平成21年第6回阿賀野市議会定例会議事日程(第2号)

 平成21年6月11日(木)午前10時00分開議

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 一般質問

出席議員(21名)
   1番  佐  竹  政  志  君     2番  山  賀  清  一  君
   3番  村  上  清  彦  君     4番  雪     正  文  君
   5番  風  間  輝  栄  君     6番  江  口  卓  王  君
   7番  稲  毛     明  君     8番  宮  脇  雅  夫  君
   9番  清  水  友  行  君    10番  倉  島  良  司  君
  11番  中  島  正  昭  君    12番  石  川  恒  夫  君
  13番  高  橋  幸  信  君    14番  岡  部  直  史  君
  16番  遠  藤  智  子  君    17番  池  田     強  君
  18番  泉     誠  蔵  君    19番  福  住  つ ゆ 子  君
  20番  帆  苅     剛  君    21番  山  崎  正  春  君
  22番  浅  間  信  一  君                        

欠席議員(1名)
  15番   山  口  功  位  君                        

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    天   野   市   榮   君
       教  育  長    田   村       仁   君
       病院事業管理者    加   藤   有   三   君
       総 務 課 長    加   藤   一   男   君
       企画政策課長     関   川   嗣   雄   君
       財 政 課 長    小   林   正   男   君
       税 務 課 長    中   澤   峰   子   君
       市民生活課長     中   村   彰   男   君
       健康推進課長     小   林   寿   英   君
       福 祉 課 長    圓   山       知   君
       農 林 課 長    五 十 嵐   文   一   君
       商工観光課長     渡   辺   滝   雄   君
       建 設 課 長    折   笠   朝   美   君
       上下水道局長     佐   藤   和   夫   君
       会 計 管 理 者    中   澤   雄   一   君
       農 業 委 員 会    田   代   盛   一   君
       事 務 局 長

       学校教育課長     小   野   明   夫   君
       生涯学習課長     吉   野   晴   記   君
       安 田 支 所 長    神   田   誠   一   君
       京ヶ瀬支所長     若   月       進   君
       笹 神 支 所 長    丸   山   一   男   君
       監 査 委 員    廣   田   耕   造   君
       事 務 局 長

       消防本部消防長    前   田   賢   一   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    小   林       徳
       主     幹    五 十 嵐   久 美 恵
       主     任    田   中   友   美
               開 議 (午前10時00分)
    開議の宣告
議長(浅間信一君) それでは、定刻になりました。
  ただいまの出席議員数は21名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
  なお、15番、山口功位議員から前もって欠席の届け出がありましたので、ご報告いたします。
                                            
    諸般の報告
議長(浅間信一君) 会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長を初め23名であります。
  本日の書記は、小林事務局長、五十嵐主幹、田中主任の3名です。
  なお、あがの新報さんより写真撮影の申し出があり、許可をいたしましたので、ご報告申し上げます。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(浅間信一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、4番、雪正文さん、5番、風間輝栄さん、6番、江口卓王さん、以上3名を指名します。
                                            
    一般質問
議長(浅間信一君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
  本日の一般質問は、順番5番、風間議員から11番、稲毛議員までといたします。これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  それでは、順次発言を許します。
  5番、風間輝栄さん。
               〔5番 風間輝栄君登壇〕
5番(風間輝栄君) 皆さん、おはようございます。5番、風間輝栄でございます。よろしくお願いをいたします。
  市民の命と健康を守るはずの市立病院でありながら、依然として救急の受け入れ制限や一部の診療制限を続けざるを得ない状況と、病院職員組合との労使交渉の進展が見られない中で、今年度も大幅な赤字経営が予想されており、行政サービスの削減を図り、多額な財源を病院に投入してまいりましたが、ここへきて市の財政を圧迫する深刻な状況であります。そして、4月1日を目標に進められてきました公設民営化も先送りされ、その目標、時期の見通しも立っていない現状で、市民の不安解消、期待にこたえておりません。昨年9月に市長は公設民営化による経営改善、救急医療の復活を最重要課題に掲げ、公的医療機関である厚生連との交渉を続けてきましたが、結果として何ら進展が見られません。そこで、市長に以下の質問をさせていただきます。
  1、公設民営化による病院運営を推進するに当たり、基本的な考え方を伺います。@、経営改善による財政負担の軽減と市民の悲願である救急医療の復活という懸案事項について、これまでの発言に対する市長の現状認識はどう考えているのか。A、市民の多様なニーズにこたえるため、どのような診療方針と診療体制で地域医療を守り、その役割を果たすのか。また、厚生連との交渉ではどのように調整されたのか。
  2、5月11日に厚生連との間で締結したとされる水原郷病院の運営委託に関する確認書が今後公設民営化交渉並びに市の財政状況等に与える影響について、具体的にお伺いします。@、既存施設の運営赤字は、全額市の負担とされている。仮に新病院を建設し、その後の赤字負担はするのかしないのか。また、既存施設使用料は全額免除を原則としているが、新病院の施設料は免除するのか。また、収支に見合うものとはどういうことか。A、職員を厚生連が雇用する際は、厚生連の給与規程によるとしているが、これまで平均12%削減後の給与水準は保証されるのか。また、保証されないとしても、病院職員に説明し、了承されたのか。B、厚生連の計画要員から外れた職員の処遇について、どのように対応するつもりか。C、新病院の建設は、早期着手、移転新築とあるが、厚生連が要望した土地2万坪、350床の病院建設に変わりはないのか。D、市の基本原則である経営改善、救急医療の復活条件を盛り込まない確認書は意味がないと考えるが、今後の交渉の中で市民の願いが確実に実現できるのか。E、公設民営化の時期については、目標すらなくなっているが、その原因は何か。
  3、職員の給与削減問題がここにきて労使合意に至ったとのことであるが、去る3月議会で暫定予算という事態になった大きなこの問題がなぜ労働組合が受け入れたのか。その経緯について説明願いたい。この質問でありますが、私の一般質問の通告をしましたのが5月の26日だったために、今も現在労使合意が得られてありません。これについては、またなぜ労使合意ができなかったかということで質問をさせていただきたいと思います。
  4、病院を守る、継続して維持していくためには、多額な財源が必要であり、大幅な行政サービスの削減も必要であり、市民の痛みも伴います。市民の理解なしでは公設民営化実現は難しいと思います。すべての情報を開示して、市民と情報を共有し、地域医療のあり方を考えることが大事であり、早急に市民説明会を開くべきである。その考え、予定を明示していただきたい。
  5、厚生連との交渉とは別に、救急搬送の8割が軽症患者である実態を踏まえ、地元医師会の協力を得て、日曜、祭日、夜間診療体制の開設を行政の責務として努力すべきであるとさきに提案させていただきましたが、その後どういうご努力をされたのか。
  6、市長は3月議会臨時会において、6月議会までに出処進退、職責をかけて結論を出すと明言されましたが、市長の発言は重いと考えます。その責任はどのようにとられるのか、明らかにしていただきたいと思います。
  質問は以上でございます。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 風間議員さんからの水原郷病院の公設民営化についてお答えいたします。
  初めに、公設民営化による病院運営を推進するに当たって、基本的な考え方からの経営改善による財政負担の軽減と救急医療の復活についてのこれまでの私の発言に対する現状認識についてであります。経営改善、財政負担については、現在実績のある厚生連のノウハウを最大限生かしていただくことにより、現在よりもさらなる経営改善を期待しているところであります。また、救急医療の復活については、ご存じのとおり医師の確保が最大の条件となります。これは、今後の国等の政策にも大いに影響を受けるものでありますが、少しでも改善するよう厚生連及び関係機関に求めていきたいと考えております。
  次に、多様な医療ニーズにこたえるため、どのような診療方針、診療体制で役割を果たすのか。また、厚生連との交渉ではどのように調整されたのかについてお答えいたします。現時点では、新病院計画委員会報告書並びに水原郷病院のあり方検討協議会の意見等を基本にすることを確認いたしております。また、具体的な交渉、調整として、先般確認書の調印を実施いたしましたが、その後具体的な進展はない状況にあります。
  次に、5月11日厚生連と締結した確認書が今後の交渉並びに市の財政状況等に与える影響についてであります。初めに、仮に新病院を建設した後の赤字の負担についてでありますが、受託者側の運営状況を考慮し、別途協議するとの確認をしております。しかし、起債許可の段階で国、県との協議が必要であり、将来の健全な収支計画が前提とされるものであります。また、収支に見合うものについてですが、受託者側から見た場合、構造的に赤字が続き、自己責任で負担していくようなシステムを受任できるかという問題があります。現実論として、そこまでして受託することは、企業経営のサイドに立った場合難しいものがあると考えられます。
  次に、厚生連が雇用する際は、平均12%前後の給与水準は保証されるのかという点であります。再雇用後の給与等待遇は、原則厚生連規程によるとされております。なお、職員に対する説明は6月の4日、5日の両日に実施いたしました。
  次に、厚生連の計画要員から外れた職員の処遇をどのように対応するのかについてであります。市といたしまして、厚生連に就職を希望する職員を雇用していただけるよう最大限努力したいと考えております。
  次に、新病院に対する厚生連が要望した土地2万坪、350床の病院建設に変わりないのかでありますが、この点については、5月11日に締結した確認書には入っておりませんが、この新病院の規模については、新病院計画委員会報告書あるいは水原郷病院あり方検討協議会の意見を基本に、今後協議、調整を実施していきたいと考えております。なお、病床数については、医療法の制限があるため、これをクリアする必要があります。
  次に、市の基本原則である経営改善、救急医療の復活を今後の交渉の中で確実に実現できるのかについてであります。これにつきましては、厚生連からの事業計画書、収支計画書等の関係書類の提出がないため、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
  次に、公設民営化の時期が目標すらなくなっているが、その原因はとのご質問であります。市及び厚生連側のそれぞれの事情により、現時点では確定した表現を避けたものであります。病院事業会計の平成21年度予算がいまだ確定していないということも一つの理由と考えられます。
  次に、給与削減問題がまだ労使合意に至っていないわけでございますが、この点の経緯についてであります。妥結できない理由といたしましては、労使交渉以外の状況の変化、具体的にはある月刊誌の記事が原因と思われます。
  次に、早急に市民説明会を開くべきと考えるが、その予定についてであります。厚生連からの具体的事業計画等がまだ提出されておりません。この提出があって初めて具体的な質問に答えることができるものと考えております。よって、これらの計画概要が提出され、内容が明らかになった時点で説明会を開催したいと考えております。
  次に、日曜、祭日、夜間の診療体制の開設をさきに提案したが、その後どう努力したのかについてでありますが、休日、夜間の診療体制の拡大について、担当課であります健康推進課において現在ご協力いただいております地元医師会に協議を申し上げましたが、現時点ではその拡大は不可能な現状との報告を受けております。
  最後に、3月議会臨時会におきまして、6月議会まで出処進退、職責をかけて結論を出すと私のほうで明言いたしましたが、その責任はどのようにとられるか明らかにしていただきたいについてお答えいたします。市長として、水原郷病院問題が本市における最大の行政課題としての思いを持って発言したものであります。病院、行政、その他多くの関係者の皆様が懸命なる努力を続けてきてまいりましたが、まことに遺憾ではありますが、現在まで具体的な方向づけがなされていない現状にあります。このことに対しましては、行政のトップとしてその責任の重さを改めて痛感しているところでございます。今後の問題につきましては、これら民営化の方向づけが早期になし得られるよう全力を傾注してまいる覚悟でありますので、議員の皆様の一層のご支援とご協力をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 市長、今市長の答弁を静かに聞いておりましたけれども、あすあす公設民営化をしたいということで話を進めていて、まだこんな現状認識でいるのですか。この3カ月間何をしていたのですか。この3カ月間でやったことということは、厚生連に出した確認書のみです。それも議会に何でも情報をこういう形で締結をしましたなんて話は議会の皆さんに説明しましたか。何もしていないではないですか。市長、3月3日私も議員をさせていただきまして5年目になりますが、3月3日思い出してください。わかりますか、3月3日何があったか。私は忘れることはできません。覚えていますか、3月3日。わかりませんか。3月3日にそれ以前に厚生連からこういった条件を突きつけられて、この条件をのまなければ病院がつぶれると議会のほうに泣きついてきたときでしょう。それで3月3日の日に、この議員控室の5階で、加藤管理者、尾崎院長初め、企画政策課、市長も入っていたではないですか。それで、各会派の代表者会議をそこで初めて病院がこんな現状になっているのだということで、議会としてはすべて賛成したわけではないけれども、病院を守る立場からそれは暗黙の了解というのですか、そういった形で認めたのが3月3日なのです。尾崎院長が怒り狂っていたでしょう。覚えていますか。大事なことなのです、この3月3日というのは。私は忘れることができません。現にこうして議論している間でも、救急搬送される患者さんもいるでしょうし、入院患者200名、透析をしなければ生きていけない本当に切実な人たちが100名、そして医師を初め看護師、現場で働く253名の職員の思いを考えたら、大事な3月3日を忘れているなんていうのは、大変情けないです。
  それと、私たちに情報を隠してうまくいくのだったら私何にも文句言いません。今まで天野市長以下やっていること、みんなほかのマスコミから報道されたものが間接的に私たちに入ってくる。この間も病院組合のニュースを見ましたら、みんなそれで怒っているのです。この病院問題というのは、市長だけの問題ではないのです。ここに並ぶ職員の幹部、議会、病院側、みんな情報を共有しながら、どうしたらこの病院を守れるのかと、そういう気持ちで団結していかなければ病院の解決なんかできません。そう思いませんか。
  市長にお尋ねしますけれども、これは5月28日の病院職員の出した、見られましたか。このとおりなのです。市長が説明責任を果たさなければ削減に応じられないと。これ読んでいきますと、こういうことなのです。これまで市長、管理者は公設民営化の説明で、希望する職員の全員雇用、賃金カット後の給料の維持を説明してきたと。厚生連は、計画要員数を雇用し、非雇用者は市が対応するとの報道に、動揺と怒りが広まった。今回もマスコミから詳細な情報が知らされたことに、またかと怒りが込み上げた。私は、これ組合の言っていることは正しいと思います。市長は、常々情報開示云々というのは、市長の公約でもあります。いいことだと思います。病院職員の例えば公式、非公式の中でも、決まったことでなくても、随時組合のほうにも説明をするのだということを市長みずからが発言しているのです。それで、これは組合のほうで最後のほうに、給与削減に応ずる用意はあります。ただし、財界にいがたでの報道記事について、市長より来院いただき、記事に対する事実関係につききちんと説明いただかなければ削減に応ずることは難しいでしょう。なぜ出向いて説明なさらないのですか、市長。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) きょうの夕方出向いて説明に参ります。今ほどの風間議員のご質問についてお答えしますけれども、正直言って組合がなぜ財界にいがたの記事を理由に給与削減の交渉を引き延ばししているのかと、私はなぜ今の時期になって、非常に私不思議に思っているのです。既に厚生連から計画要員数の範囲で採用したいとか、あるいは処遇については厚生連の給与規程を適用したいという話はもう既にその前に地元紙のほうにも出ている話なのです。それがそのときに全く問題にせず、給与削減の大事ないわゆる当局からの提案に対する回答のときに、たまたま月刊誌の記事が出て、その記事を理由に給与削減を組合は断ってきたわけです。私は、公設民営化の進捗状況については、いつでも組合から申し出があれば説明しますよというのは、その前からお話ししているのです。話をしているのに申し出がなかった。それで、たしか5月26日の給与削減の団体交渉の当日、当日です。来て、団交の前に市長から説明してもらいたいというような話があったのです。きょうのきょうです。今までいつでもそういう説明には応じますと、組合のほうに言ってあるのです。設置者として、公設民営化の進捗状況について説明しますと、ですからいつでも申し出てくださいと言っておったのです。それが全然そういう申し出がない、今までずっとやっていたわけです。それで、今度給与削減の当局提案があって、その回答を出す段階で、あの月刊誌が突如出てきて、その月刊誌の中でいわゆる民営化後の処遇についていろいろ書いてあるわけです。その説明が何か市長からないから給与削減応じられませんというのは、非常に私としては唐突な何か話だなと思っているのです。
  さっきも言ったように、月刊誌載る前に地元の新聞にもう載っているわけですし、その前に私はいつでも公設民営化の進捗状況をお話ししますという話ししていますし、あと確認書の内容についても、その前にも職員説明会とか、市の職員も含めた中で説明しておりますので、決して情報を組合に対してあるいは病院職員に対して出していないということはないのでありまして、あと確認書についても議会には全員協議会でこういう内容で確認書を結びたいということで、情報提供はしておりますので、全く確認書の内容について議会に情報提供していないということではありませんので、以上でございます。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) いろいろとそういう言いわけがましいのは、ここまできたら見苦しい。やっぱり組合のほうで来てほしいといったら行けばいいではないですか。そんな担当所管だとか、加藤管理者の段階ではないです。あすあすこの予算を成立させなければ、病院がつぶれる状況まで追い込まれているのです。市長みずからが動いて、どんなことでも、どこでも行って頭を下げて、何とかこの公設民営化に協力していただきたいと、そういう姿が見えないから私怒っているのです。私は、反市長派でもない。天野派でもない。私は、市民を代表してこの議会に出ているわけです。この議員の皆さんもそうです。市長も孤独でしょう。だって、議会の皆さんだって一人一人は最終的にこの病院予算をどういうふうに判断するかという決断を迫られる非常に厳しい立場に追い込まれているのです。私は、この何日間は眠られなかったです、はっきり言って。みんなそういった思いでやっているのです。市長と私は、いろんな宴席で会う機会ありますが、市長の顔見れば病院どこへやらみたいな感じで、本当にこの市長は阿賀野市の4万7,000人を守る本当にリーダーなのかと疑いたくなるぐらいの、考えていないのではないかという非常に言葉は失礼な言い方ですが、私はそういう思いでいました。市長自身が解決する能力ないのだったら、責任とってやめていただくしかないです、はっきり言って。私はそこまで考えています。
  それと市長だけではない。市長が悪くても議会が何をしているのだと、市民の声はそこまで来ているのです。議会の責任も、いや、市長がだらしがなくても議会しっかりしていれば問題ないのではないかという人もいるのです。私は、この病院の問題がおかしくなれば、市長だけの責任ではない。議会全員が辞職をしてでも市民の民意を問い直さなければだめだ、そこまで追い詰められているのだという覚悟を持っています。市長からももっとしっかりとして、本当に4万7,000人のリーダーとして、この病院問題に全力を挙げていただきたい。激励を込めて言わせていただきます。
  それで、今市長の話を労使合意のほうからきましたから、では具体的にお聞きしますけれども、5月11日に締結された確認書、私たちに4月24日全員協議会に提出された水原郷病院の運営委託に関する確認書案というのがあります。5月11日に結ばれた確認書というのは、文言、いろんな意味を含めて全くこのとおりの確認書であるかどうか。まず、そこからお聞きします。
議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
企画政策課長(関川嗣雄君) 確認書についてでございますけれども、風間議員のおっしゃるとおり全員協議会で説明した内容と5月11日の日に締結した確認書の内容は全く同じものであります。
  以上です。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) そうしますと、この確認書以外に口頭での約束事はないですよね。もう一度確認します。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 確認書以外の口頭の約束はありません。今までの厚生連との交渉経過を確認書という中で整理いたしましたので、それ以外の口頭の約束はありません。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 市長、この確認書私も何十回も読ませていただきました。私は、これが今後阿賀野市にとって非常に厳しい内容の確認書だと思っていますし、これは厚生連から突きつけられた条件を市の意見云々よりも、100%丸のみの確認書です。市長、前に私質問したでしょう。こんなやり方は丸のみだと言ったら、いや、丸のみではないと。100%丸のみではないですか。市の基本原則である公設民営化をなぜやるのだということは、経営改善、そして市民の7割の方々が万が一のときの救急搬送体制を何とかしっかり構築していただきたいという願いがあったわけです。その基本原則が飛んでしまって、厚生連の一方的な条件ではないですか。私は、これ公設民営化が実現したとしても、阿賀野市に与える財源、前にも質問しました。市長、病院を守る、維持していくには多額の金がかかると。その財源はどうするのだという質問しましても、市長なかなか財源については答えなかったではないですか。私のほうで行政サービスでもカットするのですかと言ったら、まあ、そんなところみたいな話だったではないですか。そんな次元の話ではないです。これは、天野市長を最終的に苦しめる結果の確認書になると思っていますし、私は危ない橋を渡ったのではないのかなと非常に心配しているのです。
  それで、先ほどの労働組合の話をさせていただきますが、結局この確認書が間違いないとなれば、この確認書に基づいて聞きますが、厚生連ははっきりしているのです。全員雇用なんてあり得ないのです、はっきりしているのです。給与削減後の水準の維持、これもできっこないのです。そんなの市長もおわかりではないですか。ここへきてそんな答弁をしていること自体が私たちもそうだし、職員同士に対しても大変失礼なやり方です。私は、自分で厚生連16病院のいろいろな中で調べて、私自身はシミュレーションしています、はっきり言って。全員雇用はあり得ません。今253名のうちの2割は計画要員外ということで外されると思います。約50名。それと、給与の問題ですが、今は妥結していませんからあれですけれども、3月31日までは12%の削減に協力してくれたわけです。
  ところが、厚生連の身分にかわりますと、さらにまたこの12%以上の25%から30%ぐらいの給与削減になるのです、私の試算では。そんなのは、市長初め企画政策の担当課だってみんな承知しているはずでしょう。なぜもっと早い段階に組合に対して細かい事情は違っても、大まかではこんな状態になる予定ですよという話をしておけばよかったのです。4月1日の公設民営化するのに、組合にも全然大枠での話もしない、厚生連から事業計画は出てこない、経営計画は出てこないから、何もできないのだなんていうのは、とんでもない話です。公設民営化に当たって、市は市としての経営計画並びに事業計画というのは立てているはずなのです。その情報も私たち議員に全然示していないではないですか。それは、一試案かもしれない。だけれども、大枠でこんな感じになるのだというのは、わかっているはずでしょう。なぜ情報開示しないのですか。
議長(浅間信一君) 関川企画政策課長。
企画政策課長(関川嗣雄君) 情報開示ということですけれども、協議中のものについては、まだ決定していないものについては、これはちょっと開示はできないということでありますけれども、今回のような確認書的なものについて、ある程度協議の途中で確認できたものは説明させていただくというスタンスをとっております。ですから、最終的に計画書が出てくるまでは、どういう形になるかというものはわかりませんけれども、前提条件として今回この確認書で締結されたような条件で協議を進めていくということであります。
  財政的なシミュレーションについては、過去全員協議会等において何度か説明をさせていただいております。そうしたときには、非常に財政的には厳しいという、そういう経過が出てきているわけですけれども、最終的な細かいといいますか、ある程度厚生連との協議が煮詰まった段階での財政シミュレーションというものは、今後その時点においてまた説明させていただきたいというふうに思っています。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) ここまできて、そんな答弁していてどうなっているのですか。これは、労働組合も怒ります。253名の生活がかかっているのです。そして、その家族も含めれば切実な問題だと思います。私別に労働組合の味方というか、なっているわけではないけれども、私仮に向こうの立場であれば、そう言います。こんな誠意のない、ましてや簡単に市の身分から民間の身分になれば、当然その差額は出てくるわけです。皆さん不安でいっぱいだと思います。だから、私から言わせていただければ、厚生連から出てきた大枠での条件がわかっているわけですし、ましてや今企画政策課長が何かもごもご言って余りはっきり言わなかったけれども、私はシミュレーションはできていると思います。そんなのできていなかったらおかしいでしょう。担当課の責任においてやっぱりある程度のシミュレーションをしているはずです。ただ、それは正式なものではない。いろんな条件が変われば変わるというのわかります。だけれども、私から言わせれば天野市長以下病院職員に対する誠意が足りない、熱意が足りない、阿賀野市は財政が厳しい中でも、それでもこの整理退職に伴う金、4月1日実現をしたならば8億8,000万の財源を借金をしてでも組合員に上げるということだったのではないですか。阿賀野市では、ここまではできるけれども、これは本当に申しわけないのだと。そういう正直な情報をいち早く開示すべきだったのです。それが今こじれている原因の一番になる。
  市長は、財界にいがたのこの多分記事を指しているのだと思いますけれども、これが出たから労使合意が云々なんていうのは、私違うと思います。組合としては当たり前なのです。全員雇用、給与の維持、そんなの労働組合としては最低限の条件です。だけれども、市長も言いにくいことかもしれないけれども、それは公式の場で市としてはこれが精いっぱいなのだと、皆さんわかっていただきたいと、病院をつぶしたくないのだと、そういう熱い思いを組合と真っ正面からぶつかってやるぐらいの何で気力がないのですか。私は、それが残念でたまらないのです。そういう姿が見えない。私は、市長としてのまだ1年目だから風間さん市長さんをいじめないでくださいとか、私のところにも支持者らから話が来ます。だけれども、天野市長は自分みずから県職員をやめて、4万7,000人の命を守るためにそれなりの気持ちで立候補されたわけでしょう。それで当選なさったわけです。そんなの1年たたないから風間さんいじめないで、そんな次元の話ではないです、私から言わせると、はっきり言って。
  私だって、この1年間天野市長には非常にいろんな面で提言をさせていただきました。天野市長はおれの顔を見ると、一歩引いて、また来たかみたいな感じの印象で、私は非常に印象よくないのです。だけれども、私はやはり自分の私利私欲でやっているのではない。本当にこの阿賀野市に世話になった。30年余りお世話になったと。自分の元気なうちに少しでも恩返しをしたいという意味で議員をさせていただいているのです。多くの皆さんから支持をいただいてこの場に立っているのです。私はありがたいと思っていますし、感謝もしています。ですから、市民の皆さんからの要望、できることとできないことあります。だけれども、精いっぱい話は聞くように、また迅速に解決できるために日々努力しております。市長に足りないのは、そういうことだと思います。本当に自分みずから、今ここは部下に任せていい場合と私が出る場合と、やはり職員を信頼して職員を動かす、最後の詰めは自分がみずから行う、そういう姿勢が私たち議会の皆さんに伝わってこない。どうですか、市長さん。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 郷病院改革に対する私の印象というか、姿勢が議会、特に風間議員さんのほうには見えていないというようなお話でございますけれども、私もいろんな場面で出て、特に病院のほうは何回も行って、公設民営化の協力やら、あるいは給与削減への協力はお願いしているわけですが、残念ながらそういったところは議員さんにお見せしているわけではないので、何かいかにも私が何もしていないような印象でございますが、それは考え方なり、印象は人それぞれでございますので、私は私なりに一生懸命頑張っているつもりでございます。大事な局面には私も出て、直接説明しておりますし、きょうも団体交渉の前の組合の説明の大事な局面でありますので、私は出て説明いたします。なかなか進展していない中で、市長は何もやっていないのだというようなご意見もあろうかと思いますが、なかなか今厚生連と民営化の協議もいわゆる労使の給与削減の合意がなかなかできていないというのも一つの要因になっているのかなというふうに思っております。この給与削減の合意をとにかく今月中に合意がないと、来月からもう病院は運営できないわけなので、とにかく大事な局面だというふうに私は重々認識しておりますので、円満に給与削減の労使合意をとにかく早く解決するということが厚生連との民営化に向けた協議をまた円滑に進めていく上で大事だというふうに認識しておりますので、その辺のご理解を賜りたいと思っています。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 市長、こんな場で弁明なんて必要ないのです。政治の世界は結果がすべてなのです。その間一生懸命私やりましたなんていうのは、それ人見ています。だけれども、結果が出なければそれは最高責任者である市長の責任になるのです。部下の不祥事もみんな最終的には市長の責任なのです。見苦しいです、そういう話し方は。
  それともう一つ確認しておきたいのは、先ほどの合意ができなかったと。それは財界にいがたの、私もコピーさせてもらって、これ何回も読みました。ここの中身についてごらんになりましたでしょうか。この中身の記事は事実ですか、事実でないか、どちらかで答えてください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 記事に引用されている部分は、これは明らかに会議録をもとに書かれた記述であるということは認めます。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) そういうことであれば、私のほうから資料請求させていただきます。ここの財界にいがたに載った3月6日厚生連との最終確認調整会議の結果報告書、12日、厚生連本部に対する確認事項の回答書、18日、厚生連との調整会議結果報告書、この3件を資料、議員の皆さんに提出してください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) それはどういう理由ですか。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 市長、この内容は私も確認書ともすり合わせてみたのです。ほぼ細かい内容は違うかもしれません。だけれども、議員が全然知らないわけです。議員が知らない中で、病院予算とか含めてどういう判断するかと、これ重要なかぎを握っている資料だと思います。こんな資料も出せないなんていうのは情けないではないですか。市長の情報開示はどうなったのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) その記事に引用されている資料は、この確認書、最終的にこれで集約されているわけです。経過の話なのです。ですから、この確認書を皆さんにお示ししたわけですから、これでもう足りるわけなので、それは経過の途中の話なのであって、まだ決まった話ではないわけです。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) いやいや、議員のほうで欲しいというのに、何で出せないのですか。出せない理由を言ってください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) この記事に引用されている会議録というのは、内部で作成した資料でございます。ですから、それを見ている職員はもう限られているわけです。その内部資料がこういう月刊誌のほうにその資料そのものが漏れているわけです。まさにこの記事のもとになっているのは、その内部の会議資料なのです。私は、この情報管理が非常にずさんであるというふうに認識しております。ですから、そういった情報をなぜ議会のほうで求めるのか。その経過の集約したものは、この確認書に収れんされているわけでございますので、なぜその経過の資料を、別に内容についてはさほど隠すほどの内容ではないのです。要は、そういういわゆる内部の情報開示が本来徹底されていなければならないような、そういう書類が安易に月刊誌に漏れたということは、逆に言うと市役所の情報管理どうなっているのだという話になるわけです。
               〔「休憩」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 休憩いたします。
               休 憩 (午前10時48分)
                                            
