平成21年第12回阿賀野市議会定例会議事日程(第2号)

 平成21年12月4日(金)午前10時01分開議

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 一般質問

出席議員(21名)
   1番   佐  竹  政  志  君    2番   山  賀  清  一  君
   3番   村  上  清  彦  君    4番   雪     正  文  君
   5番   風  間  輝  栄  君    6番   江  口  卓  王  君
   7番   稲  毛     明  君    8番   宮  脇  雅  夫  君
   9番   清  水  友  行  君   10番   倉  島  良  司  君
  11番   中  島  正  昭  君   12番   石  川  恒  夫  君
  13番   高  橋  幸  信  君   14番   岡  部  直  史  君
  15番   山  口  功  位  君   16番   遠  藤  智  子  君
  17番   池  田     強  君   18番   泉     誠  蔵  君
  19番   福  住  つ ゆ 子  君   21番   山  崎  正  春  君
  22番   浅  間  信  一  君                        

欠席議員(1名)
  20番   帆  苅     剛  君                        

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    天   野   市   榮   君
       教  育  長    田   村       仁   君
       病院事業管理者    加   藤   有   三   君
       総 務 課 長    加   藤   一   男   君
       企画政策課長     関   川   嗣   雄   君
       財 政 課 長    小   林   正   男   君
       税 務 課 長    中   澤   峰   子   君
       市民生活課長     中   村   彰   男   君
       健康推進課長     小   林   寿   英   君
       福 祉 課 長    圓   山       知   君
       農 林 課 長    五 十 嵐   文   一   君
       商工観光課長     渡   辺   滝   雄   君
       建 設 課 長    折   笠   朝   美   君
       上下水道局長     佐   藤   和   夫   君
       会 計 管 理 者    中   澤   雄   一   君
       農 業 委 員 会    田   代   盛   一   君
       事 務 局 長
       学校教育課長     小   野   明   夫   君
       生涯学習課長     吉   野   晴   記   君
       安 田 支 所 長    神   田   誠   一   君
       京ヶ瀬支所長     若   月       進   君
       笹 神 支 所 長    丸   山   一   男   君
       監 査 委 員    廣   田   耕   造   君
       事 務 局 長
       消防本部消防長    前   田   賢   一   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    小   林       徳
       主     幹    五 十 嵐   久 美 恵
       主     任    田   中   友   美

               開 議 (午前10時01分)
    開議の宣告
議長(浅間信一君) おはようございます。定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は20名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
  なお、20番、帆苅剛さんから前もって欠席ということと、7番、稲毛明さんから遅刻の届け出がありましたので、ご報告いたします。
                                            
    諸般の報告
議長(浅間信一君) 会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長初め23名であります。
  本日の書記は、小林事務局長、五十嵐主幹、田中主任の3名です。
  なお、新潟日報、あがの新報さんから写真撮影の申し出があり、許可をしましたので、ご報告いたします。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(浅間信一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、5番、風間輝栄さん、6番、江口卓王さん、8番、宮脇雅夫さん、以上3名を指名します。
                                            
    一般質問
議長(浅間信一君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
  本日の一般質問は、順番6番、山崎正春さんから最終番、福住つゆ子さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  したがって、本日の一般質問は順番6番から最終番までとすることに決定しました。
  それでは、順次発言を許します。
  21番、山崎正春さん。
               〔21番 山崎正春君登壇〕
21番(山崎正春君) おはようございます。21番、山崎正春でございます。きのうに引き続きの一般質問となりますが、私は1点について通告をしておりますので、よろしくご答弁をお願いいたします。
  ご承知のように、当市には奨学貸付基金条例があり、学業にすぐれ、かつ心身ともに健全な学生でありながら、経済的な理由により就学困難な高校生以上の皆さんに対して授業料の一部を貸し付け、当市の教育並びに学力の向上に大きく寄与していることはご承知のとおりでございます。
  しかしながら、ここに来て100年に1度と言われている現在の経済不況という予期もしない世相にはまり、高校、大学は卒業したが、就職口もない雇用の不安定さと企業の倒産やリストラ等による雇用の減少、その上日本経済はデフレ経済に突入するなど、極めて厳しい日本列島になりつつあると言わざるを得ません。当然教育委員会で実施されております奨学資金の貸し付けにもその影響があらわれていると思われますが、以下についてお伺いいたしますので、よろしくご答弁をお願いいたします。
  まず、1点目は最近数年間のいわゆる申請件数と貸付件数はどのようになっているのかということでございます。当然件数も、あるいは貸付件数もふえてはいるかとは思いますが、その実態等をお聞かせ願いたいと思います。
  2つ目といたしましては、先ほども申し上げましたとおり、今までに貸し付けした資金が条例第6条の規定により適正に償還がなされているのか、またこの経済不況による影響、特に雇用の減少等により、卒業後8カ月以降から返還しなければならないという規定でございますが、それらの影響についてはどうなっているのか、あるのかないのかという点についてのご答弁をお願いしたいと、こう思います。
  3番目といたしましては、条例第5条の規定により貸付金額の上限額が決められておりますが、高等学校生は1万5,000円、高等専門学校並びに専門学校、短期大学、大学等などは一律4万円となっておりますが、現在の大学教育は専門化が進み、特に医学、薬学、獣医学などはすべて6年制となり、それにより入学金や授業料も相当高額になっているようでございます。これらの学生などを対象にして第5条の規定のただし書きにより特別額も認められているようでありますが、これらの現状はどのようになっているのか。私なりに調べてみますと、特に私立系大学等の値上がりが大きいようでありますが、それらの対応をどのように考えておられるのか、教育委員会のお考えをお伺いしたいと思います。
  次に、水原郷病院の医師確保対策についてでございます。水原郷病院の医師の大量退職による病院経営の悪化と赤字体質、それに伴う経営危機については、今さらここで申し上げることではありませんが、幾ら経営改善を積極的に実施されても当然限度があり、根本的には医師の確保ができるかできないかが大きな課題であると私は思います。市長も公約で医師の確保を約束はされておりますが、いまだに実現されておりません。それほど現状では簡単に医師の確保はできないことも市長みずから実感しておられることと思います。昨日も作業チームが苦労してまとめられました郷病院の再生計画に対して市長と議長とが激論を交わしましたが、医師の安定的な確保が緊急の課題となっていることはご承知のとおりでございます。
  そこでお伺いいたします。これらの現状を踏まえて、公立、私立とも医学部に入学された学生を対象に新潟県で実施している医師確保のための新潟県医師養成修学資金貸与制度があることも承知しております。また、阿賀野市も加入していることも承知しておりますが、水原郷病院の今までの苦い経験をもとにして独自の将来を見通した医師の確保対策を講ずることがさも重要ではなかろうかと思いますが、いかがでございましょうか。特に当市の奨学貸付基金条例の原資である1,000万円は、お医者さんであられます旗野マキ子夫妻からの寄附金によって構成されていることからも、市民の生命と健康を守る大切な水原郷病院の医師を確保するための資金として利活用することになれば、寄附を出された旗野様の願いからも、また市民の皆さんからも十分なるご理解をいただけるものと思いますが、いかがでありましょうか。市長のご所見をお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 山崎議員から市の奨学資金について4点のご質問をいただきました。私から4つ目の医師の確保に係る奨学金についてお答え申し上げ、初めの3点については教育委員会からお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  まず、市の医師確保に係る奨学資金についてでございます。県は、医師確保対策として自治医科大学医学部の学生を対象とした自治医科大学卒業医師の勤務等に関する要綱と、自治医科大学に限定せず他の大学医学部の学生を対象とした新潟県医師養成修学資金貸与事業を制定しております。当市が平成18年度から事業参加しております新潟県医師養成修学資金貸与事業についてでありますが、現在の貸付対象者は3名で、勤務開始の見込み時期は平成24年度、27年度、28年度のいずれかの年度より1名が郷病院へ勤務することになっております。現在奨学資金を受けている学生はすべて自治医科大学医学部以外の学生となっております。
  次に、県の自治医科大学卒業医師の勤務等に関する要綱に定める医師の派遣方針は原則として県立病院とし、市町村立病院等への配置については関係機関の協議により決定することになっております。市独自の条例を制定し、積極的な施策を講ずることが必要ではないかとのことでございますが、趣旨は十分に理解しておりますので、今後先進事例を含めて十分な調査研究を行い、検討したいと考えているところでありますので、ご理解をお願いいたします。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 山崎議員の最初の3項目のご質問にお答えいたします。
  まず、1点目の申請件数及び貸付件数についてでありますが、申請件数については、平成17年度38件、平成18年度36件、平成19年度37件、平成20年度28件、平成21年度26件であります。貸付件数については、平成17年度25件、平成18年度25件、平成19年度27件、平成20年度21件、平成21年度19件となっております。先の見えない不況の中で、申請者自身が返済できないので借りないというように考えなければならない状況、または進学そのものをあきらめざるを得ない状況などが以前より多くなってきているのではないかというふうなことを危惧しております。
  2点目の返済状況についてでありますが、平成21年11月末現在の返済義務者数257人のうち滞納者は5人、滞納額は398万円という状況であります。ご指摘のとおり、経済不況の影響が大きいものと思われ、お聞きするとほとんどの方が返済の意思はあるが、それに充てる収入が得られずにこのような状況に至っているということです。返済が困難な方のうち一定の要件に該当する方については、願いにより猶予措置をとっておりますが、該当しない方についても状況を勘案して個別の対応も行っております。また、それと同時に定期的に戸別訪問、文書等により返還のお願いをし、返済の見通しや返済計画を提出していただくなどして返済の義務感が希薄にならないような働きかけも行っているところであります。
  3点目の医学、薬学、獣医学などの学生への奨学金についてでありますが、現在のところ特別額の貸し付けは行っておりません。年数については、6年制であれば6年間の貸し付けが可能となっております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) ありがとうございました。それでは、再質問したいと思います。
  順序でいきたいと思いますが、今教育長から答弁されましたが、申請件数と貸付件数、これはおのおの年度によって違いますが、大体パーセントにすれば約60%から70%ぐらい。ということは、30%の方が借りられなかったと、こういうふうになるわけであります。そういうふうなことで、その借りられなかったいわゆるこういう、先ほども教育長もおっしゃられましたが、いわゆるこういう不況のとき危惧をしていると、これは当然だと思います。しかし、だからまた奨学資金を借りて高校なり大学なり行きたいのだと、こういうことに私はつながるのが多いのではないかなと、こうまた思っております。当然お答えのとおりこれは貸し付けするわけですから、くれるわけでございませんので、これは本当に返済できるかできないかということも当然だと思いますが、そういう点のことについて、30%の方々、これについては、何か要綱見ますと貸し付けに対する選考委員会等々で決められて、それで市長に報告をし、最後に市長が決定すると、こういう段取りになっているわけでありますが、その点、選考委員どんなメンバーだかはわかりませんが、それのメンバーはどういうメンバーの方がそういうふうに決められて、この人はだめだとか、この人はいいとかいうふうなことで、その30%の方々が借りられなかったというような主な理由等も含めてお答え願いたいと、こう思います。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 前後するかとは思いますが、まず選考基準について概略をご説明申し上げます。
  毎年度貸し付けを希望される当該生徒の主に両親あるいは保護者の方の所得状況、これが基準になります。また、その所得基準だけではなくて、さらに控除という形で算定式があるわけでありますが、当然家族の状況、年齢、それから同じ家族でも他に大学生がいる、高校生がいる、小中学生がいる、あるいは高齢者もいるというような、ある意味で家族状況を加味しながら一定要件を算出してございます。その算出したものによって、阿賀野市の場合は県の奨学貸付金の基準表を準用いたしておりますので、それとの差額をまず求めております。貸付基準としておりますのは、ここ3年間ではおおむね100万円を下回る申請者をまず基準のラインといたしてございます。今ほど教育長が申し上げましたとおり、年度別によって申請者の数が増減しておりますけれども、そういう基準でもってまず選考委員会で内定をするということでございます。その年によっては、世帯の状況によっては多少前後いたしますし、また返済資金を新たに貸し付けをするという基金運用をしておりますので、それらの状況、また中には高校生、それから専門学校、短大、大学、2年目、3年目という方の申請もございます。そういうようなことも加味しながら総合的に年度における貸付者数を内定をしているということでございます。詳しい算定方式一概に申し上げられないので、おわかりにくいとは思いますが、そのようなことで行っているということであります。
  それから、選考委員会のメンバーでございます。私どもが事務所管をしておりますので、教育長を座長とし、委員としては学校教育課長の私、それから生涯学習課長、税務課長、福祉課長、財政課長というメンバーからお願いをして選考委員会ということを組織いたしております。なお、年度によっては多少メンバーが変更になることもありますが、おおむねこのような課長からお願いをして内定をお願いしているところでございます。
  以上であります。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) 先ほど私も質問の中で読み上げたわけでありますが、たしか所得100万円と今言われましたが、所得のある人は借りないのです。所得の少ない人が借りると、こういうのが奨学資金だ。ここにありますとおり、先ほども言われた学業がすぐれ、心身ともに健全な学生と。だから、経済的理由で就学困難と、こういうふうなことのわけだから、あなたのお父さん金が100万以下だからだめだというような一方的なことではやっぱり十分にその趣旨は生かされていないのではなかろうかと。また、ここに30%の中にそういう方、私も聞きました。そういう方がいても、学業のすぐれた方であれば、中学校の成績がよければ、あるいはいい方向に来ているということであれば、高校行っても、あるいはまた大学行ってもやはりそれなりの努力ということが当然つきまとってくるわけでありますので、メンバーは今お聞きしましたけれども、そういう点でこれはもうずっと続いているわけでありますので、やっぱりこういう不況の時代についてはなおさら、例えば1年のうち3カ月ぐらい雇用されない方もあったかもわかりません。それで収入が下がったかもわかりません。だから、そういうことで一方的に何百万以下はだめだというような、そういうこれから阿賀野市の将来を担ってくれる青少年を、学生をそういうことではねる、いわゆる外すということはこの趣旨からしていかがなものかなと、こう思いますが、その点もう一遍ご答弁お願いします。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 山崎議員のお話の趣旨は、基本的にそのとおりだと思います。私たちとしましては、この基金の性格や、それから運用できる範囲、基準はもちろんあるわけですけれども、最大限その趣旨に沿った形で運用したいということで努力はしているところでございます。ただ、限られた奨学基金という中で運用していかなければならないという状況の中では、やはり国や県等で採用されておりますいろいろな経済的な基準等、家族の構成等も物すごく1件1件みんな事情が違いますので、その辺を最大限精査しながら、可能な限り枠は広げたいという考え方でやっております。あと、私どものやっているこの基金というのは高校生も、いわゆる専門学校生も、それから大学生も、それから6年制医学部等、そういったものも含めて色をつけないで広く浅く基金運用の可能な範囲でその奨学基金を提供していきたいという趣旨の中での運用でございまして、いろいろな拡充を図っていかなければならないというご趣旨についてはそのとおりだというふうに考えておりますが、私どもの対応としては今ぎりぎりのところかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) わかりました。そういうことは、言われていることはわかりますが、だから100万円、例えば90万円もだめなのか、95万円もだめなのか、その辺がやはり分岐点だと思うのです。例えば80万ぐらいでもそういうような所得の、例えば会社がつぶれたとか、あるいは何とかということが往々にしてあるわけです。だから、そういう年にたまたま、前々年度の所得であれば当然いったのだけれども、ことしの状況がこうだということであれば、それに当てはまらないわけですので、そういうことで、こういういわゆる100年に1度という経済不況、これは借りたい人の責任ではないわけです。だから、そういうことも踏まえながら、選考に当たっては特に庁舎の内部の方々の、ここに今おられますが、やはりそういうことも踏まえて審査をされるというお気持ちは全然ないのですか。もう100万円であれば100万円以下だめだと、一方的なのですか。その辺は全然考慮はされないのですか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 基準というのもいろいろありまして、申し込みをする基本的な基準というのもありますし、その基準の基本的な範囲の中に入ってはおりますけれども、貸付枠の最大ぎりぎりの幅のところでできるだけ配慮してやっていくと、そういう考え方で審査はしております。議員さんの言われるとおりの趣旨で行っております。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) ぜひそういう形の中でやはり、普通であれば学校でもどこでもそうですが、やっぱりある程度80点ぐらいにならなければよしとならないわけです。60点、70点では。ということで、これ見ますと内定したのは66%、それはその年によって違うのでしょうけれども、申請件数に対して34%もうまくなかったと、こういうふうなことでは私はこの基金の有効利用から、当然これは返済ということもありますけれども、そういうことを踏まえてぜひひとつこれからの阿賀野市を背負う高校生、大学生、専門学校生もいますけれども、対応していただきたいなと、こういうふうに思うわけであります。
  それから、もう2点目、不況なのでありますが、不況もありますが、大体4月中に受け付け、5月も入るのかな、受け付けして、大体決定は5月末か6月ですよね。そうしますと、借りられない、借りる時期が、もう入学すれば入学金その他みんな納めねばならないわけですが、これは入学金を貸すというわけではないのですけれども、そういうふうなことで、やはり4月いっぱいまで受け付けして、今のパターンはなかなか変更するということもできないのでしょうか。その辺お聞きしたいと思います。もうちょっと早く。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) かねてからこの関係につきましてはご質問をいただいておるところでございました。貸付時期についてのご質問も当時ございましたが、やはりまず入学証明書の交付を入学したあかしということで添付をしていただくということがまず1点。それから、所得の確定されるのが6月ということで、それを待たないと審査に臨めないということから例年7月中に審査会を開きまして、その後市長決裁をいただいた後通知を差し上げるということでございます。毎年貸し付けの申し込みされる際にご照会を受けるのでございますが、そのようなことをご説明申し上げ、また貸し付け決定の年度に限りまして滞っている分といいましょうか、4月にさかのぼって貸付金を送金をするという形をとらせてもらっておりますので、今後ともその部分については早めるということは非常に難しいというふうに考えております。
  また、先ほどつけ加えるのを落としてしまいましたが、申請の1年目たまたま該当しなかったから、以後だめなのかということにつきましても時折ご照会をいただいております。1年目だめだから、2年目申請できませんよというようなことは決して申し上げておりません。2年目であっても希望があればどうぞ申請をしてくださいということを説明につけ加えていることがございます。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) いや、ご答弁わかりましたが、ただ今の試験制度の中で、大体11月ごろになれば推薦その他で決まるわけなのです。それと、一般入試は3月にはなりますが、そういうふうなことでいろいろなパターンがあるものですから、やはりもうちょっと早くできないでしょうかという声を聞くわけでありますが、なかなか今、いや、それは年度が4月1日が年度なんていうのは承知して言っているわけですから、ただ借りたいということがもう11月に決まって、私借りたいのだというようなことであれば、11月中に受け付けるということはできないとしても、早く受け付けられるのではなかろうかなというようなことも考えられますので、これからの検討課題にしていただきたいと、こう思います。
  その次に、滞納者5人、398万円と、これは本当に努力されておりますが、なかなかというようなご答弁であったわけでありますが、借りるときは当然阿賀野市の住民でありますが、その後高校終えて就職したとか、あるいは大学終えて就職したという方もたくさんあられるわけでありますが、大体個別なんていうふうなことでも書いてありますが、市内に住んでおられる方が多いのか、あるいはそういうことでもう今東京にいるとか、あるいはまた親御さんはここにいるでしょうけれども、その辺の状況ちょっとお知らせ願いたいと、こう思います。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 5名のうち市内に在住している方が3名、阿賀野市外にいらっしゃる方が2名ということでございます。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) そういうことで阿賀野市におられるということであれば、みんな阿賀野市のために一生懸命まちづくりのために協力していただいている市民の皆さん方でありますので、やはり、いや、これ滞納はこれは絶対とっていただかなければならないけれども、これ循環ですから、次の原資になるわけですから、そういうふうなことでやはりご努力をお願いしたいと、こういうことであります。
