平成22年第1回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)

 平成22年3月3日(水)午前10時00分開会

日程第 1 会議録署名議員の指名                             
日程第 2 会期の決定                                  
日程第 3 諸般の報告                                  
日程第 4 一般行政報告・施政方針                            
日程第 5 議案第 1号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(渡邉栄二氏)       
日程第 6 議案第 2号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(鎌田由雄氏) 
      議案第 3号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(菊地修市氏) 
      議案第 4号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(須田幸英氏) 
日程第 7 議案第 5号 専決処分の承認について(専第2号 平成21年度阿賀野市一般会計補
             正予算(第8号))                       
日程第 8 議案第 6号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第9号)         
日程第 9 議案第 7号 平成21年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第5号)   
      議案第 8号 平成21年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)  
      議案第 9号 平成21年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第4号)     
日程第10 議案第10号 平成21年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)  
      議案第11号 平成21年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第3号)   
日程第11 議案第12号 平成21年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算(第1号)
日程第12 議案第13号 平成21年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)       
日程第13 議案第40号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約
             の変更について                         
      議案第41号 新潟県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少及び
             規約の変更について                       
日程第14 議案第14号 平成22年度阿賀野市一般会計予算                
      議案第15号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計予算          
      議案第16号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計予算            
      議案第17号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計予算         
      議案第18号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計予算            
      議案第19号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計予算         
      議案第20号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計予算          
      議案第21号 平成22年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計予算      
      議案第22号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計予算          
      議案第23号 平成22年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計予算        
      議案第24号 平成22年度阿賀野市水道事業会計予算              
      議案第25号 平成22年度阿賀野市病院事業会計予算              
日程第15 議案第26号 阿賀野市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正に
             ついて                             
      議案第27号 阿賀野市職員等の給与の特例に関する条例の一部改正について    
      議案第28号 阿賀野市手数料条例の一部改正について              
      議案第29号 阿賀野市教職員住宅条例の一部改正について            
      議案第30号 阿賀野市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について      
      議案第31号 阿賀野市企業誘致条例の一部改正について             
      議案第32号 阿賀野市集落排水処理施設条例の一部改正について         
      議案第33号 阿賀野市農業集落排水事業分担金徴収条例の一部改正について    
      議案第34号 阿賀野市道路占用料徴収条例の一部改正について          
      議案第35号 阿賀野市病院事業管理者の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条
             例の一部改正について                      
日程第16 議案第36号 市道路線の廃止について                     
      議案第37号 市道路線の認定について                     
      議案第38号 字の変更について                        
      議案第39号 調停の申立てについて                      
日程第17 報告第 1号 専決処分の報告について(専第16号 損害賠償の額の決定及び和解に
             ついて)                            
      報告第 2号 専決処分の報告について(専第1号 損害賠償の額の決定及び和解につ
             いて)                             
日程第18 一般質問

出席議員(20名)
   1番   佐  竹  政  志  君      2番   山  賀  清  一  君
   3番   村  上  清  彦  君      4番   雪     正  文  君
   5番   風  間  輝  栄  君      6番   江  口  卓  王  君
   7番   稲  毛     明  君      8番   宮  脇  雅  夫  君
   9番   清  水  友  行  君     10番   倉  島  良  司  君
  11番   中  島  正  昭  君     12番   石  川  恒  夫  君
  13番   高  橋  幸  信  君     14番   岡  部  直  史  君
  15番   山  口  功  位  君     16番   遠  藤  智  子  君
  17番   池  田     強  君     18番   泉     誠  蔵  君
  19番   福  住  つ ゆ 子  君     22番   浅  間  信  一  君

欠席議員(2名)
  20番   帆  苅     剛  君     21番   山  崎  正  春  君

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    天   野   市   榮   君
       教  育  長    田   村       仁   君
       病院事業管理者    加   藤   有   三   君
       総 務 課 長    加   藤   一   男   君
       企画政策課長     関   川   嗣   雄   君
       財 政 課 長    小   林   正   男   君
       税 務 課 長    中   澤   峰   子   君
       市民生活課長     中   村   彰   男   君
       健康推進課長     小   林   寿   英   君
       福 祉 課 長    圓   山       知   君
       農 林 課 長    五 十 嵐   文   一   君
       商工観光課長     渡   辺   滝   雄   君
       建 設 課 長    折   笠   朝   美   君
       上下水道局長     佐   藤   和   夫   君
       会 計 管 理 者    中   澤   雄   一   君
       農 業 委 員 会    田   代   盛   一   君
       事 務 局 長
       学校教育課長     小   野   明   夫   君
       生涯学習課長     吉   野   晴   記   君
       安 田 支 所 長    神   田   誠   一   君
       京ヶ瀬支所長     若   月       進   君
       笹 神 支 所 長    丸   山   一   男   君
       監 査 委 員    廣   田   耕   造   君
       事 務 局 長
       消 防 本 部    石   塚   次   夫   君
       消 防 次 長
       農業委員会会長    古   川   重   夫   君
       代表監査委員     齋   藤   紀   生   君
       教 育 委 員 長    提   中   宗   雄   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    小   林       徳
       主     幹    五 十 嵐   久 美 恵
       主     任    田   中   友   美

               開 会 (午前10時00分)
    開会の宣告
議長(浅間信一君) それでは、皆さんおはようございます。皆様におかれましては、公私ともにご多用のところご出席いただきまして、まことにありがとうございます。
  本定例会は、平成22年度当初予算をご審議いただく重要な議会でありますので、円滑に進行できるよう議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
  定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより平成22年第1回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
  なお、20番、帆苅剛さん、21番、山崎正春さんから前もって欠席の届け出がありましたので、ご報告いたします。
  また、新潟日報さん、あがの新報さんから写真撮影の申し出があり、許可をいたしましたので、ご報告申し上げます。
                                            
    開議の宣告
議長(浅間信一君) これより本日の会議を開きます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(浅間信一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、11番、中島正昭さん、12番、石川恒夫さん、13番、高橋幸信さん、以上3名を指名します。
                                            
    会期の決定
議長(浅間信一君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
  お諮りします。本定例会の会期は、本日3月3日から3月19日までの17日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本定例会の会期は本日3月3日から3月19日までの17日間に決定いたしました。
                                            
    諸般の報告
議長(浅間信一君) 日程第3、諸般の報告を行います。
  12月3日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりです。
  本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長初め26名であります。
  本日の書記は、小林事務局長、五十嵐主幹、田中主任の3名です。
  本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案41件、報告2件、議会からは委員長報告3件、申し出関係4件です。
  なお、本定例会までに受理した請願3件は、お手元に配付いたしました請願文書表のとおり所管の常任委員会へ付託し、陳情1件、阿賀野市身体障害者福祉協議会の補助金に関する陳情につきましては、議会運営委員会において協議いただき、議会審議に役立てていただくよう全議員に写しを配付いたしておりますので、ご報告いたします。
  去る2月24日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付されております会期日程により運営することといたしました。
  以上で諸般の報告を終わります。
                                            
    一般行政報告・施政方針
議長(浅間信一君) 日程第4、天野市長から一般行政報告並びに施政方針を求めます。
  天野市長。
               〔市長 天野市榮君登壇〕
市長(天野市榮君) 本日、平成22年第1回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともにご繁忙の中をご出席いただき、まことにありがとうございました。
  本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等43件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、先ほどご決定されました本日から19日までの17日間ということであります。
  寒さ厳しい冬も終わりを告げ、弥生3月、春の気配を間近に感じるころとなりました。この冬は暖冬少雪との声も聞かれましたが、反面全国各地において異常気象と思われるような天候が続き、新潟市においても26年ぶりの大雪となり、各交通機関に混乱が生じたところでございます。
  また、先月27日に発生した南米チリ巨大地震に伴い、気象庁は太平洋沿岸に大津波警報と津波警報を出し、関係市町村では住民に高台への避難勧告を行うなど、津波に対する迅速な対応により災害の未然防止が図られました。このことを踏まえ、当阿賀野市においても市民の生命と財産を守るため、引き続き防災対策に万全を期してまいりたいと考えております。
  一方、昨年を振り返りますと、国政において政権交代がなされ、私たちを取り巻く社会経済情勢は大きな変革期を迎えておりますが、依然として景気の減速、雇用の悪化、格差の拡大など、豊かさを実感するにはまだまだの感がありました。このような中、国会においては、昨日平成22年度予算案を衆議院本会議において可決されたところでありますが、各種施策の円滑な実行により、景気の回復はもちろんのこと、個々の家庭においても豊かさを実感できるよう強く望むところでございます。
  さて、私が市長に就任して間もなく2年を迎えます。振り返れば、駆け足で過ぎ去った2年であったと感じております。この間、議員各位より叱咤激励をいただきながら市政を運営することができましたことは、まさに議員の皆様方初め、市民各位のご理解とご協力のたまものと感謝いたしております。ここに改めまして、議員各位並びに市民の皆様に心からお礼を申し上げる次第でございます。この4月より3年目がスタートするわけでございますが、市の発展方向の検討継続と市のまちづくりに向けた具体的な施策、事業の提示が市民各位に対する私の責務となります。これから地域主権に向け改革が加速されますが、この地域主権により権限と税財源の移譲が行われ、地方における行財政運営への自由度の拡大がなされた場合、これをどのように活用していくかは、行政だけではなく地域社会全体の課題であると考えております。平たく言えば、地方自治の本旨が地域住民の生活の安定と福祉の向上にあるならば、地域主権の趣旨を住民に浸透させ、地方自治体の自立とともに自立した地域社会をつくり上げていこうとする住民をふやしていくことが、地域主権社会の確立とこれからのまちづくりに必要なことと思うところでございます。阿賀野市といたしましても、来る地域主権に備え、地方公共団体の責務の増加、重要な行政課題を初め、多様化する住民ニーズへの的確な対応など、市民だれもが幸せを実感できる福祉の充実したまちづくりを市民の皆さんと一緒に考え、各種施策を展開してまいりたいと考えております。
  なお、この市議会3月定例会は、平成22年度の市政執行の基本方針をご決定いただく意義深い議会であります。施政方針はこの後引き続き、また重点事業等は新年度予算案を初め各種の議案を上程し、ご審議をいただきますので、ここでは多くは申し上げませんが、市の財政運営においては景気の低迷による地方税の減収などにより依然として厳しいことから、大幅な財源不足となりました。阿賀野市のまちづくりへの思いとのはざまで大きなジレンマを感じておりますが、健全財政の堅持は揺るぎない方針であることから、聖域を設けず、事務事業の全般的な再評価と見直しを行い、新たな事業も取り入れる一方、引き続き私を初め全職員の給与の削減を決意するに至り、難産の末に予算案を編成したところであります。市民代表であり、地域代表である議員各位におかれましては、さまざまなご意見、ご要望もあろうかと思いますが、慎重なるご審議を賜り、原案のご承認をお願い申し上げる次第であります。
  最後に、市政の運営に当たっては市議会のご協力なくしては実現できないものでありまして、阿賀野市民のためにお互い協力することが大切であると認識いたしております。ひいては、このことにより阿賀野市の明るい未来は開けるものと確信いたしておりますので、議員各位におかれましては市政運営に対し一層のご意見、ご提言を賜りますようお願いいたします。
  引き続き12月3日以降の会議、行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げます。
  以上、一般行政報告とさせていただきます。
  続きまして、施政方針のほうを述べさせていただきます。
  平成20年4月、市民の皆さま並びに関係各位のご支援を受けまして、阿賀野市長に就任してから早2年、私の任期も折り返しを迎えようとしております。
  就任直後から水原郷病院の経営再建問題をはじめとして、各種の政策課題に対応してまいりましたが、まさに「光陰矢の如し」の心境でございました。
  この間、『協力社会・きずな社会で築くふるさと』を目指し、議員各位並びに市民の皆さまのご協力のもと、微力ながら強い決意で邁進してまいりました。
  平成22年度にあたり、市政に取り組む所信の一端を述べさせていただき、議員各位をはじめ市民の皆さまのご理解とご支援を賜りたいと存じます。
  さて、国においては、政権交代がなされ、私たちを取り巻く社会経済情勢は大きな変革期を迎えております。
  新政権は、「官僚主導の政治から政治家主導の政治へ」、「中央集権から地域主権へ」などを掲げておりますが、地方行政を担う立場としては、地域主権が今後政策や予算としてどのように具現化されてくるのか注視しているところでございます。
  また、経済に目を向ければ、今般の経済のグローバル化や情報通信の高度化とともに、私たちの生活は日々便利になり、物質的には驚くほど豊かになりました。
  一方、一昨年の金融危機で直面したように、私たち自らが作り出した経済システムを制御できない事態が発生しております。機関投資家や個人のお金が金融機関に回り、過度な投資により地価が上昇し、世界各地でバブルが発生しては崩壊するという構図であります。
  その度に経済危機が起こり、企業等の業績にもその影響を色濃く残し、不況が続くという流れでありますが、その爪あとは企業の倒産、人員整理による解雇及び派遣切りなど、雇用情勢を一層悪化させ不況が長期化しております。
  今春卒業される高校生や大学生の就職率も低下の一途をたどり、学業を終え、さあこれから社会に出て働く若者を思う時、やるせない気持ちになるところでございます。
  このように、混沌とした先が見えない時代だからこそ、私たちは過去に学び、現在を直視し、未来を見通して、次代を担う子どもたちへ責任を持って引き継ぐため、長期的視点に立った阿賀野市のまちづくりを行い、着実な取り組みを進める必要があると考えます。
  先ほど申し上げました変革の時代にあって、3年目を迎えるにあたり、主なる事業の取り組みについて、これから申し上げたいと存じます。
  本年度も徹底した歳出削減及び起債の発行抑制により、財政の健全化を図りつつ『救急医療体制の整備』、『健全財政に向けた取り組み』、『安全・安心なまちづくり』、『少子・高齢化対策』、『地域経済対策』、『観光振興』、『教育の充実』などに取り組んでまいります。
  まずは、喫緊の課題であります『救急医療体制の整備』でございます。
  市民の命と健康を守る市立病院であるものの、未だに救急の受け入れや一部の診療制限が続いており、公立病院としての使命を十分に果たせなくなっている現状に対し、市民の皆さまに深くお詫びを申し上げる次第でございます。
  市長就任以来、医師の確保による「救急医療体制」の早期復活など、地域医療体制の整備・強化に向けて努力してまいりましたが、全国的な医師不足の渦中において、達成することができなかったところであります。
  しかし、市立病院の公設民営化により、経営の改善、救急医療体制の復活が図られていくものと考え、鋭意、厚生連(新潟県厚生農業協同組合連合会)と交渉を進めているところであります。
  この問題につきましては、議員各位からもご尽力賜っておりますことに深く感謝申し上げますとともに、詳細については、今議会において一般質問の中でお答えさせていただきたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。
  次に、『健全財政に向けた取り組み』でございます。
  市の財政状況でありますが、国の恒常的な税収の確保や地方財政計画など不透明な部分もございますが、今般の経済不況によります法人・市民税をはじめ税収が減少しております。
  加えまして、地方交付税につきましては、合併後10年を経過した平成26年度からは交付税の一本算定により減額となり、国・県の財源依存への割合の高まりとともに、歳入面においては、財源確保が非常に厳しい状況であります。
  歳出面では、市民ニーズが多様化していく中、義務的経費が多くを占める状況が続いており、また、水原郷病院への財政負担などにより厳しさが増しております。
  このようなことから、いかにして市民ニーズを的確に捉え、限られた財源の中でニーズに合った住民サービスを提供するかが課題となっております。
  これらの課題を踏まえ、歳入においては、昨年度より市税の収納率の向上に向け「新潟県地方税徴収機構」に職員を派遣した結果、一定の成果を上げておりますことから、同機構への職員派遣を継続することにより、収納率の向上に努力してまいります。
  また、自主財源の確保を図る観点から、有効な県営東部産業団地(阿賀野テクノタウン)への企業誘致でありますが、今後とも県と連携して、積極的に誘致活動に関わってまいります。
  一方、歳出においては、更なる経常経費の削減をはじめ、今後の事務事業等を見据えた職員定数の適正化及び公債費負担適正化計画を着実に実行し、実質公債費比率が低くなるよう誘導してまいりたいと考えております。
  このため、新しい行政ニーズに即した事業を有効的に展開するためには、行政組織機構の見直しが必要であるとのことから、今後は、地域審議会の意見をお聞きしながら、支所から本庁への機能移転について検討してまいりたいと考えております。
  いずれにいたしましても、地域主権による国からの税財源の移譲に加え、自主財源の恒常的な確保を模索しながら、歳出の構造的な見直しを行い、健全な財政構造の実現を目指してまいります。
  次に、『安全・安心なまちづくり』でございます。
  今年は降雪が続き、例年になく除雪の出動回数が増えましたが、幸い災害対策本部を設置することなく春を迎えることができそうであります。
  しかしながら、自然災害はいつどこで発生するのか予知が難しい反面、ひとたび、災害が発生した場合「災害弱者」といわれる高齢者、子ども及び障害をお持ちの方々に対する迅速な対応が必要となることから、更なる避難誘導体制の整備強化を進めてまいります。
  また、地震に対する備えとして昨年度、「木造住宅耐震診断助成事業」を制度化いたしました。本年度もこの助成制度を継続するとともに、新たに耐震改修を行う場合の補助制度「木造住宅耐震改修等支援事業」を創設し、耐震化を促すことで安全に生活できる環境の整備を進めることとしております。
  洪水対策につきましては、一級河川安野川、駒林川の改修をはじめ、引き続き事業の推進を県に働きかけてまいります。
  消防関係でありますが、火災などに対応するため、消防ポンプ自動車及び消防救急通信司令施設を整備し、一連の消防活動業務を円滑に維持することにより、市民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりを進めます。
  次に、『少子・高齢化対策』でございます。
  はじめに少子化対策では、昨年、不妊治療において、身体的・精神的負担のみならず経済的な負担も大きく、出産を諦めざるを得ない夫婦もいる中で、これらの不安を解消するため、特定不妊治療費の助成を実施したところであります。加えまして、安心して出産できるよう妊婦検診においても回数を充実し、負担の軽減を図りました。
  本年度も引き続き、これらの施策を実施することにより、出産後の母子保健・健康教育・相談事業につなげ、阿賀野市の人口減少に歯止めをかけたいと期待するものであります。
  子育て保育環境におきましては、子育て支援、未満児保育及び延長保育はもとより、本年度から新たに「休日保育」「病児・病後児保育」などの環境を整備することとし、子育て環境の充実を図ってまいります。
  一方、高齢化対策においては、急速な高齢化の伸展や生活習慣病など疾病構造の変化に伴い、市民の健康増進への関心が高まっております。
  このため、要支援・要介護状態を予防し、QOL(生活の質)を向上させるためにも健康寿命を延伸させる取組みが重要となります。
  この健康寿命を延ばすために、フィンランドにおける介護予防の考え方を取り入れたさまざまな事業を展開しておりますが、本年度も引き続き、元気づくりサポーターの養成をはじめ、シャキ!いき!健康法の普及及び昨年完成いたしました特別養護老人ホームのプールを使った水中運動の普及に取り組みます。
  また、本年度はこれらの事業を更に推進するため、元気づくりに対する市民の意識啓発と参加を促し、各種検診の実施と併せ、医療費及び介護保険料の抑制を図ることとしております。
  次に、『地域経済対策』でございます。
  近年、地球温暖化の影響により、世界のいたるところで自然の生態系が崩れつつあるとのことでありますが、この地域においても四季の移ろいに微妙な変化が生じているように感じられ、田んぼを取り巻く生物の生態が気になるところでございます。
  今般、国の農業政策の大転換は、食料の国内自給率の向上を目標にしたことがその背景にあると考えております。その手段として、一つは転作交付金があり、もう一つには自給率向上のための稲作経営が、米の消費減退によってコスト割れを補てんするのが戸別所得補償制度と考えるところでございます。
  転作交付金については、全国一律単価の設定に加え、激変緩和の措置がなされておりますが、昨年度の単価には届かない大豆等の転作作物については、上乗せ助成することとしております。
  また、農業の基本は土づくりであることから、引き続き堆肥散布の助成を行い、消費者に信頼される農作物のブランド化を図ります。
  加えまして、市内の各種バイオマス利活用による阿賀野市地域産業経済の活性化を図る切り札として「阿賀野市バイオマスタウン構想」がまとまりました。まもなく農林水産省より公表される運びとなっておりますが、これにより、一層の資源循環型・環境保全型農業を推進しながら、新たな産業の掘り起こしを目指してまいります。
  総じてみれば、多様な農業が共存できる方向を模索しながら、農業の要諦である、安全で安心な農産物の生産とそれを支える担い手の確保、経営安定のための価格の安定及び消費者との交流を図ることがこれから最も重要になるものと思っております。
  次に、今般の地方における建設産業を取り巻く環境は、かつてないほど非常に厳しいものとなっており、公共投資の削減により建設投資が頭打ちの状況であります。このため、地域経済の活性化を図り、持続的に発展するためには、市内の中小企業者の受注機会を増やすなど、地域産業の活性化に取り組む必要があります。
  具体的には、「中小建設業者支援事業」と称し、優先順位を定めて各自治会及び地域から要望の多い舗装修繕、側溝整備及び河川護岸整備を計画的に進めてまいります。
  雇用問題でございますが、先ほども申し上げましたが、経済状況が好転しない中、新卒の学生にとってはまさに就職氷河期となっております。市としては、「緊急雇用創出事業交付金」及び「ふるさと雇用再生特別交付金」を活用し、臨時的・緊急的な措置ではありますが、最大限、雇用の場を確保してまいります。
  情報政策においては、今や日常生活に欠かすことのできないインターネットは、今後益々高速化と大容量化が図られ、既にさまざまなコンテンツで大量の情報が提供されております。
  昨年12月には、民間通信事業者と協力して水原・笹神地区のほぼ全域にわたり高速・大容量のブロードバンド環境を整備したところでございます。
  今後は、未整備地区の安田・京ヶ瀬地区における光回線の整備を促進してまいりたいと考えております。
  次に、『観光振興』でございます。
  一昨年10月、瓢湖周辺一帯の24haが念願の国際的な重要湿地として認められ、ラムサール登録湿地として認定されました。
  瓢湖周辺では、冬の白鳥に限らず四季折々さまざまな季節の花があでやかな姿を見せており、一年を通じて楽しめる憩いの場でもございます。
  今後は、水鳥の保護と瓢湖及び周辺の環境保全に努め、環境学習への取組みや環境に配慮した地元特産品の開発など、瓢湖を環境のシンボルとして全国に発信したいと考えております。
  加えまして、瓢湖からほど近い商店街の商業基盤の整備を行い、中心市街地へ観光客を招き入れることができるよう、商店街協同組合との体制を構築して、地域の活性化を図ることとしております。
  また、豊かな湯に恵まれた出湯・今板・村杉温泉からなる五頭温泉郷は、新潟の奥座敷としてのたたずまいを持ちながら、日帰り観光にも対応できる施設としても整備されておりますので、更なる自然、歴史などの資源を有効に活用し、多くの観光客を誘致できるよう取り組んでまいります。
  次に、「福祉の道の駅」に代わる「市民交流エリア」の整備でございますが、市民レベルの検討組織を立ち上げ、人の流れを引き込む仕掛け作りをしたいと考えております。
  いずれにいたしましても、観光振興におきましては、「阿賀野市観光推進計画(戦略プラン)」の着実な実施により、更なる交流人口の拡大を目指すこととしております。
  次に、『教育の充実』でございます。
  まず、学校施設の耐震化でございますが、児童・生徒が安心して学習できる教育環境を整備するため、計画的に進めているところでございます。
  本年度は、堀越・笹岡小学校、安田中学校の補強・改造工事を行うこととしております。
  また、築50年を経過した水原中学校については、既に教育委員会において取りまとめた「水原中学校建設基本構想」を踏まえ、本年度は、基本設計等の予算を計上したところであります。
  一方、ソフト面におきましては、学習の基礎・基本の着実な定着と学力の向上を目指すため、学習支援教員の配置や不登校児童・生徒への家庭訪問を通じ、地域を含めたより風通しのよい学校運営に努めておるところでございますが、この度、小学校の学習指導要領が改訂され、平成23年度より英語教育が必修教科となります。
  本年度は移行措置期間ではありますが、新たに英語を指導する外国人1名を招へいし、英語教育の環境を整えることとしております。
  生涯学習におきましては、「文字活字文化振興法」が制定されて5年目にあたる本年は、「国民読書年」の年であります。
  市では、市民の読書への関心を高め、読書の普及・啓発を図るため、記念事業を実施することといたしました。読書の普及により、将来の阿賀野市を担う子ども達には生きるための基礎力の養成、また、市民の皆さんには読書を通じて得られるさまざまな知識や情報が生きがいをもたらし、ひいては、人づくりやまちづくりへの参画など、多面にわたる取り組みに期待しているところでございます。
  子どもから大人まで生涯学習を通じ、健康で住みよい地域社会を実現してまいります。
  阿賀野市を魅力あるまちにするためには、冒頭申し上げました地域主権の推進とともに、市においても、住民自治の新しい形を模索する「まちづくり基本条例」が必要と考えており、現在、取り組みを始めております。
  この条例は、市民と行政がお互いに力を合わせてまちづくりを進めるための基本的な事項を定めるものでありまして、市民フォーラムや市民学習会を経て、昨年、条例素案を策定するための市民検討会議が設置されたところであります。
  今後、条例素案が示された後、市民からのご意見をお聞きし、1年かけて条例の制定に向け準備したいと考えております。
  長時間にわたり各般について、申し述べさせていただきました。
  例を申し上げれば、一枚の布は、縦糸と横糸を織り成して強い布ができる訳でありますが、これに習い、行政(縦糸)と市民(横糸)が一緒になって大きな絆という布を織り上げ、そこに施策が展開できればすばらしいことと思うところでございます。
  この他にも重要な事業が多数ございます。
  この詳細については、平成22年度予算案の審議においてご説明させていただきますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
  最後になりましたが、我が阿賀野市においては、住んでいて良かったと実感できるまち。いったん市を離れた人がまた帰って来たいと思えるまち。また、住んだことはないけれど、住んでみたいと思えるまち。そういう魅力あるまちにするため、『協力社会・きずな社会で築くふるさと』を大切にしながら、今後とも時代の変化を的確に読み取り、絶えず前向きに進化し続けながら、阿賀野市の更なる発展を市民の皆さまと共に進めてまいりたいと考えております。
  議員各位におかれましては、円滑な市政運営ができますよう、なお一層のご指導とご支援をあらためてお願い申し上げまして、平成22年度に向けての私の所信といたします。
  しばらくの間、ご清聴ありがとうございました。
議長(浅間信一君) 以上で一般行政報告並びに施政方針を終わります。
                                            