               再 開 (午前10時49分)
議長(浅間信一君) 再開いたします。
  5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) それでは、次の質問に移ります。
  市長は、この確認書に基づいて話をすれば、厚生連としては新築の場合については移転新築を原則としています。それで、先日これは財政課のほうで、あくまでもこれはシミュレーションだと思います。この資料をごらんになりましたでしょうか。財政課から出た財政シミュレーション。
市長(天野市榮君) 去年ですか。
5番(風間輝栄君) いやいや、ことしです。見ていないですか。財政課長、市長にもちょっと。市長ちょっと見てください。これ大事なことなのです。
市長(天野市榮君) 見ています。
5番(風間輝栄君) 本当に見ているのですか。わかっているのですか、内容。ちょっと資料を見てください。いいかげんなその場しのぎの答弁してはだめです。この財政状況の見通し、例えば病院を新築した場合、土地、建物、高額医療器具を入れると約100億円という大ざっぱな見込み、それから今水原中学校の老朽化したもので新築予定約25億、それで葬斎場が非常に老朽化して、これも新潟市と一緒になってやらなければだめだ。これが15億なのです。合計しますと、140億円ぐらいの今後、やるとした場合、あくまでもこれはそういう予定で。では、これで見ていきますと、簡単な話が歳入歳出の単純差し引きしますと、来年度から8,700万のマイナスになって、23年度2億9,300万、平成24年度では6億4,700万、25年度では9億3,200万ぐらいの収支の赤字が出てくると、大ざっぱな。だけれども、私はこういう資料は大事だと思います。それで、合併特例債の終了が25年でありますから、何とかそこまでにこの事業をやらなければいろんな交付税の関係もありますでしょうから。ただ、病院を守っていくというのは、これは大変だなというのが私正直な感想を持っているのです。だから、この間も市長に財源問題はどうするのですかと言ったときに、市長は答えなかったではないですか。だから、市長も答弁しづらいだろうから、行政サービスでもカットするのですかとおれわざと答弁しやすいように言ったら、いや、そうですと、行政サービス。
  それで、市長私行政サービスではどのぐらい減らせるのかというのを調査したのです。そうしましたら、どんなに頑張っても1億から1億5,000万ぐらいしか削減できません、最大見ても。そうしますと、本当にこの公設民営化をして、病院を守るためには最後の手段はどこにあると思いますか、市長。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今風間議員から100億規模という仮の話ですよね。そうしたら毎年これだけの赤字が出るという、仮の話で議論を進めても、何も進まないと思うのです。これから新病院は、また民営化後の話でございますので、100億ありきで出して、それで赤字でではその分の行政サービスではどこを削るのだという議論は、まだしっかり新病院の規模あるいは新築移転といっても、100億かからないやり方もあるわけなので、ですからそういうたらればの話で議論を進めても、ただいずれにしても、市民が病院をとにかく今後も必要だということになれば、当然やはりその間の行政サービスはやむを得ないという当然意見も出てこようかと思うのです。今現在も2億、3億の一般会計から病院会計に赤字補てんしているわけです。今現在でも市民サービスを削って、郷病院の赤字会計に補てんしているわけです。ただ、民営化後においては、とりあえず現施設で民営化するわけなので、この赤字補てんの額は当然減ってまいります。それで、あと新病院になったときの財政負担になります。ここは、市民の皆様から本当に考えていただく部分だと思います。では、そこまで市民負担が出てくるなら、新病院要らないという意見も出てくるのかどうなのか。いや、それでもやはり病院は必要だと。いずれにしても、あそこは病院は老朽化しておりますので、建てかえが必要なわけなので、そういった市民の意見を問う場面も出てこようかと思っています。ただ、今現在まだ民営化に向けて今協議を進めている最中でございますので、その先のでは財政どうなるのだという話も新病院のまだどういうものが出てくるかということも決まっていない。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 市長、余りにもお粗末、市長たるものはそれ仮説の話かもしれないけれども、阿賀野市の財政は一手に市長にかかっているのではないですか。財政はどうなっているのだと、例えば私は公設民営化でいきたいけれども、財源的には大丈夫かと、財政課長どうなのだと、そういったのが市長の役目でしょう。仮の話に説明できないなんていっても、市長は現に確認書に締結しているのです。
  それと、市長が甘いのはそんな先の話だと言っているけれども、これ読めばわかるではないですか。早期に着手なのです。それと、私は厚生連から出ている、シミュレーションが出ているはずなのです、隠しているけれども。隠しているけれども、出ているのです、一試案として。それは、初年度は若干の赤字になっていますけれども、私は公設民営化が実現すれば、その年から黒字経営、この条件でいけば。そうしますと、黒字経営になれば当然新病院の建設というのは、厚生連の最大の条件ですから、早期に着手しなければだめなのです。そこで慌てて財源どうなったのだなんていう話していて間に合うのですか。それは、市長としては私失格だと思います。決める、決断をする前に、いろいろ大局的な観点から、これはいけるのかな、本体には影響ないのかな、あらゆることを考えた上で、市長が公設民営化を決めたわけですから、逃げてはだめです。こういった議場で逃げるのはだめ。本音で、今まさにあすどうなるかという病院が切実な問題なのです。もっと真剣に議論しないと、言葉遊びしているのではないのです。だから、その財源はどうするのですかと。万が一仮定の話でいいです。私は行政サービスはもう削るところないです、はっきり言って。では、どうするのですかと聞いているのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほども申し上げましたように、仮定の話で今どうする。当然新病院をつくるという段階になれば、財政負担が生じるわけなので、公共事業の見直し、そういったのも当然出てこようかと思っております。
5番(風間輝栄君) そんなので追いつかない。
市長(天野市榮君) まだ事業規模も、病院の全くどれだけの事業費出てくるかというのも決まっていない中で、ただ確かに財政負担は出てこようかと思っています。ただ、幾らになるかというのはまだ出せません。その出せないのに今出せ、出せというのは、これは無理な話でありまして。
議長(浅間信一君) 5番、風間輝栄さん。
5番(風間輝栄君) 私は、それは仮定の話かもしれないけれども、大枠では市長としては絶対把握しておくべきです。そういうことを言っているのです。私は、正直言って市長に申し上げますが、税収も今後上がる予定も全くないです。滞納金はふえる。そうしますと、ではその病院公設民営化を決めたわけですから、市長が。では、その財源はどこに求めるかといったら、職員の人件費に手をつけるしかないのです。今ここに並ぶ方々は、それなりの給料をもらっていますけれども、最低限基本給の20%ぐらいカットしなければ財源なんか捻出できません。そのぐらいの腹を固めて公設民営化を決めているのですかという意味での話をしているのです。何か細かい話で、こんなの仮定に答えられないなんていうのは、市長として情けないです。もっと大局から、そして現実、道なき道を市長みずからが責任を持って判断したわけでしょう。その責任は、結果が出れば当然あなたが負わなければなければだめなのです。そのぐらいの覚悟を持って、命を阿賀野市に預けて、しっかりとやってもらわなければ、この問題は本当市長あなたの命取りになると思います、こんなやり方していたら。命取りになります、この確認書の提出が。後でじわじわときいてきます。
  それで、例えばこの確認書を出して、市がきちっと履行していかなければ、最後のところごらんになっているでしょう。最後のページのところに書いてあるではないですか。困難な事由が生じたときは、甲乙協議の上、本件運営委託の協議を白紙にすると。100%きちっと市が履行してくれなければ、この公設民営化はないのですよと。皆さんも聞いていらっしゃると思うけれども、これは非常に危ないというか、最終的には阿賀野市本体を脅かす非常に重要なものだったと。それから、確認書というのは私市長にも言っておきますけれども、お互いがやっぱり双方、市は市の言い分、厚生連は厚生連の言い分をそれは協議が合わなくても、市が最大とする救急医療体制は何とかしてほしいという一項が入って、厚生連はいや、それはできません。医師の確保もできない、救急体制もできないとはっきり言っているのでしたけれども、そうであっても、きちっと市としての基本原則は載せるべきだったのです。そこから間違いなのです。非常にその場しのぎ、その場しのぎの追い詰められてそういった決断をしてきた。これは、市長だけではないです。事務当局の責任も大きいです。だけれども、結果的には部下の失敗は、市長が最終的に決断しているわけだから、市長の責任だと思います。
  そういった意味で、非常に厳しい確認書で、今後ああ、あのとき風間議員から言われたことは本当だったなというふうにならないように、ぜひともしっかりした財政計画、そういったものをしっかり立てて、事業計画が厚生連から出ていない、経営計画が出ていないなんていうのは、そんなのはおれから言わせるととんでもない話です。厚生連は厚生連、市は市としてのシミュレーションというのはきちっとつくった上で、公設民営化を決断し、それをぶつけ合ってきたわけであります。そんな逃げたような答弁していないで、やっぱりこういった議場というのは本音を言わなければだめだ。
  それとやっぱり本会議場以外でも、市長も議会にしっかりと意思疎通を図るためにそういった場を設けていくとか、日ごろやっぱりそういった信頼関係をつくるだけの土壌づくりをしてこなかったというのは、市長の責任だと思います。私は、阿賀野市議会というのは非常に協力的な議会だと思っているのです。今回の病院予算について、いまだかって上程されていないわけです、予算が。だけれども、うちの議長を初め、議会の皆さんは心配をして、いろいろなシミュレーションを考えています。こういうふうな予算が来た場合はどうするのだ。労働組合との合意ができれば問題はないです。だけれども、できなかった場合は病院をつぶせない、7月1日からも引き続き病院運営ができるように、議会としたらどうしたらいいのだということで、議長を中心にしっかりとやっているのです。市長の部下二十何名もいるのではないですか。それだけ心配をして、議会も本当に病院をつぶせないのだということでやっておりますので、ぜひ市長にも頭の隅に入れて、何でも通過すれば当たり前で、ああ、ありがとう、また頼むよと、そういう一言がないのです、市長の足りないところ。最近は、頭を下げるようになってきたみたいだけれども、頭下げても金がかからないのだから、ぜひともそういった日ごろから議会との関係も含めて、しっかりとやっていただきたいと思います。
  ちょうど終わりになりましたので、これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  16番、遠藤智子さん。
               〔16番 遠藤智子君登壇〕
16番(遠藤智子君) 16番、遠藤でございます。ただいまは、本当に風間議員さんの気迫あふれる質問をお聞かせいただきまして、ちょっと私が縮んでしまいそうな感じもする部分もございますが、2点質問いたしたいと思います。
  1点目は、障害者の自立と社会参画を支える環境整備について伺います。本年4月9日県立新潟養護学校駒林分校が保護者、行政関係各位の方々の熱意と地域の皆さんの大きなご理解に支えられて、京ヶ瀬小学校と統合し、閉校を迎えました旧駒林小学校の立派な校舎で待望の開校式と入学式を迎え、児童一人一人の豊かな自立を目指して、小学部10名、中学部9名、高等部11名の計30名の児童生徒と熱意あふれる25名の職員体制の中で、力強いスタートがなされました。私は、入学式に参列させていただきまして、改めて大勢の皆様方の支援が大きな輪となり、開校の日が迎えられたのであったものと認識を新たにいたしました。ご尽力いただきました方々に敬意を表するものであります。
  さて、駒林分校の役割は子どもさんたちが将来の社会生活を支える技術を身につける学習の場であります。入学式の新入生の喜びの言葉は、卒業後の自立に向かって努力し、頑張りたいと述べられました姿に私は感動を受けました。その子どもさんたちに接し、卒業後は地域で安心して暮らせるように就労支援や住居の確保に対する支援は、行政の大きな責務であると強く考える機会をいただきました。幸いに当市では、本年3月に障害者の方々が地域で生き生きと安心して暮らせるまちのさらなる充実を図り、そして推進していくために障害者基本法の理念のもと、第2期阿賀野市障害福祉計画が策定されました。その計画の中では、多様な福祉サービスについての概要が示されておりますが、そこで次の点について伺います。
  @の3年後から駒林分校の高等部の生徒さんは卒業を迎えます。一般就労を希望される方や市内の通所授産施設等への入所申し込み希望者が予想されると思われますが、現在運営されております市の障害者福祉施設は、定員に対してオーバーぎみとも聞かれますが、現在の状況と今後の見通し、対応についての見解を伺います。
  A番です。障害を持たれた方が住みなれた地域で自立した社会生活を営めることは最大であると考えます。保護者の方と同居されている方々もやがては自立した社会生活に移行を考えなければなりません。その対応につきまして、地域内において居住サービスの一つでありますグループホーム、共同生活援助でございますが、の設置は必要不可欠であると考えております。保護者の方々よりも設置に対する要望の声が聞かれますが、市の計画の中には平成23年度ごろまでにグループホームの設置が見込まれるとありますが、具体的な計画内容について伺います。
  次は2番目、児童館の設置について伺います。社会環境の変化やライフスタイルの多様化で、子どもたちが安全に遊べる場所が減少しておりますことから、保護者の就労や子育ての両立をサポートするために、当市では子どもの心身の健全な成長、発達の視点を踏まえながら多様なニーズにあわせた放課後児童クラブが市内に公設、民設合わせまして計8カ所、児童館1カ所が開設されて、子育て支援の一翼を担っておりますことは、重々認識しておりますが、開館時間内であれば自由に訪れて、安心して友達と一緒に遊べる場所としての位置づけからなる児童館の開設について、旧町村単位に1カ所ぐらいずつ設けられるのが望ましいと考えますが、見解を伺います。
  以上、1回目の質問を終わります。
議長(浅間信一君) 今新潟日報さんより写真撮影の申し出があり、許可いたしましたので、ご報告いたします。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 遠藤議員さんからは2項目についてご質問をいただきました。
  初めに、市の障害者、障害児福祉施設の現況と今後の対応についてでありますが、阿賀野市内には現在大小4カ所の通所授産施設や小規模作業所があります。施設定員の合計は105人で、現在97人、これは平成21年3月実績ですが、が通所しており、施設によっては定員割れが生じているのが現状です。高等部卒業後の進路についてでありますが、多くの保護者の方々が一般就労を目指すことを第一に考えており、一般就労が不可能と思われる方々の受け入れ先を授産施設等が担うものととらえております。また、授産施設等への通所申し込み希望が多数となり、定員をオーバーする事態となった場合は、施設基準の見直し、定員増を行うことで対応が可能と考えております。昨年度市内の通所授産施設から移転計画が出されており、その計画の中には新規事業、自立訓練サービスですが、も盛り込まれておりますことから、その計画が実現した際には、特別支援学校を卒業して、すぐには一般就労が難しい方々を短期間支援しながら、自立に向けた訓練ができる施設となるものと考えております。市といたしましては、これらの計画実現に向けて、最大限の支援をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  次に、グループホーム設置の計画についてでありますが、障害を持たれた方が自立した生活を営むことができる前提としては、居住環境の整備が上げられます。ご承知のとおり当市には、障害者のグループホームやケアホームは存在しておらず、近隣市町の施設を利用しているのが現状であります。このような中で、昨年市内の社会福祉法人から居住サービス、グループホーム、ケアホームですが、の提供を計画したいとの申し入れがありました。現在設置場所を含めて事業内容を検討中であり、早ければ今年度中に実現できるのではないかと考えております。しかしながら、障害者施設の設置には市民の方々の温かいご理解とご支援がなければ実現は難しいところであります。市といたしましても、当事者のニーズにこたえるべく支援してまいりたいと考えておりますので、議会の皆様や市民の皆様のご協力を重ねてお願い申し上げる次第です。よろしくお願いいたします。
  次に、児童館の設置についてであります。児童館は、児童福祉法第40条に規定されている児童厚生施設の一つで、児童に健全な遊びを与え、個別的、または集団的に指導して、児童の健康を増進し、情操を豊かにすることを目的として設置される屋内型の施設であります。新潟県内においては、平成20年4月1日現在で71カ所の児童館が開設されておりますが、本市では京ヶ瀬地区の阿賀野市京ヶ瀬児童館1カ所を設置し、阿賀野市社会福祉協議会を指定管理者として、その管理、運営を委託しているところであります。旧町村ごとに1カ所ずつ児童館の設置というご意見でありますが、新たに設置することになれば、施設の確保、維持管理などの財源が必要となると考えられますことから、地域住民のニーズ、将来的な児童数の推移及び市の財政状況等を勘案し、長期的な展望を踏まえた上で、必要性について慎重に分析する必要があるものと考えております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) それでは、再質問させていただきます。
  1番目の障害者の自立と社会参画を支える環境整備についてでございますが、その@といたしまして、通所授産施設は現在では施設によっては余裕がある。また、卒業の時点で通所申し込み希望者が定員オーバーの事態になった際は、施設基準を見直して対応が可能とのことでありますが、安心いたしました。その際は、適切な対応をお願いいたします。
  それから、答弁の中に特別支援学校卒業生の一般就労がすぐには難しい方の自立に向けた訓練が期待できる施設と考えられる自立訓練サービスを盛り込んだ施設として、市内の通所授産施設から移転計画が提出されているとのことでございますが、とてもよい計画ではないかと思っております。また、市としても実現に最大限の支援を考えているということでございますが、その内容につきまして、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) それでは、現在あります通所授産施設の移転計画の詳しい内容ということかと思いますが、具体的には今水原地区にございますすばるワークセンターという通所の授産施設がございます。こちらのほうで、現在の施設が手狭になっているということがございまして、できればもう少し広い施設へ移転をしたいということで、その移転先の案の一つには、閉校になりました寺社小学校を使いたいというようなご希望もその施設のほうでは、法人のほうではお持ちでございます。もしもそういった移転が可能となれば、施設が広くなって余裕ができるということで、これまでと申しますか、今のところ作業とか、就業的な訓練が主体的になされておりますが、それだけではなくて、生活の訓練、例えば買い物に行くとか、買い物に関しては金銭の管理といったようなことも含むかと思います。それから、料理をするとか、洗濯をするといったような日常生活の訓練もできると。さらには、宿泊型のといいますか、何日かそこの施設で宿泊することによって、1日の入浴ですとか、就寝ですとか、そういったことも含めた訓練もできるような、そういったサービスを提供したいというような計画になっております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 今課長さんのお話によりますれば、旧水原地区にございますすばるワークセンターさんより申し出があり、今の場所が手狭ということで、それで寺社小学校のあいた校舎を利用させていただいてやりたいということでございますが、そして今までよりもいろんなサービス、生活訓練、いろんな宿泊施設もできるというふうにお考えとのことでございますが、私はとてもよいことではないかと思っております。市としましても、本当にできる支援をしていただきたいと思っておりますし、それともし今のすばるワークセンターさんの申し出が実現可能ということになれば、やはり大体そこでいろんな施設運営できる予定といいますか、そういうのは大体どのくらいに考えていらっしゃいますでしょうか。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) いつごろから新しい計画どおりに移転をして仕事ができるかというようなことかと思いますが、今のところ候補の一つになっております寺社小学校の跡地利用等については、そういった空き校舎なり、そういった施設をどういうふうに活用するかということの見直しを市のほうで今始めたところでございまして、まだ地元の皆様との協議をしているというような段階でございますので、その辺のところで地元の皆さんが特に使わないのでそういった施設に使っていただきたいというようなことが話がまとまったときにということになろうかと思いますので、その辺の地元との話し合いなり、ほかの希望との調整なり、その辺をもう少し待ちたいというところでございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 私もたしか先月、5月の13日だったと思いますが、寺社小学校の校舎があいたということで、企画政策課さんのほうが企画されまして、それで跡地利用にお邪魔させていただきました経緯がございますが、そうしますと、やっぱり企画政策課さんのほうにもぜひそういうふうなまた、あのときは寺社地区の住民の皆さんには、また再利用につきましては突然そういう再利用をどうしますかと言われましても、やっぱり住民の皆さんはでは何にしたらいいかというのは、なかなかそのときは案も浮かばなかったわけでございますが、その際課長さんのほうからこちらのほうでこういうふうに跡地利用はできるのですよとか、考えているのですよとかというふうに後日お示しさせていただきたいというふうなお話でございましたので、企画政策課長さんもぜひひとつ福祉課長さんと連携をとられまして、そういう実現可能になりますように、お力添えをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
  この件につきまして、もう一点お聞きしますが、特別支援学校卒業後、保護者の方々は一般就労を第一に目指されておられるとのことでございますが、それは本当に親御さんとしては私は当然の当たり前のお考えであるかと思っております。また、ノーマライゼーション社会の実現には、一般就労で健常者の皆様方とともに働けることが望ましいと思っております。市のほうでも、障害を持たれました方々の就労に対しましては、最大の支援が重要であると考えておりますし、またその就労に対しましての支援について、商工観光課さんと福祉課さん、そういう庁舎内での横のやっぱりつながりといいますか、協力体制を持ちながらの支援も私は必要だと思っておりますが、その点につきまして圓山課長さん先お願いします。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) 今駒林分校に入学された方の卒業後の進路ということで、施設に入るよりも一般就労を希望されている親御さんが多いというようなのが実情でございます。今私どもといたしまして、駒林分校さんのほうの進路指導の先生のほうと連携しておりまして、まずは実習の前に見学をまず始めて、その後に実習という形に移っていきたいというのが駒林分校のほうの意向でございますので、この7月ぐらいから市内の事業所でとりあえずは見学等できるように私どものほうでもその事業所の紹介ですとか、依頼といったようなところでかかわらせていただいております。さらには、今ほどのご質問のとおり、商工観光課のほうでのこういった方を採用するといろいろ国、県の助成等もあるかと思いますので、必要な際にはそういった連携をとらせていただきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 先ほど一緒に申し上げればよかったのですが、商工観光課長さんのほうからも一言ございましたらお願いいたします。
議長(浅間信一君) 渡辺商工観光課長。
商工観光課長(渡辺滝雄君) 今ご提言をいただきました一般就労の件でございますけれども、福祉課長からもお話がありましたように、これは議員さんのほうもご認識なされていると思いますが、国、県を通じて、雇用者に対しましての各種奨励金とか、それから各種補助金の制度がございます。私どもそれぞれの企業様へは定期的に訪問をさせていただいておりますので、その際にもご紹介を申し上げたりしながら、連絡を密にとった中でタイアップをしていきたいと、こんなふうに思っていますので、お願いいたします。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 商工観光課長さん、また福祉課の課長さん、お互いに横の連絡を本当に密にとりながら、これから障害者の方の卒業後の進路に対しまして、精いっぱい力を尽くしてくださいますということでございますが、本当によろしくお願いいたします。健常児の子どもさん、また障害を持たれた子どもさん、どちらも阿賀野市にとりましては本当に大切な子どもさんたちでございます。また、それぞれによい感性も持っておられます。地域社会で自立した生活、また就労ができますよう精いっぱい応援をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
  次は、A番目のグループホームの設置計画についてでございますが、市内の社会福祉法人のほうから計画の申し入れを受けておられますということですが、また事業内容を検討中であるとのこと、また早ければ今年度中の実現も可能と考えておられるとのことでありますが、設置場所、また設置計画内容につきまして、もう少し具体的にお聞かせ願いたいのでございますが、お願いします。
議長(浅間信一君) 圓山福祉課長。
福祉課長(圓山 知君) それでは、現在のグループホーム設置の計画の内容についてご説明をさせていただきます。
  こちらのほうも先ほどお答えいたしました移転計画を持っておりますすばるワークセンターさんのほうで、移転後の施設との連携というようなことも含めての計画でございまして、今のところ場所といたしましては、安田地区にございます旧教員住宅、今使用されていないあいた住宅があるわけでございますが、こちらのほうを改修をして、そこで障害のある方が寝泊まりといいますか、居住していただいて、そこから施設のほうへ通うといったようなことを考えているものでございます。事業費的には1,000万強ほどで、国、県の補助もある中での施設改修といったようなことを計画しております。今考えておる施設ですと、11人ほど最大で入居が可能というような計画になっております。そういったことで、今のところ地元の自治会さんのほうとその法人のほうでそのグループホーム設置についての協議を進めているところなのでございますが、まだ地元のほうでの完全に了解が得られたところまでいっていないということで、今引き続きお願いをしているということでございますので、その辺でまた皆様からもご協力、ご支援いただければなというところでございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 私グループホーム、それは本当に必要な事業と思ってございます。まだちょっと地元の方たちとの話し合いの最中でいらっしゃるということでございますが、本当に大切な施設であると思っておりますので、課長さんも本当にご難儀されているとは思われますが、もし課長さんがご難儀されていらっしゃるときは、市長さんも、よし私が行って、少し皆さんによくお願いしてきますというふうに、そんな気持ちも本当に持っていただいて、市長さんにもぜひ頑張っていただきたいと思います。
  先ほどの質問の中にもございましたが、本当に高齢者の方とか、そういうふうな方たちのケアハウス、グループホームはあります。また、そこで高齢者の方々は安心な正常生活の提供を受けておられますが、残念ながら私は本当にちょっと遅きに失したような感じもいたしますが、障害者の方がグループホームでの安心した居住サービスを受けられるように、本当に私たち、議会もそうですし、執行部のほうからもぜひ本当に努力して頑張っていただきたいと思います。
  私も大分前にお聞きしたことがあるのでございますが、本当に障害を持たれたお子さんをお持ちになられた方、あるお母さんの言葉なのでございますが、その娘さんと一緒に暮らしておられまして、娘さんが40歳ぐらいになられましたときに、亡くなられたわけでございます。本来でありますれば、大事な40歳くらいになられた娘さんが亡くなったのでございますから、本当に私親御さんとしてはせつない気持ちだとは思います。本当にせつない気持ちの中にありながら、そのお母さんは40年間心の休まった日は一日たりともなかった。なぜかといいますと、やっぱり自分が親ですから、当然先に亡くなってしまいます。そうしましたら、私がいなくなったらこの子どもはどうして暮らしていけるのだろう。どこに住んで暮らしていけるのだろうという、そういう心配がずっとやっぱり心の中に40年間も本当に心の中に抱えてきたということなのでございます。それで、娘さんが亡くなったのは本当に悲しい。しかしまた、本当に自分の、親の先に亡くなってくれて40年間の肩の荷をおろすことができたという、私はそのお話を聞きまして、本当にその方の親御さんの人生というものはせつない日々がたくさんあられたのではなかったかと本当に思っております。そんな心の重荷を少しでも緩やかにできますように、私はやっぱりグループホームの実現をぜひ市も力を入れまして、後押ししていただきたいと思っております。阿賀野市の障害福祉計画中には、多数の支援策が策定されております。その一つ一つの実現が障害者の方々が安心して暮らせる地域となると思っております。ぜひ市長さんも本当に力をおかしくださいますことをお願いいたします。
  次は、児童館の設置についてでございますが、児童館の設置は長期的な多様な面から分析が必要であるとのことでございますが、私も今すぐというふうな考えはございません。できればということで今質問させていただきました。本来ならば子どもというものは、ほうっておいても、自分で遊び場を見つけ、また自由に遊ぶのが自然と考えております。また、ここできょう遊びなさいよとか、そんなこと一々本当は言わなくても、私たちの子どものときはどこにでも遊び場を見つけて、自分で工夫して遊んでまいりました。本当に昔から子どもたちといいますのは、遊びの中から創造性をはぐくみ、また人間性を身につけ、健全な体力づくりが行われてきたと思っております。しかしながら、現在社会におきましては、遊び場が本当に周りを見回しても減少いたしております。それによりまして、遊びから学ぶ機会もやっぱり減少しているのではないかと思っております。現在は、当市では京ヶ瀬地区に1カ所児童館が運営されておりますが、ちょっと対象利用者につきましては、児童クラブのような感じで、そのような条件で運営されているのではないかと思っております。
  また、児童クラブの運営は保護者が昼間不在になる方とかになっておりますので、それではどちらにも行っていらっしゃらない子どもさんもいらっしゃるわけでございますので、そういう方たちの遊ぶところというふうに私質問させていただきましたのですが、先ほども答弁の中に県内71カ所で運営されてあるというふうに市長さんご答弁なさいましたが、私もその資料をちょっと持っておりますが、その運営方法なのでございますが、やっぱり児童館の利用対象者というものは、18歳未満の児童全般が対象であるということ、あと指導員もちょっとその辺で子どもの自主性や社会性が育つようにサポートします。あと利用料なのでございますが、基本的には無料となっております。また、行事等により実務負担がありますという、このような運営がなされているわけでございますが、私はこういうやっぱり18歳までという異年齢交流といいますか、そういう交流の観点から見ました場合は、設置はあってもよいのではないかなというふうに思いましたものですから、質問に上げさせていただいたわけでございます。
  また、児童クラブも本当に子どもや保護者の皆様にとりましては、大切な施設と認識いたしております。今の子どもたちの下校後の放課後の遊びを見ていますと、予約制といいますか、学校にいるときにきょうはだれだれと遊びましょうと、そういうふうな予約制になっていて、ではうちへ帰ってきて、そうしたらだれかが遊ぼうと遊びに行った場合は、いやきょうは予約していないからだめだよという、そんな遊び方も聞かれるこのごろでございますので、私はそういう遊びというのは、本当に限られた人たちとしか交流ができないのではないかと思っております。その点児童館運営にかかわりましては、子どもが利用したいときに自由に訪れて、安心、安全に遊べる場であり、また私そういう遊べる場もあってもよいのではないかとの考えから質問いたしたわけでございますが、児童館の利用の目的を踏まえまして、市長さんの児童館に対する認識につきまして一言お聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 市内には児童館京ヶ瀬地区に1カ所あるのみでございます。今ほど遠藤議員から児童館の運営についても、もう少し好きなところに子どもたちが利用できるように、そういった運営の仕方もあるのではないかというふうなご意見もございました。運営上また改善すべき点があれば改善してまいりたいと思っておりますし、あとは子どもたちの遊びの場なのですけれども、児童館はもちろん使っていただいて結構なのですけれども、別にここに限る必要ないと思うのです。各地区に公民館とか、そういう施設があるわけです。そういった施設を活用して、その地域の人たちが子どもたちに遊びを教えるという取り組みがあってもいいと思うのです。特に高齢者の方で、ふだんいわゆるリタイア、退職されてうちにいらっしゃる方、お子さんが独立して高齢者のご夫婦で暮らしている世帯というのは結構あろうかと思いますので、そういった方がいわゆる昔の遊びを教える。あるいは地域の伝統芸能を教えるということも非常に遊びの一つの形としては、私は駒林の養護学校がこの4月からオープンしたのですけれども、その前にあそこの会場で芸能大会がありまして、駒林地区の方々がやはり郷土芸能を今若い人たちが受け継いでいるわけです。ああいう形でのやっぱり遊びの提供といいますか、遊びではないのですけれども、いろんな形があるかと思うのです。
  ですから、児童館は児童館でまた今後利用しやすいような環境整備といいますか、ソフトの部分で改善していきたいと思っていますし、それ以外のものについては、いろんな遊びの場、各地域に昼間あいている施設あろうかと思いますので、そういったところをいかに地域の中で子どもたちの遊びの場として提供していけるのか。そして、その遊びを教える大人たち、特に高齢者の方の参加といいましょうか、協力があれば、多様な形で子どもたちにそういった遊ぶ機会、遊び方を提供できるのかなと思っておりますので、以上でございます。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 子どもたちの遊び場としましては、無理に児童館というふうなものでなくて、その地域の中で公民館とかを利用したり、そういう退職なされた方たちが指導してくださったりして、そういうふうな遊びといいますか、遊び場の確保ができるのではないかということでございますが、私もそれは本当にとてもよいお考えだと思っております。この県内の児童館の一覧表を見ますと、長岡市さんなどはやっぱりそういう各地区ごとにこれはかなり数で設置されているわけでございますが、そういう何自治会、何自治会とかというふうに設置を図っていらっしゃるところもあるみたいでございますが、今私たちの各自治会にあります公民館といいますか、集会所がございますが、そういう集会所というものは、ほかのちょっと地域の方はどのような利用をなさっていらっしゃるかはちょっとあれなのですけれども、うちの町内ですと、たまたままだそういう指導者とかいう方がいらっしゃいませんので、ふだんは集会所は閉まっているのです。かぎがかかって閉まっていて、本当にそこを日曜ごととかにあけて、開放できて、地域の皆さんと一緒に過ごせれば本当にいいことだとは思っております。ほかの地域の集会所の利用方法はちょっと私わからないのでございますが、必要なときは皆さん町内の方で使っているのではないかと思っておりますので、そういう地域にありますまた集会所の開放といいましょうか、その集会所をやっぱり開放するには、それなりにだれかやっぱり責任者、そういう方もやっぱり必要になってまいりますので、今後市長さんのほうでもそういうふうな地域の集会所を使ったそういう遊び場の提供というものでございましょうか、そういう点につきまして検討していただければうれしいかと思っております。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。
議長(浅間信一君) これより1時15分まで休憩します。
               休 憩 (午前11時48分)
                                            
