そういうことをいわゆる起きないようにお伝えというか、言ったのかあるいはまた病院側としてはどういうふうな対応で当たったのか、その辺ひとつお願いします。
〇議長(山口功位君) 井上地域医療推進課長。
〇地域医療推進課長(井上秀子君) ただいまの山崎議員のご質問にお答えしたいと思います。
この件につきましては、一番最初に25年3月においての予算審査特別委員会後にこういった賠償請求の事件があるということでご報告申し上げたかと思います。そして、6月の議会におきまして弁護士に対する、損害賠償、この事件の着手金ということで特別収益についての126万円を増額させていただいたというあたりで、こういった事件が発生しているというお話をさせていただいたかと思います。それで、今回弁護士さんが間に入っておりますので、両者の話を聞きまして、この辺で和解に持ち込んだほうがいいのではないかということで両者の合意のもと、今和解の方向で進んでいるということなのでございますけれども、こういった事案というものはやっぱり今後新病院が市民の皆さんの信頼、期待に応えていく上では、本当にあってはならないことだと思っております。この事件につきましては、合併前ということで今阿賀野市のほうで対応させていただいておりますけれども、今公設民営化ということで厚生連さんのほうが運営しているわけですが、こういう点におきましてはこのことを十分教訓にしまして、こういったことが今後起こらないようにお願いしていきたいと思っております。特に私のほうでこのことについて病院側と話し合っていることはございません。ですけれども、今回受けまして院長のほうや理事長のほうに報告をして、今後このようなことがないよう十分説明を患者様にして、誤解のないように信頼される医療を提供していただくようお願いしていきたいと思っております。
以上です。
〇議長(山口功位君) 19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) 今課長から答弁はありましたが、これは郷病院だけの問題ではございません。新聞にはあっちこっちの病院の補償問題が出るわけでありますが。しかし、やはり先生方も神様でないわけですから、これはいたし方ないことかなというふうに、それは理解していますが、ただこの問題を病院側としてはこういうふうな対応で取り組んでいるとかあるいは今後今ここに書いてありますように、このような問題は二度と発生させてはならないというようなことで、では担当としてはこういうふうな、院長としてはこういうふうに考えているとか、やはりそういう反省と同時に取り組む姿勢がはっきりしていないと、それを私はお聞きしたいなと、こう思っているのです。だから、ただ起きないようにあるいは再発防止に努めたいと。これは、一般的な言葉でありますから、具体的に、ではどういうふうになされるのかあるいはなされたのか、それをお聞きしたいと、こういうことなのです。
〇議長(山口功位君) 井上地域医療推進課長。
〇地域医療推進課長(井上秀子君) 今までどういうふうにされてきたかというふうなご質問に対しましては、こちらのほうでこれに関して特段病院側にお願いするということは特にしておりませんでした。しかし、今回和解に持ち込むというあたりでの報告を病院側にする上で、先生のほうにご説明したいと思いますし、毎月行われている医局会議がございますので、そこで院長先生のほうからまたお話をしていただきたいと思っております。
以上です。
〇議長(山口功位君) 19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) 市に対する信頼というわけではないのでしょうけれども、これは全額保険で対応ということで説明もあったわけでありますので、それはそれでいいわけでありますが、やはり今課長が話されたような決意のもとで、当然これは市長からもそういう考えの中で対応していただかないと、また出たとか、何といったって10年くらい前の話でありますから、私たちもこの時期にはいなかったわけでありますけれども、そういう今課長が話されたようなことをやはりきちっとお伝えし、またそれに対しての考え方をやっぱり受けてもらいたいなと、こういうふうに考えています。それから、市長、今課長がそういうふうな考え方の中で対応したいと、こういうようなことを話がありましたが、市長の考え方をお伺いしたいと思いますが、いかがですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 先ほど議員のほうからも絶対はあり得ないようなお話、全国的にも医療過誤については発生事案がかなりあるというご理解をいただいている部分ございますが、今回の案件についてはやはり治療の方針あるいは治療に伴うリスク、そういったものをあらかじめ患者さん本人への通知がやや不足していたというような部分があったのではないかという事案だと私は今理解しております。これについては、しっかりと治療方針あるいは治療のリスクというものを事前に今現代社会の医学においては全てなされていると。そういった面でしっかり今取り組みを進めていただくことが1つと、あと先ほど担当課長が申し上げましたとおり、毎月行われます医局の会議において、そういったふだん行うべき取り扱いの方向です、それを徹底すると。そして、最善の治療は尽くしますけれども、それに伴うリスクがあるという部分はしっかりと説明責任を果たしていくと、そのような形での医療に撤するようお願いをさせていただく所存でございます。今後についても再発防止、しっかりと取り組みを進めてまいります。
〇議長(山口功位君) 19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) ぜひそのようなことでひとつ、直接の公設民営化になってはおりますが、その経営者というか、設置者は阿賀野市なわけでありますので、ひとつ今おっしゃったようなことの方針の中で病院当局とよくお話をして、やはり市民に親しまれる病院を目指していっていただきたいなと、こういうふうに思うわけでありますので、よろしくひとつお願いします。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) これで質疑を終わります。
議案第67号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第68号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関
する条例の一部改正について
〇議長(山口功位君) 日程第9、議案第68号 阿賀野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第68号、特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、非常勤特別職である教育相談員の報酬を時間額で支給するため改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第68号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第69号 阿賀野市児童遊園設置条例の一部改正について
〇議長(山口功位君) 日程第10、議案第69号 阿賀野市児童遊園設置条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第69号、児童遊園設置条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、新保地内に設置していた宮の森児童遊園について、地元自治会との協議により平成25年度にトイレを、本年度において周囲を囲むフェンスを撤去し、更地として地元自治会に移管したことにより改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第69号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正について
〇議長(山口功位君) 日程第11、議案第70号 阿賀野市老人医療費助成に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第70号、老人医療費助成に関する条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、国の特例措置廃止により、平成26年4月1日から70歳から74歳までの医療費の自己負担割合が2割となり、国の高齢者医療制度に準拠する県老制度についても受給者の自己負担割合を2割に変更する新潟県老人医療費助成事業実施要領の一部改正に伴い改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) 今説明があったわけでありますが、阿賀野市の対象者、たしか私たちのほうへも今度2割になったねというような話も来るわけでありますが。そうしますと、25年度からしてということでもいいですが、大体どれぐらいの負担、何人ぐらい対象者がいて、どれぐらいの金額になるのか、その辺お願いします。
〇議長(山口功位君) 目黒高齢福祉課長。
〇高齢福祉課長(目黒 裕君) 今阿賀野市では、67歳の女性の方1名、ひとり暮らしということで対象、受給者証の交付をしているところであります。年間の26年度予算では、支給のほうで約10万円ということで、現在65歳から69歳までは3割負担のところ、本人負担が1割ということで、2割部分について県1割、市が1割ということで、10万の内訳については県から5万円、市から5万円ということで10万円の給付ということになっています。
以上であります。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇高齢福祉課長(目黒 裕君) 済みません、3割負担で、65から69歳までは3割負担のうち自己負担が1割ということで、その差額の2割を県と市で約10万円ということで……
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) もう一回。
19番、山崎正春さん。
〇19番(山崎正春君) 質問が悪かったのかわかりませんが、4月1日から70歳から74歳までの医療費の自己負担が1割から2割、今2割になっているわけでありますが、そういう方から、いや、今度2割になったということでお話もありますので、対象者は何人ぐらいなのか。2割になると1割上がったわけでありますから、どれぐらいの額になるのかと、これを今私質問をしたわけでありますので、その答弁をお願いします。
〇議長(山口功位君) 折居健康推進課長。
〇健康推進課長(折居千恵子君) ただいまの質問につきましては、今のところ手持ちがございませんので、後で調べてご報告させていただきたいと思います。申しわけありません。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第70号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第71号 阿賀野市火災予防条例の一部改正について
〇議長(山口功位君) 日程第12、議案第71号 阿賀野市火災予防条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第71号、火災予防条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、平成25年8月に京都府で発生した福知山花火大会火災を踏まえ、対象火気器具等の取り扱いに関する規定の整備のほか、屋外における催しの防火管理体制の構築を図るため、大規模な催しを主催する者に対して防火担当者の選任、火災予防上必要な業務の計画の作成等が義務づけられたことに伴い改正するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 付託先は、何委員会ですか。
〔「総文」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) いわゆる祭り、イベント等々、プロ、素人に限らず、そういったバザーとか飲食物の提供、火気を使用するということであれば、要は近々のあやめ祭り等々、阿賀野市でもイベントが開催される。また、各種団体が何とか祭り等々でいろんな食材提供するときに保健所を通過して、今度火気の消火用具の設置が義務づけられた。その辺あすあすなので、商工観光課長の所管だと思うのだけれども、イベント等々の。その辺の通知、あれもう出店者会議なんかしたのでしょう。その辺は、どんなものですか。
〇議長(山口功位君) 唐橋消防長。
〇消防本部消防長(唐橋繁英君) 今中島議員の質問でございますが、条例改正で初め市長から説明がございましたけれども、福知山の災害、記憶にあると思いますが、そのときの規模的には11万人いらっしゃったと。露店の店舗が100店舗を超しておりました。そういった中でああいう災害が起きまして、実際3名亡くなったという事案でございましたが、それを踏まえて今回改正の案が来まして、今回お願いするところでございますが、詳細については水原まつりをちょっと調査してみますと、店舗が百十数店舗が出店されるという商工観光課のほうから情報をいただいております。人数的には基本的に10万人という話でございますが、水原まつりは昨年の実績で1万7,000人という商工観光課から聞かせてもらっています。そういった人数でもありますし、詳しい内容につきましては条例改正後に消防長告示で定めるという形になっておりますので、商工観光課と現状、現在の阿賀野市内の祭りと出店等を勘案して定めていく予定でございます。
以上です。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 条例の改正日は8月ではないよね。改正日はいつで、では通知等々、対処はどうするかという具体的にいつ施行されて、規模は100軒程度だからいいとか120軒、30軒だからいいとかということなのですか、これは。出店者が何百軒が目安とか、そんなことをうたっていないでしょう、これ。その辺ますますわからなくなってきた。
