平成23年第3回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)

                   平成23年6月10日(金)午前10時00分開会

 
日程第 1 会議録署名議員の指名                             
日程第 2 会期の決定                                  
日程第 3 諸般の報告                                  
日程第 4 一般行政報告                                 
日程第 5 諮問第 3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小野敏氏)  
日程第 6 議案第42号 専決処分の承認について(専第2号 阿賀野市国民健康保険条例
             の一部改正について)
      議案第43号 専決処分の承認について(専第3号 阿賀野市国民健康保険税条
             例の一部改正について)
日程第 7 議案第44号 専決処分の承認について(専第4号 平成22年度阿賀野市一般
             会計補正予算(第8号))
日程第 8 議案第45号 専決処分の承認について(専第5号 平成22年度阿賀野市少年
             自然の家特別会計補正予算(第4号))
      議案第46号 専決処分の承認について(専第6号 平成22年度阿賀野市水道
             事業会計補正予算(第4号))
      議案第47号 専決処分の承認について(専第7号 平成22年度阿賀野市病院
             事業会計補正予算(第6号))
日程第 9 議案第48号 専決処分の承認について(専第9号 平成23年度阿賀野市一般
             会計補正予算(第1号))
日程第10 議案第49号 専決処分の承認について(専第10号 平成23年度阿賀野市病
             院事業会計補正予算(第1号))
日程第11 議案第50号 専決処分の承認について(専第11号 平成23年度阿賀野市一
             般会計補正予算(第2号))
日程第12 議案第51号 専決処分の承認について(専第12号 平成23年度阿賀野市国
             民健康保険特別会計補正予算(第1号))
日程第13 議案第52号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第3号)         
日程第14 議案第53号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)     
日程第15 議案第54号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)       
日程第16 議案第55号 阿賀野市税条例の一部改正について                
日程第17 議案第56号 阿賀野市乳児子どもの医療費助成に関する条例の一部改正につい
             て
日程第18 議案第57号 阿賀野市農業活性化センター条例の一部改正について        
日程第19 議案第58号 阿賀野市水原郷病院経営改革審議会条例の一部改正について     
日程第20 議案第59号 字の変更について                        
日程第21 報告第 5号 平成22年度阿賀野市一般会計事故繰越し繰越報告について     
      報告第 6号 平成22年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について     
      報告第 7号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計繰越明許費繰越報告
             について
      報告第 8号 平成22年度阿賀野市水道事業会計建設改良費の繰越報告につい
             て  
      報告第 9号 平成22年度阿賀野市病院事業会計建設改良費の繰越報告につい
             て  
      報告第10号 専決処分の報告について(専第8号 損害賠償の額の決定及び和解
             について)
日程第22 一般質問

出席議員(21名)
  1番   佐  竹  政  志  君    2番   山  賀  清  一  君
  3番   村  上  清  彦  君    4番   雪     正  文  君
  5番   風  間  輝  栄  君    6番   江  口  卓  王  君
  7番   稲  毛     明  君    8番   宮  脇  雅  夫  君
  9番   倉  島  良  司  君   10番   中  島  正  昭  君
 11番   石  川  恒  夫  君   12番   高  橋  幸  信  君
 13番   岡  部  直  史  君   14番   山  口  功  位  君
 15番   遠  藤  智  子  君   16番   浅  間  信  一  君
 17番   池  田     強  君   18番   泉     誠  蔵  君
 19番   福  住  つ ゆ 子  君   21番   山  崎  正  春  君
 22番   清  水  友  行  君   

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    天   野   市   榮   君
       教  育  長    田   村       仁   君
       総 務 課 長    関   川   嗣   雄   君
       企画政策 課 長    圓   山       知   君
       財 政 課 長    小   林   正   男   君
       税 務 課 長    中   野   孝   英   君
       市民生活 課 長    見   原   健   司   君
       健康推進 課 長    本   間   昭   一   君
       福 祉 課 長    中   村   彰   男   君
       農 林 課 長    披 田 野   勝   幸   君
       商工観光 課 長    渡   辺   滝   雄   君
       建 設 課 長    土   岐       昇   君
       上下水道 局 長    小   川       稔   君
       会 計 管 理 者    斎   藤   忠   雄   君
       農 業 委 員 会    廣   田   裕   平   君
       事 務 局 長
       学校教育 課 長    折   笠   朝   美   君
       生涯学習 課 長    吉   野   晴   記   君
       安 田 支 所 長    荻   野   正   治   君
       京ヶ瀬支 所 長    本   多   啓   一   君
       笹 神 支 所 長    長 谷 部   教   秀   君
       監 査 委 員    山   嵜   勝   之   君
       事 務 局 長
       消防本部消防長    曽   我       昇   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    飯   野   喜   夫
       主     幹    五 十 嵐   久 美 恵
       主     事    涌   井   知   恵

               開 会 (午前10時00分)
    開会の宣告
議長(清水友行君) おはようございます。皆様には公私ともにご多用のところご参集いただきまして、ありがとうございます。本定例会につきましては、円滑に進行できますよう議員各位のご協力をお願いいたします。
  定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は21名です。定足数に達しておりますので、これより平成23年第3回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
  また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ、撮影を許可いたしました。
                                            
    開議の宣告
議長(清水友行君) これより本日の会議を開きます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(清水友行君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、10番、中島正昭さん、11番、石川恒夫さん、12番、高橋幸信さん、以上3名を指名します。
                                            
    会期の決定
議長(清水友行君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
  お諮りします。本定例会の会期は、本日6月10日から6月22日までの13日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本定例会の会期は6月10日から6月22日までの13日間に決定いたしました。
                                            
    諸般の報告
議長(清水友行君) 日程第3、諸般の報告を行います。
  3月2日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりであります。
  本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長を初め22名であります。
  本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案18件、諮問1件、報告6件、議会からは陳情1件、委員長報告3件、申し出関係4件です。
  受理いたしました陳情1件は、お手元の陳情文書表のとおり所管の常任委員会へ付託しましたので、報告いたします。
  去る5月31日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付しております会期日程により運営することにいたしました。
  以上で諸般の報告を終わります。
                                            
    一般行政報告
議長(清水友行君) 日程第4、天野市長から一般行政報告を求めます。
  天野市長。
               〔市長 天野市榮君登壇〕
市長(天野市榮君) 早いもので、6月も中旬を迎え、アヤメやアジサイの彩りが阿賀野市のあちこちで見られる季節となりました。
  本日、平成23年第3回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご繁忙の中をご出席をいただき、まことにありがとうございました。
  本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等25件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、先ほどご決定されました本日から22日までの13日間ということであります。
  去る3月11日、東北、関東の太平洋沿岸地域において未曾有の大震災が大津波を伴い、発生いたしました。改めてこの震災によりお亡くなりになられた方々には謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆様には心からお見舞いを申し上げます。また、被災地においては放射能汚染の一刻も早い収束と一日も早く復旧、復興がなされるようお祈りする次第でございます。このたびの震災に際しましては、市民の皆様から物資、食料の提供やボランティア活動を初め、赤十字社を通じた災害義援金につきましても多額のご厚志をいただきました。物心両面にわたる温かいご支援に心より感謝を申し上げます。今回の震災に対する市の取り組みにつきましては、引き続き被災地、被災者、避難者の方々にできる限りの支援を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。特に阿賀野市に避難されている被災者の方、50名弱の方がいらっしゃいます。今現在第2次避難所ということで市内の旅館、アパート等にて避難生活を送られておりますが、これらの被災者が全員ふるさとに帰れる日までしっかりと支援をしてまいりたいと考えております。
  さて、最近の国政の動向を見ますと、大震災の復興に国を挙げて取り組むべき時期にもかかわらず権力闘争に明け暮れる政治状況は、被災地の思いと大きくかけ離れている感がいたします。国会、政府においては、復興のための第2次補正予算の財源確保とあわせ、経済再生へのかじ取りをしっかり行っていただきたいと思うところでございます。
  明るい話題を申し上げますと、この7日、8日と全国市長会総会に出席してまいりました。この場において、長岡市長、森民夫氏が全国市長会の会長に正式に決定され、私としても大変喜ばしいことと思ってまいりました。これから東日本大震災の復興を初め、国と地方の協働による地域主権の実現や社会保障と税の一体改革のありようなど、行政課題が山積みではございますが、地方の代弁者として国へ政策提言を行っていただけるよう大いに期待し、また微力ながら応援させていただきたいと考えております。
  去る5日の午前1時22分、食と緑の交流拠点施設うららの森の情報発信館から火災が発生いたしました。当施設は、有限会社ゆうき企画が指定管理者となり、情報発信館の管理を行っている施設でございますが、火災の原因といたしましては厨房の扇風機に接続している延長コードが発生元と考えられております。火災は、幸いにも消防署員による懸命な消火活動により建物内部の厨房の焼失にとどまり、売り場全体に拡大することなく、午前3時には鎮火いたしました。私は、施設設置者として市民の皆様に火災発生のおわびを申し上げますとともに、有限会社ゆうき企画から状況報告を受け、当事者に対し厳重注意を行い、再発防止に向け、徹底した取り組みを申し入れたところでございます。これを教訓とし、市内の各施設の指定管理者に対しましても改めて施設管理の徹底をお願いすることといたしました。
  さて、先月においては異例の台風の接近があったり梅雨の訪れが早かったりで、四季の移ろいが微妙にずれているように感じられ、昨年の猛暑のこともあり、米を初めとした農作物の生育が気にかかるところでございます。梅雨の時期においても豪雨には至らず、やがて訪れる真夏の陽光を受け、農家の皆さんが豊穣の秋を迎えられることを願っております。
  阿賀野市の発展のかぎを握る県営東部産業団地への企業誘致におきましては、企業の設備投資意欲が乏しい中、なかなか成果が上がらないところではありますが、3月8日に新潟特殊企業株式会社と県有地の分譲契約の調印式が行われたところでございます。同社は、阿賀野市のバイオマスタウン構想の一つとして食品工場から出る廃液、残渣を脱水、乾燥、炭化して燃料とするプラントを建設するものであり、5月の着工を受け、来春からの稼働を目指しております。また、4月26日には安田興和農事と市有地の賃貸借契約の調印式を行ったところでございます。同社においては、園芸用ハウスの中にイチゴ、越後姫の栽培を行い、観光農園として事業の展開を図ることとしております。両者の進出によって今後期待される効果としては、この秋に近隣に設置予定の東部太陽光発電所との相乗効果やこれを機に環境に配慮した経済活動やエネルギー資源循環型の産業構造への転換が図られるものと期待しております。今後も自主財源の確保と雇用の場の創出を目的に、情報収集に努めながら企業誘致活動を展開してまいる所存でありますので、議員各位におかれましても情報提供などご協力くださるようお願い申し上げます。
  最後に、定例議会において上程いたしました全議案に対し、慎重ご審議を賜り、その趣旨とするところを十分ご理解をいただき、原案の承認をお願い申し上げる次第であります。
  引き続き、3月2日以降の会議、行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げまして一般行政報告とさせていただきます。
議長(清水友行君) 以上で一般行政報告を終わります。
                                            
    諮問第3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小野敏
           氏)
                           
議長(清水友行君) 日程第5、諮問第3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(小野敏氏)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 諮諮問第3号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、提案理由を説明申し上げます。
  人権擁護委員の任期満了に伴い、現在委嘱されている金子光則氏の後任に小野敏氏を候補者として法務大臣に推薦したいので、議会に意見を求めるものであります。
  小野敏氏は、昭和47年から長年にわたり新潟県公立学校の教諭として勤務し、平成18年3月に退職されました。その後、当市不登校児童生徒適応指導教室、白鳥ルーム指導員として勤務していただいています。学校教育の現場において、子どもの人権問題の研修を重ねられ、実践してこられました。加えて阿賀野市子ども会連絡協議会の副会長として現在も市民の立場でかかわっておられます。これらのことから、小野敏氏が人権擁護委員適任と考えており、法務大臣に推薦したいので、よろしくお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
  これから諮問第3号を採決します。
  お諮りします。小野敏さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、諮問第3号は小野敏さんを適任とすることに決定しました。
                                            
    議案第42号 専決処分の承認について(専第2号 阿賀野市国民健康保険条
            例の一部改正について)                 
     議案第43号 専決処分の承認について(専第3号 阿賀野市国民健康保険税
            条例の一部改正について)
                
議長(清水友行君) 日程第6、議案第42号、議案第43号を一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第42号及び43号の専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
  まず、専第2号の国民健康保険条例の一部改正については、健康保険法施行令等の一部を改正する政令が平成23年3月30日に公布されたことに伴い、改正の必要が生じたものでありますが、施行日が平成23年4月1日であったため、専決処分といたしました。改正内容は、出産に係る経済的負担を軽減するため、平成21年10月から平成23年3月までの間暫定的に引き上げていた出産育児一時金の額について、平成23年4月以降も引き続き同額支給するというものであります。
  次に、専第3号の国民健康保険税条例の一部改正については、地方税法施行令の一部を改正する政令が平成23年3月30日に公布されたことに伴い、改正の必要が生じたものでありますが、施行日が平成23年4月1日であったため、専決処分といたしました。改正内容は、国民健康保険料の賦課限度額が改正されることに合わせて、国民健康保険税の基礎課税額に係る課税限度額を51万円に、後期高齢者支援金等課税額に係る課税限度額を14万円に、介護納付金課税額に係る課税限度額を12万円に引き上げるものであります。
  よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
  8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 議案第43号について、限度額を引き上げるということですが、おのおのこれを引き上げることによってどういう影響が出るのかというのを試算していると思うのですが、これをお願いします。
議長(清水友行君) 中野税務課長。
税務課長(中野孝英君) 今ほどのご質問でございますが、試算についての詳細についてはデータをとっておらないわけなのですが、今現在平成22年度中に限度額を超過している世帯等については調べてございます。医療分につきましては86世帯、支援金分については155世帯、介護分については82世帯、被保険者数で632人と現在はなっております。
  以上です。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 金額にしてどのぐらいになるのかというのは今わかりませんか。
議長(清水友行君) 中野税務課長。
税務課長(中野孝英君) 今詳細資料を持ち合わせておりませんので、後ほどご説明させていただきたいと思います。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  お諮りします。議案第42号、議案第43号は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第42号、議案第43号は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第42号、議案第43号を一括して採決します。
  お諮りします。議案第42号、議案第43号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第42号、議案第43号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第44号 専決処分の承認について(専第4号 平成22年度阿賀野市一
            般会計補正予算(第8号))
               
議長(清水友行君) 日程第7、議案第44号 専決処分の承認について(専第4号 平成22年度阿賀野市一般会計補正予算(第8号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第44号の専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成23年3月31日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  平成22年度一般会計補正予算(第8号)として、歳入歳出それぞれ1億171万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ190億3,561万4,000円といたしました。
  補正の主な内容は、歳入については国から2次配分として追加交付があった住民生活に光をそそぐ交付金289万5,000円、宝くじ配分に伴う新潟県市町村振興協会市町村交付金1,058万6,000円並びに歳出予算の財源調整として普通交付税8,655万8,000円等を計上しました。
  歳出については、平成23年度以降の財政需要に備えるため、財政調整基金への積立金1億円を追加したほか、ふるさと阿賀野市応援基金、インターネットサービス運用基金、地域福祉基金についても事業費や寄附金の精算に基づいて所要の積立金を計上しました。また、補正予算第5号、第6号、また第7号に計上したきめ細かな国庫交付金事業や市独自の経済対策に係る一部の事業等は、その準備事務に一定の期間を要するなどの理由により事業費を平成23年度に繰り越して執行するため、繰越明許費として第2表のとおり計上しました。
  この補正については、緊急を要する案件であるため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  11番、石川恒夫さん。
11番(石川恒夫君) 内容的なものではなくて、専決のあり方について若干お考えをお尋ねをさせていただきます。
  今ほどの44号、要するに緊急を要する案件だったと。要は、緊急を要する案件で議会を開催するいとまがなかったということで専決処分の理由になるわけでありますけれども、ただ阿賀野市になって7年経過したわけでありますけれども、これだけの件数が専決で出てくるのは初めてかなと。私の記憶違いであればあれですけれども、先ほどの条例を含めれば10件になります。こういうやり方について、市長としてどうお考えなのか。できれば、議会側からすれば特に予算関連については最大限専決ではなく臨時会等招集しながら議決をいただくという手順を踏んでいただきたいという思いがあるわけでありますけれども、それのお考えをお尋ねをさせていただきます。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私も、石川議員とまさに同じ考えでございます。議会を開催して皆さんからご審議をいただくというのが、本来であればそちらが筋であろうかと思っております。今回は、緊急を要すると、議会を招集するいとまがなかったということで専決処分させていただいたわけでございます。金額が大変多いというご指摘でございますが、これについては繰越明許費として繰り越した部分、これが多分金額的には大きいのかなと思っております。これについては、予算そのものについては前年度の予算審議の中でご審議いただいております。それが年度内執行が難しいということで翌年度に繰り越したという特別な事情もございますので、金額的にはふえたのかなと思っています。私も基本的な考え方としては、議会でご審議いただいて承認いただくというのが筋であるという考えは変わりございません。
議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
11番(石川恒夫君) いろいろ内容的なご答弁もあったわけでありますけれども、今ほどの最後のご答弁、最大限議会の審議をいただくような配慮をということで、今後の対応に期待をさせていただきます。最大限議会を招集するような手だてを講じていただくように重ねてお願いをして、答弁は要りません。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
  お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第44号を採決します。
  お諮りします。議案第44号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第44号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第45号 専決処分の承認について(専第5号 平成22年度阿賀野市少
            年自然の家特別会計補正予算(第4号))         
     議案第46号 専決処分の承認について(専第6号 平成22年度阿賀野市水
            道事業会計補正予算(第4号))             
     議案第47号 専決処分の承認について(専第7号 平成22年度阿賀野市病
            院事業会計補正予算(第6号))
             
議長(清水友行君) 日程第8、議案第45号から議案第47号まで一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第45号から47号の専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、いずれも平成23年3月31日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  まず、専第5号の平成22年度少年自然の家特別会計補正予算(第4号)につきましては、五頭連峰少年自然の家の屋内体育館の屋根修繕工事が平成22年度中に完了することができないことから、平成23年度に繰り越して執行するため、繰越明許費として計上したものであります。
  次に、専第6号の平成22年度水道事業会計補正予算(第4号)につきましては、収益的支出を139万7,000円増額し、支出合計を11億2,981万4,000円としたものでありますが、これは東日本大震災に伴う水道施設の点検作業及び災害派遣による応援給水作業に係る職員の時間外勤務手当の増額が必要になったことによるものであります。この結果、当年度純利益は現予算への計上額から139万7,000円減少し、6,239万円を見込んでいます。
  次に、専第7号の平成22年度病院事業会計補正予算(第6号)につきましては、収益的支出を52万5,000円増額し、支出合計を28億9,164万8,000円としたものであります。これにつきましては、水原郷病院職員労働組合が新潟県労働委員会に行った不当労働行為救済申し立てに顧問弁護士と協議しながら対処してきたところでありますが、申立人が当該事件を取り下げたことによって弁護士との委託契約が終結したことから、これに係る委託契約料として52万5,000円の増額を措置したものであります。
  いずれも緊急を要する案件だったため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  お諮りします。議案第45号から議案第47号までは、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第45号から議案第47号までは委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第45号から議案第47号までを一括して採決します。
  お諮りします。議案第45号から議案第47号までは承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第45号から議案第47号までは承認することに決定しました。
                                            
    議案第48号 専決処分の承認について(専第9号 平成23年度阿賀野市一
            般会計補正予算(第1号))
               
議長(清水友行君) 日程第9、議案第48号 専決処分の承認について(専第9号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第1号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第48号 専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成23年4月19日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  平成23年度一般会計補正予算(第1号)として歳入歳出それぞれ4,739万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ190億339万3,000円といたしました。
  補正の内容は、主に東日本大震災に関連して当面必要となる経費を計上したもので、歳入については予算計上時点において国県負担の詳細が不明確な部分もあり、当面の措置として補正財源の全額を前年度繰越金により4,739万3,000円を計上しました。また、地震関連による歳出補正の主な内容としては、地震直後から継続している消防職員の被災地への派遣費用447万1,000円のほか、平成23年3月17日より被災者の避難所として開設している少年自然の家に係る5月末までの諸費用として2,383万1,000円、新潟県より要請があった避難所の住環境改善に係る指針に基づく希望する避難者に対する旅館、アパート等への入居関連費用1,952万2,000円、避難所家族の小中学生や幼稚園児の学用品のほか検診委託料など教育関連費用として282万3,000円並びに全国市長会より要請があった一般職員の被災地への派遣費用179万6,000円等について、9款消防費の災害対策費にあわせて4,047万2,000円を計上いたしました。このほかの案件としては、安田支所において4月以降に複数職員の休暇、休業が発生したため、パート賃金45万5,000円を計上したほか、病院事業における分限免職処分取り消し訴訟への対応で新たに弁護士費用が必要となったことから、病院事業会計繰出金199万5,000円等を計上したものであります。
  この補正については、緊急を要する案件であったため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第48号を採決します。
  お諮りします。議案第48号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第48号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第49号 専決処分の承認について(専第10号 平成23年度阿賀野市
            病院事業会計補正予算(第1号))
            
議長(清水友行君) 日程第10、議案第49号 専決処分の承認について(専第10号 平成23年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第49号 専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成23年4月19日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  平成23年度病院事業会計補正予算(第1号)として収益的収入を199万5,000円増額し、収入合計を3億4,070万3,000円に、収益的支出を199万5,000円増額し、支出合計を5億3,538万2,000円といたしました。
  補正の主な内容は、収益的収入については公設民営化に伴う法律相談等に係る弁護士顧問料63万円を減額し、新たな訴訟事件に係る弁護士事務委託による着手金262万5,000円を増額したことにより、差し引き199万5,000円を一般会計繰入金として増額、収益的支出についても同様の理由により委託料199万5,000円を増額いたしました。
  この補正については、緊急を要する案件であったため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第49号を採決します。
  お諮りします。議案第49号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第49号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第50号 専決処分の承認について(専第11号 平成23年度阿賀野市
            一般会計補正予算(第2号))
              
