平成23年第7回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
平成23年12月2日(金)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 諮問第 5号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(齋藤幸平氏)
諮問第 6号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(阿部美佐氏)
諮問第 7号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(鈴木康寛氏)
日程第 6 議案第101号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第8号)
日程第 7 議案第102号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第3号)
日程第 8 議案第103号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
議案第104号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
日程第 9 議案第105号 平成23年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算(第1
号)
日程第10 議案第106号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第2号)
日程第11 議案第107号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第3号)
日程第12 議案第108号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第3号)
日程第13 議案第109号 阿賀野市暴力団排除条例の制定について
日程第14 議案第110号 阿賀野市税条例等の一部改正について
日程第15 議案第111号 阿賀野市土地開発基金条例の廃止について
日程第16 議案第112号 阿賀野市視聴覚ライブラリー条例の一部改正について
議案第124号 三市北蒲原郡地区視聴覚教育協議会の廃止について
日程第17 議案第113号 阿賀野市立小・中学校屋外運動場照明施設条例の一部改正について
日程第18 議案第114号 阿賀野市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活
性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の
一部改正について
日程第19 議案第115号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市福祉会館・コミ
ュニティセンター城のうち)
議案第116号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市デイサービスセ
ンターむすびの里・阿賀野市デイサービスセンター第二むすびの里・
阿賀野市デイサービスセンター永寿園・阿賀野市デイサービスセンタ
ー第二永寿園・阿賀野市保健福祉センター京和荘)
議案第117号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市デイサービスセ
ンターわかばの里・阿賀野市デイサービスセンター第二わかばの里・
阿賀野市デイサービスセンターおおむろの丘・阿賀野市デイサービス
センターまごころ)
議案第118号 公の施設に係る指定管理者の指定について(コミュニティセンター瓢
湖憩の家)
議案第119号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市高齢者コミュニ
ティセンターささかみ荘)
日程第20 議案第120号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市笹神農民研修所)
議案第121号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市京ヶ瀬地区農産
物加工センター)
議案第122号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市大豆乾燥調製施
設)
議案第123号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市農機具格納庫)
日程第21 議案第125号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会共同設置規約の変更について
日程第22 報告第 15号 専決処分の報告について(専第16号 損害賠償の額の決定及び和解
について)
報告第 16号 専決処分の報告について(専第17号 損害賠償の額の決定及び和解
について)
報告第 17号 専決処分の報告について(専第18号 損害賠償の額の決定及び和解
について)
日程第23 一般質問
〇出席議員(20名)
1番 佐 竹 政 志 君 2番 山 賀 清 一 君
3番 村 上 清 彦 君 4番 雪 正 文 君
5番 風 間 輝 栄 君 6番 江 口 卓 王 君
7番 稲 毛 明 君 8番 宮 脇 雅 夫 君
9番 倉 島 良 司 君 10番 中 島 正 昭 君
11番 石 川 恒 夫 君 12番 高 橋 幸 信 君
13番 岡 部 直 史 君 14番 山 口 功 位 君
15番 遠 藤 智 子 君 16番 浅 間 信 一 君
17番 池 田 強 君 18番 泉 誠 蔵 君
21番 山 崎 正 春 君 22番 清 水 友 行 君
〇欠席議員(1名)
19番 福 住 つ ゆ 子 君
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 天 野 市 榮 君
教 育 長 田 村 仁 君
総 務 課 長 関 川 嗣 雄 君
企画政策 課 長 圓 山 知 君
財 政 課 長 小 林 正 男 君
税 務 課 長 中 野 孝 英 君
市民生活 課 長 見 原 健 司 君
健康推進 課 長 本 間 昭 一 君
福 祉 課 長 中 村 彰 男 君
農 林 課 長 披 田 野 勝 幸 君
商工観光 課 長 渡 辺 滝 雄 君
建 設 課 長 土 岐 昇 君
上下水道 局 長 小 川 稔 君
会 計 管 理 者 斎 藤 忠 雄 君
農 業 委 員 会 廣 田 裕 平 君
事 務 局 長
学校教育 課 長 折 笠 朝 美 君
生涯学習 課 長 吉 野 晴 記 君
安 田 支 所 長 荻 野 正 治 君
京ヶ瀬支 所 長 本 多 啓 一 君
笹 神 支 所 長 長 谷 部 教 秀 君
監 査 委 員 山 嵜 勝 之 君
事 務 局 長
消防本部消防長 曽 我 昇 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 飯 野 喜 夫
主 幹 五 十 嵐 久 美 恵
主 事 涌 井 知 恵
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(清水友行君) おはようございます。師走に入りまして、皆様には公私ともどもご多用のところ、ご参集いただきまして、まことにありがとうございます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成23年第7回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
なお、19番、福住つゆ子さんから欠席の届け出がありましたので、ご報告します。
また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(清水友行君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(清水友行君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、14番、山口功位さん、15番、遠藤智子さん、16番、浅間信一さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(清水友行君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日12月2日から12月13日までの12日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は12月2日から12月13日までの12日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(清水友行君) 日程第3、諸般の報告を行います。
9月7日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりであります。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長初め22名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案25件、諮問3件、報告3件です。議会からは請願5件、委員長報告3件、申し出関係4件です。
受理いたしました請願5件は、お手元の請願文書表のとおり、所管の常任委員会へ付託いたしましたので、報告いたします。
去る11月22日議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付いたしております会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(清水友行君) 日程第4、天野市長から一般行政報告を求めます。
天野市長。
〔市長 天野市榮君登壇〕
〇市長(天野市榮君) おはようございます。本日、平成23年第7回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご繁忙の中をご出席いただき、まことにありがとうございました。
本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等31件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、先ほどご決定されました本日から13日までの12日間ということであります。
つい先日まで錦秋を誇っていた五頭の山並みも白雪をいただく季節となり、私が市長に就任してから4回目の師走を迎え、ことしも間もなく暮れようとしております。ことしは卯年ということもあり、跳びはねるように景気の回復を期待いたしましたが、国難とも言える3月の東日本大震災を初め、7月の新潟・福島豪雨など、災害の多い年となったところでございます。来年の話をしますと鬼が笑うと言われますが、来年は辰年ということで、その字のとおり「振」、「震」、この意味があるそうですが、もう地震、災害は勘弁していただきまして、来年こそ災害のない穏やかな年となるよう願うところでございます。
さて、先月中旬に国賓として来日された若きブータン国王夫妻が被災地及び京都など視察されたところをテレビで拝見いたしましたが、その容姿、しぐさなどから多くの人が親近感を覚えたところでございます。ブータンは、既にご承知のとおり、国民総幸福量の増加を政策の中心としておりまして、お金でははかれない国民の幸福度ということで欧州の通貨危機に象徴されるように世界経済が混迷する中、世界からも注目されております。日本においても、人との触れ合いやきずなは私たちが安心して暮らせる中で欠かせない要素でありますので、その取り組みは非常に参考になるのではないかと思っております。
次に、幾つか安全、安心の観点から述べてみますと、この時期は各地から初雪の便りが聞かれる中、阿賀野市では市民の安全、安心な交通の確保を図るため、除雪計画を策定し、降雪に備え、準備を開始いたしました。計画では、機械除雪を行う市道延長は334.3キロメートルに及び、市保有と業者保有を合わせた機械総数88台が午前3時から出動できる態勢を整え、加えて消雪パイプ設置による無雪化延長171.5キロメートルを整備し、冬期間の道路交通確保に万全の態勢を整えたところでございます。
また、災害時における市民の安全、安心でございますが、このたび既に防災行政無線が整備されている安田地区を除く3地区の自治会長、民生委員のほか、土砂災害発生の危険性が高い国道290号沿線自治会の全世帯に緊急告知FMラジオを設置いたしました。あわせて、NTTドコモが独自に提供しているエリアメールサービスと提携して、災害発生時に避難情報等をメール配信するサービスが先月1日よりスタートしました。これらにより、災害時における速やかに正確な情報を効率的に伝達することが可能となり、災害による被害の軽減を図ることができるものと考えております。
最後に、農作物の安全、安心でありますが、ことしの水稲作況指数は、皆様既にご承知のとおり、新潟県全体が平年作の100、市が属する下越北が「やや良」の102、阿賀野市における米の品質においては全品種の1等米比率は県平均よりも高く、83.4%、主力のコシヒカリにおいても83.6%と高品質、高水準となりました。
一方、戸別所得補償制度がスタートして2年目、畑作物も補償の対象となる中、いわゆる環太平洋戦略的経済連携協定、TPPへの交渉参加へ政府はかじを切りましたが、交渉においてはさまざまな立場での意見、考え方をしっかりと受けとめ、国益を踏まえた主張を願うものでございます。いずれにしても、農村のコミュニティはしっかりと守りながら、消費者との交流とともに、環境に優しい安全、安心でおいしい農作物の生産を引き続き目指してまいります。
地震や災害が相次いだ中、ことしの明るい話題は、先月中旬東部産業団地に建設された太陽光発電所のオープニングイベントであります。当日は、発電所施設見学を初め、親子でソーラーカー工作教室、電気自動車、電気バイクの展示、試乗など、多くの人が集まり、にぎわいを見せておりました。午後にはささかみ体育館において「はやぶさ」のプロジェクトリーダーとして著名なJAXA川口氏の講演が行われましたが、阿賀野市の未来を担う市内の小中学生の姿も多く見受けられ、この講演会をきっかけに子どもたちには宇宙航空科学分野での興味や夢を持っていただけたらと思うところでございます。
阿賀野市においては、これからさらにエネルギー分野での先進地づくりの取り組みを県内外に発信し、新潟県東部産業団地のPRと新エネルギー関連での産業の創出、クリーンエネルギー関連産業の企業誘致につなげたいと考えております。
前後しますが、北信越市長会が10月13日、14日両日において富山県砺波市において開催されました。この場において、一層の地方分権推進のため、地方の行財政、教育、防災・危機管理、福祉・医療・環境、都市基盤及び地域経済の充実強化などについて国への要望を確認するなど、有意義な会議となったところでございます。個性豊かで活力に満ちた地域社会を形成するため、これから各市長さん方と情報交換しながら、実現に邁進したいと考えております。
議員各位におかれましては、平成23年最後の定例市議会において慎重ご審議を賜り、その趣旨とするところ十分ご理解をいただき、満場のご賛同のもと、全議案のご承認をお願い申し上げ、来るべき新年が議員各位及び市民の皆様方にとりまして健やかで希望に満ちた輝かしい年でありますことを祈念申し上げます。
引き続き、9月7日以降の会議、行事等の主な出席につきまして、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げます。
以上、一般行政報告とさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇諮問第5号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(齋藤幸平
氏)
諮問第6号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(阿部美佐
氏)
諮問第7号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(鈴木康寛
氏)
〇議長(清水友行君) 日程第5、諮問第5号から諮問第7号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 諮問第5号から7号まで、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて提案理由を説明申し上げます。
阿賀野市では、9名の委員が活動していますが、そのうち3名の委員が間もなく任期満了となります。これに伴いまして、現在委嘱されている齋藤幸平氏並びに阿部美佐氏につきましては再任として推薦し、鈴木康寛氏につきましては新たに候補者として法務大臣に推薦したいと考えております。
齋藤幸平氏は、平成9年3月15日に人権擁護委員就任以来、主として保育園児、小学生、中学生への人権擁護の啓発に力を注ぎ、人権意識の高揚に尽力されています。あわせて命の大切さやいじめ、虐待等の防止にも努めたいとのことであります。新津人権擁護委員協議会阿賀野部会では部会長につき、阿賀野市においては中心的な役割を担っています。
次に、阿部美佐氏は、平成9年3月15日に人権擁護委員就任以来、人権擁護の啓発や相談に力を注ぎ、特設人権相談所の開設を初め、一般市民が気楽に相談できるように笑顔で明るく対応しています。人権啓発活動を通してすべての人に平等に権利が与えられ、命の重さを知り、お互いの思いやりが大切なことを一人でも多くの人から気づいてもらいたいと願っているとのことであります。新津人権擁護委員協議会では企画研修委員会に所属し、人権擁護委員研修の企画立案に携わっており、熱心に活動しております。
次に、鈴木康寛氏は平成3年から神職を務められ、現在に至っておりますが、これまでスポーツ少年団の指導員を長年務め、子どもたちの指導に当たっているほか、当市の交通安全指導員、社会教育委員、文化財保護審議会委員としてご尽力をいただいております。社会教育にかかわる場において、子どもの人権問題について考察し、その課題に向かい、解決活動の役割を担っていきたいとのことであります。
このようなことから、齋藤幸平氏、阿部美佐氏、鈴木康寛氏が人権擁護委員に適任と考えており、候補者として法務大臣に推薦したいので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
これから諮問第5号から諮問第7号までを採決します。
採決は議案ごとに行います。
初めに、諮問第5号を採決します。
お諮りします。齋藤幸平さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第5号は齋藤幸平さんを適任とすることに決定しました。
次に、諮問第6号を採決します。
お諮りします。阿部美佐さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第6号は阿部美佐さんを適任とすることに決定しました。
次に、諮問第7号を採決します。
お諮りします。鈴木康寛さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第7号は鈴木康寛さんを適任とすることに決定しました。
〇議案第101号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第8号)
〇議長(清水友行君) 日程第6、議案第101号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第101号、一般会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第8号)として、歳入歳出それぞれ4億2,187万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ200億9,940万6,000円とするものであります。
補正の主な内容は、歳入についてはこれまで交付が未確定のため計上を見送っていた住宅リフォーム支援事業に対する社会資本整備総合国庫交付金5,000万円、新制度への移行を円滑に促進することを目的とした障害者自立支援県補助金1,954万5,000円、安田地区の相撲道場等の土地建物売払収入398万3,000円、前年度決算の精算として、公共下水道事業特別会計繰入金3,844万7,000円、同じく集落排水事業特別会計繰入金1,581万5,000円並びに全体の財源調整として普通交付税2億3,552万4,000円及び前年度繰越金1億7,811万3,000円等を増額するものであります。減額分としては、10月分以降の制度改正に伴う子ども手当国庫負担金6,619万円、同県負担金1,107万7,000円、新型インフルエンザ予防の制度改正による新臨時接種事業県補助金528万1,000円等を計上いたしました。
歳出については、ふるさと阿賀野市応援寄附件数の増加に伴うお礼用の記念品10万2,000円、来年度に改正が予定される介護保険や保育料算定、子ども手当などの電算システム変更処理業務委託料743万4,000円、老朽化が著しい設備更新のため、デイサービスセンター第二わかばの里の特殊浴槽購入費1,785万円、雨漏り発生のため、保健福祉センター京和荘屋上防水改修工事672万円、同じく京ヶ瀬中学校給食棟屋上防水改修工事538万7,000円、今後の水原郷病院と水原中学校の整備事業に資するため、病院整備基金積立金と学校整備基金積立金にそれぞれ2億円、B級グルメとして開発された白鳥美人のさらなるピーアールのため、のぼり旗と食べ歩きマップの作成費に50万7,000円、震災以降の給水需要の低下に伴う下水道使用料の落ち込みや安田浄化センターの設備の修繕工事費などの財源に充てるため、公共下水道事業特別会計繰出金4,303万円、市道の傷みが特に大きい箇所の修繕のため、道路施設等修繕料800万円並びに国の補助内示等に準じて事業費の組み替えを行うため、道路新設改良費と交通安全施設整備費の各節に所要額を計上いたしました。減額分としては、本年4月以降の議会議員の自主的な報酬2%削減等として583万円、制度改正による子ども手当9,024万9,000円、震災に伴い、確保が困難になったことによる小中学校の電算機器借上料663万1,000円並びに平成22年度事業の繰越明許に伴い、市債の借入額が減少したことなどによる公債費利子2,813万2,000円等を計上いたしました。
また、平成24年度当初より契約の締結が必要となる各事業については、債務負担行為の追加として第2表のとおり計上したほか、事業費の減額などに伴う地方債の変更は第3表のとおり計上いたしました。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 51ページの災害対策費といたしまして、それで52ページのほうに東日本大震災対策費と、もう一点は緊急雇用創出事業費が出ておりまして、説明欄、説明表ではこの内容につきましては理解今できたのではございますが、その関連でちょっとお聞きしたいのでございますが、新聞報道等ではこの県内に避難者の方が7,000名をもう超えているというふうな、またふえ始めているというふうに新聞報道がございましたが、阿賀野市でももう100名を超えていらっしゃるようにもお聞きしておりますし、現在この阿賀野市には何名くらいの方、またあるいは世帯構成はどのような方が避難していらっしゃっておりますでしょうか、お聞きしたいと思います。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 福島県からの避難者の方々ですけれども、今県を通じて阿賀野市のほうに移り住みたいという方々につきましては200名を超えております。また、実際には今現在ここにもありますようにパートの方が今調査をしておりますけれども、電話等で確認をしておりまして、実際に住んでいるかどうかというものを把握している中では今のところ100名を超えているような状況でございます。
世帯構成につきましては、やはり子どもたちの放射能というものが心配だということで、そういう幼児、それから小中学生を中心とした家族の方が多くなっているということでございます。実際には住んでいる方は半分の100人ぐらいなのですけれども、その中でも休みの日だけ来るとかいうような方々もおりまして、今その実態の調査をしているという状況でございます。
〇議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 避難されてこられるという方は本当に大変な状況であると思っております。できるだけこの阿賀野市でもそういう方にはできる限りの支援をしていただきたいと思います。この点は、この件につきましてはこれで。
あともう一点でございますが、57ページの教育振興費についてでございます。58ページのほうに扶助費としまして生徒援助費と225万円の予算が上がっておりますが、その中で要保護・準要保護児童生徒就学援助費となっておりますが、この説明欄では学用品ほかとなっておりますが、昨年度の22年度決算では約131名の方というふうにお聞きしておりました。それで、予算額も約1,360万くらいでございましたが、この23年度予算では3月の当初予算では1,577万5,000円くらいでございましたが、今回の補正で225万と合わせますと1,800万くらいになるわけでございますが、22年度と比較しました場合は約五百四、五十万程度が増額になっているわけでございますけれども、今年度の対象児童数といいましょうか、その対象児童数とその要因についてお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 今年度の全体の児童数は今現在手元にちょっと資料ございませんけれども、今回のこの225万円の増額についてでございますけれども、学用品とかさまざまなものがあるわけでございますが、校外活動費とかさまざまあるわけですけれども、学用品については32人ほどの増加でございますし、また校外活動については82人とか、相当な数でふえてございます。このふえている要因ということでございますけれども、要因としてはやはりお母さん方といいますか、結婚されて、子どもさんが小学校上がるというふうな、上がっている現段階において離婚とか、そういった理由で相当お一人の親に、ひとり親になって収入が相当減ってしまったためにこういった申請に及ぶといったふうなケースが相当数ございます。
以上でございます。
〇15番(遠藤智子君) はい、わかりました。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 1点確認も含めてお尋ねをさせていただきます。
同じく教育費、58ページですか、中学校費の中学校コンピュータ教育環境設備整備事業費の509万3,000円の減額であります。詳細説明の中を見ますと、東日本大震災等の理由により今年度導入を見送るという表現で説明されてあるわけでありますけれども、東日本大震災の関係で国県の補助等がなくなったのかなとか、いろいろ歳入を見てもそれらしいあれが出てこないのでありますけれども、もっと具体的に、なぜこういう減額になったのか、お示しいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) この電算機器の借上料の減額でございますが、これおっしゃるとおり東日本大震災によりまして、そちらの被災した地域での機器の製造といいますか、部品あるいはそういった機器の工場が被災したために、なかなかこの機器の調達が難しいというふうなことでの減額でございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 東日本大震災でそういうコンピューター関連の部品等を被災地で製造していて、その供給が滞っているので、コンピューターの導入といいますか、納入ができないという理由ということですか。どういうメーカーで、全く影響のないメーカーがなかったのかどうか、すべてのメーカーがそうなのか。阿賀野市のこういう中学校の教育に関して、東日本大震災の理由だということで次年度といいますか、今年度送るのもそれは仕方ない部分あるかわからぬけれども、そういうかわりの機種なりメーカーなりの手当てができなかったのかどうか、その辺若干疑問に思いますので、もうちょっとご説明いただければなと思います。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) これで新しい機種が導入されなかったためにコンピューター教育とか、そういうものに支障が出なかったかということでございますけれども、従来の機器でも十分といいますか、コンピューター教育での教えられる機能といいますか、そういうふうなのは一応は備えてあるというふうな状況だというふうなことで聞いております。
以上です。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) いや、そういうのであれば当初から、現状のコンピューター教育に影響がないのであれば当初から予算計上する必要なかったのかなという疑問がまた出てくるのですよね。その点いかがですか。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 基本的な部分での習得といいますか、そういうふうな部分では十分な機能が今現在のものでもそろっているというふうなことでございますけれども、それ以上のまたもうちょっとレベルアップしたようなものであれば、よりこういったふうな新しい機種とか、それでないとだめな部分ございますけれども、当面こういった学生に教えられる部分での機能のものはとりあえずはそろっていると、現在の機種である程度対応は可能だというふうに聞いておりますけれども、それ以上のもののレベルアップしたような操作とかさまざまな機能のものについてはやはり新規に購入したものでなければならないというふうな話もございましたけれども、部品が調達できないというふうなことでの新しいものがなかなか入手が困難というふうなことで今回は断念したというふうなことでございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 非常に理解しがたい。私、本当頭悪いので、どうも単純かつ素朴な疑問を覚えるのです。
それで、コンピューター教育、そういうのも大事であって、今こういう情報社会の中でしっかりとした教育を学校現場でしていく必要性は十分感じています。だからこそ当初予算計上をして新たな、要するにバージョンアップしたコンピューターを使いながら、より精度の高いといいますか、よりレベルの高い情報教育をやっていこうという趣旨で当初予算計上したのでしょう。ただ、それが今回の震災でそういうバージョンアップしたコンピューターが導入できない状況にあると、それで当分の間現状で、間に合わせるという表現はどうかあれですけれども、我慢していただいて、状況が改善したら改めて導入するという趣旨だと最大限今理解しようとしています。当初予算書を持っていませんので、当初予算でどれくらいの金額計上されているのかわかりませんけれども、これ全額減額するのか、一部なのか、その辺も若干お聞かせください。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 今回の減額については、当初のもの全部該当しております。
〔「そういうふうに理解したと」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第101号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第102号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第3号)
