平成21年第10回阿賀野市議会定例会議事日程(第1号)
平成21年9月8日(火)午前10時00分開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 一般行政報告
日程第 5 議案第132号 専決処分の承認について(専第13号 平成21年度阿賀野市病院事
業会計予算)
日程第 6 議案第100号 平成20年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第101号 平成20年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定について
議案第102号 平成20年度阿賀野市老人保健特別会計決算の認定について
議案第103号 平成20年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定について
議案第104号 平成20年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第105号 平成20年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定について
議案第106号 平成20年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定について
議案第107号 平成20年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の認定につ
いて
議案第108号 平成20年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定について
議案第109号 平成20年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定について
議案第110号 平成20年度阿賀野市水道事業会計決算の認定について
議案第111号 平成20年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
日程第 7 議案第112号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第4号)
議案第113号 平成21年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
議案第114号 平成21年度阿賀野市老人保健特別会計補正予算(第1号)
議案第115号 平成21年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議案第116号 平成21年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
議案第117号 平成21年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第118号 平成21年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
議案第119号 平成21年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第1号)
議案第120号 平成21年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第2号)
日程第 8 議案第121号 阿賀野市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の制
定について
議案第122号 阿賀野市体育施設条例の一部改正について
議案第123号 阿賀野市立学校施設使用条例の制定について
議案第124号 阿賀野市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
議案第125号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正について
議案第126号 阿賀野市介護保険条例の一部改正について
議案第127号 阿賀野市ゆうきふれあい即売所の設置及び管理に関する条例の一部改
正について
議案第128号 阿賀野市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について
議案第133号 阿賀野市病院事業使用料及び手数料条例の一部改正について
日程第 9 議案第129号 市道路線の認定について
議案第130号 調停の申立てについて
議案第131号 字の変更について
日程第10 報告第 10号 平成20年度健全化判断比率及び資金不足比率の報告について
報告第 11号 平成20年度阿賀野市水道事業会計継続費精算報告について
報告第 12号 平成20年度阿賀野市土地開発公社決算の報告について
報告第 13号 専決処分の報告について(専第12号 損害賠償の額の決定及び和解
について)
追加日程第1 発議第16号 水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置について
日程第11 一般質問
〇出席議員(22名)
1番 佐 竹 政 志 君 2番 山 賀 清 一 君
3番 村 上 清 彦 君 4番 雪 正 文 君
5番 風 間 輝 栄 君 6番 江 口 卓 王 君
7番 稲 毛 明 君 8番 宮 脇 雅 夫 君
9番 清 水 友 行 君 10番 倉 島 良 司 君
11番 中 島 正 昭 君 12番 石 川 恒 夫 君
13番 高 橋 幸 信 君 14番 岡 部 直 史 君
15番 山 口 功 位 君 16番 遠 藤 智 子 君
17番 池 田 強 君 18番 泉 誠 蔵 君
19番 福 住 つ ゆ 子 君 20番 帆 苅 剛 君
21番 山 崎 正 春 君 22番 浅 間 信 一 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
市 長 天 野 市 榮 君
教 育 長 田 村 仁 君
病院事業管理者 加 藤 有 三 君
総 務 課 長 加 藤 一 男 君
企画政策課長 関 川 嗣 雄 君
財 政 課 長 小 林 正 男 君
税 務 課 長 中 澤 峰 子 君
市民生活課長 中 村 彰 男 君
健康推進課長 小 林 寿 英 君
福 祉 課 長 圓 山 知 君
農 林 課 長 五 十 嵐 文 一 君
商工観光課長 渡 辺 滝 雄 君
建 設 課 長 折 笠 朝 美 君
上下水道局長 佐 藤 和 夫 君
会 計 管 理 者 中 澤 雄 一 君
農 業 委 員 会 田 代 盛 一 君
事 務 局 長
学校教育課長 小 野 明 夫 君
生涯学習課長 吉 野 晴 記 君
安 田 支 所 長 神 田 誠 一 君
京ヶ瀬支所長 若 月 進 君
笹 神 支 所 長 丸 山 一 男 君
監 査 委 員 廣 田 耕 造 君
事 務 局 長
消 防 本 部 石 塚 次 夫 君
消 防 次 長
農業委員会会長 古 川 重 夫 君
代表監査委員 齋 藤 紀 生 君
教 育 委 員 長 提 中 宗 雄 君
〇本会議に職務のため出席した者の職氏名
事 務 局 長 小 林 徳
主 幹 五 十 嵐 久 美 恵
主 任 田 中 友 美
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(浅間信一君) おはようございます。定刻になりました。
ただいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより平成21年第10回阿賀野市議会定例会を開会いたします。
〇開議の宣告
〇議長(浅間信一君) これより本日の会議を開きます。
なお、新潟日報、あがの新報さんから写真撮影、BSN新潟放送からビデオ撮影の申し出があり、許可をいたしましたので、ご報告いたします。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(浅間信一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、7番、稲毛明さん、8番、宮脇雅夫さん、9番、清水友行さん、以上3名を指名します。
〇会期の決定
〇議長(浅間信一君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りします。本定例会の会期は、本日9月8日から9月25日までの18日間としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は本日9月8日から9月25日までの18日間に決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(浅間信一君) 日程第3、諸般の報告を行います。
8月21日から昨日までの主な会議、行事等の状況及び議長が決定した議員派遣につきましては、お手元に配付しております諸般の報告並びに議員派遣一覧のとおりです。
本定例会の会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長初め26名であります。
本日の書記は、小林事務局長、五十嵐主幹、田中主任の3名です。
本定例会の審議に付される議案等の提出状況は、執行部から議案34件、報告4件、議会からは発議1件、委員長報告3件、申し出関係4件であります。
なお、本定例会までに受理した請願、陳情は6件であり、お手元に配付いたしました請願、陳情の各文書表のとおり所管の常任委員会へ付託いたしましたので、ご報告いたします。
去る8月28日、議会運営委員会が開催され、本定例会の運営について協議いただいた結果、お手元に配付されております会期日程により運営することといたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
〇一般行政報告
〇議長(浅間信一君) 日程第4、天野市長から一般行政報告を求めます。
天野市長。
〔市長 天野市榮君登壇〕
〇市長(天野市榮君) おはようございます。本日、平成21年第10回阿賀野市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご繁忙の中をご出席いただき、まことにありがとうございました。
本定例会招集の趣旨につきましては、お手元に送付させていただいております議案書でご承知のことと存じますが、議案等38件につきましてのご審議をいただくものであります。会期は、今ほどご決定されました本日から9月25日までの18日間ということであります。
何とぞご審議の上、原案のとおりご承認を賜りますようよろしくお願い申し上げる次第でございます。
早いもので、冷夏のさなか、市内各地の夏祭りも終わりを告げ、稲穂が黄金色に染まる実りの秋を迎えました。幸い当市では大きな自然災害はなかったものの、全国におきましては、6月から8月にかけて災害が相次ぎました。まず、中国、九州北部豪雨による土石流を初め、兵庫、岡山で台風9号による河川のはんらん、静岡で震度6弱の地震などでありますが、この災害により死者も多数に及ぶ大きな被害でありました。メディアを通じて被災の現状を目の当たりにすると、もはや日本じゅうどこでも自然災害は起こり得る状況であり、当阿賀野市においても改めて災害に強いまちづくりを推し進めていかなければならないと感じたところでございます。
次に、8月30日に執行されました第45回衆議院議員総選挙におきましては、民主党の圧勝であったわけでありますが、私はこの背景にあるものは、地方が疲弊し格差が広がる中で、自民党による長期政権が制度疲労を起こし、社会的、経済的な停滞、閉塞状況を解消できないことへの国民の不満、不信感が政権交代という変革をもたらしたものと思うところであります。新政権には、これから地方の意見を尊重し、それぞれの地方に合った対策がとれるよう期待するものであります。
さて、暗い話題が多い中、明るい話題を申し上げますと、この夏は各種スポーツ大会において市内の子どもたちの活躍が多数ありました。特に甲子園において、県民、阿賀野市民を初め、全国に住む県出身者を大いに感動させた日本文理高ナインの準優勝は、すごいの一言でありました。阿賀野市出身の2人の選手も大活躍し、テレビ、新聞等を通じて2人の活躍が伝えられるたびに市民の心に熱く響き、生涯忘れられない思い出になったことでしょう。試合終了後の選手のすがすがしい笑顔は、私たちの涙を誘い、勇気と感動をいただきました。私たちは、一生懸命最後まであきらめない気持ちの大切さを彼らから改めて教えられたように思います。
次に、下水道事業でございますが、去る8月27日に下水道審議会より、曽郷地区、緑岡地区、笹岡地区の集落排水処理施設使用料金の算定方法は、平成22年度から現行の算定方法を廃止し、公共下水道と同様に阿賀野市下水道条例に基づいた算定方法と同一にする諮問内容を妥当とする答申をいただきました。これを受けまして、しかるべき時期に激変緩和措置を含む条例改正を提案したいと考えております。
次に、来年度予算でございますが、例年ですと秋は国の各省庁における平成22年度予算の概算要求も終え、財務省による年末の予算編成に向けた査定作業に着手するわけですが、先ほど申し上げました新政権が掲げるマニフェスト実現のため、今年度予算の補正を含めた来年度予算の組みかえなどもあり、地方財政計画も不透明な状況であります。このような中、平成22年度市の予算編成も間もなく始まるわけですが、当阿賀野市においては限られた財源を有効に活用すべく、これまでの行政課題の整理や見直しを行い、一方で新たな行政課題に取り組んでまいる所存でございます。
いずれにいたしましても、今後地方分権社会が加速度的に進展する中で、地域の特性、実情に合った行政サービスを提供し得る足腰の強い財務体質を確立しなければならないと考えるところであります。議員各位におかれましては、平成20年度の決算審査を伴う意義深い定例市議会において慎重ご審議を賜り、全議案のご承認をお願い申し上げる次第であります。
引き続き6月10日以降の会議、行事等の主な出席につきましては、お手元に配付させていただいております報告書のとおりでありますので、後ほどご確認くださるようお願い申し上げます。
以上、一般行政報告とさせていただきます。
〇議長(浅間信一君) 以上で一般行政報告を終わります。
〇議案第132号 専決処分の承認について(専第13号 平成21年度阿賀野
市病院事業会計予算)
〇議長(浅間信一君) 日程第5、議案第132号 専決処分の承認について(専第13号 平成21年度阿賀野市病院事業会計予算)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第132号 専決処分の承認について提案理由を説明申し上げます。
本件は、平成21年8月28日に専決処分した病院事業会計予算について議会の承認を求めるものです。水原郷病院につきましては、3月の定例会における当初予算案の否決以来、病院職員労働組合との給与削減についての合意を得るために最大限努力してまいりましたが、なかなか進展を図ることができず、暫定予算による運営を5カ月間続けざるを得なかったことで、市民の皆様並びに議会の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことにつきまして、まずもっておわび申し上げます。
8月21日の臨時会に上程いたしました予算案の否決の後、引き続き病院職員労働組合に対して、給料及び手当の削減について理解を得るため、誠心誠意説明と交渉を行いまして、去る28日、給与削減について合意に至り、労働協約を締結いたしました。このことを受けて、否決となった予算案を一部修正し、9月以降の病院運営の停止を回避する必要があったことから、病院事業予算について専決処分を行いました。
予算の概要を申し上げます。収益的収支の収入については、合計で33億3,464万5,000円を見込み、支出については給与費20億6,486万9,000円を含む医業費用や医業外費用など、合計で37億59万9,000円を計上いたしました。その結果、収支差し引き3億6,595万4,000円の赤字となりますが、引き続き経営改善等を取り組む中で、赤字の低減に向けて努力してまいる所存であります。
なお、給与削減については、7月から8月までは給与月額平均10%の削減、9月以降は給与月額平均10%、合わせて12月期末手当0.4月の削減とし、8月末で看護師、助産師が各1名退職することに伴う給与費の減額等、臨時職員2名の採用に係る賃金の増額の修正を加え、給与削減を行わない場合の給与費と比較して1億3,699万8,000円の削減を行い、経営改善につなげるものであります。
冒頭申し上げましたように、暫定予算による運営が8月末までであったことから、9月以降の病院運営の停止を何としても回避しなければならなかったことから、専決処分といたしました。これにつきましてご理解を賜り、何とぞ本件をご承認くださるようお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
お諮りします。本件は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
これから質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから議案第132号を採決します。
お諮りします。議案第132号は承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第132号は承認することに決定しました。
〇議案第100号 平成20年度阿賀野市一般会計決算の認定について
議案第101号 平成20年度阿賀野市国民健康保険特別会計決算の認定につ
いて
議案第102号 平成20年度阿賀野市老人保健特別会計決算の認定について
議案第103号 平成20年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計決算の認定に
ついて
議案第104号 平成20年度阿賀野市介護保険特別会計決算の認定について
議案第105号 平成20年度阿賀野市公共下水道事業特別会計決算の認定に
ついて
議案第106号 平成20年度阿賀野市集落排水事業特別会計決算の認定につ
いて
議案第107号 平成20年度阿賀野市押切外四ヶ大字財産区特別会計決算の
認定について
議案第108号 平成20年度阿賀野市少年自然の家特別会計決算の認定につ
いて
議案第109号 平成20年度阿賀野市工業団地造成事業特別会計決算の認定
について
議案第110号 平成20年度阿賀野市水道事業会計決算の認定について
議案第111号 平成20年度阿賀野市病院事業会計決算の認定について
〇議長(浅間信一君) 日程第6、議案第100号から議案第111号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第100号から第111号まで、12の議案につきまして提案理由を説明申し上げます。
この12の議案につきましては、一般会計及び9つの特別会計並びに2つの事業会計の平成20年度決算につきまして認定をお願いするものです。
平成20年度は、国の地域間格差是正の措置等により、3年ぶりに普通交付税が増加に転じるなど、一時的には危機的な財政状況から脱却できた感がありましたが、年度後半における金融資本主義の危機を契機とした世界的な景気後退により、法人市民税を中心とした市税の落ち込みや国からの各種交付金などの減により大幅な減収となり、厳しい財政運営に直面する結果となりました。さらに、平成19年度には実質公債費比率が一定ラインを超えたため、財政体質の健全化を求められた1年でもありました。
このような中、協力社会、きずな社会の構築を念頭に置いて、事務事業の見直しを行いながら、市民の皆様が必要としている行政サービスの提供や各種の事業展開に努めてまいりました。各会計の収支につきましては、国保会計及び病院事業会計が赤字となったほかは黒字決算となりました。行財政運営に特段のご理解とご協力を賜りましたことに対しまして、改めて厚く御礼申し上げます。
以上、12の会計の決算につきましてご認定を賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
〇決算審査特別委員会の設置及び付託
〇議長(浅間信一君) お諮りします。
議案第100号から議案第111号までは質疑を省略し、議長を除く全員による特別委員会を設置して、これに付託したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第100号から議案第111号までは質疑を省略し、議長を除く全員による特別委員会を設置して、これに付託することに決定しました。
お諮りします。特別委員会の名称は決算審査特別委員会とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、特別委員会の名称は決算審査特別委員会と決定しました。
しばらく休憩いたします。
休 憩 (午前10時19分)
再 開 (午前10時19分)
〇議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告
〇議長(浅間信一君) 決算審査特別委員会の正副委員長の互選結果を報告いたします。
委員長に9番、清水友行さん、副委員長に18番、泉誠蔵さんが互選されたことを報告いたします。
〇議案第112号 平成21年度阿賀野市一般会計補正予算(第4号)
議案第113号 平成21年度阿賀野市国民健康保険特別会計補正予算(第3
号)
議案第114号 平成21年度阿賀野市老人保健特別会計補正予算(第1号)
議案第115号 平成21年度阿賀野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第
1号)
議案第116号 平成21年度阿賀野市介護保険特別会計補正予算(第2号)
議案第117号 平成21年度阿賀野市公共下水道事業特別会計補正予算(第
1号)
議案第118号 平成21年度阿賀野市集落排水事業特別会計補正予算(第1
号)
議案第119号 平成21年度阿賀野市少年自然の家特別会計補正予算(第1
号)
議案第120号 平成21年度阿賀野市水道事業会計補正予算(第2号)
〇議長(浅間信一君) 日程第7、議案第112号から議案第120号までを一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第112号から議案第120号まで、9つの予算案件につきまして提案理由を説明申し上げます。
平成21年度の一般会計予算のほか、国保会計など7つの特別会計予算並びに水道事業会計予算に所要の補正が必要となったため、補正予算を提案いたします。
まず、一般会計につきましては、国の補正予算に基づいて給付する子育て応援特別手当を計上するとともに、健康増進対策として各種検診の委託料や補助金を増額、また県の補助事業を活用して、笹岡ライスコレクト利用組合が行う穀物遠赤外線乾燥機の導入に対する新潟米体質強化促進高品質整備事業補助金、緊急雇用創出事業として固定資産課税資料収集データ整備や瓢湖あやめ園整備などを行うための経費を措置するとともに、一定の要件を満たす者が住宅用火災警報器を購入設置した場合に、その費用の一部を助成するための補助金などを計上いたしました。
次に、国保会計につきましては、保険税率の改定により税収入額を補正するとともに、保険給付費として一般被保険者療養給付に要する経費などを追加計上、老保会計につきましては医療費国庫負担金等の精算を行うため、後期高齢者医療会計につきましては、療養給付費の広域連合納付金の精算を行うため、それぞれ所要額を補正するものです。
また、介護保険会計につきましては、介護予防普及啓発事業において、特別養護老人ホーム白鳥荘のプールの維持管理経費の組みかえを行うとともに、前年度事業実績による診療報酬支払基金への返還金などを措置するものです。
次に、公共下水道事業会計及び集落排水事業会計につきましては、人事異動に伴い、人件費に所要の補正を行うものであり、少年自然の家会計につきましては管理運営費に不足が生じたため、増額補正を行うものです。
最後に、水道事業会計につきましては、安野川関連工事費の資本的収支予算枠の振りかえによる補正を行うとともに、業務用無線機器の修繕費用を計上いたしました。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、所管の委員会事項以外について行うようお願いいたします。
