平成23年第1回阿賀野市議会臨時会議事日程(第1号)
平成23年3月2日(水)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告・施政方針
日程第 5 議案第 5号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(五十嵐要市氏)
日程第 6 諮問第 1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(田村あつ
子氏)
諮問第 2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(山川敦子
氏)
日程第 7 議案第 6号 平成22年度阿賀野市一般会計補正予算(第7号)
日程第 8 議案第 7号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
議案第 8号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計補正予算(第3号)
議案第 9号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
日程第 9 議案第10号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第4号)
日程第10 議案第11号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第12号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
日程第11 議案第13号 平成22年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第5号)
日程第12 議案第39号 工事請負契約の変更について(安田中学校耐震補強・大規模改造
(建築本体)工事)
日程第13 議案第40号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及
び規約の変更について
日程第14 議案第14号 平成23年度阿賀野市一般会計予算
議案第15号 平成23年度阿賀野市国民健康保険特別会計予算
議案第16号 平成23年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計予算
議案第17号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計予算
議案第18号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計予算
議案第19号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計予算
議案第20号 平成23年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計予算
議案第21号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計予算
議案第22号 平成23年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計予算
議案第23号 平成23年度阿賀野市水道事業会計予算
議案第24号 平成23年度阿賀野市病院事業会計予算
日程第15 議案第25号 阿賀野市まちづくり基本条例の制定について
日程第16 議案第26号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について
議案第27号 阿賀野市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
議案第28号 阿賀野市職員等の給与の特例に関する条例の一部改正について
日程第17 議案第29号 阿賀野市税条例の一部改正について
日程第18 議案第30号 阿賀野市郷土資料館条例の一部改正について
議案第31号 阿賀野市体育施設条例の一部改正について
日程第19 議案第32号 阿賀野市児童クラブ設置条例の一部改正について
議案第33号 阿賀野市児童館の設置及び管理に関する条例の一部改正について
日程第20 議案第34号 阿賀野市環境基本条例の制定について
議案第35号 阿賀野市道路占用料徴収条例の一部改正について
議案第36号 阿賀野市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について
日程第21 議案第37号 市道路線の認定について
議案第38号 市道路線の変更について
日程第22 報告第 3号 阿賀野市国民保護計画の変更について
報告第 4号 専決処分の報告について(専第1号 損害賠償の額の決定及び和
解について)
日程第23 一般質問
〇出席議員(21名)
1番 佐 竹 政 志 君 2番 山 賀 清 一 君
3番 村 上 清 彦 君 4番 雪 正 文 君
5番 風 間 輝 栄 君 6番 江 口 卓 王 君
7番 稲 毛 明 君 8番 宮 脇 雅 夫 君
9番 倉 島 良 司 君 10番 中 島 正 昭 君
11番 石 川 恒 夫 君 12番 高 橋 幸 信 君
13番 岡 部 直 史 君 14番 山 口 功 位 君
15番 遠 藤 智 子 君 16番 浅 間 信 一 君
17番 池 田 強 君 18番 泉 誠 蔵 君
19番 福 住 つ ゆ 子 君 21番 山 崎 正 春 君
22番 清 水 友 行 君
〇欠席議員(1名)
20番 帆 苅 剛 君
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 天 野 市 榮 君
教 育 長 田 村 仁 君
総 務 課 長 加 藤 一 男 君
企 画 政策課長 関 川 嗣 雄 君
財 政 課 長 小 林 正 男 君
税 務 課 長 中 澤 峰 子 君
市 民 生活課長 中 村 彰 男 君
健 康 推進課長 小 林 寿 英 君
福 祉 課 長 圓 山 知 君
農 林 課 長 披 田 野 勝 幸 君
商 工 観光課長 渡 辺 滝 雄 君
建 設 課 長 佐 藤 芳 男 君
上 下 水道局長 小 川 稔 君
会 計 管 理 者 斎 藤 忠 雄 君
農 業 委 員 会 田 代 盛 一 君
事 務 局 長
学 校 教育課長 折 笠 朝 美 君
生 涯 学習課長 吉 野 晴 記 君
安 田 支 所 長 小 野 明 夫 君
京 ヶ 瀬支所長 本 多 啓 一 君
笹 神 支 所 長 丸 山 一 男 君
監 査 委 員 廣 田 耕 造 君
事 務 局 長
消防本部消防長 清 野 信 夫 君
農業委員会会長 古 川 重 夫 君
代 表 監査委員 齋 藤 紀 生 君
教 育 委 員 長 五 十 嵐 要 市 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 飯 野 喜 夫
主 幹 五 十 嵐 久 美 恵
主 事 涌 井 知 恵
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(清水友行君) おはようございます。皆様には公私ともにご多用のところご参集いただきまして、まことにありがとうございます。本定例会は、新年度予算を審議いただく重要な議会でありますので、円滑に進行できますよう議員各位のご協力をお願い申し上げます。
定刻になりました。
ただいまの出席議員数は21名であります。定足数に達しておりますので、これより平成23年第2回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
なお、20番、帆苅剛さんから欠席の届け出がありましたので、ご報告申し上げます。
また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出がありましたので、今会期を通じ、撮影を許可いたしました。
〇開議の宣告
〇議長(清水友行君) これより本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(清水友行君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、17番、池田強さん、18番、泉誠蔵さん、21番、山崎正春さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(清水友行君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日3月2日から3月18日までの17日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は3月2日から3月18日までの17日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(清水友行君) 日程第3、諸般の報告を行います。
1月24日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりであります。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長を初め25名であります。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案36件、諮問2件、報告2件、議会からは請願4件、委員長報告3件、申し出関係4件です。
受理いたしました請願4件は、お手元の請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託しましたので、報告いたします。
去る2月21日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付いたしております会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告・施政方針
〇議長(清水友行君) 日程第4、天野市長から一般行政報告並びに施政方針を求めます。
天野市長。
〔市長 天野市榮君登壇〕
〇市長(天野市榮君) 本日、平成23年第2回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご繁忙の中をご出席いただき、まことにありがとうございました。
本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等40件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、先ほどご決定されました本日から18日までの17日間ということであります。
弥生3月、寒さも遠のき、春の訪れを間近に感じるころとなりました。春といえば、私が市長に就任して任期もあと1年でございます。振り返りますと、就任時におけるあいさつがつい昨日のように感じられ、時の流れの速さに驚いているところでございます。この4月より4年目がスタートするわけでございますが、市の発展方向の検討継続と市のまちづくりに向けた具体的な施策、事業の提示が市民各位に対する私の責務となります。3月は別れのシーズン、明後日は阿賀野高校の卒業式でございます。これから市内の各小学校、中学校と卒業式が挙行されますが、少子化の中、将来阿賀野市を背負って立つ前途ある若い世代に大きな期待とエールを送りたいと思います。
年明け1月下旬、例年になく大雪となったところでございますが、阿賀野バイパスの早期促進に関する要望書を関係する国会議員に提出してまいりました。その道中、新幹線が蒲原平野を抜け、魚沼地方へと進むごとに深まるモノトーンの空と白一色の冬景色は雪国の常としておりましたが、県境のトンネルを抜けた途端にその景色は一変、抜けるような青空と陽光を目の当たりにし、都市と地方の社会基盤を初めとした経済格差を天気と重ね合わせておりました。私は、49号における市街地の交通混雑、交通事故及び沿線の環境の悪化などの現状を伝え、加えまして地域の振興、活性化を図るため、東部産業団地の産業生産基盤を生かすためにもぜひとも阿賀野バイパスの早期完成をしていただきたい旨要望を申し上げたところでございます。地方においても道路整備は十分とは言い切れない面もあり、国土の均衡ある発展を目指しながら、自然災害の対応を含めた道路整備のネットワーク形成を早期に図ることが重要と考えております。
1月下旬から2月初旬にかけて、市内の小中学校にインフルエンザが急増いたしました。それに伴う臨時休業措置、学級閉鎖、学年閉鎖を実施したところでありますが、手洗い、うがい、マスクの着用などの励行により、現在は縮小に向かっております。高校受験等の時期でもあり、その対策を徹底したいと考えております。
さて、昨日国の平成23年度予算が衆議院で可決、参議院に送られました。これにより、予算の年度内成立が確実となったところでございます。しかしながら、現在の国会の審議状況を見ますと、公債発行特例法案を初め、地方交付税法改正法案、子ども手当法案等自治体の行財政運営や住民生活に大きな影響を及ぼす法案の行方が不透明な状況にあります。とりわけ子ども手当法案については、年度内に成立しない事態になれば子育て世帯や自治体の窓口に大きな混乱が生ずることになりかねません。このような事態の回避のためにも国会において冷静な議論がなされるよう全国市長会を通じて与野党の皆様に強く要望したところでありますが、一刻も早く事態の打開に向け、両者協議を行い、住民生活に混乱が生じないよう切に願うものでございます。
なお、この市議会3月定例会は、平成23年度の市政執行の基本方針をご決定いただく意義深い議会であります。施政方針はこの後、また重点事業等は新年度予算案を初め各種の議案を上程し、ご審議をいただくことにしております。健全なる財政を堅持する一方、聖域を設けず、事務事業の全般的な再評価と見直しを行い、地域経済対策を初めとした雇用対策など、新たな事業も取り入れながら予算案を編成したところであります。議員各位におかれましては、さまざまなご意見、ご要望もあろうかと思いますが、慎重なるご審議を賜り、原案のご承認をお願い申し上げる次第であります。
引き続き12月3日以降の会議、行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますが、後ほどご確認くださるようお願い申し上げます。
以上、一般行政報告とさせていただきます。
続きまして、施政方針について述べさせていただきます。
平成23年度にあたり、市政に取り組む所信の一端を述べさせていただき、議員各位をはじめ市民の皆さまのご理解とご支援を賜りたいと存じます。
さて、昨年においては、国内外の政治、経済等において大きく揺れ動いた1年でありました。
外交問題では、我が国の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に関する中国との対立や、朝鮮半島における南北の衝突など、国の利害によるいざこざが後をたちませんでした。
また、国内に目を向ければ、国会のねじれ現象の中、政治の停滞に加え、経済は依然としてデフレ基調にあり、円高の影響も相まって先行不透明な情勢が続いております。
このような中、企業の収益は上向き傾向にあるものの、雇用確保には慎重な姿勢を示しており、採用の抑制による新卒者の内定率がなかなか上がらないのが現状であります。
自由経済社会の宿命とは言いつつも、昨年、国が打ち出した経済・雇用対策の効果が、地域経済に速やかに波及することを切に願うところでございます。
ドイツ統一の立役者であるビスマルクは『賢者は歴史から学び、愚者は経験からしか学ばない』という言葉を残しております。
この言葉の意味は、「政治家の仕事は歴史を学び、それを今の政治に生かさなければならない」ということだと思うのですが、今般の長引く不況もまさに、過度な市場原理による経済のなせることとはいえ、残念ながら歴史から学んでいない結果ではないかと思うところでございます。
しかし、私たちは、1世紀半前に大きな『国のかたち』をつくった幕末から明治の時代を知っております。
また、先のあまたの大戦を経て、戦後の奇跡的な復興をはじめ、60年代の高度成長、70年代のオイルショック、90年代のバブル景気及びバブルの崩壊、その後の不良債権の処理をはじめとした各種改革も体験しております。
このように、過去における大改革や危機を、先人の知恵により幾度か克服してまいりました。
今、国に求められている役割は、国民生活を守ることを第一義とし、『今ある危機』に的確に対応するため、未来を見通した戦略の構築とその実現を目指して、不退転の決意で取り組んでいくことではないかと私は思います。
このような状況認識の中、私たち阿賀野市のまちづくりは、政治の動きに左右されながらも、しかし、一本筋の通った長期的な視点に立って、過去の歴史を踏まえ、現在から未来へとつながる施策の展開を図る必要があると考えます。
そこで、阿賀野市の総合計画は、市の発展と幸福祉の向上を図ることを目的として、平成18年に策定されたところでありますが、平成23年度からスタートする後期基本計画がまもなく出来上がります。
この後期基本計画の策定にあたっては、平成18年度以降の5年間を振り返り、これからの5年間を展望しながら、現在の阿賀野市を取り巻く現状とともに、これからの時代の変化と要請を認識して、より大きな問題意識と強い気構えを持って取り組んでまいります。
それは、これからの5年間の取り組みが、次の阿賀野市の在り方をきめるという時間軸を踏まえた状況認識であります。
私は、今、市民の皆さんが直面している課題の解決を図り、生活の質を維持向上させるとともに、子どもや孫たちの世代もこのまちで安心して心豊かに暮らし続けることができるよう、また、景気のみに左右されない、温かみのあるまちづくりを進めていかなければならないと考えております。
そして、未来への投資を着実に進めるためには、財政状況に関する確かな見通しに基づいた『選択と集中』の観点が必要であり、過去から学び現在と未来をしっかり見通した決断が求められていると、私自身その責任の重さを痛感しております。
私は、今般の厳しい状況だからこそ、市民の皆さまや市議会の皆さまとともに、幾多の課題を乗り越える知恵を出し合い、未来を切り拓くための展望を語り合い、そして熱い思いを込めて阿賀野市の未来を一緒に築いていきたいと考えております。
それでは、先ほど申し述べました『今ある危機』に直面する中、4年目を迎えるにあたり、主なる事業の取り組みについて、これから基本とする目標ごとに申し上げたいと存じます。
まずは、『一人ひとりが生き生きと安心して暮らせるまち』でございます。
はじめに、地域医療体制の充実については、この度、議会の皆さまはじめ、市民の皆さまのご理解とご協力により、昨年、10月、水原郷病院の公設民営化が実現いたしたところでございます。
公設民営化後においては、安全で安心な医療体制のもと、救急医療の早期回復を目指し、加えて、診療機能の向上や診療体制を地域に見合ったものとするため、再構築を図りたいと考えております。
そのためには、水原郷病院の新病院整備基本計画の策定に取り組み、これからも地域と連携した拠点病院を標榜し、地域に必要な医療サービスを安定的に提供してまいります。
また、高齢者福祉においては、現状では、高齢者が年々増えていく反面、人口の減少による家族構成の変化により、1人世帯の増加とともにその介護が心配されているところでございます。
このため、自立支援ケアの普及を図り『日本一質の高いケア』の提供を目指し、フィンランドケアの理念を学びながら『お世話一辺倒のケアからできることを引き出すケア』への転換を図り、QOLいわゆる生活の質の向上を目指します。
健康づくり・元気づくりでは、特に近年、若い女性の発症率が増加傾向にある子宮頸がん対策においては、昨年に引き続き、中学1年生から高校1年生までを対象に、子宮頸がんワクチン接種の全額助成を実施いたします。若いうちから接種することにより、確実にその予防を図りたいと考えております。
また、各種がん検診や健康診査を補完する一次予防(健康教育・健康相談・訪問指導)を深化させることに加え、食育の普及を図ることとしております。
これは、環境要因に左右されがちな食の安全性の確保と地産地消を連動させて、食生活の栄養バランス、生活習慣を改善しようとする取り組みでございます。
さらに、昨年、シャキ!いき!健康法並びに特別養護老人ホームのプールを使った水中運動は大変盛況でございました。本年度も引き続き元気づくりサポーターを養成し、その普及に努めたいと考えております。
このように『医療・ケア・食・運動』の連携のもと、市民の皆さまが健康で生き生きと暮らせるよう各種施策を推進してまいります。
子育て支援の推進におきましては、本年度は、子育てママさんが安心して子どもを預け、円滑な職場復帰を支援するための体制整備に取り組んでまいります。加えまして、昨年より実施している乳幼児の髄膜炎、肺炎球菌の予防接種を引き続き全額助成することにしております。
また、近年の社会経済情勢を背景に、核家族化、少子化をはじめ親の就労形態の多様化などにより、家族の生活習慣にも変化が生じてまいりました。このため、子育てにおいても多様な保育ニーズが生まれている現状であります。
このことを踏まえ、一時保育、延長保育はもちろんでありますが、より柔軟かつ多様な保育サービスを提供するため、保護者と協議を進めながら市立保育園の民営化を推進してまいります。
次に、『人をはぐくみ、教育と文化が輝くまち』でございます。
教育分野においてもやはり共通するのが少子化の問題であります。園児、児童、生徒の減少を受け、子どもたちにとって望ましい教育環境を整えるため、幼稚園、小中学校の適正規模化に向けた再編整備を推進する一方、子どもたちの安全確保を第一とした学校施設の改築、耐震補強についても計画的に実施してまいります。
まずは、老朽化した水原中学校の改築事業でございますが、昨年度の基本設計を受けまして、本年度はいよいよ実施設計を組み、来年度からは改築に着手いたします。
一方、大規模改造におきましては、本年度、安野小学校、来年度は笹神中学校の補強設計をはじめ、それぞれ改造計画に基づき順次工事を進める予定としております。
このように、教育環境は整いつつある中で、学習面においても、各教科の基礎・基本的な知識及び技能の確実な定着と確かな学力の向上を目指し、また、いじめ・不登校など児童・生徒の心の揺らぎに対応するため、それぞれ学習支援教員の配置や不登校児童・生徒の訪問などを通じ、その取り組みを強化いたします。
生涯学習及び生涯スポーツにおきましては、個人の趣味や教養などを高める目的のほか、学習の成果やその能力をまちづくりに生かしていくという意義がございます。
言いかえれば、多くの課題が山積された今般の地域社会において、市民の学び合いやスポーツを通して、その成果を地域社会に還元していくことが必要と思うところでございます。
このため、地域コミュニティーの支援や人材の育成及びスポーツ指導者、ボランティアの育成、確保に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、『人と自然が共生する安全なまち』でございます。
当市においては、五頭連峰、雄大な阿賀野川など恵まれた自然環境を有しておりますが、ひとたび、予想を超える雨や風などの自然の力が加わりますと甚大な災害になることも私自身深く認識しているところでございます。
また、災害といっても地震、風、水害といった自然災害をはじめ、火災、事故、鳥インフルエンザなどによる災害まで、広範囲にわたっておりますが、いざ、災害が発生した場合、迅速な避難行動や自力避難が難しい高齢者や障害者など、要援護者への支援体制の確立が課題となっております。
そこで、いち早く正確な災害情報を市民の皆さまに伝えることがより重要と考えており、本年度は、移動系防災無線整備をはじめ、緊急告知FMラジオの導入や消防救急無線デジタル化の整備を進め、災害時において速やかに正確な情報を効率的に伝達し、更なる避難誘導体制の整備強化を進めてまいります。
ハード面におきましては、洪水対策として、一級河川安野川、駒林川の改修をはじめ、引き続き各種事業の推進を県に働きかけることとし、消防関係では、救助工作車を整備することにいたしました。
いつ起こるかわからない災害に対し、迅速かつ確実に対応し、市民の皆さんが安全で安心した生活ができるようその環境を整備してまいります。
次に、『にぎわいを創出する産業のまち』でございます。
はじめに、農業におきましては、自給自足の観点からは消費者が自ら食べる量を耕し、消費すれば何ら問題はないと考えますが、自由経済及び地理学的条件から、そうはならないのが現実でございます。
私は、環太平洋連携協定いわゆる『TPP』を見据えた中で、農業問題、特に米づくりにおいては生産者と消費者の距離を縮め、強固な信頼関係を構築することが非常に重要になってくるものと思っております。
幸い、阿賀野市は、首都圏生協等と永年にわたり信頼関係を育み、食と緑の「うららの森」を拠点として、各種イベントや田んぼでの生きもの調査を通じて、生産者と消費者がお互いに環境を学ぶ交流が活発に行われておりますが、今年は、私も自ら首都圏へ出向き、米をはじめとした安全・安心な農産物のPRを積極的に行います。
いずれにいたしましても、食を通じた農業の持続的な発展を目指すためには、担い手の育成とその基盤である農道、用排水の整備を進め、担い手が誇りを持って農業に取り組むことができるよう、また、安心して未来の子どもたちに経営を引き継ぐことができる環境を構築したいと考えております。
商工業及び観光の振興においては、本年度、産業経済振興基本計画を策定し、商工業の発展など計画的な地域産業の振興を推進いたします。
また、中心商店街の振興として空き店舗を活用する新規業者の出店支援をはじめ、商工業者への円滑な融資を図るため、引き続き信用保証料補給事業を充実させることにしております。
私は、五頭山系の自然をはじめ、山麓に湧き出でる温泉、瓢湖などは我が阿賀野市の宝、財産であると思っております。
この自然豊かな観光資源を多くの人に知っていただくため、県内外に向けて積極的に情報発信してまいります。
具体的な取り組みとして、五頭温泉郷においては、市内の安全・安心な農産物や加工品を使い、そこにしかない旬の食べ物の提供により、『環境と健康(温泉)と食』を全面に打ち出し、人情味あふれるおもてなしの心と併せて推進いたします。
瓢湖においては、『環境を観光に』を合言葉に、白鳥のえさ場の確保と瓢湖周辺の環境を保全するため、農業と連携し『冬水田んぼ』の取り組みを推進してまいります。これは、冬期間、田んぼに水を張ることにより、多くの微生物や小動物が生息しやすい環境をつくるものでありまして、田んぼの環境改善とともに一石二鳥の取り組みであります。
このように、ラムサール条約に登録された瓢湖を、自然環境のシンボルとしてその魅力を県内外に発信することとしております。
企業誘致の促進については、現在、県営東部産業団地に建設が行われております太陽光発電所が完成した暁には、企業誘致活動を目的としたオープニングイベントを実施いたします。
また、市内業者の施工による住宅用太陽光発電システム設置補助や電気自動車・プラグインハイブリッド車充電スタンドの面的な整備を図ることにより、市外からの誘客、観光ビジネスの創出、地元業者の技術習得などの効果に加え、新エネルギー分野での産業創出を阿賀野市の産業政策の目玉として県内外に広くアピールし、クリーンエネルギー関連産業の企業誘致に繋げたいと考えております。
次に、『豊かな都市環境を創造するまち』でございます。
今般の建設産業を取り巻く環境は、雇用不安や社会保障負担の増大が予想される中で、新築住宅に対する購買意欲は激減し、また、公共事業、民間の建設投資の縮小などにより、建設不況の真っただ中にあります。こと住宅に関しては、生活を営むための基盤となるものでありまして、風雪や雨風などによる劣化箇所の補修・修繕は待ったなしでございます。
このようなことから、『阿賀野市住宅リフォーム支援制度』を創設し、住宅リフォームを行った場合その経費の一部を市が助成することにより、住宅の改善を容易にするとともに、地元中小零細企業の振興を図ることとしております。
また、昨年12月においては、緊急総合経済対策を予算化したところでございますが、さらに、市道の維持補修、側溝補修工事をはじめ、危険箇所及び幹線道路の改良など、建設関連事業を新規に盛り込み、ブースター効果による継ぎ目のない経済対策を実施いたします。
地域が厳しい状況だけに、地域経済をしっかり固め、併せて活性化を図ることが重要と考えております。
次に、『ともに歩み、みんなで支えあう融和のまち』でございます。
はじめに、男女が性別にとらわれることなく個性や能力を発揮し、一人一人の多様な生き方を認めあうことのできる社会、いわゆる、男女共同参画社会の実現でございますが、本年度は、ワークライフバランスの中で、子育てや介護、家族について考える機会を提供し、市民一人一人の意識改革を図るため、事業所等を対象に講演会を開くことにしております。
「市民交流エリア」の整備につきましては、市民交流エリア準備委員会設置を受け、1年程度を目途に具体化に向けた建設計画の取りまとめを進めてまいります。
キーワードは、たびたび話の中で出てきます『環境・健康・食・安全・安心・協働・参画』などを考えておりまして、これらを市の特徴を活かした物語風に体系化し、イメージアップを図るまちづくりにしたいと考えております。
その他、情報政策における光回線の整備でございますが、昨年まで水原・笹神・安田地区の整備を終え、残る京ヶ瀬地区につきましても昨年秋からの住民説明会を終えて、この度、通信事業者に対し、サービスの提供を受ける要望書を提出いたしました。
これにより、市内全域のブロードバンド環境が整うことになり、個人利用による通信環境の改善と情報知識産業育成のための基盤整備が完了し、今後の事業展開が大いに期待されるところでございます。
施策の実現を図る上では、やはり『健全財政に向けた取組み』が重要となってまいります。
市の財政状況を紐解けば、『公債費負担適正化計画』の中で、新たな市債借入の抑制を余儀なくされており、歳入面においては、市税の落ち込みが依然として続き、自主財源が減少するという傾向が強まり、政策的並びに臨時的な財政需要に柔軟に対応することが困難となっております。
このことを踏まえ、平成24年度から税収の確保及び納税者サービスの充実を図る観点から、市税のコンビニエンスストアへの収納委託を実施することとし、本年度は、実施に向けての移行準備をすることにしております。
また、公債費負担適正化計画を着実に実行し、実質公債費比率の低減に努める一方、行政改革による歳出の構造的な見直しを行い、一般財源の確保を図りながら健全な財政構造の実現を目指してまいります。
以上、大まかな事業を申し上げましたが、それ以外の詳細については、平成23年度予算案の審議においてご説明させていただきますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、子どもたちや孫たちの世代も安心して心豊かに暮らし続けることができる阿賀野市にするため、市民と行政がお互い力を合わせて、それぞれの役割と責任を自覚しながら、各種施策を立ち上げ進めていくことが重要と思うところでございます。
それは、行政が公共サービスを提供し、市民がそれを受けるという立場から、市民が行う社会貢献活動を行政が支援し、公共サービスとして提供できる、いわゆる『新しい公共』の取り組みを徐々にではありますが進めたいと考えております。
そして、この実現を図るため、住民自治の新しい形をつくる「阿賀野市まちづくり基本条例」を今般の議会定例会において上程いたしました。
後ほどご審議いただき、満場の賛同を賜りますようお願い申し上げます。
議員各位におかれましては、円滑な市政運営ができますよう、なお一層のご指導とご支援をあらためてお願い申し上げまして、平成23年度に向けての私の所信といたします。
しばらくの間、ご清聴をいただき感謝を申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで一般行政報告並びに施政方針を終わります。
〇議案第5号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(五十嵐要市氏)
〇議長(清水友行君) 日程第5、議案第5号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(五十嵐要市氏)を議題といたします。
ただいま五十嵐教育委員会委員長が退席されました。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第5号、教育委員会委員の任命について、提案理由を説明申し上げます。
教育委員会委員に任命している五十嵐要市氏が平成23年5月21日で任期満了となります。引き続き五十嵐要市氏を教育委員会委員に任命したいので、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本案は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
これから議案第5号を採決します。
お諮りします。五十嵐要市さんを教育委員会委員に任命することについて同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第5号は同意することに決定しました。
〇諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(田村あつ子氏)
諮問第2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(山川敦子氏)
〇議長(清水友行君) 日程第6、諮問第1号、諮問第2号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 諮問第1号及び第2号の人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、提案理由を説明申し上げます。
人権擁護委員の任期満了に伴い、現在委嘱されている田村あつ子氏と新たに山川敦子氏を候補者として法務大臣に推薦したいので、議会に意見を求めるものであります。
田村氏は、平成14年6月1日に人権擁護委員に就任して以来、特設人権相談所での相談対応や幼稚園や保育園での啓発活動など、人権擁護の啓発や相談に力を注ぎ、市民が気軽に相談できるように明るく対応しています。また、中学生を対象とした講演会の実施や人権作文の募集等にも尽力しております。新津人権擁護委員協議会では、総括部門である常務委員の職にあり、協議会の運営や活動での主体的役割を担っているとともに、平成19年度からは新津人権擁護委員協議会阿賀野部会の副部会長について部会活動の調整と推進役を担っています。
続きまして、山川氏でございます。山川氏は、市の男女共同参画計画検討委員会委員や男女共同参画プラン推進協議会委員として、女性の人権と男女共同参画社会形成を促すプランづくり等にかかわってきました。実行委員会を組織して開催している男女共同参画市民参加型セミナーでは、会の代表として企画、立案、開催、意見集約等積極的に活動し、事務局と委員、参加者との調整役等も担ってきました。また、いじめやDV等女性の人権以外の人権課題にも関心が高く、地域のみんなが人権を大切にし、思いやりを持って暮らせる社会にとの強い思いを持っています。
このようなことから、田村氏並びに山川氏が人権擁護委員に適任と考えており、両氏を法務大臣に推薦したいので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
これから諮問第1号、諮問第2号を採決します。
採決は議案ごとに行います。
初めに、諮問第1号を採決します。
お諮りします。田村あつ子さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第1号は田村あつ子さんを適任とすることに決定しました。
次に、諮問第2号を採決します。
お諮りします。山川敦子さんを人権擁護委員として適任とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、諮問第2号は山川敦子さんを適任とすることに決定しました。
〇議案第6号 平成22年度阿賀野市一般会計補正予算(第7号)
〇議長(清水友行君) 日程第7、議案第6号 平成22年度阿賀野市一般会計補正予算(第7号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第6号、平成22年度一般会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出に5億2,521万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ189億3,389万7,000円とするものであります。
補正の主な内容は、歳入につきましては現状の調定ベースの見込みから、個人市民税4,018万6,000円を減額計上したほか、契約実績や事業費の確定見込みに伴う減額分として、給食調理施設使用料2,056万4,000円、社会資本整備総合国庫交付金5,652万6,000円、緊急雇用創出事業臨時特例県交付金3,123万4,000円、市債1億3,130万円等を計上いたしました。増額分としては、回復基調にある法人市民税4,617万7,000円のほか、一般財源に充てる普通交付税7億2,909万2,000円、同じく前年度繰越金7,679万1,000円、事業費の増加に伴う障害者自立支援国庫負担金414万2,000円、同県負担金207万1,000円、法定外公共物等の土地建物売払収入116万5,000円並びに今年度末をもって会計を廃止する予定にある老人保健特別会計の清算に伴う繰入金146万2,000円等を計上いたしました。