〇議長(清水友行君) 日程第7、議案第102号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第102号、介護保険特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第3号)として歳入歳出それぞれ476万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ37億8,495万7,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入については地域支援事業に係る国庫補助金70万9,000円、県補助金35万4,000円、一般会計繰入金35万5,000円、その他の財源補正として繰越金514万3,000円を補正財源として増額、また高齢者福祉施設開設等支援事業交付金の県補助金180万円を減額するものであります。
歳出については、総務費で認定調査事業費の介護訪問調査員社会保険料2万5,000円、調査委託料2万2,000円、地域支援事業費で家族介護継続支援事業費の需用費1万7,000円、扶助費175万5,000円、諸支出金で介護給付費負担金返還金の国庫支出金返還金26万9,000円、県支出金返還金258万6,000円、地域支援事業交付金返還金の国庫支出返還金50万5,000円、県支出金返還金25万2,000円、一般会計繰出金の地域支援事業繰入金返還金3万2,000円、介護給付費繰入金返還金109万8,000円を増額し、地域支援事業費の認知症高齢者グループホーム開設準備支援事業補助金180万円を減額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第102号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第103号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
議案第104号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第2
号)
〇議長(清水友行君) 日程第8、議案第103号、議案第104号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第103号及び104号の公共下水道並びに集落排水事業特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
公共下水道事業特別会計については、補正予算(第2号)として歳入歳出それぞれ2億4,268万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ22億6,984万8,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入については処理水量の落ち込みにより下水道使用料を1,000万円、補助対象事業費の減により国庫支出金1億5,716万円及び市債1億5,700万円を減額する一方、一般会計繰入金として4,303万円、前年度の繰越金額の確定により繰越金を3,844万6,000円増額するものであります。歳出については、下水道総務費の職員手当等を117万6,000円、安田浄化センターの設備機器故障による取りかえ工事として、施設管理費の工事請負費2,079万円を増額するものです。
また、事業費の減少により、下水道事業費の委託料を2,600万円、工事請負費を2億8,060万円減額し、利率確定後の再計算による不足分として公債費の借入金償還利子分323万1,000円、前年度繰越金の返戻分による諸支出金の一般会計繰出金として3,844万7,000円を増額するものです。
集落排水事業特別会計については、補正予算(第2号)として歳入歳出それぞれ1,643万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億9,865万5,000円とするものであります。補正の内容は、歳入については県の内示通知額の増として県支出金の農地費県償還助成金を62万4,000円、前年度の繰越金額の確定により繰越金を1,581万5,000円増額するものであります。歳出については、総務管理費の償還基金積立金に62万4,000円、前年度繰越金の返戻分により諸支出金の一般会計繰出金として1,581万5,000円を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 公共下水道事業特別会計、お尋ねをさせていただきます。
要は大きなのが歳出で公共下水道の整備事業費を3億6,600万の減額、歳入で事業債1億5,700万ですか、の減額ということであります。この件については、要は当初予算の段階で阿賀野市内の地域振興ですわね、含めて一般建設事業なかなか厳しい中で、公共下水道のほうを増額をしながら地場産業の振興に充てていくという形で大分増額したはずなのだけれども、どういう理由でこういう大幅な事業費の減額になったのか、もっと詳しくご説明いただきたいのでありますが。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) 今言われますように、確かに平成23年度、22年度から事業費に対して約3億ぐらい上乗せをして補助要望をいたしました。補助要望額が当初予算で6億5,000万。これは当然要望しておるのでありますが、最初のその補助内示額が70.7%しか実際配分が来なかったということであります。これすべての県内の事業体同じでございます。その後若干の追加部分があるのかなということでいろいろこちらからも要望もしておりましたけれども、結果としてプラス分がもう5.2%補助金が追加になったと。結果としまして、補助金の合計が6億5,000万の要望に対しまして、比率としまして75.8%の4億9,284万円しか配分されなかったということでございますので、その差額分1億5,716万円を減額をせざるを得なかったということでありまして、私どもも非常に23年度予算せっかく地域振興ということで上げていただいたというのに大変申しわけなかったなというふうには思っておるのですが、何といっても補助金なしで事業というわけにまいりませんので、落とさざるを得なかったと。この積み残し部分については、これからの話なのですが、何とか次年度にその部分上乗せをして、今のところ補助要望しているという段階でございます。どの程度の減額になるのかなというのは、やはりこの3.11の影響も若干あったのかなというふうには思っておるところでございます。やむなく減額をせざるを得ないというものでございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 答弁いただきましたとおり、ある部分23年度当初予算の目玉でもあったわけでありますよね。確たるあれはないかわからぬけれども、要は東日本大震災の影響も当然国の補助の中で被災地のほうへ優先配分しなければならないからという部分はあるのかもわからない。こういう状況について23年度中に改めてまた要望、要請して可能なのかどうか、そうでなければ今ご答弁いただいたとおり24年度、次年度に向けてさらなる要望をしていただきながら、地域の閉塞感が生まれないようにしっかりと下支えをしていただきたいなと思っております。
この件について市長はどう理解しておられますか。市長のお考えをお聞かせください。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 公共下水道予算については、本当に市も23年度増額して予算計上し、議会からもご承認いただいたわけでございますが、なかなか国の補助金が思うようにその私どもが要望している額に達しなかったということでございます。やはりこの東日本大震災の影響も私はやっぱりあるのかなと思っていますが、ただやはり私どもも計画的にこの社会インフラの整備を進めておりますので、来年度はしっかりやはり予算要望を、補助金の要望をしてまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第103号、議案第104号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第105号 平成23年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予
算(第1号)
〇議長(清水友行君) 日程第9、議案第105号 平成23年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第105号、押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第1号)は、歳入について組み替えを行うものであります。
補正の内容は、基金繰入金46万2,000円を減額し、前年度繰越金46万2,000円を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第105号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第106号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第2
号)
〇議長(清水友行君) 日程第10、議案第106号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第106号、少年自然の家特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第2号)として、歳入歳出それぞれ86万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,011万3,000円とするものであります。
補正の主な内容は、歳入について一般会計繰入金を86万5,000円増額、歳出について管理運営費の調査委託料86万5,000円を増額するものであります。
なお、調査委託料86万5,000円の内訳は、不動産鑑定委託料が35万5,000円、工事設計委託料が51万円であります。
五頭連峰少年自然の家は、昭和50年6月30日に阿賀北広域組合により開所され、当時から組合構成市町村だけでなく、近隣市町村からも親しまれ、多くの児童生徒の研修の場として現在に至るまで活用されてきました。
また、昭和55年には営火場広場の拡大と野外運動場、炊飯場施設の充実や冬期スキー体験施設、ゲレンデの充実を図るため、隣接の用地を畑江開拓農業協同組合清算人会より有料で借地し、現在に至っております。借地に係る経緯については、議員各位に配付させていただきました生涯学習課の資料のとおりであります。
市といたしましては、あくまでも市及び畑江開拓農業協同組合清算人会相互が納得のいく額で市が取得させていただくことを望んでいますが、市民の皆様からも納得いただける内容での契約の締結に結びつける務めがあると考えておりますので、その判断資料を作成するため、不動産鑑定委託料を計上させていただきました。
工事設計委託料については、借地を行い、施設整備した部分の原形復旧費及び借地内に存する施設移転を目的とした所要額を把握するための予算計上であります。しかし、これはあくまでも同時進行で執行するものではなく、今後清算人会並びに議会等の了解のもとで取得額の合意がなされる場合には執行を差し控えるものでありますので、よろしくお願いいたします。
最後に、この補正予算の議案に関して、教育委員会より、当該地は少年自然の家の活動には必要不可欠な土地であるとの認識を持っており、ぜひとも地権者より譲り受ける方向で対処くださるようとの意見の申し出もあり、清算人会の皆さんも高齢化が進んでいることなどから、市長として早期の円満解決に努めることを申し添えます。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) この補正予算の内容についてちょっと確認をさせていただきたいのですけれども、今までの経緯を踏まえた上でこのような予算が計上されてきたわけですけれども、円満に解決するとありますが、こういう不動産鑑定をして、それを参考に清算人会と交渉を進めても円満に解決していくことができないのではないかなというふうに思うのですけれども、その点については市長はどのようにお考えでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私は逆でありまして、やはり専門家からきっちりこの用地の単価を鑑定していただくと、これが皆さんだれもが納得する一つの基準になるというふうに私は思っています。清算人会では、1反300万というような何か額を提示されているというふうに私は聞いておりますが、その額が果たして正当な額として万人が納得いく額かどうかというのは、これはやはり専門家が調査しなければいけません。それを調査して、それを一つの私どものほうとしての根拠として私しっかりと清算人会と、提示しながら単価交渉を進めていくべきというふうに私は考えております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) これの交渉相手は万人ではなくてこの清算人会でありますので、清算人会の方が納得しなければこの解決にはならないというふうに思います。
それと、その設計委託料も同時に計上されているわけですけれども、何かやっぱり市長の今のお考えを聞いていますと市の考え方を押しつけるというか、そういうような感じに思えてならないのですけれども、その点はいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私は逆に、清算人会のほうがとにかくこれ阿賀北広域組合の時代の当時の所長さんが買うというような約束をしていると、清算人会の方はそうおっしゃっているのです。それ全然根拠ないのですよ。文書を交わしたわけでもないし。当時の少年自然の家、阿賀北広域組合が管理しているときの所長さんがそんな権限があるはずがないのでありまして、それが一つの清算人会の反300万という根拠でございますし、それが果たして妥当な額なのかどうかということでございますので、やっぱりそういったものをしっかり調べた上で清算人会と交渉するのが私は筋だと思っておりますし、清算人会の方が300万と、1反300、この根拠が当時のいわゆる阿賀北組合時代の所長がそういうことを言って、清算人会としては本当はほかに売る予定だったのだけれども、そういう話があったので売らなかったということをおっしゃっているようでございますので、その当時の価格が、それは1反300万というのが相場だったかわかりませんよ、バブルのころでございますので、今のしっかりとしたやはり地価といいますか、そういったのを専門家から出していただくということは双方の交渉を進める上でむしろ前向きな方向で進むというふうに私は理解しております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 相手の立場に立った交渉を進めていただけるようにお願いをいたします。
以上です。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 何点か確認を含めてお尋ねをさせていただきます。
先ほどの市長のお話の中にありましたこの経緯の確認をまずさせていただきます。要はこの当該地、借り受けている面積が2,330平方メートルということですけれども、もし買収云々となれば6,015平方メートル、全面積なのか、まずその点。
〇議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) はい、当該地は確かに6,000平方メートル強でございます。ただ、実際に私どもが今使用させていただいているのは2,300、2反3畝でございますので、それを図面上で線を入れまして借地をいたしております。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) いや、もし買収という、払い下げを受けるという面積がどっちなのですかということなのです。
〇議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) 現実に今お借りしているところは約3分の1強でございますけれども、実際にその部分を分筆をして買収をするというのは現実的ではないと思っております。当然立ち会い、それから今測量経費も含めて分筆料というのはもうかなり高額になりますので、私どもとしては測量をせず、台帳面積1筆で取得をさせていただければというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) はい、ありがとうございます。この件については、以前からもいろいろこの議会の中でも話が出ているわけであります。今までの経緯については、今ほど村上議員のご質問に市長が答弁されましたけれども、ただ直近の中で当時のある方が、清算組合ですか、要は23年度当初予算に買収経費を計上すると約束をされたという話が何回か出ていますよね。そういう状況が全くここには記載されていない。どういう経緯があったのか、そういうのが事実なのかどうか、そして事実とすれば市長はその話を承知をしておられたのかどうか、その2点お尋ねをさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
〔「いや、はっきり言ったほうがいいんですよ」と呼ぶ
者あり〕
〇生涯学習課長(吉野晴記君) では、事実経過だけ申し上げます。
佐藤副市長がいらっしゃるときに、地元に2回清算人会の方々と話し合いの機会を持ちました。最後が昨年の10月でございました。佐藤副市長は、額にまでは言及されませんでしたが、23年度予算で取得させていただく方向で対応しますと清算人会の皆様におっしゃいました。事実でございます。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 佐藤前副市長からそういう話は聞かない、私は復命受けないままに今年度の当初予算の市長裁量経費の中でぽんとその用地の取得費が計上されてきたものですから、全然私経過等の説明を受けないでいきなり市長裁量経費でその取得予算が、私は教育委員会から出たものですから非常に驚いておりまして、その後いろいろ聞いたらこういう話だったということでございますので、私はやっぱりその経過の説明を全く受けていない中でいきなり教育委員会から市長裁量経費ということで、あれ1,800万だか何だか出てきたものですから、これは私は承知していないよということで、私の判断で予算計上は見送りにしたということでございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 今市長のご答弁、非常に重要な意味合いを持つのです。要は1,800万という金額を今おっしゃられました。ということは、300万ですよね、1反当たり。これの件についてはずっと以前からも私申し上げておりますけれども、この説明にもあるとおり、阿賀北広域組合時代の所長さん故人でということでありますけれども、要はそれぞれその時々のそれなりのお立場の方の言葉、当事者からすれば重いのですよ、書類があるかなしにかかわらず。いいかげんとは言いませんけれども、本来そういう言葉をそれらの立場の方が発するのであれば、当然それを裏づけるだけの書類なりをしっかり整備をしてしっかりと事に当たっていく、そうすればこんな事態にはならなかったはずですよ。特に今言いました、もう昨年の10月時点で……ことしですね。ことしなのかな、要は23年度当初予算、市長裁量経費で1,800云々が上がってきたと。要はもう吉野課長は単価は言及しなかったとおっしゃられるけれども、実際予算が上がってくるのを逆算すれば反300万、これが出てくるではないですか。そういうことが当事者、相手方の方は信ずるのが当たり前でしょう。もうこういうふうに要するに確たる書類としてのしっかりしたあれがない、その中で、同じこと言いますけれども、それなりの立場の方が言葉として発すればそれを信用するのはごくごく当然。それだけそれなりの立場の方は信頼されているのです。だから、これを市長に言っても仕方ない部分あるので、本当にしっかりとした対応をしていかないと、もう下手すると感情論になりますよ。もう恐らくなっているはずだ。それを不動産鑑定士さんあるいは原形復旧にしたときどれだけの経費かかるか、それを踏まえながら相手方と交渉する、それは建前論としてまさに正論ですよ。だけれども、その前提にそういう今までの流れの中で相手方が感情的な部分あるいは今まで行政を信用、信頼してきた部分とのギャップをどう埋めていくかというのが恐らく交渉をやっていくときの最大の論点であり、どこに落としどころを見つけるかになろうかと私なりには感じています。その点いかがですか、市長。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私も今石川議員さんおっしゃるとおりだと思う。感情論みたいなものが非常に今中心になっているような感じ。これは、そもそもは今までこれをほったらかしにしてきた、これが一番問題です。私も市長になったときに前市長さんからの引き継ぎ事項に、こう見たのですけれども、入っていないのですよね。だから、これだけ大きな事項が引き継ぎ事項に入っていなかったし、ずっと私市長やっていてその問題をわかったというのはその後でございまして、前村長さんが副市長になってからご自身の判断でいろいろかかわってこられ、笹神村長時代からずっとかかわってきたというふうに聞いておりますので、それが全然問題解決をしてこなかったというそのツケが来たのかなと私は思っています。ただ、やっぱりこういった感情的なやはりしこりがある部分でございますので、そういったものも十分に踏まえた中で円満な解決に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 市長、私あなたを批判、非難しようと思っていないのですよ。しっかり対応しなさいと。だから、あなたとして前市長云々、前市長に責任あるかわからない、だけれどもさっき言った昨年10月の地権者との交渉の中であなたが任命された副市長がそういうお話をされているのでしょう。それで、実際に市長裁量経費で23年度予算も予算要求が上がってきたのでしょう。全くあなたの責任がなしではないのですよ。かえって重いのですよ。その自覚があなたないのだわ。論点すりかえないでください。そういう自覚しっかり持ってください。どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) そういう自覚があるからこそ、昨年副市長がいきなりそういう話を、私経過全然聞いていないのに予算編成のときにそういう話があったものですから、あれをそのまま私が、はい、はい、いいですよと言われればそれこそ無責任のそしりを免れないと思いますし、私の責任でこれは23年度当初予算計上を見送りしました。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) 市長、いろいろ今議論聞いていたのですけれども、今回はその交渉に当たるにした、当たる前に調査をして交渉に臨みたいということで調査費を上げてきたのでしょうけれども、私は長年やっぱり、その地権者と笹神時代からどういう話で来たのかわかりませんが、ある程度地権者の方々も好意的に貸してくれたわけですよね。土地売買となると、一たんこじれてしまうとなかなか交渉というのは難しいですよね。現に通常の宅地分譲、宅地の売買にしてもそうなのですけれども、一たんちょっとしたすれ違いによって、こっちは購入したいなと思っていても売り主からすると絶対市には売りたくないと、そういう感情論になってくると、おかしくなってくるとなかなか交渉というのは難しいので、その辺のところはやっぱり今まで長年その地権者から借りてきたいきさつもあるので、やっぱり敬意を表していかないと。確かに市長のおっしゃるように、当時1反300万だったかもしれない、しかし今田んぼ1反50万でも売れない時代になってきていますから、市長としては調査をして云々というような話で今聞いておりましたけれども、ただ専門家に依頼しなくても税務課である程度課税標準額なんていうのはきちっと整備されているはずですし、それと不動産鑑定料で35万5,000円上がっていますけれども、こんなのは地元の不動産屋さんにお願いをして不動産の評価、意見書というのはつくってもらえるのです。そうすると、大体1件当たり3万から5万円程度で済む話なのです。だから、所内でみんな調べられるものについては、やっぱり担当者が手間暇かけてきちっとできるだけ金をかけないようにして資料をまとめて、こういったふうに外部委託で不動産鑑定委託料35万5,000円なんて乗せてくること自体が私はいかがなものかなと。
それと、設計委託料というのが51万上がっていますけれども、これはある程度市の方針を決めた上で、交渉に当たるに従って今その資料を集めて市としてどのぐらいだったら許せるかというような話なのだろうけれども、今話聞いているともう既に副市長が1,800万というものを提示しているらしいと、1反300万で。だから、その辺が非常に出し方も含めてその情報開示をきちっとしていないのでいろいろ問題になってくるのだろうと思うのです。それと、前に稲毛議員が決算委員会でこの件について、原状復帰したら、例えば交渉が決裂した場合、約2,000万ぐらいかかるのですよという話で私もびっくりしたのですけれども、今まで借りていた、月幾らかで借りていたのかよくわかりませんが、過去から今まで市がお支払いした額、多分当然これは固定資産税というのはかけていないはずですよね。市がそういった借地契約をして支払った分も含めてやっぱりきちっとしたデータをそろえた上で市としてどのぐらいの範囲までだったら妥当なのかという線をきちっと決めた上で交渉に当たらないと、今の相場がこれだからこれだというふうにやってしまうと非常にまとまる話もまとまらないので、その辺のところはもう少し慎重、丁寧にやっていきたいと。この86万5,000円上がってきていますけれども、内部でできることはやはり内部できちっとやっていただきたい。そんな任せなくても税務課長もいらっしゃるし、専門家がそろっているわけでしょう。だから、内部で資料は集められるはずですよ。どうしても今の相場で云々となれば、先ほど申しましたように地元の不動産屋さんにお願いをして、不動産評価意見書だと思います、意見書を提出していただきたい。要は幾らかかるのですかと実際に聞けばいいですよ。大体これ1筆ぐらいになっているのだと思うから、3万から多くても5万円ぐらいで済む話です。そういった資料を集めた上で市としてどういうふうにしていくかというのが本当ではないかなというふうに、今のいろいろな人の話を聞いていてそう思ったのです。だから、余り市長も感情的にならずに。本当に市として欲しい土地なのでしょう。必要な土地なのでしょう。そして、原状復帰するには、もし交渉が決裂する場合2,000万かかるわけだ。だから、今までの支払った分も含めて総合的に資料を集めて市としてどういうふうにして対応していくのかというふうに考えていかないと、まとまる話もまとまらないと思うのです。市長、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 不動産鑑定士で調べてもらうというのは、専門家からきっちり調べてもらった額をまず出していく。ただ、これをもとに交渉するということでなくて、今風間議員おっしゃったように不動産屋さんに頼んで調べてもらうと、そういうのもあるだろうし、税務課のほうと、そういったものを踏まえながら、市としてはやはりこれくらいが妥当かという線を出していく必要があろうと思っておりますので、決して不動産鑑定で出た金額でしか市は買いませんよということでの交渉ということは考えておりませんので。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) 市長、私が言うのは、この35万5,000円ももったいないという話なのです。こんなにかけなくても税務課でとれる資料は税務課で集めてもらえばいいし、不動産鑑定士にお願いしなくても、35万もかけなくても地元の不動産屋さんにお願いすればそういう不動産評価の妥当な線というの出てきますから、できるだけ金をかけないでやっていただきたいというのも含めてお話ししたつもりなのです。中でできますよ、そんなのはもう。できるのを何でもかんでもみんな外部委託にしてやるなんていうのは、私いかがなものかなと。ましてや今市長の話聞けば、それに出てきたものを一つの参考にするわけでしょう。それだったらそういったふうな金をかけないでできる話を。すべてみんな外部委託にするなんていうのは。できるだけやっぱり金をかけないで資料を集めるような努力をしていただきたいという要望も含めて私は言ったつもりなのですけれども。いま一度、では市長、お願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) ただ、やはり公平な第三者の目といいますか、評価というのも私は大事だろうと思っていますので。
〔「だから、不動産評価は意見書でいつも見れるじゃな
い」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ですから、その辺がやっぱり専門にやっている方と不動産屋さんから出してもらう金額、ここがどうなのかと。公的にもやはり証明力があるといいますか、そういった資料というのは大事だと思います。ただ、先ほども言いましたように、その金額で市が提示するということはございません。過去の経緯等々も踏まえながら、当然相手のあることでございますので、交渉に当たっていく必要があろうと思っております。ただ、しっかりとした第三者、専門家のご意見を聞くということは、まずは市が提示したお金のその根拠、単価の根拠は何だと言われたときにやはり専門家の意見、こういったものも参考にしましたと言わないと、では市は何か言い値で買ったのかということにも、そういう批判も出てくるわけでございますので、あくまでもやはり第三者のきっちりとした鑑定をまずやってもらうと。そういう中で、ただいろんな事情があって相対で交渉はやらなければいけないものですから、その中で当然先方がある程度納得するような線とこちらが納得できるような、そういったのを交渉を進めることにおいては、やはり根拠のある資料をお互いに出し合うということも交渉をうまく進める上で大事なことだというふうに思っております。
以上です。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) いやいや、だから不動産鑑定士と地元のあれがあるなんていうのは、専門家なのですよ、実際裁判やったときでも不動産の評価意見書というのは専門家の意見として取り入れられているのですよ。地元の不動産屋さんにお願いしたほうが安く上がるではないですか。大体の概算はわかるわけだから。不動産鑑定士に35万5,000円もかけていいのですかとおれ話をしているのです。地元の不動産の人だってそれなりの資格を持ってやっているわけですから、こんなに35万5,000円もかける必要ないではないですかと、そういう意味で言っているのですよ。少しでも金をかけないようにしてやってくださいというお願いなのです。わかりますか、市長。あなたの金ではないから、簡単に、言っているのですよ。おれからすると、こんなの3万か5万で上がるのを何で35万5,000円もかけなければだめなのだということなのですよ。内部でできることは内部で資料を集めて、それでどうしても第三者のその意見を聞きたいとなれば、地元の不動産屋さんにお願いすれば3万から5万で上がるんだったら安いほうがいいではないですか。ある程度のそのあれを見たいのでしょう。何でそんなに不動産鑑定士の鑑定料にこだわるのですか。地元の不動産屋さんで十分だと思いますよ。もう一度伺います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) いわゆるその評価の精度、私はそこで、今議員おっしゃったように不動産屋でも評価できるというお話ですけれども、やはりその評価したものがいろんな例えば裁判とか何かになったときにその証明度というのなんかが違うのではないかなと私は思っていますので。
〔「同じだてば。何言ってるんだ、よく調べてみなさい