  それから、特別額というふうなことであるのですけれども、全然対象はなかったということでご答弁なのですけれども、対象がなかったのか、あるいは申請がなかったのか、申請されても、いや、これは所得あるからだめだとかなんとかという、そういうこの明細はあれなのですか。その内訳をひとつご答弁願いたいと、こう思いますが。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 特別額の貸し付けそのものが今までございませんでした。申請等も含めましてございませんでしたということでございます。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) 申請がなければ貸し付けたくとも貸し付けられないわけでありますので、あれですが、というのは医学は、これはずっと今までも6年制でありましたけれども、いわゆる薬学と、新潟薬科大学もそうですが、薬学と獣医学については一昨年の法律の改正によって昨年からそういうふうになったわけでありますが、6年間貸されるということは当然なわけでありますけれども、申請があればそういうのはご検討されるのですか。申請がないから貸さないわけでありますが、申請があれば例えば4万円を8万円にするとか7万円にするとかなんていうことは考えられないのですか。その点ひとつお願いします。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 特別額の取り扱いにつきましては、議員ご承知のとおり基金条例でありますので、事務局が単独に判断するのではなくて、先ほど申し上げております選考委員会においてそのような判断、決定をいただければ、また基金の運用の中で可能な部分について可能になるというふうに考えます。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) ぜひ申請があった場合については前向きでひとつ考えていただきたいと、こう思います。
  次に、市長にお伺いしたいわけでありますが、今ご答弁がありましたとおり、いわゆる県の自治医科大学も含めて県の医師養成修学資金貸与事業ということで、もちろん加入されておるということで、1人24年、あるいはまた27年にというふうなことでありますが、それだけでは医師の確保、特に水原郷病院の医師の大量退職は全国的な新聞にも報道されて非常に大きな問題となった、市長おわかりかどうかわかりませんが、大きな問題になったわけです。だから、当然県のそういう貸与事業にも加入されて、1人でも2人でもやるというふうなことでありますし、また先ほどご答弁では今後検討されるというようなことなわけでありますが、これだけでは3年で1遍、5年で1遍1人なんていうのは、うちだけでないわけですから、ほかの市町村もあるわけですので、ぜひそういうことの中でひとつ考えを、これとこれとこれがあるというようなやはり、これはあくまでも年間大体計算しますと30万ずつぐらいあれば、360万あればいいわけですし、これ先ほどの奨学資金と同じで貸すわけですので、これは郷病院来なければみんな返していただくというようなことです。郷病院へ勤めればこれは返済免除という、要綱はありませんけれども、県の要綱はそういうわけでありますから、そういうふうなことでご検討されるというふうなことでありますが、その辺まず早急にご検討をされて、結論を早目に出していただいて、やはり阿賀野市もこれだけ医者の確保については努力しますよと、ぜひこれを使ってお医者さんになってくださいと、あるいは30万、なかなか今入学金も私立ですと100万、あるいはまた授業料も200万、そのほかに実習費あるいは施設費というふうなことで、ざっと考えても500万か600万要るわけでありますが、そんなことでひとつ、ご答弁されたわけでありますが、もう一度本当に検討されていつごろまで結論は出したいと、こんなめどが私は大切かなと、こう思っていますが、その辺いかがでございましょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 市でさらに医学生に対する奨学資金の貸し付け検討してはどうかという今の山崎議員さんのご質問ですけれども、まさに今の郷病院の現状を考えればまだまだ医師不足なわけで、そういう意味では現在も新潟県医師養成修学資金貸与事業に市も加入しているわけですけれども、なかなかこれでは十分でないということは認識いたしております。どういう形での支援といいますか、市が参画するのがいいのかというのはいろいろやり方あると。例えば今の新潟県医師養成修学資金貸与事業の中でさらに市が増額をして2人くらい確保できるような参加もありましょうし、また独自の市の奨学金の制度を設けるというのも一つの方法ですし、今現在ある一般の奨学資金の貸し付けのそこに特別枠といいますか、特別額を貸し付けるという方法、いろいろあると思います。その辺さまざま検討しながら、22年度の予算編成の中でそういった医師の確保に向けた奨学資金、独自のものになるのか、今現在市が参加している事業の中でさらに増額して参加できるのかどうなのか、その辺も含めて来年度の予算編成の中で検討させていただきたいと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 21番、山崎正春さん。
21番(山崎正春君) ぜひそういう、いつということはおっしゃられませんでしたが、そういうことでやはり世間に、あるいはまた今の高校生の中でそんな2人、3人しなさいなんていうことでなくて、1人でやれば今後6年間は間に合いませんが、その後毎年1人ずつ順調にふえていくというふうなことでありますので、先ほど特別枠があるかというふうなことでありましたけれども、4万が5万、5万が6万ぐらいはなっても、やはり先ほど話したように年間何百万もかかるわけですので、ぜひ県の制度と同じで私立大学であれば30万円、国立あるいは公立大学であれば15万というふうなことで、県でも3人のわけですから、年間300万や400万かけても医師の確保ができるというような明るい見通しがあれば郷病院のまた再建も私は順調に進む一つの道ではなかろうかなと、こう思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
  それと、先ほど申し上げましたように、新しくつくればまた別ですけれども、いわゆる阿賀野市奨学貸付基金条例の中には、先ほども申し上げましたとおり旗野マキ子ご夫妻、奥さんが医者であって、分田に長く地域医療のために携わったお方なのです。お父さんが安田の出身でありますけれども、そういうことで非常に私たちもお世話になったお医者さんでありますので、なおさらそういう制度ができれば、ご本人もお医者さんでありますし、また郷病院のお医者さんが将来ふえると、あるいはおられるというようなことであれば市民の皆さん方も本当に、来年、再来年は間に合わないとしても、私は非常に一つの針穴かくぎ穴かわかりませんが、明るい見通しが立つというようなことで、それぐらいの市長やっぱり努力、お金でそういうことができるのであれば、お医者さん頼みに行っても、市長も先般言われたとおり、なかなかはいはいなんていう簡単にはいかないわけなのです。今みんな医者不足なのだから。だから、やっぱり市からそういうふうな資金援助をして、例えばこれはわかりませんが、県のように郷病院来れば今まで貸したお金は返済免除しますよとか、そうすれば例えば400万ずつでも2,400万ぐらいになるわけですので、ぜひひとつそういうようなことで私はお願いしたいと。当然ここにもございますとおり県のほうには1人5万円ずつご負担はされておりますが、それよりは非常に高くはなるだろうけれども、ぜひひとつそういうことの中で検討していただきたいと、それが一つのやはり市の、あるいはなかなか市独自でやっているというのは少ないわけなのです。だけれども、そういうことを天野市長が先達となってやったというふうなことは、これ非常に私は画期的だと思うのです。だから、ぜひあなたの任期の中でひとつやっていただきたいということを要望いたしまして、私の質問を終わります。よろしくお願いします。ありがとうございました。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  1番、佐竹政志さん。
               〔1番 佐竹政志君登壇〕
1番(佐竹政志君) 佐竹であります。私、副市長人事について質問させていただきます。風邪ぎみで声がちょっと聞こえにくいかもしれませんけれども、ご容赦お願いいたします。
  さて、天野市長は去る10月に長い独身生活に終わりを告げて婚姻届を出しました。大変おめでたいことでございます。伴侶を得たことにより家庭的には安心して外に出られ、仕事に打ち込めるという環境になったのではないかというふうに思っております。家族の中で理解者がいてバックアップしてもらえるというのは、生活にも潤いと張り合いが出てきたのではないでしょうか。家庭的にはそういうことで順風満帆なのでしょうけれども、さて市のほうであります。天野市政がスタートして2年近くになろうとしていますが、副市長不在が続いています。これは異常事態と言わざるを得ません。定例議会のたびごとに質問も出ていますが、いまだ市長からの提案がありません。毎回議会で質問が出るということは、議会にも同意する用意がありますよと言っていると私は思っていますが、それでも提案しないのは市長としての阿賀野市政を円滑に進めようとする強い意思がないのか、決断力がないのかというふうにも考えられます。対外的に見ても阿賀野市の信用にもかかわると考えます。早期に副市長の人事案件を提案すべきだと思いますが、市長の意思をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 佐竹議員からのご質問にお答えいたします。
  副市長の人事につきましては、県職員から人材登用を行いたいと考え、ことし4月に退職しました県職員OBの方に何度か直接お会いし、就任についての打診を行ってきました。その方は、ことしの3月まで県の幹部職員であった方で、県病院局の業務にも携わっていたことから、水原郷病院の経営再建にも力をかしていただけるものと考え、就任をお願いしてまいりましたが、残念ながら了解していただけませんでした。このようなことから、その方へのお願いは断念することといたしました。今後は国からの人材登用や公募による人材登用など広く内外から人材を求めたいと考えております。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 10月27日の新聞で上越市のほうでは新市長が県の課長を副市長として12月議会に提案したいというふうなことで記事が載っておりました。大変動きが早いし、県との連携を考えたときに県職員の登用をしたいということで載っていたようであります。実は天野市長も県のほうに副市長を要請をした経過がありますね。それは議会のほうでも発言をしております。しかし、結果として副市長の派遣については要請にこたえてもらえなかったということであります。これには私は政治的な意味は非常に大きいというふうに思っています。県との関係を考えたときに、これはレッドカードまでとは言いませんけれども、イエローカードが出たのではないかというぐらいに思っています。当然そういう経過をみんな周りの人は知っていますから、これから国から就任をお願いしたいとかというふうに考えましても、これ県で断られたから今度国に要請しましたなんてことでは国から私は来ると思えません。それから、県のOBのほうにも打診をしたと。これは県のほうで断ったという経過がわかればそんなの受けませんよ。副市長に就任をすれば当然県との関係が出てくるわけですけれども、肝心の自分のほうに要請をする前に県のほうに打診をしてこたえてもらえなかったという経過がわかれば、自分も責任を持って職務を全うできないという判断になりますから、当然そういうことにはなりませんよ。受けますなんていう話はなりませんよ。それでまた公募なんていうのも聞こえはいいのですけれども、これは就任間もないころであればわかりますけれども、もう4年の任期の2年近くもなってこれから公募してなんて、何カ月か先に決めたいみたいな話というのは、むしろ自分自身が市長として在任をして、病院問題やいろんな問題を本当に自分の周辺でアドバイスしてくれた例えば市の幹部職員とか、そういう方に再三お願いをして議会に提案すべきというふうに私は考えますが、いかがでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 外部に人材を求めてもなかなか難しいのではないかというふうなご意見でございます。確かに県のほうにちょうど1年前の今ごろですか、お願いしたのですけれども、結局人材派遣といいますか、それはできませんでした。その後県のOBの方にも打診して、それについても残念ながら了解いただけなかった。では、国にお願いしてもだめなのではないかとか、公募についても就任直後ならまだしも、今さらというふうなご意見でございます。そういった意見はもちろんあるのはわかります。ただ、これはやってみないとわからない話でございます。私が外部になぜ登用を求めるかということは、やはり今の阿賀野市の現状を考えた場合、私自身も実は阿賀野市出身といっても学校出てからずっと阿賀野市離れてきたわけです。離れてふるさと阿賀野市を眺めたときにいろいろやはり問題があるのに気づいたわけです。中にいるとなかなか見えてこない問題が外から見ると非常によく見えてくるのもあるわけです。私はやはりそういう阿賀野市出身者でありながら外で生活してきた、そういう視点で阿賀野市をこれからいろいろ改革してよくしていこうという、そういう思いで市長選挙に出て市長にさせていただいたわけなので、やはりまずは副市長も私と同じような志、いわゆる外部から見て阿賀野市についてどういうふうに改革していったらいいのかという、そういう視点で取り組んでいただける方が、まずは阿賀野市を変えるのだという私のそういう思いで市長選挙に出たわけです。どうしても変えようとする人間が1人の場合はなかなかうまくいかない場合もあるので、副市長という人材を新たに登用して、一緒になって阿賀野市を変えていく、阿賀野市を発展していくと、そういう方がやはりまずは私は副市長としては適任かなと思っています。当然、では内部からの登用はずっとしないのかということではありません。当然そういう方に外部から副市長として来ていただいて、いろいろ市政改革をしていただく、あるいはそういう中で市民の意識も変わっていく中で、これからその後に今度は内部から登用してそれを引き継いでいくということはあろうかと思いますが、とにかくやはり阿賀野市を変えたいという私の思いがあるものですから、できましたら最初は外部から来ていただいて、私と一緒になって阿賀野市をよくするために変えていただける、そういった人材を私は今はとりあえずは必要としております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) いろいろ人事問題で微妙な問題なので、余りあれなのですけれども、たまたま五十嵐雄介さんという、合併前の話ですけれども、五十嵐雄介さんという方が町長をされました。五十嵐さんは、天野さんと同じように県の職員だったわけであります。そして、在住は新津市に住んでおりました。ただ、水原町出身ということもありまして、ぜひ県にいた経験を生かして水原町の発展に力をかしてほしいという多くの声の要請にこたえて町長になったわけであります。五十嵐さん最初当選して何やったかといえば、毎日朝、あの方車に乗りませんから、自転車で水原町を回って歩いたのです。水原町を回って、それで道路や川や消雪パイプの状況や公共施設等の建物等について見て回ったのです。そういうふうなことで、そういうことに時間を割いて現状をまとめた上で、それで県とのいろいろ例えば補助事業であったり、あるいは直轄の事業であったりというふうなことで自分で何度も足を運んで予算を獲得し、あるいはお話を聞いてもらってまちづくり頑張ったのです。ですから、最初の議会のほうの関係でいえば必ずしも安定多数の与党議員がいたわけではないのです。その中でそういうふうな努力をみんな議員やっぱり見ています。本当に水原町のために頑張っているのだと、あるいは例えばあれですけれども、いろいろ各種団体からも5時以降に総会やるから来てくれ、終わってから懇親会ありますと。当然乾杯したらまた役場に戻って仕事しているのです。そういうのみんな見ていますから、職員も見ていますから、職員も全面的についていきますし、議会も最初は批判的だった議員についても、与党といいますか、そういうふうなことで理解を示して支援をしたというふうな状況になっているわけです。さて、あなたの場合、県の職員だから、当然私どもそういう五十嵐さんの姿勢を見ていますから、当然県のほうに出向いて郷病院問題とか何かについて一緒になって県のほうにお願いやら要請やらしていくというのが本来あるべき姿なのでしょうけれども、残念ながら何かいろんな総会やら来賓としての出席のあいさつやらばかりに力を置いて、本当の阿賀野市のまちづくりに頑張っているというふうには私は見えないのです。それが残念なのです。そういう意味でもうちょっとそういう面も含めてアドバイスしてもらう人が必要なのではないかと。これは我々議会は天野市長について何とか補佐したいとか、助けたいとか、そんな思いではなくて、これ今のままの状況でいったら阿賀野市のほうで非常にマイナスの状況が続いていると、何とか正常に戻して、本当に市本来の住民要望にこたえた市政を運営する意味でしっかりした副市長が必要なのではないかという思いで私は言っているのです。それを何カ月先になるかわからぬけれども、県と同じように国に要請をしても何カ月か先になってから、やっぱり無理ですねとか、あるいは公募して相当時間たってから、何人応募があるかわかりませんけれども、めがねにかなう人がいなかったというふうなこともないとは言えないわけです。だったら身近にいてあなたの本当にこの人なら一生懸命やってもらえるなという方を選任したらどうですかということを私は言っているのです。その辺またお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 身近な人を副市長に選任したらどうかという、もちろんそういう今佐竹議員さんがおっしゃるような考え方もあろうかと思いますが、先ほど申し上げましたように、私はやはり私自身もみずから市長になって阿賀野市をよくしたいという思いで市長選挙に出たわけでございます。副市長につきましても、やはりそういった志のある方にやっていただくのが一番いいと思うです。それはもちろん公募といっても内部の方も当然応募できるわけなので、要は私がお願いして頼まれてやるのだという方よりも、むしろ天野市長と一緒になって阿賀野市をよくしたいという志のある方、私はそういう意欲のある方をまず優先したいなと思っているのです。私のめがねにかなった方というよりは、やはり私と同じようなふるさとをよくしたい、ふるさとに帰って要は阿賀野市をよくしたいという、外部にいる人であれば、そういう志のある方、これは中にいてもそうです。だから、問題はそこなのです。私が何度もお願いして三顧の礼をして頼んだと、市長から頼まれたから、ではやろうかということではなくて、むしろですから内部でそういう志、ぜひ私を副市長に登用してくれというくらい営業というのですか、申してくださる方のほうが私としてはかえってありがたいです。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) それは市長選挙に出るような方が言う話であって、あなたが阿賀野市をよくしたいという思いで市長になったわけでしょう。ですから、その思いを補佐してもらえる人を、あなたの本当に考えに賛同する方を、協力してもらえると思われる方を登用したらどうですかと言っているのです。あなたがこれから次の市長選挙に出られる方がよくしたいから、それはすばらしいななんていうことで、ぜひ私のほう、それぐらいの意思があればそういう人ら立候補しますよ。例えば今の状況の中で天野さんに任せておいたらなかなか先進まないではないかという危機感をみんな持っていますよ。だから、私は4年間、まだ2年以上あるわけです。こんな状態でもうあっちにぶつかり、こっちにぶつかりしている状態というのはもう耐えられないわけです。例えばちょっと話戻りますけれども、県のほうから副市長派遣をお願いしたいと言ったときに、私はそれはそれでもう意味があることだから、いいと思いますよと、だったら地元の県会議員によろしく協力お願いしたらどうですかということは何度かアドバイスをしたわけであります。結局あなたは地元の県会議員にお願いしますとのことがなかった。それはなぜかといえば、あなた自身は各市町村から副市長お願いしたいと県に要請があればみんなこたえているから、大丈夫、私の要望かなえてもらえますよというふうな、まさに安心をして余裕持って私に言っていたのですけれども、いや、それでやっても念には念を入れてお願いしておくべきですよと言ったわけですけれども、それも聞いてもらえなかったわけです。結果として県から断られたわけでしょう。政治の世界というのは、例えば政治的には選挙の関係でこれは敵味方に分かれることはあるでしょう。分かれても阿賀野市をよくしたいという思いは市長も県会議員も同じなのです。ですから、阿賀野市のためになるのであれば協力してもらえますよ。だけれども、その協力してくれのあなたの一言がなければ協力しようがないではないですか。ですから、例えばこれから県道であれば当然県にお願いするわけですし、国道であれば国の関係に行くわけですけれども、それらも含めてやっぱり選挙は選挙の結果として、そういうふうな事業進める上ではそういう県会議員とか国会議員とかにやっぱりいろいろルートを通じてお願いをし、協力してもらうというのが政治家のあり方なのです。あなたそういうことも全然しないで、自分の選挙のときは賛成しなかった人だからとか、その程度のレベルでいったら本当にだめになりますよ。だから、本当に一生懸命頑張っている姿勢があれば、前回あなたを応援しなかった人でも応援する気になるでしょうし、むしろあなたの場合は前回の選挙にいえば全く未知のどういう人かわからないけれども、期待を込めて、期待票という形で入ったのがあなたの票なわけです。だから、十分期待にこたえていないなということになればすぐ離れますよ。それを問われているのが今の市長の職責なわけです。それが全然進展がないということになれば当然大丈夫なのかということは議会の空気でわかるでしょう。だから、このままではだめだから、市がだめになるから、本当に副市長の人事案件を早期に提案したらどうかと言っているわけで、それから市長前回の副市長人事の関係について、一度否決になったからトラウマになって慎重になっているという話があったのですけれども、別に議会にぼんと議案を投げかけてすぐ採決を仰ぐというのではなくて、こういう人がいて、何とかこの人からお願いしてもらいたいという方が本当にいれば、各会派にこういう人を考えているのだけれども、どうでしょうねと打診するのもいいでしょう。それからまた、議長にぜひこういう方を出したいのだけれども、議長さん、どんなものでしょうねと、議会の空気はなじでしょうねと相談することもいいでしょう。それがやっぱり政治の世界なのです。表面的なことばかりではなくて、水面下でいろいろ話し合いをしたり、意見を聞いたりするということも大事なのです。あなたのそういうことをやろうということ、意欲がさっぱり見えてこないのです。だから、なかなか思いがあっても先に進まないという状況だと思います。そういう面では早急に副市長を置いて、国からお願いしたいとか、公募したいというその趣旨はわかります。わかりますけれども、今あなたに必要なのは早急に補佐役がいてフォローしてもらえるという、そういう意識がおありですかということをお聞きしたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 副市長の必要性については十分私も早く選任したいという思いはもちろんございます。ただ、私の妻も出会って1年半おつき合いさせていただいて、やっと私の意思で。副市長につきましてもやはりじっくり見た中で決めたいという思いもあるものですから、なかなかまず私が本当にお願いしたいという人材がまだいないといいますか、そういう状況でございますので、ですから皆さんからも推薦していただくという方法もあろうかと思っています。決していつまでもこのままの状況でいいというふうには思っておりませんので。ただ、私はやはり今言ったように早急に事をやって後で後悔はしないようにしっかり副市長の人事については慎重にやっていきたいというまた思いも一部ではございますので、その辺もご理解いただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) あなたの考えというのは固まっているようですから、あえてわあわあ言いませんけれども、後で後悔しないような市政運営をしたいから、ゆっくり時間をかけてなんて言っていますけれども、市長の任期というのは4年なのです。奥さんもらうとき1年半考えたといって、これから探していい人をじっくりなんていって時間かけてなんていったら任期終わりますよ。だから、今あなた必要なのは、郷病院問題であったり、あるいは道の駅の処理とかもあるでしょう。それらの事務を進めないとあなたの市長としての職責というのを全うしているなんてことは言えないと思います。それを考えたら、やっぱり今身近なところであなたの手足となっていろいろ頑張っておられる幹部職員なんかの登用も考えたらどうですかと。もちろんお願いしてすぐ、わかりました、お話があったから受けますなんていうふうにはならぬと思います。大変な状況だというのみんなわかっていますから。大変な状況でわかっていても受けますというのは、やっぱりそれだけ覚悟が要るということなのです。全く外部の状況わからぬ人が来て、とてもではないけれども、これは務まりませんなんていう話にもなりますよ、これ今の状況だと。とにかくこういう状況を打破しないとだめだという思いをあなた自身が持ってほしいということなのです。例えばさっき五十嵐雄介さんの話ししましたけれども、ほとんどの自治体が県のほうから昔であれば助役をお願いをしたいということはどういうことかといえば、自治体としては乏しい自主財源の中で何とか住民要望にこたえたいということで県なりの、当然国もその上には、後ろには国もいますけれども、パイプ役を期待しているわけです。ですから、それはそれで非常にあれなのですけれども、国からの人材をお願いしたいという立場でいえば、政令指定都市の新潟市、これは県を飛び越えて国と交渉しますから、これは国からの派遣要請ってわかるのです。県もいろいろ国とのパイプ役を考えれば国からの人材派遣というの、これはもうわかるのです。普通常識的に市のほうが直接県を飛び越えて国に要請なんかする自治体ないです。だから、その辺も状況を考えればわかるはずですし、それから財源が厳しい厳しいとは言いますけれども、例えば今羽越線列車というのは何本もないのですけれども、朝7時6分の列車があります。この朝7時6分新津行きの列車がありますけれども、これは五十嵐町長のときにJRの新潟支社のほうに出向いて、通勤、通学の列車が足りないから、何とかふやしてほしいという、ダイヤ改正のときに、これは全然よそ行って自慢しているわけでも何でもないのですけれども、そういうふうに何度か足を運んで実現した列車なのです。ですから、水原駅で折り返しの列車です。6時台、7時台の1本しかなかったのが、この7時6分の列車が非常に通勤、通学客に喜ばれています。そういう目に見えないところに頑張っているという、そういう姿勢をやっぱり議員のほうも評価していますし、あなたは残念ながら市長になってなかなか、どこの団体行ってもいいあいさつはしているけれども、もうそこだけでとまってしまって、政治的な活動といいますか、成果的なものが全然見えてこない。非常に残念なことなのです。そういう意味で、ぜひそれを進めようと考えたときにはやっぱり前向きに考えるということが私は一番大事だと思います。私の要望として発言をさせていただいて私は終わりますけれども、なるべく早い機会に登用するということを、議会に提案をするということをぜひお願いをいたしまして、私の質問終わります。ありがとうございました。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  16番、遠藤智子さん。