議長(清水友行君) 日程第11、議案第50号 専決処分の承認について(専第11号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第2号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第50号 専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成23年5月16日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  平成23年度一般会計補正予算(第2号)として歳入歳出それぞれ7,591万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ190億7,931万2,000円といたしました。
  補正の内容は、東日本大震災の被災者や震災により就職内定取り消しを受けた方に対して市内企業への雇用機会を創出するため、必要な予算を措置したものであります。
  歳入については、緊急雇用創出事業臨時特例県交付金7,591万9,000円を計上、歳出については遊休地を活用した観光農園導入事業委託料1,077万4,000円及び被災者向け地域産業担い手育成事業委託料6,514万5,000円を計上し、合わせて17名の被災者等を雇用する計画であります。
  この補正については、緊急を要する案件であるため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  15番、遠藤智子さん。
15番(遠藤智子君) ただいま市長さんより提案理由の説明がございましたが、遊休地を活用した観光農園導入事業委託料として1,077万4,000円上がってございますが、その委託先の説明をもう少し詳しくお聞きしたいと思います。
  それと、被災者向け地域産業担い手育成事業委託料6,514万5,000円と計上されておりますのは、前に新聞等で見かけたと思いますが、東部産業団地内に工場を持たれる方が雇用されるという、その部分でございましょうか。説明をお願いします。
議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) ただいまのご質問にお答えをいたします。
  まず、第1点目でございますが、この遊休地を活用した事業でありますが、この部分につきましては委託先が安田興和農事さんでございます。そして、人数については3名の雇用を予定をしております。期間については、23年の6月から12月という短期のものでありますが、これ5月の20日に募集をかけました。被災者向けでありますので、被災者の方であれば、ハローワークを通じてもよろしゅうございますし、また直接の企業への申し込みでもいいわけでありますが、今現在2名の方が採用されております。
  それから、いま一つ、地域産業担い手事業でございますが、これにつきましても今ほど遠藤議員さんからお話のありましたように、私ども考えておる企業さんについては東部産業団地、こちらに展開をしておる企業さん、全部で4社該当しましょうか、こちらに14名の方の採用をお願いしたい。これについては、期間が23年の6月から24年の3月までということで若干長うございます。こちらにつきましては、引き続いてこれ以降も正社員として採用していただければありがたいという考えのもとでの事業でありますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 今の遠藤議員と同じ、重複する質問になるかと思うのですが、観光農園の導入事業委託料1,077万4,000円の内訳、それと今の説明ですと、先ほど市長が一般行政報告でなされた安田興和農事との契約ということなのですけれども、これ賃貸契約の金額というのはどのぐらいの契約になっておるのか、その辺のところをちょっと説明していただきたいと思います。
議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) お答えいたします。
  この1,077万4,000円の内訳でございますけれども、これの積算根拠でございますけれども、人件費として607万4,000円でございます。そのほかいわゆるその他の部分で占める割合があるわけでありますが、積算の根拠の中では私どもの部分で賃金は1カ月20万というようなことで積算をしております。そんなことで、通勤手当、社会保険料等を含めて607万4,000円、そのほかの部分での差額については充当する中でトータル1,077万4,000円という……
               〔「細かい説明お願いします」と呼ぶ者あり〕
商工観光課長(渡辺滝雄君) どの部分まででございましょうか。今申し上げた……
               〔「人件費607万はわかったけども、その差額についても
                 ね、きちっとこういったことで幾らというふうに」
                 と呼ぶ者あり〕                
商工観光課長(渡辺滝雄君) それでは、差額、人件費以外の部分でありますが、470万になるわけでありますけれども、これについては花木・堆肥・芝等購入費、それから敷石、セメント等の購入費、その他材料費、道具購入費、それから機械のレンタル料、それから作業着等の部分であります。これを合わせますと470万ということになりますが、よろしゅうございますでしょうか。もう少し細かくですか。
議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) そもそもこの観光農園というのは市のほうから要請したのではなくて、この安田興和農事さんのほうからやりたいから云々という話が出たの。その辺のいきさつについて、ちょっと詳しい説明をお願いします。
議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) この観光農園につきましては、今お話のございましたように、農林課のほうとの事業も絡むわけでありますけれども、市内に2カ所ですか、県の補助を受けて立ち上げたものであります。そのうちの一つがこの東部産業団地の部分の中に展開をするということになったわけでありますが、その中で興和農事さんが手を挙げてくださいました。そこに市の部分での用地がございましたので、そこへ展開をすると、こういうものであります。したがって、その中で今回あくまでも被災者の雇用を目的とした中ですぐ対応できる部分の中で応援をしていきたいという部分がありましたので、今回このように被災者向けの雇用の制度を適用させていただいた、そして委託をしたと、こういうものであります。
議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 通常、例えば民間でやりたいということになれば民間が主導権を握ってやるわけだから、何で観光農園の事業委託料1,077万も出さなければならないのかなという素朴な疑問があったわけです。それで、質問させてもらったのです。そうすると、この1,077万のうち、県のほうからも補助金が出てくるわけですか。その辺の金額は幾らになるのでしょうか。
議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) これにつきましては、県の補助が100%であります。
議長(清水友行君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) そうしたら、阿賀野市の負担は全然ないということですね。ゼロということですね。それで、逆にお聞きしたいのですけれども、市有地の賃貸契約の金額、これは幾らになるのですか。
議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) 大変申しわけありません。今ちょっと手元にないもので、調べさせていただいて。
               〔「大ざっぱでいいですよ」と呼ぶ者あり〕
商工観光課長(渡辺滝雄君) 固定資産税相当分でありますので、額はそう余計にならなかったというふうに記憶しておりますけれども、大ざっぱと言われてもちょっと私、ちょっと時間いただければ、またお答えして違っていても困りますので、よろしくお願いします。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
  お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第50号を採決します。
  お諮りします。議案第50号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第50号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第51号 専決処分の承認について(専第12号 平成23年度阿賀野市
            国民健康保険特別会計補正予算(第1号))
        
議長(清水友行君) 日程第12、議案第51号 専決処分の承認について(専第12号 平成23年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第1号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第51号 専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成23年5月16日に専決処分した補正予算について承認を求めるものであります。
  平成23年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)として歳入歳出それぞれ4億5,500万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ49億7,065万4,000円といたしました。
  補正の内容は、平成22年度会計が歳入不足となることから平成23年度会計から繰り上げ充用を行う必要が生じたもので、歳入については歳入欠かん補填収入を、歳出については前年度繰上充用金をそれぞれ4億5,500万円増額いたしました。
  この補正については、緊急を要する案件であったため、専決処分を行いました。よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 私ずっとこうやって聞いていますと、専決処分、専決処分と出てくる。先ほど石川議員がおっしゃったとおりに、臨時会を開催するいとまがなかったという理由もわからなければ、それから緊急を要するというその理由、最後にいつもこの補正については緊急を要する、緊急を要するとずっとありますが、何が緊急を要したのかというのが私どもに伝わってきません。それで、何でもかんでもこんないっぱいこと、私も議員をして十何年になりますけれども、こんないっぱい専決、専決と出てきたのは、石川議員と同じように初めてではないかなと思っております。何でもかんでもこういうふうにして専決に持ってくるというのもいかがなものかなと私は思います。それで、私たちの3月議会は18日に終了しております。31日の年度末までにはひまえもございました。3月から5月16日までのすべてを専決にするというその緊急を要する理由、それから市長のお考え。市長はいつも、この前も言ったでしょう。議会と頻繁に連絡をとりながら、協議しながら、コンタクトをとりながら市民の皆様の負託にこたえていくと、このようにお答えになっています。その間何にも私たちにコンタクトなんかおとりになっていないではないですか。この辺のお話をお聞かせください。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 専決処分の考え方については、先ほど石川議員さんにお話ししたとおりでございます。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 今の答弁が答弁だと思っているのですか。議長、どう判断されます。
議長(清水友行君) 天野市長、もうちょっと詳しく答弁してください。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 今回は、東日本への対応等々もございまして、そのための臨時の支出等もございました。そういった面もございまして、今回については専決処分が多くなったということでございますが、専決処分の考え方については、先ほど石川議員さんにお答えしたように、原則やはりきっちり議会のほうに提案してご審議をいただくということが本来の筋であろうかと思っておりますので、今後ともそういった考え方で対応してまいりたいというふうに考えています。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) では、いつもお約束して実行したことのないあなたですけれども、議会と頻繁に協議、それからいろんなことを相談し合いながら、コンタクトをとりながら市民の皆様の負託にこたえていくという姿勢を今後きっちりと、今までの反省を踏まえ、これから1年しかないような任期の中でやっていくということでございますね。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) おっしゃるとおりです。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
  8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) この繰り上げ充用4億5,500万、この点では担当の常任委員会も国保の運営協議会もこの繰り上げ充用をいつまでもこういうふうにしておけないということで、これを解消するという計画を立ててやってくれということで国保の運営協議会も正式にそういう申し入れをしたわけですが、その点についてこれはどういうふうにするつもりなのかお願いします。
議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
健康推進課長(本間昭一君) 今ほどの議員ご質問の件でございます。これについては、先般の閉会中の事務調査の中で、調査事件ではないのですが、私ども担当課のほうから今現在の国保の会計の状況等々について一応ご説明してございます。確かに3月24日に宮脇会長さん名で、運協のお名前で今後の赤字解消に向けた部分の財政支援ということで市のほうに、市長のほうにお願いという意味で文書が提出されてございます。その中で医療費と保険税のバランスを考慮すると、あるいは近隣市町村の状況、あるいは世帯収入と保険税の妥当性等、いろいろなご助言、ご指導いただいてございます。残念ながら今現在累積の部分がかなりやっぱり余計でございまして、21年度に保険税を引き上げさせていただいたのですが、構造的な部分、あるいは近年の経済不況、このあおりを受けまして、なおかつ今回の大震災等々が重なりまして、どうしても収支の状況が余りいい状況ではないというのは事実でございます。特に今回については調整交付金のほうの見込みが当初より若干落ちたというのが主たる原因でございます。
  以上でございます。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) それは、みんなわかっているわけです。繰り上げ充用金、ちゃんとこれを計画的に解消してくれということで、そういうのを踏まえて、このままではどんどん、どんどんこれはよくなるという見通しはないわけだから、それをちゃんと市としても一般会計からの繰り入れも考慮してやってくれと、それ検討されたのかどうかということを聞いているのです。
議長(清水友行君) 本間健康推進課長。
健康推進課長(本間昭一君) 確かにこの運協の会長さんからの要望書を受けまして、当時の健康推進課としまして財政課等々と協議した経過は私は引き継ぎを受けてございます。残念ながらその時点での市からの一般会計の赤字補てんという部分の繰り入れには至ってございません。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) ちゃんとこれ市長答弁してください。それは、今そうなっているからこうなっているのであって、今後これをどうするつもりかということで聞いているのです。現状は、よくわかっているのです、みんな。今後これをどういうふうにして解消するのかということを検討しているのか、計画がどうなっているのかということを聞いているのです。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 国保の累積の赤字額の解消についてでありますけれども、これはすぐにこの赤字をゼロにするというのはできないわけなので、何年かかけて赤字を解消していかなければいけない。その方法としては、まずはこの会計の中での自助努力という部分がまず大事ではないかというふうに考えています。その一つには、まずは保険税率の見直し等もありますし、あとは保険税の徴収率の向上、こういったものをまずやっていく中でどこまで赤字を減らせるかと。そして、もうここがひとつ限度だということになれば、一般会計からの赤字補てんということも考えていかなければいけないのかなと。いずれにしましても、国保会計については平成30年には県単位での財政運営というような話も出ておりますので、それまでの間にはこの赤字は解消していかなければいけないというふうには考えております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) これは、そういうのは計画も出しているので、早くこれはよく論議をしてやっぱりはっきりさせないと、間際になってこれをどうするということに必ずなりますので、そういうふうになるから早く検討してくれということで、こういう計画ではどうですかということでもって上げているわけです。ぜひこの点はほったらかしにしておかないで、早くこれは手をつけて、これは重大問題になりますので、議会ともよく論議をしていただきたいというふうに思います。
議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
11番(石川恒夫君) 今ほどの宮脇議員に対する答弁をお伺いをしていまして、おやと思いました。私は、この件で3月議会で一般質問をしているのです。そのときどう答弁されたかご記憶が飛んでしまったのかなと。細かいことは申し上げません。要は、国保の特異性をかんがみたとき、累積赤字、要するに繰り上げ充用、それはあなたの政治判断でどの程度基準外繰り入れをするか判断をしてくださいということであなたに質問をし、あなたからは国保の特異性をかんがみて基準外繰り入れの必要性も認めると、その中で判断しますという答弁をいただいたのです。それで、その後3月24日の運協でいろいろ協議をした中で、運協の代表、宮脇会長名で市長に要望書を上げたという流れがあるわけであります。財政課長が後ろにおられますけれども、市のいろいろな財政シミュレーションをしていく中で、これが先延ばしになればなるほど市の財政的な負担はより重くなります。今の4億が3年後には5億、6億になる可能性があるのです。金額の大小ではなくて重さとして。それと、ちなみに新潟市は、キャパが違いますけれども、21億円の基準外繰り入れを22年度にやって赤字解消をしています。先ほどの答弁で他の市町村の動向を見ながらと。新潟市は、いい例ではないですか。それで、実質単年度の22年度の国保会計も黒字化に転じていると、そういう例があるのです。だから、市長として3月にあなたが答弁したことをしっかり所管課に伝える、それで具体的な検討をさせる、それがあなたの仕事ではないですか。言いっ放しではないですか。もう一度確たるお考えをお伺いします。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 3月の議会で答弁した内容と私は矛盾した内容は言っているつもりはないのですけれども、基準外繰り出しをしないとは言っていないです。それは、当然出てきますけれども、最初から4億5,500万を全部一般会計で基準外繰り出しして解消するというのは、やはりこの会計の中でまずしっかりやっていただくという部分でどこまで解消できるか、そしてここはもうなかなか難しいという部分は一般会計での基準外繰り出しという部分も出てくるのかなと思っていますので。
議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
11番(石川恒夫君) だから、100%基準外繰り入れ、要は赤字補てんしなさいなんて言っていないです。ゼロから100の間に、国保のいろいろな特異性なり考え、あるいは今の社会的背景等を考えながら、市長としてどの程度の割合で2割なのか3割なのか5割なのか、それは市長としての政治判断をしてくださいよという形であなたに返しているのです。あなたの政治的判断ですよと。どれくらい入れるか、あわせて市の財政状況もいろいろ考慮しながら。それと、さっき言ったように後送り後送りすれば、市の財政として金額は同じでも負担の重みはより重くなります。それは、財政課長は感じておられるはずです。そういうものをしっかり勘案しながら早急に判断してください。大変なことになります。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 市の負担といいますか、一般会計からどこまでやるかという部分については、運協からご審議いただいた、そういったいろんな議論の結果を踏まえながら早急に判断したいというふうに思っています。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
  お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで討論を終わります。
  これから議案第51号を採決します。
  お諮りします。議案第51号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第51号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第52号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第3号)
議長(清水友行君) 日程第13、議案第52号 平成23年度阿賀野市一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第52号 平成23年度一般会計補正予算について、提案理由を説明申し上げます。
  補正予算(第3号)として歳入歳出に8,395万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ191億6,326万3,000円とするものであります。
  補正の主な内容は、歳入については国の2011年度第1次補正予算に伴う東日本大震災復興財源の調整のため、子ども手当国庫負担金3,903万9,000円を減額したほか、一部の雇用対策事業で委託事業者の確保が見込めないことから、ふるさと雇用再生特別基金事業県交付金367万9,000円並びに土木費の交通安全施設整備事業では事業費総額に変動がないものの、被災対象外となる遺跡発掘関係経費の増加に伴い、合併特例事業債470万円等を減額計上いたしました。増額分としては、安心して子どもを育てる環境整備や各種事業をより充実させるため、安心こども基金事業県補助金1,553万6,000円を追加したほか、雨漏りが発生した笹神中学校給食室屋上防水工事の財源に充てるため、学校整備基金繰入金399万円、一般財源の調整として前年度繰越金7,395万2,000円、市内3団体のコミュニティ事業を助成するために自治総合センター交付金750万円等を計上いたしました。
  歳出については、子ども手当3,903万9,000円等の減額分を計上していますが、その他については時間的な理由などから当初予算に計上できなかった追加事業や老朽化に伴う緊急的な施設改修経費、経済対策事業の追加経費等を中心に計上いたしました。その主な内容は、自治会等の団体が計画する地域の活性化事業に対するコミュニティ助成事業補助金750万円、ことばとこころの相談室の雨漏り発生に伴う屋上防水工事435万8,000円、同様に笹神中学校給食室屋上防水工事399万円、旧寺社小学校で保育事業を行う社会福祉法人に対する病後児保育室改修事業補助金1,434万円、県補助事業の採択に伴う市の単独助成加算として農業生産法人育成事業補助金1,646万5,000円、同じく園芸生産拡大事業補助金546万5,000円、同じく畜産振興事業補助金1,210万5,000円並びに市独自の経済対策の延長として住宅リフォーム補助金について当面の所要額の追加として4,000万円等を計上するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、所管の常任委員会以外の事項について行うようお願いいたします。
  7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 総務費の企画費、ここにAgano健康の里づくり事業の中止、477万7,000円の減額補正がされているのですが、どういう理由で中止を決定したのか。これは、出湯地区でしたでしょうか。ちょっと場所も含めてもうちょっと詳しく説明お願いします。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) それでは、予算書の10ページになります。総務費の中の企画費、Agano健康の里づくり業務委託料477万7,000円の減額でございます。こちらにつきましては、出湯地区等でヨガ教室を開催していた際の委託料でございますが、今回委託をしておりました株式会社サミラという会社なのでございますけれども、そちらの会社のほうで職員の雇用が結果としてできなかったという申し出がございまして、その業務の委託をしないということに決定したところでございます。ただし、実際にヨガをやっている皆様の対応といたしましては、自主的なサークル活動というようなことで会員の方40名ほどで自主運営をしていただけるということでございますので、その会社への委託部分はなくなりますけれども、事業そのものは継続するということでございますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
15番(遠藤智子君) 今稲毛議員さんが質問なさいましたその下にコミュニティ助成事業費750万として、説明欄では市内の3自治会への助成金として、その内容としては獅子舞、太鼓、みこし等に対する助成金となっておりますが、阿賀野市内にはそういう自主的に神楽とかの保存会等もございますが、この助成事業、補助金を受けるにはどのような手続をもって受けることができますでしょうか。その内容を少し教えていただきたいと思います。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) コミュニティ助成事業の補助金の関係でございます。今年度は、250万円の3自治会分というようなことで750万円ということで、これまで阿賀野市においては毎年1件程度の採択でございましたが、今回3件とも採択されたということで、これについては震災の影響等もあって事業ができない自治体が多かったというようなことで、こちらのほうへそれが回ってきたというようなことで考えております。こちらのほうの申請につきましては、市のほうで公募をいたしておりますので、前の年度で公募した際にご応募いただければ、市を通してこちらのほうへ申請をするというような手続の流れになっておりますので、公募した際にこの事業に取り組みたいという自治会なり、保存会といいますか、そういったようなところがございましたらご連絡をいただければ申請をするということになりますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 15番、遠藤智子さん。
15番(遠藤智子君) 本当に1自治会につきまして250万というお金はとても大切な、いいあれだと思います。今回の3自治会というのは特別というあれでしょうか。それとあと、毎年といいますか、通常は1件程度くらいということなんで、そういうふうに理解してよろしいでしょうか。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) 合併後の阿賀野市のこの事業の助成を受けている状況につきましては、16年度と21年度がゼロでございまして、それ以外の年度は1件ということで毎年来ておりましたので、今回3件採択されたというのは、私どもとしても少し驚いたところも含めて喜んでいるところでございまして、今回も獅子舞の保存会ですとかみこしをつくる、あるいは太鼓の購入といったようなことで地域のコミュニティに大変役立つものと思っておりますので、広くご利用いただければと思っております。
議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 29ページの土木費の関係で、例のリフォーム、今回4,000万の補正ということで、これは前から公言していましたので、自然な流れなわけですけれども、当初組んだ6,000万があっという間になくなったということで、今回4,000万の補正という格好ですけれども、今の預かりという、前回の6,000万の枠から外れて預かりという格好になっているのが今どれくらいになっているのか。また、今回の4,000万で十分対応できるのか。あるいはこれ以上申し込みがあった場合はどのように対応していくのか、その辺ちょっと見通しといいますか、考え方を聞かせてください。
議長(清水友行君) 土岐建設課長。
建設課長(土岐 昇君) それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
  きのう現在で受け付け締め切り後の申し込み、仮受け付けというか、申し込みだけされておりますのが39件ございます。その他電話の問い合わせ等も多数ございますが、先月の5月10日で締め切りまして、302件ございました。30万が上限なのですが、平均しますとちょうど20万円ぐらい、6,000万ですから、302件ですので、ちょうど20万ぐらいかと思います。今回4,000万いたしますと、200件ぐらいを予定しております。今のところ39件という形になっております。今後の取り扱いですが、ある程度、4月スタートからどっと出てきたのですが、緩やかに徐々には少なくなってきております。ただ、これも全額補助でないわけですので、ある程度、1年とは言いませんが、半年以上はこの補正でつなげるかと考えております。
議長(清水友行君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 状況を聞けば何とか、現在39件の預かりという格好ですから、20万平均であれば800万でしょうか、そういう格好ですので、4,000万の補正で、概算で言えば3,000万以上の枠があるという格好になりますから、十分間に合うのかなという安心もありますけれども、なるべく余り、多少残るようなのが理想なわけですし、トラブルの原因にならないような格好で指導していってほしいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 先ほど一緒に聞けばよかったのですが、同じ総務企画費の企画事務費2万3,000円、非常に小さなお金なのですが、中身は原爆写真展の写真を、非核平和教育資料として広島県から写真等を送ってもらうということで2万3,000円計上されて、俗に言う原爆写真展をやるということだと思うのですが、これいつからいつまでやって、会場はどこを考えているのかお聞かせ願います。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) それでは、企画事務費の通信運搬費2万3,000円でございますが、こちらにつきましては昨年の阿賀野市非核平和都市宣言の趣旨にのっとりまして、今年度の事業として考えているものでございまして、広島市のほうからパネル写真等を借りて展示会をするという事業を予定しております。今の予定では、8月の5日から14日までの10日間、京ヶ瀬の市立図書館のギャラリーというようなことで今準備をしているところでございます。一応その資料を借りるための通信運搬費ということで予算を計上させていただきました。
議長(清水友行君) ほかにございますか。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 総務費の安田支所の経費ですけれども、職員の、2番目にあります。療養休暇の延長に伴うパート賃金というのが出ているのですけれども、この方はメンタル疾患なのでしょうか。休暇は、何日おとりになった後延長したのでしょうか。今休暇、復職、また休職、復職なんていうのが話題になっておりますが、そういうケースには当てはまっていないのでしょうか。
  それから、もう一つ、人事院の規則が改正されています、そのように。22年11月1日に人事院が改正を行っております。たったこれ1行、改正前は病気休暇と、これだけになっているのですけれども、改正後は物すごく詳しくいろいろ定めております、規則を。それに伴いまして、当市も規則改正は行われているのでしょうか。この2点。
議長(清水友行君) 荻野安田支所長。
安田支所長(荻野正治君) 福住議員さんの質問にお答えしたいと思います。
  私どもの平成23年度の職員配置が11名でありましたけれども、その時点で5月末まで介護休暇ということで職員1名、6カ月のだんなさんの介護休暇を取得しておりました。それから、5月の18日から2カ月、これは子どもさんの手術で、これも介護休暇ということで、5月の18日から7月末まで介護休暇を取得しておる状況でありました。それから、もう一名が職員でありますけれども、これにつきましては3月末から精神的な病気で長期休暇ということで1カ月ずつ療養休暇をもらっておりましたけれども、精神的な負担がとれないということで2カ月目に入りました。本人の意思は、もうやめたいということで、職員に何とか病気が治ってから復職するように話し合いをしていたのですけれども、この5月末で退職願を、残念ながら私の力不足で職員が1名退職届を提出されました。そういうことで、昨年に比べると支所が12名から、23年度は11名体制ということでありましたけれども、介護休暇2名と退職者1名ということで今安田支所のほうでやりくりをしているところで、大変財産区のほうにもご迷惑かけて、その退職する職員は財産区を担当している職員でありまして、そういうことでパート賃金1名を今年度末までお願いするということで補正予算を組ませていただきました。
  以上です。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 昨年改正したかどうかというのは、私なりには確認はしておりませんけれども、職員の人事に関する規則につきましては国の規則にのっとっておりますので、準じておりますので、改正していると思いますけれども、後ほど確認して報告させていただきたいと思います。
               〔「変えてるの」と呼ぶ者あり〕
総務課長(関川嗣雄君) 阿賀野市のほうとしてされているかどうかというものは、私のほうでは確認はしておりませんけれども、市としてはすべて国に準じておりますので、改正されていると思いますので、確認させていただきます。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 改正されていないと思います、本当に。だから、改正しますという答えでよろしいのではないかと思います。
  市長、あなたはこれおわかりになっていました。あなたは、トップリーダーとして職員のそういうような休暇、復職、また休職、復職という、そういう職員がいるということも把握して、それも危機管理の一つに入りますでしょう、この人事院の改正。あなたは、いつも市長室でコンピューターに向かっていらっしゃいますからこんなのすぐ出てくるでしょう。どうです。認識していましたか、改正されたこと。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 人事院の規則ですか、改正があったという点については、申しわけございませんが、承知いたしておりませんでした。
議長(清水友行君) ほかに。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
  議案第52号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第53号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)
議長(清水友行君) 日程第14、議案第53号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第53号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算について、提案理由を説明申し上げます。
  補正予算(第1号)として歳入歳出それぞれ617万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ37億7,236万6,000円とするものであります。
  補正の内容は、歳入については地域支援事業交付金の包括的支援事業、任意事業に係る国庫補助金90万5,000円、県補助金45万3,000円、介護基盤緊急整備臨時特例交付金の認知症高齢者グループホーム整備事業に係る県補助金375万円、諸収入の雑入1万2,000円、前年度繰越金45万1,000円、一般会計からの繰入金60万4,000円を補正財源として増額するものであります。
  歳出については、地域支援事業で総合相談支援事業の臨時職員補充のための共済費として社会保険料等30万5,000円、賃金211万7,000円、役務費3,000円、介護基盤緊急整備臨時特例対策事業費の認知症高齢者グループホーム整備事業経費補助金として375万円を増額するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、社会厚生常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第53号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第54号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)
議長(清水友行君) 日程第15、議案第54号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第54号 平成23年度阿賀野市水道事業会計補正予算について、提案理由を説明申し上げます。
  補正予算(第1号)として収益的収入及び支出について、支出を364万3,000円増額し、支出合計を11億4,878万8,000円とするものであります。
  補正の内訳は、営業費用について人事異動等による人件費の変動分と浄水過程における放射能除去効果を促進させる粉末活性炭の購入費及びその注入器の建屋建築費及び阿賀野川頭首工改修工事の一部繰り越しに係る負担金増額分の合計額501万7,000円を増額し、営業外費用については平成22年度の企業債借り入れ利率が予定を下回ったことによる企業債利息の減額分及び消費税の再計算による減額分の合計額137万4,000円を減額するものであります。
  次に、資本的収入及び支出について、支出を8万8,000円減額し、支出合計を9億2,079万2,000円とするもので、補正の内訳は人件費の精査による変動分を減額するものであります。この結果、当年度純利益は当初予算での予定計上額から364万3,000円減少し、4,534万5,000円計上できる見込みであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、産業建設常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第54号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第55号 阿賀野市税条例の一部改正について
議長(清水友行君) 日程第16、議案第55号 阿賀野市税条例の一部改正についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第55号、税条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、地方税法の一部を改正する法律が平成23年4月27日交付されたことに伴うもので、主な改正内容は、東日本大震災による住宅や家財等に係る損失の雑損控除について平成23年度個人住民税での適用を可能とすること、住宅借入金等特別税額控除についての適用住宅が東日本大震災により居住の用に供することができなくなった場合においても控除対象期間の残り期間も引き続き適用可能とすることなど、個人住民税の特例を創設するものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、総務文教常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第55号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第56号 阿賀野市乳児子どもの医療費助成に関する条例の一部改正につ
            いて
                          