よ」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ですから、議員おっしゃるとおりにこれは同じだと、どこ持っていっても同じだということが確認できるということは、別に私は不動産鑑定にこだわるものではございません。ただ、やはり専門にやっている方の評価というのは、これはいろんなところで公的な証明力を持つというふうに私は思っております。そういうことで上げたわけでございます。適正な価格でやはり市も購入しないと、大事な税金を使って購入するわけでございますので、その鑑定料三十何万円が高いか、安いかということ、高いということでございますが、私はそれくらいお金をかけても市がちゃんと適正な価格で、市民の方からも納得いただけるような価格で購入できると、そのほうがもっと大事かなというふうに思っております。評価の精度、こういったものもそれにかわる、不動産鑑定にかわる精度があると、証明力があるということが確認されるのであれば、私は必ずしもその不動産鑑定にこだわるということではございません。
以上です。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) しつこいようで悪いのだけれども、不動産評価意見書というのは、それなりの裁判になるときの大事な重要書類になるのですよ。ある裁判でそういうふうなのもおれも経験しているのだけれども。決してそんなのはいいかげんなあれではないですよ。だから、さっきも言っているようにできるだけ、市は買いたいわけでしょう、この土地は大事な土地だから買いたいわけですよね。市長のさっきの話を聞いていれば、大体のその資料を集めて妥当な線を出したいから調べているわけでしょう。裁判やるわけでないではないですか。ある程度のその第三者の評価額を見たいということで不動産鑑定をお願いしたいわけでしょう。それがあなたのもとになって交渉なんて言っていないではない。だから、別にそんな金をかけなくたってできるところは金をかけないで。それで、その基礎資料をつくった上で交渉に当たりたいのだということなのでしょうから、できるだけ金をかけないようにして。市のそういった資料に基づいて妥当な線というのは出てくるでしょうし、さっきも言ったけれども、交渉決裂すれば約2,000万かかるというわけでしょう。それで、さっきは副市長は1,800万で予算計上するという話まで出ているのだから、これは今までの経緯を聞いていてもやり方も含めて非常にお粗末だったなという気はしますよ。だけれども、私が今言いたいのは、こんな35万5,000円も上げてきているけれども、できるだけ金をかけなくてできる方法があるのだったらそういったのも模索してやっていただきたいという要望なのです。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) この予算の補正の出し方見ますと、購入するための準備として不動産鑑定料、交渉が決裂したら原状復帰しなければならぬから、この設計委託料と。これは、好意を持って貸してくれている清算人会に対して非常に失礼な予算の組み方だというのです。どっちに転んでもいいようなもう予算の出し方でしょう。こういうのを見たらやっぱり清算人会の人たちだって紳士的に対応してくるかどうかというのは非常に私は疑問を感じております。いずれにしても、どっちに転んでもいいような予算の出し方というのは、これは本気に責任持って必要な土地だから購入するという意味で市長がその先頭に立ってやるという意欲が見えないのですよ。こういうどっちへ転んでもいいような予算の立て方というのは。そこら辺どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほどの説明に申し上げましたように、市としては購入の方向でやるわけでございますが、どうしてもその単価の面で折り合わないということになればやはりやむを得ず原状復帰ということになろうかと。だから、2段構えでございますので、市としてはあくまでも購入の方向でいる。ただ、1反300万と、しかも使っているところはほんの一部なわけですよね、1筆の土地の。あと300万の根拠が当時阿賀北広域組合の所長がそういうふうに口約束をしたと、だからそれは約束なのだということを清算人会の一部の方が強硬に主張されているみたいでございますけれども、私はこれは果たして、今までこういう経過が全く見えてこなかったし、笹神村時代もそうでしょうし、これが清算しなければだめだという今の段階になって問題化してきたと。この問題を先送りしたあるいは見えなかったというか、見せていなかったのかなと思っています。だから、今起きたことではなくて、ずっと過去の経緯からこの問題をしっかり解決してこなかったこのツケが今やっと出てきたというふうに認識しております。地権者の方との感情的な、ここにも今まで真摯に対応してこなかったこのツケが今になって出てきたというふうに認識しております。過去の経緯がそういうふうにございますが、私としては余り感情的にならずに、しっかり冷静にきっちり皆さんが納得するような方向でやはり交渉を進めてまいりたいということでございます。あくまでも市は購入の方向で進めてまいりますが、その単価300万というのが果たして今のご時世で、当時のその所長さんの言った300万というのは当時であれば妥当な額だったかもしれませんけれども、今現在地価がこれだけ下落している中で300万というのが果たして皆さんが納得する額なのかどうかという点をやはりしっかり専門家から見ていただこうということでございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) どうしてもいろいろ調査して購入しなければならない土地、購入したいというのであれば、不動産鑑定料だけの補正組めばいいでしょう。後で決裂したらしたなりの予算を組めばいいわけなのであって。これ見ればどっち転んでもいいわいという組み方なわけだし。そういう点をきちっとやはりこれを本当に。その清算人会の人が何だというふうに私はなると思いますよ。では、買わないで原状復帰させればいいではないかという形になりますよ。そういう点もあるし。
付近のところに最近売り買いされたやつで大体反収、反幾らぐらいでやられているのか、下調べしたのがあればちょっと聞かせてもらいたいというふうに思います。その付近に水道局の貯水所がありますよね、あれどのくらいで購入したのか、そこら辺も参考として聞かせていただければ。
〇議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) 市長ともお話をしているのでございますけれども、近傍実例では300万というのは現実にございます。県道でございますけれども、あの沿線で宅地の場合です。今稲毛議員がおっしゃった当時の3カ町村の水道企業団でしょうか、あそこの配水池、これが反当400万を超えております。ただ、それ大分前の話でございますので。ただ、今私どもは当該地6,000平方メートルでございますけれども、道路に面している部分よりも少し奥になりますので、それが市長がおっしゃるその不動産鑑定をかけてみてはということにつながるのではないかというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) その部分だけを突出して価格を私は主張するというわけではないのだけれども、一般なあれとしてはそういうふうにやっぱり望んでくるだろうというふうに思っております。ちょっとこの前聞いたときに、今利用しているところだけ買うということになると、奥のほうにも土地があるのです。土地が分断されてしまうとかということがあるのだということで、1筆丸ごと購入しないと非常にお互い不便さが出てくるというような話も聞いております。今下水処理は合併浄化槽でやって割石川に出しているということなのです。これが原状復帰してやると、そのところにその合併浄化槽から割石川へ流れる管が入っているのです。もしそれがなった場合に、原状復帰ということになれば、きちっと今度は下水道設備をしなければならない。畑江からあそこまで引っ張ってくるって、まず管を引っ張ってくるだけで相当な金かかる。設備に。そういうもろもろのことを考えた場合に、本当に適切な価格というのはどこにあるのかということをきちんと見据えてやっぱり交渉をしていかなければならないと。非常に、ただ単に土地が云々ではなくて、それに附帯する設備もかなり考えていかなければならないところになってあるというふうに思うのです。さっき私が聞いた中で、市長が触れなかったのですが、今度今、過去は過去なのであって、今は市長が当事者なわけですから、本当に市長が清算人会の人と向き合ってきちっと責任持って交渉していくつもりですか。そこの点はっきり。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まさにそのつもりでおります。ですから、前の佐藤副市長さんがご自身の考え方で清算人会と接触されていたので、今は私がもう責任者ですので、しっかりと地権者の方と清算人会と向き合って。それは、本当に交渉する気はむしろ私は大いにあります。胸襟を開いて、過去のこともいろいろあるかもしれませんけれども、やっぱり前向きな解決をしたいという思いはそうでございますので、お互いに過去を振り返ってどうのこうのと言うよりも、これからやっぱり前向きな議論ができるものと思っておりますので。いつでも清算人会の交渉に向き合う、私はそういう覚悟ができておりますので。
以上です。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) では、担当課任せにしないで、一から十までの交渉事は全部、では市長が責任持ってやるということですね。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
〇7番(稲毛 明君) と同時に、答弁聞いていて、この話になるとちょっとボルテージが上がっているのですよね。そういうような形での交渉になるとこれは入り口でだめになってしまうもので、もっと冷静にきちっと、顔を真っ赤にしないで普通の顔で交渉していかないと本当……いや、だめですよ。過去を引きずってきたやつ、物件の交渉のわけだから。そこら辺本当に市長のほうから紳士的に対応していくという形を見せないと、もうやっぱり今言ったように入り口から閉ざされてしまうという危険性もあるので、その点をきちっとしてください。お願いします。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) なかなか熱い議論聞かせていただきましたけれども、ちょっと私の疑問点を聞かせていただきたいのですが、地権者さんと300万という価格は出ているようですが、その価格交渉をその後市側の事情等踏まえて相手方と相談なさったのですか。余り、これ300万ともう諮ってという話しされていますので、今市長が言ったようにお互いに胸襟を開いて、300万はちょっと無理だねと、ではおまえさんちは幾らだば買ってくれるか、おまえさん幾らまでだばまけてくれるか、俗な言葉で言えば、そういう話し合いが過去にされたのかどうか。もうてっぺんから、頂上でもう300万から一歩も引かないという話し合いに聞こえますけれども、本当に地権者の方々とお互いの内実を出し合いながら話し合いされたのかどうか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) 笹神村時代の記録は一切ございませんでした。ただ、阿賀野市になってから本田市長の時代に平成17年に1回用地交渉をしたという記録がございます。ただ、そのときはいわゆる税法上の評価の部分と売買実例等で本当に、はっきり申し上げますと40万から50万ということで交渉に入ったのです。そのときに初めて記録として、いや、我々はそういうことを言っているのではないのだと。昭和50年代にお隣の、ご承知の方も多いと思うのですが、フィールドアスレチックをやっていらっしゃった松平さんという方が、もっと事業を広げたいのでそこも買わせてもらいたいと、ついては反当300万で私が買うよと、そう言ったのを当時の阿賀北の所長さん、お二人とも故人なのですけれども、お亡くなりになっているのですが、いずれ行政が、組合が買うから待ってくれということで我々は300万、今の価格が高い、低いというのは自分たちは関係がないのだと、当時の300万で買ってほしいということで17年当時1回決裂しているのです。その後、私おととしに着任しましてからお話をされて、清算人会もいろいろ役員が交代されたりして仕切り直しになったのですけれども、その後具体的な額に関して交渉はしていませんけれども、向こうは、自分たちは300万でお願いしたいということは終始一貫お話をされております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そういう部分で終始一貫300万で売りたいという要望はわかりました。ですけれども、議会もまだ結論を出しておりませんけれども、市長も一生懸命に先頭に立って話し合いしたいということですので、その話し合いをするべきだと思います。お互いに話せば2,000万、買えば1,800万、どっち行っても大変な話ですよ。要りませんと、2,000万かけて更地にするのかどうかわかりませんけれども、2,000万を捨てて、これは確かに業者は喜びます、ですけれども2,000万は払わなければだめだ、地権者は何にもならない。みんな損するわけですよ。そういう部分でいいのかどうか。ですから、折り合いがつくものであれば、やはり真摯に交渉するべきだと私は思います。その中で、お互いに妥協点が出れば、これはこれでまた議会に出していただければ今度議会がどうするかという話になりますけれども、まず一度、こういうかたい話も結構ですけれども、こういう予算上げる前に話し合いするべきだったと、私はそう思いますけれども、これはこれでもう上げられましたから撤回はできないでしょうけれども、この話また最終日にどうするかを見ますけれども、その間でも、市長、早目に地権者さんと話し合いをしたらどうですか。そういうところが肝要でないかなと思われます。そして、話し合いがつかなければまた議案として出せばいいわけでしょう。何もそういう深い話し合いもしないでいきなりこういう態勢をとるというのは、ちょっと硬派過ぎるかなと思いますけれども、いかがですか。これから議会中でも結構ですので、話し合いされたら。市長、どうですか。簡単だと思いますけれども。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私は、本当いつでも話し合いのテーブルにはのるつもりでございます。ただ、今議会の開催中でございますので、やはりそういったのも踏まえ、また先方さんもいろいろ予定もあると思いますので、しっかり話し合いをして妥協点は見出したいというふうに思っています。ただ、やはり今現在は反300万ありきというような意見も私は聞いておりますし、これはなかなかもう交渉にのれないし、そこはどこまで先方さんが妥協といいますか、やっていく部分もあるし。私どもだってちゃんとした根拠をやはり示した上で交渉やるというのが、話し合いにしろやっぱり、では市がそういうふうに主張する根拠は何ですかと言われたときに、その根拠になる資料として一つとして不動産鑑定の部分も非常にあるわけですよね。だから、今現在話し合いにしても感情的な議論になればなかなかやっぱりこの収束というのは難しいと思うのです。やはり客観的な資料を提示しながら解決していかないと、なかなか私は難しいのかなと思っております。私は、いつでも交渉のテーブルに着く準備あります。ただ、余り感情論を出されると。私は、全然感情を出すではないのですよ。客観的な資料をお示ししながらやりたいので。ところが、先方がこれまでの経緯とか、行政に対する不信感もあると思いますし、そういったものを前面に出されるとまとまる話もまとまらないのかなと私は思っています。私は、いつでもウエルカムでございます。
以上です。
〔「では、もう一度だけ」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 市長の言うこともよくわからないのですけれども、よろいかぶとを上着の下に着て話し合いするような感じになりますから、そういう感じ持たないで。大変軽い言葉で言いますと、土地の売買の話ですから、もっと気楽に。別にそんなにじゃあじゃあ、じゃあじゃあ言う問題でないでしょう、これは。ただ、価格とか前の約束とかという縛りがありますから、ここで議論していますけれども、土地の売買ですから、幾らに売ってくれますか、300万ですかとか話だけの話で、そんなにかたくならないで、早速今からでも会う段取りしたらどうですかと私は思います。あとどうするかは市長考えてください。それは私の提案でございますので、どうぞよろしく。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
14番、山口功位さん。
〇14番(山口功位君) 今まで皆様の議論をいろいろ聞いていますけれども、なるほどなと思う部分も多々ございます。この議員の皆さん何かいろいろ議論されていますけれども、現地をまず見るべきではないかと。だれも知っている方、場所わかる方この中に何人くらいおられるか、まずお聞きしたい部分もございますので、総務文教常任委員会としても7日の日、5日ですか……5日だね。5日の日を今考えていたのですが、現地を見たいと今一瞬思ったわけですが。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇14番(山口功位君) 7日でしたか。
〔「7日」と呼ぶ者あり〕
〇14番(山口功位君) 7日。その日もしあれだったら一緒に見てこようかなと今思ったわけですけれども、もしほかの議員の皆さんも、現地をまず見て、それからまた議論に入るのも一つかなと、こう思うわけであります。
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第106号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第107号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第3号)
〇議長(清水友行君) 日程第11、議案第107号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第107号、水道事業会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第3号)として、収益的収入及び支出について、収入を2,613万6,000円減額し、収入合計11億8,097万9,000円とし、支出を472万7,000円増額し、支出合計11億5,096万8,000円とするものであります。
補正の内訳は、収入では営業収益について給水量の減少に伴い、給水収益を2,700万円、阿賀野市関連の移設工事の減少に伴い、受託工事収益を200万円それぞれ減額する一方、水道新規加入の増加に伴い、新規加入金を286万4,000円増額するものであります。支出では、各項目の精査により、委託料、薬品費、修繕費及び固定資産除却費等をそれぞれ増減し、営業費用を594万6,000円増額するものとし、営業外費用については消費税関連の再計算により、121万9,000円減額するものであります。
次に、資本的収入及び支出について、収入を1,575万2,000円減額し、収入合計3億6,580万8,000円とし、支出についても917万円減額し、支出合計9億6,512万2,000円とするものであります。補正の内訳は、収入では配水池耐震補強工事費の精査による減額等に伴い、国庫補助金を775万2,000円、他会計出資金を300万円それぞれ減額し、工事負担金についても阿賀野市関係の移設工事の減少により500万円減額するものであります。支出では、各事業費の精査により委託料、工事請負費等をそれぞれ増減し、建設改良費を917万円減額するものであります。
また、あわせて配水池耐震補強工事等に係る水道施設整備事業費(第4期)の減額に伴い、当該事業の継続費年割額を変更するものであります。
この結果、当年度純利益は現予算での計上額から3,112万6,000円減少し、1,421万9,000円と見込んでおります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第107号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第108号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第3号)
〇議長(清水友行君) 日程第12、議案第108号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第108号、病院事業会計補正予算について提案を説明申し上げます。
補正予算(第3号)として、収益的収入を372万8,000円増額し、総額4億9,676万9,000円に、収益的支出を372万8,000円増額し、総額5億6,579万3,000円とするものです。
補正の主な内容は、収益的収入については一般会計繰入金として普通交付税の病床単価増額に伴い、政策的医療等交付金に係る繰入金353万1,000円を増額するものです。また、政策的医療等交付金に係る繰入金から1,725万2,000円を救急医療の確保に要する経費に、295万5,000円を研究研修に要する経費に、1,465万5,000円を医師確保対策に要する経費に組み替え、また消費税の負担を軽減するため、経費に係る補助金2,343万5,000円を減価償却費に係る補助金に組み替えるものであります。
次に、収益的支出については、普通交付税の病床単価増額に伴い、政策的医療等交付金353万1,000円を増額するものであります。
また、債務負担行為の追加として、阿賀野市新病院建設に係る設計業務委託料を平成24年度から平成25年度までの期間、限度額2億1,500万円を計上いたしました。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) この今説明されたわけでありますが、その救急医療の確保に要する経費1,725万、これは具体的にどのようなことなのか、それと毎回質問も出ていますが、この救急医療に対してめどとしてはいつごろどうなるのか、これをひとつご説明を願いたいと、こう思います。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) まず、補正予算のほうなのですけれども、予算書は5ページ、予算明細書をごらんいただきたいと思います。
この中で、5ページで収入のほう、他会計負担金、一般会計繰入金で、内訳が救急医療の確保に要する経費の増ということで1,725万2,000円となっております。もう少し今回の補正の全体像を申し上げますと、今回の補正の全体像といたしましては、その5ページの下のほう、支出欄にございますように法定福利費の共済組合への払い込み分19万7,000円、それから政策的医療交付金の増で353万1,000円、合わせて372万8,000円の増ということでございまして、それ以外の部分につきましては政策的医療交付金を予算の科目を行ったり来たりさせたという組み替えということになっております。したがいまして、今ほどご質問の救急医療の確保に要するに経費というのも組み替えたものでございまして、当初は医業外収益のほうの政策的医療交付金として計上していたものを今度は医業収益の他会計負担金ということへ組み替えをしたということでございます。なぜ組み替えたかと申しますと、これについてはことし病院の一部改修ですとか機器の購入等で起債の申請を国、県にしたわけですけれども、その際に病院事業の会計であるためには医業収益が全くないという会計は会計上おかしいのではないかというご指摘を、特に財務省の出先機関であります新潟財務事務所のほうからそういったご指摘をいただきまして、そのために医業収益として一定のものを計上する必要があるということで、今回はその医業に直接かかわる部分ということで救急医療の確保に要する経費ということで、これについては今も救急搬送のうちの25%程度は水原郷病院で受け入れをいたしておりますし、そのための当直医あるいは時間的な拘束に係る経費等支出している部分がございますので、その部分を医業収益として計上することとしたというものでございますので、あくまでも会計上の形を整えるための組み替えということでご理解をいただきたいと思います。
それから、後段のご質問の救急医療がいつになったら復旧するのかといいますか、そういったご質問については、新病院の将来構想の中でもお示ししておりますが、この新病院の建設も含めた中で段階的な救急医療の回復というようなことを目指しておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
〇議長(清水友行君) 21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) いや、今1,725万2,000円についてはある程度わかりますが、それは救急医療を目指しているということの努力目標はわかりますが、いつになったらどうなるのかという、全然そのめどがありません。しかも医師の、先般の検討委員会の資料を読ませていただいても書いてありますが、いわゆるやはり市民が何を望んでいるのかあるいは市民がどういうふうに考えているのかというようなことをやっぱりつぶさに検討していただいて、今はこうなっているのだと、また今はこういうふうなことで努力をしているのだというようなことが、いわゆるその情報の開示が全然ございません。だから、そういうようなことで、やはりこれからはそういうことも踏まえて、医師についてはこうだなと、やっぱりその辺も踏まえてやっていただきたいと、こう思いますが、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) 山崎議員さんのご指摘でございますが、今回の一般質問でもそういった内容のご質問をお二方からちょうだいいたしておりますので、できればそちらのほうでお答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇21番(山崎正春君) わかった、わかった。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 設計業務委託料が上がっていますが、もうちょっと詳しく。どういう発注の仕方をされて、内容がこちらの要望もどういう要望が入っているのかを聞かせていただきます。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) 今回は設計の関係は債務負担行為ということで、補正予算書の1ページの一番下段のところ、債務負担行為第5条、債務負担行為の追加ということで、新病院建設に係る設計業務委託料ということで、来年度24年度とその次の25年度の2カ年の債務負担ということで計上させていただいているものでございます。限度額ということで2億1,500万円ということでございますが、まさしく限度額でございまして、私ども今考えておりますのは基本設計がおおむね6,500万円程度……
〔「ちょっと待ってね」と呼ぶ者あり〕
〇企画政策課長(圓山 知君) 基本設計が6,500万円程度、実施設計が1億5,000万円程度、そういうことで、合わせまして2億1,500万円という限度額を定めさせていただいたところでございます。この金額につきましては、国土交通省の告示第15号というものがございまして、その中で医療施設であれば設計にはこれだけのものがかかるという基準がございまして、その基準どおりの金額を一応債務負担の限度額ということで計上させていただいております。したがいまして、あくまでもそれは国が示しております基準でございますので、上限ということで、実際の契約額等はその内輪になってくるというふうには考えております。
それで、その発注方法等につきましては、今私どものほうで詰めの段階といいますか、26年度の開院というようなことも含めまして、時間的な制約ですとか、あるいは建設費を含めた経費の部分等を考える中でどういった発注方法がいいのかということで現在最終的な検討を進めているところでございますので、まだ確定しておりませんので、もう少しお待ちをいただきたいと思います。ただ、ここまで参りますと、例えば基本設計と実施設計を合わせて発注するとかいろんな形でその期間を短縮する、そういったようなことも考えていかなければならないと思っておりますので、その辺またある程度市の方針固まった段階で議会の皆様にもご報告を申し上げたいと思っております。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 私がちょっと知り得た話をさせていただきますと、阿賀野市新病院整備基本計画策定業務というものがありますか。それが23年2月4日と3月10日に2回開催されています。承知していますか。そこで病院システムK.Kというところにプロポーザル方式で発注されているように思われますが、その点確認したいと思います。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) ただいまのご質問につきましては、設計ではなくて基本計画の策定ということで、ただいま……
〔「基本計画だな」と呼ぶ者あり〕
〇企画政策課長(圓山 知君) 新病院建設検討協議会で協議をいたしまして、逐次皆様にも全員協議会等で報告をさせていただいております将来構想等、それを策定するための委託でございますので、この設計とは別なもので、今現在その基本計画をつくるための委託業務を株式会社病院システムというところと契約をして今やっているところでございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) では、それを踏まえて、その2億1,000万になる基本計画と実施計画が入るということですか。そこから出てくるということですか。それができてくるとおおむね概要わかるということなのですか。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) はい、おっしゃるとおりでございます。今ほどのその基本計画については、この前その検討協議会からの中間報告ということで市長に提出されたものをご説明申し上げましたが、その後11月中に市民の皆さんからの意見をいただきますパブリックコメントも実施いたしまして、今それをまとめているところでございます。それらの意見も踏まえてもう一回その新病院建設検討協議会を開催いたしまして協議会の最終案とすると、それを最終的に市長に報告して、それを市の基本計画としたいという流れになっております。その基本計画ができれば、それをもとに今度は設計のほう、基本設計、実施設計に移っていくという流れになっておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) それでは、それで話は今のところ承知しましたけれども、今後また進みましたら説明を願いたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第108号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
これから1時半まで休憩いたします。
休 憩 (午後 零時04分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇議案第109号 阿賀野暴力団排除条例の制定について
〇議長(清水友行君) 日程第13、議案第109号 阿賀野市暴力団排除条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第109号、暴力団排除条例の制定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、暴力団排除に関する基本理念を定め、市及び市民等の責務を明らかにするとともに、暴力団排除に関する基本的な施策を定めることにより、暴力団排除を推進し、市民の安全で平穏な生活を確保すること等を目的に条例を制定するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第109号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第110号 阿賀野市税条例等の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第14、議案第110号 阿賀野市税条例等の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第110号、税条例等の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、現下の厳しい経済情勢及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るため、地方税法等の一部を改正する法律が平成23年6月30日に公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。主な改正内容は、市税の申告書等不提出があった場合の罰則の見直しや寄附金税額控除の適用下限額を2,000円に引き下げること等に係る規定を整備するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第110号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第111号 阿賀野市土地開発基金条例の廃止について