質疑ございませんか。12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 1点お尋ねをいたします。
36、37ページ、6款3項1目畜産業費であります。内容的には国庫支出金255万9,000円の減額、畜産振興支援の基金繰入金が465万円の減額ということであります。要はこの事業については稲、水稲のホールクロップサイレージの収穫機械一式の購入であったわけでありますけれども、総体的に事業費が減額になって予算の減額補正になるのかなとは理解しておりますが、内容的にもうちょっと詳しくご説明をお願いをいたします。
〇議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
〇農林課長(五十嵐文一君) 粗飼料の収穫機械導入の一式の一部補助につきましては、おっしゃるとおりでございまして、事業費が見積もりによりまして下がったということで、減額をさせていただくものでございます。
中身につきましては、コンバイン、それからラッピングマシンが総事業費で1,204万3,500円、それからそれに伴います附属機械ということで、自走式のラッピングする前に農地から運ぶものでございますが、そういうもの一式を含めますと247万8,000円ということでございまして、合計で1,452万1,500円というふうになってございます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 非常に減額率といいますか、大きいので、要は例えば2セットを導入予定だったけれども、利用者なり該当する水稲、つまりホールクロップサイレージ、青刈りですけれども、それの収穫面積が当初予定より少なくなったから導入する機械のセット数が減ったのか、その点の関連性についてお尋ねいたします。
〇議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
〇農林課長(五十嵐文一君) 面積につきましては、当初計画していたぐらい、10町ほどございますので、そうではございませんし、当初から1台というふうな考えでおりまして、ただこの機械特殊でございまして、機械に対しての附属がちょっと余計に考えていたわけなのですが、そういうものが少なく済んだということで、700万ほどの減額は出ておるということでございます。
〇議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第112号から議案第120号までについては、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇議案第121号 阿賀野市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する
条例の制定について
議案第122号 阿賀野市体育施設条例の一部改正について
議案第123号 阿賀野市立学校施設使用条例の制定について
議案第124号 阿賀野市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
議案第125号 阿賀野市国民健康保険条例の一部改正について
議案第126号 阿賀野市介護保険条例の一部改正について
議案第127号 阿賀野市ゆうきふれあい即売所の設置及び管理に関する条例
の一部改正について
議案第128号 阿賀野市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について
議案第133号 阿賀野市病院事業使用料及び手数料条例の一部改正について
〇議長(浅間信一君) 日程第8、議案第121号から議案第128号まで、議案第133号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第121号から第128号まで及び第133号、条例の制定及び一部改正について提案理由を説明申し上げます。
まず、議案第121号はインターネットを活用して市への各種申請や届け出、その他の手続を行えるよう環境整備を進めるに当たって、基本となるルールを定めるものです。
次に、議案第122号は体育施設について、使用料の金額設定や減免規定の運用等において施設間に不均衡があるといった現状を踏まえ、その均衡化を図ることを目的に使用料の見直しを行うものであります。また、議案第123号は、学校体育施設の使用料について体育施設との整合を図るため、必要な事項を定めるものであります。なお、両議案とも去る6月定例会に上程いたしましたが、これに係る減免規定の運営についてご理解いただけず、結果としてご承認いただけなかったものであります。今回それらについて見直しをさせていただき、再度上程させていただくものです。
次に、議案第124号は、社会保険の保険料等に係る延滞金を軽減するための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の公布を受け、後期高齢者医療保険料に係る延滞金についても社会保険の保険料等と同様に軽減するための改正であり、議案第125号は国保被保険者等の出産に係る経済的負担を軽減し、安心して出産できるようにするため、暫定措置として平成21年10月1日から平成23年3月31日までの間に出産したときに支給する出産育児一時金の金額を4万円引き上げるものであり、議案第126号は前述の124号と同様で、介護保険料に係る延滞金についても軽減するために改正を行うものです。
次に、議案第127号は、ゆうきふれあい即売所の有効利用を図るため、隣接する情報発信館及び体験学習館の休館日と同一となるよう休館日を変更するものであります。
次に、議案第128号は、これまで公設公営で運営してきた水原郷病院について、今後指定管理者制度に基づく公設民営化を目指すこととし、関係条例等に基づく指定手続を進めていくため改正を行うものであり、議案第133号は、社団法人日本産婦人科医会が平成21年1月に実施した我が国における分娩に係る費用等の実態調査において、正常分娩で約1週間入院した場合の分娩費用の全国平均は42万円であったことで、新潟県医師会婦人科医会がこの実態調査を踏まえ、出産育児一時金制度の医療機関への直接支払制度の開始も考慮し、値上げを検討した経緯をかんがみて、産婦人科の分娩に関係する自由診療部分の料金改定を行うものです。
以上、条例改正等の議案について、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、所管の委員会事項以外について行うようお願いいたします。
12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 1点お願いをいたします。
議案第122号及び123号、体育施設条例あわせ学校施設使用条例であります。要は公の施設の使用料の公平化、公正化を図るということでの条例改正なわけでありますけれども、たださきの6月議会で可決成立した公民館等の使用料、条例外ですけれども、要するに減免規定に団体によっては減免率が違ってくるという整合性がとれない部分が発生します。それらをどう修正していくお考えなのか、今後ですね。全くそのままで走っていくのか、これ要するに規定でありますので、議会での承認は必要ないわけであります。その辺の整合性をとるべくこれから検討する意思がおありなのかどうか含めて、お願いをいたします。
〇議長(浅間信一君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) お答え申し上げます。
当該条例2本でございますけれども、体育施設に係る条例でございます。今議員がおっしゃるとおり、減免規定をあわせて事前にお知らせを申し上げて、判断をいただいたわけでございますけれども、結果として体育施設、この2本が6月議会においてお認めをいただけませんでした。
私どももその後市民のスポーツ団体、あるいは当然市民代表である議会のご意見等を参考にいたしまして、減免規定を見直しをさせていただいたわけでございますけれども、少年期の仲間づくり、体力づくり、あるいは高齢期の介護予防、体力増進、こういったことを踏まえて、この少年期並びに高齢期に関して、当面9割減免ということにさせていただきたいと思います。あと、推移を見させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 要するに減免規定、公民館等については8割減免、体育施設は9割減免と、要は減免が2本立てになる団体が発生しています。当分の間、体育施設については9割減免で対応するということでありますけれども、では段階的にこの9割減免を8割減免に持っていくという規定の改正が頭の中におありなのかどうか、逆に公民館等の施設の使用料の減免規定を9割に上げるのか、どちらに重きを置いておられるのか、現時点でのお考えをお尋ねをいたします。
〇議長(浅間信一君) 吉野生涯学習課長。
〇生涯学習課長(吉野晴記君) 多分にやっぱり市長の政策判断もございますので、私が申し上げるというのはちょっと気が引けるのでございますけれども、そもそもの趣旨が負担公平の原則、あるいは施設の老朽化に伴う維持管理費の増大、また市の財政状況にかんがみ、少しご負担を強めさせていただきたいとした条例でございますので、どちらかといえば8割減免のほうにシフトさせていただきたいというふうに思います。
〇議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 議案第128号、病院事業の設置等に関する条例の一部改正、これに関連して幾つかお尋ねします。
1つは、関係法令では、市は民営化した後も出納関連の監査を行うことができるというふうになっておりますよね。したがって、これに基づいて市として指定管理者の監査を行うのかどうか、1つですね。
またもう一つ、地方自治法では、指定管理者は毎年度ごとに事業報告を市に提出することが義務づけられておりますが、議会への報告義務は一応ないということになっているわけです。しかし、これでは大事な病院の、議会がチェック機能を発揮できないというふうに思いますし、いわばコントロールができなくなるという状況に陥りやすいというふうに思うのです。そういう点で、指定管理者から出される事業報告書類とか資料を議会にも提出して、ちゃんと報告すべきだというふうに思うのですが、このまず2点お伺いします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほど宮脇議員さんからのご質問、2点ございます。
まず、民営化後といいますか、いわゆる指定管理者を導入して病院が民営化された後、議会が何らか関与できるような、そういった規定が必要ではないかという点でございますが、一応民営化後におきましては専門委員会を設置しまして、そこでいろいろ検証するような、そういった仕組みも考えられると思います。
あと、議会への情報提供ですが、これについては民営化後、いわゆる指定管理後も、情報については議会のほうに積極的に情報提供はしてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、もう一度。私の質問した点、市が監査をするかどうかということを1つは聞いているわけです。
もう一つは、事業報告書が出たら市だけのものにしないで、議会に直ちに報告するのかどうか。この点ちょっと若干はっきりしていませんので、もう一度この点を明確にお願いしたいのですが。
〇議長(浅間信一君) 市長、もうちょっと大きな声で。天野市長。
〇市長(天野市榮君) 制度上は、病院事業が民営化されれば、基本的には受託者の自己責任でやらなければならない部分はあるわけなので、そのことについて市の監査というのは、もう制度上できないわけです。ただ、病院事業会計は当然残りますので、その病院事業会計を通じて監査というのは可能にはなろうかと思っております。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) いや、市長、議会……
〇市長(天野市榮君) もう一つ。
〇議長(浅間信一君) もう一つ。うん。
〇市長(天野市榮君) あと、議会への情報提供という点につきましては、先ほど申し上げましたように逐次、適宜、民営化後においても経営状況等々について情報提供はしてまいりたいというふうに思っていますし、また先ほども申し上げましたように、民営化後においては専門委員会による、委員会等を設置したいというふうに考えておりますので、そこで民営化後の病院事業運営についていろいろ検証していただくわけなので、その結果を議会のほうにお示しするということは当然検討したいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私が調べたところでは、民営化しても設置者の責任として、出納監査はやろうと思えばできるということなのですよ。やってはならないと、やれないということではないのですよ。これは関係法令を調べてもらえばいいわけですけれども、やらなくてもいいのですけれども、やってもいいのですよ。ただし、業務内容までできないで、帳簿上出納監査だけはできるというふうになっているのですけれども、できないと今市長おっしゃったけれども、それはできると私は思うのですけれども、その点どうでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 私ちょっとその辺誤解しているといいますか、まだ認識不足の点もあったかと思います。私、通常の行政監査というような点で考えたものですから、出納監査はできるという今宮脇議員さんのご意見でございますが、ちょっとその辺もう少しよく調べて、できるということであれば、またそういう出納監査という形で市がかかわっていくと、民営化後の状況を把握していくということは当然あろうかと。その出納監査ができるかどうかというのをもう少しよく調べて、可能なのであれば、市としてもその中でかかわっていきたいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) これはできるということになっていますので、ぜひやってください。
それともう一つ、民営化されると住民の意見が反映されなくなるのではないかというおそれが非常に強いわけですよね。ですから、公的医療機関ですし、やろうと思えば十分、利益第一ではなくて、住民の意見を聞くということも可能だと私は思うのです。そういう公設民営のいわば弱点といいますか、それをカバーするために、地域の医療関係者とか地域の住民から、地域住民の要望とか意見を指定管理者の運営に反映させるという点で、今専門委員会というのは専門家ですよね。まさにそれだけでなくて、私の提案は、住民と地域の医療関係者、地域医療全体を考えて病院の運営に反映させるという、そういうシステムをつくって、公設民営の弱点のほうをカバーすると、本当に市立病院には変わりないわけで、市立市営と同じような市民の声が反映できるようなシステムをぜひつくるべきだというふうに私は考えるのですけれども、その点どうお考えでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほどの市民あるいは地域の医師も含めた、そういった協議会等は必要ではないかという点につきましては、当然民営化あるいは委託先に任せっ放しということではなくて、その後やはりしっかり病院の経営状況、こういったもの、あるいは市民が求める医療サービスが継続的に提供できるのかどうか、これは当然検証というか、チェックしていく必要はあると思います。そういう観点からも、住民あるいは地域医療に携わる地元の医師会等々の協力もいただきながら、運営協議会的なものをつくって市民の声を民営化後も反映できるような、そういった組織、協議会、こういったものはつくってまいりたいというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、これつくれば本当に市民のための病院、まさに弱点を克服できる条件ができますので、ぜひそういう仕組みづくりをしてほしいと。私は、この指定管理者制度そのものはいい面も悪い面もありますけれども、やっぱり先ほど言ったように今までの指定管理者の、ずっといっぱいやってきましたけれども、全体として傾向は指定管理者にするともうお任せで、赤字にならなければまあいいということで、赤字になったら初めて問題にするという状況がもう広範に及んでいるのですよ。実質はほとんど中身は知らないと、例えばデイサービスセンター、いっぱいもうあれは相当な影響ありますけれども、あそこの内容をちゃんと把握しているかというと、ほとんどされていないのですよ。労働条件なんて大変な悪化している状況だけれども、そこもわからない。とにかく赤字でなければいいというふうになっては、おしまいなのですよ。病院もそういうふうになる危険性はもう非常に私はあるなと、やれやれこれで荷をおろしたということで、あとはお任せというふうには絶対これは、郷病院の場合は特に、ほかののも精神は同じだと思うのですけれども、そうはさせてはならないということで、監査の問題とか議会への報告、チェックですね。それから、住民によるそれも、監視というとちょっと悪いですけれども、意見反映システム、これはぜひ、そういう今までの指定管理者の状況を見るとそういうおそれがありますので、この仕組みはぜひつくっていただきたいということを要望しまして終わります。
〇議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第121号から議案第128号まで、議案第133号については、お手元の議案付託表のとおり、各常任委員会に付託いたします。
〇議案第129号 市道路線の認定について
議案第130号 調停の申立てについて
議案第131号 字の変更について
〇議長(浅間信一君) 日程第9、議案第129号から議案第131号を一括議題といたします。
一括して提案理由の説明を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 議案第129号から第131号まで、市道路線の認定、調停の申し立て並びに字の変更について提案理由を説明申し上げます。
議案第129号は、合併前の旧町村において農村総合整備モデル事業等で整備された21路線について市道認定するものであり、議案第130号は水原小学校の学校諸経費未納の保護者を相手方とし、未納金支払いを求める調停の申し立てを行うものであり、議案第131号は団体営圃場整備事業による天王原地区土地改良事業の施行に当たり字を変更するものです。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで提案理由の説明を終わります。
これから一括して質疑を行います。
質疑は、所管の委員会事項以外について行うようお願いいたします。
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
議案第129号から議案第131号までについては、お手元の議案付託表のとおり各常任委員会に付託いたします。
〇報告第10号 平成20年度健全化判断比率及び資金不足比率の報告について
報告第11号 平成20年度阿賀野市水道事業会計継続費精算報告について
報告第12号 平成20年度阿賀野市土地開発公社決算の報告について
報告第13号 専決処分の報告について(専第12号 損害賠償の額の決定及
び和解について)
〇議長(浅間信一君) 日程第10、報告第10号から報告第13号を一括議題といたします。
一括して報告を求めます。
天野市長。
〇市長(天野市榮君) 報告第10号から第13号の報告案件についてご報告申し上げます。
まず、報告第10号でありますが、財政の健全化判断比率として、平成20年度の実質公債費比率は20.9%、将来負担比率は169.2%となったことをご報告いたします。
次に、報告第11号、平成20年度水道事業会計の継続費について、精算結果をお手元の報告書のとおりご報告いたします。
次に、報告第12号は平成20年度の阿賀野市土地開発公社の決算をお手元の決算報告書のとおりご報告いたします。
最後に、報告第13号でありますが、平成21年8月26日に専決処分した損害賠償の案件についてご報告します。この件につきましては、平成21年7月22日午後9時15分に保健福祉センター京和荘において市が開催した水原郷病院に関する説明会の終了後、説明会に参加された方が帰宅する際に、駐車場において駐車場に設置してある車どめにぶつかり転倒、額に受傷するという事故が発生いたしました。駐車場には水銀灯が設置されてはいますが、点灯しておらず、建物周辺が暗く、足元がよく見えなかったために車どめがあることに気づかず起こったもので、施設管理に瑕疵があったため発生したものであります。おけがをされた方に対しまして改めておわび申し上げるとともに、今後このような事故が発生しないよう施設管理に万全を期するものであります。
以上、ご報告申し上げます。
〇議長(浅間信一君) これで報告第10号から報告第13号の報告を終わります。
しばらく休憩いたします。
休 憩 (午前10時54分)
再 開 (午前10時57分)
〇議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
〇日程の追加
〇議長(浅間信一君) ただいま石川恒夫さん外1名から、水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置についての発議が提出されました。これを日程に追加し、追加日程1、日程第1として日程の順序を変更し、直ちに議題としたいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、これを日程に追加して追加日程1、日程第1として直ちに議題とすることに決定しました。
〇発議第16号 水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置について
〇議長(浅間信一君) 追加日程1、日程第1、発議第16号 水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置についてを議題といたします。
提出者の説明を求めます。
12番、石川恒夫さん。
〔12番 石川恒夫君登壇〕
〇12番(石川恒夫君) 発議第16号 水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置について。会議規則第14条第1項の規定により、水原郷病院公設民営化調査特別委員会の設置を別紙のとおり発議する。平成21年9月8日。提出者、阿賀野市議会議員、石川恒夫、同上、福住つゆ子。
特別委員会の内容につきましては、お隣のページでございます。この目的につきましては、現在進められております水原郷病院の公設民営化について、議会の責任としてしっかりとその内容を検証していくことを目的として提案するものであります。
委員会の名称といたしまして、水原郷病院公設民営化調査特別委員会。委員会の目的、水原郷病院の公設民営化についての調査検討。委員会の構成といたしましては議長を除く議員全員、21名であります。調査の期間につきましては調査終了までということでありまして、閉会中もなおも調査することができるものとするということであります。
以上であります。
〇議長(浅間信一君) これで説明を終わります。
お諮りします。本案は委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
これから質疑を行います。
10番、倉島良司さん。
〇10番(倉島良司君) 今ほど提出者のほうから提案理由の説明があったわけでありますが、郷病院の公設民営化についての調査検討、そういうことであるわけであります。ただ、調査の期間、調査終了までと、こうなっておりますが、今郷病院をめぐる問題というのは時間との戦いもあるわけでありまして、その点について、調査検討は、それは十分審議をやるのは結構でありますけれども、ただ時間が一定、社会的情勢も含めて迫られているわけなので、その点についてどのようにお考えなのか伺います。
〇議長(浅間信一君) 石川提案者。
〇12番(石川恒夫君) お答えをいたします。
この提案を議決いただければ、要は設置された調査特別委員会の中で、要するに委員、議員全員でございますので、調査の時期、内容等々をそれぞれご審議をいただいて、その中で決定していくということでありまして、提出者がその内容まで踏み込むことはいかがなものかなと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(浅間信一君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから発議第16号を採決します。