議長(清水友行君) 日程第17、議案第56号 阿賀野市乳児子どもの医療費助成に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第56号、乳児子どもの医療費助成に関する条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、新潟県の乳児医療費助成制度が子ども医療費助成制度へ統合されたことに伴い、用語を改めるものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、社会厚生常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第56号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第57号 阿賀野市農業活性化センター条例の一部改正について
議長(清水友行君) 日程第18、議案第57号 阿賀野市農業活性化センター条例の一部改正についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第57号、阿賀野市農業活性化センター条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、堀越地区農業活性化センターの多目的ホールに冷房設備を設置することに伴い、多目的ホールの冷房使用に係る実費徴収金を改めるものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、産業建設常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第57号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第58号 阿賀野市水原郷病院経営改革審議会条例の一部改正について
議長(清水友行君) 日程第19、議案第58号 阿賀野市水原郷病院経営改革審議会条例の一部改正についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第58号、阿賀野市水原郷病院経営改革審議会条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成22年10月1日の水原郷病院公設民営化に伴い、当該審議会の所掌事務及び委員数について改正するものであります。
  改正内容は、所掌事務を主に経営改革に関する事項等から公立病院改革ガイドラインに基づき策定された公立病院改革プランの点検、評価、水原郷病院の指定管理業務またはこれに伴う経理の状況について調査、審議等に、また委員数を15人以内から7人以内に改めるものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、社会厚生常任委員会以外の方からお願いいたします。
  10番、中島正昭さん。
10番(中島正昭君) 民営化後市民の意を受けながら、厚生連の経営に関してはその辺を十分反映させてもらうよう最善の目配りをしながら市は管理していくというふうに私どもは理解しています。この審議会の中で15人から7名に減員する、その意味が私が今話しした理解している審議会の内容とまさに矛盾しているのではないかと。どんどん、どんどん独断専行が、メンバーにもよるのでしょうけれども、その改正しなければならない意味、その辺をわかりやすく説明いただきたい。と同時に、7名に減員したメンバーの予定はどうなのか、その辺についてもわかりやすく説明願いたい。公募なのか、市民がどの程度その審議会に意見が反映できるのか等々も含めて説明願いたいと思います。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) それでは、水原郷病院の経営改革審議会条例の一部改正ということでご質問にお答えさせていただきたいと思います。
  まず、この条例につきましては平成17年の6月30日に施行されておりまして、この平成17年の時点では水原郷病院については公設公営のままでどのように経営を改革すればうまく運営できるかといったようなことをご審議いただくということで発足をした審議会でございました。ただ、今回の改正につきましては、総務省が示しました公立病院改革のガイドラインにのっとりまして、阿賀野市としても郷病院の改革プランを策定いたしまして、そのプランの一環として民営化というような流れになっているわけでございます。それで、今回は一部改正ではございますが、当初の条例を制定したときとは全く情勢が変わっているところもございますので、本来であれば新たな条例を設置すれば一番わかりやすいのかもしれないのですが、この条例がございましたので、一部を改正させていただくことによりまして主に公立病院改革プランを専門的な立場から点検、評価等をいただくというのを大きな役割ということで位置づけさせていただきまして、そういう意味では、一部改正ではございますが、全く新しい条例ができるというふうにご理解をいただければわかりやすいかと思います。
  それで、どういった方が委員になるのかというようなご質問がございましたが、一応今私どもの案として考えておりますのは、今申し上げたように専門的な立場での改革プランの点検ということをお願いするということでございますので、一応市の監査委員さん、それから医療関係の病院等を経営されている院長さんとか、そういったような方、それから改革プランをつくるときに総務省からアドバイザーを派遣いただいたわけですけれども、そういったアドバイザーのような専門的な知識等のある方ということで、そういった方から本当に専門的な観点でご審議いただきたいという、そういう目的で今回改正させていただくということで考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
10番(中島正昭君) それもしかり、まさに正論だと思うのですけれども、専門的な立場の方々が市民の意向、市の意向に沿うものなのかどうかという観点からすれば心配なところなのです。どんどん、どんどん設備投資を要求されたら、必要だね、必要だねとか、そういうことになってしまうのです。予算的な面からしてもその辺のあり方は果たしてどうなのだろう。まだやってもいないのに心配するのもなんでしょうけれども、その辺に対応できている審議会なのかどうか、するつもりがある審議会なのかどうか、その辺ちょっとわかりにくいです、今の説明では。あと、任期はどうなのか、その辺について説明してください。
議長(清水友行君) 圓山企画政策課長。
企画政策課長(圓山 知君) 郷病院に関連します審議会、協議会等については、もう既にお願いをして第1回の会合が開かれております運営協議会、こちらについては市側、それから厚生連側、それから議会の皆様からもご参画いただいておるということで、そちらのほうで現実的な運営等についてはご審議をいただくということで考えておりますし、また新病院の建設についてはこの前お願いをさせていただいたところがございますが、それについては今月末には1回目の協議会が開かれるということで、建設のほうの検討をしてまいりたいと。それから、今回お願いしております経営改革審議会につきましては、それとはまた少し客観的なといいますか、離れた部分で改革プランの点検、評価というものを中心にご審議をいただきたいというものでございますので、本来的な現在の病院の運営のあり方ですとかその内容等については、別にお願いしております運営協議会のほうでご検討いただければありがたいと思っております。
  一応任期は2年というようなことでお願いをして、また更新も可能だというようなことになろうかと思いますけれども、今改革プランのほうが当面今年度いっぱい、23年度を目標につくっておりますので、一応そこについての点検、評価をいただいて、そこから先はまたプランの今後の状況、市のほうで考えていくプランにあわせた形でまたご審議をお願いするということになろうかと思います。
議長(清水友行君) ほかにないですか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
  議案第58号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第59号 字の変更について
議長(清水友行君) 日程第20、議案第59号 字の変更についてを議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第59号 字の変更について、提案理由を説明申し上げます。
  本件は、平成20年度より実施している国土調査事業第31計画区の一部である阿賀野市水原の区域内において字の飛び地が存在しており、国土調査事業の目的である地籍の明確化を図る必要があるため、字を変更するものであります。
  よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。
  質疑は、総務文教常任委員会以外の方からお願いいたします。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第59号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
                                            
    報告第 5号 平成22年度阿賀野市一般会計事故繰越し繰越報告について 
     報告第 6号 平成22年度阿賀野市一般会計繰越明許費繰越報告について 
     報告第 7号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計繰越明許費繰越報
            告について                       
     報告第 8号 平成22年度阿賀野市水道事業会計建設改良費の繰越報告につ
            いて                          
     報告第 9号 平成22年度阿賀野市病院事業会計建設改良費の繰越報告につ
            いて                          
     報告第10号 専決処分の報告について(専第8号 損害賠償の額の決定及び
            和解について)
                     
議長(清水友行君) 日程第21、報告第5号から報告第10号までを一括議題といたします。
  一括して報告を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 報告第5号から第10号まで、平成22年度の一般会計等において予算の繰り越しを行ったこと及び損害賠償について専決処分を行ったことにつきまして報告いたします。
  まず、報告第5号の一般会計予算についてでありますが、総務費に計上した辺地共聴施設整備事業補助金について、豪雪により施設整備工事が大幅におくれ、年度内に工事が竣工せず補助金交付を執行できなくなったため、また教育費に計上した京ヶ瀬小学校の設備修繕等について、東日本大震災により製品の輸送や作業員確保が困難となり、年度内に完了することができなくなったため翌年度に繰り越して使用することといたしました。なお、辺地共聴施設整備工事は6月末に竣工する予定でありますし、京ヶ瀬小学校の設備修繕等は5月上旬に完了したことをあわせて報告いたします。
  次に、報告第6号及び第7号につきましては、一般会計及び少年自然の家特別会計の補正予算に計上したきめ細かな国庫交付金事業や市独自の経済対策に係る一部の事業等は、その準備事務に一定の期間を要するなどの理由により、翌年度に繰り越して執行することとしたものであります。
  次に、報告第8号及び9号は水道事業会計並びに病院事業会計予算の建設改良費について、翌年度に繰り越して使用することとしたものでありますが、水道事業においては県が行っている県道改良工事の遅延に伴い、配水管布設工事の工期を7月末まで延長するものであります。また、病院事業においては施設の改修工事や計画策定業務に事務のおくれが生じたことによるものでありますが、地上デジタル放送対応改修工事は6月末に、玄関周りほか改修工事及び新病院整備基本計画策定業務は9月末に完了する予定で進めているところであります。
  最後に、報告第10号は自動車事故による建物の損害に対する賠償について専決処分を行ったものであります。この事故は、平成23年3月28日に市営バスが堀越地内において対向車とすれ違うため後退した際に後方確認が不十分だったため、民家の塀に接触し、破損させたものであります。運転手の不注意が原因でありますが、安全なバス運行のため、一層の注意喚起に努めてまいります。
  以上で報告を終わります。
議長(清水友行君) これで報告第5号から報告第10号までの報告を終わります。
  これから午後1時半まで休憩いたします。
               休 憩 (午前11時50分)
                                            