〇議長(山口功位君) 唐橋消防長。
〇消防本部消防長(唐橋繁英君) お答えします。
この改正が来た経緯としましては、今申し上げましたとおり福知山から今まで各露店、祭り等の露店等に消火設備を設置するという規定がございませんでしたので、この点について災害対応、人命救助というものを含めてこの条例案出しておりますので、詳細については今後消防長告示という形で定めていく予定でありますので、ベースとしては今おっしゃられたように店舗の数もあるでしょうけれども、100店舗、10万人というベースは国から示されております。
以上です。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) いや、いつから施行するのですか。では、具体的に夏の水原まつりには、この辺の条例を適用するのですかということなのです、簡単な話。
〇議長(山口功位君) 唐橋消防長。
〇消防本部消防長(唐橋繁英君) 早急の問題だと思いますので、水原まつりには間に合わせる方向で今考えています。
〇議長(山口功位君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第71号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第72号 市道路線の認定について
〇議長(山口功位君) 日程第13、議案第72号 市道路線の認定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第72号、市道路線の認定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、地元要望による山崎松涛台線1路線を新規に認定し、交通の利便性を高めるとともに住民福祉を増進するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第72号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第73号 損害賠償の額の決定及び和解について
〇議長(山口功位君) 日程第14、議案第73号 損害賠償の額の決定及び和解についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第73号、損害賠償の額の決定及び和解について提案理由を説明申し上げます。
本件は、和解の相手方が平成18年6月20日に水原郷病院を受診し、検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、平成18年7月11日に同病院において腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けられました。その後に発症した症状に対し、より適切な診療を実施することで後遺障害を軽くできた可能性があると認められることから、損害賠償金を支払うことにより和解するため、議決を求めるものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第73号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第74号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)
〇議長(山口功位君) 日程第15、議案第74号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 議案第74号、財産の取得について(消防ポンプ自動車)提案理由を説明申し上げます。
本件は、平成10年度に整備し、阿賀野市消防署に配置している消防ポンプ自動車が老朽化により機能維持が困難となったため、消防庁緊急消防援助隊設備整備補助事業補助金の交付を受けて消防ポンプ自動車1台を取得するものであります。つきましては、一般競争入札に付した消防ポンプ自動車の取得について、新潟モリタ株式会社と3,337万2,000円で物品供給契約を締結したいので、議決を求めるものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第74号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇報告第 7号 平成25年度阿賀野市一般会計継続費繰越報告について
報告第 8号 平成25年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について
報告第 9号 平成25年度阿賀野市水道事業会計継続費繰越報告について
報告第10号 平成25年度阿賀野市病院事業会計継続費繰越報告について
報告第11号 専決処分の報告について(専第7号 損害賠償の額の決定及び
和解について)
報告第12号 阿賀野市新型インフルエンザ等対策行動計画の報告について
〇議長(山口功位君) 日程第16、報告第7号から報告第12号までを一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
田中市長。
〇市長(田中清善君) 初めに、報告第7号から第12号について、平成25年度の一般会計等において予算の繰り越しを行ったこと、損害賠償について専決処分を行ったこと及び新型インフルエンザ等対策行動計画につきまして報告いたします。
まず、報告第7号についてでありますが、水原中学校整備事業費では国の補助事業採択により、旧校舎解体の前倒し分を3月補正で計上しましたが、工期等の理由から翌年度へ繰り越すことが主な内容であります。
次に、報告第8号につきましては、病院事業会計の新病院整備事業で逓次繰り越しを行うことに伴う一般会計出資債の繰出金や国の補正予算に基づいて3月補正で計上した事業等について、工期等の理由から翌年度へ繰り越して執行することとしたので、お手元の計算書のとおり報告いたします。
次に、報告第9号につきましては、第4期の水道施設整備事業について翌年度への繰越額が確定したので、お手元の計算書のとおり報告いたします。
次に、報告第10号につきましては、新病院整備事業について翌年度への繰越額が確定したので、お手元の計算書のとおり報告いたします。
次に、報告第11号でありますが、平成26年3月3日に阿賀野市久保の路上において当市の車両と長岡市の有限会社の車両が衝突し、双方の車両が損傷したものであります。相手方に対して損害賠償することを決定し、和解することについて専決処分を行いました。
次に、報告第12号でありますが、新型インフルエンザ等対策行動計画について、別冊のとおり策定したので、報告いたします。
以上、予算繰り越し4件、専決処分1件、新型インフルエンザ等対策行動計画について報告申し上げます。
〇議長(山口功位君) これで報告第7号から報告第12号までの報告を終わります。
〇一般質問
〇議長(山口功位君) 日程第17、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は順番1番、近山修さんから順番4番の稲毛明さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(山口功位君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から順番4番までとすることに決定いたしました。
それでは、順次発言を許しますが、簡潔で的確なご質問をお願いいたしたいと思います。
それでは、2番、近山修さん。
〔2番 近山 修君登壇〕
〇2番(近山 修君) 2番、近山修です。第4回定例会の一般質問のトップバッターをさせていただきます。私のほうから2点について質問させていただきます。
まず1点目は、地域経済の活性化に向けてプレミアム商品券の発行助成事業についてであります。地域経済の活性化に向けてプレミアム商品券が発行され、効果が上がって市民に評価されています。昨年までのプレミアム商品券の使用されている業種別の割合を伺います。また、プレミアム商品券の販売方法は、市民の多くが購入できるように対処されているのか伺います。
2点目についてですが、防犯灯の整備についてお伺いします。市では、毎年1カ所程度しか防犯灯を新設していません。市内の各自治会等から新設要望が何件くらい上がっているのか伺います。
以上2点についてよろしくお願いします。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 近山議員からは2つの項目についてご質問をいただきました。
初めに、プレミアム商品券についてお答えをいたします。まず、使用されている業種別の割合についてであります。地域経済の活性化を目的としたプレミアム商品券の発行事業は、平成21年度から実施されています。直近の平成25年度を例にとった場合、購入申込書に記載するプレミアム商品券の使い道の順位は、トップが食料品、続いて生活雑貨、第3位が自動車関連となっておりますが、業種別の換金状況では自動車販売、修理業が全体の26%で第1位、続いて建築業が20.1%、スーパー、ホームセンター等の大型店が16.9%の順で、この3業種で2億700万円強の62.9%となっております。ちなみに、平成23年度、24年度の換金状況においても、平成25年度と同様にこの3業種で60%前後を占めている結果となっております。
次に、市民の多くが購入できるように対処されているのかについてであります。市民に対する広報については、3月末の販売予告の新聞折り込みに始まり、広報あがの4月号、その後の2回の新聞折り込みにより販売の周知は十分なされたものと思っております。また、販売についてはゴールデンウイーク最終日の5月6日から市内7カ所で行い、今年度から都合により直接販売会場に来られない方のために代理人による購入も可能とするなど、多くの方から購入いただけるよう販売方法も十分工夫をなされたものと認識しております。しかしながら、販売後に各商工会や市役所に販売量をふやしてもらいたい、1人の販売額の上限を設けてもらいたいなどの意見が寄せられております。次年度もこうした商品券の発行が必要な経済情勢であれば、今年度の利用状況やアンケート結果、寄せられた意見等をもとに、より多くの皆様に喜ばれる事業となるよう商工会と協議を進めてまいりたいと考えております。
次に、防犯灯の整備についてお答えをいたします。現在自治会等から25カ所の新設要望をいただいているところであります。その内訳としては、総延長約9キロメートル、小中学校の通学路15カ所となっております。いずれも防犯灯の設置により防犯効果が高い路線であると認識しております。設置については、優先順位を決めさせていただき、市の財政状況並びに予算配分額などを精査し、設置箇所を決定しております。次年度以降の設置についてもその都度優先順位を検討した上で、順次計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) それでは、再質問をさせていただきます。
プレミアム商品券の使用されている業種の割合は、大体先ほど言われた大型店や自動車修理業、建築業で60%ということで、残り40%が一般の商店で使われているかと思いますので、地域経済の活性化につながっているものと思われます。次年度も地域の経済の活性化のためにぜひとも発行していただきたいと思っております。
販売方法でありますが、周知のほうは十分なされていたと思いますが、市内7カ所での販売を代理人による購入も可能としたことで1人で何百万も買っていったというような話があります。そういうことで購入を希望する人が買いに行っても、市の報告では2日で販売されたとなっていますけれども、2日目の販売というのは市役所だけの販売で、ほかの販売所では大体1日で終了したということで、そういうふうな1人で何百万も購入したという方が何件も話ありまして、そういうふうな申し込み、利用制限、ここに書いてありますけれども、利用制限50万円というふうな形になっていますけれども、利用限度額をチェックしているのかどうか伺います。
〇議長(山口功位君) 飯野商工観光課長。
〇商工観光課長(飯野喜夫君) お答えいたします。
実際購入いただいた方が昨年実績で3,400人ほどでございました。今年度もまだ集計中でありますが、3,400人。それは、代理購入も含めての人数でございます。確かにご質問のとおり100万、200万という購入の実績があったようであります。限度額50万円につきましては、これから換金、7月の16日までだったと思いますが、換金の期限になっております。それにつきましては1人50万。車購入の場合、例えば考えた場合ですが、家族でというふうなこともありますので、そこまではチェックができないというふうに考えております。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) 家族で購入する場合はいいのですけれども、要するに家族で例えば大体今5人家族とかその辺が中心だと思うのですけれども、5人家族で250万ぐらいしか買えないのですけれども、何百万というのは、要するに1,000万近くの単位で買っていった人がいるというのです。要するに人から名前をかりてそういうふうに購入していって、販売額というのは大体決まっていますので、1人で1,000万近く買うとかそんなことをやっていれば、要するに購入、確かに名簿は3,400人とかそういうふうになるかもしれませんけれども、実際使用する人がそういうふうにある程度の人に限られてくるとなると、一部の人だけが得をして、購入を希望して地域活性化に向けていろいろ使用しようというふうな、そういうふうな人が利用できないというようなことにもなりますので、来年度からは発行するのであれば、ぜひともそういうふうな購入限度額のチェックとかそういうのを厳しくやっていけば防止できるのではないかと思われますけれども、その辺いかがでしょうか。
