平成23年第6回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
平成23年9月7日(水)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 諮問第 4号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(重西篤子氏)
日程第 6 議案第65号 専決処分の承認について(専第14号 新潟県市町村総合事務組合規約
の変更について)
日程第 7 議案第66号 平成22年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第67号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定について
議案第68号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計決算の認定について
議案第69号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定について
議案第70号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第71号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定について
議案第72号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定について
議案第73号 平成22年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認定につい
て
議案第74号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定について
議案第75号 平成22年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定について
議案第76号 平成22年度阿賀野市水道事業会計決算の認定について
議案第77号 平成22年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
日程第 8 議案第78号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第6号)
日程第 9 議案第79号 平成23年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第80号 平成23年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議案第81号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
日程第10 議案第82号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第83号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
日程第11 議案第84号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第1号)
日程第12 議案第85号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第2号)
日程第13 議案第86号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第2号)
日程第14 議案第87号 阿賀野市長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の制定に
ついて
日程第15 議案第88号 阿賀野市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定について
議案第89号 阿賀野市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について
議案第90号 阿賀野市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について
議案第91号 阿賀野市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
日程第16 議案第92号 阿賀野市市民交流エリア整備基金条例の制定について
日程第17 議案第93号 阿賀野市スポーツ振興審議会条例の一部改正について
日程第18 議案第94号 阿賀野市保育所設置条例の一部改正について
議案第95号 不動産の譲与について(ほたる保育園)
議案第96号 不動産の譲与について(あやめ保育園)
日程第19 議案第97号 市道路線の変更について
議案第98号 市道路線の廃止について
議案第99号 市道路線の認定について
日程第20 報告第12号 平成22年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告につ
いて
報告第13号 平成22年度阿賀野市土地開発公社決算の報告について
報告第14号 専決処分の報告について(専第15号 損害賠償の額の決定及び和解に
ついて)
日程第21 一般質問
〇出席議員(21名)
1番 佐 竹 政 志 君 2番 山 賀 清 一 君
3番 村 上 清 彦 君 4番 雪 正 文 君
5番 風 間 輝 栄 君 6番 江 口 卓 王 君
7番 稲 毛 明 君 8番 宮 脇 雅 夫 君
9番 倉 島 良 司 君 10番 中 島 正 昭 君
11番 石 川 恒 夫 君 12番 高 橋 幸 信 君
13番 岡 部 直 史 君 14番 山 口 功 位 君
15番 遠 藤 智 子 君 17番 池 田 強 君
18番 泉 誠 蔵 君 19番 福 住 つ ゆ 子 君
21番 山 崎 正 春 君 22番 清 水 友 行 君
〇欠席議員(1名)
16番 浅 間 信 一 君
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 天 野 市 榮 君
教 育 長 田 村 仁 君
総 務 課 長 関 川 嗣 雄 君
企画政策 課 長 圓 山 知 君
財 政 課 長 小 林 正 男 君
税 務 課 長 中 野 孝 英 君
市民生活 課 長 見 原 健 司 君
健康推進 課 長 本 間 昭 一 君
福 祉 課 長 中 村 彰 男 君
農 林 課 長 披 田 野 勝 幸 君
商工観光 課 長 渡 辺 滝 雄 君
建 設 課 長 土 岐 昇 君
上下水道 局 長 小 川 稔 君
会 計 管 理 者 斎 藤 忠 雄 君
農 業 委 員 会 廣 田 裕 平 君
事 務 局 長
学校教育 課 長 折 笠 朝 美 君
生涯学習 課 長 吉 野 晴 記 君
安 田 支 所 長 荻 野 正 治 君
京ヶ瀬支 所 長 本 多 啓 一 君
笹 神 支 所 長 長 谷 部 教 秀 君
監 査 委 員 山 嵜 勝 之 君
事 務 局 長
消防本部消防長 曽 我 昇 君
農業委員会会長 古 川 重 夫 君
代表監査 委 員 土 橋 伴 二 君
教 育 委 員 長 五 十 嵐 要 市 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 飯 野 喜 夫
主 幹 五 十 嵐 久 美 恵
主 事 涌 井 知 恵
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(清水友行君) 皆さん、おはようございます。厳しい残暑も本当に日々続いておるわけであります。ようやく実りの秋を迎えまして、皆様におかれましては公私ともどもご多忙のところ、9月議会ということでご参集をいただきまして、まことにありがとうございました。今会期も本当に長丁場になろうかと思いますけれども、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより平成23年第6回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
なお、16番、浅間信一さんから前もって欠席の届け出がありましたので、報告いたします。
また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(清水友行君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(清水友行君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、5番、風間輝栄さん、6番、江口卓王さん、7番、稲毛明さん、以上3名を指名いたします。
〇会期の決定
〇議長(清水友行君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日9月7日から9月22日までの16日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は9月7日から9月22日までの16日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(清水友行君) 日程第3、諸般の報告を行います。
8月5日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長初め25名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案35件、諮問1件、報告3件です。議会からは請願3件、委員長報告4件、申し出関係3件であります。
受理いたしました請願3件は、それぞれお手元に配付の請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託いたしました。
また、郵送による地球防衛宣言に関する陳情、地球防衛宣言及び戦争のない世界実現の為の陳情並びに陳情者が持参された「年齢計算ニ関スル法律」の改正についての意見書の提出を求める陳情、「緊急事態基本法」の早期制定を求める意見書提出に関する陳情及び議員削減に関する陳情の5件の陳情につきましては、議会運営委員会において協議いただき、全議員に写しを配付いたしました。このうち、「年齢計算ニ関スル法律」の改正についての意見書の提出を求める陳情につきましては、平成23年8月31日付でお手元に配付のとおり取り下げの申し出があり、承認いたしましたので、ご報告申し上げます。
去る8月29日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議をいただいた結果、お手元に配付いたしております会期日程により運営することといたしました。
なお、お手元に配付いたしましたお知らせのとおり、本定例会から市長提出議案に対する質疑について、市長から直接答弁を求める質疑に限り付託先常任委員会の委員も質疑できる取り扱いといたしますので、ご協力をお願いいたします。
平成23年7月新潟・福島豪雨災害に対し、全国市議会議長会、北信越市議会議長会及び新潟県市議会議長会から災害見舞金をいただき、それぞれの見舞金を市長へ送付いたしましたので、ご報告を申し上げます。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(清水友行君) 日程第4、天野市長から一般行政報告を求めます。
天野市長。
〔市長 天野市榮君登壇〕
〇市長(天野市榮君) 本日、平成23年第6回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご繁忙の中をご出席いただき、まことにありがとうございました。
本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等39件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、先ほどご決定されました本日から9月22日までの16日間ということであります。
何とぞご審議の上、原案のとおりご承認を賜りますようよろしくお願いを申し上げる次第でございます。
このたびの新潟・福島豪雨並びに先週、台風12号がもたらした豪雨によりお亡くなりになられた方々には慎んで哀悼の意を表するとともに、被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げます。当阿賀野市においても北信越の市長さん初め各種団体から丁重なるお見舞いや電報などをいただきました。改めて皆様方の心遣いに深く感謝申し上げる次第でございます。
私は、このたびの災害を初め国内における記録的豪雨や極端な気象など、毎年のように繰り返される自然災害に我が国のインフラ整備は追いついているのかという疑問が残ります。長引く経済の低迷や少子高齢化を背景とした国家的財政難の折、公共事業予算についても事業仕分けを初め機械的なシーリングを課す昨今ではありますが、市民の生命と財産を守るためには被害を最小限に食いとめる、または災害発生時の避難、救護活動を迅速かつ円滑に行うためのインフラ整備は必要かつ緊急性がさらに増していると感じております。このことを踏まえ、私は先月9日、豪雨に関する要望書を北陸地方整備局初め地元国会議員に提出してまいりました。また、県市長会では全国市長会を通じ、今回の豪雨に関する緊急要望を内閣官房長官初め関係各省大臣に提出したところでございます。
当市におきましてもこれまで多くの災害発生の歴史を残していることから、これからも災害発生の未然防止及び発生時の避難、救護体制に万全を期したいと考えております。
次に、阿賀野市内における企業誘致でございますが、去る6月29日に沖工業団地に本社を移転する株式会社MORIと協定書を締結いたしました。同社は、油圧、空圧部品の製造販売をしておりますが、既存の施設では手狭なため、新たに機能を移転し、中国、北米などの需要に対応した増産を目指すとしております。
また、県営東部産業団地に展開する太陽光発電の建設でございますが、県は2基目の建設を決め、早ければ来年夏の発電開始を目指すこととしております。この秋に完成する1基目の発電とあわせ、阿賀野市の産業政策の目玉として新エネルギー分野での産業創出を県内外に広くアピールし、クリーンエネルギー関連産業の企業誘致につなげたいと考えております。
次に、明るい話題を申し上げますと、皆様ご承知のとおり7月中旬、ドイツにおいて開催されたサッカーワールドカップにおいて、なでしこジャパンが見事優勝いたしました。最優秀選手に輝いた澤選手の活躍はもちろんですが、そのサポート役に撤したのが新潟アルビレックスレディースの阪口選手の活躍でありました。1人が攻め上げれば1人がその守備をしなければいけないということで、組織の中でお互いの連携と信頼関係がうまく保たれ、改めてその重要性を深く認識いたしました。そして、持てる力をすべて出し切り、最後まであきらめないことが優勝という成果につながったものと思うところでございます。
さて、9月に入り、稲穂が黄金色に染まる実りの秋を迎えました。県内の作柄は、平年並みに加え、米の仮渡金が昨年より上がるなど農家の皆様にとりましては明るい話題でありますが、一方でこのたびの福島第一原発の放射能漏れにより消費者に安全、安心なお米を提供すべく、県内各地で土壌、稲穂に含まれる放射線量の検査が行われております。当市においても先月下旬に早生品種の検査が行われ、放射線が検出されなかったということで、ひとまず胸をなでおろしたところでございます。これから主力のコシヒカリ検査も控える中、検出されることなく消費者のもとへ安全で安心なお米の提供を図りたいと考えております。
次に、民主党の代表選挙も終わり、野田内閣が発足いたしました。いよいよ震災復興の3次補正予算初め円高対策など経済対策が本格化してまいります。国においては復興に使う財源をどこから捻出するのか、将来の安定した社会保障財源をどうするのかなど課題は山積しておりますが、いずれにしてもデフレ脱却に向けた雇用、景気の回復が図られる経済政策と同時に、プライマリーバランスとの微妙な調整を図りながら進めていかなければならないと思う次第でございます。
阿賀野市教育委員会では、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、教育に関する事務の管理及び執行の状況について教育委員会みずからが点検、評価し、その結果を議会に提出して市民の皆様に公表することが義務づけられたところであります。報告書については後ほどご一読いただきご意見を賜りますとともに、また教育行政に一層のご理解を深められ、あすを担う阿賀野市の人づくりにご支援、ご協力をお願いいたします。
議員各位におかれましては、平成22年度の決算審査を伴う意義深い定例市議会において、慎重ご審議を賜り、その趣旨とするところ十分ご理解をいただき、全議案のご承認をお願い申し上げる次第であります。
引き続き6月10日以降の会議、行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げます。
以上、一般行政報告とさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇諮問第4号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(重西篤子
氏)
〇議長(清水友行君) 日程第5、諮問第4号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(重西篤子氏)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 諮問第4号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて提案理由を説明申し上げます。
現在委員に委嘱されている重西篤子氏は、本年12月31日をもって任期満了となりますが、引き続き候補者として法務大臣に推薦したいと考えております。
重西氏は、平成11年4月に委員に就任以来、特に小学生による花づくりや中学生による人権に関する作文といった取り組みを行うなど子どものいじめ問題に力を注がれているとともに、男女共同参画を推進する活動にも携わっています。新津人権擁護委員協議会では、常務委員会、啓発委員会に所属し、平成17年度からは週1日ないし2日の間隔で同協議会の常駐事務局員として地域住民からの人権に関する相談に対応しています。これらのことから、重西氏が人権擁護委員に適任と考えており、法務大臣に推薦したいので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定いたしました。
これから諮問第4号を採決します。
お諮りします。重西篤子さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第4号は重西篤子さんを適任とすることに決定しました。
〇議案第65号 専決処分の承認について(専第14号 新潟県市町村総合事務
組合規約の変更について)
〇議長(清水友行君) 日程第6、議案第65号 専決処分の承認について(専第14号 新潟県市町村総合事務組合規約の変更について)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第65号 専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
本件は、平成23年8月22日に専決処分した新潟県市町村総合事務組合規約の変更について議会の承認を求めるものであります。
新潟県総合事務組合の構成団体である小千谷市からの非常勤職員に対する公務災害の補償等に関する事務についての共同処理の申し出を受け、小千谷市の当該事務を同事務組合が共同処理する事務に加えるため、規約を変更するものであります。
変更規約の施行日は平成23年10月1日であることから、事務手続に要する時間を考慮し、専決処分を行ったものであります。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第65号を採決します。
お諮りします。議案第65号は承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第65号は承認することに決定しました。
〇議案第66号 平成22年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第67号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定につい
て
議案第68号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計決算の認定について
議案第69号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定につ
いて
議案第70号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第71号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定につ
いて
議案第72号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定につい
て
議案第73号 平成22年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認
定について
議案第74号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定につい
て
議案第75号 平成22年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定に
ついて
議案第76号 平成22年度阿賀野市水道事業会計決算の認定について
議案第77号 平成22年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
〇議長(清水友行君) 日程第7、議案第66号から議案第77号までを一括議題といたします。
〇決算審査特別委員会の設置及び付託
〇議長(清水友行君) お諮りします。
議案第66号から議案第77号までの平成22年度決算の認定議案12件は、提案理由の説明並びに質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第66号から議案第77号までは提案理由の説明並びに質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託することに決定しました。
お諮りします。特別委員会の名称は決算審査特別委員会とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、特別委員会の名称は決算審査特別委員会と決定しました。
しばらく休憩いたします。
休 憩 (午前10時22分)
再 開 (午前10時22分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告
〇議長(清水友行君) 決算審査特別委員会の正副委員長の互選結果を報告いたします。
委員長に14番、山口功位さん、副委員長に2番、山賀清一さんが互選されたことを報告いたします。
〇議案第78号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第6号)
〇議長(清水友行君) 日程第8、議案第78号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第78号、一般会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算第6号として、歳入歳出にそれぞれ4億567万1,000円を追加するものであります。
補正の主な内容は、歳入の増額分では事業の追加に伴う農林水産業総合振興事業費県補助金560万4,000円、病院事業が前年度に実施した建設改良費などの精算に基づく病院事業会計繰入金2,067万9,000円並びに一般財源の調整として前年度繰越金5億636万3,000円等を計上いたしました。減額分では病後児保育事業の見送りなどに伴う特別保育事業県補助金593万3,000円、安心子ども基金事業県補助金1,378万2,000円、本年4月10日執行の県議会議員選挙が無投票となったことによる同選挙費県委託金885万3,000円等を計上したほか、水原郷病院の老朽化などに対処する建設改良費に充てるために当初予算に計上した水原郷病院整備基金繰入金1億1,600万円の減額については、今後の新病院改築に要する財源確保に努めることを目的に基金の取り崩しを回避し、全額を前年度繰越金に充当財源を変更するものであります。
歳出では、東日本大震災関連の諸経費として、その実績に基づき減額計上したほか、増額分としては市民交流エリアの整備に関連し、基本設計業務委託料971万3,000円、同じく新たに市民交流エリア整備基金積立金1,000万円を計上したほか、主に病院事業会計の退職手当債の繰上償還に充てるための病院事業会計繰出金の追加として3億2,732万2,000円、観光資源の環境向上を図るため、瓢湖水きん公園観察舎設置工事費312万9,000円、雨水排除のための側溝整備を行う道路施設補修工事費や排水路改修工事費にそれぞれ200万円並びに水原小学校のFF式暖房機の故障のため、機具購入費394万8,000円等を計上いたしました。また、本年4月1日付の人事異動や職員給与カットの廃止に伴い、職員人件費に過不足が生じる各目についても所要の補正を行うものであります。
第2表に計上する債務負担行為の追加については、来年度より予定する市税等のコンビニエンスストア収納業務委託に際して発生する手数料等の予定額を新たに計上したほか、農林水産業振興資金利子補給金については7月末の新潟・福島豪雨や放射性物質汚染稲わらの発生に伴い、被害を受けた農家や畜産家の経営の安定化を図るために新たに計上するものであります。
同じく債務負担行為の変更については、前年度の猛暑により被害を受けた農家への融資に対する利子補給金について、既定の限度額に不足が見込まれることから、引き上げを行うものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
12番、高橋幸信さん。
〇12番(高橋幸信君) それでは、13ページの委託費、市民交流エリア基本設計業務委託料について、これちょっと市長の意見を伺いたいのですけれども、ことしに入って準備委員会が何回か開催されました。それで、いろんな意見、議論がありました。それ逐一市長のところに報告に行っていると思うのですが、その報告踏まえて市長は市長なりの青写真を描いていると思うのですが、そこら辺いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 建設に向けた検討協議会がスタートしておりまして、その会議の方向については私のほうへ逐次報告をいただいております。その中で9ヘクタールを一気に開発するのか、あるいは段階的に開発するのかという部分が今後また焦点になろうかと思っております。その中でとりあえずはこういった施設がいいのではないかというようなことで、何か先般先進地といいますか、そちらのほうに視察されたようでございます。そこは茨城県の茨城町ですか、野菜直売所とレストラン併用した何か施設だそうでございます。そこは何かJA全農さんが直営でやっているという施設でございますので、ある程度そういう方向に意見集約になるのか、その辺はまだ定かではございませんが、建設準備委員会の検討状況、そういったものを見ながら市も当然応分の負担は予定しておりますので、今後の建設検討協議会の方向性、そういったものを見きわめながら市としても対応してまいりたいと思っています。
〇議長(清水友行君) 12番、高橋幸信さん。
〇12番(高橋幸信君) 市長は、6月議会のときに中島議員の質問の中で、私はこの事業は最優先政策だと、こう答弁されています。これしっかりと財政面も踏まえて、今後市長は4月の二十何日ですか、任期。この基本設計ができ上がる、これ3月ですか。1カ月前後しかないわけでしょう。しっかりと財政面を踏まえて指示を出していっていただきたい。ちょっと要望しておきます。