お諮りします。発議第16号は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、発議第16号は原案のとおり可決されました。
しばらく休憩いたします。
休 憩 (午前11時03分)
再 開 (午前11時04分)
〇議長(浅間信一君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
〇水原郷病院公設民営化調査特別委員会正副委員長の互選結果報告
〇議長(浅間信一君) 水原郷病院公設民営化調査特別委員会の正副委員長の互選結果を報告いたします。
委員長に4番、雪正文さん、副委員長に19番、福住つゆ子さんが互選されたことをご報告いたします。
11時15分まで休憩いたします。
休 憩 (午前11時05分)
再 開 (午前11時16分)
〇議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇一般質問
〇議長(浅間信一君) 日程第11、一般質問を行います。
あらかじめお知らせしておりますとおり、本日の一般質問は順番1番、雪正文さんから4番目の宮脇雅夫さんまでといたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の一般質問は順番1番から4番までとすることに決定しました。
それでは、順次発言を許します。
4番、雪正文さん。
〔4番 雪 正文君登壇〕
〇4番(雪 正文君) 4番の雪でございます。本定例会のトップバッターを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
天野市政の折り返し地点を迎えようとする神聖な議会に当事者として挑むに当たり、私は改めて阿賀野市の皆様が希求する豊かな未来を次世代に引き継ぐ決意を新たに、誇りを持ち、責任を自覚して議論展開してまいりますことをまずもってお誓い申し上げます。この貴重な質問の場に立たせていただきます。
既に大勢の市民の皆様が、県民の方々がご高承のとおり、閉塞感が払拭し切れない現状にあって、夏の甲子園、全国高校野球選手権大会で日本文理高等学校が25年ぶりとなったベストエイト入りの記録を塗りかえ、新潟県勢としては初めて決勝戦に進出し、激闘の末、準優勝をかち得る快挙をなし遂げました。あの9回裏、10対4、ツーアウト、ランナーなしからの猛攻と粘りは、全国の野球ファンだけではなく、多くの日本人を魅了いたしましたが、それ以上に共感を禁じ得ないのは、レギュラーナインベンチ入りのうち2人が当市の出身であるということであります。現在1人は日米親善試合に出場する全日本高校選抜チームとして、ロサンゼルス郊外のコンプトンで大リーグ関連チームと対戦しており、あす帰国の予定と聞いておりますが、挑戦と成長をやめない彼らの活躍は、私どもに大きな自信と勇気を与えてくれただけではなく、夢と希望を失わず、目覚ましい健闘を果たしたこの粘りと折れない心から、地元の私たちは示唆に富む多くの学びを得ました。
ここで私が注目したい点は、彼らの記録尽くしの試合結果はもとより、なぜ当市から2人もこのような業績を導き出した若者を輩出できたかにあります。つまり、本人の努力は言うに及ばず、幼いころからの教育、指導者の存在やその力が必ずしも無関係とは言えないことを雄弁に物語る事実にこそ、着目する価値があるのではないかという点でございます。
さて、さきの衆議院議員総選挙では、1993年に細川政権成立で一たん下野したとはいえ、戦後50年以上政権の座にあった自民党が大敗し、政権が交代いたしました。時代のうねり、世界的な金融経済再編の流れの中で、国民が期待する政策を初めとする政治の形は大きく変容していると言わざるを得ない中で、民主党は責任を持って国家のかじ取りをしていかなければならないわけでございますが、私たちはこれまでとは明らかに違うこうした変化にただ身をゆだね、過去にとらわれるのではなく、今や当市の誇りとも言える彼らの挑戦の成長をやめない勇気に学ぶような気概で、大胆な政策展開を図っていくことが待ったなしの選択であると信じて疑いません。
2012年に底をつくと見られる財政調整基金や多方面にわたる我が市の財政的苦境にかんがみれば、ノーマルな議論、従来手法の延長線上での政策議論ではこの難局を打開する糸口を見出せず、過去のセオリーどおりの結論しか導けないことは言をまちません。私たち基礎自治体にも及ぶさまざまな影響を踏まえながらも、多額の債務、逼迫する財政状況を抱える当市のV字回復を目指すメーンエンジンをどこに置き、どこを切って、私たちの原資をどの部分に特化投入していくのか、当面する諸課題に対して早急に優先順位の洗い直しを図るとともに、緻密なコスト計算を含めた新たな財政運営のかじを迅速果敢に切っていかなければならないと、私は痛切な危機感を持ってここに提言したいと存じます。
民主党政権はここまでの概算要求をほごにし、予算の組みかえに着手する意向を示しておりますが、地方自治体の来年度予算編成が現下の9月、10月から始まることを考慮した場合に生じる国と地方予算の時間的な不適合をどう修正していくのか、私どもにとって重要な意味を持つ懸案に違いなく、こうした観点からも、国の制度に翻弄され、受け身で対応してきた過去の基礎自治体像をこそほごにする覚悟を持たなければ、私どもが目指すふるさとの豊かな未来図を描く上で大前提となる市政の強く柔軟な適応力は望むべくもございません。先ほど触れましたとおり、すぐれた結果を出すためには、人の力を引き出すいわば仕掛けが必要となってまいります。それは、方向性を持った力であり、強い目標であり、本気で対する教育とも言えるかもしれませんが、俗に言う人、物、金を巧みに使いこなし、最大限の力を引き出すためには、相応の手続と焦点を見定めた上でのエネルギーの投入が欠かせません。
愛してやまない我が阿賀野市の真のサバイバルが始まろうとしております。折に触れ、何度も申し述べてまいりましたが、私は当市の議員として、実感できる豊かなふるさとをみんなでつくり上げ、次世代に引き継ぐことを至上命題にしており、この心情をご支持いただく地元の皆様の負託にこたえるために、この議場を通じて試行錯誤を繰り返しながら、ふるさとに貢献するために何が必要で、その糸口がどこにあるのかをずっと考え、その都度論点を明確にした政策議論を展開してまいりましたが、天野市政の成果と実績について、いよいよ検証結果が出そろう折り返しを迎える地点に立って、改めて考え直さなければ間に合わない、かような機会に思いをいたし、これを私たちに与えられた最大のチャンスととらえ、当市の誇り、文理ナインのように希望を失わない挑戦を今ここから始めなければならないと私は考えております。
その意味で、まず現実を見据え、実質公債費負担適正化計画を見直し、変更する時期に来ているものと考えます。行政コストの緻密な計量から着手するのは、市議会の政策決断によるリスクを市民に過重負担させることがないよう細心の注意を払い、阿賀野市浮揚の設計図を描くためにでございます。
次に、具体明瞭な財政の将来推計を糾します。財源の根拠を明らかにしないまま行政事業計画を実行に移すことは、市民の生活に実害を及ぼす結果になりかねません。その上で、私は政策の特化を訴えます。優先順位が示されない政策では、いたずらに市民を生活コスト負担増の危険にさらすだけではなく、ビジョンとして地元で暮らす皆様に安心できる将来をお示しすることがかなわなくなります。
そして、国、県への要望を重点強化していく必要についても提案いたします。政局は政権交代という未曾有の領域に入っており、市単独の発案やこれまでの発想、施策だけではすぐに限界が来ることを想定しつつ、我が阿賀野市が生き残っていくために、市内外、特に県と国に対しての働きかけを行いながら、セーフティーネットとしての伏線を張っていくべき理由に言及いたします。
最後に、当市財政の安全を左右する最大の課題、水原郷病院の公設民営化問題を問います。具体案件の経過を例示しながら、この議会で、市民の皆様の前に過去にとらわれない行政変革のきっかけを明らかにしてまいりたいと考えております。
以上の見地から、私は実際にふるさと阿賀野市が浮揚を果たすために不可欠な仕掛けと考え方を具体的に提示し、阿賀野市の行財政について今できること、すべきこと、当市の現実的な問題解決と、それ以外に将来に向かって希望の持てる現実可能な明るい未来、阿賀野市が生きていくための方策について市長にお伺いいたします。
以上、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 雪議員から阿賀野市の行財政についてご質問をいただきました。
初めに、当市の現実的な問題とその解決についてであります。これについては、水原郷病院の公設民営化に向けた取り組みが該当するものと考えているところです。ご承知のとおり、現在厚生連から水原郷病院の指定管理者応募に対する事業計画素案の提出を受け、内容の精査を行っているところであり、民営化による市財政への影響なども検討の上、議会のご意見を伺いながら、民営化を早期に実現することが必要であると認識しております。郷病院の公設民営化こそ今なすべきことと考えております。
次に、将来に向かって希望の持てる実現可能な明るい未来、阿賀野市が生きていくための方策についてでありますが、私のマニフェスト、政権公約にもあります徹底した歳出削減、市債の発行抑制による財政健全化に向けた取り組み、収納率向上による市税収入の確保、阿賀野テクノタウンなどへの企業誘致による税収の確保や雇用創出、木造住宅耐震化の促進、障害者や高齢者に対する災害時の地域援護体制の確立などの安全、安心のまちづくりの推進など、協力社会、きずな社会で築くふるさとを志向することにより、持続可能な明るい阿賀野市の未来を築くことができるものと考えております。
議員のご質問にありますとおり、今しなければならないこと、未来に向かってやらなければならないことをこれからも着実に実施してまいりたいと考えておりますので、議員の皆様からのご理解とご協力をお願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) それでは、中身の質問に入らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。順を追っていきたいなと思っております。
まず、市長も皆さんもご存じのとおり、政権交代がなされるわけでございますけれども、この日本の行方がどうなっているのか、期待と不安がいろいろ入り乱れていると思っております。そういう中で、明治以来からの中央集権体制から、地域でできることは地域に任せると、そういうふうな考えで、地域主権への転換を現民主政権はうたっておりますが、そういった中で地方の財源は、まだなったばかりですから、具体的に我々に示されていないわけであります。そういった中で、中央政府の役割を外交や安全保障に限定し、国の事務権限を地方に大幅に移すと、一方では地方の自主財源を大幅にふやすとマニフェスト等々でも明記されております。国が使途を定めるひもつき補助金を廃止し、自治体が使途を決められる一括交付金を創設すると、また国直轄の公共事業の地方負担金の廃止とかも、この辺もいろいろ書かれておりますけれども、一括交付金にはこの地方の我々の自由度が高まるという評価もございますが、その詳細はまだ不明確でございます。地方が必要とする財源が確保できるのかと、そういった中で、私は一括交付金においては国が配るのであれば、今の現状の補助金と大きな違いはないのかなというふうに考えておるわけですが、国から地方への税源移譲を進めてもらうのが私個人的には本筋なのかなというふうに考えております。まず、その辺から市長のお考えをお聞きしたいなと思いますので。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 政権交代についてのいろいろ認識についてでございますが、民主党政権が間もなく誕生するわけなのですが、民主党政権、地域主権を要は充実させると、確立するということを強く言った。その中でやはり問題になるのは、地方に権限が来るのはいいのですけれども、仕事をするにはお金が要るわけなのでありまして、その財源の問題が非常に悩ましい問題であります。財源については、もちろん自民党政権のときも一部補助金の一般財源化とか、あるいは税源移譲、所得税が一部住民税のほうに移管しました。多少なりとも自主財源がふえるような格好になっているわけなのですが、ただやはり今地方がやっている仕事が6に対して国が4でございます。一方、財源は国が6を持って地方が4しかないということで、その差がいわゆる補助金という形で来ているわけです。その補助金というのは使途が決まっているわけでありまして、それ以外には使えない。それが民主党政権になりますと、一括交付金というような形である程度自由度の高いものになるというような報道もされております。ただ、詳細はまだこれからだと思います。
いずれにしても、補助金という形ですとなかなか地域の実情に合った使い方ができないというのがあるわけなので、一括交付金という形で、自由度が高い形で、国から地方に来るお金なのですけれども、自由度が高まるのかなというふうに期待しております。ただ、いずれにせよその詳細を見きわめないと、今この場でどうのこうのというコメントはなかなか難しいという状況でございます。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 一括交付金、本当に地方の自由度が高まるという期待が物すごくありますけれども、ただ現在では全く不明瞭なのですよね。だから、どうなってしまうんだろうと、期待もあるのですけれども、私の場合は不安のほうが強いのかなと。そういった中で、国が一括交付金というのを配るのであれば、従来の補助金と何ら変わらないわけです、色がついて来るという懸念がありますので。首長としてその辺も地域の声として、この後また質問しますけれども、意欲的に中央に対して声を出していっていただきたいと、我々議会も当然ですけれども、そういうふうな強い考えを当然お持ちですよね。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 首長という立場で、今後いろんな機会で民主党の新しい政権と接する場面あろうかと思います。とにかく、地方にとって使い勝手のいいような財源を国から地方のほうに移譲していただくということが大事だと思いますので、今言った一括交付金についても補助金とは違う、いわゆる地方が自由に使えるのだというような内容のものにしていただくよう強く国に訴えて、要望してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) その辺を、私ども議会もそうですけれども、執行部の皆さん、市長は当然のことですけれども、行政のプロとして、現政権のこの辺をよく注視して見ていかなければならないのかなというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。
続いて、市長の一般行政報告の中にもございましたけれども、新政権が掲げたマニフェスト、いろいろございますね。そういった中で、予算の組みかえ等々もございます。ここでも書かれておりますけれども、地方財政計画も不透明な状況であると。このような中、平成22年度市の予算編成も間もなく始まるわけですが、当阿賀野市においては限られた財源を有効に活用すべく、これまでの行政課題の整理や見直しを行い、一方で新たな行政課題に取り組んでいる所存でございますと。今この段階で、金額に至るまでこういう方向性で次年度予算を組むと、そういうことは現段階では言われないと思いますけれども、県では2日に来年度の当初予算編成方針を固めたわけですが、新政権を担う民主党は国の概算要求を見直す考えで、地方の予算編成への影響は必至だというふうに、これは市長も当然思われるとは思いますけれども、私も思っております。
性質別でも結構でございますが、現段階において、当然一般行政報告でも限られた財源を有効に活用すべくと、行政課題の整理や見直しというふうにございますので、事業別ではなくても結構です。性質別で結構ですので、大体どのようなお考え、また担当課に対してご指示を出しているのか、その辺をお伺いいたします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 来年度の市の予算編成についてはまだ、先ほど一般行政報告で申し上げましたように、新政権が地方に対してどういう対応をしてくるかというのがまだ見えていないわけで、地方財政計画も決まっていない中で、まだはっきり申し上げる状況にはないのですけれども、やはり新政権は生活に密着したといいますか、国民生活にやはり密着した事業に予算を配分してくるのではないかなというふうに見ております。あと、環境対策です。これはもう日本だけでなく、世界的な取り組みになっているわけですが、そういったことに対して、いろんなインセンティブなものとして、いろんな事業をやっていくのかなと思っています。
市のほうはではどう進めていくのか、市の状況を考えたときに、やはりこの少子高齢化が今後また進んでいくわけなので、それへの対応ですとか、あるいは阿賀野市の地域事業を考えますと、やはり治水対策といいますか、そういった災害に強いまちづくり、こういった部分も当然必要になってこようかと思います。そういった面ですとか、あるいは環境、この環境について、では市としてどういうふうに取り組んでいくのかということですが、これはクリーンエネルギーという観点にもつながろうかと思います。これについては、県の東部産業、工業団地ございます。そちらのほうに県のほうでのメガソーラーといいますか、太陽光発電の計画もあるようでございますので、そういったものを連動した企業誘致、そういったものも考えられるかなと思っています。
いずれにせよ、民主党政権がどういうビジョン、スタンスで、地域主権というようなことを言っているわけなのですが、どういった制度的な保障をしてもらえるのかといった、あとは国のやはり事業がどういう方向に向かっていくのか、そういったのを見きわめながら、市の来年の予算編成に反映してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 市長の思いは、それは常々お聞きしておりますので、具体的にその事業についてはよろしいのですけれども、性質別な予算ってありますよね。例えば義務的経費とか、投資的経費、補助費、物件費、繰出金、その他と、大きく分けると6つぐらいにこの阿賀野市の予算が性質別に分けられると思うのですけれども、当然今の政権が変わった中で、県もそうですわね。具体的な数字までは、それは今現段階で市長からお示ししてくださいと言われたって、これ無理な話ですよね。当然段階を振って、来年の1月か2月あたりに市長裁定で決まると思うのですけれども、それで3月議会においてどうなっていくのかというふうな流れだと思いますけれども、そこから逆算した中で、今現在どういうふうに、例えば性質別でよろしいのですけれども、義務的経費、投資的経費、補助費、物件費、繰出金、その他と、こういうふうにあります。本年度ベースで当初予算で172億ほどですか、これをまずどういうふうに、例えば政権が変わろうが変わるまいが、今の阿賀野市の状況をかんがみた中で、これをどういうふうにするのかと、これは金が入ってくる、こない別として、当然この辺はお考えになって進んでいると思います。ましてや当市においては、厚生連さんから事業計画が出されました。当然その事業計画をもとにして、他の事業に与える予算がどういうふうに影響するのかというのも我々議会に対してこれから説明されるはずです。そういう段階にあって、最低限性質別の振り分けは今なされていると思うのですけれども、逆になされていなかったらこれはいかがなものかなというふうに思うのですけれども、その辺の考えはいかがでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 性質別にどう考えているかということですけれども、義務的経費というのはある程度法律で決まっているものもあれば、市の裁量で見直しできるものもあります。人件費的な部分というのは、当然その義務的経費でございますが、これについても引き続き定員適正化計画と職員の削減等で人件費の削減に取り組んでおりますし、当然法律等々で決まっているものについては市の判断ではできませんので、市の裁量でできる部分として、当然その義務的経費であろうが補助費であろうが物件費であろうが、そこは先ほど申し上げましたように徹底した歳出削減という中で、市の裁量でできるものは歳出削減をしてまいりたいと思ってもおります。
あと、投資的経費につきましては、当然今必要なものとしばらく財政が好転してからでもいいもの、この辺の仕分けだと思うのです。ですから、そこをでは何が今必要なものなのか、これについてはもう少し後回しといいますか、先にしていいのかと、そういった観点で仕分けをしていく必要があろうかと。
事業費ベースでどうかと言われると今は、個々に結局積み上げたものが事業費といいますか、予算になるわけなので、最初からその何%をカットしますというのは、今の時点では申し上げられません。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 物事複雑に考えてもらわなくて、簡単にしていただきたいのですけれども、例えば性質別予算、傍聴人の方もたくさんおられますから、今市長も義務的経費と言われましたけれども、義務的経費の中には人件費、公債費ですね。借金の返済、あと扶助費と、これが大きいわけですけれども、それと補助費の中にはこの一部事務組合への繰出金やら各種協議会へのお金とか、物件費は物件費ですけれども、そのままですけれども、繰出金は特別会計や企業会計の経費負担ですけれども、これはほとんどが公債費の返済や人件費になっているわけですよね。減らされない状況でございます。その他は微々たるものでございますけれども。どっちも同時に進行できればいいのですよ。先ほどそれこそ倉島議員さんも条例改定の中で質問されましたけれども、この郷病院の公設民営化問題については、これ時間がないわけですよね。そういった中で、恐らく議会もそうですけれども、市長も苦渋の決断をせざるを得ない時期がもう下手すればことしじゅうに迫っているわけですよ。
そういった中で、単純に言いますと、どうしても要る金というふうに義務的経費を位置づけますと、その他サービスに回す金、いろんな公共工事等も含まれております投資的経費、これ大体比率で分けますと、投資的経費が我が市においては約170億のうち8%でございます。92%が義務的経費、どうしても必要な金だと。でも、そのどうしても必要な金を切っていくのか、それとも投資的経費を切るのか、それとも貯金を使い果たすのか、大体これぐらいだと思うのですけれども、今現段階でのお考えは、その3つのうちどれに切り込むのかというのをお伺いします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今雪議員さん、義務的経費を削るのか、あるいは投資的経費を削るのか、あるいは貯金を取り崩すかと、この3つどれを中心にやるのかというのは今この場で、やはり問題はどういう事業を、どういう方向で予算を編成していくかの方向性だと思うのです。ですから、義務的経費といっても、やはりまだまだ見直ししなければならないものは多々あろうかと思います。ですから、それもやはり必要に応じて切っていかなければいけないし、投資的経費についても今すぐやらなくてもいいようなものについては、それは少し後回しにするのもありましょう。