               再 開 (午後 1時30分)
議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                            
    一般質問
議長(清水友行君) 日程第22、一般質問を行います。
  あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は、順番1番、岡部直史さんから順番4番目の村上清彦さんまでといたします。これにご異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
  それでは、順次発言を許します。
  13番、岡部直史さん。
               〔13番 岡部直史君登壇〕
13番(岡部直史君) 岡部でございます。
  最初に、このたびの東日本大震災の被災者の皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。このたびの大震災は、私たちの生活の根底であります電力の消費を初めとしまして、大量生産、大量消費になれてきた感のある私たちの生活が本当にこれでいいのかという大きな問題を突きつけられたものでありますし、エネルギーのあり方にもこれから新しい考え方でいかなければならないという、こういう問題を提起をしたのではないかというふうに思います。このたびの一般質問でも何人かの議員さんから震災に関連する災害対策等の質問が出ておりますが、私はまず第1番目として環境保全と廃棄物の減量化について質問をさせていただきたいと思います。
  廃棄物や新エネルギーについて、この阿賀野市にどの程度の震災の影響、これは皆無ではないと思いますが、この震災の影響も当然あろうかと思います。そういうことも考えながら質問をしたいと思います。市総合計画後期基本計画第3章第2節、環境に優しい循環型社会の形成と環境保全の充実についてお伺いをいたします。特に廃棄物の減量化と廃棄物処理施設の整備、新エネルギーの計画的導入についての計画、考え方についてお伺いをいたします。政府においては、この大震災を受けまして、ことしの3月、電気事業者による再生可能エネルギーの電気の調達に関する特別措置法を提案をしております。これは、1年限りの時限立法ですが、主な趣旨は電気事業者に対する再生可能エネルギーの電気の買い取りの義務づけ、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスを用いて発電された電気について、電気事業者に対し経済産業大臣が定める一定の期間、価格により買い取るよう義務を課すことで発電事業者が再生可能エネルギー発電設備への投資を行う際の改修リスクを低減し、新規投資を促すという、そういう趣旨であります。
  質問の2番目でございますが、水原中学校の改築について、私は平成21年9月市議会、その後22年6月市議会と水原中学校改築について質問を行ってまいりました。21年9月市議会におきまして、私の再質問、建築費の概要についての答弁、31億から2億という、そういう答弁が大きく食い違ってきたという経過があり、これが今問題になっているわけでありますが、水原中学校の改築計画をこれからどう進めようとしているのか、基本的な考え方を市長及び教育委員会の考え方、見解をお伺いをしたいと思います。
  以上です。よろしくお願いします。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 岡部議員からは、2項目についてのご質問をいただきました。最初のご質問の環境保全と廃棄物の減量化についてお答えいたします。
  まず、廃棄物の減量化についてでありますが、国では容器包装リサイクル法や家電リサイクル法の施行、さらには循環型社会の形成に向けて排出抑制や減量化を進めており、本市においても平成18年3月に阿賀野市一般廃棄物処理基本計画を策定し、平成31年度を目標年次としてごみの減量化に取り組んでいるところであります。計画では、平成16年度を基準に家庭からの可燃ごみを10%、不燃ごみ10%、資源ごみ5%、粗大ごみ30%、事業者の可燃ごみ50%の減量を目標としており、平成22年度の実績で家庭からの可燃ごみ10%、不燃ごみ21%、資源ごみ18%については既に目標値を達成しております。事業者の可燃ごみは18%と目標に届かないものの、減少傾向となっております。これは、市町村合併以降、広報活動による分別の徹底や市民や自治会のご理解とご協力によるところが大きいものと感じているところであります。しかし、粗大ごみにつきましては7%の増量となっており、今後も市の総合計画に基づき廃棄物の3R、ごみを出さない、再利用、リサイクルを総合的に推進し、廃棄物などの適正で循環的な利用や処分に努めていく必要があると考えております。
  次に、廃棄物処理施設の整備についてであります。現在の環境センターは、平成5年に供用が開始され、その後施設の老朽化に伴って平成17年、18年度に大規模な設備改修を実施いたしました。このことによって、年間保守費用や修繕料を2,000万円程度に抑えながら機能維持を図っているところであります。しかしながら、大規模改修の対象外の設備におきましては老朽化が進み、突発的な破損や故障が発生するなど、稼働に支障を来す危険性が見受けられることから、常時点検の強化と計画的な維持修繕に努めているところであります。将来的な施設整備につきましては、新潟県ごみ処理広域計画で示されている広域化によるブロック割を受けて、次期整備に向けた協議を進めていくことになります。
  また、関連施設であります最終処分場の整備についてでありますが、平成19年度から残容量の延命を図るため、焼却灰等の一部を県外の民間施設へ搬出処理しており、現状のままでいきますと約13年間の使用が可能であると試算しております。ただし、閉鎖後の施設整備につきましてはまだ見通しが立っていないことから、社会動向を踏まえ、慎重に論議を積み重ねてまいりたいと考えているところであります。
  続きまして、新エネルギーの計画的導入についての計画、考え方についてであります。総合計画後期基本計画の中では、平成18年2月に策定した地域新エネルギービジョンに基づき、新エネルギーに関する広報活動を行い、市民の認識度の向上や意識啓発を図ること、また公共施設などへの新エネルギー導入に向けての検討を行うとしております。この地域新エネルギービジョンでは、阿賀野市の新エネルギー導入の基本方針として、地域特性を生かした新エネルギーの導入、自然環境に配慮した新エネルギーの導入、市民や事業者が参加できる新エネルギーの導入、災害に役立つ新エネルギーの導入、普及啓発のための見えるエネルギーとしての新エネルギーの導入の5つを基本方針として掲げ、市民、事業者、行政など地域全体が一体となって取り組むことが必要となるとしております。このビジョンに基づく阿賀野市の現在の取り組みですが、ご存じのとおり新潟県の事業として東部産業団地に雪国型メガソーラー発電所の建設が進められ、ことしの秋に発電予定となっておりますが、市としましてこのタイミングをとらえてオープニングイベントを計画しております。イベントを通じて東部産業団地の宣伝をするとともに、新エネ、省エネ産業の誘致につなげようとするものでありまして、イベントの概要は電気自動車や充電スタンドなどの展示、太陽光発電や電気自動車に関する記念講演を開催する予定であります。公共施設への新エネルギーの導入としましては、新潟市と共同で建設する新葬斎場に太陽光や風力を活用した照明を設置することとしておりますし、クリーンエネルギー自動車の導入を市が率先して進めるために、市の公用車として電気自動車1台の導入と市役所庁舎とうららの森に充電スタンド1基ずつを設置して充電インフラの整備を行うこととしております。また、太陽光発電の普及を図るため、住宅用太陽光発電設備補助制度を創設し、平成23年度を初年度として3年間の設置補助を行い、単年度で30棟、3年間で90棟の設置を目指しております。太陽光発電は、夏場の電力不足、特に電力のピークカットに効果的であり、この制度の導入により市民の認識度も向上できるものと考えております。
  一方、環境の街エコタウンあがのを構築するため、平成22年3月に阿賀野市バイオマスタウン構想を策定し、生物由来のバイオマス資源の肥料化、飼料化とあわせ、新エネルギー化の計画策定と実践を目指しているところでありますが、ここでの取り組み目標と実践事例としましては、一つには廃食用油から軽油代替燃料BDFを製造し、ディーゼル車、市営バスや旅館送迎用バスでの利用を推進してまいりますし、BDFの製造過程で発生するグリセリンを生成したA重油代替燃料につきましては、施設園芸や工場での燃料として民間企業で既に利用されております。2点目に、間伐材、製材くず、住宅廃材を原料としたペレット燃料の利用促進についてでありますが、これには家庭用のペレットストーブの普及や施設、工場でのボイラー設置が必要となりますことから、これからの取り組みとなりますが、阿賀町を参考に、取り組む企業を後押ししてまいりたいと考えております。3点目に家畜ふん尿や生ごみを堆肥化する発酵過程で発生するメタンガスの燃料化でありますが、これもこれからの取り組みとして実践事例や取り組み企業を模索してまいります。4点目に、下水道汚泥や食品加工残渣等からの炭化燃料化でありますが、これにつきましては平成24年度から新潟特殊企業株式会社が東部産業団地で実践することになっております。5点目に、小水力発電として市内にある国営や県営の基幹農業用水路を利活用したマイクロ発電、蓄電化につきましては、土地改良区や専門機関との連携のもと、実験を行いたいと考えております。6点目に風力を使った発電についてですが、だしの風など風量が一定しない中でも街路灯などとして利活用できないか模索してまいりたいと考えております。7点目には、バイオエタノール稲の生産ですが、市内で3ヘクタールを栽培し、全農プラントで実用化しております。これにつきましてもガソリンに3%程度混合することでその分の石油の消費量を抑えることが可能となるものであります。今申し上げました7項目につきましては、今後阿賀野市バイオマス利活用検討会議におきまして、バイオマス利活用の資源循環システムの構築とあわせ、バイオマス、自然を活用したクリーンエネルギーの実用化に向け、検討することにしております。
  東日本大震災による原発事故を踏まえ、今まで以上に太陽光発電やバイオマスといった新エネルギー施策に期待が寄せられております。また、21世紀は環境の時代であり、阿賀野市としましても地球温暖化防止対策やエネルギー政策に地域レベルから積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
  岡部議員から2つ目の質問として水原中学校改築についてということで私と教育委員会の見解を求めておりますが、初め教育委員会からお願いし、その後で私のほうからお答えを申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 岡部議員からの水原中学校改築についてのご質問に教育委員会のほうから先にお答えさせていただきます。
  ご質問のとおり、岡部議員からは平成21年9月の市議会定例会において、水原中学校改築計画についてご質問をいただきました。このときは基本構想作成中であったことから、求めるべき将来の中学校像に対する貴重なご意見をいただき、その時点での概算事業費として大体31億、あるいは32億円程度とお答えさせていただきましたが、その後の財政シミュレーションにおいては事業費を31億7,000万円として議会の皆様にもお示ししてきたところであります。また、昨年、平成22年6月市議会定例会においても議員から地域の生涯学習機能についてご質問をいただき、これからつくる水原中学校には生涯学習機能、図書館機能は重要であり、市民の皆さんの声を聞きながらいい学校をつくってもらいたいとのご助言をいただきました。22年7月から基本設計業務に着手いたしましたが、庁内の改築チームや図書館運営協議会代表、隣接自治会代表や水原中学校などからの意見を積み重ね、ボーリング調査結果などを加味した事務局段階での概算事業費として、本年2月に入ってようやく41億4,000万円の積み上げに至り、2月15日からは市長部局との財政協議を開始したところであります。財政協議においては、概算事業費が9億7,000万円という大きな増加となったため、床面積の削減と事業内容の見直しにより3月中旬に38億6,000万円の事業費に至り、さらに基本設計のコンセプトを損なわない方針のもとで再度の見直しを行って36億9,000万円に至り、5月中旬、市長部局に検討をお願いしたところであります。5月23日の全員協議会で市長が判断を示されたわけですが、財政的な面についてはこの後で市長が答弁をさせていただくことになっております。
  しかし、この間事業費の増加に対する財政調整が著しくおくれたこと、また市議会全体に対する要所要所での報告や協議への対応の不備が重なったことがこのたびの混乱を招いた原因であり、改めまして深くおわびを申し上げる次第であります。今後につきましては、これまでの反省を踏まえ、市長部局との協議、調整はもとより、総務文教常任委員会だけでなく、適宜市議会全体に対する報告、協議を確実に行ってまいります。差し当たって平成23年度に繰り越した基本設計業務については、今後近々に全員協議会の開催をお願いして説明申し上げ、6月末日までにまとめさせていただければと願っております。また、その後は平成23年度予算でご承認いただいた実施設計業務へと移るわけですが、来年度以降の工事着手に向けたより具体的で詳細な計画決定を行う作業であることから、総務文教常任委員会での連携や協議を的確に行って確実に市議会全体に対する報告、協議を行いながら、新しい水原中学校が市民の皆様から愛され、また親しまれる学校となるように努めていく所存であります。どうかご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど教育長より水原中学校の改築の件についてるる説明がありましたが、私のほうからは水原中学校改築についての財政面についてお答えいたします。
  水原中学校の建築費につきましては、水原郷病院の公設民営化時に予定した費用よりも増加した額となっており、財政的には大変厳しい額であります。しかしながら、水原中学校の改築も大変重要な施策であることから、市全体の事業の見直しや経費の節減、市税等の徴収率の向上などの方策等、すべての部署に指示するとともに、学校整備基金も活用するなどして、私の責任において財政的な面からも市民サービスの低下につながらないようにしたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) では、再質問します。
  まず、1番なのですけれども、ごみの減量については、これは震災とは関係なくといいますか、震災があろうとなかろうとこれは進めていかなければならないことであります。ただ、私はこの質問を出した後、報道で震災に遭った3県等の、瓦れきも含めてですけれども、物すごい量の処理しなければならない廃棄物が出てきたと。100年分とか50年分とか言われておりまして、これをやはり稼働される処理能力のある他の自治体で引き受けてもらうとか、そういう話が報道をされまして、これはやはり震災になりまして大変なことになったのだなと改めて感じたわけなのですが、それでひとつ震災の関係でお聞きしますけれども、1つはそういう被災した自治体からの、ここにも処理施設があるわけですが、そういう何か依頼というのはあるのか、そういうものは今後どうなるのかというようなことが1つお聞きしたいのと、あとは今の答弁にありましたけれども、結局最終処分場がもう満杯になるということで、結局ダンプカーで業者に運んでもらっていると、最終処分場に。これは、私ども委員会でも山形のほうへ視察に行ったりしていますけれども。ところが、やっぱり震災が東北地方だということで、そこの引き受けてもらっている最終処分場というのは、これはすぐ満タンになるわけではないのでしょうけれども、多少なりとも影響が出てくるのではないかという懸念があるわけなのですが、この2点についてお伺いしたいと思います。
議長(清水友行君) 見原市民生活課長。
市民生活課長(見原健司君) 今の岡部議員のご質問にお答えします。
  まず、震災による瓦れき処理の依頼等があったかどうかという件につきましてであります。この件につきまして、5月に県の環境部から調査がございまして、阿賀野市の環境センターにおけるごみの収集可能な数値はどれくらいかという調査が参ったところであります。うちのほうで調べまして、生ごみについて1日4トンを受け入れられるというような回答をしたところであります。ただし、条件がございまして、夏場は計画停電を控えておりまして、そのノルマを達成することを考えれば夏場は少し無理があるかなということと、あと粉砕したものしか受け入れられない、こちらで粉砕しなければ処理ができないというものではなくて、初めから粉砕したものを受け入れるということの条件を付記いたしまして県に報告をしたところであります。
  2点目のその後の対応ということで、どうなるのかというご質問でございますが、今のところ県のほうからそれ以上の通知等はございません。ただ、阿賀野市としまして災害地の瓦れき等の処理の受け付け窓口を新潟県が全部総合窓口になって受け入れてほしいという要望を出しておりまして、県では総合窓口として県がコーディネートするということを口頭でお示ししていただいたところであります。今のところそれ以上の連絡はございませんが、そのようなことで考えております。
  次に、最終処分場の件でございますが、先ほど市長の答弁で13年という試算を出しておるところですが、今後そういった災害地のいろんな形での依頼があれば、少し考えなければならないのかなと考えているところであります。まだ具体的な話になっておりませんが、県がコーディネーターをして県としての考えと県全体の割り振りを考えた中で阿賀野市も決定をしていくことになるのかなと考えているところであります。
  以上であります。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) では、確認しておきますけれども、生ごみということですね。うちのほうでというか、ここの処理場でやるのは。今放射性物質がついているのではないかとか、あるいは塩分がついているのではないかとやっぱり心配をするのです。だから、生ごみということであれば恐らくそういう心配はないのだろうとは思いますけれども、実際それを引き受けてあそこで処理する段階になったら、市民の皆さんにそういう内容であるということをお知らせをしたほうがいいのではないかというふうに思います。その点が1つと、それから平成16年を基準としていろいろ努力をされてごみが減っているということなのですけれども、ただこれは皆さんが努力され、市民の皆さんも努力されているのですけれども、一面では16年から、合併のときから現在に至るまで、残念ですけれども、かなり人口が減っているわけなので、そういうことからすると自然減という、ごみ自身も自然減ということも考えられます。それで、たまたま地元の新聞がきのう、きょうにかけてごみの減量、これは特に新潟市のことを例に挙げて特集しておりますけれども、新潟市の関係では事業系のごみがそれほど減っていないということで、対策が甘いのではないかという記事になっているのですけれども、事業系のごみについての指導といいますか、その辺についてはどういうふうになっているのか、阿賀野市の場合、その2点お伺いします。
議長(清水友行君) 見原市民生活課長。
市民生活課長(見原健司君) 最初のごみの受け入れは生ごみであるということの話なのですが、この新潟県から調査が参ったときに、県に各市町村が要望したことが4つありまして、1つは先ほど言った県が総合窓口になってほしいということであります。それと、もう一つが放射能汚染物質は入れないと、放射能検出の徹底と基準をしっかり定めてほしいという要望をしたところであります。それと、3点目なのですが、アスベスト対策ということで、搬出時によく点検してもらいたいということを要望いたしました。それと、最後に4番目なのですが、先ほど岡部議員さんが心配していたとおり、廃棄物を受け入れる市町村の公表については、しっかりと住民に説明をした後に公表してもらいたいというこの4点を各市町村が県に向けて行ったところであります。これに準じて、市民の方が心配ないようにもし受け入れる場合に周知してまいりたいと考えているところであります。
  2点目の事業系のごみの搬入量が全体的にふえているのですけれども、目標値からいきますとなかなか進みぐあいが悪いということでございます。この点につきましてもやはり3R、OAの紙、資源ごみとか再利用とか、そういうことを改めまして周知しながら減量化に努めてまいりたいと考えております。
  以上です。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) きょうの新聞にも、見附市でしたか、いろんな形でごみを減らすことを自治体でもいろいろ考えているようでございますので、ぜひいろんな角度から考えていただきたいというふうに思います。
  それで、事業系、先ほどバイオマスの関係で新潟特殊何とかという会社ですか、来れば食物残渣も引き受けるということの答弁がありましたけれども、そうしますとこの辺にも食料関係の製造工場があるわけですが、ある程度そういう企業が稼働すれば食品工場の、今恐らく事業系のごみとして出しているものがバイオマスのそっちのほうへ行って多少なりとも減るというような関係になるのかどうか、これが1つ。
  それから、事業系については大きい会社ではそれなりの社内での研究といいますか、教育といいますか、そういうことがやられているというふうに私は、例えば亀田製菓さんなんかは聞いておりますけれども、個人営業とか、そういう関係はやはりごみを減らすというよりも自分の事業をやるので精いっぱいという面もあるのではないかと思うので、例えば市のほうでそういう人たちの勉強会と言えばいいのか、研修と言えばいいのか、それはどういう形でやればいいのか、業種別にやったほうがいいのか、やり方はともかくとして、やはり市のほうでも事業系のごみをなるべく抑えるような努力をしていただきたいというふうに思うのです。その辺は。一例ですけれども、印刷した紙を古紙として出すところもあるかもしれませんけれども、プライバシーの問題でシュレッダーにかけて出すと。これは、今度は古紙ではなくて完全にここの燃やす廃棄物として出るわけなのです。一例ですけれども、なるべく燃やすごみとして出さないような研究というか分別というか、そういうものを事業所にも求めていくということが大事だというふうに思いますけれども、その辺はどうでしょうか。
議長(清水友行君) 披田野農林課長。
農林課長(披田野勝幸君) 岡部議員さんのご質問にお答え申し上げます。
  新潟特殊企業さんにつきましては、食品残渣のほかに汚泥等も処理をしていただくわけでございまして、極力市内のそういう食品残渣、汚泥等を処理をしていただくよう、今地元の搬出というか、業者さんもおられますので、それらの調整を図りながら極力バイオのごみを有効に資源化をしていくというようなことで連携を図っていきたいと思っておりますし、今後特殊さんのほうにいろいろと申し入れをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 見原市民生活課長。
市民生活課長(見原健司君) 2点目の事業系ごみのことにつきましてでありますが、今議員さんがおっしゃるとおり、ごみの量を減らすための努力をお願いするというのは当然ですが、どのようにしたらいいのかということを具体的にお話しするということが欠けていたように思いますので、よく具体的に何をすればいいのかということを知らせるような方法で周知したいと今考えております。
  以上です。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) それと、何といっても大きいのはやはり市民一人一人といいますか、自治会単位でもいいですし、自治会の中のごみ、班別でもいいですけれども、やはり一人一人の方が自覚をしてごみを減らすということをやっていかなくてはならないと思いますし、市民の皆さんの中にはそういうことを非常に目標といいますか、やって、たまたま昨年でしたか、市内のスーパーに買い物に行きましたら、入り口でレジ袋をやめてマイバッグにしましょうというようなことで運動をされている団体がありまして、そういう呼びかけやアンケートをやっておりました。そういうことも非常に大事ですし、そういう市民の活動というのも大事です。それをバックアップするような形という、たまたま私と買い物をする連れ合いは、ほとんどレジ袋はもらわないでマイバッグでやっておりますけれども、たまたまウオロク岡山店さんのレジで聞きましたら、今レジ袋要らないよとバッグを持ってくるという割合は21%だそうです。これは、4月の実績ですけれども、5人に1人の人が今のところレジ袋はごみになるので、要らない、マイバッグだというようなことが私も初めてわかりましたけれども、市民の皆さん一人一人、あるいは自治会ごとの協力を促進するような努力というのは、今までもやってきたのでしょうけれども、必要ではないかと思いますけれども、その辺についてはどうでしょうか。
議長(清水友行君) 見原市民生活課長。
市民生活課長(見原健司君) 先ほどの質問の中で市民の活動というようなことがありましたが、私の把握するところでは、旧水原に水原生活学校という社会教育団体がございまして、懸命に社会の生活問題を取り上げて研究、調査するというすばらしい団体があります。その団体が買い物袋持参の店頭調査ということを行ったというような話を聞いております。県でもレジ袋削減県民運動ということで取り組んでおりまして、そういった市民の方たちとともにそういう運動を推進していくということが大切だなと非常に考えているところです。これから今年度、来年度にかけて環境基本調査とかを考えていくわけですが、その中に環境審議会とか、またはワークショップとか、そういった市民の方たちがまちづくりに参加できるときに参画いただいて、さまざまご意見をいただきながらともに推進していきたいと考えているところであります。
  以上です。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) 次に、水原中学校の改築についての再質問でございますが、市長は最後に財政のことを触れられました。それで、だれしもがいい学校をつくりたいと。しかし、財政あっての建築ということになるわけなのですが、それでなるべくなら後世に借金を残したくないというのはだれしも考えていることだというふうに思いますが、そういうものを減らすには、1つには現金といいますか、基金と、それからどの程度来るのかちょっと金額がわかったら教えていただきたいのですが、補助金です。そもそも水原中学校の改築の話というのは、スタートラインは市内の学校の耐震診断をやって、必要な学校については耐震補強をやっている。ただ、水原中学校は築49年ですから耐震補強は難しいと、やれないことはないけれども、やっても何年もつかということの話の中で改築ということが出てきたというふうに私は思います。それで、そういうことになれば当然補助金というのもあるのだろうなというふうに思うのですけれども、基金あるいは補助金、総費用から基金と補助金を引いた金額は、結局は合併特例債を活用して借金だという話になる。これが本当に金額が大きいと将来に影響を及ぼすという話なのですけれども、この基金は幾ら使われるのか、それから補助金というのはどの程度見込めるのか、その辺はどうでしょうか。
議長(清水友行君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) それでは、私のほうから回答を申し上げます。
  補助金につきましては、私が知る限り40%から50%ぐらいが恐らく補助金という形で来ると思いますので、残りの補助残につきまして合併特例、もしくは一般の起債の中で対応するというような形になろうかと思います。合併特例につきましては事業費の90%、75%が交付税算入されるというような形になりますので、実質的にまず40%の補助残で残り60%の……約1割は自己持ち出しになりますので、合併特例が使われますと、まず逆に全体36億とすれば3億6,000万ほどの一財の持ち出しというような形になろうかと。ただ、借金は借金でありますので、実質公債費比率の中での反映は残るものだというふうになっております。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) 今の話ですと、では40%から50%補助というのは、それはあくまでも文科省、国のほうの単価でやるわけで、ここで幾らになるか、実際の価格の40%ということではないですよね。その辺ちょっと。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 文部科学省とか、そういったふうな省庁の補助事業とか、そういうふうなものの補助金を検討中といいますか、今探しているといいますか、見つけている最中なのですけれども、5億ぐらいかなというふうに考えてございます。
  以上でございます。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) それで、先ほどるる教育長から答弁をいただきました。ただ、先ほどの答弁はある意味何回も聞いているわけです。大変失礼ですけれども、何回も聞いているわけなのです。それで、私はこの質問に際して、そういう文章に対する、文章でのというか、答弁あれですけれども、担当課にどういう形で水原中学校の事業が今まで進んできて、どこに問題があったかと時系列的に一覧表をつくってもらったのです。これを見るとはっきりしてくると思うのです。どの時点で皆さんが間違っていたかというか、判断がどうだったかというのははっきりわかるのではないかなと私は今改めてこれを見て思っているのです。それで、1つは私ども総文委員会にも、まず41億という話の前に、図面、B案、C案が出てきましたよね。最終的にはそれが最終案という形でできたわけなのですが、要するに昨年の7月ですか、基本設計を設計会社に依頼をしたと。その後途中経過が何にもなくて、いきなりこの図面、金額もそうですけれども、金額に議会のほうとしてはびっくりしてそれが今問題になっているのですが、それもそうだけれども、図面についてもいきなり出てきたと。では、その間どういう経過があったのかなと。設計業者との間ではどういうふうな、部内ではいろいろやりとりしていたのだろうけれども、その辺をちょっとかいつまんで知らせてくれませんか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 設計業者のほうとはその間地盤調査のこととか、あるいはそういった地域の周辺のことに対する影響とか、さまざまな図面といいますか、そういった設計をつくる上でのいろんな諸課題といいますか、そういったものについての打ち合わせ等をやってございます。
  以上です。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) 私の感じですけれども、最初からこれ教育委員会、こちらのほうと市長部局との連携というのがやはり希薄だったのではないかと。そこが希薄なものだから、どうしてもやっぱり合意ができないから議会のほうにもなかなか情報が入ってこないということではないかというふうに思うのです。それで、私は総文の一員ですけれども、昨年も一昨年も水原中学校の建築に少しでも役立つようにということで視察に行っております。それで、おととし富山県の山田小学校ですか、視察に行きました。ここは、社会教育施設も併用でやっているという意味も兼ねて視察に行ってきたのですが、そこの資料を今改めて見ているのですが、検討委員会とかワーキンググループというようなのをつくって何回も基本設計の段階で検討しているのです。例えば基本設計検討委員会、学識経験者2名、行政関係者1名、議会から1名、学校から2名、PTAから2名という、そういう形で設計業者と基本設計の段階でいろいろやりとりをしている。それから、ワーキンググループというのもある。これは、教育委員会と設計事務所です。それも並行していろいろやりとりをしながら形づくっていくということをやっているので、当然阿賀野市とか教育委員会さんもそういう形でやられているのだろうなというふうに私は思って、そういう経過や何かを総文委員会の中で話があるのかなと思ったら全然話がないと。いきなりその図面が出てきたということで、金額もそうだけれども、そういう進め方というのはやっぱりおかしいのではないかというふうに今になって私は思うのですが、それはどう考えていますか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 確かに岡部議員おっしゃるように、我々がやっていたさまざまな庁内の関係する各課の担当者から成る組織とか、そういったものでは打ち合わせや視察などを繰り返してはおりましたけれども、そういった広範な範囲、あるいは議会のほうに対するいろいろな説明、周知、あるいは意見を聞くといったふうな場面が全くなくて、本当に皆様方には大変なご迷惑、ご心配をおかけしたと思っております。そういったことで今後についても皆様方からいろんなご意見をちょうだいしながら進めたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) 16日に総文委員会もありますし、先ほどの話ですと近々執行部のほうから全員協議会をお願いしてそこでよく説明するという話でしたけれども、だから今議会のほうに云々という、これはそのとおりです。ただ、その以前の問題として私は問題があるのではないかと。さっきも言いましたように山田小、この例では設計事務所、それから学校、教育委員会、それから議会も1名入っておりますけれども、いわゆる執行部、そういうメンバーで基本設計の段階からいろいろやっているわけです。ただ、それが阿賀野市の場合残念ながら見ているとやっていない。だから、やっていないということは、教育委員会と市長部局の連携というか、共通認識はないから、それがないから結局議会のほうにも情報が入ってこないと。両方で、この間もそれで問題になったわけでしょう。こっちのほうが承知していないのが最終案でどうのこうのということで問題になった。だから、議会のほうになかなか情報がないというのはそれ以前の問題があったのではないかと、私が言うように。連携です。それは基本。これだけのビッグプロジェクトですから、当然その基本設計の、これから実施設計をやるのでしょうけれども、実施設計段階ではなおさらですけれども、基本設計の段階でそういうものがなければならなかったのではないかと。これは、学校の設計というのは、学校というのはどこでも同じようなことにはならないと思うのです。非常に大事な問題だというふうに、私は水原小学校の建築のときも議員をしていましたので、つくづく感じたのです。というのは、水原小学校の設計段階では教務室が2階です。それは、それなりにその時点では斬新というか、そういう考え、普通は教務室は1階だけれども、学校の主人公は生徒だと、だから低学年の生徒の教室を1階に持ってきて、大人というか教員は2階だと、それはいいアイデアだなと思ったのだけれども、実際つくってみるとその後で池田小学校のああいう不審者が来て云々という、そういうことがありました。水原小学校は、何でそういう問題があるのに教務室を2階にしたのとまた逆な意味で問題になったということが経験としてあるのです。ですから、設計の段階でどういう形でどういう学校をつくるのかというのを、端的に言えば教育委員会だけでずっと考えてやってきたというところに私は基本的な問題があるのではないかなというふうに思うのですが、どうでしょうか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 確かに教育委員会だけで、いろいろな係といいますか、それぞれの学校に関するかかわりを持つさまざまな部署からのいろいろな意見はちょうだいしたものの、広範な執行部のほうといいますか、そういった庁内挙げての事業といったふうな認識は、今になって振り返ってみますと確かにその辺の取り組みが希薄だったというふうに反省しております。
  以上です。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) 時間がありませんので、私が投げかけたこの問題提起、質問についてはなおまた総文委員会なり全員協議会でしっかりとお答えをいただきたいなというふうに思います。
  それで、これからのことというか、まだ解決はしていないのですが、やはりこれはどうあろうと、いろいろな問題があろうとも先へ進めなければならないというふうに私は思うわけであります。それで、いずれは実施設計の段階になる。本当に実施設計の段階では今言ったような形でのいろいろなやりとりというのはしっかりとやってもらわないと困るし、それをやることによってやっぱりいい学校、設計業者もやっぱり議会であろうと何であろうといろいろな意見を聞いていいものをつくりたいと思っているわけです。一例を挙げれば、阿賀北広域組合で火葬場をやっていますけれども、ここの設計屋さんは実施設計をやり始めてというか、全部設計できましたということで説明するのではなくて、途中経過で大体こんなものを形づくっておりますけれどもと、ちゃんと委員会を開いて設計業者から説明を受けているということなのです。例えばです。先般も6日の日に議会がありましたけれども、この間いろいろ議員さんから注文というか、指摘を受けたことについてはこういうふうに設計をしたいと思いますとか変更したいと思いますとちゃんと説明をする。ぜひやはりそういうやりとりを、これはどういう範囲で、議会全員になるのかどうなるかは別として、やっぱり実施設計の段階ではきちっとそういうものをやっていく、一日も早く私はそういう方向で話を前へ進めていったほうがいいというふうに思っているのですが、その辺はどうですか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 確かにおっしゃるとおりで、これから実施設計に移りたいというふうに思っておるわけなのですけれども、その都度都度確実なものができる前に皆様方にご紹介をして、さまざまなご意見をちょうだいしながら可能なものは可能な限り設計の中に含めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) それで、いろいろな提言をしたいと思っていたのですが、ちょっと時間でできません。1つだけ。当初の21年12月にいろんな意見を取り入れまして、基本構想ができました。これが全部できるものではないけれども、この中にもありましたし、太陽光発電です。昨年私ども総文で行った福島県の学校でも太陽光発電を取り入れ、電気そのものをつくるメリット、プラス教育、そういうことで大変立派な発電装置、発電装置そのものが立派ということではなくて、それを生かしているというか、それを見てきたのですが、水原中学校につきましても構想の段階ではエコということを取り入れた云々かんぬんというのがありまして、太陽光発電というのもここにははっきり書いてあるのですが、その辺はぜひやってもらいたいというふうに、これからの話ですけれども、思いますけれども、その点1つどうでしょうか。
  それから、時間がないからもう一つ質問しますけれども、これは今度は市長です。そもそも、私が質問したからと言うわけではないのだけれども、21年の9月議会に私が質問して、数字が出てきました。本会議で質問をして、あなたたちが責任を持って答弁した数字が、簡単に言えばそのときの計算、発想が違っていましたと。簡単に言えば間違っていましたということです。それは、やっぱりわかった時点で、同じ本会議でそれをはっきりと我々に言うべきなのです。そこの出発点がどこかへ行っていると私は思います。それで、いろいろ会派別に説明やったら、こうだこうだ、ああだこうだとなってますます複雑になってきている。あげくの果てには3月議会で予算がどうなるかわからないなんていうことで、いろいろあったという話は後で聞きますけれども、そういうことではなくて、やはり本会議で間違った訂正というのはいち早く、私は3月議会の冒頭に、あのときの質問に対する答弁、数字はとりあえず間違っていました、これからどういうふうな形でやるかどうかは別としてということがイの一番にあって私はしかるべきだというふうに思うのですが、その辺の歯車のかけ方の違いというか、そういうものがどんどんと出てきたというふうに私は思っているのですけれども、市長はその辺はどういうふうに基本的に、市長は議会の最終日のこれから予算採決するという冒頭にいろいろ議会に対して言いましたけれども、そういうことも含めてやっぱり市長の対応というのも問題があったというふうに私は思いますが、その辺どうでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 水中の改築事業費につきましては、本当に執行部のほうもことし2月になって初めて41億になったという話を聞きました。本当に岡部議員さんおっしゃるとおり、3月に定例会があったわけですから、その場でその説明をすべきではなかったかというご指摘は全くそのとおりでございます。ただ、あの時点ではまだ41億というのは私どもも認めていない数字でございましたので、その後当然事業費の見直しを指示しておりました。そういう経過の中で説明すべきチャンスを逸したという点は反省いたしております。いずれにいたしましても、議会の皆様に早く事業費が大きくふえたという点については説明すべきではなかったかなというふうに反省いたしておるところでございます。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 太陽光などの省エネといいますか、エコな考え方のものというふうなことでございますけれども、それについてもいろいろ検討してまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
13番(岡部直史君) もう1分ですから、市長とやりとりしてもしようがないといえばしようがないけれども、説明ではないのです。間違っていたというのは、間違っていました、こうこうこうですと皆さんが持っている情報を我々にいち早く知らせると、提供すると、その上で謝らなければならないのは謝ればいいだけの話であって、いろいろ事細かに説明せよということを言っているのではないのです。そのことだけ最後に聞きますが、説明はこの間、3月16日の全員協議会以来いろんな説明を受けている、いろんな資料ももらっている、だけれども議会のほうはやっぱりなかなか納得できないと、この原因は何だかというのをよく考えてください。説明ではないのです。残りわずかですので、終わります。まだ何か言うことありますか。あったら。
議長(清水友行君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) ただいまいろいろな角度から私たち教育委員会部局の対応の不備についてご指摘をいただきました。言われるとおりのことが本当にいっぱいありまして、申しわけなく思っております。このことを本当に踏まえてこれからの改善に確実に生かしていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
                                            