〇議長(山口功位君) 飯野商工観光課長。
〇商工観光課長(飯野喜夫君) 実は、購入限度額は50万円というのは使用する場合です。購入の場合は、代理購入を認めておりますので、ご質問のとおり100万、200万という方がいらっしゃいました。200万円を購入する場合は、20人の、自分以外19人の同意書の申請書となります。確かにご意見の中に1人の販売額の上限を設けてもらいたいというふうなものがありますので、実際1日で、2日目まで残ったのが市役所と白善商店が2日目の10時まででございました。確かにあっという間に売れてしまったという状況があって買えなかったという人が多数おられましたので、この辺につきましては市民の皆様から喜んでいただけるよう、来年この事業が実施されるということになれば、商工会さんと相談しながら進めていきたいというふうに考えております。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) 代理人の件でありますけれども、家族であれば別に問題はないと思うのですけれども、要するに何十人分も代理人の名前を集めてくるとなると、販売所へ伺いましたら、そののを信用するしかないということで、例えば水原の商工会である程度買って、その後また今度安田の商工会で買ったとしても、その辺ダブっているかどうかチェックができないというのです。要するに申込書を持ってきたのを信用して売るしかないというような形で、その辺のチェック体制も今後考えていかなければ、また今年度みたいにある程度1人で1,000万近く買うとか、そういうことの予防できるかと思いますので、その辺来年実施するのであれば、ぜひとも実施していただきたいですけれども、その辺十分考慮していただきたいと思いますが、いかがですか。
〇議長(山口功位君) 飯野商工観光課長。
〇商工観光課長(飯野喜夫君) ご意見を踏まえまして、来年実施できるのであれば十分市民の皆様から喜んでいただけ、もっと大勢の方から喜んでいただけるような施策、要綱にしていくべく、商工会さんと相談していきたいと思っております。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、防犯灯の整備について再質問させていただきます。防犯灯の整備については、先ほど言いましたように阿賀野市では1年に1カ所程度しか新設されておりませんけれども、昨年の11月に新発田の住宅街で女性が夜間外出したときにすぐ家の近くで事件に遭いまして、ことしの春に白骨死体で発見されるという事件がありました。新発田市の緑町というところは住宅地でありますけれども、非常に防犯灯が少なくて暗い場所なのだそうです。阿賀野市でもこのような事件が起こる可能性は否定できません。阿賀野市において防犯灯の整備を急ぐ必要があるかと思いますけれども、市長の考え方をお伺いします。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 議員からのご指摘のとおり、市としても青少年の安全、安心を確保する上で非常に防犯灯は有意義であると。特に今高校生等は大分遅くまで部活等をやった後、自転車等で自宅へ戻る。その途中には非常に暗い夜道がございます。私も時々散歩をしながら、そういった状況を目にしておりまして、防犯灯の設置は非常に重要だなと思っております。精いっぱい取り組みを進めていきたいとは今思ってはおります。ただ、財政状況、そういった中で財源の確保をめどをつけながら順次整備していきたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) どうもありがとうございました。ぜひとも予算を確保していただきながら、整備を急いでいただきたいと思います。
あと、関連のあれなのですけれども、通学道路の防犯灯の関係でありますが、水原中学校の通学道路、まだ取り消しになっていないと思うのですけれども、今バス通学になりまして、分田から小境に向かって通学道路というのは昔から私の認識ではあるのですけれども、そこには通学道路にもかかわらず防犯灯が一つもありません。夜の車の通行が多くあれば、まだその辺明るくなっているかと思うのですけれども、車の通行も夜はほとんどないという形でありますけれども。あそこには夜散歩する人が懐中電灯を持って散歩している方が多くいるとか、非常に暗くて危険といいますか、隠れる場所ないのですけれども、暗いとどこに潜んでいるかわからないということで、その点通学道路の防犯灯の要望等は上がっているかどうか、お願いします。
〇議長(山口功位君) 小林総務課長。
〇総務課長(小林正男君) その間は、福田小境分田線の関係でしょうか。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇総務課長(小林正男君) そこにつきましては、平成23年度ぐらいに一応要望としてこちらのほうでお伺いしております。一応先ほども言いましたように25カ所ほどのご要望がございますので、その全体を眺めながら、先ほども市長が言いましたように予算との兼ね合いもございますので、一刻も早くできるよう頑張りたいと思います。
〇議長(山口功位君) 2番、近山修さん。
〇2番(近山 修君) 先ほど市長言われたように、今中学生はバスで通学になっていますからあれですけれども、高校生とか部活とかで遅く暗い場所を通ってくるのです。そんな関係で非常に予算面はあるかもしれませんけれども、阿賀野市の防犯体制をよくするということで街路灯の防犯灯ですか、その辺の整備をぜひとも早急にお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
〇議長(山口功位君) これから13時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午前11時45分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(山口功位君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
建設課長より報告があります。
土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) それでは、お手元に配付いたしました、午前中宮脇議員からお話がありました元気臨時交付金事業の箇所図でございます。全部で18カ所ございまして、うち新規事業といたしまして8カ所ございます。いずれの箇所でも全て自治会からの要望がありまして、身近な環境整備、即効の効果、発揮が期待できる箇所でございます。
よろしくお願いいたします。
〇議長(山口功位君) それでは、一般質問を続けます。
4番、市川英敏さん。
〔4番 市川英敏君登壇〕
〇4番(市川英敏君) 市川でございます。阿賀野市における学校教育全般について質問いたします。
阿賀野市は、市の最上位計画として、人・まち・自然が輝く・幸福祉都市阿賀野を基本理念とする阿賀野市総合計画を策定し、平成23年3月には同計画を見直して後期基本計画を策定し、これらのまちづくりの理念を踏まえ、基本目標を達成するため、教育に関しては人を育み、教育と文化が輝くまちを掲げている中、5月22日付で阿賀野市教育長に就任された岩村教育長に今後の阿賀野市学校教育の方針と理念、学習、部活動についてお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 市川議員のご質問にお答えいたします。
5月22日付で阿賀野市教育委員会教育長に就任させていただきました岩村弘一でございます。よろしくお願い申し上げます。
議員がお尋ねの教育長としての方針と理念でございますが、前田村教育長のもとで私自身教育センター長を6年間務めてまいりました。私にとりましては、前教育長が推進してこられた方針そのものを引き継ぎ、そしてこれまで私自身が44年間携わってきた教職並びに教育行政経験から培った信念に基づきまして、遅滞なく阿賀野市の学校教育の振興を図ってまいりたいと思います。そして、子どもたちの成長を一層促進するために事務局の職員の皆さん方並びに各幼稚園、小中学校の園長、校長先生初め、教職員の皆様方とともに手を携えながら全力を尽くす覚悟でございます。
阿賀野市の未来を担う子どもたちが健やかに育つためには、重要な役割を担う幼稚園や小中学校におきまして、学力や健康、コミュニケーション能力など、社会の中で生きる力の基礎を培うことが教育の役割であります。子どもたち自身が努力しながらそうした力量を身につけ、みずからに自信を持ち、自己実現を図っていく、そういった子どもたちを支援し、認め励ますのが私たち大人の役割であると考えます。家庭教育、また地域社会の持つ教育力と合わせまして、学校教育の充実に努めてまいりたいと、そう考えております。具体的な学習指導、部活動につきましても、この基本的な方針、理念のもとに推進したいと、そう考えております。
よろしくお願いします。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) それでは、再質問をいたします。
岩村教育長におかれましては、阿賀野市教育委員会に6年、その前には水原小学校校長として6年在任され、またさらにそれ以前には京ヶ瀬時代2年間にわたっておられましたと。大変阿賀野市の学校教育に対して精通された方だとお伺いしております。
それでは、何点か質問させていただきます。教育長は、前田村教育長のもとで教育センター長を6年間務めてまいり、前教育長が推進してこられた方針そのものを引き継ぐとおっしゃっておられますが、具体的にどのような方針なのか、説明願います。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 学校教育の充実の基本的な具体的中身につきましては、既に市川議員さんのご質問で田村教育長さんがお答え申し上げているとおりでございますが、阿賀野市の子どもたちの学力向上、それがまず最重要課題として位置づけております。それから、豊かな心と申しますか、子どもたちが安心して学校生活を送り、その中で友達といろんなかかわりを通して成長していく姿を応援していくと、こういった心の豊かさに通じる教育が重要と、こう考えております。さらには、阿賀野市の地域、それから地域社会、そうしたよき伝統や風土を活用した教育、こういったことも重要と、こう考えておりまして、阿賀野市の市民の一人として成長していくために限りない応援をしていきたいと、このように考えております。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 2002年から実施されました週5日制導入、教科内容の3割減などのゆとり教育。私は、これらに対して当初よりかなり危惧しておりましたが、やはり多くの問題、批判があり、2007年には総合学習や選択授業の時間の削減と算数、国語など主要科目の授業を10%から12%増加する方針を提示し、さらに2008年には総合学習の時間の大幅な削減と算数や理科といった理系科目の時間の大幅な増加、中学で学ぶ英単語数の3割以上の増加など、主要科目を一層充実する方針を示し、現在に至っているが、これらについて教育長のお考えをお伺いします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 現行の指導要領は、今道徳編持ってきておりますけれども、平成20年に改訂されたものでございまして、現在それを適用されております。学校教育は、この構想の下に指導要領に基づいて時間数、授業時数、それから内容等を学校教育では実施しているわけでございまして、現在平成20年、これが完全実施になったのが23年でございまして、現在23年の完全実施の計画を引き続き実施しているということでございまして、議員が先ほどおっしゃった過程を経て日本の国における学力の問題が中央教育審議会で議論されて、そういう過程を経て学習要領に具現しているものでございます。そのもとで阿賀野市の学校教育も進めていくと、そういうところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 学力向上、また子を持つ親としましては、大変な大きな問題であります。阿賀野市内の小中学校における児童生徒の学力についてですが、総合計画の中で子どもたちが基礎的、基本的な知識及び技能を確実に習得し、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力などを身につけ、確かな学力を獲得するよう、幼稚園、小学校、中学校では創意に満ちた教育活動を行っているとなっておりますが、具体的にはどのような教育活動内容か、お伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 阿賀野市における教育活動の具体的な中身でございますけれども、いわゆる学力実態調査を文科省もここ数年続けておりますけれども、それに基づいた阿賀野市の評価結果、それからふだん学校で学習指導を進めてきた成果を問う学力の標準テスト、これらに基づきまして阿賀野市の学力実態を掌握しております。前の教育長からもお答えがあったと思いますけれども、文科省の調査によりますと阿賀野市の現状は中学生においてはやや全国水準よりは劣っているが、現在それに近づきつつあるという水準でございますし、本市の小学生の学力はおおむね県平均以上、そして全国レベルにほぼ同等というふうな水準を獲得してございます。