〇議長(清水友行君) 日程第15、議案第111号 阿賀野市土地開発基金条例の廃止についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第111号、土地開発基金条例の廃止について提案理由を説明申し上げます。
本件は、公共用地の先行取得により財政的な負担を軽減することを主な目的として設置した土地開発基金について、現下の経済状況においては地価が毎年度下落を続けていることにより、その資金を有効に活用できない状況にあることから、現在の預金満期日以降に廃止するものであります。
なお、この条例を廃止した場合においても、必要に応じて阿賀野市土地開発公社による公共用地の先行取得は可能であることを申し添えます。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第111号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第112号 阿賀野市視聴覚ライブラリー条例の一部改正について
議案第124号 三市北蒲原郡地区視聴覚教育協議会の廃止について
〇議長(清水友行君) 日程第16、議案第112号、議案第124号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第112号、視聴覚ライブラリー条例の一部改正、議案第124号、三市北蒲原郡地区視聴覚教育協議会の廃止について提案理由を説明申し上げます。
最初に議案第124号、三市北蒲原郡地区視聴覚教育協議会の廃止について、三市北蒲原郡地区視聴覚教育協議会は、視聴覚教育に関する事務を共同して管理、執行することを目的に昭和48年に設立され、これまで地域の視聴覚教育の振興を担ってきた組織でありますが、現在視聴覚ライブラリーの主たる業務である教材、機器の貸し出し業務の利用件数が減少している状況にあります。こうした状況を踏まえ、視聴覚教育協議会の委員等において検討を行った結果、各市町が独自にライブラリー事業を展開することで合意に至ったことから、平成23年度末をもって協議会を廃止したいというものであります。
次に議案第112号、視聴覚ライブラリー条例の一部改正については、その協議会の廃止に伴い、ふれあい会館に視聴覚ライブラリーを設置するため、視聴覚ライブラリー条例について所要の改正を行うものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第112号、議案第124号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第113号 阿賀野市立小・中学校屋外運動場照明施設条例の一部改正に
ついて
〇議長(清水友行君) 日程第17、議案第113号 阿賀野市立小・中学校屋外運動場照明施設条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第113号、市立小・中学校屋外運動場照明施設条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、笹神中学校の屋外運動場に設置している照明施設について長期にわたり使用されていない状態にあるとともに、経年劣化に伴う機器の落下等による事故発生が懸念されることから、同施設を廃止するため、所要の改正を行うものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第113号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第114号 阿賀野市企業立地の促進等による地域における産業集積の形
成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準
則を定める条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第18、議案第114号 阿賀野市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第114号、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、緑地面積率等に関する同意企業立地重点促進区域についての区域の区分ごとの基準が改正されたことを受け、甲種区域及び乙種区域の緑地の面積の敷地面積に対する割合及び環境施設の面積の敷地面積に対する割合をそれぞれ5%引き下げるため、所要の改正を行うものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第114号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第115号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市福祉会
館・コミュニティセンター城のうち)
議案第116号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市デイサ
ービスセンターむすびの里・阿賀野市デイサービスセンター
第二むすびの里・阿賀野市デイサービスセンター永寿園・阿
賀野市デイサービスセンター第二永寿園・阿賀野市保健福祉
センター京和荘)
議案第117号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市デイサ
ービスセンターわかばの里・阿賀野市デイサービスセンター
第二わかばの里・阿賀野市デイサービスセンターおおむろの
丘・阿賀野市デイサービスセンターまごころ)
議案第118号 公の施設に係る指定管理者の指定について(コミュニティセ
ンター瓢湖憩の家)
議案第119号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市高齢者
コミュニティセンターささかみ荘)
〇議長(清水友行君) 日程第19、議案第115号から議案第119号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第115号から119号まで公の施設に係る指定管理者の指定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、コミュニティ共用施設やデイサービスセンターの管理を法人に行わせることについて議会の議決を求めるものであります。
まず、議案第115号は、福祉会館及びコミュニティセンター城のうちを平24年4月1日から平成27年3月31日までの間、社団法人阿賀野市シルバー人材センターに、議案第116号はデイサービスセンターむすびの里、第二むすびの里、永寿園、第二永寿園及び保健福祉センター京和荘を平成24年4月1日から平成27年3月31日までの間、社会福祉法人阿賀野市社会福祉協議会に、議案第117号はデイサービスセンターわかばの里、第二わかばの里、おおむろの丘、まごころを平成24年4月1日から平成27年3月31日までの間、社会福祉法人阿賀野市社会福祉協議会に、議案第118号はコミュニティセンター瓢湖憩の家を平成24年4月1日から平成25年3月31日までの間、社団法人阿賀野市シルバー人材センターに、議案第119号は高齢者コミュニティセンターささかみ荘を平成24年4月1日から平成27年3月31日までの間、横山工業株式会社、フジマ舗道株式会社、株式会社ダスキン白鳥共同事業体に管理をお願いしたいというものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第115号から議案第119号までは、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第120号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市笹神農
民研修所)
議案第121号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市京ヶ瀬
地区農産物加工センター)
議案第122号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市大豆乾
燥調製施設)
議案第123号 公の施設に係る指定管理者の指定について(阿賀野市農機具
格納庫)
〇議長(清水友行君) 日程第20、議案第120号から議案第123号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第120号から123号まで公の施設に係る指定管理者の指定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、農業関係施設の管理を法人に行わせることについて議会の議決を求めるものであります。
まず、議案第120号は、笹神農民研修所を平成24年4月1日から平成28年3月31日までの間、ささかみ農業協同組合に、議案第121号は京ヶ瀬地区農産物加工センターを平成24年4月1日から平成27年3月31日までの間、北蒲みなみ農業協同組合に、議案第122号は大豆乾燥調製施設を平成24年4月1日から同月30日までの間ささかみ農業協同組合に、議案第123号は農機具格納庫を平成24年4月1日から同月30日までの間、ささかみ農業協同組合に管理をお願いしたいというものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第120号から議案第123号までは、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第125号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会共同設置規約の変更
について
〇議長(清水友行君) 日程第21、議案第125号 新発田地域予防接種健康被害調査委員会共同設置規約の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第125号、新発田地域予防接種健康被害調査委員会共同設置規約の変更について提案理由を説明申し上げます。
本件は、新発田市、胎内市及び聖籠町と共同設置している新発田地域予防接種健康被害調査委員会の委員の報酬の額を委員の職務の専門性や職責をかんがみて引き上げることに伴い、所要の規約改正を行うとともに、委員会の設置目的を明確にするための委員会の任務に関する規定の追加など、文言の整理を行うものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第125号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇報告第15号 専決処分の報告について(専第16号 損害賠償の額の決定及
び和解について)
報告第16号 専決処分の報告について(専第17号 損害賠償の額の決定及
び和解について)
報告第17号 専決処分の報告について(専第18号 損害賠償の額の決定及
び和解について)
〇議長(清水友行君) 日程第22、報告第15号から報告第17号までを一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 報告第15号から17号まで専決処分について報告いたします。
車両運行上の不注意や施設管理の瑕疵により発生した事故により与えた損害に対する賠償について専決処分を行ったので、報告いたします。
まず、報告第15号は、本年8月1日に発生した自動車事故に係る車両の損害に対する賠償でありますが、この事故は阿賀野市保田地内において市営バスが対向車を避けるために後退した際、後方に停止していた車両に気づかず衝突し、損傷させたものであります。
次に、報告第16号は、本年7月28日の豪雨時に、阿賀野市久保地内において浸水被害を防ぐため設置している排水ポンプの稼働がおくれたことにより店舗内が浸水し、製氷機などが破損したものであります。
また、報告第17号は、本年9月7日に水原駅周辺の市有地において動力刈り払い機で除草作業を行っていた際、動力刈り払い機によって跳びはねた小石が周辺に駐車していた車両に当たり、損傷させたものであります。
いずれも市側の過失を全面的に認め、相手方に賠償いたしました。
以上で報告を終わります。
〇議長(清水友行君) これで報告第15号から報告第17号までの報告を終わります。
〇一般質問
〇議長(清水友行君) 日程第23、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は順番1番、稲毛明さんから順番4番目の村上清彦さんまでといたします。これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
7番、稲毛明さん。
〔7番 稲毛 明君登壇〕
〇7番(稲毛 明君) それでは、通告に基づきまして、2点について一般質問をさせていただきます。
1つは、子ども医療費助成制度の拡充についてであります。皆さんもご存じのように、新潟県は2年ぶりに子ども医療費助成等のあり方検討会を開催しまして、2012年度改定に向けて検討を開始しております。現在阿賀野市は入院小学校卒業まで、通院は小学校3年までとなっておりますが、この制度の実施主体であります当市の現状と今後の対応について伺います。
1つは、すべての子どもを対象に入院、通院とも中学校卒業まで拡大すること。
2つ目は、窓口負担をなくして無料にしていく。
3つ目は、現在の対象となる子どもさんの数はどのくらいあるのでしょうか。
4つ目が、現在の実施内容で無料にした場合、市の持ち出し分は。入院、通院ともそれぞれお願いします。
中学卒業まで無料で拡大した場合、市の持ち出しはそれぞれ幾らなのかをお尋ねをいたします。
次に、2つ目でありますが、地域産業振興の支援についてであります。ご存じのように、いまだまだ景気回復の先が見えずに、特に第1次産業を中心にして重い空気が漂っております。
そこで、阿賀野市としてどういう対策、支援策を今持っているのかを伺いたいというふうに思います。農業、地場産業を初めとする地域産業振興の支援を一層進めていくために質問をさせていただきます。
同じこの中でも、ちょっと順序逆になりましたが、住宅リフォームの継続についてであります。新潟県内でも各市町村で住宅リフォーム助成制度が実施されておりますが、阿賀野市の住宅リフォーム助成制度は制度内容が一番よいということで非常に評判であります。今年度は予算に達してしまいましたけれども、次年度以降もこの住宅リフォーム支援事業が継続されるのかどうか、その点を伺いたいというふうに思います。
以上でとりあえずの質問を終わります。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 初めに、子ども医療費助成制度の拡充についてお答えいたします。
子ども医療費助成については、現在のところ県内すべての市町村において新潟県の制度に上乗せ助成しており、対象年齢では入院では県制度と同じ小学校卒業まで及び中学校卒業まで、通院では県制度の3歳未満に対して就学前までから中学校卒業までとかなりのばらつきがあります。また、一部負担についてもほとんどの市町村が入院1日1,200円、通院1日530円となっていますが、若干のばらつきもあります。ご質問のように、新潟県では去る9月13日に子ども医療費助成等のあり方検討会の初会合を開催し、通院医療費助成の拡充や出産前の支援策などをテーマに議論を進め、1月末をめどに検討結果を取りまとめる方針を確認したと伝えられております。基本的には県の制度拡充により市町村間のばらつきが解消されることを望むところでございますが、今日までの県の対応から考えれば正直なところ大きな期待は難しいものととらえています。しかしながら、子ども医療費助成制度につきましては、子育て支援と若い世代の定住促進を進めるためには極めて重要な施策であると認識しており、来年度予算編成の中で財源等を見きわめ、対応させていただきたいと思います。
次に、お尋ねの項目につきまして順番にお答えさせていただきます。1点目の入院、通院とも中学卒業までとすることにつきましては、今ほど申し上げましたように新年度予算編成の中で検討させていただきますが、財源の確保等を含め、将来的に持続できる制度拡充としたいと考えております。
2点目の一部負担をなくし完全無料とすることにつきましては、次に金額もお示ししますが、多額の財源が必要になること、また他の制度との均衡等から、現在のところ考えておりません。
3点目の現在の対象子ども数につきましては、就学前児童1,746人、小学生2,112人、中学生1,204人、合計5,062人となっております。
4点目の現在の実施内容で無料化した場合、新たな市の持ち出し額は、入院で約270万円、通院では約2,420万円程度になるものと見込まれます。
5点目の中学卒業まで拡充し、無料化した場合、新たな市の持ち出しは、入院で約670万円、通院では約7,500万円程度になると見込まれます。
次に、地域産業振興の支援について阿賀野市ではどういう対策、支援策を持っているかとのご質問であります。まず、住宅リフォーム助成事業は継続して実施せよとのことでありますが、今年度実施の住宅リフォーム助成事業の実績や効果につきまして検証いたしますと、当初予算が6,000万円で、6月補正により4,000万円を増額し、合わせて1億円の予算に対しまして、交付決定数496件、補助金交付決定額が9,953万円となり、8月8日で受け付けを終了いたしました。この効果といたしましては、補助金9,953万円に対しまして、工事費が8億1,129万円となっており、補助金の8倍強相当の事業効果がありました。さらに、この補助金につきましては、国の社会資本整備総合交付金事業として50%の交付金が算入されており、したがいまして市の一般財源に対しましては16倍以上の工事が市の住宅関連業者にもたらされ、大きな経済活性化対策事業となっております。工事内容も下水道工事169件、屋根工事110件、内装工事161件、外装工事109件等、多様な業種がかかわっており、その波及効果が広く市内業者に浸透していると思われます。さらに、この助成制度の活用条件として、火災報知器の設置を義務づけしたところ、新たに358件、1,251個の火災報知器が設置され、安全対策の向上に大きく寄与し、下水道の未接続者も新たに163件この助成制度を利用して接続いただき、環境改善が図られました。
また、この助成制度が有効に機能しているか、使い勝手はどうか、補助対象条件はどうですかといった申請者へのアンケートを実施した結果、非常に満足している、住環境改善のきっかけや後押しとなった、地域経済の復興、活性化のためにもぜひ継続して実施してほしい等の声が多く聞かれ、市民にとっておおむね好評であったと判断しております。そのようなことから、市民にとって住環境改善となり、市内の住宅関連業者の経済活性化支援策として、雇用の確保や雇用の創出が期待できることから、単年度で終了することなく、広く浸透していくよう来年度以降も継続して行ってまいりたいと考えております。
続きまして、農業、地場産業を初めとする地域産業振興の支援についてのご質問でございます。まず、当市の一番の産業でございます農業の支援策でありますが、稲毛議員もご承知のとおり、1つ目が環境創造型農業の推進には欠かせない堆肥散布助成を継続して行っております。2つ目が、転作作物として生産面積が増加しております大豆を米に次ぐ第2の地場農産物として振興するため、国の交付金に市独自の上乗せ支援を行っております。3つ目が、認定農業者や生産法人などが新たな農産物生産や家畜飼養拡大のため、国県補助によって施設、機械を導入する場合、市として独自の上乗せ支援を行っております。このほかに集落営農推進や新規就農者への支援策と本年度は園芸振興元年と位置づけまして、園芸振興支援助成制度や園芸作物の価格補てん制度によりまして支援をさせていただいております。人的な支援といたしましては、有利な国県支援制度や各種農業生産に関する情報提供に努めておりますし、経営感覚を身につけていただくための簿記講座や新潟県、農協さんとともに新たな農産物栽培への技術指導、集落営農の組織化に向けました指導、アドバイスなど、農業振興全般の支援に努めており、今後もこれら支援策を継続して行ってまいります。
また、新たな取り組みといたしましては、次代を担う農業後継者の育成支援として、子どもたちへの農作業体験を担い手農業者やNPOと連携しながら、グリーンツーリズムとあわせまして取り組んでいく考えでおります。また、農業の6次産業化への支援は無論でございますが、農商工が連携して特色ある新たな商品開発を進めるため、異業種の意見交換会、交流会の場を設定していきたいと考えております。
続きまして、地域産業振興支援について説明申し上げます。まず、これまで実施した事業についてでございますが、平成22年度からの繰越明許費による地域活性化プレミアム商品券発行事業について、主に約26%が建設業関係、約19%が自動車販売、修理関係に使われ、詳細については議員にお渡しの答弁書のとおりでございます。
次に、地場産瓦普及助成事業については、99件、541万9,000円の補助を実施いたしました。
続いて、住宅用太陽光発電設備設置補助金事業については、3件、30万円の補助を実施いたしました。地場産瓦普及助成事業と住宅太陽光設備設置補助金事業については、平成23年度から平成25年度までの3カ年の継続事業としております。
次に、新エネルギー、省エネルギー分野の振興事業について説明申し上げます。市のイメージアップと市外からの誘客を目的に、電気自動車1台、市役所とうららの森の充電スタンドを設置いたしました。また、新潟東部太陽光発電所の稼働に伴い、11月13日にオープニングイベントを実施いたしました。午前の東部産業団地におけるイベントは、発電所見学などの体験イベントを実施し、市内外から約500人が集まりました。午後は川口淳一郎氏による記念講演を実施し、約230人の聴講がありました。来年度は、このイメージで企業誘致につなげていく計画であります。
次に、平成22年度から策定を進めている産業経済振興基本計画についてであります。現在専門部会の意見の取りまとめを行い、素案づくりに取り組んでいるところであり、今年度中の策定を目指しているところであります。ただいま申し上げました施策を総合的に進めることにより、地域産業の振興を支援してまいりたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) まず、子どもの医療費の助成制度の拡充についてであります。
新潟県内の制度の実態を見ますと、通院で小学校3年までというのは阿賀野市だけで、就学前は柏崎とか若干阿賀野市よりも、就学前までというのがあってちょっと悲惨なやつもありますが、進んでいるところはもう既に入院、通院まで中学卒業までというふうになってきているわけなのです。まちづくりは人つくりだというふうに私は思っております。この答弁の中でも子育て支援と若い世代の定住促進を進めるために極めて重要な施策であるということを認識しているということで、全く私もまちづくりをしていくためには人をつくらなければだめだというふうに思うわけです。そして、住み続けられてよかったと言えるまち、安心して子育てができるまち、これらが充実していってこそ、この阿賀野市の将来のビジョンが描けていくというふうに思いますが、そこら辺は市長さんの認識はいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私も稲毛議員と同じ考えでございます。本当に子どもたちをしっかり育成していくという部分は大事なことだと私は思っております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 本当に子育て支援を充実させながら、人が大勢いてこそ初めてまちづくりのビジョンがつくられていくというふうに思っているわけなのですが、そういう点で質問の主たるあれは中学校卒業まで拡充するということを求めているわけなのですが、そういう気持ちは持ち合わせてはいませんでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 通院における助成範囲の拡充でございますが、現在小学校3年生までと、ただ県の制度で3人以上お子さんがいる場合は卒業までということになっております。これも県内のほかの市町村から見ますと下位にあるというのが今の阿賀野市の現状でございますので、やはり中位くらいになるような拡充は必要というふうに認識いたしております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) あと一部負担の関係、他の制度との均衡等から現在考えていないということなわけなのですが、考えていないというか、この子育てをしていく上で、この分野というのは特別なものであるというふうに私は思っておるのですが、ほかの分野との均衡がとれないからということで切り捨てていっていいものかどうか非常に私は疑問に思うのですが、ここはやはり特別の分野ということで手厚く市の施策として進めていく必要があると思いますけれども、市長さんのお考えはいかがでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まずは現在の医療費の助成の適用範囲を広げていくということがまず先決ではないかというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 財政の確保を含めて将来的に持続できる制度に拡充していきたいということなわけですが、多分、県が今検討しているわけですから、県の範囲内も上がっていくというふうに思っているのですが、将来的に持続できる制度拡充という非常に抽象的な答弁になっているのですが、ではどの年代まで入院、通院とも拡充させるのか具体的に聞かせていただきたいというふうに思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 特に通院に対する医療費の助成、現在小学校3年生まででございますが、これは阿賀野市を含めて県内4市でございます。あとは卒業まであるいは中学卒業までというところもございますので、まずは中位を目指すということになれば小学校卒業までというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) では、今の市長の来年の予算編成上考えているのは、入院、通院とも小学校卒業までというふうに、では理解をしてよろしいわけですね。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 入院についてはもう既に小学校卒業までやっておりますので、通院については現在小学校3年生までを小学校卒業までというふうに拡充したいと、来年度の予算編成の中で財源手当てをしたいということでございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) では、通院を小学校卒業まで拡大するということであれですね。
あともう一つの点で一部負担の無料化といいますか、これにつきまして先ほど数字的にも出まして、市の持ち出しが入院であれば270万、通院で2,420万と、両方合わせて2,700万ほどになるのですが、とてもこれは財政的に捻出はできませんか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 金額を見ればそれほど難しくない金額かもしれませんけれども、やはり子育て支援としていろんな方法あると思うのです。医療費の助成を拡大するのも一つの方法だし、私はあとは子育て世帯が例えば住宅を取得しやすくするということも一つの子育て世代を阿賀野市に呼び込む、子どもの数をふやすという意味では有効だと思いますので、そういうトータルの中で子育て支援を考えてまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) この子育てしている若い世代だけではなくて、一緒に3世代で生活している、年寄りの方も結構孫を連れて病院に行かなければならぬというパターンが結構あるのだそうです。こちらは同居しているところは多いですから。だから、そういうお年寄り、高齢者の方からもやっぱり年齢の拡充というのは非常に求められていて、また合併前から徐々にこの拡充がされてきたのですけれども、非常にそういう点では喜ばれているわけなので、もう一皮むけたような新制度の充実ということが図られていく必要があると思うのですが、ちょっと同じような内容の質問で申しわけないのですが、その点をもう一度お願いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほどと同じ回答になりますけれども、まずは通院の助成範囲を広げていくと、そしてまた財源等々あるいは県内各市のまた状況等を見ながら、その自己負担分を完全にゼロにするのがいいのかどうなのか、これは当然高齢者の方の医療費の自己負担部分というような議論も出てくるわけでございますので、やはり全体の公平性という部分も踏まえながら検討してまいりたいというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 今市長もおっしゃいましたように、私9月議会で医療費の窓口の一部負担の関係も質問したわけですが、そのときも財政的な裏づけがなかなかとれないと、ほかとの均衡がとれないと。常に阿賀野市としての持ち出しというのは独自の施策になるのですが、そこの点の市としての政策的な位置づけが非常に私は弱いというふうに思うのですが、市長さんはそこら辺を感じませんか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) いろいろな見方があると思います。私は、市の独自の部分というのは医療費の助成ももちろんこの市の独自の、県のさらに上乗せで助成しているわけでございます、こういった点も評価していただけると思っていますし、そのほか医療費だけでなくいろんな意味で子育てを支援するようなメニューをやっぱり考えていくべきというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) ぜひこの子どもの医療費の拡充の問題、県下に誇れるようなものになるようにひとつ要望をしておきます。
次に、住宅リフォームの問題でありますが、私も述べましたように県内でも制度内容がよいということで非常に評価されているわけなのですが、来年度以降も継続していきたいということなのですが、例えば3年、5年というぐらいの期間を設けて継続していくという考えはありませんでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今年度は景気対策という面もございまして、単年度での実施ということで予算化したわけでございますが、非常に好評であったと。それなりの政策効果といいますか、景気対策という面もございますけれども、下水道の接続率が上がったとか、あるいは火災報知器の設置がふえたということもございますので、やはり政策としてやるには単年度というのは私は不足するのかなと思う。景気対策であれば単年度でもいいのですけれども。そういう意味においては、来年度以降やはり、何年が適当かわかりませんけれども、もう少し政策の面を少し前面に出した中で、何年間か継続して実施できるような形で制度を設計したいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 例えば今言った3年、5年、何年というふうな形でこの制度を継続していきますよということになると、市民の方も住宅リフォームの関係非常に計画的に実施していけるという面もあるというのです。単年度だと、今やるとかいってもちょっとお金が足りないというふうなことなので、ぜひそういう長い期間を設定しながら継続をしていってもらいたいというふうに思います。