議長(清水友行君) 質問を改めます。
  19番、福住つゆ子さん。
               〔19番 福住つゆ子君登壇〕
19番(福住つゆ子君) 危機管理について。
  東日本大震災から約3カ月が過ぎました。戦後最大と言われる国難を目の前にして日本全体が危機的状況にあります。当市も想定外、考えたくない事態の災害がいつ起きるかわかりません。そのときを想定した危機管理は、国、県、近隣市町村と協働でなければできません。当市もこのまちに起こり得る自然災害を歴史から読み取り、中長期的視点に立った対策を検討し、構築することが急がれます。市長の所見を伺います。
  また、市長は日常的にこのまちの危機管理をどのように考えているかお聞かせください。
  以上です。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 福住議員からは危機管理についてご質問いただきました。当市においては、過去に幾つかの大きな自然災害に見舞われております。昭和42年の羽越水害、この災害では15人ものとうとい命が失われ、その後平成7年の新潟県北部地震、そして平成10年の8.4水害、その他市内中小河川の洪水などたび重なる自然災害により多大な被害をこうむっているところでありますが、このような過去の歴史を振りかえり、また今般の東日本大震災の惨状を目の当たりにすると、改めて防災行政の重要性について認識を新たにしているところであります。東日本大震災では、大津波や放射能汚染など過去に事例のない想定外の事象が発生しております。想定外の事象とはいえ、いつどこで何が起こるのか予測できないのが自然災害でありますので、さらなる防災体制の強化のため、現在災害対策をいま一度検証する必要があると考えております。
  当市の災害対策の大綱となる阿賀野市地域防災計画は平成18年に策定したものですが、その後5年が経過し、その間に土砂災害防止法など災害対策に係る関係法令の改正などで市町村の地域防災計画においても改正の必要性が出てきています。改正に当たっては、阿賀野市防災会議等で有識者のご意見をいただきながら、少し時間をかけて、議員が指摘されるような中長期的な視点に立ち、また想定外の事象に関しても可能な限りの対策を構築してまいりたいと考えております。すべての阿賀野市民の安全で安心な暮らしのため、災害対策に限らず行政全般において常に危機意識を持って市政運営に努めることは市長として当然の責務であり、有事の際は迅速で的確な判断のもと、市役所全職員及び関係機関とともに災害対策に取り組んでまいる所存であります。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) まず、この答弁ですけれども、じっくり読ませていただきましたけれども、トップリーダーとしての考え、このまちの防災に対してあなたが考えていることを聞かせてくれと。所見というのは、考えていることなのです。あなたの考え、市長としての。まず、これですとこだまみたいです、何だか。無為無策の答弁で、こだまを聞いている。私の声のこだまがすっかり返ってくるのを聞いているみたいで、ちっとも具体的な答弁は返ってきていないわけです。でも、そこにとどまっていては私の質問が進みませんので、進ませてもらいます。あなたの3月の施政方針の6、7ページの「人と自然が共生する安全なまち」の中で、「いつ起こるかわからない災害に対し、迅速かつ確実に対応し、市民の皆さんが安全で安心した生活ができるようその環境を整備してまいります」とあるのです。どんな整備なのか具体的に内容を、そのことをお聞きしているのです。常に危機意識を持って市政運営に努めるということは、首長として、市長として当然の責務と言い切っているわけですから、具体的にあなたのお考えになっている整備について聞かせてください。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) この災害対応につきましては、市としての対応につきましてはこの18年に策定いたしました阿賀野市地域防災計画がございます。基本的にはこれに沿って対応するわけですが、ただ市民の方への災害に対する備えという部分ではいろいろ、まさにこれは自助の部分になろうかと思いますが、ハザードマップ、こちらは水害あるいは地震等の場合のハザードマップを市で作成し、これを市民の方に世帯ごとにお配りして対応していただいておりますし、今年度は土砂災害のハザードマップ、こちらもつくって市民の方に配布する予定でございます。そういったことで、まずこういった災害が起きたときの対応を市民の皆様から、まずみずから避難所はどこなのだという部分を皆さんから認識していただくというのがまず第一なのかと思っております。あと、私の立場としては、こういったいざ災害が起きたときにすぐ情報のほうを収集して適切に対応できるような、そういう連絡網、こういったものも当然必要かなというふうに思っております。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 市長としてどのように阿賀野市の防災について考えているか、きちっとしたお考えがなければ市長なんて務まらないと思うので、そんな計画だのこうだのなんて、そんなの私だって読んでいますし、皆さんみんなわかっているわけで、それを具体的にということをお聞きしている。ここにとどまらないでいきます。
  あなたの施政方針の2、3ページに「財政状況に関する確かな見通しに基づいた『選択と集中』の観点が必要であり、過去から学び現在と未来をしっかり見通した決断が求められていると、私自身その責任の重さを痛感しております」と言われています。「過去から学び」という言葉がこのたびは至るところに出てきました。危機管理において過去から学ぶということは重要です。この地域で過去に起きた災害の特色、特異性の実態を把握して、それに対応してきた先人たちの知恵と体験を踏まえて、そしてそれを尊重して中長期的展望を持って災害に強いまちづくりをする、その市長のお考えを伺っていますので、市長のですよ、防災計画はみんなしてつくるわけだから。市長、あなたが市長に就任したとき、このまちをどうしようかというお考えのもとで就任しているわけですから、具体的にその市長のお考えを伺っているわけです。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私が市長に就任したとき、職員の方への訓示ということで話した点が幾つかあります。その中の一つに、起きてから適切に対応するということも大事ですけれども、起きないようにするということがもっと大事であるということを私は話をさせていただきました。これは、災害についてもそうですし、健康管理、そういったものもそうです。特に災害は一度起きてしまえば本当に人命、多大な財産を失うわけでございますので、地震が起きて適切に対応するということも大事です。ただ、今回みたいにこれだけの大規模になると、もう取り返しのつかない損害が出ているわけでございますので、私はやはり起きてから対応するのではなくて、起きないようにする、予防、防災、こういったものが大事だというふうに職員の訓示の中で話をしておりますし、私もそういうつもりで市政に当たっております。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) だから、あなたにそれを聞いているのです。そんなあなた、そんなのべらべら、べらべらとしゃべらないで、それをどうするのかという具体的なことをお聞きしているのです。あなたは、どういう政策をしようとしているのかということをお聞きしているのです。同じような答えだったら進みますので、議長、ストップかけてください。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私は、市長に就任しまして、当然限られた予算の中で選択と集中で実施いたしています。その考え方としては、安全、安心にかかる予算は優先的に予算化している。具体的に、さっきと重複しますけれども、防災のハザードマップ、こういったものは私が市長になってからつくって配布しておりますし、またハードにつきましては、阿賀野市は非常に今五頭山系を水源とする中小河川が多い。これが一たび豪雨になりますと非常に水害になるということで、この中小河川は県が管理している河川が多いわけでございますが、まず県事業としてそういう治水対策をしっかりやっていただきたいということで、これは当然市の負担も出てくるのはあるわけです。それを地元の県議さんと一緒になって、まず事業予算の確保、こういったものをしっかりやらせていただいております。具体的な例ということで申し上げれば以上でございます。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) そんなのが具体的な答弁と思ったら大間違いです。視点を変えて質問し続けますけれども、安政の年間日本史上でまれに見る災害が次々に起きています。ご存じでしょう。安政元年、これはペリー来航、日本開国の年ですよね。その年にマグニチュード8.4の東海、南海地震、それからマグニチュード7.4の豊予大地震、この地震で津波が起き、太平洋沿岸で大被害が起きています。安政2年、マグニチュード6.9、安政の大江戸地震、それから安政3年、伊豆半島から江戸北部を直撃した台風で利根川、荒川が大洪水、10万人の死者を出しています。安政4年、インフルエンザの流行に加え、米、韓経由のコレラの伝染で30万人ほどの死者が出ています。安政6年、はしかの流行、たび重なる災害、このたび重なる災害で人々が苦しんでいます。復興のため、不時の支出を余儀なくされた時の幕府、そのときの老中阿部正弘、堀田正睦らの覚悟と決断力で震災2日後にはお救い小屋、お救い米を出すなどの素早い対応は語り継がれているところです。ご存じですよね。さて、この安政の大災害は昔話でしょうか。決してそうではありません。このまちでも地震はいつ起きるかわかりませんし、台風、集中豪雨による大洪水、渡り鳥が運んでくるインフルエンザの大流行、いまだ絶えることのないコレラの伝染、はしかの流行は現代でも各地で見られます。当市の歴史から学ぶ災害に加え、この地域にこれから起き得る災害にどんなものがあるか、あらゆる角度から分析し、状況を把握し、従来にない発想で危機管理に取り組む必要があるのです。私はそう思いますが、市長、いかがですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 本当に福住議員のおっしゃるとおりでございますので、本当にあらゆる災害、危機管理、こういったものを想定した備えをひとつとっておくということはまさに同感であります。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) そうしましたら、今まであなたが答弁していることは絵そらごとというか批評家みたいで、我がまちの市民の安心、安全を根っこのところから考えた答弁とは私は決して思えません。あなたに従来にない発想で、そのとおりでございますと言われて、それ以上の答えはないと思いますので、私から申し上げます。従来にない発想で取り組むとはどういうことか、キーワードは何だと思いますか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私なりに解釈しているのは、今回の東日本大震災は想定外のことが起きたというようなこととされていますけれども、要は想定外のことを考えろと。いわゆる……
19番(福住つゆ子君) キーワード。
市長(天野市榮君) キーワードですか。ですから、想定外を考えろ、絶対起きないとは言うなと。英語で言いますと、シンク・アンシンカブル、ネバー・セイ・ネバーという、これは防災の専門家の合い言葉になっているそうでございますが、こういった考え方が今回の……
19番(福住つゆ子君) キーワードというのは一言で言うものでないか。そんなだらだらと言うキーワードありますか。
市長(天野市榮君) 私は、今回の大震災を教訓にすれば、この2つの言葉に集約されるのかなというふうに……
19番(福住つゆ子君) どの2つ。
市長(天野市榮君) ですから、想定外のことも考えろ、そして決して起きないとは言うなという2つです。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) そんなのは、今までずっと言われてきました。従来にない発想なんて言われません。民間力とオープンです。そう言われているのです、今回の大震災で。大きな災害が起きると、さまざまな行政サービスを提供している自治体は当然混乱するのです。混乱したそうです。その対応には限界があります。平時から業務の効率化に知恵を絞り、手間を惜しまず、オープンソースの利用を図る実績と経験を積み、有事の際に民間が生み出すオープンなツールを、道具を最大限活用するという発想につなげる、これからの自治体に必要なのはこういう形ではないかと私は思っております。
  さて、具体的に事例をお話しする前に市長にお尋ねいたします。着のみ着のまま避難した被災者の方々が最も必要とした情報は何だと思いますか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 阿賀野市に避難された被災者ということでしょうか、それとも被災地での避難者ということでしょうか。ちょっとその辺。
19番(福住つゆ子君) それで違うのですか。着のみ着のまま避難した被災者の方々が最も必要とした情報というのは、阿賀野市に避難してきた人とそっちにいる人は違うのですか。
市長(天野市榮君) 多少違うというふうには思っております。共通するものとしては、やはり情報が一番不足していたというのが避難された被災者の一番不安要素になっているというふうに思っています。その情報というのは、いわゆる被災地が今どういう状況になっているのかというのもありましょうし、どうすればいいのだという情報もありましょう。これは、発生直後と、またしばらくたった後で必要な情報はいろいろ違ってくるとは思いますけれども、やはりどういう被害があったのかというのが被災地であっても被災者が知り得ないと、これは情報が途絶していたという状況もあろうかと思っていますが。いわゆる災害状況の情報といいますか。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 家族の安否です。最も必要とした情報は、家族の安否だったのです。では、安否情報を提供した民間の力とはどんなものだったか。想像力でいいですから。おわかりにならなければあなたが想像する。だって、危機管理を日常的に考えている市長でしょう。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 災害時におきましては、通常の通信手段は途絶えてしまいますので、携帯電話等があるのですけれども、携帯電話も規制がかかっております。そういう中で災害の伝言板というのも、これはNTTがやっておりますし、特に今回の震災で威力を発揮したのはいわゆる交流サイト、こちらが非常に被災者の安否情報の確認も含めて、いわゆる携帯電話でいう交流サイトでの情報交換、これが一番通信手段としては有効に機能したのかなというふうに私は考えています。
19番(福住つゆ子君) では、NTTということですね、民間というのは。
市長(天野市榮君) そうです。
19番(福住つゆ子君) NTTということね。
市長(天野市榮君) はい。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) グーグルは、発生2時間後に日本仕様のパーソンファインダーのサービスを開始しています。3月14日には、避難所に掲載されている名簿の写真の文字情報をパーソンファインダーに登録する、そして避難所名簿共有サービスを始めています。14日、午前2時、グーグルから各県に対してこのサービス開始を避難所へ周知すること、それから自治体が持っている避難者データの提供、協力が依頼され、各自治体からのデータと投稿された写真をもとに60万件の安否情報が登録され、多くの人々が直接避難所へ行かなくともネット上で家族や知人の安否の手がかりを得ることができた。各県とも県単位では避難者情報を集約していたのですけれども、お互いの情報が共有される状態ではなかったのです、混乱して。そこで、民間力。また、民間ボランティアがオープンソースで「sinsai.info」というサイトで支援物資など必要になる震災情報を地図上で検索できるようにしたとあります。家族、友人の安否の確認など、より多くの情報は被災者にとっては生きる力になったのではないでしょうか、市長。どうでしょう。市長はどう思われますか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) まさに議員おっしゃるとおりだと思います。情報が途絶している中でそういったサイトが今回のいろんな情報交換の中で大きな役割を果たしたということは私も認識いたしております。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) どうでしょう、議長。私は、今までずっと市長と質問、答弁のやりとりをしてきましたけれども、ここまで質問を続けてきましたけれども、今までの市長の答弁ですと私はひとり相撲をとっているような感じがいたします、具体的な答弁が一つもなくて。議長は、この答弁をどういうふうに判断されますか。そして、議長はこの議場を采配なさっているわけです。どのように采配なさいますか、今の私と市長のやりとりをお聞きになって。ちょっとこの辺で休憩と言うまで、休憩すればいいのだかどうだかわからない。私は、議長にお聞きしたい。ただ……
議長(清水友行君) これは、お互いの、質問者と答弁者の見解の相違もあろうかと思いますけれども、やはりそれはそれなりの思いで答弁していると思いますし、当然食い違いはあると思うのです。
19番(福住つゆ子君) 食い違いでないでしょう、議長。
議長(清水友行君) その辺当人同士のお互いの了解のもとでひとつお願いしたいと思います。
19番(福住つゆ子君) 了解できないから議長に采配をお願いしているのでしょう。
議長(清水友行君) 要するに市長の明快な答弁をもうちょっとお願いしたいと、ただ一言です。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 市民の信託で自治体を運営している市長の答弁としては、余りにもお粗末でいいかげんでないでしょうか。議長、そう思いませんか。私の質問をおろそかに扱っていると思いませんか。所見とか意見というのは、思うところ、考えて得た内容、いろいろ内容が伴わなければだめなのです。こういうふうな市長の答弁を許してきていると、もうそこから出た途端に忘れ返って、のど元過ぎて熱さを忘れてしまえばそれでいいというような、そうだから今までこういう答弁が長々、長々3年も続いたのです。議長、この辺できちっとした采配をお願いしたいと思います。
議長(清水友行君) はい、わかりました。
  市長さん、考えをもっと懇切丁寧に詳しくお願いします。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) その注意をするということだけですか、議長の采配、判断というのは。
議長(清水友行君) 要は、こういった一般質問という場があるわけですから、お互いに納得するまでやればいいではないですか。
19番(福住つゆ子君) だって、納得なんてあなた答弁が返ってこないのに私はどうやって納得するのです。ひとり相撲しているみたい……
議長(清水友行君) 納得するまでやってください。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) では、議長はそこの高いところに立っていて、答弁がまともだと思っていらっしゃるの。
議長(清水友行君) いやいや。的がちょっと違うのではないですか。
19番(福住つゆ子君) 今度全員協議会開いてください、議長のことで。では、進めますけれども……
               〔何事か呼ぶ者あり〕
19番(福住つゆ子君) 議長に対してです。議長もきちっとした采配をしなければだめです。こんな答弁をだらだら3年間も続けた市長に対して1回ぐらいはまともな答弁するように、議長、ちょっと市長と懇談してください。
  次に、最後にお尋ねします。ちょっと時間がまだありますので。議長にも再三お願いをしました。よろしくお願いいたします。さっき、だってそうでしょう。具体的に、例えばさっきの見原課長の答弁を私は聞いていて本当に感心したのです。具体的にということに欠けていたように思うので、具体的な答弁をしたいと、今後。そういうことをちゃんと一課長だってきちんと認識している。それなのに市長から具体的な答弁を何にも聞くことができない。そんな防災計画をどうのこうのなんていうのは、そんなことはあなた答弁しなくたってわかるわけですから。私たち議員ですから。最後の質問をいたします。当市で震度4以上の地震が起きたとき、災害対策体制の設置基準に基づき対応しなければなりませんよね、市長。そして、震度4以上の地震は4回発生していますよね。うん、うんということは認識していらっしゃるということですよね。3月11日の最初の地震、3月12日、4月7日、それから4月11日。4月11日は、震度5弱、県下で一番揺れた地震です。この4回の地震発生時の市長の動向と指示内容、どのようなことを指示なさったのか簡潔に、簡潔ということはぐだぐだしないということですから、簡潔にひとつご答弁のほうをお願いいたします。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 3月11日、まず震度4の、阿賀野市で一番震度の大きかったところがこの庁舎なわけでございまして、私は在庁しておりましたので、その後関係課長を集めまして対応協議いたしております。3月12日は、午前3時59分に、これは長野県北部地震でございますが、これも阿賀野市内で一番震度が強かった震度4でございます。このときは自宅にいまして、電話で状況報告を職員からいただきまして、必要な指示といいますか、市内に特に被害はないということですので、その辺をよく確認して対応してくださいという指示はしております。4月7日は、これも阿賀野市内では震度4を記録しております。これは23時36分でございまして、電話を自宅で受けまして、状況を報告いただきまして、そのときも特に被害はないということでございましたので、さらに確認の上、適切に対応するようにというふうに指示いたしました。4月11日は17時16分に、これは震度5弱が発生いたしました。このときも市役所にはおりませんで、携帯電話から状況報告をいただきまして、これについても特に市内での被災はないということでございましたので、その辺をさらに確認の上、必要な対応をとるように指示いたしたところでございます。
19番(福住つゆ子君) どんな指示を。
市長(天野市榮君) ですから、被害が認められないということでございますが、ただまた後になって出てくる可能性もあるかと思いますので、その辺をまた踏まえた中で対応してほしいと。どうしても市長が出てもらいたいということであれば、いつでも連絡するようにと、そういう内容での指示であったかというふうに記憶いたしております。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 被害がないから出てこなくてもいいのですか、市長は。電話で指示できるのですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 電話で報告いただいて、要は私が市役所に来て指揮を、指導するというところまで至っていないという判断をいたしました。そういうことで、市役所には参っておりません。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) この地震のときは、みんな直ちに緊急課長会議が開かれているのです。そのトップであるあなたが自宅で待機して、電話で状況報告を受けて、それでうちにとどまっていていいのでしょうか。私は、とてもこれが問題だと思います。辞任に値するぐらい問題だと思います。
  また、特に4月11日の地震は県下で一番だったのです。強い揺れで、阿賀野市は震度5弱。私なんてあなたテーブルの下へ隠れました、余りすごい地震で。そのぐらいの地震で、それで緊急課長会議が即開かれて、そして全課長さんたちはそれに対応しているのです。あなたがいないだけ。同時刻、市長は出産に立ち会い、市役所に来なかったと、こういうことは事実でしょうか。これを事実だということを証明したのは新聞だったのです。4月の14日の新潟日報の新聞に、ここに出ていたのです、ちゃんと。同時刻あなたがちゃんと出産に立ち会っているという事実、これは新聞が証明しているのです。それでいながら、新聞にも一丁前なコメントをしているのです。「大震災への対応もあり、公務が最優先」、あなたは公務が最優先、そう言っていながら、震度5弱、県下で一番強い地震のときにあなたは来庁しなかった、こういうことですよね。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 福住議員おっしゃるとおりでございます。ですから、電話をいただきました。状況も聞きました。私が行って指示するまでもなく、地震が起きたときのマニュアルはございますので。ただ、私が行かないと指示ができないというようなことになれば、私はいつでも行ける準備はしておりました。
議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 皆様がこの市長の答弁を聞いてどう思うか、それから市民の皆様がどう思うか。これから1年後になればはっきりすることですから、言っておきます。
  それで、私は本当にこの新潟日報の記事を見て目を疑ったのです。だって、歴代の市長さん、私がおつき合いした市長さんでこんなときに来庁しなかった市長さんってあなたが初めてだから。それから、他町村の人から言われたのです。何というか、非常に意識の薄い脳天気な市長さんだわねと言われたのです、私。
               〔「はい」と呼ぶ者あり〕
19番(福住つゆ子君) ちょっと待ってください。質問を最後まで聞いてからしてください。それで、あなたは選挙で選ばれて市長になったのです。あなたは、24時間公人として義務を負い、そして公人として職務を忘れてはならないのです。24時間職務を忘れてはならないのです。でも、あなたは4月11日、そこでとどまったわけです。一人の夫であり、一人の父親としてあなたはそこにとどまったと。これは事実ですから。公職、市長であることを忘れたのでしょうか、それとも捨てたのでしょうか。見失ったのでしょうか。私は、本当に真剣に考えました。役者は、家族の生き死にのときでも壇に立ち続けます。それはご存じですよね。責任ある役目、役職を担った人たちは、あるときは家族を顧みず、このたびの震災だってそのとおりです。寝食を忘れ、最後まで仕事をやり続け、なし遂げる、そんな人たちの姿を私は多く見てきました。あなたは、自分が何者であるか、何をなすべきかおわかりにならないのではないでしょうかとさえ思いました。トップリーダーの危機管理の目的は、24時間市民の安心、安全を守ること。具体的には命、それから日常生活、そして役所の信頼なのです。それを守ることなのです。おわかりになっていただけましたでしょうか。
  では、質問を終わります。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今福住議員さんから4月11日の……
19番(福住つゆ子君) 終わります。
市長(天野市榮君) 私は、答えているので、どうぞお座りになってください。確かに震度5弱がございました。新潟県内で震度5弱は阿賀野市だけしかございませんと、確かに議員おっしゃるとおり。そのとき私は妻の出産に立ち会っておりました。本当に私もあの地震の中、妻も非常に揺れの中を我が子を出産するために必死になっておりました。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
市長(天野市榮君) いえいえ。本当に私も出産に立ち会うというのは初めてでございまして、妻の血圧計が170を超えていまして……
19番(福住つゆ子君) 個人的な話です。
市長(天野市榮君) いえいえ。出産の現場に立ち会えたことは、非常に私はよかったなと思っています。
19番(福住つゆ子君) 個人的にはね。
市長(天野市榮君) はい。一人の人間として、夫として、父親として立ち会った。私は……
議長(清水友行君) 市長、ちょっと済みませんけれども、質問内容の趣旨に沿って、答弁を考えてやってください。
市長(天野市榮君) ただ、私は福住議員が私が妻の出産で立ち会っていたということを非難されていると。
19番(福住つゆ子君) 非難しているのです、私。もちろん。
市長(天野市榮君) 私は、あの出産の場……市役所に行って私が指示をしなくてもちゃんと優秀な職員がおりますので、動いております。ただ、出産の現場に立ち会わなければ、もしかすると母子ともに命の危険にさらされていたと私は必死、あの出産の現場でそう思いました。出産時における、いわゆる妊婦の死亡というのがあるのです。これが1万7,000人に1人だそうです。交通事故は、2万人に1人でございます。私は、本当にそういう現場に立ち会ったと。私は、これは一人の人間としておったと。
議長(清水友行君) 市長さん、質問の趣旨と違ってきていますので、やめていただきたいと思います。
19番(福住つゆ子君) 趣旨と違うどころではないです。今のあなたのお話は私人です。私人です。公人の答弁ではないですよ。
市長(天野市榮君) 私は、もちろん24時間市民の危機管理に……
議長(清水友行君) 福住さん、答弁とめますか。
19番(福住つゆ子君) はい。だんだん市長が恥をかくばかりだろう。
議長(清水友行君) 求めますか。
19番(福住つゆ子君) いいえ。私は、とめたほうがいいと思います。これ以上市長は恥かきなさらないほうがいいですから。
  終わります。
                                            