               再 開 (午後 1時14分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けますが、その前に先ほど風間議員から資料の提出の要求がございましたが、市長ひとつ資料の請求を速やかに議員さんにお配り願いたいと思いますが。
市長(天野市榮君) では、要約版で。
議長(浅間信一君) では、そういうことでよろしいでしょうか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) それでは、一般質問を続けます。
  18番、泉誠蔵さん。
               〔18番 泉 誠蔵君登壇〕
18番(泉 誠蔵君) 18番、泉であります。農業行政について、1点だけお伺いいたします。
  当市の本年度の市税収入は、前年度に比べ約2億円の減収が見込まれるなど、本市を取り巻く財政環境は大変厳しくなっております。また、農林予算は市長も大きな予算づけはしていないと言われております。その中で、飼料用の稲のコンバインに2,000万円ほどの予算づけをしております。何台購入の予定か。耕畜連携が目的と思われますが、当市の畜産農家は何軒か。また、ホールクロップサイレージを利用される畜産家は何軒くらいかお聞かせください。それに伴う飼料稲の作付面積はどれくらいか。また、作付者数とあわせてお聞かせください。
  次に、自給力、自給率向上を目指し、水田を最大限に活用し、主食用の需要拡大、米粉飼料用米の新たな米利用の本格化に向け、産地づくり交付金も大幅に見直されました。転作される農家の理解を得られたのでしょうか。今後大豆等の播種作業もありますが、昨年度は県下ワーストワンの転作率でした。本年度の参加農家は、今現在どれくらいか。また、米粉用稲の作付はどれくらいか、お聞かせください。
  また、農地集積事業と集落営農組織化事業に予算づけをしておりますが、どのように進め、取り組んでおられるのか、お伺いいたします。
  最後に、石破農相が主導する米の生産調整見直しを含む農政改革の中で、生産調整の緩和や選択制等についてのシミュレーションもされておりますが、このことについて市長のご見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 泉議員さんからのご質問にお答えいたします。
  初めに、平成21年度の農林予算の中の畜産業費でございますが、酪農家の粗飼料高騰の支援対策として、粗飼料収穫機械導入補助金として、2,000万円を計上しております。補助を予定している機械は、飼料コンバイン1台、ラッピングマシン1台、動力運搬機2台及び附属品であります。また、助成につきましては、対象機械の購入に対する国、県の補助事業がなく、県事業でありますリース事業で対応してまいることとしております。現在市には26戸の頭数で1,052頭でございますが、の酪農家がおられます。そのうちホールクロップサイレージ利用の酪農家は4戸、140頭が栽培農家との受注契約を行っております。栽培農家の戸数といたしましては、14戸の2組織で、栽培面積は約9ヘクタールとなっております。年間を通しての飼料として確立できれば、利用酪農家は増加するものと考えております。
  次に、生産調整関係のご質問でございます。まず、産地確立交付金、これは昨年度までは産地づくり交付金という名称でしたが、この産地確立交付金につきましては、大豆作付の大幅な増加や新規需要米、米粉です。の追加等により見直しを行ったものであり、農家の皆様にはおおむね理解されたものと考えております。生産調整に対する現在の参加農家数は2,352戸、達成率は60.3%で、米粉用米の作付面積につきましては、15.7ヘクタールとなっております。
  次に、農地集積事業と集落組織化事業の推進についてであります。農地集積事業につきましては、県事業の農地集積加速化事業が平成20年度より新しくなり、同一の受け手によって耕作される農地が1ヘクタール以上のまとまりを構成するよう団地化要件が追加され、農家にとってはハードルが高い事業となっておりますが、貸し手の把握に努め、団地化要件に適合する担い手農家への農地誘導に取り組んでおります。また、国の経済危機対策事業では、農地集積加速化事業で、これ新規事業ですが、平成21年度から平成23年度までの3カ年間に面的集積につながる取り組みを通じて、農地の利用権の設定等を行う農地の出し手に対して、年10アール当たり最高1万5,000円を、最長5年分交付する事業が立ち上げられておりますが、交付金の具体的な交付要件等は現在調整中とのことで、詳細がわかり次第事業推進に努めたいと考えております。
  次に、今年度よりスタートしました市単独事業の集落営農組織化事業でございますが、市の農業振興協議会の幹事会で要件整備を行い、3戸以上の農家で組織する団体等が集落営農の組織化に向けた話し合いにより、共同作業等に取り組む団体等に初年度5万円、2年目2万5,000円を助成し、優良農地の確保や安定的な農業経営の支援に努めたいと考えております。事業推進につきましては、今現在集落及び農業者の選定を行っており、今後は農協等関係機関と連携しながら、事業説明等を実施してまいりたいと考えております。
  最後になりますが、国の農政改革に伴う考え方でございます。生産調整の選択肢には、いろいろなご意見がございますが、稲作を中心に発展してきた市の農業が今後も発展できるような政策、また生産調整の参加農家、不参加農家のわだかまりが断ち切れる政策がないかと思案しているところです。今後は、国の農政改革の方向性を見据え、市の農業振興を考えたいと思います。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) では、まず1点ずつ再質問させていただきますが、まず最初にお伺いしますが、この機械は大体幾らくらいだったのでしょうか。また、酪農家の粗飼料高騰の支援対策としては、4戸の農家しか利用されないということは、どこに理由があったのかとお聞きしますが。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) それでは、粗飼料の収穫機械の金額でございます。1台ずつではなくて申しわけございませんが、全部で1,452万1,500円でございます。
  それから、4戸の農家ということでございますが、この粗飼料につきましては、昨年試作ということで、県の普及センターを主導といたしまして、4ヘクタールほどやったものでございまして、その4ヘクタールにつきまして、5戸の酪農家の方が粗飼料として使用したいということで、そのラッピングしたホールクロップを粗飼料として与えたわけでございますが、1戸の農家がちょっとその牛には合わないということで、今回の粗飼料の契約には入っていないということでございます。
  それから、26戸ございますけれども、4戸ということは昨年もお願いした酪農家がほとんどでございますが、これにつきましては、年間を通じてのまだ粗飼料の生産がなってございません。ことしから9ヘクタールほどございますので、年間を通じた粗飼料の供給ができるのではないかというふうに考えておりますし、それから昨年はラッピングといいますか、ホールクロップをつくるときに一重しか巻かなかったのですが、露とか、そういうのを通り越すという意味で、二重、三重のものも今回試作としてラッピングしていきたいというふうに考えておりますし、それが年間を通じてできるようであれば、酪農家の粗飼料の使用もふえてくるのかなというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) コンバイン1台とラッピングマシン、搬送機ということでありますが、2,000万円の予算の中で終わるのかなと思ったら、450万余りは結局オーバーということなのですが、これは2,400と言われたよね。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 申しわけございません。1,452万1,500円でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 私の聞き間違いで1,400万、それは内輪の中でおさまったということでありますが、これは国の補助、県の補助もないということで、県単リース事業ということでありますが、リース事業ということは、これはリース料だけ払って、年間何年のリースで借りたのかわからぬけれども、リースで幾らのリース料を払うのですか、これは。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) このリースの補助事業につきましては、若干複雑なシステムがございまして、2,000万の機械にいたしますと、県の補助が3分の1でございます。その3分の1を最初から2,000万から3分の1であれば600万引きます。そうすると、1,400万に対して7年間のリースにかけますので、そのリース分については、受益者が払うと、事業実施者が払うということになりますが、その300万については、リース会社のほうへそっくりいくというふうなシステムでございます。それにのっとりまして、私どももその補助残につきまして、市の補助金を出すというふうな考えでございますので、その補助金を出す率につきましては、酪農家さんが粗飼料1キログラム当たり20円から25円をシミュレーションで算定してございます。それに伴います補助率、大体今の計算でいきますと、補助残の90%ぐらいを補助しなければならないのかなというふうに考えておりますが、それを市のほうで補助していきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) この今リースは、どこの方がリースを請け負ったわけですか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 株式会社アグリネットみなみさんでございます。北蒲みなみ農協のほうで事務を取り扱っているところでございますが、今でも大豆等の作業受委託を行っているところでございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 牧草屋さんから酪農家が大体キロ20円から25円ぐらいということでありますが、これを耕作された方たちはキロ20円から25円で請け負った場合、大体反収はどれぐらいを見込んで、産地づくり交付金はどれぐらいもらわれるのか、その辺についてちょっとお聞かせ願えますか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 産地づくり交付金につきましては、大体6万程度を考えてございます。それこそ先ほどご質問の中にもございましたが、耕畜連携のものも入っての話でございます。
  それから、1反当たりの収量につきましては、一応750キロを想定してございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) そうすると、750キロ見て、20円とすれば約1万5,000円ということになれば、反当大体7万か、7万5,000円ぐらいの収入ということになるわけですが、当然刈り取り料とか、それは結構かかるわけでしょうから、手取りは幾らもならないなというような感じになるわけですが、今回こういう1,500万ぐらいの中でのわずか4軒の酪農家には、結構財政負担がなかなか厳しい中でのところで4軒の酪農家にこれだけの高い支援をしてくれたなとは私は思っておりますが、この点は昨年度からこういう話もちょっと出ておりましたので、それはそれで仕方ないのかなとは思っております。
  次に、産地づくり交付金でありますが、昨年度より約750万ぐらい減っているというお話でございましたが、大体今年度は幾らぐらいの産地づくり交付金が来たのか、ちょっとお聞かせ願えますか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 円単位まではちょっとここで把握しておりませんが、2億1,800万ぐらいでしょうか。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 2億1,800万、昨年度よりも750万ぐらい減るというお話でございましたので、こういうことだと思っております。そういうお話になりますと、今回昨年もそうでしたが、大豆の作付が北蒲みなみさんだけでも7町から8町歩ぐらいは減っているということで言われておりますが、昨年は大豆の生産がふえたということで、当然農家の方に産地づくり交付金は減らされて支払われたわけでありますが、今回このように作付面積が減った場合、農家のほうに産地づくり交付金は増額されるのかどうか、その辺をお聞かせ願います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 産地づくり交付金につきましては、それこそ県の協議会から来たものをその中で使われるものでございますから、総額は決まってございます。それについて全部使うというふうな考えでございますので、面積が減った場合それに若干上乗せするか、それとも別な作物に対して補助を余計にするかというふうなことはできると思いますので。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 別な作物なんて言われても、ちょっとこの中での交付金を示された中では、ある程度決まった作物しかないわけですから、当然のことながら作付面積が減れば増額というのは、私の考えからすれば当然なると思われますが、間違いなくそうであればそれでいいですが、また秋になって支払いの時期になったら、また減らされるということにならなければ、それはそれでいいですが、それはいかがですか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 枠は決まっておりますので、面積が減れば増額はなると思います。ただ、先ほども言いましたが、作物については、産地づくり交付金の作物については、大分ございますので、その中で大豆だけを余計にやればいいのか、それとも別なブルーベリーもございますので、そういうのをやればいいのか、ちょっとその協議会でまた諮っていきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) さっきちょっと言われておりましたが、関係者に対してこの産地づくり交付金はおおむね理解が得られたものと思うということで言われたわけでありますが、私の場合は理解は得られなかったのではないかなと、そう思って、大豆の作付が減ったということは、産地づくり交付金が減ったから、当然大豆の作付も減ったということになるわけなので、これは農家の方に理解は得られないで、結局は作付面積が減ったのではないかなと私はこう思っているので、今回余り理解を得られないうちにこういうふうな押しつけになったのではないかなとは私はそう思っております。
  また、次に移りますが、生産調整の参加農家も今現在60.3%で、昨年が63.7%で、最終的には昨年並みに近づくでしょうと考えると言われておりますが、昨年は県下ワーストワンということでありますので、当然のことながら昨年同様ということは、県下ワーストワンということになるわけでありますが、これに対して何か別なものに対して生産調整をこのようにもっと進めていきたい、達成率を上げたいという考えはなかったのでしょうか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 考えではなくて、申しわけございませんが、農家の方々にも生産調整の説明に行ったときでございますけれども、それこそ2月ごろ農政改革のお話で農林水産大臣のほうで生産調整を含めた改革をやりますよという発言が大分新聞をにぎわしまして、それで参加から不参加になった方も多々おられるのかなというふうに考えております。ただ、この生産調整につきましては、笹神地区と、それから安田地区については九十何%と、ほとんど100%近くいっております。いっていないのが京ヶ瀬と水原でございます。それで、やはり集落単位でこれは重点的な集落を中心に、全部というわけにはいきませんが、1つ、2つを選んで、そこを重点的にお願いしていくのが一番いいのかなというふうに考えておりますし、京ヶ瀬地区ではちょっとボタンのかけ違いがあったのかどうか知りませんけれども、売る自由、つくる自由というときから、減反が少なくなったというふうに聞いておりますので、その辺を掘り下げるわけではございませんけれども、農協さんとタイアップしながら、そういう集落での重点推進をやっていかなければならないのかなと考えております。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 本当にそういうふうにあなた方騒いで行かれるのかどうか、本当確かめないとわかりませんか、当然これから秋までの間に米粉、飼料稲等々に振りかえてお願いに回れば、多少なりとも率が上がるのかなとは私なりには考えておりますが、農家の方の理解を得るにはなかなか容易でないとは思いますが、そういうこともございますし、新潟市のように単独で反当たり2万円も補てんしてくれた。新潟市は農林予算が昨年よりも50%増しというようなことも言われており、今回米粉に関しては、新潟市は新潟県の中で600ヘクタールある中で、約30%は新潟市が行っていると。当然新潟市も未達成でありましたので、新潟市が一生懸命に生産調整に取り組んでいるというあらわれだと思いますが、この点について市長は何か新潟市並みの考えはちょっとないでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 生産調整の達成率の向上のための市独自の支援策というご質問でございます。お金をやればでは達成率が上がるのかというと、これも何か早計ではないかなというふうに思っています。今回飼料用の稲の作付を誘導するために粗飼料の収穫機械の導入補助金を予算化したわけなので、こういった飼料用の稲を契約栽培ですけれども、作付がふえれば、結果として生産調整の達成面積がふえるわけなので、そういった形でそういう意味では市の独自の予算づけをしているわけなので、新潟市さんは新潟市さんのいろいろやり方があろうかと思いますし、市としても市の現状等々踏まえまして、一律にお金を配るというようなことではなくて、今後の市の農政の行く末も考えた中で、市独自の支援策ができるのかどうなのか、こういったものを検討してまいりたいというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) お金を配るのではなくて、それをやるからなるべくやってくれというような方法を少しでも上積みを出せばやれるような方向に持っていってもらいたいと思います。
  次に、農地集積事業でありますが、こんなハードルが高くて難しいという問題になぜ予算化したのか。それまず第1点お聞かせ願います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) この事業につきましては、県の事業でございまして、そこに半分市がつけ足してやっている事業でございますので、ハードルは高いのですが、やはり何件かの方々の土地の集積に対してのこの要件に当てはまるものがございますので、その上で予算づけをしたものでございます。
  それから、今農地の貸し借りについては、農業委員会のほうで行っておりますけれども、その中でやはり図面のところに落とせばできるようなものもございますので、そういうものに対してはそちらのほうに誘導していくような格好での予算づけというふうに考えていただきたいと思います。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) これは単年度事業ですか、それとも来年も継続になるのですか。もしこれに適合した場合は、どれくらいの金額が支払われるのか、お聞かせ願います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 県の事業につきましては、単年度でなくて、ことしあわせてもう1年、2年ございます。
  それと、貸し手に対しての1反当たりの単価でございますが、5,000円でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) そういうことになれば、国のほうが1万5,000円、これが県のほうが5,000円ということになれば、2万円プラスになるということなわけですね。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 県のほうはもう要綱もできて、昨年からやっておりますので、5,000円は間違いでございませんですけれども、国のほうにつきましては、まだ要綱等が来ておりませんので、その中身がちょっと内容的にまだ把握しておりませんので、この1万5,000円に対しては、その要件が全部そろって、それで5年間以上貸した場合、5年分のものが入りますので、合計しますと7万5,000円ぐらい入るというふうな勘定になるのですが、ただその面積要件とか、そういう要件がまだ見えてきておりませんので、国の金と県の金を合致できるのかどうかというものについては、まだちょっとわかりません。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) なかなかこれ1ヘクタールをまとめるというのは、ちょっと本当にハードルが高いということでありますが、できそうな田んぼもあるわけですので、やっぱりそういうものに対しては、やっぱり利用したほうがいいかなとは思っています。
  次に、集落営農組織化事業でありますが、1集落5万円で12集落を目標としているということですが、5万円の助成でどのような活動がなされるのか。その点ひとつお聞かせ願います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) この市単の集落営農につきましては、まず話し合いをしていただきたいというふうに考えてつくったものでございますので、集落の中でのお話し合いをまずやっていただきたい。その中で、先進地に視察に行くか、それとも皆さんに対してアンケートをとるのか、それからよその計理士さんのお話を聞くのか、それはこれは集落さんのほうにお任せしますというふうに考えてございますし、ただ最終的には何か1つでよろしゅうございますので、機械の共同利用でもよろしいですので、そういうものをやっていただきたいと。最終年度の2年目でございますが、その後について3年目からはそういうふうなものをやっていただきたいというふうに考えておりますので、使いやすくして皆さんでまず話し合いをしていただきたい。それから、そこからステップアップして県の事業とか、そういうものについてつなげていけるのかなというふうに考えてございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 初年度に5万円、2年目から2万5,000円、これを何をやれば5万円を助成してもらわれるのか。そして、次の年にまた2万5,000円ということは、継続して何かをやらなければ当然もらわれないわけでしょうが、その点について説明願いますが。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) それこそ今申しましたけれども、話し合いの中でお茶菓子でもよろしゅうございますし、アンケートの中では印刷製本でもよろしゅうございますし、それから先進地の視察であれば、交通費とか、そういうものでもよろしゅうございますというふうに考えております。
  それから、先ほども申しましたけれども、最終的には何か1つ共同作業か、面積集積してそれこそ機械だけの共同利用でもよろしゅうございますので、そういうものを立ち上げていただきたいというふうに考えております。ただ、要件がもうちょっと幹事会でもんだときに言われまして、生産調整については、今の生産組織をつくるという方々の3分の2は生産調整を最終的にやっていただきたいというふうに言われておりますし、あと1人の方でもよろしいので、認定農業者が入っているということを要件とさせていただいております。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) ただ、そういうふうな話し合いをしてもらいたいと、そういうふうに伝えていってもなかなかまとめてくれるリーダーがいなければこういうものはできないと思うわけです。私たち専らやったから、町から一銭もお金はもらわなかったけれども、これはなかなかまとめていくまでが大変な仕事なので、5万円くれるからほいなんていっても、あなた方が毎日のように行って、こういうふうな組織をやりなさい、ああいうふうにやりなさいといって指導してくれなければ、まずまとまらないと思います。60万円ほど上げておりますが、絵にかいたもちになるのではないかなとは思われますし、今後こういうものをやって、本当に我々何ももらわないで立ち上げてやって、さっきも言われましたが、米価が常に安定していないものですから、やっていっても1年の計算の中で次はどうなるのか、次はどうなるのかと、こういう不安が常についているわけですので、我々だって当然5万円の中にいって研修視察にも行きたいし、そういうのにも旅費にもらって行ってきたいというのもありますが、今までは一切そういう補助は、助成はしてもらわなかったわけですが、今回それでも60万円でも多分1組まとまればいいか、まとまらないか、そんなところになると思われます、私の考えでは。12組もこういうふうに金を使ってもいっても、ただ使わせないわけだから、一杯飲むわけにもいかないだろうし、お茶菓子の一つぐらいでまず5万円もらってもほんの微々たるものですから、やっぱりそういうリーダーになる人たちにどこかに視察に行ってこいとか、何かをやらなければ、これはおれはまとまらないと思いますので、その点をやりながらやっぱりまずまとまりそうなところに行って、そういうリーダーにお願いしたら、私の経験からいけばそういうのではないかなとは思いますので、ひとつ頑張ってください。お願いいたします。
