平成21年第2回阿賀野市議会定例会議事日程(第3号)

 平成21年3月5日(木)午後1時30分開議

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 一般質問

出席議員(22名)
   1番  佐  竹  政  志  君     2番  山  賀  清  一  君
   3番  村  上  清  彦  君     4番  雪     正  文  君
   5番  風  間  輝  栄  君     6番  江  口  卓  王  君
   7番  稲  毛     明  君     8番  宮  脇  雅  夫  君
   9番  清  水  友  行  君    10番  倉  島  良  司  君
  11番  中  島  正  昭  君    12番  石  川  恒  夫  君
  13番  高  橋  幸  信  君    14番  岡  部  直  史  君
  15番  山  口  功  位  君    16番  遠  藤  智  子  君
  17番  浅  間  信  一  君    18番  池  田     強  君
  19番  泉     誠  蔵  君    20番  福  住  つ ゆ 子  君
  21番  帆  苅     剛  君    22番  山  崎  正  春  君

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       市     長    天   野   市   榮   君
       教  育  長    田   村       仁   君
       病院事業管理者    加   藤   有   三   君
       総 務 課 長    小   林       徳   君
       企 画 政策課長    山   口       篤   君
       財 政 課 長    圓   山       知   君
       行 政 改 革    関   川   嗣   雄   君
       推 進 課 長

       税 務 課 長    廣   田   耕   造   君
       市 民 生活課長    中   澤   峰   子   君
       健 康 推進課長    丸   山   一   男   君
       福 祉 課 長    小   林   寿   英   君
       農 林 課 長    佐   藤   和   夫   君
       商 工 観光課長    井   上       正   君
       建 設 課 長    折   笠   朝   美   君
       上 下 水道局長    加   藤   一   男   君
       会 計 管 理 者    中   澤   雄   一   君
       農 業 委 員 会    近   藤   利   晴   君
       事 務 局 長

       学 校 教育課長    小   野   明   夫   君
       生 涯 学習課長    中   村   彰   男   君
       安 田 支 所 長    田   代   盛   一   君
       京 ヶ 瀬支所長    諸   橋   勝   芳   君
       笹 神 支 所 長    若   月       進   君
       監 査 委 員    神   田   誠   一   君
       事 務 局 長

       消防本部消防長    白   尾   光   蔵   君
       農業委員会会長    古   川   重   夫   君
       代 表 監査委員    齋   藤   紀   生   君
       教 育 委 員 長    提   中   宗   雄   君

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       事 務 局 長    小   林   正   男
       係     長    加   藤   勝   則
       主     任    田   中   友   美
               開 議 (午後 1時30分)
    開議の宣告
議長(浅間信一君) 定刻になりました。
  ただいまの出席者は20名です。なお、8番、宮脇議員さん、11番、中島議員さんより遅刻の届け出があります。定足数に達しておりますので、4日に引き続きこれより本日の会議を開きます。
                                            
    諸般の報告
議長(浅間信一君) 会議事件説明のため出席を求めた者は、天野市長を初め27名であります。
  本日の書記は、小林事務局長、加藤係長、田中主任の3名です。
  あがの新報より写真撮影の申し出がありましたので、許可をいたしました。
                                            
    会議録署名議員の指名
議長(浅間信一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  会議規則第81条の規定により、4番、雪正文さん、5番、風間輝栄さん、6番、江口卓王さん、以上3名を指名いたします。
                                            
    一般質問
議長(浅間信一君) 日程第2、一般質問を行います。
  既に皆様にはお知らせしておりますが、本日の一般質問は質問順番10番目の遠藤議員から13番目の山口議員までといたします。これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(浅間信一君) 異議なしと認めます。
  それでは、順次発言を許します。
  16番、遠藤智子さん。
               〔16番 遠藤智子君登壇〕
16番(遠藤智子君) それでは、質問させていただきます。
  米国発の金融危機に端を発した100年に1度と言われる不況は世界に広がり、我が国の経済社会、国民社会においても深刻な影響を受け、国税、地方税の大幅な減収が見込まれ、厳しい状況となっておりますが、当市においても企業の業績不振等による失業者の増加や市民法人税などの減少が顕著となるなど厳しい行財政運営を強いられる局面を迎えております。その中での21年度予算に当たりましては、前年度比38%、6億8,000万円減となりました。その予算編成に当たりましては、市長さんを初めとする職員の皆さんの大変なご労苦があられたものと伺っておりますが、その厳しい予算の中で、市長さんの施政方針中にも述べられてございましたが、少子化対策につきまして特定不妊治療費助成や妊婦健康診査等の支援に対しましてご理解を賜り、心から感謝申し上げるところでございます。この支援事業は、阿賀野市の未来社会に対する大切な投資でもあろうかと認識させていただきつつ質問に入らせていただきますが、今回は財政厳しい中での質問の通告に当たりまして迷いが生じたところでございましたが、昨今の社会情勢の不安をかんがみ、また通学路の安全は未来を担う子どもたちの安全や、また市民の安全対策にもなるものと考え、通学路の安心、安全についてお伺いします。
               〔8番 宮脇雅夫君入場〕
16番(遠藤智子君) 現在市内の通学路にありましては、子どもたちが元気に通学できるよう行政、市民の方々の多様な協働力のもとで安心、安全の確保に尽力がなされていることと認識いたしておりますが、昨年6月には小学校の統合にかかわる通学路の安全整備について調査結果を添えた要望書が寺社地区の地元関係者より提出されております。現在通学路の安全対策工事が実施されておりますが、通学路にありましては安全な歩行空間の確保が不可欠であります。その要望箇所のみではなく、市内全域の通学路においても点検、改良を図るべきと考えますことから、次の点について伺います。
  1番目でございますが、防犯灯の整備率は各地域にあっては差が生じております。今後の整備計画について伺います。
  2番目が歩道は沈下等で路面がでこぼこになったりしておりまして、通りにくい箇所もあるため、そのために高齢者の方は車道を歩いたりして危険が感じられます。また、子どもたちについても同様でございます。改良計画につきまして伺います。
  3番目は、国道49号線、安田地内でございますが、そこに設置されております国道を横断するときに使います地下道は、自転車や老人車等は通行しにくい構造と私は常々考えております。そのため大型ダンプの走る国道を横切る市民の姿を見かけ、危険を感じます。通行しやすい地下道に改良されることにより利用者も増加し、安全だと考えますが、その対策について伺います。
  4番目は、歩道や道路わき縁石の周りには春から秋にかけて、皆様方も目にされるとは思いますが、雑草が茂っている箇所が多数ございます。歩行者の妨げにもなったり、また景観上も悪いと思われます。行政、市民の協働力で除草作業を推進してはいかがでしょうか。
  以上、1回目の私の質問を終わります。
議長(浅間信一君) ただいま8番、宮脇議員が出席されました。ただいまの出席者は21名でございます。
  天野市長。
市長(天野市榮君) 遠藤議員のご質問にお答えいたします。
  まず、当市における防犯灯の整備状況でございます。議員ご指摘のとおり、地域によってばらつきがあるのは否めないところですが、市内全域における防犯環境の向上を図る観点から、市の防犯灯設置及び維持管理に関する規則に基づき、市と自治会との協働により整備を推進させていただいております。そのうち市が実施する際の基本的な考え方といたしましては、児童生徒の通学における安全対策を最優先としてとらえ、通学路を中心とした防犯灯の整備を計画的に実施しているところであります。防犯灯の整備に関しましては、現時点では具体的な推進計画は作成しておりませんが、本年4月策定を予定している阿賀野市犯罪のない安全で安心なまちづくり推進計画の中でその計画的な設置と維持管理の項目を設けることにより今後の整備方針をお示しすることといたしております。具体的には、通学路等を中心とした暗がり調査等を行い、必要性や緊急性など考慮した上、計画的な整備に努めるということになりますが、今後はこの推進計画に基づき整備を推進してまいりたいと考えております。なお、この防犯灯の整備につきましては、国の2次補正予算の関連で市内五、六カ所の整備を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
  次に、歩道の改良計画についてお答え申し上げます。現在市が管理する歩道延長は43.3キロメートル、うち通学路に指定されている歩道は7.4キロメートルであります。ご指摘のとおり、特に早期に整備された歩道につきましてはバリアフリー対応とはなっておらず、また老朽化による不陸箇所も生じております。道路パトロールなどにより発見された危険箇所などについては、その都度部分補修を実施しており、今後も地域住民の要望や各学校が作成している通学路安全マップなどの資料を参考にしながら必要な補修を実施し、安全を確保してまいります。
  次に、国道に設置されている地下歩道に関するご質問であります。当該地下歩道は、国道49号安田バイパスの六野瀬―寺社間が昭和60年11月に供用開始されるのと同時に設置されており、当時の施設基準に適合した構築物であります。ただ、自転車については斜路、坂道を押し上げる構造になっており、高齢の方や子どもたちにとってはかなり厳しく、当然老人車や車いすが容易に通れる構造にもなっておりません。したがいまして、現状を調査して少しでも改善していただけるよう管理する新潟国道事務所に要望したいと考えております。
               〔11番 中島正昭君入場〕
市長(天野市榮君) 最後に、道路などの除草に係る市民との協働のご質問であります。堤防など危険箇所を除き、市道等の除草については、その作業期間が限られ、作業量も膨大であることから、市では十分な対応ができず、地先の皆様からの協力をお願いしている状況であります。繁茂により通行が危険な箇所については、今までどおり市で実施し、安全を確保いたします。そのため新年度に乗用草刈り機の導入なども予定しているところでありますが、議員よりご提案のありました行政と市民との協働による作業についても他の先進事例など研究し、その取り組みに向けて検討してまいりたいと考えております。なお、通学路を初めとする市道全般にわたる安全対策につきましては、この春に緊急雇用創出事業交付金を活用して危険箇所の把握、整理を行うこととしており、この成果により全体事業量を把握するとともに、計画的な対策を講じてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) ただいま11番、中島議員が出席されました。ただいまの出席者は22名であります。
  16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) ただいまの市長さんの答弁でございますが、子どもたちの安全を考えまして、通学路を優先的に防犯灯の整備に力を入れておられるということと、また新年度の4月に阿賀野市犯罪のない安全で安心なまちづくり推進計画を策定予定であり、それに基づいた防犯灯の整備に力を入れたいとのことでございますが、私も市の努力も本当にわかって認識いたしておりますが、先ほども申し上げましたが、市内にありましては感心するくらいに通学路におきまして防犯灯が整備されている箇所と、え、ここ通学路なのかなと思うくらい全くない、整備されていない箇所もあるのでございます。そういう箇所は、本当に優先的にお願いしたいとは思うのでございますが、昨年の9月議会でございましたでしょうか、防犯灯につきまして同様の質問をさせていただきました際に総務課長さんに夜間の見回りをお願いしました。それで、防犯灯の設置状況を自分の目で確かめていただきたいというお願いをしたわけでございますが、いかがでございましたでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林総務課長。
総務課長(小林 徳君) おっしゃるとおりでございまして、私どももいわゆる通学路で防犯灯が設置されていないところ何カ所かあるわけでございます。それで、これはやっぱり現地を見ないとわからないということで実際見させてもらいました。防犯灯が設置されていない通学路について、おおむね防犯灯は設置されているというふうに考えてはいたのですけれども、ただ一部おっしゃるとおり、まだ防犯灯が設置されていないところがあるということで、現地を見ますと、電柱がないところで通学路に指定されてあるところが実はございまして、よく考えてみますと、やっぱりお金の問題があったのではないかということで、電柱がありませんので、非常に費用がかかるということで、これは財政的な問題で先送りされてきたのではないかということだということで現地を見させてもらいました。ただ、そうはいってもやっぱり子どもの安全、安心は守らなければならないということからして、お金がないからということで済まないだろうということで今考えておりまして、先ほどの市長の答弁にあったとおり、国のいわゆる2次補正、地域活性化生活対策臨時交付金、この制度が実は示されましたので、この機会を逃したらなかなか難しいということで、多少お金がかかるようではありますけれども、このチャンスを逃したら大変なことになるということで今鋭意作業を進めておりまして、何カ所か整備をする予定で今予算化に向けて準備をしているということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 課長さんには本当に現地確認をしていただき、大変ありがとうございます。子どもたち、またあるいは市民の皆さんの安全を考えて本当に課長さんも一生懸命になってくださっているということでございますが、よろしくお願いいたします。