歳出につきましては、減額分として雇用人員の確保が困難などの理由から、介護職員養成・配置事業など各事業に計上した緊急雇用創出事業費3,123万4,000円及びふるさと雇用再生特別基金事業費237万7,000円、主に公設民営化前の職員人件費等の清算をもととした病院事業会計繰出金935万6,000円、県営事業負担金においても国の公共事業削減の影響を受け、安野川地区湛水防除事業4,779万4,000円、島田地区湛水防除事業1,874万7,000円、広域農道整備事業1,852万5,000円、一般的な公共事業に係る県営事業に対する市町村負担基準の見直しに伴い、五頭山麓南線整備事業700万円、企業進出時期の調整に伴う工業団地立地企業地盤改良奨励助成金1,000万円、事業の進捗状況から市道安野川右岸線家屋補償金6,500万円、契約実績に基づく堀越小学校と笹岡小学校における補強・改造工事監理業務委託料598万6,000円、安田中学校補強・改造工事監理業務委託料876万6,000円、水原中学校地質調査業務委託料551万6,000円等を計上いたしました。増額分としては、実績に基づく障害者自立支援医療給付費600万円、同じく給付実績に基づく介護保険特別会計繰出金2,904万7,000円、来年度以降の財政需要と市債抑制を目的として水原郷病院基金積立金5億円、同じく学校整備基金積立金3億円、道路除雪費の再度の追加費用として3,835万7,000円、京ヶ瀬小学校ランチルームの床暖房設備故障のため、新たに暖房器具を設置する備品購入費451万5,000円等を計上しました。また、23年度当初より契約の締結が必要となるなどの各事業についての債務負担行為の追加として、既定の債務負担行為の限度額の減額については、債務負担行為の変更として第2表のとおり計上したほか、歳出の減額に伴う地方債の変更を第3表のとおり計上いたしました。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
15番、遠藤智子さん。
〇15番(遠藤智子君) 58ページの、57、58ページになっておりますが、企業誘致等対策費の中で、ただいま市長さんからも減額の理由が述べられましたが、財政課の説明の欄でもあれですね、その1,000万の、地盤改良奨励助成金1,000万の減額になっておりますが、その減額理由としまして、西部工業団地に進出予定の佐藤食肉の工場新設の延期に伴うことにより減額したとありますが、また23年度予算にはこの地盤改良奨励金というのは見当たらないみたいなのですけれども、ではこの、一応延期ということでございますが、建設にかかるといいましょうか、いつごろに建設予定と変更になったのでございましょうか、お聞きします。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 今ほどのご質問でございますけれども、今ほど遠藤議員からもお話がございましたように佐藤食肉さんの工場新設の延期に伴う補助金の減額ということでありまして、その内容についてもちょっとお触れになりましたけれども、新工場を立ち上げる中でこのハセップあるいはISO22000、これらに対応するために施設の充実を図るというようなことで今従業員の教育と人材育成に時間を費やしておると、こういう理由の中から、実は工事の着工予定が平成22年3月1日であったものが平成24年の4月1日ということで変更が出ました。したがいまして、この1,000万円の今回減額をいたしました地盤改良奨励助成金については24年度からの適用になるということで、23年度にはのっていないと、こういうご理解でお願いをいたしたいと思います。
〇議長(清水友行君) よろしいですか。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 歳入に関連して2点ほど、お考えなりどういうふうな背景があるのかなというのを認識しておられるか、お尋ねをさせていただきます。
まず、市民税、要は個人がマイナス、法人がプラス、法人税、法人が若干余計ですので、五百何十万というプラス補正ですけれども、要は個人の減は景気低迷によるものと、法人は景気の底打ちということで、当然個人の住民税、市民税と法人の市民税の間でタイムラグはありますよね。それわかるのだけれども、景気底打ちと言いながら、企業、法人の勤労者に対する労働分配といいますかね、利益の労働分配を上げて従業員の給料と連動していないという結果も見えるのかなというような感じをしながらこの予算書を見させていただいているわけでありますけれども、その辺のタイムラグも含めながら、税務課としてどのようなご認識なり評価をしておられるのか、お尋ねをさせていただきます。
〇議長(清水友行君) 中澤税務課長。
〇税務課長(中澤峰子君) はい、全く石川議員さんのおっしゃるとおりなのでございます。景気のほうは若干上向き状態、ただ雇用対策につきましてはなかなか並行していかないという状況でございまして、個人所得は伸びず、事業所得、法人税のほうは若干だけれども、それでも前年度並みにはまだ減っているのでございます。ただ、今回予算、22年度の予算編成の時点で余りにも抑え過ぎたというところもございます。その点のところもご理解いただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 本当に早く今の低迷状態の景気が回復して、それらがまたそれぞれの企業、法人で従事されている皆様方へ給与として還元されていく、労働分配率をできたら上げていただきたいなという思いがあるわけでありますので、これ税務課のあれではないので、市長のあれだと思いますけれども、いろんな市長であり商工観光課長の仕事だと思います。23年度に向けても予算の中でも解明するわけですけれども、企業の皆様へそれなりの要請、命令するわけいきませんので、そういう利益が出たら労働分配率を上げてくださいと、雇用対策にもっと手を差し伸べてくださいとあえて要請をしっかりやっていただきたいなと思います。
それから、もう一点、交付税、今回7億2,900万ですか、増額補正であります。普通交付税、ただ最終的に今月特交がどういうふうになるか、希望的観測を含めて財政課長として特交を幾らくらい増額なればいいなと思っておられるのか、でき得る範囲内でお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 石川議員さんのご質問でありますが、かなり私の希望的観測も入ってございますので、その辺はご留意願いたいと思います。
私というか、財政課としましては、せめて昨年並み以上に入ってくればなというような形で期待を申し上げています。昨年は8億3,000万でございましたので、できればそれを割らないような形で県からの配分をいただきたいというふうに考えておりますし、それなりに県のほうにもお願いしたというふうな形もありますので、どこまで聞き入れていただくのか、3月もうすぐしましたら通知が来ると思いますので、ちょっと期待して待っているところであります。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 昨年並み以上に特交が、要するに特別交付税が配分されればいいなという、私もその思いであります。そうしますと、結果的にこの3月定例議会終了後、改めて補正なりするのか、単純に内部留保資金的に蓄えながらいろいろな方向へ使っていくのか、余り想像的なこと言うと答弁のしようがないのでありますけれども、しっかりその辺のところを見据えながら、要は財政的な部分で、財政運用の中で、ただばらまき的に使うのではなくて、将来的ある部分、基金造成なんかも必要かと思います。ただ、特交そのものを基金に組み入れる云々ってちょっとどうかなと思いますけれども、全体の財政運営の中でしっかりその部分も見据えながら、最終的な補正予算なり23年度予算につなげていただきたいなと要望をさせていただきます。答弁は要りません。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) 72ページ、小学校管理費の関係でお伺いします。
説明書によれば、京ヶ瀬小学校のランチルームの床暖房の故障により新たに暖房器具を設置するということなのですけれども、私、文教畑全く疎遠と申しますか、ちょっと認識不足なところもあるのですけれども、実際のところこの床暖房そのものがホテルではあるまいしという、まさに私の感覚なのですけれども、何年前にその床暖房を設置してそのランチルーム、いわゆるお昼の時間にそういう部屋で食事されているのでしょう。何年前ぐらいにね。何年前ぐらい、それ長くたっていれば当然保証の関係もとうに過ぎているのでしょうけれども、そんなに保証もきかないほど前から各学校で暖房、冷暖房に関してはそんなに至れり尽くせりの手当てしてきたのかなと改めて私感じているところなのですよ。その辺何年前に、まず何年前に設置して、保証の対象にならないのか、今回設置するものはどの程度の暖房器具なのか、その辺まずお聞かせください。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 京ヶ瀬小学校のランチルームの床暖房の件でございますけれども、これにつきましては何年前に設置したかというのちょっと承知してございませんけれども、相当な年数といいますか、経年といいますか、相当な年数が経過して、その都度漏水の箇所を特定して修繕してもまた次のところがまたどこか漏水になるというふうなことが想像されるわけでございます。もう年数が相当たっておりまして、やってもまた次のところ、やってもまた次のところというふうなことが常態になるわけでございます。そして、今回はそういう暖房の方式から切りかえてFF式の暖房機を設置したいというふうなことでの補正でございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) 相当の前からその床暖房を設置したと。私が認識不足なのが一番浅はかなのかしれませんけれども、果たして他校はどうなのか、現状ね。その話ちょっとさっきお聞きしようと思ったのですけれども、そんなに至れり尽くせりのその施設整備必要だったのかな、今さら言ってもしようがない部分もあるのですけれども、その450万のランチルームのFF式暖房ってどんなものが。その辺も今あわせて聞いたのですけれども、明確な答弁はない。
それと、その各学校の、そのランチルームに限らず各教室の冷暖房施設の状況、多分今手元に資料がない等々の話で答弁来ると思うのだけれども、ちょっと聞かせてもらえませんか、今度資料か何かで。提出してもらえませんか。これを聞いて、床暖房数え切れないほど何年も前にもう既に設置しているなんていうこと自体も、教育のそれこそ大切さ等々はとうとうと私も教育長と語ることもあるのですけれども、施設だけが教育の大事さの展開ではないと常々言っていたではないですかね、皆さんね。そんなことの展開であったのかどうかというのが本当私自身もっと必要なものあるのではないかという気持ちしていますのでお伺いするのですけれども、その辺の提出は可能ですね、二、三日中に。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇10番(中島正昭君) はい。その今展開するFF式というのはどんな。450万の、ランチルーム何坪で、そんなにするものなのかどうか、どんな施設なのか。ちょっとカタログでもあれば見せてもらいたいなという感じしているわけですけれども、それもあわせて答弁お願いします。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) ちょっと面積、そのランチルームのちょっと面積的なものをちょっと把握してございません。それで、FF式の暖房機というのは、普通の家庭にもあるかと思いますけれども、FF式のファンヒーターのような、そういったふうな機器でございまして、そういったもので今度床暖房からそういった、床のものから空調的なものにかえるというふうなものでございます。
それから、各校の状況というふうなことでございますけれども、後ほど提出したいというふうに思っていますけれども、学校においては相当やはり年数がたって、特に電気による暖房のところが、その付近は暖かいけれども、ちょっと離れるともう暖かみが余り感じられないというふうなところもございまして、今年度そういったところはもう部品もないというふうな機器もございました。それで、抜本的にもうそういった電気とか、そういったものでなくて石油式のものにかえたというふうなところもございました。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) 余り心もとない答弁だと思いますけれども、その暖房だけではなくて夏場の冷房関係についての設備、その辺もあわせて後で提出してください。お願いします。文教の委員の皆さんは当然この辺承知しているかもしれませんけれども、把握したいなと思いますし、今後の参考にさせてもらいたい。よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 歳出の中で、いや、福祉だ、学校教育だという、特定できない部分あるいはまた両方につながってくる部分、重複する部分がありますので、まず代表ということで教育委員会のほうへお考えなりをお尋ねをさせていただきます。
ご案内のとおり、燃料を初めいろいろな食料品、値上がりといいますか、値上がり傾向の中に今あるわけであります。あるいは、中島議員の今の質問と逆行するかわかりませんけれども、2月の末ごろはもう18度、もう春のような陽気だったのが、弥生3月、今外は雪がちらついている。そういう中で、施設の有効な運用と同時に、そういう値上がり対策のために小学校費、中学校費、燃料費が増額補正なわけであります。その辺のそういう要因での増額補正なのか、その内容を若干ご説明いただきたいなと。
もう一方は、もう一方、要するに食料品、小学校、中学校の学校給食は直接に市の財政から云々はありませんので、直接的な市の財政への影響はないわけでありますけれども、保育園あるいは幼稚園、それぞれそういう給食費への影響がないのか、それぞれの予算、今回の補正予算見ますと増額もなっていないし、どう対応されるのかなと、全くそういう値上がりが実際の給食費あるいは燃料費、さっき言いました燃料費の影響がないのかどうか、その辺のどういうふうな対応されるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 暖房といいますか、そういったものにかかわる灯油でございますけれども、灯油は議員おっしゃるように厳冬というふうなことで相当なやはり暖房をつける時間といいますか、大きさとか、そういったものも大きくして、そういったものに関連してやはり消費量が増大したというふうなものもございますし、先ほど申し上げましたとおり電気から石油のファンヒーターと、ブルーバーナーとか、そういったものに切りかえたところもございますので、そういったことでの燃料費の増加というふうなことでございます。
それから、給食費のことでございますけれども、幼稚園に関しましては、幼稚園とか小学校とか、そういったところにつきまして、給食費は現行の給食会計の中で何とかやりくりができたいうふうなことでございます。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) 保育園の給食材料費の関係でございますが、確かに値上がり等しているものもございますけれども、保育園のほうでは毎月その献立を翌月分をその前の月につくるというような形にしておりますので、その中で特にしゅんのものといいますか、比較的安価なものといいますか、そういったものを使うというような工夫をしておりまして、今のところ予算内でおさまっているという状況でございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 予算の範囲内の中で最大限努力をしながら増嵩、増額ならないようにという、それは当然なのです。ただ、結果として質の低下につながらなければいいなという思いの中でお尋ねしたわけであります。また最大限英知を重ねてといいますかね、しながら、影響のないようにしていただくのあれですけれども、そういう質の低下につながらないように現場での対応についてしっかりと指示なり指導していただくようお願いをさせていただきます。
以上です。
〇議長(清水友行君) 21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) 16ページの商工費、あれですか、先ほども市長の話もありましたし、また今税務課長も財政はあれだけれども、雇用は特に厳しいと、いわゆるそのまた雇用の問題いろいろ挙げられましたが、この今までも補正に何回か出ているのだけれども、どれぐらい出たかちょっと私わかりませんけれども、ここへ来て緊急雇用が3,100万、ふるさと雇用が237万も減額されたということは、これはどういうことなのです。しなかったのですか、それともやっても余ったのですか、その明細ですね、大体幾ら今までその。各課に散らばったわけですよね。幾ら来て、結局使わなかったから返すのでしょうが、その辺の。非常に今雇用が厳しい中で、そんなおまえさん、もったいない金を返すなんていうのはもう全く普通は考えられないのだけれども、それも理由があって返すのでしょうが、今まで幾ら補正にあるいは当初で議決して、それでそのうちこれだけ要らなくなってこうしたとか。それ結局あれなのですか、補正にだか当初だかわかりませんけれども、組まなかったのですか。どういんですか、その理由。はっきり言ってください。
〇議長(清水友行君) 渡辺商工観光課長。
〇商工観光課長(渡辺滝雄君) 今ほどのご質問でございますけれども、このマイナス、今回減額をいたしました事業については、3,100万という大きなものについては、これ3本ございます。中身については福祉課の関係と健康推進課の関係でありますので、中身については後ほどお答えさせていただきます。
ただ、後段のほうの予算組みの件でありますけれども、当然議員さんもご承知のようにそれぞれその都度できる事業があれば補正を組ませていただいて、そして実施をしてきたと、こういう経緯があるわけでありますが、今手元にその、ではいつ補正を幾らしてどうなっているということがちょっと手元にないもので今即答できませんけれども、私の記憶の中では今現在大体2億ちょっとの部分で推移をしておるというふうに考えております。今ほど申し上げたように、中身の事業については担当課のほうからご説明いたします。
〇議長(清水友行君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) それでは、中身の部分でございますが、予算書の40ページをごらんいただきたいと思います。40ページ民生費の中で、緊急雇用創出事業、介護職員養成・配置事業委託料で3,043万6,000円の減額ということで今回計上させていただいております。こちらはどういうものかと申し上げますと、昨年の10月1日に特別養護老人ホームのシンパシーさんという施設が開設いたしました。それに際しまして新しく職員を採用することになるわけでございますが、介護福祉士ですとか介護士といったような資格を持っていない方もこの制度を利用いたしまして働きながら資格を取得するということで、当初シンパシーさんのほうでは11人この事業で雇用したいという申し出がございまして、それに基づいて申請していたわけでございますが、結果的に資格がなく新規でという方がお二人しかいなかったと、それ以外の方は大半の方はもう既に資格を持っていた方でその仕事につきたいという方であったということで、結果的に2人分、200万ほどの支出ということになりまして、残り9人分が不要になったということで結果的に残ってきたというものでございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) あれですよね、シンパシー、ご承知のように特老できたわけでありますが、あの竣工は11月だったかなと私、見に行ったのですけれども、日にちはちょっと調べねばわかりませんけれども、それから例えばそういう理由があったにしても、もう既にあれでしょう、6カ月あるわけですよ。だから、そういうことであればそのまんま、だめだからそのままとっておくのでなくて、ほかの施設が要るのか、要らないのか、そういう、非常にこれはやっぱり、国の制度ですから、市の財源を出さなくとも十二分に地域雇用は拡大できると思うのですよ。そういうことをまずしないで、いや、シンパシーがうまくなかったらだめだったなんていうような話、ではシンパシーがそういうことであればそれなりの対応策を考えるのが担当課でしょう。だって、そんな施設たくさん、10もあるわけですよ。十幾つあるかな。だから、そういう地域雇用をやっぱり真剣に考えて、国から来たから使うのだと、使う予定なのだけれども、そういうことでだめだから、いや、まあ返せと、そんなことで地域雇用が拡大できますか。市長、あれですか、今話聞いてどう思いますか、こんなの。予算がつじつまが合えばいいなんていうわけにいかないでしょうがね。せっかくもらったものは有効に使うとか。ただシンパシーが使われないから、シンパシーがだめだばもうほかには回せないのだということもあると思うのですわ。あると思うのだけれども、そういうことでは私は地域雇用の拡大なんできないですよ。これ基本的な問題ですよ。どうぞ、市長、答弁してください。
〇議長(清水友行君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) 申しわけございません、私のほうからお答えをさせていただきます。
この緊急雇用の中、特にこの介護職員の養成配置事業というものにつきましては、今年度の初め、それから今年度の中間におきましても各施設、事業所のほうへそういった要望があるかどうかということで照会をしておりまして、結果的に要望があったのがこのシンパシーさんともう一カ所の施設があるのでございますが、結果的にそれ以外にはご要望ございませんで、私どもも何ら手をこまねいて、ただ使わないから落とすということではなくて、それぞれの施設へご照会させていただいてご要望がなかったという結果でございますので、そこのところはご理解をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) たまたま金額が大きいから目についたわけですけれども、やっぱりそういう点は、これあれでしょう、福祉が、福祉だけが使う緊急雇用ではないのですよ。ふるさと雇用もそういんですよ。たまたま福祉課が、さっき商工観光課長が言ったように、これだけ必要なのでこれだけ使いたいということで確保した金額ですがね。そういんですよ。だから、早くそういうことがわかればほかへ回すとか、あるいは組み替えするとか、12月の補正もあったわけだし、そういうことを私は言っているのであって、今もう雇用が、もう全国的にもそうですが、地域も、阿賀野市もそういう就職できない人がたくさんあるのですよ。そういうことを踏まえて、やっぱり基本的な問題がなっていないからそういうふうになるのですよ。そういうことをやっぱり毅然とした態度で取り組んでいかないとこういうことになるのですよ。
〇議長(清水友行君) 山崎さん、質問を簡潔にひとつよろしくお願いします。
〇21番(山崎正春君) いや、今、市長の今答弁を聞いて、それであれです。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 緊急雇用もふるさと雇用も国が設けた雇用対策の事業でありまして、基金が数億円単位で設置されておりまして、その基金を市町村のほうで活用して人材育成、雇用確保に努めるというのがこの事業でございまして、ですから基本的には要らなくなったらとりあえずは県のほうに戻すというふうな原則でございまして、ほかに流用というのはできないわけでございます。ただ、これは非常にやはり地域の雇用確保の上では大変大事な私は事業だなと思っていますし、県内でも阿賀野市が一番このふるさと雇用なり緊急雇用を活用しているのだなと思っていまして、今後また23年度の事業の中でも約2億円使ってこの基金、2つの事業を使って2億円の予算計上をしておりますし、101人、31の事業で101人の雇用を確保ができる見通しになっておりますので、今後とも市といたしましてはこのふるさと雇用、緊急雇用を大いに活用しまして、地域の雇用を少しでもふやしてまいりたいなと思っております。
〇議長(清水友行君) 21番、山崎正春さん。
〇21番(山崎正春君) ぜひそういう考えの中で対応をしていただきたいという要望をして終わります。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 概括でちょっとお尋ねしたいのですけれども、歳入で個人市民税が減ったという状況、多少減りましたけれども、交付税が7億2,900万ですか、最後ふえているわけですよね。それで、結局この繰越金も前年度の繰越金また足して4億2,000万円ということの状況になって、これずっと、特に交付税の動向を見ますと、三位一体のあの改革のときから見ると相当やはりちょっと改善されてきて、前よりも繰り越しも出てきて独自施策の余裕が出てきて、1つの一段、何といいますか、ちょっと余裕が出てきたという状況で考えられると思うのですけれども、その辺どう見ますでしょうか。この大体見込み、これでおおよそ見当つくと思うのですけれども、来年度の予算にも影響しますので、ことしのこの最後のこの補正見てどうでしょうかね。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 決算における繰越金の関係かと思います。
ただ、先ほども石川議員のほうからご質問がありましたとおり、まだ特交の部分が決まってございません。新年度予算案におきましては、予算計上2億円の繰越金を見込んでおりますが、今までの経緯からいくと約4億前後のものが繰り越されていると、その中でも去年あたりからは繰越明許費も含んだ財源のものも入っているというようなこともありますし、今回も恐らくきめ細かな交付金の中での繰越明許的なものも多々出てくるかと思いますので、それを差し引きいたしますれば約4億前後のものになってくれればなと財政課としては考えております。
なお、今回の交付金の伸び等でございますけれども、私自身の考えとしては平成25年度以降の特例措置が切れる時点で交付税がかなり減額されていくというようなものを踏まえた中で、今のうちに各市町村は体力をつけておきなさいよと国が言っているのかなというふうに私は感じ取るとこでございます。
以上であります。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 国はそんなとこまで考えてくれない。私は、特徴があると思うのですよ。国が先ほど言ったいろんな名目で交付金を出してきて、それにやはり結局今まで一般財源で出していたものもそれに振りかえることがかなり可能になったわけですよね、22年度ね。それと、最終的に交付税もふえて、税収の落ち込みありますけれども、交付税もふえたということで、今までのある程度やはり地方を痛めつけ過ぎたということと、今の民主党から、自公から民主党にかけてずっと政権浮揚のためにもう乱発してきたという、国は非常にそのために大変だったわけですが、地方にとっては全体としてみれば前よりも余裕がそれなりにあるというふうに、全体としては私はそういう要因で考えられるのではないかというふうに思うのですよね。もちろん将来も地方、我々は交付税の一本算定のことも見据えないとだめですけれども、その辺は前とはちょっと様相がやはりこの22年度は違ってきているし、23年度もそれなりに工夫すればある程度独自施策は、病院の問題等もありますけれども、できる余裕が、見込みができたなというふうに考えるので、その辺の考えをちょっとお聞きしたいわけです。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 確かに今の交付税の措置につきましてはありがたいことに年々若干ずつですけれども、伸びてきてございます。ただ、阿賀野市から見ますと、これから大きな事業が控えているというような状況も議員各位はご承知のとおりでございます。そのためにもやはりある程度の蓄えも必要ですし、あれありますけれども、また蓄えばかりでも地域の活性化はなりませんので、ご存じのとおり23年度の予算の中においても経済対策における費用として、まずはリフォームの中も、リフォームのものも考えておりますし、また公共下水道事業につきましても当初予算の当初計画において今回、予算書見ていただければわかるのですが、10億の見込みが3億ほど伸びておるというようなもので、いろんな面で経済対策のほうでも市としては、事業者の方は満足はしないかとは思いますが、できる範囲の中で考慮はさせていただいたというようなこともありますので、使うときは出すのは出しますが、ためるときはためさせていただきたいというのが考えでございます。
以上であります。
〇議長(清水友行君) いいですか。
〇8番(宮脇雅夫君) 終わり。
〇議長(清水友行君) ほかに。
19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 1点だけ、教育委員会の委員長がきょうまた再任されましたので、一言お尋ねしたいと、こう思います。
施設、学校の、中島さんのさっき言われた質問と同じようなことなのですけれども、資料が出てくればはっきりすると思いますけれど、施設整備、ここに施政方針にも学校施設の整備とかいろいろと市長も施政方針でおっしゃっていましたけれど、現に学校施設の整備は平等ではないのですよね。すごく寒がっている学校に、すごく暖かい学校に、中島さんがおっしゃったとおり不平等なのです、一巡してきますと。教育委員会の委員長ももちろん現場へ足を運び、その学校の状況をごらんになっていると思います。今施政方針に市長がおっしゃったことは絵にかいたもちのようにすごくすばらしい言葉で言っていますけれども、現状は違います。その点について教育委員長はどのようにお考えで、そして教育委員長のお立場から学校の平等というものにどのように貢献なさっていきたいとお考えか、一言話を聞かせてください。聞きたいと思います。
〇議長(清水友行君) 五十嵐教育委員長。
〇教育委員長(五十嵐要市君) 施設の老朽化とか、新しい学校とか、そういった問題でしょうか、それとも教員配置とか。そういった問題でしょうか、教育の平等といいますと。施設のほうですか。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) はい、施設整備。例えばさっき中島さんがおっしゃったとおりなのです。だから、そのことについてどうお考えかということなのです。非常に極端に言えば、だから極端に表現しましたよね。すごく暖かくてぬくぬくと学習している学校に、すごく寒くて学習もままならないようなという、大げさに言えばね、そんなような学校に、あなたも現場へ行ってもちろんごらんになっているわけだから、私が言わなくてもそんなことはもう百も承知のことと思いますので、そういう学校の施設整備に対して教育委員会としてはどのようにまちを指導し、またどのようにやっていかれるつもりなのか。
〇議長(清水友行君) 五十嵐教育委員長。
〇教育委員長(五十嵐要市君) やっぱり古い学校になりますと、暖房のみならず、暖房はすごくいい学校もありますし、やっぱり古い学校になりますとそうでもない学校もやっぱりこれは経年の問題でそういう施設的な問題はあるかと思います。また、去年みたいに物すごい暑い夏になりますと、もう35度もなったようなところで生徒たちが汗をかきながら勉強している姿を見ますととても、大人でも35度のところにクーラーもなしに、扇風機もないような学校もありますので、去年扇風機も少しつけさせていただきました。だから、そんなところも考えながら、子どもたちの勉強のしやすいような環境はつくっていきたいと思っております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 具体的に中島さんが資料を請求なさったので、その資料が出てくればはっきりすることで、またその時点でまたいろいろと言わせていただきますが、物すごい不平等なのですよね、教育現場は。だから、その辺について教育委員会としても、市長に一回申し上げましたけれども、そのように整備をなさるというようなお返事をいただいていますが、その後のことも含めまして教育、学校教育課長さんから中島さんのほうへ資料として出ると思いますので、それを踏まえてまた質問していきたいと思いますが、教育委員会としてもしっかりと現場をよく見て、私ほんのちょっとしか見て、全校回ったわけではないですけれども、非常に不平等ですので、その辺を教育委員会として市のほうにご提言、ご進言していただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) よろしいでしょうか。
〇19番(福住つゆ子君) はい。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第6号を採決します。
お諮りします。議案第6号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第6号は原案のとおり可決されました。
〇議案第7号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
議案第8号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計補正予算(第3号)
議案第9号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
〇議長(清水友行君) 日程第8、議案第7号から議案第9号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第7号から9号、平成22年度の国民健康保険、老人保健並びに後期高齢者医療の特別会計補正予算について、提案理由を説明申し上げます。
まず、国保会計についてでありますが、歳入歳出それぞれ188万3,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ49億3,000万8,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入につきましては交付額確定により、前期高齢者交付金1億8,506万6,000円等を増額し、前期高齢者交付金の増額等に伴い、国庫支出金のうち療養給付費等国庫負担金を1億3,620万円、県支出金のうち財政調整交付金476万7,000円等を減額するものであります。
また、歳出につきましては、調整交付金で全額補てんされるレセプト電子化分担金550万9,000円等を増額し、保険給付費のうち出産育児一時金252万円等を減額するものであります。
続きまして、老保会計についてであります。歳入歳出それぞれ146万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ323万8,000円とするものであります。これにつきましては、特別会計を廃止することによる清算に伴うものでありまして、歳入については雑入を、歳出については一般会計繰出金をそれぞれ146万2,000円増額するものであります。
続きまして、後期高齢者医療会計についてであります。歳入歳出それぞれ1,211万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ7億1,060万6,000円とするものであります。これにつきましては、保険料の収入見込みの補正によるものでありまして、補正の主な内容は歳入については後期高齢者医療保険料798万7,000円、一般会計繰入金413万8,000円等を減額するとともに、歳出については後期高齢者医療広域連合納付金1,212万5,000円を減額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。議案第7号から議案第9号までは、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第7号から議案第9号までは委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第7号から議案第9号までを一括して採決します。
お諮りします。議案第7号から議案第9号までは原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第7号から議案第9号までは原案のとおり可決されました。
〇議案第10号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第4号)
〇議長(清水友行君) 日程第9、議案第10号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第4号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第10号、平成22年度の介護保険特別会計補正予算について、提案理由を説明申し上げます。