これは、日ごろ各学校で学習指導の指導力向上並びに子どもたちの学習に向かう意欲を創造させる取り組み、さまざまなそうした努力のたまものと、こう考えておりまして、教職員一人一人の指導力の向上とあわせ、一層子どもたちの学習に向かう意欲をつけるべく努力を続けているところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 学力の低下、全国平均をやや下回り、またかなり94%、96%ですか、平均下回っている中で、学力レベルの低下、これらの課題を克服するために地域社会や家庭との具体的な連携が必要とありますが、それらの連携についての内容についてちょっとお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 子どもたちの文科省のテストにも、いわゆる学力そのものを問うものと、それから子どもたちの日常の生活を調査する内容もございまして、その中に子どもたちがおうちへ帰ってからの学習の取り組み方、つまり家庭学習の取り組みに関する実態も調査されております。それらを見ますと、阿賀野市においてはなかなか家庭学習の充実度が低いということが具体的な数値となってあらわれておりまして、そうした取り組みを各学校で進めているところでございます。そこにおいて例えば同じ中学校区で話し合いをいたしまして、中学生の定期テストのときには小学生がお兄ちゃんたちが勉強している時間にテレビをつけたりゲームをしたりすることのないような取り組み、つまり一緒に合わせて家庭学習強調週間などを話し合って、そして地域のPTAの方々や地域の方々に働きかけて、ともにそれを支えていただくような取り組みを進めている最中でございます。そのほかさまざまな工夫をもちまして地域社会、例えば総合学習等で地域の授業や、それから自然、歴史、伝統、そういったものを学ぶ機会をつくって、地域の方々から直接ご指導をいただくような機会を設けるなど、さまざまな地域の協力をいただいているところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 次に、学校便りについてお伺いいたします。各学校において大変特色のある学校便りを発行されておりますが、安田地区においては回覧板で回ってきまして、なかなかゆっくり見れないということがあり、またやはり地域と連携していくというのであれば、せめて各地区ごとでの全戸配布にしていただきたい。また、各学校では経費等そう多くありませんので、これらの経費は市のほうで賄うというふうなことで私考えておりますが、教育長のお考えはいかがですか。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 学校でさまざまな取り組みを、つまり学校便りに盛り込む内容はさまざまございますけれども、緊急性を要するものもございますし、あるいはじっくりとお読みいただいて学校教育の取り組みをご理解いただく部分がまず1つ、つまり紙ベースと、それから今デジタルベースですか、緊急を要するものは例えばネットをつくりまして、携帯電話で直通でお知らせができるようなシステムを取り入れるなど、それからホームページに学校便りそのものを載せる学校もございますし、さまざまな取り組みが各学校ごとに行われております。それで、市川議員お申し出の全戸配布という考え方でございますけれども、恐らくそれを見込んでの予算配当等、各学校にしていないと思いますので、それについては課長から答弁させます。
〇議長(山口功位君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 回覧でなくて全戸配布というふうなことですけれども、それにかかる経費につきまして学校配当予算というふうなことで学校側に教育委員会のほうから配当している予算がございます。その中で対応できるものは学校側で対応していただきたいと思いますし、またそれでどうしても無理だというふうなことであれば、こちらのほうで事務局内部でまた検討してまいりたいというふうに思っております。
よろしくお願いします。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 私は、時々各学校のホームページを見ておりますが、各学校とも大変工夫を凝らしたすばらしいホームページでございます。ただ、残念なことには4月より新校舎になりました水原中学校ですか、そこのホームページだけがないのです。一番やはり今注目されている学校だけがないと。水原中学校、市民図書室ですか、これらもある中、そこのホームページだけがないというのは非常に残念に私何度も言いますが、思っておりまして、このことについて教育長の見解をお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) そのご指摘が実は私も管理主事の伊藤先生から聞いておりまして、水原中学校で努力してホームページを更新するようにというお願いをしておるところでございます。担当者がかわったのか、コンピューターを引き継ぐ方がいるところはそういうふうに更新がスムーズになされるのですけれども、水原中学校、どういう事情でおくれているのか、ちょっと今把握していませんけれども、催促したいと思います。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 水原中学校はかなり教職員の方、大勢おられまして、十分対応できるスタッフがおられるのではないかと私は思うのです。ホームページのすばらしいところは、先般3週間ぐらい前でしょうか、安田の小学校の運動会、ちょっと天気悪くて開催するとか中止にするというのが朝の5時半にホームページで発表されたのです。大変助かりまして、各学校等そういう有効利用等していただきたいと思いますし、またぜひ水原中学校にもちゃんとしたホームページ、随時載せていただくようお願いいたします。
次に、教育委員会だよりなのですが、第118号、平成26年5月1日発行のその中の報告の中で中学校暴力事件1件となっておりますが、その内容と、またほかの学校にも各学校においてさまざまな問題はないのか、その辺教育長にお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 暴力行為につきましては、平成24年が小学校で4件、中学校で42件ございました。25年度は、小学校で1件、そして中学校で44件ございました。そのうち24年度は、対教師暴力が小学校で1件、中学校で9件。生徒間の暴力が小学校で2件、中学校で1件。器物損壊が小学校で1件、中学校で32件。25年度のほうは、対教師暴力が小学校ではゼロ、中学校で5件。生徒間暴力で小学校1件、中学校5件。器物損壊、中学校で34件、こういう内容でございました。今年度水原中学校のご指摘の件は、対教師暴力ということであったと思います。いずれも本人に対しましては、学校のほうで事情をよく聞き取って、子どもたちが行為に及んだ背景をよく調査の上、適切な指導をしたところでございます。こういう行為が起こらないことを望むわけでございますけれども、発達途上の子どもたち、さまざまなフラストレーションがたまっておりまして、そういう場合にこういうことに及ぶケースもかなり出ております。しかしながら、そういったケースが起きた場合にこうむる迷惑、それから他の生徒に与える影響、それらを鑑みまして、最大限繰り返すことのないように生徒に指導を行っているところでございます。
以上であります。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 今の件なのですが、平成24年、25年の実例ですか、報告いただいたのですが、学校教育の現場においてはさまざまな問題があるかと思うのですが、いろんなさまざまな問題、例えば暴力とかいろんな問題あるわけです。それらは、ほかにはございませんか。例えばいじめとか登校拒否、いろんなそういう暴力を初め、体罰、それらのさまざまな問題、ほかにはございません。その辺をお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) いじめについても同じような数字を申し上げればよろしいでしょうか。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇教育長(岩村弘一君) よろしいですか。いじめはなくならないというのが我々教育委員会の基本的な考え方でございまして、しかしながらいじめは解消していく必要がある、必ず起こったら丁寧に対応して、その一件一件についてきちっと対応して解決していくことがその子の成長になる、あるいはいじめられたほうの方にとってもそのことを乗り越えていくことが成長につながるのだというふうな捉え方をしておりまして、極力早期発見、早期対応、そして早期解消と、こういうことを図っていく必要があると、こう考えております。非常に中には、最近ズボンおろしという人格といいますか、非常に悪質ないじめに相当する事案もございますが、やっている生徒は聞いてみるとおもしろ半分でやっているというような状況でございますので、これについても理をよく説得しまして、なぜいけないかというあたりを理解してもらって改善を図っているところでございます。いじめの多くは悪口を言った、仲間外しをした、それからしかとをしたと、そういうふうな単純なことでいじめられたと上げるケースが多いようでございます。しかしながら、学校現場では一つ一つに対して丁寧な対応を行って、その解消に努めているところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 次に、小学校の統合については学習環境、また地域の皆さんのお考え、また経費等の問題等多く課題がありますが、今年度市内の小学校におきまして複式学級ですか、ついにできましたが、この件について教育長のお考えをお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 議員ご指摘のように安田地区で当初は予定していなかった学校が複式学級に陥りました。というのは、隣接する学年、2年生と3年生が16人以下になりますと、1つの学級で教育をしなければならないという決まりがありまして、当初は2人上回っていたので、今年度26年度は複式学級は存在しないということになったのですけれども、急遽転校生、転出した生徒が2人出まして、それは家庭の事情なので、いたし方ないという部分はあったのでございますけれども、急遽16名になってしまいましたということで複式学級が誕生したということでございます。複式になりますと、1人の先生が2つの学年を同時に指導しなければならないというハンディキャップがありますので、大変学力、その他の問題で影響が大きいわけでございますので、極力避けるべく緊急に県のほうへ教員の増員をお願いして、幸いにことしは入れてもらいまして、1人加配をいただいたところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 次に、市内小中学校の体罰に関するアンケート調査がことし2月ごろ一斉に行われたわけですが、昨年12月の定例会の私の一般質問において、調査票は封筒に入れ、のりづけし、学校で回収しまして、教育委員会で開封。問題のある件に関しては、教育センターか学校長と対応していくと提案させていただきましたが、今回の調査票はどのように回収されたかお伺いいたします。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 24年度は、文科省が直接実施しましたので、全国一斉に行ったわけでございます。25年度につきましては、文科省が全国一斉にやることを求めませんでした。しかしながら、県教委として前年に引き続き25年度の実態を調べたいということで調査を行ったわけでございます。その結果、新潟県独自に行われた調査で阿賀野市もそれに基づいて調査を実施したところでございます。それは、保護者は封筒で回収し、それから生徒は学校で回答し、教師も回答するというようなことで、開封はことしも学校で集計をいたしました。教育委員会が全て回収し、集計をするというシステムにするには、県全体の均衡もございますので、前年に倣って学校で対応させていただいたということでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 私としましては前にも言いましたとおり、それでは何の意味もないアンケートだというふうに思っております。12月定例会でも私言いましたが、ある父兄から子どもが人質にとられている、本当のことは書けないというふうにおっしゃっていました。だから、私は本当のことを書けないのであればやらないほうがいいですし、またやるのであればさっき言ったような方法でやったらどうかと。実際にアンケート、先生が学校のほうで先に見るわけですよね。それを隠蔽しようと動いた事実もあります。それでは何の意味もないのです。それと、国とか県のを統一したのではなくて、あくまでも例えば暴力、体罰だけではなくて、いじめとかさっき言いました暴力とかいろんな中身の幅広いアンケートを阿賀野市独自でやるのが大事なのではないかと、必要なのではないかと私は思います。その中でいろんなサインを出すお子さんもおられるかと思うのです。やはりそういう独自での先を見据えた中で早く対処するというふうな形の中で独自のアンケート調査は必要だと思いますが、教育長はいかがですか。
〇議長(山口功位君) 岩村教育長。
〇教育長(岩村弘一君) 基本的には、教職員を信用できないという保護者さんがいらっしゃるというお考えのようでございますけれども、私どもとしては子どもたちを直接指導する教職員の力量、非常にそこはやっぱり重視しなければならないと、こう考えております。それで、教職員に指導力向上、それからさまざまな意味で誠実な子どもたちに対して、みずから模範となる人としての生き方を示してあげるのが教師だと思いますので、そういった教師が率先して子どもたちに正しく教え導くのが筋だと、こう考えておりますので、基本的に教職員が不正を働いて、それが心配だから教育委員会が直接アンケート調査をするというようなところまで決断するというわけには今いかないのではないかと思いますが。したがいまして、今年度も出た結果、昨年度は阿賀野市で3件の体罰に相当するのではなくて、不適切な指導があったというふうにして出ておりましたけれども、今年度も保護者、それから生徒、それから教職員みずからの申し出、この3件を照らし合わせた結果、それに該当すると思われるケースが2件ありましたけれども、県のほうへ報告しましたところ、そのうち1件が不適切な対応だったというふうなことで、先般この結果をもとに教師を指導したところでございます。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) 今教育長が言われました信頼関係ですか、教職員の方を信頼、信用していると、それは私も大事なことだと思います。でも、中にはやはりそういう不適切な処理方法をされている学校もございます。実際詳しくは言えませんが、あると聞いております。その辺教育長、もう一度お調べいただきたいと思います。それで、やはり県、国と同じような方法、それも大事ですけれども、阿賀野市独自でそれらをやるというのも一つの方法ではないかと思うのですが、もう一度いかがでしょうか。