  その点について、もう一点お聞かせ願いますが、今回その中で2009年度の補正予算の中で、農林予算を約1兆円余り確保したということでありますが、当然きのうのだれかの質問の中で、阿賀野市の4億9,900万円の交付金が交付されるよということを言われたわけでありますので、当然きのうの財政課長の中で、2億2,000万ぐらいののが各課から上がってきたということでありますので、農林課のほうではどういう項目に対して予算を要求したのか、要望したのか、ひとつお聞かせ願えますか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 緊急経済対策につきましては、中身につきましては、土地改良さんから上がったものについて、ちょっと今この資料にもないみたいなのですが、阿賀野川さんが3,200万ほどで、笹岡さんが1,100万ほどだと思っております。それから、今回の補正にも上げておきましたけれども、京ヶ瀬地区の加工センターの米粉機械とか、そういうものについても一応申請だけはさせていただいております。それから、うちのほうの林道整備というふうなことで、林道と農道をあわせてでございますが、1,700万ほどございます。それから、グリーンアクアセンターの補修についても、一応上げさせていただいたのですけれども、それが566万6,000円、ただ補修でございますので、ちょっとうまくないのかなというふうな考えでございます。それから、森林環境整備ということで、今まで伐採いたしました松くいによる赤松の残がいがございます。それを整理したいということで1,750万ほど、それから生産調整の推進ということで、昨年、それからことし達成された方についての補助ということで1,260万ほど、それからもう一つございますが、農薬の適正処理事業ということで、これは8,550万ほど上げさせてございます。ただ、これは22億8,000万のうちでございますので、4分の1しかならないのかなということでございますので、4分の3については採択にならないというふうな気持ちでおりますので。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) 我々から見ると、土地改良区さんとか、林道とか、余り我々生産者に関係のないような予算の要求ばかりみたいですが、京ヶ瀬の農産加工には二百何十万だか、200万ぐらいの製粉機が何か上がっていたのをちょっと見ましたが、我々に直接生産者に何か還元になるようなものは、何も要求はしていなかったと。頭の中に浮かばなかったのかどうかわかりませんが、その点まことに残念であります。さっき生産調整に参加したの昨年とことしと言いましたが、よく聞き取れなかったので、もう一回ちょっと説明願いますが。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 頭の中に浮かばなかったわけではございませんので、緊急経済対策については、何か小工事みたいなのが、それこそ阿賀野市の業者の方に委託するようなものがほとんどでございまして、補助的なものについては余りうまくないのかなということで上げておきませんでした。ただ、先ほど生産調整の達成推進事業ということでお願いしたものにつきましては、平成20年も達成されて、21年度も達成する方に対しまして、その生産調整の面積に対して10アール当たり1,000円を補助しようかということで、提案申し上げましたのですけれども、それが先ほど言いましたけれども、緊急経済対策でございますので、その趣旨にのっとるのかどうかはちょっとわかりませんので、先ほども申しましたけれども、22億8,000万のうちの一部でございますので、どこまでが採択になるかはちょっと今の段階ではわからないということでございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) ばかいい話でありますが、1,000円でも農家の方に渡れば、それを使えば経済対策になるのだから、これはこれで当然のこと、ほかに金を使って落としてもらえば経済がよくなるということなので、ぜひそののを採択してもらうように頑張ってやってください。
  さっきちょっと聞くのを忘れたわけでありますが、米粉が15.7町歩作付されたということでありますが、これはそれを利用される業者は、市内の業者か、それとも市外の業者か、また米粉はキロ幾らに取引されるのか、その辺お聞かせ願えますか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) この15.7ヘクタールにつきましては、契約栽培でございますので、全農の新潟県のほうとの契約でございますので、この米粉がどこへ行くのかは、ちょっと今の段階ではわかりません。
  それから、米粉の値段でございますが、これはまだシミュレーション段階だと思うのですが、1俵3,000円ぐらいというふうなものがちょっと資料の中にございましたので、これが確定したというわけではございませんので、つくっている方々のシミュレーションなのか、ちょっとわかりませんが、そのような数字が出ております。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) ありがとうございました。最後になりますが、生産調整見直しについて、これ市長にお尋ねしておったわけでありますが、これは私たち生産者にすれば、春作業の最中にこういう緩和廃止のシミュレーションが示され、米価下落や経営安定対策の不安を感じたところで私たちはあります。今まで生産調整に参加し、ブロックローテーションを組みながら転作に大豆を作付し、米の価格にもよりますが、何とか組織を維持してきたところであります。この政策の変更に泉田知事は、先回農水省に意見書を提出したということでありますが、この中身を言わせてもらえば、要するに泉田知事は価格保証よりも所得保障のほうにというような趣旨のものだと私は見ておりますが、県単独の独自の所得保障制度で、非主食用生産に一定の奨励策を与えることで、生産誘導をする仕組みにすれば、おのずから需給が調整され、米価水準は一定程度維持されるということを県知事は農水省のほうに意見書を提出したということが今回新聞に載っておったわけですが、市長は県知事もこういうふうにいろいろこの政策に対して意見を述べられておって、こういうふうな政策をやったらいいのだというふうなことを言っているわけですが、当然我々生産者は、ことしの米は単価は幾らになるのかもわからないうちに作付しているわけでありますし、秋になってとってみなければわからない。
  当然農家でありますので、天候にも左右されますから、単価が決まらなくても作がとれるかとれないかわからない、こういうところの中でやっておりますもので、そういうところに対してやっぱり所得保障、選択制であればつくった生産調整に協力した人には、所得保障をつけてやるというようなことが普通生産者からしてアンケートをとった場合はほとんど七、八十%の方がそういうものをぜひ崩さないでくれと言っておられますし、今現行制度を崩さないでくれというようなことも言っておりますし、当然生産調整を選択制にして、シミュレーションを示されたわけでありますが、廃止にすれば米は今のままの7,500円か、半分以下になるというシミュレーションが出ておりましたので、その点については市長もやっぱりある程度阿賀野市は基幹産業は農業であるということも市長も言っておられますし、春の施政方針にも市長もこの選択制について施政方針の中にも述べられておるわけでありますので、こういうものを私もこういうふうにやっていきたいというようなやっぱり趣旨のものを述べてもらいたいと思いましたので、その点についていま一度考え方をお聞かせ願えますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 国の農政改革について、生産調整見直しについての市長としての考え方を明確にしたらどうかというご質問でございますが、本当に昨年の暮れに石破農林大臣が生産調整の見直し論を出して、本当にその後いろんな話が出てきました。ちょうどことしの生産調整をお願いしなければならない時期に、こういった生産調整見直し論が突然出てきたということで、非常に市としましても、県下ワーストワンの達成率ということもありまして、また達成率が低くなるのではないかということで、非常に心配しているところでございます。今の米価というのは、生産調整があるという前提でこの高い米価が維持されているわけです。それは、生産調整に参加している農家がいるわけです。一方で、生産調整に不参加の農家の人はつくれるだけつくって、それなりの価格で売れるということで、この参加農家と不参加農家の不公平感というのは、ずっと積もり積もっているわけです。そういったものがまるっきり考慮されずに、いとも簡単に見直ししますという話が出たということなのですが、非常に農政の現場にいる市町村、首長としては本当に迷惑な話だなと思っています。
  では、今後生産調整どうあるべきかというのは、大変難しい問題ではございますが、先ほど少し考え方という形ではないかもしれませんけれども、やはり生産調整に参加してきた農家とそうでない農家の不公平感をどういうふうに解消していくのか。これは、過去のものを含めてですので、これからではなくて、過去のものを含めてどういうふうに解消していくのか。それとやはり今食料自給率がカロリーベースで40%しかないと、米はほぼ100%なのですが、ほかの作物、小麦粉とか、大豆は海外に依存している状況でございます。その米以外の作物をどういうふうに転換していくかというのと、あとは農地の有効活用、今本当に平場でも耕作放棄地が出てきている現状でございますので、これから食料自給率高めなければならないのに、一方耕作放棄地が広がっている現状もあるわけなので、その農地の有効活用、そういった面も総合的に考慮したときに、では生産調整はどうあるべきかという結論といいますか、考え方が出てくるというふうに考えています。
  ただ、県も価格維持でやはり限界があるというふうなことで、所得保障というような県知事が表明されておりますので、私自身やはり確かに今の生産調整においては、なかなか本市の実情を見ますと、達成率が低いというような現状も踏まえますと、やはり難しいのかなと思っていますし、そういう中で今まで生産調整に参加してきた農家をどういうふうにそれに対して報いるかという部分で、やはり見直しが必要かなというふうに思っております。今この場でこういう方法がいいというのは、ちょっと私もまだまとまっておりませんので、いろんなまた情報をいただきながら、市としてのやはり基本的なスタンスは確立して、県あるいは国のほうにいろいろ要望等々の働きかけの機会を持ちたいというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 18番、泉誠蔵さん。
18番(泉 誠蔵君) そういうお話でありますが、市長も何とか阿賀野市の基幹産業であります農業を守っていく姿勢で大いにやっぱり県のほう、国のほうにも要望するぐらいの気持ちで頑張っていただきたいと思います。終わります。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  6番、江口卓王さん。
               〔6番 江口卓王君登壇〕
6番(江口卓王君) 6番、江口でございます。市長、さきの議会で就任2年目ということで、施政方針を述べられました。この阿賀野市が合併して5年間国から地方へ大きな政策転換のもと、三位一体改革あるいは市立病院、郷病院の経営悪化、さらに低迷する社会経済情勢と相まって、新市阿賀野市は苦難の行財政運営を強いられた5年間と総括されました。平成21年度施政方針の中で、景気対策、雇用対策を優先し、あわせて安心、安全なまちづくりの推進に取り組んでまいりたいと述べられました。特に安心、安全なまちづくりの推進は、市長の掲げる最も重要な政策の一つであると述べられました。その上で3点にわたって質問させていただきます。いずれも限られた財源の中でニーズに即した住民のサービスを提供するかが課題と考えていますが、よろしくお願い申し上げます。
  1、新型インフルエンザ国内感染発生において、本市の対応について、@、4月28日政府は対策本部を設置、直ちに当市も天野市長を本部長に対策本部及び電話相談窓口を開設し、対応されているが、これまでの状況についてお聞かせください。A、阿賀野市新型インフルエンザ対策行動計画は準備されているのでしょうか。B、水原郷病院、開業医等医療機関との協力体制も教えてください。C、民間厚生連に委託された場合も市立病院として主導、協力いただけるのでしょうか。
  2番、高齢ドライバーの加害事故を減らす制度として、免許返納者への支援制度の導入の考え方をお聞かせください。
  3番、市民の憩いの場として、コミュニティセンターは大変喜ばれ、大切な場所と認識していますが、コミュニティセンター瓢湖憩の家の今後の利用、活用について、また別な利用も考えていると漏れ聞くが、本当でしょうか。
  以上、3点よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 江口議員さんからのご質問にお答えいたします。
  初めに、新型インフルエンザ国内感染発生後の本市の対応に関してのご質問であります。日本政府及び新潟県は、この新型インフルエンザに対処するため、4月28日に新型インフルエンザ対策本部を設置、これを受けて本市でも同日阿賀野市新型インフルエンザ対策本部を設置したところであります。これまでの対応状況は、資料の時系列記録にまとめておりますが、主な対応策はまず市民への情報提供を最優先と考え、これまでに新型インフルエンザに関する情報チラシを2回全戸配布し、また市のホームページや防犯メールを媒体として、最新の情報提供に努めているところであります。
  また、電話相談窓口の対応状況につきましては、本市では4月30日に開設、5月の連休中は職員が待機して相談に当たってまいりました。現在は、土日、祝祭日及び夜間の相談にも対応しており、土日、祝祭日は引き続き担当職員が事務所で待機して、相談業務に対応するなど、相談体制の強化を図ってきたところであります。昨日までの相談件数は84件で、内容は発熱等に関するものが主でありますが、相談内容はすべて新発田保健所に報告し、その後は新発田保健所において対応しております。
  次に、当市の新型インフルエンザ対策行動計画の策定状況につきましては、当初6月をめどに策定することとしておりましたが、新型インフルエンザの発生状況が日々急変していることを受けて、現在の状況に対処できるよう5月29日に阿賀野市新型インフルエンザ対策行動計画を策定いたしました。現在は、この行動計画に基づき、また状況の推移に柔軟に対応しながら対策を講じているところであります。
  次に、水原郷病院、開業医等の医療機関との協力体制についてであります。今回の新型インフルエンザ対応としましては、渡航歴や感染が疑われる者との接触歴がある市民からの電話相談を相談窓口で聞き取り、発熱やせき等の症状がある場合は、保健所を介して外来協力医療機関、これは県立新発田病院等でございますが、に受診していただきます。さらに、新型インフルエンザの可能性のある患者については感染症指定医療機関、この近くですと、新潟市民病院、県立新発田病院などがございます。入院治療することになります。また、感染の拡大が大きくなり、抑えることが困難になった段階では、県が事業主体となり、市町村に新型インフルエンザ外来、発熱外来を設置し、その場で重症度を判断して、入院治療を要するか、自宅での治療を指示することになります。その際の医師等医療従事者については、県が医師会及び薬剤師会等に協力依頼をし、診療に当たる予定となっていますことから、新発田北蒲原医師会とのつながりが重要であります。市では、同会の阿賀野支部長の家田医師とは定期的に情報交換を行っており、アドバイスをいただいております。今後も状況に応じて郷病院、開業医の医療機関への協力をお願いすることがあると考えられますので、これからも阿賀野支部長の家田医師と定期的に情報交換を行い、医療機関との連携を図ってまいりたいと考えております。
  次に、民間、例えば厚生連に郷病院が委託された場合も、市立病院として主導、協力できるのかとのご質問でございますが、当然市の要請に対し、厚生連はその対応に当たることになります。事例として申し上げますが、指定管理者制度に関する基本協定等の中に、指定管理者が行う業務の範囲を定めることになりますが、災害時の医療確保等についても、市と連携して確保する責務を負うことを定めることになると考えております。
  次に、高齢ドライバーの免許返納者に対する支援制度の導入についてであります。阿賀野警察署管内の昨年の交通事故発生件数は175件であり、一昨年と比較して47件、率にして約2割減少するなど、交通事故の発生件数自体はここ数年減少傾向にあります。しかしながら、このうち高齢者がかかわる事故は約3分の1の60件となっており、全国的にも高齢者が被害者になるだけでなく、加害者となる事故が年々増加しているところであります。このような状況の中で、高齢者の交通事故防止対策の一環として、高齢ドライバーの運転免許返納者に対する支援優遇制度が実施され始めており、本県でも妙高市や糸魚川市などで実施されております。当市においては、高齢者の事故防止対策として、老人クラブなどを対象とした交通安全教室の開催や高齢者宅を訪問しての交通安全啓発事業を実施しているところですが、今後の高齢者人口の増加を踏まえ、他自治体の状況を参考にしながら、免許返納者に対する支援制度の導入について検討を行ってまいりたいと考えております。
  最後に、コミュニティセンター瓢湖憩の家の今後の利用、活用についての質問であります。コミュニティセンター瓢湖憩の家につきましては、議員のおっしゃるとおり、市民の憩いの場として多くの方から利用をいただいてきたところであります。別な利用を考えているのかとのご質問でございますが、瓢湖憩の家は平成20年度から指定管理者制度を導入し、より低いコストで柔軟な運営ができるよう対応を行っており、現在のところ用途の変更を含め、直ちに別な利用、または活用等をすることは考えておりません。しかしながら、建設後30年以上経過した施設の老朽化は否めないところであり、平成18年度から入浴施設の利用を中止させていただいたことにより、利用者が大幅に減少しておりますとともに、ご不便をおかけしていることも事実であります。また、憩いの家の位置は昨年ラムサール条約の登録湿地となった瓢湖に面しており、阿賀野市の観光面から見ますと、大変有用な場所であると認識しており、今後さらに経年劣化による施設の老朽化が進めば、瓢湖を中心とした本市の観光拠点としての跡地利用等について検討が必要になってくるものと考えます。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) ありがとうございます。大変我々5月の連休前インフルエンザ発生ということで、我々も市民も多くの皆さん心配されたところでありまして、市の対応ということで今ほど説明ありました資料等いただきました。この間これまでの時系列記録もいただき、読ませていただきまして、非常に速やかな対応をなされていて、また過剰反応ということも余り大騒ぎせずに冷静にということで、対応なされたと思います。4月28日対策本部設置ということで、それ以降翌々日には電話相談窓口設置あるいはその後の対策本部会議、あるいは各担当の皆さん方の連絡会議、そうした中で5月8日新型インフルエンザ感染対策用防護服6,000セット、マスク1万9,000枚、消毒剤等購入と記されておりますが、これはどのように、もう配られたのか、それとも今後についてのご利用なのか、お聞かせください。
議長(浅間信一君) 小林健康推進課長。
健康推進課長(小林寿英君) 今ご質問ありました新型インフルエンザ感染対策防護服及びマスクでございますが、これにつきましては、今年度繰越明許させていただきました予算で購入したものでございます。新型インフルエンザ用対策というふうなことで、予算額につきましては今回の議会で報告をさせていただきました予算……
6番(江口卓王君) 予算づけはわかりますが、どのようにマスクと……
健康推進課長(小林寿英君) 今現在マスクにつきましては、笹神支所のほうに備蓄をしております。防護服についても、今現在備蓄をしているというふうな状況でございます。今後また秋にかけて発生というふうな現状も出てきますので、それを想定して、今は備蓄をしてそういうふうな時期に対応したいというふうなことで、笹神支所のところに備蓄をしているところでございます。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 連休後マスクをかなり買い求めた人が殺到して買うことができなかったと。そうしたこともありますし、また高齢者の方々にとっては、なかなか買いに行くこともできないということで、今後秋、冬にかけて対応したいということですので、その辺も十分留意していただきたいなと思っております。
  それから、5月1日、11日、26日、3回にわたって一番市民も気になるのでありますが、発熱外来設置ということで、対策本部のほうでも検討会がなされております。それで、26日3回目設置方針の確認ということで、資料に書いてありますが、この経過についてお知らせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 小林健康推進課長。
健康推進課長(小林寿英君) その前に先ほどのマスクの関係ですが、1万9,000枚というふうなことで備蓄をしておりますが、これはあくまでも市民向けではなく、職員の本部要員のためのマスクでございますので、その辺についてはご理解願いたいと思います。
  それと発熱外来の関係ですが、今現在感染につきましては、拡大はしなかったわけですが、感染が拡大した場合先ほど市長から言われましたとおり、指定の病院では対応できないというふうなことになります。そうなった場合は、各市町村に発熱外来を設置をしなさいと。それについては県が実施主体になりまして、設置をすると。場所については、各市町村で決めていただきたいというふうなことでございます。この発熱外来の場所に派遣する医師等については、県が協力依頼をするというふうな内容で発熱外来の設置基準を定めているところでございます。そんなところで、私ども阿賀野市におきましても、いろいろ条件等を検討させていただきまして、今予定ではございますが、今後またいろいろな方と協議をしていかなければいけないわけですが、笹神にあります保健センターを予定してはどうかというふうなことで今考えているところでございます。なお、本設置に当たりましては、医師会、また地元等のご理解をいただいて、設置をしていかなければいけないというふうに考えております。今のところは予定というふうなことで事務局では考えているところでございます。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) きのうのニュースによりますと、ワクチン製造に入ったということで、そうすると先ほども申し上げたとおり、3月の施政方針では鳥インフルエンザを想定してのことだったわけですが、このたびのメキシコ、アメリカからということで、ワクチン2,500万人分を製造するということですが、当市におかれましては接種、いつぐらいになるのでしょうか。それとあわせて治療薬としてタミフル、リレンザ等あるいは簡易検査キットというのは、当市に郷病院なり、民間の病院にも用意されているのか、その点以上3点お伺いいたしたいと思います。
議長(浅間信一君) 小林健康推進課長。
健康推進課長(小林寿英君) 発熱外来で行う検査等につきましては、すべて県で準備をいたします。そんなことで、発熱外来で使う薬剤、また検査器具等については、今言ったように県で準備をしておりますので、私ども市では備蓄は考えていないところでございます。また、当初タミフルというふうなことで想定をしておったのですけれども、発生した時点で国が薬剤を一括管理をしたというふうなことで、各市町村で購入することはできない状況になりました。そんなことで、発熱外来の部分の資機材については、県で準備をするというふうなことで聞いておりますので、私どもの市ではそういうふうな薬剤とか、その発熱外来に使う資機材については、備蓄はしておりません。
議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