この補正予算は、歳入歳出それぞれ2億3,108万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ38億384万3,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入につきましては現年度分普通徴収保険料1,550万円、一般会計繰入金の地域支援事業繰入金67万3,000円を減額し、現年度分特別徴収保険料150万円、過年度分普通徴収保険料197万円、使用料及び手数料20万5,000円、介護給付費に係る国庫負担金4,009万2,000円、国庫補助金の調整交付金3,361万9,000円、地域支援事業交付金65万6,000円、介護給付費に係る支払基金交付金6,833万5,000円、地域支援事業支援交付金26万2,000円、介護給付費に係る県負担金2,918万7,000円、県補助金の地域支援事業交付金32万8,000円、介護給付費準備基金繰入金700万円、事業実績見込みによる一般会計繰入金の現年度分介護給付費繰入金2,664万6,000円、地域支援事業繰入金5万円、その他一般会計繰入金の事務費繰入金302万4,000円、繰越金3,438万5,000円を増額するものであります。
歳出につきましては、総務費の計画策定委員会費の業務委託料75万6,000円、地域支援事業費では介護予防普及啓発事業費50万円を減額し、総務費の介護認定調査件数が増加したことによる認定調査事業費302万4,000円、保険給付費では介護サービス給付事業費2億1,132万7,000円、介護予防サービス給付事業費238万1,000円、高額介護サービス事業費1,230万円、特定入所者介護サービス事業費158万5,000円、その他諸費として審査支払手数料16万円、地域支援事業費として包括的、継続的ケアマネジメント支援事業費2万円、総合相談支援事業費6万円、家族介護継続支援事業費148万5,000円を増額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第10号を採決します。
お諮りします。議案第10号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第10号は原案のとおり可決されました。
〇議案第11号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第12号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
〇議長(清水友行君) 日程第10、議案第11号、議案第12号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第11号及び12号につきまして、提案理由を説明申し上げます。
平成22年度の公共下水道事業会計及び集落排水事業会計において所要の補正が必要となったことによるものであります。
公共下水道事業会計につきましては、歳入歳出それぞれ1,543万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ22億5,377万9,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入につきましては大口使用者等の汚水流入量の減少により、使用料及び手数料のうち現年度使用料900万円、下水道事業の進捗による額の確定により、繰入金のうち一般会計繰入金173万2,000円、市債のうち下水道事業債470万円を減額するものであります。
歳出につきましては、事業の進捗による額の確定により、下水道総務費のうち下水道台帳作成委託料等318万4,000円、浄化槽撤去費等助成金250万円、排水設備設置資金利子補給補助金200万円、施設管理費のうち電気料200万円、下水道事業費のうちパート賃金41万8,000円、諸消耗品費40万円等、流域下水道県工事負担金70万円を減額するものです。また、公債費のうち借入金償還利子の金額がそれぞれ確定したことにより、公共下水道事業償還費の借入金償還利子60万円、特定環境保全公共下水道事業償還費の借入金償還利子90万円、一時借入金償還利子220万円を減額するものです。
続いて、集落排水事業会計につきましては、歳入歳出それぞれ411万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億1,038万6,000円とするものであります。補正の主な内容は、歳入につきましては県支出金のうち大室地区農業集落排水事業費県償還助成金の金額が確定したことにより、19万5,000円、繰入金のうち事業の進捗に伴い一般会計繰入金391万7,000円を減額するものであります。
また、歳出につきましては、事業の進捗による額の確定により、総務費のうち職員人件費49万7,000円、下水道台帳作成業務委託料71万5,000円、浄化槽撤去費等助成金250万円、公債費のうち一時借入金償還利子40万円を減額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。議案第11号、議案第12号は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第11号、議案第12号は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第11号、議案第12号を一括して採決します。
お諮りします。議案第11号、議案第12号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第11号、議案第12号は原案のとおり可決されました。
〇議案第13号 平成22年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第5号)
〇議長(清水友行君) 日程第11、議案第13号 平成22年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第5号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第13号、病院事業会計補正予算につきまして、提案理由を説明申し上げます。
この補正予算により、収益的収入を1,173万1,000円減額し、総額18億5,799万8,000円に、収益的支出を9,943万3,000円増額し、総額28億9,112万3,000円に、資本的収入を2,220万円増額し、総額9億5,248万5,000円に、資本的支出を1,779万円減額し、総額5億1,640万7,000円とするものです。
補正の主な内容は、収益的収入につきましては一般会計繰入金を実績額で清算したことにより、医業収益の他会計負担金124万円、医業外収益の他会計負担金257万1,000円、同じく他会計補助金554万5,000円を減額するとともに、医療機器等の購入について予定より発注時期がおくれたことに伴い、指定管理者に請求する施設使用料としてその他医業外収益237万5,000円を減額するものであります。収益的支出については、公設民営化により固定資産を指定管理者に引き継ぐに当たり、固定資産の廃棄処分及び現有確認を行ったことにより、固定資産除却費9,943万3,000円を増額するものであります。
次に、資本的収入につきましては、起債対象事業として計上した改修が確定したことにより、これに係る企業債1,780万円を減額するとともに、平成21年度の医事システムの導入費用6,342万円に関し、国民健康保険調整交付金を国民健康保険に申請し、確定したことによる補助金4,000万円を増額するものであります。資本的支出につきましては、病院情報システム改修の発注が確定したことにより、これに係る建設改良費1,779万円を減額するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) はい、何点かお尋ねをいたします。
政策医療等交付金に関連して、要するに現給保障、先般の社会厚生常任委員会の中で12月の賞与についてのお話がございました。当初旧、要するに9月末まで水原郷病院職員におられた方は10月1日から3月まで半年間試用期間と、それで試用期間については厚生連規定で賞与の対象にはならないということだったけれども、組合とのいろいろな交渉の中で12月賞与を支給したというご説明があったわけであります。
それについて、要は現給保障とか政策医療等交付金の中での市の負担があるのか、ないのか。あればここに出てくるのだろうけれども、出ていないので恐らくないのだろうと思いますけれども、その辺の経緯についてご説明をお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 民営化後の職員の処遇の件でございますので、阿賀野市としては今回の12月のその賞与については相談は受けておりましたけれども、阿賀野市としての負担というものは発生しないということになります。それを支給することによって赤字になった場合については当然その補てんということ出てまいりますけれども、そういうような状況ではないということでございますので、その運営状況といいますか、その収支状況を勘案して厚生連さんのほうで支給して、収支には差し支えないというような判断だったと思います。そんなことで、今回黒字額は全体としては3月の決算見込みは減ることになりますけれども、赤字にはならないという、そんなことで今回職員のモチベーションというものを考えて配慮して支給させていただくという、そういうような相談といいますか、説明は厚生連からはいただいているというか、そういう状況でございました。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 今ほど説明のとおり、3月末決算期において厚生連の運営部分で赤字にならなければいいなと。私は余り、前の特別委員会でも言っていますけれども、新病院、要するに既存病院の経営の中では恐らくそんな赤字の心配はする必要ないのかなと、ただ状況によっては赤字は出ます。それで、今説明があったとおりに赤字が、結果として赤字が出れば市がその分をそっくり負担しなければならないという。だから、逆に赤字、これを賞与を支給したから、仮定の話で申しわけないけれども、賞与を当初厚生連規定では支給しなかったけれども、組合との、職員との協議の中で支給しましたと、だけれども結果として赤字になりましたということになれば全く意味がないですよね。厚生連のご厚意はありがたいけれども。最後になれば市が負担しなければならないという。そうならないようにというかね、逆に厚生連との基本協定を含め、いろいろな協定は非常にすばらしい内容だと、厚生連にとって、市にとってはないです、厚生連にとってすばらしい内容であるということであります。
それから、この補正予算の2ページ、収支、要するに収益的収支の関連であります。単純に、これが最後の補正であるとは思いますけれども、収支差額10億3,312万5,000円の赤字と、ただし歳出、支出の中で資産減耗費9,943万3,000円と、これは実質的に資金として外部に出るものではございませんので、それをさっ引けば年度末ではこの予算書からすれば9億4,469万2,000円の22年度赤字見込みだという予算書なわけであります。ところがといいますか、この額より下回っているわけですけれども、これ私、要するに監査委員さん、毎月例月出納検査やっておられるわけでありますけれども、その結果報告ということで議会のほうに参りますので、12月末現在の資料しかまだ持っておりません。後ろの福住議員にお話をお伺いしたら、1月分も既に出ているような、報告書ね、出ているようなあれでありますけれども、今も手元にありませんので、あくまで12月末で、では比較してみますと12月末時点で約8億4,600万の当年度赤字になっているわけです。では、この予算との差額見た場合、約1億、1億円が1月、2月、3月で赤字額が出ますよという、そういう読み方ができるわけであります。それで、この形でいけるのかなというかすかなといいますかね、ちょっと疑問もあるわけでありますけれども、というのは我々もう審議する機会がないですよね。もう決算、9月議会で決算が出て初めて最終的な収支を議会で公の場で審議する場しかないわけなので、その辺の確証を含めて現在の状況をお聞かせいただければありがたいのであります。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 収支につきましては、実質的なものにつきましては当初計画どおりでございまして、赤字額についても名目的にはふえておりますけれども、実質的なものについては計画どおりであるということでご理解いただきたいと思います。
ご指摘のように、資産減耗費ということで今回約1億近い金額になりますけれども、除却費ということで計上させていただきました。水原郷病院から民営化によって企画政策課のほうに引き継がれたときに、実際に固定資産があるのかどうか全部一つ一つチェックさせていただきました。台帳と照合させていただいて品物にシールを張りながらチェックさせていただきましたところ、台帳に計上のままで実際にもう存在しないようなもの、または使いものにならないようなもの、そういったようなものについては、今回一括して除却させていただいたということでございます。その金額については、このごらんのとおり9,900万ほどの金額になったということでございまして、まさかこういうもの出てくるとは予定していなかったのですけれども、実際ないものを我々引き継ぐことできないということで今回除却させていただいたということでございますので、ご理解いただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) もう一点お伺いをいたします。
国民健康保険の特別調整交付金4,000万、私のところに議案説明書がなかったので、お隣でずっと見させていただいて初めてわかったのでありますけれども、要は医事システム関連の整備費用の中、内輪で4,000万と、約どのくらいになるかな、補助率で。六十何パー。3分の2か、ほぼ。これ23年度予算、要するに予算審査特別委員会の中でもあれしますけれども、要はこの国保会計の中でというか、国ですけれども、国からの調整交付金、これ昭和20年か21年だかにできたあれで、要はすべての公立病院なり国保病院が該当になるわけではないので、たまたまといいますか、この阿賀野市、水原郷病院が地域の、僻地とは言わないけれども、周辺の医療施設、診療所等々の立地条件の中で該当になるわけでありますけれども、今後これらをまた当然有効に使っていくと思うのですけれども、逆に過去含めていろんな施設整備の中でこの国保の特別調整交付金を活用した経緯があったのかどうか。私は初めて知ったわけで、知ったといいますかね、水原郷病院あるいは阿賀野市がこの補助金を使ったというのを初めて知ったのでありまして、過去の実績等ありましたらお聞かせいただきたいのでありますけれども。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 済みません、実績と言われるとちょっとその辺調べていないので、申しわけございませんが、後ほど調査して提示させていただきたいと思いますけれども、ただ今回につきましては私どものほうの職員でさまざま情報を得て、言葉はよくないのですけれども、いただけるものはいただきましょうというような考え方で県のほうに問い合わせしたところ大丈夫だというようなことでありましたので、今回申請させていただいて、21年度分なのですけれども、ようやく今回確定されたということで計上させていただいたということでございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 先ほど申し上げたとおり、23年度の予算の中でもいいわけでありますけれども、そして私も知っていたのですよ。国保の運協の中でいろいろ国保の仕組みとか国との関係とか、財政を含めていろいろ見ていた中で、あれ、これ阿賀野市も水原郷病院は該当するのだかなと、ただ確証なかったので、いろいろ私なりにも国の関係のほうへちょっと問い合わせしたら、いや、条件さえ合えば出ますよと、該当になりますよというお話伺っていたので、もしこういうのを使えない、これからの施設整備含めて、運営含めて、市として当然有効活用しながら市の直接的な財政負担を軽減していく、市長ではないけれども、国県のそういう有利なものをどんどん、どんどん利用しながらやっていくという姿勢は、いい、悪い、いろいろ評価のあれはありますけれども、私は大いに活用すべきだと思いますので、これからもいろんな面で、財政も含めてしっかりとその辺を精査しながら、予算編成含め予算執行に当たっていただきたいと思いますので、これも要望に終わらさせていただきます。
以上です。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第13号を採決します。
お諮りします。議案第13号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第13号は原案のとおり可決されました。
これから午後1時30分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 零時07分)
再 開 (午後 1時31分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇議案第39号 工事請負契約の変更について(安田中学校耐震補強・大規模改造
(建築本体)工事)
〇議長(清水友行君) 日程第12、議案第39号 工事請負契約の変更について(安田中学校耐震補強・大規模改造(建築本体)工事)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第39号、工事請負契約の変更について、提案理由を説明申し上げます。
本件は、安田中学校耐震補強・大規模改造(建築本体)工事について設計変更による契約の変更が生じましたので、議会の議決を求めるものであります。主として、特別教室棟の内壁を解体したところ、無筋ブロック積みの箇所があり、落下のおそれがあったため、解体、撤去工事を追加したことと、特別教室棟と普通教室棟への渡り廊下床下の小梁部分の鉄骨補強を追加したこと、屋内体育館耐震補強では鉄骨ブレースを補強する面の壁面を解体した際、下地材に腐食が見られたため撤去し、外壁及び建具を新設することに設計を変更したことによって経費の増加等が必要となったものであります。このため、1,586万4,450円を増額し、契約金額を3億7,181万4,450円に変更するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第39号を採決します。
お諮りします。議案第39号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第39号は原案のとおり可決されました。
〇議案第40号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び
規約の変更について
〇議長(清水友行君) 日程第13、議案第40号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第40号について、提案理由を説明申し上げます。
本件は、刈谷田川水防事務組合が解散することとなり、平成23年3月31日限りで新潟県市町村総合事務組合から刈谷田川水防事務組合を脱退させることとするため、新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数を減少し、これに伴って新潟県市町村総合事務組合規約を変更するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
お諮りします。本案は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第40号を採決します。
お諮りします。議案第40号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第40号は原案のとおり可決されました。
〇議案第14号 平成23年度阿賀野市一般会計予算
議案第15号 平成23年度阿賀野市国民健康保険特別会計予算
議案第16号 平成23年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計予算
議案第17号 平成23年度阿賀野市介護保険特別会計予算
議案第18号 平成23年度阿賀野市公共下水道事業特別会計予算
議案第19号 平成23年度阿賀野市集落排水事業特別会計予算
議案第20号 平成23年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計予算
議案第21号 平成23年度阿賀野市少年自然の家特別会計予算
議案第22号 平成23年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計予算
議案第23号 平成23年度阿賀野市水道事業会計予算
議案第24号 平成23年度阿賀野市病院事業会計予算
〇議長(清水友行君) 日程第14、議案第14号から議案第24号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第14号から24号までの一般会計ほか10の会計の平成23年度当初予算について、提案理由を説明申し上げます。
最初に、議案第14号、一般会計についてであります。現在策定中である後期基本計画の目指すべき姿である「人・まち・自然が輝く幸福祉都市」の実現に向け、これまでの予算編成の基本方針である財政の健全化を堅持しつつ、平成23年度の当初予算を編成しました。平成23年度の予算総額は189億5,600万円で、前年度当初と比較して18億2,200万円、率にして10.6%もの大幅な増加となります。歳入面では、特定目的基金からの繰入金により市債の増額を最小限に抑制し、歳出面では事務事業のコスト縮減を図る一方で、本市の進むべき方向については重点的に予算を充て、地域の均衡ある発展と住民福祉の向上に資するよう事業予算を計上いたしました。
予算の特徴としては、歳入においては市税が平成20年度以降4年連続の減少となったものの、地方交付税を可能な限り予算措置したほか、学校整備基金や水原郷病院整備基金などの特定目的基金からの繰入金などにより、所要額を確保しました。歳出における主な増加理由として、ハード事業では阿賀野バイパスへのアクセス路となる市道予定地の用地購入費、水原中学校改築に係る実施設計委託料、阿賀北広域組合の葬斎場建設費負担金等の計上が挙げられます。ソフト事業では、雇用対策や産業振興として前年度より継続して取り組むこととなる緊急雇用創出事業費、ふるさと雇用再生事業費、地域バイオマス利活用補助事業費、産業経済振興基本計画策定事業費を増額して計上したほか、新たに住宅リフォーム補助事業、太陽光発電設備設置補助事業、地場産瓦利用補助事業の制度を設け、地域経済の活性化を図ることとしております。子育て支援や医療費助成の面では、国の予算案に準じた子ども手当給付事業費や子宮頸がんワクチン等の予防接種料を計上いたしました。安全安心なまちづくりの面では、救助工作車や消防緊急通信指令施設、移動系防災行政無線システムを更新するほか、新たに防災ラジオを地域や自治会等に配付することとし、災害時の避難体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
次に、議案第15号、国保会計であります。国民健康保険事業においては、長引く経済不況による課税所得の減少、収納率の低迷等により、依然として厳しい事業運営を強いられておりますが、被保険者の健康診査事業等にも配慮し、予算を編成いたしました。平成23年度の予算規模は45億1,565万4,000円で、前年度当初に比し184万7,000円、率にして0.04%の減となります。
次に、議案第16号、後期高齢者医療会計であります。後期高齢者医療制度は、超高齢社会を展望した医療保険制度としてスタートし、4年目を迎えることになります。新潟県後期高齢者医療広域連合が保険者の役割を果たし、市町村と事務を分担しながら運営を行っています。制度の円滑な運営を行うため、広域連合と連携を図り、予算を編成いたしました。平成23年度の予算規模は7億619万2,000円で、前年度当初に比し2,021万9,000円、率にして2.9%の増となります。
次に、議案第17号、介護保険会計であります。平成12年4月から介護を社会全体で支えていくという目的で施行された介護保険制度も12年目を迎え、介護保険制度が国民の間に定着してきました。平成23年度は、第4期介護保険事業計画の最終年度となることから、第5期介護保険計画の策定を行うとともに、引き続き健全な介護保険特別会計を維持できるように配慮し、介護を必要とする高齢者の増加に対応するため、一層のサービス充実と制度浸透を図り、介護予防事業等にも積極的に取り組む予算といたしました。平成23年度の予算規模は37億6,619万1,000円で、前年度当初に比し2億4,501万1,000円、率にして7.0%の増となります。
次に、議案第18号、公共下水道事業会計であります。下水道を使うことが可能な人口の割合、下水道普及率でありますが、平成22年度末で80.8%となりますが、まだ5人に1人が使えない状況にあります。そのような状況で、平成23年度の当初予算は厳しい財政状況や起債枠制限を踏まえ、より一層効率的で重点的な整備を進めることを念頭に置き、予算を編成いたしました。事業の執行に当たっては、確実な財政運営により、公共用水域の水質保全や生活環境の改善を目的とし、早期事業効果発揮のため、各地区での均衡ある整備促進を目指します。また、市民の皆様から下水道の必要性と事業効果について正しく理解していただくための説明責任ときめ細かな情報発信に努め、下水道への接続率の向上を図ってまいります。平成23年度の予算規模は25億2,612万8,000円で、前年度当初に比し2億8,525万9,000円、率にして12.7%の増になります。
次に、議案第19号、集落排水事業会計であります。平成23年度の当初予算は、整備済み施設の維持管理に要する経費を計上したものであります。現在稼働中の処理施設の適切な管理運営や保守点検により、耐用年数の長期化等、効率的な稼働と有効な利活用を図り、さらなるコスト縮減に努めてまいります。平成23年度の予算規模は2億8,186万1,000円で、前年度当初に比し2,473万3,000円、率にして8.1%の減となります。
次に、議案第20号、押切外四ヶ大字財産区会計であります。平成23年度の当初予算は、財産区山林の維持管理に要する経費を計上したものであり、予算規模は580万円で、前年度当初に比し20万円、率にして3.3%の減となります。
次に、議案第21号、少年自然の家会計であります。平成23年度の当初予算は、前年に引き続き厳しい財政状況の中、自立した特別会計を目指して経費節減を念頭に編成し、自然体験施設として利用者から安全に利用していただくために必要な施設維持管理費を計上いたしました。施設利用者の活動を積極的に支援するなど、利用者から支持される施設運営と青少年の健全育成に努めてまいります。平成23年度の予算規模は1,791万7,000円で、前年度当初に比し216万5,000円、率にして10.8%の減となります。
次に、議案第22号、工業団地造成事業会計であります。平成23年度の当初予算は、主に市営西部工業団地の造成事業に伴う借入金の償還金を予算計上するものであります。平成23年度の予算規模は4,701万2,000円で、前年度当初に比し69万2,000円、率にして1.5%の減となります。
次に、議案第23号、水道事業会計であります。平成23年度の当初予算は、収益的収支においては収入12億711万5,000円、支出11億4,514万5,000円とし、収支差し引き6,197万円といたしました。収入については、近年の水需要動向から給水量の減少傾向は続くものと見込んでおりますが、給水件数が横ばい状況であることを勘案し、前年度と比べ給水収益を600万円の減額、受託工事収益については移設工事の減少が見込まれることから720万円の減額とし、収入合計では前年度と比べ1,187万7,000円減の予算といたしました。支出における増減内訳は、営業費用では減価償却費の大幅増加がありますが、受託工事費の減額や人件費の減額などにより、前年度と比べ282万5,000円の減額となります。営業外費用では、平成21年度までの高金利企業債の借りかえにより支払い利息等が減少したことから390万8,000円減額し、支出合計は前年度と比べ673万3,000円減額となります。その結果、年度末においては当年度純利益として約4,900万円を計上できる見込みであります。次に、資本的収支については、収入3億6,156万円、支出9億2,088万円といたしました。収入については、企業債2億5,260万円、石綿セメント管更新及び耐震化事業に係る国庫補助金6,280万円、工事負担金1,496万円、耐震化対策事業に係る出資金2,900万円等を見込み、支出では建設改良事業で老朽管の更新対策に係る第8次配水管整備事業費1億8,019万7,000円、配水管の改良及び補償工事関連の配水設備工事費5,556万9,000円、大室浄水場の配水池耐震化補強工事等に係る水道施設整備事業費1億5,880万円、赤坂山配水池電気計装設備更新工事等の水源施設整備事業費5,310万円、局敷地内財務省用地取得等の固定資産購入費1,547万6,000円等を計上いたしました。また、企業債の元金償還金は、財政融資資金、金融機構融資資金及び民間融資資金を合わせて4億5,647万1,000円を計上いたしました。その結果、資本的収支差し引きでは、5億5,932万円の不足が生じますが、この不足額については損益勘定留保資金等により補てんを行い、年度末では約4億6,500万円の財源繰り越しが可能であると見込んでおります。
最後に、議案第24号、病院事業会計であります。平成23年度の当初予算は、昨年10月1日からの公設民営化により、指定管理者が診療報酬等を直接収受する利用料金制による指定管理者制度を採用したことから、医業収益がなくなり、病院運営に係る医業費用とともに、大幅に減額した予算となります。収益的収支においては、収入3億3,870万8,000円、支出5億3,338万7,000円といたしました。収入については、医業外収益のみの計上となり、内訳は一般会計繰入金が3億1,843万円、指定管理者からの施設使用料が2,024万8,000円、預金利息3万円を見込みました。支出については、医業費用では給与費665万5,000円、マルチスライスX線CT装置リース料1,794万円、政策的医療等交付金で普通交付税相当額が2億2,502万1,000円、職員現給保障相当額が5,909万3,000円、減価償却費1億8,970万9,000円、固定資産除却費500万円等を計上、医業外費用では企業債の支払利息2,599万9,000円を計上いたしました。その結果、収支差し引きで1億9,467万9,000円の赤字となりますが、現金支出を伴わない減価償却費、資産減耗費がこの赤字額に相当するもので、資金の不足が生じるものではありません。
次に、資本的収支においては、収入7億2,453万6,000円、支出7億2,453万6,000円といたしました。収入については、企業債として医療器機購入費分3億円、新病院整備事業費分2,960万円を見込みましたが、前年度と比較して退職手当債分の減少により、7億9,250万円の減額となります。また、一般会計繰入金は、前年度と比較して1億8,706万5,000円増の3億9,493万6,000円を見込みました。合計で6億543万5,000円の減といたしました。支出については、建設改良費として既設病院施設等改修費1億7,055万7,000円、医療器機整備費3億2,430万円、新病院整備事業費3,000万を計上し、前年度と比較して1億3,985万7,000円の増といたしました。また、企業債の元金償還金として1億9,967万9,000円を計上し、前年度と比較して退職手当債の償還分が増加したことにより、7,039万6,000円の増となり、合計で2億1,025万3,000円増といたしました。
以上、平成23年度の当初予算について概略を説明申し上げました。何とぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
〇予算審査特別委員会の設置及び付託
〇議長(清水友行君) お諮りします。
議案第14号から議案第24号までは質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第14号から議案第24号までは質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託することに決定しました。
お諮りします。特別委員会の名称は予算審査特別委員会とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、特別委員会の名称は予算審査特別委員会と決定しました。
しばらく休憩します。
休 憩 (午後 1時56分)
再 開 (午後 1時57分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
〇予算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告
〇議長(清水友行君) 休憩中に予算審査特別委員会の正副委員長が互選されましたので、報告いたします。
委員長に10番、中島正昭さん、副委員長に18番、泉誠蔵さんが互選されたことを報告いたします。
〇議案第25号 阿賀野市まちづくり基本条例の制定について
〇議長(清水友行君) 日程第15、議案第25号 阿賀野市まちづくり基本条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第25号、まちづくり基本条例の制定について、提案理由を説明申し上げます。
本件は、分権時代にふさわしいまちづくりを市民と行政がお互いに力を合わせて進めるため、条例を制定するものであり、市民、市議会、市長及び市職員それぞれの役割や市民参加のルール、市政運営の仕組みなど、まちづくりに関する基本的な事項を定めるものであります。条例案は、阿賀野市まちづくり基本条例市民検討会議からの提言をもとに、市役所内の各局、課からの意見やパブリックコメントを実施して市民の意見を取り入れ、作成したものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
質疑は、総務文教常任委員会委員以外の方からお願いします。
11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) このまちづくり基本条例に関して何点かお尋ねをさせていただきます。
まず、検討委員会メンバー28名ですか、それぞれ約1年かけて提言書としてまとめられたわけであります。その間のご苦労に敬意をまず表させていただきます。
そこで、市長にお尋ねをいたします。このまちづくり基本条例、要は阿賀野市の将来といいますか、近い将来を含め、遠い将来を含めて、要は前文あるいは目的に掲げるまちづくりの実現に向けてがある部分背景にあるわけです。では、そのこれからつくり上げていこうという阿賀野市の姿に対して、今現在の阿賀野市の状況、現状をどのように認識されているか、まず1点お願いをいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) このまちづくり基本条例の精神は、行政と住民が一緒になってまちづくりを進めていこうという新しいまちづくりのスタイルであるというふうに思っています。現状ではなかなかまちづくりの担い手といいますか、主体が行政がほとんどになっているというのが今の実態ではないかなと思っておりますので、今後はそういった市民が、既にもう公共的なサービスを提供している団体もございますので、そういった方々との連携をしながら、新しいまちづくりの形をこの条例によってつくることができるのかなというふうに感じています。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 本議会の冒頭、施政方針ですか、その中にも若干触れられているわけであります。と申しますのは、今も若干おっしゃられましたけれども、新しい公共の姿、要はここに定めているのは協働、協力して働くという協働の理念。要はいろんな定義の仕方あるけれども、この提言書もいろんな定義ありますけれども、要はいろんな災害とか防犯とかに言われる自助、協助、公助、それのある部分は変形部分ですよね。では、現状認識、このまちづくりを要するに前文あるいは総則、目的、一連の、それをどう具現化していく、実現していくためのやはり現状をしっかり認識して、どう具体的にこれから取り組んでいくかという姿がないと、要は単なる、それこそよく例え話に言いますけれども、つくって終わり、絵にかいたもちになる。それをしないために今言ったように要はどういう具体的な手段、手法をもって住民とともにという形をつくり上げていくということです。