終わります。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 私は、本当は今までもこのような事業計画に使われたお金とかエリアに使われた基本設計、いろんな計画にいっぱいお金を使われてきたわけですが、まだここで何をするのかなというような疑問があります。すなわち計画して事業が実施されて、そしてそれが市民の生活の豊かさや満足度、幸せ感などにつながるものであるということでなければならないと思うのです。今までこれは、もう泥沼に入ったように何度も何度も、行ったり来たりでないですね。後退ばかりのような気がするのです。市長は、これに対してしっかりとしたどういうふうにこのエリアを持っていくかというあなた自身のお考えというか、方向性がないままずらずら、ずらずらここまで来て、まだ、私は地元の方たちがこれ有効に使って何かをするというのだったらとても賛成、反対でなんかありません。特に早くそういうことを、今高橋議員がおっしゃったような結果を早く出してもらいたい。だけれども、市長のぐらついた、今までのすべての事業計画実施についてなのですが、何でもぐらぐら、ぐらぐらして、何というか足のないふらふら人形みたいな感じがするわけなのです。それで、私はこの九百何十万というのはどんな使われ方がするのかな、本当に地元の方、市民の幸せにつながるのかという疑問で、本当は否決、反対したい気持ちでいっぱいでございます。でも、またこれを反対いたしますと市長は議会が反対したから、地元の方々にこういうことができなかった、議会がというふうに常に対立軸を議会に求めていらっしゃるので、それに乗るのもちょっとなと思いますので、これはこのまま高橋議員さんたちのいつもおっしゃっているこの事業がスムーズにいくようにという思いを込めて賛成いたします。賛成というか、容認いたします。容認いたしますし、それからそれに対してのではお考え。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど高橋議員さんの質問にもお答えしましたように、確かに手法としては福住議員さんのおっしゃるようになかなかふらついているというような印象も受けられている議員さんもいらっしゃるかもしれませんが、いわゆるボトムアップでやるというのが私の基本的な政策運営といいますか、政治手法でございます。このたびまちづくり基本条例が10月1日から施行ということで、こういったまちづくり基本条例の考え方を踏まえ、市民と共同参画、こういった中でいいものをつくっていきたいという思いでございますので、その中でまだ方向性がはっきりしていないというジレンマがございますが、いずれ行政、また市民の方向性が一致すればもっと明確な姿が明らかにできるのかなと思っております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) これで終わろうかなと思うといつもあなたの答弁を聞いているともう一回しなければないのですけれども、あなたのボトムアップというのは勘違いではないのでしょうか。私ボトムアップだったらとっくにでき上がっていると思います。本当の意味のボトムアップというのは、あなたお知りにならないのではないかと思います。この辺の阿賀野市の住民が考えているボトムアップ、これをあなたがしっかりしなければだめ。本に書いてあるようなボトムアップでは通じないのです。やっぱり地元の方がどんなことを考えているか、それを吸い上げてこそボトムアップ。あなたのやっていることは、ただ言葉の中で踊っている言葉、そんな気がするのです。ボトムアップについては質疑応答ここにしておりますと、それこそ見解の相違でいつまでもかかりますので、質疑でなくこのことは、ボトムアップに対して、地元の住民のお考えを吸い上げているとお思いですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) そのつもりでおりますけれども、まだ不十分というご指摘であれば広く市民の声をさらに拾い上げたいというふうに考えます。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 質疑でありますので、ちょっと具体的にお聞きしたいのですけれども、この基本計画の委託をしますよね。この委託の内容は、調査もやるということですけれども、これ民間のコンサルタントに委託するということになると思うのですけれども、補助事業だとか行政支援の見通しだとかそういうのも、要するに検討委員会ではらち明かないから、結局コンサルタントにまた丸投げをしてそこに答えを出してもらうという、そういう考え方なのですか。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) お答えいたします。
今回の基本計画の策定については確かにご指摘のとおりコンサルタントに委託をする予定ではございますが、何のために委託をするかというのは今準備委員会のほうで検討しているところでございますけれども、やはり検討するに当たりましてもたたき台といいますか、材料がなければ検討できないというような委員の方からのご要請といいますか、そういった声もございまして、検討するための材料をまずつくりたいということが第1でございます。
さらには、そこへ含めて周辺の商圏はどの程度の範囲があって、どの程度の集客力があるのかといったようなこと、あるいは土地の利用計画、どういったところにどういった施設を建てればいいのかといったような、そういったことを総合的に計画をつくっていきたい、それをもとに審議、検討していきたいというものでございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私が前から言っていたように福祉の駅に逆戻りするという、ではないかということで言っていましたけれども、結局この中身見るとまた大回りをして、またもとに帰着するという、そういうふうに結局、多少違いますけれども、あの場合にもコンサルタントに委託して、それと3社、加賀田組とかそういう大手ゼネコン関係が中心になってやったのだけれども、これも結局こういうふうにすれば同じ道をたどってずるずるとまたもとに戻るという状況になるのではないのですか。市民から見れば、公約違反ということを抜きにすれば、結局こんな大回りするのだったらもとに戻したほうが早いではないかと、何でこんな大回りして税金を900万以上ですよ。をまた使って、同じようなことをまたして時間もかけて。だから、それなら私は公約違反をして、もとに戻しますと言ったほうが早いのではないですか。私は、これ見て率直にそう思います。こんなだらだら、だらだらとするよりも。そのほうがはっきりしていいのではないですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 一見すれば私が公約で中止した福祉の道の駅と同じではないかというような、コンサルに丸投げするのであればという話ですが、これ道の駅の場合と私は全く違うと認識いたしております。道の駅の場合は基本計画ってなかったのです。いきなり開発予定のいわゆるパートナーシップ協定ですか、結んだディベロッパーさんから青写真が示されたというのが前の福祉の道の駅の計画です。今回は基本設計をやりながら市民交流エリア、これ検討委員会がある程度のあの地域でこういったものを整備したらどうかという答申が出ております。そういったものを踏まえて、今具体化に向けた建設に向けた協議会進めています。その検討協議会がうまく進むように、1つにまとまるようにコンサルさんから側面からいろんな基礎データを提供していただきながら1つにまとめていこうということでございます。ですから、あのエリアでやるということであれば当然道の駅のときのいろんな調査報告も出ておりますので、十分に参考にできるわけでございます。そういったものを参考にしていけば、まだ足りない部分を今回の基本設計の委託料で調べると、使って調査するということでございます。
以上です。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) これは、どこに丸投げしようが、調査させようが、市としての態度をはっきりさせなければこれなんてどうしようもないと思います。市は、どこまで関与するのだという線を、私はどこまで関与したらいいかというのをこの前提案いたしました。物産館的なものと、それと情報発信館、そこ国と一体となるわけですから、そこまでは関与して、あとはどういう可能性があるかというのをもう一度新たな段階で調べるというのあるけれども、それもはっきりさせないでこういう同じようなことを検討させたら結局もとに必ず戻るというのはもう必然です。多少形は変えますけれども。市民の皆さんが思っているのは、そういう基本計画ないから、だめだということではなくて、今こういう状況の中で果たして開発にそんなに税金を使っていいのかということで、そういう思いなのです。手法も、確かに我々も一部の事業と勝手にパートナーということを称して青写真をつくらせて、それに乗るというのは手法も悪いけれども、何よりもこういう状況の中で、税金を多額に使ってそういう開発行為をするというのは自治体の本来の仕事ではないということで反対してきたわけですけれども、これも私は結局そういうことになる、ずるずるとなる可能性が非常に濃厚だと。ぜひ市としてどこまで関与するとかいうのをはっきりさせた上でこういうのをやらないと私はコンサルタントだって困ると思うのです、こういうの。何だかわからないのを丸投げされて進めるというのは非常にこれは遠回りになるし、あいまいな答えがまた返ってこざるを得ないというふうに思うのですけれども、その辺どうお考えですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まだどういったものが具体的に整備されるかというそこまで至っていないわけでございます。宮脇議員さんが懸念される市の負担が幾らになるかわからない、本当にそういったものに多額の税金を投入していいのかという問題提起でございますけれども、決して市がすべての事業費の負担をするというわけではなくて、市がやはり役割を担う部分というのは当然あるわけで、そこの部分の負担でございますし、そしてあそこは民間活力による非常に集客をねらえる施設だと思っておりますので、そこに対する税金の投入という意味ではなくて、それを投資というふうに考えていただいて、当然回収を見込んだ、これは税収の増加というのが回収部分になるわけでございます。そのトータルの中で考えたときに市の負担は幾らがいいのかというところでやはり議論されるべきだというふうに考えております。具体例を申し上げますと、私市民交流でよく例で引き合いに出しますうららの森、これは当時の笹神村が設置して、あそこ今物販施設でかなりにぎわっております。これは、もう税金を投入してつくった施設でございますけれども、あれだけ地域の産業の振興になっておりますので、そういった観点で別に税金無駄遣いするのではなくて、それをさらに税収増に結びつけていく投資というような考え方で見ればそういった考え方は、懸念は払拭されるのかなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) これは、もう何遍もやっているので、みんなそういうふうに言うわけです。県営の東部産業団地だって200億円もして、これは必ず人口増もなって企業も来て、税金で回収できるのだということでやったけれども、あの状況なわけでしょう。みんなそういうことでやって、結局責任もとらずに住民に全部負担を結論としてはさせてきたわけです。みんなこれはもう回収できますよという青写真を全部つくって、計画もつくってやっているわけです。全国つくっているのは根拠なんて全部あるのです、一応。それがみんな崩れているから、こういう仕事は自治体の本来の仕事ではないですよと、こんなばくちみたいなことはやめたほうがいいということで我々言っているわけで、それで、それは今言ってもなかなかわかりそうもないので、いいですけれども、めどいつなのですか。基金を1,000万今回積みますけれども、幾らぐらいまで積むという腹づもりなのか。
それと、今年度中に計画をつくりますけれども、これを事業をほぼ完成させるというのはどのぐらいを見込んでいるのかというのをそれもちょっとお聞かせ願います。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) それでは、交流エリアの整備基金の積み立てということで、今回条例案とあわせまして補正予算で1,000万円ということで計上させていただいているわけでございますが、今後の積み立てと申しますか、今ほどもお話にありましたように今回委託料でお願いしております基本計画、その中で国がやる部分、市がやる部分、民間がやる部分というふうなことのすみ分けもしていくということで考えておりますので、その中で阿賀野市としてどれだけの事業に取り組むのかというところが出てくるかと思います。一応そこをにらんでということになろうかと思いますので、今のところ具体的に事業費が幾らかかって、それのうちのどの部分ということまではこれからのことになります。そういう意味で今後市の財政状況等もございますので、年度末等の財政状況を見ながらの積み立てということになろうかと思います。
それから、事業の実施といいますか、終了時点ということになりますと阿賀野バイパスとの関連というものが出てまいりますので、当然バイパスの事業をにらみながらの事業ということでございますので、その辺確固たるお答えができなくて申しわけないところばかりなのでございますが、時期なり事業費なりこれから詰めていくということでもう少しお待ちいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) だから、もう何にも決まっていないところにこういう基本計画なんてできようがないし、非常に無責任なものになると。もう必ずそうなります、こんな明確でないのを幾つも抱えている。今年度中なんて結論出ないでしょう、これ重要な点で。それは、やっぱり市長が決断しないとだめです、ここで切ると。市はここまで関与すると。そうすれば、みんな市民だってその程度で、さっき言ったような程度ならばどこでも頑張って、いい結果も出ているところいっぱいありますから、納得すると思うのですけれども、こういうふうに期限もわからない、どれだけ投入するかもわからないということで基本設計なんてないのです、基本計画なんていうのは。やっぱり市としての基本的な立場をはっきりさせてこれはやらなければ、非常にこれは無責任なものになるというふうに私は思うのです。今そういうふうに思いますけれども、一応市長、どう思いますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まだつくるものがはっきりしていない中で市が幾らというのはなかなか、ただほぼ今回先進地視察行ったところは先ほど高橋議員さんのほうの質問でもお答えしたように茨城県茨城町にある野菜直売所とレストランを兼用している施設です。これは、JA全農さんが直営でやっている施設でございます。こういった阿賀野市と同じような立地条件、人口も含めて、そういう中で非常にうまくいっている成功事例を視察いただいておりますので、非常に参考になると思います。
市がではどういうところに負担するのかということですが、何回も申しておりますようにやはりうららの森、これが要は行政が前面に出て整備した施設でございますので、ああいったものが1つの参考になるし、また市が税金投入するにしても、そういった情報発信的な機能を持った施設、これは物販も含めた情報発信機能だと思っておりますので、そういったところに市の財政負担というのが振り向けるというのがやはり基本になるのかなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) それこそ6月議会前の説明、協議会、6月議会にも私この問題についてとくとくと質問したわけです。皆さんの今の質問についても大体それに沿った質問なのですけれども、私市長の答弁を聞いていますと情けないやら腹の立つやら。市民がどう望んでいるかというようなことも言う割に全然声なんていうのはあなたは反映しようともしていない。
これから申し上げますけれども、市長、あなた福祉の道の駅反対して、マニフェストの中でこれは市が負担が多いから、だめなのだと、これはこれからの運営管理費に莫大な資金を投入しないから、これはやめるのだということで当選したのです。今あなたの答弁を聞いていますと市民の声があのときなかったけれども、今は市民の声を聞きながらやっているのだと言うのです。それがこの前の検討委員会であり、今進めている実行委員会であり、これから建設委員会に進もうとしているという説明なのです。それで、どれだけ資金を投入するかわからない、国、県ができる仕事がどれぐらいかわからない。それで、1,000万ずつ基金を積んでいって、どれぐらい積めばいいかもわからない、計画もわからない。そんな説明なのです、今。この3年半の間にいろんな声あったでしょう。だとしても、あなたの毅然とした物言いが、マニフェストが支持得たのです。とかくマニフェストというのは飾るものだというようなことですから、今の政権自体もそういうことを流れの中でまねしているのではないかとは思う部分もあるのだけれども、今あなたのおっしゃっている説明はまさにその何物でもないのです。違うと言うけれども、違う方向性なんて一つも違っていないです。それこそ細かいところでいくと、所管の課長に説明求めます。苦しい答弁せざるを得ないでしょう、あなたの基本姿勢がないのだもの。3月まで今の総務課長、この問題について担当していました。そのときからこの検討委員会は、市民の声聞いてどうするの、夢物語語っていいの。そのときの説明は、次の建設委員会にまいります、建設委員会も市民の本当にやる気のある人、私はこの運営にかかわるのだという人を集めますということだった。そしたら、4月以降発生したのが実行委員会。同じことしているのです。夢物語語っているのです。温泉があったほうがいい、川の港があったほうがいい、みんな市からしてもらえると思って集まっているのです、あの連中。いつ建設委員会いけますか。建設委員会にいくために今コンサルにかかわってできるもの、できないもの、コンサルだってできません、市がどこまでやるかわからない中で。全部それ無駄です。あなたもう半年しか任期ないのです。明確なものを示して次の選挙に備えるなり、再度立候補するのでしょうけれども、新聞出ていました。ちゃんとしたものがあってこそして初めて4年間の締めなのです。だめならだめ。宮脇議員言ったように、まずできないものとできるものを示して実行委員会の皆さんに検討してもらえばいいのです。それもないでしょう。だらだら、だらだらと。そして、こういう質問したときに、あなたはよほど実態をわかっていないですねとあなた私におっしゃったのです。あなたのほうがよっぽどわかっていないでしょうが。何かにやけた顔しているけれども、本当に危機感持ってください。今の質問の中でどうですか、あなたの考え。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど福住議員さんにもお答えしたように、私はやはりいろんな地域の方の声を吸い上げてこのエリア、市民交流エリアとして産業の活性化、地域の活性化につなげる施設を整備したいということでございます。これは、いろんな意見がある中で集約していかなければいけません。市長からあれをやるという、そういう手法でやれるたぐいではないのだと私は認識しております。まさにまちづくり基本条例の精神、市民、行政、議会、これが協働してまちづくり進めていく、これが私は実践の場であると考えております。なかなかこういったまちづくりやっていなかったものですから、なかなか参加者の方には戸惑い等もあると思いますけれども、それぞれ責任と役割を分担しながらいいものをつくっていくという中で市として負担する部分が徐々に明らかになってくると思いますし、まだまだ建設に向けた機運が、市としては今回予算化することでこれが明確に示されたわけですが、まだほかの市内の民間業者さん、あるいは地元地権者さんのほうは今中島議員さんおっしゃるようにみんな行政からつくってもらうというような考え方の方もいるかもしれませんけれども、市が推進といいますか、やる気、本気度を見せることによって、私はほかの皆様もよし、やろうという私は機運が出てくるのかなというふうに大いに期待いたしているところでございます。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) 地域の経済の活性化のため、産業興しのため、これはもう大事な話だし、何十年も前からもうどこの首長でも本気になってやってきたのです。確かに市長もそうおっしゃいます。産業の活性化のために、産業の活性化のために。ただ、そこから先なのです。では、どうすれば産業の活性化のためになるのですか。今のそれこそ市民交流エリアの話のついでに市長はすぐ笹神のうららの森、今非常に好展開している、活性化に貢献しているという話ししますけれども、市が運営できないから、民間委託、指定管理したのです。民間で今運営していますけれども、私考えるにあの施設を100%で民間でやった場合建設資金からかかる、固定資産税も毎年何百万とかかる。そんな中で市が300万どうぞ運転資金で、ぽんと維持管理費渡して何が産業の活性化ですか。100%民間でやって、あの施設がいかにもうかって、いかに市がどれだけ援助して、行政と市民と一体となった展開こそ初めて活性化の施設なのです。今民間考えてみてください。全く人ごとではない。むしろ私ごとですけれども、固定資産税何百万四苦八苦して、まだ建設資金債務終わらないで右往左往している。それでも何とかしようとしている。それが今の民間の実態なのです。あなたは、余りにもわからな過ぎる。市民の声を聞いて、産業活性化のために、市と一体となって、言うことはまるっきりあれよ。そのときどうするか。あなたのそういうばらばらな感覚で課長会議やって、私こうしますなんて言ったって何にも伝わっていない。だから、担当者である所管の皆さんが前任であろうと、今の課長であろうと手をこまねいてどうしていいかわからない。右往左往しているのです。確かに今読めない。それこそ国の予算の時代、財政破綻も叫ばれている時代にそういった補助金、交付金等々が読めない。というのもあなた根本的に補助金、交付金等々が国の税金だという認識がないのです。黙って降ってくるものだぐらいの認識しかないのです。だから、そんな甘いこと言えるのです。その辺も踏まえて、もう一度うららの森どんな実態かちゃんと調べてください。この次の産建委員会あるのです。ちっともわかっていない。それを踏まえて、この交流エリアも産建委員会のときにきっぱりとしたあなたなるほどと言われる、さすが半年後に立候補する市長だわいと言われるぐらいのを示してください。お願いします。何年も何年も同じ答弁繰り返しています。どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 本当に貴重なご意見をいただきました。参考にさせていただきたいと思っています。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 先ほど来の質疑を伺っておりまして、日本語ってすばらしいなと、つくづく日本人でよかったなと今感じております。ただ、他言は申し上げません。この予算書に、補正予算に直接的な部分だけ、他言を排除して2点お尋ねをさせていただきます。
先ほど来要するに委託料、基本設計委託料ですよね。市としての基本的な方向性、方針が決まっていない中で何の基本設計するのですか。
それと、かつての福祉の道の駅関連の中でそれぞれいろいろな調査しながら、委託をしながら蓄積したものがあって、それを最大限活用しながら市の具体的な方針、方向性があって、その足らざる部分を今回の補正で970万余を組む。その具体的な説明がないのです。要は市の基本的な姿勢があって、過去のいろんな情報の蓄積があって、それを今回生かせる部分、どこまでが生かせるか、足らざる部分はどこか、それを積み上げていったら970万程度の委託料になりますというのだったらわかるのです。その根拠が何も示されていないのだから。いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) ある程度きっちり方向性が、例えば水原中学校の事例に比べれば、水原中学校の今実施設計に移っておりますけれども、あれは建設に向けた基本構想ができて、基本設計というような手順を進んでおります。要は今の段階は基本的な方向性を決める上で、具体的に建設に向けた基本的な方向を決める上で建設検討協議会の委員さんにアドバイスといいますか、情報提供をするという意味での業務委託料でございます。私は、そういうふうに認識しております。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 同じこと繰り返してもしようがない、もう時間無駄です。非常に残念です。そんな程度で予算上げてくるという。
では、もう一点、先ほど企画政策課長の答弁で49バイパスの完成、それが、要するにそれとの整合性をとっていくという、それが基本でしょう。ただ、本当に市が基本的なスタンスなり考え方なりしっかり持ってやるのであれば、先行実施だって可能なのです。ただし、49バイパスが竣工のめど、供用開始のめどがはっきりするから、先行実施も可能なのです。では、この委託なり検討委員会ですか、それを、準備委員会ですか。それをやる前に新国なり国交省にそれらの打診を含め、国の状況を含め、行かれましたか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今回の新潟・福島豪雨、あるいはまた3月の東日本大震災、この際に、特に東日本大震災の際に49号線、また磐越道というのは非常に物資の輸送、人の輸送といいますか、移動で重要な役割を果たしたわけでございます。この点を強調しまして、先般新潟国道事務所、それと北陸地方整備局長までお会いしまして49号の、特に阿賀野市は阿賀野バイパス、水原バイパスの早期竣工といいますか、整備と、あとは磐越道については4車線化、これを強く要望いたしました。整備局の前川局長さんからは、今回国が3次の補正を組むわけでございますけれども、そういった中で49号なり磐越道の今回震災で非常に重要性が改めてクローズアップされたということで、その辺の整備もこの補正予算に持っていけるのかもしれないというような非常に期待の持てるようなお話しいただいたものですから、私はたまたま49号については阿賀町の揚川バイパスのほうに事業予算集中投下されておりますが、これ24年度で終わりますので、その後はかなりの部分が阿賀野バイパスの整備のほうに向けられるのかなというふうな期待をいたしておりますし、引き続き私も新国、また整備局、また地元選出国会議員のほうに整備促進に向けて要望活動続けてまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 本当にほとんど前進していないのだわ。ただ、本当に今答弁されましたように東日本大震災、あるいは新潟、福島の豪雨、今回の台風12号に関連する大変な災害、国も財政的な部分で大変でしょう。ましてこの新潟県、この地域からすれば日東道、要は今朝日まで行っていますけれども、朝日以北、山形県とのを前大畑国土交通相のあれで決まりました。いろんな要は国の財政的な部分大変な状況の中で、そういうことがどんどん、どんどん先に出ているのです。せっかく予算を計上して、積立金1,000万は積み立てですから、外に出ていくお金ではない。ところが、970万、最終的に幾らになるかは別ですけれども、それらが全く無駄になるようなことだって考えられるのです。それならばしっかり今国なり県なりこういう準備委員会を立ち上げました、ひいては国、県についても過去のいきさつ等々も踏まえながら最大限の財政措置、支援をお願いしますというふうに道の駅単独で行けばいいのです、何かのついでではなくて。おやりになること一つ一つ地に足をつけてしっかりやっていかないから、みんな無駄な時間だけ費やしてしまうというこれが現状になっています。私は、そう思っています。同じことは申し上げません。何回答弁お願いしてもしようがないので、これだけ申し上げてやめますけれども、しっかりやってください。それだけです。
〇議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 補正予算書の41ページ、商工費の中で観光費で41ページに観光施設整備事業費の印刷製本費がマイナス70万で、かわって瓦ロード案内看板設置工事費が70万となっておりますが、詳細説明の欄では瓦組合からの要望により瓦ロードマップ印刷料を減らして瓦ロードの案内看板を設置するものとありますが、どのようなもので、またどの場所で設置がされるのでございましょうか、ちょっとお聞きいたします。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 遠藤議員にお答えいたします。
今ほどの瓦ロードの関係でありますが、印刷製本費70万減らした分、その分をロード案内看板ということであります。設置箇所等については、今のところ候補としては瓦組合さんの看板ある場所がございますけれども、その場所を予定をしております。そして、レイアウトについてはいましばらく検討の余地があると思いますけれども、今その中でよりいいものをということで検討しております。
〇議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) よい看板ができることを期待いたしておりますが、それと今私市民交流エリアの件につきまして、大勢の議員さんの質問に対しまして市長さんの説明といいましょうか、答弁をお聞きいたしまして、何か私も瓦ロードの先行きがちょっと心配になった部分もございました。この瓦ロードの完成というものは地域の活性化にもつながるものと期待しているのでございますが、完成にはおおよそ何年くらいを見込んでいらっしゃるのでしょうか、お願いします。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) この瓦ロードにつきましては、ご案内のように22年度から実は補助対象の中で取り組んでまいりました。そして、1次工事といいますか、それは終わっております。あとは地元の方との連携の中で、これから中身を濃くしていきたいということで検討を重ねております。参考までに商工会さん、安田の商工会さんのほうもことしこの部分に関して独自でこれからどういうふうにしたらいいかという検討にも入りました。そんなことも踏まえて、期間と言われますと逐次ということになると思いますが、定まったものはございませんけれども、これからバージョンアップを図っていきたいと。これには当然民間の方々といいますか、住民の方々の塀、壁とかそういうものも対象になりますので、それら等も織りまぜた中でやっていきたいと、こんなふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) ぜひこれからも完成につきまして努力をしていただきたいと思います。
それと、もう一点お聞かせいただきたいと思います。51ページに消防ポンプ積載車等維持管理費の中で車両修繕料の6万1,000円が上がってございますが、その説明欄によりますれば笹神第3分団第5部のポンプ車が第三者行為による損害修理並びに諸消耗品補てんというふうに説明になっておりますけれども、この点もう少しちょっと詳しく教えていただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 曽我消防長。
〇消防本部消防長(曽我 昇君) ただいまの件でございますが、山倉の器具置き場でございます。それで、ちょっと部落から離れておりまして、見つけるのがちょっと遅かったのですけれども、ドア部分の傷、刃物等による傷だと思います。シートも切られておりまして、あとガソリンタンクのキャップなくなっておりました。ガソリン等はあったのですけれども、キャップだけなかったと。それの修理代ということで計上させていただきました。
〇議長(清水友行君) 質疑ですから、その辺よろしくお願いします。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 今ほどの遠藤議員の質問と同じです。第三者行為による損害補てんということですよね。今ほどの説明で要するに第三者によるポンプ車の毀損があったから、修理しますと、それまことにもう。いつ何どき災害、火災があるかわからないから、いち早くやらなくてはならないのはわかるけれども、当然これについては被害届を出され、それなりの捜査といいますか、やっておられると思いますけれども、その辺の状況もあわせてお聞かせください。