議長(清水友行君) それでは、質問を改めます。
  8番、宮脇雅夫さん。
               〔8番 宮脇雅夫君登壇〕
8番(宮脇雅夫君) 8番、宮脇雅夫でございます。
  最初に、原発問題について市長の見解を伺います。福島原発事故は、原発の危険性について次の深刻な問題点を国民の前に事実をもって明らかにしたと思います。第1に、今の原発技術は本質的には未完成で危険なものであること、第2に世界有数の地震国であり、世界1、2の津波国である日本に集中立地することはとりわけ危険きわまりないものであること、第3に歴代政府が日本の原発では重大事故は起こらないとする安全神話にしがみつき、繰り返しの警告を無視して安全対策をとらなかったことがどういう深刻な結果をもたらすかが明確になったことです。以上のことから、原発から撤退の政治的決断をするときであり、必要があると思いますが、市長の原発問題での見解を伺います。
  2つ目に災害に強いまちづくりについて伺います。東日本大震災は、災害に強いまちづくりに本格的に取り組む必要性を痛感させました。東日本では、今後少なくても5年間は誘発地震を警戒する必要があると言われ、阪神・淡路大震災時に死亡した直接原因の9割は建物の崩壊です。被害を可能な限り小さくするためには建物を壊さないことと、いざというときに役に立つ医療、福祉のネットワークをふだんから構築しておくことが必要です。そのためのハード面とソフト面の主な課題は以下の点にあると思いますが、現状と対策について伺います。第1に、住宅の耐震診断、耐震改修補助制度を充実すること。現在の制度では前進しません。抜本的な対策が必要です。第2に老朽化した橋梁の点検と補修、防災拠点施設の耐震化を推進すること。特に小中学校や公共施設、医療、福祉施設の耐震化を急ぐ必要があります。第3に地震後の大雨による土砂災害対策を推進すること。第4に消防力の強化のための消防職員の増員と消防団の充実を図ること。特に消防職員の国基準に対する充足率が下回っており、増員が急がれると思います。第5にいざというとき頼りになる福祉、医療、介護、子育てのネットワークの強化、充実を図ること。特に郷病院の体制充実と福祉施設の整備推進、自力で避難できない人、福祉避難所が必要な災害弱者に対するふだんからの対策が重要です。保健師の果たす役割も大きいので、増員も必要と思います。
  以上、答弁願います。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 宮脇議員からは、原発についてと災害に強いまちづくりについての2項目の質問をいただきました。
  最初に、今回の原発事故についての私なりの見解、認識ですが、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の拡散によって原発周辺地域は警戒区域など立ち入り制限区域が設けられ、生活ができない、生産活動ができないなど社会経済活動に大きな影響が出ています。このような直接的な被害、損害だけでなく、風評被害などによる間接的な被害、損害を加えれば損害額は莫大な金額になるものと考えられています。一方、今回の原発事故の賠償責任は、一義的には東京電力や原発を稼働させている電力会社にありますが、これまでエネルギー政策として原発建設を積極的に推し進めてきた政府も責任が問われるべきと考えています。しかし、賠償金の一部が電力料金の引き上げや増税によって賄われることになれば、最終的には国民がそのツケを負うことになります。政府は、今回の福島原発事故を受けてエネルギー戦略の見直しに着手する予定ですが、特に2030年までに発電比率を50%以上に高めるとしていた原子力政策の見直しが焦点になるものと思われます。
  次に、原子力政策に対する私の見解についてですが、約4分の1が原子力で賄われている日本の電力事情を考えれば、原発は危険だからといって現在稼働中のすべての原発を直ちに運転停止するとなれば国民生活に大きな影響が出てきます。短期的な対応としては、新たな原発の建設は行わず、防潮堤の設置など津波対策をしっかり講じた上で、現在稼働中の原発の運転は維持し、定期検査中の原発は再稼働させるなど現実的な対応が必要と考えます。中長期的な対応としては、省エネ技術の開発によるエネルギー効率の向上や原発に頼らないエネルギー戦略への転換が必要と考えます。太陽光、太陽熱、水力、風力、波力、潮流、地熱、バイオマスなど、国内にある自然資源を活用した再生可能エネルギーの開発を官民一体となって推し進めるべきと考えます。
  続きまして、災害に強いまちづくりについての質問であります。まず、住宅の耐震診断、耐震改修補助制度の充実についてでありますが、木造住宅耐震診断支援事業は平成21年度からスタートし、ことしで3年目となります。また、昨年度からは耐震診断から耐震設計、耐震改修につなげるため、その費用の一部助成制度も創設しました。今年度もこの6月と9月、11月に耐震診断、耐震設計、耐震改修支援事業の募集を行うこととしております。この制度につきましては、昭和56年の宮城沖地震の以前に建築された木造住宅の耐震診断費用の助成を行い、あわせて耐震設計、耐震改修工事へとつなげるため、それらの費用についても助成を行って市民生活の安全性向上を支援し、安全、安心なまちづくりを目指すものです。耐震診断費用の助成制度は、診断費用10万5,000円のうち個人負担が1万円で、残りは国、県、阿賀野市が負担することとなっております。毎年20戸の募集を予定していますが、平成21年度は8戸、平成22年度は13戸の応募にとどまり、この制度の利用促進に向けた目的や効果等を広報、啓発していく必要があると考えております。阿賀野市内には、昭和56年以前に建築され、耐震性がないと想定される家屋は約6,300戸余りあります。しかしながら、昨年度創設した耐震設計、耐震改修費用の助成制度は、設計も改修工事も活用者はおりませんでした。これらの要因につきましては、建築業界からも指摘されているところですが、必要最低限の部分強化や寝室等のシェルター化には適用されず、耐震診断を受けて全面耐震改修をしなければならず、その費用が高額となり、実施に踏み切れない等、この制度の使い勝手の悪さにあります。このため耐震化率向上に向け、一部のシェルター化や寝室等の部分補強等の耐震化に使用できるよう、この制度の使い勝手をよくし、より適切な支援をしてまいりたいと考えております。今後他市町村の補助金利活用の実態調査や要綱等の整備を行い、年度内にも一部分耐震改修工事の助成制度を設け、制度の充実化による利用促進へとつなげてまいりたいと考えております。
  次に、公共施設の耐震化の推進についてであります。平成7年の阪神・淡路大震災では6,343人の方が亡くなられていますが、これらの方の約80%が建物の倒壊により下敷きとなって亡くなられたと記録されています。このように地震による人的被害を軽減するためには建物倒壊を防止することが最善の方策となり、建物の耐震化の促進が喫緊の課題であると認識しているところです。当市の公共施設の耐震化の状況についてでありますが、市内490カ所の橋梁については平成21年度から点検を実施、その点検結果に基づいて平成24年度から修繕が必要な橋梁の整備を実施することにしています。また、公共建築物については、災害時の拠点施設となる指定避難所は47施設のうち約60%に当たる28施設が耐震化済み、また市役所や消防署等の防災拠点施設は50%、その他老人社会福祉施設については100%、医療救護施設は50%となっているところです。この結果を踏まえ、橋梁や建築物の耐震化を促進すべきと考えているところですが、施設の耐震化については多額の費用を要するため、当面は学校施設の耐震化を最優先に取り組むこととし、その後国、県の支援制度の活用を視野に入れ、公共施設の耐震化を計画的に実施したいと考えております。
  次に、地震発生後の大雨による土砂災害対策の推進についてであります。一般的に地震発生後は広域的に地盤の緩みが生じ、斜面が脆弱化するなど、通常より少ない雨量でも土砂災害が発生することが懸念されるところです。このような状況を考慮し、各都道府県は当該地方気象台と共同で発表している土砂災害警戒情報の発表基準を通常より引き下げて運営をすることとしています。発表に当たっては、降雨時の地下の水分含有量を示す土壌雨量指数が基準となりますが、具体的には3月12日に発生した長野県北部地震後の運用は、震度6弱を観測した十日町市、津南町は通常の運用基準の5割、また震度5強を観測した上越市の場合は通常の基準の7割に引き下げて運用しているところです。当市は、国道290号沿線の一部の地域が土砂災害警戒区域に指定されていることから、地震災害に限らず、これからの出水期を控え、新潟県と連携して土砂災害の警戒避難体制の強化に努めてまいりたいと考えております。
  次に、消防職員の増員と消防団の充実についてであります。平成21年の市町村消防施設整備計画実態調査では、阿賀野市消防本部の基準人数は123人となっており、現有の人員83人をこの基準と比較すると充足率は67.5%となっております。しかしながら、この基準はあくまでも装備と人員の対比であり、実質的な業務の遂行に必要な人数を示すものではありません。一方、阿賀野市職員定数条例における消防職員の定数は85人と定めており、定員適正化計画では分遣所のあり方を考慮する中でさらなる職員数の適正化、減員を目指す内容となっております。したがいまして、消防力の強化は職員をふやすという考え方ではなく、個々の職員のスキルアップ、新装備の機械力の向上、関係機関との連携強化等が重要と考えております。ちなみに、現状としては団塊の世代職員の定年退職等により一時的には若干の弱体化が懸念されるところでございますが、職員の若返りによる活性化も期待できるところであり、限られた消防力を充実していくため、職員の個々の能力を高め、消防施策に生かしていく組織づくりが急務と考えております。このため阿賀野市消防本部防災計画に基づきまして消防団員の確保に鋭意努めるとともに、現行の装備、職員、消防団員の総力を結集し、近隣の消防本部や関係機関との連携を一層深め、危機管理体制の充実強化に努めてまいりたいと考えております。
  最後に、災害時の福祉、医療、介護、子育てネットワークの強化、充実についてであります。医療、保健、福祉の連携については、総合計画後期基本計画のリーディングプロジェクトに地域福祉計画の策定を掲げており、基本的な考え方については地域福祉計画の中にネットワークの必要性や充実について盛り込むこととなるものと考えております。また、水原郷病院の体制充実については、新病院建設基本計画策定の中で災害時の医療確保等についても協議することとしておりますし、福祉施設の整備については介護保険計画等を策定し、推進しているところであります。災害弱者であります要援護者名簿に登載されている方については、日ごろから地域の民生委員などが主体となって安否確認を行っているところであります。しかしながら、いざ災害が発生した場合、民生委員だけで安否確認を行うことは不可能であり、各自治会との連携が必要になってまいります。そのためにも各自治会において日ごろの安否確認を初め、避難救助等の体制を整えていただき、初動態勢として地域のことは地域で対応できるよう自主防災組織の育成を進めているところであります。保健師の役割については、今回の震災においてはボランティアの市民の協力をいただきながら、避難所閉鎖までのほぼ全期間において保健師を配置したところであります。災害時には、避難所での防疫、健康相談、また救護所の設置、災害弱者への支援、健康調査、心のケアなど保健師の業務は幅広く、今回の大震災で保健師の担うべき役割の重要性を再認識したところであります。現在市では保健師22人を福祉課と健康推進課に配置しておりますが、今後は人口の急速な高齢化に対応するとともに、災害時に的確な対応がとれるような体制を確保することが重要であり、定員適正化計画の範囲内で保健師の適切な人員配置と計画的な採用に努めてまいりたいと考えております。なお、福祉避難所については介護が必要な方や著しい障害をお持ちの方にとって一般避難所へ避難することは極めて困難であり、症状の悪化を来す場合も懸念されます。そこで、平成20年7月に市内11施設と協定を締結し、災害発生時において介助員を含め110人の受け入れが可能な体制となっております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 今答弁聞いていまして、原発問題から入りますが、市長の認識は原発技術は本質的に未完成で危険なものだという認識が非常に弱いのではないかというふうに思いますので、原発そのものについての認識をもう一度お尋ねしたいと思うのですが、私の認識は原発というのはそもそもアメリカから来て、軽水炉、軍事用だったわけです、もともと。そのもとは原爆です。そこからつくられて軍事用のを転用したと。全部アメリカが中心で技術を輸入したということですから、そこから2つの弱点があるのです、原発というのは。1つは、原子炉の問題でありますけれども、これは原子炉の中で核燃料を燃やすわけですが、これは運転をとめるとき制御棒を押し込んでウランの核反応をとめますけれども、その状態でもウランから生まれた核燃料の生成物は膨大な熱を出し続けるわけです。だから、それで絶えず冷却をする必要があると。どんなことがあっても冷やし続けなければ、これは膨大な熱が出ますので、爆発なり放射能が大きく飛散するわけです。ところが、福島はその水がとまってしまったわけです。そういうことは不可能だということを示したのです。常にどんなことがあっても冷却し続けるというのは不可能なのだと、今の技術は。そういうことが言えると思うのです。スリーマイル島でも同じようなこの弱点が出たわけです。やはりこれは軽水炉だけでなくて、いざというとき安定性がないと。本来ならば安全な使用には適さないという、そういう技術段階だということが実証されたということだと思うのです。それと、もう一つは、軽水炉でなくてもほかの原子炉もありますけれども、これも核エネルギーを送り出す際に膨大な死の灰、要するに放射能物質、これを生み出すということです。それを原子炉内にどんなことがあっても閉じ込めるということはできないのです、今の技術では。それを示したと思っているのですが、そういう性格のものなのだと思うのです。その認識はいかがですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 原発そのものの危険性については、いろいろ議論されておりますので、私は今段階でちょっと見解は持ち合わせておりません。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 原発って福島のとき、スリーマイル島でも、これはもう示されているではないですか、事実によって。閉じ込めることはできない、常に冷却することはできないと。これは、いろんな議論ですか。事実によって示されたわけではないですか。それはいいです。またその調子でみんないくのかと思うとあれですけれども。
  もう一つの問題は、原発は要するにトイレなきマンションというふうに言われているわけです。これは、使用済み燃料の処理方法、これがまだ日本には、世界にもないわけですけれども、膨大な使用済み核燃料が出るわけですけれども、具体的に言いますと、これは使用済み燃料棒という話がありますけれども、大体100万キロワットで動かしますと、1日に広島型原爆3発に相当する放射線、要するに死の灰を生み出すというふうに言われているのです。ですから、柏崎原発、何万キロだかご存じだと思うのですけれども、820万キロです。7基です。1基当たり100万を超えているのです。だから、今4基しか稼働していないですけれども、毎日12発分の広島型原爆の死の灰を生み出しているという、そういう代物なのです。ところが、それをどうやって処理していいかわからない。今のところ技術は確立されていないという問題なのです。そういう点で、この点の認識はいかがですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほど申し上げましたように、原発については今回の事故を受けていろいろ議論されているところでございます。原発そのものがもう危険な存在なのだと、だからこれはもうやめろという意見、これは反対する立場の人の意見でございます。また、一方でそういう危険もあるけれども、安全性と両立しながらやっていくべきだという意見もあるわけでございますので、私自身そういう専門的な知見等もない中で危険だ、あるいは危険ではないというのは、私自身は考えはまだ持ち合わせておりません。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 世界最大級の原発が新潟県にあるのです。それを危険かどうかも判断できないというのは、それはうまくないです。具体的にもう少し言いますと、柏崎原発、これ使用済み燃料の状況がどうなったかというのは新潟日報にも出ていますけれども、使用済み燃料棒は全7基で6,285体が1998年にあったけれども、2010年まででそれが1万3,160体になったと。それで、燃料プールで全部保管しているわけですが、保管限度は1万6,915体しかないと。だから、もうすぐ満杯になって、それをどこに処理していいかわからないという状況なのです。それと、使用済み燃料のプール、ただあれはプールに入れておくだけですけれども、この前の中越沖地震のときにそこから水があふれて放射能も流れているのです。そういう事実が、どう考えているかわからないではなくて、事実がこういう極めて2つの重大な欠陥があるということを示していると思うのですけれども、その辺の認識はどうですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今現在の原子力発電の技術レベルとか、そういう部分については先ほどからも申し上げていますようにいろんな専門家の意見がある中で、私自身知見をそれほど持っておりませんので、コメントはなかなかできません。ただ、今回の震災を見ていますと、やはり原発というのは非常に発電コストが低いと、要は水力とか、あるいは最近の自然エネルギー、太陽光とかに比べれば発電コストが低いという面で評価されていたと、CO2を排出しないというような面で評価されておりましたが、一たびこういった原発事故が起きると莫大な損害、被害が出てくる。そういう外部不経済を考えたときに、発電コストは安いけれども、トータルで見たときに非常にコストのかかる非常に危険な発電施設だなという認識は持っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) それぐらいはみんな知っていることだと思うのです。それで、この根底にはやはりそう簡単にこれは転換できない構造になっているのです。それも知らないかな。日本は、利潤第一主義がまかり通っているのです。特に大企業は。その証拠として事故後すぐ海水注入をやらなかったですよね。あれが大きな事故につながったのです。なぜやらなかったかというと、入れたら廃炉にせねばならないのではないかと、もったいないと、安全なはずなのにどうなのだということで水を入れなかったのです、すぐ。アメリカあたりは、もうこれはすぐ海水を入れなければ大変なことになるというのはわかっていたのだけれども、日本はそれよりももったいないと、また何とかごまかして使えるのではないかということがあってちゅうちょしておくれて、まだ収束していないわけです。それと、一回地方自治体が原発いいですよと言うと、そこに1基だけでなくて何基も集中するという、柏崎もああいう断層があるところですよ。あそこ一回オーケーしたら、もうどたどたと、オーケーしたのならいいだろうということで、瞬く間に世界最大の原発集中地になったと。7基もくっついてあるところなんて世界にはないのです。そういう問題がありますし、原発、これまた続ければいいというふうな話を市長はしていますけれども、原発というのは老朽化するという点で耐用年数は何年だと思っていますか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 30年くらいというふうに認識しておりますが。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 実は、耐用年数というのはないのです。だけれども、減価償却というのがあるのです。税制上の減価償却。それは16年なのです。16年過ぎると税金がかからないので、それからが稼ぎ時だということで、30年も40年も使い続けて、幾らでもこれからもうけるということでどんな無理してでも使うのです。そういう性格を持っているから、これは本当になかなか大変な代物なのです。技術的に未完成だということと、利潤第一主義に日本は特に走って安全性は二の次という状況ですから。