それともう一つ、いろいろな団体もおられるということですけれども、私自身ももう20年以上あるいはもう30年近くいろんな形でまさに協働、市民参画、市民参加というのは行政がイニシアチブをとっていろんな施策なりまちづくりをやっていくのが一般的な市民参画、ところが協働というのはどちらかといえば市民、住民がイニシアチブをとる、そこへ行政が協力、協調しながら、より結果として成果の上がるまちづくりにつなげていく、そういうのを私は協働だと思っています。ですので、もう20年余りいろんな形の中でもうまちづくり基本条例をつくる以前から実際に現場で携わってまいりました。その自覚を持ちながら、今回の検討委員会の中でも私たちのメンバー、終わったから言うのですけれども、3名プラスアルファ入れさせていただきました。要は公募という形で。その中で、いろいろ協議、論議をしてまとまったのがこの提言書だと私は理解しています。ただ、その中で終わってからその3名プラスアルファの方々とも何回かいろんなこの提言書を含めて、議論と言うとあれですけれども、いろんな意見交換をさせていただきました。おやっと思ったのは、その何名とは言いませんけれども、いや、こんなのは企画政策課と新大の先生がつくったことなのだと、そんな、要するにちょっと自嘲めいた意見も聞かせていただきました。いやいや、困ったなと。そんなのでは、要するに今までいろんな形で取り組んできた、本当に結果として行政からいろんな形で支援をもらっています。例えば例を挙げますと、こいのぼりもそうですよね。私ずっと今実行委員長でやらせていただいています。全く、合併前の水原町もそうです、合併後の阿賀野市からも資金的、財政的な支援は一切受けておりません。まさに市民手づくりのイベントであり、子どもの健全育成、ずっとやってきました。そこへ本当生涯学習課の皆さんからあるいは最近ですと商工観光課の皆さんからいろんな面でご支援、ご協力いただいて、本当に結果として、例えばオープニングセレモニー、市長さんも以前おいでになられたことありますけれども、もう1,000人を超す子どもたちあるいはそれに携わった、かかわった人たちが参加してくれます。だから、現実にそういうのもあるのだという。それをより成果を上げるためには、1つお尋ねしますけれども、この説明書の中に、私は大きな役割だと思うのはパブリックコメントを求めましたと、市民から。では、パブリックコメントを含めて何件くらいのご意見なりが寄せられたか、それまず具体的にお願いをいたします。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) パブリックコメントについては、ほとんど、ほとんどといいますか、1件でしょうかね、程度しかございませんでした。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) というのは、つくり上げるまでの過程が私は大事だと思っています。大事だったのだと。では、さっき言いました、同じこと言いますけれども、二十数年いろんなことで、そういうことで協働という形の中の私はまちづくりだと思っていました。ところが、市民、住民のこういう分野に対する協力度というのは、結局お金は出すけれども、一切手は出しませんとか口を出しませんと。本来であればお金も口も行政に頼らないで市民手づくりでやっていきましょうといくのですけれども、なかなか市民から、住民から理解できない部分がいっぱいあったのですよ。だからこそ、このまちづくり、9月議会ですか、一般質問させていただきました。本当にこの条例で市民の皆さんも住民の皆さんもそういうことにより積極的に関心を持って参加していただく、まさに協働という形の中でまちづくりに参加していただくための基本条例であってほしいという、今まで体験してきたからこそこれが大事だなという思いがあるのです。ところが、要するに実際パブリックコメントなかった。
それともう一つ、その手法の中で、本当28人の検討委員の皆さんご苦労されたのわかっています。では、提言書まとめる、まちづくり基本条例を議案として出す以前に、パプリックインボルブメント、対話集会、市民と、28人の検討委員の皆さんだけではなくて、段階、段階で住民の方と対話集会をしながら、そういう一種の啓蒙、行政含めて、より多くの市民がまちづくり基本条例に参画するような手だてをなぜ講じなかったのかなという。だから、それがなかったから、結局パブリックコメントも市民、住民の方から出なかったのではないのかなという私なりの評価、判断しています。その点どう思われますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) この阿賀野市まちづくり基本条例というのは、いわゆる理念条例でございます。この条例の施行によって市民生活が大きく変わるとか、そういう部分はないのです。こういう理念条例というのはなかなか市民の方にとっては、では何かこの大きくその生活に、変わるというようなものでないものですから、なかなか関心を寄せていただけない部分は多分あったかと思うのです。要はこれを議員おっしゃるように絵にかいたもちにしないためにこの基本条例に基づいて実際住民と行政の共同作業をやっていく、具体化していく中でこの条例の意義、意味、そういったものを私は理解していただけるのかなと思っています。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) これ総文の委員会付託でありますので、総文の皆さんがどう委員会で意見集約されるか、ご期待を申し上げたいのです。本当に今おっしゃったような、要するに理念だ、理念条例だなんていったらそれこそ絵にかいたもちですよ。これをより具体的に市民が一体となって阿賀野市のまちづくり、いろんな分野ありますよ、そういうふうに取り組んでいただけるためには、やはり理解していただかなければならないですよ、成果を上げるには。ただ理念だの言っていないで。どこかの政治家がロマンをリアリティーになんていってキャッチフレーズ言っていますけれども、夢を実現して初めて政治なのですよ。理念を実現して。だから、そのための条例にしていただきたい。だから、市長としてしっかりこの条例の重さ、重みを自覚していただきたいなと。
それと、もう一点具体的にお尋ねします。というのは、ご案内のとおり12月定例議会で議会基本条例に関する特別委員会設置されまして、私委員長ということで拝命いただいたので非常にあれなのですけれども、それに関連して1点。2月の2日でしたか、要するに新発田市へ正副委員長と分科会の正副会長の6名で議会基本条例に関して新発田市の取り組みについてのご教示をいただきに行ってまいりました。その中で、ご案内のとおり新発田市も議会基本条例に先行してまちづくり基本条例を制定していられます。ただし、新発田市は議会に関する事項は抜けてある。それなぜ新発田市さんはまちづくり基本条例の中で議会に関する部分は抜けてあるのですかというお尋ねを議長さんあるいは事務局長さんにお尋ねをしたら、新大のアドバイザーの指導だと。いや、同じ阿賀野市のこのまちづくり基本条例検討委員会でアドバイザーとしておいでいただいた2人の先生、全く同じ方が新発田市のまちづくり基本条例にもアドバイザーとしてかかわって、そういう指導、指摘で新発田市は議会に関する部分は抜けましたと。どういう経緯、経過の中で今提案をされているまちづくり基本条例の中へ阿賀野市の場合は議会の責務ということで議会がかかわったのか。要は新発田市は二元代表制、要するに新大のアドバイザーの先生の二元代表制の今の議会制民主主義の中で議会は議会の責任として議会基本条例を制定するべき、それが議会の責任なのだということで抜けたという話です。そういう阿賀野市の入った経緯というのをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 議会のことに関する条文については議会の責務という形で3項目ほど規定されておりますけれども、先ほど市長も申し上げたとおり、あくまでもこの条例につきましては基本的なものを定義しているものでございまして、理念なのです。ですから、市民もそうですし、市長もそうですし、市の職員もそうですし、地方自治法なり公務員法なりに規定されているような基本的な事項を改めてこの確認をするという形で掲載されているというものでありますので、委員の皆さんから話がありましたのはそういう法律とかに規定されていたとしても改めてその阿賀野市の条例としてやはり再掲をするべきだという、そういうものでございまして、今回まとめてくださいました、提言書をまとめてくださいました委員の皆様の総意でこういうような形で掲載されているということでございます。
〔「もう一回だけ」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) そうだと思います。そういうふうにしか……
〇議長(清水友行君) ひとつ簡潔にお願いします。
〇11番(石川恒夫君) そういうふうにしか答弁できないと思います。だから、私ども本当特別委員会、ようやく具体的な議会基本条例の素案の作成に向けて具体的に動きを始めたところでございます。そういうふうな状況含めて、先ほど言いました付託される総務文教常任委員会の中でどういうふうな形で結論、意見集約できるかしっかり見守りながら、最終日いろいろな面で判断をしたいと思います。ありがとうございました。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) 簡単に、石川議員とダブる部分もあるのですけれども、質問させていただきます。
これ見させていただいて、何か耳ざわりがよい、非常に市民側の目線に立って市民の皆さん、どうぞ参画してください、どうぞ提言してください、参加してください、一緒にまちづくりをしましょうと、非常にただその耳ざわりのいい文言を並べているというふうな気がして、今石川議員がおっしゃったように本当に絵にもちづくりをしているような感覚としてとらえしまうのですよ。では、どうすればいいかになれば、ある程度どうぞ、どうぞというのも必要でしょうけれども、今時代的に非常に経済背景厳しい中、市民も地をはって血を吐きながら日々の生活等々営んでいるという現状もあるでしょうけれども、市民の責任、責務としてやっぱり憲法に記されているように義務というのがあるのですよ。いわゆるここ議会でも何度となくいわゆる滞納者に対してどう対処するかというふうな質問がいっぱい出るわけですよ。だから、その観点からも市民は当然その義務を承知しているのでしょうけれども、払えるのに払えない、いわゆる給食費も義務教育だから当たり前だ等々のそういった声がどんどん、どんどん広まっている今ご時世ですよ。そんな中で、ちょっとでも触れていただきたいということであえて申すのですけれども、やっぱりまちづくりのためにそれだけの義務を負ってほしいのだというような文言を多少なりとも触れていただきたいなというのが私の希望であります。払えないのにどうしても払えというような言い方ではなくて、義務として一緒にまちづくりのためにはそういった感覚、そういった積極的なその義務履行、参加、いわゆる参加ですよ、これも、参画、そういったものも多少なりとも触れるのがこの基本条例の中身の根幹でないかなと思うのですけれども、市長、どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今、中島議員のおっしゃるように納税の義務というのは、これは憲法にも定めてあるあれでございますので、殊さらその憲法の……
〇10番(中島正昭君) そういう茶化したような言い方しないでさ。
〇市長(天野市榮君) いえいえ。ただ、この条例にも市民の役割があります。この6条2項に「市民は、自らがまちづくりにおける重要な担い手であることを自覚し、まちづくりにおける発言と行動に責任を持つものとする」と、この条文から、私は当然自覚するということはそのまちづくりに必要な経費として税金と、税金の負担、税負担というのあるわけなので、当然それを踏まえた中での私はこの規定の趣旨であるというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) よろしいですか。
〇10番(中島正昭君) いや、ちょっとでも検討できるものかどうか。課長、どうですか。文言の。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 今回はこういう形でまず出させていただきたいと思います。ただ、この条例の中には第27条にありますように見直しというものがあります。やはりこれで全部完璧ということでなくて、その都度その都度その状況に応じて見直しをしていくということもございますので、さまざまな人たちからご意見聞きながらまたいいものにつくり上げていくということになっていくと思いますので、その際にまたそういうものが必要であったら条例の見直しというものをさせていただきたいなというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第25号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第26号 阿賀野市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について
議案第27号 阿賀野市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
議案第28号 阿賀野市職員等の給与の特例に関する条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第16、議案第26号から議案第28号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第26号から28号について、提案理由を説明申し上げます。
まず、議案第26号は、市職員に自己啓発及び国際協力の機会を与えることを可能とし、その成果を公務に還元することを目的として条例を制定するものであります。
次に、議案第27号は、国家公務員の療養休暇の改正に準じて、結核性疾患による療養休暇については給料の半減までの期間を1年とする特例を廃止するため、改正するものであります。
また、議案第28号は、市職員等の給与の特例に関しての改正でありますが、特別職の給料月額における減額率を据え置くとし、一般職の職員の給料月額における減額率を3%から2%に、管理職手当における減額率を30%から20%にして減額する期間を平成23年4月1日から平成24年3月31日まで延長するため、改正するものであります。一般職の給料削減については、町村合併直後の平成17年度に2%の減額率で始まり、翌18年度からは減額率を3%に引き上げて、以後平成22年までの6年間にわたり実施してまいりました。阿賀野市は、合併前の協議においては合併による行政運営の効率化によって生み出される経費削減効果を見込み、負担は低く、サービスは高くの基本方針を立て、行政運営がスタートしました。そのころ国においては三位一体の改革という構造改革が進められ、地方交付税の大幅な削減が行われたことから、市の行財政運営は立ち行かなくなり、スタートしたばかりの行政サービスの見直しを迫られました。しかしながら、始めたばかりの行政サービスをこの時期に見直すことはできないとの判断から、選択したのが職員給料の削減による財源確保であり、以後今日まで継続して行われているものであります。これまで市民が求める行政サービスを継続して提供できるよう、効率的かつ効果的な行政運営を目指し、行財政改革への取り組みを行ってきたところであります。特に人権費の削減については、定員適正化計画を上回る人員削減を断行し、職員数で64人の削減、人件費で5億1,200万円の削減を達成することができました。平成22年度からは、第2次計画を策定し、さらに職員数の削減を行うこととしております。今行っている阿賀野市独自の給料削減措置は、先ほど申し上げた合併時における地方交付税の大幅な削減による行政サービスの低下を避けるため、職員から協力をいただき、実施した時限措置であります。職員数の大幅な削減により、削減分の人件費を行政サービスの維持向上に回すことができました。反面、少数精鋭の職員体制への移行に伴い、職員個々の職務への負担は増すばかりであり、職員の意欲をそがないよう措置する必要があります。このようなことから、給料の独自削減については段階的に解消していかなければならないのではないかと考えているところであります。
何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、総務文教常任委員会委員以外の方からお願いします。よろしいですか。
3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 議案第28号についてお伺いいたします。
今、景気低迷している中で、住民の思いといたしましては住民から負担を強いる前にまず住民の公僕である議員、公務員がまず身を切れということだというふうに私自身実感しております。議会におきましても市民から信頼される議会づくりということで基本条例を今検討しているわけでありますけれども、その中でも定数、また報酬について見直していかないといけないということはもう避けて通れないというふうに思っております。先ほどの市長の施政方針の中にも税収が減少していわゆる財政難であると、あと実質公債費比率の低減に努める、また行革による歳出の構造的な見直しを行って健全な財政構造の実現を目指していくというふうに述べられております。そんな中で、一般職の職員の給料の減額率を下げるということがちょっと矛盾しているのではないのかなというふうに私自身思うわけですけれども、その点についてまた市長の見解をいま一度お聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今、村上議員のほうから、景気が低迷している中で公務員は身を削ってやはり協力するべきではないかというご質問。
確かにそういうご意見もございます。ただ、私は公務員給与がどういう水準にあるべきかという議論と、私はこれは別個に考えるべきだと思うのですよね。確かに景気が低迷している中で、やはりそれを少しでも景気浮揚に当たるほうにやはり予算を振り向けるというのは当然の議論であります。そのために、あるいは住民サービスの向上に向けたほうに予算を振り向ける、そのために市といたしましては人件費を大幅に削減してきたわけでございます。そういう中で行政サービスの向上、また中には経済の低迷に対する景気対策に回してきたわけです。要は公務員給与が、では民間の給与と比較して高いのではないかという、これはご意見がございます。これはこれで私はしっかり議論していくべき話だと思います。私は、基本的には公務員であろうが民間人であろうが、同一賃金、同一労働、同一賃金、同一価値労働というほうが正確かもしれませんが、こうあるべきだと思っております。今、国のほうでも公務員給与のあり方についてはいろいろ議論されておりますので、やはりそういう中で、では公務員給与というのは、今現在確かに地方に行けば地方の民間企業、従業員が10人以下の従業員の給料、そういったものがこの公務員給与の中では反映されていない部分がございますので、私はやはり公務員給与の給与水準としてどうあるべきかという議論でやはりしっかりやっていくと、そして景気のやはりこの低迷した中での公務員の給与のあり方というよりは、むしろ人件費をいかにして削っていくか、これは職員数の削減によってやはり人件費を削っていく、そしてそれを必要な行政サービスの向上あるいは経済対策に回っていくというのが私は本来のやはりあり方なのかなと思っています。
〇議長(清水友行君) 3番、村上清彦さん。
〇3番(村上清彦君) 市長のおっしゃることも大体はわかりますけれども、やはりこれを市民の皆さんに説明するときに私自身どういうふうに言ったらいいのかなというふうに非常に悩むところでありまして、これからまた総務文教常任委員会のほうでしっかりと審議していただければというふうに思います。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第26号から議案第28号までは、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第29号 阿賀野市税条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第17、議案第29号 阿賀野市税条例の一部改正についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第29号、税条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
地方税法第321条の8、第1項の規定によって申告納付する法人税割額については、法人税額の課税標準の算定期間の末日に現在における税率によることとなっており、当市では税条例によりその税率を100分の12.3としておりますが、これを超過税率に改正するものであります。
当市が標準税率100分の12.3を採用している経緯でございますが、合併前の4町村のうち3町村が100分の12.3を、1町が100分の14.7を採用しておりました。町村合併時の制度調整においては、町村合併によって税負担が上がるということは理解されないのではないかという判断により、標準税率である100分の12.3を採用したものであります。現在税財源の確保については、各自治体の早急な課題となっているところであり、法人市民税については県内20市のうち19市が超過税率を採用しています。当市の自主財源の状況が他の自治体に比べて良好であるとは言えない現状と増加する一方の扶助費の財源確保を考えれば、他の自治体と同様の超過税率を採用することを考えてもよいのではないかと思っております。まずは景気経済対策による税収確保が先決と考え、住宅リフォーム補助事業や地場産瓦普及助成事業等の創設など、地域経済対策を先行実施することとし、平成22年度補正予算に引き続き23年度当初予算案に所要経費を計上したところであります。一方、超過税率採用による税負担の増加については、2年先となるよう施行時期を先延ばしにしたところであります。
何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。
質疑は、総務文教常任委員会委員以外の方からお願いします。
12番、高橋幸信さん。
〇12番(高橋幸信君) この議案上程に際しての市長の考え方についてお伺いしたいと思います。
けさほど市長の施政方針の中にも述べられておりましたが、今、日本の経済状況非常に厳しく、先行きが不透明、この阿賀野市も同じでございます。先の見えない暗い不安定なこの状況の中にあってなぜ今この議案の上程なのか、市長の考え方をお尋ねしたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 逆に私はなぜ今出さなければならないのかなということで非常に私も苦しんでおります。といいますのは、これは既に先ほど申し上げましたように既に合併時にいわゆるサービスは高く、負担は低くというような考え方でこの法人市民税の税率を一番低かった町村の率に合わせたわけですよね。そして、これはいずれ見直しをしましょうというような話し合いがあったというふうに聞いております。それが合併してから今までほったらかしにされていたという現状があります。本当にリーマンショック前であれば非常に見直しの私はまさに好機であったというふうに思っております。それが要は景気もよくなっているし、見直さなくても要は税収はふえているという状況の中でこの検討がおくれたというふうに認識いたしております。確かに今景気が大変厳しい状況ではございます。そういう状況から見れば、今何もその見直ししなくてもよいのではないかと意見もございます。ただ、私先ほど申し上げましたように、まずはやはり皆さんからいろいろこの景気経済対策を市としてやりまして、皆さんから稼いでいただく、もうけていただく、そしてそのもうけの一部について税金という形でいただきたいわけなので、今回の法人市民税の法人税割の税率見直し、これは決して阿賀野市がほかの、県内ほかの市よりもたくさん下さいと言ってはいないのです。要は県内他市並みにいただきたいということでございますし、赤字の法人からいただくことではなくて、黒字のもうかっている企業様から少なくとも他市並みにいただきたいという謙虚な提案でございますので。要は今まで阿賀野市は貧乏だったのですけれども、見えを張って、要は税金、では低くていいよというような状況が私あったのかなと思っています。決して阿賀野市がほかよりもたくさん下さいということでなくて、阿賀野市は非常に今貧乏でございますので、せめて他市並みにいただきたいという謙虚な私は提案であるというふうに思っています。ただ、今のご時世で税率を上げるというのは大変厳しいわけなので、この超過税率の採用については実際は2年先のほうに施行時期を延ばすと、その前にまずしっかり市としても22年度も景気対策やりましたし、23年度当初予算においても景気対策、雇用対策、こういったものをしっかりさせていただいて、皆さんから喜んで税金を納めていただける、そういう環境を整えていきたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 12番、高橋幸信さん。
〇12番(高橋幸信君) この税制改正、議決になるかどうかはまだわかりませんけれども、午前中は石川議員がその補正の、一般会計補正の歳入のほうでも質問いたしましたけれども、この個人市民税あるいは雇用の面においても何らかの影響が出てくるのではないか、そういうふうな懸念もされるわけですよね。そこらあたり市長はどういうふうにお考えですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 個人の所得からいただくわけではございません。法人の所得ですね。
〇12番(高橋幸信君) いや、違う。そういう意味ではないのです。給料に反映してくるでしょう。
〇市長(天野市榮君) ええ。もうかっている企業様からいただくわけでございますので、私はそんなに影響はないと思っています。むしろ市が本当に、6,000万も予算化いたしますけれども、住宅リフォーム、これは使い方によってはもう5億、6億、10億くらいの経済効果を生みますので、十分私は、今は法人税割払っていない方も十分いただけるのかなと思っていますので。
〇議長(清水友行君) 12番、高橋幸信さん。
〇12番(高橋幸信君) 何回言ってもこれもうだめなみたいなので、議案第28号と同じように総文のほうですか、委員会付託されるわけなので、そこらでしっかり審議していただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 10番、中島正昭さん。
〇10番(中島正昭君) いつも申し上げるのですけれども、言うまいと思えどという感じで、また市長の説明聞いていますとやっぱり一言申さなければならない事態になるというのが定説であります。
今回も説明すればするほど市長の矛盾が、ああ言ったと思うとこう言った、それが繰り返し、繰り返し、きょうだけではなくてですよ、そういった話で展開されるのですよ。私、個人的にはその14%等々の市民税のアップ、やむを得ない部分もあるだろうという基本的な考えはあるのですけれども、実際のところ今なぜなのかということの説明と市長の基本的な考え方、言っていることと意味違うのですよ。だから、リフォーム助成、地場産瓦助成、それで関連業者に景気浮揚等々、それは非常に結構ですよ。であれば、今までの経済対策も含めて結果出たかとなれば結果まだ出ていないでしょう。見えていないでしょう。国だって今減額するのですよ、法人税を。そんな時代の中で、では今まで阿賀野市は特別低かったから財源的に不足しているからというので説明聞くとなると、何さと言うのが普通ですよ。基本的にはさっきも言ったようにそうですよ。でも、時期が何でこだわるのですかということです。もっと見えてから、せっかく打ち出した経済対策、リフォーム助成、地場産瓦助成、活用助成等々の結果出ます、6億から7億出るという話ししているけれども、それからでも遅くないと。あなたが理路整然と納得できる説明をすれば、ああ、そうだ、そうだになるのだけれども、そうでないからあえて言うのですよ。どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど提案理由で説明しましたように、今回は条例改正しても即施行ではないのですよ。実際その増額分について入ってくるのは2年先でございます。そうしますと、今回いろいろ景気対策の予算入れております。その効果が2年先には確実に出てまいりますので、皆さんから無理なく納めていただけるというふうな私は認識でおります。
〔「以前のやつ出ましたかというの」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) 現にことしの当初予算の歳入のとこ見ていただければ法人市民税については増と、昨年よりも増額で計上しております。これは、もう今やはり景気も地域の経済もやはり少しずつでありますが、回復基調にあるということで法人市民税を上げております。個人のほうはなかなか所得が、雇用が回復しない、所得が改善しない中で減というふうに見積もりなっておりますけれども、23年度当初予算歳入のほう見ていただければ法人市民税は昨年よりも増加ということで見積もりしているということは、景気も少しずつ地方のほうもよくなってくるし、市もこのたび大分大盤振る舞いさせていただきましたので、そういったのを、本当に地域の人しか仕事行かないわけでございますので、6,000万が本当に経済波及効果としては本当に6億、7億、非常に私は大きな効果があると思いますので、十分、それも税率見直しによる税負担は2年先でございますので、そのころは皆さん非常に景気もよくなっているという実感のもとに納めていただけるのかなというふうに私は大いに期待いたしているところでございます。
〇議長(清水友行君) 11番、石川恒夫さん。
〇11番(石川恒夫君) 中島議員と同じように、黙っていようかなと思いつつ発言したくなるわけであります。
本当にそんなのわかっているのですよ。施行は24年、実際の課税は25年度からと、そんなのわかっている。それと今までの12.何でしたか、3、それもなぜ超過税率適用ではなくて12.3やってきたか、それもみんなわかっている。だけれども、なぜ今なのですか、条例改正。そういう疑問あるのですよ。税務課長いろいろ発言したそうなあれだけれども、本当に財政含め、税務課含め、それぞれの所管課がいろいろな財源確保策いろいろ考えるのは当然。だけれども、それを実際に実行するかしないか、議会に議案として提案するかしないかは市長の責任ですよね。なぜ市長がそういうことをやるのかなと。
それともう一つ、それこそどこかのやめた首相ではないけれども、決断したことの方便、正当化するための方便にしか聞こえてこない。要はいろんな今の景気浮揚対策、いろんな経済対策、歳出で財政手当て、財政支援、財政支出するのも経済対策、中小零細法人、企業の景気浮揚策、だけれども、負担も低く抑えて逆に歳出の部分を、いや、法人税率12.3でいますよと、ほかの他市の19市と比べたら2.4%低いですよと、それも立派な経済対策、今市がやっているのですよと、ただ歳出でばらまくだけが景気浮揚ではないのですよ。だから、そういうふうな基本的な市長としてのいろいろなスタンス、すべてトータルで考えてください。物事を、点で物事を見ない、判断しないで、そうすれば、さっきから言っておられる地元の法人ってほとんど零細、個人的な事業主が多いです。しかも、所得割額の部分、利益の出た部分だけですよ言いながら、そういう法人は赤字でいられないのですよ。赤字が当たり前ではないのですよ。利益を出すために法人化しているのですよ。赤字が何年も続いたら、いろんな運転資金を含め銀行融資なんてストップします。そういう今の状況なのだということをしっかり認識すれば、もうちょっと検討しながら、実際景気浮揚が地に足をついて成果として出てきたその段階で条例改正をしながら、しっかりそれこそパブリックインボルブメント、説明責任を果たして理解を得て、それこそ2年先でいいではないですか、半年先に条例改正したっていいではないですか、そういう状況があれば。だから、そういうことも考えてくださいという意味です。いかがでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 要は私がなぜ今やるのかということでございます。確かに時期を考えれば非常に不景気、今景気も足踏み状態から回復基調にあるという流れに私はあります。確かにまだまだ厳しい面ありますけれども、ただやはり今やらないととにかく交付税が平成26年度から段階的に削減されてくるという、この差し迫った危機があるわけですよね。では、自主財源をどういうふうに確保するのかと。国みたいに簡単に税率を上げて、いただきますといかないのですよ。だから、景気対策をまずやって、稼いでもらってもうけていただいて、そのもうけの一部をいただくと。あとは法人市民税の税率見直しについては、これは正直阿賀野市がなぜそのほかの他市に比べて背伸びをしてきたのかなというふうに思っています。やはりもっと早くこれを見直しをして税収確保、少しでも確保すべきだったわけですよね。それが今までほったらかしにされてきたという現状あります。だから、私は逆に他市に合わせることによって、かえって私は市内の企業さんの競争力をつけていく1つの大きな契機になるのかなと思っています。やはりほかの市の企業から見れば非常に阿賀野市は税制上若干恵まれているわけですが、ただ、ではこれは競争していくという観点から見ると非常に弱いわけですよね。やっぱり同じスタート地点で一生懸命頑張ると、市はちゃんと経済対策ということで市内の企業に限定して予算をつぎ込むわけでございます。そのかわりやっぱり税負担については各市と同じやはりスタートラインと、率にしてもらって同じ状況で、そして競争していただく。ただし、要はやはり予算を使う以上は市内の企業様にたくさん仕事をやっていただいて稼いでいただくという考えでございますので、長い目で見れば私は決して、今の時期と言われるかもしれませんけれども、先ほども申しましたように2年後には皆さんが本当に景気よくなったなという実感の中で納めていただけると……
〇議長(清水友行君) 市長、答弁簡潔にひとつ。
〇市長(天野市榮君) わかりました。
以上でございます。
〔「一言だけお願いします」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 私は今、私も全然質問なんかするつもりなかったのですけれども、あなたのその答弁を聞いていますと何て脳天気な、何にも現状、阿賀野市の現状がおわかりにならない市長だろうとつくづくと感心いたしました。とにかく総務文教でよくもんでもらって、この問題は私ども全員で市民の立場に立って考えていかなければならないと、こう思いました。思ったことだけで、あとは総務文教にお任せいたします。
〇議長(清水友行君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私は、基本的にこういう世間並みにするというのはいいことだと思うのですよ。貧乏団体ですからね、言われるとおり。だけれども、今景気浮揚策をもうとっている、とったという点、もう一方ではやはりこれ黒字のところから、わずかですけれども、これセットにするというのはやっぱりちょっとわかりにくい面があるのですよね。この際、例えば1年間は精いっぱいもういろいろリフォーム、それから各種助成制度もうどんどんとって、これも例えば1年間延ばして、そういう状況を見てやるというような点で見ると、むしろわかりやすいのではないかなというふうに思うのです。全部セットにしているからね。
それと、やはり先ほど言われたように、私はそうは思いませんけれども、市の職員の給与を同時に上げると、上げるというかね、カットの幅を縮めるというのも全部セットになっているから、やはり市民にとってはちょっとわかりづらいのですよね、こういうのはね。何が本命なのかということで。ですから、これはよく論議しないとあれですけれども、この1年間は景気対策にもう、いろいろ言わずにもう全力を市としても挙げると、それでその結果を見て来年からこういう本来正さなければならないのは正していくというふうにするとわかりやすいのかなというふうに思うのですけれども、その辺のお考えどうでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 1年後で検討してはどうかという話でございますが、私は先延ばしして、これはずるずる先延ばしになるのかなという認識、特に企業にしてみれば負担を求める部分ですよね。だから、今まで結局先延ばししてきたのですよ。やっぱりなぜ必要なときやらなかったのかね。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ですから、本当に私が市長になる前にかなりその回復できたはずなのですけれども、それをしてこなかったという、それで財政がだんだん、要は貧乏なのに見えを張って、要は税金まけますからということをやってきたのですけれどもね。ですから、そのおかげでだんだん、だんだん自主財源が少なくなってきているわけです。それで、26年度から今度は交付税が減ってきます。そうしたときに、財源をどうするのかというのを考えるのがやはり首長としては当然やっぱり、その財源がなければ幾らやりたい政策もやれないのです。今、扶助費がどんどんふえてきておりますし、今回3ワクチンの接種、半分は国が出しますけれども、半分は市が一般財源で措置しなければなりません。この扶助費によりどんどん減ってくる、財源が、市税がだんだん減ってくるという中で、少しでもやはり財源確保を図っていくというのがやっぱり市長としての当然の務めではないかなというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 私も一般質問の場を待っていたのですけれども、なかなか先が見えませんので、この辺でひとつ発生練習しておこうかなということではないのですけれども、ただいま宮脇議員さんの話されたことも、手を挙げたのが同時でありましたので、その点を省きますが、今、国の状況を見ましても増税派と減税派と、減税日本とか、民主党でもAとかBとか、大変このような問題で混乱しているところでございます。それで、増税派というのは、消費税の増税も入っているわけでございます。これが市長が24年度からと言いますけれども、24年度には日本の税制もどうなっているかわかりません。例えば消費税が増税されたとすると、また企業が落ち込む可能性がございます。そうしますと、当然法人税がまた減収になります。景気悪くなると思います。そこへまた法人税が値上がり同時にするということを考え合わせますと、今は時期が早いのでないかと。結論は最終日に出ます、上程した限り出ますけれども、そういうことを考え合わせますと、国の動向等を見きわめながらこの議案提案を再考したほうがいいのではないかと、このように私は思っております。