  そこで、ちょっとお聞きいたしますが、国の2次補正予算の関連で五、六カ所の整備を予定されているとかというふうにお聞きしましたが、課長さんもまたこのチャンスを逃したくないとも言っておられますが、その設置といいますか、整備箇所でございますが、今現在決まっているのでございましょうか。それと、場所が決まっていなければはっきりわからないかもしれませんけれども、金額的にはどの程度の要することができるものなのでしょうか、お願いします。
議長(浅間信一君) 小林総務課長。
総務課長(小林 徳君) 設置の箇所でございますけれども、現時点でのお話でございます。これは、まだ補正予算が、国は通ったようでありますけれども、阿賀野市の補正予算がまだでございますので、何とも言えない部分がありますが、現時点では4カ所ないし5カ所ということでございます。設置場所の中身まで必要でしょうか。どこをどうつけますという、そこまで。
16番(遠藤智子君) 今わからなければ後でまた……
総務課長(小林 徳君) いや、わかるのですけれども、まだ予算が通っていませんので、ここで言い切ってしまいますとなかなか難しいので、一応4カ所ないし5カ所ということで今考えております。通学路については、今回この機会で何とかしたいということで、通学路に指定されたところすべてやってしまいたいという今考えでございますので、またこの阿賀野市の補正予算の中でそれはお話しできるのかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) では、今のところまだ議決されていないからということではっきりおっしゃれないということでございますが、また私ちょっと聞くところによりますと、国からもまたこういう五、六カ所以上くらいの予算ですか、もいただけるのではないかなというふうなお話もちょっとお聞きした経緯もございますが、これもやっぱりすべてまだ予算が通っていないということで今お話はできないということでございましょうか。そういうのであればそれでまたあれでございますので、それはそれとして私その部分は質問はちょっとやめます。
議長(浅間信一君) 小林総務課長。
総務課長(小林 徳君) 今予定している場所は決まっておりますけれども、阿賀野市の補正予算が通っていませんので、具体的な名前だけは差し控えていただきたいというお話でございますので、ご理解をいただければと思います。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) では、この件はあれですが、私先ほどの1回目の質問にもちょっと申し上げましたが、寺社地区から通学路全般につきまして、そういう歩道とか、防犯灯とか、交通標識とか、いろんな要望が上がっているわけでございますが、その中で防犯灯の設置箇所といいますか、そこが約1キロくらいにわたりまして、そこは全くといいますか、1キロくらいにわたりまして防犯灯がついていないので、もしその設置を考えてほしいというふうな要望が上がっているかと思うのでございますが、その件につきまして現時点ではその対応はどうなっておりますでしょうか。
議長(浅間信一君) 小林総務課長。
総務課長(小林 徳君) 結果的にお話をしなければならないような質問になりましたけれども、今お話の場所については今回実施する予定でおります。それで、約20灯の防犯灯を、たまたまここは東北電力の電柱がございますので、20灯の防犯灯を設置したいということで、これは寺社のPTAの皆様方からもこのたびの学校の統合によって防犯灯を含めた全体的な防犯対策の要望が出ておりますので、その一環としてやらせていただくという予定でおりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 済みません。小林課長さんには本当に言いにくいことまで言わせてしまったようで大変申しわけありません。でも、その陰で私はちょっとほっとし、喜んでおります。そういうお答えがちょっと聞けたということで喜んでおります。私たち大人でもやっぱり暗い夜道から防犯灯のある明るいところへ出たときというのは、本当にほっと一安心できるものでございます。特に今回寺社地区の子どもさんたちといいますのは1年生から6年生まで初めて通る道といいますか、初めての通る通学路でございますので、早急にお願いしたいと思います。
  あと、市内におきましてはまた予算のある限りいろいろと点検していただいて設置を、整備をお願いしたいと思いまして、1番目のこの防犯灯の整備についてはここで終わらせていただきます。
  2番目の歩道の改良計画についてでございますが、担当課の部署におかれましては地域住民の要望や通学路のマップなど参考にしながら補修、安全を今後も図っていきたいとのことでございますが、本当に通学路にとりましては、先日石川議員もちょっと発言なさっておりましたが、上下関係のそれぞれの立場の自覚とか、また触れ合いの場でもあり、特に帰り道は子どもたちは緊張から解放されて友達との楽しい触れ合いのひとときの場であります。しかし、それには安全に通行できることが大切であると思っております。また、保護者の願いでもあるかと思います。このたびの寺社地区から出された要望書には、その親御さんたちの、保護者の方々の願いが感じられております。
  あと、これはちょっと要望になるわけでございますが、市内には危険箇所がまだまだたくさんあると聞いております。また、今後におきましては市内小学校の統合整備計画も視野に入れていただいて点検、また改良、整備をよろしくお願いしたいと思っております。歩道は、通学路のみではなくて、全市民の方の生活道路ともなっております。安心して通れるよう本当によろしくお願いいたしたいと思います。歩道の改良計画につきましては、また順次いろいろと点検なさってやってくださるということでございますので、この点はこれで終わります。
  次に、3番目は地下歩道の改良についてでございますが、現在安田地区にございます川手地区や大和方面地区より国道を渡るには地下道を通らなければ、ずっと新栄町のほうを、そこまで行けば何とか歩いても渡れますが、あとほとんど、でもそこまで行くには本当に高齢者の方は大変な部分もあるかと思いますし、自分が用事に行きたいのがすぐ国道の反対側にあってもそこはやっぱり地下道に、歩いた場合は入れますが、老人車とか3輪車、そういう場合は全くそこも入れませんから、そうすると目の前にありながらも遠い回り道をしなければならないとつい、私も多分そんな考えになるかと思いますが、すぐ、危険はわかるのですが、それを承知しつつ、つい目の前の便利といいますか、危険なのですけれども、そこをやっぱり通ってしまうという、そういうふうな方の姿を見かけるときもございます。国道は、大型ダンプカーの通る場所でもございますし、また事故に遭った方の話も聞いております。この地下歩道の整備につきましては、現状調査をして改善してもらえるように県の国道事務所に要望したいとのことでありますが、そこの場所につきまして課のほうではやっぱり点検されてくださいましたでしょうか。そしてまた、点検されてみまして、どういうふうにお感じになりましたか、一言お願いいたします。
議長(浅間信一君) 折笠建設課長。
建設課長(折笠朝美君) ただいまの地下歩道の件でございますけれども、建設課のほうで先般安田地区の6カ所の地下歩道といいますか、通路のほうを点検をさせていただきました。一つ一つ全部斜路といいますか、その長さも違いますし、また出入り口の数も1カ所で入って2カ所に出るとか、さまざまな形態がございまして、なかなかつくるときは大変な困難があったのではないかというふうなことも想像できるわけですけれども、それで斜路の角度とか、勾配とか、そういうものを見ますと、比較的緩やかではありますけれども、中には相当長い距離のものもありまして、あそこを老人の方がいろいろ自転車とか、さまざまな老人の車とか、そういうもので上ったり、あるいは下ったりするのはなかなかちょっと大変な感じがいたしました。その対策としては、管理者である国の新潟国道事務所のほうに、今答弁書でもありますように要望するということにはしておりますけれども、実態を再度つぶさにもう一回点検をいたしまして、その実態をよく詳細に調査して要望してまいりたいと思います。確かに議員おっしゃるように、横断歩道があればそちらのほうを利用するというのが普通といいますか、楽な方法かもしれませんけれども、ないところにとっては本当にすぐ目の前に見えるけれども、なかなか行くことができないということで老人あるいは幼児にとっては大変なことかなというふうなことで、その辺をよく伝えてまいりたいというふうに思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) いろいろと確認をしていただきまして、その確認事項に対しまして要望してくださるということでございますが、よろしくお願いいたします。
  私常々思っていたわけでございますが、数年くらい前に岩手県の平泉に行きました折に、そこの中尊寺がございまして、そこから反対側の資料館といいましょうか、そちらのほうに行こうとした際、やっぱりあそこも多分国道で対面してあったと思うのですけれども、建物が。それで、やっぱり地下道がございました。それで、入っていきましたら本当に地下道は階段にはなっておりません。平面で、それもちょっと滑らないようにというか、そんな感じで緩やかで、地下に入って下った、上ったという、そういうふうなあれも感じなくてもいいくらいとってもいい地下道であったような記憶がしているのでございますが、本当にそんなふうな地下道にでもなればすごく皆さんもっとそういう利用者の方がふえるのではないかなと思いまして、今回質問させていただいたわけでございますが、これから私もあと3年もすれば前期高齢者に入りますが、これからまだまだ元気なといいますか、高齢者の方もふえてまいりますし、老人車を押す方もいるかと思います。その方たちがやっぱり安心してそういう自分の用を足しに出かけることができるようにこれからもぜひそこを気にかけていただきまして、それで国道工事事務所でしょうか、そちらのほうにぜひ働きかけをお願いしたいと思いまして、この件はこれで終わります。
  4番目の除草作業等につきまして、市民との協働力についてでございますが、先進事例などを参考にしながら検討してまいりたいとのことでございますが、私たち町内でございますが、幸か不幸か本当にたくさんの市道に花壇が、大分長い距離でございます。そこと、また保育園に入る道でございましょうか、結構草を取る場所といいましょうか、たくさんございまして、それで女性のグループの方皆さんで暑い中、汗を流しながらですが、でも結構楽しく除草作業にボランティアとしてさせていただいているのでございますが、そのボランティアをなさってくださっている方も本当に自分たちのやっていることがそういう市の財政負担を少しでも和らげることになってくれればいいという、そういう目的もあるかもしれませんが、自分たちがそういう営利を目的としないで、そこでお母さんというか、ほとんどおばあちゃんぐらいの年齢の方でございますが、自分たちの子どもやお孫さん、そういう人たちに少しでもそういう道徳観といいましょうか、そういうふうなのを感じてもらえればそれでうれしいねという、そんなふうな感じでやっているのでございますが、私もそこで一緒にさせていただきますと、やっぱり車の通行があるわけでございまして、特に道路わきの縁石等を草取りする場合、ちょっと危険を感じるわけでございます。もし事故があった場合どうしようかなと、そんなふうに感じるときもあるのでございますが、そこでもしそういうふうな作業をしてくださる方がおりましたら、やっぱり今ボランティア保険というのございますが、そういう部分のみは市のほうで用意していただけるような、そんな制度もできないものでしょうかと思いまして、それでこのたびちょっと提案させていただいたわけでございますが、今財政も本当に厳しくなっておりますし、ここで引用するのはどうかとは、ちょっといいのか悪いのかあれですが、アメリカのケネディ大統領、国が国民に何をしてくれるのかではなくて、国民が国に対して何ができるかという言葉、有名な言葉を聞いたことがございますが、私は本当に今のこういう時代にありまして、そういう気持ち、そういうふうなのも本当に大切なものではないかなと思いまして、そういうふうに思っておりますし、市民の協働力を発揮すれば道路の美化運動は進められるのではないかなと思いまして、ちょっとこういうふうに提案させていただいたわけでございますが、そういう点につきまして市長さん一言。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほどの遠藤議員さんの質問というより、提案でございますが、本当に市道に限らず、道路のわきの雑草ですとか、水路の雑草、大変繁茂している状況は皆さんもご存じだと思います。基本的には、時期的にはその道路あるいは水路を管理するところが除草をやる義務といいますか、責務はあろうかと思います。ただ、では自分の庭先の道路あるいは水路に雑草が生えた状況をどう思うかでございますよね。自分の庭であれば、きちんと手入れをして除草もしていると。一歩外に出て公道に出るや雑草が繁茂している状況、決して景観上いい状況ではないわけです。本来なら道路管理者、あるいは水路の管理者がやるべき仕事なのでしょうけれども、なかなか予算もつかないということでほったらかしになっているという状況です。
  本当に私も昔、小学校のころを見ますと、当時はまだ行政と住民の役割分担というのがはっきりしていないというか、行政の役割というのは非常に小さかったような気がします。そうしますと、今言ったような除草とか、あるいは水路の江ざらいとか、道路の整備そのものを地域でやっていた時代でございます。あのときは、まさに自分たちの地域を自分たちでよくするのだと行政に頼らないでやっていた時代でございます。それがどんどん、どんどんそれが行政の仕事だというような状況になりまして、ただ行政も今大変財政が厳しくてそこまで手が回らないという状況。その中でボランティアで除草をやっているグループがあるというような今遠藤議員のお話でございますので、非常にいいことだなと思っております。やはり自分たちの地域を何とかきれいにしたいという、そういう思いが自然にそういった行動に出たのかなと思っております。それに対して、では市としてボランティア保険の保険料程度を助成してはどうかというようなご提案もございました。今ちょっとすぐにはお答えは用意してはいないのですけれども、そういった地域でいろんな活動されている方に対して何らか市としても、財政的な支援がいいのか、別な支援がいいのかわかりませんけれども、頑張っている方に対してやはり評価してあげるといいますか、何らかの市としての感謝の気持ちといいますか、そういったものが必要かなとは思っております。具体的には、どういうものがいいのかというのはまた今後検討させていただきますが、とにかくそういった形でこれから地域の人たちが自分たちの地域をよくしていこうという、そういった気持ちが起きて、それが行動に結びついていくということが非常に大事なのかなと思っています。