    議案第1号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(渡邉栄二氏)
議長(浅間信一君) 日程第5、議案第1号 阿賀野市教育委員会委員の任命について(渡邉栄二氏)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第1号、教育委員会委員の任命について、提案理由を説明申し上げます。
  渡邉栄二氏は、平成14年4月に安田町立保田小学校のPTA会長につかれ、平成18年4月には市のPTA連絡協議会の会長及び新潟県PTA連絡協議会の理事に就任、平成20年4月からは安田中学校のPTA会長に就任されるなど、積極的にPTA活動に携わっています。また、長年地域の消防団活動に携わり、地域住民の財産、生命を守るためにご尽力されてこられました。
  このようなことから、本市における教育の発展と推進のため、特に保護者の立場で今後の教育行政全般にわたる方向性を見きわめていただけるものと期待しているところであり、適任であると考えています。渡邉氏を委員に任命したいので、同意を求めます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) ちょっと発言をさせていただきたいのですが、お願いします。
  今の教育の現場、児童、教師の今の現状を考えるときに、地域の教育のあり方、方向性が今問われていると思います。教育委員会が形骸化、そんなことが今問題になっている昨今、委員の任命の重要性は、市長、議員、町民、市民、全員がわかっていることと思います。また、前回田村教育長が任命されるときに、私たちは教育に対する田村教育長のお考えをお聞きいたしました。阿賀野市の教育委員を受けるに当たり、基本的な姿勢は何か、またこのたびこの教育委員を受けることになって、阿賀野市に対する教育に対してどのようなお考えをお持ちなのかお聞きした次第でございます。そのとき、田村教育長はちょっと国外に出張しておられましたので、文書で私ども読ませていただきました。このたびも、もちろん市長を初め関係各位は、そのプロセスを踏まえて任命に当たったと思われます。この渡邉さんのこの阿賀野市に対しての教育に対する情熱のようなもの、もし方向性、それからお考えがございましたら、それをしっかりお聞きになって任命されたと思うので、その一端をかいつまんでお聞かせいただければと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 渡邉栄二氏につきましては、私も直接面談してお話をさせていただきました。渡邉氏は、非常にまだ年齢が40代という若い年齢でございます。ただ、やはり教育にかける思いを非常に私はお話ししていく中で強く感じました。本当にこういう若い方がこれだけ教育に情熱をかけていらっしゃるということは、ご自身のお子さんが就学しているということももちろんございますけれども、やはりそれだけではなくて、この阿賀野市の教育行政について保護者の立場でいろいろな意見をお持ちだと、それを教育委員になって自分なりの考えを申し述べて、阿賀野市の教育がよくなる方向で自分も一生懸命頑張っていきたいというような抱負も語られていました。私は、渡邉氏とお話ししている中で、渡邉氏のこの熱意といいますか、情熱を非常に感じました。本当に渡邉氏のような若い人たち、若い人が本当に真剣になって今後の阿賀野市の教育行政の新しい未来を切り開いていかれるのかというふうに実感いたしました。
  以上です。
19番(福住つゆ子君) ちょっと済みません、議長。
議長(浅間信一君) 福住議員さん、今委員会付託を省略するものを諮っていましたので、それを先に済ませたいと思います。その後に質疑ありますので、これをちょっと後に回したいと、こう思っております。
19番(福住つゆ子君) はい、了解しました。
議長(浅間信一君) ということで、委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
  お諮りします。ここで、本案は人事案件でありますので、質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんかというところで、では19番、福住つゆ子さん、先ほどのを延長してください。
19番(福住つゆ子君) ちょっと早まりました。
  そういうわけで、今市長からいろいろ伺いましたけれども、具体的なことが伺いたいわけです。情熱をかけている、自分に語りかけてくれた、いろんな意見を伺った、ではどんな情熱を伺ったのか、そしてそれは一言で言うとどんな情熱だったのか、この阿賀野市の児童に対してこういう思いでという、そのこういうというところが欠けておられたと思います。それから、頑張るとおっしゃっていた、何に頑張るとおっしゃっていたのか。非常にそういうところの具体的なところが今ご答弁の中になかったような気がしますので、ただお願いします、わかりました、これではちょっとこれからの教育界、今の教育の現状を考えるときに、教育委員会の先ほども申し上げました形骸化が叫ばれている中で、どんな情熱とどんな思いでこの阿賀野市の教育委員になられて、何をしようとなさったのかというところをお伺いしているわけでございます。もちろんそれをお聞きになったから、任命なさったのだと思います。ただお願いに行って、わかりました、これだけではないと思います。それは、任命権者として非常に無責任と言わざるを得ないと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 具体的にどういう点が市長として適任と考えたかというようなご質問かと思っております。
  ただ、いろいろ渡邉氏とお話ししていく中で、渡邉氏はこれまでもPTAの役員を長くやってこられたわけでございます。その中で、教育行政についていろいろなご意見が自分はあるのだと、そしてそれをやはり教育委員という立場になったらその意見を出していきたいと、改革をしていきたいというようなお話もあり、具体的にではどういう点がというところまでは私は子細にはお伺いしませんでしたけれども、そのやはり変えていくといいますか、そういう熱意といいますか、そういうのを私はやはり、具体的な何をどうというところまでは私は詳しくはその場ではお聞きしませんでしたけれども、特に私が言うまでもなく、同氏渡邉氏がそういうお話をされたことに対して、私は本当にこの方であれば今の阿賀野市の教育行政を新しい方向に、いい方向に変えていただけるのかなという、私は非常に大きな期待感を持ったわけでございます。具体的にこうしたいというお話はまだありませんでしたけれども、渡邉氏といろいろ話をしていく中で、私はそういう情熱なり熱意を感じたところであります。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) これは市長がそういうふうなことでお聞きにならなかったというのであれば、これ以上質問続けていっても無駄でございますので、質問を終わりますけれども、任命権者は常に市民に対して説明責任があるわけですから、その辺のところをきっちりと、どういうことで教育委員をお引き受けになって具体的に何をなさろうとしているのか、その辺のところを、情熱、熱意、それだけは伝わった、では伝わったのだったら、その情熱の裏づけというものがあるから伝わってくるわけで、裏づけがなくただ情熱だけが伝わるなんて話はないわけですから。そういうことで、そのことをひとつ市長、自覚をなさるということと、それから後でよろしいのですけれども、田村教育長のように熱い思いを書いたのでもよろしいのですが、文章として今市長が感じられた情熱と、それから具体的に改革をしていこうとなさった思いというものが伝わったというのですから、それを具体的に後でお聞かせいただきたいと思います。
  それで私終わります。
議長(浅間信一君) これまた後でお話ししますが、ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) それでは、しばらく休憩いたします。
               休 憩 (午前10時48分)
                                            
               再 開 (午前10時49分)
議長(浅間信一君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
  お諮りします。ただいま議題となっています議案第1号は、資料が調い次第改めて議題とすることに日程の順序を変更したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第1号は日程の順序を変更することに決定いたしました。
                                            
    議案第2号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(鎌田由雄
           氏)
     議案第3号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(菊地修市
           氏)
     議案第4号 阿賀野市固定資産評価審査委員会委員の選任について(須田幸英
           氏)

議長(浅間信一君) 日程第6、議案第2号から議案第4号までを一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第2号から4号まで、固定資産評価審査委員会委員の選任について、提案理由を説明申し上げます。
  固定資産評価審査委員会は、固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服を審査、決定する機関でありますが、その委員に鎌田由雄氏、菊地修市氏、須田幸英氏を選任したいので、同意を求めます。
  鎌田由雄氏につきましては、平成14年6月から平成16年3月まで安田町の固定資産評価審査委員会委員を務め、引き続き平成16年4月からは市の委員に選任しているところであり、固定資産の評価に精通されています。
  菊地修市氏につきましては、平成7年1月から平成16年3月まで笹神村の固定資産評価審査委員会委員を務め、引き続き平成16年4月からは市の委員に選任しているところであり、固定資産の評価に精通されています。
  このようなことから鎌田、菊地の両氏を再任したいので、同意を求めます。
  また、須田幸英氏につきましては、その経歴から固定資産の評価に精通されており、適任と考えています。須田氏を新たに委員に選任したいので、同意を求めます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は人事案件でありますので、委員会付託並びに質疑、討論を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、委員会付託並びに質疑、討論を省略することに決定しました。
  これから議案第2号から議案第4号までを採決します。
  採決は議案ごとに行います。
  初めに、議案第2号を採決します。
  お諮りします。鎌田由雄さんを固定資産評価審査委員会委員に選任することについて同意することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第2号は同意することに決定しました。
  次に、議案第3号を採決します。
  お諮りします。菊地修市さんを固定資産評価審査委員会委員に選任することについて同意することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第3号は同意することに決定しました。
  次に、議案第4号を採決します。
  お諮りします。須田幸英さんを固定資産評価審査委員会委員に選任することについて同意することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第4号は同意することに決定しました。
                                            
    議案第5号 専決処分の承認について(専第2号 平成21年度阿賀野市一般
           会計補正予算(第8号))

議長(浅間信一君) 日程第7、議案第5号 専決処分の承認について(専第2号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第8号))を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第5号、専決処分の承認について、提案理由を説明申し上げます。
  平成22年1月29日に専決処分した一般会計補正予算(第8号)について承認を求めます。
  この補正により、歳入歳出それぞれ4,034万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ181億7,679万8,000円といたしました。
  補正の内容は、歳入については普通交付税と家畜ふん尿処理施設整備基金繰入金を増額し、歳出については主に出動回数の増加に伴う除雪経費とグリーンアクアセンターの機械器具の修繕料を増額いたしました。
  今回の補正は緊急を要する案件であったため、専決処分を行いました。ご承認くださるようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これから議案第5号を採決します。
  お諮りします。議案第5号は承認することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第5号は承認することに決定しました。
                                            