以上でございます。
〇議長(清水友行君) これで質疑を終わります。
議案第29号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第30号 阿賀野市郷土資料館条例の一部改正について
議案第31号 阿賀野市体育施設条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第18、議案第30号、議案第31号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第30号及び31号について、提案理由を説明申し上げます。
まず、議案第30号は、市の歴史文化資源の保存活用施設である笹神地区郷土資料館について、立地を生かした山樵用具の展示、山仕事に用いられる道具のことでありますが、こうした山樵用具の展示など、特色ある展示をより一層市民等に周知し、郷土に関する認識を深め、見学者の増加に資することを目的として、展示内容と関連した親しみやすい名称に改名するため、また議案第31号は笹神屋内ゲートボール・テニス場についてコートの土仕様から人工芝仕様への改修や防球ネットの設置を行ったことによって、これまでゲートボールやテニスのみの使用に限定されていたものが多目的に使用することが可能になったことから、施設の名称を施設の用途に適合したものに改名するとともに、暖房器具を大型機種に入れかえたことから、施設利用に係る実費相当額を改定するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、総務文教常任委員会委員以外の方からお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第30号、議案第31号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
〇議案第32号 阿賀野市児童クラブ設置条例の一部改正について
議案第33号 阿賀野市児童館の設置及び管理に関する条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第19、議案第32号、議案第33号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第32号及び33号について、提案理由を説明申し上げます。
議案第32号は、平成23年3月31日に閉鎖する安田児童クラブと既に閉鎖している笹神児童クラブを削るとともに、民設の児童クラブとの均衡を図るため、利用料金を改定するものであり、議案第33号は京ヶ瀬児童館の利用料金について類似の児童クラブの利用料金と均衡を図るため改定するとともに、京ヶ瀬児童館用地を京ヶ瀬保育園用地に合筆したことに伴い、所在地を改めるものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、社会厚生常任委員会委員以外の方からお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第32号、議案第33号は、社会厚生常任委員会に付託いたします。
〇議案第34号 阿賀野市環境基本条例の制定について
議案第35号 阿賀野市道路占用料徴収条例の一部改正について
議案第36号 阿賀野市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について
〇議長(清水友行君) 日程第20、議案第34号から議案第36号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第34号から36号について、提案理由を説明申し上げます。
まず、議案第34号は、環境の保全について基本理念を定め、市、事業者及び市民の責務を明らかにするとともに、環境の保全に関する施策の基本となる事項を定めることにより、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として条例を制定するものであります。
次に、議案第35号は、アナログ放送の終了に伴い、地上デジタルテレビ放送の難視聴地域において自治会等が共同アンテナの設置を予定していることから、公共的団体がこのために必要な施設を道路上に占有する場合、占用料を免除できるようにするため、所要の改正を行うものであります。
また、議案第36号は、水原郷病院の診療科目のうち血管外科及び胸部心臓外科を廃止し、新たに心臓血管外科を設置するとともに、人工授精の料金をこれに要する費用、技術料等を考慮し、県内の他の病院に準じた額とするため、改正するものであります。なお、血管外科及び胸部心臓外科は、現在同一医師が同一時間帯に診療を行っており、実質的には1つの診療科という実態にあることから、実態に即して1つにまとめるものであって、診療体制を変更するものではありません。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、所管の委員会事項以外について行うようお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第34号から議案第36号は、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第37号 市道路線の認定について
議案第38号 市道路線の変更について
〇議長(清水友行君) 日程第21、議案第37号、議案第38号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第37号及び38号について、提案理由を説明申し上げます。
議案第37号は、市野山及び北本町地内の宅地造成による2路線、御巡幸線バイパスの完成に伴い、旧道を別路線として組みかえた1路線並びに地元の要望による1路線を市道に認定するというものであり、議案第38号は道路改良工事が完了したことに伴い、5路線について延長や幅員を変更するとともに、地元の要望により2路線について延伸するというものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、産業建設常任委員会委員以外の方からお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第37号、議案第38号は、産業建設常任委員会に付託いたします。
〇報告第3号 阿賀野市国民保護計画の変更について
報告第4号 専決処分の報告について(専第1号 損害賠償の額の決定及び和解について)
〇議長(清水友行君) 日程第22、報告第3号、報告第4号を一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 報告第3号の国民保護計画の変更と第4号の専決処分について報告いたします。
まず、第3号の国民保護計画の変更についてであります。この計画は平成19年に策定したものでありますが、その後現地調整所の設置や合同対策協議会への参加など、国の国民の保護に関する基本指針の変更や安否情報システムの運用開始等に伴い、一部計画内容について変更いたしましたので、報告いたします。
次に、第4号についてであります。専第1号として施設管理の瑕疵により発生した事故に関して、損害賠償の額を決定し、和解することについて専決処分を行いました。この事故の内容を申し上げますと、去る1月30日、旧大和小学校の体育館を利用するため訪れた被害者の運転する乗用車が体育館前のマンホールの穴に脱輪し、損傷したというものであります。この事故の原因は、直接には除雪作業を行った際、除雪作業車両の重みによってマンホールのふたが破損したことによるものでありますが、除雪作業前のふたの強度確認や作業後の点検が十分に行われていれば防げたものであります。
今後このような事故が起きないよう確認、点検作業を徹底してまいります。
以上、報告申し上げます。
〇議長(清水友行君) これで報告第3号、報告第4号の報告を終わります。
これから3時15分まで休憩いたします。
休 憩 (午後 3時04分)
再 開 (午後 3時16分)
〇議長(清水友行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇一般質問
〇議長(清水友行君) 日程第23、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は、順番1番、浅間信一さんから順番4番目の福住つゆ子さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
16番、浅間信一さん。
〔16番 浅間信一君登壇〕
〇16番(浅間信一君) 浅間でございます。通告に基づきまして質問させていただきますが、けさの市長の施政方針演説といいますか、よりますと、また新しいキャッチフレーズが出たようですね。子どもや孫たちの世代にも安心して心豊かに暮らし続けることができる阿賀野市にすると。私が出したのは、昨年の施政方針に話されました、その後また何度か口にも出されております。住んでよかったと実感できるまち、一たん市を離れた人がまた帰ってきたいと思えるまち、まだ住んだことはないけれども、住んでみたいまちと。ということでありまして、市長の描く仕上がり像、理想像はどのようなものですかということでございますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 浅間議員のご質問について質問事項を総括してお答えいたします。
私の描く理想ということでございますが、その前に私の少年時代、これ昭和40年代でございますが、少年時代から今日に至る四十数年間を振り返ってみますと、地域社会、特に農村社会が大きく変貌したという現状認識があります。農業社会から工業社会への移行に伴う産業構造、就業構造の変化と少子高齢化の進行などにより、家庭内の自助機能の低下、地域社会における互助、共助機能が低下し、地域のきずなが薄れて、地域での助け合いのシステムが崩れてきているという現実があります。また、生活文化の面においても自然環境と共生した地域固有の生活様式が崩れ、情報化社会、大量生産、大量消費社会の到来とともに、均質化、効率化された生活文化が全国に普及しましたが、反面地域の個性、アイデンティティーが失われてしまったという現実があります。ある意味経済の成長過程において生ずる必然的な結果なのかもしれませんが、日本が成長社会から成熟社会に移行している中で、これら失われた、また失われようとする地域のきずなと個性を再生し、地域社会で営まれる生活をさらに快適なものにすること、持続可能なものにすることが私の理想としている阿賀野市の姿です。そのためにも住んでよかったと実感できるまち、一たん市を離れた人がまた帰ってきたいと思えるまち、まだ住んだことはないけれども、住んでみたいと思わせるようなまちを看板に、これまでの3年間、水原郷病院の公設民営化を初め、水原中学校の改築、各学校の耐震化、さらにはまちづくり基本条例制定に向けた取り組みなど、さまざまな行政課題に取り組んでまいりました。
23年度の取り組みについては、先ほどの施政方針で述べさせていただいたとおりでございますが、あえて地域再生の観点からお話をすれば、市民のニーズは年々多様化する一方で、対応する職員数は定員適正化計画の実施により、平成16年度から本年度までの間に101人の削減となっています。多様化する市民ニーズに的確、迅速に対応するため、選択と集中の観点で既存の事務事業を見直し、少数精鋭の職員体制を確立し、効率的な行政運営に努めてまいりたいと考えています。このことから、23年度はさらなる職員の意識改革と議会並びに市民の皆様からのお知恵をいただきながら、総合計画の後期基本計画をもとにした各種施策の実現を目指してまいりたいと考えておりますので、一層のご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 市長、この答弁書きのういただいたのですけれども、私も質問を出してから、まあ100ページもあるような冊子の答弁でなければいいがなというふうに心配をしておりましたけれども、見たら、けさの施政方針も大ざっぱな話で申しわけないという話しされましたけれども、私のこの答弁書はさらに大ざっぱだということで、これから幾つか現実としての質問をさせていただきたいと思っております。
まず、市長は今3年が過ぎようとしておりますけれども、簡単に言えば残り1年ですけれども、この市長の任期の4年というものはどのように感じながら政策を考えておられるか、聞かせていただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 振り返ってみますと、もう3年たつわけでございますので、非常に任期というのは短いなと思っております。その中で、私が考える政策を実現するというのはなかなか難しいなというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そこで、その政策の継続性ということなのですけれども、4年の任期でやり終える政策と4年をまたいでやる政策とがあるはずですけれども、その中で市長の政策を見ますと、これが一番のねらいではないのですが、市民交流エリア、これ前市長が4年かかってつくり上げたものを市長は一度は否定なされました。そして、今の時点でこれから1年かけて練るということになっておりますが、このことに関しては私は予算づけも賛成しております。しかしながら、トータル8年をかけた、かかってしまうわけです、この8年というものがいかに大事な時間だったかと私は考えるわけでございます。労力と時間と相手方様の立場も含めますと、非常に大きな損失を、また迷惑をかけたのでないかと思っておりますが、ここで市長がまた戻るということがなぜもっと早くできなかったのか。どうせここへ来て戻るのであればもっと早くやっぱり理解していただいて、そしてやっていただきたいと、私はそう思いますが、市長はいかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほど市民交流エリアについてのご質問でございますけれども、私福祉の道の駅については選挙の公約で中止させていただきましたが、改めて市民交流エリアとして再構築をする。これ市の基本計画にもしっかり位置づけされているものでございますので、私はあえて原点に立ち戻ってやはり再構築したいということで、これから実際建設に向けた検討が始まるわけでございます。その中には、前にも申し上げておりましたように新しい公共というような考え方もとり入れる、また今、議案上程していますけれども、まちづくり基本条例、こういったものも非常に私は、この市民交流エリアの推進をしていく上では非常に根拠になる私は条例だなというふうに思っております。福祉の道の駅とは若干そのコンセプトがかなり違っておりますけれども、新しいその考え方でやっていきたいと。そして、市民交流エリアはまさに阿賀野バイパスとの開通をにらんだ私は施設整備になろうかなと思っております。ただ、阿賀野バイパスの開通がまだはっきりしていないわけです。どうも予算のつきが悪くなっておりますので。ですから、そういったことを見越した中でまず取り組んでまいりたいなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 市長、この話を余り時間割くつもりはございませんが、その新しく内容を見直してやるということがなぜもっと早くできなかったのですかと。いみじくも市長もまたバイパスの話もされましたけれども、この話がもっとスムーズに市長が考え直して今のような考え方をして例えば2年前に見直しをかけていたら、バイパスもこの状況にはならなかったのでないかと。当然つながっているわけですよね、道路というものは。道の駅でもごずっちょの広場でも何でもいいですけれども、それをつくるとしたら、どうしたってバイパスと絡んでいますから、それだけつくってバイパスがとまるということはなかったのでないかと私は想像しておりますが、市長がなぜこんなに遅くなったかと。内容を見直すのであれば、当選後にきっちりと見直したいと、市民からコンセンサスを得ないものをここがまずいからここを直したいということで早目に見直しをかけてあれば、市長が言う交流エリアですか、道の駅ですか、そこにバイパス含めてどんどん、どんどんと工事が進んで完成しているかもしれない。それをなぜ市長が残りの任期の1年前に考え直したのか、私は非常に理解に苦しむところでございます。ただ、賛成ですから。賛成ですから、やめろとは言いませんよ。なぜもっと早くできなかったのかと。そういうスピード感が足りないと。これ後でまた別の件でもスピード感のない話をさせていただきますが、もうちょっとしっかりしたビジョンを持って政策に当たっていただきたいと、こう思いますが、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今、浅間議員から、もっと早い段階で見直しについて着手すべきではないかというご質問でございます。
ただ、私は市長に就任したときは郷病院問題が非常に大きな課題になっておりました。19年度に市民のアンケート調査したので意識調査したら、救急医療体制の整備というのが一番市民ニーズ高かったわけです。私が就任して郷病院はこのままいってしまうともうつぶれてしまう、沈没してしまうというような、私は非常に深刻な状況だというふうに受けとめて。だから、私はまずはその郷病院問題を片づけるのが大事だということで、そこにこれまでの3年間、七、八割力を注いでまいりました。その郷病院問題も昨年10月で民営化をいたしまして、一応の一区切りがつきました。そういうこともありまして、私はやはり市民交流エリアについては、当然市の基本計画にのっておりますので、これはやはり場所的に非常にいいとこにはございますので、やっぱり市の活性化、経済の活性化を図る上で非常に大事だろうということで、確かに議員おっしゃるとおり遅くなったという点は非常に私も反省いたしておりまして、ただ私が市長に就任したときはスピーディー感を持ってやらなければならないのはむしろ病院だったわけでございまして、これはもうやらないと医師がもういなくなってしまって病院が立ち行かなくなるという現状もございまして、そちらを優先させていただいたと。そして、市民交流エリアについては改めて、ある程度余裕といいますか、時間的な余裕もできてきましたので、こちらのほうに今度注力をさせていただきたいなと。
あとは要は市民交流エリアの検討が遅くなったということがバイパスの工事のおくれにつながっているというようなご指摘でございますが、本当に政権が変わってから特にそうなのですけれども、国直轄事業でも大幅に削られておるわけです。直轄国道で3割くらい、平成21年度の予算ベースでした。あの49号については、やはりそうなると選択と集中という観点で阿賀町にある揚川バイパス……
〔「そこでいいです」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) そちらのほうにやはり予算を持っていかれているという現状ありますので。私、あれが24年度に終わりますので、その後はしっかり阿賀野バイパス、水原バイパスのほうに私は工事予算を集中配分していただくように、1月に県選出の国会議員さん、たまたま議会ありましていらっしゃいませんでしたけれども、秘書に阿賀野バイパスの早期促進に関する要望書を提出してまいりました。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) その国会議員さんの反応もちょっとついでに聞かせていただきたいです。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 直接議員さんとお会いできなかったのですよ。たまたま国会開催中で。秘書の方に対応していただきまして、本当にしっかり先生に伝えておきますということで、特に佐藤信秋先生は国交省のOBでもいらっしゃいますので、秘書の方にはやはりしっかりお伝え申し上げました。あとは別の席でたまたまその議員さんとお会いする機会もございましたので、しっかり私が提出した要望書については話は承りましたということで直接そのときはお話をいただいておりますので、私は非常に大いに期待をいたしているところでございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) ここでまた市長、私の質問で腹立って、やっぱり道の駅やめるわやということはこれであり得ないと。代議士さんに頼んで、やっぱりやめたんさねというわけにはいきませんでしょうけれども、これは冗談に近いわけですが、ぜひその今の心意気をこの1年で使い果たしていただいて新しい選挙に臨んでいただきたいと。聞きますと、ちょっとその検討委員会等ですか、なかなかまとまりがない、市長がまた、何でもいいけれども、責任、最終的な責任はあなた方も持たねばならないよというような発言をされたとかという風聞がございますので、そういう誤解のないようにぜひリーダーシップを発揮していただいて、来年度内にはまとめて地権者の皆様に堂々と示せるようにしていただきたいと、こう思っております。
それとまた、市長の、私3年ぐらい質問しておりませんので、ちょっと市長の当時のことを考え合わせながらこの3年間を振り返ってみますと、市長は民主党と合わせて、ダブって見えるわけですよ、私はね。民主党はコンクリートから人へと。市長は、ハードよりソフト、ソフトよりハートだったですよね。最近どちらも聞こえなくなりました。やっぱりそういうものの中で、こういう景気が不景気になりますと1つの公共事業といいますか、ハードがやはりかくなるというか、景気対策の1つの大きな要因だと思います。そう思いますが、市長はどう思われますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 本当に浅間議員のおっしゃるとおりでございます。私もそういう考え方で23年度の予算編成をいたしましたし、22年度の補正予算もとにかく市内の建設需要を起こすためにやっております。とにかくしっかり景気対策をやっていかないと、この阿賀野市のやはり将来を考えたときにやはり私は厳しいのかなと思っておりますので、本当に議員と同感でございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 今、市長も景気対策はやっていると言われますが、ことしの補正、一般会計補正6号までだったかね、あったの、あれ12億ほど補正で追加していますが、10億以上が国、県の支出金なわけ。ほとんどが国のお金を使って景気対策をしていると。中には一部を取り崩す、また繰入金を入れるかして、確かにちょっと上げていますよね。その程度で、余り市のお金当然市長は使いたくないわけですから、国からいただけたと、大変うれしいことでございます。もしそれがなければほとんどしなかったと。もらったからやったのだ、それがなければしなかったのだよということだと私は思っておりますが、そしてまた話のついでなようになりますが、来年度の予算も結局財政だと、政策だと言いますが、ここが問題なのですよね。ただ、中学校の問題でも火葬場にしてもこれから多分始まるだろう保田小学校の増築、また病院、これ景気からいけばいい仕事が出るわけです。ただ、でっかいものですから、どこの業者がとるかということも考えなければなりませんけれども、できないものはできませんけれども、それでもできることがあろうかと思います。その点を合わせますと、150億から160億必要かもしれません。その中で、そのお金が阿賀野市内に回るかどうか、市長は何かその点について留意している点がございましたら聞かせていただきたいと思っております。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) これまでも市の発注する工事については、市内の業者さんに受注できるものはすべて受注できました。受注できないやっぱり特殊な工事もございます。それは市外ですよね。要するにこれから水原中学校の改築工事あるいはまだ小学校、小中学校の耐震工事等々あるいは葬斎場もございます。これについても、葬斎場については新潟市さんと共同運営しておりますので、北区さんの業者も含めた中での入札になろうかと思っていますし、それ以外の公共施設の整備についても本当に市内の業者さんからも事業に、工事に参画できるような工夫は必要かなと思っています。例えば白鳥荘つくるときもあれ分けて、JVですけれども、そういう形も何かございましたので、ちょっと工夫しながら市内の業者さんも参加できるような、そういう入札を考えていきたいというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そういう総合計画の中の計画がたまたまこの時期に重なったということでございまして、景気対策わざわざしなくてもそういうものもあるわけですから、ぜひそういう点にも市長からご配慮をいただいて、皆さんがそれこそ法人税が上がるようにもうかっていただいて、皆さんもうかれば気分よく払うかもしれませんよ、そういうことも含めまして留意していただきたいと。お願いいたします。
そこで、先ほど景気対策の話もちょっといたしましたけれども、市長は当初やはりボトムアップという発言もされておられました。それで、その今回の景気対策は、先ほど申し上げましたが、国、県の支出金で、ほぼ簡単に言えばひもつきのお金をいただいて景気対策をやったということで、国、県からのトップダウンだと私は思っております。それで、市長は庁舎の職員さんたちにボトムアップだよと。そうすると、市長の仕事は何なのだろうなと。真ん中にいるわけです。そこで、この前の市長は帆苅謙治さんの新年会であいさつに、ハードは県会議員にお任せすると、私はソフトをやりますから、市長は一体何をやる、どういう立場で何を主体としてやるのかな、それとまた来年度の予算を見せていただいて、概要見せていただきましたが、そこにあえてハードの部分とソフトの部分と区分けされているわけです。あっ、ここでソフトをやるという、強調しているのかなというふうに感じましたけれども、先ほどは国会議員さんにもハードの部類の陳情もしてきたということでございますので、ここであえてハード、ソフト区分けすることはないと思われます。必要な仕事はすると、そう思いますが、市長はいかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議員おっしゃるとおりでございます。帆苅県議の新年会での話は、これ帆苅県議さんからいろいろ県の事業を阿賀野市に持ってきていただいています。特に治水対策の事業、これは本当に今の阿賀野市の現状を考えてみれば喫緊の課題でございます。ですから、帆苅県議さんからは県の事業をまず持ってきていただくと。そして、市は今度はその危険区域、特に土砂災害の危険区域たくさんございますので、水害もそうですけれども、そういった方への避難誘導体制をしっかりやるということで、昨年はハザードマップをつくりましたし、そういった意味でのソフトということでございますので、当然市がやる公共事業もありますので、それはちゃんと市としてもやります。来年度の予算の中で阿賀野バイパスに接続する市道の用地買収も進めます。こういったようにお互い連携しながらハード事業もしっかりやってまいりたいというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そういうことで市長からは色分けしないで、ハードとかソフトとか、福祉とかスポーツとか教育とかと色分けしないで、必要なところにやっぱりお金はつぎ込まねばだめですので、その点の考え方をはっきりとしていただいて、阿賀野市が大好きなキャッチフレーズだけが踊り狂わないようにしていただきたいと。私、さっきも1回目で話ししましたが、いや、孫の話になったり、住んだことない人が来ているんで、光り輝く幸福祉、阿賀野市の本当の目的は何なのだろうと、このように迷いますので、1つの柱をしっかりつくって、その中でハードもソフトもまぜ合わせて、それで市民の生活に何が役に立つか考えて政策をつくっていただきたいと、この部分は思いますので。
それから、今ほどまた、市長、ついでにまた病院の話で、80%の力を費やしたと言われましたけれども、民営化は決まりました。けれども、民営化をして半年が過ぎて、来年度また始まります。そのときに、厚生連さんはドクターの配置、2人、1人、1人と送り込みますよという話もされておりますし、救急医療も急性期医療も発熱外来等もどういうふうになっているのか、お尋ねいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先日厚生連さんと水原郷病院の運営審議会という集いがございまして、その中で今後の、現状での郷病院の状況を踏まえた中での今後の展開でございます。
厚生連からは、厚生連というよりはむしろ病院今、管理といいますか、責任者であります尾崎院長から、とにかく早期の救急告示を目指すのだと、そのための医師の充足は図っていきたいというお話はございましたけれども、医師の確保については8月ころにですか、何か1人配置できるような話はされておりました。詳しくは私も、その席ではお話がございませんでしたし、具体的な話としては正直言ってそのときはございませんでしたけれども、やはり大分職員の意識も変わってきたと、これからやはりしっかりこの郷病院を再生するといいますか、上昇気流に上らせるといいますか、そういう意気込みをやはり強く感じたところでございますので、まだちょっと具体的な話はできませんけれども、私はやはり尾崎院長のその心意気といいますか、そういったものを強く私は感じましたので、私は必ずやその民営化の効果が徐々にあらわれてくるかなというふうに期待いたしているところでございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 市長今、関川課長、市長は病院に対する厚生連からのドクターの派遣を承知されていないようですが、計画と、話の中ではそういう話もあったわけですよね。ちょっと確認しますけれども。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 実は昨日厚生連との基本協定第41条に基づく運営協議会を開催させていただきました。その中で、23年度の事業計画、収支計画等について説明があったわけでございますけれども、要員計画の中では今のところ23年度は医師を補充するという計画はないようであります。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) それはまた今ここで長い、どうだこうだと言いませんけれども、また後でじっくりとさせていただきます。
それと、来年度の予算もやりたいのですが、また予算委員会ありますから、そこでやりたいと思いますけれども、その同じスタッフといいますか、同じスタッフよりも少ないスタッフ、今二、三日前にも郷病院さんが何とか師、何とか師、何とか師さんと20名ほど募集するというチラシが入っていますが、そういう少ないスタッフで経営改善されて、院長も同じ先生だということで医療、経営改善できるということであるのはどういう原因なのでしょうかね。よくわからないのですが。同じスタッフよりも、その人員にしても条件、悪らつとは言いませんが、条件が悪化した中で経営改善できるということは、合併の7年間、6年間はどういうことだったのか理解しがたいのでありますが、この点についてだれか解説していただけませんか。
〇議長(清水友行君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 昨日説明を受けました計画の中では、医師の充足については今後また大学等に要請をしていくということを言っておりましたので、計画の中には入っておりませんけれども、これからまたそういうような要請活動はやっていくという話でございます。ただ、今回22年度と大きく違いますのが看護師部門、それについては相当の数の増員を見込んでおるということでございまして、もしその数にならなければ、採用されなければほかの病院のほうから補充してもらうという、そういうような計画の話をされておりました。そういうようなことで、また大学のほうについても専従の先生とは別に派遣の医師もおりますので、派遣という形で診療関係のその科目については充足してまいりたいというような話でございましたし、ほかの病院との連携も図りながら、その患者等の確保に向けて、また医師の何ていいますか、入院の数をふやすとか、そういったようなことで努力してまいりたいという、そういうような計画の話をされておりました。後ほどまた所管の常任委員会のほうにその辺について説明させていただき、機会がございましたらそういったような話を皆様にもさせてもらいたいなというふうに思っております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 民営化前の議論の中と大分変化しているようであるし、実行されていないというところが見えますけれども、今ここでそれをどうのこうのと言っても、ではそうしますとは言えませんので、言えないだろうからあれですけれども、これしっかりと前にも議事録載っていますし、今回のも載るわけですから、今発言されたものに市長も担当部署もしっかりと、責任を持ってといいますか、そういうことですね、持って、そうころころ、ころころ言い含められないように、また我々をも言い含めないようにしていただきたいと、こう思いますが、いかがですか。議決どおりな進め方をしていただきたいと、こう思いますが、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今回いろいろな議案を提案いたしておりますけれども、当然それは議会のいろいろの判断ございますので、議会で決まればそのとおり執行していくというのが首長としての務めでございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そのとおりでも反対者も、私もそうですけれども、私数字に入っていませんが、反対者ですので、そういう人もいるわけですから、しっかりと進めていただきたいと、こう思っております。