〇議長(清水友行君) 曽我消防長。
〇消防本部消防長(曽我 昇君) 知らせを受けまして、すぐ警察のほうに連絡しまして被害届を提出させていただきました。原因なのですけれども、ちょっと不明ということで、点検等よろしくお願いしますということで器具置き場の管理お願いしております。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) 市長にお尋ねしますけれども、今までの市民交流エリアの970万の調査委託費の件で、足りない調査をしたいから970万要るのだというようなさっきのご説明でしたけれども、足りない調査とは具体的にどういう調査を指しているのか丁寧にちょっと説明していただきたいのですが。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきたいと……
〇5番(風間輝栄君) いやいや、市長に聞いているのだ。足りない調査とさっき言っているから、市長はどういう認識でいるのか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど圓山課長も話ありましたように、1つとして商圏調査というのもあろうかと思っています。あそこある程度集客を呼べる、集客というのは物販をしながらにぎわいを出すという施設をある程度念頭に入れておりますので、そういった商圏としてではどこまで見たらいいのかという、そういった部分。これは、多分前の調査の中では調べられていない項目でございますので、そういったものを調査項目に加えたいということでございます。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) 市長、それは既にもう道の駅、福祉の道の駅をつくるときに何千万も調査費をかけて調査が終わっているはずです。市長だけが認識がないだけだと思います。
それと、一口に約1,000万ぐらいの税金を使うわけです。先ほど来からいろんな議員のほうから指摘があるように、本当に生きる金であればいいのです。そういう見通しのないままにそういった金を議会が認めるなんていうことになりますと私いかがなものかなというふうに感じているのです。それで、この間の機会があったので、担当課の職員の皆さんにも言ったのですけれども、何もコンサルタントに委託しなくても、今までの福祉の道の駅の莫大な資料があるわけです。私たちには見せないけれども。あの中から利用できるものはきちっと利用して、自分たちでパソコンもあり、インターネットもある時代に970万もかけて調査する必要がどこにあるのですかという話をこの間したばかりなのです。だから、先ほど来からも言っているように市の考え方がしっかりしていないでしょう。市は、ここまではきちっとやります、これについては民間できちっとやってくださいという、そういう話もないままにただコンサルタントに丸投げして資料つくらせる。職員は、何のためにいるのですか。プロでしょう。だから、この間も職員の人にお話ししたのは本当に足りない調査とはこの部分なのだと、6年前の調査と例えば震災以後社会情勢も変わっているので、この部分について調査をさせてください、それについては今970万上がっているけれども、できるだけ金をかけないようにして調査をしたいのだという話であれば理解できるのです。そういう話は一切ない。自分の懐が痛むわけではないから、簡単に970万というのです。この間の病院の問題もそうです、言わせてもらえれば。簡単に何千万、億単位の話をするけれども、自分自身のことを考えながらやっていかないと今どれだけ厳しい中に税金の、市に税金を納めてくれる市民がいるわけです。障害者団体だってそうでしょう。補助金の5万円、8万円をぽんぽん、ぽんぽん削っておきながら、お茶を売ったり、うどん売ったりして運営費を稼いでいるわけではないですか。そういう思いというものをしっかりとやっぱり市長の頭の中で感じながら行政執行していかないと、簡単に1,000万右から左へいくような話を聞いていると私非常に怒り覚えます。だから、具体的にこの予算については上がっていますけれども、正直言ってもう少し具体的にこういう調査をしたいのだと、6年前の調査と違うので、できるだけ職員でできるものは職員で今までの資料を参考にして資料をつくるから、この足りない部分だけ認めてくれという話であれば議会は違うと思います。この間の担当者の説明も説明になっていませんでした。ですから、それを議員の皆さんにできるだけ早く示していただきたいという話をしたところなのです。だから、市長はさっき足りない調査をしたいからと言うから、では市長も認識しているのだろうから、足りない調査とはどういうことを指して言っているのかと。それで、970万も使う足りない調査とはどういうものなのですかという質問をしたのです。もう一回答えてください。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 具体的には人口あるいは住区、住む区です。あとは土地利用、交通の流れ、あとは公園、緑地の計画とか排水計画、こういった部分で今回の調査費の中で調べようということでございます。前回の調査結果も当然参考にできるもの多いと思います。ただ、前回の調査がまたかなり年数もたっておりますので、やはり最新のデータを知るという部分で再度調査をするというのもございますので、ご理解いただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) では、そういった資料きちんと出してください、私たち議員にも。あなた方が悪いところは、そういった資料を自分なりのサイドで考えているけれども、やっぱり皆さんに納得してもらうにはきちっとした明確な資料を提示した上で議論しなければ何の意味もありません。前の道の駅のときもそうです。何千万もかけて、そのときは相当の資料だったです。それをコピーしろというのは無理だけれども、もっとオープンに議員のほうにもそういった調査データをやっぱり見せるべきであって、何も隠す必要はないと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今私手元に持っている実は資料というのは市民交流エリアの基本計画策定委託料の説明資料ということで、9月12日に総務文教常任委員会で説明して、その常任委員会の委員さんにはお配りしております。ただ……失礼しました。大変申しわけありません。今回の常任委員会の中で資料としてお示しする予定でございます。ただ、全員の議員さんのほうに資料が行かないこともございますので、皆さんのほうに全員にお示しするということも考えてまいりたいというふうに思っています。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) あと、もう一点確認しておきたいのですけれども、前回の福祉の道の駅のときの調査費というのは多分国からの補助金か何かでやって、実質阿賀野市から出したお金ではなかったと思うのですが、今回の970万というものはそういう国からの補助金で後で来るとか、そういう内容の性質のお金ではないのですか。確認させてください。
〇議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
〇企画政策課長(圓山 知君) 前回の福祉の道の駅の際には一部、5,000万弱のうちの1,000万強が特定財源でございましたが、今回のものについては特にそういった財源は見込んでおりません。
〇議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
〇5番(風間輝栄君) できるだけこういった関係のものについても、自前でやっぱり970万というのは大変な額です。そういうまず認識を持つことと、できるだけそういったふうなもので補助金の対象になるとか、できるだけ阿賀野市の負担がないように執行していくという形で考えていかないと、今後こういったふうなものについては私厳しくチェックをしていきたいなと思っていますので、ぜひ皆様方に、ここにおられる課長さんにも気をつけていただきたいのは本当に市民の皆さんが少ない税金でも大変な思いをして納めているのだという認識をしっかりと持って、行政の仕事に当たってもらいたいということをあえて言わせていただきます。
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第78号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第79号 平成23年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第80号 平成23年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1
号)
議案第81号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
〇議長(清水友行君) 日程第9、議案第79号から議案第81号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第79号から81号までの特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
まず、国保会計でございますが、補正予算(第2号)として歳入歳出それぞれ1億1,162万1,000円を追加するものであります。
補正の主な内容は、歳入については後期高齢者支援金拠出金、介護納付金等の増額に伴い国庫支出金のうち療養給付費等国庫負担金を2,594万3,000円、財政調整交付金を686万6,000円、退職者医療制度の該当者増等による療養給付費等交付金を7,277万3,000円等増額するものであります。
歳出については各種拠出金等の負担額が確定したことから、後期高齢者支援金拠出金4,510万6,000円、介護納付金3,119万8,000円等を増額し、平成22年度療養給付費交付金等の実績報告に伴う返還金3,727万6,000円等を増額するものであります。
次に、後期高齢者医療会計でございますが、補正予算(第1号)として歳入歳出にそれぞれ1,386万2,000円を追加するものであります。補正の内容は、歳入については前年度繰越金として664万3,000円、諸収入のうち療養給付費精算返納金として721万9,000円を増額するものであり、歳出については広域連合納付金のうち後期高齢者医療保険料精算納付金として550万2,000円、諸支出金のうち一般会計繰出金として836万円を増額するものであります。
最後に、介護保険会計でございますが、補正予算(第2号)として歳入歳出それぞれ783万円を追加するものであります。補正の主な内容は、歳入については前年度繰越金783万円を補正財源として増額、また歳出については諸支出金の償還金で介護給付費負担金として支払基金交付金返還金702万円、地域支援事業交付金の支払基金交付金返還金81万円等を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 国保特別会計について市長にお考えをお尋ねをいたします。
ちょっとこの予算からは外れます。というのは冒頭、これ社会厚生常任委員会の付託案件でありますけれども、市長のお考えをお尋ねしますので、お許しをいただきたいと思います。というのは3月議会で一般質問でもさせていただきました。要は国保会計の繰り上げ充用分の繰り入れに関する部分であります。その時点では私は国保の特異性を考えたとき、一般会計からの繰り上げ充用、赤字補てんは必要ですよと、ただしその範囲は市長としての執行権者の裁量権、その中でお決めくださいと。それを受け、市長は特異性を認め、必要の範囲内で補てんするという答弁をいただいたわけであります。それ以来もう6カ月、もう半年23年度も経過しようとしています。具体的にその件でご検討された、あるいは指示をされたことはありますかどうか、その点まず1点お尋ねします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 国保会計の翌年度充用ということで4億数千万赤字が発生しておるわけでございます。これの解消については担当課のほうから運営協議会の一応の検討結果ということで報告を受けておりますし、私もそういったものを踏まえながら検討するように指示いたしたところでございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) では、要は新潟市の例、さきにも市長に申し上げた経緯ございます。22年度国保税の税率改正、要するに値上げとあわせて一般会計から21億の繰り入れをし、赤字解消を図ったという事例ご存じですよね、私ここで申し上げた経緯あるので。そういう例もございます。ただ、そのときに申し上げたけれども、新潟市と阿賀野市で財政規模も比較対象にならないので、21億が多いか少ないかはまた別の観点になりますので、申し上げませんけれども、そういうような形の中で他の自治体も対応している現実を踏まえながら早目にしていかないと市の財政も大変ですよと、先送り、先送りではさっきの道の駅ではないけれども、交流エリアではないけれども、先送り、先送りすることで好転すればいいのです。だけれども、好転しません、財政的な部分でも。だから、早目に手当てをしながら将来に負の負担が大きくなるようなことがないように決断をしていく。それは、市長の責任だと思っています。しっかりと対応していただきたい。もう一度お考えを、具体的な指示をするかどうかお願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど答弁しましたように担当課のほうに具体的な検討を指示いたしたところでございます。これを1年で解消というのはまず無理だと思いますので、何年かかけて解消していくと。差し当たっては来年度の予算編成の中でまずは第1回、1次の改善策ということでまたお示しできるのかなというふうに思っています。周辺自治体の動向等も踏まえながら、また一方で市の財政状況もにらみながら早期の赤字解消に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
〇議長(清水友行君) これで議案第79号から議案第81号までの質疑を終わります。
議案第79号から議案第81号までは、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第82号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第1
号)
議案第83号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
〇議長(清水友行君) 日程第10、議案第82号、議案第83号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第82号及び83号の公共下水道並びに集落排水事業特別会計の補正予算について提案理由を説明申し上げます。
公共下水道事業特別会計については、補正予算(第1号)として歳入歳出それぞれ1,359万6,000円を減額するものであります。
補正の主な内容は、歳入については人事異動等に伴う職員人件費の減等により一般会計繰入金を1,359万6,000円減額、また歳出については下水道総務費の職員人件費を1,434万円減額し、施設管理費のマンホールぶたかさ上げ修繕料を68万2,000円増額等するものであります。
集落排水事業特別会計については、補正予算(第1号)として歳入歳出にそれぞれ35万5,000円を追加するものであります。補正の内容は、歳入については人事異動等に伴う職員人件費の増等として一般会計繰入金を35万5,000円増額、また歳出については総務費の職員人件費を25万円及び施設管理料の汚泥引き抜き料を10万5,000円増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで議案第82号、議案第83号の質疑を終わります。
議案第82号、議案第83号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第84号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第1号)
〇議長(清水友行君) 日程第11、議案第84号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第84号、少年自然の家特別会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第1号)として、歳入歳出にそれぞれ133万1,000円を追加するものであります。
補正の内容は、歳入については一般会計繰入金42万3,000円、前年度繰越金90万8,000円を増額、歳出については管理運営費のうち調査委託料17万3,000円、職員人件費25万円、一般会計繰出金90万8,000円を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第84号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第85号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第2号)
〇議長(清水友行君) 日程第12、議案第85号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第85号、水道事業会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第2号)として、収益的収入及び支出について、支出を254万7,000円減額するものであります。
補正の内訳は、建設改良費の増額に伴う納付消費税の再計算により、消費税を254万7,000円減額するものであります。
次に、資本的収入及び支出について、収入を2,000万円増額、支出についても5,350万円増額するものであります。補正の内訳は、収入では原発事故に関連した放射性物質が浄水発生土から検出されたことから、その保管施設を兼ねた天日乾燥床増設工事の前倒し実施分に係る企業債を2,000万円増額し、支出については同工事費及び配水管布設路線の追加による工事費を5,200万円と配水池耐震補強工事に伴う施工監理業務委託料を150万円増額するものであります。
なお、当年度純利益は現予算での計上額と同じく4,534万5,000円と見込んでおります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) この水道の補正で放射線汚染による汚泥の処理の建物をつくるということでありますが、現在どういう処理をしているのか。国は、自治体勝手にやりなさいということで、みんなきょうの新聞見ると随分自治体の長が反発していますけれども、今どのぐらいの量があって、これどういう施設にするのかということ、それちょっと教えてもらえませんか。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) 現在の浄水発生土の状況でございますが、現在約130立米、重みに換算しまして195トンほどを浄水場の駐車場にトンパック、大型の麻袋に入れて、あとブルーシートでくるんで仮置き状態にしております。これは、1号、2号から、天日乾燥床から出たものでございますが、これをすぐ使わなければならない状況になりましたので、それを搬出をして浄水場の中に仮置きをしているということでございます。
今回予算計上させてもらいます天日乾燥床の増設工事につきましては、来年度以降建設予定でございましたけれども、今の管理レベルをもう少し上げて、天日乾燥床を新たにつくることによりましてベースあるいは側壁が全部コンクリートになりますので、その中に移しかえると、高濃度の部分を移しかえて、とりあえずは保管場所にしようと。保管先が決まって搬出ができれば通常の天日乾燥床に利用するというふうなものでございます。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 今出雲崎でも、国が、だれが何と言おうと出雲崎は絶対だめたというふうな声明を出していますけれども、これは将来、近くでも受け入れ施設なんてないと思うのです。こんなのを受け入れたら大変なことになります。だから、除染する技術も今ないということになるわけだよね、除染技術は。ということになると、これやっぱりどうしますか。閉じ込めるしかないのではないですか、結局。先でもどこか受け入れるところなんてまずないです。こんなものを受け入れたら大変なことになる。これは、何万年も残る物質も含んでいる可能性もあるわけですよね。セシウムはそんなでもないみたいですけれども。その辺どう考えていますか。将来はこれどこか受け入れてくれるところの見通しなんていうのは持っているのですか。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) 確かに連日新聞報道でされておりますように、新潟県内では3カ所の管理型の処分場があるわけでありますが、ここはどこも受け入れられないというふうなことでございますし、新潟県知事も基本的には県内での受け入れ先はないのだというふうなことを表明しております。ただ、国のほうはある一定レベル以上のものについては国で一元的に処分場を確保するというふうなことも今のところ言っておりますので、ただそれ以下のレベルの放射性物質については地方で何らかの形で処理をしていただきたいということであります。いずれにしましても国、県今一生懸命協議をして、置き場所を検討していると思います。私どもとしては、国あるいは県の指示に基づいて処理をしていきたいというふうに思います。とりあえず今回はまずしっかり管理をして、仮置きをしておいて、天日乾燥床を前倒しで建設して管理レベルをもう1段階上げて、ちょっとやや中期の保管にも耐えられるような形で保管をしておこうかなというふうに思っておりますし、線量も2週間に1遍ずつ検査をしておりまして、場外にはほとんど全く出ていないというのを常に確認しておりますので、処分先が決まり次第何とか処分したいと思っておるのでありますが、なかなかこの辺は一自治体でどうにもならないというのが実態でございます。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、ついでに測定器9月になると入るかもしれないというお答えだったのですけれども、どうですか。購入、そろえることできるのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) ええ。シンチレーションサーベイメーターにつきましては、もう既に契約をしておりまして、一応納期が9月末までということになりまして、私どもも再三連絡をとって少しでも早く納期できないかということで連絡を入れているのでありますが、9月末でもぎりぎりだというふうなことでありまして、何といっても被災地、福島県のほうが優先なのだというふうなことでありますけれども、私どもも放射性物質の発生土抱えているわけですので、何としても一日でも早く納入していただきたいというふうなことはずっと申し上げておりますけれども、今の状況では9月末ぎりぎりという状況でございます。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) 今のご答弁についてあれと思ったのだ。一定のレベル以上になると国で責任持つということ、いうふうにまた私聞こえたわけですけれども、そんな一定レベル以上になったら大変な、むしろそれ危険な数字なので、大変なことになると思うのだけれども、その危険性はあるわけですか。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) 現在放射性物質のレベルというのは4段階に区分をされておりまして、まず100ベクレル以下で、これはクリアランスレベルといって、これは全く支障なしでどのようにしてもいいよということなのですが、実際にはそうもいかない。その上が8,000ベクレルというのが1つの指標があります。8,000ベクレル以下については管理型の処分場にしっかり埋めてもいいですよという方針は出されています。その上が8,000以上10万ベクレルまでのものです。これについてはとりあえず管理型の処分場に置いて、なお処分の仕方、どういう形で埋め立てるのかというのを引き続き検討するということになっております。10万ベクレル以上というのは、これもうかなり強いわけですので、これはしっかりと原発の放射性物質と同じような形でしっかりと管理すると。この4つの段階に分かれておりまして、国がどの段階でどのレベルまでを国で処分場確保するのかというのはまだわからない状況であります。ただ、基本的には国の今の感じからしますととにかく放射性物質が出たらすべて国が一元的に処分場見つけますよということではないようでありまして、ある一定レベル以下は地方のほうで何とか処分先を見つけてもらいたいというふうな感じだと思います。そこら辺はどういうふうになるかというのはまだ明確に決まっておりません。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 低レベルのお尋ねをさせていただきます。
今小川局長がおっしゃったとおり、余談ですけれども、水道水は一応基準値が100ベクレル以下ということですよね。ところが、今20でした。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇11番(石川恒夫君) 200でしたっけ。もうシーズン終わりますけれども、海水浴場が50ベクレルという。要は国の省庁によってその数値がおかしいのあります。だから、余りそういうベクレル、シーベルト、いろんな数字に右往左往されないように的確な対応お願いしたいというふうに思っております。
それで、レベルの低い質問。従前からの計画の前倒しで今回の放射性物質を含んだ汚泥の保管場所にするのだということですけれども、これ傍聴人おられるので、余り具体的にこの場で言っていいかどうか非常に今悩んでいるのですけれども、要は東電含め、国含め、補償の対象として請求なり上げるお考えがあるかどうか、その1点だけ。
〇議長(清水友行君) 小川上下水道局長。
〇上下水道局長(小川 稔君) 補償の話でありますけれども、基本的に国が示している今回の事故に関しての補償、水道関係でありますが、汚泥の放射能をはかる委託費とか、そこへ持っていく運搬費とか、あるいは汚泥をとりあえず仮置きするときの費用とか、こういうものは当然のごとく補償対象になるだろうというふうな見解でありますけれども、今回仮置きのワンランク上げるというのはもともと天日乾燥床を事故がなくてもつくろうというふうに思っていた施設でございますので、これについてはならないというふうに思っております。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) だから、それをわかってお尋ねしたのです。こういう形で整備計画前倒し云々ではなくて、別な形があったのかなという部分の思いがありました。だから、余り具体的なこと言えないので、あれですけれども、一応頭に置いていていただければありがたいなということであります。答弁は必要ございません。
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第85号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇議案第86号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第2号)
〇議長(清水友行君) 日程第13、議案第86号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第86号、病院事業会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第2号)として、収益的収入を1億5,233万8,000円増額、収益的支出を2,668万3,000円増額するとともに、資本的収入を2億852万8,000円増額、資本的支出を3億6,381万3,000円増額するものであります。
補正の主な内容は、収益的収入については一般会計繰入金として消費税の負担を軽減するため、建設改良に係る補助金を減価償却費に係る繰入金として組み替えたことにより1億3,557万2,000円を増額するものであります。また、当年度整備予定の医療機器購入の早期発注等に係る減価償却費が増額したことにより指定管理者からの施設使用料1,416万5,000円を増額し、同額の一般会計繰入金を減額するものであります。その他として、本年度より課税収入が少なくなり、課税支出に係る仮払消費税が仮受消費税を上回ったことにより消費税及び地方消費税還付金1,841万3,000円を増額するものです。
収益的支出については、当年度整備予定の医療機器購入の早期発注等に係る減価償却費2,833万円を増額するものであります。
資本的収入については、一般会計繰入金として建設改良に係る補助金を減価償却費に係る繰入金として組み替えたことにより1億3,552万2,000円を減額し、退職手当債の繰上償還により3億4,400万円を増額するものであります。
資本的支出については、退職手当債の繰上償還により企業債償還金3億4,400万円を増額、平成22年度建設改良費に対する繰入金の精算による一般会計への返還金1,971万3,000円を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第86号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
これから13時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午前11時55分)
再 開 (午後 1時31分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇議案第87号 阿賀野市長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例
の制定について