    議案第6号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第9号)
議長(浅間信一君) 日程第8、議案第6号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第9号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第6号 一般会計補正予算について提案理由を説明申し上げます。
  平成21年度予算について所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
  補正予算(第9号)として、歳入歳出に18億8,461万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ200億6,141万7,000円とするものです。
  補正の主な内容でありますが、歳入につきましては、事業費の確定見込みにより農林水産業総合振興事業費県補助金を減額、このほか緊急雇用創出事業臨時特例県交付金、ふるさと雇用再生特別県交付金などの減額を行う一方、増額分として病院、国保会計繰出金の財源の一部として普通交付税と特別交付税を、新規事業となる子ども手当のシステム導入経費に対する国庫補助金、国の第1次補正予算に基づく地域活性化・経済危機対策臨時交付金、地域活性化・公共投資臨時交付金、小中学校施設耐震改修等事業費国庫補助金、そして合併特例債の小中学校施設耐震化大規模改修整備事業債などを計上するものです。
  歳出につきましては、中途退職や育児休業の取得などに伴う職員人件費、事業費の確定見込みに伴う農薬適正化管理事業委託料、ふるさと雇用再生業務委託料、水原中学校基本設計業務委託料などを減額し、増額分として新規事業の子ども手当システム購入費と同システム導入支援業務委託料、調整交付金の減額に伴う国民健康保険特別会計繰出金、事業費の確定見込みに伴う生活保護扶助費、一時借入金の精算を目的とする病院事業会計繰出金、道路除雪費、道整備交付金事業の工事請負費等、国の補正予算に基づいて前倒し事業となる笹岡小学校施設と堀越小学校施設の耐震補強・大規模改造工事請負費、安田中学校施設耐震化・大規模改修工事請負費、地域活性化・公共投資臨時交付金を財源とする学校整備基金積立金と消防施設整備基金積立金などを措置するものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから質疑を行います。ございませんか。
  12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) 何点かお尋ねをさせていただきます。
  今回の第9号、非常に補正予算にしては分厚い資料であります。その中で最も今の経済状況の中で関心があるのが要は地方の経済対策、歳入では国庫支出金の中で2本計上されているわけであります地域活性化・経済危機対策臨時交付金、あわせて地域活性化・公共投資臨時交付金、5億5,500万。では片方、歳出のほうを見ますと、総務費から教育費までの間で減額補正、この緊急経済対策臨時交付金の減額補正の額が1億3,800万、約1億3,900万、土木費の河川費の中で財源更生で1,600万が一般財源のほうへ移りますけれども、その歳出総額の中での1億3,800万が執行残にしては金額が大き過ぎる。それらをどう経済対策、この阿賀野市の今喫緊の課題であります地域の活性化に結びつけるような形で執行されるのか、この予算からはちょっと見えないのです。
  それと、片方で病院事業会計のほうへ6億円、国保の特別会計6,000万という合わせて6億6,000万が一般財源から支出をされると、繰り出しをされるということで、それらが果たして本来の景気対策に結びつけられていけるのかなというふうな、若干この予算案からすればそう受け取られるわけでありますけれども、しっかりとこの2本の経済対策の交付金、地域経済対策に反映するのだと、執行するのだという、その辺の裏づけなりお考えをまず1点お聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) それでは、私のほうからただいま石川議員さんのご質問等について説明をさせていただきます。
  まず最初に、歳入の総務費、国庫補助金の中の地域活性化・臨時対策交付金2億4,700万、地域活性化・公共投資臨時交付金3億の内容でございます。これにつきましては、小学校、中学校3校の耐震化に伴う交付金でありまして、地域経済対策の関係ではないところで、あくまでもこの耐震に要する交付金を歳入の資源として充てさせていただいたというものでございます。なお、地域活性化の経済危機対策の臨時交付金につきまして、かなり減額しているというようなお話でございますが、この地域活性化・経済危機対策臨時交付金の対象事業で年度内に完了並びに完了見込みのものについて、今年度末で概算交付を受けたいということで交付金を特定財源化しておりますと、入札残との差額分の返還を求められる場合も考えられることから、未執行分については、それとあと入札残については一般財源化をいたしまして、今会期中に一応提出する予定にしております追加補正に加えまして、有効に交付金を満額使用したいということでございます。
  ですので、今回財源内訳として国県の部分で減った部分については、この補正については7月に補正をやっておりまして、その際に歳入の部分を見ております。ただ、その部分についてはいじってございませんので、今回国県の部分を減らしたことによって差額分が宙に浮くというような形になっています。それをあくまでも一般財源化に振りかえまして、残っている事業を、計画している事業を一般財源の中に入れて行いたいということで、決してこの経済危機の部分を病院なり国保会計のほうの補てんの財源としたというものではなくて、あくまでも今年度の概算要求をするために一応この財源をいじったと。あと、残りについては一般財源化いたしまして、残っている事業を繰越明許ということで次年度の事業に持っていきまして、一応予定している計画はすべて行いたいというように考えてございますので、もらえるものはもらっておきたいということで、苦肉の策として、皆さんには大変わかりづらい補正になったことについておわびを申し上げますけれども、考えといたしましては国の予算を流したくない、それを使って地域の活性化につなげたいという考えの中からちょっとわかりにくい手法をとらせていただきましたが、計画した事業については次年度、繰越明許を行いながらすべて行いたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) 財政課長さんから細かくご説明いただいたわけでありますけれども、本当であれば細かくご説明いただく前に、市長としての考えをお聞かせいただきたかったのであります。それはもういいです。
  それから、先ほど言いました病院事業会計の6億の繰り出しと国保の6,000万、要するに合わせて6億6,000万、要は今の交付金も一般財源に入れたけれども、普通交付税等々の中で充当していくのだということでありますよね。それも若干疑義はあるのです。病院の関係については私一般質問通告してありますので、8日の一般質問の最後で質問をさせていただきますので、今ここでやるとネタ切れになると悪いので、深く突っ込みません。
  それともう一つ、歳入の中で県の補助金ですか。商工費、県補助金の中で、緊急雇用創出事業臨時交付金970万8,000円の減額補正であります。これにつきましても今のあれと同じように、経済状況の悪化に伴って雇用環境が非常に難しくなっていると、そういう中で雇用をしなさいということでいただいた交付金でありますね。これは、現実として970万、今ほどの財政課長さんのお話ですと、もらった金は最大限有効に活用したいという思いの中ではあったのですが、結果として970万の減額をせざるを得なかったと。内容を見ますと、企画費、それから賦課徴収費、障害福祉費、それから商工総務費、児童福祉総務費の5点、合わせて970万8,000円という減額であります。実際にパート等、あるいは一部業務委託料もありますけれども、パート等募集をしたけれども、結果として応募がなかったとか、そういう状況で消化できなかったのか、その辺の内容について若干ご説明をお聞きいたしたいと思います。
議長(浅間信一君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) それでは、今ほどのご質問についてご説明します。
  議員さんからもご指摘がありましたように、これは実績見込みによる減額ということでございまして、取り組んだけれども結果的に、今ほどお触れになりましたけれども、人員の確保等々も難しかったという点もございます。そんなのもありまして、今回精査という形の中で970万8,000円、これを減額させていただくというものであります。なお、この事業につきましては全部で27件ございます。そして、ご参考までに申し上げますと総額で1億100万5,000円、これが現在精査をした中で取り組んだ総額ということでありますので、よろしくお願いをいたします。
議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) それと、先ほどの件であります。重箱の隅っこをつつくようなことで非常に恐縮なのであります。予算書の記載の方法、議案説明書では学校の整備基金積立金8,000万、それから消防の施設整備基金積立金3,000万、その財源を地域活性化・公共投資臨時交付金にするのだと、を財源として積立金をしますよと説明書で述べておられながら、予算案の財源内訳ではすべて一般財源になっていますよね。要は国県の支出金が財源になっていない、要は議案の説明書と予算書が符合していないという案です。だから、その辺どのようにお考えでこういうふうになったのか、若干ご説明いただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) ただいまの石川議員さんのご指摘のとおり、地域経済危機の財源というような形で説明書の中にはございます。実際の話、これにつきましては公共投資臨時交付金の絡みのものでございます。公共投資臨時交付金につきましては、水原中学校の関係でございます。それを公共投資臨時交付金と経済危機対策臨時交付金、それと今回のきめ細かな交付金、そこに国の補助を足しまして、なるべく一般財源を使わないような形での財源としております。一部合併特例債も利用した中で、なるべく一財を使わないような形で計画をさせていただきました。
  この3,000万と8,000万、消防関係と学校の関係の基金でございますが、これはあくまでも公共投資臨時交付金の関係でございまして、工事の入札を行った場合、必ず入札残が出てまいります。そうしますと、公共投資臨時交付金で入札残出たものは一応返さなければならないというようなものでありまして、今年度の予算が該当するものであり、次年度のほうに繰り越してしまいますと若干変更ができなくなるということで、公共投資臨時交付金につきましては、公共投資に充てる場合一部積み立てもしてもいいというような条件もございましたので、中学校の入札残が生じた場合、それを全部返すようなことになるともったいないということで、これから予定しております消防の司令システムの関係、それと中学校の改築をやった場合、交付金以外にやっぱり一財も持ち出しもどうしても出てくるというようなものがありますので、おおむねこれぐらいはなるだろうというもので、その相当部分を基金積み立てをさせていただいて、そのときになるべくその時点での一財を使わないように、一応ためておきたいという気持ちの中から積み立てをさせていただいたというものでありますので、実際にこれだけ要るかというものは多少前後するものもあろうかと思いますが、その際もし少なくなれば、一財の持ち出しの基金積み立てもなろうかと思いますけれども、なるべく有効に国の金を使わせていただきたい、返したくないという手法の中での施策でございますので、ご理解のほうをよろしくお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) 細かいことで申しわけありません。そういう国のこの交付金の運用については、私も積立金として可能だということは理解しております。
  ただし、だから今言ったのは、この予算書の記述と説明書が違いますよと、要はこれ20年度からでしたか、当初予算も含めてこういうふうな形でより交付金がどういう形で使われる、ではその財源はどうなのですよと、よりわかりやすくするためにこういう記述方法にしたわけです。だけれども、その説明内容と実際の運用が違うと逆に誤解を生みますよということなので、こういうことのないようにしっかり精査をしながら予算案、補正だろうが当初予算であろうが、それから議案説明書だろうが、要は整合性がとれるような形で提案していただきたい、説明していただきたいということであります。だから、余り苦しい答弁、言いわけはいいんで、その辺の要はどうするかお考え、よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) 大変失礼しました。
  以後、皆様のほうにわかりやすいような説明でお示しし、質問の出ないようにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 6億から成る交付金を返したくないので、一応預貯金、ストックしておくのだという説明ですよね。緊急経済対策、今国じゅうが失業です等々の非常に苦しい中での国民生活を強いられている中で、そのための交付金であり、今回の国の補正であったと思うのです。では、ストックはいいでしょう。では、今回の補正の中で一番経済対策である所管の部分、商工観光課なり建設課なりの予算措置が微減、微増、その程度に推移しているという惨状ですよね。では、ストックしたのであれば、以後この辺に関してどう考えておられるかって、ここが一番重要だと思うのです。大変だ、大変だと言いながら手当てしない。手だてしてくださいというのが国の施策の今回の補正です。商工観光課なり建設課なり、この辺しようがないな、もう割り当てられてある予算だから、請求もしなかったのかどうか、この補助金の使い道、はたまたストックしているのであれば、以後の使途についてどうお考えなのか、市長初め所管の課長さん、説明お願いできますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) では、まず私のほうから考えをお話ししたいと思います。
  せっかく経済危機対策交付金ということで国からいただいたお金でございますので、今ほど財政課長から、入札残なりは普通返さなければだめなのだけれども、基金に積み立てれば返さなくてもいいということで積み立てたわけでございますので、それはしっかり地域の経済対策のために早期に思念に置いて使ってまいりたいというふうに考えています。
  以上です。
11番(中島正昭君) そこまではいつものとおりですよ。就任以来2年間、そういう言い回しで説明されていましたよ。では、だから具体的にどう考えているかと、具体的に市長のビジョンというのはどの辺にあるのですかという質問、もう再三再四、皆さんの議員が一般質問等々でもしているわけです。しかるべき対応をしたいのだというふうなことでは理解しましたよ。今回のこのストックしておく分において、所管の課長等々と相談されているような節があるのかどうか、課長、所管であれば、この辺について強力に申請したいのだというふうな意見、市長のもとに届いているかどうか、はたまた課長は市長に進言したのかどうか、商工観光と建設課長、どうですか。
議長(浅間信一君) 渡辺商工観光課長。
               〔「議長、済みません」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 今、そっちに……
               〔「いや、私のほうからでないとわからないので」と呼
                 ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) では、小林財政課長。
               〔「その次にやってよ」と呼ぶ者あり〕
               〔何事か呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) いや、財政課長終わってからでいいでしょう。
財政課長(小林正男君) 中島議員のご質問ですが、ストックにつきましてはあくまでも公共投資の部分で、公共投資に充てる部分ということでストックするものでありまして、最終的にはやはり地域のほうの流れるお金にというふうになってございます。ですので、要は今回はストックの目的としては、消防のシステムの部分と中学校の改築したときにどうしても補助外、対象外のものは出てくるというものについて、一財の部分をカバーするための積み立てでございますので、最終的にはそれは全部その工事に使われて、地域の活性化につながるというようなものでありますので、それが余ったからといって、では道路を直しましょうとか川を直しましょう、そういうふうなものですべての一般行政の中での工事に回せるお金というものではなくて、やはり積み立てするには目的があるものでございますので、そこにやるという目的のための積み立て、今回は中学校の改築に対する積み立てと、それと消防のシステムの導入の中での積み立ての目的を持ったもので、地域に反映をさせていただくというようなものでございますので、よろしくお願いいたします。
11番(中島正昭君) 議長、その前に。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 課長、それはわかりますよ。今懸案である学校の耐震化等々には、それこそ市が早急に取り組まなければならない事業だということはわかりますよ。それはそれとして、今さっき話ししましたように、この本筋からいけば、この今の危機的な状況、失業対策、雇用対策、同じですけれども、そういったものをどう考えているかということが、これは自治体であろうと必要だと思うのですよということなのです。その中で、所管の課長あたりはどう考えていますか、市長はどう考えていますかって聞いているのです。
議長(浅間信一君) それでは、今の予算の中の関連で渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) 今のご質問でございますけれども、私どもといたしましても、使いたい部分、それから要求したい部分については、これは担当課として一生懸命アピールをしております。その中で、財政課のほうですみ分けをした中でまた予算配分がなされるわけでありますが、その都度ご相談を差し上げてやっているということでありますので、ご理解お願いします。
議長(浅間信一君) 折笠建設課長。
建設課長(折笠朝美君) 建設関連の発注を、言ってみれば多くして、従業員の方に行き届くようにといったふうなことかと思います。
  先般、建設業協会から建設予算の増額についての要望書が参りました。何社で何名というふうなのはちょっと忘れましたけれども、市内から勤めている従業員の方も相当数、たしか70%近くの従業員の方が市内の建設業に従事しているといった実態がございます。それを考えてみれば、確かに農業、それから建設業というのは、市の重要産業であるというふうな位置づけであるというふうに思っております。そういった建設業に、建設の発注に貢献できるような予算があれば、ぜひとも少しでも市民の方も喜ぶ、あるいはそこに、建設業に従事している従業員の方もいいというふうなことで二重の効果がございますので、ぜひともそういうふうなことがあれば、予算獲得に一生懸命になって頑張ってまいりたいというふうなことでございます。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) これ関連で今質問を受けていますが……
11番(中島正昭君) いや、もういいです。最後に……
議長(浅間信一君) 後々本予算もありますので、そっちのほうでももめますから、ここで余り深く入ると、この補正予算からちょっと外れる部分ございますので。
11番(中島正昭君) 了解です。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
  16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 補正予算の第9号なのでございますが、47ページの生活保護扶助費の件なのでございますが、確認の意味でお聞きしたいのでございますが、厳しい経済環境の中にありまして、また本日の新聞報道でも失業者の方がたくさん、ちょっと増加したというふうな報道がありましたが、その影響もあるものと思っておりますが、21年度当初予算時は生活保護世帯の方は151世帯、260人との説明を受けたように記憶しているのでございますが、今回の補正の増額で1,600万の増額となっておりますが、何名くらいの増額とまたなりましたものでしょうか、ちょっとお聞きいたします。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) それでは、生活保護の関係でお答えを申し上げます。
  年度当初、今ほどお話しのとおりの数字でございましたが、この21年度中、3月1日までの状況でございますが、新規の生活保護認定が27件、それから死亡ですとか転出等で廃止となったものが12件、差し引き15件の増という状況でございます。その中で、生活扶助、いわゆる生活費に充てる部分と、医療扶助、病院にかかった部分あるいは入院した部分というものが大変増加している傾向でございます。社会経済情勢の点も確かに、直接というよりは間接的な要因というのが強いということで感じておりまして、阿賀野市の場合はそれ以上に高齢化ですとか、障害持つとか、そういったような方の保護の申請が多くなっているといった状況でございます。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 質問でないのですけれども、私はこの予算書を見まして、今まで私十何年議員やっておりますけれども、こんなに減額分を提示するための補正予算というのは見たことございません。だけれども、病院だけが突出しているわけです。この予算書を見てもわかるとおり、ほかを削って病院に充てるという図式、これがずっと何年間も続けてこられたから、このことを解消するために民営化をするということで今まで進めてきたわけですけれども、何とまあこの減額、減額、すべての課からこれだけの減額、これはすべて市民サービスに直結するわけでございます。私はこのことについて、後で石川議員さんが今一般質問になさるということなので、またその機会に期待をし、また予算審査特別委員会に期待をして、ただ余りたまげたという発言だけをさせていただいて、終わりでございます。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。よろしいですか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第6号を採決します。
  お諮りします。議案第6号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第6号は原案のとおり可決されました。
                                            
    議案第7号 平成21年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第5号)
     議案第8号 平成21年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
     議案第9号 平成21年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第4号)

議長(浅間信一君) 日程第9、議案第7号から議案第9号までを一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第7号から9号までの予算案件につきまして、提案理由を説明申し上げます。
  平成21年度の国保会計、後期高齢者医療会計及び介護保険会計において所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
  まず、国保会計につきましては、保険給付費や共同事業拠出金などに不用額が生じることとなるため、後期高齢者医療会計につきましては、広域連合に納付する納付金などに不用額が生じることとなるため、それぞれ減額補正を行い、介護保険会計につきましては、介護サービスの利用者の増加に伴う介護サービス給付費の増額のほか、介護基盤緊急整備特例対策事業費として地域密着型の特別養護老人ホーム整備補助金などを計上するものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから一括して質疑を行います。
  10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) ただいまの説明で、余り大ざっぱな説明でありましたので、若干詳しい説明を提言したいと思いますのは、議案第9号の介護保険の関係、説明書には29ページに載っておりますが、地域密着型の特別養護老人ホーム整備補助金、1億を超える金額にされておるわけでありますが、以前に京ヶ瀬地区のコスモスの里を10床増床するとかというような話も聞いたことあるような記憶があるわけでありますが、今回のこの整備補助金の詳細な説明、今わかる範囲で結構でございますので、求めたいと思います。よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) それでは、介護保険特別会計予算の28、29ページでございます。介護基盤緊急整備特例対策事業費の内容について説明をさせていただきます。
  こちらについては、地域密着型特別養護老人ホームの整備事業ということで、いわゆるミニ特養、29床という小さい規模の特別養護老人ホームを建設するための補助金でございます。この事業を実施いたします法人につきましては、シンパシーを運営しております社会福祉法人飛翔福祉会でございます。こちらが山口町地内におきまして敷地面積が2,933平方メートル、建物の建設の予定面積で1,460平方メートル、総事業費6億6,700万円という定員29人の特別養護老人ホームを建設するという計画でございまして、そのための補助金、これは全額国から来るものでございます。1億150万円を支出するというものでございます。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論を終わります。
  これから議案第7号から議案第9号までを一括して採決します。
  お諮りします。議案第7号から議案第9号までは原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第7号から議案9号までは原案のとおり可決されました。
                                            
    議案第10号 平成21年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第3
            号)
     議案第11号 平成21年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第3号)

議長(浅間信一君) 日程第10、議案第10号、議案第11号を一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第10号及び11号につきまして、提案理由を説明申し上げます。
  平成21年度の公共下水道事業会計及び集落排水事業会計において所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
  公共下水道事業会計につきましては、下水道整備事業の進捗に伴い所要の補正が必要になったこと、また集落排水事業会計につきましては、施設整備費などに不用額が生じることとなるため減額補正を行うものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  これから一括して質疑を行います。
  12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) また子細なことで恐縮であります。
  公共下水道事業の第3号、11ページ、公債費です。元金がふえて、要するに元金が増額補正、利息が減額補正と、これはもう年度当初で100パー確定できた数字ではないかなと思うのです。それが今になって減額なり増額なりというのは、どういう事情でこういう補正予算になったのか、その理由をお聞かせいただきたいと思いますが。
議長(浅間信一君) 佐藤上下水道局長。
上下水道局長(佐藤和夫君) このたびの元金及び利子につきます補正でございますけれども、当初予算算定時に事業ごとの資金の整理をした際の積算ミスがございました。そんな関係で、元金については償還金の名称の変更、利息については正しいものに減額をさせていただくというものでございます。大変ミスがございまして、失礼をいたしました。
議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
12番(石川恒夫君) 要は公債費の元金については、公共下水道事業の償還費と特定環境保全の525万9,000円を流域下水道の事業債のほうと入れかえるということですよね。ただし、利息については全額が減額になっていますので、全部が。だから、その辺しっかり当初予算のときに精査をしながら予算を組んでいただいて、こういうことのないように22年度を臨んでいただきたいと、まだ内容ちょって見ていないのであれですけれども、よろしくお願いをいたします。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第10号、議案第11号を一括して採決します。
  お諮りします。議案第10号、議案第11号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第10号、議案第11号は原案のとおり可決されました。
                                            
    議案第12号 平成21年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算
            (第1号)

議長(浅間信一君) 日程第11、議案第12号 平成21年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第12号につきまして、提案理由を説明申し上げます。
  平成21年度の押切外四ヶ大字財産区会計において所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
  補正の主な内容は、予算計上した経費について不用額が生じることとなるため、減額補正を行うものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから質疑を行います。
  7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 貸付収入が500万減ということで、私の記憶では今までずっとなかなか経営が大変だということで、30%減額でずっと来ていたと思うのですが、極端に言えば半額に減額になったという主な理由を聞かせてください。
議長(浅間信一君) 丸山笹神支所長。
笹神支所長(丸山一男君) それでは、ただいまの質問にお答えをいたします。
  ゴルフ場敷地の貸付料でございますが、これについてはご案内のとおり、五頭ゴルフクラブへ約44町歩の貸し付けに伴うものでございます。この貸付収入につきましては、実は14年からバブルの崩壊以降、また昨今の同時不況等から入場者が大幅に減っていると、あわせまして売り上げの収入も減っているということで、昨年まで400万の減免ということで来てございました。今年度もあわせて8月に減免の申し出がございました。それに伴いまして、その実態等をお聞きしまして、なおまた関係5つの集落の権利者の皆さんへも説明を言っていただきまして、各集落で十二分に検討していただきました。内容を見ますと、入場者については確かに減っているということで、21年度は実質半額、半分、やむを得ないということで、各集落でやむなく了解をするということでございます。大きなものは、先ほど申し上げましたとおり不況に伴う入場者の減少、それとあわせての売り上げ収入の減、あわせて料金そのものも単価というのでしょうか、1万円を割るということで下落をしているということで、余り収入につながらないという状況で、やむなく減額というふうになったものでございます。
  以上でございます。よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。ありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第12号を採決します。
  お諮りします。議案第12号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第12号は原案のとおり可決されました。
                                            
    議案第13号 平成21年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)
議長(浅間信一君) 日程第12、議案第13号 平成21年度阿賀野市病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
  提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第13号、病院事業会計補正予算につきまして、提案理由を説明申し上げます。
  平成21年度の病院事業会計において所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
  補正予算(第1号)として、資本的収入を6億210万円増額し、収入合計7億7,207万5,000円とするものです。
  補正の内訳は、資金繰りが困難なため、一般会計からの補助金6億円を計上するとともに、新型インフルエンザ対策事業の国県補助金を増額するものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。
  これから質疑を行います。ございませんか。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) また特別委員会とか予算委員会とか、いろんなところで、また石川議員の先ほど言いました一般質問で明らかになってくるとは思いますが、資金繰りが困難なためって、一くくりにこの一言で6億という計上をし、ほかのところは全部減額されているという現状に、どういうふうに市民の皆様にご説明申し上げるのかと、私たちだって納得できないわけですから。そして、資金繰りが困難なためって、その資金繰りをよくいくように、厚生連からの事務長を初め全員の職員を入れて、そして私たちが改革に来たのだというふうに、3年間あの言葉にずっと来て、そしてなおかつ資金繰りが困難なためというのは、何がどういうふうなのか。これはやっぱり、私どももいろいろ聞いていますけれども、はっきりした明確なのはないわけですよね。病院は予約制だの、一部患者を寄せないとか、何をどういうふうにして院長を初めお医者さんたちは改革をなさっているのでしょうね。私は、そういう裏づけがあってのやむを得ない6億の一般財源からの補正というのならわかりますけれども、その部分が見えてこないで補正というのは、本当は否決したいような気持ちでございます。
議長(浅間信一君) 答弁は。
19番(福住つゆ子君) 何度聞いても同じだなんて言ったって、やっぱり市民の方もいらっしゃるし。一言ずつ、ではお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 本当に病院会計につきましては、21年度も大幅な単年度赤字になるということで、一般会計からの繰り出しという形で6億円を計上したわけでございます。本当にこの間、厚生連から幹部職員を招聘して、いろいろ経営改善に当たっていただいたわけでございます。ただ、やはり全国的な医師不足というのがございまして、郷病院も18年に医師の大量退職、これがやはり経営に一番大きな打撃を与えているのかなと思っています。病院といたしましても、これまで経営努力をされてきたと、してきたと、そういう中でなかなか赤字を解消できなかったということでございますので、結果としては大変大きな赤字を計上して、そのため一般会計の繰り出しということで、その分の市民サービスが十分に回らなかったという点では、私も大変申しわけなく思っております。ただ、やはりこういった状況はこのまま続けていくわけにはまいりませんので、究極な経営改善という形で、今厚生連と公設民営化のほうに向けて鋭意交渉いたしておりますので、その辺の経緯も十分お含みおきいただければなと思っています。本当に一生懸命努力したのだけれども、なかなか、結果としてこういう形になったということで、それについては、一般会計から繰り出しするという立場では、非常に私も大変そういう意味では申しわけないというふうに感じております。
  以上です。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 管理者。
  加藤病院事業管理者。
病院事業管理者(加藤有三君) 私も、このような事態を招いたことに対する管理者としての経営責任を重く受けとめているのでございます。市の財政が非常に厳しいことも重々承知をしている中で、このような赤字を発生させ、結果として市の一般会計から6億円の税金をつぎ込むことになりました。この結果責任は私にあるわけでございまして、その責任の重さを言葉で言いあらわすことはできないかと思いますが、これまでの3カ年の経営改善の成果と結果については、石川議員さんからも一般質問でご質問を受けておりますので、お答えさせていただくわけでございますが、やはり赤字の1つの要因としては、診療体制の改善が十分できなかったということで考えているわけでございます。そのほかにも経営改善の至らなかった部分も多くあるかと思いますが、そういったことを含めて私の経営責任を申し上げ、任命権者であります市長のご判断にゆだねるしか私はないというふうに考えているところでございます。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 市長が今お言葉の中に、経営努力してきたけれどもこのようになったと、こうおっしゃいました。どんな経営努力をしてきたのにこうなったかということが私どもに見えていないわけです。だから、そんなことは軽々しくおっしゃらないでいただきたいと思います。もし本当に経営努力をして、それ一生懸命にやってきたけれども、こういうふうになった、どこにそんなことが見えますか、患者さんが。そして、ここまで収益が下がったのです。患者さんが行かないわけでしょう。だから、収益が下がっているわけなのです。そういう今の病院の現状を見たときに、厚生連に民営化するから、すぐにバラ色の結果が待っているなどということは考えられないわけですから、その辺のところをきっちりと、そのうちに市民説明会もおやりになるということですので、期待をいたしまして、これ以上言っても切りがございませんので、終わらせていただきます。
議長(浅間信一君) ほかに質疑ございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第13号を採決します。
  お諮りします。議案第13号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第13号は原案のとおり可決されました。
                                            
    議案第40号 新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少
            及び規約の変更について
     議案第41号 新潟県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の
            減少及び規約の変更について

議長(浅間信一君) 日程第13、議案第40号、議案第41号を一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第40号及び41号につきまして、提案理由を説明申し上げます。
  議案第40号は、新潟県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体である川口町及び小千谷地域広域事務組合が脱退し、十日町市及び新潟県中越福祉事務組合が新たに加入するため、新潟県市町村総合事務組合規約を変更するものです。
  また、議案第41号は、新潟県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体である川口町が脱退するため、新潟県後期高齢者医療広域連合規約を変更するものです。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本案は委員会付託を省略することに決定しました。
  これから一括して質疑を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
  これで討論を終わります。
  これから議案第40号、議案第41号を一括して採決します。
  お諮りします。議案第40号、議案第41号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第40号、議案第41号は原案のとおり可決されました。
  これより1時30分まで休憩いたします。
               休 憩 (午前11時56分)
                                            