  今地域力というのがよく言われるのです。それは、防災、防犯もそうですし、教育、保育もそうだし、要はある程度その地域の中でそういった活動を通じて完結していくという取り組みでございます。これは、かつての日本はみんなそうだったわけです。行政がほとんど機能していなかった、なかったころは、みんな地域のことは地域でやっていたわけなので、いま一度そういうころをやはり振り返ってみると、今と当時はまた状況が違うのでしょうけれども、その地域のつながりといいますか、そういったものが今まさに問われているのかなというふうに感じております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 16番、遠藤智子さん。
16番(遠藤智子君) 市長さん、ありがとうございました。
  本当にただいま市長さんの言葉にもありましたが、やっぱり地域の皆さんが力を合わせるというのはとっても大切なことであり、子どもさんたちにとりましてもそれはすごくいい方向への力になるのではないかと思っております。これは、いろいろと検討しなければならないかとは思いますが、本当に協働の力を発揮した道路美化運動を市内全域で取り組めれば本当にすばらしいのではないかと思いますし、いろいろな角度でご検討をお願いしたいと思います。
  最後に、一言あれなのですが、4月からは小学校の新1年生が本当に自分の背、ほとんどランドセルに隠れるような、そんな感じでランドセルを背負って上級生に見守られながら通う姿はかわいく、ほほ笑ましい限りでございます。また、中学校の新1年生はやっぱり少し大人になったように感じられる、頼もしくも感じられる、そういう姿が目につきますが、その子どもたちの通学路の安全は絶対に不可欠だと思っております。緊急雇用創出事業交付金を活用して、またそれには失業された方々の雇用を図りながら市道全般にわたりまして危険箇所の把握を行って安全対策を講じられるとのことでございますが、阿賀野市民の皆さんの安全確保のために本当によろしくお願い申し上げまして、質問を終わります。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  11番、中島正昭さん。
               〔11番 中島正昭君登壇〕
11番(中島正昭君) 2項目の通告の質問をさせていただきます。
  市長は、県の職員として十数年の実績とはいえ、180度去年転換した自治体の執行及び任命権者として日々苦悩と戸惑いを察するところであります。ですが、相次ぐ職員の不祥事等々に直面し、市民からは「またか。たるみ過ぎもほどほどに」という声が上がっておるところであります。そのたるんでいる原因とは、要因とは首長としていかがお考えか。また、今後どのように人事管理、職員の綱紀を進め、リーダーシップを発揮していくのか、理念と構想を伺いたいと思います。
  そこで、新年度を迎えるに当たり、人事異動の時期であります。適材適所、有効配置、既に考えておられることとは思います。一番難しい問題でもあるなというふうにも考えるところでありますが、現時点で市長の構想をお聞かせ願えればというふうに思っております。
  2項目め、今議会でも、今までも、どの議会、会議、協議会、委員会等々の中でも質問等々から執行部から受ける説明は予算、財政厳しい折、財政破綻も懸念される中でというがっかりするような声しか、答弁しか返ってこないここ現実であります。また、特に昨年後半からの世界同時不況の波は、この地域にも危機として押し寄せております。確たる基幹産業のないこの地域も、税収等々も大分減額、見込めない。県及び国の交付金、補助金に依存しなければならない当市の財政事情の将来に多くの市民の不安の声も聞かれるところであります。そんな折も折、先般産廃業者の訴訟問題での敗訴。この財政危機の折、全く余分な財政負担を強いられたわけであります。真実はどうであれ、現実八百数十万という無駄な、予定もしていない財政負担を生じさせたという現実であります。それを知る市民は、「冗談じゃないよ」という声も非常に大きいわけであります。その市民に対して、果たしていかがな説明をもってしたのか。新潟日報及びローカル新聞等々では若干の報告というような形で触れてはおりますけれども、市の広報として果たしてくれたのかなと。その触れる中でも市として財政負担は生じたけれども、今後こういう財源確保のための手だてを講じますよということぐらいは載せた広報をおわびとともに載せてほしいなという意味合いでこの質問をさせてもらっているわけであります。いわゆる財源確保のための手だて、それらについて、ここに述べてはおりませんけれども、ある程度再質問等々でも市長にも質問させていただきたいというふうに思っております。そんな財政負担を一部でも、訴訟費用の一部、弁護士費用の一部でも旧任命執行正副権者に請求してもよろしいのではないかと。また、市民の声としては「すべきだ」という声もあるわけなので、市長の明確な見解をお伺いしたいと思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 中島議員のご質問にお答えいたします。
  このたびの不祥事に至った要因につきましては、本来市として許可すべき事案でなかったものを許可してしまい、許可を取り消す際には行政手続法上の聴聞の機会をとらなかったなど重大な過失が重なってしまったものであります。当時の関係職員3名は、環境行政の経験が浅く、廃棄物処理法を初めとした関係法令について不勉強であり、新規業者が参入して競争の原理を働かせるべきと勘違いし、判断を誤ってしまったものであります。また、行政における許認可権限の重大性に対する認識に欠けていたため十分な調査及び関係機関との連携、市役所内部での協議等を怠ってしまったものであります。まことに申しわけなく、改めましておわび申し上げます。今後このような過ちを起こさないために十分なチェック機能が働くシステムをつくっていく所存であります。それには職員一人一人に行政のプロとしての自覚を認識させ、市の未来を考える職員、市民のために行動する職員、市民から信頼される職員であるよう指導することはもちろん、人事評価制度の構築を図り、能力重視の人事、また本人の申し出による降任制度などについてもその導入を検討してまいりたいと考えております。
  次に、新年度に向けた組織及び人事構想についてでございます。ご案内のとおり現在組織のフラット化、事務処理や意思決定のスピード化を図るための組織の見直しを進めているところであります。また、室長制に移行していくことにより室長を実務者のトップと位置づけ、事務処理のスピードアップにつなげ、課長は担当領域における政策の研究、その実行、達成に重点を置き、いわばその分野での営業部長的な役割を担ってもらいたいと考えております。これを踏まえ、新年度の人事異動の参考とするため、去る1月に限られた時間ではありましたが、全管理職との個別面談を行ったところであります。今後は、年功序列の利点は残しつつも能力序列による人事を取り入れ、職員の意識改革を図ってまいりたいと考えております。
  なお、一般廃棄物処理業許可取り消し訴訟事件については3月1日付で懲戒処分を行ったところであり、市民の皆様に対して深くおわびしなければならないものと考えております。
  なお、損害賠償請求も必要ではないかとのご指摘につきましては、現時点では難しいのではないかと考えております。よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 再質問させていただきます。
  市長、1の1の私の質問の趣旨は、決して今回の訴訟問題の不祥事というふうなとらえではなくて、せんだって臨時会で100対ゼロの交通事故ありましたですよね。また、きのうもある議員の質問も出ていました。相次ぐ交通違反、飲酒運転等々の不祥事というふうな話で出ていましたけれども、私はまたまた100対ゼロの交通事故問題等々を取り上げたつもりなのです。それで、きのうも速やかに処分すべきだ。本人はもとより、所管の課長クラス、執行部までもすぐすぐ処分せなんていう話ありました。けれども、私は処分等々が必ずしも当たっていると思っていませんし、処分よりも、済んだことではなくて、今後どう対処するか。職員の皆さんのモチベーション絶やさないために市長と一丸になって住民サービスをとらえるその意識、そういった改革を今後どうしていかれるつもりですかという意味でこの1番の1は質問させてもらっているのです。そういうことで実際のところ毎度毎度その都度意識改革のためにコミュニケーションを図りながら等々の説明はありますけれども、懲りず、懲りず、懲りず毎回です。ましてやプライベートで起こす事故はもとより、職務中に事故を起こせばまた一般会計からそれらの賠償金等々既に出ているわけです。そういうことを踏まえて、わかりました、今後気をつけてくださいではなかなかこれ進まないからということで質問させてもらっているのです。今後そういうことのまずないための手だて、どう職員とのモチベーションの高さを維持する等々の発揮をどうされるのか、市長として考えていますか、お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほどの再質問でございますが、本当に最近ちょっとした不注意で事故、交通事故を起こしてしまっていると。物損あるいは人身事故ということを勤務時間中に起こしているという実態がございます。確かに中島議員のおっしゃるとおり、たるんでいるというふうに受けとめられても仕方がないのかなというふうに思っています。なかなか個人の当然不注意とか、そういった中で起きているものでございますので、もちろん本人が自覚していく、交通安全について十分自覚していくということは非常に大事なことでありまして、また組織としてもそういった事故が起きないように指導を徹底していくということも大事であろうかと思います。この辺は、なかなか行政としてもやることはやっておるわけで、本人も当然自覚していることは自覚しているし、多少これくらいはいいのかなというような気持ちの人もあろうかと思う。ただ、いわゆる自分は関係ないのだというような意識であっては、なかなかこういった事故というのはなくならないのかなというふうに私は考えています。他山の石といいますか、自分はやっていないのだけれども、自分だったらもしかしてそういう不注意で起こしてしまいかねないのではないかという、そういうことも考えてみる必要があるのかなと思っています。いわゆる人ごとではなくて、自分も場合によってはそういうことが起こるのだと、そういう意識をまず職員全員持っていただく必要がありましょうし、またその管理監督にある立場の職員もやはり部下への指導の中でしっかり、どういう形の指導がいいのかというのは相手の方にもよりましょうし、機会もどういう機会がいいのかというのも当然部下の状況を一番よく知っている管理監督者が一番よくわかっているわけなので、そういう状況を踏まえてしっかり指導していく必要があろうかと。ですから、これをやれば絶対にそういう不注意や事故が起きないということはないと思います。ただ、人ごとではなくて、自分もいつかそういう事態に遭遇するということを常々やはりそういう気持ちを持っていくということが大事ではないかというふうに思っております。余り答えになっていないかもしれませんが、以上です。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 市長、申しわけないですけれども、その事故発生した当時、課長会議等々するとき、その程度にしようがないですねなんていう話ししているのですか。それではやっぱり私が先ほど来話ししている強いリーダーシップをもってしてというふうなことに皆さん感じないです。それぞれのやったことだからしようがないみたいな話でいたら、職員の皆さん一人一人が危機感と緊張感等持って仕事しないから枚挙にいとまがないのでしょう。その辺を聞いているのに、市長、私らの説明にもそうですけれども、もっと課長会議等々の中で皆さん一人一人から聞きましょうか、どんな会議しているのか。このことについて今後どう考えますかという。そうでしょう。しかし、済んだことはもう次になんて言っているけれども、心配の種が尽きないです。市民が「冗談じゃないよ」と言うのは当たり前です、これ。とにかく先ほど来話ししていますけれども、こういうリードするリーダーシップを発揮するということは確かに難しいと思う。今までその反対、180度違う立場でしたから、それはもうわかりますけれども、その辺だと危機感にもつながらないし、意識の高揚、心配の種が尽きない。市長、とにかくひとつ毅然とした態度、何か全然だれの話みたいな感じで聞いているような気がするのですけれども、頼みますよ。ともかくひとつそういうことでないと市民の不幸につながるのです、これ。頼みます。
  それで、人事評価制度をして職員のレベルのというふうな話があるわけですけれども、評価制度、機能していると思いますか。評価はだれするのですかというふうなことも前に話ししましたけれども、そんな内部で評価し合って、いい評価して、いい人材が、いい適材適所に配置なると思われますか。その人事評価制度についてちょっと説明してください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私が考える人事評価制度ということですか。
11番(中島正昭君) 機能していますか。
市長(天野市榮君) 今のですか。
11番(中島正昭君) ええ。
市長(天野市榮君) 私は、いろいろまだこの人事評価は試行段階でございますので、やりながら今よくしておりますので、完全なものはまだでき上がっておりません。