病院事業管理者(加藤有三君) 当院におきましては、タミフル330人分を備蓄してございます。当院は、外来協力医療機関として指定されておりませんので、検査キットについては、私確かなこと確認しておりませんけれども、多分院内でそういった検査はちょっと難しいのかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 先ほど市長答弁で、阿賀野市新型インフルエンザ対策行動計画を策定したと答弁されました。これも福岡市博多区の板付中学、板付小学校というところで、2日前、3日前ですか、発生して日一日ごとにふえて、今現在十五、六名ということで、新聞報道なされておりますが、この対策行動計画ということを策定されたということですので、もしもの場合ということでお尋ねいたしますけれども、例えば笹神中学、小学校で一、二名と、それで日を追うごとに5名、10名と、あるいはまた水原中学校、小学校でもいいのですけれども、ちょっと近くの小中学校で発生された場合、さまざま13校ですか、当市の場合、小学校。4校中学校と、あるいはまた幼稚園、保育園、あるいは事業所、会社とさまざまの、またイベント等とか、あるいは市民はそういった場合どうすればいいのか、自宅待機なのか、そういった点市長本部長ということで、どういったような対応をこの対策行動計画には示されているのか。
議長(浅間信一君) 加藤総務課長。
総務課長(加藤一男君) 今ほどの対応についてというふうなことでございます。当初新型インフルエンザにつきましては、鳥インフルエンザのほうの非常に伝染力の強い死亡率の高いインフルエンザを想定して、国のほうから対策行動計画の指針的なものが示されてきたわけですけれども、現実的に入ってきた新型インフルエンザは、鳥でなくてH1N1豚のほうでございました。それにつきましては、非常に状況が違うということで、現在は余り過敏な反応をしないで、各自治体の中で判断をしてくださいということで運用がなされております。その段階、程度によって、いろいろとその判断が変わってくるわけでありますけれども、今のようなお話の段階ですと、阿賀野市の場合は各合併前の地区単位当たりの例えば学校閉鎖とか、その集会所のその地区の自粛あるいは中止というふうな判断をまずしたらいいのではないかというふうなことで指導を受けておりますが、それがまた市内全域に点々と満遍なく発生したというふうなことになりますと、当然学校等も一斉に休校というふうな形になろうかと思いますが、それらにつきましても、当然学校の管理者のほうの判断も仰ぐ必要があるわけでありますけれども、現在当初何でも中止とか、延期とかというふうな形でやってきたのですが、それによる社会活動あるいは経済活動も含めまして、非常に影響があるというふうな形で、柔軟な対応をしなさいということになっておりまして、その見直しの部分を含んだ内容で阿賀野市バージョンの行動計画を策定しているところであります。
  以上です。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 今現在福岡市の小中学校で、どういった対応をされているのかよく調べておいて、万が一なった場合にも十分対処されるように要望しておきます。
  それから水原郷病院、関係医療機関との協力体制ということで、また民間厚生連に委託された場合ということでお聞きしたわけですが、実は私どもいち早くメキシコ、アメリカで発生されたということで、私どものほうにも市役所内で対策本部会議をやられたと、そういったことでこの用紙いただいたわけですが、実は正直当時まだ発生したばかりだったものですから、すぐ私なんかはもし阿賀野市で発生した場合、病院等どうなっているのだろうなと思ったわけです。そうした中で、さまざまな会議の対策本部が設置されて、行動計画示されたわけですが、最後に郷病院の院長先生の名前で、当院では対応できないと。大きな文字であたかも来ないようにということで、その後我々も市民もさまざまな知識、新聞等で今郷病院に来る患者あるいは入院されている方を考えれば、このとおりだなと思いましたけれども、これまで郷病院をそういった厚生連に委託という中で、民間の阿賀野市の会長さんの家田さんとは非常に協力いただいている中で、郷病院だけがどうもちょっとこれ見ましたとき、正直どきっとしたのです。もうちょっと当然万が一そういった心配もあるし、どうなのかなという場合、郷病院のほうに電話なり、行く、それが自然だと思うのだけれども、それが電話さえもちょっと拒否したのではないかなというような印象を与えたわけですが、そのことについて一言。
議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
病院事業管理者(加藤有三君) 4月28日に当院で感染対策チームの拡大委員会を開催いたしまして、当院としての対応策を検討いたしました。当院も市の対策本部の構成員になっておりますので、当然市と連携しながら、当院としての役割を果たしていかなければならないわけでございますが、いかんせん当院では院内感染のいわゆる防止するための設備等が充実されていないということで、当然熱を出された患者さんなり、ご家族の方が当院に連れてこられるわけですけれども、それを無制限に院内に入れた場合に、院内感染というのは非常に心配されるわけでございます。まず、その紙を貼らせてもらったのは、その防止策でございまして、当然病院に来られる方を想定いたしまして、それぞれ出入り口に職員配置しまして、そこでまず状況を聞いて、これは季節性のインフルエンザということになれば、それは受け入れも可能でございますし、これはちょっと違うのかなと、そういう患者さんについては、保健所等へ連絡して、その後の処置を仰ぐと。仮に市内で感染者がふえて、発熱外来を設けながら対応したとしても、やはり感染者が多くなれば当然当院にもおいでになるわけです。電話での連絡等もあると思います。その場合については、院内での検査なり、治療というのは、これは非常に難しいと思いますけれども、それは来られる患者さんを追い出すわけにいかないわけですので、それは院外で仮設のテントなりを設けて、可能な限り当院の先生が当たる。当たらなければならないと、そのことは院内でも確認してもらっておるところでございます。どの程度できるかわかりませんけれども、できるだけのことはしなければならないことは当然病院としての役割でございますので、そのことは肝に銘じているところでございます。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) ありがとうございます。どういうふうに、なければ一番こしたことはないわけだけれども、もしもということ、特に秋、冬、また鳥インフルエンザという強毒性も考えられるわけですし、その対応というのをよろしくお願い申し上げます。
  また、そのことについてもう一言ちょっと提案をさせていただきたいと思っております。その前に、昨年から開業医さんから日曜、休日ということで、午前中協力いただいています。先ほど申し上げましたように、家田会長も非常にこの阿賀野市の医療を心配されておるということを先ほど答弁でもございました。1年間経過されたわけですが、午前中ということで、もしおわかりでしたら人数、患者さんの数等、それとまだ間もないわけですが、4月、5月ということで、隣の市の五泉市、やはりあれは平日ですけれども、対応なされていますが、その数もしおわかりでしたら。
議長(浅間信一君) 小林健康推進課長。
健康推進課長(小林寿英君) 医師会の阿賀野支部のご協力をいただきまして、開所しております休日診療の受診者状況でございますが、昨年度598人の方から受診をしていただいております。内容につきましては、内科系で406人、外科系で53人、小児科系で112人、眼科系で27人というふうなことで、598人の方から受診をしていただいたところでございます。
  また、五泉市でことしの4月1日から夜間診療所が開設をしております。月曜日から金曜日、午後7時から10時までというふうなことで開設を始めましたが、そちらについても利用させていただいているところでございます。阿賀野市につきましては、5月に1件ございました。全体で今現在4、5で281名の方が利用されております。そのうち阿賀野市の利用者については1人の方が利用されたというふうなことでございます。なお、大変遅くなって申しわけないのですが、今月の15日号に改めてこういうふうな全戸チラシというふうなことで、休日診療の開所している施設、私どもでは休日医師会の協力を得て9時から12時までの間をやっております。そのほか近隣の施設というふうなことで、新発田地区救急診療所、また五泉市の今言われました東蒲原医師会でやっております夜間診療所等の開所時間等をお知らせをして、1次医療についてはそちらのほうで受けてもらえるよう広報していきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 今ほど数をお聞きしましたら、1年間598名と。これたしか阿賀野市協力開業医院10医院ですか、五泉のほうはどれくらい。
議長(浅間信一君) 小林健康推進課長。
健康推進課長(小林寿英君) 五泉市につきましては23人の開業医の協力をいただいて運営をしているというふうに聞いております。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 五泉のほうは23名ということになりますと、倍以上ということで、それとまた2カ月でありますが、281名ということになると、598名、年間休日50日、土曜日入れないですから、50日、60日、単純に割りますと、1日約10名ということと、五泉のほうが2カ月ですから、6倍すれば1,500名、単純ですけれども。平日と時間違うことはありますけれども、多いなと。それと、協力の民間お医者さんが23名ということで、負担的にも楽というとあれですけれども、協力医院が大勢いるなということなのですが、そこで先ほど提案ということで申し上げたわけですが、市長に後で答弁、また管理者からも答弁いただきたいなと思っているのですが、言うはやすく行うはがたしということを十分承知の上なのですが、一昨年8月に総務省からの役人と海江田アドバイザーという方がお見えになって、郷病院を調査し、3日間ぐらいかけて、その後報告ということで、私どもも、また皆さんもお聞きになったと思います。
  そのとき大事な点ということで、今の体制では1つは2次救急としては不十分であると。また、経営改善なされている。厚生連から協力いただいて、かなり成果が出ていると。それと、単体としてはちょっと厳しいなと、グループ、病院もそれもさまざまな交流という点から考えても、医師の確保ということから考えても、そういった点を指摘され、その中でもう一点私にとっては大事だなと思ったのですが、ちょっと英語なものなのですから、あれなのですが、プライマリーケア医療センターをこの阿賀野医療圏であればあってもおかしくないと。これどういうことかというと、第1次医療を専門にするセンターであると。これできれば郷病院と併設してあれば、当時2年前も今も変わりないわけですから、現状としてはぜひ私もあればいいなと思ったけれども、それから2年しまして、どういう考えのもとかわかりませんけれども、その点に関してはきのう宮脇さんのほうから休日あるいは救急、夜間、きょうも隣の風間さんから質問、きょうはちょっと白熱して、答弁はいただきましたけれども、そこまでいかなかったわけですが、またこの2年、病院問題が起きましてから、私も質問したことがありますし、休日、夜間の救急医療ということで。そういった中で、そういったセンター、1次医療を軽度の医療を設けたらどうかと。
  先ほど五泉とこの阿賀野市の休日の比較、そういったことでもちょっと比較したわけなのですが、やはり1カ所にあると市民も安心できますし、開業医の方皆さん協力的で、阿賀野市の病院の先生やってもらっているけれども、毎週違うということになると、やはり我々市民のほうもきょうはどこかなと、そういったような、また救急の場合は慌てますし、そういった意味でも置かれたほうがいいのではないかと。それで、市長と郷病院の院長先生、管理者、よく聞いていただきたいのだけれども、院長先生初め、医局の先生、厚生連委託まだまだちょっとまだ正確な委託時期もわからないですし、それと新病院ということばかりに目がいっていますけれども、院長先生以下医局の先生、まずこの経営改善して、阿賀野市の医療を守っていくのだと、我々頑張っていくと。ついては、市も協力してくれと。それから、看護師さん、事務関係の人、一生懸命頑張っていくからとにかくついてきてくれと、そういったようなことで、この医療センターということでありますけれども、先ほど健康推進課長のほうから万が一の場合インフルエンザの場合、笹神のほうですか、設置も考えておるとありましたけれども、そういったことで場所を郷病院の中で無理であれば、またそういったこともありましょうけれども、とにかくそれに向けて市長、病院長、それと開業医さん、そのために10人の開業医さん、郷病院13人、そうすると23人と。当然郷病院は、夜もやっておるわけですから、そうした中で大変でしょうけれども、まずそういったことをやると、それから問題どこにあるのか。そうすれば、市民の方も救急車が行くと、そういったことであると、市民の方80%以上の方は安心できると思うのです。最初に申し上げたとおり言うはやすく行うはがたしだと思うのですが、もうそれに向けてやると、そういったことで提案申し上げているのですが、そのためにはもう話し合いしないとだめなわけですけれども、いかがでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 1次医療といいますか、1次救急についての江口議員からのご提案でございますけれども、郷病院がかつてやはりコンビニ病院というふうに言われていたのは、いつでも郷病院に行けば軽症患者でも診てもらえたという実態がありまして、それが勤務医の労働条件が疲弊して、ああいった大量の退職といった事態を招いたわけです。こういった反省を踏まえますと、やはり病院と診療所の役割分担、連携というのは改めて必要なのかなと。そういう中で、今市内の開業医さんからご協力をいただきながら、休日の午前中ですけれども、輪番制で急患への対応をお願いしているわけでございます。輪番制でございますので、それぞれの開業医さんの診療施設で治療を受けるということで、市民の方にしてみると、急におなか痛くなって、ではどこへ行けばいいのだろうかということで、きょう輪番制のお医者さんどこだと、探さなければいけないわけです。
  そういう面から見ますと、1カ所決まったところで休日、とりあえずは午前中だけの対応ですけれども、場所が決まっていれば、そこへ行けば診てもらえるということで、利便性を考えれば確かに1カ所にそういうセンター的なものがあったほうが本当によろしいと思います。それをやるにしても、なかなか市だけではできませんので、今江口議員がおっしゃったように、郷病院の当然バックアップも必要でしょうし、また医師会の協力も必要でしょうし、市も含めて3者でどういうふうなそういった1カ所にそういう急患センターみたいな形で運営をしていくのが私も確かにそれが一番市民の利便性を考えた場合はいいと思います。そういった機会は、私ももちろんそういう問題意識は持っておりましたので、改めて議員の今提案を受けまして、そういった協議をするといいますか、検討するためのやはり場が必要なのかなと思っています。そうしないと、なかなか市民の方も安心して生活できないと。特に急にぐあいが悪くなってもどこへ行っていいのかわからないということでございますので、一番いいのは市内に1カ所そこへ行けば休日、午前中だけでも、平日も夜間対応できれば一番いいのですけれども、今医師会の対応がやはり休日の午前中まで今それが限度なものですから、そうであれば場所は1カ所にしたほうが確かによろしいかと思いますので、その辺を検討してまいりたいというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
病院事業管理者(加藤有三君) 江口議員さんおっしゃること、私も本当に3年前から病院を担当しておりまして、重々私なりに理解をしている部分なのでございますが、いろんな方法があると思うのです。例えば院内にそういったセンターを設けて、当院の先生と開業医の先生が協力し合って、プライマリーケアを担うとか、これ3年前に医師が半減したときに実際に開業医の先生方と当院の先生方がそのことを議論したことがございました。開業医の先生方も協力できる範囲内で協力しますというお話ございました。ただ、受ける側のほうが問題として、やはり当院の場合は入院患者さんが最高になると250名ぐらいおられるわけです。内科の先生が大体先生1人15人から多くて20人ぐらい、今大体4人で60人ぐらいの計画でおるのです。今入院患者内科の患者さん60人おられます。本当にぎりぎり目いっぱい入院患者さんを診ているということなのです。それと、今14名の先生おられますけれども、産科の先生が3名、小児科の先生が2名おられます。産科の先生というのは、当直に従事しないのです。いつお産あるかわからないということで、24時間待機なものですから。そういたしますと、現在9名の先生方が当直に当たっております。平均年齢で四十八、九歳になりました。以前は、先生が多くおる時代は50歳以上の先生方当直に従事しなくてもいいという約束があったのだそうですけれども、今はもう60歳の先生方も当直に入らざるを得ないというふうな実態でございます。
  これは、言いわけになりますから、それ以上申し上げませんけれども、県内のいろんな事例がございます。柏崎市の刈羽総合病院、これは厚生連病院でございますけれども、院内にそういったセンターを設けて、開業医の先生方が勤務をしてプライマリーケアを担っているというケースがございます。それから、ことしの4月には県央の医師会応急診療所がオープンいたしました。これ三条、燕、加茂、見附、南蒲原の開業医の先生92名参加されているそうです。これは、行政も援助して開設いたしました。それから長岡健康センター、これ昨年の5月オープンしております。これは、やっぱり開業医の先生方が協力し合ってやっているということで、いろんなそれぞれ自治体ごとにいろんなアイデアを出し合って、プライマリーケアを担っているというふうな実績があるわけでございますので、市長おっしゃったように、これは阿賀野市の喫緊の課題でございますので、きょう議員さんからお話ございました点については、私も院長さんによく伝えまして、当院としてどういう体制でできるのかできないのか、そういったことも含めてひとつ検討させてもらいたいというふうに思っております。大変ありがとうございました。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 大変大事な問題ですので、もっとやりたいのだけれども、ぜひよろしくお願いします。市長も院長とよく話し合ってください。もうやるのだということで、お願いしたいと思います。
  次に、もう残り時間も少ないですが、2番の高齢ドライバーの免許返納者への支援制度ということで、さまざま市も対策を講じていますけれども、支援制度の導入について検討を行っていきたいと。では、検討してくださいで終わるわけにいきませんので、検討の内容をどのように考えておりますか。手短にお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 加藤総務課長。
総務課長(加藤一男君) 検討する要素があるというふうなことでございますけれども、これは全国的な方向として、今自治体のほうで検討されているわけですけれども、具体的には近くでは妙高市、糸魚川市におきまして、例えば妙高市ですと、70歳以上になったドライバーの方が自主的に運転免許を返上しますというふうなことになった場合、1人1回というふうなことになっているようでありますけれども、足が不便になるわけでございますので、バスの利用を1人1回しか交付にならないのですけれども、2万円相当のものを与えているというふうなもの、あるいは糸魚川市の場合は5歳ほど若くなるのですけれども、65歳以上まで広げまして、そういう方々が返上する場合は、タクシー利用券を発行しておりまして、これにつきましても2万円ということで、1人1回限りというふうな内容でございます。その他のところまでは余り県内ではまだないようでありますけれども、話題にはぼつぼつなってきているというふうなお話でございますので、当市としましても、当市の場合はこういう運転免許イコール交通機関というふうな形で補てんといいますか、援助するのが一番わかりやすい部分でありますけれども、市営バスはかなり低額になって運用されているものですから、それともともと運転免許のない方は、既に利用されているというふうなものもありますので、どういう形でちょっと整理すればいいのかというふうな部分が今後の幾つかの課題の一つになっているところでありまして、それらを見ながら考えていきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 6番、江口卓王さん。
6番(江口卓王君) 今課長も申されたとおりなのです。市営バス、割引なり、免許1年なり返納者に今まで使っている人もおるわけで、そうしたことで不公平感ということも十分考えながら、きっかけという、免許返納するに当たって、いや、これなくなると、事実私も1週間ほど前笹神地区の横山、80歳になろうとしているお父さんのところへお伺いしたら、2年前に免許書きかえのものだからということで、ちょっとその書きかえ大層だったものだから、勢いで返納してしまったけれども、免許いざなくなったら大変だと。おめさんのところは、出湯線ですか、五頭出湯線、横山ずっと須走から通っているから、市営バスがねと、それさまざま市内の商店街あるいは駅、病院、市役所までずっと回っていますからというと、いや、それ何だばねと。何か停留所見たことあると。なかなか知っていない方もおるわけです。そういったこともありますし、やはり市営バスという阿賀野市あるわけですから、そういった点も考えて、ぜひきっかけになるように、当然知ってのことと思いますけれども、妙高市でも6人だったのがそういった制度をしたら、50名ぐらいですか、ちょっと数はあれですが、多くどんとふえたということで、私の一番心配なのは、高齢者になって被害者事故、これももちろん大変のわけですが、加害者になった場合、高齢になってこれは大変なことであるなと、そういったことで一助に市のほうもやはり考えるべきではないかと、それで問題を提起したわけですので、よろしくお願い申し上げます。
  それと3番目でありますけれども、コミュニティセンターということで、まだ利用できるということで、安心いたしました。コミュニティセンターにつきましては、私も年に何度か利用するし、また会合等に出席されて、市長も何度かお会いもしていますし、大変喜ばれている施設ということで、景観もいいですし、市内の方はもちろんのこと、市外からもということで、このたび私どもは花見ということで、4月一室借りて町内でやったわけですが、隣の部屋に水原の人なのですが、ずっと長く新潟に勤めておられて、もう退職されて10年になるのですが、OBの人たち10人以上でさまざま各出身地なり、そういった住まいのところを回ってきたけれども、5年前瓢湖のコミュニティセンター使って、非常に皆さん喜ばれて、あそこは持ち込みもできるものですから、なかなか使い勝手がよくて、そういったことで季節を問わずお年寄りの方とか、非常にいいのです。
  それで、ぜひ今後も充実されて、ただ古いですけれども、充実して使っていただきたいなと思っているのですけれども、資料をいただいたら、大分平成18年以降がくっと減ったわけで、答弁にもありましたけれども、おふろが廃止されたと。それで、新潟のOBの方も大変ここで半日あるいは一日ゆっくりということで、利用者も大変それでがくっと減っているのです。それで、古いということと、また新たにということはあれなのでしょうけれども、私も廃止されて以降毎年のようにさまざまな人からおふろの復活といいますか、ぜひということでお願いされているわけですが、その点について一言、時間もないですから。ぜひ喜ばれるものですから、お願いしたいなと。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 瓢湖憩の家のおふろの復活をというご意見でございますが、老朽化して、入浴施設については閉鎖したわけですが、入浴施設については隣のリズム・ハウスに入浴施設があるわけでございます。こちらは、使用料が500円なのでしょうか、既存の一応そういう施設があるものですから、まずはそちらの利用をしていただいて、こちらのほうも入浴施設が閉鎖して利用者が確かに大幅に減ったわけですけれども、入浴ということであれば近くにあるわけで、そちらを利用していただきたいし、こちらはこちらでまた入浴はありませんけれども、それ以外のまた利用はいろいろできますので、その辺でやっていただければなと思っておりますので、今のところはまだ憩いの家の入浴施設の復活については、現在のところは考えておりませんので、よろしくお願いします。
6番(江口卓王君) ぜひ災害等がありますと、ないと。中越地震でも市にあると助かったというお話も聞いておりますので、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。
議長(浅間信一君) これより3時20分まで休憩します。
               休 憩 (午後 3時06分)
                                            