貯金については、これはやはりできれば将来の大きな支出、当然葬斎場の建設とか、あと水原中学校の改築とか、そういった大きな公共事業があるわけなので、そういったものを踏まえて、貯金といいますか、基金といいますか、そういったものは少しためておく必要があろうかと思いますので、ですからどっちを中心にと言われても、なかなかこの場ではお答えは非常に難しいということでございます。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) どうも議論がかみ合わないのですけれども、別に私、今この場で云々って、でももう喫緊の課題が目の前にあるのですよね。義務的経費もそれは当然削減できるところはあると思いますよ。この中で一番比率の大きいのは人件費で、だから投資的経費というのは、いろんな部分で住民の皆様に直接サービスが行く部分がいっぱいありますよね。義務的経費の中にもそれは当然ございます。その中身に入って精査していくのは、それは当然、皆さん優秀なスタッフがおりますので、その中で検討していくとして、今大枠を聞いているのですよ、市長の大枠を。もう一回お願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) なかなかお答えしづらい質問といいますか、ですから今ほど言いましたように、まずはやはり無駄な歳出といいますか、そういったものを、支出をまず削っていくと、本当に必要なものに回していくというのが必要だと。ですから、それがその性質別経費で、ではどこをどういうふうにやるのかというのはこれから予算編成に向けてやるわけなので、今の時点で、では投資的経費に切り込むのか、ですから投資的経費でも義務的経費であっても当然見直しは必要だと思っておりますので、私は義務的経費だから聖域化させるというつもりはございませんので、やはりゼロといいますか、本当に一から見直ししていく必要は当然あろうかと思います。投資的経費についても、それをやればいろいろ地域経済の活性化につながるのだといういろいろ議論もありますし、当然生活に直接かかわる投資的事業もあれば、もう少し経済あるいは財政がよくなってからでも間に合うのもあろうかと思いますので……
〔「それはわかりますよ」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ですから、今この場でどっちに重きを置くのかと言われていると、非常に私も回答しづらい面があります。だから、そのどっちかでなくて、当然市民の、さっきも言ったように生活にかかわるもの、これはハードであれソフトであれ、そういったもの、特に生活にかかわるものといっても、それは当然軽重があるわけです。深くかかわる、あるいは……
〔「市長、わかりました。ちょっと変えようと思います」
と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) そういう観点で見直しあるいは予算編成をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) では、ちょっと質問の方向を変えてみますけれども、はっきりしたビジョンはなくてもいいのですけれども、その詳細の部分ではなくて、そのコアの部分を市長からおれはこうしたいのだというふうに今ご説明いただければ、それができる、できないは別ですよ。それに向かって取り組んでいくのだという、明確でもなくても、ある程度ぼやけてもいいのですけれども、喫緊の課題である水原郷病院の公設民営化という大きな問題が控えているわけですよ。そういった中で方向性を示していただければよかったのですけれども、今の段階では、皆さん聞いていればわかると思いますけれども、明確な方向性はないと。
では、ちょっと別な視点からさせてもらいますけれども、今の阿賀野市のこの財政状況もそうですけれども、喫緊の課題である郷病院問題も含めまして、厚生連さんから事業計画が提出なされました。当然それを含めて財政シミュレーションをすると言っておりますので、現段階において、私も素人ながら目を通させていただいて、この事業計画書で全く今までの市からの補てんは要らないのかなというふうには到底思えないわけです。ただ、どの程度かなというのは、病院単体の事業計画は出ておりますが、それに付随する部分が、これから調査特別委員会を設置した中でその辺を精査していくわけでございますけれども、当然市当局においてはその辺精査していると思うのです。そうすると、当然どの部分を削らなくてはいけないは、今市長が言ったように出ていないみたいですけれども、どれぐらい足りなくなってくる、どれぐらい市から負担されなくてはいけないぐらいは当然出ているはずですよね。それと、もっと踏み込めば、削るとすればこの部分なのかなと、担当課のほうで今検討中なのか、市長のほうにまでまだそれが上がっていかないのか、その辺の含めまして、市長のほうに上がっていかない段階であれば、当然まだ市長は判断できないわけですから、今のような答弁も理解できますけれども、担当課のほうではその辺はいかがなものでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 水原郷病院の公設民営化に伴う財政負担というご質問だと思いますけれども、先般提出いただきました厚生連からの事業計画の素案の中では、新病院建設というものを除けば、今現在毎年2億円程度の赤字補てんをしておりますけれども、その部分については確実に減ってくるというような状況でございます。ただ、新病院の建設についてはどういった規模、内容ということがまだ決まっておりませんので、そこの部分でどう影響してくるのかというのがこれからになってくるという状況であります。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) これはこれでやめますけれども、いずれにしてもそういう状況の中で、市長は大枠でもよろしいのですけれども、早目に私どもにその考え方、ビジョンを示していかないと、さあ出てきました、さあしてくださいでは、これも当然私どもも対応できませんので、その辺だけはひとつよろしくお願いいたします。
続いて、また財政の問題に入りますけれども、これ前に財政課のほうからも資料をいただいたのでありますが、一般会計の公債費繰上償還と公営企業分の公債費借りかえというふうなのをたしかやっていると思うのですけれども、それでちょっとでも財政を豊かにしようと、こういうことでやっていると思いますけれども、まずその状況についてお伺いしますが、一般会計、公債費繰上償還金、これ3カ年で約4億2,000万ほどでしたか。今年度は3億5,000万ほどを繰上償還する予定になっておりますけれども、まずこれはできていますか、できていませんか。
〇議長(浅間信一君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) まだ実施はしておりませんが、21年度の予算の中でやりたいというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) この辺も繰上償還するわけですから、財源が当然必要になってきますよね。これはこれで着実に進めていくと、財政課としてはそういう考えであると、でよろしいのですね。
では、続いて公営企業分の公債費借りかえの状況なのですけれども、公営企業、特別企業の借換債というのは、この当該事業のコストダウンは当然ですよね、もとより。一般会計からの繰出金の減少にもつながって、それぞれの会計で大きなメリットがあるということでございますけれども、ここで公営企業、特別企業ですけれども、水道、病院、集落排水事業と、こういうふうに3つあるわけでございますが、問題は病院なのですけれども、病院は経営状況により公営企業健全化計画が整わなかったことから、21年度は借りかえが認められなかったと。この公営企業健全化計画が整わなかったということは、具体的にでよろしいのですけれども、簡単にこの辺をご説明いただけますか。
〇議長(浅間信一君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 確かに今雪議員さんのおっしゃるとおり、病院については経営状況により公営企業の健全化が整わなかったことから、平成21年度は借りかえが認められないということで、整わないというものは、今現在の病院の会計状況の中で借りかえするというようなものができるのかというような観点の中からのものでありまして、実質的に今の会計状況であれば、病院の企業債の借りかえについては認められなかったというような状況であります。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) わかりました。これはまた後でよく聞いていかなくてはいけないと思いますけれども、私の冒頭の質問の中にもありましたけれども、この公債費負担適正化計画の推移というのでもございましたけれども、20年度決算を受けて、私どもいただいた書類にもありますけれども、今年度は20.9ですか。この辺もその病院との大きくかかわりが出てくるかと思います。これは当然見直しが必要なのかなと。基本的には18年から始めたわけです、7カ年計画で。これ変更するのであれば、特別な理由がある場合は変更もできるというふうに聞き及んでおりますけれども、今回のこの病院の公設民営化の問題も含めた中で、まず当初県に示したこの公債費負担適正化計画の変更というのも当然今考えながら進めているのでしょうか、市長。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) この公債費比率については、19年度決算ベース20.2、20年度で20.9ということで、上がっているのです。今公債費負担適正化計画に取り組んでおりますが、今後当然葬斎場の建設ですとか、あるいは中学校、あるいはその先には新病院というのもあるわけなので、そういう大型の公共投資が今後出てくるという中では、当然見直しも必要になってこようかと思っております。
また、これも交付税がどうなるかによってもこの率変わってくるので、新政権がどういうふうに交付税について考えているのか、こういったものも多分に影響が出てこようかと思っております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 違うのですよ、市長。例えばこの公債費負担適正化計画ですか、水原郷病院が民営化になるとすれば、退職手当債ですか、そういうのも当然借り入れを行った場合には、この計画変更を余儀なくされるわけですよね。違いますか。まず、その辺。
〇議長(浅間信一君) 小林財政課長。
〇財政課長(小林正男君) 出るものが大きくなりますので、見直しは当然出てきます。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) そうですよね。普通、この予定が計画どおり実施できないということは大変なことなのでございますけれども、例えば病院の民営化という特殊事業であれば、これは国、県も承認を受けられるものなのでしょうか。その辺の今ご認識はどうなのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 水原郷病院の公設民営化については、総務省の公立病院改革プランに沿ってやっておりますので、これもそういう方向で、いわゆる郷病院の経営改善を図るという中で取り組んでおりますので、私はそれに伴い、確かに退職金を支払うために起債と言いますか、退職債を起こすわけなので、それに伴って比率が若干上がるという点については見直しをせざるを得ないし、それについては国からも承認は得られるというふうに考えております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 若干上がる、それが問題だと思うのですけれども、一つの国から示されたこの借金の比率が18%を超えたから、今公債費負担適正化計画を立てているわけですよね。次のステップ、25%、これはいかがお考えですか、これに対しては。超えてもいいのか、以内におさめるか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今回の病院の民営化によって25%を超えるということはないと思います。
〔「いやいや、そうではない」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 時間がだんだんなくなってきましたので。
そればかりではないのですよ。水原中学校とか葬斎場とか、全部あるわけですよね、千四、五百の事務事業があるわけで。ただ、病院が特化してそういうふうになっていますけれども。トータル的に見て、25%をどういうふうにお考えになっているのか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 去年もたしか石川議員さんからも公債費、実質公債費比率についてご質問をいただいたと。
私は、別に公債費比率を下げればいいということではありませんので、当然必要ないろいろな公共投資に伴って公債費比率が上がっていくということは、これはやむを得ないと思います。ただ、ではどんどん、どんどん上がればいいというものでもなくて、逆に下げる努力も必要なので、当然下げるためには借金を減らさなければだめだとなると、借金のもとになるやはり公共事業についても精査して、やっぱり優先順位をつけてやらざるを得ないのかなというふうに思っておりますので、決して25%、一つのレッドカードを突きつけられた数字になるわけなので、その辺を、数字を見きわめながら、やはりその公共事業、公共投資について取捨選択といいますか、そういった形でやっていく必要があろうかと思っております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) それこそ危機的財政状況、危機的財政状況というふうに阿賀野市はいろんなところで書かれておりますけれども、今市長いい表現なされました。レッドカード、イエローカード。今18%を借金の比率が超えたというのは、イエローカードにもまだ値しないのかなというふうに私は考えるわけですけれども、25%の借金の比率になった場合、早期健全化基準の団体になってしまうわけですよね。この辺が1つイエローカードなのかなというふうに私は考えております。この借金の比率が35%を超えると、財政再生基準、要するに夕張市になってしまうと。今20.9%になった当市において、当面するいろんな諸課題ある中で、だから私が先ほど言いましたけれども、苦渋の決断をあなたはしなくてはならない場合が出てくると思いますよと、そういった中で、1つ市長の判断基準として、この25%の早期健全化基準をどのようにとらえているのか。35%を超えてしまって財政再生基準になっては、これだめですよね。これだれが考えてもだめですよ。その辺の考えを聞きたかったのです。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) この早期健全化基準の25%があるのですが、こうなると当然公共事業も、ある程度国が許可するものと許可しないものというのが出てくるわけです。ですから、その辺の基準を見ながらやっていかないと、許可できないものはもうやれませんので。ですから、あとはいわゆる優良債といいますか、交付税が充当率が大きいもの、こういったものをやればこの比率そのものはそう上がらないわけなので、合併特例債事業ということになれば、この比率もそれほど上がらない。そういった起債の選択、いわゆる交付税の充当率の高いものでやっていくという手法もあろうかと思いますので。
いずれにせよ、25%というのは一つのやれるものとやれないものが、許可できるものと許可できないものが出てくるわけなので、その辺を見きわめながら、先ほど申し上げましたように選択的に、あるいはやはりその必要性、緊急性、そういったものを踏まえながらやってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) もうちょっと歯切れがよければありがたかったのですけれども、24.9%まで私はやるのだというふうな、その中で阿賀野市のいろんな諸課題を解決していくのだというふうなご答弁があればよかったのかなというふうに思いますので。これはこの辺にしてやめておきますけれども。
今言った中で交付金とか市長も言われましたけれども、現政権によってその辺もまた変わる見越しはありますよね。一括交付金というふうなので、それこそ色がつかず、鈴がつかず、どばっとこの基礎自治体に入ってきてくれれば、これはこれで非常に自治体としてはありがたい話でございます。
ただ、当面今予算、補正も含めて見直しかけていますよね。それで、民主党政権は今回、今阿賀野市も約5億幾ら入ってくる予定の景気対策のお金、3億2,000万ほどはもう執行したと、まだ未執行のものも含めて予定上がっていると思うのですけれども、あともう残り2億、これに関しては、新聞報道によりますと凍結というふうに出ていますね。今そうなると、この地域においていろんな産業はあるわけでございますけれども、私なりに国勢調査をもとにした産業の分布、1次、2次、3次産業とあるわけでございますけれども、この1次、2次を見てみますと、その就業人口の分布を見ますと、一番やっぱり断トツに労働人口が多いところは製造業なのです。2番目に建設業、農業と、これが1つ駆動輪となって、3次産業のサービス業にお金が回っていくのかなというふうな産業分布なのかなというふうに、この地域においてはこの資料を見る限り私はそう思っているのですけれども、まず市長はそれどのようにご認識していますか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほど雪議員からの阿賀野市の就業構造について、就業者構造ですか、お話がありました。確かに製造業の従業者が一番多い。その次に建設、農業。あと、小売、卸と、商業もたしか多いと思うのです。
〔「3次でね」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) 3次ね。阿賀野市の産業構造を見ますと、農業を中心として建設業等があるわけでございます。製造業については、残念ながら県営の産業団地、工業団地のほうに企業誘致が思うように進んでいないということで、なかなかふえていない状況でございますが、ただいずれにせよやはりこの地域の地盤の産業が元気にならないと、3次産業、商業ですね。ああいったサービス産業も元気にならないということは私もよく認識しておりますので、そういった産業へのやはりしっかりその支援なんかも私は必要だというふうに認識しております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 4番、雪正文さん。
〇4番(雪 正文君) 歯切れのいい答弁ありがとうございました。そういんですよね。その考え方は私も全く同じです。1次、2次産業が駆動輪となって初めて3次産業、サービス産業にお金が回っていく、そういう構図なのです。
市長もお酒好きだと思うのですけれども、私もよく飲んで代行なんて使うわけでございますが、そうするとやっぱり代行の運転手さんが痛切に感じているようです。本当に暇になったと、そういうふうな言葉を乗るたびに言われます。雪さん、何とかしてよと、私では何とかできませんけれども、市長に言っておきますと、こういうふうなことを言いながら乗っているわけでございますけれども、いずれにしてもずっと今までこう来ました。性質別に見てもまだはっきりしていません。それはいろんな条件はあります、当然わかります。国も今こういう状況です。14兆も組んだ補正予算は一たん凍結する、こうすれば一たん予算がとまるのが2カ月、3カ月では済みませんよね。我々基礎自治体に来るのも当然その後になってきます。そういった中で、この地域の産業はどうなってしまうのだろうと、そういうのをもうちょっと真剣に考えた中で、今後の予算編成を早急にしていかなければいけないと。病院は確かに大事です。ただ、この地域の基幹産業が疲弊してつぶれてしまったらどういう事態になるか、これは火を見るより明らかでございます。
この後、あしたでしたか、私どもの会派の清水議員も建設業の皆様の状況についての質問、また農業の関係の質問、そういうふうな阿賀野市の基幹産業である産業についての質問も通告しておりますので、詳細については私は申し述べませんが、とにかくその辺のことをしっかりこの地域における基幹産業は何なのか。当然、社会保障費、これも年々自然増でございます。それもやらなければいけない。でもそういう基幹産業に対して予算配分もしていかなければならない。でも借金はあげられない。それこそ苦渋の決断をしなければいけない時期が近々に控えているわけです。そういった中で、市長には本気になってその辺に取り組んでいただきたいと。
もう残り3分となりましたけれども、今回の広報あがので市長は本当にいいことを言っているのです、これの最後に。「和して同せず、国際社会だけでなく、価値観が多様化している現代社会においても、仕事や生活の中で自分と異なった意見や考え方に直面することが多くなっています」、全くそのとおりですよね。「そういった中で、単なる意見や考え方を一方的に排除したり、また無原則に妥協するのではなく、調和のある関係に発展させ、お互いが成長できるように努力することが大事だと考えます」と、「互いの意見を衝突させ、互いに譲らない状況では、和せず同ぜずになってかえって利益にはつながりません」と、これも私は同感でございます。こういう気持ちを持って、議会と執行部がいい是々非々で今後の問題に真剣に取り組んでいきたいと思いますので、ひとつ市長にもお願い申し上げまして、私の質問を終わります。
〇議長(浅間信一君) 1時40分まで休憩します。
休 憩 (午後 零時15分)
再 開 (午後 1時40分)
〇議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き一般質問を続けますが、1番、佐竹政志さんが早退されましたので、ただいまの出席議員数は21名です。
これより会議を開きます。
12番、石川恒夫さん。
〔12番 石川恒夫君登壇〕
〇12番(石川恒夫君) 12番、石川恒夫であります。今回は、水原郷病院につきまして4項目通告してございますので、順次質問をさせていただきます。
まず1点目、平成18年4月より、水原郷病院の経営改善を目的として、厚生連よりの職員の受け入れと郷病院職員の派遣研修を実施してまいりました。その成果としてどのような認識と評価をしておられるのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。
2点目、民営化コストについてお尋ねをさせていただきます。民営化コストイコール民営化に伴って発生する市の財政負担についてでございます。現状でどのように試算をしているのか、その積算根拠も含め、お尋ねをいたします。
3点目、去る8月20日、厚生連より提示された事業計画素案についてどう認識をされ、また評価をされているのかをお伺いをいたします。
4点目、民営化移行後の管理運営体制や経営成績に対して、設置者としてその妥当性をどう検証し、責任を担保するのかお伺いをいたします。設置者責任の担保の手段、方法でございます。
以上であります。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 石川議員からは、水原郷病院について4点のご質問をいただきました。最初の厚生連より職員受け入れと郷病院職員の派遣研修の成果と評価につきましては、加藤事業管理者より答弁いたしますので、私からは次の民営化コスト、市の財政負担をどのように試算しているかからお答えいたします。
まず、民営化の効果といたしまして、医療サービスの向上、経営改善、雇用の確保などがあります。これら、民営化によって現在市が病院に対して行っております財政負担を超えることがないことを原則と考えております。また、民営化による精算一時金も、病院廃止や休止と比べますと、市の実質財政負担は少なくなると見込んでおります。
次に、厚生連より示された事業計画素案についての認識及び評価についてでありますが、現在素案の段階であり、今後内容を精査し、厚生連、病院など関係機関との確認、調整を経て初めて評価できるものと考えておりますが、現段階では民営化の効果である救急体制の復活と、最大の問題であります雇用に関し、調整可能な範囲であるとの認識をしているところであります。
最後に、民営化移行後の管理運営体制や経営成績についてどう検証、責任を担保するかであります。民営化後の運営など、具体的検証等につきましては、指定管理者の指定の手続等に関する条例に基づく事業報告書等の提出をもって事業内容を検証していきたいと考えておりますが、病院経理の特殊性からして、事業成績の検証、分析などについては、外部委員として総務省のアドバイザーや自治法に基づく専門委員などによる運用も一つと考えておりますので、よろしくご理解、ご協力をお願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 石川議員さんからのご質問にお答えさせていただきます。少々答弁が長くなりますが、お許しを願いたいと思います。
平成18年4月より、当病院の経営改善を目的として厚生連の職員を受け入れておりますが、これは前市長のご判断によりまして厚生連へ要請し、決定されたものでございます。現在私もそれを継承しているところでございます。