そして、大変悲しい話ですけれども、1週間ほど前にニュージーランドで震災がありましたよね。日本人も大分亡くなっているのかなと思っておりますが、郷病院も新築はするのでしょう、その間に地震が来たら、これ3年前に私郷病院の地震はどうですかという話をしたら、市長は調査をしますという答弁されていると思いますけれども、調査されていますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 残念ながらまだ調査いたしておりません。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 3年ですよね。多分この6月で3年だと思いますよ。何事もなくて済んでいますからいいのですが、先ほども申し上げましたが、国、県からのお金が来ればやる、市の持ち出しは貧乏だからしない、そんな中で災害が発生しますと市長それどころでないですよ。これから調査するのかどうかは、事故が起きれば当然議会も何ほっておいたのだということになりますけれども、やっぱりあなたが管理者ですから、しっかりとした仕事をしておいたほうがいいと思いますが、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 郷病院について大変老朽化いたしておりますので、確かに耐震性が弱い部分もあろうかと思っております。ただ、厚生連との協定によりまして、26年開院を目指すという新病院の建設に向けた取り決め、約束ございますので、そういった中で26年開院に向けてとなるともう既に新病院に向けた、建設に向けた準備が進んでまいりますので、それをまず着実にやるということで、当然新しい病院は耐震構造の建物になりますので、そこをまず早く進めていくと。今の建物でそれをやってしまうと全く無駄になりますので、まずはその26年開院に向けた新病院の建設、これをまず着実にやってまいることで、多少その間、ではあの病院で地震が起きた、どうなのだという不安もございますけれども、幸い今まで、過去に大きな地震もあったのですけれども、あの病院損傷というか、大きな損傷もなかったので、これは調べてみないと確かにわからない面もございますけれども、過去に学べばかなり頑丈にできているのかなという認識がございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) その耐震調査というのは全館なのですか、それとも一部なのですか。免震構造のものもあるのですか。全部が調査しないとわからないということですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 耐震性があるかどうかというのは、確かに全部調査といいますか、診断しないとわからない話ではございます。学校施設については、耐震診断をした上で弱いところは補強工事やっております。当然公共施設でございます、同じ公共施設でございますので、本来であれば全部診断した上での耐震強度どれくらいなのかということがそのことによってはっきりしますので、それによって、ではどういう工事が必要なのかと、当面これは何年間持つのかどうかというのが出てくるのではないかというふうに考えています。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 市長、今の話ですとその耐震、免震になっている建物、調査しないとわからないということですが、ここがまた我々の知りたいところなのですが、現在地に新築するということであると残った建物もやはり調査しなければならないということになるわけですよね。全部が新築なら確かに免震の建物になるでしょうけれども、今の現在地で既存のもの、使えるものを使うという説明も受けておりますから、そのものを使うのであれば今から耐震調査をして耐震にかかってもさほどダブった経費にはならないと思いますが、本当のところ移転なのですか、現在地なのですか。我々もその質問の仕方も考え方もあるわけですよ。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 新病院移転新築か、現在地の建てかえかというご質問ですが、これはこれから新病院の建設準備委員会が立ち上がりますので、その中で議論していただくことになろうかと思っております。ただ、前にも財政のシミュレーション、新築移転した場合、現在地で建てかえた場合の財政シミュレーションをお示ししたときは、現在地の建てかえ、しかも200床規模の新病院を現在地建てかえる、そしてあとは既存の病棟を比較的新しくできたものを利用するという前提で財政シミュレーションできております。それに従うかどうかは最終的にはまだわかりませんけれども、仮に現在地で建てかえになると既存の施設も活用するわけですので、その既存の施設が耐震性があるかどうかと、活用することになればしっかり診断した上で補強工事、必要があればその耐震補強の工事はやっていく必要はあろうかと思っております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 余り先の話で、市長、起債が起こされるか、起債起こされるというの変ですけれども、起債で仕事ができるかどうかということは別としても、その建てたいのだという中でどこがいいのか、現在地なら現在地だということをやはり決めたならばやはりそっちの方向に行くわけですから、早目にそういう工事を先行してやるということも後々を考えると安心なのかなと、安全性があるのかなと思いますので、その点はいかがですか。わざわざ待っていないでも使うのであればあしたからでもいいわけです、簡単に言えばね。その点いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほど申し上げましたように、移転新築になるか、現在地の建てかえになるかというのはこれから検討いただくわけでございますが、やはり市の財政状況等々を考えたときにはやはり現在地での建てかえというのが一番費用もかからないで済むのかなと思っていますし、26年開院ということになればなおのこと現在地の建てかえというのが現実的な選択なのかなと思っています。それがまだちょっと正式に決まっていないわけでございますので、恐らく、そうずるずるというわけにいきませんので、その方針が決まれば、現在地の建てかえでの方針が決まれば当然その活用する施設のその耐震補強、そういったものも予算化してやっていく必要はあろうかなと思っています。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) いずれにしても、順調にいけば26年度中に新病院がオープンするということで、私わかりませんけれども、基本設計なりを取りかからなければならないのかなというような思いをしておりますけれども、その点はやはりそのさっきの耐震といいますか、そういう災害も考えますとしっかりとシミュレーションをして、それで財政が立ち行くようなことであれば早目に決めて早目に安心、安全のためにやるべきだと、こう思います。どうですか。あくまでもまだまだ場所も決まらないんさのということになりますと予算も決まらないわけですし、その先も見えませんので、その点はやはり場所ぐらいを、大体設計するに場所が決まらないということは設計ができないということ、なるのではないですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 建設場所につきましては、これから建設に向けた準備委員会、それとあわせて23年度予算の中で新病院の基本計画の策定業務委託も予算化しておりますので、その中で多分早い時期に決まるというふうに私は考えておりますので、現在地に建てかえるのだということになればそれこそ、その全体の工事のあれもよりますけれども、既存施設使う部分については早期の耐震改修のやはり予算化というものは当然必要になってこようかなと思っております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) それと、市長、先ほど人件費、去年の9月には市長は思いきった削減を不退転の決意でやるという答弁されています。その中で、少数精鋭でやるのだと、1人が3人分も4人分も働くのだという答弁も入っておりますけれども、市長の言う少数精鋭とはどういうことなのでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今、定員適正化計画を上回る人員削減しております。当然行政の事務というのは減るどころかふえてきております。ただ、要は職員が少なくなっていく、仕事がふえていく中で、1人当たりの持ち分といいますか、仕事量がふえてきては、これは私は結局その方への負担、職員の負担がふえてまいります。むしろ、これは新しい公共という考え方とも通じると思いますけれども、あえて行政が税金を使って職員でやっていく仕事でないものもあるわけです。いわゆる民間にその業務を委託することで民間からやっていただく部分は多分にあろうかと思っています。郷病院の民営化もわざわざ公務員が病院経営をやらなくても民間でその病院経営を、現にやっているわけでございますので、そういう観点、いわゆる指定管理者による業務の委託、こういったものを進めていって、本当に公務員が担うべきやはり仕事の領域、ここをしっかり確保すれば、私はそれは決して、確かに行政需要はふえてきますけれども、それすべていわゆる政府部門が担う必要はないと思っていますので、これは新しい公共の考え方ともつながりますけれども、むしろ民間で既にやっていらっしゃるものもございますので、そういったところにやっていただく。当然必要な経費は当然行政が支出するという部分は当然残ってきますので、そういった中で職員の数少なくなっていきます。行政サービスも確かに新しい行政サービスも出てきますし、ふえてくるのもございます。そういうものをすべて行政が、政府が公共サービス提供するのでなくて、民間が要は提供すると、そこに雇用が生まれ、仕事が生まれる……
〔「はい、わかりました」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) そういうことで調整、はい、よろしく……
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) それで、先ほども石川議員さんからまちづくり条例等の話の中でいろいろ議論されておりましたが、私も今度産業建設常任委員会に入ったわけです。その中で、せんだって水原商工会さんと懇談会をやったわけです。そうしたら商工会さん側から市の需要である物品をなるべく市内から買っていただきたいと、こういうお話当然ございましたので、そのときに所管の商工観光課の職員さんと議会事務局と議員が行ったわけでありますが、帰ってきてからその話をさせていただいて、産業経済振興条例の話になりました。そして、話をしているうちに、産業振興、今、条例の作成は市長が話しされた、今されましたけれども、それと同じような体系でやっているようです。それは、お金と時間をたっぷりとかけてじっくりつくりたいと、こういうお話が所管からございました。それで、聞いてみましたら平成22年12月から始めて24年の、22年、23年、何か24年とか3年間かけてつくるのだというような話がありました。ここでちょっと時間かかり過ぎではないですかという話ししたら、いや、じっくり金かけてするのだと。そして、いろんな話をした中で聞いていきましたら、帯広にもうビジョンができたところがあって、そのひな形を持っているのだと。それ見せてくださいという話をいたしましたら、100ページほどの冊子を見せていただきました。そこで、その中の構成人員がやっぱり60名かな、入っていろんな部門に分かれてやっていますけれども、1年間で46回会議をやったというのです。1年でつくり上げたと。そして、委員さんは手弁当でやったと。予算は書いてありませんからわかりませんでしたが、1年で、1カ月に4回もやっているわけですよ。委員会を。5つぐらいに分かれていますから、1委員会が1カ月に1つぐらいなのでしょうけれども、それで手弁当でみんなやったと。そうしますと、その委託料が、この条例、今阿賀野市がやろうとしている振興条例にかかわる予算は四百何十万上がっているわけです。来年度の予算に。それは、委託料としては375万ぐらいでしょうかね。そうしますと、人件費とはならないのでしょうけれども、委託料として支払われているわけですので、市長の話しされたとおりのことになっているのかなとは思いますけれども、こういうお金を年間、この庁舎の中で年間40億の人件費を払っているわけですから、そういうところの知恵を庁内の人たちの知恵だけでつくれないものかなと。これは、まちづくり条例にも同じことが言えるのでないかと思いますが。ただいま先手で市長に先考え述べられましたけれども、こういう事例を聞いてどう思われますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 浅間議員さんからの産業経済振興条例に基づく振興基本計画でしょうかね、今その検討委員会の……
〇16番(浅間信一君) 阿賀野市産業経済振興条例にかかわる基本計画の策定ですよね。
〇市長(天野市榮君) ええ。こちらに大変大勢の方から市内の商工業、農業も含めて参加いただいております。たしか手弁当で参加いただいていると思っています。委託料、恐らくこれは多分コンサルさんとか何かに、ある程度取りまとめとか、そういった部分が必要になってきますので、そのための経費だと思っております。議員さんおっしゃるように、では職員でそういうのをやったらどうだというようなご発言でございますけれども、これはまさにさっきの新しい公共とつながるのですけれども、何でも行政がやれば結局やはり市民の方あるいは市内の企業の方からはまるっきりそっぽ向けられるようなものが出てくるのですよ。やっぱり実際阿賀野市のこの経済を担っている方から参加してもらって、実際皆さんは……
〇16番(浅間信一君) それはいいですよ。経験をあれしてもらうのは結構ですけれども、民間業者の圧迫になるということは私は考えにくいと思いますけれどもね。
〇市長(天野市榮君) いや、要は市民参加という中で幅広く市民の方から参加していただくことによって絵にかいたもちにさせないように、絵にかいたもちにならないようにするために、私はむしろ大いに民間の方から参加して一緒になってやっていただくということが大事だというふうに思っております。まちづくり基本条例も……
〔「はい、わかった」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) 民間の委員さんを委任するなというのではないのですよ。この委託料の375万というものをどう思いますかというのです。市内の住所のある方、または勤めている方、そういう人たちから知恵を拝借するというのは結構な話なのだ。ただ、その中で手弁当かどうかは別なのです。手弁当でなくてもいいのですよ、それは。ただ、まちづくり条例にしても多分みんな講演受けたり、リーダーにそれなりの給料、報酬を払っていると思う、想像しますが、払っているのかなという想像しますけれども、それで市民の皆さんに無料でボランティアでまちづくりに参加しなさいと。何か矛盾しているような気もしますけれどもね。そういう中で、市内の皆さんから、市長さん言うとおりなのですよ、参加をしていただいて、現にリフォームの話でもここでまた最近庁内、市役所関係の自販機の入札を行って、市内の業者から納入いただくというようなことも始まっているわけです。ですから、そういうものの考え方からすれば、2年も3年もかけなくても実践の中で変化させていけばいいわけですから、きちっとしたものでなくても今思いつく、それで肉を足しながら完成させていくということを考えれば、そうお金かけなくて市民の皆さんの力でやれると思いますが、そういう観点から見れば市長はどう思われますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) いろいろやり方はあろうかと思っております。時間かけないでもう月何回もやってまとめるというのも方法でございます。ただ、いずれにせよ絵にかいたもちにしないために、今後その期間も含めて大いに検討、議論していただければなと思っております。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そういうぐらいの、絵にかいたもち、だれか言うたったよね、さっきね。そういうことに、立場変わるとそうなるものかなと思っておりますが、きっちりと、先ほども最初に述べましたけれども、市長の方針をきっちりと、人件費の削減するのだったら一生懸命すればいいし、できるものは職員さんがすればいいのですよ。給料カットの話も出ましたけれども、そういうものを稼ぎ出しと言うのですよ、民間では。確かに民業を圧迫したり、市の職員さんが少なくなれば委託もしなければないでしょうけれども、職員さんが稼ぎ出ししなかったらやっていけませんよ。人件費、委託費なんかばっかふえて。そう思いますが、どうですか。稼ぎ出しという言葉あるのですよ。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 行政は民間企業でございませんので、稼ぐというのができないのですよね。ですから、むしろ民間から稼いでいただいて、それを税という形でいただいて、それをいろんな行政サービスに回すというやっぱり役割分担あろうかと思っています。職員が物を売って歩くとか……
〔「いや、そういう意味でねえの」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) そういう意味では、むしろ民間の活力を大いに生かして稼いでいただく、もうけていただくというのを行政としてはしっかり支援していくということが、これは本来の……
〔「そうでないの」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) 本質であると思いますので。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) そうでないのですよ。要するに薄利多売なのだけれども、一生懸命社員が働こうよと、そしてもうけを出そうよというのが働き出しというのです。だって、もうからなければ人を雇用できないわけですよ。そうしたら少ない人でいっぱい働いて、それでもうけろでばと、それを働き出しと我々は思っていますけれどもね。税金を、稼いでもらって税金使うてなんてだれも話ししているわけではありません。
それと、もう時間がありませんけれども、市長の施政方針では農業は自給自足なんていうてしゃべって、またTPP言ってみたり、いや、用水がどうだの、道路がどうだのということで毎年毎年変化のない施策ですけれども、市長はあれですよね、農業の何とか協議会、阿賀野市農業振興協議会の会長していますよね。これはどういう協議会ですか。
〇議長(清水友行君) 披田野農林課長。
〇農林課長(披田野勝幸君) 阿賀野市の農業振興協議会につきましては、農協さん、土地改良区さん、農業委員会さん、農業共済さん、こういう農業関係の、酪農さんも入っておりますが、関係機関の皆さんが一堂に会しまして、阿賀野市のこの農業振興の施策等を検討していく、そういう協議会でございます。
〇議長(清水友行君) 16番、浅間信一さん。
〇16番(浅間信一君) もう時間がございませんから深くは申せませんが、後でその議事録等ありましたらいただきたいと思いますが、どうですか。
それで、中見ますと地産地消部会というのがあって、このそれこそまたキャッチフレーズなのです。おいしい阿賀野市再発見、郷土の食材で豊かな食生活、生産者と消費者の結びつき、しゅんの野菜は魅力がいっぱい、味がいっぱいですと、地産地消への関心を高めましょうと、食べる楽しみは阿賀野市の恵み、食生活を応援しますと、こういうキャッチフレーズが出ている。ところが、どこにそういう形態が出ているのかなと。私、うちの前は農協ですので、出るとポスター張られているわけですよ。いや、非常にいいのがあるなということで読ませていただいたらこういうこと書いてあるわけですが、どういう内容をお話しされているのかなと、こう思っております。ただ、なぜそういう話しするかというと、屋台村を安田につくりたいというような話も聞こえてくるわけですよ。そこで地産地消のものを販売したいと。ところが、みなみさんに話をしたらないと、品物がないというわけです。だから、みらいさんに話ししたら、いや、納品できますよという話をされたということ。ですから、ここで地産地消といいますけれども、商品のないものは売れませんので、その点市長、どう思われますか。いや、大分農業の話であっちこっち話しされていますが、ない商品は売れないわけで、どうしたら売れる、つくれるか、市長の考えを聞いて終わりたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 地産地消、大体阿賀野市、新潟というのはそうなのですけど、米が中心なのです。ですから、米に関してはありますね。あとは野菜がなかなかやはり供給できない体制ございます。ですから、今後は国の水田利活用、こういったものも活用しながら米以外のものをつくっていただく、そしてそれを市内で消費をしていくという中で進めていく。ただ、地産地消というのは、阿賀野市内というのに限定してしまうと直売所に出す野菜が足りなくなるわけなので、そこは周辺の市町村も含めた中でのやはり地産地消という考え方もあろうかと思っております。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 浅間さん、時間……。
〇16番(浅間信一君) はい、終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
13番、岡部直史さん。
〔13番 岡部直史君登壇〕
〇13番(岡部直史君) 私のほうからは、大きく2点について質問したいと思います。
最初に、1番として学校教育予算についてでございます。(1)番として、昨年は記録的な猛暑が続きました。安心して学習できる環境づくりのため、国の交付金などを活用してクーラーを教室に設置するなど、小中学校の夏の暑さ対策についてお伺いします。
(2)、学習支援教員の増員についてお伺いいたします。この増員という言葉を使ったわけですが、私ちょっと思い直してみますとむしろ合併直後のもとに戻してもらいたいという意味でございます。それで、天野市長及び田村教育長も赴任される前のことでございますが、同様の質問を私議会で当時の教育長に質問をしたことがありますので、若干紹介したいと思います。学校予算についてですけれども、平成17年度から18年度にかけて小中学校でこの阿賀野市の予算が4,430万減になったということで、私当時、当時の教育長に質問をしております。それで、非常にそのおかげで学校現場では大変苦労していると。倹約というのも限界になってきていると。そうなりますと、どうしてもいわゆるこの配当予算、枠配分予算でこれでやってくれということになると人件費に手をつけざるを得なくなるのではないかというような趣旨の質問で、こういうことではまずいのではないかという質問でございました。それに対しての教育長は、非常に苦しい答弁でございますけれども、やはりもう学校の枠配分ということになるともう限界があると、結局一番費用がかかるのが介助員や支援教員、各小学校に配置をした支援教員を、ここら辺を来年度から削減をしていかなければならなくなると、大変苦しいということを承知しておりますけれども、これもやむを得ないという、こういうやりとりがありまして、学習支援教員についてはその後平成18年から現在に至るまで小学校1人、中学校1人という形でやってきたというふうに思います。増員についてお伺いする本当の内容はやはりもとに戻すということで、やはり基本的な学習環境を整えるという意味で(2)番については質問を出しました。
(3)番は、学校耐震工事や新築工事、これは話が出ております水原中学校ということになりますけれども、ここにおいての工事の下請工事、地元業者への発注の促進、これは今までも私この議場でもあるいは予算、決算特別委員会でも発言をしてまいりましたが、このことについてお伺いをしたいというふうに思います。
大きな2番は、いわゆる子ども・子育て新システムについてでございます。政府は、昨年6月に子ども・子育て新システムの基本制度案要綱を公表して国会での成立を目指しているわけでございます。この保育施策は、入所申し込みは市町村から直接契約になり、国が決めている施設等の基準を取り払うなど、多くの問題があります。
もう少し具体的に申しますと、新システムの問題は児童福祉法に定められた国と自治体の責任による現行保育制度を根底から崩す。まず、1番に、保育に市場原理を持ち込む直接契約制度の導入でございます。いわば今問題が出ております介護保険制度や障害者自立支援制度などをモデルにしたこういうやり方で利用者と事業者の直接契約、利用者への直接補助方式と応益負担を制度の根本にしていることだというふうに私は思うわけでございます。
また、そういう形になりますと、保育所の収入が非常に不安定になり、保育所運営の困難化あるいは職員処遇の低下が非常に危惧をされると。さらには、民間株式会社も含めた多様な事業主体の参入を図るということになりますと、保育のいわゆる市場化という形になって、本当に子どものための保育ができるのかどうか、非常にこれ問題があるというふうに思っております。
また、大きな2番の問題といたしましては、幼保一元化というものが具体的な構想もないままに提案をされていると。文部科学省が管轄する教育施設としての幼稚園、それから厚生労働省が管轄する福祉施設としての保育所、この制度や機能などを一緒くたにするのが幼保一元化なわけでございまして、当市におきましても幼稚園もあり、保育園もあります、成り立ちも機能も大きく異なるこういうものを一元化をするということについては大きな問題があるのではないかというふうに私は思っております。安心して子どもを保育園に預けるためには、公的責任の充実こそが望まれておりますが、市の見解をお伺いをしたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 岡部議員から2項目のご質問をいただきました。最初に、私のほうから答弁させていただき、次に教育委員会からお願いいたします。
初めに、子ども・子育て新システムについてお答えいたします。新システムは、待機児童をなくすことを主な目的とし、子どもの育ちや子育て家庭を社会全体で支える仕組みを構築しようとするもので、制度の実施主体は市町村、基礎自治体とされ、権限と責務が示されております。市町村には質の確保された幼児教育の実施、保育の提供、利用者支援、調整などの責務が盛り込まれているところであります。また、新システムは、現行の保育園、幼稚園、認定子ども園の垣根を取り払い、子ども園としての一体化を目指すものであり、2013年度実施に向けて議論が行われております。
幼保一体化については、最終案が示されたところでありますが、ご指摘の点も含め、問題点も多く、各方面から批判や反対が表明されている状況と認識しており、今後の動向を注視していかなければならないものと考えております。問題点の指摘としては、保育料が応能負担から応益負担に変わる、企業の保育への進出が可能となる、憲法等に規定する子どもの生きる権利が脅かされるなどであります。
いずれにいたしましても、阿賀野市としては国の動向を見守りながら、どのような形にも対応できるよう子育ての実施体制や施策を確立してまいりたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 岡部議員の学校教育予算についてのご質問にお答えいたします。
最初の小中学校におけるクーラー設置につきましては、校長室、職員室、保健室、コンピューター室、用務員室、そして調理員室に順次設置を行っておりますが、普通教室への設置については中長期的な検討を進めてきたところであります。しかしながら、近年連続する夏季の猛暑を経験し、各学校からも学習環境改善への要望が上がっていることから、教育委員会としても何らかの対応が必要であると判断し、この後ご審議いただく平成23年度予算案において市長裁量として3階以上の普通教室に大型扇風機各2台を設置する予算を計上いたしました。今後については、大きな予算を伴うものであり、慎重かつ前向きに検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、学習支援教員の増員あるいは回復についてでありますが、児童生徒一人一人に確かな学力を保障するため、少人数、習熟度別指導、学力格差、発達障害等への細やかな対応など強く求められている中で、小規模校や急な学級減のある学校においては県の配置教員数だけでは十分な対応はできない状況となっております。教育委員会では、児童生徒がみずから学び、みずから考える力を育成し、学力の基礎、基本の確実な定着、また基礎学力の向上の一層の推進を図るため、合併以来学習支援教員配置事業を実施してまいりました。小規模校が多い当市では、学習支援教員あるいは補助教員という言い方もするのでありますが、に対する学校現場のニーズが高いにもかかわらず、先ほどの財政状況の悪化等もありまして、今年度まで小中学校に各1名ずつ配置するという状況でありました。こうした声にこたえ、また事態の改善を図るため、平成23年度は増員を図ることとし、緊急雇用創出事業を活用し、小中学校に4名ずつの配置を行うという予算計上をいたしました。
最後に、工事の地元業者への発注についてであります。当課では、学校施設の耐震化工事を平成19年度から計画的に進めており、岡部議員からは同様のご意見またはご要望をいただいてまいりました。耐震化工事は大きな事業費であることから、当課といたしましてもなるべく市内の業者さんからご協力をいただきたいと考えているところであります。しかし、下請業者の決定は請負業者の権限であり、発注者である市の承認事項ではないことから、工事発注冒頭の打ち合わせなどの機会に技術的な対応能力も踏まえ、市内業者でできる仕事は市内業者へとお願いしているところであります。今後も耐震化、大規模改修工事や改築工事が予定されておりますので、市内業者でできる仕事は市内業者へとのことを引き続き請負者にもお願いしたいと考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 答弁が保育の問題が先でしたので、保育の問題から質問しますが、待機児童をなくすという目的でつくられたということなのですが、阿賀野市にはそれはない、待機児童はいらっしゃらないというふうに思うのですが、一応の問題点もあるというような答弁でございます。2013年実施に向けてということなのですが、今の政権がどうなるのかということもありますので、これは不透明でありますけれども、しかし先ほども言いましたように現実に保育園もあり幼稚園もあると、これを阿賀野市として考えた場合は本当にこの、もうまた子ども園、認定子ども園と言ったり、また子ども園で全部統一するということは非常に混乱を招くものだというふうに阿賀野市の視点から考えた場合非常に問題があるというふうに思いますが、各方面から批判もあるという答弁でしたけれども、例えばどういう形での反対や批判が表明をされているのか、その辺まずお伺いしたいと思いますが。担当課長でもいいです。
〇議長(清水友行君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) 各方面からも批判や反対があるというような答弁をさせていただいたわけでございますが、阿賀野市内で特にこれに対して反対とか批判ということではございませんで、私どもが承知しておりますのは全国規模の私立の幼稚園の団体あるいは保育園の団体、それ以外には日本弁護士連合会ですとか、そういった法律に関する団体等からもこの子ども・子育て新システムについてはいろいろな反応といいますか、どちらかというと批判、反対的なご意見が寄せられていると、そういったものを承知しているところでございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 国、県の動向を見守るということなのですが、明らかにただいまの答弁でも憲法等に規定する子どもの権利が、生きる権利が脅かされているのだということ答弁なさっているわけですから、どのような形にも対応できるよということではなくて、市長あれでしょうかね、市長、やはりこれはあらゆる機会を通じてこういう形でやられると困るという阿賀野市の市長として意思表示をしていかなければならないのではないかというふうに思いますけれども、いかがですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) この子ども・子育て新システムがどういう形で具体化されるのかというのはまだ見えておりませんけれども、確かに先ほどの問題点として保育料が応能負担から応益負担に変わるという点は非常に問題ある部分であるというふうに思っております。ですから、本当に保育というのは現場の市町村が担っている一番大きな行政事務であるというふうに認識いたしておりますので、現場の声を無視して国がこういうやはり制度改正するというのは私は地方分権、地域主権の立場から非常に国がその地域のことどの程度わかっているのかということを言いたいわけでございますので、しっかりその現場の声としてこの問題点をいろんな機会で申し上げてまいりたいと思っております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 市長も来月は人の親になるというふうに聞いておりますので、ぜひこの阿賀野市の将来を担っていく子どもたちのためにもあらゆる機会を通じてやはり問題点を指摘をし、こういうことをやると、反対であるということをやっていただきたいというふうに思います。
それで、では学校予算のほうに移りますけれども、それでいろいろ検討を進めてきたというようなお話ですけれども、午前中各学校のそういう、クーラーやあるいはヒーターについてのそういう一覧表というのだか、そういうのについて質問あったと思うのですが、そういうのはつくっていないのですか。待ってくれ、資料提出待ってくれということは、これからそういうものはつくるということなのですか。いろいろ検討しているという、これは私の場合はクーラーや暑さ対策に対して質問したのですけれども、検討してきているということはそういう資料はできているというふうに私は思うのだけれども、その辺どうなのですか。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) 検討してまいりまして、その今現在の状況のものは資料としてございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) そういうものがあるのであれば、私はすぐそういう資料は出てくるものだというふうに思いますけれども。
それで、さっき3階以上に大型扇風機というお話出ましたけれども、実際まず昨年の猛暑はどういう状況になって、学校や親からどういう意見が出てきたのか、その辺。私の知っている範囲では、水筒に水を持たせて学校へというような話しか聞いていないのですけれども、どんなことをやられましたか。暑さ対策。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) やはり議員と同じように、とても暑いので、子どもたちに水筒等持っていってもいいように学校側に言ってくれといったふうなお話はございました。あとそれが水とか、そういったものに限るというふうなことで、清涼飲料水とか、そういったものにならないようにというふうなことで申し上げましたけれども、学校側でも校長の裁量といいますか、そういったことで水に限って許可したというふうなことで、そういったところもございました。
以上です。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) それで、来年市長裁量で扇風機ということの答弁がありまして、それいろいろ考えてそういう予算づけをしたということなのでしょうけれども、ただ問題はこれでどの程度効果があるのかというのは私はちょっと疑問だというふうに思うのですが、何でもしないより、うちわよりはいいのかどうかわかりませんけれども、扇風機をというのは実際学校のあれですか、現場からそういうつけてくれということなのでしょうか。午前中も学校の施設についてお話ありましたけれども、やはりその市内小中学校によってはやっぱり比較的新しいのもあるし、耐震化やったところもあるし、比較的古いといいますか、そういう部分がある、当然学校の施設というのには多少の、多少か余計かわかりませんけれども、暖房、冷房についてはアンバランスあると思うのですが、そうすると個々にやっぱりその学校で当面どういうことをしてもらいたいのかというのはやっぱり違ってくるという面もあると思うのですが、一律にそれを1階と2階は、3階以上といったっても4階、5階建の学校はないでしょう、1階、2階は何にもしないけれども、3階だけ扇風機つけるという、そういうのはどういうことから出てきたのかなという、その辺ちょっと疑問なので。
〇議長(清水友行君) 折笠学校教育課長。
〇学校教育課長(折笠朝美君) やはり3階というふうなことは、1階、2階というところは気温がやはり低いというふうなことで、3階になるとやはりちょっと、何もないというのはちょっと耐えしのげないのかなというふうなことで、やはり1階あたりから比べますと3階あたりは、ちょっと測定した正確なものはございませんけれども、やはり二、三度程度は3階のほうは暑いのではないかということで3階に扇風機を設置したいというふうなことになったわけでございます。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) ですから、その学校のほうからそういうふうにしてほしいという要望が出てきてやったのか。だから、一律に3階に扇風機つけるというようなお話なので、さっき言ったようにその学校によってもやはり要望というのは違う面もあるのではないですかということでちょっと質問をしたわけなのですよ。
それから、午前中も教育委員長さんが35度の暑さの中で大変だというような話出ました。なぜクーラーかというのは、私は以前に倉島議員がこれは逆に寒いというところで、その寒い、暑い、それぞれ校長さんの判断でやっていたわけでしょう、それがそうではないのだということで、一定のやっぱり基準というものがあると。暑い、寒いの。それは、学校ごとに校長先生の個人的な判断でやるということはまずいので、やはり基準というものがあるということで確認をしたわけですよ。だから、その基準を、一遍に全部設置というのは難しいかもしれないけれども、考え方としてその基準をやっぱり満たすように努力をしていくというのが皆さんの仕事ではないのでしょうかね。その点どうですか。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 暑さ、寒さに対する学習環境の適正化ということでご心配いただきましてありがとうございます。