               〔16番 遠藤智子君登壇〕
16番(遠藤智子君) 16番、遠藤でございます。国民読書年に当たっての本市の取り組みについて伺います。
  現代社会にあっては、テレビ、テレビゲーム、インターネット、携帯サイト等、電子メディアとの過度な接触や多様な生活環境による読書離れが子どもたちの心身に及ぼす影響が懸念されておりますことは周知のとおりであります。国においては、こうした危機意識から、近年我が国でも年齢層を問わず活字離れ、読書離れが進んで、読解力や言語力の衰退が国の精神文明の変質と社会の劣化を誘引させる要因の一つとなりつつあることは否定できないとの現状を受けとめ、平成11年度より具体的な施策が進められてきましたが、その機運をさらに高めるために、平成17年度の文字活字文化振興法の制定から5年目に当たる、来年でございますが、平成22年を国民読書年と定めて、政、官、民が協力し、国を挙げてあらゆる努力を重ねる、文字、活字は人類が生み出した文明の根源をなす崇高な資産であり、これ受け継ぎ、さらに発展させ、心豊かな社会の実現に資することは今の世に生きる我々が負うべき重要な責務と明記されて、昨年、平成20年でございますが、6月の6日に衆参両院において全会一致で決議されております。
  読書の重要性につきましては、本市でも学校教育、社会教育、地域社会の中で多様な施策が推進されてきましたことは重々認識いたしております。また、平成20年度教育委員会の評価報告書には、平成22年度は国民読書年であり、子ども読書活動推進計画の策定準備に入った、図書館を生涯学習のための機関としての色彩を一層強く打ち出し、読書推進への飛躍の大きなチャンスとして機運の向上を図る必要があると決意が述べられてあります。
  そこでお聞きしたいと思います。国民読書年に当たっての本市の取り組みについて見解を伺います。
  以上、1回目の質問を終わります。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 遠藤議員さんからのご質問につきましては、教育委員会からの答弁をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 遠藤議員のご質問にお答えいたします。
  国民読書年に当たっての本市の取り組みについてであります。ご指摘のとおり、生活環境の変化により子どもたちの周りには多様な電子メディアがあふれ、刺激的で、かつ手軽に楽しめるこれらのメディアに比べ、読書は活字を読み進める力を必要とすることからも深刻な読書離れを引き起こしております。市の子どもたちも例外ではなく、さきに実施されました全国学力・学習状況調査によれば、1年間に一冊も本を読まなかった子どもたちの割合は、小学校6年生で23.8%、中学3年生で42%で、いずれも県や全国平均を悪い方向に上回っている状況にあります。
  国の子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画にもありますように、読書を通じて子どもたちは読解力や想像力、思考力、表現力などの生きる力を養うとともに、多くの知識を得、多様な文化を理解することができます。これらは大人にも通じるものであり、読書はさまざまな知識を得られるだけでなく、感性を高め、心の豊かさをももたらしてくれております。
  本市においては、国民読書年である平成22年をこのような読書の持つ意義やよさ、楽しみ方などを市民の皆さんと共有するきっかけの年ととらえ、図書館を中心に、児童生徒への読書推進はもとより、さまざまな世代を対象とした関連事業に取り組むこととしております。詳細については、図書館協議会、教育委員会などとの調整を経た上で新年度の計画を定め、広報紙などで市民の皆さんにお知らせしていくこととしております。
  いずれにいたしましても、読書は市の未来を担う子どもたちや市政を支える市民の皆さんにとって有意義でさまざまな効果をもたらすということを知っていただき、さらに読書活動を実践する中でまちづくりをも進めていくということも念頭に入れまして事業を推進していく所存であります。そのため、平成22年度からは市の子ども読書活動推進計画の策定準備に取りかかることとしており、その先駆けといたしまして、来年1月17日、2月14日、2月の21日に妊産婦から中学生の保護者らを対象とした子ども読書活動推進講演会を実施することにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  以上です。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 阿賀野市の子どもたちにも深刻な読書離れが見られるので、今後これから力を入れていきたいということでございますが、よろしくお願いいたします。
  それに関連しましてなのですけれども、三、四点再質問させていただきたいと思います。1点目でございますが、読書は知力と想像力という活動が必要で、読書で深く考えたり、受け入れたり、人間は読書によって育ち行くものであり、また子どもたちの成長に大切な読書と認識いたしておりますが、平成21年度の全国学力・学習状況調査によりますと、阿賀野市の子どもたちが1年間に一冊も本を読まなかった割合は小学校6年で23.8%、中学3年生で42.0%であると答弁ございましたが、本当に私はその数字をお聞きしまして、えっという声が出たほど深刻な読書離れにびっくりいたしております。その子どもたちが本を読まなくなった原因や背景につきまして、教育委員会としてはどのようにお考えでございましょうか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 答弁にもありますように、大変本との出会いということの問題が1つあると思います。子どもたちが一番本に接する一つは、学校教育の中ではやはり国語の教科を中心にいろいろなそういった書いたものに触れて心が動かされる、そういったものが非常に大きなきっかけとしてあるわけですけれども、もう一つはやはり生涯学習課でも大変重要視していることなのでありますが、子どもが赤ちゃんとして生まれて、そして親と一緒に育っていく、そういった中で絵本の読み聞かせ等のチャンス、そういう中で非常に心が温まり、何か深く考えさせるきっかけが非常にありまして、これは大人でもそうであります。そうした中で、例えば京ヶ瀬図書館等では大変すばらしい充実した絵本の図書類を大きく準備いたしまして、そしてボランティア等の力もかりながら地域や学校等で絵本の読み聞かせ等もやっております。そういったものをやはり丁寧に積み重ねていかないと、きっかけというのはなかなかないというふうに考えております。そういった意味で、ある局面だけをとらえた対応ではなくて、本当に一人の赤ちゃんが育っていく、そして学齢期を迎え、そして青年期を迎え、そして就労、社会参加を積極的にやっていく、そういったいろいろなプロセスの中で本との触れ合いというのをやっぱり大事に考えていく、そういったための手がかりとして今生涯学習課のほうでもいろいろな親子と一緒に、あるいは家族で本と触れるそういうものを、予算絡みでありますけれども、計画していきたいというようなことで考えておりまして、やはり非常にそのチャンスをどういうふうに、本と出会う機会をどういうふうにつくっていくかということに対して私たちの側としては工夫を重ねていく必要があると、その辺にまた原因もあるというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 今の教育長さんのご答弁によりますれば、やっぱり小さいときからの本の出会いの場が大切であるというふうにご答弁いただきましたが、実は私もちょっと小さいときからそういう親子の部分はもう少し後のほうにちょっとそういう質問等用意しておきましたのですが、教育長さんの今本当にすばらしいご答弁をお聞きしまして、私も実は安田時代になのですけれども、やっぱり親子の親子読書といいますか、親と子の読書というものはお互いのコミュニケーションも通わせることもできますし、いろんな知識も持つこともできますし、なかなかそういう機会はある程度はやっぱり準備といいますか、教えてやらなければならないのではないかなというふうな観点から、ちょうど安田時代に、今からもう七、八年前ぐらいになるかもしれませんけれども、やっぱりブックスタート事業というものをちょっとお聞きしまして、安田時代にちょっと、今退職なされました本田市長さんでございましたが、提案したときに、やっぱり本田市長さんは大切なことであるということで受け入れていただきまして、そのブックスタート事業を市の政策の中に入れていただきまして、また阿賀野市になりましても継続をさせていただいておりますことに本当に私は心からありがたいと思っておりますが、子どもにとって本というものは本当に私も大切だと思っております。これからもいろんな本の出会いを、教育長さん、学校教育の中であり、また生涯学習の中でいろいろと進めていっていただきたいと思います。
  2点目でございますが、全国学力・学習状況調査結果なのでございますが、当市の小学校、中学校ともに学習に直接影響を及ぼすテレビ、ビデオ、DVD等の視聴時間等が全国に比べて大幅に多くなっている、しかしその反面、当然なわけでございますが、読書の時間が少なくなっておるということでございます。学校の教育現場における読書の推進体制でしょうか、現在どのようになっておりますでしょうか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 今ほど遠藤議員からご指摘いただいたとおりでありますが、全国学力並びに学習状況調査の結果の中でもう一点ちょっとつけ加えさせていただきたいのでありますが、「家や図書館でふだん一日どれくらいの時間読書しますか」という設問がございまして、大体一日30分以上ぐらいは本と向き合っているというふうに答えている生徒が阿賀野市では31.5%、それに対して新潟県では33.8%、全国では35.2%ということで、30分以上本と接しているという生徒も非常に少ないという状況であります。それに反してテレビ等の時間が極めて多いし、家庭での話し合う時間も少ないという結果が出ております。
  そういった中で、ご指摘の学校教育のほうでの対応ということで、ふだんの教科学習の中での対応というのは基本的にあるわけですが、それ以外で少しちょっとお話しいたしたいと思いますのは、いわゆる校内読書週間というふうなものを年2回ないし3回程度、これはやはりそういう強化月間というふうな形で取り組まれておりますが、ふだんの中で注目を私たちしておりますのは、全校朝読書というものであります。これいろいろなところで報道等もあるわけですが、市内の小中学校でもいろいろな形でやっているところが多くございます。典型的なのが朝の10分間読書というようなことでありますが、この朝の10分間の読書というのがどれだけの意味を直接持つか、これは定かではありませんが、やはり非常に確実に本との出会いの場の一つにはなっているというふうに認識しております。そして、その本と向き合うことによって、遠藤議員からもご指摘いただきました、やはり自分の想像力を働かせながら人の気持ちを酌み取ったりとか、自分の今見えていることはこれだけなのだけれども、もっとその奥に大事なことがあるかもしれないというような、何とも言えない人間としての落ちつきみたいなものを取り戻してくれる側面もございます。そういった意味では、朝の10分間でありますが、生徒指導的な意味でも心を落ちつかせて学校生活に真っすぐ立ち向かうという、そういった雰囲気を醸し出すことにも力になっているようであります。これからは生涯学習課とも学校教育との連携図りながらいろいろ考えて対応していく必要があろうかと思いますが、とりあえず特徴的な学校教育の場の対応ということでお話をさせていただきました。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) やっぱり朝読書によりまして生徒に、朝読書を一応重点的にといいますか、一番のあれにしておられるということでございますが、それによりましてこれから授業に入ります子どもたちに心の落ちつきとか、また周りの人たちの配慮とか、そういうふうなものが本当に養われているのではないかと思っております。またこれからもさらなる生徒さんのためによろしくご指導のほどお願いしたいと思います。
  それと、ちょっとこれに、県内の小学校では電子メディアに長時間触れることで起きる心身の発達やおくれを防いで学習意欲や集中力を高める目的で、毎週1回家庭においてノーメディアデーを設けて子どもたちに生活習慣の見直しを求めて、また親子のコミュニケーションづくりにも効果が見られるとの評価の新聞報道を目にしたことがございますが、その点につきましてはどのようにお考えでございましょうか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) ちょっと私たちの所轄だけにおさまらない、いろいろな健康推進あるいは福祉課等の対応もあるわけですが、今1つ具体的なものとして私どものかかわりでありますのは、就学指導委員会ということで、いわゆる学校に入る段階で適正就学のためのいろいろな就学指導をやっていくわけですが、そのための健康診断等もございますが、そういった中でもわずかな時間を利用して親子が一緒に食事をとり、話をし、テレビを見ないでしっかり目を向き合っていろいろな、そういうことが大変大事であるということを学校教育の側からも考えておりますし、健康推進や、あるいはことばとこころの相談室とか、いわゆる幼児教育にかかわっているいろいろな部門からもそういった声が出てきておりまして、やっぱりそのせっかくの就学健診のほう、皆さんが集まる機会にそういったことをより積極的に働きかけていきましょうというようなことで時間をとっていくと、そんなようなことが私どもの学校教育のかかわりだけではなくて広く行われておりまして、そういった視点は生涯学習課のほうでも常々持っておりまして、図書館を中心にいろいろな事業を推進しているというふうに受けとめております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) ありがとうございました。このノーメディアデーにつきましては、私もまたゆっくり考えてみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それからですが、これからの子どもの読書活動の推進につきまして、図書館を中心に児童生徒への読書推進はもとより、さまざまな世帯を対象とした関連事業に取り組むと答弁にございますが、その図書館といいますか、この近隣の市町村と比べて阿賀野市は図書の購入費が少額ではとも聞いているのでございますが、その実態と、参考までに近隣自治体の図書購入額についておわかりでしたらお聞かせください。
議長(浅間信一君) 吉野生涯学習課長。
生涯学習課長(吉野晴記君) 20年度の実績でございますけれども、阿賀野市では図書購入費、それから資料代合わせて約580万でございます。同規模の市ということで私今データを持っておりますけれども、やはり大体私どもと同じところよりは少のうございます。議員のご指摘のとおりでございまして、例えば見附、十日町、加茂、小千谷、この辺は私どもと大体同規模でございますけれども、1,000万を超えている状況でございます。ちなみに、五泉市さんは昨年度実績で1,360万ということで、私どもも実際市立図書館はあいている書棚もあるわけでございますので、非常に歯がゆい思いはしておりますけれども、枠配分の中での調整もございますので、現行このような状況でございます。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 阿賀野市の図書購入額が580万ということで、同規模自治体でありますと約1,000万、その倍とか、その倍以上というふうにお聞きしましたのですが、それと済みません、私さっきちょっと早く言い過ぎましたのですけれども、これから国民読書年の中でいろんな事業を進めるにして、図書館を中心にというふうにあったわけでございますが、その私図書館の利用状況等をお聞きしてみましたが、平成16年度から20年度まで5年間で、阿賀野市内に4カ所ございますが、4カ所の集計数なのでございますが、図書の貸し出し数、雑誌は除いてあるのですけれども、図書の貸し出し数で平成16年度では10万4,612冊でありました。平成20年度では9万1,262冊で、もう約1万4,000近くの貸し出し利用者減少となっておりました。また、貸し出し利用者といいますか、お借りする人たちなのでございますけれども、やっぱり20年度におきましては16年度と比べまして約5,000人くらいの減少となっております。私市立図書館にお聞きしたわけでありますけれども、市立図書館の職員の方も、いや、もう年々減っていってあれなのですよねというふうな、そういう憂いの言葉が聞かれました。これから子どもの読書の向上を図っていくには、私はやっぱり新刊図書の購入も必要と考えておりますが、それには予算の増額が大前提となるわけでございますが、その点につきましてはどのようにお考えでございましょうか。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 朝の10分間読書にしても、例えば図書館に足を運んだとしても本との豊かな触れ合いがどのように保たれていくかということで、予算の問題というのは非常に大きなものがございます。後で吉野生涯学習課長からもお話しさせていただきたいと思うのですけれども、子ども読書活動推進計画にいたしましても、枠配分との絡みの中でなかなか先が見通せないという状況もございます。その辺も含めてちょっとお話をさせていただきたいと思います。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 吉野生涯学習課長。
生涯学習課長(吉野晴記君) 確かに議員がおっしゃるとおり、私ども数字的には貸し出し数の利用者数も落ちているのでございます。ただ、県立の図書館なんかは逆にふえているのです。特にやっぱり世相もあるかと思うのですけれども、やっぱり新刊図書も昔はもう半年以上たたなければ図書館に入らなかったのですが、今はもう二、三週間で入りますし、それから月刊誌とか、あと新聞は各紙とるということで、そのほか多様なメディアもそろえるということで、私どもの図書館もそうなのですけれども、実は川向かいの方々がすごくいっぱいおいでになっています。旧横越町の方が多いのですが、ということは逆に言うと私どもの市民も五泉であったり、あるいは新津であったり、新潟市に行っていらっしゃると思うのです。その辺は各図書館の連携が必要でありましょうし、私どもの図書がまだまだ、先ほど言いましたけれども、書棚が埋まらないということもあるのかもしれませんけれども、そういったことも今後分析は必要だと思うのですけれども、図書館連携の中で考えていきたいなというふうに思っております。
  それから、図書購入費ですけれども、本当に枠配分ということで私ども40を超える施設を抱えておりますので、その維持管理ということになりますとやっぱり図書購入費は後回しになるという状況があったようでございます。私も1年目でよくわからないのですけれども、そういったことでなるべく図書購入費に関しても市長裁量枠みたいな部分もお願いできればなという気もいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 教育委員会の懐の苦しさを私今十分にお聞かせいただきました。ありがとうございました。
  それで、もう一点その件につきましてちょっとお聞きいたします。20年度の教育委員会の評価報告書の中の教育施設等における課題と対応の中で、やっぱりこの図書の購入費の件なのでございますが、各学校とも朝読書を位置づけたり、読書集会や読書カードの活用、読み聞かせの開催など具体的な取り組みへの支援のために新刊図書の補充並びに充足率向上に向けた図書購入費確保は必要不可欠であるというふうに書かれてございますが、現在の充足率につきましてお聞きいたします。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 各学校別におきます充足率でございます。今年4月1日現在で私どもが調査をしている数字ということでご了承願います。ご承知のように、小学校統廃合等の関係もございまして、廃校された学校の図書もそれぞれの学校に引き継いでいるということも若干ございますが、まず小学校におきましては平均116.7%の充足率でございます。中学校におきましては127.3%でございます。では、充足率超えていますねというご意見を多分いただくと思いますが、実は中身の問題でございまして、毎年校長会からの要望も出されております。今ほど教育長も、あるいは生涯学習課長も話をしておりますが、20年、30年、あるいはそれ以前の図書も廃棄ができない状況もこの充足率上回っている中に入っているということをご理解賜りたいということであります。各学校には毎年予算をいただき補充をしておりますが、学校の本音から申し上げますと、そういう古い本あるいは傷んだ本、本当に廃棄をしたいのだけれども、それをやってしまうと一気に充足率も下がるし、子どもたちが読みたい本も本当に少なくなってしまうという現状から残さざるを得ないということでございます。今後また小学校統合等も教育委員会において考えられておりますので、できるだけ有効な図書活用をしていき、限られた予算の中でより子どもたちに読ませたい本、読んでほしい本、親しんでもらえる本、これを学校から選定をしていただくということをお願いしているところでございます。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 今教育委員会さんのほうから、教育長さんから、また生涯学習課長さんから、また学校教育課長さんから本当に状況をお聞かせいただきましたが、私も今そのお話をお伺いいたしまして、また図書館の利用状況を考えまして、本当に22年度には図書購入費というものはやっぱり少し増額を考えなければならないのではないかと思っているところでございます。