まず、その成果としてどのような認識と評価をしているのかについてでございます。平成18年に医師の大量退職という異常事態を受け、医療専門コンサルタントの経営診断を実施し、早急に取り組むべき経営改善の課題として医師の確保、経営ガバナンスと職員のモチベーションの向上、収益の確保が必要との結果を得ました。また、同時に多くの幹部職員の退職などもあって、厚生連の幹部職員を受け入れ、民間的な経営ノウハウを導入したことに伴う成果といたしましては、まず医療人としての使命感が高まり、職員に不足していた経営改善に向けたコスト意識が高まったことにより、経営改善の課題である職員のモチベーションの向上、収益の確保にその成果が生かされてきたものと認識をしております。また、事務長以下幹部職員を受け入れたことに伴い、病院の管理体制の強化が図られ、その成果は総務省の経営アドバイザー派遣事業によるアドバイザーの公表にもあったように、経営改善は事業管理者1人でできるものではなく、厚生連職員が要職について病院機能を強化していることが大きな原動力となっているとの評価がすべてではないかとの認識をいたしております。
次に、具体的な実績についてでございます。まず、平成18年度に常勤医師1名、臨時医師1名を採用したこと、介護療養病棟の設置、それから看護基準の10対1への変更、健康管理センターの再開、薬品費の値引き、委託料、契約の見直し、診療費の請求漏れ、査定減対策、血管外科、胸部心臓外科の外来の設置、電気料金の削減等が挙げられますが、究極的な経営改善として、全国的にも余り例のない職員参加型の部門別実践方策を実践したことであります。これは、アドバイザーからも格別の評価をいただきました。これらの経営改善策を概算の数値で示した場合、平成18年度から20年度までの経営改善効果として、総額約10億6,500万円であります。また、職員の協力によります給与削減による経費節減策約5億6,500万円の約倍程度の収支改善を行ったところであります。ただし、これらの経営改善は厚生連職員だけで行ったものではないことは当然ではございますが、経営体制の中枢にいる厚生連職員の果たした役割は大きいものと考えているところでございます。
なお、本年3月末で臨床工学技士が退職することに伴い、毎日人工透析の医療機器を点検補修する職員がいなくなり、4月以降約90名の人工透析患者さんへの治療行為ができないという危機的な事態が予測されたことから、急遽厚生連へ要請し、患者さんの命にかかわる危機的な事態を回避することができました。同様に、看護師の退職に伴い、看護基準をクリアできないことから、これも厚生連へ要請し、新卒の看護師2名を派遣していただき、診療収入の減額を回避することができました。今当院はいろいろな面で不安定な職場環境下にあるだろうことや、単独病院として突然の職員の退職に迅速かつ的確に対応できない問題を抱えている中で、これらの厚生連のご協力に感謝をしなければならないと思っております。
次に、病院職員の派遣研修についてでございますが、ある意味で単体病院としての宿命でもある人事のマンネリ化の防止や、厚生連病院等の実務を体験することによって、当院との比較の中で新たな創造的業務の開発や職員の意識変革を期待し、その期待にこたえてくれたものと認識をしております。その成果をすべて数字で示すことはできませんが、診療体制の縮小に伴い放射線技師に余剰人数が生じたため、厚生連豊栄病院へ研修を兼ねて派遣し、人件費の削減を行いました。研修の成果としては、看護師、放射線技師、事務職の皆さんの体験として当院との比較ができ、学ぶことが多かったことや、またそれぞれの職場においてその体験が生かされるとの報告を受けております。また、当院の派遣職員の資質については逆に厚生連から一定の評価を受けているなど、私といたしましてよい評価をいただいていることにより、結果としてそれが職員一人一人の自信につながっているものと受けとめているところでございます。しかしながら、厚生連職員の受け入れと厚生連への研修派遣について、すべて結果よしとは思っておりません。プロパー職員との人間関係、業務の違いなどからのトラブルも全くないとは言い切れませんが、全体的には厚生連職員は温かく受け入れていただいているものと認識をしております。
最後に、当院の職員と厚生連職員との相互交流に伴い、現在市が進めている公設民営化に向けて何らかの形で成果に結びついてくるものと期待をしているところでございます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 非常に無味乾燥した答弁書を昨日いただきまして、何かどういうのかなという率直な感想を持ったところでございます。
午前中の本会議の中で、公設民営化に関しての調査特別委員会の設置が全会一致で決定をいたしたわけであります。当初予定しておりました4項目、いずれも1時間ずつ必要かなと当初思っていたわけでありますけれども、細部についてはその特別委員会の中で、あるいはまた決算審査の中でご指摘をさせていただきたいと思いますので、入り口の部分について若干お尋ねをさせていただきます。
まず1点目、答弁内容の前段部分、答弁では総務省経営アドバイザー事業の公表における評価がすべてとのお話でございます。伺っていまして、事実認識において非常にご自分の立場に対して都合のいいように曲解、曲がって解釈しておられるのかなと私自身感じさせていただきました。アドバイザー契約の事業の公表の評価の内容は、3カ年計画、要するに経営改善への取り組み姿勢あるいはその方向性について評価をしたものであります。つまり、げすな表現をいたしますと、絵にかいた部分を評価したものであって、その結果どう経営成績に反映をされたかの評価はしていないということをまず指摘をさせていただきます。
それで、質問をさせていただきます。答弁内容で、経営改善効果として18年度から20年度、3カ年で10億6,500万円の収支の改善をしたということでありますけれども、この具体的な算出根拠をお示しいただきたい。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) それでは、18年度から20年度までの経営改善に伴う収支改善について申し上げたいと思います。
まず、7病棟の介護療養病棟、18年の9月より開設いたしまして、18年度1億1,300万、19年度2億2,000万の収入、20年度2億2,000万の収入を得ております。これは、収入すべてが黒字に結びつくものではありません。当然費用も要しているわけでございます。
それから、18年9月より健康管理センター再開いたしました。18年度3,450万円、19年度約6,000万、20年度約5,900万の収入に結びついております。あと、大きいものとしては、18年6月より看護基準の引き上げを行っております。これによりまして、18年度7,600万円、19年度9,100万、20年度も同額の収入を得ております。
それから、経常費用の削減につきましては、先ほども申し上げましたように18年度から職員の協力によりまして、これは経営努力というものではないかとは思いますけれども、人件費の削減によりまして約5億6,000万、3カ年でご協力いただいているということでございます。
それから、18年度から厚生連の協力によりまして薬品費の値引きも行っております。18年度850万円、19年度約800万、20年度約1,300万の値引きを行ったものです。
それから、18年度から契約の見直しなどを行っておりまして、光熱水費の削減を行っております。18年度750万円、19年度約1,000万円、20年度約850万円ということでございます。
それから、駐車場の委託契約の見直しなどを行いまして、これは19年度から約300万、20年度で330万ということで、経営改善となっております。
まだ細かいものはありますけれども、大きなものとしてはこのような収支改善を行ったところでございます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 今ほどその10億6,500万円の内容をご説明いただいたわけであります。
再答弁の中で、要は収支ではないと、当然これは百歩譲って収入を確保したということであるとしても、それに伴って経費は当然にかかっているということを指摘させていただきます。
それと、細かい部分で恐縮なのでありますけれども、この3カ年の厚生連からの職員の派遣、すべて否定するものではございません。それなりに川瀬事務長さん以下、大変なご努力をされた。その部分は最大限評価をさせていただきます。しかしながら、今その10億6,500万の算出根拠の中で、例えば基準、要するに看護基準の引き上げ、それは公設公営であろうが公設民営であろうが、要は診療報酬基準、それらの国の医療制度、それに合わせてどこでもやるべきこと、まず収入確保のために。だから、厚生連さんが派遣をされて、それでこういうことに気づくこと自体、基本的に認識が甘いと。
それから、薬剤費の値引き、それから光熱水費、それぞれいろいろ、さっとあれしますと合わせて約5,500万、この比較対象年度は17年度ですか。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇12番(石川恒夫君) 17年度。そうしますと、これはちょっと私記憶が定かでないのであれですけれども、17年度、薬剤費の値引きもたしかあったかに記憶してございます。具体的な数字はちょっとつかんでおりません。ただし、17年度は医業収入で、17年度の決算額で医業収益が約40億3,000万。ということは、当然薬剤の購入量は約倍とは言いませんけれども、二十七、八億に対して40億3,000万ですので、十二、三億の医業収入があるわけです。だから、総体の17年度と比較して、購入した医薬品の額は当然17年度は多いですよね。だから、それと比較をすればそれなりの成果はあります。それはいいです。
それともう一つ、光熱水費、今ほど17年度との比較だということです。そうしますと、要するに今申し上げたとおり、17年度は第4四半期は要するにお医者さんの大量退職等々で、診療制限をせざるを得なかった。だけれども、総体的に、要するに8カ月は通常の521床ですか、321床ですね。その規模で運営をされていた。当然事業量が18年度より多かったわけです、細かいことを言って申しわけありませんけれども。だから、17年度の光熱水費と18年度以降を単純に比較すること自体がまず不適切。細かくはいいです。
それから、電気料収入、要するにこれは私自身、監査時代いろいろなご説明もいただきました。要はインバーター、ただ別にこれ厚生連さんの特許でもなければ何でもないですよね。私自身ももう十数年前、そういう形で導入をさせていただきましたし、民間の企業、大量に電気をお使いになる企業さんはすべていろいろな情報を集めながら、最大限経費の削減のため、そういうインバーターを含め、ただ切るのも含め、いろんな経費節減策を当然講じています。その点どうお考えでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) まず、先ほどの答弁で訂正させていただきますけれども、薬剤費の値引きにつきましては17年比較というものよりも、当該年度で当然薬品購入総額に対して年度末で値引きをしてもらったという比較でございますので、純粋たる値引きでございます。
先ほど以来、光熱水費と電気料の値引きというような経費節減の話がございましたけれども、私冒頭申し上げたように、すべて厚生連職員がやったものではないということで答弁させていただきました。ただ、経営の中枢におられるやっぱり厚生連職員の果たした役割は大きいという評価をさせていただいたわけでございますので、すべて厚生連がやったということでは考えてはおりません。
光熱水費初め、電気料金等につきましても、石川議員さん、監査委員さんの在職中もご説明しているとおりでございまして、すぐに効果が上がらなくても、やはり4年、5年の間に電気料金の経費節減を図りたいということで導入させてもらった経緯があるわけでございます。
そういうことで、これまでの経営改善については、やはり全職員が一丸で取り組んだ成果としてあらわれたものでございまして、先ほど申し上げたさまざまな収支改善、これがすべて黒字に結びついたものではないということも申し上げたとおりでございます。当然それに係る費用もあるわけでございます。ただ、こういった取り組みがなければ、やはり現在の職員を抱えている中で、当然義務的経費が減らないわけでありますので、もっと赤字が大きく膨らんだものというふうに解釈をしております。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) もう一点落としておりました。
今ほどご説明いただいた中で、契約等の見直し云々というお話もございました。実はこれ、ここに当時の代表監査委員もおられますけれども、17年度の決算審査の際だったと記憶しているのでありますけれども、要は郷病院のいろいろなといいますか、もろもろの委託契約そのものが合併以前から、中には平成の1けた台の契約が甲乙、甲は水原郷病院であります。乙は相手事業者。甲乙いずれから異議がない限り自動更新という、それがずっと続いておったと。まさに本来の競争原理、全く働いていない。そういう中で、しかも病院の診療規模を縮小したわけであります。当然にして、甲の側、郷病院の側から乙側に対して見直しの請求を、要求をすべきだということで私ども監査委員が指摘をし、改善を指示した内容でございます。その点非常に、ここへ入ってくることに対して若干クエスチョンマークをつけているということであります。
では、10億6,500万の経営改善したと、ではこの3年間で一般会計からの赤字補てん、基準外繰り入れ7億です。18年度3億、19年度、20年度が2億ずつ、それはどう評価をされるのかお尋ねをさせていただきます。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 17年度から20年度までの4カ年間で、10億5,000万円の市からの赤字補てんを受けました。これは、経営の結果責任でございますので、私がその責任を負いたいというふうに思っております。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) さきの10億6,500万の経営改善、収支改善があったというのであれば、これは半分皮肉ですよ。基準外繰り入れ、赤字補てん7億だってここへ足してもいいのではないかなと、そんな感じさえ受けます。
それから、ここには全く出てまいりません。18年度経営改善、厚生連からの人材派遣、そして郷病院職員の研修派遣、それぞれ経費がかかっております。答弁書では研修職員の人件費が軽減できたということでありますけれども、内容は100%厚生連がバックといいますか、していただく部分、あるいは職種によっては50%、丸々派遣職員の人件費は厚生連が負担しているわけではありません。それとあわせて、厚生連から派遣をされた職員の給与、それは全額郷病院が負担しております。それらの金額、18、19年度は私自身決算の中でその辺確認しておりますので、20年度、そして21年度の見込額、なお21年度の厚生連に支払った給与総額は、先ほどの専決の予算書に出ております。6,026万1,000円、それを除いた部分、お示しをいただきたいと思います。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 今手元で20年度の決算数値が出てありますので、それでご答弁させていただきます。
厚生連からの受け入れ職員の人件費の負担分については、20年度決算で約4,500万円でございます。それに対して、研修派遣の協力金という形で2,100万円厚生連から受けておりますので、差し引き2,400万円が当病院の負担ということになると思います。ただ、平成18年に事務職の中で課長職、補佐級含めて幹部職員が多数退職されております。看護職についても同様でございます。したがって、今厚生連から5名の幹部職員受けておりますけれども、それを受けなければ、今余剰職員抱えているわけではありませんので、新人採用をするか、臨時職員を採用するか、何らかの形で人員を確保しないといけなくなりますので、一概にこの人件費についてはこの計算だけでよろしいかどうか、ちょっとわかりません。
〔「解釈の仕方が違う。具体的な金額だけで結構です。
具体的な金額」と呼ぶ者あり〕
〇12番(石川恒夫君) 21年度の予算書では、厚生連から派遣された職員の給与費は積算公費に載っているのですよ。ところが、研修派遣しておられる郷病院の職員の方は、人件費で総額の中から出ているのです。だから、その総額と厚生連からその方に対する負担金額をお知らせいただきたいということであります。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 予算上の支出については、今石川議員さんがおっしゃったとおりでございます。今手元にその資料を持ち合わせておりませんので、後ほどまたそれについて言わせていただくことでよろしいでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) いや、おかしいな。実は、一般質問の通告を出した翌々日だか、関川企画政策課長にこの部分を事前に調べておいてくれと、それを病院当局のほうへ連絡してくれとお願いをしてあったはずなのですよ。なぜそれが出てこないのか。では、いいです。
それから、平成20年度までの3カ年についてお尋ねをします。例えば平成18年度、厚生連から派遣を受けた方の給与総額、要は郷病院が100%負担です。3,127万5,000円。それから、派遣をした職員の給料1,277万6,000円、そして厚生連からバックといいますか、厚生連が負担していただいて郷病院が受け入れた金額が833万1,000円。要は派遣職員の郷病院の負担額は、18年度で444万5,000円。それから、19年度は厚生連から受け入れた職員の給与総額が4,375万6,000円、これに対して研修派遣した方の給与費が2,362万4,000円、受け入れが1,757万4,000円、差し引き604万9,000円を郷病院が負担しているのです。20年度も概算でやっていきますと、厚生連の派遣職員に対して郷病院が負担した額は4,510万8,000円、それに対して派遣研修の職員の負担が3,052万、厚生連からの事業外収入で入っています2,114万、差し引き郷病院の負担が937万9,000円。その差額を3カ年合わせますと、1億4,000万の人件費を郷病院が負担してきたのです。そうではないですか、管理者。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) それはもう結果でございますので、そのとおりだと。今手持ちにちょっと数字がございませんので、今石川議員がおっしゃるとおりだと思います。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 予算書の中で、要するに21年度は研修派遣をした職員の差っ引きはまだわかりません。出ておりませんので、細部。しかし、21年度、厚生連から受け入れた方の人件費、20年度が4,510万8,000円に対して21年度が6,026万1,000円、約1,516万ほどふえているのです。21年度、今年度。その内容についてご説明お願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 現在厚生連に病院含めて派遣している職員が2名でございます。事務職1名、それから技士職が1名でございます。厚生連から5名受けておりますので、結局その差額が今石川議員がおっしゃった数字としてあらわれているものと思っております。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 先ほど3年間、18から20、郷病院が負担した人件費総額1億4,000万余、要は逆転の発想で考えれば、厚生連さんがその部分利益を得たということです、解釈の仕方によっては。そう思いませんか。だから、10億6,500万円の収支ではない収入を確保した、それはすべて否定はしません。先ほど申し上げたとおりです。ならば、3カ年で基準外繰り入れ、赤字補てん7億円は何だったのかなと。そして、18、19、20、よく監査に例月なり行きますと、3カ年、ホップ、ステップ、ジャンプだと、3年目には経営を改善して郷病院を立ち直らせるのだと、そう力強くおっしゃっておられたことが何なのかなという感じを受けているのです。その辺のご認識、お尋ねをいたします。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 実は、18年度から事業管理者としての経営責任にかかわるわけでありますけれども、18年度、19年度、すべて議会におきまして決算認定を受けているわけです。
〔「わかります」と呼ぶ者あり〕
〇病院事業管理者(加藤有三君) その時点で今のようなご疑問があれば、当然その中でご審議されたものというふうには考えておりますが、それはもう過去の話でございますので、私としては決算認定を受けた事実だけを申し上げておきたいというふうに思います。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇病院事業管理者(加藤有三君) 20年度については、これから決算認定を受けるわけでございますので、十分議員の皆さんからご審議をお願いしたいというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 質問のしようがありません。答弁になっておりません。時間がありませんので、一々その部分にこだわっていられません。
先ほど申し上げましたとおり、厚生連さんからの派遣は、それなりに効果は私自身も評価をしております。しかし、その評価の総体を余りにも美化した答弁書になっている。今の郷病院の経営実態に対する認識がそもそも甘いのではないのかね。非常に不審、不満を持っております。
それで、実は先ほど、今も申し上げましたけれども、本当は厚生連さんのそれなりの役割は十分評価をしております。しかしながら、病院を経営改善するのは、そういう民間的な手法、それも大事です。よく私もお話を伺っておりますし、職員さんにもあなたのほうからいろいろお話があったということであります。
水原郷病院の件に関して、水原町の編年史の中で、昭和39年の出来事が記載をされております。そのとき、その当時新潟大学学長、伊藤辰治先生の門をたたいたと、要は経営的に非常に苦しい、大変だ、財政負担が耐えられないので、新潟大学へ救いの手を差し伸べていただくべくお願いに行った。それで、昭和36年4月、厚生連糸魚川病院、当時は農協病院ですが、そこから大田正義事務長を郷病院に迎えて、経営の根本的刷新を図ることにしたと。そのとき、新潟大学の学長伊藤先生の急務が3つあったわけです。1つは、今の規模縮小する前の郷病院を本当につくり上げた寺田先生を指名をして、院長として派遣をされた。そして、もう一点は、伊藤学長の指摘は、要するに郷病院単体の経営ではなく、民間的なノウハウも入れながら経営刷新をしなさいと。それともう一点、前2項、要は寺田先生の院長派遣と厚生連からの受け入れ、前2項が確約され、かつ実行されるならば、新潟大学は全面的に水原郷病院の運営に協力すると。
そして、次ページに36年9月、寺田先生が院長として着任をされ、それでいろいろな障害あるいは抵抗に遭いながらも、この文章を一部読ませていただきます。「日中は外来、入院患者を診療し、夜は雪中往診かばんを持って、懐中電灯を頼りに歩いて患者回りをする。このような涙ぐましい努力が続けられたのである。ある日、大田事務長がついに1カ月の診療収入が500万円の計画を突破したとの朗報を聞いたとき、思わず万歳を叫んだ」と、こう記述されております。それで、その当時を知る職員さんのお話として耳に入っております。職員全員、寺田院長のそういう姿勢を非常に評価をし、職員も一丸となって目標達成に昼夜を問わず頑張ったと、だからこの目標を達成したときにみんな喜んだと、本当一丸となって病院を経営改善していった、目標を達成していった、その喜びを郷病院全体で分かち合ったと、そして規模拡大といいますか、いろいろ診療内容等々も充実をしながら郷病院をつくり上げていかれた。まさに、尾崎院長先生を批判するわけではございません。本来病院という内部の経営改善、経営改革、本当は院長先生の力というのは非常に大きいと思っております。それは如実に実例としてあらわれております。