学校というのは、一般的には風通しもよくて比較的いい自然環境といいますか、いわゆるそういう学習環境も持っているところであるというふうに私ども考えてはいたのですが、やはりここ数年の暑さの状況というのを見ると大変厳しくなってきているなというふうに思っています。とりわけ昨年のような猛暑の中では学校も熱中症で倒れる子を教えなければいけないというもうぎりぎりの線の状況もありましたし、そういった中で子どもたちの様子見ながら冷房の入っているコンピューター室を適宜交代で使うとかいろいろな対応をしてしのいだということがございます。クーラー設置をどういうふうに考えていくかということで、いいものはいいのだから金があればつくればいいということにも尽きるのですけれども、学校教育に携わる側からはもう少し慎重な見方をしている部分もあります。ちょっとその辺を紹介いたしますと、今水原中学校の改築ということで基本構想に基づく基本設計の詰めの段階を迎えているわけですが、その中でも暖房、とりわけ冷房といいますかね、空調のほうをどう考えるかというのが議論の俎上にのっております。そういった中で、中学校でありますので、それはできればつける方向で長期的に考えていったらいいというお話はいただいているのですが、その議論の過程の中で小学校には教室にクーラーをつけるのは決して好ましいことではないという考え方も出されております。それは、ご存じのように子どもたちが発達の過程の中で体を通して寒さ、暑さに対する対応というのを身につけていく部分というのもありまして、いい環境をそろえればもう立派な子どもが育つという考え方ではもちろんないわけです。例えば風が吹いてカラー傘が逆さになっていても風への対応ができないような子では困るわけですし、いろいろな学びながらという部分あるいは身につけながらという部分が発達段階に対応してありまして、そういったことも含めて慎重にいかなければいけないというふうに考えております。そういった中で、昨年の猛暑も経験する中で、とりわけ3階での居心地というのは厳しいものがありまして、学校では新しい指導要領の改定の動きの中でも従来よりも授業時数がふえてくる。今まではごく暑いときには休むのが賢いという考え方だったのですけれども、今は暑くても学校行って少しは授業の時数を稼がなければいけないというような学校も苦しい状況に迫られておりまして、そういった意味では夏場の環境も改めて問い直していただく必要があると。そういった中で、私たちは比較的お金もかからなくて、大型の扇風機ですが、暑いとこ経験した方はわかると思うのですが、あの風はありがたいのです。2台で動かすことが可能ですから。そして、スイッチも切ることができます。だから、2階で使うときもあってもいいし、3階で使うときがあってもいいし、その調節をしながら今の段階で活用を考えていただく。これは1つの方法かなということで。ちなみに、保護者のアンケートとったわけではございませんが、中学校や小学校の校長先生方からは大変ありがたいという言葉をいただいております。そんな状況でございますが。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) では、とりあえず扇風機ということですが、しかし私がさっきも言いましたように、温度は冬は国の学校環境衛生の基準というのが再度倉島議員の質問のときにも、承知していると思いますけれども、冬は18度から20度、夏は25度から28度としていると、そこをやっぱり物差しにしてぜひ考えていただきたいというふうに思うのです。ですから、クーラー設置については校長室や職員室、保健室、コンピューター室、用務員室、調理員室に順次設置を行っていますがということなのですが、最初に私が言ったようにやはり各学校でこの辺どこにどういう暖房機やクーラーがついているのかという午前中に意見が出ましたけれども、そういうものがやっぱりあって、順次、全部教室は無理であってもとりあえずこの学校は図書室につけようかとか、ランチルームにクーラーつけようかどうかと、そういう計画というかな、そういう検討というのがなされて当然だというふうに思うのですよ。その上で予算が絡んでくるわけで、それは教育委員会で何ともしがたい面がありますけれども、扇風機ということとあわせてやはりそういうものを検討していかなければならないのではないかというふうに思うのですが、そのさっきの答弁、中長期的な検討や前向きにというような抽象的な答弁しか返ってこないのですが、具体的に言うとそういうことではないのですか。そういうこと考えていらっしゃいますか。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 2つあるわけですが、1つは教職員の労働環境といいますか、働く場の環境という意味での観点が1つございます。労働安全衛生上の立場からも配慮が求められているところでありますが、ようやく校長室、職員室、保健室、コンピューター室、調理員室が大体整備できまして、用務員室がもう数校残っているということで、こちらの面については一応整備ができつつあるという状況であります。あと教室をどうするかということ、ランチルームも含めてでありますが、これについては今私たちのほうでこういう年次計画でこういうふうに改善をしますという計画まではいっておりません。岡部議員さんのそういうご指摘も受けまして、取り組みは前に進むように考えていきたいと思っておりますが。
それから、他市町村でもここ数年教室のクーラー設置について動きが出てきているところであります。財政事情の中で非常にいろいろな課題はあるわけでありまして、そういったことはもちろん踏まえながら前向きに検討を進めさせていただきたいということでお許しいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) ぜひ、暖房も一緒ですけれども、その午前中にも話出ましたけれども、そういうやっぱり計画をつくって、それは予算伴うものですから、こちらのほうへやっぱりこういうふうにしたいのだということをやっぱり言わなければ私は話は進まないというふうに思うのです。
それで、恐らくそういうものがこちらのほうへ来ると思いますけれども、それであれですか、まず財政課長あれですか、国の今いろいろな動きがあると教育長さんおっしゃって、確かにあれですよね、真剣に今各自治体ではクーラー設置考えているのです。国のほうの交付金等も活用してやっているという事例もあるのですが、その辺は財政課長はそういう情報はどんな。何か考えていますか。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 財政課のほうとしましては、今現在予算配分の中で枠配分をさせていただいているところでございます。決して今やっているサービスの中で無駄なサービスというものはないというふうに考えておりますので、まず何を先に優先的にやるのか、何をやりたいのかというものが各課の計画の中で確固とした計画を立てていただいた中で予算要求をしていただきたい、なおかつ市長裁量経費もございますので、その中でやはり要求をしていただきたいと、そういうふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) このクーラーの問題、最後に、では市長、市長裁量で扇風機3階だけということになるとどの程度の出費なのかちょっとわかりませんけれども、それも含めてやはり将来的にこのクーラーの設置というのは、それこそさっきの話ではありませんけれども、そういうものをやっぱり地元、扇風機もそうでしょうけれども、地元の商店や業者から購入をするという面もあるわけですから、考えていかなければならないというふうに思うのですが、市長の考えどうでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 昨年の猛暑で大分児童生徒さんが学習環境が損なわれたというようなこともございまして、市長裁量経費で3階以上の普通教室に扇風機を設置することといたしたわけでございます。ただ、今岡部議員のクーラー設置はどうかという点でございます。これについてもクーラーを設置するのだったら多額の経費がかかるわけでございますので、まずは扇風機での対応を見ながら、それでも足りないのかあるいは教育的なやはり観点から安易にクーラーでいいのかという意見等もございますので、そういったものも踏まえながら、また市の財政も踏まえながら対応して検討してまいりたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) では、(2)番の学習支援教員の増員についてですが、先ほど私が述べたような経過で来ているわけなのですが、これはそうしますと緊急雇用ということになるとまず23年度のみということですか。これ4人ずつ配置ということは合計8人、今2名から8人ということは前進しているわけなのですけれども、そういうことになりますよね。23年度のみと。
〇議長(清水友行君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 岡部議員さんから合併当初の支援教員の配置についての考え方もお話しいただきまして大変ありがとうございました。
本当に学校教育にとってどちらが大事ということではないのですけれども、ある意味では暖房の問題等以上に喫緊の問題だというふうに私は受けとめております。それで、どんな学校でも教師の配置というのが多くなってくれば、それがやはり直接子どもたちへの細やかないい対応につながっていくあるいは教職員のゆとりあるいい指導につながっていくというふうに考えておりまして、でき得れば本当に小中学校各1名ぐらいはというふうな願いはもちろんあるわけでありますが、いかんせん厳しい財政状況の中でいろいろな優先性を考えながら、ここ数年は小1、中1というような状況であります。それで、何とかここを回復する方向に持っていくということで、まず私たち考えてさせていただいたのは、阿賀野市4つの地区がございますが、中学校4つあります。ご存じのように、中学校の生徒のその成長、発達段階から来るいろんな教科指導、生徒指導の難しさというのは日々実感しているところでありますが、そこにはちょっとでも応援する意味で教員1人配置ということで4名中学校、これ考えていると。小学校ももちろんそういうことでありますが、小学校については各地区の中心的な学校は学校規模も少し大きくてある程度対応できる力を持っている、そういう点では規模の小さいところあるいは小学校の生徒数が115人を割って教務主任配当というのが県からとられたような学校にはやはり配当をしたいという、配置をしたいということで、そのまず基本は各地区の1の4名程度でということで今回考えました。財政のほうからも認めていただきまして、ことし、来年は少なくともこの4、4は最低確保して、今後また様子も見ながら拡充を図っていきたいし、同時に整備統合の話も動いておりますので、絡めて対応を進めていきたいというふうに考えているところであります。
なお、これともう一つ学校のほうでは介助員の配置というのがやはり学習活動を支える1つの大きな色になっておりまして、これについてもかなりの配当を予算をいただいているところであります。そういったことで、あわせて学校支援の対応をより効果的なものにしていきたいと願っているところでありますが、よろしくお願いいたします。
〇会議時間の延長
〇議長(清水友行君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 政治の世界では政権党が学級崩壊などと言われておりますけれども、やはり教育現場は今大変になっていますよね、そういう意味では。そうならないように、それとあわせてやっぱり、いや、本当に現場の先生に聞いてみますとクラスの維持というのが大変だと、いろんな子どもさんいらっしゃるわけですから、そういうことで基礎的な学力を身につけるということと、そういうそれぞれ苦労している学級運営等にやはりこういう支援教員さんあるいは今教育長も言われましたけれども、介助員さんはなくてはならないものなので、より一層やっぱり増員をしていくという方向でぜひお願いをしたいというふうに思います。
それで、最後ですけれども、いつも言っております、何とかの一つ覚えみたいですけれども、ただいつも返ってくる答えも同じなのです。お願いしているけれども、なかなかやっていただけないということ。それで、今回、先回の決算と12月議会のときは京ヶ瀬中学校の耐震化を例にとって言ったわけなのですが、その後堀越小学校、笹小、それから安田中学校、これを資料いただきました。若干地元の下請を京ヶ瀬の例よりも算入しているのかなというふうに資料を見て感じとしては思いますけれども、ただこれ工事額入っていないので、工事額にするとどうなっているのかという問題はありますけれども、若干前進。しかし、これ見ますと本当に、その工種によっては確かに地元は難しいというのある、それはわかります。だけれども、こういう工種であれば明らかにやっぱり阿賀野市内の業者の方が下請十分可能だというふうに思うのはあるわけなのですが。それで、これいつも学校教育課に私行って、それでお願いしています。それはそれでやっていただきたいのですけれども、そうしますと今度はこっちの市長部局のほうでやっぱり考えてもらいたいのですよ。元請が決まってから普通元請の方にお願いをするというのも1つの方法でしょう。だけれども、それ今までやってきても私は十分な形ではないというふうに思います。
それと、もう一つ、先ほど浅間議員の話に出ましたけれども、やっぱり産業経済振興条例、これをつくったわけでありますし、確かに基本計画はこれから時間をかけてやるにしても、その条例の一番この大事な目的の1つにはやっぱり地域循環という考え方があるわけですよね。条例の文章にうたわれている。そういうことからすると、私はいつも教育委員会に行ってそういうお願いしているのだけれども、なかなかという答えが返ってきますけれども、それを超えるようなやっぱり考え方というのをちょっと皆さんのほうで、市長及び、これはまた財政課長になると思いますけれども、いつもこういうイタチごっこの質問と答弁ですけれども、もっと踏み込んだ考え方というのは皆さんのほうで何か考えておりますか。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) それでは、岡部議員さんのご質問に答えさせていただきます。
私のほうも入札を担当している課といたしましてつくづくそのように考えておりますし、基本的には地元業者さんから地元の仕事をしていただきたいという気持ちは人に負けないほど持っているつもりでございます。この前に公取委のほうに一応確認をさせていただきましたけれども、法律の中でそれを規定するという法律はございません。ただ、それをしていいのか、悪いのかということになれば、やはり業者にしても経済的な面から考えればそれを規制するということは好ましくないものであるというようなご意見でございました。であればどうするかということになれば、やはり行政、発注元からお願いというような形でしか今現在はできないというのが現状でありますし、入札者の元請のほうもうちのほうのなるべくジョイントを組んでいただいた中で、できないものの中でもジョイントを組んでいただいた中で入札もしてございますので、そういうふうな面からも一応下請につきましてもお願いというようなやり方で今現在しているのが状況でございます。それを強制的ということになるともう少しちょっと考えさせていただかないと理解いただけないと、今ちょっとまだいろんなほうを調べてみたいと思いますけれども、今の状況はそのような状況であります。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 私、以前に、本田市長の時代でしたと思うのですけれども、市の基本的な入札の方法や改善について質問したことがあるのですよ。その中で、皆さんのほうからの答弁でいろんなものがあるということの中で、総合評価方式というものが、ただ単に入札の金額ということだけではなくて総合評価方式というものが考えられると。その後平成19年ごろだったと思いますが、試行という形で阿賀野市でもやられてきました。それで、土木ではもう何回かやっておりますよね。ただ、建築は恐らくこういうのは一回もやっていないと思うのですよ。建築の大きい工事も出てきませんでしたからね。ただ、きょうのいろいろな私議論、議論というか、話の中に出てきましたけれども、最近になってやっぱり学校耐震化、それから阿賀北広域組合ですけれども、葬斎場新築、それから水原中学校、先ほど出ました病院の新築というものが射程に入ってきたような感じですが、やはり建築の入札でも、どういうやり方がいいのかあれですが、そういう下請をやっぱり元請さん決まってしまってからお願いします、お願いしますである程度はやってくれるかもしれませんけれども、入札の段階でやはりさっき言った振興条例の精神、地域循環の精神でやはり、そういうもののやっぱりどれだけ下請に地元を使うかというようなものも点数加味したようなそういう入札というのは私は可能だというふうに思うのですが、その辺はいかがですか。
〇議長(清水友行君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 評価の中での加点の状況の中では入れることは可能ではあるとは思いますけれども、それはどれだけのウエートを占めるかとなってくると微々たるものだと思います。その辺につきましても総合評価、毎年四、五件を一応やる予定にはしておりましたけれども、まだことしいろいろの工事等、またいろいろ状況等によって出せなかった面もあるわけでございますけれども、その面も含めまして指名委員会等で十分また検討もさせていただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 何回も言いますけれども、ずっと大型の建築工事というのはなかったというか、最近になってやられてきましたし、これからもやると。23年度は、学校の耐震化はこれ設計だけなのですね。設計だけですよね。だから、24年度は2校ですか、1校ですか、やるわけでしょう、また。24年度ね。そういったものもありますので、ぜひそういう点、あれですか、最後に市長、どんなふうな考えを持っていらっしゃるか。私は決してできないことではないというふうに思うのですが、その辺はどのように。最後に市長の考えをちょっとお聞きして終わりたいと思いますが。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 下請業者も市内に、では限定するように義務づけというのは、これはやはりまだよく調べてみないとわかりませんけれども、独禁法という公正な取引を規制、そういうのをやるようにという法律があるわけですが、この法律の趣旨からどうなのかなというふうに思っていますし、また実際市内の業者さんに発注するにしても市内の業者さんでこれでは受けられないと、できないということで断られるケースもあるというふうに聞いておりますので、なかなかすべて市内の業者に任せるというのが果たして可能なのかどうなのか、いろんな観点から検討した上で一番いい方法を探ってみたいというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 13番、岡部直史さん。
〇13番(岡部直史君) 最後にしようと思ったけれども、もう一言。
法律的に強制とか、そういうことを私言っていないのですよ。そういうものを点数に加味したような総合評価方式の入札というのを考えられるのではないかと。ぜひ検討していただきたいというふうに思います。質問でないので、ではぜひ、また答え返ってくるとまた手挙げねばならないから、これで終わります。どうもありがとうございました。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
4番、雪正文さん。
〔4番 雪 正文君登壇〕
〇4番(雪 正文君) 4番の雪でございます。それでは、通告に基づきまして質問させていただきます。
現在の日本、新潟県、阿賀野市の状況を見るとき、今は明るい未来への過渡期にあるのではないかと私は考えております。明るい阿賀野市をつくるため、そして市政運営を航海に例えるならば、この阿賀野市丸が誤りなき進路へかじを切るために、私が尊敬するウシオ電機の会長の言葉を少し引用させていただきますが、質問させていただきます。市長、我々のこの阿賀野市丸を誤りなき方向へ進めるために、そして明るいあしたのためにきのうを捨ててください。それはどういうことかといいますと、先ほど申し上げたとおり、現在の日本、新潟県、阿賀野市は明るい未来への過渡期にあると私は考えているからであります。ことし、2011年は、世界じゅうで変革が始まる年になるでしょう。アメリカの金融、EUの連携、中国の経済成長、中東諸国の民主化、さらにはロシアや朝鮮半島情勢など、不安定な要素は枚挙にいとまがありません。これを打開しようとする機運が高まり、いよいよ21世紀もウオーミングアップから本格始動の時代に突入しようとする模様を呈しております。日本にも、この阿賀野市にも、この変革の荒波は容赦なく押し寄せてくるでしょう。今は悲観的な要素ばかりが目につき、将来展望が見出しにくいことは事実であります。しかし、私はこの厳しい時代を生きる未来への過渡期ととらえるべきだと考えます。人間は、生きていくためにはよりよい方向へ向かおうとするものであり、事態打開への努力を真摯に続けることで必ず雲の間に明るい光が見えてくるものと信じております。これから明るい、これから訪れる未知の状況下にあっても、阿賀野市の強みをうまく活用することができれば、激流を乗り越え、道を切り開くことができるでしょう。我が国においては、一時期輸出依存型から内需主導型への経済の転換が大まじめに議論されたこともありましたが、その結果として日本の貿易比率は世界でも最下位に近いところまで落ち込み、経済は活力を失ってしまいました。その一方で、最近の若者の間では内向きになってきた日本社会に日本文明の衰退を感じ、ややもすればおいしいものでも食べて大過なく過ごせればいいといった活力や意欲に貧しい風潮が見受けられます。人材のグローバル化が進む中、内向き意識のままでは働く機会も得られなくなるでしょう。ダーウィンは変化に即応する者だけが生き残ると説きましたが、まさに今こそ状況に応じて自分を再構築できる柔軟性が求められる時代なのではないでしょうか。個人も組織もこれから変革を進めていく上でさまざまな選択を迫られることになるでしょう。そのとき我が阿賀野市丸の進路を誤らせないために、市長は何を基準として選ぶべきと思われますか、お考えをお聞かせください。
私は、変革を進める上で重要なことは第1に過去ではなく未来を選ぶこと、第2に問題ではなく機会、チャンスに焦点を合わせること、第3に横並びではなく独自性を持つこと、第4に無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶこと、さらにイノベーション戦略の第一歩は、古いもの、滅びつつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てること、イノベーションを行う組織は、きのうを守るために時間と資源を使いません、きのうを捨ててこそ資源、特に人材という貴重な資源も新しいもののために開放できると私は考えております。ただし、ここで留意すべき点は、古いものや陳腐なものとは別に、歴史が教える真理を手放してはならないということです。さらに、古典や宗教などを通じて何千年にもわたって人類を支えてきた人生のベースとなる英知は見失ってはなりません。今大事なことは、世の喧騒に惑わされて本質を見失うことなく、大河の真ん中をゆっくりと進むように時代の趨勢の中軸を歩んでいくことではないかと考えております。過去の成功にあぐらをかくことなく、きのうを捨ててあしたに生きる覚悟を持って道を切り開いていかなければならないと私は考えます。
以上、私の考え方、基本理念を述べさせていただきました。そこで、今度は天野市長の基本理念をお聞かせいただきたいと思います。まず、阿賀野市創造、阿賀野市再生のために市長はどのような基本的な考え方を持っておいでででしょうか。また、阿賀野市活性化のための基本方針について具体的な市長のお考えをお聞かせください。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 雪議員からは2項目のご質問をいただきました。
初めに、阿賀野市創造の基本理念についてお答えいたします。まちづくりの基本理念については、本市の進むべき方向を示した阿賀野市総合計画基本構想の中にその理念を示してあります。その内容は、まちづくりは人づくりであるということを基本に置き、このまちに住み続けたい、このまちに住みたいと思えるまちを実現するため、次の5つの理念を掲げております。ふれあいと思いやりのまちづくり、元気と活力のまちづくり、安心と安全なまちづくり、協働と責任のまちづくり、男女共同参画のまちづくり。私といたしましては、これら理念はいずれも重要な要素となっておりますが、この中でも昨今の経済、行財政状況を勘案した場合、協働と責任のまちづくりをより一層推進したいと考えております。
次に、阿賀野市活性化の基本方針についての考え方であります。これは、今後10年間の本市の姿を「人・まち・自然が輝く幸福祉都市阿賀野」とし、これを実現するために前期、後期の各基本計画に各種政策を掲げ、必要な時点修正を加え、限られた財源と人員の中で市民が最も求めている行政課題、サービスに経営資源と人員を集中的に投下していく必要があるものと考えております。そのためにも本定例会において上程いたしましたまちづくり基本条例の理念に従い、市民ニーズや関係機関からのご意見を行政サービスに反映するため、市民が参画する協働のまちづくりを進めることを基本に行政運営を進めてまいりたいと考えております。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) チャイムが鳴りましたので、私の一般質問これで終わりますと言いたいところではございますけれども、そういうわけにはいきませんので、再質問させていただきます。
午前中からのいろいろな市長とのそのやりとりの中で、正直申し上げまして再質問するモチベーションは落ちました。この答弁書を見させていただきましたけれども、いつもと変わらず具体性がないのですよね、市長ね。本当に。悲しいことか。糸の切れたたこのようで、どこをどういうふうにつかんでいいのかわからないと。浅間議員さん、それから岡部議員さんと皆さん優しく語りかけるように質問いたしましたので、私もきょうはそういうスタイルでいこうかなというふうに思っておりますけれども、いずれにしても市長が施政方針の中でいつも言われていますように国の施策などをうまく引用しながら評価したりとかしておりますけれども、あえて私のフィールドに迎え込むのではなく天野市長のフィールドに入っていくようなつもりで、あなたの施政方針の中から、TPPという物すごく今の時代のレアなことも書かれておりますので、その辺を引用しながら基本的なあなたの考え方をお聞きしたいなというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。
施政方針の中にも、私は環太平洋連携協定、いわゆるTPPですね、を見据えた中でというふうな表現をされておりますけれども、これは見方によると賛成なのかなというふうにとられるわけですけれども、この後倉島議員さんもTPPの問題に対して質問しておりますので、私は要するに考え方を聞いているわけなので、TPPがいいか悪いかとかではなくて、要するに考え方、この辺をちょっとお聞きしたいと思います。平成の開国、第3の開国とも言われておりますけれども、イコールTPP、この辺の考え方、簡単に申し上げますと是か非かで答弁いただければ一番ありがたいのですけれども、考え方も含めましてどう思いますか、市長は。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) TPPの参加するかどうかと、今国のほうでいろいろ議論されているところでございます。私は、やはり日本の将来を考えたときに、いろんな条件はクリアしなければいけない問題もございますけれども、私はやはり平成の開国と言われていますTPPについては私は前向きに検討していただきたいというふうに私は考えております。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 前向きにというふうなご答弁ございましたけれども、私の考えを申し上げさせていただきますと、これ第3の開国というふうに言われていますよね。これは、よくよくこの意味をよく考えてみないとだめだと思うのですよね。今の現在のこの日本、阿賀野市もそうです、政治も経済も社会も本当にこの制度でいいのかという、今見直しの段階に来ていると思うのですよ。そういう状況に来ている中で、まず今回のこの3月議会においてのその来年度予算もあります、補正でもありました、今回いろんな議案が上がってきております、そういうのも全部ひっくるめてですけれども、まずこれをやる、それからそれをやった後にどうやって国を開いていくのかとか、この阿賀野市の施策を展開していくのかというふうなのが先ではないのかなというふうに思うのですよね。私は、民主党のやっていることは全く真逆なことをやっているのかなというふうに思っております。まず国内から先に変えないといけないのではないのかなというふうに考えているわけですけれども。自分を変える、それから外にどうやって打って出るのかと。開国イコールTPPでは私はないと考えております。それはお互いの考え方なので、市長の考え方がいいか悪いか、それは個人の考えですから、よろしいと思います。それと、開国といいますと、非常に耳ざわりいいわけですよ。そうすると、こういう言葉を使うとやっぱり本質が見えなくなってくる。この社会が一体今後どうなっていくのか、本当に今この大きな不安が広がっているのではないかなというふうに私は考えています。今回の第28号議案も29号議案もそうですけれども、ちょっとこのTPPの問題とラップさせますけれども、これは一体だれのためにやっているのだ、これをすることによってどうなるのだと、本当にこれをやれば私たちのためにになるのかなと、そういうふうなのを普通先に考えていかねばならないのではないかなと思うのです。だから、きょうの午前中からのあなたの答弁を聞いているとあっちに行ったかと思えばこっちに行く、こっち来たと思ったらまたこっち来ると、全くもって方向性が見えない。TPPからずっと来ましたけれども、まずこれに対して市長はどうお考えでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) TPPに反対する人たちの1つの前提が、全品目即時関税撤廃というのが1つの前提になっております。ただ、このTPPは、これ暫定的にこの関税を引き下げていこうと……
〇4番(雪 正文君) いや、市長、考え方ですから。
〇市長(天野市榮君) 考え方ですか。
〇4番(雪 正文君) 中身は全然関係ありませんので。
〇市長(天野市榮君) では、TPPはまた別の機会に譲るとしまして。
私、雪議員が先ほどの質問の中で自己変革、イノベーションという話ししました。日本の歴史を振り返ってみますと、日本が変わったといいますか、イノベーションしたというのは2回あるのです。1つは明治維新です。幕藩体制が崩れまして、天皇中心とする中央集権国家ができた。もう一つは太平洋戦争、第2次大戦に日本が敗戦して、戦後復興を遂げた敗戦。これいずれも、明治維新というのはペリーが浦賀沖に来まして開国を迫ったわけです、それが1つの幕藩体制崩壊につながったわけですし、戦後の日本の経済成長も第2次世界大戦で日本が敗戦したという中でこの奇跡的な復興を遂げた。正直言いますと、日本は外からのそういう刺激がないとなかなか自己変革といいますか、イノベーションが私はなかなかできない国民性といいますか、私はあるのかなと思っております。だから、このTPPにまた戻りますけれども、やはり要はさっきの雪議員が言っている内向きになっているというのは、要は日本という狭い中で物を考えてしまうと非常に日本はTPPは日本にとって不利だという考えは当然農業中心に出てきますけれども、やはりこれからは世界が1つといいますか、ウシオ電機の会長さんの言葉を引用されていますが、私も日経新聞でウシオ電機の会長さんのコメント、TPPについてのコメントございました。牛尾会長は、アジアを1つの市場と考えれば内需だと、要はTPPは環太平洋なので、ちょっと市場は違うのですけれども、むしろTPPよりもアジアを1つの貿易、自由貿易圏にすれば1つの市場だと、文化的な非常に似ているというような発言ございました。ですから、私はその日本という狭い国土に考えるのではなくて、ウシオ電機の会長さんもおっしゃるようにもっと広い視点で、やはりアジアを1つの市場と考えれば内需であります。EUは完全にもう1つの市場等ができておりますので、私はそういう考え方の観点でTPPを考えていくとまた違ったまた評価ができるのかなというふうに思っています。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 別にあなたの講義受けているわけではないのですから、評論家的なそういうのはもうおやめください。
要するに考え方聞いているわけですよ。どういうふうなご認識でいらっしゃるかわかりませんけれども、それこそ今、日本の国の方向性が変わるぐらいの重大な問題を阿賀野市長として日本国がこうなったら阿賀野市はどういう影響があるかという、そういう視点で見ているのかなと。それに対して、7割依存財源でこの自治体は生活しているわけですよ。3割しか自主財源ない中で7割の部分、国の大きい方向性が変わるわけですから、変わるのか、変わらないか、まだ6月に参加するか、しないかの話ですけれども、そうなったらどうなるかというふうなシミュレーションの中で法人税アップするのか、職員さんの給料上げるのかというのがつながってくるのかなというのも全然見えないのですよね。それで、結局開国、例えばTPPをするにしてもそれは世界に打って出ますよね、日本は、同時に入ってくるのですよ。入ってくるということは痛みが伴う。では、どういう部分が痛みが伴うのかと。皆さん優秀な職員さんいるわけですから、大体予想はできると思うのですよね。その上で判断していかなければいけないのかなと思いますよ。非常にこれは重要な問題だと思います。ましてや阿賀野市は主幹産業は農業だと言っているわけですよね、その農業関係団体は大反対しているわけですよ。それを軽々にこういうふうな文言を施政方針の中に入れないほうがいいのではないかなというふうに私はアドバイスしておきますけれども。
そういった中で、これをいろいろこのまんま議論してもあれですので、次のほうにいきますけれども、活性化対策、活性化のために一体何を考えているのかと。これは産業振興もあるでしょう、医療、福祉、介護、教育、そういう問題をクリアしていくのもあるでしょう、それと財政再建もあるでしょう。例えば、今回の午前中も大分盛り上がりましたんで、お金の部分についてそっちの方向にちょこっと行かせていただきたいなと思いますが、財政再建、これも1つ重要ですよね。今ある大きな課題として、要するにこれ日本全部もそうですけれども、阿賀野市もそうですけれども、安心できる社会保障制度、この制度のあり方と同時に、持続可能的なやっぱり財源というのが当然必要になってきますよね。この議論が必要だし、最も重要なのかな、だからきょうの午前中もあそこまで議論があったのと私は理解しておりますけれども、問題点を挙げますと、それこそ評論家みたいなこと言うなよと言われるかもしれませんが、国、地方の借金合わせて約900兆ですよね。対GDP比で184%。国の今年度予算案を見れば、我々のサービスに影響するその一般歳出の中で約54兆円、そのうちの29兆、これが社会保障費になっているわけですよ。税収と社会保障費を比べると、その税収の4分の3が社会保障費となっている。これは、いろんな方が言われておりますけれども、異常事態であると。そういった状況の中で、団塊の世代の方々が約700万人、この方々が間違いなく、私もそうですけれども、高齢化していくわけです。それに伴った社会保障費の増が毎年1兆円ペースで上がっていくと。これらのデータをもとにして財務省は10%から20%消費税上げねばだめだと言うているわけですよね。浅間議員さんからもその辺の指摘があったと思いますけれども。そうしなければ国の財政は破綻するという。だから、政府、民主党も消費税引き上げを12年までに成案を得る今努力しているわけですよね。その辺も市長も、国会中継はなかなか見る時間ないと思いますけれども、新聞等々で理解していると思うのですよ。この辺の国の状況からすべて見た中で、360度考えた中での今回の3月議会、来年度予算もしくはその法人税率のアップとか、当然その辺は勘案した中でやっているわけなのですよね。どうでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私の持論ではないですが、きょう初めて申し上げますけれども、財源なければ政策なし、政策なければ予算なしというふうに考えております。当然政策を出すということになれば、その財源をしっかり確保した上でないとできないわけです。特に地方については国と違って簡単に税率は上げられないわけでございますので、いかにその財源を確保するかというやはりまず裏づけがあって政策があるというふうに考えております。そういう意味で、23年度の予算案については財源の確保のめどがついたということで政策を、政策というのは予算ですね、これが予算案という形でのせております。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) ますますわかりませんけれども。もともと行政というの単式簿記でありますので、市長もずっと行政経験は長いですけれども、経営者として一回もその辺の貸借対照表を見ながら来年度方針を立てて云々くんぬんとか当然あるわけないでしょうし、県庁時代も予算編成作業には加わったことございましたか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 予算係には直接はおりませんけれども、担当課で予算、当然自分が担当している事業についての予算編成はするわけで、本当にごく一部ですが、その限りにおいては携わっております。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) やっぱりその辺なのかな。全体的なそのバランス、当然民間の経営者の方々は右、左のそのバランスシートを見ながらその内情、現状、将来、いろんなのを勘案した中でその年次計画を立てた中で、それで予定を組む、それで実際に期首始まって月次がどうなっていくかというのをPDCAサイクルをしっかり回しながらやっております。そういう要するにバランス的なものが今回の予算案、また議案の中では非常に感じられないというふうに私は思っております。