  そこで市長さんにちょっとお聞きといいますか、あれなのですが、今教育委員会さんのほうでご答弁なされました図書費の不足といいますか、充足率のお話なさいましたけれども、市長さんも本当に結婚なされまして、やがては子どもをお育てになる立場を迎えられると拝察いたしておりますが、子どもの成長にとりまして、まず第1点目に読書の重要性につきましてどのようにお考えでございましょうか。お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 自分のことを振り返ってみますと、私が本当に子どものころはこういった図書館もありませんでしたし、学校の図書室から本を借りたというちょっと記憶もない、親がとにかくいろんな本を買い与えてくれましたし、それを夢中になって読んだという記憶はあります。中学校、あるいは小学校から中学校になるとお小遣いもらいますし、それで文庫本等を買って夏休みなんか使って集中的に読書をしたような記憶がございます。それが今いろんなテレビとかテレビゲーム、インターネットといった、そういった新しいメディアが出てきて、子どもたちがそちらのほうに時間をかけて、余り読書のほうにかける時間が少なくなっている、これは全国どこでもそういう状況なのです。ですから、やはり自分を振り返ってみますと、あのときしっかりやっぱり読書を、まだ私ももっと読書すればよかったなという思いはあるのですけれども、それが今の自分をつくり上げてきているのかなと思っています。読書の重要性自体本当に私もよく認識しております。学校ではなかなか新刊図書も十分に充足できないというふうな話もございましたし、いろんな子どもたちを取り巻く環境も大きく変わってはいて、なかなか活字離れ、読書離れが、では新刊図書がふえれば一気にふえるのかというのもなかなか難しい面はあるのかなとは思ってはおりますが、とにかくその読書の習慣をつけるということがやはり大事だと思うのです。そのために何が必要なのかと、新刊図書の充実も一つの方法でしょうし、朝読書という今教育委員会のほうからも話がありましたように、そういった要するに読書を習慣づけると、子どもたちの、そのために当然家庭においても努力しなければいけない部分もありましょうし、学校教育の中でも、あるいは生涯学習の中でもやっていかなければならないこともあろうかと、そういうふうな総合的に勘案した中で必要なやはり措置といいますか、そういうのは、予算づけもそうですけれども、検討してまいりたいというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 最後ちょっとよく聞き取れなくて申しわけなかったのですが、読書は本当に重要であるというふうにはご認識もう本当深く持っていらっしゃるということでございますよね。それで、先ほど学校教育課長さんのご答弁でも、本はあるのだけれども、もうかなり傷んだり、古くなって、しかし新しいのを買ってその古い本と取りかえるにはなかなかお金も必要であるというふうなお話でございますし、これから来年度国民読書年に当たりまして子ども読書活動推進計画を立てまして、それをまた実行していくにもなかなか枠配分の中で、厳しい予算の中で先が見通せないというふうなお話もしました。それで、この国民読書年を国は議決する際に、やっぱり文字、活字を受け継ぎ、さらに発展させ、心豊かな社会の実現につなげていくことは今の世に生きる我々が負うべき重大な責務と明記されて、政、官、民協力のもと国を挙げてあらゆる努力を重ねることとするとなっておりますが、私も今の周りを見ますと本当にこの言葉はまさしくそのとおりではないかと思っております。また、この重要な時期にちょうど市長さんが市長職としてこの阿賀野市に在籍しておられたのも何かの縁かなとは感じておりますが、そこでこの際やっぱり国も一生懸命やるのだ、阿賀野市はそれ以上にもう負けないくらいに子どもの読書も推進していこう、そんな思いで図書予算でしょうか、市長さん、どのようにといいますか、よし、私に任せてくださいというような決断を私は期待して今質問させていただいているのでございますが、ご答弁をよろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 遠藤議員さんからぜひともその予算措置をというふうなお話です。先ほど教育委員会の答弁の中でも小学校6年生23.8%、中学3年生で42.0%の人しか、1年間に一冊も読まなかった人の数がこれほど多いのかなと私もこの数字を見て驚いています。やはりこの数字をもっと下げないといけないわけです。ですから、そのために何をしたらいいのかというのをやはり考えなければいけないと思うのです。そして、特にさっきも言いましたように家庭教育の中でどういったことができるのか、あとは学校の中でどういうふうにできるのか、あとは図書館の活動の中でどういうふうにできるのかと、そういうトータルの中でこの読書離れをこれを歯どめをかけると、読書を習慣化していくというためのいろいろな方策を検討していただいて、その有効ないろんな施策の中で予算づけというのが出てくれば、それは検討してまいりたいというふうに思っています。ただ、要はあくまでもどういう、来年は国民読書年に当たるわけで、せっかくのいい年でございますので、皆さん子どもたちがもう本当に日常的に読書をするような習慣づけをするためのやはりいろんな方法を考えていったらと、そのために必要な予算というのは検討してもよろしいかなとも、要はただお金をつけるのではなくて、どういう方法があるのか、国も県も市町村もそうだし、行政だけでなくて家庭、地域あるいは企業なんかもあると思うのです。それぞれの役割の中でどういうふうにやっていくのかということも考えながら予算措置というのも検討していく用意はございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) では、そういう読書に興味を持ってもらえるようないろんなやり方の中で、本当に予算が必要であれば市長さんは予算はぜひつけてくださるというふうに認識してもよろしゅうございますか。もう一回。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) とにかくあくまでも私申し上げましたように、まずその予算ありきではなくて、要は習慣的に子どもたちが日常的に読書ができるような環境をつくるためにどういう政策が必要かということになるのです。そして、その政策実現に必要な予算はつけてまいりたいと思っておりますので、予算をつければ、では読書率が上がるのかということではなくて、あくまでも読書のこれを、だから数字をやはり目標設定しないといけないと思う。政策はすべてそうだと思うのですけれども、ただやりっ放しではなくて、やった結果、現状はこの率ですけれども、やった後にこの率が、小学校6年生と中学生のこの数字が半減するような、そういったものをやはり出していかないと、ただただ予算を使いましたと、使い終わりましたということでは全く無駄になるわけなので、あくまでももう皆さん読書に日ごろ親しめるような、数字が出てくるような、目に見えて効果が出てくるような事業であれば予算づけをしたいと思っています。
  以上です。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) いや、そういう効果が目に見えることであればではなくて、その効果を出すためにはいろんなことを考えていらっしゃるわけですよね。だから、そのためには予算もある程度は必要であると私は思っております。
  それと、私も無理に、市長さんも今お聞きになられたと思いますが、近隣の同規模自治体のそういう予算、図書に関する予算をお聞きしまして、ここはちょっと余りにも私は低いのではないかと、そういうふうに感じているわけでございます。1,000万も2,000万もあって、さらに上乗せをしてくださいというのではなくて、もう学校の現場でも皆さんあれなのです。生涯学習の現場でももうぎりぎりの予算の中で精いっぱい努力してやっていらっしゃる。それでもやっぱり阿賀野市の子どもの教育を考えて頑張っていらっしゃるわけでございます。そのためには私も図書の購入というものはやっぱり必要なのであろうというふうに、それで市長さんにぜひお願いしたいという、そういうふうな気持ちでお願いしているわけでございます。もう一回お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 何度も申し上げますけれども、その新刊図書の購入によってこれは読書離れが食いとめられる、本当に子どもたちが読書に日常的に親しめる環境ができるということであれば、当然予算はつけてまいりたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 今お互いに言いっこしてもなかなかすかっとしたあれはならないかと思いますので、私は時々市長さんにこの件でまたお願いに行くかもしれませんので、よろしくお願いいたします。
  次は、済みません、時間も12時過ぎたのでございますが、お願いします。本の読み聞かせというものは、本当に自分で本を読むのが苦手な人でも読み聞かせてもらっているときは結構目を輝かせているのです。本当に私大切なことだと思っております。当市でも本の読み聞かせボランティアの方の活動を聞いておりますが、現在の活動状況についてお願いします。
議長(浅間信一君) 吉野生涯学習課長。
生涯学習課長(吉野晴記君) 読み聞かせのほうでございますけれども、グループもあれば個人の方もいらっしゃるのですけれども、協力していただいている方あるのですけれども、全体で25人くらいでございます。これらの方々からは市立図書館を初めとする各図書館での読み聞かせ活動に参加をしていただいておりますし、ただ読めばいいというものではありませんで、やっぱりある程度技術といいますか、テクニックが必要でございますので、年に1回だけなのでございますが、ボランティアの講座も開催をしてございます。そういったことで少しずつその方々がふえていけばいいなという思いもありますし、スキルアップをしていただければというふうにも思ってございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 何か時間がなくなってきたみたいなので、本当にこれからもボランティアの育成といいますか、皆さんがそういう重要性に賛同していただいて、そのボランティアをしたいという、そういう方がいらっしゃいましたら、ぜひ本当にふやしていただきたいと思っております。
  それで、最後なのですけれども、ここにちょっと「子育て絵本」という本がございますが、この中に、ある大学の講義の中で本の朗読を毎回しているらしいのですけれども、その朗読を聞いた学生さんから2通りの感想が出たのだそうでございます。ちょっと読ませていただきます。ある1人の人は、「朗読の間じゅうずっと目を閉じていました。そのほうがずっと場面場面を想像できると思ったから、自分で読むのとテレビなど直接目に入るものなどと違ってぼんやりとしたイメージでしかとらえられなかったけれども、与えられたものではなく、私の私だけの画像で見られました。朗読を聞いていて見れたというのはおかしいかもしれません。こんなことって初めてだけど、きょうの先生の朗読は私にとっては見る朗読だったような気がします」と。もう一人の学生さんは、「話を聞いてイメージを思い浮かべることがこんなに難しいとは思わなかった。話を聞いて自分自身で言葉を反すうしてからでないと画面が思い浮かばない。目を開いているからいけないのだと思って目をつぶったら眠くなってしまった。何とも情けないことだ。少なくとも子どものころはそうでなかったという。聞きながらちゃんと話の世界に入っていくことができた。話を聞いてそれを映像化しようという作業を意識しなくてはできないということ自体異常だ。日ごろそういう作業をしていないからだろう。テレビ好きの僕にしてみれば映像というものは無条件に与えられるものになってしまっている」というふうに出ておりました。私は、これ大分前のことなのですが、この本を読みましたとき、電子メディア生活につかり過ぎる怖さと小さいころからの本の読み聞かせの必要を改めて強く感じました。教育長さんも子どもの教育の中におきまして、小さいときからの本の触れ合いというのは本当に大切であるということを何度も強調されておりますが、本当に私も本を介して親子のコミュニケーションや人と人とのコミュニケーションづくりができる本の読み聞かせは重要と考えております。本当に読み聞かせの時間がボランティアさんの増加によりまして阿賀野市の子どもたちに少しでも多くの時間がとれますように、よろしくお願いしたいと思います。
  本当の最後でございますが、これは質問でございません。私言うだけです。将来を担う子どもたちが幼児期の子どものころから電子メディアに流されて生活しがちな現在でございます。その中にありまして、本を読んだり、聞いたりすることの楽しさ、喜びをじっくりと味わえる時間を私たち大人が確保してやらなければ充実したゆっくりとした時間を子どもたちが体験できないのではないでしょうか。子ども読書活動推進計画の策定によりまして、阿賀野市に住む大切な子どもたちが心豊かな生活ができるよう願っておりますし、またそれが阿賀野市の発展につながると確信しておりまして、質問を終わります。
議長(浅間信一君) これより午後1時40分まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 零時17分)
                                            
               再 開 (午後 1時40分)
               〔7番 稲毛 明君入場〕
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  なお、稲毛議員さんがただいま出席されました。ただいまの出席議員数は21名です。
  一般質問を続けます。
  2番、山賀清一さん。
               〔2番 山賀清一君登壇〕
2番(山賀清一君) 2番、山賀清一でございます。通告いたしておりました一般質問2点についてお伺いしたいと思います。
  1点目は、防災、防火、救命についてお伺いしたいと思います。1つ、市全体には4カ所の常備消防体制で市民に安心を与えている。実際の実働体制にはさまざまな苦情と問題も生じております。どのような認識を持っておられるのか。
  2つ目、地域消防団にも限界があります。そこで、地域全体にOBの方々に、名前は何でもいいのですが、私はOB自衛隊を立ち上げ、防災組織を早急につくり、連携支援交流事業を創設すべきであると、こう考えております。
  3つ目、防災のために河川が立派に完成は見たものの、その後の管理が全くずさんなために、あれだけのもう草木が生えております。本来の正規の機能は不可能状態です。何で関係機関に強烈に要請をしないのか、これを伺いたいと思います。
  市民にとって救命は最大の要望であります。救急体制にはすぐれた装備車もあり、その先の問題が課題であります。一つの手段として、今世の中に大変好評なAED機器の普及、市も各自治会にPR、指導促進をすべきであると考えます。
  次に、2点目、行財政について。1つ、阿賀野市は今後これだけの負の遺産を抱え、どうあるべきかという全体像を具体的に示す時期に来ていると思います。将来像の市長の概念と戦略方法を伺います。
  2点目、世界同時不況の中、ごらんのとおり地域経済も大打撃。冷え切って地域経済再生に打つ手はあるのか。場合によっては相当な覚悟で財政出動的な手法も視野に入れるくらいの決意があるのかどうか伺いたいと思います。
  3つ、全般的に税収の落ち込みで疲弊し切った財政の手当てをどうするとなれば、市内地域全体にはまだ宝の埋蔵的な要素がある。不要地を払い下げ、売却して、将来を見据え本来あるべき姿に公平、正当な土地整理をやるべきであると、もちろん国土調査も早目に早急に進めるべきであると考えるが、伺います。お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 山賀議員からは2項目のご質問をいただきました。
  初めに、防災、防火、救命についてであります。まず、常備消防の体制でありますが、火災時の出動態勢は市消防署火災警防規程に定められており、管内からの火災通報を受信し、出動指令が発せられれば、本署から消防車とタンク車の2台、安田分遣所から消防車と救急車の2台、笹神、京ヶ瀬分遣所からはそれぞれ消防車1台の計6台が出動いたします。大火災になれば非番者を招集し、予備車を本署から出動させ、近隣市町から応援協定による出動もありますが、通常第1出動の6台で消火が可能であります。
  次に、救急出動の出動態勢は市救急業務取扱い等に関する規程に出動態勢が定められており、救急車は本署に2台、安田分遣所に2台の計4台を配置しております。出動範囲は、水原地区、京ヶ瀬地区、笹神地区は本署より出動、安田地区と水原、笹神地区の一部については安田分遣所から出動いたします。なお、本署の救急車が出動中の場合は安田分遣所の救急車を、逆に安田分遣所の救急車が出動中の場合は本署の救急車を出動させる体制をとっております。このような状況では救急車の到着に時間がかかるため、苦情が入る場合もあります。また、救急車が現場に到着し、出発するまでに長時間を要する事案で苦情もあることは承知しておりますが、これは救急隊長が患者の様態に合った受け入れ病院に収容要請をしてもなかなか受け入れてもらえないということに起因しているものであります。近隣医療機関に収容が困難で、結果的には遠距離医療機関に収容せざるを得ないという現状があり、救急車の管外滞在時間が増加し、救急体制に支障が出ているのも事実であります。このような現象は、県内はもとより全国的なものであり、関係機関が知恵を出し合い早急に改善を図らなければならない懸案事項であります。
  次に、消防団にも限界があり、防災組織を早急につくり、連携支援交流事業を創設すべきについてであります。この件につきましては、自治会長会議及びさきの6月議会でもご指摘があったことから、市消防災害支援隊設置要綱を制定することとし、12月1日に告示、22年1月1日施行を予定しております。この要綱では、地震、火災、水害等の災害が発生したとき、消防署、消防団OBや地域のマンパワーをお願いし、消防本部が行う消防活動の支援をいただくというものであります。このため、22年1月早々に支援隊員を募集し、4月1日発隊したいと考えております。
  次に、河川の適切な維持管理を行うよう河川管理者に強く要請しないのかについてであります。経年的な土砂の堆積や、雑草、雑木等が繁茂し、河川断面を狭め、流下能力を阻害している箇所につきましては、毎年維持管理予算を確保し、機能管理するよう強く要望しております。また、緊急、早期に修繕等を要する危険箇所につきましても、その都度現地を確認し、現況写真等を持参して直接河川管理者、河川担当者にお願いしているところであります。平成22年度も河川維持管理要望としまして、直轄河川の阿賀野川では土砂掘削、雑木の伐採除去、ごみの不法投棄防止等への取り組みを阿賀野川河川事務所に強く働きかけております。また、1級河川につきましても適切な河川環境整備と維持保全のため、護岸等の維持修繕工事13カ所、河床掘削等の維持管理12カ所、雑木伐採除去等の維持保全8カ所、河川除草等の環境保全18カ所を管理者である新潟県新発田地域整備部に要望しております。
  9月議会での稲毛議員のご質問にもお答えしたとおり、県新発田地域整備部は「河床掘削や雑木の伐採については優先度を考慮し、必要な河川から順次実施しており、今後調査を行い、必要に応じて対処してまいりたいと考えております」との考えであることから、市といたしましては、地域の環境保全と安全、安心を第一として定期的に適切な維持管理を行わないと年々土砂堆積量や雑木等が大きくなり、除去が困難になることから、これらの実施に向けた働きかけを強く行ってまいりたいと考えております。
  次に、AEDの普及、PR、指導促進についてであります。現在AEDは管内の事業所や学校等公共機関に42台が設置されております。消防も毎年9月9日の救急の日に合わせAEDの必要性や普及のPRを実施しており、一般の救急講習や普通救命講習でもAEDの取り扱いについても指導しているところです。ことし1月から11月末までに一般救急講習を42回、受講者1,017人、普通救命講習を15回、受講者425人に対しAEDの取り扱いの指導を実施してまいりました。データを取り始めた平成7年からの通算では、市民1万3,210人が救急講習を受講し、AEDについては4,252人が受講しております。今後さらに事業所、自治会、中高等学校及び各種イベントでの救急講習を通じた普及啓蒙活動を推進し、1世帯に1人以上の受講者を目標に推進してまいりたいと考えております。
  次に、行財政についてであります。初めの市はこれだけの負の遺産を抱え、市長として今後どうあるべきか全体像を具体的に示す時期であり、市の将来像の概念と戦略方法についてと、次の世界同時不況により地域経済は大打撃を受け、冷え切っていると、市の経済に再生に打つ手はあるのかについては、同趣旨のご質問と理解し、お答えいたします。現在市が抱えている問題として、景気停滞に伴う個人、法人からの税収の減少、少子高齢化に伴う扶助費等の増加などがあります。また、検討しております事業として病院の公設民営化、水原中学校の改修、葬斎場の建設などがあり、財政的に大変厳しい情勢となっておりますことは議員もご承知のとおりであります。
  このような情勢の中、市民が元気になることを最優先としなければならず、地域産業の活性化、企業誘致などを積極的に進めることも大変大事なことであります。議員ご指摘のとおり、市の財政状況をにらみながら、時には相当な覚悟での財政出動的な手法も視野に入れ、地域経済の再生を図らなければならないと考えております。
  次に、税収の落ち込みで疲弊し切った財政の手当ての一つとして、市所有の不要地、遊休地等の売り払い等による財産の整理と国土調査の進捗状況についてであります。最初に、市が所有する普通財産の遊休地は約2万400平方メートル、また不要となった教職員住宅等の物件は3棟で、敷地面積は1,300平方メートルであり、うち2棟については経済危機対策臨時交付金を使い建物を解体し、更地として売却に努めることとしております。このような遊休地等については、広く個人並びに法人に売却し、有効に利用していただきたいと考えており、この売却により税収の向上、人口の増加、企業の進出に伴う雇用の推進につなげ、財政の手当てといたしたいと考えております。なお、売却方法については市のホームページへの掲載やインターネットオークションの利用も考えているところであります。そのためにも国土調査を進め、官民並びに個々の境界を明確にしていきたいと考えておりますが、国、県の予算の関係もありますので、可能な限り積極的に推進してまいりたいと考えております。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) それでは、再質問させていただきたいと思います。
  救急体制については、これはやむを得ない今の事情からして、この対応には現在の状況下では理解はある面するわけですが、救急車も阿賀野市実際に立派なものがそろっておるわけでございますし、また救命について技術指導もされ、資格も取っておられる人もあるわけでございます。それにしても一刻一秒を争う生命に係ることは重大なことなのでございますから、現在余りにも搬送に時間を費やして助かるものも助からない事態が起こるわけです。県内でも搬送に一番時間を費やしているのが加茂市なのです。名指しして悪いのだけれども。阿賀野市も新潟県で二、三番目ぐらいに位置しているわけです。病気によっては30分ぐらいで限度だと医者は言っているのです。30分以上で死亡率が約50%も超えていると言っています。救急車を呼んで実際に救急が必要な患者さんは本当に重病といいますか、これは皆さんのデータでもわかるように約50%ぐらいがあると、50%ぐらいは軽症であるというような説も出ておるわけでございます。したがって、救急車を依頼するに当たりまして、こういう不要不急の人も約半数ぐらいあるわけでございますから、この対応策としてやはり今の阿賀野市の医療体系としてはなかなかどだい無理なのですが、看護師さんでも当局の当番のお医者さんにこの程度どうだこうだというような、救急隊員の皆さんから24時間体制でこういうふうなことを確立してもらえば本当の重患だけを搬送できるというふうなことができるわけですから、この24時間体制について、この努力をされるつもりあるか、実際にどの程度の努力をしているのか、それをちょっと教えてください。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 山賀議員のご質問ですけれども、救急の利用についてのことだと思いますが、これは実際救急のトリアージといいまして、119番を受け付けた段階からこれが本当に救急なものか、それとも救急でないものかということの判断でありますが、実際これはまだ試験的にやっておるところでありまして、当消防本部ではないのですが、横浜の安全管理局というところでありまして、そこで今やっておりますが、救急トリアージといいまして、119番入ったとき、これが先ほど言ったように本当に救急か、それとも軽症なものかの判断につきましてですが、これは実際医師が常駐しておりまして、その医師が判断したりするものでありまして、救急隊自体がこれが軽症か、例えば重症かというのの判断というのはなかなかできません。それが可能であるというのは先ほど言ったように医師が常駐しているような大都市だけでありまして、また現在で県内でもやっているところはございませんし、これからの検討課題ではないかと思います。でありますけれども、私どもも救急の搬送時間が長くなっていることは事実でありまして、そのための対策というのは講じております。実はその現在の搬送の状況の7割が管外でありますので、それは別にいたしまして、搬送時間が長くなる要因といたしまして、収容先の病院を決定するその例えば現場滞在時間、これは私どものほうで何とか改善できるものであります。そのために私どもは県の救急医療情報システムで医療情報を毎朝夕確認いたしまして、搬送できる可能病院を通信室とか救急隊で情報を共有して119番を受け付けた段階からその通信司令室と救急隊が連携いたしまして、できるだけ早く収容の可能な病院を選定しておるところであります。そしてまた、救急隊が観察する場合でありますが、適切に観察できるように毎週とか毎月訓練をやっているところであります。
  以上であります。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) ありがとうございました。今こそ阿賀野市の医療体系がこういう状況ですから、本当の本気度を今出すべきだと思うのです。ということは、阿賀野市で当然今受け入れられないわけですから、県内でも一番早く到着するところは、皆さんもわかるとおり見附市なのだそうです。時間が阿賀野市と相当違いますね。これははっきりしています。こんなに時間食う今のこういう条件下であるということであれば、この本気度を皆さん一生懸命努力して、これこそ知恵を出して頑張るべきだと私は思うのです。ということは、医療圏域というのがあるわけですから、ご承知のようにもっともっと病院によくお願いして、先ほど申し上げましたように重症患者を運ぶとなればそんな数ないと思うのです。ですから、今の病院でお医者さんからどの程度救急車と連絡をコミュニケーションをとってもらって、これは重症だとなれば医療圏域の病院に早く対応できるわけですから、こんなに時間絶対食わないのです。だから、あるお医者さんが言っているのです。この努力を怠っているのだと、こういうことも言っているのです、お医者さんが。これどういう努力をされるつもりだか言ってください。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 医療でありますが、軽症の場合でありますればなるべく地元に収容できるように地元の開業医さんとも連絡をとりながら、できるだけ地元のほうに収容するようにしております。そしてまた、重症で判断された場合は、医療圏域になりますと新潟市民病院が第3次医療機関に当たりますが、実際の搬送状況は新発田の県立病院が第3次医療でありますので、そこのところに搬送するようにしております。実際私ども長時間で搬送している事例というのは余りないのですけれども、おおむね搬送時間は平均では確かにご指摘のとおり県内ではちょっとびりけつのほうにおるわけでありますけれども、それはやむを得ず新発田ですとか新潟のほうに搬送しますと、どうしても救急に搬送する時間というのがやはり30分、40分かかるわけであります。でありますから、できるだけ地元のほうに救急の告示病院が復活できるようにすることが重要でないかと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) こういうときにこそ、先ほど申し上げましたように本気度を出して、知恵を絞ってひとつお願いしたいと思います。