公立病院、全国で約8割は赤字だと、裏返しに2割は黒字だということです。そして、12月議会、6月議会で千葉県柏市の民間病院の例も出させていただきました。ある部分に共通事項がございます。そこの院長先生なり運営責任者の医療に対する理念、ポリシーに共鳴、共感をし、みんな一丸となって頑張っておられるのです。ということは、物すごく院長先生の力、医師がいなくて病院が何だとパワハラ的なご発言もされたというふうに伺っておりますけれども、そんなことを言う以前にもう巨大なお力をお持ちなのですよ。それをどう全体、職員含めて病院が一体感を持てないのか。何かもう民営化ありきで猪突猛進のごとく進んでおります。そして、郷病院のそれぞれ医局の先生方、尾崎院長を初め、本当に地域医療を精いっぱい頑張りたいのだと、郷病院で。そう思っておられる先生が大半だとお伺いをしております。なぜ一丸となって経営改善できないのか。先ほど申し上げましたホップ、ステップ、ジャンプではありません。
また、結果が今年度の決算審査意見書に、賢明なる監査委員さんが結びの中でこの3カ年計画についても論評をされております。「当年度は、経営改善3カ年計画の最終年度に当たる。医師の増員及び指定管理者制度への移行等による赤字解消を目標に取り組まれてきたが、結果的には目標を達成することができなかった」と、監査委員さんがこういうふうに結びで紹介しておられるのですよ。これがすべてではないのでしょうか。どうお考えでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 私も3年余前に当病院へ管理者として派遣されまして、その当時びっくりしたことが1つございました。と申しますのは、この事務管理体制の1つの問題として、固定資産台帳がありませんでした。これ全く私にとって、企業会計の経験あるものですから、どうなっているのかなということで、ゼロからスタートした思いでございました。確かに当病院の過去の栄光については石川議員さんがおっしゃったとおりでございまして、その歴史の重みに私も耐え切れなかった部分あるかもしれませんけれども、やはり本来病院事業管理者というのは医療のトップに位置する院長が兼務をされて、二百五十余名の職員のトップとして病院運営に当たられるのが病院事業にとっては好ましい姿なのかなというふうな思いもございましたが、医師の大量退職という異常事態の中で、院長先生も経営の分野までは手を出せないと、お互い医療については院長、経営については管理者、事務の管理については事務長ということで、3人でいろんな分担をしながらこの危機を乗り切ろうという、そういう思いで取り組んだわけでございまして、先ほど20年度の決算意見書のご意見のとおり、その結果責任は一切私にあるわけでございますので、私を任命された市長のご判断に従っていきたいというふうにしかお答えできませんので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 時間があと10分少々しかございません。
あえて今ほどの前段部分、ご指摘をさせていただきます。要は厚生連からの職員さんを受け入れ、しかもまた派遣をし、そういうことすら住民の方、ご存じない方多いのですよ。本当私自身驚きました。しかも、これだけの財政負担を郷病院がしてきたのだということなんて、ほとんどの方知らないですよ。そういう事実も指摘をさせていただきます。
時間がございません。事業計画の素案について若干お尋ねをさせていただきます。この素案はどなたがおつくりになったのですか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) この厚生連から提出されました事業計画素案、これにつきましては、指定管理者制度によりまして指定を受けた場合の病院事業計画はこういうふうにやりますよということで、厚生連のほうで作成したものでございます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) そうでしょうね。だけれども、私ども議長からいただいたのが8月の24日でした。見させていただいて、文章、これは行政にかかわっておられる方がつくった文章だなと。事実関係はわかりませんよ。私の感触です。持ってこられたのは厚生連の堀内理事長。
それともう一つ、この財政シミュレーション、厚生連さんがこんなずさんなシミュレーションをつくるのかなと。もしこれが事実であれば、私自身かつて、ちっちゃな農協ですけれども、農協の監事、15年をやらせていただきました。農協法及び経済的な部分はほとんど商法準用です。それらの知識を持っていますので、非常にずさんなシミュレーションとまず指摘します。
逆に、私自身こういう予算でも決算でも、表は見ないのです。ちょっと根性ひん曲がっているので、裏側から見るのです。逆発想。このシミュレーションを逆に20年度実績に当てはめていったとき、総額2億8,500万の赤字ですが、私の大まかなシミュレーションで3億337万の黒字になります。その根拠をお示しします。厚生連に移管したとしての1年目を20年度に当てはめたとき、何が引かれるか。まず、委託費6,554万7,000円、これは人件費相当だと思います。委託料の中で節減できるのは人件費、人材派遣しかないだろうなと、それが6,554万7,000円。給料で6,645万5,000円、これは恐らく、私の一方的なあれですよ。10人の任用がえを公言されております。それにかかわる人件費。ただし、郷病院は10%カットになる。このシミュレーションは12%カット。もし任用がえで市の職員採用したとき、市の職員は3%カット。その差額9%をどうするのですかと。逆にこれふえます。それと、法定福利費1億1,153万1,000円、これは退職金の負担率が違うから出てくる減額になります。それと、減価償却費約1億7,000万。それで、事業外費用、先ほど言いました。厚生連から出向をいただいている職員の給料、20年度は4,510万8,000円。さらに、企業債の支払い利息、一時借入金の利息合わせて3,586万8,000円、これは民営化になればすべて市の特別会計に入ってきます。負担になります。そこから派遣している職員の厚生連からいただいている事業外収入2,114万を引きますと、3億336万9,000円の黒字になるのですよ。そうしますと、2億8,565万5,000円の赤ですので、差っ引きしますと1,771万4,000円の黒になる、単純に。何ら経営改善、医師の派遣なんか、毎年2人増員派遣する、何にもできていないではないですか。それで、いろいろなただし書き、右下段いろいろ提示されています。それがもう何ら反映されていない。だから、厚生連さんがこんなずさんなシミュレーションをするのかなという、私自身さっき言いましたとおり、もしそれが事実であれば、厚生連さんに対して非常に買いかぶった部分で評価していたのかなという本当に率直な感じを受けました。反論があればどうぞ。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 当然既に厚生連のほうが幹部職員を受け入れておりますので、厚生連が提出されましたこの収支見込みは、基礎になるデータは当然病院から提供してこれをつくってもらっているというわけです。これがずさんな収支かどうかというのは、いろいろ意見があろうかと思います。これらについては、今ほど設置になりました病院の公設民営化調査特別委員会の中で、石川議員さんのまたいろいろお考えもあろうかと思いますので、その中で詳しくご意見いただきたいと思っておりますし、その場でこちらもお答えしたいなと思っています。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 12番、石川恒夫さん。
〇12番(石川恒夫君) 本当もう時間が3分切りました。今答弁されましたように、病院事業に関する特別委員会の中で、より詳しい質疑をしていきたいと思います。
それと、民営化コスト、全く数字が具体的に答弁ございませんでした。ないので、これも特別委員会の中でお話をさせていただきますが、ざっと人件費相当だけで退職金、整理退職か勧奨退職かによってまた違ってきます。8億8,000万という提示がございました。それから、厚生連と12%カット後の給与差額の補てん、当初約4億、その後原資の範囲内というふうに表現が変わってまいりましたが、一応4億。さらに任用がえで先ほど言いました6,600余プラス9%のカット率の差額見た場合、約7,000万。そこへ一時借入金、もし4月1日に民営化するのであれば、返済原資は恐らくないでしょう。そっくり市が負担せざるを得ない。もろもろ概算で計算しましても、最低でも15億、下手すれば20億に近い民営化コスト、一時的なですよ。直接的な費用かかるだろうなと、それも詳しく特別委員会の中で確認をさせていただきます。あわせてその人件費、厚生連に行った場合、医師先生だけなのですよね。医師先生が約21.7%の厚生連基準額、現病院と高くなると。総額が決められてありますので、給与削減シミュレーション16億何がしということは、医師先生を除かれた職員さんの給与総額の取り分は当然圧縮される。それらの根拠も全く示されていない。本当に10人の任用がえで済むのですかという疑問も出てまいります。
それと、いろいろな問題、県外でも発生しております。具体的なことを申し上げる時間がございません。しっかり厚生連との今の内容、特別委員会の中で会議をし、結果として我々が正常な判断できるようお願いをして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇議長(浅間信一君) 質問を改めます。
16番、遠藤智子さん。
〔16番 遠藤智子君登壇〕
〇16番(遠藤智子君) 16番の遠藤智子でございます。よろしくお願いいたします。
私は、父子家庭の支援について伺いたいと思います。平成11年に制定された男女共同参画社会基本法によって、社会のあらゆる分野において男女共同参画社会の形成の促進が重要視され、すべての人々が生き生きと安心して暮らすことができる社会の実現のために、男女共同参画社会が進展しつつあります。そうした中にありまして、近年家族の多様化、地域経済の低迷による雇用状況の悪化等で経済的に困窮する父子家庭に対する支援体制が問題化しておりますが、現行のひとり親家庭に対する支援に対しましては、母子家庭、父子家庭の間に大きな隔たりがあると思います。
次の点について市長の見解を伺います。1番目、当市のひとり親家庭数は、平成17年度では母子家庭数156世帯、父子家庭数25世帯と聞いておりますが、現在までにその後の推移とひとり親家庭になられた原因についてどのように分析なされているのか伺います。
2番目は、平成20年度における県内のひとり親家庭の非正規就労者は、母子家庭では46.4%、父子家庭では12.3%の人たちが苦しんでおられます。当市内での、阿賀野市でございますが、非正規就労者の状況について伺うとともに、子育ては両親そろっても大変なものでございます。子どもたちをひとり親で育てておられる家庭への支援の方向性について見解を伺います。
3番目は、現行の児童扶養手当制度は父子家庭を対象としておらず、母子家庭のみの支援となっております。同じ経済条件であれば、母子家庭、父子家庭ともに平等に所得制限のみにすべきと考えます。また、父子家庭に対する経済的支援は県内では魚沼市のみと聞いておりますが、国内では独自に支援を実施する自治体が広がっております。阿賀野市の未来を担う子どもたちのために、当市でも独自の支援を検討すべきと考えておりますが、見解を伺います。
4番目は、平成17年に策定された阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画は、本年度施策の見直しの期間に入っておりますが、ひとり親家庭に対する支援の施策中には、「父子家庭については福祉サービスの見直しの検討をします」のみの文言のみでございました。母子、父子家庭、線引きなしの平等な施策を講じるべきと考えますが、施策の方向性を伺います。
5番目は、阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画協議会の委員に父子家庭のメンバーの方を入れてほしいとの声がございます。また、今議会に委員選任に対する要望の請願書が提出してございます。現在の協議会の委員の皆様方のご苦労には心から敬意を表するものでありますが、さらに父子家庭に対する理解を深めていただくためには、多様な意見の反映も望ましいと考えております。そのことから、市長の見解を伺いたいと思います。
これで1回目の質問を終わります。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 遠藤議員からは、父子家庭の支援について5点のご質問をいただきました。
初めに、ひとり親家庭数の推移とその原因についてであります。毎年8月に阿賀野市ひとり親家庭等医療費助成事業の更新申請の受け付けを行っておりますが、ことしは現在まで更新、新規合わせて339件の申請があったところであります。内訳は、母子家庭が313世帯、父子家庭が24世帯、養育者家庭が2世帯となっております。所得制限の関係から申請されない親もおられるため、実際の母子、父子家庭はもう少し多くなるものと考えております。
また、ひとり親家庭になった原因についてでありますが、考えられます状況としては、父または母の死亡、離婚、未婚のままの出産などが挙げられるところであります。最近の傾向といたしましては、母子家庭においては未婚の女子の割合が少しずつふえてきておりますが、何と申しましても母子、父子家庭とも離婚の増加が原因の第1番目に挙げられるものと考えております。
次に、ひとり親家庭の非正規就労状況と支援の方向性についてでありますが、市ではひとり親家庭に対する就労状況等の調査を実施しておりませんので、数値等は把握していないところでありますが、今後何らかの形で把握してまいりたいと考えております。
また、ひとり親家庭への支援の方向性についてでありますが、本来であれば母子、父子家庭ともに分け隔てなくひとり親家庭としてとらえる必要があり、今後国、県等の動向も勘案しながら、平等なサービスが提供できるよう施策を進めていく必要があるものと考えております。
次に、児童扶養手当制度の対象となっていない父子家庭に対する独自支援の検討についてであります。児童扶養手当は、児童扶養手当法に基づき、父母が離婚するなどして父親の養育を受けられない母子家庭に対して支給される手当であり、当市においては平成21年3月末現在、265世帯がこの手当の支給を受けているところであります。父子家庭に対しても同様に市独自での支援を検討すべきというご指摘でありますが、県内の市におきましては魚沼市が父子家庭支援手当制度を設けて、父母の離婚などにより母親と生計をともにしていない家庭に手当を支給しているという例があるところであります。しかしながら、本来父子家庭に対しても国の制度として母子家庭と同様に支援すべきものと考えますことから、市独自での支援策ではなく、児童扶養手当法の改正について市として行動するべきときであると考えており、議員の皆様とともに国、県へ要請してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画における母子、父子家庭への平等な施策とその方向性についてであります。平成17年に策定した阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画のひとり親家庭の自立支援の推進の項目では、ご指摘のとおり施策の方針において「父子家庭に対する福祉サービスの見直しを検討します」と抽象的な表現にとどまっているところであります。今後の施策の方向性につきましては、先ほども申し上げましたとおり、母子家庭、父子家庭の区別をせずに、ひとり親家庭として平等にとらえるべきものと考えておりますので、今後の計画見直しの中でこの考え方を盛り込んでまいりたいと考えております。
最後に、阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画協議会への父子家庭のメンバーの参画についてであります。この協議会は委員20人以内で組織し、1つは学識経験を有する者、2つ目に福祉、保健、医療、教育等、次世代育成支援対策に関する者、3つ目に市内に居住している者及び市内の事業所に勤務する者、または事業主の中から市長が委嘱することになっております。また、委嘱に当たっては、できる限り市民各層の幅広い意見が反映されるよう、公募その他適切な方法によって委嘱することとされております。現在委嘱しております委員の任期が平成19年8月1日から平成22年7月31日までの3カ年間となっていることから、来年の8月1日から次期委員を委嘱することになりますので、その際には市の広報及びホームページ等により広く公募を行うとともに、各方面の意見を聴取しながら協議会委員を選任したいと考えており、父子家庭の方からもぜひ委員として参画いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) それでは、再質問させていただきます。
1番目のひとり親家庭数の推移についてでございますが、現時点においてのひとり親家庭数は、母子家庭数313、父子家庭24世帯、そこに養育者家庭2世帯を加えまして、339世帯が把握されているとのことでございますが、平成17年度から比較いたしますと約1.8倍近くの世帯の増加数となっているわけでございますが、その世帯の中にといいますか、おおよその子どもの数ですね。そこにいらっしゃる子ども数というものはどの程度か、把握していらっしゃいますでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) 母子、父子家庭の中での子どもの数ということでございますが、平成17年の国勢調査のときの数字なのでございますけれども、子どもが1人いらっしゃるという世帯が母子、父子合わせまして81世帯、2人というのが合わせまして81世帯、同じようであります。3人以上子どもさんがいらっしゃるという世帯は19世帯ということでございますので、1人ないし2人という方が多いという状況でございます。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) そういたしますと、単純に計算いたしました場合、平成17年度は300名ちょっとくらいというふうに私理解しておりますが、そこに先ほどの世帯数がふえた分を加えたくらいとして、今回はそのように理解させていただきたいと思います。
1番目の質問はまずこれで終わらせていただきまして、2番のひとり親家庭の当市内の非正規就労状況についてでございますが、現段階では把握できていないので、今後把握に努めたいとのことでございますが、いろんな支援とかを考えました場合、早目の対応をお願いいたしたいと思います。
また、ひとり親家庭への支援の方向性につきましては、母子、父子家庭とも平等なサービスが図れるよう、今後国、県の動向を勘案しながら施策を進める必要を考えておられるとのことでございますが、県は県、国は国であり、阿賀野市はどうしていくのかの視点のもとでの支援が必要ではないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
また、非正規就労では経済の安定を図るのが私は難しいと思っております。本当に大変なのではないかと思っております。子育て支援の対応にはまず親を支えてやる、それによりまして親の精神的、経済的安定が図られるのではないでしょうか。そこで良好な親子関係にもつながるのではないかと考えております。阿賀野市の未来を支える大切な子どもたちをひとり親で育てておられる皆さん、お父さん、またお母さんのために、行政にありましては必要な人へは早急にの姿勢でサービスの提供を図っていただきたいと思いますが、市長さん、一言お願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 遠藤議員さんのおっしゃるとおりに、今現在国の制度上は、母子家庭の方に対する手厚い支援がある一方で、父子家庭に対しての支援がないという状況です。これは、世帯を見ても圧倒的に多いのが母子家庭で、父子家庭のほうが少ないという、阿賀野市も同じような状況なのですけれども、今後やはり男女共同参画といいますか、やっぱり父子家庭、今まではどちらかというと、こういったひとり親家庭になった原因で圧倒的に多いのが離婚なのですけれども、離婚すれば大体母親が子どもを引き取るというケースが今まで圧倒的に多かったと思うのです。例えば父親が子どもを養育するというようなことも今後はやっぱりふえてくるのかなと、一般論として。そうしたときに、やはり父子家庭がいろんな意味で生活、特に収入を父親の収入にだけ頼っているような状況になりますと、その父親が職を失ってしまうことで大変経済的に苦しくなるということも当然考えられる。特に今非常に不景気でございますので、両親がいても大黒柱の父親が職を失ってしまうというような状況もあるわけなので、今後のこの推移を見ながら、やはり父子家庭に対しても母子家庭と同じような支援ができるような仕組みを国のほうにしっかりつくっていただけるように働きかけをしてまいりたいと思っています。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) 今市長さんのご答弁ですと、やっぱり国のほうへ働きかけをされたいというお考えでございますが、私はその国のほうへの働きかけをやっぱり市でも何とかしようというふうな方向転換をぜひしていただきたいと思っております。
そこで、3番目の児童扶養手当の対象となっていない父子家庭に対する当市での独自支援の検討についてでございますが、答弁では、今ほどの市長さんの答弁と同じあれなのでございますが、父子家庭に対しても国の制度として母子家庭と同様に支援すべきものと考えておられる。市独自の支援ではなく、児童扶養手当法の改正について国、県へ要望したいとの答弁でございましたが、ぜひ私は市独自での取り組みを考えていただきたいと思っております。
先ほど市長さんも男女共同参画が推進されている中でとおっしゃいましたが、私も男女共同参画社会の推進される中にありまして、ひとり親家庭の支援として父子家庭が入っていないのは、やっぱり私はおかしいと考えております。魚沼市では、本年4月より父子家庭支援に対し980万円程度の予算で支援を図っていこうというふうに予算づけがなされておりますが、魚沼市はもうご承知のように、私も、皆さんもご承知だと思います。県内でも財政状況は決してよいとは言えない自治体でございますが、その中にありまして魚沼市のその決断、子どもたちのそういう教育ですか、養育の支援に役立とうというふうな、そういうふうな決断は私はすごくすばらしいと思っております。当阿賀野市も子どもを大切にするまちとしての視点から、ぜひ父子家庭の支援に独自で取り組んでいただきたいと思うのでございますが、市長さん、もう一度その決断のほどを。ぜひ私はお願いしたいのでございますが。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 市独自の父子家庭の支援策ということでございますが、これ先ほど答弁にもありましたとおり、まずは国がやはりしっかり分け隔てなくひとり親家庭に支援すると、この児童扶養手当の根拠になっているのが児童扶養手当法なわけなので、ここにおいてどうして母子家庭にしか支援していないのか、その辺のやはり国の考え方を変えてもらう必要がまずあるだろうと。
市として、では独自支援はといったときに、まず阿賀野市の状況を先ほどお話ししたように、父子家庭の世帯数は数の上からまだ少ないわけです。では、父子家庭がどういう状況にあるかというのも残念ながら調べていないわけなので、非正規就労なのか、正規就労なのかというのもわかりません。その現状がまだわからない中で、安易に市独自のということはまだちょっと早いのではないかなとは思って。当然手当という形ではなくて、子どもを養育しているという立場で、ではその子どもの養育に係るいろんな経費、費用、教育費もかかるわけです。そういったものをどういうふうな形で支援していくかというトータルの中であると、医療費のそういったのもありますし。ですから、児童手当だけをとらえるのであれば、私はむしろ国が制度改正して、父子家庭に対してもしっかり手当を支給できるようにすべきだと思うので、子ども手当という今度新しい、新政権が考えていますけれども、これはどういう世帯に対してやるのか、その辺はまだ固まっておりませんが、国がきっちりそういう制度設計をしていくと、そしてその中でやはり地域の特性を考えたときに、なおやはり市独自な政策も必要だと、きめ細かな政策が必要だということであれば、やはり検討していく必要があろうかと思いますので、まず国の制度改正、そして阿賀野市の現状を踏まえた中で独自の政策がどういう形でできるのか。これは児童手当という形がいいのか、あるいはほかの手当の中で、トータルの中で経済的な支援をしていくかということだというふうに考えておりますので。