               再 開 (午後 1時30分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                            
    議案第14号 平成22年度阿賀野市一般会計予算
     議案第15号 平成22年度阿賀野市国民健康保険特別会計予算
     議案第16号 平成22年度阿賀野市老人保健特別会計予算
     議案第17号 平成22年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計予算
     議案第18号 平成22年度阿賀野市介護保険特別会計予算
     議案第19号 平成22年度阿賀野市公共下水道事業特別会計予算
     議案第20号 平成22年度阿賀野市集落排水事業特別会計予算
     議案第21号 平成22年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計予算
     議案第22号 平成22年度阿賀野市少年自然の家特別会計予算
     議案第23号 平成22年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計予算
     議案第24号 平成22年度阿賀野市水道事業会計予算
     議案第25号 平成22年度阿賀野市病院事業会計予算

議長(浅間信一君) 日程第14、議案第14号から議案第25号までを一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第14号から25号までの一般会計ほか11の会計の平成22年度当初予算について、提案理由の説明を申し上げます。
  最初に、議案第14号、一般会計についてであります。当市においては、市税の当初予算見積額が平成20年度以降3カ年連続で減少するほか、景気の低迷に伴い、国からの各種交付金も大幅な減収見込みとなるなど財政力が弱まっており、地方交付税を中心とする国、県への依存度が依然として高い状態にあります。また、間もなく合併後6年を経過することから、財政的な恩恵が受けられる特例期間も残すところ4年となり、より適正な規模で財政運営を図ることが必要となっています。このような状況の中で編成した平成22年度当初予算は、予算編成方針に基づき、健全な財政運営を目指すとともに、市民の安全、安心な生活の確保にも配慮したほか、経常的な経費については全体額を抑制し、市の財政基盤を基本として、身の丈に合った持続可能な政策への転換に努めています。平成22年度の予算規模は171億3,400万円で、前年度当初に比し9,000万円、率にして0.5%の減となりますが、主な事業として水原中学校改築事業や阿賀北広域組合の葬斎場建設費負担金事業について本格的に着手するほか、水原郷病院への繰出金についても公設民営化を前提に所要の金額を計上しました。このため、主に合併特例債や地方交付税を補てんする臨時財政対策債が増加したものの、財政調整基金や減債基金を取り崩すことなく、市民サービスの維持と財政健全化を両立した予算編成に配慮いたしました。また、国の補正予算に基づいて当市の補正予算に計上予定にある小中学校耐震化事業や地域活性化・きめ細かな臨時交付金事業についても、その大半が繰越事業となる見込みであり、実質的には平成22年度当初予算とあわせて、緊急的な経済対策の趣旨に沿った地域活性化に取り組むこととしています。
  次に、議案第15号、国保会計についてですが、国民健康保険事業においては、厳しい経済状況の中、保険税の収納確保が難しくなっていることなどにより、安定した事業運営に苦慮しているところですが、被保険者が安心して医療を受けられるよう配慮して予算を編成いたしました。平成22年度の予算規模は45億1,750万1,000円で、前年度当初に比し3億1,207万3,000円、率にして7.4%の増となります。
  次に、議案第16号、老保会計です。老人保健については、平成20年4月から後期高齢者医療制度に移行しましたが、平成21年度分の月おくれ請求に係る国及び県などへの精算があるため、予算を編成いたしました。平成22年度の予算規模は34万9,000円で、前年度当初に比し1,100万6,000円、率にして96.9%の減となります。
  次に、議案第17号、後期高齢者医療会計です。後期高齢者医療制度は、超高齢社会を展望した医療保険制度としてスタートし、3年目を迎えることになります。新潟県後期高齢者医療広域連合が保険者の役割を果たし、市町村と事務を分担しながら運営を行っていますが、制度の円滑な運営を行うため必要となる費用について予算を編成いたしました。平成22年度の予算規模は6億8,597万3,000円で、前年度当初に比し498万7,000円、率にして0.7%の増となります。
  次に、議案第18号、介護保険会計です。平成12年4月から介護を社会全体で支えていくという目的で施行された介護保険制度は11年目を迎え、この制度が市民の間でも定着してきたと思われます。平成22年度は、第4期介護保険事業計画の2年目となりますが、昨年度に引き続き健全な特別会計を維持できるよう配慮しました。被保険者のうち低所得者の救済を図り、介護予防事業等にも積極的に取り組むとともに、介護を必要とする高齢者の増加に対応するため、一層のサービス充実、制度浸透を考慮して予算を編成いたしました。平成22年度の予算規模は35億2,118万円で、前年度当初に比し2億2,425万3,000円、率にして6.8%の増となります。
  次に、議案第19号、公共下水道事業会計です。市の下水道を使うことが可能な人口の割合は、平成21年度末で約80%となりますが、まだ5人に1人が使えない状況にあります。このような中、平成22年度の当初予算は厳しい財政状況や起債枠制限を踏まえ、より一層効率的かつ重点的な整備を進める予算といたしました。事業の執行に当たっては、確実な行政運営により、公共用水域の水質保全や生活環境の改善を目的とした早期事業効果発揮のため、各地区での均衡ある整備促進を図るとともに、市民から下水道の必要性と事業効果について正しく理解してもらうための説明責任と、きめ細かな情報発信に努めてまいります。22年度の予算規模は22億4,086万9,000円で、前年度当初に比し7,680万1,000円、率にして3.3%の減となります。
  次に、議案第20号、集落排水事業会計です。平成22年度の当初予算は、平成21年度で分田地区農業集落排水事業が完了することに伴い、整備済み施設の維持管理に要する費用を計上いたしました。現在稼働している7処理区域のうち、曽郷と緑岡地区については処理場を廃止し、平成21年度末で公共下水道へ接続することにより、処理施設の維持管理費のコスト縮減を図ります。また、稼働中の処理区域の適切な管理運営や保守点検により、耐用年数の長期化など効率的な稼働と有効な利活用を図り、さらなるコスト縮減に努めてまいります。平成22年度の予算規模は3億659万4,000円で、前年度当初に比し4億6,497万5,000円、率にして60.3%の減となります。
  次に、議案第21号、押切外四ヶ大字財産区会計です。平成22年度の当初予算は、財産区山林の維持管理に要する費用を計上したものであり、予算規模は600万円で、前年度当初に比し406万円、率にして40.4%の減となります。
  次に、議案第22号、少年自然の家会計です。平成22年度の当初予算は、厳しい財政状況の中、経費削減に努めるとともに自然体験施設として運営できる予算とし、施設の運営においては施設利用者の活動に対し積極的に支援することで、利用者から支持される施設づくりと青少年の健全育成に努めてまいります。平成22年度の予算規模は2,008万2,000円で、前年度当初に比し619万7,000円、率にして23.6%の減となります。
  次に、議案第23号、工業団地造成事業会計です。平成22年度の当初予算は、主に市営西部工業団地の造成事業に伴う借入金の償還金を計上したものであり、予算規模は4,770万4,000円で、前年度当初に比し70万1,000円、率にして1.4%の減となります。
  次に、議案第24号、水道事業会計です。収益的収支の収入については、近年の水需要動向から給水量の減少傾向は続くものと見込んでいますが、料金改定後2カ年間の軽減措置終了による増益分との差し引きにより、前年度と比べ給水収益を300万円増額するものとし、受託工事収益については移設工事の減少が見込まれることから2,025万円の減額とし、収入合計で前年度と比べ1,897万1,000円減の予算といたしました。支出については、営業費用において減価償却費の大幅増加がありましたが、受託工事費の減額や頭首工負担金の減額などにより、前年度と比べ863万3,000円の減額となります。また、営業外費用では、昨年度までの高金利企業債の借りかえにより支払い利息等が減少したことから2,203万8,000円の減額となり、支出合計は前年度と比べ3,067万1,000円の減となります。その結果、年度末において当年度純利益として約5,200万円を計上できる見込みです。また、資本的収支では、収支差し引き5億8,708万9,000円の不足が生じますが、この不足額については損益勘定留保資金などで補てんを行い、年度末では約4億2,000万円の財源繰り越しが可能であると見込んでおります。
  最後に、議案第25号、病院事業会計です。平成22年度の当初予算は、厳しい経営状況と公設民営化を進めている中での編成となり、今後の公設民営化に向けての状況変化によって暫定予算的な性格を有することを前提として予算を編成いたしました。収益的収支の収入を34億5,554万1,000円とし、支出については医業費用、医業外費用など34億9,331万9,000円を計上、収支差し引きで3,777万8,000円の赤字になると見込んでおります。また、資本的収支では、収支差し引きで7,309万4,000円が不足すると見込んでおります。
  以上、平成22年度の当初予算について概略を説明申し上げました。何とぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
                                            
    予算審査特別委員会の設置及び付託
議長(浅間信一君) お諮りします。
  議案第14号から議案第25号までは質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第14号から議案第25号までは質疑を省略し、議長を除く議員全員による特別委員会を設置して、これに付託することに決定しました。
  お諮りします。特別委員会の名称は予算審査特別委員会とすることにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、特別委員会の名称は予算審査特別委員会と決定しました。
  しばらく休憩します。
               休 憩 (午後 1時45分)
                                            
               再 開 (午後 1時45分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
                                            
    予算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告
議長(浅間信一君) 休憩中に予算審査特別委員会の正副委員長が互選されましたので、報告いたします。
  委員長に15番、山口功位さん、副委員長に2番、山賀清一さんが互選されたことを報告いたします。
                                            
    議案第26号 阿賀野市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一
            部改正について
     議案第27号 阿賀野市職員等の給与の特例に関する条例の一部改正について
     議案第28号 阿賀野市手数料条例の一部改正について
     議案第29号 阿賀野市教職員住宅条例の一部改正について
     議案第30号 阿賀野市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
     議案第31号 阿賀野市企業誘致条例の一部改正について
     議案第32号 阿賀野市集落排水処理施設条例の一部改正について
     議案第33号 阿賀野市農業集落排水事業分担金徴収条例の一部改正について
     議案第34号 阿賀野市道路占用料徴収条例の一部改正について
     議案第35号 阿賀野市病院事業管理者の給与、勤務時間その他の勤務条件に
            関する条例の一部改正について

議長(浅間信一君) 日程第15、議案第26号から議案第35号までを一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第26号から35号までの条例の一部改正について、提案理由を説明申し上げます。
  まず、議案第26号は議会議員の報酬を特別職報酬等審議会の答申に基づき改定を行うため、議案第27号は職員の給料月額を減額する期間を平成22年4月1日から平成23年3月31日まで延長するため、議案第28号は火薬類取締法に関する事務について、平成22年4月1日から新潟県より権限移譲を受けることに伴い、同法の規定に基づく各種申請等に対して徴収する手数料を定めるなどのため、議案第29号は物見山町教職員住宅1号について、老朽化と利用者の減少により平成22年3月31日をもって用途を廃止するため、議案第30号は新潟県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部改正により、平成22年度以降当分の間、4月から6月までの暫定賦課を実施しないこととなったため、議案第31号は農村地域工業等導入促進法に基づく地方税の減収補てん措置に係る経過措置が終了したことから、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律に基づく制度に改めるとともに、現行5カ年度である固定資産税の課税免除期間を地方税の減収補てん措置期間である3カ年度にするため、議案第32号は曽郷地区及び緑岡地区の集落排水処理施設の終末処理場の老朽化に伴い、同処理場を廃止し、平成22年4月1日から公共下水道へ接続するため、議案第33号は曽郷地区及び緑岡地区の集落排水処理施設の終末処理場の老朽化により同処理場を廃止し、平成22年4月1日から公共下水道へ接続することに伴い、この2地区をこの事業の分担金の賦課対象区域から除外するため、議案第34号は引用している法令の条名を誤っていたため、所要の改正を行うものです。
  最後に、議案第35号は病院事業管理者の平成22年4月から平成22年6月までの給与月額及び平成22年6月に支給する期末手当の削減を行うため改正するものです。平成21年度も4億7,000万円の赤字決算が見込まれる極めて厳しい経営状況にあることから、病院事業管理者の給料月額を平成21年度と同様に30%削減するとともに、平成22年6月支給の期末手当を0.5カ月削減するものです。
  以上、条例の一部改正について、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
  質疑は所管の委員会事項以外について行うようお願いいたします。
  質疑ございませんか。ありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
  これで質疑を終わります。
  議案第26号から議案第35号までについては、お手元の議案付託表のとおり、各常任委員会に付託いたします。
                                            
    議案第36号 市道路線の廃止について
     議案第37号 市道路線の認定について
     議案第38号 字の変更について
     議案第39号 調停の申立てについて

議長(浅間信一君) 日程第16、議案第36号から議案第39号までを一括議題といたします。
  一括して提案理由の説明を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 議案第36号から39号まで、提案理由を説明申し上げます。
  議案第36号は、県営湛水防除事業(安野川地区)にかかわる営団橋のかけかえに伴い、飯森杉駒林線を廃止することについて、議案第37号は議案第36号の既存路線の廃止に伴って再編する2路線のほか、国道49号阿賀野バイパス整備に関連する2路線及び地元自治会からの要望による4路線を市道に認定することについて、議案第38号は平成19年度より実施している国土調査事業第30計画区の一部である水原の区域内において字が混在しており、国土調査事業の目的である地籍の明確化を図る必要があるため、字の変更をすることについて、議案第39号は中学校の学校諸経費未納の解決を図るため、水原中学校の学校諸経費未納の保護者を相手方とし、未納金支払いを求める調停の申し立てを行うことについて議決を求めるものであります。
  よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから一括して質疑を行います。
  質疑は所管の委員会事項以外について行うようお願いいたします。
  質疑を行います。ありませんか。
  13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 議案39号についてお伺いいたしますが、これたしか12月議会にもあったのでしょうかね。これ結果どうなったのかね。
               〔「9月だった……」と呼ぶ者あり〕
13番(高橋幸信君) 9月だったっけ……
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 先回、9月定例会においてお願いしました件は、現在解消した保護者、また部分的に分割納入ということで現在進行しております。
  このたび提案させていただきましたのは、新たな調停に、保護者に対しての関係でございますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) これで質疑を終わります。
  議案第36号から議案第39号までについては、お手元の議案付託表のとおり、各常任委員会に付託いたしました。
                                            
    報告第1号 専決処分の報告について(専第16号 損害賠償の額の決定及び
           和解について)
     報告第2号 専決処分の報告について(専第1号 損害賠償の額の決定及び和
           解について)

議長(浅間信一君) 日程第17、報告第1号、報告第2号を一括議題といたします。
  一括して報告を求めます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 報告第1号及び2号の専決処分についてご報告いたします。
  本件は、平成21年12月7日及び平成22年1月18日に交通事故により与えた損害について、相手方に対して損害賠償をすることを決定し、和解することについて専決処分を行いました。
  まず、報告第1号については、平成21年10月14日、阿賀野市北本町地内の市道を走行中の市職員が運転する公用車の側面にわき道からスリップにより飛び出した小型乗用車が衝突し、双方の車両が損傷したという事故でした。
  また、報告第2号については、平成21年12月21日、阿賀野市長起地内の市道において駐車していた小型乗用車に走行中の市営バスの後部側面が接触し、小型乗用車が損傷しました。降雪によって道幅が狭くなっていたことと、路面に圧雪があったことが原因で市営バスの後輪が横滑りし、接触したものです。
  今後も交通事故防止のため、職員等に対して注意を喚起していかなければならないと考えております。
  以上、専決処分についてご報告申し上げます。
議長(浅間信一君) これで報告第1号、報告第2号の報告を終わります。
                                            
議長(浅間信一君) 日程第18、一般質問を行います。
               〔「議長、よろしいですか」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 一般質問に入ります前にちょっとお聞きしておきたいのですが、実は病院の労働組合が不当労働行為で救済申し立てを県の労働委員会に云々という話を二、三日前に聞いたのですが、執行部から何も説明もございませんし、できましたらせっかくの機会ですので、どういうことなのか説明を求めたいと思いますが、よろしくお取り計らいをお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 皆さん、今風間議員さんの発言、理解できましたでしょうか。
               〔「聞こえません」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 聞こえないようです。
5番(風間輝栄君) 済みません。
  実は、先月の25日、特別委員会後に組合との団体交渉があるという説明を聞いていたのですが、その後どういうふうになったのかなということで、私も情報収集を図っておりましたら、二、三日前にその団体交渉は中止になったと、どうも病院の組合が不当労働行為で県の労働委員会に救済を申し立てた云々なんていう話が出たものですから、きょうあたり市長あたりから説明があるのかなと期待をしていたところなのですが、何の説明もありませんし、せっかくのきょうから本会議が始まったわけですから、その辺の説明、どういうふうになっているのか、またその説明できない何か理由があるのかどうかも含めて、ちょっとお取り計らいをお願いしたいなということなのです。
議長(浅間信一君) ということですので……
               〔「休憩中に……」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) うん。それで、皆さんおわかりになりましたか。
               〔「はい」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) それでは、今石川議員さんのほうからも話出ましたが、一般質問入る前ですけれども、ここででは休憩をとりまして、休憩中に説明をいただくということでいかがでしょうか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) それでは、暫時ではありませんが、休憩中の説明ということで、加藤病院事業者から説明をお願いいたします。
               休 憩 (午後 1時59分)
                                            