  それと、もう一つ、これぐらいは認識していたほうがいいと思うのですけれども、日本の重大なもう一つの弱点は、原発の推進機関、これは経済産業省と保安院が推進機関です。それと、日本は規制機関というのはないのです、事実上。それを国際条約でもこれは違反だということで批准をしましたけれども、日本は実はこれがなくて暴走を許してしまったということで、泉田知事も前からこれは独立した規制機関が必要なのだということで言っていた。その点は、すごく偉いと思うのですけれども、市長はこの重大性についてずっと規制機関を設けなかったというのはどう思っていますか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 原子力行政については、経済産業省にそういう推進する部署があって、一方で、これは外郭なのですけれども、原子力安全・保安院というのがあるのですが、これは規制というよりは監視していく、そういう機関というふうに認識しております。議員おっしゃるとおり、規制するという機関がないということは非常に片手落ちなのかなというふうに思っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) これは、原発は一たん事故が起きると廃炉といいますけれども、ご存じのとおり最低でも20年間かかるわけです。そして、使用済み燃料のかす、これは2万年かかると言われているのです、処理に。それで、今やりどころがなくてモンゴルに穴を掘って埋めようかと。だけれども、冷やし続けて2万年を穴を掘ってやるというのは、それももう不可能なのです。だから、どこも引き取り手がなくてどんどん、どんどんたまっていくという状況が今現実にあるのです。柏崎だって同じ状況なのです。処理するところがない、もう満杯になっているという状況なのです。ですから、それを本当にこれからちゃんとするというのは、推進機関と別の強力な権限を持った規制機関が必要なのです。アメリカは、原爆をつくってその恐ろしさをよく知っていますから、何と今3,000人の専従体制なのです、その規制機関。日本は、アルバイトみたいな学者、呼んでも忙しいから来なかったという、そういう状況でしょう、原子力安全委員会というのは。これは、自治体の命を守る長として、こういう問題はしっかりとしてやはり要求していかないと最低はだめだというふうに思うのです。それで、私は市長が言うように、そうだからといって一気にやめるというふうに言っているのではなくて、政治的決断をすると。こういう危険があるし、構造上も体制も日本は問題があるから、それで地震国なわけです、おまけに。そういう点で、やはりこれはきちっと原発から撤退するという政治的決断をして、市長が言う自然エネルギーの活用、これをただ活用するというのはだれでも思うのですけれども、いつまで、この自然エネルギーをどこまで持っていくかという計画を立てると、それで国民に示すということが肝心なのです。それで、その自然エネルギーができた分を原発をどんどんやめていくということ、それが一番大事なことだと思うのですけれども、その点はどうですか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 議員おっしゃるとおりでございます。これは、政治的決断がしっかりされていない中で、この前御前崎の原発を突然中止するなんて発言があったわけでございますので、菅総理の。やはりしっかりとした今後原子力をどういうふうにしていくのかという政治決断をした上で対応すべきではないかなと。おっしゃるとおりでございます。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) こればかりやっているわけにいきませんので。
  それで、最後に、これはほかの議員も言っているようですけれども、放射線量の計測器、これが阿賀野市はないわけです。大体阿賀野市は福島第一原発から170キロぐらいです。新潟市まで200キロ、そっくり入るのです。きょうのニュースでも言っていましたけれども、静岡のお茶も汚染されていたと。あれは、もっと遠いと思うのです。要するに風向きなのです。それと季節。学者によりますと、この前新潟大学教授の話を聞きましたら、夏になると風向きが西風になって新潟県のほうに山を越えて飛散する可能性は十分あると。絶対ないなんて言われないと。これは、もう静岡で証明されたわけです。そういう点で、それを知っている人はちゃんと知っていて、何で阿賀野市は独自ではからないのだという声が今わき上がっているのです。ですから、これはほかの議員も言うようですけれども、これは余りやりたくないみたいな話になっているようですけれども、これはやはりぜひ市民の不安にこたえて阿賀野市はこうなっているということを、県がやらなくても、国がやらなくても独自に、命を守るという点では一番大事な問題だと思うのですが、これはぜひやってほしいのですけれども、どうでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 放射線量の測定につきましては、県がモニタリングポストを設置しております。ただ、阿賀野市には設置しておりませんので、阿賀野市はどれだけ放射線量があるのかというのは現状ではわからないわけでございます。ただ、この前阿賀野川に放射性物質が出たというようなことで測定等々もしておりますので、そういう意味では風のぐあいで放射性物質が阿賀野市に来る可能性も十分考えられますし、また阿賀野川を通じて放射性物質が阿賀野市のほうに流入するおそれもございますので、市民の不安を解消する上でも放射線量計の導入、これは前向きに検討してまいりたいと思っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 次に移ります。
  災害に強いまちづくりの点ですが、これは私は実はこの6月4日から7日まで岩手県の釜石に私は行ってきたのです。そこでつぶさに見てきました。釜石、大槌、それから陸前高田、大船渡、一番被害の大きいところです。それで、悲惨な状況ですけれども、ここで一番この点で感じたのは、大槌町、あそこはすごい被害を受けまして、ご存じのように町長も亡くなったのです。それは、災害の対策会議をやっている途中流されたと。聞いたら議員も2人亡くなっているのです。それで、そこの庁舎を見てきました。3階建てで古い建物です。庁舎丸ごと全部津波に襲われて、形はありますけれども、もう悲惨な状況になっているのです。それで、そういう点ではあそこに津波の避難タワーとかつけていたら、指令部をなくしたわけですから、もう対策のとりようがないという状況ですけれども、そういうのがあればもう少し自治体として住民の命を守るといって指揮をとれたのですが、指揮をとる人がいないという事態になったのです。そういう点では、公共施設、やはりただ自分たちが住み心地がいいということではなくて、本当にいざというとき拠点施設、市役所とか地区のセンター的な公民館とか、また消防署、消防署も大槌町で命からがら丘に逃げた人は、2日間町の職員もだれも来なくてどうすればいいかという状況でしたけれども、3日目に避難しているところから山越えをして職員が来たというのです。多分消防職員だと思うのですけれども。それで、どうしたらいいかという相談をして、やっと避難所に山を越えてまた行ったということで、いざというとき、これは機械力ではなくてやはり自治体の職員が本当に頑張るかどうかなのです。その職員も大半失ったわけであって。ですから、そういう点では機械だけでなくてマンパワーも大事ですけれども、特に私が思うのは、市役所とか消防署、ここがどういう構造になっているのかという点が心配なのですけれども、その点どうでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 市が管理しております公共施設については、今現在学校施設を優先して耐震化のほうをやっておりますが、順次そういった避難所になっている、いざというときには避難所になるわけでございますので、その避難所が被災して使えなくなるということはあってはならないと思っておりますので、予算とこれも当然関係ありますけれども、順次公共施設についての耐震化も進めてまいりたいというふうに思っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) それは、一般的にはいいのですけれども、具体的に言っているのです。支所が、特に安田支所あたりはどうなのかと。消防本部、分遣所もありますけれども、そこはどうなのかということと、市の体育館、そこはどういう状況なのですか。これは、地震に耐えられるのですか。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) まず、庁舎の耐震化ですけれども、約半分、4つ庁舎があるわけですけれども、耐震化ができておりますのがここの本庁と笹神支所と。あと、安田、京ヶ瀬については昭和56年前でございますので、耐震化ということではされていないという状況であります。それから、消防本部につきましてもそうですけれども、本部については耐震化されておりますけれども、これも耐震化率は、各分遣所等を見ますと耐震化率でいえば50%という状況であります。
8番(宮脇雅夫君) 体育館はどうですか。
総務課長(関川嗣雄君) 体育館につきましては、今のところは60%です。77.8%が耐震化されているという状況です。
議長(清水友行君) 吉野生涯学習課長。
生涯学習課長(吉野晴記君) 市立の体育館についてお答えいたします。安田、京ヶ瀬、水原、これは不可でございます。笹神体育館のみでございます。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) これ見ますと、学校ももうすぐ終わるという計画になっているようですけれども、拠点施設です、みんな。そこがつぶれてしまえば何にもならないわけ。特にこれ見ると安田は全部だめだということです。安田は、みんな避難所になって、拠点施設的な役割になっているのに、これはやはりきちっと市民にも知らせて、これは何があっても早急にやるという立場に立たないとだめなのではないかというふうに思いますけれども、今まで学校、学校というふうに言っていましたけれども、その点どうなのでしょうか。市長ちょっと。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) まず、学校もそういう有事の際には避難所になります。そういう観点から学校施設については優先して耐震化を進めております。ただ、それがある程度めどがつけばほかの公共施設、こういったところも当然公共施設の再編整備という部分との兼ね合いもございますので、そういった中で耐震化のほうをやってまいる必要があろうかと思っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) もう一つは土砂災害の問題ですけれども、これ一般的には42年の8.28というのがありますが、それもその前に地震があってああいう事態になったわけです。今回も地震が続発していまして、私が一番心配するのは五頭山麓南線なのです。あれは、いわばダムをつくっているみたいなものなのです、原の真ん中に。そこの排水管がありますけれども、あそこが全部詰まったら、あれがダムになって新たな災害、今までになかった災害を引き起こすのではないかというふうに思うのです。ご存じのように、花崗岩がぼろぼろになったようなところで、工事も危険だというところですけれども、今あそこがどういう状況になっているのか、今後あれをどういうふうにして監視していくのかという点で、これは対策を練っていますか。今大体状況を調べています。
議長(清水友行君) 披田野農林課長。
農林課長(披田野勝幸君) 大変失礼でございますけれども、五頭山麓南線の工事の状況と今後の見通しでしょうか。それとも周辺の治山対策の関係でございましょうか。
8番(宮脇雅夫君) 治山について。
農林課長(披田野勝幸君) 治山対策につきましては、県の林政課のほうと状況を把握しながら対応していただいておりまして、県の治山事業でも幾つか下のほうに砂防とか、そういった対応させていただいておりまして、今後もこの事業を進めていく中で状況を見ながら地域の安全の対応等取り組んでまいることにしております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) これは、県は県でいいのですけれども、市としてこの南線が危険だという認識を持っているのですか。持っていないのですか。県にお任せしているのですか。どうでしょうか。
議長(清水友行君) 披田野農林課長。
農林課長(披田野勝幸君) それこそ山を削って林道をつくっておるわけでございますので、危険性を伴うということは認識はしておりますので、開設に当たりましては、何度も申し上げますけれども、県とともに危険のないように対応するように取り組むようにしております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 阿賀野市は、津波災害というのは想定しなくてもいいと思いますが、土砂災害はもう何遍も繰り返して、歴史的にもちゃんと定期的に来ているわけです。ですから、これに対する災害というのは県任せにしないで、万全な体制をとって独自に、特に五頭山麓南線はパトロールするなりしてやっていただきたいと思うのです。専門家が言うと、あれはこういう排水管はすぐ詰まるから、あれは必ず管理をきちっとしないと大きな障害物、ダムのようになって、それで崩れる可能性が十分あるところだというふうに言っていますので、ぜひこの点やってほしいというふうに思います。
  それから、もう一つの点は被災地を見て感じるのは、特に東北は医師不足の県でありまして、医師不足だということで、病院をどんどん統合したのです。構造改革です。それで、医者が非常に不足しているところにあの災害があって、要するに拠点になる病院が非常に少なかったと、医師も不足して。ですから、被災後に亡くなる方が非常に多かったというのが一つの教訓なのです。これふだん病院を拠点とした医療体制を確立しておかないと、災害のとき慌てたってそれはもうできっこないというのを如実に示したわけです。そういう点で、まさにこちらでも言えるわけで、郷病院がずっと医師不足、救急医療もできないということはまだ見通しも立っていない状況ですけれども、これは災害の教訓として、何としても早く医師確保してちゃんとした病院を早くつくるようにするということが災害に強いまちづくりの一つの大きな中心点になると思うのですけれども、市長はどうお考えでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 本当に議員おっしゃるとおりでございます。今回の被災地も病院が被災されたという状況もございますし、こういう災害になれば、ああいった病院、しっかり災害に強い施設にしていく、そして負傷者、いろんな方が病院に来ますので、それに対応できるような医師の確保、こういったものが必要ではないかと思っておりますので、水原郷病院についてもいつ何どきこういった災害が起きるかわかりませんので、そういった面からも病院の施設の耐震化、また医師の充足、こういったものを図ってまいりたいというふうに考えております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) あともう一つの点です。やはり最後は避難をするということが大事だと思うのです。もう一つの被害の大きかった陸前高田市、あれはもう本当に壊滅的状況になったのです。あそこを見ましたら、広大な地域があって、ほかのところは大体近くに山があるのですけれども、陸前高田というのは山がないところだったのです。そこに集中したわけです。一挙にやられて、避難するところが非常に遠かったというのが見てわかるのです、被害が大きかった理由というのが。やはり最後は逃げるしかないと思うのです。避難所をきちっとするのと逃げる体制をふだんから訓練しておくということが大事だと思うのですが、さて阿賀野市はどうなっているかと。一応マニュアルとかありますけれども、実際に自治会ごとに避難訓練をしているのはどのぐらいの割合であるのですか。実際にですよ。ただマニュアルにあるというのではなくて、実際にどのぐらい訓練しているのですか。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 防災訓練しているかどうかという、そういう調査はしておりませんけれども、自主防災組織というような形でのデータはとっております。今現在組織数については162ございまして、世帯数で言えば8,876人というような方がそういう組織に入っているという状況でございます。組織率からいうと64.5%ということでございまして、そのほかのところについては、消防もそうですけれども、消防の消火訓練ですとか防災の関係のそういう訓練をやってくださいというものは自治会長会議の中で話をしておりますので、そういったような呼びかけはしておりますけれども、データ等は今のところは詳しくはとっていないという状況であります。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) これは、教訓からも実際に常に訓練をやっているところとやっていないところの差がすごく多く出ているのです。ただ、そうなっているはずだと、数字見るとこうだではなくて、実際にどういうふうにやられているのかということが大事だと思うのです。それをつかんでいないということは、この重要性をわかっていないと思うのですけれども、現地に行ってもここまで津波が過去の教訓から上がりますよと標識が全部あるのです。大体そこまで来ているのです。ところが、そこまでみんな自覚していて、そこまで逃げたところと、そんなのは来っこないわということで避難訓練もしていないというところは非常に大きな被害を受けているわけです。そういう点では、実際に避難訓練をやっているかどうかというのはきちっと調べて、それと災害弱者がそのとき避難訓練で実際どうなのかということもちゃんとやるということが必要だと思うのです。この点は、市長、どうでしょうか。状況もつかんでいないわけです、実際に。自治会長会議には言っているのですよね、ぜひ実際にやってくださいと。私のところも、私はやったほうがいいと言うけれども、会長はいいや、面倒くさいからやらないわということでやろうとしていませんけれども、どうでしょうか。実際に全部の自治会でこれをやると。明確にどこに、ここがだめならどこということで、それで何人がそれに一緒にできるかというのも実際にちゃんとやるという点でどうでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 議員おっしゃるとおり、本当に自主防災組織も徐々にできてはいるのですけれども、実際その団体が防災訓練を一生懸命やっているところもあればやっていないところもあろうかと。実態についてはつかんでおりません。ただ、これはみずからの問題として取り組んでいただく必要があるわけなので、その辺をしっかり市のほうも広報といいますか、意識啓発をしていかないといけないのかなと思っています。ことし土砂災害の警戒区域にFMラジオ、地域コミュニティラジオ、あれを配布する予算化をいたしたところでございます。ああいったものを今度290号沿線の各世帯に配布いたしますので、そういったものを活用した自治会単位での避難訓練、そういったものもやっていただければなというふうに期待いたしておりますが、やはり市からのいろんな働きかけ、意識啓発、こういったものも大事だと思っております。ただ、あくまでもみずからの問題としてまず取り組んでいく、そういう意識を醸成することが大事だと思っておりますので、それに対する市としての支援を考えてまいりたいと思っています。
  以上です。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 最後に、福祉避難所の受け入れ可能な人数が110人だというふうな答弁がありましたけれども、これも現実には普通の避難所にはなかなかやはり入れない人が昔よりもうんと多いのです。それは、避難所とか行くとわかるのです。そこからどうしても年寄りとか障害者、それから子どもはそこに長くいられない状況になっているのです。では、どこに行くかと。ある人は、仮設住宅に移ってくれということで優先的に入れると。ところが、今度仮設住宅に行ってもだれも面倒見るのがいないという、ですから娘さんが毎日来ないとだめだ、自分も大変なのに毎日来ないとだめだということで本当に困ってしまうという状況、こういうのは十分想定される今の高齢化社会ですから。そういう点で、福祉施設の果たす役割がやはり非常に重要だと思うのです。そういう点で一定の協定をしたということでありますが、ここもやはり災害の教訓からもう一度いざというとき福祉施設でどれぐらいきちっと対応できるのかというのをもう一度これは再検討して、計画を見直しする必要があると思うし、特養とか拠点施設は大変ですけれども、やはりちゃんと整備をしていくということはいざとなると頼りになるという点だと思いますが、この点はいかがでしょうか。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 現在この福祉施設への受け入れ可能な人数ということで先ほど110人という答弁をさせていただきました。これは、ただ平成20年4月で市内の11施設と協定した結果として110人という数字でございますので、今現在また施設もふえておりますので、改めて受け入れできる施設、人数、こういったものも調査いたしまして、実態に合ったものにしたいなというふうに思っております。
議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
8番(宮脇雅夫君) 全体として東日本の大震災は未曾有の被害を受けまして、まさに国難的な、そういう事態を受けているわけですので、その状況はしっかりと、よそごとにしないで、阿賀野市だったらどうなのかという点をよく検討して、ただ国、県がということではなくて市が積極的にやはり打てる対策はどんどんとっていくということが大事だと思うのです。福島県でも独自に子どもに放射能測定器を全部つけるということをした自治体もあります。それは、国、県から言われたわけではなくて、自分たちでよく論議して、これが一番大事だということでやったと思うのですけれども、そういうのが大変今大事になっていると思うのです。全体として国、県ということではなくて、市として何ができるのか、今何をすべきか。それと、原発問題もよくわからないという段階なんてもう許されないのです。柏崎なんてもっと福島より近いのだから。その点で、この原発の教訓も考え方もしっかりとして、住民の命を守る自治体として本当に役割を発揮して、起きてからでは遅いというのを先ほど市長が言われましたけれども、予測して対処するというのも自治体の大きな役割だと思うのです。そういう役割を言葉だけでなくて発揮していただきたいということお願いいたしまして終わりたいと思います。
                                            