  では、次にまいります。消防団にも限界があると私は申し上げました。第1番に、今の消防団員の皆さんは昼間みんなお勤めです。ほとんどお勤めです。なかなか昼間の火災については思うように対応ができないのが実情でございます。私もおうちにおる関係上、昼間の火事で私の近くでも3カ所あったのですが、以前ですよ、この件について、私も消防小屋といいますか、そこから器具を出して、お年寄りにお手伝いをしてもらってその火事現場まで参りました。そういうことがありまして、私の申し上げたいのは先ほど消防団員だけでは当然間に合わないわけでございますし、実際に消防団員も少なくなっておることは事実だと思うのです。国は消防団員をふやしなさい、ふやしなさいと言っているわけだ。それについてどんな努力をしているのか。私さっき申し上げましたように、この消防団員を離れてしまったいわゆるOBといいますか、ベテランなのだけれども、実際に災害起きた、これは消防団員がみんなお勤めに行ってしまっていない、いや、でも手をつけることはちょっとと、ちゅうちょしているのです。ですから、これをその消防団員をおやめになったOBの方々に、各自治会にもっともっとお願いをしてOB会というのを立ち上げてもらえば、いろんな面で大きな貢献、役が果たせると私は思っておるのです。それで、実際に消防団の皆さんが言っているのです。今の消防団、消火栓つなぐことすらわからない消防団員がいっぱいいると、こういう苦情が入っているのです。こういうのをどのように指導され、訓練されているのか教えてください。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 消防団の訓練でありますが、毎年消防団の新入団員が入団いたしますと、その消防団の新入団員に対する訓練、それと幹部に対する訓練、そういうものを実施しております。しかしながら、全団員となりますとなかなかそういうぐあいにもできませんで、新人に関しては全団員なわけでありますが、ポンプ操法ですとかそういうふうな各事業になりますと全団員が出場することは今までありません。そのうちの例えば出初め式ですと偶数部ですとか、やはり半数の消防団が出場すると。それは毎年そういうふうな形でやっておりますから、例えば1年置きに出場するとか、そういうふうなサイクルでやっております。そんなことで各消防団からも苦情といいますか、せっかく消防団になったのだけれども、なかなか出場する場所がないと、機会がないというふうな苦情は確かに承っております。そんなこともありまして、来年度から事業の見直しを今検討しているところであります。そんなことでありまして、来年度どうなるかはちょっと不透明ではありますが、できる限り多くの団員から訓練等に参加いただきたいと思っているところです。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) それと、消防団の皆さんから要望が来ているわけなのですが、予算が非常に足りないと、お金がないと、こういうお話なのです。それで、小さい消防団のところの集落では1戸当たり協力費として5,000円ずつお上げしているのです、毎年。これもいろいろその部落というか、自治会というか、非常に苦情が来ているわけです。それというのが、今申し上げたように消防団員の予算というのが少ないわけで、非常に困っていると、そういうことを強く言っておるのです。この点どういうふうに今後消防団員をふやす、それと消防団のその財政をどういうふうにやってくれるのか、どんな考えなのかちょっと教えてください。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 消防団の団員の増加につきましてでありますが、消防団の見直しを今年度終了いたしまして、前よりも若干減ったわけでありますが、この団員の適正につきましては今後また検討するところでありますが、団員を増員するというふうな予定は今現在のところはありません。そしてまた、各自治会からの消防団に対する支援金というふうな形でそれぞれ支給されているということは、各集落、各自治会によって相違があることは承知しておりますが、それは以前からの慣習的なものでありまして、当消防本部としてはそういうことに関しては一切承知はしていないのですけれども、ただそういうふうな情報があることも承知しておりますし、それは従来から消防団というのは地域に密着したものでありまして、一体となった組織でありますので、それはそれとしてまた歴史のあるものでありますから、こちらからは何か言うことはないのですけれども、ただ消防団の予算につきましては厳しい財政事情ではありますけれども、来年度何とか先ほど言ったように消防団の各事業というものもできるだけ多くの方から参加できるように、これから予算要望もあるわけでありますので、頑張りたいと思います。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) 今の時代何が起きても不思議ではないくらいの時代なのでございますが、とにかく消防団員にはもう少し予算措置をしてあげるべきだと思います。市長の見解もひとつ伺いたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 消防団関係の予算についてもう少し増額してはどうかというご質問です。消防団については、当然その地域にあってそこの消防活動に携わっていただいているわけです。ただ、どうしてもやはり全体の限られた予算の中であるとなると十分な装備ができていないという面もあろうかと思います。ただ、では装備が完全になれば万全かというとそうではなくて、やはりマンパワーの部分もあろうかと思うのです。今回通常消防団に従事している方は昼間仕事で地元に不在なわけです。そういう時間帯に火災が発生したときに、その地元にいらっしゃる消防署あるいは消防団のOBの方、そういった方が消防活動に携われるような、そういう要綱を制定したわけでございますので、その装備等、あるいはマンパワーといいますか、の面では新しい消防災害支援隊、これを設置することで少しでも、その必要な予算は当然確保する必要があろうかと思いますが、消防団の消防活動に対してこの支援隊がある程度それをカバーするような体制ができるのかなというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) 阿賀野市民の財産と生命を守るわけですから、これは本当に安いものだと思うのです。もう少しやっぱり手厚い手当てをしてやるべきだと私は思っております。消防署の方も消防団員も非常に努力しているわけですから、これが報われないというよりも、それが対応できないということになれば大変なことですので、これは早急に努力をしてください。お願いします。
  次に、消火栓とホースの格納庫が非常に離れているところがたくさん阿賀野市にあるのだそうです。消火栓設置されてあって、そこにホースの格納庫があるのが本来あるべき姿だと思うのです。離れてあると、こういう場所がたくさんあるのだそうです。それで、今の地域消防、いわゆるOBの方でも一般の人でもいいのですが、いざ火災だといった場合、ホース、あれだけの重量物を消火栓まで持ってくるのに大変なのだと、これはなかなか対応し切れないと、こういうことはどこまで認識されておるのか、これひとつお話し願いたいと思うのです。お願いします。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 消火栓の位置と、それと消火栓格納箱の場所がずれているというふうなことかと思いますが、それにつきましては消火栓附帯設備といいまして、いわゆる消火栓格納箱のところにホース管槍とかあるわけでありますが、その設置する場所につきましては、民有地といいますか、土地の所有者の同意を得た上で設置したものでありますから、例えば消火栓の付近にそういうふうな建物がない、それから例えば同意が得られない場合はやむを得ず消火栓のある場所と若干離れた場所にあるということもあるかもしれませんが、今特段私どものほうで情報としてそのような苦情といいますか、要望はないのですけれども、もしそういうふうな要望があれば私どもと例えば現地のほうに参りまして、関係者と協議いたしまして、できるだけ消火栓の付近に使いやすいような場所に設置できますよう関係者と協議してまいりたいと思います。現に過去にも消火栓の格納箱の設置している場所がちょっと悪いので移動してくれないかというふうな要望が多々ありまして、その際は要望を聞いて関係者と協議いたしまして移動しておりますので、もしそういうふうな事例がありましたら、私どものほうに一報いただければ対応いたしたいと思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) それと、阿賀野市で消火栓の本数が十分なのかどうか、足りなければどのくらい何本ぐらい足りないのか教えてもらいたいのです。と私言いたいのは、消防法では住居あるところに五、六百メーターに1カ所ぐらいというふうに義務づけられているわけです。ない場所もあるわけですから。どういうふうなご認識でしょうか。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 消火栓の設置場所のことでしょうか、それとも消火栓のすぐそばにあります格納箱に入っているホースの数のことでしょうか。どちらかちょっと済みません、確認させてもらいたいのですが。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) わかりました。では、次にまいります。なかなか思うようにかみ合わないから、いいです。宿題だけお上げしておきます。
  次に、AEDの機器に関してです。これは275自治会が阿賀野市にあるわけでございますが、先ほどの答弁にも学校とかある程度のところに四十何カ所設置しましたというのです。この設置、私もこの講習受けまして資格はもらったのですが、これだけ講習技術してもらって非常にありがたいと思っています。だから、もっとさらにさらに各自治会に出向いてこの講習、技術指導をされまして、あの機械は大体1基30万円ぐらいのだから、安いのです。だから、年次計画で275自治会に配分してやれば、心臓のとまったの動き出すというようなことがあるわけですから、これ全国的に相当な普及度もあるわけですし、だからこの点、先ほどの答弁にもありましたが、この先もっとどう進めるというような気持ちなのか教えてください。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) AEDの設置でありますけれども、法的な義務ではありませんで、あくまでも任意でありますけれども、心臓等が停止した場合非常に有効でありますので、私ども救急講習とあわせまして各事業所、自治会にも積極的にPRをし、普及推進を図りたいと思っておりますが、ただ自治会に全部設置するというのになりますとまたいろんな問題もありますが、当消防本部としてできることは、これから一生懸命PRしてその必要性を訴えていこうと思っているところであります。
  以上です。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) では、次に進みます。
  とにかく地域経済が全くこの状況でございます。活性化策というようなことで私は具体的に市長がどういうふうにやろうというようなことをもうそろそろ発表されてもいい段階だと思いますし、その辺のさきの答弁にもありましたけれども、もっと具体的にひとつお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 地域経済、産業の活性化について具体的な何かものを示すべきだというご質問でございます。大変去年9月のリーマンショック以来、全国的ですが、阿賀野市も同様に地元の経済が大分疲弊しております。そういう現状を踏まえて、今年度もいろんな中小企業の保証料の一部補てんですとか、そういった資金等の手当て、あるいは経済危機対策交付金を使った市内企業への発注、こういったことで少しでも市内の産業の活性化のほうに予算を使わせてもらっています。来年度22年度のこれから予算編成にかかるわけで、その中でどういった手だてができるのか、これを考えてまいりたいと。国も今年度の第2次の何か補正予算も検討しておるようでございますので、そういったものと組み合わせた形で市の事業も考えてみたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) 日銀もようやくデフレということを認めまして、物品が非常に安くなって、一見非常に生活が楽になるように思うのでございますが、これが回り回ってむしろ悪循環で、逆な方向にどんどん行ってしまって、これは生活を圧迫することは間違いないわけなのでございますが、そこでこれだけ国も各市町村も税収不足で大変なことは、それはよくわかります。そこで、どうやって税収を得る方法、もっと上がる方法、収納率を上げるなんていうようなお話もするのですが、そんなのどだい無理な話です。むしろ労して功なしみたいなものだ。徴収に行って百度参りしてもなかなか思うように上がらないわけですから、実際に税収の上がる方法、市長のアイデアというか、市長の本当のビジョンというのはどこに軸足をこれ置かれますか。この税収対策。増収になる方法。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 税収の確保といいますか、むしろ税収をふやす、では具体的な何か方法はあるのかということでございます。いろんな方法はあろうかと思いますが、今阿賀野市の置かれた状況を考えたときに、やはりあれだけたくさんの工業用地まだ未利用になっております。東部産業団地ですね。ここに着実に企業誘致をやっていくということがまずは一番の税収確保につながるのかなと思っております。ただ、確かに今輸出関連の製造工業というのは大変厳しい状況がございますので、そういった工場を誘致するというのは難しいわけで、内需関連の産業ですとか、あるいは今政府が取り組んでいます環境対策といいますか、クリーンエネルギー関係のそういった企業を誘致するというのも方法かと思います。県当局いろいろ調整しながら、まずはあれだけ広大な産業団地まだあいておりますので、そこにまず来ていただける企業を業種をやはり余り選ばずに、来ていただけるのであればいつでもオーケーですよというくらいの姿勢で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) とにかく阿賀野市も非常に景気が悪いために、新潟県でも自殺率は一、二を争っていると思います。結婚はどうかわかりませんが、離婚も相当な阿賀野市の率だと思います。全国で3万人以上も自殺が起きるようになった。これそのものの原因というのはあるわけです。いかにこの対応が悪いかということなのです、自殺する市町村。これは間違いないわけですから。この自殺、だからこれを本気で考え、とらえなくてはならないと思うのです。いや、人ごとみたいな感じでは私はだめなのです。ですから、これを早く何とか皆さんに、人、地域づくりというふうな立派なキャッチフレーズでいろいろおやりになっていますが、これがなかなか思うように浸透しないのが現実だと思うのです。ですから、何としても阿賀野市が元気の出るような方法をやらざるを得ないと思います。
  そこで、税金を取る方法ばかり考えないで、皆さんが自然に税が入るような方法、それには私国土調査、これは全国的に何十年も前から始めたのでしょうが、100%クリアできている市町村は私のデータもらった中には一切ないのです。それで、以前の4カ町村、南部郷といいますか、この3カ町村は手をつけられたのです。これも100%はクリアしていないと思います。この昔の合併する前の3市2郡といいますか、この中で水原町と豊栄市が国土調査に全然着手していなかったのです。いかに歴代の首長が傲慢でその職務を怠慢というか、こういう先を見ない首長だったなと私は思っています。と申しますのは、今私ずっといろんなところをお邪魔するのですが、土地改良も絡みますけれども、皆さんみんな我がものの土地のようにお使いになっている人がいっぱいあるのです。用水、排水、畦畔というか。昔は作場道なんて言ったのです。今はきれいな言葉で赤道というのですが、この面積、数量、箇所、相当あるわけです。これを申請があれば払い下げるのだなんて、こんな怠慢みたいなようなことで税収が上がってくるわけないでしょう。最初は財務省に金入るでしょうけれども、次は今度固定資産税入ってくるわけですから。それと、現在どの程度、まだ未登記のところが相当あるというふうなお話も聞いたことあるのですが、現在相当な未登記のところもあるのかどうか、これもちょっと教えてもらいたいし、さっき言った我が物顔のように土地をご使用になっている方大勢おられるのです。これを職務怠慢と私は申し上げたいと思いますが、この点土地改良とも話しするなり、いろんな関係機関とお話しして、そして払い下げしましてやるべきだと思うのです。これ境界争いをやったりして自殺している人もいっぱいあるのです、この阿賀野市でも。それで、お隣近所、隣接の人たちがご不満相当言っているのです。ひがんだりというか、ねたんだりとか、恨んだりというか、人の土地を黙ってただ使用すると。だから、こういう行政というのはどういうことなのだと私は言いたいのです。職員が足りないのなら職員をもっと採用すればいいのではないですか、大勢。職員が足りないためにそのお仕事ができないというのか、どういうのか、そんな寝た子を起こすような場所は手つけないのだと、ハチの巣つっつくような場所はやらないのだと、私は二、三年で課を異動するのだから、それはチャックしておくのだと、こういうことなのですか、これ。市長の指導性というか、その各課の担当がどういうふうに見ているのかわからないけれども、それ答弁してください。
議長(浅間信一君) 折笠建設課長。
建設課長(折笠朝美君) ただいまの山賀議員のお話ですけれども、国土調査の状況からまず申し上げますと、旧町村別でいいますと安田地区が昭和44年から57年までかかりまして全域終了しております。同じく京ヶ瀬地区も44年から57年で全域完了しております。笹神地区が53年から開始いたしまして現在も継続中ということで、進捗率は55%ということです。それから、水原地区におきましては17年度から開始いたしまして現在継続中ですが、進捗率は4%というふうな内容でございます。
  また、国土調査の進捗といいますか、予算づけにつきましては、国のほうは今山賀議員がおっしゃったようなそういう問題も国のほうも承知してございまして、予算については厳しい中ではありますが、わずかな減少というふうなことで推移しておるわけなのですけれども、新潟県のほうが災害などで、たび重なる地震等でそちらのほうに集中投資しなければならないというふうなことで、予算の増額は県のつけ足し分の部分でなかなか増額はできないといったふうなことで、こちらの要望額に対して年々事業費につきましては減少しておるというふうなことでございます。ちなみに、ことし21年度につきましては要望額1,200万ほどに対しまして、割当額につきましては970万といったふうな内容で、なかなか満額はつかないといった状況でございます。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 2番、山賀清一さん。
2番(山賀清一君) きょうこのくらいでやめておきます。大変ありがとうございました。頑張ってください。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  13番、高橋幸信さん。
               〔13番 高橋幸信君登壇〕
13番(高橋幸信君) 13番、高橋でございます。1項目ではございますが、通告に基づいて質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
  天野市長は、就任後間もない昨年の5月に福祉の道の駅整備事業の中止を表明いたしました。中止の表明の是非はともかく、福祉の道の駅整備に向けて長年努力をされてきた地元地権者、そして国や県、さらには民間業者、フィンランド大使館など多くの方々に戸惑いと迷惑をかけ、市行政に対する不信感を抱かせ続けていることは紛れもない事実と考えます。
  このような中で、市長はことしの2月の地域審議会や地権者との会合、そして3月議会で福祉の道の駅整備予定地を市民交流エリアとしてとらえ、事業を再構築すると発言し、このため早急に検討委員会的なものを立ち上げる、そして地権者には次回の会合では具体的なビジョンを持って示すと約束されました。しかしながら、7月の地権者との会合では具体的なビジョンを示すどころか、検討委員会的なものの立ち上げすら着手されていなく、またもや地権者との約束を破る結果になったわけでございます。地権者を初めとする地元の方々、そして私も市の活性化につながる計画であることを願い、不安と期待を込めて再構築の進展を待っているところであります。2月の表明から約10カ月、7月の地権者との会合から5カ月たつわけでありますが、現在の状況はどうなっているのかお聞かせ願いたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 高橋議員からのご質問にお答えいたします。
  交流エリア再構築の取り組みと関連についてでありますが、福祉の道の駅整備事業は、地方自治法第2条に即し、議会の議決を経て定められた基本構想に基づいて取り組んできたものと認識しておりますが、私の中では市民のコンセンサスが得られていない内容ということで、一たん白紙に戻し、市民から理解の得られる内容であれば再構築を考えてもよいという趣旨で発言したところです。先般企画政策課の職員から再構築に係る私の考えを尋ねられましたので、野菜の直売所とあわせて特産品販売所、観光情報のアピール施設ということで、村杉にございますうららの森をイメージしていると回答したところです。これらを踏まえまして、再構築及び検討委員会の立ち上げについては市内の商業、農業、工業、観光などに携わる皆さんに私の考えを説明申し上げ、意見をお聞きし、判断したいと考えております。しかし、再構築を行うためには、まちづくり交付金のもととなる都市再生整備計画の変更や取り下げの手続など、福祉の道の駅整備事業のリセットが先決と考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) きのうこの答弁書をいただき、また今市長からの答弁をお聞きし、私本当にがっかりいたしました。あきれもしました。6月に私が一般質問いたしました答弁と何ら変わっていないではないですか。この半年間あなた何をやってきたのですか。リセットが先決だ、先決だと言っていながら、何にもしていないではないですか。あなた6月の議会に福祉の道の駅整備事業は一たんリセットしなければ前に進めない、しかもリセットするには地元、つまり地権者の方々から理解を得なければならない、理解をいただけるよう話し合いを続けていきたい、こういう答弁しているのですよ。あなた理解を得られるような何にもしていないではないですか。7月にあなた地権者と会合持ちましたよね。そのときあなたその理解得られたと思っているのですか。あなたが言っているリセット、この意味合い、そしてそれに関する取り組み、お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) なかなか堂々めぐりになっている感はあるのですけれども、要は7月に地権者の方とお話ししたときは、リセットにするにしても、かわるものが示されない限りリセットについては同意できないというお話だったわけです。ただ、リセット、ではかわるものといってもすぐには、ではこれですよということもできないわけなので、検討委員会を立ち上げていろいろ議論して、それで積み上がったもので初めてかわるものとしてこういうものができましたよというところまで持っていかないと、ではかわるもの、これがだめならすぐこれですというものはやはりできないわけです。私はやはり新しいこの交流エリアについては、ボトムアップといいますか、地域の方でいろいろ議論した中で集約といいますか、積み上げたもの、こういったものを出していただきたいと思っておりますし、これについてはやはり時間も必要なわけです。ですから、すぐこれ、ではだめだったので、これですよという形ではやはりなかなか出せない。その間のやっぱり時間も必要になってきます。あとは、リセットについてもなかなか今国のほうにいろいろその取り下げなり変更の話をしても、逆に国のほうからストップかけられているというふうな状況です。まちづくり交付金についても、このたび新政権の事業仕分けで国の事業としては何か廃止するというふうな方向性も示されていますので、そういったのをやはり、そのまず国の行く末といいますか、取り扱いのほうがはっきりしていない部分もあるものですから、その辺も高橋議員さんのほうからは……
               〔「それは関係ないですよ」と呼ぶ者あり〕
市長(天野市榮君) はい。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) いいですか、市長、あなた7月の7日の日の地権者の会議、これ七夕の日ですよ、あなた地元の議員も出てくださいと言って、私と池田議員出席しました。あなたこの最後のほうで何と言いましたか。早急に検討委員会的なもの立ち上げる、こういうふうに約束したのです。関川課長、そうですよね。あなたその約束していながら何にもしていないのですよ。その前の2月の会合のとき、あなたは具体的なビジョンを持って伺う。何にもビジョンがない。地権者から怒られ、そして罵声を浴びせられましたよ。そして、早急に検討委員会的なもの立ち上げる、こう言っておきながら何にもやっていないのですよ。あなたの言われるその早急にという言葉の意味、これ辞書を引くと、早急にって辞書引くと非常に急ぐこと、至急と書かれてあるのですよ。あなたそれ意味をどうとらえているのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) なかなかほかの業務もございまして、私としては気持ちとしてはあったのですけれども、ちょうど郷病院のいろんな問題等々もありましたので。とにかく早急にという、私もやはりそのときはできるだけ早い時期にという意味だったのでございますので。こういった初めての試みといいますか、こういう形でのまちづくりというのはなかなか今までやってこなかったということもありますもので、もうしばらくちょっとお時間をいただきたいというふうに思っています。