以上であります。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) ただいまの市長さんは、まだ阿賀野市の市内において父子家庭の皆さんの状況というか、現状がきっちりと把握されていない中での支援というのはちょっと難しいのではないかということでございますが、先ほどの答弁いただきました中では、父子家庭に対して、父子家庭はもちろんでございますが、非正規就労者に対しても早急に調査をしたいということでございますが、私はやっぱり本当に急いで調査をしていただきたいと思います。そして、その中で私は、国、県もそうですが、やっぱり阿賀野市独自というふうな方法も考えていただいてもいいのではないかと思っております。
私もこの民主党さんのマニフェストといいましょうか、その中で父子家庭にも児童手当を支給するというふうな文言はございますが、それはそれとして、阿賀野市でまず魚沼市のようにやっておいて、それで国の制度が整えば、またそれで国のほうから支援をしてもらえばいいわけでございますので、私はぜひやっぱり市長さんに本当に阿賀野市、これは本当に子どもさんを育てる上には、子どもたちというのはやっぱり安定した家庭の中で育っていかれるというのが私は一番大切なのではないかと思っております。ぜひ市長さんにもう一度よくお考え直しをしていただきたいというか……
〔「先行実施、先行実施」と呼ぶ者あり〕
〇16番(遠藤智子君) 皆さん先行実施と言っておられますが、私もぜひお考えになって、よし、阿賀野市はもう県内で2番目にではやろうって、そんなお考えでよく検討していただきたいと思います。
それから、4番の阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画における母子家庭、父子家庭への平等な施策と方向性についてでございますが、ご答弁では今後の計画見直しの中で、ひとり親家庭として平等にとらえた考え方を盛り込んでいかれるとのことでございますが、ぜひお願いいたします。
父子家庭の父親にはコミュニティや、また交友関係の中で家事や育児への助けを、ほかの友達とか知り合いの方にもなかなか助けを求めにくいというふうな面の特有の悩みがあるとも聞いております。その点、女性の方、お母さん方というのは、結構自分の都合の悪いときとか困ったときはみんなお互いに話し合いもなさっていらっしゃるみたいですが、お父さんたちはそういう面でもすごく悩んでいられるとも聞いております。
父子家庭への家事援助やまた育児支援について、当事者への情報提供の視点からも、ひとり親家庭としての施策をぜひ盛り込んでほしいと考えておりますが、その点につきましては確認というわけではございませんが、圓山課長さん、お願いいたします。
〇議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
〇福祉課長(圓山 知君) ひとり親家庭として平等にとらえたいというふうな考え方を持っておりますので、今までその行動計画の中では母子家庭、父子家庭というような表現を使っているわけですが、基本的にはその表現を改めまして、すべてひとり親家庭といったような表現にしたいというのが1つでございます。
それから、実際の育児ですとか家事援助につながるかと思いますが、ファミリーサポートセンターというような事業を今取り組み始めたところでございますので、その辺をもう少しPRさせていただいて、大いにご活用いただければなというふうに思っております。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) 大変ありがとうございました。本当によろしくお願いいたします。
次は、5番の阿賀野市次世代育成支援対策地域行動計画協議会の委員の中に父子家庭のメンバーの参画をさせていただきたいというふうな要望が上がっておりますが、来年8月1日から次期委員を委嘱するので、広く公募を行うとともに、父子家庭の方からもぜひ委員として参画していただきたいとのことでございますが、本当にこれは大丈夫でございますでしょうか。確認です。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今ほどその協議会の構成メンバーということで幾つか挙げておりますけれども、正面切って父子家庭の方というような募集もなかなかできかねると思いますので、広く、先ほども言いました市内に居住している者、この中から父子家庭の方からも参加していただきたいと思っております。遠藤議員さんのほうから何かこれはという方がいらっしゃれば、ご推薦いただければこちらからも当たってみたいと思っています。ただ、父子家庭の方という募集はなかなかできかねると思いますので……
〔「ひとり親家庭」と呼ぶ者あり〕
〇市長(天野市榮君) ひとり親家庭という方。本当にこれはという適任の方がいれば、あらかじめ情報提供いただければ、市からも参画いただけるような働きかけはできようかと思っています。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) 推薦が第一というふうに受けとめたのでございますが、それと市長さんの答弁書によれば、父子家庭として限定はちょっとというふうな今お言葉でございましたが、1回目の答弁の中には、父子家庭の方からもぜひ委員として参画いただきたいと考えておりますというふうなあれでございましたので、私はちょっと確認をさせていただいたわけでございます。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 気持ちとしては、父子家庭の方からも参加していただくことでより内容の濃いものになるのかなと思っている、ただそうはいっても、正面切ってでは父子家庭の方という枠を設けて募集というのはなかなか難しいのかなと思っているので、いわゆる市内に居住している方もこの協議会の委員になれるわけなので、その中で遠藤議員さん初め、いや、これはという方がいらっしゃれば、またそういう枠を設けて手を挙げるというのはなかなかしづらい面もあろうかと思うので、いればその方に当たるというふうな形のほうがむしろ自然なのかなと思うのです。気持ちとしては、そういう方も入っていただくことでより充実した協議内容になるのかなと思っておりますので、気持ちとしてはそういう方も参加してほしいということでございますので、実際にではそういう方を委員に手を挙げていただくような働きかけは、できましたら遠藤議員さん、これはという人いましたらご推薦いただければ、こちらからも改めてお願いするということはできようかと思っています。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
〇16番(遠藤智子君) では、推薦は可能であるということでございますね。
〔何事か呼ぶ者あり〕
〇16番(遠藤智子君) あと、これはまた後で、この最終日に請願等の中にも含まれておりますので、またそのときにぜひお願いしたいと思います。
あと、最後でございますが、私は今回の質問に当たりまして、県内ではいち早く父子家庭に対する支援を打ち出された魚沼市の議員さんから、次の言葉をお聞きしました。それは、福祉課の課長さんの福祉に対する姿勢として受けとめましたが、「人として、必要な人に必要な手を差し伸べることが福祉だと思っている」と語られたとのことでございました。私は、この言葉は本当に福祉に携わる原点でもあるべきと感動を覚えたところでございます。もちろん当市の本当にここにいらっしゃる皆さん、また市長さんを初めといたしまして、また各課で仕事をなさっている皆様方は、それ以上の思いで市の任務の遂行に当たられていらっしゃると認識いたしておりますが、ひとり親家庭の支援は少子化対策の大切な部分でもあると思っております。子どもの命と発達を守るために私は重要ととらえております。
最後ですが、その福祉に対する市長さんのお考えをもう一言お聞かせいただいて、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 今の質問については、なかなか答えづらい質問ではございますが、今遠藤議員さんが紹介しました魚沼市の福祉課長さんの言葉、私も非常に共感やっぱりできる部分はあろうかと。やはり必要な人に必要なサービスをしっかり提供していくのだというのが福祉、福祉に限りませんけれども、それが行政の役割だと思うのです。そうすると、必要な人をどういうふうにとらえるかなのです。ですから、先ほど申し上げましたように、母子家庭、父子家庭という隔たりなく、ひとり親家庭として今どういう状況なのかというのをしっかり把握して、必要な支援をしていくというのがやはり基本だと思うのです、福祉は。だから、よく一律お金をばらまくというのは、私は本当の福祉ではないと思うのです。本当の福祉というのは、その人に必要なものとしてお金がいいのか、あるいはサービスの提供がいいのかという部分だと思うのです。一律分け隔てなくお金を配るというのは、私はこれはばらまきであって、本当の意味の福祉ではないと思うのです。その人に応じたやはり支援の仕方があろうかと思います。それはお金を給付での支援もありましょうし、直接サービスを提供するという支援の仕方もあると思いますので、それをしっかり、相手の状況に応じたきめ細かなサービスを必要に応じて提供していくということが福祉の基本ではないかなというふうに考えております。
以上でございます。
〔「休憩」と呼ぶ者あり〕
〇議長(浅間信一君) 休憩します。
休 憩 (午後 3時22分)
再 開 (午後 3時40分)
〇議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
質問を改めます。
8番、宮脇雅夫さん。
〔8番 宮脇雅夫君登壇〕
〇8番(宮脇雅夫君) 8番、宮脇です。
まず最初に、郷病院の公設民営化についてお尋ねします。第1に、8月20日、厚生連より水原郷病院の指定管理者応募に対する事業計画素案及び収支見込みが提出されましたが、この事業計画の全体的な評価はどうでしょうか。また、現在よりも前進、改善される点及び今後協議が必要な課題、問題点は何かと認識しているかお伺いします。2つ目には、市民への説明会と議会議決及び公設民営化のスタートはいつを予定しているのか伺います。
2つ目に、学校教育についてお伺いします。第1に、寺社小学校の児童のバス運行問題で、教育委員会と父母、地元自治会と話し合いがされてきておりますが、結論はどうなったのか伺います。また、2つ目には、今後の市全体の小学校の統合計画はどうなっているか伺います。
大きな3つ目として、小学校の跡地利用について伺います。寺社小学校、大和小学校の跡地利用の具体的な案が出ているのでしょうか。また、いつまでに決定する予定なのか伺います。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 宮脇議員からは3項目のご質問をいただきました。初めの郷病院の公設民営化についてと最後の小学校跡地利用については私から答弁を申し上げ、学校教育については教育委員会からお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
初めに、郷病院の公設民営化についてお答えいたします。まず、厚生連より提出された事業計画素案及び収支見込みに対する全体的な評価、改善される点などであります。これについては、石川議員のご質問にもお答えしたとおり、提出された計画等は素案であり、詳細は今後精査検討が必要であることから、現段階での全体的な評価は控えたいと考えております。しかしながら、目立つ部分として給与、雇用面で配慮されていると感じているところであります。また、特に改善されたところとしては、民営化の目的である救急医療体制整備と経営収支状況が顕著にあらわれているものと思われます。しかし、これらも含め、今後協議、調整が必要なものと認識いたしております。
次に、市民説明会と議会議決及び公設民営化の時期についてでありますが、冒頭申し上げたとおり計画は素案であり、現在その内容等を検証中であります。今後記載されている内容の根拠、関係する機関との調整などの過程を踏まえた後、なるべく早い段階で市民説明会などを開催し、市民の皆様からのご意見等をお受けした上で、議会に指定管理者の指定の議案上程を考えております。なお、民営化の時期は、今ほど述べた一連の手続を経た上、病院会計における現在の厳しい財政状況を踏まえ、早急な移行を目指しておりますので、議員の皆様からもご理解、ご協力をお願い申し上げます。
次に、小学校の跡地利用についてであります。旧寺社、大和小学校区の市民の皆さんを対象に、利用方法等を考える懇談会を5月13、15の両日実施したことはご承知のとおりであります。この際に、市からの補助等を受けて、現在の体育館、グラウンドはそのまま利用したいと、校舎等についても地域で利用できるようにしてもらいたいという意見が主であり、一部では民間に貸し出し、福祉施設等に活用してはとの意見をいただきましたが、他地域での跡地利用の実例を示し、自治会長を通じ、各自治会単位で検討してもらうことが必要であるとの意見があったため、後日改めて会議を持つこととしたところです。
市では、平成18年度に策定した行政改革大綱の中で、同種・類似施設が多数存在し、その維持管理運営費が財政の義務的経費支出を押し上げる要因となっていると、近傍の類似施設への集約化を図るほか、築年、老朽化の度合いや利用状況等から精査検討の上、供用停止を含め整理統合を進めるとしていることから、公共施設の再編や維持管理費の軽減を図る必要がありますが、地域からの要望のとおり使用することでは、施設維持管理が後年にわたり続くこととなります。このため公の施設を、1つには耐用年数に達していないが、施設本来の利用目的が終わり空き施設となったもの。2つ目に老朽化、これは耐用年数を経過するなど老朽化したものの、現に利用されている施設。3つ目に、耐用年数に達していないが、利用する団体等が極端に少ない施設の3パターンで分類し、取り扱うこととする公共施設の再編整備に関する方針を定め、改めて関係自治会に対し市の考え方をお示しするとともに、市の考え方の中で地域での具体的な活用が可能かを早い段階で検討していただくこととしております。
〇議長(浅間信一君) 提中教育委員長。
〇教育委員長(提中宗雄君) 宮脇議員さんの質問にお答えいたします。
1点目の寺社地区児童の登下校の取り扱いについてでございますが、旧寺社小学校区におけるバスの運行の問題は、今後予定される第2次小学校整備計画における通学バス運行の考え方とも大きくかかわる内容を含んでおります。ついては、バス運行方法も含めて整備計画の再検討を進めてまいりました。また、8月の定例教育委員会には寺社地域の方々においでをいただき、懇談会を開催したところであります。結論から申し上げますと、統合校においては特別扱いとして、基本的にバス等の運行を行う。具体的には、集団登下校の大切さ、安全性、道路事情、季節条件など、学校事情、保護者、自治会の意向を踏まえ、総合的に勘案して教育委員会が定めるものとするという第2次小学校整備計画の基本方針の方向に沿って話し合いがまとまり、具体的な調整が進んでおります。この件に関連して、昨年来ご配慮やご助言等をいただいた議会の皆様に、この場をかりて御礼を申し上げます。
次に、今後の小学校統合計画についてのご質問ですが、現在当初の小学校整備計画報告書の方向に基づいて、具体的な第2次小学校整備計画の検討協議を進めております。この中では基本方針の見直しを行い、児童の就学推計を基本として、小規模であっても適正規模の小学校となるよう、またある程度の集団規模の中で切磋琢磨を通して人格形成や社会性の涵養を適切に行わなければならないとの基本的な考え方に立って推進することとしております。
教育委員会としての計画方針案を早目にまとめ、今年度中には各小学校区の皆様に説明会を開催、計画に対してのご理解を賜りたいと考えております。なお、それらの説明会においてもスクールバスの運行の考え方も統合整備計画の一環として説明することとしておりますので、よろしくご理解をいただき、答弁といたします。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、郷病院の問題から再質問させていただきます。
その郷病院の問題の基本についてでありますが、まず基本認識についてお伺いしたいのですが、私は再三この郷病院の困難な状況の根源には、国の医療費抑制、また新臨床研修医師制度の急激な実施、また病院に対する交付税の相次ぐ削減、この3つにあると、ですからこれを解決しなければ根本的な解決はないのだと、責任は自公政治にあるということなのですよ。それが国民に審判を受けたというのが今回の結果なのですよ。それにかわる新しい政治、本当に地域医療をどう守っていくかというのは今の政権でもわかりませんけれども、とにかく今までのようなやり方をしたら地域の医療が壊れてしまうと、国が大きな原因にあるということで明確な審判が下ったと思うのですけれども、その点について市長の認識どうでしょう。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 地域医療がこういう状況になったというのは、まさに今宮脇議員のおっしゃったとおりに、国の医療政策が大きくやはり間違っていたといいますか、基本のやはりこの市場原理主義というのが、行政といいますか、いろんな分野の中でそれが、市場経済だけでなくて、いろんな福祉とか医療とか、そういったところにまでそういう競争原理といいますか、そういったものが蔓延していたと、そういう中で、弱い立場にあるところにそのしわ寄せ、それが格差になってあらわれたと。特に医療については、やはりこの地方がこういった公立病院を運営しているというのが多いわけなのですけれども、そこにやはり診療報酬の引き下げとか、あるいは医師不足、そういったものがもろに地方の医療といいますか、特に公立病院のほうにそのしわ寄せが来たのかなというふうに認識しております。今回新しい政権ができたことで、そういった今現在非常に地方が医療で疲弊している現状、こういった部分が打開していただけるものと、打開できるものというふうに期待しているところでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私がなぜ改めてこれを言うかといいますと、やはり今、当然管理の問題とか、いろいろ対応がまずかったというのもありますけれども、なぜこういう、急速に全国で七、八割の自治体病院が一挙にこういう状況に陥っているのですよ。私はこの郷病院も、具体的な指標をこの間いろいろもらいましたら、やはりこの今の経営難の最大の原因は、診療報酬の削減にあるというのははっきりしているのです。診療報酬、例えば一番最近下がり始めたのは平成14年からなのです。これ1.3%。平成18年が一番ひどくて3.1。それから、20年が0.8です。これの影響がもろに、この診療報酬の削減から郷病院は赤字が非常にひどくなっているのですよ。ですから、根本的な経営改善というのは診療報酬を引き上げない限り、民営化しようが公設でいようが、これは非常に経営というのはどっちみち大変だということなのですよ。これを解決する道というのは、やはり診療報酬を上げさせるということをしないと、安定的な経営はあり得ません。
それと、患者負担の増です。当時に診療報酬の引き下げだけでは足りないで、この間患者負担をどんどん、どんどんふやしてきたのです。年寄りだって今最高2割負担でしょう。前はただだったのですよ。定額だったのですよ。どんどん、どんどん上がって、我々はもう3割負担です。私が労働者のころはただだったのですよ。この点をはっきりとやはり見せてやらないと、敵を間違って何か見当違いの攻撃をしている人がいるようでありますが、それは間違いだと私は思うのです。これは質問の中心ではありませんので、私の意見を言ったまでであります。
それで、具体的に質問いたします。1つは、新聞報道によりますと「厚生連は市への内容説明で、運営委託を受けた後は救急体制の早期復活に取り組むことを明言」と、「そのためにも年最低2人は医師をふやしていき、収益改善にも努めたいと述べた」と伝えられておりますね。そういう点で、要するに救急体制の確立というのは新病院前まで、この文面でいくと新病院を建設する前にもう救急医療体制を復活したいという意味なのでしょうか。これはどう解釈したらいいのでしょう。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) それでは、お答えさせていただきます。
救急医療体制につきましては、その厚生連の素案の中を紹介いたしますと、「住民から要望の強い救急医療については、可能な限り早期の救急告示病院の指定復活を目指し、救急患者の受け入れ率向上に努めます」と、そういう内容になっております。したがって、運営委託後毎年度2名程度の医師確保を図りたいと、そういう計画であるということの補足説明も受けておりますので、運営委託後即救急告示病院の指定復活にはならないとしても、受け入れ率の向上に努めたいと、そういう趣旨での説明を受けているということでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) それはうまくいけば、従来は新病院建設しないとなかなか難しいといったのを、可能性としては新病院建設を待たなくても、これをどの程度復活するかは、従来のようにはいかないのはあれですけれども、その可能性は酌んだということで、そういう点は私は大いに評価したいと。
あと、2人を毎年ふやしたいということでありますが、これは民営化がスタートしたときから2人をふやしたいということなのか、その辺はどうなのか。私は、民営化はやはりこれだけ大騒ぎしてやるわけですので、これスタートするとき、新しい医師もふえたという状況でスタートするのと何か同じでスタートするというのは全然違うと思うので、これは厚生連にもぜひスタート時から2名、約束どおりふやしていただきたいということ、これは強く要望していただきたいのですけれども、その可能性はどうでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) 先月の20日に厚生連の理事長が市長にお会いして素案を提出したわけでございますが、その際事務方の説明では、運営委託後1年目から医師の確保に努めたいと、そういう説明を受けているということでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 1年目というのはいろいろ1年目あるので、要するに私はスタートが肝心だなと、ぜひこれも同じ、途中からするのではなくて、スタートからやれば本当に住民の熱い願いにこたえる病院にやるという決意が示されると思うので、ぜひこれは、今後の交渉に係っているというふうに思いますが、そういうふうにしていただきたいということです。