               再 開 (午後 3時20分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  3番、村上清彦さん。
               〔3番 村上清彦君登壇〕
3番(村上清彦君) 3番、村上清彦でございます。私は、人間が人間らしく生き行く一切の根本である食を丹精込めて人々に送り行く農業自体生命を根底から支える大地であると考えております。ロシアの宇宙飛行士、セレブロフ博士は、宇宙ステーションで食料自給を目的とした小麦や野菜を栽培していた。それは、心の健康を保つためにも役立った。植物を育て、実らせていくことは、人間の生命もよみがえらせてくれると語っています。食は命であり、緑光る田畑を大切にすることは、自然環境を守り、人間性豊かな文化を伝えていくことでもあります。世界全体の人口は、2025年には80億となり、食糧生産が追いつかず、食糧危機が起きると予測されています。特に人口の過半数を占める南東アジア地域で主食とされている米の生産量を現在より38%ふやさなければならないにもかかわらず、日本を初め同地域では経済発展に従って食生活が欧米スタイルに変わり、米の生産量が減少していると国連による報告がなされています。我が国では、食料自給率の落ち込みや耕作放棄地の増加に対する減反政策の見直しといった待ったなしの問題を抱えています。また、全国各地に広がっている限界集落も深刻な問題であります。
  1960年ごろの農地は609万ヘクタール、農業の就業人口は1,454万人であったのが2008年には、農地が463万ヘクタールと24%減少し、就業人口はわずか299万人、農業従事者の高齢化や後継者難のため耕し手のいない耕作放棄地が38.6万ヘクタールにも達しており、食糧の供給力の基盤が弱っています。このままではさらに農業が衰退していくという危機感を抱かざるを得ない状況です。このような状況を変えていこうと、各地で農業を活性化させる動きが出ておりますが、我が市においては基幹産業である農業をどのような取り組みで活性化させていくのか、伺ってまいります。
  政府は、食料自給力の強化、米の生産調整見直し、担い手確保、農地の有効利用、食の安全、安心確保をポイントに2010年の実施を目指して農政改革を検討しています。その中でも、米の生産調整への参加判断を各農家にゆだねる減反選択制の導入が注目されています。減反に参加しなければ財政支援を受けられないかわりに、自分の裁量で自由に米づくりができるというものでありますが、参加を続ける農家への財政支援の充実も検討課題になっています。私は、さらなる政策として、米の全国横並びの生産体制を見直し、米を初めとする主要な作物の適地適作を推進するといった地域間融通システムを構築し、米の生産適地である新潟で良質米の生産を拡大させることが有効であると考えています。
  日本一の米どころである我が新潟県では、本年度農業経営の安定化と食の安全、安心を目指し、全国で初めて米価下落による減収を補てんする所得保障と新規就農者に対する生活保障のモデル事業として、約2,700万円の予算を立てました。制度の設計と有効性を検証し、国に対して制度創設を提案するということでありますが、当市においても、多くの小規模農家で農業経営が困難になっている状況を打開するために対策を検討しているのか。また、生産調整ということについて、市長の考えをお伺いいたします。
  高齢化や後継者不足に悩む農業を雇用の受け皿にしようという動きが高まっています。若い新たな担い手を計画的に確保、育成しなければ、近い将来農業の担い手の絶対数が不足することやさらに農山村では、過疎化の進展も相まって、集落の機能自体も低下することが心配されております。地域を活性化していくためには、よそ者、若者、変わり者が不可欠と言われておりますが、若者に仕事の一つの選択肢として農業を選んでもらうには、農業で生活できるようにすることが大事になります。経営の安定対策には、財政支援も必要ですが、年間を通した仕事の確保をどうしていくか。新規就農者が地域に定着できるような当市独自の施策を検討すべきであると思いますが、担い手の確保についての見解をお伺いいたします。
  2009年度補正予算のうち、農林水産関係予算は過去最大の1兆302億円が計上されています。将来にわたり持続的な食糧供給を可能にする農業基盤の強化を軸に、多数の事業が実施されることとなりますが、中でも農地の効率的な利用を図る農地集積加速化事業に2,979億円が計上され、農地を貸したい小規模高齢農家に10アール当たり年間1万5,000円を交付し、担い手に農地を貸しやすい環境を整えるというものです。この事業とセットである農地法改正案では、これまで抜け道の多かった農地転用規制を厳格化するとともに、農地の有効利用を図るために所有を基本としたこれまでの農地制度を改め、利用へと再構築を目指したところが大きな特徴となっております。農地借用を自由化し、企業やNPOなどが農業に参入しやすいようにする。農地の貸し付けや売り渡しを仲介する仕組みを全市町村に導入、市町村が基本的な方針を決定し、みずから実施したり、JA、土地改良区などが仲介事業の実施主体になることもできるとありますが、当市においてはどのように考え、進めていくのか、お伺いいたします。
  昨年穀物高騰や食糧不足によって、一部の国で暴動が起きるなど、食糧危機が現実化しました。自分で消費する食糧は自国で賄うというのが基本ですが、我が国の食料自給率は40%で、小麦、大豆等の穀物などを海外に大きく依存しております。国は、自給率向上を目指し、本年度の補正で1,168億円の予算を確保、自給率が低い麦や大豆などの作付拡大に最大で10アール当たり1万5,000円を、米粉用米や飼料用米には同2万5,000円を追加的に助成します。米粉、飼料用米の新規拡大分については、既成の水田等有効活用促進対策交付金による最大同5万5,000円と合わせて8万円が助成されることになり、農家の積極的な作付が促されます。休耕田や耕作放棄地の問題を解決していくためにも、飼料米や小麦、大豆の増産が必要と思われますが、当市ではどのように考えているか、お伺いいたします。
  過去のビジネスモデルが通用しなくなり、農業が疲弊し、中小企業が低迷している状況の中で、みずからの地域はみずからがつくるという気概を持って地域おこしを進めていかなければならないと思います。そのためにも地方自治体が自立した地域経営を行っていく時代ゆえに、地域経営の視点から農業振興と農村地域の活性化ビジョンを描き、地域の英知を集め、パートナーシップを形成して推進していかなければなりません。私は、地域ブランドづくりなどの地域の活性化につながる事業の実施に向け、農業関係者だけでなく、興味のある人々が集まって、農商工連携アグリビジネスについて議論する場があってもよいのではないかと考えております。若い世代にも魅力がある農業ビジョンが示されれば、就農者もふえることが考えられるのではないでしょうか。観光戦略プランのようなやり方で、当市における農業とはどういうものかを考えてはいかがでしょうか。地域の活性、再生というのは、とてつもなく大きな課題でありますが、取り組まなければ衰退していくだけであります。行政は、今までの手法から課題を解決するために、どのような役割を果たすべきか考えていく必要があるのではないでしょうか。
  農業ブランドの個人の取り組み事例として、トキの放鳥で脚光を浴びる佐渡の農家が減無農薬の米づくりで、米食味全国コンクールの最高金賞を受賞されました。農薬でドジョウやカエルがいなくなり、人間への影響が心配になり、自然農法を始めた。山からも離れ、余り水がよくない場所での米づくりでもちゃんとしたつくり方をすればおいしいお米ができることが証明されたと生産者は語っています。受賞した米は、トキひかりのブランド名で、キロ1,200円でネット販売されていると新潟日報で紹介されておりました。地域での取り組み事例として、長野県上伊那郡にある合同会社信州自然村では、30年前から野菜の有機栽培を始め、安全な食品づくりに取り組み、自分が安心して食べられる食を提供したいという考えに共感する生産者や加工者、旅館、ホテルなど40社以上をネットワークし、信州自然村という健康食品ブランドを確立するために連携しています。
  また、地域における旅館、ホテルと連携し、日ごろからバランスのとれたおいしい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方である。医食同源の体験の場としてのPRを行い、JTBヘルスツーリズム研究所が企画する医食同源の旅にもメニュー参画しています。米価下落も大きな問題でありますが、よいものを知っている消費者は、安いだけではなく、価値があると思えば高くても購入します。政府の方針を待っているのではなく、当市としても阿賀野ブランドの確立に向け、何か仕掛けを考えるべきときではないでしょうか。また、他の地域にはない隠れた特産品もあるのではないでしょうか。調査してみる価値があると思いますが、いかがでしょうか。
  次に、防犯、防災の取り組みについてお尋ねいたします。地域における児童の安全、安心確保へのニーズが高まる中、総務省では携帯電話、GPSやICタグを活用した地域児童見守りシステムモデル事業を平成19年度に実施、県内では三条市で実施され、保護者は安心できるとシステムを歓迎しているということです。三条市での事業概要は、登下校状況の確認、登下校中の位置把握、通報によるボランティアの駆けつけ、不審者、熊情報の提供というもので、児童の安全と保護者の安心の確保を図ることを目的としています。総務省が目指す見守りシステムは、ICタグリーダーや通信装置を電柱や校門などに設置し、GPS機能つきの携帯電話や電子タグを持つ子どもが通過したときに、自動的に保護者に通知される仕組みで、災害現場など危険地域に立ち入った場合にも警報を発信するというものです。さらに、携帯電話の電源が切れた場合にも、自動的にGPSが作動し、保護者にメールが送られるようになります。この事業は、放課後のいじめや自殺防止などに対しても、抑止力として効果を発揮することも期待されているということです。国の本年度補正予算に地域ICT利活用推進交付金の創設が盛り込まれております。今後モデル事業として公募が予定されているようですが、当市でも検討してはいかがでしょうか。
  住宅用火災警報器の設置義務化が2年後に迫っております。過去に高齢者、障害者、低所得者などの無償配布や補助制度の創設は考えているかと質問をいたしました。その当時は、大変有効であり、近隣の動向を見ながら補助制度等を検討してまいりたいとの答弁でありました。茨城県古河市では、ことし5月から高齢者、障害者、要介護者を対象に、住宅用火災警報器を無料で設置する事業をスタートさせました。申請の受け付けを開始し、7月から順次工事が行われます。寝室と台所に各1台ずつ設置され、費用は所得に関係なく無料というもので、個人住宅や借家を対象に火災報知機を無料で設置する事業は、全国的にも珍しい取り組みということです。国の今年度補正予算で対象になると思われるので、高齢者や障害者が火災から逃げおくれて被害に遭わないように、設置事業の実施に向けて検討してはいかがでしょうか。
  以上、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 村上議員からは、2項目についてご質問いただきました。
  初めに、私のほうからご答弁申し上げ、その後教育委員会からお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
  初めに、農業の活性化についてお答えいたします。まず、米の生産調整についてでございます。新潟県事業の所得保障につきましては、対象地区を集落とし、小規模兼業農家も対象として、所得保障水準を10アール当たり4万円から5万円と設定されております。また、新規就農者等の所得保障につきましては、中山間地域等直接支払い制度実施地域の農業生産法人等が雇用する若い新規就農者等の所得保障を実施するものであります。市として、現在所得保障的なものは考えておりませんが、農業生産のコストダウンや労力軽減を図るため、今年度より集落営農の組織化事業を市単独事業としてスタートし、兼業農家も含めた経営の安定を支援したいと考えております。
  次に、生産調整ということについて市長の考えということでございますが、生産調整の選択肢にはいろいろなご意見がございますが、稲作を中心に発展してきた市の農業が今後も発展できるような政策、また生産調整の参加農家、不参加農家とのわだかまりが断ち切れる政策がないかと思案しているところであります。今後は、国の農政改革の方向性を見据え、市の農業振興を考えたいと考えております。
  次に、担い手の確保についてであります。国、県での新規就農者に対する支援については、他産業からの新規就農者に対する農業機械、施設の助成や研修支援などの制度となっておりますが、市内でのこのような新規就農希望者は把握しておりません。今後希望者があれば、国、県事業を活用しながら対応していきたいと考えております。市の担い手確保につきましては、市担い手育成総合支援協議会を中心に、農業の担い手を確保、育成する観点から、経営技術の向上や経営改善の支援を実施しています。また、担い手農家への農地の集積誘導、通年就労できる経営体への誘導や他産業並みの就業時間等を目指し、生産者の集団化、法人化にも努めているところであり、市独自の政策ではございませんが、これらの支援を拡充してまいりたいと考えております。
  次に、農地の活用についての質問であります。農地借用の自由化については、改正農地法の目的規定で、農地についての権利取得を促進すべき対象が農地を効率的に利用する耕作者と明記されておりますが、一定の要件のもとに一般法人等にも門戸が開かれたものであります。農地の取得等の申請があった場合の判断は、農地法に照合し、許可を行う農業委員会が主体となりますが、一般法人等の利用権取得を許可する際には、市町村長が意見が言えることになっており、農業委員会と連携し、改正法に基づいた的確な対応を行いながら、農地の効率的な利用をさらに進めていきたいと考えております。また、農地の貸し付けや売り渡しを仲介する仕組みについては、農業経営基盤強化促進法に基づき、本市におきましても、農業経営基盤の強化促進に関する基本構想を策定しております。その構想では、農業経営の基本指標等を定めて、認定農業者等の育成、確保を行うとともに、農地等利用集積計画を策定し、効率的かつ安定的な農業経営を行うものに対する農地集積を行っており、今後も積極的に行うこととしております。
  また、農地の利用権等の調整については、市や農業委員会のほか、現在も農協や新潟県農林公社などで農地保有合理化法人として利用権等の仲介を行っております。改正農地法の詳細については、まだ国より示されておりませんが、改正法に基づいた的確な対応を行いながら、農業振興に努めていきたいと考えております。
  次に、食料自給率の向上についてであります。調整水田や休耕田の有効活用については、生産調整の交付金の対象になるため、生産調整の集落説明会で説明してきたところであります。また、国の1次補正では、幾つかの要件はございますが、10アール当たり最高1万5,000円の上積み助成がなされることとなっております。今後要綱等の整備がなされた場合、農家の方へ情報提供し、農地の有効活用に努めたいと考えております。土地所有者が作物の作付の意思がない場合などについては、担い手農家への使用貸借を誘導し、大豆や飼料用米等の作付拡大に結びつけていきたいと考えております。
  次に、農商工連携についてであります。本市の農商工連携事業としましては、ヤスダヨーグルトやささかみ農協さんの豆腐が代表的取り組みでありますが、新たな取り組みといたしましては、市農業振興協議会が中心となりまして、地元産米粉と豆腐工場の豆乳を使ったヘルシーな米粉うどん(生めん)をめんつうさんが製造し、うららの森やペンションぽっぽ五頭などで新メニューとして近々売り出すことにしております。これからは、市農業振興協議会の中にあります部会(地産地消部会、教育部会等)に商工関係者の参画を得ながら事業推進に努めていきたいと考えております。今後とも農産物をベースとした農商工連携強化により、本市産業経済の活性化を目指してまいりたいと考えております。
  次に、農商工連携と関連がございます農業ブランドについてでありますが、農産物のブランド化を進めるには、どこにもあるものではなく、あくまでも地域特有のもの、こだわった高品質のものをつくる必要があります。本市の農業ブランド、地域ブランドを代表する取り組みは、やはりヤスダヨーグルトでありますが、主食の米につきましては、JAささかみさんが新潟県の認証よりはるかに高い栽培基準で特別栽培米や有機米、さらには本年から慣行栽培基準が県認証と同レベルの5割減減あたり米の生産振興に取り組んでおります。また、先ほど申し上げましたとおり、地場産大豆からつくられた豆乳を練り込んだこだわりの米粉うどんも五頭温泉郷のラジウムとマッチングした他にない市特有の地域ブランドになるものと大いに期待しております。生鮮農産物といたしましては、ブルーベリーやエゴマ、マコモダケなど新たな作物の特産化を目指す農家もおりますので、こちらの支援とあわせまして、市内で栽培され、産地化を目指しましたアスパラや切り花菊などの栽培拡大と復活にも普及センター、農協とともに農家の生産意欲の喚起を促しながら、積極的推進に努めてまいりたいと考えております。本市には、豊かな自然と農産物が豊富にありますので、消費者が求める安全、安心な栽培方法の一層の普及推進と農商工連携による地域特有のこだわった農業ブランド化をマーケティングリサーチを行いながら進め、農業所得の向上による経営の安定化と後継者の育成、確保を関係機関一体となって取り組む考えでおります。
  次に、防犯、防災への取り組みについてであります。議員のご指摘のとおり、国の今年度補正予算で住宅用火災報知機の設置、普及、促進することは施策の一つとしてとらえております。現在住宅用火災報知機の無償配布と何らかの助成制度を創設している県内の自治体は7市町となっております。当市におきましても、安心、安全を確保することからも重要と認識しており、担当課に検討を指示したいと考えております。
議長(浅間信一君) 田村教育長。
教育長(田村 仁君) 次に、地域児童見守りシステムモデル事業公募の検討について答弁させていただきます。
  現段階におきましては、モデル事業の内容を研究する段階にとどめたいと考えております。議員さんご指摘のとおり登下校時において、児童が犯罪に巻き込まれる事件が幾度となく発生しており、そのたびごとに学校、地域、保護者、行政の対策や対応策、安全確保のための連携強化が提唱されております。また、犯罪の未然防止、安全な登下校の確保に向けたさまざまな取り組みが各地域で展開されておりますが、最終的には保護者を初めとする地域の方々による人的協力体制と実際の活動が犯罪発生の抑止力として最も有効な対策であると実証されていることも事実であります。
  議員から提案のありました国の地域児童見守りシステムモデル事業は、情報システムを活用した対応の一例であり、一定の安全確保に役立つものとは思いますが、初期投資とメンテナンス、保護者の負担、地域の協力体制など、クリアしなければならないさまざまな課題のあることがうかがわれます。このモデル事業にいち早く取り組まれた三条市長のメッセージの中に、「万が一の緊急事態になったときには、通報により地域ボランティアが駆けつける緊急通報システムをITを使って構築していこうというものが三条市のモデル事業です。情報通信技術に頼るだけでは、児童の登下校の安全確保は完結しません。万が一のときは、ボランティアの方々に駆けつけていただくというような地域ぐるみ、そして学校を巻き込んだ日々の活動が大切だと思っています。地域児童見守りシステムを生かすも殺すも、そこにかかってくると思っています。利用する保護者の皆様からご負担をお願いしなければシステムの維持は難しいと思っています」とありました。これらのことも参考にして、市のさまざまな実情をよく見きわめながら、モデル事業への対応は研究していきたいものと考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) それでは、再質問をさせていただきます。
  まず、担い手についてなのですけれども、答弁の中で生産者の集団化、法人化に努めているというふうにありましたけれども、農業が主体と強く思っている人は、みずから動いて就農していくというふうに思うのですけれども、そうでもない人というか、就農したいけれども、そこまで強く思っていない人たちをどういうふうに就農に誘導していくかというのがまたこれから対策として考える必要があるのではないかというふうに思います。実際阿賀野市でも後継者不足だと思いますというか、そういう状況だと思いますので、それはやっぱり対策として考えていかなければならないのではないかというふうに思うのですが、そういうことで市内に例えばサラリーマン的な感じで雇用ができる法人があるのかということをまずちょっとお聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 市内では、サラリーマン的な法人ということでございますが、その作業委託とか、そういうものはございますけれども、あと本当のサラリーマン的なのはあるとすれば、1法人ぐらいかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) その1法人のところでも結構なのですけれども、それこそ市内外からこれから後継者となるような人をやっぱり雇っていかないといけないと思うのですけれども、そういったところを阿賀野市としても農業の将来を考えたときに、阿賀野市でぜひ就農をという呼びかけをメッセージとして発していく必要があると思います。そういった取り組みについては、どのようにお考えでしょうか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) それこそ就農につきましては、今現在家族就労といいますか、息子さんが継ぐというふうな格好になっておりますが、ただ兼業農家につきましては、そういうふうな息子さんも継がないようなところが出てきており、それこそ後継者がないということで農地の貸し借りが出てくるような格好になっております。そういう方々につきまして、これからどういうふうに支援していくのかということでございますが、やはり農家の意欲が必要かというふうに考えておりますので、その意欲をどのように引き出すのかというふうなことをこれから考えていかねばならないのかなというふうに考えております。ただ、やはりサラリーマン化するような農業でなければ、若い人はやはりついてくれないのかなというふうに考えておりますので、それこそ今農業委員会のほうでもやっております家族経営協定とか、そういうものも支援しながらやっていきたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 次に、農地法の改正のことについてなのですけれども、この改正で企業参入に対して不安視する声が聞かれるわけですけれども、今までの経営体で将来的にも問題なく農業が続けていければ一番いいと思うのですけれども、現況を考えますと、経営ノウハウがある企業が参入するということは、歓迎すべきことであるのではないかなというふうに私は思っております。許可についてなのですけれども、答弁の中で市町村長が農業委員会と連携して意見を言えるというふうな対応があるわけですけれども、こういったような現場として対応で、この不安を払拭できると考えているのかという点で、その点についてお伺いいたします。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) その不安は、確かに私もあると思います。今現在では、法律的な要綱、その内容についてはほとんど見えてきておりませんし、申しわけございませんが、この答弁の内容につきましては、インターネット、それから今までの報道等のものに基づいて記入させていただいたものでございまして、ただ大まかなことしかわかりませんので、市町村がどれだけの意見を言えるのか、どういう立場で言えるのか、どういう計画をつくらなければならないのかと、それがまだ見えてきておりませんので、このような答弁になってございますので、ただ法人がむやみに土地を集められるような格好にはしたくないというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) それでは、農業ブランドについてなのですけれども、新潟というとやっぱり米ということで、新潟の米自体が一つのブランドになっているというふうに思います。その中から魚沼産コシヒカリとか、そういうような位置づけというか、そういうふうになるにはやっぱり行政の支援も必要になるのかなというふうに思っております。阿賀野市内ではJAささかみの米づくりというのが評価を得ているということなのですけれども、それをさらに価値ある、売れる米づくりを進めていくということで、阿賀野市全体に広げていくような取り組みというものに関してはいかがでしょうか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 阿賀野市の米づくりにつきましては、生協さんと提携しておりますささかみ農協さんが指導力といいますか、今の段階ではトップといいますか、指導しているような格好になってございますが、北蒲みなみさんのほうといたしましても、ことしから3割減減のコシヒカリをつくっていくというふうな方向性を出しておりますので、農家の方々についても説明会を行っているところでございます。行政といたしましては、その支援についてでございますが、減減に対する土づくりということで、堆肥散布に対する支援をことしも実施するということで、要綱を改正しているところでございます。有機米や減減米については、どうしても堆肥が欠かせないものでございますので、農家の方々の意欲のある方々については、堆肥を散布していただいた場合に助成をするというふうな施策をとっているところでございます。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) 農業振興協議会に商工関係者が参画していくということが答弁でありましたけれども、非常に有効であると思いますけれども、できればそこにまた農業や食という部分に対しても興味がある方も公募して話し合っていくような場をつくっていただければなというふうに望みたいと思います。
  また、ふだん何げなく食べている郷土料理がよその方に大変魅力あるものとして受け入れられることがありますけれども、そういった意味で隠れた特産品と表現をしたのですけれども、食卓にあるものを今実際よそにはないものがあるかもしれないということで、そういった調査をする価値というものはないものでしょうか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 昔からの料理ということだと思うのですが、私にすれば地産地消というものについては、今の県の戦略からしても、観光地の旅館を引き込まないと地産地消はなっていかないのかなというふうに考えておりますので、それこそ郷土料理もそうでございますが、阿賀野市の農産物を使った新しい料理を旅館組合さんのほうで何か考えていただければなというふうには考えておりますし、逆に農工商の連携というふうなことでございますが、旅館組合さんのほうからのご協力がまずは必要なのかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) よいものがあれば、PRできるものがあればどんどん出していくべきだと思います。品質も品数もレベルの高い阿賀野ブランドの構築をこれからも推し進めていただきたいというふうに思います。
  次に、見守り事業のことについてなのですけれども、将来を考えた防犯の取り組みということで、総務省では事業費の上限1億円が交付されるということも考えますと、非常によいチャンスであるというふうに私はちょっと思って今回取り上げさせていただいたのですけれども、学校の統廃合がこれから進んでいく中で、保護者としては遠距離になる登下校というのが非常に関心の高い部分でありますし、また安心できる対策を当然求めていくものだというふうに思います。そういったことで、保護者の方も地域の方も当然協力をしていただかないといけないとは思うのですけれども、またそういったところで、例えばその費用を除いてほかに何か障害になるようなものがあるというか、そういうことがあればちょっとお聞かせいただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) 村上議員さんからのご質問をいただきまして、私もインターネットを通じまして全国16で取り組まれている状況を見させていただきました。中でも、三条市さんの状況が実績等も含めて載っておりましたので、改めてああ、なるほどなというようなことを認識したところでございます。いろいろ書かれている中で、やはり一番今現在において三条市さんの課題とされているのは、保護者がICタグの操作方法について相当熟知しなければならないこと。また、そのICタグを使う子どもが適切な装置にかざさなければならないこと、場合によっては暗証番号も何か登録されているのだそうですが、それを忘れたり、紛失したりすると、学校の先生に照会あるいは新たな発行の手続も必要になってくること、また行政におきましては、メンテナンスにおきましての費用負担あるいはまた保護者からの負担というものも今後の課題であるというようなことも書いてありました。
  また、教育長の答弁の中にもございました、最終的にはやっぱり駆けつけてくれる地域のボランティアさん等の人的な力といいましょうか、そういう組織化がこの機能を生かすも殺すもというようなことが載っておりました。当阿賀野市におきましても、学校あるいは保護者、地域それぞれの立場で子どもたちの安全見守り活動をしていただいておりますが、そのようなことが最終的には阿賀野市におきましても最も大切なことかなというふうに感じております。まだまだこのシステムが始まったばかりでありますし、開発途中であるのだなということも感想として持っております。いずれもっともっと簡単なものが開発されれば、全国的にも相当普及が早まるのではないかという感じを持っておりました。
  ちょっと不謹慎な発言になりますが、総額三条市さんではこの小学校児童数が719名だったそうですが、3,500万円の事業費、また今年度のメンテナンスには490万円という経費をかけてということも載っておりました。これが当阿賀野市の場合ですと、どうなるかというのが正直なところ研究という言葉の中での私も当課での感想といいましょうか、ほかにいい方法がないのかなというふうなところが今のところ私どもの課題かなというふうに考えております。答弁になりませんが、そのようなことでもっと当市に合うような方法があれば積極的に取り組んで、また地域にも学校、保護者にも協力要請をしていきたいと、こう考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 3番、村上清彦さん。
3番(村上清彦君) では、最後になりますけれども、住宅用の火災警報器の設置についてなのですけれども、ご答弁の中では担当課に検討を指示したいということだったのですけれども、実施するという判断でよろしいのでしょうか、その点お尋ねいたします。
議長(浅間信一君) 前田消防長。
消防本部消防長(前田賢一君) 現在県内で助成制度を創設しているのは、市長答弁のとおり5市2町でとありますが、総務省消防庁の今回の緊急経済対策にも載っているのでありますが、当消防本部としてもそのことにつきまして、要望はしてはおりますけれども、先ほどの答弁にもありましたように、総額で22億円というふうな要望があります。そのうちの4億8,000万ほどが当阿賀野市のほうに交付されるわけであります。でありますから、当消防本部といたしましても、今回要望はしておるところではありますけれども、確実に実施できるかどうかにつきましては、ちょっと今のところ不透明な部分があるわけであります。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  1番、佐竹政志さん。
               〔1番 佐竹政志君登壇〕
1番(佐竹政志君) あらかじめ2点について通告しておりますので、質問させていただきます。
  まず、水原郷病院の今後の見通しについてであります。水原郷病院については、公設民営化をして医師を確保し、救急医療を復活すべく市長を先頭に頑張っておられることは承知しております。しかし、残念ながら進展ぐあいが全く見えてこないというのが現実であります。相手のある交渉事とはいえ、期限を決め、決断していかなければ先に進めません。長くなればなるほど不調に終わることも考えられます。今後の見通しについてお聞きいたします。
  それから、2番目につきまして、国民年金の未納対策についてであります。国民年金は、ご存じのとおり法律により納付が義務づけられております。しかし、全国平均で納付率が60%前後と低水準にあることはご承知のとおりであります。単に収納率の問題だけであれば、国の制度でありますから、国会で議論すればよいわけでありますが、市民生活の老後の生活を考えた場合、このままでよいのか疑問であります。例えば低い収納率であれば、当然老後の生活に支障を来すわけでありますから、そうなった場合には生活保護とか、そういうふうな格好にならざるを得ないというわけであります。現実問題阿賀野市初め、生活保護世帯の多くが無年金世帯であるということは聞いております。また、国民年金そのものはスタート時におきましては、国からの委任事務として市町村で課や係を設置して納付や受給申請事務を処理してまいりました。そのときは窓口が市町村ということもあり、100%近い納付率がありました。将来無年金者を生まないためにも、市は社会保険事務所等と連携して対応すべきと考えておりますが、いかがでしょうか。よろしくご答弁をお願い申し上げます。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 佐竹議員さんからは、2項目についてご質問をいただきました。