13番(高橋幸信君) あなた今郷病院と言っていますけれども、郷病院ばかりが市の事業にはならないのですよ。職員だって郷病院に張りついているわけではないでしょう。あなた本当にこの交流促進エリアの再構築やる気があるのですか。あなたいたずらに時間ばかり引き延ばしてうやむやにするような、そんなふうにしか私とられないのです。あなた職員にこういう指示を出しているのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私は、その辺の指示は出しております。ただ、何分先ほど申し上げましたようにどういった形でではやっていくのかという、そういう手順といいますか、そういったものがなかなか職員のほうも戸惑いもあるのかなとは思っております。やり方についてはいろいろ職員のほうの創意工夫、そういったことも期待しております。私のほうから細かく指示することではなくて、私が考えているのを具体的なものにしていくというのが職員の業務だというふうに思っておりますので、本当にその地元の合意でいいものをつくっていただきたい、それにはやはりその立ち上げも含めて時間が必要なのかなというふうに思っております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 関川課長、今の市長の答弁であなたどう思いますか。
議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
企画政策課長(関川嗣雄君) 地域交流エリアの担当は私どものほうでございまして、その今準備を進めているわけでございますけれども、今現在、検討委員会をつくるということに先立ちまして、関係する商工の観光関係の皆様からまず集まっていただきまして、懇談会をまず開催しようという今準備を進めております。関係課のほうからも集まっていただいて、どういうメンバーがいいのか、どういう形で進めればいいのか、そういったようなことを今検討しておりまして、間もなくその開催ができるのではないかというふうに考えております。その中である程度の骨格を固めた中で今度検討会を立ち上げて、具体的な内容を検討させてもらうといったような準備を今進めておりますので、大変事務的におくれておりますことをおわびを申し上げたいと思います。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) では、今準備進めているわけなのですね。
  では、次の質問に移りますけれども、もう一度確認をさせていただきますけれども、市長、あなた2月の地権者との会合で、市長はあのエリアは農地として活用は考えていない、開発ありきで検討委員会的なものを設置する、こういうことでいいのですよね。そういう意思で。今まで何回かこの福祉の道の駅、この事業について質問させていただきましたが、市長の答弁の中に今回も出ていますけれども、市民のコンセンサス、コンセンサスという言葉がたびたび出てきます。そこでお尋ねいたしますが、市長が考えておられるコンセンサスを得るとは具体的にどういうことを意味しているのか、手法やコンセンサスを得る、市民のニーズ、それはどの程度想定されているのか、そして最終的には何をもってコンセンサスを得られたと判断するのか、これはもう今後の再構築に向けての重要なこととしてお尋ねいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) いろいろな考え方はあろうかと思います。市民のコンセンサスを得るという。私が考えるコンセンサスというのは、まず策定といいますか、つくる段階でいろんな地元の方、関係業界の方がつくるところからまず始めていくということです。そして、当然つくってその途中の経過をしっかり、これはもちろん市が広報していって、またいい意見があればそれを吸い上げてどんどん、最終的には本当に市民の合意が得られたものができ上がる、当然パブリックコメントとかそういったもの、いわゆる策定から決定までの間の途中の経過報告も含めて市民にしっかり情報提供して、市民からも意見をいただきながら、当然修正等々もあろうかと思います。そして、でき上がったもの、これがまさに市民のコンセンサスを得られたそういうものではないかなというふうに思っております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) では、今の市長の答弁に基づいて、これ私の考えですけれども、この福祉の道の駅計画、市長が再三言っておられます費用対効果、これらを見直して、そしてまた今の計画をいろいろ検討、変更して、さらによいものとして市民に説明をしてコンセンサスを得られるのもまた一つの方法ではないかと私は思っているのですけれども、いかがでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今高橋議員のおっしゃったとおりだと思いますので、とにかく情報を常に開示しながら、いろんな意見をいただきながら、いいものをつくり上げていきたいというふうに思っておりますので、今度高橋議員さんからもいろいろまたご協力いただく場面あろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 市長は非常に言葉が巧みでうまいですよね。ぜひではそういう方向に実際に行動してくださいよ。
  では、またお聞きしますけれども、市長がよくうららの森イメージされて、よくうららの森と再三話をするのですけれども、うららの森の施設運営費、これ幾ら投入しているかおわかりですか。予算書見ればわかりますよ、すぐ。
議長(浅間信一君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) 五頭山麓うららの森の関係でありますけれども、これについては指定管理、今現在21年度から始めて、3年間でありますけれども、やっております。今現在指定管理料が年間300万ということでやっております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) ありがとうございました。このうららの森の費用対効果、これ市長がいろんな形でうららの森という、そういう話をされておりますよね。当然市長は市長なりにこの費用対効果、ここらあたりを考えて算出してこういう話を出されていると思うのです。どうですか、この費用対効果。私は非常に興味あるので、聞いてみたいのですけれども。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) うららの森は、まさに公設民営のような今運営形態になっているわけです。つくるのは市のほうで、当時の笹神村ですよね、いろんな補助金とかを活用してつくりました。その施設を物販とか野菜直売所とか、そういった形で運営しております。市の年間支出というのが300万ほどということなので、恐らく同じ規模を市が運営すればそれ以上の経費はかかったと思います。維持管理費。そういう意味では、私は費用対効果というか、市は当然それで商売しているわけではないのですけれども、直営でやるよりも民間のいろんな知恵、アイデアで運営していただいたほうが非常に効果的に産業振興あるいは観光のPRになっているのかなと思っています。まさに公設民営化の一つのいい事例というふうに私はとらえて、そこに入っているテナントの方も大変皆さんそこで、野菜直売の方もご商売が非常にうまくいって喜んでいるという話も聞いておりますので、非常に参考になるのかなと思っております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 今の市長の答弁聞いていますと、道の駅の計画、ここにもちゃんとこういうの盛られているのです。そうすれば費用対効果、そういうのも当てはまってくるのではないですか。私そういう意味で聞いたのです。
  では、次に移りますけれども、再構築の話を速やかに進めるために必要な最低限のことをもう一回確認させていただきます。まず、再構築の計画をいつごろまでに完成させる予定なのか、そしてその計画をいつごろまでに実現させるつもりなのか、具体的なお話を伺いたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) これから再構築のための検討委員会を立ち上げるわけなので、なかなか今の時点で、ではいつまでその再構築の企画案を出せるのかというのはまだ申し上げられません。今後検討委員会の中でいろいろ検討していく時間も必要でしょうし、そういったことを考えますと、いつまでにその再構築の計画ができるということは今時点ではまだ申し上げられません。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 市長、この再構築の話はあなたがこれした話なのです。具体的な方向性ぐらいは示してもいいと思うのですよ。課長、どうですか。
議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
企画政策課長(関川嗣雄君) 再構築の計画ということですけれども、一応検討委員会の中ではその辺のところも踏まえて、当然のことながら財政問題も検討しないといけないということになってきますので、そういったようなことも踏まえてその検討委員会の中でしっかりとした計画をつくるべきだと考えております。
13番(高橋幸信君) だから、いつごろまでにそういう計画を立てて、いつごろ実行するのか、そこら辺ちょこっと具体的に話聞かせてくださいよ。
議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
企画政策課長(関川嗣雄君) 私どものほうのまだあくまでも案でございますけれども、担当のほうのレベルの中では一応今年度中には懇談会を開催いたしまして、新年度になったら検討委員会を立ち上げると、その新年度の前半のほうである程度の計画を詰められればというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) では、今確認しますけれども、新年度と言いましたよね。
企画政策課長(関川嗣雄君) はい。
13番(高橋幸信君) では、もう三、四点関連を含めてお聞きしますが、この福祉の道の駅整備事業、これフィンランドプロジェクトの一環として位置づけられているわけですよね。市長これおわかりですよね。市長はこのフィンランドプロジェクトそのものをどういうふうに思っておりますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私、フィンランドプロジェクトというのは、フィンランドの先進的な介護予防をまさに阿賀野市のスタイルに編集し直して、それを実践していくというのが私はフィンランド型のいわゆる事業だと思っています。その一つが白鳥荘に実際あるわけです。非常にこれはもういろんなところでまたPRしております。ただ、やはり基本はフィンランドのいい介護予防のそういったいい取り組みをソフト事業の中で展開していくというのが私は基本であろうかなと思っております。この4月にオープンした白鳥荘の中にプールを設置しまして、大変たくさんの方から水中教室に参加していただいて、実際障害を持った方も体験で入られて、非常によかったという声をいただいておりますので、まずここをしっかり市民に活用していただいて、本当につえ、松葉づえ、あるいは車いすがなくても生活できるよというくらいのそういった高齢者の方をふやしていけるようにしたいなと。私は白鳥荘でのフィンランドプロジェクトの事業については大変大きく評価しておりますので、あとは白鳥荘だけでなくていろんなところでまたこのフィンランド型の介護予防の技術、こういったものを阿賀野市版に編集し直して普及を進めていきたいなというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 福祉の道の駅整備計画、これはフィンランドプロジェクト推進室ですか、そこでやっていますよね。今度再構築にかかわる事務的なもの、これはやっぱりこの推進室でやるのですか、それともほかの部署へ移すのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今度再構築する一つのイメージとしてうららの森というのを検討しておりますので、私としてはうららの森、まさに農業と商業と連携したような施設でございますので、市の産業振興というような位置づけ、あるいは観光というような位置づけを考えれば、むしろ商工観光課のほうで取り組んでもらうのが一番所管課としてはいいのかなというのは今思っております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 商工観光課長、そういうことでございますので、よろしくお願いしますよ。
  それから、市長、あなたなぜこの地権者の方々から理解得られないのか、あなたはあなたなりにもう1年半もたっているので、あなたなりに分析していると思うのです。どうして理解を得られないのか。どう思っておられますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 何度か地権者の方の会合にはお邪魔しております。最初のころはかなり平行線をたどっていた経緯もございます。7月の7日の地権者の説明会の中で改めてかなり地権者の方の考えと私の考えの中で溝があるというのも認識しました。というのは、福祉の道の駅にかわるものをつくるという点なのですけれども、どうしても地権者の方の集まりですので、道の駅の地権者の方、いわゆる9ヘクタールの地権者の方が前提になっているわけです。そうすると、9ヘクタールで別なものができるというふうに地権者の方はお考えだったわけで、そのとき申し上げたのですけれども、新しく再構築するものがどういう形であれできれば、それに必要な土地になるわけなので、それが9ヘクタールになるということではないのです。だから、その辺がどうしても地権者の方の集まりになると9ヘクタールの土地をどういうふうに再構築するのかというような話になってしまいがちでございます。それは7月7日の説明会で話はしたわけです。要は振り返ってみれば地権者の方との意見交換をもうちょっと密にやっておれば、その辺の誤解といいますか、溝もなかったのかなというふうには今振り返ってみれば考えております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 市長、あなたそればかりではないと思いますよ。あなたに足りないのは、誠意、熱意、行動力、判断力、そしてハートですよ。熱いハートがあればこんなふうにはならなかったと思いますよ。
  最後の質問になりますけれども、これ市長も想像されると思います。今後のこと。国、県、そして地権者、今後どうするつもりなのですか。もう12月なのですよ。国、県に対してもう大変失礼なのですよ。そして、地権者、地権者の代表者の方々、これ私10月の初めごろですか、お会いして話を聞いたのです。市長は今病院問題で忙しいから、頭がいっぱいだから、もう少し様子を見ます、ここまで恩義を与えてもらっているのですよ、あなた。これちゃんと考えなければだめですよ。7月から何にもしていないです。あなた今後どうするのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほどの答弁の中でもお答えしました。まずはリセットの部分がまだできていないということでございます。まちづくり交付金についても、これも変更あるいは取り下げにするのか、これも早く決着といいますか、手続のほう進めたいと思っておりますが、なかなかお願いしても県なりのほうがちょっと保留しているような話も聞いておりますので、必要であれば行ってその辺をしっかり手続を終わらせるようにしたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 13番、高橋幸信さん。
13番(高橋幸信君) 堂々めぐりな話になりますけれども、あなた今もリセットと言いましたよね。では、リセットする取り組みを早くしてくださいよというのです。お願いしますよ。あなたに強く要望したって効き目ないのですよ。頼みますよ。
  質問終わります。
議長(浅間信一君) それでは、これより3時15分まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 3時05分)
                                            
               再 開 (午後 3時16分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  7番、稲毛明さん。
               〔7番 稲毛 明君登壇〕
7番(稲毛 明君) 7番、稲毛です。今回は4つの点につきまして一般質問をさせていただきます。
  まず第1に、学校給食についてということで、これは端的にあらわれるのがそこだということでこういうテーマになったのですが、大きな目的は地産地消ということになっていくわけであります。私は、先月の11月の13、14、食糧と健康、教育を守る県総行動という要するにグリーンウェーブ食糧の波共同行動ですね、ここに参加させていただきまして、幾つかの全県の自治体と全部の農協を回らせていただきました。その中で幾つかやはりこの阿賀野市でも取り組んでもいいのかというふうなことも感じたものがありましたので、取り上げさせていただきました。先進的な自治体では、地産地消推進協議会、これは胎内市であります。これを立ち上げて地場産の自給率を上げるというために努力しております。ここは、この協議会を立ち上げて週5回の米飯給食にしていきたいということに今努力をしているということと、センター方式から自校方式に変えていきたいということで、これは五泉市であります。今あと2校残すのみとなって、来年度で全部の学校で自校式になるだろうということを農林課長さんが述べておりました。この自校方式になったところで見ると、非常に家庭料理的な給食が結構出せるということで非常に好評であると、そういうことで地場産の食材が使われているということで、そういう話がされておりました。そういう点で市でも直接、間接的に管理しております施設に地場産の食材の活用を大いに進めることが必要ではないかなというふうに思っております。そのためにこういう協議会的なものを立ち上げて取り組んでいくべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
  あと、もう一つは前にも聞いたのですが、学校給食に占めます地場産の食材の活用率は今どうなっているのか、この点も聞かせていただきたいというふうに思います。
  2つ目は、水田転作奨励金についてであります。昨日の泉議員さんの質問とダブる部分が多々ありますが、改めて質問させていただきます。現在、阿賀野市の主な転作作物は大豆であります。約250町歩作付がされているそうであります。現行は10アール当たり5万6,200円に転作奨励金が設定されておりますが、ご存じのように来年度からは一律3万5,000円の概算要求がされている、こういう中で本当に転作の主力として大豆に取り組んできた農家の中ではどうすればいいのだという不安が広がっているわけであります。そして、それらの不安をぬぐうために、またこの転作大豆が今後もきちっと作付がされていくために市として奨励金の加算を今検討しているのかどうか、そしてご存じのように米粉、飼料米等に非常に高い奨励金、10アール当たり8万円が打ち出されております。多くの農家はこちらのほうに転作を変更していく可能性があるのではないかなというふうに思っております。しかし、この米粉も事業者と契約した場合に限られており、それらについて市としてはどういう方針、どういう方向性を持ってアドバイスをしていくのかという点を聞かせていただきたいと思います。
  あと、政府の出してきております概算要求、これが本当にやられるのであればこの阿賀野市の農業そのものがやはり根本からおかしくなっていくというふうに私は強く思っているわけなので、市としても今までどおりの形をとれということで国と県に強く要請をしていただきたい。
  それから、3つ目の国保の減免制度についてであります。皆さんの努力で本年度より減免の基準が新たに設けられました。しかし、聞くところによるとわからない人が結構いるみたいだというお話なのです。そういう点で加入者への周知徹底が弱かったのではないかということが私としては考えられるわけなのですが、この点はいかがな取り組みがされたのか。今現在の申請実績はどういうふうになっているのかを聞かせていただきたいというふうに思います。
  あと、4番目は山崎にあります屋内ゲートボール場について、ことしいっぱいは使用禁止だというふうに利用者の人が心配していたのを聞いたわけなのですが、来年は使用できるのか。そういう点では本当に利用したい、利用している市民の方が使用禁止になって、それがいつまでなのかということを現状をよく知らない人もあるということで、3番目の国保の減免制度等も含めて市民への周知徹底がやっぱりちょっと弱かったのではないのかということを非常に感じているわけなので、この点も含めまして答弁をお願いしたいというふうに思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 稲毛議員からは4項目のご質問をいただきました。初めに私からご答弁申し上げ、学校給食についての地場産活用率と屋内ゲートボール場については教育委員会からお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  まず、学校給食も含めました地産地消の推進についてであります。阿賀野市農業振興協議会の下部組織としまして、農協、学校給食野菜納入グループ、農産物直売所の代表、市役所関係各課の担当者で構成します地産地消部会で互いに情報を共有し、連携を図りながら、市内12カ所の農産物直売所の健全運営や学校給食への地場農産物の供給を推進しております。現在、学校給食への野菜など食材の供給は、農業振興協議会で種子代を支援しながら、市内4グループから学校給食の献立計画に基づいたジャガイモやタマネギなど定期的、量的に供給できます20種類の野菜などを昨年実績で年間3,350キログラムほど、販売額にして137万円、市内12小中学校等、幼稚園1、県立養護学校駒林分校を含みます、に供給していただいております。
  農産物直売所で余った野菜を学校給食に供給できないものかとのご提案でありますが、今ほど申し上げましたとおり学校給食への野菜など食材の提供は献立計画に基づくものでありますので、品数や数量がそろわない野菜の受け入れは大変難しいと考えられますので、農家の皆さんからは農産物直売所で売れ残らないような品質のよい農産物生産に努めていただきたいと思っておりますし、総菜として販売するなどの工夫も考えていただきたいと考えております。また、市内の料理屋組合や旅館協同組合などからも使っていただくような働きかけも必要でありますし、特養施設での地場農産物の使用推進も大切と思っておりますので、市としても積極的に仲立ちをしてまいりたいと考えております。
  議員も申しておられるとおり、今後も高齢農家の生きがい対策、農業の副収入アップ推進とあわせまして、農協等関係機関一体となりまして、加工品も含めました顔の見える、安全、安心、新鮮な農産物生産の振興推進に努めてまいりたい所存であります。
  次に、水田転作奨励金についてであります。議員の言われるとおり、来年度からの米生産調整に係ります転作助成金制度は、国の政権交代によりまして従来の産地確立交付金から米以外の穀物の自給力向上を目指しました水田利活用自給力向上事業へと変わる予定で、現段階の情報では米粉や飼料米などの新規需要米に10アール当たり8万円と手厚い支援となっておりますが、農協さんとともに推進しております大豆は現行より2万円以上も低い3万5,000円の設定でありますことから、議員同様にJAささかみが主体的に運営しています大豆加工体験施設、豆腐工場への地場産大豆の供給、確保を大変心配しております。また、米粉用米や飼料米は全農や集荷連が実需者に供給する流通体系となってはおりますが、過剰生産によります販売価格、農家収入の下落も懸念しております。
  政府のこのたびの単価設定につきましては、さきの泉議員にも申し上げましたとおり、作物ごとの全国一律での生産費と販売価格との差を助成水準としたものですが、自給率を向上させなくてはならない大切な作物の一つであります大豆の助成額の試算が余りにも低過ぎると思っております。農家の皆さんからしてみれば、だれでもつくりやすく、高い助成水準の米粉用米に大半が移行すると考えられます。市といたしましては、米の生産調整や転作作物の作付は農家個々の選択でありますので、大豆への作付をお願いしていきたいと思いますが、強制力はありません。また、市独自の加算につきましては、大豆だけでも現行水準維持では約5,300万円の財源が必要で、厳しい財政下での支援は困難であると考えております。しかし、豆腐工場への地場産大豆の供給は欠かせないものであり、農協初め関係機関とともに農家の皆様に大豆作付へのご理解に努めてまいりたいと考えております。
  再三申し上げますが、戸別所得補償制度とあわせ、政府からは地域の実情を十分に把握され、全国一律ではなく、各地域に見合った単価設定をしていただくよう強く望んでおり、今後も機会をとらえながら農協など関係機関と一体となりまして要望してまいりたいと考えております。