今市民の方からも非常にいい制度だということで、中身の充実を求める声がまた出ているのです。例えば1つは店舗、事務所、工場等、この中小業者の営業事務用建築物のリフォームをも支援する中身にしてもらいたい、その事業対象工事も空調設備、洗面化粧台とかシステムキッチンとか、照明設備、あと車庫、ベランダ等々の支援も対象にしてもらいたいということで、非常にやった結果いいものであるので、もっと中身というか、範囲を拡大していただけないかということなのです。それをやればまた非常に事業も膨らんで経済的にも活発化していくのではないかなと思いますが、そういうところまで拡大を、中身を拡充するという点につきましてはいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 要はどういう政策でこのリフォーム助成事業をやるかという部分だと思います。今年度のリフォームは住環境の改善という。景気対策ももちろんですが、それ以外の政策の部分は住環境の改善でございます。稲毛議員さんおっしゃったように、産業とか、あるいは商業関係のそういった店舗、そういったものに広げてはどうかということになりますと、これはまた別の面での政策が必要でございますので、そういった政策的な部分が果たして打ち出せるかどうかという部分になろうかと思っておりますので、そういった面も含めて、また一方でまだまだ個人の住宅のやはり住環境が十分でないというご意見もいただいていますので、そちら側もまずしっかり優先して住環境の改善を図っていただくというのがまずは先決といいますか、優先されるのかなというふうには思っております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 店舗、事務所等はそれまた性格がちょっと違ってくるという可能性あるのかもしれませんが、私がもう一つ言ったのは、住宅リフォームに関連しての空調設備とか照明設備、システムキッチン、これはやっぱり水回りをリフォームしたいとなるとそういう設備面も一緒にリフォーム、直していきたいというふうになりますし、車庫、ベランダ、ここら辺も非常にある意味では希望のいっぱい出るような部分かなと思いますが、個人として見てもここの部分が住宅リフォーム関係でいえば一つ内容を拡充する上で対象物になるのかなと思いますが、ちょっと具体的にそこら辺いかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 水回りとか、あるいは自宅の車庫も広げたらというご意見でございますが、ただなかなかそれが政策として見えてこない部分があります。それは、個々のご自宅によってはそういったところも広げてもらえればというのは要望としてあるのでしょうけれども、政策の部分でなかなか見えていない部分ございます。私は、むしろ住環境の改善というような視点であれば、ことし今回の原発事故によって電力が非常に不足した状況ございます、今省エネが非常に、今いろんな機器も設備もできています。私は、むしろそういう省エネ投資とか省エネに係るリフォームとか、そういった部分で、要は電力消費を抑えるとか、そういう部分でむしろ拡充していくというのはあるかもしれませんが、何でもかんでもリフォームの対象にするというのはどうも政策が見えない、ちょっとばらまきになってしまうおそれがあるのかなというふうに感じています。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 政策的に見えるか、見えないか。やっぱり市民の要望が非常に今回のこの事業がよかったものだから、そこまで内容を拡大して検討してもらえないかということなのですよね。
では、その省エネの関係になれば、LED電球を取りかえたいからというようなことはかえってそっちのほうが検討しやすいということですか。省エネの関係になると。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 車庫とか水回りというのは、当然これ老朽化するわけですよね。ですから、古くなれば個人の負担でリニューアルというのを、更新するのは当然のことなので。ただ、やはり省エネというのはなかなか、特にLED照明の切りかえというのは多額の経費がかかるわけでございますので、こういった部分、そしてそれをすることにより電力消費が減ってくる、そしてそれが、今原発が停止しておりますので、非常に電力の制約を受けておりますので、そういったところにもつながるわけなので、政策的な面でいうとむしろ省エネ、新エネでは太陽光発電やっておりますけれども、太陽光発電だけでなくほかの新エネルギーを住宅に取り込むというのも私は入れてもいいのかなと思っています。そっちのほうが私は政策としてはむしろ非常にはっきり示せるのかなというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) ぜひ私が要望した内容もひとつ検討する材料として取り上げていっていただきたいなと。どこまで取り入れられるかというのはあれですけれども、ぜひそういう要望もひとつつけ加えておきたいというふうに思います。
あと産業振興の関係で、農業問題なのですが、今いろんなことをやっていただいて非常に助かっている部分もあるとは思いますが、ずっと今までも私たちが要望してきたわけですが、来年も堆肥散布助成を継続してやっていきたいと、これこそ環境創造型農業の推進に欠かせないという位置づけのもとでやっているわけなのですが、この散布助成の上乗せということについては市長さんは全く頭の中には描いていませんか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) そういったご意見時々いただくのですけれども、上乗せしてもその散布助成の面積が私はふえるとは思っていません。ですから、助成を上乗せすることによって、では堆肥を散布する面積がふえるという見通しがあるのであれば、私は引き上げるということも検討してもいいと思うのです。そして、あとはこれも一律果たして、兼業農家といいますか、零細農家も大規模農家も一律で果たしていいのかというのも思いもあります。やはりこれから阿賀野市の強い農業をつくっていくためにはしっかりとした担い手あるいは認定農業者、こういった方からやはり規模拡大をしていただくという中で、有機農業、いわゆる堆肥散布をやりたいというような意欲ある農家にやはりその助成を少し引き上げるというようなめり張りをつけた支援も、仮に引き上げるのであれば、そういったやはり助成制度がむしろ必要なのかなというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) では、例えば認定農家には支援するお気持ちはちょっとは持っているということですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) TPPという中で、今、日本の農業、特に稲作農業、経営規模を担い手なり認定農業者といった担い手農家に集約していくあるいは生産組織、集落営農もそうでございますけれども、そういった強い農業を目指す意欲ある農家の方、そういう方にはやはりもう少し支援をするといいますか、少しその上乗せをするということは十分に私は検討に値するというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) ぜひ来年度予算づけの中で、本当は私は大、中、小問わず、同じ農家には同じ助成制度を望むところですが、百歩譲って例えば認定農家を主体にした助成制度の拡充ということもこれは一つの選択肢だというふうに思いますので、そこら辺ひとつ検討していただきたいというふうに思います。
もう一つ、ここに答弁にもいろいろあるのですが、市としてもいろんな独自の支援制度というか、いろいろあるのですが、なかなか私も阿賀野市でどういう助成制度、支援制度等々あるのかというのは余りよくわからないほうなのですが、ぜひこれは、予算もかからないわけなので、意外と農家の人はそういうふうで知らないわけなので、こういういろんな支援制度や助成制度は阿賀野市ではこういうのを今取り組んでいますというような一覧表みたいなやつ、農家の方がぱっと見てすぐ、あっ、この制度を利用してみようかとか、これを活用してみようかとかいうことがすぐわかるようにそういう一覧表を作成して農家の方に配付できるようなことなども一つの支援策として必要なのではないかなというふうにも思いますが、そこら辺いかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 稲毛議員さんおっしゃるとおりだと思います。いろんな助成制度、支援制度あるのですが、それが活用されていないという実態もございます。これ知らないから活用されていないという面も多いと思いますので、議員おっしゃるとおりにもう少し農家の方からも使っていただけるようなわかりやすいパンフレットといいますか、そういったものもやはりつくってまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) あと全般的な意味での阿賀野市の産業経済振興条例、非常にいい条例だというふうに私思っております。21年の3月に制定して今やられてきているのですが、この一つの位置づけといいますか、あれとして、市の地域経済は農林業を初めとする中小企業者が地域産業を支えながら発展してきたという、このまちの2大、2本の太い柱を支えにして発展してきたということが位置づけられているわけです。さらに、「阿賀野市のすべての産業、関係機関団体、市民並びに行政がそれぞれの役割をもって協働し、経済の地域内循環による産業振興と産業集積による活力のあるまちづくりを目指すため」、そういう意味で条例を制定したのだというふうにきちんと前文でうたわれているわけであります。そういう意味では、そういう中で市の責務として8つほど挙げられているわけなのですが、この市の責務に基づいて今順次基本計画づくり等々を進めていると思うのですが、その中で出てきている特徴的な声といいますか、意見というのはどういうものが多いですか。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 今ほどのご質問でございますけれども、ご案内のように専門部会を設置をしております。既に7回から8回、おとといも開催をしたばかりなのでありますが、その中で逐次もんでいっております。また、多岐にわたっていろんなご意見をちょうだいしておりますので、その部分である程度皆様方の認識から実は変えていきたいなという部分もあるものですから、選定をした業者を含めた中で検討を今重ねておるところであります。
お答えを申し上げましたように、基本計画、今年度中の策定を目指しておりますので、その部分の中でまた皆様方に細かくお示しができるのかなと、その今出ている意見も含めてお話ができるかなと、こんなふうに思っております。お願いします。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 今年度中に策定をしたいということでありますけれども、これは今年度もう早い時期ですか、ぎりぎりごろまでかかりそうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 今のところ、進捗状況からいってぎりぎり3月までいっぱいというふうに踏んでおります。ただ、中身をなるべく濃くしたいという思いがありますので、時間についてはそう焦らずにというふうに私ども考えておりますので、ご了承いただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明君。
〇7番(稲毛 明君) この条例が生きるようないい基本計画をぜひつくられるようにひとつお願いをしたいというふうに思っております。そういう中で、ぜひ阿賀野市の経済の停滞からちょっとでも上向くような方向づけを打ち出せるような形の基本計画をぜひ、私どもいいアイデアがあれば出していきたいというふうに思いますし、そこら辺ひとつご足労をお願いしたいというふうに思います。
以上で私の質問を終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
8番、宮脇雅夫さん。
〔8番 宮脇雅夫君登壇〕
〇8番(宮脇雅夫君) 8番、宮脇でございます。
まず最初に、救急医療と地域医療体制の確立についてお伺いします。市新病院建設検討協議会が報告しました阿賀野市新病院整備基本計画の将来構想案では、新病院は救急医療体制の充実が要請されている、救急医療を担う医療機関の分化、連携を推進し、地域全体で必要な救急医療体制が確保される体制を構築する必要があるとして、具体的には初期救急を担当する体制づくり、特に平日、夜間の初期救急体制の充実が重要、新病院開始時、または開院後可能な限り早期に地域の2次救急医療体制の一翼を担うよう段階的な体制整備を図ると述べられています。
そこで、市の救急体制確立と地域医療の現状及び取り組みについて以下の点を質問したいと思います。1番目として、この3年間の救急車の搬送時間及び受け入れ病院の状況について。
2つ目として、県内他市と比較しまして、阿賀野市の常勤及び非常勤の医師数、病院、開業医含む、人口比でありますが、の現状はどうか。
3つ目は、平日、夜間の初期救急体制、救急診療所ということになりますが、確保のために、これまで市の取り組みと今後の対策について。
4つ目、救急医療体制と自己完結型の地域医療体制確立は市の最重要課題であると思いますが、その前提となるのは一番困難な医師と看護師の確保であります。厚生連や協議会任せでなく、市長自身が関係機関に強く働きかけることが不可欠だと思いますが、これまでの市長の医師確保の取り組みと今後の予定について伺いたいと思います。
2番目に、自然エネルギーの導入について伺います。9月議会での私の一般質問で、自然エネルギーの積極的導入の提案に対しまして、市長の答弁はおおむね前向きだったと認識しておりますが、来年の7月から国の全量買い取り制度が実施され、採算もとれるようになり、原発重点施策からの転換が期待されておりますが、当市では平成17年に阿賀野市地域新エネルギービジョンが策定され、既にエネルギー導入ポテンシャルや導入プランがあり、自然も豊かで自然エネルギー導入の先進自治体になれる可能性を持っております。地域産業振興につながり、実践例も各地にある次に掲げる自然エネルギーを特に積極的に導入すべきだと思いますが、克服するべき課題と計画について質問いたします。
1つ目は、太陽光発電でありますが、これは最も高いポテンシャルがあり、特に夏場では太平洋側を上回る発電量を確保できるとされております。積極的に推進するべきものでありますが、現在普及が進んでおりません。市の住宅用太陽光発電設備助成制度は他市と比較しましても補助額が少な過ぎるのが進まない大きな要因ではないかというふうに思います。補助額の増額がどうしても必要ではないかというふうに考えます。どうでしょうか。
2つ目は、小水力発電は比較的高いポテンシャルがありまして、ローコスト化が可能で、農業用水等の小河川が多数ある阿賀野市に適していると思われます。
3つ目には、畜産資源発電でありますが、これは特に酪農発祥地であります阿賀野市では市民の理解度と期待もあり、協力を得やすいと思います。市の特性を生かした点では推進することが重要であるというふうに考えます。
4つ目は、学校や公共施設にペレットストーブを積極的に導入している自治体があり、二酸化炭素対策と森林資源を守る点からも注目されております。当市でも計画的に実施したらどうかということであります。
3点目に、天下りについてお伺いします。市が補助金を出している団体等に市職員が天下りをしている実態があり、市民から批判の声が上がっております。合併後の天下りの実態、該当団体名、人数、期間、報酬、給与、退職金について伺います。
また、市長はしがらみ政治の打破を市長選で訴えておりましたが、この天下りはあしきしがらみ政治の産物だと思いますが、市長の見解を伺いたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 宮脇議員から3点のご質問をいただきました。
まず、救急医療と地域医療体制についてお答えします。一番初めの3年間救急車の搬送時間及び受け入れ病院の状況でございますが、阿賀野市消防本部の資料から、救急車の搬送時間については平均搬送時間が平成20年39.4分、平成21年43.7分、平成22年46.6分となっており、医療機関への到着時間が長くなってきております。また、医療機関別収容人員ですが、県立新発田病院が最も多く、平成22年度で搬送人員の36.5%の501人を受け入れております。水原郷病院も搬送人員の25.1%の345人を受け入れています。
2つ目の県内他市と比較して阿賀野市の常勤及び非常勤の医師数、これは病院、開業医を含みます、人口比の現状でございますが、平成20年医師、歯科医師、薬剤師調査、これ20年12月31日現在の調査でございますが、これによりますと人口10万人当たりで換算すると阿賀野市は78.5人となり、県内20市中一番少ない状況となっています。
3つ目の平日、夜間の初期救急体制確保のため、これまでの市の取り組みと今後の対策についてでございますが、平日、夜間の救急医療体制は医師会との枠組みから、新発田地区救急診療所及び五泉市東蒲原郡医師会夜間診療所において夜10時まで内科、小児科の夜間診療を実施しております。また、水原郷病院についても当直医の判断で受け入れを行っております。これまでの市の取り組みとしては、過去の反省から病院の適正な受診、利用方法などの啓発や病院の初期救急を緩和するため、日曜、祝日の午前中医師会のご協力をいただき、平成19年1月から休日診療を実施しております。また、病診連携として、水原郷病院における開放病床の設置など、開業医とのより密接な連携を図っております。今後の対策については、病院、診療所、医師会、行政とのさらなる連携を図りながら、情報の共有化や今までの検証も必要と考えております。
4つ目のこれまでの私の医師確保の取り組みと今後の予定についてでございますが、今まで新大の医学部に医師の派遣について何度かお願いに伺うとともに、今回の新病院建設検討協議会に第2内科の成田教授をお願いし、新大医学部とのつながりを深める取り組みをいたしました。その他10月の15、16日に開催された新潟大学第1回医歯学祭に阿賀野市のイメージキャラクターのごずっちょと企画政策課職員が参加し、医学部の学生たちに医師を募集している水原郷病院をPRしてまいりました。今後の医師確保の取り組みでございますが、新潟県医師養成就学資金貸付事業を継続し、この事業により2年後には医師1人確保できるものと考えており、引き続き働きかけてまいります。また、県当局、病院局、医務薬事課等へ医師の派遣について引き続き働きかけること、指定管理者の厚生連との連携により、県外の大学等へ医師の派遣の要請に出向くこと、阿賀野市独自の奨学資金制度を創設することなどを考えております。
次に、自然エネルギーの導入についてお答えいたします。まず、太陽光発電の推進についてでありますが、他市の補助金制度では低いところで1キロワット当たり2万円、上限6万円、高いところで1キロワット当たり7万円、上限35万円と開きがあります。ご指摘のとおり、当市の補助額は少ないほうになっております。また、国の補助制度は平成22年度1キロワット当たり7万円でありましたが、平成23年度は4万8,000円になっており、減額傾向にあります。新潟県の補助制度については、今年度で終了するという情報を得ております。このことから、市の補助額については国、県の状況を見ながら、新エネ、省エネのまちづくりのイメージづくりも含めて検討してみたいと考えております。
中小河川や農業用水を活用した小水力発電の取り組みについてでございますが、中小河川を活用しました水力発電事例では、胎内市の鹿ノ俣発電所が公共施設への電力源利用として取り組まれております。また、基幹農業用水路での発電事例としましては、南魚沼市の五城発電所が地元の土地改良施設等の電源として活用を行っております。阿賀右岸連合管内の国県の農業用水路につきましては、総延長120キロメートルでございまして、そのうち103キロメートルが冬期間も含め常時通水しており、小水力の資源は宮脇議員の言われるとおり豊富にございます。しかし、中小河川での発電施設の設置につきましては、事業費や維持費がかさむことや河川法の協議など諸般の手続が必要であることから、すぐに対応はできないと思っております。また、農業用水路からの発電についても、施設設置市の国2分の1支援策ありますが、一般的な基幹用水路、幅が2.5メートル、落差1メートル、非かんがい期で毎秒1トン、への設置には初期投資で約3,000万円、これ耐用年数20年でございますが、ほどかかりますし、除じん対応や修繕など、維持管理費に年間300万ほどかかることから、採算性は厳しく、今のところ難しいものと思っております。しかしながら、新年度に瓢湖内の農業用水路で一般社団法人並びに民間企業が協力しまして、マイクロ発電施設の設置による発電化を試験的に行っていただく予定であります。これが実用可能であれば、公共施設の利用はもとより、土地改良区からもみずから管理します各施設へ利用していただき、農家負担の軽減を図ってもらいたいと思っております。
次に、家畜ふん尿を活用した発電についてでございますが、この事例は別海町や江別市など、酪農の盛んな北海道の各地で行われております。実例では家畜ふん尿をメタン発酵させ、発生したメタンガスを燃焼させて発熱するもので、発酵後の排液や脱水ケーキは液肥、堆肥として牧草地に還元されております。阿賀野市の家畜ふん尿処理の現状につきましては、現在2つの堆肥センター等で堆肥化し、農地に還元しておりますので、バイオ発電化への資源はございませんし、初期投資が高く、維持管理費も多くかかることから、バイオ発電化につきましては今後の課題とさせていただきます。
学校等の公共施設などへのペレットストーブ導入についてでありますが、阿賀野市に占める森林の割合は37.8%、面積で約7,300ヘクタールで、間伐、除伐等の森林残材や製材くずは豊富にありますが、ペレット燃料化には運搬コストなど経費がかかることから、市内では木質ペレットの燃料化が進まない現状にあります。また、ペレットストーブを導入することにより、まだ使える既存のストーブ等を廃棄しなければならないことから、今のところ導入は考えておりません。しかし、ペレット燃料化などの産業振興と二酸化炭素排出量抑制によります地球温暖化防止の観点から、将来的には導入を考えなくてはならないと思っております。
最後に、天下りについてであります。まず、天下りとは、役所が退職後の職員を企業、団体等に就職あっせんし、再就職させることであると言われております。当市においては、これまでこのようなあっせん行為は一切行っていないため、当市においては天下りはないものと考えております。ご質問のとおり、市が補助金を出している団体等に再就職している元市職員もおりますが、市があっせん等でかかわっている例はございません。現在元市職員が再就職している団体は商工会、阿賀北総合福祉協会、体育協会で、合計6人が在籍しております。また、過去には社会福祉協議会、シルバー人材センターも再就職先となっており、3人が在籍しておりました。在籍期間は団体及び職員によってまちまちですが、長いところで5年くらいと聞いております。給与、退職金等については把握しておりません。繰り返しになりますが、市が退職者をあっせんや紹介することもなく、職員みずからが再就職先としてこれらの団体を選ぶことが天下りに当たるとは考えておりません。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、再質問をいたします。
まず、救急車の搬送時間でありますが、市の提出した資料によりますと平成21年平均で阿賀野市は43.7分ということで、全国平均が36.1分、市に対して全国平均は市が7.6分余計かかっているということです。新潟県平均が38.7分ですから、これも県平均よりも5分かかっていると。しかも、平成22年では60分から120分かかった、そういう例が16%にも上っているということです。大変な状況になっているというふうに思うのですよね。この数字は、いかに阿賀野市は救急医療体制が深刻かということを示していると思うのです。これでは、他地域で住んでいたら助かっていた命も阿賀野市に住んでいたから助からなかったという場合も当然あるというふうな事態であると思うのです。まさに異常なこの救急搬送時間。これを解消するというのは、まさにもう市の、命にかかわる問題ですので、最優先、最重要の課題だと思っているわけですが、この搬送時間について市長はどうお考えでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今議員おっしゃるとおりに、全国平均、また県平均に比べて長くなっております。20年、21年、22年、これ少しずつ長くなっているということは、本当に阿賀野市の救急の搬送体制非常にお寒い状況かなというふうには認識いたしております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 深刻な事態だと、助かる命も助からないというふうに私は言ったのです。消防長でしょうか、この事態、どういう事態になっていますか。私は聞いたところによると、脳梗塞だと30分以内に今新しい新薬ができて投与するということができればあんな状況にならなくて、もとにも十分戻るということだそうなのですけれども、今阿賀野市の実態、それどころでないわけですよね。43.7分ですよね。これをどう消防長は、現場担当してこの事態をどう考えているでしょうか。
〇議長(清水友行君) 曽我消防長。
〇消防本部消防長(曽我 昇君) 今宮脇議員さんが言われたとおりなのですけれども、30分というのは3時間の間違いだと思います。3時間以内ということで処置すれば。薬を投与する。
〔「3時間以内」と呼ぶ者あり〕
〇消防本部消防長(曽我 昇君) はい、そういう判断をいただいております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) この救急車というのは、やっぱり見てどのぐらいだと相当助かる場合が多いというふうに考えますか。
〇議長(清水友行君) 曽我消防長。
〇消防本部消防長(曽我 昇君) 時間の問題でしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
〇消防本部消防長(曽我 昇君) 緊急搬送に当たりましては、消防車の、重症度、緊急度、または医療機関の診療科目を考慮しまして、現場の救急隊の判断によって病院選定をさせてもらっているところでございます。市民の皆様に大変ご迷惑、ご心配をおかけをしております医療機関への到着時間が長くなっている一つの要因といたしまして、高齢者の方の救急要請の増加が挙げられると思ってもおり、高齢者の方は複数の病気を患っている場合が多く、また多数の薬剤を服用されておりますので、現場での聞き取り、これ問診と言っておりますが、今の状態、既往現病歴、通院中の病院、服用中の薬、家族の方への情報をもとに毎日の朝、夕方の医療情報ネットをもとに搬送先病院選定を行っておる状態でありまして、救急車を要請する家族の方や関係者の方は一分一秒でも早く病院へ搬送してほしいと思うのは当然のことではあると思っておりますので、今後署員一同さらなる最善を尽くしてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 質問したこととちょっと違うのですけれども。
では、まとめて。今、その次それを聞こうと思ったのですが、数字を見ますと搬送時間が平成20年では39.4分だったのですよね。それで、22年は46.6分と3年間に7.2分も長くかかっているのですよ。この期間もずっとやはり延びているという状況、それは今言った年寄りというのもあると思うのですけれども、これぐらいかかれば余り救急車とも言えないような事態もあるわけですよね。これは端的に言って、市長、どういうあれですか。この事態について。余り時間ないから、長くはいいです。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 搬送時間延びているということは、非常にこれは本当に懸念すべき事態でございます。ただ、これは結局救急車搬送される患者さんも実は軽症の方というのが半分なのです。ですから、市内に急患で対応できる医療機関があればそちらにすぐ搬送できるわけですが、特に、昼間はあるのですけれども、夜間、高齢者がぐあいが悪くなったといったときに、夜間になりますと開業医さんもほとんど市内にいないと、新潟市の自宅に帰っている、病院も当直の先生しかいないということで、結局市外の3次救急のほうに搬送せざるを得ないという実態もあるのかなと思っていますので、やはりこの搬送時間が延びているというのも、これも昼間と夜間で見ると恐らく夜間が非常に多分延びているのかなというふうに見ております。ただ、いずれにせよ、毎年延びているというのは大変これは市民の方にしてみれば非常に不安が大きゅうございますので、その辺の体制をしっかりやはり整えていく必要もあるのかなというふうに感じております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 市長も公約で郷病院の救急体制確立ということを言っていたのですが、もう待ったなしの課題だということは、今新潟日報に「命の拠点は今」というのを、きょうも掲載されておりますが、これに載っております。深刻な事態を赤裸々に述べて、読まれたと思うのですけれども、ここでは、時間がありませんけれども、1日県北地域から年間約5,000台の救急車、1万5,000人以上の救急外来患者を受け入れると、それもいろんな病院が縮小するにしたのもあると思うのですけれども、8割が入院の必要がない1次患者、要するに市長も言われるようなもうコンビニ病院化、本来は3次病院なのだけれども、そういう影響でそういうのもあると。それだけではないと思うのです。その要因として、水原郷病院が夜間、休日の救急体制を縮小するなど、周辺病院の機能縮小が重なってこの救急車を運ぶ人数も増加していると。それと、スタッフの繁忙化は、新発田病院の医師の月平均時間外勤務は10年度で50時間、続く十日町病院とは12時間以上差があり、15県立病院中最も忙しいと、看護師も補充が追いつかないという事態で、要するにこれはこの医師たちがここはもうとても、過労死するということで、郷病院のようにやめたというふうになればもう全部崩壊するという事態だと、そこまでせっぱ詰まっているということでこれは述べていると思うのです。そういう点で、やはりこの事態をもうどうしてもこれは打開しないとだめだというふうに思うのです。