  初めに、公設民営化に対しての今後の見通しについてお答えいたします。公設民営化につきましては、病院経営改革審議会答申、専門委員会報告書、総務省経営アドバイザー報告書、議会特別委員会調査報告書、同意見書、総務省公立病院改革ガイドラインなど、一連の流れの中で方向づけが行われ、私が市長になってからも、本田前市長の路線を継承しております。この民営化は、多岐にわたる課題をクリアして、初めてなし得るものと考えております。現在厚生連とは確認書の調印を終えておりますが、今後これに基づき具体的な事業計画等の提出があるものと理解しております。この提出を待って、議会に対しての詳細説明、市民説明会など多方面からのご意見等をいただきながら、市としての最終方針を決定していくこととしております。いましばらく時間をいただければと考えております。
  次に、国民年金の未納対策についてでありますが、ご承知のとおり国民年金の保険料の徴収については、平成14年度から社会保険事務所が徴収事務を行っておりますので、市が行っている事務につきましては、加入資格、年金の給付、保険料の免除関係等の受け付け事務が主なものとなっております。しかしながら、窓口での加入資格の受け付けの際に、保険料の納付のお願いや口座振替の勧奨など、未納対策への取り組み、また納付が困難な人に対しては、保険料の免除等の相談に対応しているところであります。今後とも社会保険事務所と連携をとりながら、未納対策について対応してまいりたいと考えております。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 病院の公設民営化につきましては、当初我々議会のほうには本年の4月1日から実施をするのだということで、最初説明があったわけであります。しかし、いろいろなかなか合意といいますか、先に事務的に進まないということで、4月1日は無理だということで、現在推移しているわけであります。しかし、水原郷病院の事業会計の予算につきましては、今暫定予算のわけであります。もともと今回6月の定例議会でありますから、定例議会の前の議会運営委員会までに病院予算の要するに暫定後の7月1日以降の予算案を当然示さなければならない責務があるわけであります。それがないということは、やっぱりそれを出さない市長の指導力が問われるというふうに私は思っていますけれども、いかがでございましょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 現在病院会計については、暫定予算ということで、今月でその予算が切れるわけでございます。3月の議会で申し上げましたように、6月議会に修正予算を提出したいということで申し上げております。ただ、その修正予算は当然今の給与削減を含んだ予算でございます。残念なことにまだ労使合意ができていないという段階で、まだ修正予算の提出ができない状況でございます。この労使合意でございますので、私も基本的には団体交渉には出れる立場ではございませんけれども、先ほどは風間議員の質問の中にもお答えしましたように、この給与削減に向ける労使合意早く妥結して、修正予算を今月中に議会のほうに、できればこの6月定例会の会期中に出したいというふうには考えております。その労使合意の妥結に向けて、きょう組合の方と交渉といいますか、説明会を開くつもりでおります。私も当然この労使合意に向けて、病院の設置者という立場で組合と誠意を持って対応してまいりたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) これは、多分管理者のほうだと思いますけれども、風間議員のほうからも質問がありましたとおり、労使合意のほうの関係で、非常に前向きに好意的に途中まで進んでいるというふうなことを聞いていたわけでありますけれども、なぜその先進まないのか。管理者のほうから詳細についてご説明願いたいと思います。
議長(浅間信一君) 加藤病院事業管理者。
病院事業管理者(加藤有三君) それでは、私からお答えさせていただきますが、実は本年の2月に給与削減の提案を労働組合にさせていただきました。実は、これは3年前から実施をしているわけでございますので、その継続をお願いしたわけでございます。3年前は、ご承知のように医師の半減ということで、労働組合の皆さんもまずやっぱり病院の存続を優先させなければならないと。その結果として、みずからの雇用が守れると、そういう趣旨から給与削減にご協力いただいたと。これは、組合ニュースでもそういう表現されているわけでございます。本年2月に提案した際には、協力できない理由としまして、市が公設民営化の方針を打ち出した。我々は、組合の意見としては、やはり公設公営での病院再建については協力できるというお話がございました。したがって、給与削減については応じられないと、そういう回答があったわけでございます。その後また組合として応じられない理由が変わってまいりました。その後は、今度は経営者の、いわゆる私に対する経営責任を問うてきたわけです。また、経営改善の中で、増収策をはっきり示さなければ協力に応じられないと、そういう説明をされておりました。
  またその後、労働組合からいわゆる民営化に絡んで職員の処遇について、明確な説明がなければ応じられないと、そういうお話もございましたし、また病院の将来像についても、明確な説明がなければだめですよと、そういうことで応じられない理由をるる述べられてまいってございます。その都度私からも説明をしてまいりましたが、私の説明が不足していたのかどうかわかりませんけれども、理解されなかったということで、ここに至っております。今もって協力に応じられない一番の理由は、いわゆる風間議員さんのご質問にございましたように、公設民営化に係る確約書の内容について、市長からきちんと説明していただいて、組合が納得しなければ給与削減に応じられないと、そういうお話でございますので、まず私が給与削減の交渉をする前に、公設民営化に関して市長から説明いただいて、組合の皆さんから納得していただくのがまず今必要なのかなと、そういうふうに考えておりまして、これは市長だけに責任を私云々というわけでございません。私も市長とともに公設民営化を進めている立場でございますので、私も一緒になって説明していかなければならない責任は重々感じているところでございます。それが今日給与削減に合意できない大きな理由だというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 管理者あるいは市長のほうからもお話が出て、なかなか組合の合意ができない。言葉は悪いけれども、組合の理解が得られないということは、組合が悪いからその組合の病院に対する姿勢が問題があるからというような組合の責任というふうにもとれるわけでありますけれども、逆に言えば組合のほうからいえば、やっぱり市長初め、管理者のほうからの誠意ある回答がないから、我々は合意できないのだというような責任のなすり合いみたいな格好にしか聞こえないわけであります。私は、どっちがいいとか悪いとかというわけじゃないけれども、要は管理者が最終判断、決断をもってしなければ、これ組合の問題ばかりではないわけです。予算がないということは、極端に言えば7月1日からもう病院の機能が停止するわけです。そうなったとき一番組合の問題云々のレベルの話では全くないわけでありまして、病院の経営そのものを存続させる意味で、議会のほうにも当然7月1日からの予算を提案して、議決していただかなければなりませんし、そのための最大の努力を、特に市長が公設民営化、病院問題については最大の行政の課題だということで常に言っておられたわけでありますので、それが全然前進しないということになりますと、本当に病院として存続できていくのかという不安のほうがだんだん私自身は増大しているわけであります。市民のほうは、市長選挙のときに天野市長は一刻も早く病院を再生して、救急医療を復活するのだということで、非常に今も大きな期待を持っているわけであります。そういう面では十分こたえていないというふうに私自身考えておりますけれども、その辺についてのお考えといいますか、お気持ちをきちっと説明願いたいなと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今の現状といいますか、結果を見れば、なかなか思うようにいっていないといいますか、でございます。ただ、先ほども申し上げましたように、とにかく郷病院はこの地域にとってなくてはならない医療中核施設でございますので、この病院をなくすわけにはまいりません。今一番やはり大変なのは、今の郷病院はまず経営が非常に厳しくなっている。しかも、4月から給与カットなしで今やっているものですから、ここを何とかまず解決しないと、民営化に向けた厚生連の協議も進まないわけでございますので、今本当に正念場でございますので、しっかり労使合意をした上で修正予算を提出したいというふうに考えております。もちろん私も一生懸命やりますし、また管理者も一生懸命やっていただいて、ともに連携といいますか、協力してやりたいと思っていますし、また組合のほうもやはり今の状況をよく認識していただいて、いたずらにいろいろ理由をつけて取引するような、そういうことではなくて、とにかく今の病院を維持しなければ、病院職員の雇用の場もなくなるわけです。そういったことも十分危機意識を持っていただきたいというふうに思っております。私は、やはり病院はなくすわけにはまいりませんので、そういった見地で組合に対するきょうは説明会に応じたいと思っておりますので、組合のほうもいろいろなわだかまりとか何かあろうかと、今まで積もり積もった何かいろいろあろうかとは思いますが、やはり今一番大事な局面でございますので、まず組合からも今の危機的な状況を十分ご理解いただいて、まずは労使合意に向けて努力していただきたいなと思っております。私は私なりに全力で取り組んでまいります。
  以上です。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 病院問題については、私の前に風間議員も、また宮脇議員もいろいろ詳細に意見を述べ、答弁を聞いておりますので、余り触れないでという話も思ったのですけれども、少なくとも風間議員も言われていましたけれども、3月3日の会議の中で、尾崎院長は早期に公設民営化をしなければ病院は閉鎖になりますよと、透析患者はどうするのだと、入院患者はどうするのだと、市が責任持ってほかの病院に移すのかというような話まで出たわけです。だから、そんな危機感があって、あるいは翌日の全員協議会の中で5項目の厚生連からの要望書について初めて我々議員のほうにこういう要望書が来ているのだということが明らかになって、そんなのを見ますと、何かやっぱり市長の対応が甘いというか、危機感がないというふうに私には感じたわけであります。少なくとも厚生連との協議を進める中には、やっぱり地元で解決できる問題については、地元で市長が英断を下して進めていく。当然英断を下す中には、財政的な問題も絡んできますし、いずれにしても賛成、反対、賛否両論いろいろあると思います。それは、もういたし方ないことでありますので、それは市長の政治判断として、いいか悪いかというような判断というのはほかの人がしていただくしかないわけでありますので、ぜひ英断を持って判断をして先に進めてほしいと。なるべく早急に進めてほしいと思います。
  それから、ここに書いてありましたけれども、最終方針を決定しという話がいろいろこれからの推移の中で、最終方針を決定していくということがありますけれども、これ逆に市長自身がいついつまでにしたいのだという考えを持って、厚生連のほうにもぜひいついつまでには公設民営化を実施したいのだということで強く意思を反映して、そのために努力していくということがないと、単に先方の進みぐあいだとか何とかといっていると、全く1年たっても進展が見られないという格好になるのではないかなと思いますけれども、その辺いかがですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 当然移行時期については、この確認書をごらんいただいていると思いますが、双方協議の上決定するというふうに書いてあります。市としては、当然移行の時期は向こうのほうに厚生連のほうに伝えてまいりたいと思っておりますので、ただいつやるかは、当然受けるほうの側とこちらの調整でございます。市としての当然意見としては、厚生連のほうに伝えてまいりたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) だから、要するにそれは協議をして調えば発表できるでしょう。そうではなくて、市長自身はいつをめどにということが、それがないと明確な意思表示がないと先に進まないのではないですかと、私こういうふうに言っているのです。その辺どうですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私は、この場で言ったかどうかわかりませんけれども、できれば年内中に民営化を進めたいという話はあるところに話はしてあると思いますので、ただこれは要するに相手のある話でございますので、とにかく早く民営化しないと、どんどん郷病院の経営は悪化するわけなので、とにかく私は引き延ばすということではございませんので、市としてはとにかく早く民営化を進めたいという意向でございます。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 長引けば長引くほど市の財政を圧迫するというのは、もう間違いないわけであります。民営化して、いろいろのその後の新病院の建設とか、いろんな問題は出てきますけれども、少なくとも民営化しますということで、市長は考えておられるのですから、先方との話し合い云々というよりも、もっと明確にいつまでやるのだという意思表示をして、それに向かって邁進をするという姿勢が一番大事だろうというふうに考えております。その辺何度議論しても市長は年内とか、いろいろ言っているけれども、最初私らに言ってきたのは4月1日と言ってきたのです。もう4月1日過ぎたのです。だから、当然何カ月かおくれていたとしても、4月1日になるべく近い段階で公設民営化を発表できるというふうになるというのが普通常識的な考えだと思うのです。それが全く今のところまだ示せないというのは、非常に私自身は残念だなというふうに考えております。市長も危機感を持って、早急に物事を進めてほしいと、決断をしてほしいというふうに考えております。
  それから、国民年金の問題でありますけれども、本来であれば阿賀野市の国民年金の納付率どのくらいなのかということをお聞きしたいのですけれども、残念ながら私も社会保険事務所に聞きましたら、市町村単位の納付率は出していないのだと、データはないのだということで、では全国の年金の納付状況はどうですかということで、全国平均で61.5%、新潟県は73.8%ということで、47都道府県で上から2番目ということで、非常に納付率そのものはいいのです。一番いいのは、ちなみに島根県が75.1%、次いで新潟県が73.8%、一番低いのが沖縄の39.2%ということで、そういう状況なのですけれども、ただ逆に言えば、新潟県の場合阿賀野市でも73.8%、それに近いぐらいの数字なのだろうと思いますけれども、国民年金というのは最低25年納付しないと受給資格が出てこないわけです。だから、単に50になってからもう60過ぎたから年金もらわねばならないから何とかなんていうことで市町村の窓口に来られても、年金納付月数が足りなくてもらえないということが当然出てくるわけです。そんなことを考えると、73.8%というのは、逆に言えば20%以上の人がもらえないというふうにも逆算できる計算になりますので、ぜひ金がないのにでは年金どうするのだといえば、今の答弁にありましたとおり窓口で申請免除とか、いろんな指導ができるわけです。申請免除をすれば3分の1だけ、全く未納の人はもらえないのですけれども、3分の1は年金額としてもらえるということなのでありますから、ぜひお金ないのに納める納めないではなくて、申請免除してもらう資格と、それからもらう年金額を確保するというのも大事だと思います。それらの指導の窓口を徹底してほしいと思います。
  それから、具体的に社会保険事務所のほう、市町村には協力要請はとお聞きをしましたら、県の教育事務所を通じて中学と高校に対して国民年金の理解を深めるようにいろいろ啓蒙や年金教育といいますか、そういうものを要請しているというふうにお聞きしましたけれども、阿賀野市の場合具体的に何かそれに要請に応じた形でやっているのでしょうか、教育長のほうにお聞きいたします。
議長(浅間信一君) 小野学校教育課長。
学校教育課長(小野明夫君) ここ2年ほどの間に社会保険事務所の方が学校教育課においでになりまして、啓発等のリーフレットを各学校に回って学校から理解を得て、子どもたちといいましょうか、中学生なのですが、取り組んでいただくようにお願いに歩きたいということで参っております。今年度はまだおいでになっていないようでございますが、具体的には各学校がそれぞれの授業時数の中で取り組みを検討していただくことになりますが、実際にどれぐらい学校で取り組みをしているのかについては、私どものほうでは把握はしてございません。これは推測ですので、余り適当ではありませんが、恐らく中学校では公民の中の社会制度あるいは福祉の部分にかかわっているかどうか定かでございませんが、何らかの取り組みがなされているのではないかというふうに思われます。また、具体的には社会保険事務所さん、あるいはまたこれにかかわる相談員さん等を派遣をしていただき、講演等を通しながら生徒への理解を深めるということも考えられるところでございます。
  ちょっと話はそれますが、特に小中学校では私たちの暮らしと税という本当に学校あるいは児童生徒が自分たちの毎日の生活の中で大変税がかかわりが深いというようなことで、管内の税務署さん、それから当市の税務課等を窓口にされ、また協議会等も結成される中で、学校も児童生徒から税標語を募集するなどしまして、税に対する理解を深めているというようなことも相当長い間取り組まれております。こういうことから考えますと、国民年金等の関係については、本当に学校等についてはまだまだ浅いのだなというふうな認識でございます。また、社会保険事務所さんの方がおいでになりましたら、そのようなことも学校に私どもを通じてお伝えすることも可能だと思いますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 1番、佐竹政志さん。
1番(佐竹政志君) 国民年金、社会保険事務所と話ししたときに、やっぱり若年層が、若い人が納付率がよくないと、これは社会保険事務所のほうも言っておられたので、ただ中学生の段階で年金の教育をやっても効果があるのかというのはちょっと疑問なわけでありますので、20歳になったら年金のことを周知するというふうなことで、広報なんかを使いながらぜひやってほしいと。ちなみに今年度65歳になった場合に国民年金年額今79万8,000円ですか、ぐらいの金額になるというふうに79万2,100円です。ですから、夫婦2人で65歳になったらば年間160万ぐらいあれば生活保護を受けなくても私年金生活者ですよということで、生活できるのかなというふうに思いますし、ぜひ若年層のときに年金が未納だったという形で、年とってから生活に困るというようなことのないように、長い目で広報を通じてぜひ指導してほしいと要望しておきたいと思います。
  私の質問は、以上で要望して終わりたいと思います。ありがとうございました。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  7番、稲毛明さん。
               〔7番 稲毛 明君登壇〕
7番(稲毛 明君) 2つの点につきまして一般質問をさせていただきます。
  1つは、商工行政についてであります。今年度から発注額が130万以下ということで、大幅に改善といいますか、事業額が大きくなったわけなので、その小規模工事契約希望者登録制度をさらに充実させていきたい、してもらいたいということで、1点目は質問をさせていただきます。この制度は、皆さんもご存じのように建設業許可を受けていない中小業者の方にも直接公共事業の受注機会を保障し、そのことを通じて除雪や災害復旧などの緊急事態対応を初めとして、住宅や道路の補修、修繕など、地域に欠かせない地域業者の育成と保全を図るという点で非常に大きな役割を果たしております。さらに、地域の雇用と就労の確保を図るなどなど、大きな意義があるというふうに言われております。また、市民の皆さんにとってもこの制度の名簿に登録があるということで、安心して個人的にも補修、修繕、施工など任せられると、そういう業者の情報を得ることができるなど等メリットがあり、喜ばれているということであります。
  しかしながら、今世界同時不況が日本経済を直撃し、バブル崩壊した92年に匹敵する落ち込みになる重大な事態となっております。特に中小建設業者を初め、受注が激減している中での仕事確保の要求は緊急で切実であります。そこで伺います。1つは、平成16年度よりこの事業が始まったというふうに思うわけなのですが、年度ごとの発注見通しと発注実績について伺いたいというふうに思います。
  2つ目は、受注する側の業者のお話を聞きますと、使い手が非常に悪いという話も聞きますが、市としての運用の実態はどういう運用の実態になっているのか。
  3つ目は、今年度から130万以下の発注でありますが、以前よりも発注状況が増大するというふうに私は思っているわけなのですが、所管課を含め、活用の方向性、またどういうふうに徹底がされているのか、この点伺いたいというふうに思います。
  2つ目は、農業行政についてであります。猿害対策について、私これで4回目か、5回目の取り上げになるかなというふうに思いますが、緊急雇用創出事業、この基金の拡充を活用して、例えば五泉市や村上市でもこの基金を活用して、猿害対策パトロール隊というのを創設してやっているというふうにお話を聞いております。ぜひ阿賀野市でも猿害防止対策、この基金を活用しながらパトロール隊を創設できないのか。この点についても伺いたいというふうに思います。
  以上、大きくいって2点について伺いますので、よろしくお願いを申し上げます。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 稲毛議員さんからは、2項目についてご質問いただきました。
  初めに、議員がご質問の制度は、阿賀野市小規模工事等契約希望者登録要綱に関係する事業内容についてのご質問と存じます。本要綱による平成16年度からの発注状況でありますが、平成16年度は8月以降の状況でありますが、16件で133万8,918円、平成17年度は31件で338万2,396円、平成18年度は34件で150万6,232円、平成19年度は22件で258万7,074円、平成20年度は14件で84万4,510円となる見込みであります。発注量、発注高の数値の関係では、小規模工事を発注する場合は、突発的な修繕工事が多く、財政難の中各課の予算が抑制されており、修繕工事を必要最小限抑えているため、発注件数並びに発注高が停滞しているのが現状であります。
  次に、この制度の使い勝手と市の運用状況の実態であります。質問趣旨について、詳細にお聞きいたしましたところ、入札から工事完了までの手続等について、簡略化をしてほしいとのことでありますが、市といたしましても、大事な税金を使い行う工事でありますので、財務規則を遵守し、適切な指導を行いたいと考えております。その中でも、業者に対しわかりやすい説明に心がけ、無駄な手間がかからないようにしたいと考えております。なお、業者の皆様におかれましても、公共事業での手続について、ご理解いただきたいと願っております。
  次に、本要綱の契約金額の上限を50万円から130万円に変更したことにより、工事等の事業量がふえる可能性があることから、所管課を含めた活用の方向性についてお答えいたします。市が発注する工事の中には、少額であっても事業の特殊性等により、本要綱による事業発注が難しいものがありますが、本制度を制定した趣旨を尊重し、できるだけ登録者の受注機会が多くなるよう心がけたいと考えております。また、本年度は国の第1次補正予算での経済危機対策特別交付金に関連し、現在経済危機対策実施計画を策定中でありますが、小規模工事等の契約登録者への工事量もふえるのではないかと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  次に、農林行政についてであります。近年当市を含む下越地方の中山間地域で、野生のニホンザルによる農作物の被害が発生しております。平成19年3月策定の新潟県下越地域ニホンザル保護管理計画のニホンザルの現状では、朝日地域これは荒川以北でございますが、に17群から21群、850から1,050頭、飯豊地域、これは荒川以南ですが、に33から43群、1,650から2,150頭が生息していると推定されております。本市は、遊動域が新発田市、これは松岡、荒川、上中山ですが、を含む1群、約80頭が笹神地区内にまで定期的に移動してきて、農作物被害を起こしていると考えられます。このため平成19年度に関係自治会、猟友会、ささかみ農協等の関係機関で構成されている阿賀野市猿害対策連絡会議が設立され、今日まで猿害対策に取り組んでおります。平成20年度は鳥獣害防止総合対策事業、国庫事業ですが、これを活用しまして、猟友会による猿パトロールなどを実施しております。猿害防止パトロール隊には、猟友会の協力がなければ効果が薄いものと考えられます。また、長期間にわたる猟友会への協力依頼は難しいことから、緊急雇用創出事業の活用申請はいたしませんでした。
  しかし、森林環境整備の中で一部でありますが、里山と集落との緩衝地帯の整備を実施し、猿に対する影響を確認したいとの考えから、緊急雇用創出事業を申請しているところです。また、今後も関係自治会や近隣市町村、猟友会と連携して、猿の追い払いなど、被害防止対策に継続して取り組んでまいることとしております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 小規模、これは昨年度までは50万円以下ということでやられてきたわけなのですが、件数が多い年、また少なくなるという形でばらつきもあるわけなのですが、私が持っている資料を見ますと、例えば平成17年度見込みで、京ヶ瀬支所で500万円の見込みを出していて、17年度の実績では何もやっていないという集計書が出ているわけなのです。こういうことで、非常に見込みが、例えば17年度各課から81件、1,218万何がしの見込み額が要望出されて、17年度の実績は31件、338万2,000円ということ、例えばこの開きというかが出たのは、一つはどういうところに要因があったのか、聞かせていただければありがたいのですが、余りにも開きが大きいもので。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) では、ただいまのご質問にお答えさせていただきます。
  ご存じのように今枠配分というような形で予算計上をしております。各課、局、支所のほうでは、かなりの修繕料を要望はいたします。しかしながら、枠で配分される関係上、どうしても切らなければならない箇所が出てまいるところでございます。そのような関係で予定はしていたのだけれども、できなかったというのが現状ではないかなというふうに理解しております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) それは、翌年度やその後予算がついてやられたというような足跡も見えないような感じもするのですが、例えばその1点についていえば、その要望したものがその後の18年度、19年度見てもない。ということは、そのときののはもう全部消えてしまったというふうに理解してもいいのでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) 消えてはいないとは思いますが、それ以上に必要な箇所が出て、そこに予算づけをしなければならなかったというふうなことに理解はしております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) では、優先順位等々含めてほかのところに活用されていったというふうに理解したほうがよろしいですね。
  それから、業者の皆さんから非常に使い手がいまいちだということで、私も話聞いているのですが、例えば平成17年度の発注実績の中で、工期が平成18年2月2日の工期なのですが、契約金額3,000円というやつがあるのです。多分これも50万近い契約金額の方も同じ手続を踏んでやられているのだろうというふうに私は理解しているのですが、そういう理解でよろしいのでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) 3,000円ほどの小規模なものであれば、50万というような形での事業とは違うとは思いますが、基本的にはやはり同じ発注でございますので、やり方としては同じだと思いますけれども。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 済みません。細かいところつつくみたいで申しわけないのですが、そういう中で多分金額の小さい中で、この3,000円がどうのではなくて、数万円の仕事も含めて何回か足を運ばなければならぬということで、非常に面倒するほどでもないと、受けなくてもいいというような形にやっぱり業者の皆さんがなっていくというふうに思うので、ここに答弁の中でぜひそういう点を運用の仕方をもっと改善して、業者の皆さんも無駄な手間がかからないようにしていきたいという非常に前向きな答弁がされているわけなのですが、では具体的にどういうようなことを今考えていらっしゃるのか、ちょっと聞かせていただければなと。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 手続の簡素化につきましては、先ほど稲毛議員さん一例として3,000円の工事で非常にいろいろ行ったり来たりというような事例も紹介いただきました。確かにそれくらい面倒するのであればやめますというような話もあろうかと思いますので、なるべく手続については簡素化して、使い勝手がいいように工夫してまいりたいと。具体的にこうしますというのは、まだ今お示しできませんけれども、なるべくたくさんの業者の方から利用していただけるような使い勝手のいい制度といいますか、に改善したいというふうに考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 非常に仕事起こししていく上でいい制度でありますので、ぜひ入り口のところでまごつくようなことにならないように、ぜひスムーズに運用できていくような形で、これは先ほど言うように公金ですので、では簡単に判こついてほいというわけにもいかない、それはそれで一定のルールのというのは踏まなければならないと思いますけれども、ぜひ今言ったようにスムーズに事が運ぶような形でやっていっていただきたいというふうに思います。
  それから、あと答弁の中で少額であって事業の特殊性等により、本要綱による事業発注が難しいものもあるということで、入札資格を持っているような業者に仕事が回るということだというふうに思うのですが、これは大体事業が確定した最近の年度ののでいいですが、何%ぐらいがそういうふうに回ってしまっているのかがわかれば、平成16年度でも17年度でもいいですが、今わからなければまた後でもしあったら聞かせてもらってもいいですが、統計がとれていない。
               〔「そうですね」と呼ぶ者あり〕
7番(稲毛 明君) あと先ほどからいろいろ出ているのですが、小規模に該当するようなのが各課からどの程度の件数と金額が出てきているのか。先ほどはいろいろ大小含めると22億もなると言いましたが、いわばこの事業に該当するようなのは何件、どのくらいの事業量になるのか。もしまとめてあれば聞かせていただければありがたいのですが。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) 申しわけありません。今まとめている最中なもので、どれが小規模に当たるのかというものは、まだ具体的なものが出ておりませんので、申しわけございません。これはちょっと数字はありません。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) では、まとまりましたら資料のほうをひとつお願いします。
  あとこれはひとついいなと思ったのですが、埼玉の深谷市の例なのですが、いろいろやっていることは多分同じ、ここに登録事業者名簿を作成して、いつでも閲覧できるようにしているということは、阿賀野市でも閲覧できるようになっていますか。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) そのようなことはやっております。できます。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) では、そういうことでぜひこの制度を本当に130万以下という規模も膨らみましたので、ぜひ多くの中小零細業者の皆さんに大きな仕事が行き渡るようにぜひいろいろ考えをめぐらせてやっていってもらいたいし、あわせて例えば大きな事業費なのだけれども、例えばこれを分割発注して、何社かの方におろしていくというようなことというのは考えられないですか。例えば500万の事業量、それはばらせばそういう小規模の方々にも発注できるというようなことというのは考えることはできないでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林財政課長。
財政課長(小林正男君) あえて1つの事業を分割してやるということになりますと、少額的なものがつながりますので、実質的工事に入ったときにちょっとやりにくいのかなというふうな気はしますけれども、果たして分割して発注したほうがいいのかなというのは、ちょっと疑問に思います。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) ぜひ研究できるようであれば研究していただければなというふうに思います。
  それから次に、農業行政のほうに移らさせていただきます。答弁をいただいて、2年も3年もたつけれども、一歩も前進していない、進歩がないというのが私から見て率直な感想です。私が何年か前の12月議会に質問したときと余り変わりないと。ただ、その後言われて何とか協議会を立ち上げたくらいで、果たしてこのやってきた中で、どんな成果があったのか、それをお聞かせください。
                                            