〇議長(清水友行君) 日程第14、議案第87号 阿賀野市長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第87号 阿賀野市長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の制定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、阿賀野市長の選挙における選挙運動のために頒布する公職選挙法第142条第1項第6号で規定するビラについて、その作成に係る費用を公費により支出することとするため、同条第11項に規定する条例を制定するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第87号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第88号 阿賀野市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定につ
いて
議案第89号 阿賀野市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につ
いて
議案第90号 阿賀野市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について
議案第91号 阿賀野市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第15、議案第88号から議案第91号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第88号、一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定並びに議案第89号から91号までの職員の勤務時間、休暇等に関する条例、職員の育児休業等に関する条例及び一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律の規定に基づき、あらかじめ任期を定めて高度の専門的な知識、経験、またはすぐれた識見を有する人及び職場内では得られにくい専門的な知識を有する人を採用することができるようにするため、条例を制定するものであります。
あわせて、この条例の制定により改正が必要となる職員の勤務時間、休暇等に関する条例、職員の育児休業等に関する条例並びに一般職の職員の給与に関する条例について所要の改正を行うものです。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 議案第88号について若干お尋ねをさせていただきます。
説明のとおり法に基づいて条例を制定するということでありますけれども、この背景、要は法が制定されて8年経過、9年目ですか、の中でなぜ今なのかなという思いがございますので、その辺の見通し含めてどういうふうな腹づもりの中で提案されているのかお尋ねをさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) これもう既に制度化されているものでございますが、特に阿賀野市においてなぜこの時期というご質問でございます。私も市政を担当させていただきまして3年4カ月経過いたしたわけでございますが、やはりもちろん市の職員優秀な方ばかりでございます。ただ、やはりこれから阿賀野市の発展を考えたときに民間の活力を導入していくという部分が私は大事だなと思っています。特に人材面でです。阿賀野市は、非常にいいもの、素材持っているのですけれども、そこがなかなか市外といいますか、県外あるいは海外に向けた情報発信力といいますか、そういったものが非常に弱いのかなというのがございました。ですから、民間からそういう情報発信、PRの専門性の高い方を任期つきではありますけれども、3年なり5年の任期の中で雇用いたしまして、市のそういったイメージアップ、あるいは産業の面で活用したいというふうに考えております。
また、もう一つは東部の県営産業団地の企業誘致でございます。これは、なかなか100ヘクタール規模の今団地が数パーセントの分譲ということで、なかなか進んでおりません。これについてもやはりいろんな企業との上層部とのコネクションのある人材を登用することで企業誘致に弾みをかけていくといいますか、進めていくという、そんなような思いでこういった任期つきの職員の人材としての採用する、こういった条例化を検討いたした次第でございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 非常に抽象的な答弁のわけであります。職員の場合定年後それぞれ有能な職員については再任用という制度があるわけでありますので、それは職員の退職された方についてはそういう制度を最大限利用しながら市含め、阿賀野市含め、そのあれはありませんけれども、再任用制度適用したというのはありませんけれども、これは外部、今市長答弁のとおり外部から有能な人材を任期をつけて、付して採用するということで、趣旨には賛同するのです。この条例案の3条、ただ非常に特定されているのです。今いろいろご答弁されましたけれども、(1)、(2)。(1)は、「一定の期間内に終了することが見込まれる業務」に関して任期つきで採用する。もう一つは、「一定の期間内に限り業務量の増加が見込まれる業務」ということで、非常に限定されるのかなと、私なりの解釈です。いろんな解釈あるかわからぬけれども。そういう中で本当にここまで、法が法だから、あれですけれども、本当に市長おっしゃるような、こういう特定をされた、限定をされた中で果たしてどれだけの人材を、短期間に市にとって有能な方をということになるとまた実際の運用は難しい部分があるのかなという危惧の念を私なりに持ちますので、お尋ねをしたわけであります。特に今阿賀野市の状況、財政も含め、いろいろな市全体の事業も含めてどれに限定をしていく、当然私なりに条例を制定するのだから、来年の3月なり近々中にこの条例に基づいて任期つき職員を採用するという見込みがあるから、今回提案するのだろうなという思いもありましたので、あえて見込みはどうなのですかというふうなお尋ねをしたわけであります。全く今この条例を運用して近々中に、あるいは今期の市長の任期中にこれを実際に実行するお考えがあるのかどうか、まずその点をお尋ねさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今回条例化して、すぐ採用ということは考えておりません。一応年度がかわって、新しい年度で民間等からそういう人材を登用したいということでございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) だから、そうなると先ほど最初に申し上げましたようになぜ今なのかなという思いもするのです。ただ、いろんな法的な部分で市が例えば提訴をされたとか、また逆の場合ありますけれども、要は弁護士、顧問弁護士という形の中で弁護士さんにそういう部分いろんな面で委託をしたり、法定代理人ということで訴訟関係を携わっていただく。今までの経緯もあるわけであります。その辺との整合性をまたとるのも必要なのかなと。本当にどういう業務で、外部の識見を有する方を市の任期つき職員として採用していくという条例はいいのだけれども、実際の運用が難しい。何回も言いますけれども、実際の運用というのは非常に、どういう方をお願いするかも含めて非常に難しいなという部分を私なりに感じましたので、あえていろんな見通しも含めてお尋ねしたような経緯がございますので、もう一度その辺しっかりお答えいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 特定の方という部分においてはある程度目星といいますか、方もおりますし、また広く全国に公募することで応募いただけるのかなと思っております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 石川議員の質問の続きのようになりますけれども、具体的にはどんな職種をイメージしてこの条例を制定するのか、それをまず。全然今のお答えの中にはわかりません。お話しになった具体的な例とすればたった1つ、工業団地のセールスマンのために再任用でない認定をなさるということぐらいです。あなたは、私に震度5弱の地震のときには、そのときの答弁に職員は優秀な人材であると、だからもう全部任せて私はそこにいなかったというぐらい優秀な人材の職員をお持ちなのに、特別な今石川議員が言ったように弁護士とか、何か特別なそういう職種をイメージして、そしてこういう部分をこの方にやってもらいたいのだというふうなことをなさってこれ出してきたのなら全くそうかなというふうに感じますけれども、そういうことでなくて、公募とは何をイメージして公募をなさるのですか。何だか話が全然つじつまが合わないし、私どもに見えてこないのですけれども。そして、また来年あなた選挙なさるわけでしょう。選挙なさる何カ月、これから数えて何カ月でしょう。その間に公募して、何をどういうふうにして私たちまちの町民に、市民に残していくのですか、こんな条例今ごろ出してきて。ちょっとお答えいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 時期につきましては、私先ほど申し上げましたようにこれまでの市政を担当した中で、やはり市の職員ももちろん優秀でございますが、どうしても行政という枠組みの中でしか動けない部分もございます。やはり広く民間が本来持っているいろんな知識、技術、そういったものをやはり任期つきではありますが、活用することで逆に市の職員の意識啓発といいますか、そういったものも私はねらいにしております。
では、具体的にだれをという部分でございますけれども、ある程度目星といいますかもございますし、あとは広く全国に公募することで阿賀野市のために頑張ってみたいという広く人材を登用すると、そういう方が阿賀野市に来ていただくことで非常にいい意味で刺激を与えてもらえますし、阿賀野市の活性化にも頑張っていただけるのかなと思っております。今年度中に採用ということでございませんので、翌年度の採用に向けて条例化することで公募したり、そういったことができるわけでございますので、その間の期間としてやはり今から条例化が必要だということでございます。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 何するための公募なのですか。ただ、何にもないのに募集なんかできないわけですから、何をします。どういうことをするための人材が欲しいのですか。どういう人材を公募するのですか。税金ですよ、給与というのも。また税金の無駄遣いみたいな話ばかりしていないで、何をしようと、目星あるとおっしゃる。そんな隠さないで、あなた目星あるのだったらきちっと答弁してください、具体的に。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今目星というか、ある程度想定されているのは企業誘致で今現在県の職員をやっている方でございます。その方の来年度退職予定でございますので、ぜひその方を企業誘致のプロでございますので、そういった方を人材として阿賀野市のために一肌脱いでいただこうということです。
もう一人の方は、広報業務といいますか、PR業務、そういった方を想定しております。これは、本当に民間でそういう仕事をやっている方を、できれば阿賀野市出身の方をできればなとは思っておりますが、ただ広く公募するという意味で、そういう出身地というものも最終的な選考の上では考慮することにもなるかもしれませんけれども、できるだけ全国から応募していただくという気持ちでございます。県のほうでも任期つき職員制度設けていまして、広報官あるいは産業振興官という方で今民間の方が県の職員ということで活躍されておりますので、そういったものを阿賀野市でも導入したいということでございます。
〇議長(清水友行君) これで議案第88号から議案第91号までの質疑を終わります。
議案第88号から議案第91号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第92号 阿賀野市市民交流エリア整備基金条例の制定について
〇議長(清水友行君) 日程第16、議案第92号 阿賀野市市民交流エリア整備基金条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第92号、市民交流エリア整備基金条例の制定について提案理由を説明申し上げます。
本件は、下黒瀬地区において定住人口、交流人口の増加を目的として施設整備事業を行う阿賀野市市民交流エリア整備事業を計画的に推進していく必要性から、毎年度整備基金として積み立てておくことにより今後必要となる整備に係る財源とすることを目的に条例を制定するものです。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第92号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第93号 阿賀野市スポーツ振興審議会条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第17、議案第93号 阿賀野市スポーツ振興審議会条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第93号、スポーツ振興審議会条例の一部改正について提案理由を説明申し上げます。
本件は、スポーツ振興法の全部改正によるスポーツ基本法が本年8月24日に施行されたことに伴い、引用している法令名や条項等を改めるものです。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第93号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第94号 阿賀野市保育所設置条例の一部改正について
議案第95号 不動産の譲与について(ほたる保育園)
議案第96号 不動産の譲与について(あやめ保育園)
〇議長(清水友行君) 日程第18、議案第94号から議案第96号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第94号から96号、保育所設置条例の一部改正並びにほたる保育園及びあやめ保育園の園舎等の不動産の譲与について提案理由を説明申し上げます。
本件は、阿賀野市立保育園の整備計画に基づき、ほたる保育園及びあやめ保育園の2園を平成24年4月1日から法人に移管することに伴い、地方自治法第244条第1項の規定による公の施設として設置した同園を廃止するため、設置条例について所要の改正を行うものであります。
ほたる保育園は、学校法人新潟高度情報学園に、あやめ保育園は社会福祉法人すみれ会に移管し、引き続き民間の保育園として運営の継続をお願いするものでありますが、これに伴いほたる保育園及びあやめ保育園の園舎など保育用地に附帯する構造物等の一切を両法人にそれぞれ無償譲渡するというものであります。両法人によって、これまで以上に充実した保育サービスの提供と引き続き長期にわたり安定した運営を行っていただけるものと期待しているところであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで議案第94号から議案第96号までの質疑を終わります。
議案第94号から議案第96号までは、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第97号 市道路線の変更について
議案第98号 市道路線の廃止について
議案第99号 市道路線の認定について
〇議長(清水友行君) 日程第19、議案第97号から議案第99号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第97号から99号、市道路線の変更、廃止並びに認定について提案理由を説明申し上げます。
まず、変更でございますが、上中地内の既に舗装されている道路を市道に認定して上中諏訪田線を延伸するとともに、保田地内の横町1号線について地元自治会からの要望を受け、延長を延伸するものであります。
次に、廃止でございますが、旧県道水原出湯線について、旧水原町地内においては水原出湯線と、旧笹神村地内においては横山須走線というように別々な路線としているものを一体として管理することを目的に路線再編するため、この2路線を廃止するものであります。
最後に、認定でございますが、先ほどの廃止2路線を1路線にまとめた日の出町須走線と地元自治会からの要望により長起村中1号線を新たに認定するものです。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで議案第97号から議案第99号までの質疑を終わります。
議案第97号から議案第99号までは、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇報告第12号 平成22年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の
報告について
報告第13号 平成22年度阿賀野市土地開発公社決算の報告について
報告第14号 専決処分の報告について(専第15号 損害賠償の額の決定及
び和解について)
〇議長(清水友行君) 日程第20、報告第12号から報告第14号までを一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 報告第12号から14号について報告いたします。
まず、平成22年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について報告いたします。実質公債費比率は17.7%となり、前年度より1.9%改善したほか、平成19年度に策定した公債費負担適正化計画においては平成25年度に18%下回る計画としていましたが、実質的には3年間前倒しで目標をクリアし、今年度より地方債許可団体から脱却できる予定にあります。また、将来負担比率は133.8%となり、前年度より3.8%改善し、それぞれ財政の健全性が向上している結果となりました。
次に、平成22年度の阿賀野市土地開発公社の決算につきましてはお手元の決算報告書のとおり報告いたします。
最後に、専決処分についてでありますが、施設管理の瑕疵により発生した事故により与えた損害に対する賠償について専決処分を行ったので、報告いたします。この事故は、本年2月5日に宝珠温泉保養センターあかまつ荘の駐車場において、多目的ホールの屋根から落雪により駐車中の車両が損傷したものであります。
なお、この事故を受け、落雪のおそれがある場所に駐車しないよう障害物を置くといった事故防止措置を講じたところであります。
以上で報告を終わります。
〇議長(清水友行君) これで報告第12号から報告第14号までの報告を終わります。
〇一般質問
〇議長(清水友行君) 日程第21、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は順番1番、稲毛明さんから順番4番目の倉島良司さんまでといたします。これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
7番、稲毛明さん。
〔7番 稲毛 明君登壇〕
〇7番(稲毛 明君) 稲毛であります。このたびは2点について一般質問させていただきます。
先般の平成23年7月、新潟、福島を襲った豪雨被害に関連をいたしまして質問させていただきます。大河川は、かなり報道されて、注目も浴びたわけですが、中小河川については被害があったにもかかわらず余り触れられていなかったということについて、市としてどういう対策が講じられてきたのかを伺いたいというふうに思います。
今回も安野川水系、大荒川水系で土砂流入、流木流入などで小規模とはいえ被害が多発しております。平成10年の8月4日の大水害以降、私の記憶では4回ほど被害を受け、そしていつも同じ場所がいつもの被害を受けるという実態があります。そういう実態を市ではきちっと押さえて、市単独ではどういう対策をとってきたのか、県に対してはどういう要望をしてきたのか、豪雨被害についてはこの2点を具体的に伺いたいというふうに思います。
2つ目は、国保の一部負担金減免制度についてであります。前回22年の12月議会だったと思いますが、同趣旨の一般質問させていただきました。そのときにいろいろ財政面の裏づけが大変ではあるけれども、前向きに検討もしてみたいという答弁があったというふうに記憶をしておりますが、現在何の音さたもなしというような状態になっております。現在どういう時点にいるのか伺いたいというふうに思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 稲毛議員からは、去る7月の新潟・福島豪雨被害に関連して、中小河川対策についてのお尋ねであります。
このたびの豪雨につきましては、阿賀野川の馬下や満願寺の水位観測所において観測史上最高の水位や流量に達し、当阿賀野市も大きな被害を受けました。阿賀野川に放流される安野川や安野川に合流する大荒川につきましても、阿賀野川の水位の上昇により大きな影響を受け、被害の拡大をもたらしました。これらたび重なる河川被害に市はどういう対策をとってきたかということでありますが、市の管理する河川では毎年河川除草作業や河川施設の維持管理、定期点検等を実施してまいりました。また、危険箇所の修繕や排水不良箇所のしゅんせつ、水路整備等浸水被害の改善、解消に努めておりますが、このたびの豪雨により被害を受けた箇所は早急に復旧を進めてまいりたいと考えております。
新潟県に対しましては、抜本的には豪雨の速やかな解除のため安野川を初めとした河川改修事業の整備促進を強く要望をしております。しかし、下流から順次整備を進めております安野川等の河川改修につきましては、まだ膨大な予算と長い年月を要します。そのため、上流域の局部的に弱い箇所や流下に支障となる箇所につきましては維持修繕や局部改良を県に要望しております。具体的に申し上げますと流下能力の確保拡大のため、河川除草や河川敷内の雑木の伐採、河床の掘削、護岸のかさ上げ等であります。また、緊急危険箇所や地元からの要望箇所等につきましてはその都度県にお願いしております。今後とも県や土地改良区等と協力、連携し、早期に少しでも排水効果の上がる方策や屈曲部、水衝部の改善により越水や浸水被害の解消に取り組んでまいる所存です。
次に、国保の一部負担金減免制度についてのご質問ですが、前回のご質問に対しては特別調整交付金の交付要件に該当するような一部負担金の減免要綱を策定したいと考えておりますが、国保財政が赤字であり、半額であっても財政負担が伴うため、慎重に検討したいと申し上げたところですが、その後昨年度末に国から特別調整交付金の交付要件が示されましたので、要綱策定するに当たり市町村間で統一したものを策定、あるいは統一すべき事項があるのではないかということで、県が示した要綱参考例をもとに、数回打ち合わせ会議を行いました。最終的には一部負担金の減免は、各市町村の政策判断が必要とするものであり、統一した方向づけができなかったものです。よって、現在本市においてはこの実施要綱等は未策定となっております。
一方、本年度の国保会計におきましても昨年度以上の厳しい収支が予想されることから、半額負担を伴う要綱策定及びこの運用については他市町村の動向を見きわめながら慎重に対応してまいりたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 市長に伺いたいと思います。
阿賀野市といいますか、特に笹神地区に1級河川が集中しているわけなのですが、それがほとんど福島潟に入ってくるという形になっているのですが、笹神地区内での1級河川の本数は何本あるかご存じですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 申しわけございません。その本数については承知いたしておりません。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 私の記憶では13本。ほとんど笹神地区に集中しているのです。その大方がこういう大雨が降れば被害が起きるということなのですが、特に今回は28日の日に安野川がはんらんし、29日の日に大荒川がはんらんしたのです。2日間にわたって北と南とはんらんした。そして、私が言いましたように同じ場所が堤防を越えて、そして土砂や流木がやっぱり入っていると。同じところが入るということは、同じ人が同じように被害をこうむっていると。何年たっても、それこそ平成10年ですから、13年たってもほとんど改善がされていないと。果たして1級河川が多いですから、市が単独でやるということはなかなか難しいというふうに思いますけれども、それにしても県に要望している、市はこういうふうに対策とっているというふうに言いながらも13年間で私の記憶で4回ほど同じところが堤防越えて、同じようなところが被害受けて、同じ農家の人が被害受けていると。こんな話というのは余り聞いたことありません。そこら辺のやっぱり市としての対策というのは具体的にどういうことが練られたのかお答えをお願いします。
〇議長(清水友行君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 今のお話の場所につきまして、大荒川につきましては羽黒の優婆様の付近かとも思いますが、その箇所については現地私なんかも前から確認しておったのですが、優婆様の側が護岸がかさ上げされて、田んぼのほうへ流入するような形になっております。それから、県道の橋の床版も流下に支障になっております。その辺県のほうに伝えまして、何とか改善してくださいということで、このたびその箇所につきましては一応河床掘削行うということでお話受けております。ただ、抜本的な解決にはなかなかつながらないかと思いますが、なるべく浸水被害の解消に努めてまいりたいと思います。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 安野川も大荒川も290号線の上流部というのは昔でいう建設省の管轄なのです。下流部がほとんど現状の復帰した河川で蛇行しているのです。これは、農林水産省の管轄なのです。だから、上でけんかしているから、川が改修がなかなかできないのです。それで、今言ったように特に大荒川は羽黒のところがいつもああいうふうになりますし、安野川も常盤橋の下から農林省管轄のそのままの河川の復旧ですので、蛇行しているところは必ず堤防越えて水が上がるという形になっているわけなのです。そういう点でそこら辺をこのたびのではちょっと建設課では把握していなかったような気がするので、ああ、そんなところあったのですかというのが私に質問の趣旨を聞いてきた人の係のあれでしたので、本当に速やかにきちっとされたのか。農林課のほうは私のほうから報告しましたので、農林課は早速見てくれたみたいなのですが、やはり全市のものとして、やはり共通認識としてきちっととらえていくということが非常に今回は希薄だったのではないかというふうに思います。その点いかがです。
〇議長(清水友行君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 安野川につきましては、山寺地区が2カ所県のほうで災害指定を受けております。まだ災害査定を受けておらない、災害査定は終わっていないのですが、今稲刈り始まるということで、応急処置で山寺の駒林川のかさ上げの箇所の仮復旧を行っております。
それから、今その上流の魚岩の上流なのですが、魚岩から290号線までの間なのですが、その溢水箇所についても現地のほう確認してまいりました。魚岩から約150メーター上流の右岸側です。今板の大宮地区でしょうか、そこのところが1カ所溢水しておりました。それから、うららの森の50メーターくらい下流の竹林のところ、そこのところも溢水しておりました。私ども山寺の護岸かさ上げみたいに全線ずっと上げるというのもなかなか大変な話ですし、すぐもできないので、そういう溢水箇所につきまして8月の末に来年度要望ということで、今板地区の右岸側につきましては40メートル、それからうららの森の左岸側につきましては30メートルのかさ上げを県のほうに要望してまいりました。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 前にもそういう答弁いただいて、県と交渉していて、あと山寺が大方終わったので、今度上流部に行ける可能性もあるということがその後またあちこち水害等自然災害起きて、なかなか金がついて回らなかったみたいなのですが、それで今言ったように同じところがやられるものですから、同じ人の畑、田んぼがやられているのです。ですので、今言ったように全延長線をやるよりも、そういうやっぱり危険箇所をきちんと応急に手だてをしていくということをぜひもっともっと県に強く要望していただきたいなと。多分安野川は、全部上まで改修されてくるにはもう多分私はこの世の中にはいないだろうというふうには思っているのですけれども、それくらい、本当は当初の予定は平成二十二、三年ころきちっと改修されてくるような話もあったのですけれども、それは夢みたいな話ですが。
それから、もう一つ、これは確認されているのかどうかわかりませんけれども、済みません。葎川というのは1級河川ですか、それとも市の管理河川ですか。
〇議長(清水友行君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 1級河川でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) これは、歓迎塔の橋のあるあたりまで3面コンクリなのです。それで、今回の豪雨で柳の木が根こそぎ倒されたり、下に堆積して草が生えたその土がめくれたりして、何カ所かせきどめかかるような箇所になっているのです。これについては県のほうへは情報上げておりますか。
〇議長(清水友行君) 土岐建設課長。
〇建設課長(土岐 昇君) 上げてございません。後で確認させていただきたいと思います。県のほうもこのたびの水害で7カ所災害査定で申請しております。あと、小さい小規模な修繕につきましては120万以上が災害査定の対象になりますので、細かいのにつきましてはまた逐一県のほうに報告させていただきまして、なるべく早い対応で復旧させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 今なかなか仕事のない時代ですので、ぜひそういう小規模の災害復旧工事なんかもどんどん起こせるように段取りとっていただきたいというふうに思います。