  以上です。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) いや、この新年度の人事配置についても、異動についてもそういうものを参考にしてと現におっしゃっているわけですから、いや、これから考えますなんていうことと全然話違うではないですか。もう既にある程度それなりの機能を発揮させていなければならないはずではないのか。機能させてなければならないはずなのに果たしてしているのか。では、だれがだれを評価しているのか、その辺を説明してくださいと言っているのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 基本的には、その所属長といいますか、管理の職にある方が部下を評価しております。その結果については、私のほうに来ております。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 所管のトップ、いわゆる課長クラスが部下を評価すると。課長クラスの評価は、市長がされるのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) それは、私が評価しております。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 人が人を評価する、裁判ではないですけれども、評価ということ自体も非常に難しいことだと思います。これは、やりにくいなというふうなのは重々お察し申し上げますけれども、やっぱり機能するためにはさっきの危機感等々の話もつながるわけなので、何にも増して、すべてにおいて市長の毅然とした態度、リーダーシップ、これはもう必要不可欠、もう何においても必要だということですので、ひとつよろしくお願いします。
  それと、昇任制度というふうなことだとわかるのですけれども、降任制度という答弁ありましたですよね。これについてちょっとお聞きしたいのですけれども、私課長ではなくて、課長補佐でいいですというふうなことを自主的にこれ申告させるということなのですか、降任制度というのは。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) この降任制度につきましては、私が県職の時代のときに職員調書というのがありまして、異動調書含めて1年間の業務について自己点検します。今度どういう職務をやりたいかという希望もとります。そういう中でいわゆる上位の職につきたい、あるいは下位の職につきたいという、そういう項目があるのです、職員調書の中で。ですから、私もこういったものもあってもいいのかなと思っているのです。いわゆるこれから管理職はどんどん減ってまいります、課長補佐のポストがだんだん減りますので。そうした中で、例えば年功序列で管理職になられたのだけれども、なかなかその管理職に自分は向かないという方だっていらっしゃると思うのです。そういった方は、無理にその管理職をやっていただくよりは、私は非管理職のほうの仕事がむしろ向いているという方もあろうかと思います。そういう方に対しては、そういう希望があれば、であれば管理職を外して非管理職のほうに戻すということもあるわけです。そういったことを申し上げたことを書いたつもりでございます。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) みずからを評価して、私そのレベルに達していませんから、ぜひ降格させてくださいなんていうふうなこと確かにおもしろいかなとは思いますけれども、それと同時に同じなら昇任制度並べてやればいいではないですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ちょっとここ私も逆に言うと若い人でも能力ある、意欲のある方はまた管理職に登用したいと思っておりますので、当然それとセットでございますので。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) いろいろとその人事関係の質問でありますので、非常に苦慮これからもせざるを得ないだろうなというふうなのをお察し申し上げます。
  答弁書に中にせんだって新年度の人事異動の目的で個別面談、各課長さんと、全員とされたのかどうか、やらせていただきましたという答弁書をいただきました。その折、市長のニュアンス、感覚として、目的もさることながら、一人一人のモチベーションなり、考え方なり、意識なりを伺ったと思うのですけれども、感想としてどうでしたか。この個人面談というのは何度目ですか。あわせて数点今質問しましたけれども、お願いします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 管理職との個別面談ですが、これは今回初めてやったわけです。1月に入ってからです。当然管理職の方は、常日ごろ仕事の打ち合わせ等で十分その方の人となりを知っている方もいれば、ほとんど仕事の話がないためにコミュニケーションといいますか、話したことがないという管理職もおりますので、そういう意味では広く、1人30分でしたけれども、いろいろお話ししていく中でその方の性格といいますか、考え方といいますか、仕事に対する熱意、意欲といいますか、そういったものはある程度感じ取れたのかなと思っています。ただ、これはあくまでもまだ最初でございますので、また来年こういったこともまたやっていきたいと思っていますし、ただ面談というだけでなくて、何かその裏づけになるような資料みたいのあるとなお一層効果が上がるのかなと思っています。今回初めてのもので、とにかくふだん話をしていない管理者の方とお話ができたということは、その点においては非常に有意義だったなというふうに感じています。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) その個別面談しっかり先ほどのいわゆる人事査定等々の中で、間もなく間違いなく新年度来るわけですけれども、市長の構想固まりましたか、人事構想は。いかがですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 人事構想という大層なものではございません。ただ、私はやはり私が掲げた政策を実行、実現できる体制が必要かなというふうに考えておりますので、まだ実際それがスタートしないので、何ともあれですけれども、とりあえずある程度私の考えで人事を一部管理職の方に対してさせてもらいましたので、新年度まさにその方々から21年度の予算にのっている政策を着実に実行していただける体制ができたのかなというふうに考えています。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 天野市長、何といっても任命権者ですので、その権限をフルに活用してやりやすいようにといいますか、やることも市長の仕事だと思っていますので、いろいろと期待しております。
  その期待はともかく、この3月議会ぐらいはかねてよりの懸案であっただろう阿賀野市の副市長、提案あるのかなと思っていたのです。それこそ県のほうと折衝して今選定なんて言ったら失礼な話なのでしょうけれども、そのさなかだというふうなお話でした。それ今の状況どんなあんばいなのですか。全くそれ以後いつごろとか等々の返答はない段階ですか。いかがですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 何度か県のほうに問い合わせさせておりますが、まだ具体的なお名前のほうはいただいておりません。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 名前はさることながら、いつごろ等も連絡来ないのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 県のほうも当然私のほうからそういった要請が来ているというのは十分ご存じでございますので、場合によっては4月以降になるというような話もいただいておりますので。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 副市長に関しては、やっぱり片腕、相談役等々、私は人ごとながら早急に必要だと思っていますので、ぜひ再度アポイントしてやられたらいいのではないですか。
  では、2項目めに入らせていただきます。今議会もさることながら、ここ数年に及ぶ話ですけれども、阿賀野市の財政難、危機的状況等々の話で年じゅう失望と落胆でお願いもままならないようなことも多いのですけれども、そんな中で先ほどの質問にも出ましたけれども、全く余計な、予定していない支出をもってしたという先般の訴訟問題。これやり方によっては、それこそ国家賠償法等々、それはもう難しいというふうなことであれば前権者から弁護士費用または訴訟費用、特に前権者は出版物の印税も入ることでしょうし、かなり協力ぐらいのことはしてくれるのではないか。何にも言わなければ、それはしないのではないですか。市長、ある程度お願いの一つもして、市が容易でないから、そうすれば市民も、あ、さすがという声も上がりますよぐらいの話で折衝したらどうですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 先ほどもお答えしましたように、法的な責任を問うということはなかなか難しいということで損害賠償請求というのは難しいというお話をさせていただきました。あとはご本人の気持ちだと思いますので、私のほうから……
11番(中島正昭君) 言わなければ気持ちもわかりません。
市長(天野市榮君) 当然こういう事態になっているというのは十分マスコミ報道等で明らかになっているわけでございますので、それに対して当時の最高責任者としてどういうふうに自覚されているかという部分になろうかと思いますので、なかなか私のほうから申し上げるまでもないのかなと。結局ご本人のお考え次第だと思います。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 本人の判断のお考えなんて言ったところで何にも言わなかったら、市長しか言えないのです、こういうことは。あと私らがすべきだなんて言ったら大きなお世話ですから、それはまずないのですけれども、市長しかいないのだから、私は市民のそういう残念さとあれをもってして市長たるもの一言なり、判断を待つなんて言わなければ判断しませんよと思いながら今感じていました。市長がやらないというのだったら、あとだれもやれませんから、市民の皆さんも市長に今度やいのやいの、何でしないのだというようなことでこれはもう幕引きになるのか、それは関の山ですけれども、それでも私は甚だよろしくないなと思いながら質問させていただきました。
  この賠償に関しては終わりますけれども、ではその財源負担を強いたその財政負担をもって余りある財源確保のためにという意味合いで私はこの2項目めの質問もさせてもらったところなのです。せんだって12月議会の中で財源確保の観点からテクノタウンに山賀議員から刑務所の誘致なんていうのは非常にいい施策ではないかというお話があったわけです。刑務所という誘致は極端かどうかわからないにしても、私はそういった財源確保のための手だて、市民の皆さん新市長は財源確保の手だて何考えているのだろう、そういった施策というのはお持ちなのか。ただ、交付税、交付金、補助金、国、県頼りの市政運営、余りにも心もとないのではないかなと感じられると思うのです。だから、その辺まず財源確保のための手だてどうお考えかお聞きしたい。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) ちょっと何か質問の方向がずれた……
11番(中島正昭君) ずれていないです、全然。
市長(天野市榮君) 財源確保ということでございます。確かに市税収入が落ち込んでいる、あるいは交付税ももう決まったお金しか来ないという中でどうやって財源確保していくかということは大変悩ましい問題でございます。産業団地への刑務所の誘致を検討されてはどうかというお話でございます。具体的な話としてあるのであれば、私はそういう方向も検討したいというふうに考えていますけれども、ただ漠然としてそういうのもあるのではないかということですと、なかなか実現可能性を含めてそういうのが話として具体的にあるのかどうなのかだと思うのです。ただ、やみくもに何でもでは来たいところ誘致すればいいとか、本当に来たいというふうな話としてあるのかどうなのかだと思うのです。実現可能性の問題だと思うのです。確かに産業団地が今の状況になっているというか、今の不景気の中でますます製造業のほうの設備投資意欲が落ちておりますので、ますます厳しい状況の中で、では製造業以外の何か産業を誘致できないかということも考えております。ただ、まだ具体的な話としてない中で例えばの話でどうだと言われても、なかなか私も検討しかねないわけで、まずはその具体的な話としてあるのかどうなのかだと思います。
  以上です。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 市長、具体的にそういう話があったら考えるということを私聞いているのではないのです。市長の構想として、阿賀野市の4万七千有余の市民を預かるトップとして財源確保のために構想の1つぐらいはお持ちかなと聞いたのです。だから、話が具体的に上がってきてから考えますなんていうことを私聞いているのではないのです。そういうことで具体的にあるのかないのかわからない話で勝手な話できないなんていうことではなくて、市長の胸のうちとしてこういう施策を打ったら財源確保になるかなぐらいの構想がおありですかと聞いたのです。ないようですので、具体的にこれについてはどうかという話もさせていただきますので、具体的に話は既に数年前からあります。船券、車券、馬券売り場、これらについては行政投資は全くなしで、民間活力で市に還元するという、そういうものもまずあるわけなので、これまだまだそれこそ確定はしていないにしても構想は市長とちょっと酒飲んだ席なんかで話ししたことはあるのですけれども、その折には前向きに取り組まれるかどうか、その辺はどうお考えでいらっしゃいますか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 大分具体的な構想として中島議員のほうでもお持ちなのでしょうけれども、ただ、今の船券、車券売り場となると、なかなかいわゆる地域の方にしてみれば迷惑施設といいますか、そういった視点で見られる面もあるわけです。ですから、まずは地域の皆様にまず納得いただけるようなものでない限り、何でもかんでも誘致すればいいということではないと思っておりますので、まずは地元の方の理解が得られるものなのかどうなのかですし、最終的にはまた議会からのもちろん同意も得られる内容でなければならないというふうに考えていますので、今この車券、船券売り場についてどうかと言われても、私はまず市民の皆様の気持ちといいますか、意向、特に立地されるところの地域の方の考え、これがやっぱり一番大事なのかなというふうに考えています。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) それでは、市長、全く自主財源確保の手だてなんていうことは望めないという理解につながるような気がするのです。私ども水原町議会当時、水原町には自衛隊の用地がございまして、結構広大な敷地ですから、ジェット機の発着所、そのために嘉手納まで、沖縄まで視察行ったのです。ところが、具体的な話にはならなかったですけれども、やっぱりそういうことまで何か考えて、そのプロジェクトまでいかないにしても、こういう構想というのはどうなのだろう、こういう構想というのはどうなのだろうと職員と話すなり、専門家と話すなり、そういう手だてというのは私は必要だと思うのですけれども、市長の答弁聞いていますと、あれもだめ、これもだめ、考えることすらさらさらないというふうな感じで、それではこんな財源難の折に市民が希望を持てる阿賀野市、未来を託せる阿賀野市と思わないのではないかなというふうな気がしてきた。ぜひやっぱりこういう例えばとてつもないというか、机上の空論だとしても一議員からこういう提案があった折には前向きに考えますとか、それぐらいの答弁あってしかるべきではないかなと思うのだけれども、全部が全部投げても投げても返ってこないのでは、これなかなかちょっと寂しい限りです。
