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施政方針

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印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月2日更新

令和2年度施政方針

 市長は、令和2年第1回阿賀野市議会定例会において、市政運営に対する基本姿勢や重点施策などを示す施政方針を述べました。

 令和2年度の予算案並びに関連議案のご審議をお願いするにあたり、市政運営に臨む私の考えと、重点的に取り組む施策について申し上げ、議員各位をはじめ、市民の皆さまのご理解とご支援を賜りたいと存じます。

はじめに

 令和2年度予算は、私にとりまして就任2期目、結びの予算編成となります。
 これまでの8年間は、公約に掲げた、市民の安全・安心な暮らしや子育て・教育環境の充実、健康づくりの推進、地域経済の活性化などの政策に重点を置き、市民の皆さまが当たり前に笑顔になれるよう取り組みを進めてまいりました。桜の写真

 今日、私たちを取り巻く環境は、大きく変化してまいりました。 
 人生100年時代の到来と言われている中、目まぐるしく変化しているモビリティや情報通信技術をはじめ、人口減少に伴い生産性を高める主役として期待されるIoTやロボットおよびAIなどにより、これから大きな社会変革が進み、未来の暮らしや働き方に劇的な変化がもたらされようとしております。

 一方で、近年、世界各地で地球温暖化に起因する災害が多発しております。
 日本においても、その影響による異常高温や猛暑日に加え、ゲリラ豪雨の出現数や大雨の発生頻度が増加するなどの気候変動リスクが懸念されるところであります。
 このような自然環境や社会経済環境にある中、阿賀野市の今いる位置を改めて確認するとともに、これからの社会の動向や物事の変容を予測しながら、未来の阿賀野市をしっかりと描くことが大切であると思っております。

 そして、その実現のために山積する課題を解決しなければなりません。
 なかでも、課題の一つである人口減少、少子高齢化においては、東京一極集中の歯止めがかかっておらず、ますます地方の人口減少が深刻化しております。魅力ある阿賀野市の子育て環境を整え、人口減少にしっかりと取り組むことで歯止めをかけなければなりません。

 一方、団塊の世代が全て75歳に達する2025年を控え、人生100年時代を生きる基盤を整備し、高齢化に対応した健康づくりを一層推し進める必要があります。

 二つ目の課題である市の基幹産業、農業の活性化においては、担い手の育成・確保とともに、生産性を高めながら、農業経営の安定と農業所得の向上を目指す必要があります。 

瓢湖あやめ園の写真 三つ目の課題である地域経済の活性化では、地域を担うのは、商工業、製造業や観光などの地場産業であり、生産性の向上により地域産業の振興に努めていかなければなりません。

 さらに、阿賀野市の未来ある子どもたちが、家庭の環境にかかわらず、夢や希望を持つことができるよう、その取り組みを推進していかなければなりません。

 その他、災害においては、前段に申し上げました気候変動リスクが高まる中、迅速な状況判断と情報発信が重要になります。
 このことから、より一層、防災・減災対策を進め、災害に強い阿賀野市を創らなければなりません。

 持続可能な阿賀野市としていくためにも、まちづくりの目標である「元気で 明るく 活力のある 魅力的なまち」の実現に向け、最善を尽くしてまいります。

 それでは、総合計画における5つの政策の柱とそれを支える政策に基づき、令和2年度の市政運営において、重点的に取り組む施策について申し上げます。

安全・安心な暮らしの実現

 1つ目の政策の柱「安全・安心な暮らしの実現」についてであります。

 まず「防災・減災対策」でありますが、昨年、台風15号、19号のように巨大な台風が毎週、日本列島を襲い、そのたびに大きな被害が日本各地に相次いだところであります。
 大規模災害時に停電が長引く事例があったことに鑑み、主要な避難所に停電時用の自家発電設備を整備いたします。

 また、土砂災害警戒区域や災害リスクの高い地域の世帯に防災行政無線戸別受信機を計画的に設置し、いち早く正確な情報を確実に伝達してまいります。

 さらに、常備消防の車両更新計画に基づき、防衛省の補助事業による機動力が高く消防活動に最適な資機材を搭載した水槽付きポンプ車を更新いたします。

 次に「防犯」でございますが、行方不明者の早期発見や保護、児童生徒の通学や公共施設の周辺安全対策として、引き続き防犯カメラを計画的に設置いたします。
 防犯灯、道路照明灯のLED化の推進につきましても、計画に基づき、環境への配慮や維持管理費の削減を図るとともに、地域の安全・安心な環境づくりを進めてまいります。