〇議長(山口功位君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 調査の方法につきましては、教育的な観点から申しましてもやはり従来どおりの先生か学校側の用紙の配付、それから学校側で開封すると。それを教育委員会のほうに報告をしてもらうといったふうなことで今後も対応していきたいというふうに考えております。
よろしくお願いします。
〇議長(山口功位君) 4番、市川英敏さん。
〇4番(市川英敏君) まことに私としましては残念な答弁いただきまして。それではまた今後とも阿賀野市の学校教育、また学力、教育向上をお願いしまして、私の今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長(山口功位君) 質問を改めます。
14番、中島正昭さん。
〔14番 中島正昭君登壇〕
〇14番(中島正昭君) それでは、質問をさせていただきます。3項目にわたりますので、よろしくお願いします。
初めに、阿賀野市の犯罪被害者支援についてお伺いいたします。例を挙げたら切りがないほどますます悪質、巧妙化している社会犯罪の被害に苦しんでいる人、家族が実に多いと聞きます。苦しむ人に少しでも手を差し伸べてあげること、温かさが感じられる地域であること、それが住みたいまちの一つの要素ではないかとも考えております。そこで、支援について自治体としてどう捉え、考えているかをお伺いいたします。
次に、国際社会の中での阿賀野市。国の借金が昨年ですか、1,000兆円を超え、それでも財源を国の交付税に頼らざるを得ない現実に一地方議員としても深く考えるところであります。そこで、市長に次の問題の見解をお伺いいたします。
1つ目、デフレ脱却から経済復興は、グローバルな連携が第一と安倍首相の地球儀を俯瞰する勢いの外交努力、まさに称賛に値する。今までの政権では、世界から取り残されただろうと思う、そら恐ろしい気もいたしました、について市長の見解をお伺いします。
2番、国際情勢がかつてない資源略奪合戦の波乱含み、資源のない、人的資源絶対数不足、これから先外国人労働者に頼らざるを得ないだろう。日本の先行きが余りにも心配な時代がやってまいりました、の見解を伺います。
安倍首相が過労とストレスからまたまた体調異変が心配なほどハードな平和外交をしても、統治を侵略と事実を歪曲、捏造してまで批判を続け、そのくせ東シナ海、南シナ海の公海を我が物と侵略する横暴さ。また、さきに解決した従軍慰安婦問題。志願した者を強制連行と蒸し返し、補償とおわびを要求し、反日、日本たたきがおさまらない近隣国を相手に経済、政権運営は、自治体としても覚悟が必要なことと思いますが、市長の見解を伺います。
平和で安心、安全な思想、言論、宗教等々、あらゆる自由を保障される国は、日本のほかどこにもない。それらの確保のためにこれからも安全、安心な国づくりのために集団的自衛権、個別的自衛権、これらを法制定し、安定した社会を築きたい。危うくなっている言論、思想、宗教等のあらゆる自由が窮地になっているさなかにあっても、反日、日本たたきは利害オンリーの近隣諸国のみならず、日本人みずからが日本たたき、反日、日本をおとしめる人種もいると聞きます。市長の見解は、いかがなものでしょうか。
3つ目、田中市政3年目の検証と展望についてであります。先ほど来話題になっております日本の少子化、高齢社会、まだまだ加速し、限界集落どころか限界都市まで現実味として報道されている今、さきの報道でも2050年とありますが、40年の間違いですので、訂正します。2040年には20代、30代の女性が今が100とすれば、30%にまで減るという。ましてや消滅するだろう自治体もあるという。これらの自治体、阿賀野市も人口減少の歯どめに施策を繰り出しているが、当市としての認識、危機感は感じられない。関連して次の質問を一部ではありますけれども、お伺いいたします。
そういった懸念の数々の中、今までの市政運営、国、県の補助金、交付金、還付金の使途を金太郎あめ、いわゆるひもつきであるからいたし方ない部分もあるでしょうけれども、果たしてそれでいいのか。先ほども質問等々に出ました阿賀野市らしさ、阿賀野市バージョン、それらの個性、引きつける強力なリーダーシップ、それらは首長としての第一の資質ではないかとも思います。また、首長の資質の中で一番弊害な観点は、私が思うに八方美人政策であります。田中市長を八方美人と言っているつもりは毛頭ございませんが、八方美人は弊害だと言っているのであります。それについて市長の見解をお伺いいたします。
バブル期のツケ、箱物建設、公共施設の始末、今阿賀野市でも昨年来見直し等々を進めております。一部には指定管理に民間委託して、果たしてそれでバブルのツケ、今後の市政運営はやれやれで済むのかどうか、それらについて認識、危機感はいかがなものか、感じられない部分であります。お伺いします。
次に、住みたいまちの要素、アンケート調査の中でいつも上位に入る項目が安らげる公園があること。阿賀野市にも公園と名のつくものは数多いわけですけれども、果たして安らげるかどうか、市民が誇りを持っているかどうか。公園の有益性の意味は、おのずと承知されていることとは思いますけれども、それらの管理運営、希薄さを強く感じるところであります。見解をお伺いします。
最後に、市長就任以来、市役所の機構改革に着手しております。自己評価はいかがなものか。この辺でいいのか、まだまだ道半ばなのか、感覚と市長の見解をお伺いいたします。
以上であります。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 中島議員からは、3つの項目についてご質問をいただきました。
初めに、阿賀野市の犯罪被害者支援についてであります。現在阿賀野市においては、阿賀野警察署警務課に事務局を置き、平成13年5月より犯罪や交通事故により被害を受けた方やその家族や遺族の要望に基づいた支援活動を効果的に推進することを目的に、阿賀野市警察署被害者支援連絡協議会を設置しております。この協議会は、行政機関、病院、団体、企業の代表など15名で構成されております。主な業務は、被害者等の相談、要望等の聴取や助言、支援に関する情報交換及び相互協力、支援に関する関係機関の紹介、その他被害者支援に必要な活動などであり、平成24年1月から26年5月までの間に16件の支援を行っております。支援については個人情報、プライバシー等に配慮する必要があることから、警察署が主体となって行っております。支援対象の大半は交通事故による被害に対してのものであり、その他に傷害事件2件、わいせつ事件1件などもございますが、今後も被害者等の視点に立ち支援に努めたいと考えております。
なお、全国には市町村独自で被害者等支援条例を設置し、一定の要件のもと見舞金の支援を行っている自治体もありますが、国の犯罪被害給付制度や車の自賠責保険制度があることから、市としては阿賀野警察署とともに、まずは被害者等の相談窓口の充実と心のケアを第一に考えて支援させていただきたいと考えております。
次に、国際社会の中の阿賀野市についてお答えをいたします。ご指摘のとおり国においては、多額の借金とともに年々ふえ続ける社会保障経費を賄う財源確保が大きな課題となっているところであります。一方、自主財源の乏しい多くの地方自治体では、財源の多くを国からの地方交付税に頼っているのが実情であり、当市も例外ではありません。このように国と地方が一体的な関係にある中、経済のグローバル化の進展とともに広く世界を見据えながら、自国の経済発展はもとより、国際的な諸課題の解決に努めることが重要であると認識しております。
そこで、まず1点目でございますが、現政権下での経済政策はデフレからの早期脱却を目指そうとするものであり、評価しているところでございます。今国民が求めているものは、政権のいかんにかかわらず、持続的で活力ある経済社会、将来にわたり安心して希望を持って暮らせる社会の実現だと思っております。したがいまして、国、地方にかかわらず、そのための努力を続けなければならないものと考えております。
2つ目につきましては、議員のおっしゃるとおり日本は天然資源に乏しい国であります。このためエネルギー分野を初め、各分野においてのイノベーションと世界に通用する人材の育成、確保が重要と考えております。一方少子化対策については、いささか遅い感はありますが、国においては50年後に人口1億人を維持することを目標に掲げ、骨太の方針に盛り込むこととしております。阿賀野市としましても目標達成には高いハードルがありますが、大胆な対策を講じなければならないものと認識しております。
3つ目でございますが、さきの戦争に対する互いの認識の溝が埋まらない中、領土問題については冷静な外交交渉による平和的な解決を望むものであります。これまでの国として、この立場を継承していくことが大切であると思っております。
4つ目でございますが、我が国は戦後の国際社会の中で築いてきた平和国家としての信頼や実績を踏まえ、平和主義の原則を堅持していくことが重要であると考えます。日本の安全保障政策については、今国レベルで議論されておりますが、国民への丁寧な説明と理解が必要で、慎重に対応すべきものと考えております。いずれにいたしましても、国、地方が抱える諸課題の解決に向け、地方自治体としてできることをしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
次に、田中市政3年目の検証と展望についてお答えをいたします。まず、私は就任当初より急速に進む少子高齢化がもたらす税収や財政への深刻な影響と働き手の減少により地域の活力が低下し、また人口構造の世代間のバランスが崩れ、地域のコミュニティも大きく揺らいでくると申し上げてきており、失われた20年を取り戻すためにもいち早く子育て環境日本一、健康寿命日本一、市民協働によるまちづくりを掲げたところでございます。また、政策の5つの柱を掲げ、元気で明るく活力のある魅力的なまちを目指しているところであります。政策の柱の推進に当たっては、抜本的に事業を見直すとともに、限られた財源を有効に活用しながら、効果の検証による即効性のある施策と将来を見据えた中長期的な施策を柔軟にバランスよく盛り込みながら強く進めていくこととしております。
次に、ご承知のとおり当市の公共施設は、高度成長に伴う人口増や行政需要の高まりを背景に整備されてきたものであります。一方、合併によりそれぞれ同じ目的を持った公共施設を多数保有することになり、施設の老朽化や維持管理費の抑制が課題となっております。このようなことから民間事業者等が有するノウハウを活用しながら、住民サービスの質の向上を図る、いわゆる指定管理者制度を導入し、経費の削減に努めておりますが、少子高齢化、施設の利用状況や今後の厳しい財政見通しなどから、施設の廃止なども視野に入れ、身の丈に合った施設の再編整備に取り組んでいかなければならないと考えております。
次に、公園の有益性、管理運営についてであります。公園は、老若男女が集う憩いの場、安らぎの場であるとともに、緊急災害時等においては避難場所としてあるいは各種イベント開催などによる情報発信や交流の場として活用されるものと考えております。また、遊具の定期的な点検や除草作業など適正な管理に努めておりますが、市内の106カ所全ての公園の管理が万全に行き届いているかと言われると、除草や樹木の剪定等に作業時期のおくれや作業回数が不足していたという実態もあります。公園を安全に安心してご利用いただくため、地域や地元自治会の皆様のご協力もいただきながら、適切な時期に維持管理作業を行って良好な状態の保持に努め、管理運営の質の向上に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、市役所機構改革についてであります。私は市長就任後、市長政策課や市民協働推進課、地域医療推進課の新設、生涯学習課の市長部局への移管、福祉課の分割、部長制の導入など、幾つかの機構改革を推し進めてまいりました。これは、社会情勢の変化や市民ニーズに、より的確に対応するために必要と考えたからであります。組織機構のあり方としては、常に時代の要請に応えられるよう柔軟性や即応力が求められるものと考えており、市役所の機構については特に市民の皆様にわかりやすくかつ柔軟な対応ができるよう、常に改革の視点を持つことが大切だと思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) それでは、順次再質問をいたします。