  実際のところ余り空論みたいな話やめて具体的な話ししますけれども、今年度知事と二人三脚でトップセールスを駆使するというお話ししました、テクノタウンについて。具体的にどうトップセールスを駆使するのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 知事さんもお忙しいと思います。どういう局面で出ていくかです。最初からないところへ出ていって、御用聞きみたいに出ていくということではないと思いますので。今後は、では知事さんのどういう形で出ていくのかと、出番として。それは、当然大事な局面とか、そういうところで一緒に行ってお願いするという場面は出てこようと思いますので、そこは県といろいろ調整しながらやってまいりたいと思っておりますので。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) テクノタウンが分譲を開始してはや7年目かな、今度。なのです。前にも商工観光課長にご質問させてもらいましたけれども、では来年度は知事と2人で一生懸命トップセールス駆使しますということで期待していますけれども、どこまでできるか別にして。今年度、20年度は、所管課長から聞いてもよろしいですか。この誘致のためにどの程度展開されたのか。その結果、どんなニュアンス、希望があるのか、その辺のあれを聞かせてください。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) これからの考え方でしょうか。20年度……
11番(中島正昭君) 20年度は、どこまで展開一生懸命しましたか。
商工観光課長(井上 正君) 20年度の東部産業団地の質問につきましては、山口議員からも質問に出ておりますので、その中でお答えしようと思っておりました。市長から直接行ってもらいましたのは、県内のTHKさんと立川ブラインド関係、そういうところに市長から直接東京のほうに行って情報収集、あるいは新しい企業誘致といいますか、工場を拡張するとか、そういう情報を市長から東京のほうに行って情報交換といいますか、そういう情報収集をしていただきました。あと、担当としましては東北、それから隣県のところに回りまして、特にここで今産業集積をやっております関係の電子関係の会社に、半導体製造関係です。そういうところを4社ほど訪問させていただいているところでございます。20年度の実績としましては、有限会社ブライトという会社が1社操業していただいたという実績でございます。今の産業団地の中には数社ありますけれども、これは全部県が誘致した企業ではなくて、地元の企業なのでありますけれども、阿賀野市の実績という企業立地が実態でございます。今の局長が2年前ほどに就任したときに5年をめどに大きな企業を持ってくるというような形で県のほうは動いておりました。一時は、大きな半導体の企業が来るという話もあったのであります。知事が乗り出していって最終合意というようなところまでいったのでありますけれども、あそこに断層があるというようなことで、それが……
               〔「どこに」と呼ぶ者あり〕
商工観光課長(井上 正君) 産業団地の中に。それでちょっとだめになりました。それ以降大きな企業の誘致は、話はありませんが、その話のあった企業も今のところまだ用地買収していないと、どこにも立地していないという状況なので、そこにも一路の望みをつないでいるというのが県の現状があります。いずれにしても県のほうは小口には売らないと、大口の企業にどんと売りたいというような、ここにしかないメリットで、阿賀野市のここにしかないのが、それが全国的にもここしかないという、あいているのが広いということです、それだけ。売れていないというのが現状なのですけれども、大きな企業が立地するのはここしかないということで、県の中でも上中越を除いてここだけに今県も絞って売り込みを図っているという現状は聞いております。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) 一連のこの質問もこんな財政難、不景気きわまりない、これから世の中のまた動向も本当に希望の持てないというふうな状況の中でこそ一生懸命話ししているわけです。一生懸命話ししていてもちっとも返ってこない答弁だと何かますます張り合いなくなるので、ひとつその産業団地についてもこんな時代背景、経済背景といえどもまだまだ元気があって伸び盛りの、右肩上がりの企業もあるわけなので、県がこういう企業にターゲットを絞っていますなんていうことばかり足かせつけられて、ではなくて、独自の選択してそういった今伸び盛りの企業とか、伸びている企業とか、そういうのに絞ってそれこそトップセールスなりやってください。県の言うことばかり聞いて、県ちっとも誘致もしないで負担ばかりとるようなことでは、そうでしょう、市長。ひとつその辺お願いします、こんな時代であればこそ。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 中島議員のおっしゃるとおり、県営団地なものですから、なかなか市が単独で誘致というのができないまでも県と調整しながら市独自の誘致の方針、そういったものをまた確立しながら市としてできる誘致のやり方あろうかと思いますので、今度中島議員のほうから具体的なよい話を聞かせていただきたいと思っております。
11番(中島正昭君) 何でも聞いてください。
市長(天野市榮君) はい。よろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 11番、中島正昭さん。
11番(中島正昭君) それぞれ冒頭にお話ししましたように、市民にはガラス張りで報告し、説明義務、その辺を駆使してください。市長の構想等々、私はこんな構想を持っているので、のせてほしいと言ったら、今のままだと何にものせられないですから、せいぜい事件等々の報告ぐらいは速やかにやっていただいて、希望の持てる市民の感覚でいられるよう期待していますので、期待して、お願いして終わります。
議長(浅間信一君) これより3時20分まで休憩いたします。
               休 憩 (午後 3時07分)
                                            
               再 開 (午後 3時20分)
議長(浅間信一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
  一般質問を続けます。
  10番、倉島良司さん。
               〔10番 倉島良司君登壇〕
10番(倉島良司君) 10番、倉島です。私は、2点ほど通告しておりますので、通告の原稿に沿って質問させていただきます。
  初めに、雇用破壊から住民の命と暮らしを守る施策についてお尋ねいたします。日本経済の底が抜けた、そんな言葉がぴったりするような日本を代表する大企業の大量解雇が続いて発表されております。この3月末には製造業で働く派遣、請負等の非正規労働者の失業者は40万人に達すると言われており、これらは大企業の巨額の内部留保のわずか1%を崩すだけで雇用を維持することができると言われております。これら非正規労働者の増加は、1985年の派遣法の成立、99年の派遣労働の原則自由化、それに続く04年には派遣労働者の製造業への拡大など財界、大企業の要望によって規制緩和の繰り返しを行ってきたまさに政治の責任であり、政治災害という認識が必要と思います。このことは、かつてない貧困と格差の拡大、命の危機の要因であり、わかっているだけでこの11年間で餓死者は360人、自殺者は3万人台の高水準が何年も続いております。まさにこういう状況こそ政治の知恵と力で解決すべきと思いますが、市長の認識をお尋ねいたします。
  派遣切り、非正規切りは、全国では違法な事例が続々とあるわけでありますが、本市での実情はどうでしょうか。
  また、現行法でも行政指導ができることについては国会の大臣答弁があったとおりであります。市は、派遣社員、契約社員を初めとする大量解雇、雇いどめが本市で起きないように、また起きているなら中止するように雇用を維持するための最大限の努力を経済団体はもとより、個別企業に対し指導、監督、要請を行う必要があると思います。とりわけ自治体が固定資産税の減免や雇用促進助成金等の支援をしている企業については、強力な対応を求めるべきであろうと思います。とかく行政は、労使の問題として介入を避ける傾向がありますが、住民の暮らしを守る立場を貫く姿勢が大切と思います。役所に相談窓口の設置の考えはありませんでしょうか。
  緊急雇用創出事業交付金、ふるさと雇用再生特別交付金、これらについては昨日山崎議員からも質問がありましたが、これらの具体的な活用策はどのように考えておられるか。また、これらの交付金の活用によって新たな雇用は何人ぐらいを見込んでおられるのかをお尋ねいたします。
  2番目に、公共施設の使用料、減免規定の見直しについてであります。市では、公民館、体育館、集会施設等々の使用料、減免規定の全面的な見直しを行い、その説明を関係各団体に行ったとのことであります。確かに4町村からの合併という特殊な事情もありまして、各施設の使用料の整合性という面から適正な見直しは必要という面もありますが、減免規定の見直しは非常に大幅であり、利用者にとっては非常に大きな負担を伴うものであります。その反響は大きく、各方面からいろいろな声が寄せられておりますが、当局は説明会での各位、各団体の意見、反応についてどうとらえ、今後どのように進めていくお考えなのかお尋ねいたします。
  以上であります。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 倉島議員のご質問にお答えいたします。
  最初に、政治災害という認識についてでありますが、これだけの失業者を生み出した原因は、やはり労働者派遣法の改正が大きくかかわっているものと思っております。今思えば2003年の製造業への派遣を解禁したことが議員の言われる政治災害に当たるのではないかと認識しております。
  次に、市内における解雇や雇用調整の状況ですが、市内の主な企業44社中30社の回答を得たわけですが、解雇または希望退職した人の数が36人、実施した企業が2社、雇用調整を受けた人が154人、実施した企業が3社、両方を、解雇または希望退職あるいは雇用調整を実施した、両方を実施した企業が1社という結果でありました。このことから、回答した30社のうち24社では解雇も雇用調整もしていないという実態がわかりました。なお、昨年末新発田ハローワークの所長さんと私の連名で文書を作成し、市内4商工会長さんあてに会員企業に対する雇用の維持についてお願いしたところであります。
  それから、違法な解雇などに対する行政指導についてでございますが、派遣期間3年以上で派遣先企業に直接雇用の申し出義務が発生し、直接雇用しないまま派遣切りを強行するのは違法との見解は承知しております。本市の実態といたしましては、さきに述べました解雇、雇用調整の回答の中でも派遣社員1名で、都市部と本市の派遣切りの実態には大きな隔たりがあるものと認識しております。
  次に、誘致企業への地元採用者に対する解雇と相談窓口の設置についてでありますが、企業が進出する際、市と進出協定書を結んでおります。今までの協定書の中身は、このような経済不況を前提としていないもので、地元採用の依頼が主でありました。これからは、地元採用者の暮らしを守る立場から、不況時の雇用維持と解雇の場合の通報などの文言も追加したいと考えております。
  また、相談窓口の設置につきましては、どのような相談を受け付けるかによって異なりますが、職業あっせんなどの求人、求職関係は無資格ではできません。違法解雇などの相談があれば労働基準監督署などの専門機関を紹介することとしております。
  最後になりましたが、雇用関係事業の質問にお答えいたします。この事業の趣旨は、緊急雇用創出事業では一時的な雇用、就業機会の創出によって生活、就労支援をするもので、雇用期間は6カ月となっています。また、ふるさと雇用再生特別交付金事業は地域の実情や創意工夫によって雇用機会を創出し、地域求職者を雇い入れて事業を実施するもので、雇用期間は1年以上3年以内となっています。本市の来年度からの3カ年計画は、緊急雇用が12事業で新規雇用者は68人、総事業費5,476万3,000円。また、ふるさと雇用再生は4事業で新規雇用者は33人、総事業費8,107万1,000円を予定しています。現段階では、県との協議を終え、国の承認を待っているところでありますが、採択の可否は遅くとも3月下旬になるとのことであります。なお、参考までに阿賀野市の緊急雇用による臨時職員の募集状況は、3人募集のところ8名の応募でありました。以上、よろしくお願いいたします。
  次に、公共施設使用料及び減免規定の見直しについてのご質問にお答えいたします。まず、見直しをしなければならない背景につきましては、倉島議員のお答えのとおり、施設使用料は合併時に調整を行わなかったこともあり、各施設間における不均衡の調整を図ろうとするものであります。また、減免規定につきましては合併時において旧水原町の例をもとに調整したとのことでありますが、このたび利用者や利用目的による負担割合を再調整するものであります。平成19年度に原案を作成し、ちょうど1年ほど前に総務常任委員会にもご説明したとのことで、その後再調整を行い、このたび利用団体の皆様にご説明申し上げ、ご意見、ご要望をお伺いしたところであります。担当課からは、説明会においてはさまざまな意見をいただいたとの報告を受けております。値上げは絶対反対だという意見、また市の財政状況を考えると使用料を施設の維持管理費に充てるという市の考え方にいたし方ないかという感じでとらえてくださった意見などもあったと聞いています。ただ、ご意見をいただく中で確かに子どもやお年寄りに対する減免割合の配慮にもう少し必要ではないかと感じたところであります。今後関係する審議会や委員会等のご意見をお聞きし、再調整をいたしたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) では、再質問という形で何点かについて確認も含めてお尋ね申し上げます。