それで、市長もおっしゃいました救急診療所、これとセットにしないとだめだと思うのですけれども、この取り組みについて今までは私は、病院任せで、幾ら質問しても、いや、新発田であります、新潟であります、五泉でありますということで、阿賀野市としてこれを放置してこんなのでいいのかというのはなかなかそういう思いが伝わってこないし、何が障害になっているのかもよくわからないと。医者が不足だろうということでありますが。医者不足というのはよくわかるのですけれども、そういう点ではこういう崩壊の危機にあってこの問題を新発田北蒲原医師会に具体的な相談とか要請を行ったのかどうか。この阿賀野市の救急診療所設置の重要性について。これはどうなのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 阿賀野市として特に平日、夜間の救急診療所の設置についての要請はしておりません。といいますか、もう市が医師会、医師会はこれ医療圏とずれているのです。新発田の医師会になっています。その新発田医師会の中で今度県立新発田の隣に移りました急患診療所に輪番制で行っているわけでございますので、その上さらに阿賀野市として急患診療所を設置というのは、医師会にしてみればその3市1町ですか、阿賀野市、新発田市、胎内市、聖籠町を含めた中での急患診療所という位置づけでやっている中で阿賀野市だけ特別にというのはなかなか難しい面があるし、根本的にはやはり医師が、先ほども申し上げましたように阿賀野市の医師の充足率、これは病院、開業医含めて20市一番少ないとかいうこの医師の不足、これがやはりなかなか平日、夜間の阿賀野市としての1次救急としての診療体制がなかなかできない私は大きな要因であるというふうに感じています。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) この、では医師の問題、これは、この問題ももう少しこの問題を深めてみる必要があると思って私はもう調べたのです。新潟県全体の医師数は、全国のワースト7ですよね。これは市長も。平成20年全国平均が224.5人、新潟県では187.5人と、10万人当たり。阿賀野市の医師数は、県内20市でもうびりですよね。まさに20位です。それで、阿賀野市は、これを見ますと郷病院の勤務医だけでなくて、もとより開業医も少ないというのがもうはっきりしているのです。ですから、全国ワースト7の新潟県、その中でまた最下位の阿賀野市ということは全国最下位だということなのです。そういう認識を持って働きかけているかということが大事だと思うのです。それで、地域連携、地域医療といって五泉市、阿賀町も便宜的につけていますけれども、五泉市、阿賀町も実は非常に医師数というのは少ないのです。この区域が。ところが、そういうことでありまして、地域完結型の医療といっても実現不可能になっているわけですよね。ですから、今の課題は郷病院の勤務医とともに開業医も同時にふやすということをしないと、コンビニ病院化とか、そういう救急医療、幾ら2次医療なんていっても、開業医との連携するといっても開業医は開業医でやはり救急診療所体制をつくれないとどうしても今問題になっている新発田のようにまたなるということなのです、これは。そういう状況です。それで、時間がありませんけれども、そういうふうになって、なぜ打開できないのか。その一つの要因として、県はこういう新潟県地域医療再生計画案というのを6月につくったのですよね。これをごらんになったでしょうか。担当者はごらんになっていると思うのです。これを見ますと、二次保健医療圏というふうになっています。新潟医療圏は244.4人になっているのです、新潟市も含んでいるから。ですから、阿賀野市とか阿賀町は新潟医療圏になっているから、この数字上は陰に隠れているのです。まさに県内トップですから。この医療圏にすれば。よっぽどアピールしないと、新潟市の陰に隠れてこういうぽかんと穴があいたような地域があるのだよというのはわからないですよ、数字を眺めても。まさにグラフ見てもトップですから。そういうふうになっているわけです。
それで、そういう点を受けて、現在県の方針を聞きますと、今県は地域医療再生を図らないとだめだというのは重点地域としてこの医療圏で見ているわけですよね。魚沼が124.4人だから、ここが一番深刻だということでトップに挙がっているのです。それで、魚沼基幹病院構想というのがあって、もうどんどんそういうふうに医師も人も集中すると、全部再編するということになっているのですよね。これは数字で見ているのです。その次、不足ののが県央です。これ133人。それが2番目に重点地域になっているのです。3番目には、下越になっているのです。これは県北を指しているのです。159.2人です。この3つの優先順位というふうになっているのです。だから、県は、一応は教授が来たりしてここでは相談しているようですけれども、県のこの重点地域にはなっていないのです、阿賀野市は。この副次医療圏も含めて。ですから、このままでは私は進まないなというふうに思うのです。だから、厚生連任せとか、そういう審議会程度ではだめだよと思うのですよね。市長がみずからこういう実態を訴えて、ここ空白ゾーンなのだと、全国最低クラスなのだということを強くアピールして、あらゆるところにそういう立場で働きかけないとこれはよくならないというふうに思うのですけれども、どうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まさに宮脇議員さんおっしゃるとおりでございます。阿賀野市は新潟医療圏に入っております。ここは新潟市、阿賀野市、五泉市、阿賀町ということで、3市1町で構成される。しかしながら、この新潟医療圏、新潟市のほうに医療資源というのですか、医師あるいは看護師といった偏在しております。残った阿賀野市、五泉市、阿賀町が医療過疎というか、非常に医療の質が落ちているという状況でございます。ところが、医療圏でくくると、新潟市のほうともう一緒になってしまうものですから、ほかの医療圏、二次医療圏よりはいいという結果になる。これは本当に現実でございます。ただ、そうはいっても新潟市を除けば新潟医療圏、ほかの2市1町は非常にお寒い状況でございますので、こういった現状をしっかり踏まえた中で今新病院の基本建設計画をつくっております。その中で、コンサルからそういった実態も数字であらわれておりますので、これからそういったものもしっかり県のほうに伝えて、この2市1町の地域医療をしっかり県からも人材、医師の確保の面からも私は手当てをしていただくと、そのためにやはり取り組んでいきたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) ぜひ具体的に取り組んでもらいたいのですけれども、私はこの医師不足という問題は抜本的には、今医学部の定員を、95人だったと思うのですが、一番落ち込んだときは、今125人にしたのですけれども、結局県外からの入学者があって、また県外とかもとに戻ったり、東京に集中して、ほとんど新潟に残らないという事態なのです。だから、この程度ではだめだということなの。新潟の新大医学部の定員は人口比にしては物すごく低いのですよね。ですから、根本的にはもう一つの医科大学をつくって抜本的に医師の養成を、ふやすということなしにはだめだかなと思うのですけれども、最近泉田さんもそれが必要かなということでなっている。それを待っているわけにもいきませんので。どうしても県と新大、医師会、強力にやはりアピールしないと、これはもう大変な課題ですので、なかなか成就しないと思うのですけれども。それで、具体的にこれは目標を持つ必要があると思うので。新病院開始、開設まで、今16診療科を標榜しておりますけれども、これ常勤の医師もかなりありますよね。これやはり常勤医師にしないとなかなか役割を果たさないのです。つい先日私の親戚の人が新発田病院で喉頭がんで手術したのですよね。ところが、術後思わしくなくて、はれ上がってきてもう大変苦しくてのたうち回るような状況で、新発田病院に私はもう見かねて救急車で連れていったのです。そこで手術しましたから。ところが、新発田病院は、その前も行ったのだけれども、もうベッドがあいていないから、99%ですよね、今、あいていないからということで、もうこんなに苦しんでいるのだけれども、入院はだめですと。それで、点滴をして痛みどめをして、またあした朝来てくださいと。毎日通えと。では、郷病院を、本人ももう苦しがって郷病院何とかできないかと、ところが郷病院は耳鼻咽喉科がないわけですよね。ですから、そこへ入れてももう治療できないということで、大変な目に遭っていると思うのですよね。ですから、常勤医が必要で、いろんな病気を受け入れる、それなりに地域完結型というふうにいうのは常勤医がいて、やはり入院も受け入れるような病院でないとだめなのだというのを私はもうつくづく感じたのですけれども、この開設まで16診療科のどういう診療を特に重視して、何人今後ふやしたいかと。これが困難なのは十分承知しておりますが、そういう決意がなければ、なるようだけなるさと、そのときの話だというふうにでは、私はそんな事態ではないなというふうに思うので、ぜひこの開設時まで医師を何人にして、今非常勤の新大からの派遣ですか、週1回とかしかやっていない診療科目もありますよね、そこをどの科目を埋めるのか、それとほかののをもっと充実させるのか、明確な目標を持って取り組むということが必要だと思うのですけれども、その辺目標を持っていますか。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) それでは、ただいまのご質問でございますが、宮脇議員さんもごらんになられております新病院の基本計画の将来構想案の中で、基本診療機能というようなことで、標榜科目は16科となっておりますけれども、そのうち内科、透析、小児科、周産期、外科、整形外科、歯科口腔外科の7つの科でございますが、一応この7科を重点的にまずは取り組むと、そしてそれが安定した段階で将来的には4疾病5事業、いわゆるがんですとか脳卒中ですとか、そういったもの等へも対応できるように努めていくというような計画になっておりますので、当面は今申し上げました7科が基本ということで、残念ながら今ほどお話のありました耳鼻咽喉科とか、そういった科目については直ちに対応できるというふうには今の計画では考えていないということで、今ほど申し上げました7科のうち特に内科については専門医の部分と総合内科的な機能、そういったものも必要であるというようなことあるいは人工透析、それから周産期、そういったところがその7つの中でも特に重点的に対応してまいるものというようなことでの計画となっております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 地域で、病院自己完結はだめだというのは新発田病院でも書いてありますけれども、地域自己完結という点で、これ16をやはり常勤化するというのが、やっぱりそういう決意に立って、それで当面は、当然そういうのも優先度というのもありますし、分担できるのは分担するというのもありますけれども、現状は深刻なのです、新発田病院のを見ても。入院できないのですから。そういう点を考えて、やっぱりしっかりとした医師確保の目標を市としてもよく検討して、市はやはり住民と一番密着しているわけですから、どういう点が必要かというのは市としてもやって、それと先ほど言った救急診療所は市の責任だと思うのですよね、その辺しっかりとした目標を持ってかかる必要があるのではないかと私は、開業医ももっと少ないということで、県にも余り言っていないようですけれども、県にもそういう点で働きかけて、どんどん、どんどんもう、ただお願いします程度では、みんな県とか医師会なんてもう毎日そういうの来ていますから、こういう実態を示して、いろんな手を使ってもうどんどん何でもやるということが必要だと思うのですけれども、市長、どうでしょうか。県の働きかけも含め、中身を説得力ある中身にして、いかに大変な事態になっているのかというのをよくお話をする、そしてもうそれもしつこくやるという、それぐらいないと私はこれはもう成就しないなと思うのですけれども、どうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今おっしゃるとおりでございます。私も何度か言っております。ただ、医師がとにかく一番少ないので充足してくださいばっかり言ってもなかなか説得力ございません。今回新病院の建設に向けた基本計画が出てまいりました。そのときに、コンサルからいろいろ今の2市1町、阿賀野市、五泉市、阿賀町の医療の現状についても詳しく調査いただきました。こういった資料をもとに、新潟医療圏、二次医療圏としてやはり新潟市とはまた違う面が出てまいりましたので、そういう現状をしっかり、確かな証拠といいますか、資料が出てまいりました、そして当然今回の2市1町の中には県立津川病院もございますので、そういった公立病院とどういうふうにこの新病院を連携させていくかという部分も出てきますので、私はこれからはお願いするにしてもこういった説得力ある資料をもとに県に医師確保、充足をやはり働きかけてまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 時間がありませんから、次の自然エネルギーのことでいきますけれども、この自然エネルギー、答弁全体を聞いて、自然エネルギー導入の先進自治体になろうという意欲はちょっと感じなかったですよね。全部金の問題に矮小化して。これでは、市長が言っている新エネとか省エネのまちづくりといっても言葉だけになるというふうに思うのですよね。この間いい条件はつくられてきたのですけれども、県の仕事でしょう、あれはね。メガソーラーだっても。市として、では何したのか。電気自動車を買いました、あとはこれから我々にかなり強力に言われたら中学校に太陽光発電のパネルをつけるということですが、まだまだ私はそれだけではだめだと、本当そんなのは単調的なものなのです。もっともっとこれは工夫してやる必要があると思うのですけれども、その中でも一番やはりポテンシャルがあるのは、何ていっても太陽光発電ですよね。ところが、先ほども実績聞いたらたった3件なのでしょう。それで、今後はどうするか。国、県の動向を見てということで、ではどうするというのもないみたいですよね。これでは太陽光発電なんて進まないですよ。今まで国は原発重点にやってきたから、太陽光なんていうのは補助も減らしてきたのです。民主党政権は何を重点なのかよくわからないけれども、とにかく菅は思いつきみたいですけれども、自然エネルギーというふうにも言いましてね。だけれども、国民的にはもう原発はだめだなと。福島は、だって全部入るのですよという、オール福島がそういう答えを出したわけでしょう。この流れはそうなりますよ、どうしても。だから、国、県の動向でなくて、早くいろいろな可能性をして、多少無理してでもこういうのは先進的にやればいいのです。メガソーラーだって先進的にやったから、いっぱい見学来たのですよ。あれはもう二番せんじだったらだれも来ないですよ。注目なんてしません、もう。そういう点なので、この太陽光発電設備、私も調べたら本当にお粗末なのです、やっぱり。助成も。よそから見ても。私、全部調べましたけれども。これは、最低この補助の問題を、たった3件しかないわけだから、これをやっぱりちゃんとするということをしないと、ただ県だけが頑張ったというふうになりかねないのではないのですか。どうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 現在のところの太陽光の住宅設置3件しかないということで、ほかの住宅リフォームあるいは地場産瓦の普及と比較してみれば非常に少ないということは実感いたしております。当初この太陽光発電、住宅用の助成事業を始めたときは、まだ県内独自の上乗せしているところは少なかったのです。その後、今年度に入って、多分議員さんにも資料を渡しています、非常に県内各市でこれを始めた。ということは、阿賀野市がことしから3カ年の事業を始めるという、やはりかなりそういうのに影響を受けているのかなと思うのです。ただ、今現在補助の内容を見ると阿賀野市が非常に低くなっておりますので、当然やはり国あるいは県の補助が来年度なくなるというふうになれば、市としても太陽光発電所できたということは大きな住宅用の太陽光パネルの設置に弾みがかかると思っておりますので、もっと手厚い、当然県内他市に負けないくらいの助成制度にしていかないとなかなかふえないのかなというふうに私は考えております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) これは、ただ予算の問題だけでなくて、地域経済にも非常にこれは有効なのです。これは、ご承知のとおりああいうメガソーラーはだめなのです、残念ながら。基礎工事は地元の建設業者がやったようですけれども。ああいう大きなのは全部東京から来て、地元の企業なんて何でも役に立たないのです。家庭用のソーラーだと、あれは講習受けてやれば中小業者だってもう設置できるのです。これを積極的にやったところは地元の雇用創出にもつながって、そういう位置づけもして地元の企業から設置してもらうという条件をつければいいわけですよ、もう少し有利にしてね。そうすればもう市長がよく言う政策的なやつも十分かないますので、その辺をして仕事起こしにもこれはなるという点で、これは大いに検討すべき課題だなと、改善したほうがいいなというふうに思います。
それと、ペレットストーブの件ですけれども、これも余り、消極的なようですけれども、これは隣の阿賀町で今度は大きなペレットの工場をつくるのですよね。これは、間伐材をやるということでね。それで、間伐がなかなか金がかかるけれども、売れないということで今まで進まなかったのだけれども、それをペレットにして売れば間伐も進むし、二酸化炭素の排出も抑制できるという一石二鳥とともに、非常にこれは暖かいのです。私もペレットストーブやっているのですよね。そんなに高くもないし、ここで答弁にあるように今までの暖房器具を全部取っ払って、それでやらないとだめだということはないのです。これは、もうすぐぱっと設置して煙突ちょっとつけて、上までなんて要らないのです、そんな煙出ませんから。それで、非常に暖かくて、教育にもなるのですしね。これは、課長はよく知っているようなのですけれども。ぜひこういう点ではそんなに、家庭用で30万程度です、学校用で40万程度です、それと灯油と比較しても価格はそんなに変わらないですよね。変わらないのです。初期投資が普通の小さいストーブよりもかかりますけれども、これはもうそういう点では非常に意味があるというふうに思うので、これも計画的に、学校だけでなくても公共施設も計画的に、私は一挙に大量にということは言っていないのですけれども、ペレットストーブ屋さんに聞くとよそのところは学校へ入れたところはすごく好評で、ずっと1つ入れると広がると、よさをわかってもらうと。ところが、なかなか見えないので、阿賀野市も私は業者に聞いたら2軒か3軒しか入っていないという、家庭用はね、だからよさがまだよくわからないと。長野あたりの人は、かなりよさは知っているのですよね。そういう点で、これはどうでしょうか、ぜひこれは計画的に導入したらいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) ペレットストーブもまさに二酸化炭素の排出抑制という点では非常に有用でありまして、またいわゆる間伐材等の資源の再利用という面では非常に注目されております。
それで、公共施設にどうだというお話でございますけれども、私は中途半端に導入するよりもやるのであれば一挙にやるべきだと思っています。太陽光発電も新しい水原中学校、当初は現下では10キロワットくらいでいいのではないかと言ったのですけれども、そんな半端なものではだめですよと、40キロワットくらいにしないと全体のやっぱりコストの削減につながらないと。そういうことで、40キロワットの導入を今検討してございます。だから、ペレットストーブもちょろちょろっとやって、はい、やりましたでは、私は阿賀野市はペレットストーブ導入を進めていますということは言えないと思いますので。私は、やっぱりやるのであればしっかり、例えばこれをひとつ住宅リフォームとか、あるいはそういう新エネ、省エネの中でやっていくとか、やはりもっと政策で、やるのであればちょろちょろではなくて大胆にやるべきだというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 勢いに乗って大胆に。
私は、政策的に一般家庭も、ちょっとやっぱり一般ストーブから比べると若干高いのですよね、それで一般家庭も多少補助してやれば普及するなというふうに思いますので、ぜひ政策的に大胆に、ちょろちょろしないで、それを期待しておりますので、よろしくお願いします。
それで、天下りの問題ですけれども、これは就職あっせんしていないから天下りではないという、そういう答弁でしたが、そうは思っていない市民がたくさんいるわけですよね。市民目線から見たらやはりあの人たちは特権階級だというふうに見ているのです。実態を見ると、例えばある商工会は、そこまで具体的には言いませんけれども、長年町村時代からの課長級が定年になると入れかわり立ちかわりずっと入っているというところもあるわけですよね。これは市長もご存じだと思うのですけれども、事務局長というポストですかね。それで、市内4商工会では、市からは今年度で補助金が2,280万出ていますよね。4商工会ですよ。そのぐらい出ているわけですよね。それで、役所の皆さんの課長さんの退職者は、この地元の民間中小業者から見ると退職金ははるかにいいのですよ。それと、共済年金もはるかに高いのですよ。そういう人はちょっと我慢して、有能だかもしれませんけれども、そこの若い人にその分、自分が行くようだったら若い人を1人採用してくれとか、そういうふうにすればもっと、今青年の雇用問題で非常に大変になっている中で、そこに行くのが当然のごとしやっているというのはやっぱり市民から見たらおかしいのではないかと、もっと困っている人がいっぱいいるのに何であの人たちが滑るのだと、天下りするのだというふうに思うのは当然だと思うのですけれども、この辺はこれが、市長は市が関与していないからそれはしようがないというふうに思っているのですか。問題だということだけというふうに思っているのですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほどの答弁にありましたように、天下りだということは一切私は当たらないと思っていますし、市は全く関与しておりません。ご本人の意思あるいはまた再就職先のまたいろいろいろな中で、結果として市からの補助金が出ている団体に就職しているということでございます。今宮脇議員おっしゃったように、退職金も年金もあるのにもっと若い人にその職を譲ったらどうかというご指摘でございますが、これを市がご本人あるいは再就職先に言えばそれこそ憲法違反になりますよね。職業選択の自由という憲法上保障されているのがございます。それが殊さらご本人あるいはその再就職先にしたところに市が指導をしているとなれば、市は憲法違反、職業選択の自由を侵すものだということにもなりかねないのでございます。ご本人の、当事者の自由意思で就職されているわけでございます。それが市民の方に誤解を招いているというようなご指摘でございますが、私は逆に今補助金を出している団体、これからもずっとその補助金出せるというふうには考えておりません。交付税が26年から暫定的に削減されております。当然法令外の補助金出している団体様への補助金の見直しは必要だと思っています。そういう意味で、逆にこの市の職員のOBが幹部職員で再就職されているという点は、その見直しをやる上で、非常に市の財政状況もよくご存じでございますので、逆にお願いしやすいのかなと、見直しやすいということも私は考えておりますので、そういうネガティブな意味ではなくて、私どもが逆にその法令外の補助金出している団体様と今後やはり当然そういう話し合いをしていかなければならないという中で、当然市のOBとして市の財政状況、そういったものをご存じの方がいるということは、逆にそういう方向に向けた交渉はしやすいのかなというふうに思っております。
以上です。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 大分ちょっと驚いたのですけれども。市民から見れば、青年から見れば何で、公務員を減らすべきだという声が高まっていると思いますか。やはり市民とか中小業者は朝から晩まで働いてもう、だけれどもなかなか売り上げが伸びない、給料が上がらないということで、間違っていますけれども、ところが隣の公務員の人はもうちゃんと5時に上がってきて、ボーナスになるとにこにこしている。ボーナスもない、そういうところは何であの人ばっかりいいのだと、それも定年退職してもまた同じような給料もらって行っていると、それもずっとポストが決まっているという事態について、これをちょっとおかしいのではないかと言うと憲法違反だなんて言う。それもまた変な話ですよ。だって、市が補助金を出しているわけでしょう。だから、そういえば個々にあなたは行くななんて言うことはできないですけれども、商工会としてそういう声があるので、ぜひ青年を雇うような、補助金も出しているので青年もどんどん雇うようにしてほしいと、そういう声もあるということでやるのが何で、補助金出しているのに、そんなの当然ではないですか、そのぐらい言うのは。市長は、そういう声を聞いたことないですか。市の職員がそういうふうに思われているのは。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 具体的な声ということでは聞いておりません。
〇8番(宮脇雅夫君) はい、終わります。
〇議長(清水友行君) これから3時45分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時33分)
再 開 (午後 3時45分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇議長(清水友行君) 一般質問を続けます。
13番、岡部直史さん。
〔13番 岡部直史君登壇〕
〇13番(岡部直史君) 質問の1点目は、市民交流エリア計画でございます。
ご承知のように、最近9月議会の会議録が手元に届きましたけれども、まさに9月議会、市民交流エリア問題で各議員と市長とのやりとりというのがあったわけでございますが、引き続きましてということで市民交流エリア計画について質問させていただきます。特に10月21日に開催されました第5回市民交流エリア準備委員会の審議の様子が地元紙に掲載をされました。この場での市長の発言は、殊さら市議会に対する不信感を増幅させる内容であるというふうに私は認識をしており、またそれを心配しているものでございますが、基本的な問題としてこの際お伺いしておきたいのでございますが、市長は地方政治制度の根幹であります二元代表制をどのように認識をしているのか、お伺いをしたいというふうに思います。
私が所属しております議会の総務文教常任委員会、7月に県外の交流施設の先進地視察を行いました。この視察の一つの目的は、ハードよりソフトというような言葉ありますけれども、どのような形で、施設のハード面はともかくとして、どういう形で、どのような経過でこういう交流施設がつくられたのか、そういうことをぜひ勉強してこようということで行ったわけでございますが、感じたことは、事業成功のかぎは事業の目的とそれを支える理念、人の輪とリーダーシップ、リーダーの使命感などが挙げられると思います。当市のこの計画には率直に言ってそれらが不足しているのではないでしょうか。仮に計画実施するとしても、これまでもさんざん問題になってきましたけれども、市の財政を考えた場合に必要最小限の施設整備にとどめるべきであります。9月議会では基金条例が採択をされましたけれども、3億円の基金目標というふうに聞いておりますけれども、とてもそのような金額は市民の理解が得られないというふうに私は考えますが、改めて市長の考えをお伺いしたいと思います。
申しおくれましたが、不信感を増幅させるということで、ちょっと具体的に一言だけ申し述べますが、あがの新報に載った内容でございますが、市長の言葉といたしまして「「今まで早くやれと言っていた多くの議員が今回は反対に回った。これは反対のための反対、すなわち政局になっている。今回反対した議員は、市長選の争点にするつもりなのか。それなら私も受けて立つ。阿賀野バイパスの工事のおくれを承知の上で反対したのか」と語気を強めた」というふうに報道されておりますが、増幅をさせる内容というのは例えて言えばこういう内容でございます。
2番に、市民の命と財産を守る防災計画の見直しについてでございます。以下の点について見直しないし追加が必要であると考えます。既に見直しをしている点もあるかと思いますが、見解をお聞かせください。
(1)として、原子力施設災害の被害想定実施。放射線、放射性物質の測定体制。
(2)、防災情報網の充実。
(3)、広域災害を想定した支援、受援体制の充実。
(4)、住民の防災意識の改革。
(5)、公の施設の非常電源(自家発電機)整備。
特に(2)から(5)番につきましては、阪神・淡路大震災の経験上、特に防災計画をつくる上でこういうものが大事だというふうなことだそうでございますし、(1)番につきましては言うまでもなくこのたびの福島原発の災害によって新たなやはり観点、視点で防災というものを考えなければならないというような視点から質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まず、市民交流エリア計画についてお答えいたします。
まず、二元代表制をどう認識しているのかとのご質問ですが、地方自治制度における二元代表制の特徴は、憲法第93条第2項で規定してありますとおり、地方公共団体の長と議会の議員は住民が直接選挙することと定められており、このため住民は長と議会の二元的な代表を持つことになります。よって、長、議会がともに住民を代表するところにあり、執行機関と議会はともに独立、対等の関係に立つものであります。したがいまして、憲法の予定する地方自治においては、ともに住民を代表する長と議会が相互牽制、抑制と均衡により緊張関係を保つことが求められており、長と議会は対等の機関として自治体の運営の基本的な方針を決定、または議決していくことが二元代表制の基本と認識しております。そのような中で、このたびの私の発言はあくまで9月議会において市民交流エリア整備事業に係る補正予算案が否決されたという事実を述べたものであり、これまでの経緯並びに議会の姿勢、または質問等から見た私の考え、思いを率直に説明させていただいた結果でございます。議員のおっしゃるような市民の議会に対する不信感を増幅させるような意図は全くございません。
次に、2点目の施設整備については、市の財政状況を考え、必要最低限の施設整備にとどめるべきで、3億円の基金など市民の理解が得られないのではないかとのご質問でございますが、基金の規模については金額を特定したものではなく、今後計画立案をお願いいたしております準備委員会並びにその後に設置することとなる建設委員会、これは仮称ですが、において最終的な整備計画を立案することになりますが、現段階ではその整備計画がどれくらいの規模で、どのような施設をつくるのか等、整備計画の全体像が見えていない現実がございます。そのような中で、具体的な整備計画がまとまり、いざ整備するとなった場合、単年度での多額の整備資金が必要となる場合もあるものと考えられることから、整備予算の一部を少しずつでも事前に蓄えておくことにより、単年度の負担を軽減することを目的として設置したものであり、それによりその時点での他の予算に及ぼす影響を少なくできるとの判断から、9月議会において上程し、ご議決をいただいたところであります。先ほども述べましたとおり、基金の積み立て予定額については、その都度財政的な協議の中で整備までの間に少しでも多くの資金をためておくことが目的であり、必ずしも金額を特定したものではございません。また、市民への説明については、現在も広報、ホームページで毎回報告しておりますように逐次周知を図ってまいりますとともに、計画ができ上がる段階ではパブリックコメントに供する予定であり、今まで以上に市民への情報提供に努め、理解を得ていくことが必要と考えております。
次に、阿賀野市地域防災計画の見直しについて5つのご質問をいただきました。まず、原子力施設災害の被害想定と放射線の測定体制についてであります。11月1日、内閣府原子力安全委員会、原子力施設等防災専門部会、防災指針検討ワーキンググループにおいて、原子力発電所に係る防災対策を重点的に充実すべき地域に関する考え方が示されました。これによると、現行の防災対策重点地域の範囲であるEPZ、約8から10キロ圏内でありますが、の考え方を見直し、新たにPAZ、UPZ、PPZという3つの防災対策区域が設定されたところです。当市は、柏崎刈羽原子力発電所からは約70キロメートルの距離にありますので、距離だけで判断すればPPZ、これ半径約50キロ圏内ですが、の圏外になり、防災対策重点地域には該当しない地域になります。しかしながら、世界最大規模の柏崎刈羽原子力発電所が何かしらの事故を起こしたとするならば、現時点ではその被害想定ははかり得ることができないまでも、この区域設定を超える範囲にも影響が生じることを想定しなければならないと考えており、少なくともPPZに含まれる防護措置を参考にして、当市において原子力安全対策について検討する必要があるものととらえているところであります。これに伴い、原子力発電対策の基本となる放射線の測定体制につきましては、上下水道局で整備したサーベイメーターを使用して各施設の放射線量を測定しているところですが、文部科学省が全国における放射線の監視体制の強化を図るため、今年度中に市役所敷地内に可搬型モニタリングポストを設置する予定になっており、今後はこの2つの機器により当市の放射線量を監視してまいりたいと考えております。