まず、犯罪被害者支援について。この節も5月の末から連続で毎日のように新たな凶悪犯罪事件といいますか、昔の犯罪の逮捕者が出たりとか、まさに枚挙にいとまのないぐらいこういった犯罪の報道があるわけです。阿賀野市においては、答弁にありますように相談等々も兼ねると16件、2年間ですか。その程度の犯罪の発生しかないということもあるのでしょうけれども、この答弁書で見る限り、果たしてこれらについて制度的に取り組んでいるかいないかとなると、私は全く希薄であると思わざるを得ません。いつ何どきそういった事態になるか、そういった犯罪が発生するか等々は、誰にもわからないことではありますけれども、そういった備え、いわゆる自然災害と違って犯罪被害でありますから、これの要するにダメージ、心のダメージと申しますか、そういったものはもう自然災害被害なんかよりも相当苦しいものが以後つきまとうと、そういった懸念があるわけです。犯罪報道は、そのときの事態、いわゆるこうこうこうで死体発見した、逮捕に至った等々で終わりなので、その後について報道があるわけではありませんので。なぜこの質問をしたかというと、たまにある被害者の追っかけといいますか、ケア状況という番組がありまして、それでこういった質問をして、そういった人たちのケア、それらの事前に備える必要が阿賀野市でもあるのではないかなという観点から質問を思いついたわけであります。この答弁書を見ますと、支援を行っておりますというふうに書いてあります。それは、警察が、阿賀野署が主体となった支援連絡協議会を設置しております。相談があれば乗ります。これは、支援でも何でもないです。その程度なのです、今阿賀野市がとり行っている施策は、この答弁書からいけば。まさに犯罪被害者にもプライバシーがあるでしょうし、人に言えない悩み等々あることも当然承知している中で、やっぱり市の魅力といいますか、評価基準いろいろある中で、あそこは二重丸か三重丸かとかいろいろある中で、こういったこともこれらのシステム、大事なことではないかなと思うわけであります。今まで私が今再質問も含めてした質問の中で、今までの阿賀野市の取り組み、今聞いた市長の答弁の中で、このとおりやっていくという方向にしか見えない答弁なのです。どうですか、その辺は。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) おっしゃるとおり犯罪の種類等によっては、トラウマのような心のケアが非常に大切な事案もあろうかと思います。我々のほうとしましては、しっかりとそういったところも把握した中で、どのような支援、そういったものが必要なのか、しっかりと考えていく必要があろうかと思っております。今後については、今議員のご指摘もございますので、これまでの取り組み、そういったものをしっかりと検証しながら、さらなる充実に努めていきたい、そう思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 反省してこれから取り組みたいという意味なのか、その辺がちょっと見えないところなのですけれども。実際のところ今までは支援ではなくて、単なる相談の域です。その辺踏まえて取り組んでいただければなと思います。そこで、私が一番申し上げたいことは、先ほどお話しした犯罪被害者のその後というような形で考えたときに、コメンテーターと申しますか、要するに各自治体が取り組む犯罪被害者支援法、それらも支援という現実的な形。支援イコール必ずしも金銭だけではないと思います。それでも、それを設置するということは、必ずしも金銭的なものでゆとりをというか、ケアするということではなくて、当然トラウマ、心の温かさ、またそういう条例がありますよということは、これからいつ発生するかわからないだろう、そういった犯罪に、犯罪被害にいつ遭うかわからない、そういう今のような非常に殺伐とした社会に何か希望の光みたいなものを与えられる温かさを感じるのではないかと思うわけです。だから、その辺を思いを込めて質問をしたところであります。どうですか、犯罪被害者支援法。実例等々、全国各地に多数あるわけではありません。いろいろ調べてみましたところ、新潟県にはゼロです。であればなおさらのこと、こういった条例を設置してまでも明るい温かい部分が感じられる市であるべきではないかと思うのですけれども、いかがですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) ご質問は、被害者等支援条例、全国的に幾つか、80ですか、全国で設置している条例、その制定に向けて阿賀野市のほうも検討すべきではないかというようなご質問かと思います。私ども確かに先ほど申し上げましたとおり、まだ検証のほうが不十分なものですから、今後そういった部分も含めまして、条例も含めましてどのような対策が必要なのか、しっかりと検討を進めてまいりたい、そう思っています。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) そういうことでしっかりと検証して将来に向けてこれは取り組んでいただきたいと要望して、次に入ります。
国際社会の中での阿賀野市についてであります。私個人的に安倍首相が好きだとかどうこうということも多少はあるのでしょうけれども、そういうことではなくて、やっぱり施策です、国の施策。これについては市長も一言だけありました、評価したい。非常に私にとってはうれしい答えなのですけれども、評価したい。ということは、安倍政権の外交力、地球儀を俯瞰する勢いという私言い方したのですけれども、いわゆる地球儀を訪問しない国を塗り潰して、全然なくなるように、もうあらゆる国を訪問しているという、短期間に。そういう意味で地球儀を俯瞰するという言い方したのですけれども。まさに日本の安全、安心、平和な社会、それとともに経済はグローバル化、世界と協調する、そういった観点から精いっぱい外交努力をされているかと思うのです。といえども最近の世界情勢は、そんな甘いものではない、つくづく感じざるを得ません。アフリカのシリア、黒海の……、あります紛争している国。イラン、イラク問題、アフガン問題。これ今始まったことではないのですけれども。一番ここへ来てここ数年、特にことしあたり近隣諸国、合わせても3国なのですけれども、最近1国がちょっと状況が変わってきまして、ばか変に日本にすりすりしてきている状況もある国もありますけれども、それはそれとして、2国、最近の日本たたき、これについては本当唖然とせざるを得ないほどの横暴までの言い方と横暴までの要するに軍事力の強引さを見せている。その辺のところを市長に伺って、市長は私はこうしたいなんていうことを私伺っているわけではないのです。経済も関係あることでありますし、国からの交付税に頼る地方自治体の首長として、これらについてやっぱり一定の考え、当然あるものと思われます。これについては、ある程度前にもこの問題だけではなくて、いろんな観点から市長は質問を受けております。その都度市長の答弁は、はっきりした私はこう思います、こうあってほしい程度の話で終始しております。この際市長、私要望なのですけれども、私はこう思います。それが例えば私の望まない答弁でも、それはそれでいいのです。日本は、言論も表現も全部自由ですから、それはそれで一向に構わないのですけれども。私が希望してこういう答弁をあなたから聞き出そうなんて決して思っていませんから安心してください。どうですか。この前の特定秘密保護法も含めて、今回の自衛権、これを今策定して憲法改正までとはまだいっていませんので、解釈の仕方。あと、個別的自衛権、それらについて市長、明確なわかりやすいあなたの考え方をお示しください。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) わかりやすいという説明を求められましたが、私としてはやはり諸外国との関係においては、安倍総理もたしか時々使っている言葉です、対話、対話による平和的な外交で問題の解決を図るというのが基本的な日本の立場ではないのかなと思っております。余りあつれきを生むようなことは慎むべきであって、日本の国民のことを思って、やはり平和的に問題の解決に当たっていただきたい、そう思っているところであります。また、先ほど2点、特定秘密保護法案あるいは集団的自衛権のお話も出ておりましたが、いずれにしても私としては前段のほうは範囲が不明確な部分があって、やや賛成しかねると。また、後者のほうについても今、国会のほうで大いに議論がなされておりますけれども、あえて個別的自衛権でなぜ対応できないのか、今どこかの党の方が警察権あるいは個別的自衛権で十分ではないかというような議論もなされております。私もそのような考え方を思っております。やはり立憲主義に基づいて真に必要ならば憲法改正手続を踏んだ中で解釈を変えていくのが筋ではないかと思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 比較的わかりやすい答弁をいただいたと思っております。ありがとうございました。
今までの日本の弱腰外交で、そういう状況が今日の横暴なまでの侵略活動につながっている部分が多いのです。各マスコミ等々、いろいろ日本の社会ですから両極端の話ももう蔓延しております。そんな中でどう考えてみても今安閑としている時代ではない。脅威を感じて対処しなければ、本当に日本の誰が何を言おうと、どういう発想をしようと、言論であれ書物の発刊であれ宗教であれ、あらゆる自由から、これ脅威になってくるのだという現実。そのことが経済に及ぼす影響。そういった観点からいろんな関連性の中でやっぱり市長のみならず、感じてみんなで対処すべきではないかなと私はつくづく思うところであります。そんな中で1つだけ、これ全国紙の大手の新聞なのですけれども、編集手帳というとどこの新聞か多分わかると思うのですけれども、5月の末日です、末に編集手帳ですから新聞社の編集長か誰かが書いた文言でしょうけれども、日本は友人がなく、1人で歩いてきた。友人がないのだそうです、日本は。それはそうです。どういう意味かというと、アメリカから安保のもとに傘の中で助けられるばかりだ。手を差し伸べることはなかった。当然金銭的な支援等々は十分過ぎるほどしたという、私はし過ぎではないかと思うぐらいのことはやってきたと思うのですけれども。そういう友達のいない日本が1人の人間に置きかえて、ひとり寝していれば平和な日本の中で、外の喧騒を知らぬがごとく、野原の平和の中でひとり寝していて済む時代ではないですよということ。孤独で1人でいて、それが平和であると感じている。国家の場合は、そんなわけにいかない。1人で寝ていて身の安全が保障されるほど今の世界は甘くない。すばらしい論文だと思います。反対の方もいらっしゃるでしょう。私はそう思う。これを聞いてまた簡単で結構です、市長の見解を伺います。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) そういうお話を聞きますと、もっともな部分確かにございます。ただ、やはり我々は日米安保条約の中でお互い助け合うということを結んだわけでございますので、決して1人ではないと思っておりますし、人的貢献なしで金銭的貢献のみであったかもしれませんが、それが今の日本の平和主義、平和な日本を築き上げてきていると。そしてまた、アメリカ側としてもそれをもって不十分とわめき立てているわけではない、今の状況を継続していって何ら問題はないのではないかと思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) ありがとうございました。
この問題に一自治体の議員と首長との議論を闘わせたところで解決する問題では決してありません。ただ、考え方として、要するに地域の活性化もやっぱり国のことを考え、ある程度国に物申す等々の発信力、発言力、考え方、地域の連携さ、それら総合して大事だと思うからこそ、それらも捉えていかなければならない問題だと思っております。ただ、弱腰外交等々で言われるだけ言われて、特に慰安婦問題なんか解決したはずなのにまた蒸し返されて、志願した慰安婦を強制連行されたと捏造してまでもたたかれているのです、日本は。そんなことで考え方としては、私はこれからも数あるごとに数ある場所でこういった声は出していきたいと考えております。そういうことで地域が豊かに経済が日本の国が安定して、地域の方になるべく大変なそれこそ借金大国の日本がどうこれから日本丸がかじ取るのだろうという心配の余りが大きいので、それで質問をさせていただいたということで、この項目は終わらせていただきます。
それでは3点目、市政3年目、いわゆる折り返しを4月に迎えたわけであります。朝の少子化問題等々の対策について質問したところでもありました。それについては今回触れてはおりませんけれども、数点の中で市長の見解を伺いたいと思っております。先ほども朝の部分も市長も話ししておりました。2040年には、各自治体から若い女性がいなくなる、消滅の都市まで出てくるのだというふうなショッキングな報道があったと。これについては不思議と阿賀野市入っていなかったですよね。どういう観点からなのかわかりませんけれども、阿賀野市は将来にわたっても魅力のある市だと評価されたのかどうかわかりませんですけれども、入っていなかった。よかったです。隣、新発田市入っていますよね。その辺がいかにもアバウトのような気もしないわけではないのですけれども。いずれにしても、70%の若い女性がいなくなると。そうすれば当然出産する方もいなくなる。消滅の危機になることにつながるわけなのであります。それらに関して、果たして朝の質疑にも話したところなのですけれども、市として私危機的なもの、本当にこれからどうするのだという、誰よりも考えなければならない皆さんがさほどの危機感が伝わってこない部分が多いのです。その辺について市長、どうですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 日本創成会議のお話を出されていたわけですけれども、確かに阿賀野市48%ほどで50超していない自治体。だからといって、いいというわけではございません。日本創成会議が発表したのは、早く手を打ちなさいという警鐘を鳴らしたものであります。私どもの解釈では、2035年ごろでしょうか、高齢化も右肩上がりから右肩下がりになっていきます。そういったときに地方で高齢者の支援に回っているところあるいは介護施設、そういったところで働いている若い女性の方々、雇用の場がなくなっていくと。全てが大体東京一極集中、東京、関東に向かっていくと。それで、地方が全部衰退していきますよというようなシナリオになっているのかなと思っております。ですから、いかにしてそれを食いとめるかとなるのは、雇用の場の確保がしっかりとしたものをつくっていく、それがまず必要だと考えております。そのために我々としては、今取り組もうとしているのが地域の特性、それを生かして人口をふやしていきたい、そう思っております。1つが農業であります。阿賀野市は、新潟市から30分ぐらいの距離にある。非常に地理的には恵まれている。地形的にも平たん。そして、ごらんのとおり水も豊富にあります。土地も肥えております。そういった豊かな環境の中で、これを農業を特化させて若い女性、特に人の束縛を受けたくないあるいは人間関係を築きにくい、そういった方々、かなり多く全国におられます。そういった方々に阿賀野市の魅力的な産業として、それを中心に雇用の場を確保しながら人口対策に取り組むのも一つの方法であると今考えているところであります。