それから、議会からも要望上げているわけなのですが、阿賀野市には阿賀野市農業用施設等災害復旧補助金交付要綱というやつがあるのです。これ土地改良区外のところで被害を受けた場合にこののを適用して手だてをしていくということなのです。これは、水害で被害が出ない限りは交付されないわけなのですが、平成18年9月1日付で公示されているのです。平成18年4月1日から適用するということなのですが、これ参考のために聞かせてもらいたいのですが、この間補助金事業というのは何件ぐらい交付されましたでしょうか。これは、農林課のほうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 披田野農林課長。
〇農林課長(披田野勝幸君) 稲毛議員さんのご質問にお答え申し上げます。
市の農業用施設等災害復旧事業の補助金の状況でございますけれども、年度ごとにご説明をさせていただきますが、18年度が7.13の豪雨災害によりまして9件、市の補助金といたしましては113万5,000円ほど支援をさせていただいております。19年度につきましては7月15、16日の局地的な大雨というようなことで2件、24万6,000円ほどでございます。それから、20年度には4月の18日に大風が吹きまして、土地改良区の管理します農業用のポンプの施設でありますけれども、その屋根が破損いたしまして、その1件、8万円でございます。それから、21年度は8月の13日の夕立でございますが、こちらの稲毛議員さんの今板の土地改良工区外のところの用水路が一時的な雨によりまして破損いたしまして、これ1件、5万6,000円を支援させていただいております。それから、昨年は8月の15日、これも夕立によるものでございまして、笹神地区の十二神の農道、これは笹岡土地改良区が管理する農道でございますが、こちらがのり面が傷みまして1万4,000円。合計で5カ年間で14件の153万1,000円ほど支援をさせていただいております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) ぜひ非常にこれはいい補助事業だというふうに私も思っているわけなのですが、1カ所の工事費が15万以上である、また公と農業部分が利用割合が同じであれば20万限度とするということなのですが、この1カ所の工事費が15万といって、例えばこれ10万とか引き下げて、もっと対象数を拾うことができないのかどうか、そこら辺はいかがですか。
〇議長(清水友行君) 披田野農林課長。
〇農林課長(披田野勝幸君) その件につきましては、近隣の市町村の状況を確認させていただきまして、今後考えさせていただきたいということでよろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 次に、国保の一部負担減免制度について、これは理由はいろいろあるのですが、各地のあれと足並みをそろえてやっていきたいということで、前回の質問のときも既に県からこういうような形の要綱をつくったらいかがですかということで要綱案というのも来ているわけなので、何も要綱どうつくるかと考える必要もない、ただいつから執行しますというのだけ記入すればいいというところにあるのですが、足並みがそろうまでできないではなくて、今既に平成22年度では新潟市、長岡、上越、柏崎、小千谷、村上、糸魚川、妙高、五泉、佐渡、胎内、ここではもう既に実施をしているのです。だから、足並みをそろえてではなくて、みんなそれぞれが市の特徴を生かしながら既にもう取り組んでいるのです。では、この今やっているところが答弁にあったように国保会計が赤字でなくて、ここは全部黒字なのでしょうか、聞かせてください。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) 手持ちの資料の中で説明申し上げますが、今ほどの稲毛議員さんのご質問の件につきましてはほぼ20市の9割方単年度黒字でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 村上市も黒字ですか。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) 黒字でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) これは、本当に対象者というのは災害に遭ったり、仕事を休廃業したり、失業したりというようなことで、収入が生活保護基準以下に急減して大変な経済的弱者に陥った人たちを1つの救う手だてだというふうに私は思っているのですが、なぜ阿賀野市ではそれができないのか。村上市、黒字だといえばそれまでかしれませんが、減免事由が災害、病気、失業、収入減、低所得、生活保護、特別事情その他、全部該当できますよというすばらしい制度をつくっているところが一方ではあるのです。
一方では会計が大変だから、それはとても無理だというところにあるのですが、本当にではそういう、今国保会計は赤字というのは私も承知しておりますが、このご時世、会社がつぶれたり、リストラされたりいろんな形で結局社会保険から国保に入ってくるという人がかなりふえているだろうというふうに思うのです。要はその人たち今言ったように金銭的、経済的に大変な人たちだろうというふうに思うのです。結局それがひいては滞納を抱える加入者も出てきているのではないかなと思うのですが、そこら辺の実情はいかがです。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) 本制度の趣旨は、恒常的な低所得者の救済ではございませんということの国の考えでございます。どういうことかといいますと、短期的に例えば議員さんおっしゃるように失業したり、倒産したという方に対して3カ月間ぐらい医療、お医者さんにかかった場合一部負担を免除するというふうな制度だというふうに解釈いたしてございます。確かに近年の経済不況に伴う対象者等はふえてございますが、少なくとも国保の会計上、健全計画を前提とした措置等を市としては検討すべきかなという部分でございます。
よって、21年度の決算の実績でございますが、先ほど申し上げたとおりほとんど制度を運用している部分については単年度黒字決算でございます。あるいは、基金の状況についてもある程度の財政の基金等を準備した上での行政上のサービスを提供しているというのが実態でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 赤字で財政的に運用が大変だということを言うということは、では該当者はどのくらいいて、それを対象した場合どのくらいの財政が必要なのかという、そういう裏づけがではとれているということだと思うのですが、22年度はこれからの審査だから、21年度決算に基づいてそういう該当者は大体何人ぐらいいて、それに対応した場合にどのくらいの財政が措置が必要だったのか、その点お聞かせください。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) あくまでも仮の話でございますが、当課のほうで試算した結果について説明申し上げます。
短期間の失業ということで、22年8月から本年の7月末までの1年間に社保を離脱した非課税世帯の方が113世帯ほどございます。その中で高額医療料、入院を対象しているわけでございまして、3万5,400円月額かかるわけですが、その3カ月分。また、非課税世帯の中で高額医療料の対象となった世帯を割り返しまして先ほどの113世帯掛けた場合概算で60万ほどになります。金額の部分としては60万でございます。ただ、そこだけをとらえた場合の運用というのは現段階では阿賀野市の財政状況等考えた場合、国保の会計を考えた場合、現在他市町村の動向も見ながら今調整中でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) そういっぱいかかるものではないようなのですが、他の市町村の動向を見てと言っても、今言いましたようにかなりのところで実施し始めてきているのです。周りを見てという、そういう時期は終わったのではないかなというふうに思うのですが、これ答弁には「一部負担金の減免は各市町村の政策判断を必要とする」というふうになっておりますが、今しないというのは市長の判断なのですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 政策判断でございますので、私の考えもございます。
1点つけ加えさせていただきますと、今回国保の一部負担金減免というのは窓口で負担する本人負担の減免でございます。阿賀野市の国保につきましては、保険料について稲毛議員さんのご提案もございまして生活困窮、あるいは職を失った方への保険料の軽減措置をやっておりますので、まず保険料の部分でしっかり機能させていくということがまず必要なのかなというふうに思っております。窓口の一部負担の減免については、やはり今ほど担当課長のほうから話がございましたように国保会計が赤字であるという実態を踏まえ、ここをまずしっかり、では一般会計でどこまで赤字解消のために支援するのかと、こういったものをまずしっかり道筋をつけた上で、その後の検討課題というふうに認識いたしております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) どうお願いしてもやる必要性はないという答えだというふうに思うのですが、民間の病院でも今経済的な理由で病院や診療所にかかることができない、また仕事を休むことができなくて受診や入院ができないという方は急激にふえているということを民間病院でも統計上とって、そしてこれと似たような、これは行政ではないのですが、民間病院ですが、無料低額診療制度というのを立ち上げて、そして今言ったように受診抑制が起きないように、保険証がなくても病院来て相談してくれと、無料ないしは低額でやりますというところまで踏み込んでいる民間病院があるのです。本当に医療費の支払いが困難な方が大勢いるだろうというふうに思うのです。民間病院がここまで突っ込んでこういう制度を立ち上げているのに、大変だから、できない。これは逆ではないでしょうか。行政がリードして、民間病院がぐうたらぐうたら言っているのならわかるけれども、民間病院がきちっともうそういうのを救護、助けてやらねばならぬということで立ち上げて、行政側がそんなの余り必要性感じないという点は非常に逆ではないかなと今私は思っているのです。やっぱり行政がそういう姿勢を見せることが大事なことだろうというふうに思っているのですが、村上では対象する病院が県立坂町病院なのです。ここで言えば郷病院ということになると思うのですが、そこら辺本当に不可能なのですか。もう一回答弁お願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まずは順番として先ほど申し上げましたように保険料の減免制度ございますので、こっちをしっかり機能させると。あと、国保会計の赤字解消の道筋をつけるという部分で、その次のものとしてでは国保の患者さんの窓口負担をどうするかという問題になる。ただ、事実上では国保の患者さんだけ窓口負担市が助成しますといったときに被用者保険のほうはどうなのかという部分が出てまいります。この公平性の部分ございますし、また医療費が一番かかってくる年齢というのは70超えて75歳以上というような、そういう調査結果も出ています。70歳以上については窓口負担が今1割でございます。本当は2割なのですけれども、1割となっています。75歳も1割です。そういった中での既にそういった高齢者の窓口負担が軽減されているという実態、こういったものもやはり踏まえながらその必要性について検討してまいりたいと思っています。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 保護世帯とかそういうのというのは阿賀野市が独自に考え出したものではなくて、これは全国どこに行ってもあるものだ思うのです。だから、窓口の一部減免制度、はっきりやるのかやらないのか、その点だけ聞かせてください。それで質問私終わりますから。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今すぐやるとかやらないとかという結論は、そういう考えは、とにかく状況を見ながら検討してまいりたいということでございますので、今現在やるかやらないかというご質問に対してはもう少し状況を見ながら判断する必要があろうかと思っております。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) やっぱり質問します。
さっき私22年の12月議会で取り上げて、それからもう今9月でしょう。10カ月たっているのです。全然そのときの課長さんの答弁と今の答弁ちっとも変わりがない。ということは何も考えていなかったということになると思うのです。本当にこれを実施するかできないのか、具体的にどういう検討を何回重ねてきたのか再度伺います。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) 22年度の話になりますけれども、議員さんおっしゃるとおり何回か事務レベルで3回程度会議あったようです。私もそういうふうに引き継ぎ受けてございます。その中で県の指針なり方向づけの中で、全県の中で動いてきたということです。ところが、震災以降4月15日に県内の担当課長会議ございました。その席上、本来医療機関のほうが現場で混乱を来しますと、やる市町村とやらない市町村あった場合。この場所で決めてしまいましょうというふうな、様式も含めてですね、そういう提案がございました。結論は、そこは各市町村の政策判断でありますと、事務レベルでそこでそういう方向づけはいかがなものかといろいろ意見ございました。結果的に不調に終わりました。各市町村に持ち帰ってそのことを検討すべきでしょうということです。市のほうといたしましては、先ほども実施している市町村も確かにあるのですが、市段階ではやっていないところが7市町村ございます。残りの2町村も、ほかの2町村も旧国の基準による部分で相当厳しい税を滞納してなければ該当しないとか、世帯合算の所得制限とか、相当厳しい市が2件ございます。実質9市がやっていない、あるいはかなり厳しい基準を設けてございます。それ現状でございます。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 県の会議で医療機関が混乱すると悪いから、当面はというような形で不調に終わったということなのですが、実施しているところで混乱を招いているところあるのですか。
〇議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
〇健康推進課長(本間昭一君) その会議の状況なのですが、ある市からの提案でございます。あくまでもある市からの提案で、それも県を交えた中、連合会も入ってございまして、実施した場合本当に各市町村同じ統一方針でやったほうがいいでしょうと、理想的には国の基準で強制的にやるべきでしょうという話も出ています。各市町村ばらばらでやっては本当に医療機関も困りますし、県民の方も困ります。そういった意味のご発言もございました。結果はそこで調整をとれず、各市町村の裁量でしょうという結果になりました。
以上です。
〇議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
〇7番(稲毛 明君) 市町村の裁量ということでありますので、ぜひ市長さん、これはいつまでもほかの課題と同じようにだらだら、だらだら引き延ばすのではなくて、きちんとやはり経済的弱者の人を本当にこの制度を活用、つくり上げて救済していくという本当に市民のそういう目線に立って、悩みの上に立って、ぜひ検討していただきたいということをお願いして質問を終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
13番、岡部直史さん。
〔13番 岡部直史君登壇〕
〇13番(岡部直史君) 質問の2番目、岡部でございます。ただいまも稲毛議員から災害対策の質問がございました。また、午前中も私も通告出しておりますけれども、予算上ということで大室浄水場の汚泥の放射能物質の問題いろいろ質問がありました。よく災害は、忘れたころにやってくるというふうに言われておりますが、3.11以来本当に忘れるいとまもなく次々と災害が起こっております。きょうはその関連で2点について質問したいと思いますが、まず放射線汚染についてでございます。
東電の原発事故とその後の大変な状況については私が言うまでもないわけでございますが、見方を変えればこれやはり私ども含めて原発事故の人体実験を行われているというふうに言っても過言ではないかというふうに思います。日本列島全体、特に東日本、私ども含めて全く想定外のことが次々と起こって、収束のめどが立たないというのが現状ではないでしょうか。そういう中で原発事故による阿賀野市の放射線汚染の現状と対策についてお伺いをしたいと思います。
1番は、大室浄水場の汚泥についてでございます。
(2)として、廃棄物焼却施設です。この場合は、私らの場合は笹岡、それから安田地区の焼却施設として五泉の焼却施設があるわけですが、この焼却灰についてお伺いをしたいと思います。
(3)番として、学校等の子どもさんが集まる場所の空間放射線量の測定についてお伺いをしたいと思います。
(4)番として、農作物に対する測定及び対策についてお伺いしたいと思います。
2番に、災害対策でございます。特に新潟・福島豪雨に対する対策についてお伺いをしたいと思いますが、このたびの豪雨によりまして市役所職員の皆さん、また消防署員の皆さん、中でも消防団員の皆さん大変ご苦労されたことに、まず敬意を表したいというふうに考えます。それで、この点につきましても避難勧告という経験、阿賀野川の増水による避難勧告という経験したことがないことを経験したわけなのですが、この7月の豪雨に対する市の対応と今後に生かす教訓や問題点があればお伺いをしたいと思います。このことは後世にちゃんと伝えていかなければならないというふうに思って、そういう考えから質問するわけであります。
(1)番としては、避難勧告の連絡、周知についてはどうだったか。
(2)番、避難場所の設置と避難者の受け入れ態勢や受け入れ後の対応についてはどうだったか。
(3)として、市民へのハザードマップの周知について。
(4)番として、市民への防災意識の周知、向上について。
最後に、災害の場合何といっても消防力になるわけでございますが、消防力の向上、あるいは今俎上にのっております消防署の分遣所の再配置についての考え方をお伺いをしたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 岡部議員から2項目につきましてご質問いただきました。
まず、福島第一原子力発電所の事故についてでありますが、我が国の原子力発電史上初めて大地震が原因で炉心溶解及び水素爆発が発生し、原子力事故の尺度でレベルセブン、これは深刻な事故でございますが、に相当する大量の放射性物質が外部環境に放出される事故となりました。この事故による放射性物質の飛散状況やその影響は、連日の報道等により既にご承知のことと思いますが、日を追うにつれてその状況がさま変わりし、事態の深刻さはさらに深まっていくような感じを受けているところです。
阿賀野市と福島第一原子力発電所とは直線距離で約160キロ以上離れてはいるものの、気象状況等さまざまな要因で何かしらの影響が及ぶことも想定し、当市では現時点では放射性物質からの空間放射線量を測定することによりその状況を監視してまいりたいと考えております。放射線量の測定は市内4カ所、各地区の中学校グラウンドにおいておおむね2週間の間隔で来年3月末まで実施する予定です。
ちなみに、これまでの測定結果は次のとおりですが、いずれの数値も新潟県における通常の測定範囲内、0.016から0.16マイクロシーベルトパーアワーとなっております。
それでは、ご質問いただいた放射能汚染についての4つの項目につきまして順にお答え申し上げます。初めに、大室浄水場における汚泥の状況、管理状況についてでありますが、新潟県では新潟市の浄水場で発生した汚泥から高濃度の放射性物質が検出されたことから、6月3日、県内の水道事業体に浄水過程で発生する汚泥の放射性物質検査を実施するよう依頼、また担当職員による状況確認と線量検査を実施することとしました。
阿賀野市においては、6月9日に新発田地域振興局担当職員による大室浄水場天日乾燥床での状況確認及び放射線量測定が実施されました。6月10日、天日乾燥床の汚泥を採取し、放射性物質の検査を実施いたしました。結果は天日乾燥床1、2号床、いずれの汚泥からも放射性セシウムが検出され、1号床では1キログラム当たり3,100ベクレル、2号床が1キログラム当たり6,100ベクレルでした。このように大室浄水場の浄水処理汚泥から放射性物質が検出され、継続して線量管理が必要となることから、6月21日、線量計の購入契約をいたしました。しかしながら、品薄状態が続いており、9月末ぎりぎりの納品しか見込めないため、引き続き新発田地域振興局担当者から月2回の線量測定を実施していただく予定であります。その後7月末の新潟・福島豪雨の影響で阿賀野川の濁度が上昇。大量の浄水処理汚泥が発生し、使用中の3号、4号天日乾燥床が許容量を超えたことから、1号、2号床の汚泥を大型土のうに集積の上移動し、ビニールシートで被覆、飛散防止など周辺環境へ十分配慮し、場内に仮置きの措置をとりました。作業に際しましては、請負者に搬出する汚泥は放射性物質を含む汚泥であることを周知し、作業員は保護具を着用すること等安全に十分配慮するよう指導いたしました。
なお、汚泥の移動に伴う作業前の放射性物質検査を8月2日に再実施、その結果放射性セシウムが1号床では1キログラム当たり1万ベクレル、2号床が1キログラム当たり1万300ベクレルと水分減少により数値の増加が見られました。また、仮置き後の8月23日には新発田地域振興局担当者による状況確認と放射線量測定を実施し、敷地境界においては通常の放射線量であることを確認しております。
次に、今後の対策についてでありますが、国が示した汚泥の取り扱い基準は放射性セシウムの含有量により1キログラム当たり100ベクレル以下、1キログラム当たり8,000ベクレル以下、1キログラム当たり10万ベクレル以下、1キログラム当たり10万ベクレル超の4段階に区分されています。1キログラム当たり1万300ベクレルの放射性セシウムを含む大室浄水場の汚泥は、1キログラム当たり10万ベクレル以下に該当し、濃度ごとに敷地境界から一定の距離をとり、管理型処分場に仮置き、環境保全のあり方を引き続き検討とされています。しかし、県内に3カ所ある管理型処分場についてはどこも受け入れは難しい状況です。このように場外への搬出が難しく、場内の仮置きスペースも限られることから、保管施設を兼ねた天日乾燥床増設工事を実施するものとし、水道施設整備事業について継続費の年割額を変更するとともに、今年度工事請負費を増額計上した水道事業会計補正予算(第2号)を今定例会議案第85号として提案いたしております。
なお、長期間にわたる汚泥の場内保管は周辺住民の不安はもとより、保管費用の財政措置など結果として水道事業運営に大きな支障となることが考えられます。上部団体である日本水道協会は、処分先確保や処分費用の財政措置等を国へ要望しています。今後は保管汚泥の安全管理に万全を期することはもとより、上部団体と連携しながら処分費用等の負担軽減策を提案してまいりたいと考えております。
次の廃棄物焼却施設の焼却灰についてお答えします。まず、環境センターについてでありますが、県からの要請によりごみを燃やした後の灰である主灰の放射性セシウムの測定を7月5日に、また煙の中のすすやちりなどの飛灰の測定を7月12日に実施いたしました。その結果、主灰については放射性セシウムの検出はありませんでしたが、飛灰についてはキログラム当たり11ベクレルという結果でした。これは、福島県内の災害廃棄物の処理の方針において、作業者の安全も確保されるレベルとした8,000ベクレル以下の数値を大きく下回るものであります。
ちなみに、同時期に実施した最終処分場における放流水の測定ではセシウムは検出されず、敷地内で測定した空間放射線量の数値も通常の範囲でした。また、安田地区が対象となる五泉地域衛生施設組合の一般廃棄物焼却施設につきましてもほぼ同様の状況であります。
排出される焼却灰につきましては、環境センターでは主灰を最終処分場に保管し、飛灰は焼却灰搬出の業務委託をしている山形県村山市の株式会社アシストに搬出して、阿賀野市の焼却灰としてわかるように管理されています。また、五泉地域衛生施設組合では大沢最終処分場に主灰と飛灰の埋め立て場所を分けて、飛散しないように管理しております。
今後の対策につきましては、それぞれ定期的に焼却灰のモニタリングを実施、安全性の確保に努めてまいります。また、心配される災害廃棄物の受け入れにつきましては新潟県が窓口になっておりますが、具体的な安全対策や受け入れの方針、指針がまだ決まっておりません。国の動きと県の対応を注視しながら慎重を期して対処したいと考えております。
次に、農作物の放射能汚染検査対応についてお答え申し上げます。阿賀野市の農産物等の放射能検査につきましては、新潟県が主体となりまして、まずは4月下旬から毎週2回、中潟のサラダホウレンソウの定期的検査を行っております。結果としましては、全検査とも検出されておりません。また、新潟県、阿賀野市の基幹作物であります米の検査につきましては、阿賀野市ではわせ種と中生種のコシヒカリの各1点を検査することになっており、去る8月30日の報道のとおり水原地区で収穫しましたわせ種五百万石からは検出されず、一安心しているところでございます。この結果を即刻認定方針作成者を通じまして、農家の皆さんに周知をしたところでございます。
コシヒカリの検査につきましては、本県の主力品種であることから、県知事の発案によって念のため検査を行うもので、本市は一番早く収穫する笹神地区の米を11日に検査することにしており、結果は今月14日ころに公表される予定でございます。
なお、参考までに一時期世間を騒がせました堆肥の放射能汚染につきましては、本市の2つの堆肥センターからは県の検査結果も自主検査結果もともに検出されておらず、今は移動自粛が解除となっております。また、農業用水の放射線量検査につきましては阿賀野川土地改良区が独自に定期的検査を行っており、今のところ検出されていないとのことであります。ただ、さきの新潟・福島豪雨災害によりまして、本市以外の阿賀野川堤外地周辺市町の農地や河口の堆積汚泥から微量ではございますが、放射性セシウム134、137が検出されております。影響はないと思われますが、念のため牧草1点を県酪連で検査を実施しました結果、検出されておりません。堤外地の米については、土壌からの吸収率は1割とのことでございますので、汚泥、土壌のセシウム含有量からしまして検出されない微量な数値と思っております。
次に、災害対策について4点のご質問をいただきましたが、総括してお答えさせていただきます。まず、避難所の設置についてでありますが、当市では主要な公共施設を中心に47カ所の避難場所を指定していますが、ご承知のようにすべての施設がどの災害においても使用できる状況ではありません。今般の新潟・福島豪雨における避難勧告は、阿賀野川のはんらんの危険性により発令したため、避難場所は阿賀野川の浸水想定が及ばない区域、京ヶ瀬地区以外に設定いたしました。すなわち自然災害の場合その要因、洪水、土砂災害、地震等により避難場所もその都度設定する必要があると考えております。
また、避難所での受け入れ態勢につきましては、現在災害行動計画により各避難所に2人の職員を配置しており、その者で初期対応として施錠の解除と施設の状況確認等を行いますが、その後は災害対策全体の動きの中で可能な限りの避難所運営職員を配置して避難者の受け入れを行うこととしております。
避難勧告に伴う災害発生時の避難行動は、状況によっては時間との闘いにもなることから、避難情報は速やかに伝達すべきところですが、当市では防災行政無線を全市域に整備していないため、現在は安田地区を除いては広報車及び自治会長への電話連絡以外に情報を伝達する手段がないところです。このような現状の体制を補完するため、今年度事業としてFM放送を利用した緊急告知ラジオを整備し、情報伝達体制の強化を図ることといたしております。
避難場所や避難行動等の周知は、これまで阿賀野川、安野川、駒林川、都辺田川及び地震のハザードマップを全戸配布し、市民の皆様にお知らせをしてきたところでしたが、このたびの避難勧告による避難者数を検証すると避難勧告対象人口の9%弱にとどまることから、避難所の周知だけでなく、避難行動の意義についても今後さらに啓発を行う必要があるため、取り急ぎ9月15日の広報お知らせ版でハザードマップの再周知と希望される方に再度配付する旨を掲載いたしました。
最後に、このたびの豪雨災害は当市の被害は他市町と比べて比較的少なかったこともあり、3日間でほとんどの災害対応が終了いたしましたが、災害対応全体を通して幾つかの課題があったものと認識しているところです。災害対応は、行政だけでなく、市民と協働して取り組むことでさらなる効果が上がるものと考えていることから、災害に強いまちづくりに向けて地域主体の防災訓練や防災懇談会の実施など市民の皆様の防災意識向上のための啓発活動に取り組んでまいる所存です。
次に、消防力の向上、消防分遣所再配置についての考え方につきましてお答え申し上げます。まず、このたびの豪雨における消防署並びに消防団の対応についてでございますが、激しい雨が降り始めた7月28日午後から本署、分遣所による被害調査を開始しております。また、同日から消防団も出動し、主に市内の中小河川について被害調査や土のう積み、ポンプ排水を実施しましたが、翌29日からは阿賀野川の水位が上昇してきたことから、河川巡視を強化し、30日にはJR線鉄橋下の土のう積み、阿賀野川堤防の監視、漏水箇所の対応やポンプ排水を消防署と消防団が協力しながら実施したところでございます。災害体制としましては、本署では市内全域の現状把握のため巡視や情報収集に努め、また安田分遣所では主に小松地区においてポンプ車による排水作業を実施しております。また、消防団幹部は各部門の人員調整、指揮活動に当たりました。幸い30日午前には雨もやみ、大規模な被害の発生や人的被害もなく、阿賀野川の水位も下降してきたことから、同日夜9時には消防署、消防団とも活動を終了したところでございます。