それと収支見込み、これは私もまだざっと見た段階でありますが、この収支見込表によりますと、1年目からこの厚生連の収支見込みでは黒字だということですよね。黒字という計算でありますが、これはいろいろ計算の仕方が違うわけですが、この厚生連の収支の見方、やり方で、もしこれが狂って赤字になったら、市はどういうルールで、補てんするというのは約束しているわけですけれども、この補てんの仕方等は、まるで全部赤字になったら全部補てんするというのは私はよくないと思うのです。やはりルールを定めて、これはやむを得ない、こういう理由で赤字になったのはやむを得ないという基準を設けて、この基準以外、経営努力でそれを克服できるのにしなかったというのは、それはする必要ないというふうに思うのです。やはり住民から見てそれはもっともだなという点のこれは基準をしっかり定めて、補てんするならしたほうがいいと思うのですけれども、この赤字の場合の穴埋めのルールについて考えをお聞かせ願います。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 確認書をごらんいただけばわかるとおりなのですけれども、今のところそこまでの言及はしていないという状況でございます。現施設については条件なしで、赤字の場合については補てんするといったような状況になっているということでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私は、これはルール必要だと思うのですよ。赤字になったら何でも埋めるというふうにはいかないと思うのです。だから、これ当然向こうとの合意も必要だと思うのですけれども、これは市民の目から見ても、やはりだれでも納得できるような基準で埋めるならそれはいいですよ、病院維持するためには。大変な今までも金つぎ込んできたのだけれども、それは私は納得しません、ただ赤字になったら全部埋めるよというのは。これはルールをつくる必要があると思うのですけれども、その点市長はどうお考えでしょう。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 赤字出たからといって安易な補てんはいかがなもの、当然経営努力した上でやむを得なく赤字が出たというものについては補てんの必要性もあろうかと思いますので、その辺ルールというのか、基準みたいなものも、今後厚生連と協議を詰めていく中でそういったものをつくっていきながら、市が赤字補てんするにしても市民から納得いただけるような、そういう基準づくりはやはり必要なのかなとは思っています。そうでないと今までの郷病院と同じような状況になりますので、とにかく赤字が出れば市の一般会計から補てんしてもらえるというような、そういうことではなくて、経営努力を評価して、それでもなお出た赤字は市が補てんすると。その基準づくりは多分必要なのかなというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私は、経営努力しなかったから赤字になりましたなんて絶対言わないと思うのですよ。努力したけれども、赤字だから埋めてくださいということなのでしょう。それでは幾らでも可能性もあるわけですよ。今はこういういいのを出してきていますけれども、今後どうなるかわからないので、それはやはりルールをきちっとして、それを市民にも公表して、こういう場合はやむを得ないと考えるということできちっとやっぱりやらないと、誠意を持ったとか努力したなんていうのは、それはもう誠意を持って努力しない医療機関なんてないと思うのですよ。そういう点で、これはぜひこの問題、納得できるようなルールをつくっていただきたいというふうに思うのです。
それと、市の負担の問題です、次は。20年度の市の繰り出し充当、赤字補てんの額は、一般財源からの負担額は5億1,500万円ですね。うち、赤字のいわば穴埋め補てんが2億円。それから、国から来る交付税が1億9,200万円、実質負担が3億2,400万円、これが市の負担ですよね、20年度。そういう状況で、3億2,400万円を特別にまた交付金、交付税以外に負担しているという計算になりますよね。それで、民営化へ移行したらそれがどうなるかと、これは不確定要素がたくさんあるのですが、1つはこの収支見込みには企業債の元利償還金が入っていないわけです。これは、今までは病院と市が半々ずつ負担していましたけれども、半々というか利子は3分の2ですか、というルールがありましたけれども、今回これは厚生連は負担しないと、要するに今までにつくった借金の返済は全部市がしますよということになるわけです。これは、21年度の予算書見ましたら、利子が2,600万円、元金で1億8,200万円、合計2億800万円です。約2億です。それで、今計画書を出されたのを見ますと、来年が大分減るわけですね。元利だけでしょうか。これは、企業債の利子は入っているのかどうかちょっとわかりませんが、1億2,000万円ですね、22年度の返済計画は。これより大分減るわけですけれども、とにかくこれは市が負担をしないとだめだということですね。
それともう一つは、先ほどから言われている退職金、現在の職員全部退職金払わないとだめなので、これの返済が8億8,000万が、総額今のところまだわかりませんけれども、予定されているわけですよね。これは何年返済でやる計画なのでしょう。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) この退職手当債につきましては、通常は5年となっております。ただし、実例などを見ますと10年というところもございますので、私どもとしては10年返済でお願いをしたいというふうにこれから要望していきたいというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、10年返済とすると、単純に言うと利子なしで毎年8,800万ですよね、10年で。利子を入れると相当になりますね、これは。毎年9,000万以上になるということで考えますと、これだけで2億円以上負担は、どういう名目であろうが、とにかく毎年出さないとだめだというふうになるわけですね。
それと、この収支見込み見ると設備関係費が見られていませんけれども、設備関係費大きいのは出ていないんだけど、大きい設備はしないという前提で取り組んでいるのでしょうか。その点ちょっと、この考え方。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) お手元にあるかどうかあれですけれども、病院の収支見込みの欄のずっと下段のほうに、設備関係費1年目1億4,000万何がしと掲載しております。これが投資的経費というよりも、病院を維持するためのいわゆる施設設備の補修費というものがこの中に含まれているかと思います。確認書ではそれと医療機器、あるいはまたそういった投資的な経費については市が負担することになっておりますので、ここではあくまでも経常的な経費のみを計上されているということでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、これも今後市の負担になる可能性があるわけですよね。
それともう一つは、厚生連に不採用になった職員の、いわば難しい言葉で言うと市の職員残して任用がえする人がどれだけなるかですよね。10人以内ということになりますから、これが結局大きくいって、これがふえるということになるのですね。ざっと言って、これで市としてどのぐらい負担しないとだめになる計算になるのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) この収支見込みの説明を受けた際には、この1年目から職員においての情状というのは考えていないという説明がございました、この素案の人件費の計上に当たりまして。ただ、委託料の中に人件費的経費が含まれております。当院では現在約70名ぐらいに及ぶかと思います。仮にお一人350万かかるとすれば、30人で約1億円の経費がかかるわけです。そういったことがこの委託料の中に本来含まれるわけでございますけれども、厚生連の説明では当院が今委託料を支出しているものについては削減を図りたいと、1億円程度に圧縮したいという説明がありましたので、そういたしますとお一人350万年間経費かかるとすれば、三、四十名程度に削減されるのかというのが計算に出てくるということで私は理解しております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) この人件費の問題というところ、ここでは当初予定していた移行に伴って12%の削減よりも、また中途採用という扱いになると、3年間で約4億円の補てんが必要だというのは、これが基本的にこののでは、確認したいのですけれども、厚生連の案では12%カットでいけばそれよりも基本的には下げませんよと、市の特別な補てんは要りませんよという内容だというふうにこれは解釈していいのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) これも事務方の説明では、この説明欄にもございますように、12%カットという現状の実態を踏まえて、郷病院の今の給与体系を基本に考えさせていただきましたということでありますので、いわゆる現時点でのというのは12%カットの時点での現給保障ということで理解していただいて結構ですと、そういう説明がございました。12%カットを基本にしているということでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、私が言ったとおりですよね。前の説明は、この12%よりもさらに中途採用扱いになるから減るよということでしたけれども、それは一応厚生連は中途採用扱いしないで、この12%の水準よりも基本的に維持するという、これは非常に、4億円かかるかどうかはわかりませんでしたけれども、これは病院職員にとっても市側にとっても非常にこれは、本当にこれでやれるなら、これは大きな厚生連が頑張った内容ではないかというふうに私は評価するものであります。
それで、結局大体ことしの市の実質的な負担が3億2,400万円となりますけれども、初年度大体幾らぐらいの、これさっき私が言った項目では、幅は非常にあると思うのですが、どのぐらいの負担になりそうなのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) この厚生連からの事業計画の素案の趣旨からいきますと、職員に対する給与差額は見ないで、それは見ないでの計算でございます。この中には先ほどもご指摘がございましたように建設改良費、現在のその借り入れ部分の返済については全額市が負担ということになっていますので、そういったようなものを加味して、それから退職手当債、これも9,000万強のものを返済するということで、1年目ということで今の段階で計算していますのが約2億9,100万ぐらいの負担になってくるのではないかというふうに試算をしております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) そういう点ではこの退職金は、考えてみればそのうち払わないとだめだという点では、今から、現状よりもかなり改善されることはされるなと、これのとおりにいけばの話ですよね、いろんな条件はありますけれども。そういう点では、大きな前進するのではないかというふうに思いますが。
それと、スタートをいつ切るかというのを、これはやっぱり私は非常に大事だと思うのです。当然厚生連が合意しなければだめなのですけれども、市側として、考えてみるとことしの4月1日からスタートするというふうに当初言っていたわけです。ですから、相当今はもうたっているわけで、これは今ここではっきりさせないと、市民も一体どうなるのかなというふうに思うと思うのです。ですから、市側としての決意というか、意向というふうになると思うのですけれども、いつからスタートするのかというのをやはり明確にして、それで厚生連とも話し合うということが必要だと思うのです。その点は早期にとかいう表現でありますけれども、その点どうなのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 民営化の時期につきましては、確認書にもありますように、厚生連と協議の上で決定することになっております。ただ、今の厳しい病院経営の現状を踏まえれば、早急な民営化の移行が必要なわけでございます。特に病院の先生方、ドクターにつきましては、この公設民営化に全面的なご理解、ご協力をいただいておりますし、そのドクターの思いを考えれば、やはり早急にといいますか、病院ドクターは来年の3月までに民営化の時期が、民営化ができなければ病院を去るというようなお話も聞いておりますので、そういった状況等も考えながら早急に時期を定めて、また皆さんに、あるいは市民の皆様にお示ししたいなと思っています。とにかくそう長くはありませんので、早急に民営化をするものだということで、時期についても早急にお示ししたいと思っております。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 私は、年度を越えるというのはもうあり得ないと、これを越えたらもうだめですよ。もうそういう、それは厚生連でも、だって医師も、お医者様もそういうふうに言っておられるわけでしょう。もう年度は絶対越えないと、スタートですよ、スタート。そうしないと、私は総合的に見てもこれはもうだめですね。私の考えですけれども。そんなにずるずる延ばしたら、もう絶対うまくいきませんよ。ぜひ、そういう立場でいうと、移行期も必要なわけですよね。三、四カ月はかかる、常識的に考えても。10月ぐらいからもうその準備を始めていかないとだめなので、そういう点ではそれを来年度4月1日でスタートするというふうにすれば、相当もうスケジュール的にも混むわけです。その点、これから幾つかのクリアしなければならないし、市民の意見も十分聞かないとだめなので、その辺急がないと、私はまたもうずるずるといく可能性もあるなというふうに思うのですけれども、その点どうでしょうか。もう今決めておかないと、逆算しないと間に合わない時期ではないですか。その辺どう考えているでしょう。
〇議長(浅間信一君) 天野市長。
〇市長(天野市榮君) 先ほども申し上げましたように、今の現状を踏まえればまさに議員おっしゃるとおりに、年度を越えてはなかなか民営化そのものがなし得ないのかなという私も認識に立っておりますし、先ほど申し上げました医師の対応等々も含めますと、やはり年度を越えてずるずるということはまずできないのかなという認識です。時期については、今この場でというのは少しお待ちいただきたいと。早急に時期を明らかにしたいと思っておりますので。
以上でございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) この事業計画には、新病院建設のことには全然触れていないわけですよね。この新病院建設はどういうふうに考えたらいいのか。この新病院建設も相当の金額もかかりますから、これが全部軌道に乗ってから、健全経営になってから、さて、考えますというわけにはいかないものと、同時並行で考えないと私はこれはなし遂げれないなというふうに思うのですけれども、これ全然触れていないというのは、今後どうするのですか、この新病院計画は。この点どうでしょう。
〇議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
〇病院事業管理者(加藤有三君) このたびの公設民営化の条件として、厚生連から新病院の建設が要請されているわけでございますので、ただ新病院建設については運営委託後に双方で協議しましょうということになっているところでございます。ただ、私の考えといたしましては、石川議員さんもご質問があったようにやはり民営化後のコストの問題、このコストの中には、民営化移行に当たっての精算金的な経費、コスト。それから、運営委託後のいわゆる市の負担にかかわるコストとか、あるいはまた新病院建設した後のいわゆるコスト、そういったもののコストをトータル的に議会の皆様にお示しした上で、最終判断を仰がなければならないのかなと、そう思っております、私としては。したがって、今当院内におきまして一定病床を想定しまして、どれぐらいの建設にかかるのか、それによってどれぐらいの市が負担が生じてくるのか、今シミュレートの作業中でございます。そういったものもセットにして民営化後のコスト計算というものを、結果については議会の皆さんにお示ししなければならないのかなと、私の管理者の立場としてはそういうふうに考えるところでございます。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) ちょっとこればかりやっていられないのですけれども、今傍聴者もたくさんおられるので。説明会、これ早急にしないと本当にだめだと思うので、これはめどをいつごろ考えているかちょっと教えてください。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 市民に対する説明会でございますけれども、今現在考えていますのは、今月の末ころに予定しております。遅くとも10月の初めころには実施をしたいというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) では、これはこれで、病院はこれで終わりたいと思います。
学校教育についてですけれども、寺社小学校、寺社地区の児童バスを特別扱いで運行するという答弁でしたけれども、これは住民が非常に願っていたことなので、非常に私は大きな前進だなと。余り機械的に、今まで非常に教育委員会で私は機械的だということで何遍も批判してきましたけれども、非常に柔軟になって、地域の声もよく聞いて判断するというふうに、この基本方針もそういうふうになってきたというのは非常にいいことだなと私は思うのです。前から私は特別扱いでもいいから、とにかく運行したほうがいいということでやったけれども、いろんなことを言ってなかなか、民主党は官僚だからなんて言っていますけれども、その悪い面を出してきてうまくいかなかったわけですが、これは非常に私は評価しますが、具体的にはいつから運行をするということになるのか聞かせてください。
〇議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
〇学校教育課長(小野明夫君) 明年4月から予定をいたしております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) これは、教育委員会と話し合いをした際にもそういうことはもう結論としては伝わっているわけでしょうか。どうなっているのでしょう。
〇議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
〇学校教育課長(小野明夫君) ご承知のように、今年度につきましては激変緩和ということで寺社地区の皆様にはご説明をし、現在実施中でございます。予算との関係もございますが、教育委員会の方針の中で明年4月からの実施ということで、話し合いをしていただいた中でもご確認をいただいたということであります。
以上です。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) あと、小学校の統合の問題ですが、私はこの小規模校イコールもう何が何でも統合だと、それで100名以下だというのを小規模校ということで、私はそれを機械的だということで、それはだめだということでずっとやってきたのです。今回はそれの見方をちょっと変えたということなのですか、先ほどの答弁は。そういう機械的なことはやらないで、地域の状況とか総合的に見て、100人で画一的に線引かないよということなのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 学校の適正規模をどう考えるかということは、どの地域でも大変難しい課題でありまして、例えば佐渡のような本当に小さな規模の学校がいっぱいある地域と阿賀野市では違うと思います。阿賀野市では小さな学校もございますけれども、基本的には4地域で比較的コンパクトな中で、やはり住民の皆さんも含めて市民の総意の中で、適切な規模ということを考えていくことができると思っています。しかし、実際には生徒が教育活動をやる学校というのの建物というようなことを、あるいは施設というようなことを考えますと、何でもかんでも100人以上はどうという1本の線をすっきり引くことは大変難しいことでありまして、そういう意味ではいろいろな状況を考えながら、適正規模に向けて考えを進めて、基本計画素案をしっかり示して、説明会を持ちながらやっていくということで、時には100人規模の学校であってももうしばらくは残って、小規模の特性を生かしながら推移していくということも含めて考えていくということで、柔軟にということを言えばそのとおりでございます。ただ、変わったという認識はございません。考え方が変わったということは別に考えておりません。これは人間のかかわることですし、子どもたちの毎日の生活がかかわることですし、住民も地域も非常にいろんな関与をしている問題ですので、1本の線ですっきりすぐ引けるというものでは本来ないと思いますので、少し時間も与えていただきたいなと考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 第1次の計画見ますと、やはりこの100人というのが明記されているのです。100人以下が小規模校で、統合の対象だということを言っているわけです。ですから、私はそれ100人以下が全部だめだというわけには、そういうことではないでしょうということで前かなりやったのですよ。それが、この100人という根拠はどこでだれが決めたんですか、100人は小規模って。
〇議長(浅間信一君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) 決めたというよりも、教員のいろいろな教育活動、そういったものが人的にも適正に行われているというときに、115人ぐらいでしょうか、下回るとやはり非常に、人員の特別配置をしないと適切な教育活動が難しいということは客観的な事実でありまして、そういう意味では適正規模といったときに、小学校でやっぱり2学級規模というものは最低望ましいということは、これは広く言われていることでありまして、しかしすぐでは1学級規模はみんなだめだということではありません。そこは時間を見て考えて、皆さんの意見も拝聴しながら、教育委員会としての統合方針を時間をかけて積み上げて説明を求めていきたいし、実行していきたいということであります。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) 第2次の統合計画は、これはいつごろでき上がるということなのでしょうか。
〇議長(浅間信一君) 田村教育長。
〇教育長(田村 仁君) ただいま第2次統合整備計画の素案を検討している段階でありまして、まとまり次第地域での説明会もしていきたいと思いますが、やはり統合がもし固まったとしても、2年間ぐらいの準備期間がないと統合を実際に適切に進めていくことはできません。そういった意味では、素案がまとまって、説明会を開いておおむねの了解が得られたとしても、ここ2年、3年という経過があるわけでありまして、一つの目安としては、平成25年あたりが一つの統合整備の集約していく、あるいは進めていく目安かなというふうに考えております。
〇議長(浅間信一君) 8番、宮脇雅夫さん。
〇8番(宮脇雅夫君) もう一つ、この寺社小学校の跡地の問題ですが、これは以前、正式ではないような気がしたのですけれども、すばるワークセンターがあそこに移転したいという話もあるということで、私は非常にいいことだなと。今現在地非常に古くて危ないような状況、それこそ老朽校舎を利用しているのでしょうか。そういう点ではいいなというふうに考えるのですが、これは今ずっとほうっておくと、非常にやはり校舎も傷むわけです。だから、できるだけ早く住民の意見も、1回目聞いて、私も参加しましたけれども、またこれピッチを上げて、早くいいものを活用するということが求められていると思うのですけれども、その点どうなのでしょうか。具体的なめど等、いい話がありましたらお願いします。
〇議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
〇企画政策課長(関川嗣雄君) 大和小学校と寺社小学校のほうに、5月だったでしょうか、説明会へ行ったわけですけれども、そのとき私どもちょっと逆に反省しなければならない部分がございまして、説明会に行って地元の皆さんのご意向を確認したいと思って説明に行ったわけでございますけれども、逆に市の考えはどうなんだといったようなことを聞かれまして、市としても今後こういったような類似施設がこれから出てくるとなってきますと、その時々のやはり対応はできないということでありまして、市の統一した方針をまず出してから、その上で再度また説明に参ろうという考えでございました。そんなことで、先ほど市長の答弁にもございましたように、市の方針を一応固めまして、3通りの方法の場合を想定してやっていたわけでございますけれども、その説明をまず地元の皆さんに差し上げて、その上で意向を確認をして、ほかにもまず、先ほどもございましたようにすばるワークセンター等も要望が出ておりますので、そういったような説明をさせていただき、対応をしてまいりたいというふうに考えております。早急にこれからまた地元のほうに参りまして、説明をしたいというふうに考えております。
以上です。
〇散会の宣告
〇議長(浅間信一君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日は、これで散会します。
なお、明日9日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
ご協力ありがとうございました。
散 会 (午後 4時35分)