もう一点は、やはり何としても先ほど言いましたけれども、新潟から非常に近いわけです。新潟には、それなりの雇用の場がある。しかし、住むにはそれなりの金額を出さなければ住宅等の確保、取得ができない。それに引きかえ我々のほうは、30分ほどのところに比較的住宅を取得しやすい環境にある。そういったものをもっともっと積極的に情報発信していく、そういうことで阿賀野市への定住促進を図っていくと、それも一つの考え方であると考えております。
もう一点は、先ほど来答弁書の中にも書いておりますが、子育て環境日本一、つまり子育て世代、働く女性が働きながら安心して子育てに励めるような環境づくり、どこにも負けないような子育て環境をつくっていく。そして、阿賀野市に定住を考えていただく、そういったものも必要であろうと思っております。
それと、もう一つはやはり高齢者の方々がいつまでも、今平均寿命は86ぐらいになっております。それまでの間、人の手をかりない、介護を必要としないような介護予防に積極的に取り組みながら、いつまでもお幸せに暮らせるような社会をつくっていく。そうすることでまた阿賀野市の魅力が高まる、多くの方々が阿賀野市のほうに目を向けていただける、それが結果として定住促進につながるだろうと、こういうような幾つかの取り組み、これを積極的に今後推し進めていく。今計画策定に取り組んでおりますので、今後まとまりましたらまたお知らせさせていただきたい、そう思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 具体的に今4つ、定住促進のためのというようなことで上げていただきました。まさに1つ目と2つ目、地理的な新潟に近い、平たんな土地柄である、川あり山あり里山ありというようなことで農業を推進したい。まさに私が数年前から阿賀野市は、これに積極的にチャレンジしたらどうですかと、グリーンツーリズム政策。その質問をしている折に何度も前向きに検討したい等々の話は事あるたびに、前向きに検討したいという段階から全然脱皮していないです、市長。やっぱり今ここで市長が期せずして、そういう農業を産業の一つとして、魅力のある、女性たちにも取り組んでいただきたい。まさにずっと申していたグリーンツーリズム政策ではないですか。これ本当有効な私手だてだと思います、あなたがはっきりきょう言ったのだから。前向きではなくて具体的に取り組んでいただきたい。誰か答弁する。頼みます、本当に。これ聞いて何か胸のもやもやのちょっとの部分がすっとした気持ちもしましたので、いつも一般質問をするたびに、ただいただく答弁は検討するという段階から全然脱していませんでしたから、きょうはまあまあ質問のしがいがあったのかなと思っております。時間がない。なかなか早いもので、あと10分しかありません。ということで、こういった産業というか、地域の特性を生かした地域づくり進めるということですので、ぜひ本当に進めていただきたい。
あと、ちょっと飛びますけれども、機構改革について、就任以来、市長は確かに数々の施策というか、打ち出したことは評価に値する。ただ、打ち出したのと実行することとは全然意味合いは違います。市長政策課を策定、市民協働推進課、各課の新設、地域医療推進課、市長部局、福祉課の分割等々、部長制の導入。これら分化して新たな制度改革したと。それは、着眼から発想からいい。ただ、まだまだ結果を見せれというのは酷かもしれない。でも、打ち出して施したら、結果が見えないと誰も、つくるぐらいは誰でもできる。それこそ何々なら猿でもできるなんていう、ちょっと一時有名でしたけれど。その段階、まだ結果は見えないですけれども、これから期待してもいいのかなというところ。実際のところ成果として自分は、市長はどのように感じておられますか。課を新設し、制度も新設しました。いい方向に行っているか、自分での評価はいかがですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) ある程度は想定どおりの方向に進んでいると思っております。かといって100%ではございません。そういったところは、状況に応じながらまた変えさせていただくあるいはまた時代や変化に合わせながら、もっともっとより充実させていく、そのようなことも検討させていただく予定にしております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 先ほど来話ししていますけれども、そんなに簡単に結果の出るものではない、それは重々承知しております。ただ、一番の問題は新しい課を新設しようと、機構の制度を変えようと、それこそ右から左の金太郎あめ施策では、課なんか幾つあっても同じですよね。課がふえたから交付金還付がふえるわけでも何でもないのです。その辺をどう捉えているかとなると、仕事量はふえているかどうかも余り見えないところですけれども、その辺というのはこれから市民の目は厳しい部分もあります。今でも各課いっぱいふやしたところで、今私がお話ししたように制度的にはやること同じだから、ただ仕事をシェア、分担したということになるのか、それはわかりません。制度的には縦割りのまだ弊害いっぱいある中で、そんな変わらないのです。だから、阿賀野市らしさ等々は、これ打ち出さなければならない使命があると思うのです。そんな中でやっぱり市長の強いリーダーシップ、これはどこの首長にも当てはまることなのでしょうけれども、ただ制度を消化する、補助金を消化する、縦割りの中で金太郎あめ施策を実施するということでは、リーダーシップでも何でもないのです。課を新設することがリーダーシップでも何でもないのです。そういう意味で機構改革は完了ですか、道半ばですかというようなことで、まだまだやることは私はいっぱい当然あるのだなと思っております。強いリーダーシップを発揮した中で、市長からは当然八方美人外交ではなくて、八方美人施策ではなくて、強い判断力、決断力を発揮していただきたい。先ほどの国の施策に対して、はっきりした話をなかなか聞けることはなかったという話ししたのですけれども、これだって自分の個性で私はこう思うのだ、こうやるのだというような方向というのは、これは絶対必要な首長としての私は使命だと思っています。どうですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) まさにそのとおりでございます。その方向で今取り組みを進めさせていただいています。特に予算の消化主義的な発想は、今は一切なしよと。そういう自分の割り当てられた仕事だけやっていればいいというものでもございません。それは、与えられた仕事をこれを消化すればいいというものでもない。必ず全てが市民のために利益になる、市民にとってよいことにつながる、そういったものを目標にさせていただいて取り組みを進めていきます。各課云々というのはその後のお話でありまして、まずは市民だと思っております。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) 今市長の決意といいますか、頑張りたい旨のお話、期待しておりますので、協力できること等々は議会に投げていただければ、それなりに力ない中でも助け合えるのではないかと思っておりますので、よろしくお願いします。
最後になります。具体的なのですけれども、公園の有益性、これについて最後締めたいと思います。産建委員ですから、これらについて私も委員会の所管の部分であります。それで、せんだっても公園の管理運営等々について現地視察したところであります。その前に天朝山公園、具体的にこれからの施策ということで、ヤギを飼育して草を食べていただいてなんていう話ありましたけれども。それから数カ月後のこの節行ったわけです。確かに行く前の日あたりに草刈りした跡ありました。それで、公園、天朝山施策について、これからの展望があります等々の話があったのですけれども、もっと早く動けるはずだなと私は思ったのです。その施策についてタイムスケジュール、ちょっと教えてください。
〇議長(山口功位君) 披田野農林課長。
〇農林課長(披田野勝幸君) ヤギについてでございますけれども、相手様、お願いしているところの三条市でございますけれども、ようやくお願いしていたヤギが先月末に生まれまして、親ヤギと子ヤギ2頭になりますけれども、3頭を本当は今月の25日にいただくことになっておりましたけれども、向こう様の都合で本日お借りに行きまして、しばらく飼育する場所につきましては瓢湖の水きん公園の中の、前のヤギ小屋のところで飼育をするということでございまして、そこがまだちょっとよく……。22日の10周年記念のときにお披露目をさせていただきたいということで、体育館のほうに連れてまいりますので、その後天朝山に連れて……。
〇議長(山口功位君) 14番、中島正昭さん。
〇14番(中島正昭君) ヤギ飼って草食ってもらって公園整備なんていう発想自体が。非常に楽しいですけれども、私が言う公園の有益性とはそういうことではないでしょう。草刈るだけではなくて、要するに安らげる場所という形で整備。例えばやる気があるのであれば、建設課長にも話ししたのですけれども、渡場のあずまやと藤棚。あんなすばらしいのをほったらかし、やぶの中にあるのですよ、今。それ一つ置くだけでも公園で一息つくとか、そういったことってできるのです。確かにあそこまでなかなか行かないです、渡場まで。桜の時期ぐらいは、行く人もいるのでしょうけれども。そういった意味でやっぱりいろいろ考えることってあるではないですか、安らげる公園ということで。いつまでたってもヤギ飼って草食ってもらうから脱皮しないでは、発想も展望も感じられないです、本当に。これがさっきからずっと話している、最後の質問となるとちょっと情けない気もするけれども、頼みますよ。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇14番(中島正昭君) 天朝山は、コンパス描くと中心です。誇りというか、自信を持ってもらう。取り組みによっては、瓢湖もしかり、こんなにいい公園があるのですよぐらいの取り組みを期待したいなと私はつくづく思うね。市長、どうですか。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 今私は、ヤギに全力で投球しております。というのは、やはり天朝山、あの公園は昔は物すごく多くの方が安らぎ、憩いの場として活用していたわけです。あそこにいる江口議員さんも恐らく三角ベースで野球をやったのではないのかなと思っているぐらい我々にとっては非常に有益であり、また公園としてすごい機能を発揮してきたと。そこが今人がいない。なぜ人がいないの。遊具がないのもわかりますけれども、やはりヤギでまず人を集める。そして、よさを知ってもらい、そしてそこでにぎわいを創出していく、それを今考えているところでございます。
〇議長(山口功位君) これから3時20分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時06分)
再 開 (午後 3時20分)
〇議長(山口功位君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。
11番、稲毛明さん。
〔11番 稲毛 明君登壇〕
〇11番(稲毛 明君) 予定ではきょう最後の一般質問になりますが、始めたいと思います。まず、1項目だけであります。生活保護について伺いたいというふうに思います。
安倍政権は、社会保障解体の突破口として生活扶助基準の引き下げや生活保護法の改悪を強行して社会保障全体を解体をしようというふうにたくらんできております。そして、改悪生活保護法は、この7月より施行されるということであります。つきましては、以下について阿賀野市の対応を伺いたいというふうに思います。
1つ目は、扶養義務の強化などの内容がこの改悪の中には入っております。
2つ目は、全て記載されなくても要否の判断にしないということ。
それから、高校生のアルバイト収入についてはどう対応するのか。
以上、この3点について伺いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(山口功位君) 田中市長。
〇市長(田中清善君) 稲毛議員からは、生活保護に関する当市の対応についてご質問をいただきました。
改正生活保護法に扶養義務の強化などが入っていることについてであります。要保護者に扶養能力がある親族がいるにもかかわらず、何ら対応をとらず、そのまま保護費を支給することは、国民の生活保護制度に対する信頼を失うことが懸念されることなどから、不正、不適正受給対策として、改正生活保護法に扶養義務者に報告を求める規定等が新設されたところでございます。具体的には、明らかに要保護者を扶養することが可能と認められるにもかかわらず、民法に定める扶養義務を履行していない限定的な場合に扶養できない理由等を調査するものであり、親子や兄弟姉妹等、一般的に扶養の可能性が高い者に対して重点的に行うもので、3親等内の親族全てに一律に行うわけではありません。この点につきましては、これからも本当に保護が必要な人が保護を受ける妨げにならないよう適切かつ慎重に対応してまいりたいと考えております。