次に、防災情報網の充実についてですが、災害時における市民の皆様への情報伝達は、安田地区においては主に防災行政無線により、また他の3地区につきましては広報車及び自治会長への電話連絡により行ってまいりましたが、11月1日から緊急告知FMラジオを京ヶ瀬、水原及び笹神地区の各自治会に3台ずつ、また国道290号沿線の9自治会には全世帯に配布し、情報伝達体制の強化を図ったところであります。あわせてNTTドコモのエリアメールとも連携することにより、携帯電話を通じての情報伝達体制も整備いたしました。災害時は、速やかに情報を市民の皆様に伝達することが被害を軽減するための第一歩になることから、今後も引き続き情報伝達体制の充実に努めてまいりたいと考えております。
次に、広域災害時の支援体制、または支援を受け入れる体制についてですが、災害相互援助協定を締結している自治体への支援につきましては、発災後速やかに当市独自で必要な支援を行うことは可能ですが、このたびの東日本大震災の場合は余りにも被災地が広域であるため、単独で支援を行うことが難しい状況になります。今回は全国市長会が調整役となり、被災地と支援団体の調整を図った上支援を実施したところですが、やはり支援に至るまでにはかなりの期間を要したところです。被災地においては一日も早い段階での支援を望んでいることから、被災状況を勘案して可能な限り速やかに支援ができるよう体制を整えてまいりたいと考えております。また、支援を受ける体制についてでありますが、合併前に旧笹神村において平成7年の新潟県北部地震及び平成10年の8.4水害と2度にわたる支援を受けた経緯があることから、当時の状況を参考にして具体的な受け入れマニュアルの作成など、支援の受け入れ態勢を構築してまいりたいと考えております。
次に、住民の防災意識の改革についてでありますが、7月の新潟・福島豪雨災害の際に阿賀野川流域の地域に避難勧告を発令いたしましたが、避難された人数は避難勧告対象人口の約8.5%という結果になったところです。この数字が示す意味の一つに、やはり避難勧告、避難指示という住民避難情報に関する個人の意識が低いものととらえているところであります。災害に強いまちづくりには、自主防災組織の結成もその一つになりますが、やはり市民一人一人の防災に対する意識の高揚が基本になるものと考えております。このたびの避難勧告事案をよい教訓として、これまでの防災に関する啓発事業を見直し、一人でも多くの皆様から防災について関心を持っていただけるよう取り組んでまいります。
最後に、公施設の自家発電機の整備状況についてでありますが、庁舎では本所、京ヶ瀬支所、笹神支所には自家用発電機が整備されていますが、避難所に関しましては自家用発電設備を設置している施設は水原総合体育館と笹神体育館だけであるため、その他の施設では災害時は発電機を設置して電源を供給することとしております。避難所における避難生活には、何よりも電気、水などのライフラインの確保が求められているところですが、平時から全避難所にこれらライフラインを確保していくことは現在のところ難しい状況であるため、そのときの災害状況を判断し、必要に応じて災害支援協定に基づき、民間企業から発電機や飲料水を調達することにより、避難所のライフラインを確保したいと考えています。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) まず交流エリアと二元代表制の問題なのですけれども、答弁にもありますとおり、議会と長というのは相互牽制、抑制と均衡、もっと突っ込んで言えばやはり議会というのは批判的な面もあると、場合によっては対立することも当然あり得るわけですよね。ただ、その中で市民の代表である議員が集まった合議制の議会ですが、そこでいろいろこの件でいえば総務文教常任委員会で十分に審議をし、それで本会議で970万の予算についてあのような結果が出たということであれば、これはやっぱり真摯にこの二元代表制という認識の中で市長としては受けとめる。不満でしょうね、当然ね。自分で提案したものが修正されるわけだから。でしょうけれども、基本的にはやはりそのことをもって議会以外のところで非常に、私からいえばかえって議会と溝を深めるような言動をするというのは私はちょっと理解できないのですけれども、その辺については、この準備委員会の後、地元の説明会でも私地元の説明会に行った地権者の方からもじかに聞きましたけれども、やっぱり同じような傾向の市長は発言をされているということで非常に私も気になっているのですが、二元代表制ということを市長は十分ご理解をしていれば議会の決定というのはそれなりにやっぱり受けとめるべきではないかというふうに思うのですが、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私は、それを真摯に受けとめております。ただ、どうしてもやはり、逆に私は市民の方から見ればどうも今回の議会の、結果的には否決になったのですけれども、やっぱり見えていないといいますか、そういう部分もあるのかなということで私は思いました。だから、私は逆に言うと市長という立場より、市民から見るとちょっとわからない、理解しがたい部分があったのだということで、一市民としてのそういう感情といいますか、そういったのもまじっていたのは事実でございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) やっぱりだから一市民ということにはならないでしょう。
ちょっとお伺いしますと、市長に立候補する要件と我々議員が立候補するときの要件、条件で違う点ありますよね。年齢がまず違いますよね、被選挙権の。そのほかに違う点あると思うのですが、市長おわかりですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 年齢は私は余り、同じではないでしょうか。あと住所要件です。議員の皆様は、あくまでも選挙権がなければ被選挙権がないと。市長の場合は、選挙権がなくても被選挙権はあると。つまり住所要件がないという違いは認識しております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) まさにそのとおりなのです。ですから、先ほどの答弁書というのは、いわば高校の教科書で書いてあるようなさらっとした答弁の内容ですが、もっと突っ込んで言えば今答弁なさったように我々議員の場合は市民から選ばれるのですよね。住民登録がある市民から選ばれ、市民の代表であるべき。その一人一人は代表とは言えないかもしれないけれども、議会としては市民の代表機関であるということと、今おっしゃったように首長は阿賀野市であれば阿賀野市の市民であることは条件にならないと、新潟市の人でもどこでもいい、ということはどっちかというとやはり議会というのは市民の代表という面が強くて、市長も、首長も代表ではないとは言いませんけれども、やはり市の代表なのですよ、これは。こっち側にいらっしゃる課長さんも含めて阿賀野市の代表ですから、今市長が言ったように常にそれは市の代表としての発言になるわけで、今おっしゃっているのは一市民なんていう、そういうことは通用しないと思いますよ。その辺やっぱり認識があれば、ではどういう場合が市長は一市民としての発言で、どういう場合は市長としての発言と、こういうふうになるではないですか。それ一市民というのは成り立たないと思いますけれども、どう思いますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 当然立場上私が申し上げれば一市民という声にはならない、市長ということになるのは、それはわかっております。ただ、私はどうも今回の議会の結果について市民の立場から見れば非常に理解しがたい結果だったというふうに思っております。ただ、もちろん結果は厳粛に受けとめております。予算執行できませんので、前には進めないということを事実申し上げたわけでございます。あとは私はやはり思いといいますか、ちょっと感情的な部分もございましたけれども、これは私は市民の立場から見るとやっぱり私が思っていることと同じことを思っているのかなということで申し上げたわけでございますけれども、それが私という立場で申し上げたものですから市長の発言というふうに周りはとるでしょうけれども、素朴な市民という立場に立てば理解しがたい結果だったのかなというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) この問題ばっかりやっているわけいきませんけれども、市長のこのいろいろな発言を聞いていると、端的に言って今まで推進してきた考えの議員が今回この970万の予算に反対したということが、一市民なのか、市長なのかわかりませんけれども、そこが一番理解しがたいというか、納得できないと、そういうことなのですか。端的に言えば。どうも市長の発言いろいろ聞いていると、そこを非常に強調しているようなのですけれども。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) それもありますけれども、後先考えたといいますか、やはり阿賀野バイパスの関連性を考えたときに、私は影響がなければいいのかなという心配もいたしております。それもございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 先ほども言いましたように、やっぱり市長は阿賀野市の代表なのですから、この今言った阿賀野バイパスの問題も、いい、悪いは別として、最初はそういうことは影響がないというふうな発言をされておったそうですが、いつから変わったのかという。これ地権者の会議ではそういう、準備委員会の会議でもそういう質問が出ていますよね。また、最初にこのリスク云々という発言があって取り消したと。やはり市の代表の人がやっぱり言動が変わるというのは、非常にこれは不信感を呼ぶ話ではないかなというふうに思いますが。その点ばっかりやっているとちょっと時間がないので、これは恐らく平行線だと思いますので、ちょっと先へ進みますが。
それで、答弁の中でもそういうのですが、この3億円の問題、基金の問題、これは当然総事業費がどのくらいになるのかということにかかわってきますけれども、ただそれはわからないということで、わからないけれども、その基金を積み立てるというのが、それは私はなおさらわからないのですけれども、実際この26年度実施計画ももらってありますし、この事業については26年度まで三千何百万ですか、いろいろな準備のための予算が盛られておりますけれども、やはり調査費も含めて3,300万ですかね、ということになるとそれ相応の事業になるのではないかというふうに考えるわけですよね。
それから、もう一つは、この答弁の中で、整備計画がまとまっていざ整備するとなった場合に単年度で多額の整備資金が必要となる場合もあるという、そういうことなのですが、整備計画がまとまるというのは、これによれば平成26年を想定しているわけですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) ちょっと今回予算が否決になったので、ちょっとその時期もどうなるかわかりませんけれども、少なくともなるべく早くまとめたいなとは思っていますけれども、これはなかなか合意形成にはまだまだ時間、ハードルもあると思いますので、しっかり、今回予算は執行できませんけれども、予算執行を伴わないまた事前調整もできますので、そういった中で、いつの時点で施設計画が出てくるかというのは今現在まだまだちょっと先の見通しはなかなかできていないという現状、実施計画には一応載っておりますけれども、これとてそれで固まったものということではないということでございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) では、順調にいってその計画が、整備計画なるものができるのが平成26年度あるいはそれ27年度になるのかもしれませんよね。だから、整備着手というのはまだまだ先の話だというふうに考えざるを得ないわけですよ。ですから、そういう中で、市長は不満かもしれないけれども、やはり議会もいろいろな、予算修正に賛成した議員もいろいろな考えありますよね、ただもう少しちょっと立ちどまって考える必要があるという、そういうある程度共通な認識の中で私は修正が成立したのではないかなというふうに思っておりますが、まだまだそういう先の話の中でその3億円を目標に基金積み立てするとか、だから非常に、これまでも何回も議論されてきましたけれども、矛盾をしているのですよね。はっきり見えてこないのにその予算を執行するとあるいは条例までつくって今からもう積み立てをすると、基金積み立てするというのは非常に理解をしにくいものがあるのですが、市長はその辺はどのようにお考えですか。
それから、まだこれははっきりした中身ではありませんけれども、何か今国会に合併特例債の延長というものも、阿賀野市でいえば平成26年までなのでしょうけれども、中身はよくわかりませんけれども、5年間延長というような法案も国会に提出されているというような話聞きます。そうしますと、まだまだこれが延びる可能性がある。私はなぜそう言うかというと、先ほども言いましたけれども、私どもが常任委員会で視察してきたところではやはり計画を煮詰めるまで10年近くかかっているのですよ。そんな長くかけていいということではありませんけれども、ただ拙速に計画をつくってもうやるというその辺にも問題があるし、そういういろいろな矛盾が出てくるのではないかというふうに思いますが、その辺はこの計画が26年ないしはそれ以降にできて着手をするのはまだまだ先の話だということの中でその基金を積み立てるというのも私はおかしな話ではないかなというふうに思うのですが、それいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほどの答弁に申し上げましたように、3億円ありきではございません。3億円の根拠というのは全くないのです。いきなり3億円で私も驚いておりますけれども。とりあえずは要は基金として少しずつためておきましょうと。事業始まったときに、やればこれとっても一般財源でできませんから起債をしなければだめなわけなので、起債をすれば公債費比率にもはね返りますので、財政にある程度余裕のある時期に少しずつためておきましょうということで、3億円ありきではございません。
あと今合併特例債の延長5年という話ですが、これは確かに被災地以外についてもそういう措置が設けられるという話は聞いております。ただ、どういう形で延長になるのかというのはまだ定かではございません。仮に今と同じ形で特例債がさらに5年延長というふうになれば、私はこの市民交流エリアの整備においても財源として非常に有力な財源というふうに考えておりますが、まだ詳細わかっておりませんので、それが使えるかどうかもわかりません。いずれにしましても、今どういったものをつくっていくかということをさらにはっきりさせるための予算を計上したわけなので、それが今回議会でこういった結果になりましたので、ではどこまで進められるかというところでございますが、今ある資料あるいは予算執行の伴わないような形で調整をしていきながら、少しずつ具体化に向けて進めたいというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 3億円については、これ根拠がある数字でありますので。たしか9月の全員協議会のときだったと思いますが、やはりこの970万の予算について相当議会の中で異論を唱える議員が出てくるのではないかということの中で、かなりいろいろやりとりありましたよね。20日だったというふうに思いますけれども、全員協議会の中で。そういうことの中で、一つのそういう議員の、反対しそうなといいますか、修正しそうな議員の皆さん、議員に対してやっぱり否決された場合の影響という、こういうペーパーが出てきたのですよ。そこの中に3億円程度というのちゃんと載っているのですから。それはいいですけれども。
それで、繰り返しますが、そういう市長の姿勢というものはちょっとやっぱり改めないと、これだけではないですけれども、やはりなかなか進んでいかないというふうに思いますので、ぜひ残された4月までの期間でありますけれども、先ほどのように一市民とか、あるいは政党の党首というようなことで、そのときそのときで立場が違うということはあり得ませんので、ぜひそういう点は心していろんな場で発言をしていただきたいというふうに思います。
時間ないので、2番目のほうに質問をずらします。防災情報網の充実ということで、NTTドコモのエリアメール連携ということで、きのうの午前中ですかね、発信しましたけれども、私の携帯にもいきなり、メロディーが鳴ったから何だろうと思ったらこれだったのですけれども、これはしかし実際は阿賀野市でそういう発信できる、受信できるのは何人ぐらいというか、その個数というのはわからないものですか。これNTTもわからないのでしょうかね。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 今このメールを実施しているのはNTTだけです。また近々auとかソフトバンクとかという、そういうところもやるという話は聞いておりますけれども、現在実施しているところはここの会社だけだということでございまして、そしてどういう機種が対象になるかということも私どももよく把握はしていませんけれども、最近というのですか、最近二、三年に買ったような携帯電話であればみんなついていますからということなのです。どれだけの人たちがそれを持っているかどうかというものはちょっと私どものほうでは把握をし切れていないという状況です。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 私もちょっと聞きましたけれども、1つはNTTさんとの提携で、この阿賀野市のほうの財政支出はないというふうに聞いております。これ大震災以降のことなのですが。ただ、今課長の答弁あったように、必ずしも、簡単に言えば最近買った、ここ数年で買った携帯にはこれが受信できるけれども、それよりもちょっと古い携帯は受信ができないとか、最近若い人はスマートフォンとか、そういうのがあります。そういうのがどうなのかというちょっと疑問があります。簡単に言えば、受信できないのであれば新しい機種に取りかえたほうがなんていう話にもなると思いますので。NTTさんも会社ですから、いいのですけれども。
それで、広域災害ということで質問をしましたけれども、その後、この答弁は理解できます、ただ今回の3.11、これは初めての、いわば想定外なのでしょうけれども、やはり被災地の状況を見てスピーディーにすぐやっぱり支援をしたいとだれでも思うのですが、答弁にもありますとおり相互協定を結んでいるところはいいのでしょうけれども、全国市長会が調整役となっていろいろやってやっとこ出動すると。逆に私どもが被害を受けた場合はやっぱり、要するに時間がかかるという問題があるというふうに思いますが、可能な限り速やかに支援できるような体制、また支援を受ける体制つくりたいということが答弁にありますが、具体的に言うとどういうことが考えられますか。かなりの期間を要したところでございますという答弁になっているから、期間を短縮するにはどういうことを考えているのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 速やかに体制整えるという、そういう答弁をしておりますけれども、そういう具体的な内容については今後関係市町との動向を見ながら体制整えていく必要があるのかなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) ちょっとよくわからない。
それと、最近出てきた問題として、きのうの新聞にも載っておりますけれども、原子力防災の見直し素案ということで、そういう原子力災害が起こった場合どこが主導権を握って避難勧告というか、避難をさせるというか、指示をするかというのがこれ大問題。これは、ご承知のように福島の災害を見ているとそこがもう全然だめだったわけですよね。一応コンパスでもって30キロ圏、50キロ圏とかというのは一応あったけれども、いわゆるチェルノブイリの事故を見てもわかるとおり、そんな同心円でもってやれる問題ではないということはもうわかっているのにそういうことをやって、実際のこの状況を把握するスピーディーというものは全然活用しなかったと、後でやったということで、スピーディーがスローモーションになってしまったのですけれども。今回の新聞の記事を見ますと、県知事はやはり県が主導を担って災害時に住民避難もやるのだと言っておりますけれども、そうなりますと、では市町村はどういうふうにそれを受けとめればいいのかというような問題提起も出てまいります。だから、避難指示で基本的に知事が市町村長を経由して実施するということがどういう問題が想定をされるのかと。具体的に前テレビに出ていましたよね。例えば柏崎で一定の10キロなら10キロ、15キロなら15キロの人が避難命令が出ると、そうすると隣接の長岡市は避難実際はできないわけで、長岡市の道路を使ってどんどんと車で避難していくわけだから、長岡の人はそれをただ見ているだけというような、そういうことも想定をされるわけなのですが、その辺はこの同心円の、市長は前50キロより離れて70キロだからということをおっしゃいましたけれども、今は考え方変わっているというふうに思いますけれども、その辺は大いにやっぱり市の意見を、国とまではいきませんけれども、県のほうに上げて、実際どういうふうになるのかというのをやはりはっきりさせておく必要があると思うのですけれども、今県のほうでいろいろ勉強会とか、そういうのをやっていると思うのですが、今どんな状況なのですか。その県との中身は。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 柏崎刈羽原子力発電所の事故が起きたときの対応ということなのでしょうけれども、先ほど市長が答弁いたしましたようにEPZにかわるものとしてその対策の実施範囲というものを見直しをしたということでございます。柏崎原発を中心として5キロ、それから30キロ、50キロといったような同心円の半径の区域を設定したわけでございますけれども、過酷事故が起きたときの、では具体的にどういう対応をするのかということでございます。1つは、避難をどうするのかという。県知事がそういう事故が発生したときは避難勧告、避難指示を出すということになりますけれども、ではどこに避難をするのかといったようなことがまず問題となります。今県のほうでは、素案という形でございますけれども、柏崎刈羽原子力発電所の過酷事故時における対策の考え方という素案をつくりました。それについては、市町村に対する担当者会議の中できょう説明をしていると思いますけれども、新聞発表が30日の日にされておりまして、1日の日の新聞に載っていたかと思いますけれども、一応その素案の内容につきましてはPAZですとかUPZですとかという30キロ内あるいはまた50キロ内の区域の市町村については、その区域外の市町村のところに避難をしなさいという、そういう内容でございます。そのやり方については、前もって県が中心となって各市町村、県内の市町村と協力をして、そういう過酷事故のあったときの避難先をつくっておくというような、そういう内容でございます。屋内退避の場合については、コンクリート等で遮へいできるような、コンクリートの建物の中に避難できるように、そういう避難所をあらかじめちゃんと指定をしておきなさいという、そういう内容でございます。そういう県内での協力体制をとるようにというような内容が今回説明を受けているということでございまして、こういう県の素案に対して今現在市町村のほうに対して意見を求めているといったようなことでございまして、今後市町村におきましても長岡、新潟、上越のその3市長さんが主になって今進めております研究会の中で、ではその研究会でこの内容を協議しましょうという、そういう運びになっているという状況でございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) それから、先般これBSNでしたっけね、各市町村にアンケートをやりましたよね。それは、若干何か新聞やテレビではちょっと載ったのですかね。阿賀野市もやはり50キロ以上なのだけれども、いろいろなことで回答をされていますよね。市のほうはどんなふうな中身で回答をされたのか、ちょっとお伺いをしたいと思います。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) BSNの報道部のほうからのアンケートに対する市の回答でございますけれども、EPZ拡大をかんがみて貴市町村での具体的な対策はという、そういう質問に対しては、当市は柏崎刈羽原子力発電所から約70キロメートルとなるため、国が設定した区域外になるが、50キロ圏であるPPZ区域内と同様な対応の是非について地域防災計画の改正も含め原子力安全対策の検討を行う予定であるといったような内容で回答をさせていただいております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) それから、順次いきたいと思いますが、先般の私水害に対しての質問の答弁もそうなのですが、やはりこの避難勧告、住民の防災意識の改革ですが、これもやっぱりどうもはっきりしないのですよね。個人の意識が低いとか、そういうところになっているわけで、どうなのでしょうか、これはもう被害が大きければ大きいほど、災害の規模が大きければ大きいほどやはり皆さん行政だけでは間に合わないと。消防団の活性化とか、そういうことも先般議論もされましたけれども、やはりとどのつまりは一人一人の意識。特に自主防災組織はかなり組織されておりますけれども、聞いてみますとなかなか活動の中身としてはふさわしくやられていない自治会がほとんどですよね。最近地元新聞で学校町の町内会が一生懸命やっているというような記事が出ましたけれども、前山崎議員もおっしゃっていたように以前火災が起きたり、いろいろなことがあって、その教訓で一生懸命やっているというふうに思うのですが、その自主防災組織に対する援助といいますかね、そういう活発に活動できるようなことというのは何か考えられないものなのでしょうか。自主防災組織があるけれども、個人の意識の問題だということではやっぱりちょっとまずいというふうに思うのですが、その辺はどうですか。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) やはり自主防災意識を高める大事なことといいますのは、常に繰り返し繰り返し啓発をするということが必要なのかなというふうに思っております。今回7月末の新潟・福島豪雨で阿賀野川がはんらん危険水位を超えてしまったという、そういうものといいますのは恐らくその地域の住民の皆様も初めてだったのではないかなというふうに思っております。ですから、まさかというようなことで、今まで考えていたことがやはりそういうことでなくて、実際に起こり得る可能性が十分あるのだという、そういう意識を今回は持ったのではないかなというふうに思っております。今回のこういったような機会、そしてまた福島原発のようなこういう事故を想定いたしまして、今後さらに市としても体制を整えていくわけでございますけれども、やはり住民の皆さんにも声をかけながら、防災訓練等の中で自主防災の意識も高めていくべきではないかなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) それから、文科省が可搬式のモニタリングポストを設置をする予定ですと。今年度中というのは3月までという意味ですか、12月までという意味でしょうか。
この可搬式のモニタリングポストというのは、いわばどういう役割を果たすわけですか。この市役所の中で設置をされると。それがあれば恒常的にこの市役所周辺といいますか、阿賀野市というか、線量が24時間計測されるということなのでしょうかね。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 可搬式モニタリングポスト、これ文科省の事業でございまして、福島の今回の事故によりまして、福島県の子どもたちを守ろうといったようなものが最初のきっかけであったという話を聞いております。福島県については、今現在可搬式のモニタリングポストが設置されております。恐らく150億の予算だったと思いますけれども、このたびもう設置されております。文科省のホームページをごらんいただくと、リアルタイムで10分間隔でその設置されているところの空中線量の値が出ているということでございますので、機会ありましたらごらんいただきたいと思いますが、それと同じようなものを福島県に隣接する県にも設置をしようということで今回県のほうから話があったわけでございます。そして、市としては、ぜひ設置をさせていただきたいということでお願いをいたしました。新潟県には10カ所のモニタリングポスト、可搬式を設置をするという、そういう予定でございます。時期については、一応年度内というだけの話しか聞いておりません。場所については、警察署の前あたりの三角地域、携帯電話が入って、建物等の邪魔がされないというか、そういうところにお願いをしたいのだということであります。設置は全部文科省のほうでやります。ただ、電気代等については地元の市で負担をしていただきたいというようなことでございます。敷地は2メーター、2メーターぐらいのところがあれば十分だという。高さ120センチぐらいの箱形のものなのだそうです。可搬式とはいったとしても固定をしているという。5カ年ぐらいの寿命はあるのではないかというような、そんな話は聞いておりまして、あとそのほか詳しい話は聞いておりません。そんなような状況でございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 先般購入したサーベイメータとこのモニタリングポストで線量監視ということですね。それ以上いろいろ考えられることをやってもらいたいのですが、その質問については倉島議員の質問にゆだねますけれども。
それで、最後に発電機ののも含めて。発電機は、ではこれ買うということではなくて民間企業からの調達ということで、いざという場合にはいろんな場所に設置できるということなのでしょうかね。民間企業との連携というのは、では具体的にもう少し、発電機や飲料水と書いてありますけれども、どういった民間企業とどういった内容で協定をしているのか。
それから、それと同時に、これもやっていると思うのですけれども、建設業協会さんなんかとも、建設業者といいますかね、そういう協定とかいざという場合の連携とってやれるというような約束はあるのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 災害時における支援協定というのは先ほど市長から答弁させていただいたわけでございますけれども、各行政市といいますか、各市町村とかは確かにやっておりますけれども、そのほかにも例えば飲料水の確保でしたらコカ・コーラとか、それから物資の提供ではコメリ災害対策センターとか、それから医療の関係でしたら新発田北蒲原医師会ですとか、そういったような形でやっております。そして、郵便局ですとか、阿賀野市の建設業協会さん、そういうところとの協定を結んでいるということでございます。
発電機等の資材の協定ですけれども、それにつきましてはアクティオというリース会社でしょうか、そういうところともやっておりますので、いざとなったときはそういうところから貸していただくという、そういう対応をとっていくということでございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 最後にちょっとお伺いしますけれども、先般の水害でもそうですけれども、部内のほうでは第1次体制、2次体制とかというのをいろいろな段階に分けてしいていきますよね。職員をいわば招集するわけですよね。先回の水害のときもそうでしたけれども。あれは最終的には全職員招集でしたでしょうかね。段階によって建設課と総務課の全職員という場合もあるでしょうし、最終的には全職員を、たまたまあのときは早朝に招集したと思うのですが、大ざっぱでいいですけれども、それぞれ招集されてもそれぞれの職員さんは都合もあると思いますから、何%ぐらいというか、招集に対してすぐ駆けつけるという職員さんというか、数というか、パーセントというのはどのぐらいだったものですか。おおよそでいいですけれども。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) このたびの7月末の新潟・福島豪雨における市の職員の体制といいますか、なのですけれども、第3次といいますか、第3配備という格好ですが、最高のレベルの配置をさせていただきました。全職員出動態勢ということになります。ただ、今のところはまだ、まだといいますか、どういう職員が欠席したのかどうかというものは把握をしておりません。今私どものほうの感じですと、9割以上は来ているというふうにして思っております。もう長期休暇で休んでいるとか出張中とか、そういうようなこともございますので、そういうことを考えれば9割以上、恐らく95%が出勤しているというふうに考えております。