 高齢者などを狙った特殊詐欺被害を防ぐため、消費生活に関する相談員を専門に配置し、市民の皆さまが気軽に相談できる体制づくりをしてまいります。

 次に「医療」でございますが、「新潟大学医学部健康講座塾」では、新潟大学の医師による講演を行い「新潟大学寄附講座設置事業」では、生活習慣病、消化器疾患および運動器疾患の3講座を引き続き開設いたします。今後も、新潟大学と市、およびあがの市民病院が連携をさらに深め、疾病対策の研究を行うことで、市民の健康寿命の延伸につなげてまいります。

 「健康づくり」につきましては、健康・介護・医療に関するデータを一体的に活用するためのヘルスケアシステムを構築することで、そのシステムを活用した健康づくりと介護予防などに新たに取り組んでまいります。フィットネスの写真
 また、塾のコンビニ事業として、引き続き「ラジオ体操健康塾」では、ラジオ体操の普及を図るとともに「フィットネス健康塾」では、運動習慣者の増加を目指してまいります。

 また、新潟大学医学部との共同研究である中学生生活習慣病予防事業や20歳の健康プレゼント事業を実施することによって、全ての年代に対する健康寿命の延伸および健康づくりを医療機関や関係者が一体となって進め、人生100年時代を生きる基盤を整えてまいります。

子どもの育成支援の充実

 2つ目の政策の柱である「子どもの育成支援の充実」についてであります。

 最初に、「子育て支援」では、ひとり親家庭家賃助成事業を新たに始めます。ひとり親家庭の経済的安定と児童生徒の健やかな成長を図ることを目的として、民間アパート等を借りている方に対して助成するものであります。

 また、18歳までの子どもが入院した場合の保護者の経済的負担を軽減するため、入院に係る一部負担を無料といたします。

 これまでも実施しておりました乳児の保護者の経済的負担を軽減するため、1歳までの子ども全員に紙おむつ代の助成を引き続き行ってまいります。

 さらに、特定不妊治療費助成に加え、新たに不育症の治療を受けた方に対して助成することで、安心して生み育てられる環境を整えてまいります。

 また、子育て支援センターにこにこで実施しております助産師、栄養士などの専門職による育児健康相談や、市独自の0歳児から2歳児までに対する保育料の負担軽減や副食費の助成も、引き続き実施してまいります。

 神山小学校区の児童クラブにつきましては、神山小学校内での開設に向けた改修工事を終了し、令和2年度から受け入れを開始いたします。

 次に「教育環境の整備」でありますが、要保護・準要保護児童生徒に対する就学援助として、これまで市が独自の上乗せ援助をしている部活動の初期費用や修学旅行の経費に加え、令和2年度からは、算数セット、書道セット、リコーダーなどの学用品費と、インフルエンザ予防接種経費を拡充いたします。

 また、国のGIGAスクール構想に基づき、3月補正予算に小中学校に高速大容量の通信ネットワーク等の整備費を計上し、令和2年度に学習用タブレットを小学校5年生、6年生、中学校の全学年に1人1台の配備をするとともに、今後も計画的に整備してまいります。放課後スクール

 学習支援では、放課後スクールや温故塾を実施することで、家庭環境に関係なく学ぶ意欲のある子どもたちに学習機会の場を提供してまいります。

高齢者や障がい者福祉の充実

 3つ目の政策の柱である「高齢者や障がい者福祉の充実」についてであります。

 最初に「高齢者福祉の充実」でありますが、新たに後期高齢者を対象とした歯科健診事業を実施いたします。自分の歯で食事を続けることが大切であることから、虫歯や歯周病などの予防のため76歳、80歳を対象とした歯科健診を実施してまいります。

 続いて「交通安全対策事業」としまして、75歳以上の方および65歳以上で運転免許証を自主返納した方に対しまして、福祉向上と日常活動の支援のため、市営バス利用料を無料とする事業を引き続き実施してまいります。市営バスの写真

 次に「障がい福祉の充実」でありますが、新たに障がい児・者が購入する紙おむつ等の費用助成を始めます。これまで経済的な負担を軽減することを目的として、高齢者や乳児が使用する紙おむつの費用助成を実施してまいりましたが、この助成制度の実施によって、紙おむつを必要とする全年齢の方に対する助成制度があることになり、切れ目のない支援ができるようになります。

 加えて、18歳以上の身体障害者手帳の交付対象とならない軽・中程度の難聴者に対して、補聴器購入費用の補助制度を新設いたします。これは、認知症、うつ病、引きこもり等の予防および経済的負担の軽減を目的として実施するものであります。