               再 開 (午後 2時11分)
議長(浅間信一君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
                                            
    一般質問
議長(浅間信一君) 先ほども申し上げましたが、日程第18、一般質問を行います。
  あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は、順番1番、岡部直史さんから3番目の雪正文さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番1番から3番までとすることに決定しました。
  それでは、順次発言を許します。
  14番、岡部直史さん。
               〔14番 岡部直史君登壇〕
14番(岡部直史君) やっと出番が回ってまいりました。トップバッターの一般質問の岡部でございます。
  1番は、市内業者の仕事確保についてでございます。その1といたしまして、小規模工事契約希望者登録制度は、入札資格がない小規模業者が市の発注を受注できる機会を確保できるという制度だと認識をしております。以前にも稲毛議員より質問がありましたが、再度私のほうから平成20年度の発注の実績、今年度、21年度、もう3月に入ったわけですが、確定をしておりませんが、2月までの実績見込み、それから今後発注拡大についての市の考え方についてお尋ねをいたします。
  2番は、不況の中で、建物のリフォームに対する補助制度や市民の生活環境整備のため、ひいては不況で苦しんでいる地元業者の仕事確保にもつながる各種建設工事の発注拡大が必要と考えております。この件につきましては、午前中の補正予算の中でもいろいろ議員の中から発言があったところでございますが、発注拡大についての市の考え方についてお尋ねをいたします。
  大きな2番は、学校統合計画についてでございます。正確に言えば、学校統合整備計画ということになろうかと思いますが、この計画につきましては平成18年度、阿賀野市の教育委員会が計画案を提示をしてスタートしたわけであります。今私、手元に当時の地元紙の下越版の記事持っておりますが、いわゆる小学校14から6に統合、水原地区3、笹神、京ヶ瀬各1の小学校6ということを踏まえながら、第1次案として14校から11校に現在第1次統合が行われてきた経過があるわけでございますが、その中で小学校統合を実施して、プラスの面とマイナスの面、いわゆるメリット、デメリットについてどのように考えているのかお尋ねをしたいと思います。
  また、この18年に教育委員会が計画をされた中では、1学年2から3学級規模の学校整備が望ましいと、いわゆる100人あるいは115人というような1つの物差しでもって計画化を進めてきたというふうに私は理解しておりますし、こういう考え方には甚だ機械的であるということで、私は賛成できかねるところでございますが、現在第2次統合整備計画の検討を教育委員でされていると思いますが、検討内容及び今後の見通しについてお尋ねをいたします。
  最後、3番目は就学援助制度についてでございます。平成19年度、20年度、21年度の申請数及び認定数についてお尋ねをしたいと思います。また、先般地元紙にこの就学援助についてさまざまな記事が載っておりますが、県内市町村間で適用基準に格差が生じていると、保護者の経済状態によって教育の公平性が損なわれることがないよう適用基準を緩和すべきと考えますが、見解をお尋ねをいたします。
  以上3点について、よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 岡部議員からは、3項目についてご質問いただきました。私から市内業者の仕事確保についてお答え申し上げ、次の2項目については教育委員会からお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  まず、小規模工事契約の発注状況についてであります。6月議会において稲毛議員にもお答えいたしましたとおり、平成20年度の発注実績は14件、84万4,510円であり、平成21年度については25件、162万5,829円の見込みであります。議員もご承知のとおり、小規模工事契約者登録制度とは、市が発注する小規模な建築工事及び建設工事に係る修繕について、市内業者の受給機会の拡大を図るため、契約を希望される方から登録を行っていただき、発注するものであります。小規模工事等の対象となる契約は、その内容が軽易であり、かつ履行の確保が容易であると認められるもので、当該契約金額が130万円未満のものとなっていることから、金額的に発注される工事は突発的な修繕工事等が多く、枠配分予算の予算編成で修繕費もままならないことから、必要最小限に抑えられているのが現状であります。市といたしましては、今後もこの制度の趣旨を十分尊重し、小規模工事の発注に努めてまいりたいと考えております。なお、登録業者におかれましても、企業努力として業務を受注するための積極的な営業活動をされることにご期待申し上げるところであります。
  次に、建物のリフォームに対する補助制度や市民の生活環境整備のための各種建設工事の発注拡大が必要ではないかについてであります。建物のリフォームに対する補助制度につきましては、地域経済への波及効果が大きいものと認識しております。しかしながら、安全、安心のまちづくり、災害に強いまちづくりを目指す喫緊の取り組みといたしまして、今年度から木造住宅耐震診断支援事業を実施しているところであります。地震による建築物の倒壊等の未然防止が重要課題であると考え、平成22年度は診断を受けた木造住宅の耐震設計費用や耐震改修費用を助成する耐震改修等支援事業を行うこととしております。したがいまして、市として一般に言われるリフォームに対する補助制度は、現在のところ考えていないところでありますが、国の行う各種補助制度などについては、広報により周知してまいりたいと考えております。
  次に、市民の生活環境整備のための各種建設工事の発注拡大が必要でないかについてであります。市民への目配りのきいた身近な環境整備として、また中小建設業者への支援事業として、今年度は当初予算と国の経済危機対策事業による臨時交付金を合わせ、約1億円で24件の中小工事を実施してまいりました。平成22年度も財政状況を見きわめながら、臨時交付金等を活用して、地域から要望が多い道路側溝や河川修繕等の小規模な工事を市内中小建設業者に発注することとしており、受注機会の確保、増大により経営と従業員の雇用を支援し、地域産業の活性化や市民の身近な生活環境整備に努めてまいることとしております。
議長(浅間信一君) 提中教育委員会委員長。
教育委員長(提中宗雄君) 岡部議員さんのご質問にお答えいたします。
  まず、1点目の小学校統合を実施してのプラス面とマイナス面についてでありますが、基本的にはプラス面は大きく、マイナス面は少ないものと考えております。
  プラス面ですが、第1に児童の人間形成という視点から、児童の多様な考え方の交流、よい意味での競争心の向上、学習や学級活動の活性化などにより、互いの切磋琢磨がより活発化されます。そうした児童同士の触れ合いを通して人間関係能力を身につけ、いわゆる中1ギャップへの緩和、解決への寄与が期待されます。
  第2に、学校態勢という視点からは、一定規模以上になると級外教員等ふえ、分掌体制が強化され、教科指導、生徒指導など手厚い対応が可能となってまいります。また、特別支援学級の設置や介助員の配置など、障害傾向の児童への教育支援が充実します。したがって、教職員の研修体制にもゆとりが生まれ、バランスのとれた教員の学びと成長が期待でき、学校マネジメントに幅が生じてまいります。
  第3に、財政面においても、スクールバスなどの運用等が増加しますが、効率的な運営によって財政改善を図り、教育環境の充実に生かしていくことも期待されるところであります。
  要するに活気にあふれた学校運営や教育活動を行うための基盤が改善され、幅のある教育対応と児童のたくましい成長に大きく貢献できることがプラス評価であると考えております。
  マイナス面といたしましては、当初は環境適応力やスムーズな人間関係の構築に時間を要する児童も、わずかではありますが見受けられます。また、保護者からも新しい学校生活に対して、さまざまな不安感や要望が出てくることもあります。いずれにいたしましても、学校長を初め教職員は、児童が学校生活を楽しみにして、元気に登校することに一丸となって取り組んでおります。スクールバスに関係したこと以外、そのほかトラブル的なことや、統合そのものに反対であるとのご意見も寄せられておりません。
  2点目の第2次総合整備計画の検討内容と、今後の見通しについてであります。議員もご承知のとおり、平成18年2月に初代市長に提出した阿賀野市立14校の整備計画報告書に基づき、第2次統合整備計画の検討を進めております。市内の出生数は、残念ながら少子化傾向がさらに進み、地域差はあっても改善の兆しは見られません。よって、さらに統合整備を推進していく状況であると考えているところであります。具体的には、阿賀野市立11校の整備計画において、115人以下の小規模小学校は基本的に1学年2から3学級、全校では12から18学級の適正規模校へと整備統合し、教員配置を含む学習環境の充実を図っていく必要があると判断をしております。
  なお、今春5月ごろ、議会、学区保護者や住民の皆様に教育委員会の原案を説明し、ご理解とご協力をいただく予定でおりますので、現段階では具体的な計画内容は差し控えさせていただきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
  次に、就学援助制度についての1点目であります。19年度の申請数は小中学校合わせて311件で、認定数は305件、20年度の申請数は337件で認定数は327件、21年度2月末では申請数が386件で、認定数は375件となっております。申請者数並びに認定支給対象者数は、増加の一途をたどっております。また、支給額も19年度2,354万2,000円、20年度2,615万3,000円、21年度2月末2,819万2,000円と、認定支給者の対象の増加により、連動し、大幅にふえております。
  2点目の適用基準の緩和に対する考えであります。まず、認定要件としては、第1号から第10号のいずれかに該当することとしております。なお、第10号の具体的な所得基準といたしましては、所得額が国の生活保護基準表の生活保護基準T類とU類及び冬期加算額を足した額の1.2倍未満の場合に認定者としております。合併以来、この制度継続のため支給内容の見直しも行いながら、児童生徒の学校教育に大きな支障が生じないよう支援を行ってきました。また、適用基準の緩和に対する考え方につきましては、当市の認定基準や運用方法は他市と比較して遜色のないものであり、今ほど申し上げました現行の認定要件を継続してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、市の財政状況、学校教育予算と密接に関係するところになるものですから、この制度の趣旨を踏まえて、支給要項等見直しを含む検討は今後必要になると考えております。
  以上、答弁といたします。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) 再質問、まず市内業者の仕事確保についてです。今、年度別の発注件数、金額について答弁あったわけですが、これ制度発足してからはふえていないのですよね、残念ながら。17年度が31件で338万二千何がしで、これは1件当たり平均10万9,000円ちょっとです。それから、19年度は22件減っております。総金額も258万7,000円です。それで、1件当たりの平均工事高11万7,594円と。これが20年になりますと14件、84万、1件当たり6万円というふうに激減をしているわけですが、そして発注の限度額が130万円に、そういう意味では金額そのものについては前進をしたので、今21年度は若干前年度よりふえておりますが、それにしても限度額は130万円になったのだけれども、1件当たりの件数はやっぱりふえていないという状況で、これはやはり各課でもってなかなかそういう発注も、修繕もいっぱいあるのだけれども、なかなか予算がないということだろうというふうに思うのですけれども、現実はそういうことなのかどうかということと、あと登録者数です。これは、発足したときに私調べたので、四十何業者が登録をしたと、しかし今述べましたように、その後登録は70件台にふえたというふうに聞いているのですが、今また四十何件ぐらいになっているという、結局登録したけれども、仕事がなかなか回ってこないということの不満があるのではないかというふうに思うのですけれども、その辺の登録業者数、ちょっと教えていただきたいと思います。それから、今いろいろ私疑問を呈しましたけれども、そのことについてちょっとお答えいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) では、私のほうから岡部議員のご質問についてご説明をさせていただきます。
  まず、登録業者数でございますが、17年度から18年度の2カ年の間では74件、19年度、20年度の2カ年では33件、21年度から22年度、今現在43件の業者が登録をしてございます。なお、1件当たりの金額が変わらない、6万円台というお話でございますけれども、先ほど一般質問の中で市長からも答弁がございましたように、今現在枠配分の中での厳しい予算編成の中で予算をつくっているというようなことから、やはり修繕のところまでは、軽微な工事的なもの、この小規模に該当しそうな工事までは予算が行き届かないというようなことで、件数的にも減っているのは現状でございますし、私としても本当に寂しい思いはするわけでございますが、これが一応今現在の阿賀野市の状況だということで思っております。
  なお、今回につきましては、きめ細かな交付金、また経済危機対策の交付金、3月補正等、また新年度の予算編成の中にもこれに該当する工事があるかと思いますので、その工事につきましては、各課局長さんにもお願いでございますが、この制度の趣旨を十分ご理解していただいた中で発注のほうをひとつよろしくお願いしたいというふうに考えております。
  以上であります。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) それで、午前中もその辺はいろいろ議員から質疑あったと思いますが、今課長言われた地域活性化・きめ細かな臨時交付金、これは平成22年1月29日付で政府からこの制度の内容が、要綱が提示をされております。それで、交付金の事業といたしましては、いろいろ書いてありますけれども、地方公共団体が実施計画を作成してやる云々、それからいろいろ事業の内容について書いてありますが、その中で公共施設または公用施設の建設または修繕に係る事業というのがあるわけですよね。当然のことながら阿賀野市のほうとしては、こういうことの今準備を進めているということで、午前中の課長の答弁では、この会期内に準備ができたら補正予算を計上するということなのですが、かいつまんでその内容をちょっとお尋ねをしたいというふうに思うのですが、阿賀野市でこの交付金は大体幾ら来るのですか。
  それから、使い道について今私が言ったような内容が、そのほかにもいろいろ書いてありますけれども、橋梁の補修だとか電線の地中化なんか、これはちょっと阿賀野市にはそぐわない内容でないかなと思うのですが、ざっとちょっとその辺を説明をしていただいたほうが、午前中いろいろ疑問に思っている議員の方にも参考になるのではないかと思いますけれども、その辺ひとつよろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) このきめ細かな臨時交付金につきましては、午前中もお話ししたとおりでありまして、先ほど岡部議員のほうからも言われたとおり、公用の施設、公共の施設の建設また改修等にも使えるということで、主にそちらのほうを使いたいというふうに考え、計画を立ててございます。交付金については、限度額については約2億2,000万ほどでございますが、こちらとして計画を上げているのが2億6,000万強の計画を上げております。この違いについては、やはり入札残等もございますので、これぐらいの事業計画にしておかないと、やっぱりみんな使えないというような感じで思ってございますので、若干余計目な計画を上げさせていただいているというようなものでございます。
  中身については、修繕がほとんどいっぱい、大半を占めてございます。ですので、該当になろうかと思うようなものも幾つか、かなりの量があるように思われますので、この事業につきましても一応小規模の規則がありますので、それを有効に使わせていただきたいというふうに考えています。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) こういう仕事を拡大してもらいたいというのが私の質問の趣旨でございます。単年度、来年度もこういう国からのお金がつくのかどうかわかりませんが、とりあえず当面2億何がしかの修繕工事が発注をされると、補正予算出てくるということで、先ほど来言っております小規模登録の方たちの仕事確保、あるいは市内の中小建設、建築業者の方の仕事確保に、十分か不十分かは別として、この金額についてはそういう方向に使うということで期待してよろしいでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) やはり要綱としてつくってございますので、その趣旨に沿って各課のほうにお願いをしたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) 次に、リフォームについてでございますが、今の答弁だと、リフォームの補助制度は考えていないけれども、耐震診断にかかわって費用を助成をするというような答弁がありました。リフォームはリフォームでございますので、残念ながら前向きな答弁は返ってきませんでしたけれども、引き続いて私は立場で要求していきたいと思います。
  それと、耐震改修の費用というのは、それはそれで中身としては共通する面もありますが、別だというふうに私は認識をしておりますが、それでまず21年度に、この改修の補助というのは22年度ですよね。21年度に診断補助制度ができたのですが、これは何件活用されましたか。
議長(浅間信一君) 折笠建設課長。
建設課長(折笠朝美君) 平成21年度に耐震の診断の申請のあった方は8件でございました。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) それで、22年度はこの診断及び診断に基づいて改修する場合の費用助成については、何人分予算化されているのでしょうか。何件というか。
議長(浅間信一君) 折笠建設課長。
建設課長(折笠朝美君) 一応5戸を予定してございます。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) どの程度利用があるかということもあると思うのですが、ちょっと件数的には少ないのではないかというふうに思います。確かに診断のみですと、なかなかやる気にならないというか何といいますか、診断をして、いや、大変ですよということだけで、それでではこの直すお金はどうするのだかという話になってしまいますので、どの程度希望ありますか。もっとやっぱり希望があれば、補正をしてこれはやっていくべきだというふうに思いますし、要望していきたいと思います。ちょっと中途半端かなという気がします。
  時間がありませんので、先に移りますが、学校統合です。メリット、デメリットというようなお話で今返ってきましたけれども、メリットだと、プラス面だというふうに言われている、この最後の3番目の財政面というふうなお話がありました。それは主に教育委員会のほうというよりも、こっちの財政課のほうとも関係を、市長部局とも関連してくる問題だというふうに思うのですが、しかし学校が少なくなると、それの維持費、あるいは市でもって持っている用務員さんとか、そういう人件費とかが少なくなるという、財政的によくなるというふうに一般的には言われているのですが、私は必ずしもそうではないと。その前提として、財政面だけでその大事な人づくり教育を、学校を統合していくという、その前提はやっぱり間違っていると思いますが、現実の問題として、学校があるがゆえに、国からの交付税の算定が行われているわけなのです。
  ですから、これはあくまでも仮にということで、私財政課のほうにお願いして資料を出していただきたいのですが、小学校仮に4校統廃合になった場合、普通交付税はどういうふうに影響あるのか。これは、急に統合して学校数が少なくなったから、急にそれに見合うということになるとまた困るので、普通交付税は急には減りませんけれども、減らないけれども、最終的には6年間、最終的には約6,000万減額になるという、これは私が計算したのではなくて、財政課から計算していただいて、それは交付税制度の改正とかいろいろありますから、それを今の時点で6,000万、現実に国からのお金が減るのです。さらに、当然今までの経過からわかるとおり、マイクロバスという要望が出てきますよね。今、寺社と大和が保田小学校に合併して、マイクロバスがどの程度お金かかっているかわかりませんが、そういうお金の出費もあると。教員の方というのは、これは市のほうでお金出しているわけではありませんので、人件費としてはせいぜいで用務員さんが3校置いた場合、3人が2人減るというようなことを考えますと、そう財政的な面でメリットがあって、まだ1年たっておりませんけれども、旧安田において2校が保田にくっついたということで、急に何か財政的なあれが出てきているのかどうかわかりませんけれども、まず財政面についてはそういうふうな指摘をしておきたいと思います。
  それから、やはり110人規模が適正規模だという、この適正規模校という言葉も含めて、私はどうも納得がいかない面があるのですが、では逆に言うとこの115人以下というのは、何かかなり学力が影響あるとか、そういうはっきりしたものが出ているのかどうか、これは専門家の中でもそういうものははっきり出ていないというようなことは言われているのですが、恐らく県のほうでこの115人というのを出してきていると思うのですが、これについてもいろいろな考え方があることは私も承知しております。そういう考え方で11校までは来たのですが、今後もそういう考え方でもってさらにいくのでしょうか。5月に発表になる、今具体的にできないということなのですが、その辺ちょっと。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 学校教育の適正規模に関するいろいろな考え方ということで、物差しではかったようにこれがよくて、これが悪いというようなことがないということは、岡部議員さんが言われるとおりであるというふうに思います。しかしながら、学級数について、文科省のほうでははっきりとした1つの認識は持っておりまして、学級数の言い方でありますけれども、適正規模というのはおおむね12学級から18学級までであるということが言われておりますが、それは基本的な一つの考え方として踏まえていいことだろうと私たちも理解しております。これは、ただいろいろな市町村、それぞれの地域の事情とか、いろいろな考え方もございまして、一概にこれだけですべてということではもちろんございません。私たちが適正規模と言っているときには、1つは数字的なことが目安がありますが、やはりそこで生徒がいろいろな学校教育の活動の中で、集団活動の中でたくましく健康に育っていってほしいと、そういった観点からどういう環境が必要であるかといったときに、やはり教職員の指導態勢というのは非常に大きなことだろうというふうに考えております。したがいまして、文科省のほうでも、あるいは県のほうでも、115人以下になると指導の面で非常に手薄になってくるから、いろいろな配置についても手当が必要であるという認識を客観的に持っている数字でありまして、私たちもこの115人というのはやはり規模が小さ過ぎて、いろいろな支障が出てくる一つの目安だというふうに考えております。
  それと、もう一つ私たちが非常に強く認識していることは、小学校6年間、十五、六人の集団でクラスがえもなく、6年間こうやって育っていくというのは、やはり子どもたちがこれから社会に出て活躍していくいろいろなことを考えたときに、もう少しつまずきがあっても、活発な集団の中でのやりとりのある環境というのは、基本的に大事にしてやらなければいけないのかなというふうに考えております。そういった認識の中で、第1次の案が練り上げられまして、市民や議会の皆様のご理解もいただきながら、駒林分校、そして大和、寺社等、実際に昨年も含めて統合を取り組ませていただいたわけでありますが、学校のほうも非常に一生懸命配慮しながら取り組んでくださいましたし、委員長の答弁にもありましたように、バス通学の問題ではいろいろな議論があって、皆様にもご心配をおかけしましたが、その議論の中でも統合そのものが悪かったということは、どのお母さんからも具体的に出てきておりません。私たちも実際に何回かは学校に伺って、生徒たちの様子見せてもらっているわけですが、やっぱり本当に活気が出てきているなという、集団の不思議な力というふうにも言えるかもしれませんが、そういった意味で、物差し1本でこれだということはなかなか言えないことですけれども、私たち今の基本的な考え方を地域の皆さんにも示しながら、やはり適正規模と言われている方向に向かって教育環境を整備していく努力を重ねていきたいなと、こんなふうに考えております。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) ご承知のとおり、先般総文委員会で保田小学校を訪問して、校長先生からいろいろお話を聞いてみまして、確かに統合という中で、やはりそれは当然そういう生徒さん出てくるのでしょうけれども、なかなか学校に行くのを渋ると。大和、寺社についてはスクールバスですから、みんな全員が毎日スクールバス乗ってきちっと来ればいいのだけれども、やっぱり行くの、行かないのということで、スクールバスに乗れないで、結果的には保護者の方が車で後で送るとか、いろいろそういう不登校の芽といいますか、そういうものは、そういう生徒さんも統合によって出てきたけれども、教員の皆さんが懸命になってそれについて対処して、私どもが行ったときにおいては、校長先生の話ではもういわゆる30日以上の子どもは今いませんと、いないということで、非常に努力をされているのは聞いてきました。逆に、それは心配になるのですが、教員の方本来の仕事ではないわけですよね。それも一つの仕事ではありますけれども、そういう合併、統合によってそういう不登校の方が、子どもさんが出てきた場合に、やっぱり教員の方はそこで全力を挙げてそういうふうなことのないようにするのだけれども、逆に現場の教員の方にそれが仕事の面で負荷を与えてしまうのではないかという懸念も私持ったのです。確かに先ほど答弁あったように、一定の規模になればそれなりの教員の体制ができるというのもわかりますけれども、統合したことによって特別加配というのはないのではないかと思うのですが、その辺も含めて、その心配はないのかということですね、今後進めていく上で。その辺はどうでしょうか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 保田小学校、総文の委員の先生方にもごらんいただいて、今お話のあったとおりなのですが、県のほうでは、統合に関しては統合の前1年と、それからその後、統合後の2年ということで、3年間正規の教員を1人配置しています。これは非常に大きいものであります。
  それから、私たちは今、学校教育の中で1つ大きな課題になっているのが発達障害、あるいはその言葉が適正かどうかわかりませんが、障害傾向を持った、特に人間関係能力の点で心配な子どもたちが、子育てとも関係していると思うのですけれども、非常にふえておりまして、20人かそのぐらいの学級の中にもそういった傾向を持った子が三、四人いて、1人ぐらいはもう介助員をつけなければ、もう学校の集団の教育活動が成り立たないというような感じのところもあるわけであります。そういったものに対して、やはり市として、給食とか用務員さん以外にも大変予算を注いでいただきまして、手当てをしております。
  それから、いわゆる知的障害学級というようなことをよく言われるのですが、その知的障害の子どもたちというのは、自分で学んでいくスタイルというのがある意味でゆっくりな面があるのですけれども、決して心情的に何か問題があるというわけではないわけです。しかし、情緒障害の子どもたちの中には、例えば多動傾向というような子どもたちもいまして、これはなかなか私たちの対応も難しいところなのですけれども、そういう子が、ゆっくり学んでいくスタイルの子と多動の子が一緒に1つの学級にいるときに、そんな1学級規模の小学校に知的障害学級も、それから情緒の学級もつくるなんていうことは、なかなかできないわけです。そういった点では、やっぱり一定の規模を確保しながら、その子どもたちに届く手当てをしていく学校としての態勢づくり、そしてこれはもちろんPTAや地域の皆さんからもいろいろな形で支援してもらわなければいけないと思うのでありますが、そういったことを総合的に考えますと、やはり適正規模という一定の体制づくりというのは、基本的な教育環境としてやっぱり大事に、丁寧に考えていかなければいけないという認識を持っております。
  以上であります。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) ちょっと古いのですが、1973年に文部省の通達は、公立小学校の統合については3原則、住民合意、小規模校の尊重、学校の地域的意義ということで通達が出てきておりますが、その後いろいろ自治体の合併が進んでいって、そういう適正規模と、文部省の中ではそういう話も出てきたというふうに私は認識をしているわけなのです。それで、そうなりますと、現在の小学校の生徒数で100人以下といいますと、同じく安田の赤坂86人、山手84、分田95、120という関係でいくと前山が121ということで、この辺が第2次の計画になるのかなということなのですが、それで時間がありませんので、適正規模の問題についてはちょっとすれ違いになりますが、ただその統合の中でも適正な1学級当たりの人数というものも、これも十分考えていかなくてはならないというふうに思うのです。ですから、確かに統合する前の学校は、1学年もちろん1学級で18人とか、十数人とかという、こういうところが不適切で合併して、例えばこの例でいうと安田について果たしていいのかという、1学級当たりの生徒もふえているということになると、この指導上やはり問題が生じてくるというおそれもあるわけです。こういうこともやっぱりよくお考えになって、時間がありませんから、指摘だけしておきますが、例えば今の保田小学校の学年別のクラス数や児童数見ますと、1年生と2年生は、これは恐らく1年と2年は3、4、5、6よりも規模は少なくていいのです。ところが、例えば4年生ですが、統合して2学級になりますが、4年1組は37人とか34人とかというふうに、限りなくやっぱり40人に近づいていくという、結果としてこういうふうなことも、今は問題が生じていないのかもしれませんけれども、こういうこともやっぱり懸念をされるということも1つ指摘をしておきたいというふうに思います。
  時間がありませんので、就学援助のほうに移りますけれども、率直に言いまして、いろいろ新聞記事に出たからというわけではないのですが、この就学援助についての申請の中で、民生委員さんの意見、判こをもらうというのは、これ以前にも指摘があったというふうに思うのですが、結果的に今県内でそれやっているのは、阿賀野市と十日町と佐渡だけですよね。これはやっぱり外してもいいのではないでしょうか、民生委員の意見というのは。どうでしょう。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 岡部議員さんのお話のとおり、以前にも一般質問の中でそのようなご意見をいただいております。また同じ繰り返しになろうかと思いますが、ご勘弁いただきたいと思います。
  現在の申請の手続につきましては、やはり地域の生活状況あるいは実態等、私も所管ではございませんので、詳しくは申し上げることはできませんが、民生委員さんとしての何か職務的なものもあるというふうに聞いております。そのようなことから、準要保護という事業名でございますので、そのような状況もやはり、私どもは地域の実態あるいは家庭の状況をある程度把握されているということでお願いをしているものでございます。なお、毎月の申請状況につきましては、教育委員会に上程をいたしましてご審議をいただいておりますが、その中にもやはり民生委員さんのご意見について、教育委員さんから質問が出されることがございます。そのようなことから、私どもといたしましてはやはり重要な認定要件の一つであるということで、様式等の変更は行っていないということでございます。また、学校長からも、やはり民生委員さんとの何らかのつながりというものも必要だというご意見もちょうだいしております。そのようなことで、ご理解を賜りたいと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) 到底理解できません。だから、さっきも言ったように、他町村では以前はそういうことをやっていたけれども、それやっていないのですよ。5年前の2005年に、これは国のほうが就学援助法施行令から、民生委員の助言を求めることができるというこれは外しているのでしょう。だから、他町村では、国の指導だけではなくて、申請しやすいようにということで、どうしてもこの辺が問題になるということでやっていないのですから。それは、民生委員さんの意見を全然聞かなくてもいいということではありませんけれども。
  あともう一つは、先ほど答弁ありました1.2という数字がいいか、悪いかは別として、やっぱり物差しができているのです、10項目の、先ほど答弁ありましたように。その物差しに一応照らして、教育委員会のほうでは申請が上がってきたものについて、先ほど数字お伺いしましたけれども、これは許可、これはちょっと許可できないということでやっているわけでしょう。だから、民生委員のあれはどうして必要なのかということを理解できないのです。さっきの申請数と、それから認可の差がありました。つまり申請来たけれども、ちょっとこれは認可できないというのは、ではどういう判断でやっているのですか、傾向として、認可できないという判断。その私が言った物差しでもってやっているわけでしょう。違うのですか。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 認定状況についてご説明を申し上げたいと思います。