〇13番(岡部直史君) では、質問終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
3番、村上清彦さん。
〔3番 村上清彦君登壇〕
〇3番(村上清彦君) 3番、村上清彦でございます。
初めに、観光振興についてお尋ねいたします。2008年10月、当市を代表する観光スポットである瓢湖がラムサール条約登録湿地として正式に登録され、市民が喜びに沸きました。阿賀野市を盛り上げるため、さまざまな取り組みが行われる中で策定された観光戦略プランは、その翌年に発表され、いよいよ観光立市に向けて動き出したと大きな期待が寄せられました。阿賀野市観光振興基本計画について当時市長は「5年間にわたって同じ視点と方向で観光振興を図ろうとするもの、行政及び観光産業に携わる方々の意識改革を促し、観光誘客の振興姿勢の連続性を担保するもので、オンリーワン資源の活用と発掘を通して市民がふるさとを再認識し、誇りと愛着を持つまちづくりをするためのプランである」と策定の意義を述べられました。その後は市のイメージキャラクターごずっちょの八面六臂の大活躍を筆頭に、農商工連携のモデル的な成功をおさめた米粉うどん「白鳥美人」や伝統ある安田瓦を装飾したかわらアートを楽しめる瓦ロードの整備など、プランの策定意義に沿った形で行政も市民も同じ視点と方向で進んでいるように思います。しかし、阿賀野市の知名度が上がっているかというとなかなか実感できない部分であり、いかに広域へPRしていくかが大きな課題であると思います。市としてプランに対する今までの進捗状況をどのようにとらえておられるのか、また今後目標達成に向けてどのような取り組みを実施していくのか、お伺いいたします。
8月に発表された新潟県の外国人宿泊数調査では、平成22年度の宿泊数が対前年度比で約1割の増加になったとありました。下越地区では3万2,000泊のうち新潟市が8割以上を占めていますが、阿賀野市にはどのくらいの利用があったのでしょうか。観光戦略プランには国際観光立市もあわせて目指すとありますが、観光客の大半が日帰りであるため、滞在型をふやしていくためにも外国からの誘客を強化していくことが重要ではないでしょうか。言葉の表記や受け入れ態勢の整備などの取り組みについての見解をお伺いいたします。
観光分野の振興には基盤となる人材の育成が重要であり、ほかとの差別化を図っていくためには高度なマネジメントが求められてまいります。人材の育成について以前質問したときに、団塊の世代の専門的な知識と技術を有する人材の募集、確保を図り、観光ボランティア講座を開設し、世代各層の人材育成を図りたいとの答弁でしたが、現在の進捗をお伺いいたします。
東部産業団地で稼働を始めた全国初の自治体運営による太陽光発電所が今大変注目されています。来年7月には2基目が稼働する予定とのことで、しばらくの間話題になり、当市に訪れる人もふえると思われます。近くにはやすだ瓦ロードがあり、連携も考えられているということですが、発電所も一つの観光施設ととらえ、有効に活用し、当市のPRに取り組んでいくべきだと考えます。また、公用車として電気自動車を導入し、市役所とうららの森に充電スタンドが整備されました。クリーンエネルギーのまちづくりという観点からも、交流人口をふやしていくためにこれからの取り組みを検討していくべきだと思いますが、見解をお伺いします。
市民から親しまれている瓢湖の公園内にあるコミュニティセンター瓢湖憩の家が廃止の方向で進んでおり、跡地をどうするか1年かけて検討するということであります。これを機に、観光拠点となる施設整備ということも含め、さらに魅力ある観光エリアとしていくために全体的な整備の検討をしてはいかがでしょうか。市長は、以前「瓢湖周辺に市全体の観光情報の発信、案内と物産販売など、観光物産的機能を持った施設が必要、瓢湖憩の家の跡地利用も一つの選択肢」と発言されています。地元の方からは、災害時の避難所となるため、施設の存続が望まれておりますが、そのことも受けとめていただき、どうか前向きな施設整備の検討をお願いしたいと考えますが、いかがでしょうか。
2つ目は、災害時の避難に関する対応についてお尋ねいたします。ことしの夏は記録的な猛暑が続く中、節電対策が必要とされたこともあって、熱中症に対する適切な対応もあわせて求められました。近年の平均気温の上昇により、普通教室の室温が体温を超える場合もあり、猛暑による児童生徒の体調管理が心配される状況にあって、一部の自治体においては既に公立小中学校普通教室の冷房化の動きがあり、保護者からは学校の普通教室への空調機器の設置に対する要望が強まっております。普通教室すべてに空調機器を設置となると相当な費用となることや設置するにしても時期が数年単位でずれ、教育環境における学校間格差が続くという課題の発生も予想され、苦慮する問題となります。こうした課題の改善、克服に向け、京都市、川崎市では民間活力を活用するPFI手法を用いて公立小中学校の普通教室に空調機器を整備しました。民間の技術的能力を最大限に活用するPFI手法の活用は、空調機器を早期かつ同時期に整備できるほか、事業経費の削減、財政負担の平準化を図ることが可能で、効果的な手法と考えられます。既に学校は子どもたちの学習の場、生活の場である以外にも災害時には避難所となり、多くの地域住民の方々も利用することになります。快適な環境整備に向け検討していただきたいと思いますが、見解をお伺いします。
災害時における避難所運営を考える体験型訓練HUGを実施するところがふえています。このHUGは2007年に静岡県が開発したもので、参加者が避難所を運営する主体者となり、災害発生の初期段階で実際に想定される事態への対応を模擬体験するゲームであります。基本的な流れは、季節や天候などの条件を想定した上で、避難所に見立てた学校の体育館や教室の平面図を用意し、避難者の性別や年齢などの情報が書かれた避難者カードを避難者の状況に応じて平面図上の適切な場所に配置していき、その中で救援物資が届くなどの事態にも対応していきます。参加者は、カードが次々読み上げられるたびに対応を迫られ、一刻の猶予も許されない緊迫した雰囲気で実際の避難所に近い体験ができるというものです。当市でも自主防犯組織や自治会を巻き込んだHUGの取り組みを検討してはいかがでしょうか。
最後に、災害時ホームページ代理掲載についてお伺いします。東日本大震災をきっかけに、災害情報の発信機能の確保が重要なテーマになっています。役所が甚大な被害を受けた際にホームページの更新用サーバーも使用不能になる可能性もあり、そうした非常時に住民への情報発信手段が断たれることを防ぐ有効な手段として今注目されているのが、災害時に遠隔地の自治体にホームページを代理掲載してもらう仕組みです。実際に東日本大震災で甚大な被害をこうむった岩手県、宮城県、福島県の各市町村のウエブサイトは、発災直後からサーバー、通信機器、通信回線の損壊やアクセス急増などの影響で閲覧できない状態が続きました。そのような状況の中、被災地の一つである宮城県大崎市では、平成12年に姉妹都市の締結を結んだ北海道当別町との連携、協力により、震災当日から町のウエブサイトに大崎市災害情報のページを開設してもらい、被害の状況、避難所の情報、ライフラインに関する情報を途絶えることなく毎日発信し続けることができたとのことです。以前にも遠方の自治体との災害協定について質問をいたしましたが、災害情報の発信機能の充実強化を図るため、取り組みを検討していただきたいと思います。
以上、よろしくお願いをいたします。
〇会議時間の延長
〇議長(清水友行君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長します。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 村上議員のご質問中、PFIによる学校の空調機器の整備については、教育委員会から答弁させていただきます。
それ以外の質問事項についてでございます。まず最初に、観光戦略プランの進捗状況と今後の取り組みについてでありますが、特に健康づくりと食のまちの推進、情報発信の体制と誘客活動の強化を図ってきたところであります。このことによりまして、第2回戦略プラン評価委員会では、平成22年度に県が行いました観光地満足度調査の結果として、五頭温泉郷が県内で3番目であったことなどを報告し、評価をいただいたところであります。また、市の総合計画第7次実施計画策定に伴い、観光戦略プラン1から7を観光の振興の中の施策として体系化し、新たに観光戦略プランに基づいた基本施策そのものを具現化し、進めることで今後の阿賀野市のブランド化につなげていきたいと考えております。
続いて、観光戦略プランの2つ目についてでありますが、昨年から県インバウンド事業で新潟コンベンション協会とともに韓国の旅行業者に対して誘客活動を進めてきました。ところが、ことし3月の震災の影響で、事業展開を中断せざるを得ない状況になりました。その後、再開を目指して10月上旬にソウルへ観光協会宣伝部長から誘客宣伝のため出向いてもらいましたが、韓国の旅行業者の反応は原発問題の関係でまだまだ厳しい状況であるとのことでありました。また、10月中旬に中国新潟総領事館を訪問し、阿賀野市の観光資源、太陽光発電所の整備により、環境に優しいエコのまちづくりを推進していくこと等を重点的に説明してまいりました。総領事館としては、市と協力して幅広く宣伝することで中国との交流を今後も積極的に推進することを約束してくれました。これからの外国観光客誘致は広域観光化の中で必須でありますので、多言語パンフレットの作成など、進められるところを着実に行ってまいります。
次に、人材の育成についてですが、今年度観光ボランティア事業関係で公募したところ、退職者を含む10名の参加者がありました。この方たちを対象に10月から12月までの間に全3回の「まちあるきガイド養成講座わたしのまちを知ろう!」を開催しております。これは、阿賀野市の特徴や魅力を再発見し、阿賀野市を訪れる人々に地域のよさを伝えることのできるガイドの育成を目指すものであります。今後さらに観光ガイド実践編の講座を数回重ね、地域の活性化につながる人材を育成していきたいと考えております。
次に、太陽光発電所の活用についてですが、既に発電を行っている発電所と来年度建設の発電所と2基の建設は全国的にも注目されており、多くの人が施設見学に訪れるものと考えられます。このため、施設見学者に対して説明員の配置を検討しております。この説明員には、太陽光発電所の説明はもとより、阿賀野市の観光誘客や企業誘致につながるような内容の説明をお願いしたいと考えております。現在太陽光発電所に隣接してイチゴ農園が建設中であり、来春2月にはオープン予定であります。完成後には、この一画はまさしくエコゾーンとして位置づけ、産業団地のイメージアップにも貢献できるものと大いに期待しております。それと、このイチゴ農園の塀垣はかわらの装飾が施されており、瓦ロードの一翼として先に作成いたしましたやすだ瓦ロードマップにも太陽光発電所とともに掲載し、内外に向けて周知を図っております。また、電気自動車については、いろんなイベント等の機会をとらえて展示、エコのまちをアピールしていきたいと考えております。
次に、瓢湖エリアの整備についてでありますが、現在コミュニティセンター瓢湖憩の家の老朽化に伴う廃止については、跡地利用の検討期間も含め、1年延長するところです。瓢湖には観光拠点としての観光情報の発信、案内や物産販売の機能を持った五頭温泉郷うららの森のような観光物産的なものも必要と考えていますが、ハード整備費やその後の維持管理経費など、費用対効果も十分考慮しなければならないと思っております。跡地利用については、瓢湖に隣接していることから、瓢湖にふさわしい整備や瓢湖観光客の利便性を考えて今後の検討委員会の中で検討をお願いしたいと考えているところです。ラムサール条約に登録され、国際的にステータスの上がった瓢湖の施設整備も重要な課題と考えていますが、瓢湖の環境保全の観点から環境省や文化庁の厳しい規制区域にもなっています。これまで施設整備は国の交付金等で老朽化した瓢湖防護さくや展望デッキ、給餌桟橋、東新池木橋を改修し、今年度は観察舎設置や除じん機の修繕等を行ってまいりましたが、来年度は瓢湖内の農業用水路にマイクロ発電施設を設置し、水力による発電の実用化に向けた試験的な取り組みが行われる予定であり、自然環境に優しいエネルギーの開発事業として期待しております。今後も厳しい財政状況を考慮し、阿賀野市総合計画を基本に老朽化した施設改修を優先的に行い、計画に登載されたモニュメントサイン、あずまや等の施設整備など、魅力的ある整備に努めてまいります。
続きまして、災害時の避難に関する対応についてお答えいたします。初めに、防災訓練HUGについてでありますが、実際の避難所の運営を模擬体験できる教材として各地で実践されていると聞き及んでおります。当市においては、避難所の組織づくりや運営方法等に関して避難所運営マニュアルを作成しており、7月の新潟・福島豪雨の際にはこのマニュアルをもとに避難所を運営したところですが、一時的にせよ、本格的に避難所を運営することが当市にとって初めてのことであり、結果として幾つかの運営上の課題が指摘されたところです。この避難所運営ゲームの説明によれば、実際に避難所で起こり得るさまざまな出来事にどう対応していくか模擬体験できる内容となっており、机上の訓練であるにしても広い意味で市職員や市民の防災意識の向上につながるものと認識しているところです。現在このゲーム機を購入するには製造が間に合わない状況が続いており、納品は早くても来年1月を過ぎるとのことですが、早速発注いたしましたので、今後の防災啓発活動の一環として取り組みを行ってまいりたいと考えます。
次に、市役所が災害等によって甚大な被害を受けた場合、ホームページの更新サーバーも同時に被害を受け、使用ができなくなったときに、市民への情報発信手段は確保されているのかとのご質問ですが、当市においては市のホームページ更新サーバーはホスティングサーバー契約をウエブページ制作会社と行っており、市役所が被災したとしてもホームページが閲覧できない状況にはなりません。その際においてのウエブページの情報更新については、IDとパスワードによりどこからでも更新サーバーにアクセスが可能で、掲載情報の公開が可能です。
なお、ホスティングサーバー契約を行っているホームページサーバーは、東京都内にあるデータセンターに設置されており、地震や火災、停電などにも耐え得る構造と設備を備えた建物となっています。万一データセンターが機能不能となった場合は、ウエブサービス、ホームページは停止しますが、ウエブページ制作会社で月1回のバックアップをとっていますので、別のサーバーを使い、速やかにホームページを立ち上げることは可能です。提案をいただきましたホームページの代理掲載は、姉妹都市等の市町村が相互に防災情報をそれぞれのホームページ上で掲載できるもので、市民への情報発信手段として一定の効果があり、東日本大震災を契機に注目を集めておりますが、市としましては現行のシステムで対応できるものと考えております。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 村上議員のご質問に教育委員会としてお答えいたします。
ご質問のとおり、ここ数年来の夏期の猛暑への対応については、児童生徒の体調管理及び良好な教育環境維持のため、普通教室に扇風機を配備するなど、学校現場とともに取り組んでまいりました。また、本年7月末の新潟・福島豪雨の際には、7カ所の学校において体育館が実際に避難所として開設され、多くの市民の皆様の利用に供されました。改めて学校施設は多用途にわたる公共サービスを提供する施設であると認識したところであります。
学校施設への空調設備の整備につきましては、これまでは職員室や保健室などの管理諸室を中心に設置してまいりましたが、体育館への整備については現段階では考えにくいところであります。しかし、普通教室への整備は、授業時数確保のため夏休みが短縮されていく動きも踏まえ、中期的な課題としてとらえているところであります。
さて、この整備手法としてPFIを用いてはとのご質問でありますが、公共団体へのメリットは財政支出の削減や財政負担の平準化などと言われております。反面、手続が複雑であることやPFI事業会社の破綻の可能性といったリスクもあるところであります。いずれにいたしましても、市としての大きな行政判断を伴うものでありますので、今後は財政課や企画政策課におきましてPFI事業に関する調査研究をお願いしたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 今阿賀野市の産業経済振興基本計画に観光戦略プランと非常にリンクするところが多いので、興味を持って見ているところなのですけれども、そこの中に関する資料として市外生活者アンケート調査というのを拝見しました。その中に、意見としてPR不足という意見が多く見受けられたのですけれども、先ほどのご答弁に情報発信の強化を図ったということが言われておりましたけれども、こういう結果については市長はどのようにとらえていらっしゃいますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 本当に阿賀野市いいものを持っているのになかなかそこがうまく外に向けた発信ができていない、発信力が弱いなというのは私もそのアンケート調査からわかりますし、私自身もそう思っていました。ただ、最近は先ほど議員がおっしゃったようにごずっちょあるいは白鳥美人、こういったものも出しながら、私、徐々にではありますけれども、情報発信だんだん強化していっているのかなというふうには思っております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 白鳥美人のこともそうなのですけれども、見ていますとやっぱりマスコミに対するプレスリリースというのを一生懸命されていたということがありまして、あれだけブレークしたというか、かなり有名になってきたのかなというふうに思います。今そういうメディアに向けたそのリリースに力を入れるということが一番ある意味効果的なやり方なのかなというふうに思うのですけれども、こういう市全体のそういうPR戦略というか、そういったことというのは体制としてはどうなのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 残念ながら、市の情報をどういうふうに内外に有効に発信していくかという戦略的なそういうものが今ないのが現状なのです。みんな個々の所管課でばらばらにやっているという実態。マスコミにそういったやはり情報発信も、これはもう非常に有効だと思うのです。いわゆるパブリシティー活動、要はただなのです。広告ではありませんのでね。ですから、そういうのをもっと活用すべきだと思っています。そういうことから、やはり来年度の人材、そういった情報戦略の専門人材を招致といいますか、採用しながら、もうちょっと戦略的に阿賀野市のいい情報を効果的に発信できるような、そういう仕組みなりを、新しい民間から情報戦略の広報の専門家を採用することでそういった体系づくり、戦略づくりが私はできるのかなというふうに感じております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) とても重要なことだと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
そういう人材の件について、観光戦略プランの中にもスペシャリストリーダーの存在が欠かせない、人づくり及び人材確保を重要課題として取り組むというふうにあります。実際村上市は非常にそういうまちづくりが盛んに行われておりますけれども、やっぱり観光カリスマの吉川氏の存在が大きいということを考えますと、人材育成にはいろいろとまとめ役となるリーダー、または専門知識を有する企画調整役、そして先ほど答弁のありました観光ボランティア、ここも大事な部分なのですけれども、そういうオペレーター役、さまざまありますけれども、当市の観光のまちづくりにも観光協会とかありますけれども、そういう観光協会とか商工会を超えた総合的な人材育成のガイドラインというのが必要なのかなというふうに思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) おっしゃるとおりだと思うのですよね。観光というと観光のための情報発信というふうにもう狭く考えるのではなくて、阿賀野市の農業も含めいろんな産業があるわけなので、そういったものを上手に。実は発信している人も個々で見ればいるのです、それがなかなかみんな個々で発信しているものですから総合力になっていないというのが、まさにそういう状況でございますので、そういうのをしっかりある程度体系づけるといいますか、そういったことをすればもっと効果的に私は発信できるのかなと。ですから、それをするためにある程度カリスマ的な、そういう中心になるやっぱり人物が本当はいればいいのですけれども、個々にそれぞれの分野で頑張っている方がいる、それがなかなか一緒になっていないというのが今の現状ではないかというふうに認識いたしております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 阿賀野市内にも本当にいろいろと頑張っていらっしゃる方がいるので、そういう行政からも観光カリスマ的な存在への働きかけをしてはどうかなと思いますけれども、その点についてはまたぜひこれからも力を入れていただきたいなというふうに思います。
次に、太陽光発電に関してなのですけれども、ちょっと確認をさせていただきたいのですが、そのシステムの普及、啓発を目的とした教室などの施設も併設されるというふうに一部報道があったのですけれども、そのあたりのお話をちょっとお聞かせいただきたいと思いますが。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 今のお話でございますけれども、教室という表現でございますか。私の認識しておるのは、今ほど市長もお答えいたしましたけれども、説明員ですね、太陽光発電所、これを見学に来られる方の説明員ということでの部分での今取り組みを実は県のほうとタイアップといいますか、当然受け皿は県になるわけなのでありますが、非常に予約が殺到しておるというような現状の中で、市のほうでそれを受け持ってもらえないかという話があります。それを受けた中で、また細部はこれから煮詰めていきますけれども、県のほうでの予算化をお願いをした中で、こちらのほうにそれを事業的に委託をするという部分の中で紹介をさせてもらうと、その中ではこの答弁にもございましたように、ある意味太陽光発電のみならず観光の部門、それから企業誘致の部門、これは阿賀野市さん独自でやっても構いませんということを言われていますので、その辺も織りまぜてPRをしていきたいと。私ども得ている情報はこの程度になりますが、その学校という部分についてはちょっと認識不足であります。よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) あれだけの施設があって説明員さんも配置されるとなると、やっぱり何かそういう部屋があったほうがいいのかなというふうにも思うわけなのですけれども、それは結構です。
次に、瓢湖エリアの整備についてなのですけれども、ここの整備に関しては、10月に私が所属する社会厚生常任委員会で山形県の東根市に子育て支援をメーンとした複合施設というのを視察してまいりました。ここは、子どもから高齢者まで世代を超えたさまざまな人々が訪れる交流の場として子育て支援、保健福祉の地域活動の拠点となっている施設なのですけれども、ここにけやきホールという屋内遊具が設置された広いところがあるのですけれども、そこは子どもが遊ぶのは当然なのですけれども、そこに一緒に来ている親同士が情報交換をする場にもなっているということで、週末になると、仙台から何か1時間ぐらいで来れるそうなのですけれども、そういうところからも多くの、市外から多く人が訪れるということです。そういう人たちが情報交換をし合う中で、この施設が非常に効果的に運用されている成果、あれなのですけれども、転入というのが多くて、山形県で唯一人口が増加した市になったと、東北でもトップクラスの伸び率だったということでありました。こういうような施設もちょっと頭に入れて検討していただきたいなというふうに思うのですけれども、その点はいかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど答弁で申し上げましたように、やはり今の瓢湖憩の家、公園の中にあるのです。ただ、実際の利用されている方は、その付近の住民の方とか、あるいは文化団体の方が多いわけでございます。ですから、瓢湖、白鳥を見に、今白鳥のシーズンですけれども、観光客が立ち寄る施設でないわけなので、そもそも何で公園の中にああいう施設があるのかというのは私も非常に疑問に思っています。先ほどの答弁で申し上げましたように、やはり観光の拠点としての観光情報の発信、案内、物産販売の機能を持った五頭温泉のうららの森、そういったものが私は施設としてはいいのかなというふうに思っています。ただ、ああいった施設をつくるには当然初期投資あるいは今後のランニングコスト等も出てまいりますので、そこをどういうふうにクリアしていくか、費用対効果、こういったものを考慮しなければならないと思っています。議員おっしゃるように、子育て支援とか、そういう形でどうかというわけですが、そういうのであれば私は別なところで展開できるのかなと思っています。そこはやっぱり瓢湖を見に来た方、特にこれから国際観光というような位置づけでも私注目されると思うのですよね。そういうお客さん、外国のお客様からもやはり立ち寄っていただけるような、そういったまさに瓢湖あるいは阿賀野市の情報を国内といいますか、国外、海外にも発信できるような、そういうものを私は将来見据えた中でそういったものがむしろ有効なのかなというふうには思っておりますが、いろいろな現在の利用団体様の利用状況等々も踏まえながら、跡地利用をまたしっかりと検討してまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) あそこは観光地もそうなのですけれども、市民の憩いの場でもありますので、そういう地元の人と例えば観光客の人が触れ合えるような感じの複合施設にしてもいいのかなというふうに思ってちょっと言わせていただいたのですけれども。
次に、空調機器の整備についてなのですけれども、これ京都でやっているのを実際どうなのかという調査をされた結果が出ているわけなのですけれども、実際室温を28.5度に下げることによって生徒の授業への取り組みが改善して環境に関心を持つ契機になったという効果が認められているということであります。より充実した教育実践のためにも前向きに検討していただきたいと思いますし、また業者とそういう契約を結ぶことによって東部産業団地への企業誘致にもつながるようなことができればいいのかなというふうに思うのですけれども、そういうことに関してはいかがでしょうか。市長はいかがでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 学校施設に空調設備、冷房だと思うのですけれども、ただ、今現状では夏場の暑い時期については大型の扇風機をもう持ち運びをしておりまして、それで対応させていただいております。これをPFIでやることで企業誘致という今村上議員さんのご提案でございますけれども、なかなかPFIというのもやっぱりリスクもある手法でもございますのでね。これは、どういう形で持っていくかだと思うのですよ。リスクとリターンといいますかね、リスクシェアといいますか、そういったものをよく見きわめながら、産業振興という面で有用だということになれば、身近な例でいえば妙高市が街灯を何かPFIで入れかえるというような話を前新聞で読んだことございますので、それはどういう手法でやったのか、だからそういったものは研究しながら、民間資本といいますか、民間活力を利用して、市も当然経費負担しますけれども、お互いにウイン・ウインの関係になるのであれば私は前向きに検討してもいいのかなというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 夏の暑さのことを考えると、やはり環境改善というのは考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
次に、HUGの取り組みですけれども、これを実施するに当たっては災害時に自分はどこに避難したらよいのかわからないという方がおられるということを考えますと、各地域の避難所単位で行うことが効果的だというふうに思いますので、できるだけ多くの地域で取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
最後に、ホームページの代理掲載についてですけれども、6月に広域での災害支援協定について質問しましたけれども、それについての進捗をお聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) サイバー攻撃の件数ということでございますけれども、今現在サイバー攻撃というものは……
〔「災害協定。災害時の相互応援協定」と呼ぶ者あり〕
〇総務課長(関川嗣雄君) 済みません、もう一度お願いします。済みません。
〔「サイバーじゃないです」と呼ぶ者あり〕
〇総務課長(関川嗣雄君) もう一度お願いします。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 6月に東日本大震災が広域で被災したということで、要は近くだけの災害協定を結ぶのではなくて、遠方地の自治体と相互応援協定の締結を進めていくという答弁をいただいていたのですけれども、それの進捗をお聞かせいただきたいと。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 今の段階では真岡市しかございませんけれども、今現在具体的に、ではどことというような協議をしているという市町村はございません。これからそういうところを探していくという状況でございます。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 今関川課長がサイバー攻撃ということも言われていましたけれども、実際にご答弁では大丈夫だというような答弁でしたけれども、東京電力もそういうふうに言っていて津波に遭ってああいう事態になっているということを考えますと、やはり備えというのはしておくべきなのかなというふうに思います。やっぱりこれからどういうことが起きるかということも、サイバー攻撃もそうですけれども、あるかわかりませんので、実際にまた例えば一局阿賀野市のホームページにアクセスが集中して閲覧がしにくくなるということも考えられなくもないということを考えますと、やっぱりそういう連携も必要なのかなと。逆に言えば阿賀野市は大丈夫でもほかの自治体を助けてあげる側としてということもやっぱり考えていかないといけないのかなと思いますので、そういうこれから結ぶ災害協定、相互応援協定の中で明記していったらいいのかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。
〇散会の宣告
〇議長(清水友行君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日は、これで散会します。
なお、5日月曜日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 5時21分)