ご質問の消防力の向上についてでございますが、消防施設設備面につきましては総合計画、実施計画に基づき計画的に進めております。平成22年度は防衛省の補助事業により消防ポンプ自動車1台を整備しておりますし、今年度は総務省の補助事業により救助工作車を整備することとし、さきの議会で契約の議決をいただいたところでございます。また、22年度、23年度の2カ年事業として、本年9月30日に引き渡し予定で消防緊急通信指令装置の更新事業が進行中であります。本事業が完了することにより複雑な災害対応受け付けや指令業務の円滑化、効率化が図られ、災害時の迅速、正確な対応が可能となるものであります。
また、分遣所再配置の考え方についてでございますが、管轄面積、管轄人口を勘案しても、県内類似団体と比較すると署所が多いということから、事務事業評価で見直しを求められております。このため、今年度から署内に署所統廃合検討委員会を立ち上げ、これまでの当消防本部管内の火災出動、救急出動等の実態を検証し、課題を整理して再配置による消防体制の強化を目的とした整備計画の策定に向け、検討を進めているところでございます。この検討に当たりましては、災害時の出動態勢についても十分に考慮していかなければなりませんが、分遣所の再配置がなされれば人員や機器を集中させることができ、このことによって災害時の体制の充実、強化につながるものと考えております。
なお、管内で対応不可能な大規模災害が発生した場合につきましては新潟県広域消防相互応援協定により県内の応援態勢が整備されておりますが、通常時におきましても近隣の消防本部や関係機関との連携を一層深め、危機管理体制の充実、強化に努めてまいりたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 岡部議員の原発事故による放射能汚染の(3)、学校等の子どもが集まる場所の空間放射線量測定について教育委員会としてお答えいたします。
教育委員会では、福島第一原子力発電所の事故発生を原因とする放射能汚染について、子どもたちが集う学校や社会教育施設を数多く所有していますことから、注意深くその推移を見守ってまいりました。これまで県及び県教育委員会と対応して市が実施しております4中学校での空間放射線の定点観測結果、また7月に教育委員会独自で実施いたしました五頭連峰少年自然の家の広場の空間放射線量の測定結果では、いずれも通常の範囲内で、直ちに子どもたちの健康に影響が出る放射線レベルではなく、国や県教育委員会からもこれまで特別な指示はない状況であります。また、学校給食においては県福祉保健部生活衛生課から県内外の給食食材の放射性物質検査結果情報が随時入り、給食の安全性の確保を図っているところであります。今後も定点観測数値に注意を払うとともに、10月からは市所有の測定機器が準備されますことから、市長部局と連携して学校施設等での不定点観測の実施に向け、前向きに検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) まず、大室浄水場の汚泥の問題ですが、午前中にいろいろ質疑ありましたので、ダブる必要はないと思いますが、市長に最初にお聞きしたいのですけれども、確かに今の上下水道局長さんが多分つくったのでしょうが、答弁の中では日本水道協会と連携しながらいろいろ国へ要望していくというようなことでありますけれども、恐らくそういう形ではなかなか事態は動かないのではないかというふうに思っているわけです。国のほうは全く無責任で、基準だけこんなものだから、自治体で処分してもいいよということです。それ以上は全然今責任負う態度ではないわけで、いつの間にか東電の責任というのは余り最近言われなくなってきたという、そういう状況の中で、なかなかこれは困難なことではありますけれども、やはり市長として例えば阿賀野市だけではないわけです、同じ被害あるのは。近くで言えば新潟市であり、またそのほか県内でもあると思うのです。ですから、市長としてやはりそういう自治体と横の連絡とったり、共同して県知事になるのか、国なのかわかりませんけれども、何とかしてくれというやはり行動を起こすべきではないかというふうに私は思うのですが、その辺はどんなふうに考えていますか。
それと、大室浄水場に今仮置きされているのは現場、市長はごらんになりましたか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 大室浄水場で仮置きされているものについては、現地行っての確認はしておりません。写真等見てだけでございます。
今後ではどうするかということでございますが、本当に岡部議員おっしゃるとおりやはりいろんな方面に政治的な働きかけが私は必要と思っています。うちだけではございませんので、浄水場汚泥、放射性物質含むところ県内幾つもございますので、そういった自治体の首長さんと連携しながら、また県選出の国会議員さん、そういった方も通じながら国からしっかり責任ある対応を示してもらうよう市長としても要望活動行ってまいりたいというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) ちょっと聞くだけやぼだったかなと思いますけれども、しかしあなたが今答弁された中にも周辺の住民も不安がっているということがあるわけですから、写真はこんなものですよね、まず。やっぱり現場を見て、本当に周辺の人はだんだん不安になってくると思います。それをやっぱり見て実感して、これだけの、それから午前中の答弁にあるとおりどんどん、どんどんたまっていくわけですから、前倒しとはいえ2,000万円のこれから費用をかけて、その置き場をつくらなければならないわけでしょう。現実に行ってみて、本当に周辺の方の声なんかも聞いた上で本当に市長としてどうしなければならないのかということがやっぱり行動として私は出てくるのではないかというふうに思いますので、ぜひそういう立場でやっていただきたいと思います。
6月議会でも放射能問題いろいろ質問しましたけれども、あるいはまた大きい余震、地震があったときに市長がどういう態度をとったかというような質問ありましたけれども、やはり本当に市民の命と安全を守るというトップとしての姿勢というのがどうも伝わってこないというふうに私は感じざるを得ないので、その辺できる限りのことで努力をするという姿をぜひ見せていただきたいと思います。
それから、放射能の汚染についてやっぱり状況というのはもう少し深刻にといいますか、考えていただきたいというふうに思うのです。幸い計量計が9月の今月のぎりぎり、9月月末という契約ですから、月末の日には来るのだろうと思いますけれども、やはりそれをどういうふうに積極的に活用するのかと、阿賀野市で。確かにそこまでしなくてもいいとか、そういう考えもあるかと思います。しかし、先ほども言いましたけれども、3.11、それから新潟・福島豪雨、それから最近の12号台風、全部想定外のことが起きているわけです。あるいは、起きようとしたわけだ。ですから、災害やこういう汚染に対する対応というのは、そこまでやらなくてもいいのではないかというぐらいなところまでやっぱり先んじてやると。結果的にそれは空振りかもしれませんけれども、そのことによって市民に安心を与えると、安心感を与えるということが私は非常に大事だというふうに思います。
阿賀野市にも南相馬の方を含めて避難しておられる方いるわけで、その人たちのためにこういう南相馬市の広報号外というのがこの阿賀野市に置いてあるわけです、避難民のために。これを見ますととにかく市内の除染強化ということで、放射能除染の具体的な記事が半分以上です。それで、この中で児玉龍彦さんという東京大学のアイソトープ総合研究センター長さんという専門家なのですけれども、この方が実際南相馬に協力して、具体的な除染について指導しているわけです。この人はどういう人かといいますと、私初めてこの方をテレビで見たのは国会の委員会なのです。委員会で参考人として呼ばれて、この方は私は法律を犯して福島の子どもたちの、特に子どもたちのために、法律を犯して福島県の放射能のついた品物、いろんな品物採取をして、東京の自分の研究所に持って帰っていろいろ研究したと。これは、違反になるわけです。放射能物質のついたものを指定された外へ持ち出すわけだ。しかし、国会で堂々とそういうことを言っているのです。しかし、それは福島を初め子どもたちの未来とか汚染には引きかえできないということをいろいろ述べられて、最後にどう言ったかというと、こういう状態なのに、国会議員や国会の皆さん何をやっているのですかということを最後に一喝をして自分の考えを国会で述べたという。私は、大変偉い方だというふうに思います。放射能被害についてどうなのかというのは非常に不明な点があるわけなのですが、はっきりしていることは3.11の爆発事故が起きました。テレビやマスコミでいろんな専門家と言われる方が出てきていろいろ言っているのは、最初口をそろえて言っているのは大丈夫、ここまでは危険だけれども、ここまでは大丈夫だとか、病院でいろいろエックス線とかそういうものを照射しているのだから、これぐらいは大丈夫だといういわゆる原子力村といいますか、そういう傾向の方が最初は出ていたのですけれども、だんだんそういう方が出なくなってきて、ある意味本当の真実を伝えるような学者の方が出てきていろいろ発言をされている。児玉先生もそういう意味ではそういう一人だというふうに思うのですが、やはり基本的に考えなければならないことはそういういろいろな考え方、かなり正確な考え方が徐々に表に出てきているわけですけれども、これ以上は危険ですよと、こういう線をよく聞きます。さっきの汚泥もそうですけれども。では、それ以下なら安全なのかというとそうではないのです。いわゆるしきい値という言葉を最近聞きますけれども、そういうそれ以下なら安全だという、そういうしきい値というのないのだと、放射能の問題については。ですから、量が少ないから、安全だということはないのです。ということは、すぐに被害が出てくる、放射能の被害がすぐに出てくる急性障害と何十年後かに被害が出てくるという晩発性、後から出てくる障害というのがありますので、特に放射能に対する感受性が強い子どもさんにはもう二重、三重にも安全対策をしていって全然不思議ではないということが基本的に考えられることだというふうに思います。
そういう点では今答弁の中で線量を阿賀野市についてはいろいろ調べていくと、測定実施要綱なんかもつくってやるということなのだが、もう一歩やはり積極的に今までは県から1カ月で2日とか借りられなかったわけですが、今度は専門にあるのですから、もっと積極的に例えば学校施設でも中学校だけでということではなくて、では小学校はどうするのか、あるいは保育園や幼稚園はどうするのか、場所も、あるいは公園等も積極的にやはり今から計画を立てて、その機械が来たらだれがどういうふうに活用するのか、どういう場所で。
それから、線量をはかるについても、今いろいろあちこちでやっているところで共通した場所があるのです。雨どいとか、雨がたまるところとか、あるいは木の葉とか、そういうところがたまる、側溝とかという。そういうことをやはり考えて、もう少し具体的な今から放射能汚染に対する計画を私は立てて、10月1日から速やかに実行すると。その結果を市民に公表して、多分そう高い線量はないことを祈っていますけれども、それはそれで安全だということになるわけですから、そういうもっと積極的な放射能汚染に対する対応をとっていただきたいというふうに思いますが、どうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 積極的な測定の対応をということでございます。きょう付の市長からの通知文書が行っているかと思いますけれども、今回の空間放射線結果を議員各位の皆様に通知させていただいたわけでございます。これをごらんいただきますと実施要綱、実施要領を若干変更してございます。と申しますのは、先般十日町市、それから南魚沼市で学校、それから保育園等の施設の側溝、集水升から高濃度の放射線量が確認されたと、測定されたというような新聞、テレビ等の報道があったわけでございますけれども、阿賀野市におきましても早速それを踏まえまして測定をさせていただいたというものでございます。その結果を通知をさせていただいたというものでございます。そして、大室浄水場におけます線量の測定結果、それから環境センターにおきます放射性物質の測定、それから線量の測定結果というものもあわせて今回通知をさせていただきました。ということで、今回はまだ県からサーベイメーター借りているという状況でございますので、議員おっしゃるとおり10月になりましたらできる限りのところを測定をしたいという市の考えでございます。今回は一応通知書を見ていただくとわかりますように各中学校4カ所を定期的に測定をしておりますけれども、今回あわせて側溝、それから集水升、砂山、草地等について測定をさせていただきました。結果は多少やはり集水升等については通常空中よりも数値が多くなっておりますけれども、県の言っている通常の測定範囲だったというようなことでございました。こんなようなこともございまして、今後につきましてはそれでは小学校はどうなのかとか、または保育園、幼稚園はどうなのかとか、その他の施設はどうなのかといったような心配もあるわけでございますので、できる限りそういう要望等に基づいて計画的に進めてまいりたいというふうに思っております。
それから、測定の方法につきましては一応先般対策会議を設けまして、測定につきましては総務課が今やっておりますけれども、施設を所管する部署のほうで対応するといったようなこと、そんなようなことを確認しておりまして、測定した結果につきましては即刻公表するというようなことを市の方針として先般確認させていただいたということでございます。
以上であります。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 放射能問題まだいろいろ質問したいのですが、ちょっと時間がないので、先に進みます。
それで、今回の豪雨、阿賀野川の水位上昇に対するいろいろな対応ですが、まず避難の連絡周知については今回かなり広範な地域というのは自治会単位で連絡したというふうに思うのですが、かなり多くの自治会に対してまず市役所から電話で連絡をしたわけですよね。その辺の、安田地区にはほかの防災無線があったわけなのですが、あるいは広報車も出したということなのだが、その辺の周知というのは、その辺がうまくいかないから、余り連絡した割には避難所来なかったということではないのでしょうけれども、その辺で聞いてみますと必ずしも早朝電話して、必ずしも自治会長さんが出るわけではないわけです、電話に。奥さんが出たり、ちょっと話のよくわからない年寄りが出たりするわけで、そういうのも事例も聞いていますけれども、その辺の連絡方法というのは今後やはり考えていかなければならないのではないかというふうに思いますけれども、まずその辺どうでしょうか。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 今回の新潟・福島豪雨についての避難勧告の方法等ということでございますけれども、おっしゃるとおり安田地区につきましては同報無線でもって対応させていただきました。そのほかの2地区につきましては広報車、それから自治会長さんによる電話での連絡をさせていただいたということでございます。おっしゃるとおり自治会長さん直接おられないという場合もございましたし、その場合についてはご家族の皆様に伝えていただけるように要請をさせていただき、全自治会長さんのほうに確認をさせていただいたということでございます。ただ、やはり自治会長さんの判断といいますか、その辺の見解の相違等もあったと思いますけれども、地区の住民の皆様に全員にその旨が伝わったかどうかというものは今現在のところですけれども、確認をしておりません。今回の答弁させていただきましたように対象地区の6%しか避難しなかったというようなことでございまして、これらの数値について今どういうような状況でそうなったかというものを今検証している最中でございますけれども、今後につきましてはラジオ等の導入も今考えておりますし、そういったようなことも踏まえて二重、三重に連絡体制をとっていって避難、あるいはまた避難指示、勧告といったような対応に備えてまいりたいなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 午前中の資料というか、議会として今回の水害に対して執行部に要望した回答の中にもやはり当初危険だと思われていた箇所以外でかなり危険な状況になっていたというのがあります。ですから、本当に机上のプランといいますか、ペーパーに書いたもの、こういう場合はこうすると、ここが危ないというものは実際経験してみるといろんな問題といいますか、つけ加えなければならないことがどうしても出てくるのです。ですから、私は今検証中ということでありますけれども、不幸中の幸いで阿賀野川がはんらんするということはなかったけれども、かなりの危険な状況までいったわけですから、もう少し福島のほうが降っていればどうなったかわからないということとやはりこれは災害全般に言えることですが、当たり前ですけれども、予想できないです。時間いつ起きるのか、それからそのときにどういう人たちがどういう場所にいるのかというのが全く予想ができないものでありますから、やはりさっきも言いましたけれども、そこまで考えなくてもいいのではないかと思うぐらいなところまでやはり考えて計画はつくっていくと。そういう点では細かいことはいろいろ言いませんけれども、細かいことはいろいろあるでしょうけれども、防災計画を改めてつけ加えるというか、見直すというか、そういうことも今の時点では必要なのではないかというふうに思うわけです。その辺の考え方と、それから今の避難連絡と避難所に関連してですが、今回はどの地区はどの避難所へという、そういう連絡はしなかったわけですよね。とにかく京ヶ瀬の方には水原のどことどこが避難所ですという、そういう言い方。ただ、これについてもやっぱり間違っていたとは言いませんけれども、検証が必要だと思うのです。やはりある程度自治会ごとにまとまって避難するということも大切。ただ、時間との闘いですから、そこまで細かく指示していると避難がかえっておくれるという考えもあるかもしれませんけれども、やはり連絡を受けて大変だと思って避難所行ってみたけれども、全然知っている人がいないというか、身近な人がいないので、またうちへ帰ったなんていう話も聞いているわけなので、その周知方法、改めてその辺はどういうふうに考えていらっしゃるでしょう。
〇議長(清水友行君) 関川総務課長。
〇総務課長(関川嗣雄君) 避難所の対応についてということでございますけれども、今回議員おっしゃるとおり避難所につきましては準備できたところから開設をしていったということでございまして、どこの自治会の方がどこの避難所のほうに避難してくださいという、そういう勧告は今回はいたしませんでした。今回設置をしたところの避難所、近いところにどうぞ行ってくださいというような、そんなことでございまして、そういう割り振りをしなかったために1カ所に集中したといったようなことも今回あったのかなと。特にやはり一番多かったのが水原体育館が一番多かったわけでございますけれども、全く避難してこなかった避難所もあったということでございまして、そういうばらつきがあったという面においては今後やはり検討すべき案件だろうというふうに思っております。
また、今回先ほど市長も答弁で申しましたように各避難所ごとに行動計画というものを定めていまして、実際に避難所を開設するに当たり職員のだれだれがどこを担当するというものも全部決めております。今回はそれに従って対応させていただいたということでございまして、時間的にはそれを割り振るような、実際なってみますとそういうことできないわけなので、今回よかったところはそういう点を前もって決めていたということがスピーディーな設置ができたという面についてはよかった点であったというふうに思っておりますけれども、ただやはり割り振る自治会さんに対する指示する避難所の場所を想定できなかったという面については、先ほど申しましたようにもう少し今後検討して対応してまいるべきだというふうに考えております。
以上であります。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 消防長にちょっと質問しますけれども、大変今回の水害、消防署員の方あるいは消防団の方大変ご苦労されました。
それで、最後の分遣所の再配置、再配置という言葉がいいのか、統合と言えばいいのか、今俎上にのっているのは聞くところによりますと安田と笹神を1つにする、それから京ヶ瀬と本署を1つにするというような、そういうことが俎上にのっているというふうに聞いております。それどういう形でどうするかというのは今まだはっきりしてこないのでしょうけれども、しかしやはりそう簡単にそういうことをしていいのかなという疑問があります。今ずっと質問してきたようにいろんな災害があるわけです。火災対応というのが中心に分遣所はなるのでしょうけれども、やはり旧4カ町村で災害はいろんな形でその地域によって特色ある、災害に特色あるというと辺ですけれども、水害そのものでも雨の降り方によっていろいろな場所が危険になっていくと、そういう状況の中で事務事業評価だとか、そういうことで簡単に合理化の方向に向かっていいのかなというふうに思いますし、また人員の面でも確かに一人一人の方の能力を高めたり、あるいは指令装置や消防車の更新、高性能のものでカバーしていくというのはありますけれども、現実に消防署員の充足率は67.5%ということで前回の議会では答弁をされております。これからどんな災害が起こってくるかわからないということの中で、単純に事務事業の見直し、合理化という方向へ進んでいいのかなというふうに非常に危惧しているのですが、その辺の考え方と今さっき言ったように何か委員会つくって内部で討議しているということなのですが、その辺の状況もちょっと聞かせてください。
〇議長(清水友行君) 曽我消防長。
〇消防本部消防長(曽我 昇君) 検討委員会を立ち上げまして、今検討しているということでご理解をいただきたいと思います。また、消防力の整備指針、また市町村消防施設整備実態調査、同規模団体との比較、消防の広域化、再検討等総合的に勘案、有効性、妥当性を考慮し、サービスの低下につながらない組織機構の見直しということで検討させてもらっているということでご理解いただきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) いずれ私所属している委員会でそういうのは報告具体的にされると思うので、そのときに十分意見を言っていきたいというふうに思いますが、今の答弁で先ほどの私危惧された点が解消されたわけではありませんので、それだけははっきりさせておいていただきたいと思います。
最後に、災害対策についてはまだまだいろいろ各分野で検証しなければならないし、お聞きしたいところもある点があります。例えば災害弱者と言われる方たちの避難は今回はどういうふうになったのか、これ時間ありませんので、答弁は結構ですが、そういう問題もあるでしょうし、最後に教育委員会にちょっとお聞きをしたいのですが、1つは先ほどの放射能測定、もっと国、県のほうがどうのこうのとさっき答弁ありましたけれども、もっと積極的にやはり活用して、先ほど言いましたように子どもさんの安心のために、むしろこちらの市長部局に積極的に申し出てやっていただきたいというのが1つと、それからもう一つ、放射能でありませんけれども、ふだんの水害とか地震とかということに対しての学校の避難の対応というのはどんなふうに考えて、どういうふうになっているかと。今回の3.11の津波に対する、あれはまさに昼間学校にほとんど生徒さんがいるときに起こった状況です。ですから、さっき言ったようにどういう状況で起こるかわからない。一般的には私らも小さいときは、ぐらぐらと来たら机の下に隠れるというのはあるのですけれども、でも私の経験ですけれども、新潟地震のときに私高校1年生でしたけれども、体育館にいましたから、机の下に隠れることできないので、どうしようかなと一瞬怖かったことがあるのですが、その辺のところちょっとお聞かせください。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) それでは、2点について、まず最初に放射能の関係でありますが、先般も校園長会議開かれまして、学校の中でのどんな動きになっているか聞き取りを行いました。やはり出てきている声は、中学校だけではなくて小学校も、それから幼稚園も測定をしてほしいということ、それからグラウンドだけではなくて、やはり側溝とか集水升、ある程度集積が考えられるそういったところについても調べてほしいという声が上がってきております。これらは積極的に受けとめて測定態勢に入っていくつもりであります。特に雨水ます、側溝あたりは注意を払って対応していきたいと考えて、計画を立てているところであります。
それから、やはり保護者の中には福島から避難されている方もおられるわけで、ある園の話ですと保護者が直接簡易測定器を持ってきて、園内のあちこちをはかって数値が低いということで、本当に喜んで安心して帰ったなんていう話もその会議の中で披露されたところでございます。そういったことで積極的に対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
それから、災害に対する学校のさまざまな避難対応、それから避難所設営に対する学校側の受け入れ対応、そういったことについてはやはり災害のたびに検討、吟味がされて、改善は図られてきていると思います。今般の水害に対する避難所でも学校側の対応は大変いいという声を多く聞いているところでございます。
なお、災害というのは常に想定外というのをどこかに含んでいるわけでありまして、これでいいということはない部分がありますので、避難経路等にしてもやはり再検討していかなければならない部分を含んでいるというふうに考えております。そういったことでご指摘をいただきましたし、そういった方向で検討を進めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
〇13番(岡部直史君) では、終わります。
〇議長(清水友行君) これから3時45分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時34分)
再 開 (午後 3時45分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
1番、佐竹政志さん。
〔1番 佐竹政志君登壇〕
〇1番(佐竹政志君) あらかじめ2点についての質問を通告してありますので、お答えをお願いしたいと思います。
1点目につきましては、市長在任3年半の総括と今後の対応についてであります。私は、天野市長が3年6カ月前に市長に就任いたしまして、その後また私ら議員も同じ席に同席するような機会もございましたし、各種団体等の中での出席要請に応じた中で、市長がいろいろあいさつをされる中で、さすがに頭のいい方だなと非常にイメージがよかったのです。そして、また各種団体のほうからも今までなかなか市長さんから案内をしても、来てもらえなかったのですけれども、新しい市長さん、若くて参加していただいて、非常に顔が見えたというようなことも聞かされております。ただ、それでその評価がずっと続いていればいいのですけれども、そうでないという現実もありますので、またいろいろお答えをした中でお聞きしてまいりたいと思いますけれども、いずれにしましても3年半前に当選をされまして、自分のどの程度目標に対して達成したのか、考えておるのかお聞きしたいと思います。
また、まだ任期も残されておりますし、残された問題等についてもどのように対応していくのかお聞かせ願いたいと思います。
2番の市民交流エリアについてであります。市民交流エリアについては現在準備委員会で具体的な計画づくりを進めていると説明がありましたが、どの程度進んでいるのか。
また、南安野町地内で約10ヘクタールの商業施設の建設計画が進行中と聞いていますが、事務方に聞いても、あるいは農振除外の関係で言えばどちらも大きな面積でありますので、距離的にも近いことから、2カ所での農振除外はできないというような考えも聞いております。そうしますと今市のほうで市民交流エリアを建設ということで進めましても、基本的に農振除外の関係で除外にならなければ、市長が幾らやる気であってもできないということになるわけであります。その辺のこと考えますと商業施設の関連との関係、それらについての対応、それらについての現状についてのお考え等についてお聞かせ願いたいと思います。
以上であります。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 初めに、私が市長に就任してから現在まで、国、地方を通じ行財政改革、地方分権、消費税問題、少子高齢化、新しい公共などあまたな課題がある中、国、地方ではさまざまな出来事がございました。
まず、民主党政権誕生によるマニフェストの実施、事業仕分け、リーマンショック、各種経済対策、参議院選挙後のねじれ国会、そして東日本大震災の復興対応などであります。私は、これらの課題及び時の背景にあって、みずから作成したマニフェストの政策プラン並びに就任当時の所信表明で述べました6つの重点政策を現在も鋭意推し進めているところでございます。
佐竹議員の目標に対しての達成という点でございますが、議員の皆様初め市民の皆様からの評価は別として、私自身の評価としては達成しているものもあれば、反面まだ進んでいないものもあり、全体を通しての達成度は6割くらいかなと考えているところでございます。
また、昨年度末にようやく阿賀野市総合計画の後期基本計画、5カ年の計画でございますが、これが策定されました。この計画策定に当たっては、過去の5年間を振り返り、現在の阿賀野市を取り巻く現状とこれからの時代の変化、要請を踏まえて高福祉のまちづくりを目指し、策定いたしました。計画の中に水原郷病院の整備、水原中学校の改築など大型事業を初め私の任期を超えてのあまたの政策課題がありますが、後期計画に沿いながら残された任期をこれからの課題解決に向けて全力で取り組む所存でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、市民交流エリアについてお答えいたします。ご質問にもございますように市民交流エリア整備事業については、昨年の検討委員会の答申を踏まえ、より現実的で実現可能な計画として成熟させることを目的として準備委員会で検討をお願いしております。現在まで委員会を4回開催させていただき、整備に係る基本的な考え方や事業を進めていく上での問題点等を説明し、委員の皆さんの情報量を均一にした上でさきの委員会におきましては整備施設を検討する方法として部会制での検討方法を決定し、情報発信部会、温浴施設部会、物販施設部会、宅地造成部会の4部会を設置、今後それぞれの部会で関係する施設等の整備の要否、または規模、方法等について検討いただくこととしております。しかしながら、現段階では検討していく上での具体的な資料がないため、今後コンサルタント事業者に施設整備を行う上での商圏調査等を含む各種基礎調査並びに基本設計までの業務を委託し、検討のための資料作成を行うこととし、9月補正予算において業務委託料を計上させていただいたところであります。さらに、事業実施に必要な市としての財源を確保するため、整備基金条例案を提案させていただいておりますので、よろしくご審議いただきたいと存じます。また、委員会では8月末に同種事業で成功している先進的な施設、または周辺環境が阿賀野市に類似している施設として茨城県にあります施設の視察研修を実施しており、今後の計画策定の参考としていただけるものと期待しております。