  今ほどのご答弁でありますが、解雇や雇用調整の状況等について調べたところ、派遣の方は1名しかおられなかったというようなご答弁でございますが、あとの方はそうすると正社員ということになるのでしょうか。そういう認識でよろしいのですか。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) 内訳は、正社員の解雇が、これ市内と市外と分けて調査いたしましたが、合計で申し上げますと、解雇が29人です、正社員。それから、派遣社員の方は解雇ではなくて、雇用調整という形で市外の方1名。それから、パート、臨時社員、解雇が7名、雇用調整が25という数で、全体で190人になっております。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 用語の問題の質問で、雇用調整というのは具体的に言うと、どういう調整なのでしょうか。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) これは、身分はそのままにしまして、例えば労働時間を短縮するとか、5日勤務のところを3日休んでもらうとか、いろんなやり方があると思いますけれども、その分賃金もずっと減るわけでありますけれども、一応身分はつないでおくというやり方でございます。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 誘致企業に対しては、非常に進出協定書の内容を改善して不況時の雇用維持あるいは解雇の場合の通報などの文言も追加したいということで、いわゆる私の質問の規制強化の方向に向けて取り組むというようなご見解だというふうに答弁伺ったわけでありますが、これをしたいと考えておるではなくて、執行すると、そういうふうにするというふうに受けとめてもよろしいですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) そのとおり受けとめていただいて結構です。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 総体的に大都市と違ってこういう農村地域といいますか、地方のほうは新聞で騒がれている、あるいはマスコミ等で騒がれているほどの派遣等の状況には至っていないと。それは、確かにそういう面もあると思います。1人や2人で働いていくのでなく、いわゆる家庭を持ちながらそこから通勤、あるいは親、兄弟もそばにいるということでありますから、直接的にすぐ住む場所もなくなるというようなことは都市部と比べれば非常に現時点では少ないと思いますけれども、しかし今の経済情勢は経済学者等に言わせれば3年や5年で落ちつくものではないと。ある方に言わせれば、その日そのものが最後のあがきとしてうめいているのだということからすると相当な期間かかるというようなことを予測している方もおられるわけでありまして、そういうところからいたしますと、現時点では確かに少人数ではありますが、これからどうなるかということについてはなかなか予測が難しいわけでありまして、そういうことからいたしましても少ないからいいということでなくて、何らかの対応があってもしかるべきでなかろうかというふうに思うわけでありますが、その点について再度お願いいたします。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) そういう状況で長引くだろうというふうに想像されますので、ハローワークとか、そういうところと連携しながら従業員の生活を守るといいますか、そういう点には十分配慮していきたいと思います。それにしましても、まず実態をよくつかんでやらないとだめでございますので、私どもが調査した時点からその後のまた第2次の首切りといいますか、そういうものは発生していないというふうにつかんでおりますので、統計によりますと、20年度で倒産した件数が阿賀野市4件というふうなハローワークの数字が載っておりますので、そういう情報からいろんな情報をつかんで対応してまいりたいというふうに考えております。ただ、市長答弁にもありましたように、窓口を設けてまでやるかどうかというのはちょっと今のところまだ検討中でございますけれども、就職あっせんというようなハローワークの出先みたいなのを一応考えたのでありますけれども、それには厚労省の関係の法律がございまして、専門のやっぱり職員を置かねばだめとか、そういう関係でちょっと無理だという話でありますので、それ以外の面での対応も今後検討していきたい、そう考えております。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 労働条件専門の窓口は、法的には難しいというようなことだと思いますが、どうあろうが困ったときはいろんな公共機関の相談口に行くのも1つの知恵ですが、それすらどこへ行っていいかわからないという方も当然あるわけなので、例えば国保の問題にしろ、あるいは生活保護の問題にしろ、テレビ等のあれ聞きますと、それを申請する権利すら知らなかったという方が大勢おられるようであります。しかし、最終的には役場へ行くというのも多くあるわけなので、今のところ市民生活課のほうではどんなことでも受け付ける相談窓口があるやに聞いておりますが、こういった失業問題についての相談は今のところありませんか。
議長(浅間信一君) 中澤市民生活課長。
市民生活課長(中澤峰子君) 今のところそれは把握しておりません。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) では、せっかく事務方のほうから全員のところに緊急雇用の問題とふるさと雇用の交付金の関係の資料をいただいておりますので、これについて若干お尋ねしておきたいと思いますが、この募集内容、いわゆる68名あるいは101名それぞれに募集人員があるわけでありますが、片方は6カ月、片方は3カ年という一定の年限の区切りがあるというような答弁いただいたわけですが、3年計画なのに6カ月ということは、その間に人間をどんどん、どんどん入れかえるということからすると、この事業からしてもなかなか容易でない面が想定できるわけですが、その点もうちょっと説明していただけませんでしょうか。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) まず、緊急雇用でございますけれども、これは最長で6カ月未満という形でございます。これ緊急でございますので、特に4月以降半年間での雇用という形での職業あっせんというのですか、そういうものでございます。それから、ふるさと雇用再生につきましては、これは最長3年間という形になっておりまして、これはどっちも、この2つの事業とも新しく事業を起こした中で雇用を生み出しなさいと、こういう性格のものでございます。緊急雇用については、これは市直営もできますし、委託もできます。それから、ふるさと雇用については全面委託という形になった事業展開でございます。そういう形でそこに写真が載っている人たちを最大限雇用したいという計画のものでございます。
  以上でございます。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) そうすると、この緊急雇用については6カ月ということですから、要するにそんなに熟練度は要しない作業ということですよね。そうしますと、この安心生活基盤調査事業、これは整理番号9番でありますけれども、これは具体的に言うと、どのような仕事内容になるわけですか……ちょっと具体的に言いますと、例えばこう書いてあるわけです。児童の虐待情報収集など一般的に把握できない情報収集を早急に行う、こういう表現の中でわずか6カ月の方がこういう難しい情報収集なんて果たしてできるのかどうか、こういう疑問があったからお尋ねしたのです。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) これは、福祉課から出てきた事業案でございまして、高齢者、障害者世帯、あるいは児童のいる世帯を民生委員と共同して訪問して、ひとり暮らしの状況や虐待等の調査をつぶさに観察し、生活実態の把握を行うというものでございまして、半年間でできないものではないのではないかなと思います。できると思います。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) やってみなければわからないということもあるのでしょうけれども、一緒に行く方が熟練しているから、補助的だからできるというような解釈なのでしょうが、それはそれといたしまして、全部で百数十名の方が入れかわり立ちかわりも含めてあるわけですが、ちょっと聞きにくいのですが、この人たちに対する給与というか、それどのくらいを想定しているわけですか。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) 賃金につきましては、総務課サイドで決めております一般事務、それから賃金体系というのが決まっておりますので、その賃金適用という形になろうかと思います。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) その下のふるさと雇用関係、これ3年ということでございますけれども、高齢者自立支援事業、これは高齢者自立支援サポーターを配置すると、こういうことでございますけれども、どういう施設に配置されるのか、その点1点と、4番目の障害者授産施設における授産製品の開発、販路開拓等の支援事業、これは以前に障害者施設を回ったときも入所者のいわゆる作業を探したり、その販路だとか、非常に苦労があるというような話を聞いておりましたので、こういうことを応援していただけるのは非常に喜ばれるだろうというふうに思っておるわけですけれども、対象となる授産施設はどことどこなのか、この2点お尋ねいたします。
議長(浅間信一君) 小林福祉課長。
福祉課長(小林寿英君) 障害者の授産施設でございますが、阿賀野市内、まず笹神地区にありますゆうきの里、それと水原地区にありますすばるワークセンター作業所、それからその隣にあります精神障害者のさくらの会作業所、あともとの東北電力の跡地を利用しておりますコスモス作業所等を考えております。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) いろいろお尋ねいたしましたが、要するにこの地域を、先ほどの遠藤さんあるいは中島議員の質問等も関連しますけれども、この地域を活性化していく、あるいは未来あるものにしていくということにかんがみましても雇用の場の確保、職場の安定、こういうことがやっぱり非常に大切だろうというふうに思うわけであります。きのう、おとといもありましたが、生活保護の問題、あるいは国民健康保険の問題、これらにつきましても雇用の場が安定している、あるいはきちんとした職場があるということがないとやっぱり基盤が揺らぐわけでありますので、そういう意味からいたしましてこの緊急雇用あるいはふるさと雇用も大いに活用しながら、そして今提案されております産業経済振興条例、これらが実を結ぶような方向でぜひ頑張っていっていただきたいと。私どもも当然そのつもりで頑張りますので、ひとつよろしくお願いいたします。
  そういうことで、次の質問でございます。公共施設使用料、減免規定の見直しについてであります。これにつきましては、今ほどご答弁あったとおりなわけでありますが、きのうもある老人クラブの方からいろいろ苦情といいますか、事情を訴えられましたし、それぞれの地域あるいはスポーツ団体等からは自分たちの使用料だけでなく、若い青少年を指導しているにもかかわらず、それらの人たちの分も当然負担があると。また、ある楽団につきましては南部郷からこういった文化の根を絶やすのかというような苦情等も訴えられているということであるわけであります。今ほどのご答弁では、これからもそういった関係各位の意見を聞き、再調整をしていく考えもあるという非常に柔軟な答弁をいただいたわけでありますが、その点について再度確認の意味でお尋ね申し上げまして、もう一度よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 関川行政改革推進課長。
行政改革推進課長(関川嗣雄君) この施設使用料の見直しの説明会につきましては、先月各4地区におきまして12回ほど各団体の皆様に説明させていただきました。なぜ見直しが必要かという、そういう理由から入りまして、阿賀野市の今現在たたき台といいますか、案を説明させていただいたということでございます。使用料につきましては、各施設4カ町村で合併したときのそのままの金額を使用させていただいたということもございまして、均衡が図れていなかったということもあって平準化をしたということでございます。
  あと、問題となりますのが減免規定といいますか、これについては大幅に今回見直しさせていただいたということでございまして、減免規定につきましては水原町を例に調整させていただいたわけでございますけれども、ほとんどの団体が9割減免であったと。実質的には、実際に係る額の1割を負担していたということでありますけれども、余りにも使用料がそうすると入らないということもありまして、今回それを見直しさせていただいたということであります。
  今回その使用料につきましては、増額分については現在の施設の維持管理のほうに回させていただきたいのだということを説明申し上げて、絶対反対だという意見も確かにあったのです。ただ、やはり確かに今なかなか財政的に厳しいという現状から見て、修繕等に回していただけるのだったらやむを得ないかなというご意見もいただきました。そんなことで、ただそのご意見の中にも青少年に係る部門、お年寄りの皆さんの部門、やはりそういうところから強い意見がありまして、我々はしようがないけれども、子どもたちの分何とかもう一度見直してくれという強い強いご意見がありました。それを踏まえまして私ども関係する課、生涯学習課、商工観光課、福祉課、そういうところと調整いたしまして、今その見直しの案をやっているということでございます。その辺については、やはり必要ではないかなということで関係する、私ども行政改革推進課でございましたが、行政改革推進委員会、また生涯学習課の中の委員会ですとか、そういうところに再度説明してご意見を今聞いているという状況でございます。それらをまた現在まとめまして、再度お示しをしたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 今ほど課長の答弁ありましたように、やっぱり現場の人たち、あるいは実際利用している人たちの意見を十分酌み取って皆さんの期待にこたえるような形での再調整額になるようにひとつご尽力いただきたいということで、そういう方向での答弁だったというふうに理解しておるわけでありますが、実施する時期はいつごろをめどにして今再調整しているのか、その点お尋ねしておきたいと思います。
議長(浅間信一君) 関川行政改革推進課長。
行政改革推進課長(関川嗣雄君) 実施時期につきましては、なるべく早いほうがいいと考えておりますけれども、再調整でございますので、その調整が整い次第、やはり周知期間も必要ですので、そういったような期間をとりながらこれから、来年度と言わずに、できれば整った時点からやってみてはいかがかなということで今現在は考えております。
  以上です。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 要するに今はいつとは言えないが、年内をめどにという理解、ではしておきたいと思います。