  申請数に対しましての認定数、これにつきまして差があるということでございます。主たるものは10番、所得要件がほとんどでございます。議員ご指摘のように、所得状況につきましては、生活保護基準に照らし合わせましての所得に対して1.2倍以下であれば、当市は認定されるという状況でございますので、それらを審査いただきまして、認定あるいは否認定ということで決定をいただいているところでございます。
  以上です。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) それよしとしませんけれども、それからこの県の調査項目が地元紙に載っておりますけれども、阿賀野市は体育実技用具、通学用品、通学に対して援助をしていないのでしょうか、丸くれられていないけれども。校外活動だけですね。これもやっぱりちょっと腑に落ちないのですが、どうでしょうか。実態は本当にそういうことなのですか。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 今ほどのご質問につきましては、事務取扱要綱の中にその項目がございます。かつて議員がおっしゃっていましたように、補助金制度の中ではそのような項目もございますし、現在もその項目は設けてございます。補助金制度から交付金制度へ変わりましたときに、この項目についてはただし書きとして、該当制度になれば支給をする、ということは外れれば、該当費目でなければ交付はしないということで対応しているわけでございます。
  なお、通学費につきましては、これは新聞の取材あるいは答え方等の問題もあったかとは思いますが、私どもは通学費については、市内通学バス等の基準に基づきまして、対象としている部分がございます。そういうことから、現金支給は特に不要だということから、支給はしていないという部分もございます。
  また、体育用品につきましては、前段で申し上げましたとおり、補助金の対象とならない場合は対象としないということがございますので、現在もそれを継続しているところでございます。なお、参考まででございます。体育用品の支給額につきましては、年間小学校で1,100円程度、中学校では部活等の関係もございまして、3,500円程度というふうにちょっと記憶してございますが、間違い等がございましたら後ほど詳しい資料をお渡ししたいと思いますが、そう高額な支給額には国そのものが定められていないということをお伝えさせていただきたいと思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) 全部財政にかかわる問題なので、市長にお伺いします。
  新聞記事は読んでおられましたか。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
14番(岡部直史君) いや、これ見ると、やっぱり非常に阿賀野市はこの制度についておくれているというふうに言わざるを得ないのです。それで、私ちょっと調べたのですが、やはり予算、決算の中で、文部省が大体学校生活を送るに当たってこれくらいのお金がかかると、小学校幾ら、中学校が幾らということになって、阿賀野市の就学援助の予算、決算が出ますよね。人数が出る。割ってみると、かなり金額が少ないのですよ、1人当たり。だから、それがこれ今の答弁でうなずけるし、地元紙のあれでもうなずけます。今ちょっとありましたけれども、体育用具、通学用品、通学、それから校外活動、阿賀野市で丸ついているのって校外活動だけでしょう。この新聞の方は、県内で就学援助の方たくさん受給していらっしゃるけれども、特に阿賀野市の母親、28歳ということで取材しているわけです。つらい内容を訴えていると。それから、きょうですが、今私が質問している民生委員云々、これはさっき言ったように、もうみんな外しているのですよ、それは。必要ないのですから。5年前に文部省がそれやらなくていいって言っているのだから。ただ、今お話を聞くと、その5年前に同時に補助制度が小泉さんの構造改革で交付金の中に入ってきたわけで、今までは国が2分の1とか40%とかってはっきりしていたものが全部交付金の中へ入ってきたと、そうなると現実には確かに阿賀野市から以前のように国が50%、阿賀野市が50%出して就学援助をやっているという状態ではなくて、かなり市の持ち出しが多くなっている、これは事実です。ですから、根本的な問題はそういうところにあるのだけれども、しかし今の答弁では、よそがやっている項目について、いわゆる国の金が減ったということの中でいろいろ国が言ってきて、結果的にはもう項目減らしてしまったと、だから1人当たりの全体の援助額については、人数はふえているけれども、援助額については阿賀野市は余り、どっちかというと少額なのです。だから、その辺は本当にこういうふうにはっきり出て、新聞に出たから言うわけではないのですが、現実がそうだということで、非常にこれは私情けない話だというふうに思いますけれども、市長はどういうふうにお考えになっていらっしゃるのでしょうか。私は、こういうことは民生委員の問題も含めて、やはり市長は午前中、よそへ引っ越した人が逆にこっちへ来たくなるような阿賀野市なんていうのは逆でないですか、このことだけ見ても。新発田は非常にそういう点では努力しているって書いてある。ですから、それは教育委員会の話ではあるけれども、予算が関連しているのですから、やはり指示をしてくださいよ。特に民生委員については、これからそういう生徒さんに、もうやっているのかな、書類を渡して、そういう新学期について申請してくださいという、これからなのです、年の途中で。ぜひそういう指示を出していただけませんか。市長、どうですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 就学援助制度につきましては、今ほど岡部議員さんのおっしゃるとおり、全県的に見れば阿賀野市の援助のほうはまだ手薄ではないかというようなお話でございます。いろいろ市の財政が厳しい中で今運営しております。ただ、議員おっしゃるように、この就学援助制度に該当するにもかかわらず、申請されていないという方もまだまだいるのかなと思っておりますので、申請しやすいような制度への改善がまずあろうかと思っております。
  民生委員の事前の審査が阿賀野市においてはあると、それが申請がある程度ふえない原因ではないかというようなお話もございます。民生委員さんがかかわる部分として、事前がいいのか、あるいは申請した後に民生委員の方からその実態についてお話を聞くというのも1つあるのかなと思っていますので、まずはやはり該当する必要な人がしっかりこの制度の恩恵を受けられるように、市としてもいろんなPRもそうですし、活用を促すような働きかけはやはり必要かなと思っております。まず、ここをしっかり、まず多くの必要な方に必要な援助が届くように、市としてもこの制度の改善はやはり必要かなというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 14番、岡部直史さん。
14番(岡部直史君) 特に民生委員のことについて、しつこいようですが、これは根拠があるのですよ、さっきから私が述べているように。それで、いわゆる要保護、準要保護って言われているこの要保護というのは、生活保護ですよね。今、生活保護の申請書を私持っていますけれども、前は生活保護自体の申請も民生委員さんの記入欄と判こがありました。今ないのですよ。現実には、生活保護の申請をする方も民生委員さんにかかわりなく申請を出しているのです。民生委員さんに必要があれば、その部内でもって恐らくやる場合もあるし、そうでない場合もある。ただ、生活保護そのものの申請の中で、民生委員さんの欄というのはないわけですから、阿賀野市でいつまでもそういう欄がついている申請書をやっているというのは、これははっきり言って間違いですから、訂正をしていただきたい。最後にそれ要望して終わります。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  19番、福住つゆ子さん。
               〔19番 福住つゆ子君登壇〕
19番(福住つゆ子君) 職員の昇任と基本姿勢について。
  すべての職員の任用、昇任は、成績主義が原則となっています。これは、公務員能率の増進のため欠くことのできない重要な基本的原則であり、市運営に税金として出資している市民には、将来の幸せのため重要です。任命権者である市長は、厳正、公正に職員一人一人の能力を見きわめ、適材適所の人事を行わなければなりません。昇任に当たっての市長の基本姿勢を伺います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 福住議員から職員の昇任と基本的姿勢についてご質問いただいておりますので、お答えいたします。
  職員の人事につきましては、ご指摘のとおり重要であることから、慎重に行っているところであります。まず、異動につきましては、基本的には配属期間が長くなった職員を対象に、適材適所を考慮しながら行っているところであり、特に管理職の異動につきましては、異動希望調書や直接面談を行い、能力や適性を見きわめ、最大限に能力を発揮できる部署へ配置しているところであります。
  次に、昇格につきましては、職員勤務評定実施要綱に基づき、人事の公平な運用の基礎とするために、毎年各課、局、支所長が勤務成績報告書で管理している勤務評定の内容に基づき、実施しているのが現状であります。また、人事考課制度につきましては、国、県の指導では本格導入を平成23年度からとしているところでありますが、当市では平成19年度から人材育成を目的として試行しており、評価項目や運用方法に問題がないか、あるいは考課者による評価のばらつき等を調整したり、制度導入に向けた課題を明確にし、制度の適正化を図っております。そのようなことから、現在の勤務評定にかわり、評定項目を加味した内容での人事考課制度の本格導入に移行することで、勤務成績に反映させていくこととしております。
  今後も異動につきましては、適材適所の人事に配慮して行いますとともに、昇格につきましても精度の高い人事考課制度を構築し、実施してまいりたいと考えております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 答弁書の査定、認定については、後で伺うということにいたします。
  まず、伺っているのは市長の基本姿勢でございますので、もう一度ご答弁を。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ですから、職員個々の能力、適性を見きわめ、適材適所で人事配置をやっております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それにはどうするかという、それはもう具体的な答弁ではございませんでしょう。市長は、そういうことをどういう基本姿勢で取り組むのかと、こういうことを聞いているのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほども申し上げましたように、今現在勤務成績報告書でいろいろこれは評価、それぞれの所属長さんが評価しているわけでございます。こういった客観的資料とか、あるいはまた今後人事考課制度、これが本格実施になりますので、こういったものを使って、やはり客観的にその方の適性、能力を評価して、それに基づいて人事を行うというのが私は基本ではないかというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 基本というのは、物事がそれに基づいて成り立つような原則、それから姿勢というのは、事に当たる態度のことでございますよね。そうしますと、昇任に当たっての基本姿勢には2通りあると言われております。1つは論理。論理というのは、法の定めるところにより行う。もう一つは、感性によるものと。感性とは感受性、物を感じ取る力でございます。そういうものがない人は、という意味でございましょう。そして、では任用に当たってのお答えを申し上げますと、論理による基本姿勢とは地公法、地方公務員法によるものです。それを基本にしておやりにならなければならないわけなのです。法律に基づいて、きっちりと定められているわけです。地方公務員法第15条には、常に成績主義の原則によって任用、昇任が行われること、第40条には、勤務成績の評定をしないで任用することはできないと定めています。また、61条2項には、その評定をしないで任用したり、人事管理を行った者に対しては、罰則が定められています。それからまた、感性による基本姿勢とは、ここでいう感性とは人間性、そして愛、心だと思います。では、任命権者の愛、心とは何か。それは認めること、人をですね。分かち合うこと、許すこと、理解すること、耐えること、学ぶことなどだと私は思っております。市長のまさに言われているハードよりソフト、ソフトよりハート、そのハートとはでは一体何なのか、どういうことなのか聞かせていただきたいと思います。そして、市長は人間にとって一番大切なものは何だとお考えか、お尋ねいたします。感性がなければ、ハートなどというものは語れないのではないでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ちょっと抽象的なご質問なので、ちょっと何とも答えようがないのですけれども、人事におけるハートというのは、私は意欲だというふうに思っています。幾ら能力があっても、意欲がないとその能力を発揮できませんし、能力がなくても意欲のある方は、私は能力がついていくと、その意欲というのが私はハートだと思います。やはりこれは、住民自治、住民の福祉向上のために一生懸命頑張るのだという、やはりそういう意欲、情熱、こういったものが私は必要なのかなというふうに思っています。
  感性というのは、私なりに今これ解釈して、これはやはり住民ニーズをいかに的確に把握するかという部分での私は感性だと思っております。今この住民ニーズとして何が必要なのかということを常にアンテナを張って、いろいろ探るというか、そういったものが私は感性に当たるのかなというふうに考えております。
  以上でございます。
19番(福住つゆ子君) 人間にとって一番大切なものは何だとお思いですか、何だとお考えですかと。
市長(天野市榮君) どっちかということですか。そうではなくて。
19番(福住つゆ子君) いやいや、ちょっと失礼。いいですか。
  あなたは、市長さんになられたわけですよね。その前に人間であられるわけですから、市長は人間として一番大切なものは何だとお考えですかって。大事なのですよ、これは。感性、市長としての。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) やはりこの情といいますか、人を思いやる気持ちではないのかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) そのお言葉をずっとお忘れにならないで、最後まで私の質問を聞いていただきたいと思います。
  私は、人間にとって一番大切なものは、信頼だと思っているのです。なぜならば、人間はひとりでは生きてはいけないのです。多くの人たちに助けられて生きています。そのきずな、施政方針演説できずなとおっしゃいましたけれども、そのきずなのもとになるのは、信頼ということではないでしょうか。そして、その基本は約束を守ること、裏切らないこと、これが守れたときに他人からの信頼が得られ、人の心を大切にすることに通じるのだと思います。あなたのいうハートの基本だと私は思っているのです。その辺になりますと、いろいろ人間性の違いであれですので、質問を先に進めます。
  私のきょうの質問の要旨は、昇任、人事管理の重要性はもちろんですけれども、それを行う任命権者の責任の重さ、そのことを市長に問いたいと思っております。なぜならば、人事管理は福祉向上、住民の生活に直結するからなのです。そこで、お尋ねいたします。人と組織は何によって動かされると思っていらっしゃいますか、市長として。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 人と組織というのは、組織にいる人ということでございましょうか。やはり組織というのは、そのリーダーがしっかりビジョンなり方向性を示して、その組織の構成員が一丸になってそれに向かって進むという部分であろうかというふうに考えております。一般論としての考え方でございますけれども。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 徐々にもっと明らかにさせていきたいと思いますが、感性、物を感じ取る力のある人、心から部下に信頼を与えるようなリーダーのもとでは、人々は、組織は理屈を越えてその支持に動き、働き、従い出すと思っております。自分は常にいい子でありたいというリーダー、自分勝手な理論だけを主張するリーダー、自分が暖かいところで手をこまねき、全力を尽くさないリーダー、これでは人は動きません。人を動かすことなどできないリーダーです。では、人と組織を動かすリーダーとは、誠心誠意自分の仕事に携わっているリーダー、火の粉を浴びながら懸命に立ち向かっていくリーダー、それから問題解決のため献身的に尽くすリーダーのことです。今我がまちで求められているのは、そんな市長のリーダー像ではないでしょうか。その姿が職員の士気を高め、組織は動き、市勢の停滞から脱出することができるのではないですか。市長、いかがでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど福住議員からリーダー像ということでお話をいただき、非常に参考になるお話であろうかと思っておりますので、私も今議員にいただいた提言といいますかを踏まえながら、私も信頼されるリーダーとして一生懸命職務に当たってまいりたいというふうに感じています。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 市長は、1月15日発刊のあがの新報で、職員の意識を変えないとと語られ、よいものを活用する意欲が職員に不足している、考えるのが職員の仕事だが、まだ上からの指示待ちの姿勢だと語っておられますよね。よく聞いてください。市の職員の大半は、長い間ずっと人が住むに値する地域、住んでよかったと思ってもらえるまち、住民の福祉の向上などを目指して、市民とともに自治体職員としてのプライドを持って、自分たちの手で取り組み、はぐくんできた数々のまちづくりの実践が今の阿賀野市なのですよ。今の阿賀野市をつくったのです。そのまちづくりを実践してきた職員に対して意識改革、意識を変えるということは、どこをどう変えればいいと考えているのか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私は、県の職員で長年行政に携わっておりました。今までの中央と地方の関係というのは、いわゆる権限、財源は国が持っていて、地方はそれを扱うと、執行するという機関、いわゆる政策を考えるのは国であって、それを執行するのが地方であると、こういう関係にあったわけです。私も長年県職員時代、ずっと経験振り返ってみますと、制度はすべてその企画するのは国で、それをただ予算を使って事業として実施するのが地方なわけです。この関係におきましては、なかなかその地域の実情に合った、やはり行政が、これはしようがなかったのです、これまで国が権限と財源を持っていましたので。そういう中で、やはりこれから地方分権、地域主権が進んでいく中で、これからは地域をどうするかというのをやはりみずからの問題としてとらえていく必要があるのかなというふうに私は思っております。殊さら阿賀野市の職員が指示待ちだということは、私は思っていないわけでありまして、あの雑誌といいますか、地域誌の中で言ったのは、まさに国と地方を象徴しているというのはそういうことでございまして、今のやはり国と地方の関係においては、どうしても政策的なものが国のほうに行ってしまうと、ただそれを地方はお金をもらって執行しているという関係があるものですから、これからはそういうことではなくて、地域のいろいろな実情をよく職員の方は知っているわけなので、地域にとって何が一番必要なのかという、そういう視点がこれからの地方分権、地域主権を進めていく上では大切だということで、私はああいうコメントを申し上げたわけでございまして、別に阿賀野市の職員だけがそうだということではないのです。やはり今まで私も県の職員で長年行政に携わっておりまして、そういう思いもあったものですから、そういう回答になったわけでございます。これからは、本当にさっきも言ったように、ハートとやはり感性、こういったものがこれから地方の職員にとっては特にやはり強く求められていくし、それが予算化して、事業化していくというふうに私は考えております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 答えになっていないと思うのですよ、議長。
  私はどこの、そういうふうにしっかりした新聞ですよね。みんな市民の方は読んでおられるのですよ。それで、あなた職員に対して意識改革をしろというのだから、もっと具体的なものがなければ、あんなきちっとしたところに発言なんかできないはずなのです。だって、それを聞いているのです、今。職員の意識改革を唱える前に、市長という地位にあなたはついたのです。そのときに、まずご自身にどんな改革を課題として義務づけたのか、あなた自身に。市長になられたのです、一人の。一人の天野市榮ではなくて、市長になられたわけですから。そして、どんなことをあなた自身に誓ったのかをまず語ってから、それを職員の皆さんに語って、職員の皆さんから協力してもらうための意識改革はこうだというふうに言わなければならないわけでしょう。もう一度お答えください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私、一昨年市長に就任して、就任のあいさつの中で、いろいろ私の思いをあそこで話をさせていただきました。あとは、細かい部分は職員の創意工夫の中でいろいろやっていただければなと思っています。余り細かいことを言えば、逆に職員の創意工夫が出てこないわけでございます。私は、とにかくこれだけ大勢の優秀な職員がいるわけでございます。その英知を結集すれば、いろんな問題でも私は解決できると思っています。ただ、要はこのまちの姿勢といいますか、これは今までずっとそういう国と地方の関係がそういう関係であったわけでございますが、これからはやはりそうではなくて、みずから皆さんがまちに出て、やはりそういうニーズ、潜在ニーズを探ると、そしてそれを行政のほうに生かしていくということをやっていただければなと思っています。私が余り細かいことをあれせい、これせいということで言うと、職員の方の創意工夫のほうが出てこないということで、私は基本的な部分としては、とにかく一例を申し上げれば、最初からだめだということではなくて、それをやれる方法を考えなさいとか、そういうふうな話もさせてもらいましたので、最初の就任のあいさつのときにそれなりに私の職員に対する期待、そういったものもお話しさせていただきました。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) これほど答えがきっちりと、私はそれなりに理論立ててあなたに質問しているのです。基本姿勢はこういうものだよと、そして今度こうだよ、ああだよというふうにして、ここまで理論立ててしていますのに、あなたの答弁はちっとも私の質問に的を射ていないのです。それで、これを的を射ていないのにずらずらしゃべっていてもしようがないので、進みますけれども、最後は的を射た答弁をしていただきたいと思います。その首をかしげること自体、感性がなくて、市長という立場というものをご理解していないでご答弁なさらないのかな、できないのかな、ここまでの答えにはそんなふうに認識しております。進みます。
  それは市長、あなた自身の人格、市長としてのですよ、市長として人格を磨くこと、建設的な物の考え方と価値観を持つこと、模範を示すことなのです、職員に対してまず。そして、以上は首長という権力、特権を選挙で与えられた人の最低限の義務なのだそうです。その義務もあなた、おわかりになっていないのではないかと思います。人格を磨くこと、建設的な物の考え方と価値観を持つこと、模範を示すこと、この3つは、再度申し上げます。首長という権力と特権を選挙で与えられた人の最低限の義務なのだそうです。職員は、市民の財産なのです。あなたのために働いているのではないのです。あなたと一緒に市民のために働いていく、その職員の最高の手本となるのが市長でしょう。職員を一人の人間として関心を持って、信頼し、敬意を払い、共通の認識で市政に当たってください。その上、自分の言葉と感情に責任を持ってください。言葉の軽さは見苦しい。軽々しい理念を語るだけでなく、具体案を示す、そしてそれを実現する、それが政治家ではないでしょうか。いかがですか、市長。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど福住議員からいろいろご提案等いただきました。
  私もいろいろこれまでのまた反省いたしまして、議員のいろいろ提案を考慮に入れまして、今後とも職員の管理監督に当たってまいりたいというふうに思っています。大変建設的なご提案ありがとうございました。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 質問の視点を変えます。
  我が国の人事制度は、古くから年功序列型ですが、既に民間企業ではこの型が崩れかけ、昇任に当たっては試験制度に移行していますよね。誤った人事は、将来にわたって市民が迷惑をします。市長は、チェンジに意欲を燃やしているのだから、当然昇任の面でも長年の慣例を見直し、近代的で適切な人事に着手したと思いますが、具体的にお聞かせをいただきたいと思います。さっき1回目の答弁にお答えになったのは、非常に今までの慣例と、それから全然チェンジの意欲を持った市長の答弁とは思われなかったので、お聞きするわけでございます。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 質問ですか。
19番(福住つゆ子君) はい。
市長(天野市榮君) これはとらえ方によるかと思います。私は、やはりチェンジといったときに、今までの阿賀野市政の流れを変えたいと、やはり市民本位の市政を実現したいということで選挙に臨んだわけでございました。当然、市政を預かる立場になれば、職員を通じて私の考える阿賀野市をつくっていきたいなとは思っておりますので、職員の方のいろいろな創意工夫、そういった能力を私は最大限に活用する、それは責務はあろうかと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それには具体的ということでお答えいただけませんでしたけれども、改革派、チェンジに意欲を燃やして市長におつきになった。せめて地公法40条で定められている評価とは、少なくとも以下私が言うような視点での評価のことではないでしょうか。そんな人事考査だの、いや、何だ、今までのとおりの何十年も変わらないような答弁でなくて、その具体的査定内容を私のほうから申し上げますと、勤務成績の評定はもちろんの話です。常時の勤務の評定、これも当たり前の話です。上司の内申、これも今答弁にありましたとおりです。過去の勤務成績のほか、将来発揮するであろう能力についても評価する、これが今人事評価の一番大切なところと言われております。もっと具体的に申し上げれば、聞き取り調査などはふだん業務上接する機会の多い管理職等には必要なく、むしろ係長以下の職員を査定し、評価することが重要ではないでしょうか。将来の阿賀野市の展望を開くあなたの体制固めにとっては、そういうことが必要なのではないかと私は考えております。市の目指すべき姿を見据え、数年先のことを見越した人事を行い、天野市政の体制を整えることが肝要かと私は考えます。
  あなたから顔の見えない多くの職員は、今こう言っているのですよ。トップダウンでもない、ボトムアップでもない、指示もない、今市政はダッチロール状態、半ばあきらめかけ、モチベーションが低下していると聞いています。ことしは退職者が多いと聞いております、定年退職する方以外にも。こういうことは、この現象はそういうことのあらわれではないかと私は危惧しているのです。具体的査定について私が言ったことは、もちろん査定内容の中にお入れになったのか、お聞かせをいただきたいと思います。市政運営は市民の代理で実施しているのです、あなた方は。任命権者には、その説明責任があるのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 職員の人事考課といいますか、勤務評定については、基本的には課長さん、支所長さんがそれぞれの部下について評価をして、それが私のところに上がってきております。今、主任クラスも直接市長が評価したらどうだというようなお話もございました。ただ、人数がやはりたくさんおりますし、なかなか一人一人、仕事を通じてはある程度は主任さんたちの様子といいますか、わかるのですけれども、仕事によっては全く私と話し合うといいますか、接触のない職員もいますので、確かにいろいろ制度をどういうふうに運用するかでございます。基本的にはやはり客観的な物差しが必要ということで、今人事考課制度という新しい評価システムをつくっております。これは、いわばそれぞれ目標を設定していただくと、そしてそれに対してどの程度達成したかを自己評価していただく、そして上司から評価していただく中で、ご本人もそれについて納得していくと、納得といいますか、話し合いをして、お互いに評価される側がそれで能力を評価……
19番(福住つゆ子君) 議長。
議長(浅間信一君) はい。
19番(福住つゆ子君) 市長、私の言った勤務評定、その具体的査定内容はやっているのかどうか、やっていないというのであればやっていない、それでようございますし、それからボトムアップとあなたはおっしゃいますけれども、ちっとも指示もないではないですか、市政はダッチロール状態になっているよというような声も私の耳に聞こえてきます。あなたの耳には聞こえないのですね、そのようなご答弁をなさっているということは。そのことだけを答えて、ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃと私には理解できないような、そういう答弁は結構でございますので、この内容をきちっとなさったのですかということ、それから市長は係長以下は私は直接なんて言いますけれども、おはようございますって言って、みんな1つの職場のところへ来て、いすのところへずっと行って、職員の顔を一人一人見ることも市長のお役目ですよ。そして、そういうことの積み重ねでこの査定になってこなければ、それこそダッチロールです。その辺の職員に対してのあなたの顔の向け方、それもこういうふうな今の市政停滞の一つの原因ではないのですかって。だから、査定するときのこの内容はこのようにしたのですか、あなたはということ、何にもしないのですかということ、それをお聞きしているのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私が直接査定をするというのは、現実問題全職員に査定をするというのは無理でございます。当然上司、所属長がいるわけです。これは管理職でございます。管理職というのは、職員の能力を評価する立場なわけでございます。だから、それを通じて、私が直接評価するというのは、管理職……
19番(福住つゆ子君) ちょっと待ってください。でも、市長、あなたがこういうような評定をしたのですよというものが上がってくるわけでしょう。では、その上がってきたものの査定内容はどんなものだったのですかって、私が今言った5項目のこれに値するような査定の項目で査定されてきて、そしてあなたは人事管理をなさっているのですかって、こういうことをお聞きし、そのことについてそうですというお答えか、いやいやって、そうでなくて、私は別なこういう観点から査定をしていますと、あなた自身のポリシーできちっと査定なさっているものがあるのなら、それを聞かせてもらう。それでいいのですよ。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 当然評価項目いろいろございますので、福住議員がおっしゃるような観点での評価項目になっておりますので。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それでは後ほど、この私が言いました将来発揮するであろう能力までも見きわめて、そしてきちっと昇任をしたということをお聞かせいただきたいと思います。あなた、今したって言ったもの。言いましたでしょう。言いましたよね、議長。確認しておかなければ。
議長(浅間信一君) 上がってきたって言いましたね。
19番(福住つゆ子君) では、最後にお聞きします。
  61条とその2項の罰則規定をご存知ですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ちょっと存じておりません。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 罰則規定もわからなくて、その任用、昇任、人事管理の重要性はちょっと伝わらないのではないですか。重いものなのですよ。61条にある罰則は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金に処するとあるのです。それは、2項には第15条の規定に違反したものが該当すると、15条というのは常に成績主義の原則によってしなさいよと、こういうふうになるのです。あなたの今までの話を聞いていますと、私は何か市長として61条に当てはまるのではないかななんて、そんな気さえしてきました。あなたの政治には、道筋が見えてこないのです。議員も職員も、市長としてのあなたの信念に共感しなければ、一丸となって市政を運営することなどできないのです。市長、議員、職員との間に信頼をなくした首長に未来など語れるはずもないし、あろうはずがありません。私は、まだまだ今後の市長の市政運営の手腕に期待をしていますので、ぜひあと任期残り2年間、頑張って市政運営に当たっていただきたいと思います。
  以上、私の質問を終わります。
議長(浅間信一君) これより4時まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 3時46分)
                                            