次に、全てが記載されていなくても要否の判断をしないについてであります。生活保護の申請書類の記載事項について、全てが記載されていないことで受け付けを拒むものではありませんし、記載の不備を理由に要否の判定を行うことはありません。
次に、高校生のアルバイト収入についてであります。高校生のアルバイト収入は、これまで基礎控除と未成年者控除など一定の控除はありましたが、それを超えるものは世帯収入として取り扱われました。しかし、本年4月からは、自動車運転免許の取得費用や大学の入学金、奨学金の返済など、被保護者の就労や早期の保護脱却に資する経費は収入として認定しないこととされました。これらは事前の承認が必要であることから、対象となる方に細やかな説明と相談指導を行ってまいります。いずれにいたしましても、これからも真に保護が必要な人が保護を受けられるよう、法に基づき適正な保護の実施に努めてまいります。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 7月からというと、あともう幾ばくもないのですが、我々改悪というふうに言っているのですが、改正生活保護法が発効される予定なのですが、端的に言ってこれが7月からやられると、今のとはどこがどう違ってくるのか、ちょっとお尋ねします。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) このたびの改正保護法には幾つかの要点がございますが、ご質問のあるところにつきましては、どちらかといいますと不正受給に対する対策を強化するということで福祉事務所における権限の強化をしたという部分がございます。それで、扶養義務者につきましては、法的な制度の色合いが非常に強うございまして、実際に現場で行うものにつきましては、ほぼ今までどおりのやり方でよろしいというような内容の連絡、通知等が来てございます。そんなわけでございますので、扶養義務者の方の調査につきましては明らかに扶養できるのではないかという方が扶養していないような場合に限りまして、私どものほうで調査をかけさせてもらったりまたは通知をさせてもらうというようなものでございます。ただ、かなり前に漫才師の方が自分のおふくろさんを、お母さんを云々というような事件がありまして、国民の生活保護法制度における信頼がかなり揺らいでいるのも事実でございますので、その辺を兼ね合いしながら、阿賀野市としては本当に必要な人については柔軟な対応をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) あれは、非常に政治的、意図的にやられた事件で、それを突破口にそれこそ生活保護の件について、いい意味で悪い意味でも考えさせられるというような事件に至ったという、政治的に利用したというふうに私は思っているのです。
それで、ちょっと順序が逆になりますが、今言ったように高校生のアルバイト代、これは大学の進学とか就職のための運転免許を取るとか、そういう等々に使うということで、その部分については手をつけないとか、簡単に言えば、ということなわけですが。今阿賀野市では高校生、生活保護法の関係で該当する高校生は何人ほどいらっしゃいますか。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 今現在被保護世帯の高校生の方は、12名ほどいらっしゃいます。参考までに就学前の児童が3人、小学生が8人、中学生が4人、高校生が12名いらっしゃいます。この12名のうち現在3名ほどが実際にアルバイトをしてございます。ただ、アルバイトの中身を調べましたところ、遊興費等にお使いになられているということでございます。
以上でございます。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 高校生のアルバイトの関係では、事前にそちらの課のほうと該当するところで相談して、事前の承認を得るということですけれども、ではそういう方向をとりながらこれを進めてきているというふうに理解してもいいわけですね。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) おっしゃるとおり早期の保護脱却とかいわゆる貧困の連鎖から脱却するためにも、この制度につきましては高校生がみずから将来設計をしていく中で、市の担当がきめ細やかに相談に乗りまして対応していきたいというふうに考えてございます。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 厚生労働省の4月18日の省令では、やはり身体的な特別障害で字が書けないような人に限って特別な事情ということで、きちっと書類は求めるというようなことだったのですが、これをやると非常に申請から締め出される人が多くなってくるということで、口頭の申請を認めるということが明確にうたわれたわけで、答弁では口頭でも要否のあれはしませんよということなのですが。それは、では今現在変わりない。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) おっしゃるとおり今までと対応は何ら変わることなく、保護を受けたいという明確な意思表示があれば、調査の過程の中で順次書類をそろえていって、ただどうしても要否の判断をせざるを得ませんので、重要な部分についてはいち早く調べさせていただいて対応してまいりたいと思います。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) いずれにしても、100人の方が来て多分100人の申請を受けられるということでもないというふうに思うのですが。例えば昨年度申請に来たけれども、却下された世帯といいますか、主にそういう却下される要因というのはどこら辺にあるのか、ちょっと聞かせてもらいたい。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 平成25年の実績でございますが、申請の件数が36件ございました。そのうち却下になりましたのは2件でございます。2件とも申請後、調査におきまして預貯金等が十分にあったということで却下という形になりました。
以上です。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) あわせて受給世帯の推移といいますか、年々ふえてきているのか。今の経済事情を見ると、私は簡単に言えばふえてきている傾向があるのかなというふうに思うのですが、阿賀野市の中では推移はどうなっているのでしょう。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) お答えいたします。
平成16年当初から比べまして、この10年間で約2倍にふえてございます。昨年、その前のここ2年ぐらいはほぼ横ばい、若干増なのですけれども、この10年で見ますと、ほぼ2倍ぐらいにふえているのが現状でございます。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) ほぼ2倍にふえているというのは、非常に経済事情を反映していることだろうというふうに思うのですが。こういう聞き方というか……、大体どの程度の年代の人が主に申請に来られるのですか。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) どこの年代かというのはちょっとあれなのですけれども、今保護を受けている方の世帯別の割合からいいますと、高齢者の世帯が約45.9%、母子の方が4.5%、障害者とか傷病者の方を合わせまして27.5%、そこのどれにも属さない方が22.1%というような状況になってございまして、大変申しわけございません、年代別のものはちょっと今持ち合わせておりませんので、お許しください。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 高齢世帯、高齢者の方が45.9%、約半分占めているのです。この方々が例えば介護保険の関係でも要支援1、2の関係が吹き飛ばされるとかいろいろな関係が出てきて、本当に生きていく上で非常に大変な時代になって、きのう、きょうなったわけではないのですが、この間蓄積でそういうふうになってきているのですが。阿賀野市としては、抜本的な福祉政策というのはどういう方向で持っていこうとしているのか、ちょっと聞かせてもらいたいのですが。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 大変難しいご質問なのですけれども、生活保護法の中ではいわゆるセーフティーネットということで、どちらかというと貧困というような部分に光を当てたセーフティーネットかと思うのですが、来年度生活困窮者支援法というものもできます。この中で生活保護に至る前の本当にまだちょっとかなりそこに近づきつつあるような方々を事前にさまざまな形で市として相談に乗りまして支援をしていって、少しでも自立した生活に向けていくような努力をしてまいりたいと思いますが、なかなかそういう要因を持った方々は1つだけの要因ではなくて、例えば病気とかいろんな要素を抱えておりますので、それらに対して市が専門的に支援をしていくにはかなりの人材も必要ですし、横の連携、外部との連携も必要になってくるかと考えております。これらは、今私どもの生活保護の担当者含めまして、今後勉強してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) ちょっと具体的なことをお聞かせ願います。生活保護世帯の皆さん、今言ったようにそう高額な電気機器というのは求めることがなかなかできない方も多いと思うのですが、例年熱中症などで倒れる方が多くなってきているわけなのですけれども、特に高齢者や今言った低所得者の方々、やっぱり命を奪われるという、非常に健康が害される方々が多くなってきていると思うのですが、生活保護世帯といいますか、それに対してエアコン設置、これはちょっと時間がないみたいなのだけれども、6月20日まで文書を提出すればと言われるんだけど、ここら辺は市のほうは情報は入っていて、生活保護世帯にエアコン設置はこういうふうに手続をすればできますよという通知とか何かしました。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 申しわけありません、文書等での通知はいたしてございませんが、日々の相談、訪問活動の中で丁寧な説明をしてございます。それで、ちょっと今数字は持ち合わせていないのですけれども、阿賀野市における受給者の方々のエアコンの普及率といいますか、これは県下でもかなり高いほうだというふうに聞いておりまして、数字をちょっと今ど忘れしまして申しわけありませんが、そのような状態になっております。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) きょう10日で、20日って10日後なわけなのですが、これ意見書を出さないと何かだめだという話なのですが。あと日にち何日もないのだけれども、この人は必要ではないかなと思うあたり、もう一度連絡をとってやっていく必要があるのではないかなというふうに思います。こののは福祉資金を利用してやってもらうということなのですが、これはこのままいくと、6月末で厚労省は終了する、だから20日までに申請書というか、意見書をまず出してくださいということになっているのですが。時間がない中なのですが、名簿等を見て、この人は必要なのではないかなという人にぜひ積極的にアプローチしてみたらいかがでしょうか。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 今議員のおっしゃるとおり、終わりましたら担当のほうに今現在の状況を再確認いたしまして、必要な方については丁寧な連絡をするというような対応をとっていきたいと考えます。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 生活保護法も国の政策ですので、阿賀野市だけでできかねない部分はあるとは思うのですが、しかしこれ以上、本当に社会保障、特に生活保護政策が後退しないようにぜひ目配りをしていただきたいし。今言ったように窓口で遮断してしまうようなことだけはもう絶対しないで、本当にきちんと申請書に基づいてやっぱり受給を開始できるような温かい対応をしていただきたいというふうに思うのですが、その辺もう一度ちょっと念を押してみたいのですが、聞かせてください。
〇議長(山口功位君) 小菅社会福祉課長。
〇社会福祉課長(小菅章義君) 自分の課のことを言うのもあれなのですけれども、私どもの援護担当につきましては、今言うような水際で拒否してしまうとかというようなことは今までもしていませんし、これからもしていかないと。本当に真に必要な人がちゃんと受けて、そしてまた自立していっていただくようきめ細やかに対応しているつもりですし、今後もそれを実施していきたいと考えております。
〇議長(山口功位君) 11番、稲毛明さん。
〇11番(稲毛 明君) 繰り返しになりますけれども、社会保障の関係がずたずたにされて、今言ったように高齢者の方々を含めてどうやって生きていけばいいのかという今になってきているというふうに思うのです。そういう点で国の悪政からやっぱり市民を守る、防波堤の役割としてやっぱり福祉関係の方が本当にこれから取り組んでいかなければならないというふうに私は思うのですが、そういうことをお願いをいたしまして、短い時間ですが、私の質問を終わらせていただきます。
〇散会の宣告
〇議長(山口功位君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日は、これで散会します。
なお、あす11日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 3時40分)