  大変恐縮なのですが、さっきの話私1つ、1点落としておきましたので、再度お尋ねしておきますが、これは商工観光課長と小林課長さんのほうの各課になりますが、要するにこれだけ、この資料にあるとおり、非常にかゆいところに手が届くほどの人的な配置をやると現場から非常に喜ばれるでしょうが、各課とも。ただ、残念ながら3年でこの予算というのは国のほうは終わるわけですけれども、その後はどう、24年度以降、23年度までですよね。24年度以降どういう形で引き継ぐのかと、この点についてはどのようにお考えなのか、あるいはまだ考えていないのか、まだめども立たないのか、その点率直なご答弁いただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今回は、政府の緊急雇用創出事業、またふるさと雇用再生特別交付金、こういったものは国のいわゆる交付金を使って雇用のほうを確保する事業でございます。では、国からの交付金がもうなくなったときにどうするのだということでございますが、そのとき改めてまた市として本当に継続していくべきなのか、あるいは国からの交付金がなくなったということでここで終わりにするのか、そのとき改めてまた検討させていただければなというふうに思っております。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 現場の意見も、現状も踏まえて改めて精査し、必要なものは残すというふうに解釈してもよろしいですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 何分限られた予算でございますので、これ国の交付金が終われば全部、全額市の財源で持たなければならないので、当然その際にはやはりスクラップする部分がないと仮に必要な事業であってもそこに振り向けられないので、その辺も含めていわゆるスクラップする事業とセットという形で見直しといいますか、検討させていただきたいと思っています。
議長(浅間信一君) 10番、倉島良司さん。
10番(倉島良司君) 質問終わります。ありがとうございました。
                                            
議長(浅間信一君) 質問を改めます。
  15番、山口功位さん。
               〔15番 山口功位君登壇〕
15番(山口功位君) 15番、山口であります。私は、行財政全般について4点ほど天野市長にお伺いをいたします。
  早いもので昨年4月の市長就任から10カ月が経過いたしました。水原郷病院の問題を初め市民は県職員出身であり、若い天野市長に大きな期待を寄せながら阿賀野市政を見守っていた10カ月ではないかと考えております。
  私は、まず天野市長の選挙公約であるマニフェストについて、これが新年度予算にどれだけ反映されているのかをお伺いいたします。私も天野市長のマニフェストには何回か目を通させていただきましたが、今現在あのマニフェストの実現に向けた市長の政策が全く見えないわけであります。平成20年度予算は、旧執行部が編成した予算であり、その中で天野カラーを出すのは難しかったかもしれませんが、新年度予算は天野市長が編成されたわけであります。この新年度予算の中において、市長の選挙公約であるマニフェストがどれほど反映されたのか、まずお伺いいたします。
  次に、これも市政運営に関する重要なことでありますが、懸案の副市長人事の問題であります。今の副市長不在の状況は、このいわば極めて異常とも言える現在の市の執行体制について市長はどう考えておられるのか。また、これからどうされるおつもりなのかお伺いいたします。
  次に、企業誘致の問題であります。市長は、マニフェストの中で県営東部産業団地への企業誘致を着実に進め、税収の確保に努めると、こう書いておられます。そして、こうも書いておられます。企業誘致を行い、市外からの建設投資を呼び込むことが重要であると。この部分は、まさに市長が中止を明言している福祉の道の駅整備事業の大きな目的の一つと考えますが、これは通告した内容と違うので、後でまた、あすですか、高橋議員、石川議員も質問するようでありますが、余り多くは申し上げません。とにかくこの東部産業団地への企業誘致については、現状は全くと言っていいほど進んでおりません。市長として就任以来の10カ月の間、具体的に何をされたのかお伺いいたします。
  最後は、経済対策であります。時間にも限りがありますので、簡単に申し上げますが、これだけ地元経済が沈滞している中、一刻も早い緊急な経済対策の必要性を感じますが、市長はどう考えておられるのか、以上4点についてお伺いをいたします。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 山口議員からは、行財政全般にわたって4点のご質問をいただきました。
  まず、私のマニフェストに掲げた事業に係る新年度予算への反映についてお答えいたします。新年度予算の状況については、議員の皆様へお配りした平成21年度当初予算案の概要でごらんいただくことができると思いますが、その中にも記載されているとおり、私が選挙の折に掲げたマニフェストの中から1つは妊婦、乳幼児健康診査事業として主に妊婦健診時の経費負担の軽減を図るために約3,200万、2つ目に特定不妊治療費助成事業として不妊治療を受けられる方々への経費負担の軽減を図るために1,600万、3つ目は木造住宅耐震診断事業として昭和56年以前に建築された木造住宅の耐震診断費用の助成に1,800万円、4点目に中小建設業者支援事業、地域要望整備事業として中小建設業者の受注機会の確保を図り、あわせて地域生活に密着したご要望におこたえするために1,600万円、5点目に4課共同元気づくり事業として健康づくり、介護予防を総合的に推進し、包括的なケアシステム、阿賀野スタイルを構築するために444万4,000円、先ほど失礼しました。木造住宅耐震診断費用、これ180万円です。大変失礼しました。などを計上させていただいているところであります。財政状況が厳しい中、一気にマニフェストの実現とはいきませんが、今後も財政状況を勘案しながら与えられた任期の中で実現を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  次に、副市長の件でございますが、私が市長に就任して4月で1年を迎えるわけですが、この間時勢においては急激な変化が生じております。このような現下において、当市においても多様化、複雑化する行政課題に対処しておりますが、必ずしもこれらの解決を図る現状の執行体制に満足しているわけではございません。したがいまして、このたび副市長人事につきましては昨年11月、県に任期2年の予定で適任者をお願いしているところであり、現在人事当局からの返答を待っている状態でございます。いずれにいたしましてもその時期が参りましたら議会の皆様より選任のご同意をお願いし、副市長と公務を分担しながら今まで以上に迅速かつ的確に政策判断を行い、諸課題の解決に取り組んでまいりたいと考えておりますので、その際はよろしくお願い申し上げる次第でございます。
  次に、県営東部産業団地への企業誘致に関するご質問でございます。20年度の企業誘致活動としては、阿賀野市地域産業活性化基本計画に基づく産業集積の一環として担当職員による食料品製造、バイオ関連産業及び先端型加工組み立て、輸送用機械器具関連産業の企業訪問を行いました。具体的には、7月に近隣の県からの誘致促進を図るため、福島県や宮城県内の4社を訪問したものであります。また、私自身も7月と8月に東京に本社があります市内企業3社を訪問し、企業誘致活動の情報収集を行ったところであります。しかしながら、20年度の実績としましては5月に有限会社ブライトの1社のみであり、全体としては立地が進んでいないのが実情です。この不況時の企業誘致活動は、企業とのつながりを大切にし、業績のよいときだけの訪問ではなく、悪いときこそ訪問を大事にすることが求められていると考えており、人と人とのつき合いが結果として企業誘致につながるものと思っております。これは、市内企業も市外企業についても同じで、相談、支援や業界の動き、設備投資の情報収集など日々の訪問活動から企業誘致を進めていくこととしておりますので、よろしくお願いいたします。
  最後になりましたが、緊急な経済対策の必要性についてお答えします。アメリカ発の金融危機に端を発し、今や100年に1度と言われる世界的な経済危機に直面しているところから、本市独自の緊急経済対策として次の3点について実施並びに検討をしております。1つは、中小企業者の事業資金の円滑な調達への支援であります。300万円以下の中小商工業振興資金融資については、昨年の12月15日より信用保証料を50%から100%補給をしております。また、国の緊急保証制度と県のセーフティーネット資金の利用者には昨年の10月31日に遡及し、信用保証料を10%補給しております。この国、県の融資利用者は2月末で200件を超えていることから、21年度も継続して中小企業者の資金繰りを支援してまいりたいと考えております。2つ目は、定額給付金の支給に合わせたプレミアム商品券の発行による市内経済の活性化策でございます。具体的には、商工会が額面1万1,000円の商品券を1万円で発売し、プレミアム分1,000円を市が負担するというもので、発行総額は2億2,000万円を予定しております。3つ目は、この3月議会において議員発議で上程されております阿賀野市産業経済振興条例であります。地域経済を支える中小商工業や農業の役割とその重要性を認識し、阿賀野市の活性化を図ろうとするもので、そのバックボーンができたものと考えております。これらの具体策を通して地元経済の活性化を図る所存でありますが、まだまだ不十分であるならば今後の補正対応も視野に入れておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) それでは、再質問をさせていただきます。
  まず、市長のマニフェストについてであります。新年度予算にどれだけ反映されているのかという問いにかけまして、先ほど5点ほど事業名を上げた答弁がありました。まず、妊婦健診における経費負担の軽減とのことですが、これは現在の無料健診の回数5回を14回にするということであります。これはこれで結構なことでありますが、市長のマニフェストには無料で受けられる妊婦健診の回数を5回から6回以上にふやすというふうに書かれているわけです。このように市長はマニフェストでは5回から6回以上にふやすと言っていますが、それが6回どころか14回になったわけです。これまた全部無料ということなのでしょうか。たしか1回無料化にすると、聞いた、調べたところでは200万くらいまず金かかるという試算が出ているということなのでありますけれども、5回を14回にするということで単純計算すると大体2,000万ぐらい金かかるということなのですけれども、この財源はどこから出すのか、その辺1点お聞かせいただきます。
議長(浅間信一君) 圓山財政課長。
財政課長(圓山 知君) ただいまの妊婦健診助成事業の助成回数をふやすという件でございますが、今のところの当初予算案では一般財源で対応しております。ただし、国の今回の2次補正予算の関係がございまして、そこの中で5回から14回に、9回ふえるわけですが、その半分についてはその交付金を今年度は各都道府県へ交付して、都道府県が基金として積み立てて来年度それを市町村へ交付すると。それから、残りの半分については来年度普通交付税の中で算入をするというようなことで国から通知が来ております。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) そうしますと、5回を14回にするということは、これ全部持ち出しはないということですか、市の。その点1つ。
議長(浅間信一君) 圓山財政課長。
財政課長(圓山 知君) 今ほど申し上げましたように、半分の補助金の部分は丸々参りますが、残り半分が交付税算入ということで、交付税の単位費用の中に含まれるということになりますので、全く100%かというと若干疑問がございますが、国の考え方としては基本的には100%見ているということでございます。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) そうしますと、これは天野市長の裁量ではなくて、国の施策だというふうに解釈してもよろしいでしょうか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 国に先駆けてやらせていただいたということで理解していただきたいと思います。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 大体わかりましたけれども、そう言われても、ただたまたま予算が来たということなのです。たまたまそれにひっかかったということなのです。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私の政策に国も賛同して、これならでは国もやりましょうというふうに私は考えておりますが。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) いや、すばらしいです。これくらいリーダーシップないと阿賀野市はよくならない。これからもぜひお願いいたします。それは、よくわかりました。
  それで、これから続くわけですよね。これ2年の時限立法か何かですか……そうでしょう。
議長(浅間信一君) 圓山財政課長。
財政課長(圓山 知君) 今のところ国のほうでは2年間は面倒を見ますよと。そこから先のことは、今のところはわからないということで通知が来ております。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) そうなりますと、2年で2,000万くらいそれは100%国から来ると、うまくいきまして。では、3年目から2,000万これ真水で出さなければだめなわけです。そのときの対応、こんなに一度に国から金が来るから目いっぱいしたら3年後にどうなるか、どういう財源、どうするのか、その点まず1つ考えを聞かせてください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) たまたま国が無料化14回やって、今財源的にもそれを充てられるわけですが、私は先ほど申し上げましたように、私の政策として14回やっているわけなので、国がその後財源が仮に切れたところで私はこれは引き続き継続していきたいと思っております。今阿賀野市の現状を考えれば、やはりこの少子化というのは大きな問題がございます。市民の方からも十分私はご理解いただけるというふうに信じております。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) では、これをずっと継続していくということで、14回継続していくということで解釈してよろしいですか。
市長(天野市榮君) はい。
15番(山口功位君) はい、わかりました。