    会議時間の延長
議長(浅間信一君) 本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめこれを延長します。
                                            
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 効果といいますと、それこそ農作物の被害に対しては、ほとんど毎年のように被害額については調査している段階では同じようなものでございまして、ほとんどの効果はないのかなと思っておりますが、ただ私どもにつきましては、新発田さんとの行き来が激しいものでございますので、うちのほうで追い立てれば新発田さんのほうで悪さをすると。新発田さんが追い立てれば私どものほうで悪さをするというふうな悪循環になっておりますので、昨年から新発田とうちと五泉市さんで情報交換という格好で、年数回意見交換をさせていただきまして、どのような対策が一番いいのか、それと情報の共有ということで、情報交換をさせていただいておりますけれども、今のところやはり銃による捕獲が一番いいのではというふうな結論になっておりますし、ただ猿につきましては、山のほうへ帰っていただきたいという観点から、やっぱり出たときにそれこそ集中的に捕獲をするか、山のほうへ追い戻すかというふうな対策が有効というふうには考えておるのですが、ただ猟友会の方々がやはり日中勤めておる方もたくさんおりますし、それから年のいった方もございますけれども、そういう面ですぐに出動できるという方々が数名しかおらないということでございますので、これからは猟友会に入る方も育成していかなければならないのかなというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 笑い事ではないのです、生活している人にとっては。新発田は、やっぱり積極的にやっているのです。国の交付金200万もらって、さらに市も200万出して、週4日間五、六人の専門チームつくってパトロールやっているのです。では、聞きます。阿賀野市は市単独で幾らこの対策にお金を出しているのですか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) 市単独の助成金につきましては、ほとんどございません。この協議会に対しての事務費的なものでございまして、ただ国からの補助金を今のところ当てにしておるというふうな格好でございますので、国の補助金がなくなれば、市の財政を何とか補正でもとらなければならないのかなというふうに考えております。新発田さんのパトロールにつきましては、私も聞いたことがございますが、やっぱり猟友会さんの方が週何回かパトロールしていなさると。やはり見つけたときにそこで何らかの行動をとらなければ、猿はまたすぐ出てくるということでございますので、やはり猟友会さんの方が1名、2名入ったパトロールが一番いいのかなというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 一円も投入しないという、その構えがこういうことを呼んでいるというふうに私は思うのですが、猟友会の人も私はこういう答弁をもらっているのだと聞いたら、本当に進歩がないですねと。1カ所でもいいから例えばネット張るとか、何かするとかして、こういう防護対策もあるのだと。例えばそういうのを皆さんから見てもらうとか、そういうテスト的なものもしてもいいのではないかという話も伺っています。それは、確かにそうです。あのときの答弁もネットしてもすぐ学習して越えてしまうとか、いろいろ、いろいろ言いながら予算づけをしないと。やってもいないのに結論を出すなんていうのは、変な話だと思うのですが、ぜひそういうことも含めて、例えば無線機のバッテリーがだめになって、電波が今出ないというのでしょう。これ阿賀野市のほうで捕まえて、捕まえたら新発田市が無線機をつけてくれるというのでしょう。情けない話だ、自分たちのところで無線機もつけられないなんていうのは。そういう程度にしか考えていないのだろうというふうに思います。
  特に猿の習性をいろいろ聞きますと、被害が集中するのは6時半から9時ごろなのだそうです、朝の。朝仕事終わって、人間が帰ると、それを見て出てくるのだそうです。だから、猟友会の人が言っていました。朝から晩までパトロールなんかしなくてもいいのだと。朝のその出る時間帯にパトロールして、追い返せばいいのだと。それは短時間にできる仕事なので、ぜひそういうところも習性も考えてやっぱり行動すべきだということなので、ぜひその点はこれからいろいろ考えていく上で、同じやるにしても、時間帯も含めて検討していかなければならないと思いますが、そこら辺はどう思いますか。
議長(浅間信一君) 五十嵐農林課長。
農林課長(五十嵐文一君) それこそ発信器につきましては、昨年箱わなを仕掛けまして、捕まえる算段はやったのですが、それにはかからなかったということでございますし、それから昨年の事業の中では、無線機等も購入してございますので、それによってのどこにいるとかいうものをまず把握しながら捕獲に努めているところでございますが、今年度も国の事業がまだ採択はなってございませんが、1カ所試験的に電磁の網を設置しようというふうには考えてございます。ただ、稲毛議員の言われるように、今の段階では、そのパトロールについては出てからの感覚になっておりますので、国の採択の事業がなれば、また猟友会さんにお願いして、その時間帯も考えながらパトロールをお願いしたいというふうに考えております。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) ぜひそういう相手の習性も知って手を打つというのも、これまた大事ですので、いなくなってから駆けつけても、猟友会の人も言っているのです。電話もらって行ってももういないと。ましてや新潟で勤めて、新潟から飛んでもきても手おくれなのだと。だから、今言った猿の習性をよく知った上でやっぱり行動をとるべきだという話もされていまして、なるほどなと、本当にそういうふうに思いましたので、そういうことであれば本当に投入した財源がそっくり成果としてあらわれる可能性があると思いますので、ぜひそういう点で検討していただきたい。
  私がなぜこの問題でちょっと強い口調で言って申しわけないのですが、言ったのは、イノシシ対策の問題なのです。人によりますと、三川の道の駅のじぱんぐのところ、阿賀野川を4頭ぐらい泳いで渡ったというのを発見した人がいるそうなのです。だから、もうこっちのほうに渡ったというふうに想定してもいいだろうというふうに言っているのです。だから、そういう意味で私が言うのは、この阿賀野市で猿対策非常に手がおくれたので、出だしが。だから、そういう点ではこのイノシシ対策も含めて、柏崎のほうの被害を見に行くとか、いろいろ手だてをとって早く対策をとらなければならないというふうに思っているのです。特に柏崎では、冬場食べるえさがないですから、農業用排水路は雪が積もらないでしょう。そういうところをほじくってえさを食べるから、用排水路が相当やはり破壊されているのだそうです。そこしかえさがないわけですから、冬場になれば。そういうこともあります。だから、米山大橋のふもとの集落に入っていくとすごいのだそうです。右側は保護区、こっちは保護区でないと。だから、こっちはまるで山が削られてすごく大変になっているそうです、保護区のほうは。
  そういうこともありますので、長岡市で大暴れしたイノシシは、居場所がちゃんと前からわかっていたのだそうです。それはどこかというと、信濃川の河川敷の保護区だったのだそうです。だから、いわば狩猟をすることができなかった。それがまち側に出てきて暴れたということなのだそうです、事のてんまつは。だから、そういう意味から、早目にこういう手をとって、対策をとっていくということの必要性もあるものだから、私は猿のことであえてこだわってお願いをしたわけなのであります。
  さらに、私はシカがいるいる言われたから、カモシカかなと思ったら、ニホンジカが新発田で生息が確認されたそうです。バラエティーに富んできました。ニホンジカ、カモシカ、クマはいるわ、猿はいるわ、イノシシは来るわで、本当にこれは大変なこれだけ自然が荒れているというこれあかしなわけですけれども、反対に言えば。そういう点で適切なやっぱり早目の対策をとっていくべきだというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。こういうのも含めて、全般的な手だてを早くとるという。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど稲毛議員から猿だけでなく、イノシシやシカの出没情報も出ているということでございます。こういった有害鳥獣、特に山が荒れてくると、こういったものがふえてくるわけでございますので、今ほど新しいそういう情報もいただいたわけでございますので、猿だけでなくて、ほかの有害鳥獣も今後またふえてくる可能性もあるわけなので、その辺も含めたトータルでの対応を今のうちにやはり図っていくのが必要かと思っておりますので、猿対策についても、もう少し実効性のある対策がとられるよう、いろいろまた研究してやってもらいたいと思っておりますので。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 7番、稲毛明さん。
7番(稲毛 明君) 猿は、腰をおろして食べるのだそうです。イノシシは田んぼ全部だめにするのだそうです、泥んこ遊びが好きだから。それだけ全然猿とイノシシの被害の出ぐあいが全然違うのだそうです。だから、そういう面も含めてぜひイノシシ、猿も本当に猟友会の人が言っていました。この前出たというのを聞いて行ったら、猟銃持っていかなかったのだそうです。そうしたら3匹が向かってきたそうです。それだけ人間に危害が加えられるときが迫っているというふうに私は思っているのです。これは、笹岡のもとの定時制高校のあの山の畑あたりに出たその猿が向かってきたということで、本当にもう人間の里まで当然ですけれども、もっと平場までおりてきて大変な実態になっていますので、それも含めて全般的な対策をぜひ阿賀野市でとっていただきたいと。これは、金があるとかないとかの問題でなくて、本当に人間、市民がこの地域で本当に生きていく上で、私は一番最初のときに猿との共存ということを言ったら、皆さんに笑われました。やっぱりただ単に始末すればいいではなくて、やはりそういう野生動物たちも生きていけるような環境をつくるということは、人間が安心して安全に生きていけるという環境になるというふうに思いますので、そういうことも含めて対策をとっていただきたいということを最後にお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
                                            
    散会の宣告
議長(浅間信一君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。
  本日はこれで散会します。
  なお、明日12日午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。
  ご協力大変ありがとうございました。
               散 会 (午後 5時12分)