  次に、国民健康保険税の減免制度についてであります。平成21年度国民健康保険税は、第4回議会臨時会において税率改正をご承認いただき、新たな税率でご負担をいただいております。合併以来初めての税率改正であり、平均で25.3%の負担増をお願いすることから、震災等生活資産が甚大な損失を受けた場合、事業の休廃業等著しく所得が減少した場合など5項目に分類し、それぞれに保険税額の減免割合を具体的に定めた阿賀野市国民健康保険税減免取扱基準を7月1日に施行いたしました。加入者の皆様には、7月の納税通知書送付時に税率改正内容等と制度を紹介したチラシを同封いたしました。また、新規加入者にはその都度チラシを送付しているところです。11月20日現在の実績は、相談31件、申請14件、うち10件が対象となり、減免総額は58万6,500円となっております。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 稲毛議員の学校給食にかかわる2項目のご質問にお答えいたします。
  地場産食材の活用を進めるための協議会的な立ち上げへの考え方についてでありますが、今ほど市長が申し上げましたとおり、地場産食材の活用を推進するための協議会、阿賀野市農業振興協議会・地産地消部会に学校給食担当職員も関与し、話し合いに参加しております。ことし7月の学校給食関係職員夏季研修会には、地場農産物納入グループ、それから市内2カ所の支所を含む農協、それから農林課の各担当者から出席いただき、学校給食関係全職員、これは各栄養士、調理員の連携を深めることを目的に意見交換を行い、お互いの立場における問題点や今後の取り組み等について情報交換を行ったところであります。このようなことを踏まえて、今後も地産地消部会で協議を重ね、地場農産物利用を、給食費負担とのかかわりもありますので、保護者の理解を得ながら推進していく考えであります。
  次に、学校給食に占める地場産食材の活用率についてでありますが、平成19年度の調査結果によれば、阿賀野市産の使用割合は全体で6.9%でありました。精米は100%阿賀野市産を使用しておりますが、地元産野菜の使用割合は7.8%でした。野菜類では、大根、長ネギ、ジャガイモ、里芋、白菜、キャベツ、コマツナ、ピーマンなどが使用されております。なお、活用率の調査は平成19年度が最後となっております。地場産の条件として、学校給食で使用したい品物が希望量入手できることが大前提ですが、現実はうまくいかず、不足分を地元の八百屋が補充し、地場産品も含めて各学校まで八百屋から配達していただいているのが現状であります。学校給食で使用する食材のあり方などについては、それぞれの立場でご理解とご支援をいただいた結果として市内の地場産食材活用が大いに進められるものと考えております。
  なお、地元産野菜など子どもたちのために新鮮で安心であるという大変大きな利点を持っていることは本当に大事に考えていく必要があると思っております。
  次に、4項目めの屋内ゲートボール場についてであります。ご質問の屋内ゲートボール場は笹神地区の施設と存じます。議員もご承知のとおり、当施設については経済危機対策臨時交付金事業の一環として、去る8月31日から11月30日の予定で屋根の修繕工事を行ったところです。先月の30日には竣工検査を行い、翌12月1日より市民の皆様にご利用いただいております。約3カ月という工事期間中は利用ができないということで大変ご迷惑をおかけいたしましたが、現在は利用を再開しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) きのうも一般質問の中で取り上げた人がおりましたが、地産地消、地場産の活用の問題、阿賀野市の産業経済振興条例の中できちっと定義の中でうたわれておるのです。それくらいやっぱり位置づけがきちっとされているのだけれども、どうもちょっと取り組みがもう一つ広がらないのはなぜなのかなという率直な疑問があるわけです。
  それで、ちょっと伺いたいのですが、地産地消部会があるということで、それで足りるのかどうかというのは私わかりませんが、これは年何回開かれて、そして4グループが参加しているということなのですが、何人、グループではなくて何人、4グループ何名が参加しているのか、まずそこから聞かせていただきたいというふうに思います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) この協議会の地産地消部会につきましては、年何回ということは決めてございませんので、その都度何かイベントがあるとか、それからこの地産地消等の会議とかというものでやっておりますので、1カ月置きにするときもあれば、1カ月のときもございますので、年何回というふうには決めてございません。
  それから、まことに申しわけないのですけれども、このグループの何名というのはちょっと私今ここで把握しておりませんので、後で稲毛議員さんにお知らせしたいと思います。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) やはりつくり手がいなければ食材は集まらないわけなので、この振興協議会の中で地産地消の部会があるのだということであれば、やはりこれを農家の方々にお知らせをして、大いに参加していただけないかという意味で生産農家をふやすことが必要ではないかなというふうに思っているのですが、そういう宣伝というか、努力というか、広める努力というのはどんな形でやられているのか。昔からいる人がただ漠然とやっているだけなのか、そこら辺ひとつ聞かせてもらいたいのですが。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 地産地消の部会では、それこそ宣伝というふうなものはまだやっておらないのでございますけれども、これから来年に向けまして、それこそ直売所の栽培指針とか、そういうものをつくりながら農家の方に推進していきたいというふうに考えているところでございます。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 先ほど教育長からの答弁では学校給食というのは確かに量がいっぱい必要だと、その量がなかなか集まらないので、うまく活用できない食材もあるというような答弁なのですが、一方では生産農家を集めようという努力はされていないと。非常にここで矛盾が起きているのではないかと思いますが、市長さんはそこら辺どう思いますか。この矛盾は。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど稲毛議員さんのご指摘にありましたように、なかなか学校給食で求められているものが十分に供給されていないということでございますので、その辺のでは学校の給食献立の中でどういった野菜が不足しているのか、それが本当に地場の農家の方から供給できるのかどうなのか、その辺のやはり意見交換といいますか、その辺調査してみる必要はあろうかと思っております。確実に学校給食に出せるということであれば、それを生産しようという農家の方もふえてくると思いますので、いずれにせよそういった学校給食の関係者の方と農家の方、学校給食用の野菜をつくりたいという農家の方がいれば、そういった方との意見交換の場なんかも設定していくのも一つの方法かなと思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 地場産野菜が学校給食にと、そして地域が元気になったという私記事を見て大したことやっているなと。これは小さな町なのです。和歌山県のすさみ町といいまして、人口が5,000人余りということで、小さいから小回りきくのだろうというふうには私思いますが、この小さな町で今そういう地産地消を進めながら、学校給食の食材が米を除く重量ベースで50%以上占めているということなのです。そして、ここでは食材を供給しているのは農協さんの組合員でつくるひまわり会、これは60人の会員がいるのだそうです。それを例えば阿賀野市にあれしますと600人阿賀野市でいるような、5,000人ちょっとですから、阿賀野市の約10分の1の人口なわけですから、それを言ってみれば600人の生産農家が学校給食の食材づくりに励んでいるということなのです。それで、いずれもこれは大きな農家ではなくて、家庭菜園をやっているその延長線上で取り組むようなお母さんたちが主力になってやっているわけなのです。だから、本当にこの阿賀野市でもそうなのですが、ここでも子や孫が食べる給食に自分たちの野菜使ってもらえるというこの喜びにやはり勇気をいただいているというふうなことなのです。それはこの阿賀野市でもやっぱり子どもたちや孫たちに安心、安全なものを食べさせたいという思いでつくっていらっしゃるというふうに思います。そして、ここでやっぱり発想がいいのです。さらに大量に必要なものをどうやったらつくるかということで、ジャガイモとかタマネギ、これを大量につくろうということで、何に着目したかというと、さらにこの中から5人の生産者が新たにコスモス会というのを結成して、休耕田に目をつけて、休耕田を畑にして、そこでもう学校給食食材を本当に賄うくらいのジャガイモとタマネギを休耕田を利用してつくるというふうなことをやっているのです。だから、全然発想が違うのです、取り組んでいるところは。そういう点で、土地利用も含めてそういう点をひとつ取り組んでいく必要があるのではないかなと。そして、同時にやはり自分たちの活動しているのは、ここは月1回ニュースを出しているのだそうです。だから、それでお互いの顔が見える、生産農家の写真を入れてニュースを出しているとか、そういうことで本当にやりがいがあるというか、そういう意味での取り組みがやられているわけなのです。それと同時に、教育長さんをどうのこうの言うわけでないのだけれども、ここの町の教育長さんは学校給食を子どもたちと毎日食べているのだそうです。それで、これは地元産の食材だよと、これはこれだよというふうなことで、そういう話もしながらやっていて、教育長さんが言うのは、学校は何ができるのだろうかということで、給食を通じて子どもたちにふるさとをもっと知ってもらうことがとても大切だというふうなことから一生懸命取り組んでいるということなのです。だから、例えば学校で使うみそ、来年の秋に向けて、ここら辺はちょっととれないのだけれども、大麦の種を今まいているというふうなことでやっているわけなのです。そういう点ではぜひ、ここも本当に努力はされていると思いますけれども、そういう生産する農家を広げること、またいろんな食材をどういうふうにするかということで、やっぱり発想の転換を含めて本当に安心、安全な食材を子どもたちに、そしてまたそれが地域に循環していくわけですので、産業振興条例にもうたわれているわけだけれども、本当にただ単に口で地産地消、学校給食でなくて、今こそ本当に本格的に取り組んでいく必要性が今出てきているのではないかなというふうに思っております。
  ここの町長さんもやはり高齢の方々に対しての考え方が違うのです。こういうふうに言っているのです。人口の高齢化は普通マイナスと考えられていますが、考え方を変えると、高齢者には年金という基礎的な収入があるわけです。だから、大きな所得をもたらす産業は必要なくて、生きる意欲につながるプラスアルファがあればいい。それと、健康。行政はそこに力を入れていく。地産地消の取り組みはまさにうってつけなのだというふうなことを述べているわけなのです。そういう点で本当に物をつくってきただけではなくて、地域の自然の中で人を育てていくという観点からも、ぜひここに学ぶ必要あるのではないかなというふうに、学校給食の問題はやっぱり口だけではなくて本当に取り組みを大きく展開していただきたいというふうに思っております。
  それから、水田転作奨励金の関係なのですが、これは昨日泉さんにも答弁されているし、再質問の中でもいろいろ取り上げていただいたわけなのですが、本当に、ちょっと正確な今名前忘れたけれども、品目横断政策が出て小規模農家が切り捨てられ、そして今回の全国一律の奨励金制度がやられて、そして認定農家もつぶれていくと、果たして日本に残るのがあるのでしょうかというふうに問いたいのです。まさしく笹神の豆腐工場なんかも農政に翻弄された象徴ではないかなと思うのです。本当に豆腐がどうなるか、大豆がどうなるかという非常に厳しい状況あると思うのですが、今の程度の大豆に対しての奨励金をつけるとなると5,300万ほどの予算が必要だということなのですが、市としてはびた一文も助成する気はないのか、あるのか、あれば幾らなのか、そこら辺を聞かせてもらいたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほどの答弁で申し上げましたように、なかなか現行水準、3万5,000円、2万以上も低くなるわけですけれども、そうすると5万5,000円ですか、現行水準、それを維持するだけで約5,300万の財源が必要なわけなので、なかなかこれを新規に予算措置をするというのは非常にもう大変なわけです。これをやるのであれば、かわりにどこかを削って持ってこなければだめだという状況がございます。それよりまずは、先ほど申し上げましたように、こういう全国一律のやり方ではなくて、それぞれの地域で既に転作作物に取り組んでいるわけです。阿賀野市の場合は大豆の生産が非常に多いわけなので、こういった地域の実情を踏まえて地域ごとに単価を設定できるような、そういうまず仕組みをしっかり新政権のほうでつくっていただくと、それに対してそういう要望していくということにまず力を注ぎたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 認定農業者と両農協さんからも要望が出ているみたいなので、ぜひ本当に検討を重ねていい方向が出るようにお願いしたいのですが、特に今市長が言ったように、私もそうなのですが、全国一律ということがどだい非常に無理なのです。だから、そこの点本当にやっぱり国、県に向かってそこの考え方を改めなければこれはもうだめだというのをひとつ。だから、北海道も大騒ぎだそうです。大豆と麦、これはみんな請負やって、もうやっているわけでしょう。こんな3万5,000円ではもうやれないからということで全部戻し始めている組織もあるそうです。戻してもらったって、戻してもらった農家は何にも農機具がないわけでしょう。そういう傾向がここでも起きる可能性もあるのです。やっぱり3万5,000円よりも8万円もらったほうがいいですよね。幾らどんな逆立ちしてそろばんはじいたって、やっぱり8万円のほうが勝ちますよね。だから、そういう点でやはり、それと同時に地場産業として栄えてきたと同じですが、豆腐工場そのものをやっぱりなくしてはならないわけです。このままいけば必要な大豆が確保できないという現状があらわれてきているのです。もう既にいろいろ農家の方に聞くと、8万円もらうほうにおれはいくさという方々が結構出てきているのです。だから、それは確かに何を選ぶかは農家の自由だとはいいますけれども、やっぱり政策的な提案というのも必要になってくるのではないかなというふうに私は思っているわけであります。
  それでお聞きしたいのですが、ことしの減反のカウントの形どういうふうにやられたか、ちょっと私そこ余り関心なかったので見ていなかったのですが、米粉をつくった場合に、大豆みたいに1反は1反の面積がカウントされるのかどうか、そこをちょっと聞かせてもらいたいのですが。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) おっしゃるとおり、米粉1反つくれば1反のカウントになります。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) ちょっと変な聞き方するのですが、そうすると例えば5反つくって8俵とれて、五八、四十俵とれたと。だけれども、20俵しかとれなかったのだよねということで20俵出して、あと20俵一般米で出すということだって考えられますよね。そこら辺は何か例えば加工用米と同じような30キロ何平方メートルというカウントの仕方するのかどうかというのも、大勢つくるようになればそういうのも必要になってくるのかなと。余りこういうことを私は行政に味方するような提案したくないのだけれども、いや、実際やっぱり、いや、これしかとれなかったのだと言えばそれまでなので、そこら辺がちょっと私心配なもので、ちょっとなじだかなと思いまして。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) ことしから米粉は出てきたわけでございますので、ことしの場合ですと、1反つくった場合、それは1筆の管理をやらせていただいたと。これについては、方針作成者のほうで1筆管理をして実需者との契約だということでやっております。それこそおっしゃるとおりこれは米粉が相当ふえた場合につきましては1筆管理はこれできないのではないかというふうに私ども考えまして、要望書の中にも加工用米と同様に1俵何平方メートルというふうな格好でお願いできないのか、それとも県が一括してその方向を決めるとか、そういうものを考えていただけないかというふうな要望はしていきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) それ以上触れると行政に味方するようになるので、これであれです。私の考えた心配な点がちょっとあるなと思ったので、そこら辺市のほうでどう考えているのか。
  先ほどの話に戻りますけれども、やはり一律というのは非常に、例えば戸別所得補償モデルでやってもこれも一律なわけですよね。とれるところととれない、生産費がかかるところとかからぬところでは全然また違ってくるのです。例えば全国一律で見ると生産費は60キロ当たり、08年産ですが、1万6,497円ですね。北海道や東北の、ここら辺もそうなのですが、1万2,000円から1万4,000円。それで、西日本、四国、ここはもう2万2,000円から2万3,000円かかっているのです。だから、全然一律ではなくて、本当に我々が求めている地域に自主的に任せてもらう形のものがとれなければこれはもう何の意味も持たないというふうな形になってしまうのです。それと同時に、補償の家族労働費の算入8割と見ているというのは、これ何で8割なのかなと思って見たら、雇用保険法に基づく失業給付が離職前の8割補償だから、家族労働費は8割なのだと。何を言っているのかなというふうに私思いますけれども、そういう点でぜひこういう戸別所得の補償の問題でも転作の問題でもやっぱり一律というのは非常に大きな矛盾が生まれるし、はらんでいるということで、その点を防ぐためにもぜひ市としても声を大きくしていっていただきたいというふうに思います。
  それからあと、減免制度についてでありますが、1つはこの黄色い紙があれと一緒に入っていたのです。これだけですよね、周知徹底したのは。よくわからない人がいっぱいいたのではないだろうか。そこら辺どう思いますか。
議長(浅間信一君) 中澤税務課長。
税務課長(中澤峰子君) 議員さんもご存じのように、取扱基準そのまま送ってもかえってわからない、ご理解に苦しむかと思うのです。それで、そのようにまず相談くださいということで、そして市長のほうからも金額、件数等も報告あったかと思うのですが、私はこれは妥当な線だと考えておりますし、昨年7月の本算定に間に合わせたもので、そのときに個々に送付したものであります。今回の定例会で税条例の改正をお願いしておるところでございます、10期を12期に。それが可決されますれば4月に仮算定分を送付するときにもまた周知徹底を図りたいと考えております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) いや、おれまた余り申請者が多くなって税収が減るのでないかと、それ心配で余り周知徹底しなかったのではないかというふうに思ったのだけれども、やはりこれはちょっと本当わかる人はわかるけれども、ほとんどわからない人はわからないだろうと思うのだわね。だから、もうちょっとやはり、こういうせっかくの制度ができたので、こういう方々はぜひ相談くれ、もうちょっとインパクトあるような、何か一つのあれとしてすらっと出ているみたいで、どこが変わったのかわからないでそのまま見過ごしている人がいるのではないかなと思いますが、実際31件相談があって、相談は相談なのですが、申請14のうち4件却下になったわけですが、その取り消しというか、却下された理由はどんなのがあったのですか。4件について。
議長(浅間信一君) 中澤税務課長。
税務課長(中澤峰子君) ご存じのように、私どもの取扱基準には生活保護世帯の年収の何倍というのを決めております。それよりもやはり上回ったということでございます。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 課長もご存じのように、本当にこの不景気がなかなか下げどころがとまらなくて、本当に市民の生活が大変になってきているわけですし、多分今後も簡単に回復するような兆しも見えない中で、最後の命のとりでであります保険証、ここの扱い方をぜひ間違わないようにひとつお願いしたいのと、この減免制度は7割、5割、2割に該当している人は該当外だということですが、ではその7割、5割、2割って今何人ずつ該当されているかわかりましたら。今資料なければ後でいい。わかりますか。
議長(浅間信一君) 中澤税務課長。
税務課長(中澤峰子君) 申しわけございません、手元に資料がないので、ちょっとお答えできませんので、後ほどお示しいたします。
7番(稲毛 明君) さっきの繰り返しになりますが、本当に最後の命のとりででありますので、ぜひ十分納税者の相談に乗って、やっぱり納税者の立場に立ってぜひ取り扱いをしていただきたいというふうに思っております。そういう点でぜひ課長さん、ひとつお願いをいたします。
  あと、屋内ゲートボール場は質問出したのとあれが時間差があって、質問するときはもう再開していたということになってしまったので、私も再開された様子は見させていただきましたので、非常によくきれいになったなというふうに思っております。
  では、これで私の質問終わらせていただきます。
                                            
議長(浅間信一君) それでは、最終バッターですが、19番、福住つゆ子さん。
               〔19番 福住つゆ子君登壇〕
19番(福住つゆ子君) 最後でございます。よろしくお願いいたします。
  マニフェストについて。マニフェストの目的は、市民の幸せのために何をするかで、それは手段であって目的ではないから、場合によっては実行をやめてもらったほうがよい場合もあります。選挙対策としてのつけ焼き刃ではだめで、当選後はマニフェストの仕分けが必要です。市長のマニフェストに基づく当市のグランドデザインはどんなものなのかお伺いします。また、市民がどうやったら幸せになれるのか、できるのかというストーリーをつくって、そして市長に立候補なされたと思います。端的にその辺をお聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 福住議員からは、昨年の市長選挙時に有権者にお示しした私のマニフェストについてご質問いただいておりますので、お答えいたします。
  まず、マニフェストの仕分けが必要であるとのご質問ですが、マニフェストは市の財政状況を踏まえ、市政の現状と今後の状況変化を見据えた中で、私が市長になったら重点的に取り組んでいきたい政策を掲載したものです。マニフェストに掲げた政策は、議員がおっしゃるように手段であって目的ではありません。住民福祉の増進が目的であって、政策はその手段にすぎません。したがって、目的達成に向けた政策間の優先順位があり、また政策の変更、追加は可能と考えています。
  次に、マニフェストに基づく市の将来像と市民の幸せへのストーリーについてであります。マニフェストでは、協力原理による地域社会の再生を基本理念に掲げ、市の再生に向けた政策プランとして6つの重点施策への取り組みを通して、地域社会で営まれる人間の生活を将来にわたって持続可能なものにしていきたいと考えています。平成21年度の施政方針でも述べさせていただきましたが、目指すまちの姿は、住んでいてよかったと言えるまち、市を一たん離れた人がまた帰ってきたいと思えるまち、住んだことはないけれども、ぜひとも住んでみたいと思えるまち、そういった魅力あるまちを目指したいと考えております。魅力あるまちであるためには、そこに生活する人々が活力ある生活を送っていること、輝いていることが重要であると認識しています。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 非常に具体性に欠けておりまして、協力原理による地域社会の、読めないような、読むと口が回らなくなるような、何かわかりにくい、それから住んでよかったと言えるまち、それをどういうふうにつくっていくか、そういうことが一番問われるわけです。順序正しく質問させていただきますと、市長は政権公約マニフェストの要件、必要な条件、それが求められているわけですよね、マニフェストに。では、それは何だと、必要な条件は何だとお考えでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 一般的にマニフェストの要件といいますか、これは財源、期限というものを明示するというのが通常のマニフェストのスタイルかというふうに考えております。その点では私のマニフェストはそういった点が欠けているということは、これはまさに事実でございます。