地域経済の活性化

 4つ目の政策の柱である「地域経済の活性化」についてであります。

 はじめに「農業の振興」でありますが、特に、農業生産額と農業所得の向上を目指し、園芸栽培に特に力を入れる必要があることから、市内にある二つのJAと協力し、重点品目の作付拡大の取り組みを支援してまいります。

枝豆の写真 JAささかみがブランド化を目指している枝豆「縁玉」の産地化を推進するため、枝豆栽培農家に対し、堆肥散布費用を助成し、高品質・高付加価値化を図ってまいります。

 さらに、園芸栽培や、複合経営を推進するため、JAが掲げる産地育成品目を作付けする農家を対象として、繁忙期の人材確保のための費用を支援してまいります。

 また、生産性を高めるほ場整備事業につきましては、これまでの中ノ通、堀耕東、滝沢に加え、発久、勝屋においても面整備に着手し、モデル5地区において整備を促進してまいります。

 畜産振興については、がんばる畜産農家応援事業として、今までの乳牛に加え、肉用牛、繁殖牛にも対象を広げ、飼育する規模が比較的小さい畜産農家に向け、牧草種子の購入助成をしてまいります。

 次に「地場産業への支援」でありますが、いわゆる働き方改革の新たな労働環境に対応するため、雇用関係助成金制度を含む社会保険労務士による雇用・労務相談を商工会と連携して開催し、適切な雇用を確保できるよう支援してまいります。

 また、市内の事業者が行う生産性の向上を目的とした先端設備の導入支援として、地域経済牽引事業計画や先端設備等導入計画の策定支援、あるいは、税優遇措置の適用や、補助金の活用などによって生産性向上による地域経済の活性化を図ってまいります。

 県営東部産業団地においては、新たに2社が令和2年度中の稼働を予定しており、雇用機会の拡大につながるものと期待するところであります。

生活に密着した住環境整備の促進

 5つ目の政策の柱である「生活に密着した住環境の促進」についてであります。

 はじめに、消雪パイプを整備する「道路消雪施設整備・修繕事業」では、3月補正予算と併せて前年度を上回る事業費を確保しており、自治会からの要望の多い消雪パイプの新設や老朽化した井戸、消雪パイプの修繕を計画的に進めてまいります。

 また、生活環境の向上および地域経済の活性化のため実施している住宅リフォーム補助事業、定住人口の促進を図るため実施している「虹の架け橋住宅取得支援事業」につきましては、引き続き住宅需要が見込まれることから、令和2年度も継続して取り組んでまいります。

 市道や生活道路については、道路パトロールの実施など維持管理に努め、通学路である安野小学校と飯森杉を結ぶ市道に防犯灯を新設し、安全に通学できる環境づくりをいたします。

 観光客などに対する情報発信拠点および災害発生時の防災拠点として整備する道の駅につきましては、令和2年度は、施設の本格的な整備となる造成工事と建築工事を実施してまいります。

市民協働の推進

 次に、5つの政策の柱を支える「市民協働の推進」についてであります。

 私は、市長就任当時に「虚心坦懐の心で市民の皆さまのご意見を拝聴し、市政運営にあたる」と申し上げており、これまで市民の皆さまとお会いしてお話を伺ってまいりました。

 まちづくりには、地域の様々な活動や交流が育まれることや、新たな人の流れやにぎわいの創出が必要であると改めて感じており、これからも、市民の皆さまとともに、協働のまちづくりを推進してまいります。下校時安全パトロール活動の写真

 また、令和2年度は総合計画前期基本計画の最終年度であり、前期基本計画に搭載された実施事業の総点検を行い、市民の皆さまの意見や社会経済動向等の調査結果を踏まえ、令和3年度からの後期基本計画を策定することで、持続可能な地域社会をつくるためのビジョンを描いてまいります。

 これからも、世代間の負担の公平性を保ち、後年度の負担とならないよう効率的かつ効果的な行政経営を目指し、事務事業の成果を評価検証しながら、見直しや人的資源と財源配分をするためPDCAサイクルによるマネジメントを推進してまいります。

おわりに

 結びになりますが、市民の皆さまからの様々なご意見を踏まえ、地域ごとの課題の把握に努めるとともに、中長期的な視点をもって健全財政を維持しながら、スピード感ある市政運営に努めてまいります。

 そして、阿賀野市が輝くとともに、市民の皆さまが「あたり前に、笑顔になれる」よう「今の時代、そして次の時代のために」取り組みを強く進めてまいります。

 議員各位におかれましては、円滑な市政運営ができますよう、なお一層のご指導とご支援を改めてお願い申し上げまして、令和2年度に向けての施政方針といたします。

阿賀野市長 田中 清善