それで、これまた考え方でございますけれども、今のこの阿賀野市の状況、日本もそうですけれども、景気が悪いですよね。それは同じ認識であります。デフレの状況であると思います。まず、このデフレをこの阿賀野市をよくするために、阿賀野市をよくするための1つの手段として財政再建をするために、その方法論としてまず景気が悪い、デフレ状況であるというご認識は一緒であります、市長も私も、そういった中でまずこの解消をしなくてはいけない。それと同時に、歳出削減です。歳出削減、行政改革をやって歳出削減をする。と同時に、経済を成長させて税収をふやしていく。それがデフレの脱却につながってくると思うのですよ。これが普通セットだと思うのですよね。その辺の方向性、施策を講じて、方向性を出して、実際に行動に移して、それが実態として数字にあらわれてくる、もしくは全部、100%ではなくてもいいですけれども、ある程度方向性を示して実際に行動に移して見えてきたその次の段階として増税、私はこういうふうに考えるわけですよ。財政再建、これには3つの一つのルールがあると。いいですか。歳出削減。デフレの脱却するためには歳出削減、これセットですよ。その方向性が見えたら増税、これが普通だと思うのですけれども、私の考え方は逆に間違っているでしょうか。市長、どうでしょう。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 増税ということではなくて、本来いただくもの、ほかのところでちゃんともらっているものをもらっていなかったということで、その水準に戻すということがございますので、市がそのほかの市以上に税金をいただきたいということではございません。
それで、午前中も申し上げましたように、市も22年度の補正予算、また新年度予算で景気経済対策を実施しております。そしてまた、雇用確保ということで、約2億円ふるさと雇用、緊急雇用予算使いまして101人23年度に雇用が発生します。そうすることによって、雪議員おっしゃるようにデフレというのは物の値段が上がらないのです、小売価格ね。
〇4番(雪 正文君) それわかりましたので。
〇市長(天野市榮君) はい。要は……
〇4番(雪 正文君) 一般論でよろしいので。
〇市長(天野市榮君) はい。少なくとも景気経済対策もしっかりやりながら、歳出削減にも努めながら、とにかく阿賀野市の地域の活性化を早く達成できるようにしたいと考えています。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 私の質問の仕方が悪かったのかもしれませんので、もう一回。
今、一般論でやり方というのを、こうではないのかな、今回の議案とはまた別として、一般論で、阿賀野市でもいいですし、日本国でもいいです、とにかくその財政健全化、財政再建に向けてまずやるとしたら、私の考えは3つに分ければまず歳出削減、それと成長戦略を立てた中で増収、それがセットなわけですよ。その辺で方向性が見えてきたら増税と。ここまでやったのだから、市民の皆さんお願いしますというのが普通順番ではないかなと一般論で思うわけですけれども、市長、どうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) ええ、一般論では確かに議員おっしゃるとおりということです。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 一般論と言いましたけれども、一般論だけれども、私は、雪としてはこういう考えでございます。
そういうのであれば、今度阿賀野市のほうにいきますけれども、今回のこの議案提出、いろいろ午前中も議論なさいました。法人税のアップ。29号議案でしたっけ、29号議案が法人税のアップ。金額の大小は、これは関係ありません。ちなみに、3,600万円ほどでしたっけ、この法人税を税率を上げると、たしかそれぐらいの金額だと思います。果たしてその法人税を上げることによって未来永劫にわたってどういう効果が出るのかな、どの部分が解決できるのかな、一本化算定が26年から始まるから、交付税、どういうふうにこれが手当てしていくのかなという全くその中長期的なビジョンが見えないわけですよね。それとまた、ばつの悪いことにその29号議案の上に28号議案として職員人件費のアップ、アップではない、正確に言うと3%削減から2%削減に戻すと。これ意識的にしたのかどうなのかあれですけれども、ちょっとあれですよ、タイミングが悪過ぎる、何といっても。職員人件費を3%から2%、それと管理職手当を30%から20%に戻す、金額的に言えば大体3,000万、法人税アップして3,600万。これ政局にするなというほうが逆に無理ですよ。マスコミ、あがの新報さんもいらっしゃるみたいですけれども、職員さんの給料を3,000万戻しておいて法人税収を3,600万企業から取ると、こう言われてもこれ仕方ありませんよ、この議案書の載せ方見れば。個々の議案一つ一つを見れば、それはある程度わかるとこもありますよ。その辺ちょっとタイミング悪過ぎるのではないですか、市長。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 確かに議員おっしゃるとおりに非常に議案のこの並びがたまたま隣り合わせたということもあります。
ただ、午前中も申し上げましたように、法人税率の見直しというのは本来であればもっと早い時期にやるべきだったのです。これスピーディーに対応するというのは非常に大事なことでありまして、要はサービスを上げるときにはスピーディーに対応していて、負担を要は求めるときにもうスピーディーにやればいいのに、要は負担を求めるとみんなやっぱり嫌がるわけなので……
〇4番(雪 正文君) いや、それは委員会で細かくやりますんで。
〇市長(天野市榮君) まあいいですけれどもね。要はそういうことでございます。スピーディーに対応すべきところがおくれてしまって結局今に至ったという。サービスを上げるのはスピーディーに対応するのだけれども、負担を求めるとなかなかスピーディーに対応できないというのがあったわけでございますので、非常にもう残念だなと思っています。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) その辺はいずれにしても委員会、予算委員会の中で議論が尽くされるかと思いますけれども、市長の言っている意味もわかりますよ、今回の予算が全く評価できないというわけではないわけです。景気対策には大分ご配慮いただいておりますし、そういう部分は大変感謝しております。ただ、それはそれ、これはこれなわけですよ。そして、その法人税においても、本来であれば合併時にすればよかったのでしょうね。ただ、その後三位一体の改革の後、財政が厳しくなったときにすればよかったかもしれません。もしくは、去年の金融危機の前にすればよかったのかもしれません。そういうのも含めまして、いつなのかというのを、先ほど私が申し上げました財政を再建するのであれば、一般論で言いましたけれども、歳出削減と成長戦略立てた中での増収を図って、それがある程度見えた中で、もう乾いたぞうきんもう絞られないんさねと、だから申しわけないのですけれども、市民の皆さん、また自営業者の皆さん、会社を経営している皆さん、法人税上げさせてくださいというのが私は順番ではないのかなというふうに思ったから、私は思っておりますので、あなたの考え方を聞いたわけですけれども、一般論では賛成なのだけれども、実際に具現化して法案に出てくると違うわけなのですよね。それをこの予算審査特別委員会で、恐らくいろんな議員の方から質問出るでしょう、それに対して最終的に可か否かの判断を私どもがするわけでございますので、それは予算委員会の中でやっていきたいなと思いますんで、よろしくお願いいたします。
だから、一つ一つ整理していくと何か変でしょう。皆さんどういうふうにお思いになっているかあれですけれども……
〔「1つ、じゃいいですか」と呼ぶ者あり〕
〇4番(雪 正文君) 何かあれですか。
〔「はい、ちょっと」と呼ぶ者あり〕
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 一般論では確かに雪議員のおっしゃるとおりですよね。まず景気対策、歳出削減やって、その上でぞうきんがもうこれ以上絞れない段階で負担をお願いするというの確かに一般論でございます。
ただ、さっきも言いましたように、本来であればもっと早くスピーディーに対応するのを先延ばししてきた。TPPも結局その全品目即時関税撤廃、あしたから、加入したときにね、そういう議論で進める、これTPP10年くらいかけて徐々に関税を撤廃していくわけでございます。だから、法人税の今回見直しも2年の経過措置をやっておりますので、では条例今回仮に可決したから、ではあしたから増税分いただきますよということではございませんので、2年間で私は阿賀野市の経済も非常に上向いてきてくると、そして先ほども申しましたように喜んで税金を納めていただけるような私は環境ができると思いますし、そのために市もさらなる当然いろんな景気刺激策、経済対策はやっていく用意はございます。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) ぜひ頑張っていただきたいと思いますので、エールを送らさせていただきます。
いずれにしても、こうやって話して考え方していけばわかる部分もありますし、これ相入れない部分もあるかと思うのですけれども、いずれにしてもちょっとその辺の説明不足もあるのかなというふうにあります。例えば法人税の関係でもう一回もっと中に踏み込んでいきますと、法人税、この個人税ですね、私も税理士と何人か知り合いいますので、いろいろ税理士さん、この阿賀野市の企業いろいろ見ておりますけれども、どういう傾向にあるのかなというのを、その税理士さんの私見ではありますけれども、一部ご紹介させていただきますが、例えば所得、個人所得税についてでございます。給料が何で下がっているのか。給料が下がっているためもあるけれども、社会保障料の増加も考えられると、社会保険料増加すると年末調整で社会保険料控除額の増加で所得税の課税対象となる所得が減少していますということであります。そういうのも含め、そういう傾向があるそうです。それと、住民税の合計額と労働者数、これ割ってみると1人当たりどれだけの入金があるのかというのがわかってくるかと思うのですけれども、そうすると大体見えてくるのが、もしかしたら職がない人がふえているのかもなという、そういう傾向があるかもしれないと。少なくとも毎回確定申告をしているこの阿賀野市の方々を見ていた中で、税金が減少した雰囲気は余り見られないという傾向なので、その辺住民税の合計額と労働者数を割ってみると、要するに無職の方がふえているのかなという傾向が見えるかもしれませんと。その辺も情報分析してみるとどうなるかなと思いますので。
それと、法人税についてでありますけれども、先ほど市長も利益が出たとこからいただく、これは当たり前のことですわね。ただ、利益が出ているけれども、どういう傾向があるかというと設備投資していないのですよ、今。業者さんが。それは苦しいからですわね。実際に利益は出ているわけですよ。だから、企業が上向き傾向に来ているというのは、この阿賀野市の中では残念ながら感じられないと。何で黒字にしているのだかというその理由の中で、当然純粋にもうかっている人もいます。ただ、こういう場合が結構あるそうです。金融機関に融資を申し込むため利益を計上していると。阿賀野市においても、その繰り上げ充用とか、4月、5月で調整期間ありますよね。例えば3月末で締める企業さんで、会社で、いやいや、ちょっと売り上げ足りない、マイナスだと、赤字になると、赤字になると銀行おっかないんさねと、そうすると4月から売り上げ引っ張ってきて何とか黒字にするという傾向もいっぱいことあるそうです。だから、1つ言えていることは、利益を出し続けている会社は相変わらず利益出していると、それは間違いなくあります。でも、利益出ている会社でもやむを得ずそういうふうなので利益出しているというのも実態としてあると。いずれにしても、法人税のその税収を業者ごとに平均を出すとか、恐らく税務課のほうではいろいろデータはあるかと思うのですけれども、その辺を全部勘案した中でどうするべきなのか、いつなのかというのをもう一回よくお考えになってはいけないのかなというふうな切なる希望があるわけですけれども、どうでしょうか、市長。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 雪議員さんおっしゃるように、いろいろ詳細にまた詳しく阿賀野市の経済の状況を調べてみる必要はあろうかと思っています。
ただ、私が申し上げたいのは、県内の20市のうち12.3%を適用、採用しているのはうちだけで、あとは14.7%、要は阿賀野市の企業さんというのは県内20市の中でも特別にその景気、要は経営環境が悪いのかと、ほかの市は14.7%でしっかり経営をやっていらっしゃるわけですよね。阿賀野市のほうは12.3で今までやっている。今でもやっている。そうしたときに、阿賀野市のその企業というのはほかの19市に比べると物すごく、この阿賀野市の特性があるのかどうなのか、その部分なのですよね。ほかは14.7できちっと経営、これも大変だとは思いますけれども、やっていながら、阿賀野市の企業様は12.3という非常に税制上優遇されている中でご商売をやっている。少なくとも競争という観点から見れば非常に有利な条件で競争しているわけです。私は、経済というのは市場社会、市場経済というのは競争社会でありまして、いかにコストを削減して収益、利益を得られるかという部分はあります。そうしたときに、阿賀野市の企業様はそういう意味では非常に有利に競争をやってこられたわけですが、ほかの20市のほうは非常にそういう意味では税率が高い中でやってこられたと。これから、やはり経済というのは競争社会でございますので、同じ条件の中でやはり勝負していかなければならない、やっぱりそういうのもあると思うのですよね。そういったやはり環境を進める上でもやはり阿賀野市が企業が特別にほかの市よりも経済の状況、産業の状況悪いというならわかりますよね。
〔「わかりました」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ええ。私は、やはり同じ土俵で勝負する上でもほかの20市が14.7という率の中で各企業さんが勝負をしている、ところが阿賀野市さんのほうは、阿賀野市の企業様は12.3という率で皆さん経営をされているといったときに、これからTPPの話も出てきますけれども、世界に今度出てくる、世界と勝負しなければならないときにあるいは市外でもいいですよ、県外でもいい……
〔「議長、答弁になっていません。やめさせて」と呼ぶ
者あり〕
〇市長(天野市榮君) 済みません、そういう中での私は認識でございます。
〇議長(清水友行君) 市長、簡潔にひとつ。
〇市長(天野市榮君) はい、済みません。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 市長、全くあなたは認識なっていませんわ。今の言い方聞いていれば、2.何%しか違わないわけですよ。要するに私が言っているのは、阿賀野市の全体の財政再建計画の中で例えば減らす部分のはどうなのか、ふやす部分のはどうなのか、将来成長を見込んで種をまいて投資してこうなる、それの5年、10年のちゃんとしたビジョンの中で、ふやす部分、これとこれをやったらこれふやさせてもらう、これとこれをやってだめだったらこれはまだ据え置く、そういう全体的なビジョンの中で法人税上げるとか、職員さんの給料上げるとか、それ全く悪いと言っているわけではないのですよ、その全体ビジョンがないのに部品ばっかり出てくるから、全体的なバランスがないと言っているのですよ。そうなると間違うのですよ、方向性が。それと、阿賀野市の企業さんが、あなたの言い方をとれば阿賀野市の企業さんは楽していると、ほかの20市は難儀している中で競争で勝ってきたのだと。阿賀野市の企業もほかの20市と同じで、頑張れと、そういうふうに聞こえますよ。失礼ですよ、あなた。そういう認識でいるから、こういうちぐはぐな議案が出てくるのですよ。全体像を見た中でちゃんと計画を立てて一つ一つやればだれも反対しないのですよ。こんなきょうみたいに残業しなくてもいいのですよ。そういうことで、あえて言わせてもらいますけれども、やめておこうかな、これ以上あれですけれども、そういうしっかりしたご認識を持って計画性を持って行政運営に当たってくださいと。もうあなたの評論家的なそういうのはよっぱら聞きましたわ。ただいずれにしてももう一回繰り返させていただきますが、やっぱり全体的なその流れの中で総務課のほうから病院、それこそ問題で大分議論したときに全体像示していただきましたけれども、それっきりですよね。簡単な財政健全化計画の。そっちのほうで内部的に資料あるのかもしれませんけれども、本来、だから法人税たったこれだけだから何とかしてくれという問題ではないと思うのですよ。今世の中が冷え込んでいる中で、税率の大小ではなく、金額の大小ではなく、こっちで景気対策しました、それは確かに感謝しております。ただ、それは単年度でしょう。単年度措置であって、わかりやすく言えば打ち上げ花火1発ぼんと上げただけなのですよ。片やこっちは恒久的に増税するということなわけですよ。あなたは、他市と並ぶと言うかもしれませんけれども、阿賀野市に事業所を構える会社の経営者の方は増税なわけですよ。金額の大小ではないですよ。要するに考え方。その辺のちゃんとトータルバランスを持ってやっていただきたいなと。最終的には議会が判断することですので、あれですけれども、ただ仮に否決になったとしてもまたくじけず、いろんな場面において議会と話し合いをしていただいてよりよい法案、よりよい議案を出していただければなと思いますけれども、最後にどうですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) いろいろ雪議員さんとは共通する認識もございますし、大分大きな見解の開きもございます。ただ、私申し上げましたように、雪議員さん先ほど質問の中でいろいろウシオ電機の会長さんの言葉を引用されていましたけれども、私もウシオ電機の会長さん、日経新聞に出ていたのを見まして、本当に私はそうだなと思って、とにかく日本がこれから世界に出て打っていくためには内向きではだめなのです。外に向けていかなければだめだということです。後ろ向きはだめだ、前向きだと。だから、そういう意味で私はあえて企業に大いに外に向けて出ていただく、前向きにしていただくための1つのこれは試練、試練といいますか、非常に叱咤激励の部分だと思うのです。ただ、上げるということになれば、これなかなか前に向けたり、外に向けていけないものですから、その前にしっかり市としても自立といいますか、独立といいますか、その厳しい競争環境の中に打って出ていけるようなやはり市としてもいろいろな経済対策を今回予算措置したわけでございますので、それを1つの足がかりにして、税率が多少上がっても我々は十分ほかと勝負できるのだというくらい体力をつけていただきたいと思っていますし、その体力をつけるまでは市としてもしっかり支援してまいりたいなと思っています。
〇議長(清水友行君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) ありがとうございました。ぜひそういう考えでこれからもしていただきたいと思いますし、いずれにいたしましても23年度はより積極的な、その財政対応とか財政出動は必要ですし、全くまた相反する財政再建、これをどうしていくのか、この綱引きをどうしていくのかというのは本当に難しいと思いますよ。それやっぱりよく相談していただいてやっていかないと今回のようなちょっとちぐはぐな、政局にしたくなくても政局になってしまうような並びの議案が出てくるとまたお互いにマイナスですので、その辺は十二分に気をつけていただきたいなと申し上げまして、私の質問終わります。
〇議長(清水友行君) 質問を改めます。
19番、福住つゆ子さん。
〔19番 福住つゆ子君登壇〕
〇19番(福住つゆ子君) 副市長の辞任について。4月やっと副市長が任命され、これで市政運営が正常化すると期待したのもつかの間、この1月に辞任されました。
副市長はなぜ辞任をしたのか、市長にお伺いいたします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 福住議員のご質問についてお答えいたします。
このことについて、去る1月24日の臨時議会の休憩の際、佐藤副市長より議会の皆様に職を辞する旨のあいさつがあったわけでございます。私が初めて知ったのは、去る1月11日、佐藤副市長から職を辞したいとの申し出がございました。その理由につきましては、ご本人より皆様方に申し述べたとおりでございまして、1つには水原郷病院の公設民営化の実現が図られたこと、2つ目に行政事務の執行がスムーズに流れるようになったことなどにより、自身の副市長としての役目は果たせたということでございます。私も余りにも突然なことでありましたので、戸惑いを隠し切れず、すぐさま慰留に努めましたが、本人の意思がかたかったところであります。人間的に温かみのある職員に信頼された佐藤副市長でございましたので、私としては大変残念に思うところでございます。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) どんどんとお互いに、私も簡潔に質問いたしますが、答弁のほうも簡潔に、一番最後でございますので、よろしくお願いいたします。
今の答弁は、木で鼻をくくったような答弁です。徐々に核心をついていきますが、まず4月23日の臨時会の議案第49号、副市長の選任についての提案理由の説明で、市長は、これまでの私の力不足から2年間の長きにわたり副市長不在という事態を招き、議会や市民の皆様に不便と迷惑をかけたことを深く反省している、地域医療の崩壊の危機など市の実情を率直にお話をして、市長のためでなく市民の幸せのために就任をお願い申し上げ、快く引き受けていただいたものである、苦渋の選択であったと推測できるが、あくまでも市のために決意をいただいたと説明しております。ここ大事なのです、これね。なのに、たった9カ月で辞任。この事態を重く受けとめなければならないと思います。市長は、任命の責任、この事態をどのように考えていらっしゃるのか、聞かせてください。
三顧の礼で迎えた副市長の辞任をあなたは答弁で、突然で戸惑った、たまげたと答えて答弁していらっしゃいます。あなたは、前兆も前ぶれも何にも感じることができなかったのですか。どんな、そしてまた慰留をなさったのか、お聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほど答弁で申し上げましたとおり、私は全く前兆すら承知、関知いたしておりませんでしたし、突然のことで本当に戸惑っております。
もう一点が、済みません、どうでしょう。もう一点が。
〇19番(福住つゆ子君) 何て言ってあなたは慰留をなさったのですか。どんなふうに。
〇市長(天野市榮君) はい。私は、任期中はとにかく阿賀野市、阿賀野市民のために副市長をお願いしたいということでお願いしたわけでございますので、1月中というのは非常に私としても突然のことでございましたので、せめて私の残りの任期の間やってもらえないかということで慰留をいたしました。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 4月23日の臨時会で、高橋議員はあなたに、本田市政を否定し、市政の刷新を掲げて当選した、副市長とは政策的違いがあると思うが、すり合わせはしたのかという質問をしています。そのときの答弁は、市の最大の懸案である病院の公設民営化で政策調整のすり合わせをしたと、そう答えていらっしゃいます。山崎議員の質問には、これまでの2年間で議会と意見の調整がこれほど大変なことであると実感している、議会と良好な関係にする上でも佐藤さんに期待するところが大きい、選任は私のためということでなく、今の阿賀野市の現状、置かれている危機的な現状を何とか打開してもらうために就任をお願いしたと答えていらっしゃいます。そうすると、この副市長選任には少なくとも市のため、市民のためにという前提の上に立った大変重要な意義が2つあったと思います。1つは病院の公設民営化、1つは議会との良好な関係を築くことだと思われますが、それでよろしいでしょうか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) はい、議員おっしゃるとおりでございます。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 私は、この2つはまだ道半ばだと思っています。達成されていない。公設民営化は始まったばかりです。果たして市民に愛される病院になっているでしょうか。経営の健全化もまだです。また、議会とは良好な関係とは言いがたいでしょう。市長は、今後副市長問題をどうされるのですか。期待してあなた、三顧の礼で迎え入れた副市長が辞任なされました。どうなさるのですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 余りにも突然のことなので、後任というようなこと全く考えておりませんでした。ただ、私の任期もあと1年ちょっとでございますので、新たにお願いするとしても大変厳しいのかなというふうに考えております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 一番最後で皆さん疲れているので、ごたごた、ごたごた言いませんが、次に質問を移らせていただきますわ。
会派の打ち合わせの席に、私たちの会派の打ち合わせの席へ副市長が辞任のごあいさつに見えられました。そのときの報告と、私が単独でなぜおやめになるのですか、副市長、もう少し私たちのためにいてくださいとお願いにお会いしたときの話をメモと記憶でまとめました。その内容は、再登場には強い決意が必要であったが、何人かの職員が自宅へ何度となく来て、市長との間がうまくいっていない、市政が円滑にいっていないなどの話があった、同時に市長からも幾度も頭を下げて副市長就任を頼まれた、市職員と市長がうまくいっていないところに円滑な市政運営などがあろうはずがない、それは市民の不幸である、もう一度私の力をこの阿賀野市に、市民にささげようと決意した、まず来てびっくりしたことは想像以上に殺伐とした状況であった、でも就任したからには職員と市長の間の不信感を取り除くことも仕事と考えた、病院問題については前の市長からの継続であり、原点に戻って進めればいいことであり、労使の問題は市の問題であることをまず厚生連へ伝え、責任を持って解決することを約束した、来たときの現状は厚生連と市長の信頼関係はなく、市長はそのおかげでうまくいっていないこと、また実現するにはどうすればいいかがわからない状況で判断ができていなかった、長期化しているのは市長自身が原因であった、この病院問題に道筋をつけたことで辞任をお許しいただきたい、これ以上副市長の席にとどまることは人としてのプライドが続かない、以上です。できるだけ言葉を忠実にまとめてみました。市長、何か言いわけがありましたらお聞かせください。
そして、プライドというものは人間にとって一番大切なことなのです。誇り、自尊心、自負心、そして矜持、矜持とは自分の能力を信じていただく誇り、あなたと仕事を続けることはそれを失うことになる、そう思われたのではないでしょうか。市長、何か言いわけがありましたらお聞きします。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 別に言いわけではございませんので。
今、福住議員さんから間接的ではありますけれども、佐藤前副市長さんの心情を吐露していただいたのかなと思っております。私にも至らぬ点はあったかと思って反省しております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) まあ何て言えばいいか、まあほんに情けないお答えで、もう本当に大変。
でも、それを言い合いしていてもしようがありませんので、次に質問を進めます。この機会だから、ご注意を申し上げておきます。市長は、あがの新報に鷹山公の言葉を引用して病院問題は自分が解決したように語っていられますが、何か大きな勘違いをなさっているのでないでしょうか。公設民営化を実現したのは市民の皆様の温かい後押しと真剣に取り組んだ職員の方々、特別委員会を設置して早期解決で道筋をつけた議会、そして何よりも郷病院を残すという思いで頑張ったドクターを初めとする現場の方々の気力、力量、骨折りがあったからこそ民営化ができたのです。そうではありませんか、市長。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) まさに議員がおっしゃるとおりでございます。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) では、あなた、あがの新報にあれ言っていらっしゃいますねかね。ここにちゃんと。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇19番(福住つゆ子君) そうそう。私がしたのだと。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇19番(福住つゆ子君) まあいいですわね、もうあなたの聞かなくたって。
では、米沢藩の今度名君、上杉鷹山公のところに質問移りますわね。なせば成る、なさねば成らぬ、何事も、成らぬは人のなさぬなりけり。これもあなた、このところでおっしゃっていますよね。これをあなたの政治信条と言っていらっしゃいます。片腹痛い気がいたしますけれどもね。人間、その気になれば何でもできないことはないという、こういう意味ですね。鷹山公のこの格言にあるあなた思想、信条は何だか、私に聞かせてください。
そしてまた、名君鷹山公がなし遂げたすぐれた仕事の何を、どれを市政に生かそうとしてあなたの政治信条とおっしゃったのか、お聞かせいただきたいと思います。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) いろいろ鷹山公の米沢藩を、要するにこの再興といいますか、財政再建をなし遂げた方でございます。私は、そういう意味で阿賀野市の今の現状と重なる部分があるのかなと思っておりますので、そういう点においては非常に一番私は尊敬している部分です。もちろん産業振興もあわせてやっておりますので、そういった部分も大変影響は受けております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 答えていませんよ、もう一つ。あなたがその政治信条とおっしゃっている鷹山公の思想、信条は何ですか。何だと思っていらっしゃいますか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほど鷹山公の歌ご披露いただきましたけれども、まさになせば成る、いわゆる有言実行というのが私は鷹山公のこの教えの中にあるのかなと思っています。それは、前に向いていくと、要は外に向けてやっていくというやはり積極的な当時の、今で言えば行政経営ですね、そういったものを私は鷹山公からいろいろ教えていただいたと、こういうふうに思っています。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 鷹山公の思想、信条、その程度しかお答えにならないであがの新報になせば成る、なさねば成らぬ、何事もなんていうのをあなたの政治信条なんて言っているのは笑止千万ですよ。鷹山公の信条は勇気と正義なのです。勇気とは物に恐れない気概を持つことでしょう。信条はかたく信じる事柄でしょう。あなたないではない、どれも。そしてまた、鷹山公は気概を持って藩政を改革いたしましたけれども、それにはもちろん節約、いろいろな倹約の、省いて質素にすること、これもあります。だけれども、行政の刷新、弊害を除いて事態を全く新たにすること、それから産業の奨励に努め、荒れ地の開拓、開墾に全力、藩校を設立して学問向上に尽くしたのです。これは鷹山公のほんのさわりですよ、私でもわかるぐらいな。あなたがこうやって政治信条と言ってあなた堂々と新聞に寄せるぐらいなのですよ。それなのにそれぐらいにしか答えられない。何度も言うけれども、笑止千万。
続けます。市長、あなたは選挙でチェンジ、改革を市民に約束したのですよ。そして、今でもじっと市民は見守っています。しかし、何も改革の嵐は起きず、チェンジの風も吹かない。それどころか、航海図のない船に乗って霧深い海に投げ出されたようなものです。私たちのまちはどこへ行くのだろう、先が見えない不安でいっぱいです。こうなったらもとの港に戻してくれと叫びたい気持ちです。幸い市の職員によって行政が継続され、大きな混乱はないようですが、果たしてそうでしょうか。議会においては、それぞれ議員は憲法第11条から第14条に基づき市民の権利及び義務の上に立った福祉向上、幸せのために働いています。本会議では、あらゆる角度、視点からの一般質問等で、また一人一人は機会あるごとに市長に提言、提案を申し上げてきました。会派ではそれぞれ政策研究、勉強会を実施、市長にも呼びかけてきました。しかし、そのたびごとに軽い論理を、きょうもそうでしたけれども、軽い論理を繰り返し、重要な問題には当事者意識のない絵そらごとのような政策をぺらぺら口にして、全体の奉仕者としての職務が何であるかを完全に見失っている市長が目の前にいるむなしさを感じたのは私だけだったでしょうか。市長は、あらゆる政策について議員と熱い議論を積み重ねて合意を形成する一番大切なプロセスを回避してきています。逃げてきています。民主主義とは議論するところ、するのです。議論しなければならないのです。調整役と期待した副市長がまた不在になりました。今後議会とはどう向き合われるのですか、お聞かせください。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私の就任した当時も副市長おりませんで、2年間1人でやってまいりました。またひとりぼっちになったわけでございますので、これからもまた直接やはり皆さんと向き合っていろいろ議論をしたほうがより私の考え方あるいは政策を皆さんと一緒に議論できるのか、逆にまた皆さんからも直接市長に対しての政策提言をいただけるのかなと思います。今回住宅リフォームについても市議さんの勉強会からいろいろ議論した中での提言をいただきました。それが予算化しようとしているわけでございますので、私はこういったまさにこの関係を、今までちょっと副市長さんがその部分担っていた部分はあろうかと思いますが、これからは直接皆さんと議論しながら、よりよい阿賀野市の発展のために頑張ってまいりたいと思っております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 今、あなたは議員と議論をして積み重ねていくとおっしゃいましたよね。どんな形で議論をこれから、今までしたこともないようなことをこれからなさるおつもりか。ちょっと頭に浮かびなさったから、そういうような答弁をなさったのだと思うのです。だから、ちょっと聞かせてください。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 1つにはこういう議会という公式の場での議論もありましょうし、あとは皆さんのほうからいろいろ政策提言をしていただくと。執行部からの政策提言についてはこういう議会の場での議論になりますけれども、議会を離れた中でまた皆さんから政策提言をしていただいて、そのときに私なりのまた考え方も申し述べさせていただきながら、いろいろ議論を深めてまいりたいと思っております。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 政策提言は、この過去何年間、与党と言われる議員はあなたの市長室へ行きまして、病院の問題からいろいろな角度からあなたに政策提言を申し上げてきましたよ。だけれども、あなたは何にもあなた、耳なし芳一でした。何にも耳は持っていない、聞かない。だから、こんなふうになっているのでしょう、議会と。あなたは、これから議員とどういうふうに、では議論を積み重ねる場をあなたからつくっていくのですか。私たちは、もう幾らあなたのとこへ行ってすばらしい政策提言をしてもあなたお聞きにならないから、もう行くのやめたのですよ。では、あなたは聞くのですね、これから。人の言うことも聞きながらあなた自身の政策をつくり上げていくという、本当に大事な民主主義のプロセスに戻るのですか。
〇議長(清水友行君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私は常にそういう姿勢でおりますので、今後ともひとつよろしくお願いします。
〇議長(清水友行君) 19番、福住つゆ子さん。
〇19番(福住つゆ子君) 情けない、まあ市長をいただいて。
まず、最後にあれですわ、この言葉をあなたに。時代の流れの中で一瞬の幸せな偶然が重なって幸運をつかんだ、つかんでも、地位を得ても、不幸な限界はすぐ見えてきますよ。今、あなたその不幸な限界が見えているのですよ。人間は、能力の限界を超えるとその地位に似合わなくなるのです。あなたの掲げたマニフェスト、チェンジ、改革は市民の希望だったのです。当選したばかりのときに私はお礼の電話をかけました。そのとき、頑張ってね、天野市長さんと手をとって頑張ってね、私たちの希望の星なのだからと、そういう電話が返ってきたのですよ。希望の星どころか、その期待が大きかっただけに裏切られたときの絶望ははかり知れないものがあるのです。
そのことをお伝えして質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(清水友行君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれで散会します。
なお、明日3日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 6時22分)