  以上です。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 必要な条件、要件は5つございます。もう一度お答えください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 済みません、その辺は私もまだ不勉強でございますので、議員のほうから教えていただきたいと思っております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それでは、答弁に私が質問した目的でなくて手段であるということをお考えになっていなくて政権公約をただ選挙目当てにお出しになったと、こういうことにもとれるわけです。お教えします。政策指数、それから実施期間、コスト、手法、工程表、このことが具体的に示されなければ後日私どもはマニフェストの検証ができないので、伺ったのでございます。どうでしょう。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 議員おっしゃるマニフェストであれば、なおのこと検証という形はできるというふうには思っています。残念ながら私のマニフェストはそういう意味ではその要件を欠いたマニフェストでございますので、なかなか検証をするというのは難しいというのは私も認識しております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 政権公約マニフェストは市民による選挙を経たものなのです。それがすぐにそのまま行動計画になるわけではありません。政治活動への市民の参加、それから議会における審議調整などによってマニフェストを行動計画に翻訳する作業が必要となるのです。なぜならば私たち市民は次の選挙までマニフェストの評価を行い、選挙をして審判を下さなければなりません。その評価は、マニフェストがどのように行動計画に反映できたか、行動計画はどの程度実現できたかであり、それが政策機構のトップである首長への評価につながるからです。だから、そう言えば私ののは全く検証は後になってできないなんて言えば、次の選挙のとき私どもどういうふうな判断で審判を下せばいいかわからなくなってしまうのです。それにはマニフェストの要件を具体的に示して、実現の可能性、有効性を判断できる材料を十分提供すること、説明することが重要です。これからどのようになさるかお聞かせください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今福住議員がおっしゃったような要件は私のマニフェストにはなっておりませんけれども、そのマニフェストに基づいた予算編成といいますか、事業は組み立てておりますので、市のいろんな事業ございますけれども、私のマニフェストを反映した事業も実際あるわけで、具体的なものということになれば市の事業の中での進捗状況を見ていただくのも一つの方法かと思います。次の選挙といいますか、マニフェスト本来の5つの要件が必要だということは今福住議員からも教えてもらいましたので、次のマニフェストをつくる際にはそういった要件も入れた中でやっていきたいと。今現在は選挙のときに示したマニフェストでございますので、それを今言った5要件にまとめるというよりは、毎年の予算編成の中で、そのマニフェストの全部ではありませんけれども、少しずつ事業の中で反映されているというふうにご理解いただきたいというふうに思っております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それでは、このことについて質問していても、だってマニフェストの必要な条件というのもおわかりにならなかったわけだから、これ以上ここにとどまって質問することはやめて、次にいかせていただきますけれども、我々が判断する、審判を下す判断をする材料というのは、例えばあなたどんなものを、私答えるのは簡単だけれども、あなたはどんなものがあると思いますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 市民の皆様から判断していただく、判断の基準というのはいろいろあろう……
19番(福住つゆ子君) 材料。
市長(天野市榮君) 材料というのは、少なくともまずは市の事業としてどういうものが天野市政になって出てきているのかというのが一つのやはり判断になろうかと思います。ですから、マニフェストのそれが具現化したものが市の事業の一部でありますが、出てきているわけなので、それを私としてはしっかり市民の皆さんにお示しして、それを市民の皆さんから評価していただくと。中でマニフェストの検証していただく、今のマニフェストは大変欠陥だらけ、それでは5要件備えていませんので、マニフェストという体裁はなかなかとれていませんけれども、事業の中で見ていただいて評価していただくと。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) では、お答えの中から私がまとめますと、施策と事業レベルで当面の予算、財源の見通しなど新しい事業の必要性、今までの事業の中止のわけなどをそんなところから見てくれと、こういうわけですね。それでよろしゅうございますね。
  そうしますと、私がお聞きしたいのは、平成20年度の決算における主要施策の成果概要のページ37の記載によりますと、都市再生整備計画、福祉の道の駅整備事業は依然として当初計画のままですとあります。議会と市民の理解が得られずとも書いてありましたよね。材料を十分提供しないで、説明もしないで、最も悪いパターン、あなたのマニフェストの中で一番悪いパターンの例ではないのでしょうか。政権交代のときにおける今まではこうだったけれども、これからはという、すなわち事業の中止には関係者の理解がセットです。関係者の理解がセットなのです。また、なぜ中止かの説明責任をしっかり果たさないと、今まで高橋さんたちが何度も何度も質問してきた、いたずらに混乱を招くだけです。いたずらに混乱を招いているわけです。めどを示すということは最低限必要なのです。めどを示すということが。各関係市民のニーズとかけ離れたことをすべきではないですよ。どうですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 福祉の道の駅の整備事業中止については、何度か地権者の方への説明もいたしておりますし、また関係機関に変更あるいは取り下げということで相談に行っております。ただ、それがまだ実現できていないというのは、これは事実でございます。市民のニーズとは違うのではないかと、何が市民のニーズ、要はまだいわゆるリセットされていないというところが市民のニーズとは違うということなのですか。それとも、福祉……
19番(福住つゆ子君) 関係市民と言ったのです。
市長(天野市榮君) 関係市民のニーズと違うと。関係市民といった場合は地権者とかそういった方なのでしょうか、その辺がよくわかりませんけれども、確かにまだ十分ご理解いただいていないというのは、それは認めます。もちろんご理解いただけるような努力はしてまいりたいと思っておりますが、ただまだ理解していただいていないという現実なわけでございまして、その辺はやはり時間のかかるものもあろうかと思っておりますので、少しご理解いただきたいと思っています。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 政権交代というのはスピードというのも大事なのです。あなたに対する期待が大ですから、スピード感を持ってやるということも大事なのですよ。だから、それを今まで関係市民のニーズとかけ離れたことしているわけではないですか。何度も何度も、何度も何度もあなたに対して高橋さんは地元を代表し、また市民代表ですよ、結局は。そのことを私も耳にたこができるぐらい聞かせられていても、あなたはいつも同じ返事。何ぼ私でもあきれ返ってしまいますわ。まず、そのことを一つ悪例として出させていただきました。
  それから、道の駅をこれからする場合でもお金がかかる。補助金を返さなければならない場合もあるわけでしょう。今まで来ていた補助金を。だって事業しなくなったのだから。国からもらっていたお金を返さなければならないという、返すのは600万、それから仕事をこれから追加して行う場合は1,200万かかる。あなたその辺わかっているの。
議長(浅間信一君) 市長に質問なのでしょう。
19番(福住つゆ子君) 市長に。わからねばわからないでいいのです。次いきますから。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 少なくとも私の認識は、中止に伴って国に返すというのは多分去年まち交の、仮に中止になれば、道の駅本体ではなくて都市再生整備計画の中で位置づけられた道路があるのです。それで、市のほうでたしか今年度、去年か、もらって事業したものが、これがいわゆる……
19番(福住つゆ子君) 議長、済みません、補助金を返還する場合600万ということご存じかどうかということ、これだけでいいです。イエス、ノーで結構でございます。私、道の駅質問しているわけではないから。
市長(天野市榮君) 今突然数字を言われても、私はまだちょっとその辺は今初めてお伺いしました。
議長(浅間信一君) 市長、大分もめた問題ですので、承知していないというのも。
  19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 済みません、私600万なんて言いましたが、900万だそうで、訂正申し上げます。
  では、ここでまた質問を進めさせていただきます。市長の政権チェンジのキャッチフレーズは、今おっしゃったさっき書いてあるのだけですか。協力原理による地域社会の再生、これが基本理念で、キャッチフレーズは住んでいてよかったと言えるまち、市を離れた人がまた帰ってきたいと思えるまち、ぜひとも住んでみたいと思えるまち。こういうまちにするために何をするかということがキャッチフレーズになるのではないでしょうか。例えば全国の知事さんの中で全く具体的なキャッチフレーズを上げていらっしゃる方いるのです。公共サービスをより安く提供するまち、民主主義の原点を貫くまち、日本で一番税金の安いまち、地域独自の創意に基づくまちをつくると、こういうふうに具体的であればわかるのですけれども、これずらずらっと、だからそのために何をするのよと、こういうふうなことになってきますから、その辺をしっかりとお聞かせをいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) なかなか私の思いがキャッチフレーズあるいはスローガンみたいなところで伝わっていない部分があろうかと思います。今福住議員が例に挙げたキャッチフレーズもある程度イメージできるものもあれば、ちょっと漠然としているものもあろうかと。キャッチフレーズというのは、どちらかといえば一般的といいますか、そういう抽象的なやはり文言になるわけです。それを具体化するのが政策であり、事業であるわけです。私は、協力原理による地域社会の再生というのは、いわゆる地域の中では行政だけではなくて、企業、民間もあるし、地域もあるし、世帯個人もある、そういったところが……
19番(福住つゆ子君) キャッチフレーズを聞いているわけです。あるのかないのかと。
市長(天野市榮君) ですから、私のキャッチフレーズは確かになかなか具体性には少し足りないのかなという認識はございます。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 何が具体性に欠ける。公共サービスをより安く提供するまち、日本で一番税金の安いまち、ちっとも具体性に欠けていないではないですか。
  次に移ります。政権交代というのは、今まで、先ほども言いました。今までこうだったけれども、これからはこうなるという改革の目玉があるはずです。また、なければなりません。チェンジとは、政策を転換して新しいことを始めること。それがあなたからは見えてこないし、語られていないように私は思えてなりません。市民派市長というのであれば、このまちの将来ビジョンを含めもっと市民に語りかけてほしいと願うのは私だけでしょうか。私は、期待が大きかっただけに失望に変わりつつあることが残念でなりません。天野市政の目指しているまちはどんなまちなのか、減税対策、福祉の充実か、子育てなのか教育なのか、河川整備できれいな水が流れ、そこに蛍のすむそんなまちにしたいのか、ソーシャルサービスに力を入れ、文化郷土史を生かした観光のまちづくりなのか、防災、安全が日本一のまちか、あなたの目指している市政はどんなものなのでしょう。どういうふうに運営していくつもりなのでしょうか。長期的に立った基本方針はあなたにはないのでしょうか、あるのでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
19番(福住つゆ子君) ちょっと済みません、市長、笑いながら答えるのやめていただけません。私は真剣にあなたに問うているのです。それを一々一々そこに笑われると私何か自分がばかにされているような気がするのです。真剣に答えていただけませんか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) なかなかいろいろ福住議員のほうから具体性に欠けるキャッチコピーだというふうなお話です。どういうふうに阿賀野市をこれから発展させていくかでございます。とにかく阿賀野市はもういろんな意味でいいものがあると思います。そういったものをやはり、人、物、わざ、知恵といいますか、そういったものを活用して本当に阿賀野市を元気にしていけるようなまちに、その一つの方向性としては、まずはやはり私は環境であり、健康であるというふうに考えております。
19番(福住つゆ子君) 具体的に。
市長(天野市榮君) 具体的にと申しますと、今農業中心にいろんな環境に配慮した資源循環型の農業というふうな形でやっております。こういったものとか、あるいはラムサールに瓢湖は登録されました。そういう意味では非常に環境に配慮した、そういった地域社会をつくっていきたいし、そして環境がまた健康につながるというところで今水原郷病院の経営改革しています。これもやはり医療の質を高めるというところにつながるわけなので、やはり環境と健康、こういったものを中心としたまちづくり、それがやはり今の阿賀野市の持っているポテンシャルでは十分あるのかなというふうに思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 具体的でないので、あれですけれども、ここでとまっていないので、再質問します。市長がいつも掲げていらっしゃるボトムアップ構想とは何ですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ボトムアップ、これはトップダウンに対する言葉でございますが、とにかく広くいろんな方から意見を吸い上げるというのもそうですし、構想策定段階からいろんな方、市民の方から、あるいは市の仕事であれば市の職員からまずはいろんなアイデアを構想段階から出していくと、そしてだんだん具体的な事業に仕上げていくというのがボトムアップになると。これは確かに時間もかかりますし、無駄になる部分もあるかもしれませんけれども、それが私が考えている、いろんな政策を考えるに当たって、事業化、その政策を事業化するに当たっての一つの手法、アイデアの出し方を私はボトムアップ、あるいは意思決定の手続、そういったものでございます。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) ボトムアップというのは下から上へと、こういうことですよね。こういうことは、ボトムアップ構想というのは、地方自治体に付与された権限を住民一人一人のところまで移譲しようという構想なのです。ただ下から上へいくと、これだけでないのです。こういう構想なのです。おわかりでしょうか。あなたそれしているとまた時間たつ。視点を変えれば、これは庶民革命と言われているのです。構想の実現の大前提は、よりよいサービスを安く提供することで、最低限の生活保障の上で成り立つものなのです、ボトムアップ構想というのは。この構想を具現化する、理想を実際のものとする政治家にはボランティア精神がなければだめと言われています。ボランティア精神というのは、奉仕者みずから進んで社会事業などに無償で参加する精神、この構想に取り組んでいるある市の市長は報酬を3分の1にするぐらいの意気込みでなければ実現できないと、これくらいの構想なのです、ボトムアップ構想というのは。市長のボトムアップ構想の取り組みについて、こういう意気込みでやっていらっしゃるのか、どんな考えを持っていつもいつもボトムアップ構想、ボトムアップ構想とおっしゃっているのか、それとも言葉だけが躍っているのか、その辺ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど福住議員さんが紹介されたこれも一つのボトムアップのやり方であり、考え方であろうかと思う。私はやはりボトムアップというのは、先ほど申し上げましたように、市民参画のまちづくりといいますか、やはり構想段階から市民が、市民だけでなく関係する企業、NPO法人もそうですけれども、そういった中で構想を練り上げて、それぞれの役割分担の中でまちづくりをやっていくというのが私が考えるボトムアップでございます。阿賀野市もようやくまちづくり基本条例の制定に向けた検討委員会も立ち上げることになりまして、それも一つのやはりボトムアップをするための、ボトムアップによるまちづくりを進めていくための一つの体制といいますか、制度づくりだというふうに認識しております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) どこかの市長さんがうらやましいくらいでございます。では、市長の言われるボトムアップ構想、ではあなたは、さっきの道の駅に戻りますが、あそこをうららの森にしたいとあなたはおっしゃいましたよね。それはあなたの発案でしょう。では、ボトムアップではないではないですか。地域住民からどんなものをつくりたいか、これが出てくるのがボトムアップでしょう。今ボトムアップ構想に動いていないではないですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私はうららの森にしたいということではなくて、うららの森をイメージしたものが、あれがまさにボトムアップで私はつくり上げられたものだと思っておりますので、うららの森のようなものをということではありませんので、うららの森のように皆さんがいろいろ集まってアイデアを出してつくり上げたものということでございますので、決してうららの森と同じものがあそこにではいいのかどうなのかというのは、これは皆さんのほうで検討していただいた中で中身が決まるというふうに思っております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) よくお聞きになりましたね。うららの森というのは、あそこにできたあれがすなわちボトムアップ構想でできたもので、市長のイメージだそうでございますので、あとは地域住民の方々とよく相談して、そして地域住民の方の要望をお聞きして、そして道の駅の構想のいつも高橋さんたちがおっしゃっている住民のニーズにこたえるようになさるそうでございます。そうですね。そういうふうにお答えになったではないですか、今。いいです、これで。でも、そうおっしゃいましたよ、今。
議長(浅間信一君) 答弁。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 私も今の福住議員の言葉をちょっと十分理解していない部分もあるのですけれども、要は道の駅は一たんリセットするわけですよね。ですから、道の駅がまた出てくるということはないのです。
19番(福住つゆ子君) いや、それでなくて、あなたがうららの森というふうに自分で限定して地域住民の方におっしゃっているけれども、そうでなくてそんなイメージなんていうものはあなたの頭の中に幾ら抱えていてもいいけれども、地域住民の方たちにはそれはなしでしょう。ボトムアップなのだから。だから、地域住民の方とうららの森でも天朝山の森でも何でもいいけれども、とにかく、京ヶ瀬の森でもいいけれども、そこの人たちが地域で考えたことをあなたが取り上げると、こういうことでよろしいのですかと聞いている。
市長(天野市榮君) 地域といいますか、その地域も広く阿賀野市民、あとは商工業とかいろんな方を入れた中での構想でやっぱり考えていただきたいと思っております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) ああ言えばこう言うけれども、ちっともあれでございます。
  では、次にいきます。先ほど申し上げましたマニフェストの目的は、市民の幸せのために何をするかということです。100年に1度と言われる景気後退で民間の給与の平均が過去最大の下げ幅になり、7月には失業率が戦後最悪の5.7%、企業経営はより厳しく、雇用はさらに悪化している現状の中で当市の貧困率、所得格差の拡大等をどう考えているのかお答えください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 具体的な貧困率という数字はちょっと持ち合わせておりませんが、ただ昨年の秋以降の経済危機で大分地域の経済も疲弊しておりますし、また職を失った方もいらっしゃる、生活保護を申請する世帯もふえているというような話もこの一般質問の中で答弁させていただきました。そういった方に対するもちろんセーフティーネットの部分は当然必要だというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 貧困率、それから今度所得格差の拡大、この市の現状をお答えください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 残念ながら今その資料は持ち合わせておりません。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) それぐらいわからなくて市民の目線で、市民から選ばれた市民派という市長と言えるのでしょうか。貧困率はおわかりにならないで。私ぜひ聞かせてもらいたいのですよ。非常にこういう社会だから。だから、それは今わからないというから、その程度なのかなと、こんなふうに思っております。
  では、先に進みます。あなたの6つの施策の中の財政の健全化、行財政改革、財政の健全化の取り組みとしまして支出の無駄を省くなんていうのは、今日では当然過ぎる話なのです。仕分け作業なんていうのもそうです。人件費の削減、新規事業の見直しなど、今まで考えられなかったところまで切り込まなければ市の財政の立て直しは無理ではないかと思いますが、市長のお考えはいかがですか。今の社会情勢から見て決してむちゃなことではないと思いますが。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 本当にこの経済危機で特に収入、市税も大幅に減ってまいります。そういう中で、今までの考え方で歳出削減をするだけではやはりなかなか大変だという認識はございます。特にある程度義務的あるいは準義務的と言われているものは、どちらかというと聖域だったわけでございます。そういったところもやはり少し見直しといいますか、あるいは施設関係の経費もあります。そういったものもやはり見直しの対象というふうにしていかないと本当に新しい行政サービスに必要な財源は生み出せないのかなというふうに考えています。
議長(浅間信一君) 19番、福住つゆ子さん。
19番(福住つゆ子君) 貧困率ぐらいは今度お調べになって頭の中に入れておいてください。
  あとはもう最後の質問にいたします。時計見なさって、らっくりしなさいましたか。議会には予算の編成権と執行権はありませんが、提言はできます。市長のマニフェストの政策がなぜ実現できないのか、市民の幸せに直結するものであれば実現できるように建設的な政策議論をしていくのが議会に求められているのです、今。市民とともにチェックすることも必要です。規模の小さい基礎自治体である当市は、今党派色が薄まり、議長を頂点に各会派が安定的政策集団として機能していることは市民にとって幸せなことであると私は思っています。
  ところで、市長、あなたの政治手法はいつもいつも市民目線と言いながら市役所や市長室を頂点とする中央集権型体制にすぎないのではないかと私はこのごろ思えてなりません。政治は日々動いています。市民のために外へ出て、市民のために汗をかき、市民の声をよく聞き、勇気ある決断をして、そのことに責任を持ち、ぶれることなく政治を行い、市民の信託にこたえてほしいと私は本当に心から願っております。
  これで終わろうと思ったのですが、最後ですので、今回の市長の答弁は、いろんな方の答弁をお聞きしていますと、国、県に要望しながらとか、常に国、県が出てきますが、この分権時代に市の独自性とか天野市政の特色など一つも語られないのは、これからのこと、これからの阿賀野市のことを考えると暗い気持ちになって、ずっと最後まで一般質問のやりとりを聞いておりました。市長という職はどういうものか、あなた自身がリセットして原点に返って、4万市民のためにもう一度仕切り直しをしてほしいぐらいです。あなたこそ本当に今リセットして、残りの任期を私どもと一緒になって市民の幸せのために一生懸命働いていこうではないですか。あなたに期待している市民はまだ大勢います。だから、にやにやしたり、それから今度何を言ってものれんに腕押しみたいな、そういう態度ではなくて、本当に真摯から、心の中から市民のために、そして私ども議会と一緒になってよろしくお願いしたいと思います。
  終わります。
               〔何事か呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) では、中澤税務課長。
税務課長(中澤峰子君) 稲毛議員からのご質問の件でございます。国保税の税法上の軽減世帯でございますが、加入世帯7,230世帯中、7割軽減が1,610世帯、5割軽減507世帯、2割軽減889世帯、計で3,006世帯でございます。
  それから、不承認の4件は私……
               〔何事か呼ぶ者あり〕
税務課長(中澤峰子君) はい、わかりました。メモ差し上げます。
  それから、不承認の4件は私、生活保護世帯の基準額より上回ったためと答弁いたしましたけれども、激減割合が少なかったためということでございますので、訂正しておわび申し上げます。
議長(浅間信一君) よろしいですか。
7番(稲毛 明君) はい。
議長(浅間信一君) 以上で通告された質問はすべて終了いたしました。
  これで一般質問を終わります。
                                            
    散会の宣告
議長(浅間信一君) 本日の日程はすべて終了いたしました。
  本日は、これで散会します。
  なお、最終日12月11日午前10時から議案の審議を行います。
  大変ご協力ありがとうございました。
               散 会 (午後 4時37分)