次に、他開発事業との農業振興地域整備計画における農振除外の調整についてでございます。農振除外につきましては、一定規模以上の案件については1ヘクタール未満については市及び県出先機関の調整ですが、県は本庁案件となり、関係部局との調整を要するとともに、あわせて国との調整等を行う必要があります。市といたしましては、同時に双方の事案が上がってきた場合双方の案件の相談並びに協議には応じられますが、どちらを優先するかといった事業に優劣をつけることはできないものであります。しかしながら、他市の状況を見ますと同地域で同時に複数の大規模開発が認められた事例は見当たらないのが実情であります。さらに、農振除外につきましては事業を行うことの必要性、妥当性が最も重要視されるものであり、それぞれの事業計画の内容が市並びに国、県の考え方に合致する計画かどうかが基本となります。同時に、農地法上の農地転用、都市計画法上の用途設定といった開発関連法令との調整も重要となるため、事業を進めていく上では同時にすべての開発関連法令との調整並びに協議を進めていく必要がございます。したがいまして、市民交流エリア整備事業におきましては事業の目的として掲げております産業振興、市内の活性化、交流人口の増加等前面に掲げ、より実現可能な具体的な計画を立案、作成し、事業を進めていく必要があるものと考えております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) それでは、1番目の再質問させていただきます。
市長は、若くして市長になられたわけでありますけれども、非常にさっきも言いましたように市民から大きな期待があったということで、これは投票結果を見ればあったわけであります。なぜ若いかというと、やっぱり政治家というのは若い人というのは行動力があるのです。それで、やっぱり年とるとなかなか頭の中に経験はあっても、行動力が伴わないということでの期待があったわけです。ところが、天野市長就任されて、私もいろいろ私なりに話をする機会もありましたけれども、例えば前の質問の中で笹神の郷土資料館、博物館、大変古くなってお化け屋敷みたいな感じの周りの状態で、それを修繕、何とかする気はありますかという質問があったときに、市長はそれは大事だから、何とか残していきたいという答弁をされたのですけれども、私は見たことがありませんと、そういうふうに答弁されて、非常にがっかりしたわけであります。また、先ほど岡部議員のほうからも放射性物質を含んだ土のうが積まれておるという状況、これは市長のほうから残念ながら見ておりませんというような話あったと思います。私ら行政にかかわる政治で言えば、やっぱり県や国に現状を伝えて要望していくというのが当事者である市長が百聞は一見にしかずで現場を見て、自分の判断でこれは大事だと、これは緊急性を要すると、これは必要だということで初めて県にも行けるし、関連する阿賀野川沿線の他の市町村長とも同一行動がとれるのです。ただ、頭の中で、あなた頭いいから、頭の中ではいろいろ想像もつくでしょうし、だけれども議員は博物館も含めて現場みんな見ているのです。現場見た上で何とかしてほしいということで、市長が先頭になってやってくれという要望で質問しているわけです。ところが、当事者は市長みずから書かれたのか、あるいは担当の課長が書かれたのかわかりませんけれども、現場を見ていないということではあなたの心が伝わってこない、熱意が伝わってこないというのが残念なのです。ですから、何とかしたいと、頑張りたいとかという言葉よりも現場を見て、逆に見に行っていない議員があったら一緒に見に行きましょうと、こんな大変な状況なのですよというぐらいの必要が欲しいわけであります。
さて、就任3年6カ月の中で、私の記憶では一番大きな問題というのは、市民にアピールしたのというのは1つは郷病院の問題でありましたし、もう一つは道の駅の問題ということで、郷病院につきましては経営を厚生連のほうに移管を去年の10月からなったわけでありますので、1つの問題は通過点といいますかですけれども、道の駅につきましては集中的に後でまた質問させていただきますけれども、郷病院のほうは私ら議会のほうは別に厚生連のほうに経営をお願いしたいという、それが契約、議決をするのが目的ではなくて、何とか病院を存続をして、救急医療を復活してほしいというのが最終的な要望なわけであります。ただ、市立病院の中で医師が半減をして、補充ができない中であれば、厚生連のほうが医師の確保とかいろいろ考えたときに救急医療の復活が可能なのではないかということで厚生連で経営をお願いするしかないという判断のもとでやったわけであります。しかるに、ことしも医師の補充を何か2人ぐらいとかという予定だったはずですけれども、1人しか補充ならないということで、ますます今まで言っていた救急医療の復活がいつになるかわからぬという状態なのですけれども、その辺市長は努力されているのでしょうか。あるいは、そこの見通しにつきましてお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私が最初にやはり市政を担当した際には、一番大きな政策課題が水原郷病院の経営再建でございました。議員おっしゃるとおり厚生連に運営委託昨年10月からしたわけですが、それが目的ではないわけで、私もマニフェストの中で水原郷病院救急復活を公約の最優先課題でございました。ただ、実際市政を担当いたしますと郷病院が非常に経営が危なくなっていると、つぶれそうだという現状ございましたので、それを何とか立て直すと、経営を立て直すということがまず第一でございます。その際にはやはり直営ではなくて、そういった厚生連初めそういった医療機関に委託をしながら存続させるという状況でございました。ただ、一番最優先の課題に取り組んだ救急医療の復活についてはまだ達成していない状況でございます。これは、医師の確保があっての話でございますので、厚生連からことしから2人というような約束で民営化したわけでございますが、それがまだ達成していないということで、先般厚生連の理事長さん初め幹部の方との意見交換ございましたので、その際にも市はちゃんと厚生連との約束を守るため、一生懸命頑張っているのだから、厚生連のほうもとにかく医師をまず少しでも確保して、市民から本当に厚生連に運営任せてよかったと言われるようにしてくださいと、もちろん市も頑張りますと、そういう申し入れといいますか、要望をいたしたところでございます。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) さっき私の質問の中で若い政治家に期待をしたという話ししまして、何か年配の老齢の政治家については期待ができないというようにとられると困るので、一言言っておきますけれども、経験のある年配の市長というのは自分なりの人脈といいますか、自分で政治を行う意味でいろんな人脈とかそういうのをお持ちなのです。それで、自分が動けなくても電話でいろいろ言ったり、あるいは人を介していろいろな要望を伝えて住民要望の期待にこたえていくという姿勢があったわけです。あなたは、そういう人脈をお持ちではないのでしょうから、若いということが1つの武器として頑張っていただけるものかなというふうに思ったのですけれども、余り現場も見に行かない、そのほか小まめに県のほうに足を運ぶとか、国のほうに要望に向かうというわけでもないような感じがして非常に残念なわけでありますし、そういう面ではいろいろ要望の中で、今までの議会を通じて見ますと私は市長というのはやっぱり一番大事なことは市民の要望にこたえていくことが大事だということで申し上げた覚えありますし、実際要望が上がって、たくさんの要望があればすべての要望にこたえることはできませんので、少なくとも要望の実現のために努力する姿勢があればそれはそれで評価につながると思いますよということをお話ししたこともあるのですけれども、例えば消雪パイプなんかもう二、三年前ですけれども、たしか建設課のほうには消雪パイプの要望が200カ所ぐらいあるはずであります。市長にも何とかなりませんか、あるいは一般質問の中でもそういう要望が多くあるので、ぜひやってほしいという議論があったわけでありますけれども、市長は常に消雪パイプばかりではありませんけれども、財源が財源がということでやらなかった。消雪パイプについては私の記憶で言えば、市長が就任されて3カ年の予算編成の中でやった消雪パイプというのは1本だけだったと記憶しております。その1本も老人福祉施設の白鳥荘さん、そこだけが、それは白鳥荘の改築に合わせて前からの予定があったのだろうから、やっただけの話で、新たに市長が指示して消雪パイプを布設したということでないと思いますので、そうすると全く消雪パイプというのは市長が指示して消雪パイプも一本もやっていないと。では、本当に金がないのかといえば、ちょっと私もびっくりしたのですけれども、平成22年度の決算報告書が今回議員の皆さんのところに配付されておりますけれども、12億余りの予算残が出ております。なぜこんなときに補正か何かで昨年度末にやらなかったのか、その辺のお考えありましたらお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議員おっしゃるとおりに確かに消雪パイプの新設要望というのは本当に多うございます。ただ、その要望に対して十分におこたえできないというのも現実でございます。これを要望すべて行った場合の財源、大体補助金等も活用しますから、市の持ち出しは多少なりとも少なくなります。初期投資は補助金使えば多少軽減できます。問題は消雪施設の維持管理、ランニングコストであります。電気代というのもかかりますし、消雪パイプ老朽化すればそれを更新しなければならない。消雪井戸も出てきます。今市は、過去に布設した消雪パイプの更新、井戸の掘りかえというのを、これも莫大な経費がかかるのです。ですから、今議員おっしゃったようにかなり予算が余ったのだから、それを、確かにそれは初期投資としては回せるかもしれませんけれども、今後のランニングコストを考えたときにそのランニングコストをどうやって調達するのかという財源問題も十分検討しないとお金があるから、今やれると。やっても、つくった施設を維持管理するための膨大な、むしろこっちのランニングコストのほうが高くつくわけで、そういったものを含めてやはり検討すべきかなと思います。
あとはいろんな政策課題ございますが、私はやっぱり当然政策課題に優先順位をつけていかなければいけないのかなと思っております。ないと困るものをまず優先してやると、あればなおいいというのは財政の余裕、財源が確保された時点でやはり検討すべき課題というふうに認識いたしております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) 私12億の予算残があるから、まとめていっぱいやったらどうですかと言っているのではなくて、4本や5本ぐらいは多少なりとも要望にこたえていくという姿勢があればできるのではないですかということを言っているわけであります。将来的な維持管理とかいろんなことにつきましても、例えば消雪パイプを布設している自治体、町内会とかいろんなありますから、故障箇所があったときに逆に言えば地元の負担をお願いをして消雪パイプの機能を維持したりとか、今も実際やっていますように消雪パイプの掃除なんかも地元の自治会等で協力しながらやっているわけです。そういう発想があれば可能なのです。だから、将来の維持管理が大変だから、全くこれからもやる気ありませんでは全く市民の要望にこたえていく姿勢というのがないのではないかというふうに言われてもしようがないと思います。そういう部分でちょっと残念なのですけれども、それからまだまだ実際自分では6割程度が、6割の大きなウエートというのは何なのかちょっと聞いてみたいというのもあるのですけれども、逆に言えば4割ぐらいが残っているということです。その4割の残されたものについてどのようにして対応していくと。例えば残された6カ月間だけでは対応できないということで、この前の日報には、新潟日報の新聞には次も出て頑張りたいというのが出ているのですけれども、なかなか市民の要望にこたえたため、あるいは多くの人からの出馬要請があったからというのではなくて、何か自分のほうで残されたものについて課題解決のために引き続きという話のようですけれども、ではあと残された課題というのはどういうものが残されたもので、どういうふうに力を入れていきたいというふうに考えておられるのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 6割何があるかということでございますが、まずやっぱり郷病院の問題、これが私が一番最優先に取り組んでまいる、これもまだ100%達成したわけではございませんけれども、一応の区切りがついたということで、本当にそれ以外の行政課題については十分な対応ができていないという認識でございます。今佐竹議員さんおっしゃったように消雪パイプの整備、こういった生活に関連したそういった公共施設の整備といったものも優先順位つけての上でございますけれども、やはり安全、安心にかかわるそういった公共事業、こういったものは当然必要と。一般行政報告で申し上げましたとおりにこういったものもやはり優先課題で取り組んでいく必要がございますので、そういったものをでは残された6カ月で解決できるかといいますとそれは無理でございます。一部の新聞報道で次の来期の再出馬というようなお話もございますが、私自身としては市民の信任をいただければまた4月以降も残された政策課題、それとまた地域政党の候補という立場で出馬という形になろうかと思っていますので、地域政党のマニフェストの中で新しい政策課題を提示しまして取り組んでまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) 阿賀野市民、市長が地域政党と言われましたけれども、地域政党に阿賀野市民が期待するなんて声は全くないのです、本当に。多分大阪の橋下府知事の維新の会であったり、あるいは名古屋市長の減税日本であったりということで、非常に受けがいいというような感覚を持って、自分も何とかそういう受けがいいのに乗っかりたいという意識はあるのでしょうけれども、ぜひ市民の感覚からいえば、私も含めてですけれども、新党結成をして、その課題を頑張ってほしいなんていう意識は全くありませんし、今新党つくるエネルギーがあったのであれば、さっき言ったように国や県のほうに出向いてまず現場を見て実態を把握して、阿賀野市の窮状、現状を伝えて要望、課題に一生懸命取り組むという姿勢こそが一番大事なのだと思います。さっきの答弁の中に政権が変わったとか何かあったけれども、政権変わると変わるまいとやっぱりさっき水害の話の中でもあったように担当課がいろいろ県のほうにお願いして、いろいろ財源確保を一生懸命になるのですけれども、これ実は担当課だけが頑張っても大変なのであって、これはやっぱり市長を先頭に上のほうに、知事であったり、副知事であったり足しげく通って、ぜひそれこそ新潟県下あちこちで水害もあったのですけれども、ぜひ阿賀野市については優先的にやりますよぐらいの話を持ってくることこそがあなたの支持につながるのです。県行かないで、県の対応というのは平等だから、余り行ってもご利益ありませんみたいな話をしていたのでは、だんだんおおよその人が離れると思います。そういうことで、次出るようであれば新党よりも、これからやっぱりあなたの政治姿勢を改める、考え直して原点に返って、もっとよくやられたほうが私はあなたのためになると思います。
ちなみに、原点に返るということは、決してあなたに期待したのは各種団体で来賓で行って、そつのないあいさつをして、あいさつ要員としての市長を選んだわけではなくて、行動力のある天野市榮を期待をしたということなのです。その期待の結果というのはいずれ次の市長選挙の結果に出ると思いますけれども、それは予測つきませんし、相手候補もあると思いますので、今の段階でどうこう言うつもりございませんけれども。
さて、次にさっき冒頭言いましたように、あなたが立候補したときに大きな政治課題だったのは水原郷病院の問題、それからもう一つは道の駅の問題。水原郷病院は、何とか存続するという意味で厚生連に経営をお願いをして救急医療を復活したいということでありますし、そういう趣旨は現状としてはその方法しかないのかなという私は思いもありましたし、この辺のお願いすることについては、議案については積極的に私は賛成をしたわけであります。しかし、道の駅につきましてはいろいろきょうも補正予算の関係のあたり出ていましたけれども、私も一般質問事前に通告していた関係で余りそこで意見を言うことはしなかったのですけれども、選挙公約では道の駅は廃止しますよと言われたのであります。だけれども、いろんなその後の議会の中で市民の声も聞いてみたいということで検討委員会を立ち上げたわけであります。そして、また検討委員会の結果も、答申も道の駅の事業計画は非常に市の活性化に必要なものであるから、ぜひ実施してほしいというような答申があったということで、市長はそれを受けて、早速検討委員会から一歩先進めて実行委員会をやるのだと。実行委員会のほうは、具体的に市長が掲げる市民交流エリアという、道の駅はやめるけれども、市民交流エリアをやるのだということで、全く別のものだということですけれども、これは私ら市民交流エリアというふうに名前は変わっても、では道の駅とどう変わるのだとなれば面積も同じ、何か施設も同じようなものができるような話が伝わると市民のほうもまさに看板のかけかえだけで、全然市長が公約を変えたのではないかと、そんな話も聞くのですけれども、今回民主党政権の中でマニフェスト、要するに子ども手当の見直しというのあります。私は、政治の世界というのは財源がなければこれ見直しがあっても、これはやむを得ないと思うのです。ですから、市長が市民の声を聞いてみたら、私道の駅やらないつもりだったのだけれども、圧倒的にその声が余計だなということで判断したのであればマニフェスト変更しても、公約変わりましたよということでもいいのです。だけれども、財源を考えると面積をちょっと半分にするとか、あるいは福祉の道の駅には地元の関係者の出店が見られないので、内容的には地元の出店がしやすいように一部修正をしますよということであればそれはそれで説明はつくと思うのですけれども、全く前のものを否定をして、今度は全くやるのだということを検討委員会、実行委員会だと言っていたのですけれども、いつの間にやら検討委員会という名前で。検討委員会も、では先に進めるようなのかというと何か最初から、さっき検討委員会に言われたように市民のほうには、市民の声が検討委員会の結果だということでして、今度準備委員会になったわけですけれども、準備委員会も最初からまた一から十まで説明をして、考え方から何からまた同じスタート、要するに検討委員会と同じような作業をやっているふうにしか私は見えないのです。だから、これで先に進むのかなということがありますし、それからさっきの農振の関係で言えば前回中島議員も質問していますけれども、たまたま大きな商業施設の問題は出ていなかったので、ますますハードルが上がったという感じがするのです。要するに大きな商業施設が車で数分単位の先にできるということで、それでそんな近い距離で農振の除外は認められないだろうと、これは市長の口からもそういうふうな話が、中で、だとすれば事実上また市民交流エリアもやりますよということで計画をしても、無理なのではないかというふうな感じがするのですが、その辺どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 南安野町の商業施設の開発計画につきましては、昨年の暮れでしたでしょうか、何かディベロッパーさんが市の担当課、建設課のほうに来て、こんな感じで開発したいみたいな説明をされて、その後私のところに何か名刺交換に来られたのは記憶しております。現在どこまで進んでいるか全く承知しておりません。確かに答弁に答えましたように市民交流エリア9ヘクタールを基本に今検討しておりますし、民間の商業施設のほうは10ヘクタールということで、同時の農振除外というのは非常に難しいのかなというふうに思っております。ただ、市といたしましては今回の議案の中に入れておりますように市民交流エリアの予算を計上しておりますし、整備に係る予算ですね。それと、基金条例も制定しております。市は、当然市民交流エリアの整備、これを当然市としては最優先に進めていくつもりでございます。ただ、確かに今建設に向けた準備委員会の進捗状況といいますか、それ見ますとなかなかうまく進んでいない状況もございますが、今回先進地のほうも視察いただいてございます。ある程度こういったものがいいのかというような意見集約ができるのかなと期待しております。
そして、マニフェストとの関連でございますが、公約違反だという意見もございますが、私は決してマニフェスト至上主義ではございません。当時は確かに、私先ほど申し上げましたように政策課題の優先順位がございます。病院問題、これがやっぱり一番阿賀野市民にとっては大事な問題でありましたので、そちらのほうにやはり注力したいということで、福祉の道の駅については中止という形にしたわけでございますが、その後市民の皆様といいますか、検討委員会、その前に懇談会というのをやりまして、やはり阿賀野市の将来を考えたときの地域の活性化、人口、交流人口の増加、そういった点を考えると何らかの施設整備が必要だという答申をいただいたわけです。これも市民の声でございますので、そういったものを踏まえながら建設に向けた準備委員会を立ち上げて、まさに実現に向けた今検討、協議を進めているところでございますが、まだちょっと具体的な形が見えないという状況でございますので、今回コンサルに委託することでより実現に向けた検討が進むものというふうに期待いたしております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) コンサルタントがどうこうという話よりも、きょうコンサルタントへの委託のでいろんな質疑が出たというのは、私もそうなのですけれども、要は市長自身のやる気が見えないということなのです。だから、みんな不安視しているのです。市長が先頭に立って私がまとめますと、2つの案件があるのであれば何とか1つにでもして、道の駅を成就させたいという熱意があるのであれば、これは公約も市民のほうに変更したということで説明をしながら、これは議会でもこれやむを得ないだろうという話になると思いますけれども、市長自身が何か人任せで、それで最終的には地元の方にやってもらいたいのだと。幾らコンサルタントが立派な言っても、地元のやる方がいなければできないということになるのではないですか。その辺考えないでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今回の市民交流エリアにつきましては、まちづくり基本条例の考え方、新しい公共の考え方を入れながら市民、市内の業者さんも含めて皆さん一緒になってあそこの施設整備を考えていこうと。ですから、事業主体も基本的には市民、これは企業を含めてを想定しております。ただ、あれだけの規模になりますとなかなか市内の企業がおいそれと参画すると、特に建設、ここについては非常にリスクが高いというような認識も多いというふうには聞いております。ですから、まずは地元でできるのかどうなのか、その辺をやはりよく検討していただいて、なかなかこれ厳しいということになれば市外の業者さんに入ってもらうという方法もあろうかと思いますが、私としては確かに市内の業者さんは小さい小規模な業者さんが多いのですけれども、それが連携してやれば私はその総合力といいますか、大きな力になるものと思っております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) そうすると、市長の感触として例えば商工会であったり、JAであったりという方が何とか乗り気で前向きにという、実際検討委員会とか、あるいは準備委員会にも参加しているわけですけれども、何とか乗ってもらえるという感触があるということですか。あの人たちは、例えば前にも答弁の中で検討委員会等についてはあくまでも理想を述べただけであって、実施等云々についてはこれは別物であるというようなことで市長は以前答弁されておりますし、また今回の準備委員会についてもあくまでも準備のことを提言するだけで、これは責任がないのだというようなことを言っています。責任がないのであれば、理想論だとかいろんなことが言えると思うのです。だけれども、実際金をかけるということになれば、やっぱり金をかけるのであれば計画が成就しなければ、理想論だけを並べて金だけかかってやったというのはこれはちょっといかがなものかというふうに私は思うのですけれども、その辺が最終的に地元になければ市外からでも何とかディベロッパーといいますか、そういう方をお願いをして、市長はまとめ上げるというくらいの熱意があるということなのですか。だったら最初から道の駅をちょっと一部手直しをして頑張りたいと言ったほうがよほど実現性があるのだけれども、一たん地元の地権者や、あるいは国土交通省のほうも何か関係だけ悪化させて、人間不信に陥るような状態になってからまた私頑張りますと言われても、本当に実現するのかなというような思いがあるのですけれども、その辺最終的にはあなたの力で頑張れるという自信がおありだということですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) これは、まちづくりについての基本的な考え方の相違になろうかと思っております。従来は地方は非常に国とかそういったのに依存して、今も依存しております。いろんな補助金をもらって、それはつくるのはつくるのです。ところが、つくった施設が遊休化して使われない。借金だけが残ると。ランニングコストも毎年本当にたくさん、数千万も払っているという状況があったわけです。これではやはり自立した私は地域ができないというふうに思っております。地方がまず地域の市民含めて、やはり自分たちが参加していいものをつくっていく、まちづくりをしていくと、こういう姿勢がややもすれば国の補助金、そういった財政支援に依存してきた、また開発についても民間の大手のディベロッパーに頼めばいいものをつくってもらうという、そういう阿賀野市だけでございませんけれども、そういったほかの他力といいますか、そういった依存体質があったというふうに私は考えております。ですから、そうではなくて、自分たちの住んでいるまちを自分たち設計して、自分たちで運営していこうと、そういうやはり機運を醸成して、それを実行、実現に移していくというのが本当にまちづくり基本条例の私は精神、考え方だと思っておりますので、それを取り入れた形で私はやっているつもりですが、ただ実際に参加されている委員の皆様にはそうではないというような考えの方、委員さんもおります。ただ、そうでない、いや、本当に自分たちも参加してやりたいという委員さんもおるわけでございますので、その辺の意見をいろいろ調整しながら、それでもやっぱり自分たちではなかなかできないということで、例えばそれをある程度リードといいますか、主導するという意味で外部のそういったディベロッパーさんにお力をおかりするということも私は大事だと思いますし、そういう方針が決まれば私もそちらのほうにしっかりと誘致になるのですか、要望といいますか、そういったのをやってまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) 地元もそうでありますし、外部の方もなおのこと、近くに大きな商業施設ができて、誘客合戦をするのだというような見通しであれば乗ってこないです。だから、その辺を一本化できるのだと、一本化するのだというような見通しがあって、それでなおかつやろうというのであれば実現の可能性もあるのですけれども、何か民間との競争しながらどっちが採択になるかわからぬけれども、やりますみたいな話で、ではさりとて一たん口にしたものについては例えば撤退を考えるというようなことはなかなか言えないのかもしれませんけれども、進めていっても金だけ使って、無駄金を使って、最終的にはできませんでしたという可能性が多分にあるというふうに思えるわけで、それを危惧しているわけです。そういうことがないということであれば、ただ補正予算等についてはまた議決が必要ですし、市民交流エリアにつきましてもいろんな今までの答弁を聞いていますと市のほうから多額の金を出す予定はないと、あくまでも民間の力だ、民間の力だというようなことを言われておりますけれども、果たして民間が飛びついてくれるのかなと。ましてや建物から土地から全部自分で自前で用意をしてということでありますので、ますます聞けば聞くほど実現性のない絵物語をやります、やりますと言って、関係者が何か期待だけ持たせているだけで、本当に実現性があるのかというのが私は不安に思えてならないということなのであります。多分関係して聞いている方もみんな同じような考えを危惧をしているのだろうと思うのです。これやっぱり事務方だけで計画づくりではなくて、市長みずから本当に汗をかいて、弊害があれば自分がクリアをすると、まとめていくというようなことが姿勢がないと、これは成就するというのは私は至難のわざだと思います。その辺の市長の決意だけを聞いて私の質問終わりますけれども、よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 市民交流エリアにつきましては、後期の総合計画にもきっちり位置づけされておりますので、私は市政を担当する者として最優先の課題として取り組んでまいりたいと思っております。民間の今回開発計画が突如出てきたわけで、このことによりまして非常に地元の方、あるいは建設検討協議会の委員の皆様、まさに黒船が来たというような、そんな感じで非常に自分たちの計画が果たしてうまくいくのかという不安も出ておるのも承知いたしております。ただ、やはり市としては今回予算化したというのは市のやる気、本気度を見せたわけでございますので、あとは皆さんがあの市民交流エリアをしっかり施設整備成就するための皆さんとしての役割を見せていただければ、私は決して黒船に対して恐れることなくやるべきだと、やれると思っています。また、黒船がどういうものをやるのかどうかとまだ見えておりませんので、差別化すれば当然競合するものではないと思っておりますので、その辺なんかも踏まえて決してひるむことなく、黒船に立ち向かう坂本龍馬でございませんけれども、やはりそういった覚悟、これ市ももちろんそういう覚悟でおりますし、また地権者の方、地元の方、あと協議会の委員の皆さん、商工会、農協の皆さんも大いに頑張っていただきたいと思っていますし、私もいろんな政治的な動きもしたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