  私は、その2,000万これから、3年後から続けるということは妊婦だけではなくて、もっとほかの、生まれた後の、そういうふうにも使うといいますか、そういうふうに持っていったらいいのではないかと、こういうふうに考えているわけでありますが、いつまでも2,000万、2,000万ずっと今度一般会計から単独でやりますと財政的にも圧迫が来るということになるかと思っているのですが、その点市長の考え1つ。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 生まれた後のほうにもお金を回したらどうだというお話でございますが、トータルで考えていきたいと思っております。今回は、生まれる前の支援でございますけれども、生まれた後のでは何らかの支援も、これは今後の財政状況も見ながら検討していかなければだめな部分はあろうかと思いますが、決して生まれる前にだけ集中して支援をしているわけでは、そういうつもりではございませんので、まずは生まれる前の支援がまず大事なのかなというふうに考えておりますので。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) これは、後にまたお聞きしようかと思いますが、これはこれで、この問題はこれで一応終わって次の質問に参ります。
  中小企業者支援として市内の中小建設業者の受注機会の確保を図るということですが、この予算がたった1,600万。1,600万でちょっと私はけたが違うのではないかと、そう思うわけでありますが、阿賀野市に大体どのくらいの業者があるのか。大ざっぱでいいですが、もしわかりましたら該当するような業者。
議長(浅間信一君) 圓山財政課長。
財政課長(圓山 知君) 今回のこの事業で予定しておりますのは、阿賀野市内の土木の業者で申し上げますと、Cランク、Dランクあたりの業者というようなことで想定しておりまして、若干数違うかと思いますが、20社ぐらいはあるかと思います。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) これ1,600万を20社で割りますと、私の計算からいくと幾らもこれ、工事の額にもよるでしょうが、仮に100万の仕事を20社で分けたら100万にならないですね。くまなく渡れば。
               〔「80万円」と呼ぶ者あり〕
15番(山口功位君) 80万です。二八、十六、そうですね。そうなりますと、全部が、このうちの10社とでもいいでしょう。そうすると、160万ですよね、10社仕事とったとしても。そうなりますと、160万のうち材料費だってやっぱり100万から百二、三十万かかると思うのです。そうすると、もうけたって20万しかならないですよね。そこの点1つ。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) C、Dクラスの中小の建設業者の数からしてみると、このけたが違うとか、金額、これは定額給付金ではないのです。いわゆる中小の建設業者にばらまくお金ではございません。まずは事業があっての話でございますので、一応これに該当するのは事業で二千数百万くらいがとりあえずは原課から上がってきたので、その中でとりあえず1,600万円を当初予算に入れたわけです。今後は、状況を見ながら補正をしてまた増額するということは当然考えておりますので、ゆめゆめその定額給付金ではございませんので、ぜひそこは誤解ないようによろしくお願いします。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 私も余り学校のほうは成績がよくないもので、定額給付金とこのあれは十分承知しているつもりでございます。市長は、新大の法学部、県職員も二十数年間おられたということで大変優秀だと思っておりますが、市長は市内の建設業者が今どういう状況に置かれているか、どういう厳しい状況に置かれているかということを余り実感しておられないのではないかと、私はそう思うわけです。今補正を組むというふうな話をお聞きしましたので、これは緊急にもう一度よく考えて補正でもいいですから組んでいただきたいと、こういうことを申し上げます。
  それから、元気づくり事業ですか、これ4課共同何とかとなっています。市長は、自分のマニフェストの反映だと言いますが、これはフィンランドプロジェクトとしての既に前の執行部の時代からやっている事業の延長です。健康づくり、介護予防を推進するというのは、本田市長の時代からやっていたことと同じことなのです。先ほども言いましたが、自分のマニフェストと一緒になったのか、先の人がたまたま一致したということかもしれませんが、ほかにもマニフェストに多く事業を上げていたと思います。ちなみに、自分のマニフェストの中でこれだけは新年度予算にやりたかったと、残念ながらできなかったと、そういうような事業があったらお答え願います。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 私のマニフェストに掲げたすべての事業を新年度予算に計上するということは、まずは無理でございます。このもとになったのが市長裁量経費というのがございまして、1億5,000万私が裁量で事業化できる予算でございます。そんな中からマニフェストの中でこの1億5,000万の予算を使ってやれるものはということで選択させてもらいました。ですから、ここに掲げてあるものは本年度の予算の中でまずは私のマニフェストの一部ではございますが、実現させたいという思いがございます。
  先ほど4課共同元気づくり事業というのは前の市長さんのフィンランドの事業ではないかというようなお話ですが、私は別に前の市長さんの政策を全部否定するということではないわけなので、いいものは継承してやりたいと思っています。そして、それが私のマニフェストに書いてあるものと一致しているわけなので、私はこういうものについては積極的に継承させていただきたいと思っています。マニフェストと非常に共通、目的は同じわけなのでございますので、そういうことでご理解いただきたいと思っています。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) こうしますと、先ほどの阿賀野市を国がまねしたとか、今の話だと一致したとかと、どうも天野市長のカラーがマニフェストに全然私はぴんとこないのです。市長のマニフェストってこんな程度だったのかと実際今落胆しているわけなのです。もう一度市長はマニフェストをよく検討して市民の期待している期待を裏切らないようにやっていただきたいと、こう思うわけであります。
  次に、副市長人事に移りますが、答弁では県に任期2年で適任者をお願いしているということなのですが、見込みはどうですか。当てになるのですか。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今お願いしておりますので、当然適任の方をご推薦いただけるというふうに私は考えております。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 実際副市長がいなくて阿賀野市も大きなやっぱり弊害、これは市民にとって大変なことであります。先般も2月二十何日でしたか、ちょっと瀬波に議長会で委員長、副議長、副委員長のそういう研修会があったわけです。阿賀野市さんは大変ですねと来るよその市会議員が皆さん言うのです。私ら何とも恥ずかしくて答えようがありませんでした。もし推薦がなかったら市長は、あると思うとさっき答弁しましたね。就任前は、いずれにしましても天野市長のなる前は2人副市長がおられたのです。いないということは、先ほども申しましたが、阿賀野市民にとっては非常に大きな損失でありますので、一日も早く任命して見つけていただきたい。あなたも二十数年間県庁におられたのですから、同僚とか、先輩とか、阿賀野市民4万7,000人いるのです。そんな中に優秀な人物がおると思います。あなたの裁量でぜひ一日も早く見つけていただきたい、そういうことをお願いします。
  最後ですが、東部産業団地の企業誘致の件でありますが、まず初めに工業団地の年間の維持費どのくらいかかっているのか、課長お願いします。
議長(浅間信一君) 井上商工観光課長。
商工観光課長(井上 正君) まず、20年度でございますけれども、1,321万8,000円でございます。このうち産業団地の草刈りとか、そういうものが大部分でございまして、これが1,249万9,000円。これは、県から直接委託費として入ってきますので、阿賀野市独自の持ち分としましては街灯の設置費、これが新しい企業を設置しますとその周りに街灯を立てますので、その設置代が50万円、それから電気代が15万7,000円というような感じで大体70万くらいの予算になっております。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 余り最近企業の誘致がなかなか来ないものですから、市民の方は維持費が、市の持ち出しがかなりあると。1,200万幾らと言いましたね。それが丸ごと市から出ているような、そんな話が市民に今ずっと広がって誤解されているのです。今聞きましたら、市の持ち出しは幾らでもないわけです。そういうのをやはり広報か何かによく市民がわかるように知らせていただきたいということを1つ申し上げておきたいと思います。
  先ほど市長は7月、8月に3社を回られたと、こういう答弁でありましたが、それは本当は何社、3社なのですか。そうすると、ほとんど何にもしていない、我々企業誘致していないように見えるのです。マニフェストにはあれだけ工業団地のトップセールスとして施政方針演説の中でも言っておられるのですから、もっと積極的に活動してほしいと思うのですが、それで今見込みあるような案件はあるのかどうか1つお聞かせ願いたい。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 東部産業団地への進出につきましては、先ほども申し上げましたように、20年度の実績としては有限会社ブライトの1社です。それ以外にでは見込みのある話があるのかといいますと、残念ながらまだそういう話はございません。昨年4月に東京に本社がある企業様3社訪問したわけですが、これはいずれも笹神地区に立地されている企業が1社、安田地区に立地されている企業2社でございます。東部産業団地への誘致を図りたいということで産業団地のいろんなメリット、立地した場合のいろんな税金面でのメリットですとか、あるいは雇用給付金とか、そういったものはお話しさせていただきましたが、もとよりこれがすぐに産業団地のほうに行きますという話にはいかなかったわけです。私がもちろんトップセールスで回るわけでございますけれども、やはりタイミングというのがあろうかと思います。ただやみくもに御用聞きのように回って話がでは来るかというと、企業は市長が来たから行きましょうという話にはならないわけです。昨今の経済不況を見れば、製造業を取り巻く厳しい状況があるわけです。既に立地している工場でさえ閉鎖あるいは雇用調整、解雇といったような状況でございますので、その製造業だけに絞っていいのか、あるいはほかの今環境とか、そういった分野での、これは不況にかかわりなく今後伸びてくるであろうという業種なわけなので、そういったものも視野に入れてその機会、タイミングを見ながら企業誘致に参りたいと。決して数が少ないからサボっているということではございませんので、やはり首長が出る出番というのはあろうかと思いますので、その辺ご理解いただきたいと思っています。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 首長の出るのは一番最後の決まった後では、これはしようがないわけでありますので、積極的にまず動いていただきたいということをお願いいたしたいと思います。
  先ほども少し申しましたが、福祉の道整備事業は進出する企業がある程度決まっていたわけです。市が役割分担の中でほんの少し手助けをすれば多くの企業がそこに進出できたのです。しかしながら、東部産業団地と福祉の道の今の東部産業団地の状態見ますと、決定的な違いは場所はあるのに相手がいない。道の駅のほうは、場所がこれからつくるけど、あれは決まっていると、そういうふうな大きな違いがあったわけです。つまり進出する企業が決まっていないのに造成した東部産業団地と企業の進出が前提に造成する予定だった福祉の道の駅、それは市長が中止すると。そして、既存の工業団地への誘致は全く進んでいない。こんなことで阿賀野市は、先ほど中島議員もさっき言っておられましたが、全然先が見えないという話なのです。これは、市民も、今まで天野市長さん応援した人でも多々聞かれるのですが、こんなはずではなかったという声が最近多々聞こえるのです。若いから、新大の法学部出身だから、県庁出身だから大いに期待したのです。それが全然リーダーシップもない、何をやっているのだと、お先真っ暗ではないかという声が聞かれますので、どうかまだ市長は若いのだから、頭もいいのですから……
               〔「顔もいい」と呼ぶ者あり〕
15番(山口功位君) 顔もまあまあおれより悪いですけれども、強いリーダーシップで頑張ってください。
議長(浅間信一君) 天野市長。
市長(天野市榮君) 今ほど山口議員から非常に心強いエールというか、励ましというか、叱咤激励といいますか、本当に私感激してします。今山口議員のお話の中で、道の駅は私は中止したわけです。あそこは、来たいのに土地が今ないと。一方で、東部産業団地はあれだけ広い土地があるのに来る企業がない。今ふと考えたのですけれども、いっそのこと道の駅に進出予定だった企業さんを工業団地のほうに誘致してはいかがかなということも、そうすれば土地がない、こっちは土地があるけれども、来る企業がないと。そんなちょっととっぴな発言でございますけれども、そういう考え方もあるわけです。土地があるのになかなか企業も誘致できていないという状況は、非常に私も何とか早く企業を誘致して雇用を確保したい、あわせて税収確保も図ってまいりたいというふうに思っておりますので、本当に私ももっと企業訪問をしっかりしたいと、参りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(浅間信一君) 15番、山口功位さん。
15番(山口功位君) 先ほどの定額給付金のさっきの私に対する市長の答弁の話と同じで、県の団地の仕事、あれは県営ですよね。市がやろうと進めた事業なのです。それ一緒に、ごっちゃにされては困るのです。市は、何年も前から計画しているのです、あれは。それは、市長がその中心になって公約したのですから、残念ではありますけれども、あれでありますが、ひとつ強いリーダーシップで阿賀野市を明るい阿賀野市にしていただきたいということを申し上げ、質問を終わります。
                                            
    散会の宣告
議長(浅間信一君) 一般質問中ではありますが、本日の日程はすべて終了いたしました。
  したがいまして、本日はこれで散会といたします。
  なお、明日6日午後1時30分より本日に引き続き一般質問を行います。
  大変お疲れさまでございました。
               散 会 (午後 4時34分)