               再 開 (午後 4時01分)
議長(浅間信一君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  4番、雪正文さん。
               〔4番 雪 正文君登壇〕
4番(雪 正文君) 4番、雪でございます。本日の最終バッターを務めさせていただきます。それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。
  もし阿賀野市の財政が破綻するようなことが起こったら、どのようなことになるのでしょうか。そして、それは私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。このような問いに満足いく答えを出すのは、そう簡単ではございません。企業が破綻することと地方自治体が破綻することには、大きな違いがあると思います。例えば企業が破綻すれば、債務が不履行となり、また破綻した企業は場合によっては清算ということになりますが、自治体は破綻しても消えるわけにはいきません。財政破綻自治体として存続するのでございます。市長、あなたはこのような最悪の事態を想定したり、考えたりしたことはありますか。机上の上で数字を並べかえれば、財政破綻を防ぐことは簡単であります。税収増を見込んで、これに加えて歳出の見直しなどをすれば、財政を黒字化にすることも計算上は可能になるでしょう。地方自治体と企業が違う大きな点は、ここにあると私は考えております。いつでも税収増を見込んで歳出削減をすれば、計算上は財政のつじつま合わせができるわけでございますが、しかし問題はまさにこの点にあるのではないでしょうか。そうは簡単に、市民の皆様に対して税収アップのために税金を上げるとか、税金滞納者に滞納はだめですよと言っても、そうは簡単ではございません。まして今現在、職員さんのモチベーションが低下している中での行財政改革を断行しての歳出削減が本当にできるのでしょうか。阿賀野市の財政を再建して、健全化していくために、仮に増税をしたり、市民サービスの低下につながる歳出削減という困難な政治的アクションを起こすよりも、このような問題を先送りしたり、うやむやにしたほうが楽なものですから、市長、あなたは何にもしないのでしょうか。あなたの政治スタイルを一言で表現いたしますと、「決断なくして責任なし」なのではないでしょうか。あなたの政治姿勢を拝見していますと、評論家に見えてくるのであります。評論家は、知識は豊富で話は上手です。でも、あくまで専門分野での知識であり、話です。私は、評論家には政治はできないとも思っております。財政再建を先送りすればするほど、より苦い薬を市民皆様に求めなくてはいけなくなると私は考えております。その苦い薬とは、増税であり、歳出削減による市民サービスの低下であります。いよいよ追い詰められてからこのような行動は、政治的にも非常に難しいだろうし、地域経済にも深刻な影響を及ぼしかねないと私は危機感を持っております。
  このままの状況で財政運営を1つ間違えば、あと2年ほどで予算が組めなくなる状況になると財政当局の見解もあります。財政破綻した自治体の状況がしばしばテレビ等で報道されますが、あの状況を見て市長はどうお思いでしょうか。各種税と言われるものはもちろん、住民の負担は極端にふえ、行政サービスは子どもに係るもの、高齢者に係るものを問わず、ことごとく削られます。若者は流出し、高齢化率は極端に上がります。若い世代は子どものことなどを考え、転出できますが、出ていくことのできない住民に大きな負担がのしかかります。それも一時的な負担ではなく、再建のための切り詰めは延々と続くわけです。一例でございますが、家の周りの雪かきもままならないひとり暮らしになったお年寄りがとぼとぼと雪の中病院に行くのにバスの本数が減り、その上値上げ、わずかの楽しみの高齢者が集える憩いの施設も閉鎖の方向、学校は統合され、通学に1時間以上もバスの中の子ども、私はあの映像を見て、絶対破綻だけはさせられないと思いました。こういうことから、今の阿賀野市の現況において、市長の責任は重大なのです。事の重大さをぜひご認識していただきたいのであります。余り悲観的な議論は展開したくありませんが、それでも本当の意味での財政再建を先延ばしすればするほど、財政再建のハードルが高くなることも事実であると思っております。
  そこで、市長に当市のこれからの財政運営に対する基本的な考えについてお伺いします。まず最初に、財政再建の道筋でございますが、阿賀野市の将来を考える場合に、市長ならば何年先をお考えになりますか。2年後でしょうか、5年後でしょうか、それとも10年後でしょうか。確かに今年度末のことも来年度末のことも考えなければならない大切なことではありますが、私は少なくとも10年先、可能であるならば20年先をも見据えた中で、今をどうするかを考えた対応が必要になってくると思っております。鳥の目、虫の目、魚の目ということを市長は昨年8月の広報の市長エッセーに書いておられますが、物事の見方は多様であります。そして、多面的であります。今回は、特に鳥の目で阿賀野市を空から眺めながら、長期的で大局的な視野に立って質問をさせていただきます。
  阿賀野市の将来の財政運営のあり方について、新年度予算編成や水原郷病院会計予算、国民健康保険会計予算などの関連も含めながら、市長のお考えをお尋ねします。市長は、阿賀野市財政の健全化を大きな政策の一つと言っておられますが、どのような道筋で、いつまでにどのレベルまでの健全化を進めるお考えなのでしょうか、お聞かせください。
  続きまして、枠配分方式についてでございます。1つ予算の編成方法を例にとって質問いたしますが、阿賀野市が採用している枠配分方式の当初予算編成は、今の阿賀野市にとってよりよい方法とお考えでしょうか。枠配分方式は、部内での財政状況の共有化、個々の事業を熟知した担当課での事業見直し、職員の経営感覚、コスト意識の向上などにより、財源の有効な配分を可能にするもので、庁内分権、予算編成への職員参画、行政評価結果の反映などによる市民サービスの向上を満たすことができるものだと思います。担当課がみずからの裁量に基づき、予算の原案を作成することで、創意工夫による歳入の確保や事務事業の見直しが図られ、事業の優先順位をより深く理解している各課の判断で、重点的に取り組む施策に充てる財源の確保が容易になるなど、本来の枠配分方式のメリットは大きいものと考えております。しかし、財政課にお聞きしますと、必ずしも予算編成は楽なものではなく、大変に困難をきわめ、枠配分方式のメリットを生かすどころか、年々財政の硬直化が進んでいく感じがするということでございます。また、各担当課においても年々配分される枠が小さくなり、自分の裁量で編成できる財源は皆無に等しく、職員の意識向上や創意工夫の余地もほとんど見当たらないのが実情でないかと考えております。なぜこのような状況になっているのか、これをどうすれば改善できるのか、そのためには何をしなくてはいけないのか、市長のお考えをお聞かせください。
  続きまして、水原郷病院会計についてでございます。今阿賀野市では、一般会計、特別会計、そして企業会計を合わせまして、総額約300億円を超える規模の予算で運営しております。その中で、一般会計から特別会計へ支出をする繰出金、一般財源ベースで見て、これは真水ですね。見ますと、平成22年度に支出見込みの主なものといたしましては、国保会計に7,700万、介護保険会計が4億7,000万、後期高齢会計が4億1,000万、下水道会計が6億円、病院会計が6億7,000万などとなっておりますが、病院会計への繰り出し額は、状況によってはさらに多くなることが見込まれると思います。地方交付税に一定の金額が加算されるとはいえ、公立病院を運営していない市では病院会計への繰り出しをする必要なく、これが当市阿賀野市の財政のアキレス腱となっているものと考えますが、市長は病院会計と一般会計の両立をどのように図っていくおつもりなのか、お聞かせください。
  続きまして、経費削減についてでございます。水原郷病院を運営するに当たり、経費の削減、とりわけ人件費の削減を中心に考えておられるようですが、それで本当に阿賀野市の行財政を維持していけるお考えなのか聞かせてください。
  最後になりますけれども、国保会計についてでございます。病院会計に次いで阿賀野市財政の重荷となっている国民健康保険会計についてですが、2年続けて繰り上げ充用を行うという、これはまさに異常事態でございます。また、保険料を引き上げたにもかかわらず、単年度での黒字も難しい状況にあることなど、引き続き危機的な運営となっております。制度的に恒常的な赤字体質であるといった、国の責任もこれはあると思いますが、保険者として阿賀野市の将来展望についてお聞かせください。
  以上、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 雪議員から財政運営に対する基本的な考え方についてご質問をいただきました。
  初めに、市財政の健全化であります。財政の健全性をはかる指数として最も重要視しているものとしては、財政健全化法に規定する健全化判断比率であります。平成20年度決算に基づく健全化判断比率は既に議会に報告のとおり、早期健全化基準までに至らないものの、実質公債費比率は20%を超えるなど、財政運営の硬直化が進んでおります。このため、平成19年度より公債費負担適正化計画を策定し、新規の市債借り入れを抑制しておりますが、直ちに健全化判断比率が好転するものではなく、今後公債費の元利償還金や債務負担行為に基づく負担金等の減少が進むことに伴って、健全化判断比率も徐々に改善する計画となっております。しかしながら、健全化判断比率を算定する際に大きなウエートを占める地方交付税が平成26年度以降は合併特例が終了し、いわゆる一本算定として減額となることから、今後さらに市債の新規借り入れを精査する必要があります。公債費負担適正化計画は、現段階では国の指針により平成25年度までが策定義務となっておりますが、平成22年度以降は水原中学校の改築事業や葬斎場改築事業に本格的に着手することになり、少なくともこれらの事業の進捗に支障が出ないように、当面はこの2つの事業が完了する平成26年度までを財政健全化推進の重点期間として考えております。また、その他の市民サービスについても可能な限り柔軟に対応するためには、市税等の一般財源の確保にこれまで同様に努めるほか、財政調整基金と減債基金についても標準財政規模の5%を下回らないような、健全な財政基盤の継続が必要と考えております。
  次に、枠配分方式についてであります。市では平成17年度より予算の編成方法を改め、それまでの積み上げ方式にかえて、課、局、支所単位での枠配分方式を導入しております。枠配分方式の目的としましては、限りある財源を市民サービスに有効に充てることにありますが、各課、局、支所として裁量の度合いが増し、コスト意識や経営感覚が向上するというメリットなどもあります。この成果の一例としましては、需用費や委託料などの消費的支出を性質別に区分した物件費という物差しで当市の決算状況を比較すると、指定管理者制度や施設の統合などの効果とも相まって、平成17年度と平成20年度の決算額では約5億7,000万円の節約効果が生まれております。しかしながら、平成22年度当初予算では、特に優先度の高い扶助費が予想を上回るペースで増加したほか、水原郷病院に対する繰出金についても前年度の当初予算と比較して大幅に増加したことから、結果として各課、局、支所への枠配分は減少し、非常に苦しい予算編成になったと分析しているところであります。
  予算編成の手法といたしましては、枠配分以外には各課、局、支所からの要求額の積み上げ方式や首長から各課、局、支所へのトップダウン(示達)方式、あるいは地方交付税の基準財政需要額ベースの編成方式などがありますが、積み上げ方式、トップダウン方式は枠配分方式と比較して明確な査定基準の設定が困難なことや、地方交付税の基準財政需要額ベースの編成方式については市としてのカラーを出しにくいなどの理由から、多くの自治体では枠配分方式を採用しているところであります。今後の課題としましては、AMSや実施計画との整合性をさらに精査し、重点施策、重点事業別にも予算枠を優先配分して、枠配分方式を改善して継続してまいりたいと考えております。
  次に、水原郷病院会計についてであります。水原郷病院の経営状況は、企業の経営合理化の努力や厚生連の経営改善への協力にもかかわらず、収支の改善には至っていない現状にあります。当面の課題は、病院経営の健全化にありますが、本来は病院独自の経営処理体制を確立し、経営面に万全を期すことが必要であると思われます。これに対して、一般会計においては、総務省が定める公営企業に対する繰り出し基準に基づき、公立病院として一般的に不採算部門となる救急医療などに対する繰り出しを通じて、地方公営企業の健全化を促進することとされています。したがいまして、これらの一般会計からの繰り出しをもってなお病院事業の経営が改善されないものであれば、総務省の病院改革ガイドラインにあるように、経営形態、規模、機能等の見直しを図ることが必要と考えられます。なお、さっき述べましたが、一般会計においても平成26年度以降は合併特例が終了し、一本算定されることから、平成22年度から25年度までの間に市の行政サービスの見直し、市役所の組織の見直し、各種会計への繰り出しの見直し等々を行い、財政健全化への計画を策定し、財政再生基準を超えないよう、できれば早期健全化基準を超えないよう全庁一丸となって行財政改革を進め、大変厳しい改革になると痛感しておりますが、病院会計と一般会計の両立を図らなければならないと考えております。
  次に、経費削減についてであります。厳しい財政状況下においても、市民の安全、安心な生活を確保するためには、今後も市民の目線で必要な施策を構築していく必要があります。このような状況の中で、人件費につきましては、定員適正化計画に基づく職員数の削減による経費削減を初め、事務事業を見直し、必要な行政サービスが提供できるよう抜本的な行財政改革が急務となっております。具体的には、全庁を挙げて行財政改革に取り組むため、去る2月1日の課長会議で、経費削減の観点から今後10年間を見据えた事務事業の見直しを再度検討するよう指示したところであります。また、指示した結果を検証し、新年度早々には中長期的視点で経費削減と財源確保に取り組むべく阿賀野市事業評価プロジェクトを設置し、従来の行政評価制度を強化した事業評価を実施してまいりたいと考えています。また、市民の皆様には広報紙等で周知し、ご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えております。
  次に、国保会計の将来展望についてであります。国保会計につきましては、累積赤字を複数年かけ段階的に解消するため、本年度、当該年度の赤字解消と被保険者の負担限度額を検討し、最小限度の税率改定を実施させていただいたところであります。しかしながら、国保財政の安定化等を図るため、県単位で調整を図る高額医療費共同事業の拠出金の負担増等によりまして、今年度におきましても単年度赤字が6,000万円前後見込まれております。国の医療費負担率の見直し等の制度改正がない限り、今後も苦しい事業運営が続くものと思われます。22年度におきましては、共同事業拠出金の負担割合が減ると考えられることから税率を据え置き、平成23年度において税率の見直しを検討させていただきたいと考えております。なお、今後の国保事業につきましては、現在の市町村単位の運営ではなく、県単位等の広域的な運営に向かっていろいろな議論が出てくるものと思われます。したがいまして、累積赤字の解消につきましては、税率改定、収納率の向上等により長期的に解消する計画としておりましたが、もっと短期的に解消しなければならないことも考えられるところであります。今後、議会並びに国保運営協議会等の皆様方からのご意見を伺いながら、累積赤字の早期解消に努めてまいりたいと考えております。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) それでは、再質問させていただきますけれども、先ほどの福住議員さんとのやりとりと同じですけれども、この答弁書を見せていただきまして、例えば私この財政運営に対する基本的な考え方について市長にお伺いしたわけでございますけれども、その中で予算のやり方とか、国保、病院会計と一般会計の関係を例にとって、どうしていくのですかというふうな問いかけをしたつもりなのでありますけれども、この答弁書を総括しますと、私が市長、健全な財政運営をどうやってやるのですかという問いに対して、どうしましょうと、一言でくくるとこういう答弁なのです。私もどうしましょうと言われても、どうしましょう。全くもって、例えば阿賀野市財政の健全化、これ大きな政策の一つとしておりますと、どのような道筋で、いつまでにどのレベルまでというふうな問いに対しまして、今後公債費の元利償還金や債務負担行為に基づく負担金等の減少が進むことに伴って、健全化判断比率も徐々に改善する計画となっていますけれども、今病院問題もそうですし、国保もございます。その他いろいろあります、葬斎場、中学校の建設とか。そういうのをもろもろ入れますと、財政課から示されたこのシミュレーションがありますけれども、決してよくなっていくとは限らないわけです。そういった中で、一番最後のほうにございますけれども、市税等の一般財源の確保とございますけれども、平成19年から22年に関して、平成19年市税44億4,000万、20年43億8,000万、21年度41億9,000万、22年度の見込みによっては41億と、下がっていっているのです。それをどうするかと、どういうふうな手当ででやるのですかと聞いているわけですから、もう一回ご答弁お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 当然市の財政を考えたときに、入るほう、歳入と、出すほう、歳出、両面で考えていく必要がございます。歳出につきましては、今ほど申し上げましたように財政健全化判断比率、こういったものを踏まえながら、歳出のほうを不要不急な事業を見直ししてやっていくと。一方で、当然必要な事業はあるわけでございます。中学の改築事業や葬斎場の改築事業、これは本当に必要な事業、こういったものはやっていくと。一方で、それほど緊急性のないものについてはそれを見直ししながら、場合によっては先送り、凍結というのも必要になってこようかと思っています。そういう中で、要は選択と集中といいますか、財源が限られてくるわけですので、当然やはりそういう観点で、必要性、重要性、緊急性、こういった視点で、選択と集中で事業を見直ししていく必要があろうと思っています。
  あと、歳入のほうでございますが、非常に一昨年の世界同時不況によりまして、市のほうも法人関係の税収が大幅に減っております。そういう中で、ではいかにして税収を確保していくかという点でございますが、これについてはやはり今あります県営の東部産業団地への企業誘致を着実に進めていくということが現実的な対応なのかなと思っておりますし、また市税収納率の向上、地道な取り組みではありますが、こういったものをやりながらやっていく必要があろうかなと思っております。ただ、これから景気がどう向かうのかなかなか見えない中で、入ってくる歳入のほうは当然かた目に見積もっていかざるを得ないわけでございます。一方、歳出のほうは、これは出る金額はもう決まっておりますので、そういう中でやはり必要性、緊急性、重要性、そういったものを見きわめながら、歳出のほうを執行していく必要があろうかと思っております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) 市長の答弁の間に、途中に挟みたくなかったのですけれども、そんなのわかっているのです。そんな、もう2年前からそれ聞いています。だから、どうやるのですかって聞いているのですよ。税収落ち込んできているわけです。あなたがこの答弁書に書いてありますよ、市税等の一般財源の確保にこれまで同様に努めると。これまで同様というのはどういんですか。こうやって年々落ちていくことなのでしょうか。財政調整基金と減債基金も標準財政規模の5%を下回らないような健全な財政基盤の継続が必要と考えていると、だからこれをどうやってやるのですかと。工業団地もいいですよ。それは地道な活動で一歩一歩やっていかなくてはいけません。これは当然であります。時間がかかることです。建てたからといって、固定資産税すぐ入ってくるわけではないですよね。いろんなそういうのをパッケージで見た中で、今あなたが一番、新聞報道にもありましたけれども、7割、8割の労力を使っているこの病院問題がいよいよ最終場面に来ているわけです。それで、あなたは厚生連の理事長さんとおおむね合意できたというふうなことで議会の特別委員会にもご報告ありましたけれども、議会の中では条件面がまだそろっていないというふうな、7割、8割方そういうふうな声でありました。そういった中で、どういうふうに財源を確保して、しっかりその根拠示してくださいと言っているわけですよ、我々が納得するような。それにも関連する質問でありますから、具体的にもっとしっかり答えてください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 何ですか。歳入確保の具体的な方法……