    発言の一部訂正
議長(清水友行君) 先ほど岡部議員さんの一般質問に対する答弁を財政課長から訂正させていただきたいという旨の申し出がありましたので、発言を許可したいと思います。
  小林財政課長。
財政課長(小林正男君) 先ほどの岡部議員さんの質問に対しまして、一部私のほうから答弁させていただいた内容が若干違っていたので、この場をおかりいたしまして訂正をさせていただきたいと思います。
  実は、合併特例債の関係でございます。先ほどの答弁の中では、実際の経費の中から補助残すべてが合併特例の対象になるような発言をさせていただいたわけでございますけれども、この合併特例につきましては合併によって不利益を食ったものの是正の特例債だというものでありまして、今回の水原中学校の対象になり得る経費の中では、実質的には建築費プラス一部のグラウンド整備費が合併特例債の対象になり得る経費だというようなことでございますので、補助残すべてが合併特例の対象になるというものではありませんので、その辺間違った答弁をさせていただきましたが、この場で訂正をさせていただきたいと思います。申しわけございませんでした。
                                            
議長(清水友行君) 質問を改めます。
  3番、村上清彦さん。
               〔3番 村上清彦君登壇〕
3番(村上清彦君) 3番、村上清彦でございます。未曾有の大災害となった東日本大震災が発生してから3カ月が経過、被災地ではいまだに9万人以上の方が避難所生活を余儀なくされており、仮設住宅へ移る時期もいまだに明確になっていません。国は、責任を持って都市再生、産業再建、インフラ復旧などにとどまらず、憲法で定める幸福追求権、生存権を念頭に一人一人の人間に焦点を当てた復興を目指し、一刻も早く支援策を推し進めてもらいたいと思います。
  私は、先日被災地復興の一助となればとの思いで南相馬市へボランティア活動に行ってまいりました。百聞は一見にしかず、各メディアの報道から現地の状況を見聞きしていましたが、折れ曲がった送電線の鉄塔や押しつぶされた自動車を目の当たりにし、津波の怖さを実感するとともに、亡くなった方のご冥福を祈りました。ボランティア活動では、県内外から集まった9人のメンバーとともに、依頼宅の側溝にたまったヘドロを取り除く作業を行い、気温がどんどん上昇していく厳しい暑さの中でスコップを手に汗を流しました。ヘドロの中から屋根がわら、食器、衣服や子どものおもちゃなどがあり、胸が締めつけられる思いをしながらの作業でありました。依頼者がこれほど海が近くに見える場所とは思わなかったと言っておりましたが、震災前は海岸から依頼宅まで防風林や家屋があり、海が見えなかったとのこと。田んぼが広がっていたエリアにはまだ海水が残り、湖かと思うような状態でした。被災地の復興にはまだ時間が必要ですが、被災された方が一日も早くふだんの生活を取り戻せるよう心から念願をいたします。このたびの震災を機に全国でそれぞれの地域に即した防災対策の見直しが行われていると思いますが、住民の命を守るのは行政の役割という重大な使命を果たすための当市の取り組みについてお伺いいたします。
  初めに、指定避難所について。当市では、避難所建物チェックシートにより、すべての建物の安全性を確認した上で避難所を開設することと規定しており、地震ハザードマップには状況によっては開設できない避難所がありますとも記されています。施設の耐震性は避難者にとって大変重要なことですが、耐震化が進められている小中学校以外の施設についてはどのような計画で考えているのでしょうか。また、洪水時や施設の民営化などで避難所の許容に影響はないのでしょうか。避難所として求められるのは、耐震性のほかに食料、生活用品等の必要物資はもちろんのこと、電気、水道、トイレの対策も必要になってきます。災害時の非常食や資機材の備えを初め、発電システム、マンホールトイレ、井戸といった設備をできる限り整備していくべきだと思いますが、いかがでしょうか。あわせてバリアフリー化の進捗についてもお伺いいたします。また、住民からは災害時にどこへ避難すればよいのかという声を耳にします。これまでに防災のしおり、昨年には地震、洪水ハザードマップを全戸配布しておりますが、どこまで浸透しているのでしょうか。今までも説明会を開催するなど市としても努力をしていますが、ハザードマップを避難先ごとにわかりやすく簡素化したものを再配布するなど、継続した啓発活動が必要と思われますが、中止についての見解をお伺いいたします。
  18年前、津波に襲われた奥尻島では、島民の防災意識は低下している、風化が一番怖い、防潮堤より住民の防災意識の高さが大切だとの声がメディアに紹介されておりました。地域の防災力には住民の防災意識の向上が必要不可欠です。そのために当市では自治会を基本とした自主防災組織育成事業に取り組んでいますが、現状はいかがでしょうか。東京都荒川区では、民間施設で災害時に地域住民を救助する設備を備えた建築物を災害時地域貢献優良建築物に認定するという事業を始めています。また、バール、ハンマー、スコップ、炊き出し用の調理器具などの購入に対する助成制度を設け、防災に力を入れています。当市でも自治会単位で災害時の発電システム、井戸の整備から応急活動資機材の購入に助成制度を設けるなど、地域の防災力を高めるための施策を検討してはいかがでしょうか。
  災害時の協力体制について、以前胎内市の取り組みを紹介し、体制の確立について質問いたしました。市として非常に有効ととらえ、対策を講じていく旨の答弁でありましたが、現状をお伺いいたします。
  また、災害時における相互応援に関する協定を栃木県真岡市と結んでいますが、災害が広範囲になると考えた場合、さらに広域的に考える必要があるのではないでしょうか。東北、関東、北陸、近畿、東海、中国といった本州の地方の中で1自治体ずつ協定を結び、災害時にはハード、ソフト面で支援体制が組めると有効だと思いますが、見解をお伺いいたします。
  避難所などで不自由な生活を余儀なくされている被災者の支援には、被災自治体による被災者情報の把握とさまざまな行政サービスの提供が求められます。阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県西宮市で、震災発生直後から情報システム担当職員が被災者支援システムを短期間で開発、膨大な行政事務の負担を軽減し、被災者へ迅速に行政サービスを提供することができました。このシステムは、被災者のために必要な支援策を集約し、開発したもので、被災者の被害状況や避難先などの基本情報を一元管理することで罹災証明書の発行などがスムーズに行われるほか、緊急物資管理や倒壊家屋管理など、さまざまな行政事務に力を発揮します。震災後にシステムを導入した宮城県山元町では、罹災証明書の発行がスムーズに行われ、申請件数に対する発行件数は約9割となっています。一度情報登録してしまえば一元管理により義援金の支給などについても再度申請する必要もなく、効率がいいとのこと。この被災者支援システムは、汎用ウェブシステムとして発展し、被災地ならではの経験、教訓を生かしたシステムとして現在財団法人地方自治情報センターが管理し、導入希望の地方自治体に無償で提供していますが、当市での導入についての見解をお伺いします。
  次に、防災体制について4点お尋ねします。1つは、このたびの震災を踏まえて、当市においても危機管理者がいない、行政が機能しない場合のことも想定しなければならないと考えますが、どのように対応していくのか。2つ目に、行政改革のために職員を減らす方向で進んでいますが、災害時の体制に影響が出ないように役割等が考えられているのか。3つ目には、市の防災会議について、住民の意見を取り入れることが大事だと思いますが、会議への住民参加は必要ではないでしょうか。また、形骸化することなく調査活動を行っているのか。4つ目にハザードマップでの被害想定に基づく具体的な訓練や各地域での避難訓練、啓発活動を実施していくべきであると考えますが、いかがでしょうか。
  最後に、救急医療情報キットの配布について見解を伺います。救急医療の現場では、秒単位の差が生死を分けることになります。高齢者の独居世帯がふえていることもあり、患者の情報が正確に伝わらないことが救命の大きな弊害となっています。救急医療情報キットとは、救急受診のための情報として氏名、血液型、生年月日、家族構成、緊急時の連絡先などの個人情報、かかりつけ医、病歴、アレルギーや薬の副作用などの医療情報を記入した用紙と本人の写真、健康保険証や診察券のコピーなどプラスチック製の円筒形ケースに入れ、冷蔵庫の目立つところに保管しておきます。緊急の事態が発生した場合、本人の病歴や服用している薬などの情報が容易に入手でき、迅速な救急医療の提供につながるというもので、命のバトンとも呼ばれております。東京都港区では、全国初の事業として平成20年にスタートし、このキットを高齢者や障害者、健康に不安のある方に無料で配布しております。キット配布事業は、災害時にも有効であり、緊急通報装置、要援護者リストと3点セットでさらに効果があるものと思います。この事業の導入については、ぜひ実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
  以上、よろしくお願いをいたします。
議長(清水友行君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 村上議員からは、災害対策について6項目の質問をいただいております。
  まず、指定避難所の現状についてであります。指定避難所の耐震化の現状につきましては、先ほどの宮脇議員のご質問でお答えいたしましたとおり、全体の60%に当たる施設が耐震化済みとなっておりますが、小中学校施設を除く避難所の耐震化率については約48%となっているところです。震災による人的被害の軽減のため、建物の耐震化を促進する必要があると認識しているところですが、それには多額の費用を要するため、市の公共施設全体の整備計画の中で計画的に耐震化を進めてまいりたいと考えております。また、洪水時や施設の民営化等による避難所の許容への影響につきましては、洪水時における避難所の使用の可否を洪水ハザードマップでお示ししているように、必ずしもすべての施設が使用できるとは限らないため、その状況により使用できる避難所への避難誘導を迅速に実施することととしております。施設の民営化による影響につきましては、民営化に際しての市からの要望として、災害時における避難所機能の継続をお願いしているところであり、これまでの民営化施設すべてにおいて市の要望を受け入れていただき、現状のまま継続して使用できることになっているため、その影響はないものととらえております。
  次に、災害時の非常食や資機材の備えにつきましては、主食に関しましては新潟県が示す阿賀野市の基準備蓄量約1万1,000食を超える1万6,000食を備蓄しており、その他一般的な防災資機材に関しましては予算の範囲内で整備に努めているところですが、発電システム、マンホールトイレ、井戸といった施設の整備につきましては、その整備費用や設置場所及び維持管理等の観点から現状では難しいものと判断しているところです。
  次に、バリアフリー化についてでありますが、学校施設は大規模な避難所となることから、施設のバリアフリー化を進めてきたところです。現在車いす用トイレは15校のうち5校で整備済みとなっておりますが、まだ十分であるとは言いがたい状況であるため、教育委員会部局と協議を行い、障害のある方々の避難生活に配慮した施設整備に努めてまいりたいと考えております。
  次に、避難所情報の周知についてであります。これまで幾つかの機会を通じて市民の皆様へ周知してきたところですが、今般の東日本大震災においても避難所というものが大きくクローズアップされておりますので、市民の皆様の関心も高いものと考えております。災害時市民の皆様が速やかに避難できるよう、改めて当市の避難所情報の周知について取り組んでまいります。
  次に、地域の防災力についてであります。自治会を基本とした自主防災組織の取り組みの現状につきましては、平成19年4月時点では組織数12団体、世帯数1,512世帯で、組織率は11.2%でしたが、平成23年4月1日現在は組織数162団体、世帯数が8,988世帯、組織率では67.4%となっているところです。組織率では、5年前と比して約6倍となっておりますが、その団体すべてが積極的に活動しているかというと決してそうではなく、組織は結成したものの実際の活動はこれからという団体もあり、地域の実情に合わせた活動状況となっているのが現状であります。しかしながら、活動状況に温度差があるにしても、市全域において自主防災活動への取り組みが進展してきており、地域の防災力向上のため今後も引き続き自主防災組織の育成事業に取り組んでまいりたいと考えております。
  また、当市では自主防災組織育成事業の一環として防災資機材の購入や活動費を助成する補助制度を設けているところであります。当市の制度では、議員が指摘される発電システムや井戸の整備に係る助成までは難しいものの、一般的な防災資機材の整備が自主防災組織の結成のきっかけになり得るものととらえており、現時点では現行制度を活用した自主防災組織の活性化を推進してまいりたいと考えております。
  次に、災害時の協力体制についてであります。地方公共団体や民間企業との災害時の支援協定につきましては、平成19年9月時点では5団体でありましたが、ご紹介いただいた胎内市の取り組み事例を参考にし、主に民間企業との物資の支援協定の締結に積極的に取り組んできたところです。平成23年4月現在では、地方公共団体及びホームセンターや飲料水メーカーなどの民間企業を合わせ、21の団体と支援協定を締結しております。災害時においてもさまざまな業種から支援を受けられるよう、今後も引き続き民間企業との支援協定の締結を推進してまいりたいと考えております。また、災害時には災害対策や復旧、復興業務等に多数の人的支援が必要になるため、地方公共団体との相互応援協定を締結しておりますが、締結先は災害の広域化を想定すると近隣の自治体よりも災害被害の及ばない遠方の自治体との協定も必要と認識しております。現在遠方では栃木県真岡市だけとなるため、今後は他の遠方自治体との相互応援協定の締結について取り組みを進めてまいりたいと考えております。
  次に、西宮市で開発された被災者支援システムについてであります。被災者支援システムは、リナックスサーバー及びウィンドウズクライアントPCでの構成が前提とされています。現在の阿賀野市のサーバーはウィンドウズサーバーであるため、被災者支援システムを導入するには別途リナックスサーバーを導入する必要があります。また、リナックスサーバーの構築や設定は、リナックスについての専門知識が必要となり、現職員での対応は難しいため、サーバーの導入やシステムの構築、管理業務などを業者に委託する必要があることや既存の市のPCネットワークの共存についても調整が必要となることから、現時点では導入を見合わせているところです。参考までに、サーバーの導入には概算で100万円単位の費用を要することになり、また新潟県内の市町村では本システムを導入している自治体はありません。
  次に、防災体制の見直しについてであります。最初に、危機管理責任者がいない、行政が機能しないという場合も当然のことながら災害対策において想定しておく必要があると認識しております。現時点では、危機管理責任者が不在の際の具体的な対応については検討していないところですが、少なくともそのかわりの者、かわりの者という順で危機管理を行う者の指揮のもとで最低限の行政機能だけは維持してまいらなければなりません。今般の東日本大震災において、岩手県大槌町長が津波被害に遭われ、亡くなられたという惨事を対岸の火事ととらえることなく、当市においてもこのような事態に備えて改めて危機管理体制を検証してまいりたいと考えております。
  次の職員の減員による災害体制への影響についてでありますが、災害時における職員の配置については、人事異動に伴い、毎年見直しを行っており、地震や風水害等の災害時における全職員の担当業務を確認しているところです。職員の定員適正化計画に基づき職員数は減員となってはいますが、現存の職員において対応するのは当然のことであり、全職員の協力体制のもと災害業務に当たってまいる所存であります。
  次に、防災会議への住民参加についてでありますが、災害対策基本法に基づき、市町村の防災会議が設置されており、その組織についても法に基づき市の条例において定めているところです。現在は、防災会議の組織に住民参加の規定がないため、当市においては市民の参加がないところですが、防災事業においても市民との協働によるまちづくりを進める観点から、今後は防災会議への住民参加について取り組みを進めてまいりたいと考えております。
  また、調査活動につきましては、洪水ハザードマップの作成後や土砂災害警戒区域の指定を受けた後も河川や山地の現地状況について巡視を行い、定期的な調査を実施しているところです。
  次に、ハザードマップの被害想定に基づく具体的な訓練や各地域での避難訓練、啓発活動の実施についてでありますが、昨年市内3河川の洪水ハザードマップと地震ハザードマップを作成し、その中で各地域の被害想定をお示しいたしております。これにより、避難経路の確認や実際の避難行動など、地域の実情に合わせた訓練が可能となるため、今年度はこれまで実施した市の総合防災訓練にかえて、市民が主体となる自治会ごとの現実的な避難訓練等を積極的に推進してまいりたいと考えております。
  最後に、救急医療情報キットの配布についてであります。救急医療情報キットは、議員のご説明のように災害時にも有効になるものと認識しておりますが、基本は高齢者や障害をお持ちの方々の日常生活における救急事態等の発生時にキットに収納されているその方の身体情報等を確認することにより、迅速に救命活動を行うことが可能になるものと考えております。高齢者や障害者をお持ちの世帯の安心な暮らしを確保する対策の一つとして有効な施策であることから、今後高齢者や障害者の担当課においてその導入について協議を行ってまいりたいと考えております。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 指定避難所のことについて再質問をさせていただきます。
  地震災害のために避難しなければならないという状況になったときに、耐震化が済んでいる施設かどうかということが、余震も今回の地震では大きい余震が何度も続いているということも考えますと、避難者にはやっぱり周知しておかなくてはいけないことだというふうに考えております。実際避難するときは建物は無事であっても、避難してから地震が起きて壁が崩れたりしてけがをしたとなると、市の責任ということにもなってくると思います。そういうところを避難してくる住民の方にどういうふうに自分自身で命を守るという判断をしてもらえるかというのが大事だと思いますので、そういう意味で避難所の耐震化されていない40%の施設については、避難するエリアの住民には知らされているのかどうかというのをちょっとお尋ねをいたします。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 耐震化されているかいないかという避難所の件でございますけれども、市長も先ほど答弁されたように、洪水ハザードマップ、それから地震の想定のマップ、それらについてはお配りを申し上げ、各避難所を図面の中で表示をしているということでございます。耐震化されているかどうかというものについては周知はされていないという状況でございます。昭和56年以降の建物については、ほとんど法律で決められておりますので、そういうものについてはもうされておりますけれども、現在公共施設の中で先ほど申し上げましたように耐震化を進めておりますのは、まず小中学校の学校関係を優先としてやっておりまして、そこについてもまだ全部完了したわけではございません。そういったような小中学校以外の公共施設については、小中学校の耐震化が終わった後に計画的に進めさせていただくという計画にしております。
  以上です。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) ハザードマップには避難所のリストが載っておりますけれども、どこが耐震化されている、いないというのは書いていませんので、実際ここに避難して安心できるのかなというところは恐らく避難する方は気になるのではないかなと思うので、耐震化してから、今起こるかもしれない、あした起こるかもしれないということを考えると、耐震化計画は当然のことですけれども、知らせておくということも重要ではないのかなというふうに私自身思っておりますので、その点について知らせる方向で検討していただければなというふうに思います。
  あと、バリアフリー化のことについてですけれども、実際これもまた費用のかかる話なので、なかなか前に進めるというのは難しいと思うのですけれども、実際今回の震災でも早く避難した人、いわゆる健常者、足腰が強い方たちは先に行っていい場所を占有する、後から来た避難が大変な方たち、要援護者の方たちが結果的に不便な場所を使うということになった実例が実際にあります。そういう点を避難所を運営する体制でどういうふうにするかというのは、防災計画の中で検討されているとは思うのですけれども、そのところについてはどのようにマニュアル化しているというか、そういうのがあれば教えていただきたいと思います。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 避難所の運営につきましても、どういう形でどういう対応するかというものは防災計画の中で記載をしておりますけれども、ただ弱者に対して云々というのは、マニュアルに書いてあるかないかというものではなくて、やはり状況、現地を担当する職員がその辺を判断して対応するということになろうかと思いますので、それらについてはこれからちゃんとそういうものは訓練の中で徹底をしてまいりたいというふうに考えております。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) これもさっきの再質問と同じなのですけれども、バリアフリー化している施設というのもハザードマップには記されていませんので、そういったことも含めてちょっと改善の余地があるのかなと思いますので、その点これからまたちょっと検討していただきたいと思います。
  次の地域の防災力についてですけれども、参考までにちょっと教えていただきたいのですけれども、自主防災組織の育成事業補助金、これ上限5万円ということでありますけれども、どのようなものが購入されているのか、わかりましたら教えていただきたいと思います。
議長(清水友行君) 関川総務課長、もうちょっと調べてから答弁しますか。
総務課長(関川嗣雄君) そうですね、後ほど。ちょっと調べさせていただきます。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) では、3番目の災害時の協力体制について再質問させていただきます。
  民間企業との支援協定を締結しているということで、今回広範囲で同じような現象が起こったのですけれども、ガソリン不足ということが非常にクローズアップというか、本当に車社会で車がなければどこにも、何もできないみたいなところがあったわけですけれども、そういうことを踏まえますと、可能な限りガソリンの、自治体として緊急車両とか、そういう必要な車が当分は動けるぐらいの備蓄というのも検討しなければいけないのかなと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) ガソリンの備蓄につきましては、危険物の取り扱いの関係、そういう法律がございますので、ちゃんとした設備がないとできないということになっておりますけれども、その辺については今後の課題にさせていただくしかないのかなというふうに思っております。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 現実的にはちょっと難しい部分もあるのかなという気はするのですけれども、最近災害時に電気とか水道がストップしたとしても、発電、給水設備を設置した災害対応型ガソリンスタンドというのが結構出てきておりますけれども、そういう、市内のガソリンスタンドはそのあたりは対応しているというところはあるのでしょうか。
議長(清水友行君) 曽我消防長。
消防本部消防長(曽我 昇君) 緊急援助隊の関係で水原郷消防受援計画というものがございまして、燃料補給場所ということで新和石油さん、株式会社コスモ石油の水原給油所、土田石油さん、JA安田さん、JA京ヶ瀬コスモ京ヶ瀬給油所さん、広沢屋さんの5施設なのですけれども、協力願うということで予定はしております。協定書は結んでおりません。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 今の5施設は、電気、水道がとまっても対応できるスタンドということでしょうか。
議長(清水友行君) 曽我消防長。
消防本部消防長(曽我 昇君) 手動もございますし、自家発電機で対応ということもできますので。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 次の4番目の被災者支援システムの導入についてですけれども、答弁ではちょっと環境の問題、また費用の問題で見合わせているということなのですけれども、これは実際その導入する条件とか、そういったことについてはサポートセンターのほうに確認をとってこういう答弁になったのでしょうか。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) これについては、一応その本部に確認したかどうかはあれですけれども、一応確認させていただきました。確認させていただいたところ、ちゃんとしたこういうリナックスというサーバーがなければこれはできないということになっております。西宮市がどういう形でここにしたのかどうかという経緯はわかりませんけれども、県内で確認したところ、とてもやはり、新潟市なんかは独自でもうやっておりますし、無償で配付するとは言いながらもこのシステムを導入しなければだめだということでありましたので、その辺の確認はとっております。
  それから、先ほどの質問ですけれども、大変遅くなりましたけれども、自主防災組織育成事業の一環としてのどういうものを購入しているかということなのですけれども、実際に申請が上がっておりましたのがヘルメットとかハンドマイク、誘導の棒ですか、誘導スティックとか、それから車いすと、そういったようなものが補助対象として申請されているということでございます。
  以上です。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) この被災者支援システムについては、そこの西宮のサポートセンターの所長さんいわく、専用サーバーは必要なくて既存のパソコンで十分対応できると。導入コスト、維持管理コストというのは職員が行えばかからない、そんな難しい内容ではないということで、実際そこのサポートセンターのサポートで十分可能であるというふうに聞いていたのですけれども、きのうの新潟日報にも柏崎で行われました避難者への支援説明会というので支援策の情報が入ってこないという不満が噴出したという記事が掲載されておりました。こういうシステムを導入することによって情報伝達ということにも生かされるのではないかなと思いますので、避難者となったときの場合、その身になって検討していただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
  あと、5番目の防災体制の見直しについてですけれども、職員の定員適正化計画について災害時の業務対応に必要な人数ということが考えられているのかどうか。また、防災計画にも職員数については載っていないと思いますけれども、体制構築には何人必要ということも考える必要があるのではないかなと思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 防災体制の必要な職員の数ということでございますでしょうか。それにつきましては、災害の大きさとか内容にもよると思いますけれども、多ければ多いにこしたことはないというふうに思いますけれども、定められた職員の中でどういう対応するかというのが現実的な体制になってくるのかなというふうに考えております。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 3番目の防災会議なのですけれども、特に規定というのはないようなのですけれども、どのような開催状況なのか教えていただきたいと思います。
議長(清水友行君) 関川総務課長。
総務課長(関川嗣雄君) 防災会議の一番大きな目的といいますのは、防災計画を制定するというものでございます。これについては、平成18年度に策定をいたしましたので、その後はその都度また状況が変われば見直しをするということでございまして、防災計画の変更しなくてはならない状況になったときに改正をするということになろうかと思います。災害対策基本法の中で定められている委員さんということでございまして、市民の皆さんも参加できないのかどうかといったようなこともあろうかと思いますけれども、現在それについては問い合わせさせていただいているという状況です。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) これで最後にしたいと思いますけれども、ちょっと学校の災害教育についてお聞かせいただきたいのですが、今回岩手県の釜石市において、14ある小中学校で校内にいた児童生徒約3,000人が無事に避難することができた釜石の奇跡というふうに呼ばれる防災教育が今注目をされております。群馬大学の片田教授が子どもたちに呼びかけ続けてきた防災教育の要点は、想定を信じるな、状況下において最善を尽くす、率先避難者たれというものであります。想定に頼れば、想定外の事態に対応できなくなる、事前にどんな想定をしても実際の津波は単純ではない、人のことはほっておいてもまず自分の命を全力で守る、必死で逃げる姿が周囲への最大の警告になるということで、状況は違っても参考にしていくべきである内容だというふうに思いますけれども、今小中学校で行われている訓練は、火災、地震、あと積雪時の集団下校でしょうか、の3種類のようなのですが、実際各学校においても川が近かったり、山が近かったりというのがあると思うのですが、そういうのに、その地域に合った防災訓練というのがこれは行われているのでしょうか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 災害に合わせた、そういった防災訓練といいますか、そういうのは特段これといったふうなあれはないのですけれども、火災に対する防災といいますか、避難訓練等は毎年実施されているところです。また、防災と言われるかどうかちょっとわかりませんけれども、クマなんかが出た場合はその都度先生方から集団下校とか危険なものに対する意識を持つようにといったふうなのは日常的に先生方から生徒に対して行われているというふうなところでございます。
  以上です。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 最初の地域の防災力というところで、自主防災組織が162団体あるということですので、校区の中でもこういう自主防災組織があると思うのですけれども、学校と合同の訓練をするとか、組織がないとしても地域の人に参加を呼びかけて学校の児童と一緒にやっていくということも今後検討していってはどうかというふうに思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
学校教育課長(折笠朝美君) 毎年9月ごろですか、防災訓練というふうなことは各地区ごとに、小学校対象ですか、小学校のグラウンドなどにその地域の自治会の方々が避難したり、また学校の生徒が避難したりといったふうな避難訓練を行ってございます。また、そういったものを通して子どもたちに避難に対するといいますか、素早く避難するようにとか、あるいはさまざまな防災に対する意識啓発などを学校に対してもこちらからも行ってまいりたいというふうに思っております。
議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) この前ちょっと回覧板の中に火災報知機を取りつけているかどうか確認に来ますという消防本部からのお知らせが入っておりまして、あれは全軒チェックするのでしょうか、そういう活動というのは非常に防災にとっては大事なのかなというふうに私自身あれを見て思いました。ハード面の整備というのは、どうしてもお金がかかってくるので、限界がありますけれども、市民の皆さん、住民の皆さんに意識を持たせるということに行政としては力を入れて、ハードにお金がかけられない分、そういう部分で歩いて汗流して意識啓発をしていくのも大事なのかなというふうに思います。これからももし災害となったときでも一人でも多くの方がちゃんと命を守って避難できるように、そういう啓発を行政にはお願いをいたしまして質問を終わらせていただきます。
議長(清水友行君) 先ほどの福住さんの一般質問の件ですが、質問と答弁がなかなかかみ合わないというようなことで、当然福住さんからおしかりを受けたような形になったのですけれども、天野市長の答弁が時々やはり抽象的になるので、その辺がわかりにくいと、そういうことで、私もそういうふうに思っておりましたが、今後とも質問者の質問、内容をよく聞いてかみ合う答弁をお願いしたいと、そういうお願いです。スムーズな議会運営に支障を来すので、よろしくお願いいたします。
                                            
    散会の宣告
議長(清水友行君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
  本日はこれで散会します。
  なお、来週13日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
  ご協力ありがとうございました。
               散 会 (午後 4時56分)