〇1番(佐竹政志君) 結局さっきも言いましたように、問題は予算化したから、やる気が見えるのではなくて、市長自身が動いてこういうところに、新国についてはこういうところに小まめに足を運んでいるとか、進展状況を報告しているとか、あるいは地権者のほうには定期的に集会、集まりを開いて今の進展ぐあいどうだとか、当然地権者のほうから協力得なければならないわけですから、あるいは商業施設の課題については心配しなくてもいいとか、そういうふうな市長自身が先頭に立って頑張っているという姿勢があればやる気あるのだなというふうになるのだけれども、ただ予算化しましたということで、農振もどっちに落ちるかわかりませんみたいな話をされていれば、やろうとする人も逆に不安になると思います。逆に予算だけ通してくれと言われて、結局だめでしたとなれば予算の1,000万円も、基金の1,000万円についてはこれは定期預金だから、取り崩せばまたあれですけれども、今回よそに委託をして、調査費の1,000万円なんていうのは活用すれば、さっき午前中にも関連質問で予算のときやったのですけれども、既に福祉の道の駅のときに市場調査やっているわけです。ですから、幾らでも活用できるわけだし、どうしても今回また1,000万かけて委託をしてやらなければ先に進めないなんていう問題ではないと思います。要はそんな業者にどうこうではなくて、市長自身がさっきも言いましたようにやる気を見せると、それが大事ではないのですかということを私は言っているのであって、それを皆さん心配しているわけです。市長は、私頑張りますという話なので、私のほう終わりますけれども、ぜひ予算が通ったら期待にこたえるように頑張ってほしいと思います。ただ、通るかどうかちょっと私は見通し言いませんけれども、よろしく。ありがとうございました。
以上で終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
9番、倉島良司さん。
〔9番 倉島良司君登壇〕
〇9番(倉島良司君) 9番、倉島です。私は、2つ質問しておりますので、よろしくお願いします。
公立保育園がなくなる阿賀野市。京ヶ瀬保育園の民営化運営法人の選定結果が公表されました。優先交渉権者は、とよさか瑞穂会となっております。予定どおりとなりますとこの数年間で6つあった市立保育園がすべて民営化となり、公立保育園が一つもない阿賀野市となります。保育に対する公的責任の放棄、消滅と言わざるを得ません。また、政府の進めようとしている新システムの先取りと言わざるを得ません。市長は、この阿賀野市をこういうことではどのようなまちにしようとしているのか、そのビジョンが見えてきません。市長は、政府の子ども・子育て新システムの基本制度案要綱についてどのように考えておられるのかまずお尋ねいたします。阿賀野市民に責任を持つ、前向きな将来に展望の持てる答弁を期待いたします。
2番目に、アメリカシロヒトリの防除剤の自治会負担についてであります。大震災によって防除剤納入業者の不都合で薬剤については市が手当てできないので、各自治会独自で調達するようにとのことでありました。後半、8月以降は市役所から薬剤が支給されましたが、前半は自治会の裁量負担で薬剤を調達し、防除に当たった自治会もかなりあり、不満の声を多く耳にいたします。自治会の負担分を市で補てんできないのはなぜなのかお尋ねを申し上げます。
以上、2点よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 倉島議員のご質問にお答えします。
まず、保育行政についてであります。平成18年6月に阿賀野市立保育園(6園)整備計画を策定し、笹神地区の高関保育園が社会福祉法人みのり会に移管され、平成19年4月1日からみのり保育園として運営されました。また、水原地区の分田保育園及び安田地区の風の子保育園は、ともに社会福祉法人旭会に移管され、平成21年4月1日から民間の保育園として運営されてきております。いずれの保育園もこれまでに事故やトラブル等もなく、順調に運営がなされており、民営化後に2度実施させていただいた保護者アンケートの結果では両園とも保育園に対する評価は向上しております。
また、同時に民営化を進めてきた京ヶ瀬保育園につきましては、民営化が一時暗礁に乗り上げた時期もありましたが、平成22年2月に新たに阿賀野市立保育園(3園)の整備計画を策定し、水原地区のあやめ保育園、安田地区のほたる保育園とともに、これまで保護者の代表からもご尽力をいただく中で選定委員会を立ち上げ、募集要項の策定や応募法人からのプレゼンテーション、書面による再質問等を行い、慎重に協議を進めた結果、5月23日の第8回選定委員会において応募のあった3法人に対する交渉権順位を決定するに至りました。優先交渉権を得たとよさか瑞穂会、理事長が桑野誠司郎氏でございますが、につきましては開園以来50年の歴史に刻まれた堅実な経営と子どもを中心とした多彩なメニューで保育を実践していること、地域の特性を尊重しようとする運営姿勢等が評価されたものであります。去る7月23日の夕方に行われた京ヶ瀬保育園夏祭りには相手方法人の理事長及び園長からもおいでいただき、200人を超える保護者に対して紹介をさせていただきました。また、保護者会からも7月末に3者協議会委員6人の推薦がなされ、10月から保護者代表、法人、行政による3者協議会で保育園の運営に関する協議を進めていく予定にしています。京ヶ瀬地区唯一の保育園でもあり、これからも保護者の皆さんの意見を十分に聞き、子どもにとってこれまで以上の良質な保育がなされるよう協議を進めてまいりたいと考えております。
さて、議員のご指摘のとおり京ヶ瀬保育園の民営化予定期日となる平成25年4月までに阿賀野市の公立保育園はなくなることになります。しかし、市として保育に対する公的責任を放棄するものではないと考えております。運営そのものは民間法人になりますが、現在と同様に公立、私立を問わず、園児の募集は市が行い、保育料も市が算定、徴収し、運営費を各保育園にお支払いをしてまいります。また、各保育園への県による指導監査の立ち会いや各種補助事業の申請なども市が窓口となり、行政として常に一定の関与と責務を果たしてまいります。民営化した保育園からは、より柔軟な運営と園児、保護者への対応、特別保育等の保育サービスの向上に大いに期待するとともに、だれもが安心して預けられる保育園として運営していただけるものと確信しております。
次に、現在国が検討を進めている子ども・子育て新システムにつきましては、作業部会での検討が続けられ、7月末に中間報告がなされました。この新システムは、待機児童をなくすことを主な目的としており、子育て家庭を社会全体で支える仕組みを構築しようとするもので、制度の実施主体を市町村に移管しようとするものであります。中間報告によれば、子ども・子育て新システムの基本制度案要綱及び子ども・子育てシステムに関する中間取りまとめを踏まえ、成案を取りまとめ、税制の抜本改革とともに恒久財源を得た上で、平成25年度の完全実施を目途に実施可能なものから段階的に実施しようというものであります。市町村としては、潜在ニーズも含めた地域での子ども、子育てに係るニーズを把握した上で管内における新システムの給付や事業の需要見込み量、見込み量確保のための方策を盛り込んだ市町村新システム事業計画、仮称ではありますが、を策定し、その計画をもとに給付や事業を実施することになります。いずれにいたしましても各方面からさまざまな問題点が指摘されており、不確定な部分も多く、今後の動向を注視しつつ市としての対応を行っていかなければならないものと考えております。
先ほどもお答えいたしましたが、保育園整備計画が予定どおり進みますと平成25年4月からは市内すべての保育園が民間法人により運営されることになります。これからも関係する保護者や地域の皆様と十分な協議を行いながら慎重な取り組みをさせていただくとともに、保護者が希望される保育内容の充実と児童が心身とも健やかに成長できる保育、子育て環境の整備に努めてまいります。
次に、アメリカシロヒトリの防除剤の自治会負担についてであります。3月11日に起きました東日本大震災の影響により薬剤会社の生産量が低下したことで、市場におけるアメリカシロヒトリ防除剤の不足が生じました。市では、従前どおりの防除剤の確保ができなくなったことから、薬剤が確保できるまでの間は個々の自治会で対応をお願いしたところです。このため、6月から7月の前半につきましては市場で購入できたところとできなかったところ、また購入しなかったところが出てまいりました。もし購入できた自治会に対してのみ金銭的な補てんをしますと他の自治会との平等性に欠けることになり、さらに今までの現物支給という枠を離れて補助金の交付という全く性格の違うものとなってしまうことから、補てんはできないと判断したところであります。今回は大震災による影響ということで、一過性のものでありますので、どうかご理解をいただきますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) ご答弁ありがとうございました。若干再質問させていただきます。
保育園がゼロになるという問題でありますけれども、先ほどのたとえ質問のほうにばかり神経集中していまして、頭がちょっと切りかえるのが容易でありませんけれども、続きをさせてもらいます。
私は、民間保育園だから、だめになるという、そういう意味で言っているのではありませんので、誤解のないように。市長は、今までの答弁で保護者が希望される保育内容の充実と児童が心身とも健やかに成長できる保育、子育て環境の整備に努めてまいりますと、こういう答弁をされたわけです。それならば、何で民営化にしなければならないのでしょう。公立の保育園のままで十分やれるわけでしょう。保育制度が辛うじて児童福祉法にうたわれている公的責任、公的保障を維持していると言えているのは、その制度的なとりでとして公立保育園があるからだと保育関係者の中では言われております。その公立保育園すべてを民営化していって、市として保育に対する公的責任を放棄するものではないと幾ら表明したころで本当にそうだと言えるのか。私は、非常に疑問であります。
平成22年の阿賀野市立保育園(3園)の整備計画というのが出されましたけれども、それによれば市の財政状況をかんがみた場合、公立保育園は結果として市の単独財源で運営をしており、これを維持することはさらに市の財政を硬直化させかねない要因になると。問題は、財政面から民営化をしているということを示唆しているわけです。また、公立保育園は小回りが苦手であって、父母の多様な切実な要求にすぐこたえるには民間保育園のほうが小回りがきいて、父母の要求にすぐこたえられるということも言ってきましたのも私は耳にしております。民間保育園がそうした保育を実施しているのは、働く親たちの切実な要求に何とかこたえようとやりくり算段してやっているのであって、公立保育園だとなぜそうした親の願いを真摯に受けとめることができないのか、保育の公的責任を担っているはずの行政の怠慢ではないかと言われても仕方がないのではないかというふうに考えます。父母の要求の多様化と利便性の追求のみを強調して、それに惑わされた部分も確かにないわけではありませんが、父母の要求の本質は必ず子どもの権利、発達保障に息づくものであって、その立場から保育問題を考えるならば公立保育園ゼロというのは何とも情けなくて、何度も言いますが、公的保育の放棄と言わざるを得ないと私は思います。
小泉構造改革以降、官から民へとはやり言葉のように言われ、保育園の民営化にも国が財政面からも政策誘導してきたことは事実であります。天野市長は、市民の声と国策がぶつかった場合はどうも煮え切らないように私には見えます。例えば6月定例会でも宮脇議員の原発の危険性についてはという質問に、専門的知識がないので、危険だ、危険でないとの考えは持ち合わせていないと、こういう趣旨の答弁がございました。また、TPP問題では地域経済上に与える大きな打撃ははかり知れないと言われているにもかかわらず、市長は私は賛否どちらかという意見を表明する段階にない、そういう答弁をなされました。そんな判断できるのです、本来。また、判断しなければならないと思うのです、市長である。それをこういう言葉でその場を切り抜ける。先ほどの稲毛議員の国保の一部負担問題にも状況を見ながら慎重に検討して云々という、私から見るとその場逃れのように聞こえる言葉でその場を過ぎ去る。どうですか。市立保育園のゼロになるこの問題に対しては、国の政策に乗るのでなくて、きっぱりと市長の立場、市民の立場に立った考えで、こういう阿賀野市を、子どもたちの現状、未来をこういう保育園にしていくという市長の将来が見えるような見解をお聞きしたいのですが、改めてお尋ねいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 倉島議員さんから京ヶ瀬保育園が民営化されれば市内で公立保育園がゼロになるということで、非常に危惧されているということでございます。決して私国の言いなりといいますか、なって民営化をしているわけではなくて、いろいろ今議員さんからもご指摘ありましたように国の補助金、これ三位一体改革です。補助金から一般財源化、交付税化されたことによって、これはなかなか難しい、いろいろ見解ありますけれども、総枠としてやっぱり国の財政再建という中で地方への財源保障といいますか、そういった部分が非常に弱くなったのかなと。補助金は見えていたのです。それが交付税化することによって見えなくなってしまったと。そして、総額で交付税減らされたという、こういう財政状況がまずあるというのをご理解いただきたいと思っています。
一方、そういった中ででは保育園運営どうしていくかという部分ですが、これも国の方針として民間保育園であれば地方を通じた補助金を通じて財政支援をやるというような方針が示されたものです。こういったやはり国の制度が示されている以上、市としても市が置かれている状況を踏まえつつ、また民営化をすることによって市の財政負担も少なくなる。あわせて、それが主たる目的ではございませんけれども、要は市を通じた補助金を民営化した法人に交付、給付することによって十分な財政支援を間接的にやれるわけでございます。そして、それを使って民間の法人の多様な保育サービスを提供できる。これは、保護者のいろんな保育ニーズございます。これに対して対応できると。休日保育とか病児、病後児保育とか延長保育、これは市立保育園でもやっておりますが、より多様なサービス充実に取り組めるということでございます。そういった総合的な判断の中で民営化を進めております。決して国に言われたから、やっているということではございませんので、その点をご理解いただきたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) 保育ニーズの云々はございました。これは、今までも何度も論じてきたことでもありますし、また実際的にはそこに働いている職員がどういう状況になるかということも何回か前にこの場で論じたこともございますので、当然それ市長は承知の上で今の答弁があったと思うわけであります。しかし、根本的な解決には地域の中で公立保育園が全くゼロになった中で、果たしてどう解決していこうとするのかという行政としての、市としての考え方がなかなか見えてこなくなることも私は必然だと。当然幾ら答弁の中でかかわりが持てると言っても、現実にかかわるのは民間保育園なのであって、市はあくまでも間接的になっていくわけでありますので、その点では必ず園が遠くなっていくというふうに私は言わざるを得ないというふうに思います。その端的なあらわれがこれからお尋ねいたします新システムの問題であります。
この新しい新システムというのは、私も読ませてもらいましたけれども、とても専門用語ばかりで私の頭ではなかなか理解できません。それで、新聞だとか、あるいはこういう雑誌だとか解説書を読むと非常に明確になっておりますので、そういう面からでの引用で若干質問させてもらいます。
この新システムとは、子どもと子育てに関する施策全般にわたる大がかりな制度改変と言われております。特にどういう面で大きく改編したかというと、財界の意向を極めて酌んだ制度改変だと。そして、今までの市長の答弁にもございましたが、各方面からさまざまな問題点が指摘されており、不確定部分も多くありますと、こういうご答弁でございました。さまざまな問題とは何を指すのかといいますと、解説書等によれば最も大きいのが保育制度であって、市町村の保育実施責任をなくしていくと、市町村が保育園に対してどういうかかわりを持つかというと保育の必要度の確認と幼保一体給付という補助金の給付、これに絞られるのだと、こういうふうに解説されております。それが市町村の中心的な仕事になっていくと。保育の利用は、保護者とサービス提供者の直接契約となって、サービス提供者は株式会社などの参入を促進し、許可制度でなく、参入、撤退が簡単な指定制度にしていくと。また、保育所に給付される補助金は保育のために使うという使い道、使途制限の規制をなくし、株主への配当や本社への繰り入れ、他の事業にも回すということが可能になると、こういうふうに変えていくのだそうです。まさに保育園と行政との関係というのは大きく分断されていくと。こういうことを知れば知るほど本当私はびっくりしたわけであります。新聞等の報道によれば、もうけ本意の企業を保育産業に参入させて利潤を吸い上げる、給付として保育園に入ったお金は、保育園がどう使っても構わない、人件費を削って、給食材料費も削って、そうした中からもうけが生み出されていく、そういう仕組みなのだと、こういう新聞報道、これ大学の先生の論評でしたけれども、それを読んで私本当にびっくりいたしました。そして、手がかかる子どもたちはコストがかかると排除される。うちの保育園にはあなた無理ですということで入られなくなる。そして、公立保育園がそうした子どもたちの受け皿になるという仕組みに変えていくと。ところが、この阿賀野市の場合は残念ながらその公立保育園がゼロになる。その頼りの公立保育園が阿賀野市ではないわけでありますから、ではどうなるのかということが私は第一に不安になってまいりました。保育そのものが変質していって、保育の現場では保育でなく、育てるではなく、ただ預かるだけ、現場からもそういう危険性も指摘されてきているということも新聞に載っております。全国の各団体や地域、地方議会などから反対の声が上がってきているのも当然だと思いますし、果たしてこれが平成25年から完全実施というようなこと今答弁ありましたが、こんなことになっていいのでしょうかというのが私の率直な疑問であります。市長さん、どう思いますか。
〇会議時間の延長
〇議長(清水友行君) 本日の会議時間は、議事の都合によりまして、あらかじめこれを延長いたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 公立保育園の民営化と子ども・子育て新システムの関係というか、ちょっとその辺私もまだ新システム勉強不足の感がございますが、決して阿賀野市の市立保育園の民営化が政府の子ども・子育て新システムにのっとってやっているわけではございません。この子ども・子育て新システムについては、まだ制度設計途中でございますので、まだどういう形になるかわかっておりませんが、先ほどの答弁に申し上げましたようにいろんなところにまだ問題点もあるし、また未確定の不確定の部分ございますので、そういったものを見ながら対応して、考えていかなければならないのかなと思っておりますが、ただそのころには公立保育園全部民営化されております。これもう民営化したからといって、市が全く関与しないわけではない。認可保育園としては、当然市も関与していくわけでございますので、そういった行政の関与の部分で子ども新システムがどういうふうに影響するのかということはこのシステム、制度設計今後進んでまいりますので、注視しながら当然行政としての保育の責任というのはございますので、当然その地域に合わせたしっかりとした行政の立場での当然今度民間の保育園に対する指導、あるいは財政援助の部分でしっかり責任を果たしてまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) それは、今市長さんが答弁されたそのとおりだと思います。こういう新システムに乗っかるために民営化を進めてきたわけではないことは私も十分承知しております。しかし、国の大きな流れの中で、官から民へという方向をずっと突き進んでいけばそういう方向に国は持っていくということが必然といいますか、国はただやたらめったらただ官から民へと言っているだけではなくて、その流れの方向としてはそういう形、どう利潤を追求していくかという、それが今の国の持っている施策のシンボルになっているわけです、財界の意を酌んだ。ですから、結果的にそうならないようにではどうするかということがこれからやっぱり問われていくのではないかなというふうに私は思います。要するに保育も国の大きな流れの中でお金で買う方向に導かれていくと。もっと極端に言えば親の所得格差が子どもの受ける教育、福祉の格差となって、親の格差が子どもの格差に直結していくと。どのような子も同じような保育を受ける権利があって、その権利を守っていくのが地方自治体のまさに持っております公共性、公的責任だと思うわけであります。それを市長は放棄したことにはならないと、あるいは放棄したつもりもないでしょうけれども、結果的にそうなっていくのです。そこをやっぱり見据えた政治家であり、市長であってほしいと私は思うわけであります。いや、そんなつもりでなかったのだけれども、しようがないねなんて、そんなことは言ってもらいたくないと。そういうことで、新システムのねらいがいかに子どもたちの未来や親の願いを踏みにじるものなのかということがこの解説書だけでもおぼろげながらでも私も感じるわけであります。確かに私も先ほど言ったとおり、市長もそうでしょうけれども、原本そっくり読んだところでそう簡単に理解できるような、専門用語ずらっと、役人ですらなかなか理解できにくい文章ですから。そういう意味で私が今言っているのは、別に特別誇張して言っているわけではないわけでありますので、どうでしょうか、市長。こういった現状の中で再度、時間も午後5時になりましたけれども、市長のお考えをもう一度改めてお尋ね申し上げたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 子ども・子育て新システムについてはまだまだ問題もあるというふうに認識しております。その1つが保護者が直接保育園と契約をするというようなこととか、あるいは保育園の運営に株式会社が参入できるというような、今現在の検討状況でそういうふうになっております。まだまだ未確定な部分が多い中で、しっかり今後の議論の行く末をまた見ながら市としてどういうふうに対応していくかということも考えていかなければならないというふうに思っております。ただ、ざっくりしたシステムの制度設計のイメージ見ますと子ども、子育てのための別勘定を国も地方も持つと、そこに必要な財源を集中すると。そして、実施主体は基礎自治体である市町村が特別会計を使って国からまた財政支援をもらう。そして、市町村が現物給付、現金給付を行いながらその地域の実情に応じて、地域の裁量でこういった配分をしていくというようなイメージも私は今確認しております。ですから、悪い点、いろいろ再検討しなければならない問題点もありますけれども、やはり地域の自主性に応じた多様な給付が現物、あるいは現金給付による多様なニーズにこういったもので対応できる面、こういった面はやはり評価できる部分があると思いますので、長所、短所、そういったものも両にらみで、さらに詳細に検討しながら阿賀野市としてしっかりとしたやはりシステムといいますか、阿賀野市独自の運用、こういったものも必要かなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) 市長の得意な表現で、長所、短所いろいろあるから、それらを比較してより間違いない方向でというような表現ではありますけれども、やっぱりそうでなくて、子どもを、保育産業を企業のもうけの道具にしてはならないという強い観点がないとどうしてもそっちに流されていくということを私は強く指摘しておきたいし、そうならないように市長からしっかり見てもらっていただきたいと。どうですか。そうならないということが言えますか。子どもをもうけの道具には絶対しないと。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 株式会社が参入するので、当然保育が営利事業になってしまうというような懸念でございます。保育事業は、正直言ってもうからない産業でございます。ですから、行政が多額な補助金を出しているわけでございます。ですから、そういう懸念が私はむしろ株式会社参入することによって、より健全経営といいますか、そういった部分も期待する部分はございますので、保育をもうけの道具にするというのはちょっと私自身それどういう場面を考えているのかなというのがちょっと今現在では見えておりませんが、決してそういうつもりで多分株式会社の参入を認めるということではないと思うのです。要は健全経営をやっていく上では株式会社のそういった経営手法も取り入れたほうがいいというようなふうに私は、ある程度性善説に立つような見解でございますけれども、ただ懸念される部分もございますので、しっかりそういうのも見据えながら阿賀野市としてどういう対応とるかと。これは、地域に任せられている部分でございますので、国が株式会社の参入を認めるといっても、阿賀野市ではそれは違うよということになれば、それは運用の中で私はできるというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 9番、倉島良司さん。
〇9番(倉島良司君) なかなか一致しそうだけれども、若干、かなり立地点が違いますからあれですけれども、株式会社というのは利潤を追求するためにつくったもうけのためのシステムでしょう。もうけなかったら株式会社、株主に配当しなかったらみんな株主資本動かすわけです、簡単に言えば。何回も同じこと言いますけれども、新システム導入のねらいは明らかにもうけ本意の企業を保育産業に参入させて、利潤を吸い上げることにあります、企業がフランチャイズなどの方法で大規模に保育園を経営しつつ、それに伴う人材派遣業や給食産業などを展開することによってもうけを生み出していく、もうけを生むシステムつくっていくのだと。このとおり、これはある例ですから、大都市です。このとおりこの市もやるとは言わないけれども、そういう形で大手がどんどん保育産業にも進出してきますよと、そこには子どもたちの健全育成や働く親の立場なんかのは二の次、三の次になっていくということを、そういう可能性をこの新システムというのは非常にはらんでいるのだと。だから、それについては非常に大きな住民運動も含めた市民の目線での運動が必要なのだよと、行政もそういう視点できちんと見ていただかないと大変なことになりますよという、私はそういう立場、市長さんにそういう立場に立っていただきたいということであります。いうことで、時間はまだありますけれども、アメリカシロヒトリに移って終わりたいと思います。
アメリカシロヒトリについては、今までのご答弁あったとおりで大震災の関係があったわけでありますが、時計の針を逆に回してもとに戻すなんてことはしょせんない物ねだりとなるわけでありますので、市の言い分はわかりますが、ただ薬剤を購入できた自治会だけの金銭的な補てんは平等性に欠けるという答弁でありましたが、後で金銭的な補てんをしますので、独自で調達してくださいというふうに文書で伝えていけば、別に平等性に欠けることにならないし、またもう一点、現物支給から補助金の交付という全く性格の違うものになるのでとのことでありますが、これも大震災の影響ということで、緊急避難措置としてのことし限りの例外措置なのだとどうかご理解いただきたいという説明をするならば、当然自治会長さんわかっていただけるのではないかと私は思うわけでありますが、何分大震災という想定外のことでありますので、深く追及しませんけれども、今後は各自治会の負担を少しでも軽減する立場で今後こういった執行をしていただきたいということを指摘しておきたいと思いますが、ご答弁がございましたらお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 見原市民生活課長。
〇市民生活課長(見原健司君) 先ほど今のご質問いただきました今回の大震災の影響ということで、ディプテレックスというのですか、その工場が東北にありまして……
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇市民生活課長(見原健司君) はい。生産がストップしたというようなことで配付できなかったことであります。うちのほうでその代替品があるかどうかと調べたところなのですが、スミチオンとかオルトランとか考えたのですけれども、それも殺虫成分の残留度が多いということで、危険性もあるということで見送ったというようなことございます。そういったさまざまなこと、それと入札で薬剤の会社からの搬入ができないというような情報とともに、入札の次点でありました農協さんのほうからも在庫のほうがもう入ってこないというような状況から、今回大震災という一過性のもので配付できなかったということでお伝えしたところであります。そういうことでございますので、どうかご理解いただきたいと思います。
〇9番(倉島良司君) ありがとうございました。終わります。
〇散会の宣告
〇議長(清水友行君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
なお、あす8日午前10時から本日に続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 5時10分)