4番(雪 正文君) 歳入確保もそうですし、歳出の削減もそういんでしょう。
市長(天野市榮君) そうですね。歳入確保につきましては、なかなか企業誘致といっても具体的な話があるわけではございませんので、そういった見込みでは当然上げられませんので、歳入については今現在想定されるかた目の数字で当然見ていかなければいけないなと思っています。そうしますと、あとは歳出のほうの削減になろうかと思っておりますので、先ほども申し上げましたように事務事業の見直し、経費の削減等々、必要な事業に対する財源を生み出してまいりたいと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) これ歳入という部分は国の政策によって大分左右しますので、これは自治体がなかなか一生懸命頑張っても、それは限度があるというのは私も理解しております。ただ、その歳出削減について、あなた先ほど福住さんの答弁の中で、国が予算をつくって施策をして、県と市の自治体の職員さんはそれを使うだけだというふうなご答弁がございましたけれども、私端で聞いていまして、このひな壇にいる職員さんに大変失礼だなと思いました。多分、皆さんそう思っているのではないかなと。ただ使うだけの課長さん、職員さんだけなのでしょうか。そういった中で、全庁一丸となって行財政改革をやっていくと、今まで使ったことしかない、それこそあなたの言葉をかりれば使ったことしかない職員さんがこれだけいるわけですわね。それで、どういうふうに意識改革してやっていくおつもりなのでしょうか。具体的にお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほども福住議員さんにもお答えしましたように、やはり私も県職員長くやっていまして、どうしても国の事業、こういったものを、いわゆるそこには補助金が出てまいりますし、それでその裏負担もあります。ただ、少ない予算でたくさんの事業をやれるということで、どうしてもそちらのほうに行ってしまうと。ですから、本当に必要な事業かどうかというよりも、やはり少ない負担で大きな事業をやれるということが財政基盤の弱い地方にとっては非常に魅力的であったわけです。国も政策誘導してきたわけです。奨励的補助金と言われるのがまさにそうです。地方交付税も、今はそれほどなくなりましたけれども、これは地方交付税というのは後で来るのですけれども……
4番(雪 正文君) 市長、そういうの全部わかりますので、そういう答弁は結構です。
市長(天野市榮君) わかりますか。ですから、私はこれからの地方分権、地域主権を見据えた中で、限られた財源、いわゆる自由になる財源を効率よく使うためには、職員みずからの創意工夫が必要であろうかと思っております。私は、やはりこれまでの国と地方との関係がそういう関係であったものですから、なかなか意識としては、私も含めてもそうなのですけれども、やはり政策については国に依存してしまうという体制といいますか、体質があったのかな、これは私も含めての反省の言葉でございます。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) どうしましょうか。具体的にその行財政改革聞きたかったのですけれども、このままいってもなかなか答弁がないのかな。非常に今迷っているところでございますけれども、一言で申しまして、今も評論家的な答弁でございました。大変残念であります。
  枠配分方式の考え方にしましても、全くもっておもしろい答弁なのです。皆さんお聞き逃したかもしれませんので、もう一回繰り返しますけれども、例えば従来の積み上げ式、これがもうどうにもならなくなってしまったわけですよね。それで、緊急避難的な措置として枠配分方式を過去に取り入れたわけでございます。その成果として、5億7,000万ほどの節約効果が生まれたと言った後に、扶助費が予想を上回るペースで上がったと、水原郷病院に対する繰出金がいっぱいだったと、だからプラ・マイ・ゼロですと、それで一番最後に枠配分方式を改善して継続していきたいと、もう何が何だかわからないですよ、正直言って。一体あなたは、このまちをどういうふうに持っていくつもりなのか。これ実際税収の流れ見ても、過去4年ですか、法人税収においては19年対比で22年度予想すると、もう37%、三十七、八%ぐらいの落ち込みなのです。これは阿賀野市に限らない問題なのです。全国的になっていると思います。そこで、一体どうしていくかなのです。どうしていくかというのを聞きたいわけなのです、具体的に。そうすると、病院問題もそうですし、国保の問題もそうですけれども、あらゆるところにつながっていくわけですから。まず、その大枠だけでも聞かせてもらいたいです。もう一回だけお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 阿賀野市をどういうふうに持っていくかって、特に財政面であろうかと思っております。
  なかなか要は自主財源が乏しい阿賀野市におきましては、とにかく国、県の財源依存が大きい中で、少しでもやはり自主財源をふやしていくと、ただこれもなかなか企業誘致といっても、簡単に進まないわけでございます。そういう中で、では歳出の面においてどうするか、削るだけということでは私はないわけで、当然いわゆるスクラップ・アンド・ビルドということでございます。やはり時代に合わなくなった、こういった事業は見直しをして、逆に新しい行政ニーズに対して事業を新しい事業としてやっていくと、こういう視点が必要かなと思っています。純増はできないわけです、入ってくるお金がふえない、あるいは減っていく中で。そうなると、今ある既存事業をゼロベースで見直ししていくというくらいの覚悟が必要かなと思っています。その一方で、新しい行政需要の財源を生み出すにはそれしかないわけでございます。では、新しい行政需要はどういうのがあるのかと……
4番(雪 正文君) だから、それをどうやってやるのですかって聞いているのですよ。
市長(天野市榮君) そうですよね。ですから……
4番(雪 正文君) これからなのですか、それとももう計画はあるのですかと。
市長(天野市榮君) 今その事業見直しのための新しいプロジェクトのほうを立ち上げておりますので、今までもAMSというアガノマネジメントシステムで事務事業の見直しをやっておりました。その効果も出ているわけです。ただ、それだけではなかなかやはりこれからの新しい行政需要に必要な財源は難しいわけでございますので、それをさらに強化するようなものとして、事務事業の評価プロジェクトですか、こういったものを始めていって、本当に必要な事業に財源を集中していくという姿勢が大事であろうかと考えております。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) いや、恐らく聞いている皆さんわからないと思います。
  AMSにしましても、発足当初は250ぐらいの事務事業を見直ししたと思います。年々、年々数減っていっているのです。全部で千四、五百ある事務事業のうちの何分の1かですよね。それだって、各担当課から担当者が集まってやっているわけではないわけです。当時の行政改革の一部の人が机上の上でやっているだけの話であって、本当にその改革する中で血肉が通っているのかといえば、いささか疑問でございます。そういう状況の中で、きょう私で3人目でございますけれども、岡部議員、それと福住議員、私のやりとりを聞いて、多分職員皆様、私もさっきの第1回目の質問の中で、職員さんのモチベーションの低下をあえて入れさせてもらいました。福住議員さんもそのような質問があったと思います。
  そこで、ちょっと方向を変えますけれども、このままあなたとどういうふうに行財政運営をしていくのだと言ったって、もうそのまま時間過ぎてしまいますので、ちょっと方向を変えさせてもらいます。予算特別委員会もしくは病院特別委員会、その中でしっかりお聞きしたいと思いますので、ちょっと方向を変えさせてもらいますけれども、この市役所職員さんのモチベーションについてでございますけれども、聞くところによりますと、幹部職員さんの早期退職というようなのも何人かいるとお聞きしております。これは、イコール定年退職でもない職員さんがなぜやめなくてはいけないのか、それは家庭の事情もいろいろあるかと思いますけれども、夢も希望もない阿賀野市に失望したのではないかなと。モチベーションの低下イコール市行政執行の停滞、後退、これは阿賀野市の衰退につながると思うのです。こういうふうな実態を市長はどういうふうにご認識していますでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど早期退職の幹部職員が何人かいたというお話でございますが、私も幹部職員の方と直接お会いして面談をしまして、慰留といいますか、努めました。ただ、その職員の方からはいろいろご自身の人生設計といいますか、いろいろなお話も出ましたので、それ以上私としては、ご自身が判断する話でございます。ただ、やはり優秀な職員でございますので、引き続きとどまってほしいというお話もしましたけれども、ご本人からはいろんな家庭の事情とか、そういうお話をいただいたものですから、それ以上は私としてはお願いは無理かなと思っております。私は、一応そういう認識でおります。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) いずれにいたしましても、その人の心の中までは入っていって本心は私もわかりませんし、市長もわからないはずであります。いろんなことを考えて、とにかく私は総体的に見て、この市役所全体、職員さんのモチベーションは下がっていると認識しております。それも一つのご意見でございますから、その辺も踏まえて今後の市政運営にも役立てていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それとあと、意識改革の前に1つ、もう一回職員さんのことですけれども、これ枠配分のやり方と関連してでございますけれども、要するにマネジメントできる職員さんがいるのか、いないのかでございますけれども、先ほどもお話ししたとおり、予算編成における枠配分のメリットというのは、職員さんの経営感覚やコスト意識を醸成したり、向上させることによって、財源の有効な配分を可能にするわけで、庁内分権とか予算編成への職員参画、行政評価への反映などを進めることができるわけですけれども、阿賀野市では今それができているとお思いでしょうか。それと、経営感覚のある職員さんがどれだけいらっしゃるとお思いでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) いろいろ枠配分方式も17年度の予算編成から採用してきたわけでございますが、要は枠配分に回す財源がだんだん少なくなってきたということです。いわゆる財政が硬直化いたしまして、経常収支比率と、いわゆる……
4番(雪 正文君) だから、できているか、できていないかでいいのですよ。
市長(天野市榮君) ですから、枠配分方式、私はもうそこに回す財源が少なくなっているという意味では、なかなか各課、局の創意工夫をするのも大分もう限界に近いのかなというふうに実感いたしております。
  以上です。
議長(浅間信一君) いいのですか。
4番(雪 正文君) 経営感覚のある職員さんは、どれ……
市長(天野市榮君) 経営感覚につきましては、その枠の配分の中でスクラップ・アンド・ビルドをいろいろやって工夫をしているという意味では私は十分に、その予算の範囲内で工夫をしようとしているという意味では、私は経営感覚はお持ちなのかなというふうに思っています。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) 実際硬直しているわけですよね。だから、先ほど私も言いましたけれども、一般会計、特別会計、企業会計、これ全部ふろしき広げて約300億円、そこまでわかっていらっしゃるなら、あとやることは1つだと思うのですけれども、もう一回ふろしきを広げて、ガラガラポンなのですよ。そのときに、経営感覚のある職員さんが今度生きてくるわけです。果たしてそっちをしたほうが早道なのか、今の小手先だけのでいくのが早道なのかということだと思うのです。あとは市長の決断ですけれども。
  具体的なところまでまた入るとあれなので、ちょっともっと大枠でお聞きしたいなと思いますけれども、今まで話した中で、非常に深刻な財政危機状態ですよね、この阿賀野市は。私は今日、この阿賀野市の財政状況は待ったなしの状況になっていると考えておりますが、今の段階で既に財政課からいろいろ、病院関係でも、このシミュレーションを見ますと収支不足が指摘されております。この状況が今後も続くことが予想されているわけですけれども、その一方で、先ほど来市長の答弁でもありましたけれども、収支不足の穴を埋める収入の予定もなかなか国に左右されますので、ないわけですよね。頼みの綱の財政調整基金も、ほとんど底をついているといっていいような状況ですよね。まず、この状況のご認識、どうでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今雪議員のおっしゃるとおり、非常に今阿賀野市の財政は危機的な状況であるという点は、私も同様な危機感は持っております。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) それで、この今日の財政危機というのは、阿賀野市だけではないわけですよね。だから、ほかの自治体もそうだからいいという、こういうわけでもないわけですよね。そうしたときに、これ共通した問題なのですよ。それは、市の税収の一番柱である法人税収や法人事業税、これも落ちてきているわけです。ここ数年の不況により著しく落ちてきているわけですけれども、そうした税収の変動を補てんするために、地方交付税で調整する仕組みになっているわけでございますけれども、政府自身もそれ以上に財政困難な状況に今なってもおりますよね。そのすべてが補てんされるとは言えませんよね、減った分だけ。したがって、根本的にはこうした税制や自治体の財政の仕組みそのものを本来であれば政府、政府が仕組みをつくるってあなたが言っているわけですから、政府が検討し、直さなければなりません。しかし、だからといって国がやるまで待っているのですか、それともやるのですか、市独自で。その辺なのですよ。待っているのか、市独自でやらなくてはいけないのか、その辺。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 地方財政については、基本的には今国のいろいろ関与が強いわけでございますが、これから地域主権進めていく中で、国のその制度を待つまでもなく、やはり市として必要な改革ということで、私はやっていく、やるというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) 市長みずからその辺はやっていかなくてはいけないと思います。
  そこで、歳出削減、入ってくるのはなかなか国の政策によってどうなるかわからない、まして今政局が混沌としている中で、それすらわからない。私も正直申しまして、先なんてわかりませんよね、国でああいうことをやっていれば。3割自治と言われて久しいこの阿賀野市、右往左往しているのが現状です。では、どうすればいいのかと、では自分たちでできるのといえば歳出削減ですよね、そうすれば。これをよく言いますけれども、やっぱり身の丈に応じた財政改革が望まれてくるかと思うのですけれども、今必要なのは、私自身も無責任な市長の財政運営の批判はしたくないわけです。これからいかにしてこのような危機を乗り切るかということが大事になってくるわけでありますけれども、現在の財政難を招いたのは、市長、あなたですよとは言いません。確かにゼロではございませんけれども、むしろこの日本全体が大きな転換期に差しかかっているから、生じている問題であると私は考えております。したがって、この問題はこの転換点、今転換期なのですよ。これをどれだけ真剣にとらえ、改革するかというあなたの今後の決意、覚悟、それが今問われているのです。
  収入の増加というのは、先ほども言いましたけれども、国の抜本的な改革によって地方財政計画が行われない限り、これは変わりません。これに見合う分の増加を見込むことはできないわけですけれども、そこで残る方法というのは、歳出削減をいかに削ってこれを確保するかという以外にはないわけです。今この厳しい状況というのは、阿賀野市はしばらく続くがゆえに、一過性の見直しではだめだということなのですよ。根本的な改革をしていかなくてはだめだと。あなたの先ほどからの答弁を聞いていると、ちょっと議論がかみ合わなくて、一過性にも満たないような感じなのです。だから、もう一回、もう9分しかございませんけれども、あなたにチャンスをやりますけれども、覚悟、一過性ではだめなのですよと、簡単にご答弁ください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今後10年間を見据えた中で、いろいろやはり改革を進めていく必要があろうかと思っております。これは、交付税の一本算定がございます。15億円も減ってくるわけです。これは目に見えているわけでございますので、当然中長期の視点で取り組んでいかなければならない課題であるというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
4番(雪 正文君) あとは予算特別委員会、または病院特別委員会のほうでいろいろやらせてもらうといたしまして、もうまとめに入りたいと思いますけれども、正直がっかりしました。
  問題は、我々政治家がこうした状況を認識して、いち早く市民に知らせ、この危機を脱出するためのリーダーシップをいかにして発揮するかということが大事であります。この状況認識を誤り、後手後手に回っていたのでは、危機はますます拡大して広がっていきます。民間の企業経営者も阿賀野市と同じような厳しい状況の中で、経営改善に努力しているわけです。その要点は、まずこれ以上赤字が出ないように一挙に構造改革をするということであります。売り上げが落ちたら、自分の身の丈に応じた経営規模に合わせなければ、どんな大企業でもつぶれるわけです。現下の厳しい雇用環境の中で、公共事業初め市民サービスに手をつけたり、職員の給料を削減したりすることは、経費の削減には効果があるものの、その一方で必ず市民からの不満の声が上がってまいります。また、職員さんの士気にも影響を及ぼしたり、社会の雇用状況に悪影響を与えるおそれもございます。だれもが慎重になるものであります。しかし、事実上、財調も基金もほとんど底をつきそうな状況になっているわけですよね。もうそんげなこと言うてらんねと、つまり今大胆な改革をして、あす、あさって生きるのか、それとも今ちゅうちょして、きょう死んでしまうのか、二者択一なのです。2つに1つなのです。それだけの今危機的状況になっているというふうに私は考えております。
  それで、本当のこれ、なかなか政治家としてそういうことは言いにくいですよ、アクションを起こすのは。でも、その覚悟が今必要なのではないかなと、それが本当のリーダーの役割ではないのかなというふうに私は考えております。前門のトラ、後門のオオカミという言葉がありますように、まさに今進退きわまった状況下にあります。こういう状況から脱出させるのは、市長、あなたの見識と勇気、これ以外にないと私は考えております。歴史を振り返ってみましても、新しい歴史を築いてきたのはまさにリーダーの献身的な勇気と努力、その積み重ねだったわけです。リーダーの決断は非常に大事なわけです。あなたの決断のおくれがますますこの阿賀野市を窮地に追い込む事態にならないよう、私は切に望むものであって、もう4分しかございませんから、きょうはこれでやめますけれども、いずれにしてもちゃんと議論がかみ合うように、あなたの覚悟を全議員、また職員さん、また傍聴している方々も聞きたいと思っていると思うのです。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う、もうそれはやめましょうよと、そういった中でしっかり議論をかみ合わせて、病院問題もそう、そのほかの問題もそう、しっかり1つずつ決着つけていきましょうとご提言を申し上げまして、私の質問を終わります。
                                            
    延会の宣告
議長(浅間信一君) お諮りします。
  本日の会議はこれで延会することにしたいと思います。ご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日はこれで延会することに決定しました。
  本日はこれで延会します。
  なお、あす4日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
  大変ご苦労さまでございました。
               延 会 (午後 4時58分)